JP2011250850A - 布団等の除菌乾燥方法及びこれに用いる除菌乾燥装置 - Google Patents

布団等の除菌乾燥方法及びこれに用いる除菌乾燥装置 Download PDF

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一文 後藤
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一男 後藤
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Abstract

【課題】 布団の除菌、乾燥等の処理を、顧客の自宅においても効果的に行うことができる布団等の除菌乾燥方法及び除菌乾燥装置を提供する。
【解決手段】 布団の表裏の塵・埃を掃除機にて吸引する除去工程と、布団掛部に上記布団を係合し、カバー部材により上記布団全体を被覆し、上記カバー部材の吸気口に温風発生機の吸気管を接続する準備工程と、上記温風発生機から上記カバー部材内に温風を送り込み、上記カバー部材内において温風を対流させることにより上記布団を乾燥させる加熱工程と、上記カバー部材の小開口からカバー部材内に酸化チタン溶液を噴霧し、上記カバー部材内において対流する温風に沿って上記酸化チタン溶液を流通させ、上記カバー部材内に設置された近紫外線照射器具の紫外線を照射することにより上記布団の除菌消臭を行う除菌消臭工程と、上記カバー部材内から上記布団を取り出す取り出し工程と、から除菌乾燥方法を構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は布団、衣類等の除菌乾燥を効率的に行うことのできる布団等の除菌乾燥方法及びこれに用いられる除菌乾燥装置を提供することを目的とする。
従来、布団を加熱乾燥する方法としては、布団を水平部材に掛けた状態で布団の内側に熱風発生機を設置し、カバー部材で覆った状態で、上記布団の内側中央部を加熱し、これにより害虫を布団表面側に移動させ、その後、上記布団を水平部材から取り外して床面に広げて、布団表面側に移動した害虫を掃除機等で吸引することにより、布団をクリーニングする方法が提案されている(特許文献1)。
また、布団等の乾燥機として、乾燥機内を循環する空気を脱臭するために空気ダクト経路途中に光触媒脱臭装置を設けたものが提案されている(特許文献2)。
特開2007−135703号 特開2005−334617号(明細書「0020」欄)
ところで、特許文献1では、主にふとんの害虫を除去するものであるが、布団全体の除菌・脱臭という面においては、布団を加熱装置から取り外して床面に広げた状態での消臭剤、抗菌剤の噴霧に依拠するものであるため、除菌・消臭効果が今一つ低いという課題がある。
また、特許文献2の装置では、光触媒による脱臭機能を有するものであるが、乾燥用の空気の脱臭のみを目的としているので、布団等の被乾燥物自体の抗菌を目的とするものではない。
さらに、装置自体が据置設置を前提とした大型のものであるため、例えば布団、衣類等のクリーニングを依頼した依頼者宅にて使用することは困難であり、このような乾燥機を使用する場合は、店舗側に該乾燥機を設置した状態で、顧客の布団、衣類を一旦預かった上で乾燥処理を行う必要があった。
このため、布団等の乾燥と共に、被乾燥物の脱臭、抗菌等のコーティング処理までを、例えば顧客の自宅においても、簡単かつ効率的に行う方法及び装置が望まれている。
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされたものであり、布団等の被除菌乾燥物の除菌、乾燥、脱臭等の処理を、例えば、顧客の自宅においても、効果的かつ効率的に行うことができる布団等の除菌乾燥方法及びこれに用いる除菌乾燥装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため本発明は、
第1に、布団の表裏面の塵・埃を掃除機にて吸引する除去工程と、布団掛部の水平杆に上記除去工程の終了した上記布団を係合し、柔軟性のあるカバー部材の開口部を開口し、該開口部からカバー部材内に上記布団掛部共々上記布団を収納した状態で上記開口部を閉鎖することにより上記カバー部材を以って上記布団全体を被覆し、かつ上記カバー部材の側面下方位置に設けられた吸気口に温風発生機の吸気管を接続する準備工程と、上記温風発生機から上記吸気管を介して上記カバー部材内に温風を送り込み、上記カバー部材内において温風を対流させることにより、上記温風を上記布団の外面及び内面に沿って流通させて上記布団を乾燥させる加熱工程と、上記加熱工程において、上記カバー部材に小開口を形成し、該小開口からカバー部材内に酸化チタン溶液を噴霧し、上記カバー部材内において対流する上記温風に沿って上記酸化チタン溶液を流通させることにより上記布団の外面及び内面に上記酸化チタン溶液を付着させ、上記布団に付着した酸化チタン溶液に上記カバー部材内に設置された近紫外線照射器具の紫外線を照射することにより上記布団の除菌・消臭を行う除菌消臭工程と、上記除菌消臭工程の後、上記温風発生機を停止し、上記カバー部材内から上記布団を取り出す取り出し工程と、から構成されることを特徴とする布団等の除菌乾燥方法からなるものである。
上記除菌乾燥方法によると、加熱工程において布団を乾燥することができ、除菌消臭工程においてカバー部材内に酸化チタン溶液を噴霧することにより布団に酸化チタンを付着させ、これにより酸化チタンの光触媒作用によって布団の除菌消臭を効果的に行うことができる。また、布団を酸化チタン溶液でコーティングすることができるため、除菌乾燥作業終了後も布団にコーティングされた光触媒により除菌消臭効果を持続することができる。尚、上記付着は、酸化チタン溶液が布団の表面及び表面より内側の繊維に付着することをいい、例えば上記溶液が繊維に絡み付き定着することをいう。また、この付着は、被乾燥物の表面に酸化チタン溶液の被膜が形成される場合を含む。
第2に、上記小開口は上記吸気口に隣接して形成し、当該小開口から上記カバー部材内に上記酸化チタン溶液を噴霧することを特徴とする上記第1記載の布団等の除菌乾燥方法からなるものである。
このような方法によると、酸化チタン溶液をカバー部材内の温風の送風方向に容易に乗せることができ、酸化チタン溶液をカバー部材内において効果的に対流させ、効果的に布団に酸化チタン溶液を付着させることができる。
第3に、上記加熱工程を行う前に、上記カバー部材の内側に予め酸化チタン溶液の被膜を形成しておき、上記加熱工程において上記被膜に上記近紫外線照射器具の紫外線を照射することを特徴とする上記第1又は2記載の布団等の除菌乾燥方法からなるものである。
上記加熱工程を行う前とは、例えば準備工程をいう。このように構成すると、カバー部材内に生ずる臭気成分を温風の対流によってカバー部材内側に接触させることができ、光触媒効果によりカバー部材内の温風及び布団の消臭を行うことができる。尚、酸化チタン溶液の被膜形成は同溶液をカバー部材内側に噴霧することにより行うことができる。
第4に、上記加熱工程を行う前に、上記布団掛部の表面に予め酸化チタン溶液の被膜を形成しておき、上記加熱工程において上記被膜に上記近紫外線照射器具の紫外線を照射することを特徴とする上記第1〜3の何れかに記載の布団等の除菌乾燥方法からなるものである。
上記加熱工程を行う前とは、例えば準備工程をいう。このように構成すると、布団が布団掛部の表面に接触するため、光触媒効果により接触部の除菌消臭を効果的に行うことができる。尚、酸化チタン溶液の被膜形成は同溶液を布団掛部に噴霧することにより行うことができる。
第5に、上記加熱工程と上記除菌消臭工程を同時に行うことを特徴とする上記第1〜4の何れかに記載の布団等の除菌乾燥方法からなるものである。
このように構成すると、布団の乾燥除湿と除菌消臭を同時期に効果的に行うことができる。
第6に、被除菌乾燥物としての上記布団に代えて布団以外の寝具又は衣類としたことを特徴とする上記第1〜5の何れかに記載の布団等の除菌乾燥方法からなるものである。
本発明によると、布団に限らず、布団以外の寝具、衣類においても、効果的に除菌乾燥することができる。
第7に、基台上に、布団を係合することのできる水平杆を具備した布団掛部を固定し、柔軟素材により構成された開口部を有するカバー部材を設け、上記開口部を開閉手段により開閉可能に構成し、上記カバー部材内に上記布団を係合した上記布団掛部を収納した状態で上記開口部を上記開閉手段によって閉鎖することにより、上記カバー部材によって上記布団全体を被覆し得るように構成し、上記カバー部材内に近紫外線照射器具を設置し、上記カバー部材の側面下方位置に吸気口を設けると共に、当該吸気口に装着可能な吸気管を有する温風発生機を設け、上記吸気口から上記カバー部材内に温風を送り込み上記カバー部材内において温風を対流させることにより、上記温風を上記布団の外面及び内面に沿って流通させて上記布団を乾燥し得るように構成し、かつ上記開閉手段によって上記開口部を一部開いて小開口を形成し得るように構成し、上記温風の送風中に上記小開口から上記カバー部材内に酸化チタン溶液を噴霧することにより、上記布団の外面及び内面に上記酸化チタン溶液を付着し得るように構成したものであることを特徴とする布団等の除菌乾燥装置からなるものである。
上記開閉手段は例えばスライドファスナー(7)により構成することができる。上記除菌乾燥装置によると、布団を乾燥除湿することができると共に、布団に酸化チタン溶液を付着させ、これにより酸化チタンの光触媒作用によって布団の除菌消臭を効果的に行うことができる。また、このような装置はその構成が簡単で運搬が可能であるため、例えば依頼元の一般家庭に持ち込んでの布団の乾燥を行うことができる。尚、上記付着は、酸化チタン溶液が布団の表面及び表面より内側の繊維に付着することをいい、例えば上記溶液が繊維に絡み付き定着することをいう。また、この付着は、被乾燥物の表面に酸化チタン溶液の被膜が形成される場合を含む。
第8に、上記カバー部材の内面は酸化チタン溶液の被膜が形成されているものであることを特徴とする上記第7記載の布団等の除菌乾燥装置により構成されるものである。
このように構成すると、カバー部材内に生ずる臭気成分を温風の対流によってカバー部材内側に接触させることができ、光触媒効果によりよりカバー部材内の温風及び布団の消臭を行うことができる。
第9に、上記布団掛部の表面に酸化チタン溶液の被膜が形成されているものであることを特徴とする上記第7又は8記載の布団等の除菌乾燥装置からなるものである。
このように構成すると、布団が布団掛部の表面に接触するため、光触媒効果により接触部の除菌消臭を効果的に行うことができる。
第10に、上記カバー部材に温風の排気口を設けたものであることを特徴とする上記第7〜9の何れかに記載の布団等の除菌乾燥装置からなるものである。
このように構成すると、カバー部材内の温風の対流を円滑化することができ、効果的に布団の除菌乾燥を行うことができる。
第11に、被除菌乾燥物としての上記布団に代えて布団以外の寝具又は衣類であることを特徴とする上記第7〜10の何れかに記載の布団等の除菌乾燥装置からなるものである。
本発明によると、布団に限らず、布団以外の寝具、衣類においても、効果的に除菌乾燥することができる。
本発明は、上述のように、加熱工程において布団を乾燥することができ、除菌消臭工程においてカバー部材内に酸化チタン溶液を噴霧することにより布団に酸化チタンを付着させ、これにより酸化チタンの光触媒作用によって布団の除菌消臭を効果的に行うことができる。
また、布団に酸化チタン溶液をコーティングすることができるので、取り出し工程終了後も、布団において光触媒による除菌消臭効果を持続することができる。
また、このような方法に使用する装置はその構成が簡単で運搬が可能であるため、例えば依頼元の一般家庭に持ち込んでの布団の乾燥、除菌、消臭を行うことができる。
また、カバー部材内に酸化チタン溶液の被膜を形成しておくことにより、カバー部材内に生ずる臭気成分を温風の対流によって消臭することができ、これによりカバー部材内の温風及び布団の消臭を効果的に行うことができる。
また、布団掛部にも酸化チタン溶液の被膜を形成しておくことにより、布団が布団掛部の表面に接触することによって、接触部の除菌消臭を効果的に行うことができる。
また、加熱工程と除菌消臭工程を同時に行うことにより、布団の乾燥除湿と除菌消臭を効果的に行うことができる。
また、本発明は、布団に限らず、布団以外の寝具、衣類においても、効果的に除菌乾燥を行うことができる。
本発明に係る布団等の除菌乾燥装置の斜視図である。 同上装置の温風発生機の近傍の正面図である。 同上装置の吸気管近傍の一部断面拡大図である。 同上装置の温風の流通を示す平面図である。 同上装置の温風の流通を示す正面図である。 同上装置の温風の流通を示す側面図である。 同上装置の温風の流通を示す斜視図である。 同上装置の酸化チタン溶液の噴霧の状態を示す図である。 同上装置の酸化チタンの付着を示す断面図であり、(a)はカバー部材、(b)は布団掛部、(c)(d)は布団に付着された酸化チタンを示す。 同上装置における除去工程の様子を示す説明図である。 同上装置の布団掛部に布団をかけた状態を示す斜視図である。
図1は本発明に係る布団等の除菌乾燥装置1の斜視図を示すものであり、同装置1は、被除菌乾燥物としての布団を掛ける一対の水平杆2a,2a’を有する金属製の布団掛部2と、吸気口3aと排気口3bとを有し、上記布団掛部2に布団Fが掛けられた状態で、該布団全体を被覆するカバー部材3と、上記吸気口3aに吸気管5を接続することにより、上記カバー部材3内に温風を供給するための温風発生機4から構成されている。
上記布団掛部2は、下部に方形板状の基台2bを有しており、該基台2bの上面四隅に4本の支柱2cが立設固定されており、左右方向の各一対の支柱2cの上端部に上記一対の水平杆2a,2a’が一定間隔を以って平行に固定されている。この水平杆2a,2a’は、後述の吸気管5からの温風の導入方向(矢印A’)に平行となるように設けられており、当該水平杆2a,2a’に布団Fを掛けたとき(係合したとき)、温風が上記布団Fの外面F1,F2に沿って流れるように構成されている(図4)。尚、以下の説明において、図1における水平杆2a側を前方、水平杆2a’側を後方、前方から後方を向いた場合の左右を左右方向として説明を行う。
上記各一対の支柱2cは補強杆2dによって前後方向に接続されており、これら補強杆2dによって上記水平杆2a,2a’は前後方向に比較的広い間隔Tを以って平行に設置されている。このように構成することで、上記水平杆2a,2a’に布団Fを二つ折りの状態で掛けたとき(図6、図11参照)、布団の内面F3,F3間に上記間隔Tの空間S1が形成されるため、上記布団Fの内面F3にも充分に温風を流通させることができる。
上記基台2bの上面における上記各2本の左右の支柱2cの内側部分には、各々ブラックライト(近紫外線照射器具)6,6が上向きに固定されている。このブラックライト6は、後述の光触媒(酸化チタン溶液)を活性化させるためのものであり、例えばピーク波長350[nm]〜365[nm]の紫外線を発生させるライトである。
上記カバー部材3は柔軟性のあるテント生地(例えば機密性の高いポリエステル製の柔軟素材のシート)を使用したものであって、全体として直方体形状になるように立体的に縫製されている。このカバー部材3は、前方側カバー部3’と後方側カバー部3”に二分割して開口部20を形成し得るスライドファスナー7が設けられている。このファスナー7は、上記カバー部材3の右側面3cの下から上方に設けられ、引き続いて上記カバー部材3の上面3dを前後に二分するように左右方向に設けられ、引き続いて上記カバー部材3の左側面3eを上方から下方にかけて設けられており、内部に布団Fを収納する場合は、上記ファスナー7を全開して、カバー部材3を前後に二分割するように開くことができるようになっている(図1前方側カバー部3’の二点鎖線参照)。また、上記ファスナー7は閉鎖時は、上記吸気口3aから温風を供給したとき、スライドファスナー7の接合部から温風が外部に漏れないように閉鎖状態において密閉性の高いものを用いることが好ましい。また、上記カバー部材3はその下面3fは上記基台2bの下面を隙間なく覆っている。
さらに上記ファスナー7は図8に示すように対向方向に閉鎖可能な閉鎖用取手7a,7bを2個設け、対向方向に閉鎖していくことにより上記カバー部材3を閉鎖し得るように構成している。このように構成すると、後述の光触媒溶液12の噴霧時に噴霧用の小開口7’(図8)を上記右側面3cに容易に形成することができる。
上記温風発生機4は、図2に示すように、内部にファン4aとヒータ4b等の熱源を有し、上記ヒータ4bを加熱した状態で上記ファン4aを駆動することにより、温風を発生するものであり、該温風は上記吸気管5を介してカバー部材3内に供給し得るように構成している(図2矢印A’)。上記温風は上記カバー部材3への吸気口3a部分において、約35℃〜45℃の温度の温風とすることが好ましい。
上記吸気口3aには図3に示すように、リング部材8が上記カバー部材3の上記吸気口3aに固定されており、上記吸気管5の先端のリング状接続部9の外周のリング状突起9aを上記リング部材8のリング状凹部8aに係合することにより、上記吸気管5を上記吸気口3aに嵌合装着できるように構成されている。また上記リング状突起9aと上記リング状凹部8aとの接続を離脱して、上記吸気管5を上記吸気口3aから離脱することができるように構成されている。尚、上記吸気口3aはより簡易的には、図1に示すように、当該位置に例えば長さ10cm程度のスライドファスナー3a’にて開閉自在の小開口部を設け、当該ファスナー3a’を開いて略円形の小開口部を形成し、該小開口部に上記吸気管5を挿入装着するように構成しても良い。
上記カバー部材3における上記吸気口3aは、上記カバー部材3の右側面3cにおいて、上記ファスナー7の位置より後方側の側面3c’における下方位置(カバー部材の側面下方位置)に設けられている。このように構成することで、上記吸気口3aからカバー部材3内部に導入された温風は、図4に示すように、カバー部材3内において、その内周を左側から右側、後方側から前方側、左側から右側に一周するように流通し、上記布団掛部2に二つ折りに掛けられた布団Fの前後の外面F1,F2、側面F6,F6に沿って流れると共に(矢印A1)、布団Fの対向する内面F3間にも主に左側から右側に流通させることができる(矢印A2)。このような水平方向の温風の流れは、上記吸気口3aの水準位置のみならず、カバー部材3内部の下方水準位置から上方水準位置に向けて同様の温風の流れが(対流)生じ(図7参照)、上記布団Fの外面F1,F2、側面F6及び内面F3に十分に温風を当てることができる。
さらに、上記吸気口3aはカバー部材3の下側に設けられているので、温風はカバー部材3内において上昇し(図5参照)、上面3d内側から左方向に流通し、左側面3e内側にて下方に流通し、さらに下面3f内側を左側から右側に流通させることができる(矢印A3)。このように上記温風は図5に示すようにカバー部材3内の内面を上下に1周するような上下方向の対流をも生じ、これにより、上記布団Fの上面F4,下面F5、側面F6に沿って温風を流通させ、上記布団Fの上面F4、下面F5、及び側面F6に充分に上記温風を当てることができる。
さらに、上記吸気口3aからカバー部材3内に流入した温風は、図6に示すように、後方側カバー部3”の内側を上昇し、後方から前方側に流通し、前方側カバー部3’を上方から下方に流通し、下面3fを前方から後方に流通するように、上下方向の対流をも生じる(矢印A4参照)。
このように、上記カバー部材3内における温風は、図4に示す主に水平方向の対流(矢印A1,A2)と図5、図6に示す主に上下方向の対流(矢印A3,A4)を生じ、これらの温風の流れによって、布団Fの全体(外面F1,F2、内面F3、上面F4、下面F5、側面F6)に充分に温風を当てることができるように構成されている。
そして、上記温風を上記カバー部材3内に送風したとき、カバー部材3が温風の圧力により外側に膨れた状態となるが、このとき布団Fの内面F3の空間S1に通路R1が形成され、布団Fの前後外面F1,F2と上記カバー部材3の前後方側カバー部3’,3”の内面との間に各々空間S2,S2が生じ、当該部分に温風の通路R2,R2が形成され、さらに上記カバー部材3が膨れた状態においては、上記布団Fの両側面F6,F6とカバー部材3の左右側面3e,3cの内側との間にも各々空間S3,S3が生じ、当該空間S3に温風の通路R3が形成され、上記布団Fの上面F4と上記カバー部材3の上面3dの内側との間にも空間S4が生じ、当該部分にも温風の通路R4が形成され、上記布団Fの下面F5と上記カバー部材3の下面3f内面との間にも空間S5が生じ、当該部分にも温風の通路R5が形成される。このように、カバー部材3が温風の送風圧力により外側に膨れた状態において、上記各通路R1〜R5が形成されるため、これらの通路に温風が十分に流通することにより、布団Fを十分に乾燥させることができる。
さらに、後述のように、加熱工程において、光触媒としての酸化チタン溶液をカバー部材3内に噴霧するが、カバー部材3内に噴霧された光触媒の溶液は上記温風の対流により上記温風と共に上記カバー部材3内を対流するため、上記光触媒は上記布団Fの全体(外面F1,F2、内面F3、上面F4、下面F5、側面F6)に十分に接触照射され、上記布団Fの全体を上記光触媒にてコーティングすることができる。ここで、コーティングとは布団Fに酸化チタン溶液を付着させることをいうが、この付着は、布団F等の繊維質の素材の場合は、酸化チタン溶液が布団Fの表面及び表面より内側の繊維に付着することをいい、例えば上記溶液を繊維に絡み付かせ、定着させることをいう。また、例えば上記カバー部材3のような樹脂製シート表面、或いは上記布団掛部2のような金属製の表面において、酸化チタン溶液を噴霧した場合は、これらの表面に酸化チタン溶液の薄い被膜が形成されるが、上記付着は、このような噴霧対象物の表面に酸化チタン溶液の被膜が形成される場合を含む概念である。
上記排気口3bは上記カバー部材3内の温風の一部をカバー部材3外部に逃がすことにより、上記吸気口3aから温風発生機4方向への温風の逆流を防止し、温風の対流を円滑化するものである。この排気口3bは、長さ約10cmのスライドファスナー10(図1)により開閉自在に形成されており、加熱工程において上記ファスナー10を開いて排気口3bとして用いるものである。尚、この排気口3bは、上記吸気口3aの対角線上の上面3dに設けているが、上記吸気口3aの対角線上の同一水準位置である左側面3e下側に設けても良い(図1参照)。
上記基台2bの上記カバー部材3の下面には移動用のキャスター13を設けることが好ましい(図2参照)。
本発明の布団等の除菌乾燥装置は上述のように構成されているものであり、次に、当該装置を使用しての除菌乾燥方法について説明する。
まず、以下に説明する除菌乾燥方法の「前工程」として、除去工程にて使用する振動型掃除機11の表面及び内側及び内部のフィルター部、及び、温風発生機4に設置されているフィルター部に光触媒溶液としての酸化チタン溶液を噴霧して、酸化チタン溶液によるコーティングを施しておく。
この酸化チタン溶液としては、上記ブラックライト6による紫外線のみならず、日光に含まれる紫外線、室内の蛍光灯の灯りによっても光触媒機能(除菌消臭等)を発揮し得るもの(後述の市販の酸化チタン溶液)を使用することで、以後の掃除等の作業において、清潔な状態での作業が可能であり、上記掃除機11からの排気も上記光触媒によりコーティングしたフィルターを通すことにより脱臭、抗菌した排気となり、作業環境を悪化させることなく作業を行うことができる。
(1)除去工程
まず、図10に示すように、布団Fを床面に広げた状態で該布団の表裏面の塵・埃を振動型掃除機11にて吸引する(除去工程)。このとき、振動型掃除機11にて布団の表面及び裏面を叩いて、布団内部の埃、粉末になったダニの死骸等を叩き出し、叩き出した塵・埃、ダニの死骸等を掃除機11にて吸引する。この場合に使用する振動型掃除機11は、先端の吸引部において、布団表面を叩きながら吸引が可能な振動型の掃除機を使用する。
(2)準備工程
次に、上述の除菌乾燥装置を用意し、カバー部材3のファスナー7を全部開いて開口部20を形成した状態で、布団掛部2の水平杆2a,2a’に布団Fを二つ折の状態で掛ける(係合する)(図6、図11参照)。このとき、布団Fの前後の下面F5が略同じ位置となるように上記水平杆2a,2a’に掛ける。この状態において、上記布団掛部2の一対の水平杆2a,2a’は前後方向に所定の間隔Tを有しているので、図6に示すように布団Fの前後内面F3,F3の内側に所定の間隔Tの空間S1が生じ、十分な広さの温風の通路R1が形成される。
次に、上記カバー部材3で上記布団Fを被覆し、ファスナー7を閉鎖して上記布団Fを当該カバー部材3で完全に閉鎖する。このとき、図1に示すように、2つの取手7a,7bが上記給気口3a側の右側面3cに位置するようにする。
さらに、温風発生機4の吸気管5のリング状接続部9を上記カバー部材3の吸気口3aのリング部材8に接続し、かつ、排気口3bを開口する。
この準備工程において、上記カバー部材3の内側(内面)全面と上記布団掛部2の全体に光触媒としての酸化チタン溶液12を噴霧して、上記カバー部材3の内側表面と上記布団掛部2の表面に酸化チタン溶液の被膜21(光触媒被膜)を形成しておく(図9(a)(b)参照)。この光触媒の被膜21は、次段の加熱工程において、ブラックライト6を点灯したとき、当該ブラックライト6の紫外線により活性化され、カバー部材3内を対流する温風を脱臭除菌する機能を発揮すると共に、布団Fがカバー部材3内面(内側)又は布団掛部2の光触媒被膜21に接触することにより、当該接触部を抗菌脱臭する機能を奏するものである。
上記酸化チタン溶液は、上記樹脂製のテント生地からなる上記カバー部材3或いは金属性の上記布団掛部2に噴霧すると、上記カバー部材3或いは上記布団掛部2の表面に、図9(a)(b)に示すような酸化チタン溶液の薄い被膜21が形成されコーティングすることができるが、例えば、噴霧される対象物が繊維状のもの(例えばキャンバス地等の布)であれば、酸化チタン溶液が表面の繊維に絡みつき、定着することでコーティングを行うことができる。
上記光触媒としての酸化チタン溶液は、例えば酸化チタンと水分からなる市販の酸化チタン溶液を使用することができる。尚、この酸化チタン溶液としては、近紫外線照射器具から照射されるピーク波長が350[nm]〜365[nm]の紫外線のみならず、日光に含まれる紫外線或いは室内の蛍光灯の灯りでも除菌消臭効果を発揮し得る光触媒溶液を使用することが好ましい。尚、このような光触媒溶液は酸化チタン水溶液として市販されている。このような酸化チタン溶液を使用すると、上記ブラックライト6が照射される部分については光触媒による除菌消臭効果が得られるが、除菌消臭工程終了後の上記布団Fは、上記酸化チタン溶液にてその全体がコーティングされているので、日常的な使用環境においても、日光の紫外線や室内蛍光灯の照射により除菌、消臭、抗菌の効果が持続的に得られる。
(3)加熱工程
次に、温風発生機4を駆動して当該温風発生機4から上記吸気管5を介して上記カバー部材3内に温風(35℃〜45℃)を送風する。即ち、上記温風発生機4から上記吸気管5を介して上記カバー部材3内に温風を送り込み、上記カバー部材3内において温風を対流させることにより上記布団Fを乾燥させる。上記温風がカバー部材3内に流入すると、カバー部材3が温風により膨れた状態となり、このとき布団Fの周囲に温風の通路R2〜R5が形成され、布団Fの内面側にも通路R1が形成され、上記温風は上記各通路R1〜R5を円滑に流通して上記布団Fを乾燥させ、かつ除湿することができる(図4〜図6)。
即ち、上記温風は上記矢印A1に沿って主に水平方向に流通し、当該水平方向の流通がカバー部材3内部の下方から上方に向けて行われ、温風が上記布団Fの外面F1,F2及び内面F3に沿って充分に流通することにより、布団F全体を充分に乾燥除湿させることができる。同時に上記温風は矢印A3、A4方向に沿って主に上下方向に流通し、当該上下方向の流通がカバー部材3の前後方向に沿って行われることにより、温風が上記布団Fの上面F4、側面F6、下面F5に沿って充分に流通することにより、布団F全体を充分に乾燥除湿させることができる。
このとき、上記カバー部材3内に導入された温風の一部は排気口3bから排気され、これによりカバー部材3内の圧力の上昇が制限され、円滑に温風の流入、対流を行うことができる。
かかる加熱工程は、約3分間から約5分間行うが、次に説明する「除菌消臭工程」を同時に行う場合は「加熱工程」と「除菌消臭工程」を同様に約3分間から約5分間行い、順次行う場合は、「加熱工程」を約3分間から約5分間行って、その後、次の「除菌消臭工程」を約3分間から約5分間行うように構成しても良い。
また、かかる加熱工程では、ブラックライト6,6を点灯させる。そうすると、上記ブラックライト6,6が上記カバー部材3内面及び布団掛部2の表面に形成された酸化チタン被膜21に照射され、当該表面にてカバー部材3内面及び布団掛部2の表面において酸化作用が行われ、カバー部材3内面及び布団掛部2表面の抗菌・除菌を行うと共に、当該内面及び表面に付着した汚れを分解することができる。
さらに、上記カバー部材3内の温風が対流することにより、温風が上記カバー部材3内面の酸化チタン被膜21、上記布団掛部2の表面の酸化チタン被膜21に接触することにより、当該温風の除菌が行われ、同温風の臭いが除去され、温風自体の除菌脱臭も同時に行うことができる。また、温風の対流によって布団Fから発生する臭気成分も、上記カバー部材3の内面の酸化チタン被膜に接触することにより、上記酸化チタンの酸化作用によって分解され、布団Fから発生する臭気成分の消臭脱臭も行うことができる。
ところで、上記カバー部材3内に導入される温風は、酸化チタン溶液にてコーティングされた上記温風発生機4のフィルター部を通過するので、当該フィルター部を通過することにより、当該温風自体が除菌消臭され、従って、上記温風は除菌消臭された状態で上記吸気口3aからカバー部材3内に導入される。
加えて、上記布団Fはその内面F3が上記布団掛部2の水平杆2a,2a’、及び支柱2cに接触した状態となり、また、上記布団Fの大きさ等によっては、布団Fの外面F1、F2、上面F4、側面F6等が上記カバー部材3の内面に接触する場合が起こり得るが、この場合においても、上記カバー部材3の内面の酸化チタン被膜21又は上記布団掛部2の酸化チタン被膜21が上記布団Fの各面に接触することで、布団Fの当該接触部においても酸化チタンが付着することにより、当該接触部において上記抗菌・除菌及び脱臭を行うことができる。
(4)除菌消臭工程
上記加熱工程の途中において、上記カバー部材3内に光触媒としての酸化チタン溶液を噴霧してカバー部材3内において対流する温風と共に上記酸化チタン溶液を対流させ、上記カバー部材3内に上記布団掛部2の下部に設置されたブラックライト6を照射することにより除菌・消臭を行う。
上記加熱工程を開始した後、ブラックライト6,6を点灯し(既に点灯している場合は点灯を継続し)、カバー部材3が温風の送風圧にて膨らんだ状態において、カバー部材6の右側面3cにおいてファスナー7を上下に少し開いて小開口7’を形成し(図8参照)、操作者が酸化チタン溶液のスプレー容器14を手で持って、当該小開口7’から上記スプレー容器14をカバー部材3内に入れ、その状態でカバー部材3内において酸化チタン溶液(光触媒溶液)12を所定時間噴霧し、その後、上記ファスナー7を以って上記小開口7’を閉鎖する。すると、霧状の酸化チタン溶液が上記温風の流れに沿ってカバー部材3内部を対流し、上記布団Fの外面F1,F2及び内面F3等の全体に照射され、布団F全体を酸化チタン溶液でコーティングすることができる。
上記酸化チタン溶液の噴霧は、上記吸気口3aからカバー部材3内への温風の送風方向(矢印A’方向)に沿って噴射することが好ましい。具体的には、上記カバー部材3の右側面3cにおいて、上記吸気口3aと略平行な隣接位置の上記ファスナー7に小開口7’を開口形成し(図1の仮想線の小開口7’参照)、当該小開口7’からカバー部材3内部に上記酸化チタン溶液を噴霧する。即ち、上記小開口7’は上記吸気口3aに隣接して形成し、当該小開口7’から上記カバー部材3内に上記酸化チタン溶液を噴霧する。このようにすると、吸気口3aからカバー部材3内に導入されている温風に乗って効果的にカバー部材3内において酸化チタン溶液を対流させることができ、より効果的に布団Fに酸化チタン溶液を付着(コーティング)することができる。尚、上記スプレー容器14を持って該容器14全体をカバー部材3内に入れた状態で、上記矢印A’方向に沿って噴霧しても良い。このように酸化チタン溶液は温風の導入方向に沿って噴霧することが好ましい。
上記カバー部材3内に噴霧された酸化チタン溶液は、図4に示す矢印A1,A2に沿ってカバー部材3内を温風と共に流通し、さらに図5,6に示す矢印A3,A4に沿って温風と共に流通するので、当該霧状の酸化チタン溶液は、上記布団Fの外面F1,F2、内面F3、上面F4、下面F5、側面F6の全体に噴霧照射され、その結果、布団Fの内外面全体に酸化チタン溶液が吸着、定着することにより酸化チタンが布団Fの繊維に絡み付き定着し、上記布団F全体を酸化チタン溶液にてコーティングすることができる。即ち、上記噴霧された酸化チタン溶液12は、図9(c)又は(d)に示すように、上記布団Fの表面の繊維に絡み付き、及びその表面近傍範囲Hの内部に浸透して繊維に絡みつき、かつ定着する。このように酸化チタン溶液12を布団Fの繊維に絡め定着させることにより、布団Fの略全体を酸化チタン溶液にてコーティング(付着)することができる。
上記カバー部材3内においては上記ブラックライト6,6が点灯しているので、上記布団Fに付着した酸化チタン溶液に対して上記ブラックライト6,6の特定波長の紫外線が作用して、上記酸化チタン溶液を活性化し、酸化チタンの酸化作用により布団F表裏面全体において抗菌除菌作用を発揮し、これにより布団Fの内外面全体の抗菌除菌を行い、酸化作用によって汚れ成分、臭気成分を分解し、布団F全体の消臭・脱臭を行うことができる。
かかる除菌消臭工程は、上述のように、上記加熱工程と同時に行うこともできるし、加熱工程の後、除菌消臭工程を行うことができる。
この除菌消臭工程が終了すると、上記布団Fの略全体の表面に酸化チタン溶液が付着し、布団Fの全体が酸化チタン溶液にてコーティングされた状態となる。即ち、上記布団Fの表面の繊維及びその表面近傍の内部繊維に酸化チタン溶液が絡みつき、定着することになるため(図9(c)(d)参照)、上記光触媒の作用により、除菌され、消臭された状態になると共に、コーティングされた光触媒により抗菌消臭作用を持続的に発揮することになる。
(5)取り出し工程
上記除菌消臭工程が終了したら、上記温風発生機4を停止し、上記ブラックライト6,6を消灯し、上記カバー部材3のファスナー7を開いて、該カバー部材3内から上記布団Fを取り出す。
上記布団Fを上記カバー部材3から取り出した後においても、上述のように布団Fは酸化チタン溶液が付着して同溶液によりその全体がコーティングされた状態となっており、上記コーティングに使用した光触媒溶液は上述のように日光に含まれる紫外線或いは室内の蛍光灯の灯りでも除菌消臭効果を発揮し得るものであるため、除菌消臭効果を維持することができる。
以上のより、布団の乾燥除菌方法が終了する。
上述のように、本発明は、加熱工程において布団Fを乾燥除湿することができ、除菌消臭工程においてカバー部材3内に酸化チタン溶液を噴霧することにより布団繊維に酸化チタン溶液を絡め定着させ、これによりコーティングされた酸化チタンの光触媒作用によって布団Fの除菌消臭を効果的に行うことができる。
また、布団Fに酸化チタン溶液をコーティングすることができるので、取り出し工程終了後も、布団Fにおいて光触媒による除菌消臭効果を持続することができる。
また、このような方法に使用する装置はその構成が簡単で運搬が可能であるため、例えば依頼元の一般家庭に当該装置を持ち込んでの布団Fの乾燥を行うことができる。
また、カバー部材3内に酸化チタン溶液による被膜を形成しておくことにより、カバー部材3内に生ずる臭気成分を温風の対流によって上記酸化チタン被膜に接触させ、これにより上記温風の消臭をすることができ、カバー部材内の温風及び布団の消臭を効果的に行うことができる。
また、布団掛部2にも酸化チタン被膜を形成しておくことにより、布団Fが布団掛部2の表面に接触することにより、接触部の除菌消臭を効果的に行うことができる。
また、加熱工程と除菌消臭工程を同時に行うことにより、布団Fの乾燥除湿と除菌消臭を効果的に行うことができる。
また、本発明は、布団に限らず、布団以外の寝具、衣類においても、効果的に除菌乾燥を行うことができる。尚、例えば、布団以外の寝具が枕であれば、該枕を布団掛部2の水平杆2a,2a’上に載置し、衣類であればハンガーに掛けた衣類を上記水平杆2a,2a’に係合し、かかる状態にて上記各工程を行えば良い。
本発明に係る布団等の除菌乾燥方法及びそれに使用する除菌乾燥装置は、当該装置一式を容易に持ち運び可能であるため、当該除菌乾燥装置を一般住宅に持ち込んでの現場での布団等の除菌乾燥作業のみならず、ホテル、旅館、病院、老人ホーム等、各種の施設にて利用することができる。また、被除菌乾燥物は布団に限らず、布団以外の寝具、その他の衣類の除菌乾燥にも適用が可能である。
1 布団等の除菌乾燥装置
2 布団掛部
2a,2a’ 水平杆
2b 基台
3 カバー部材
3a 吸気口
3b 排気口
4 温風発生機
5 吸気管
6 ブラックライト(近紫外線照射器具)
7 スライドファスナー(開閉手段)
7’ 小開口
12 酸化チタン溶液
20 開口部
21 酸化チタン溶液の被膜
F 布団
F1,F2 外面
F3 内面

Claims (11)

  1. 布団の表裏面の塵・埃を掃除機にて吸引する除去工程と、
    布団掛部の水平杆に上記除去工程の終了した上記布団を係合し、柔軟性のあるカバー部材の開口部を開口し、該開口部からカバー部材内に上記布団掛部共々上記布団を収納した状態で上記開口部を閉鎖することにより上記カバー部材を以って上記布団全体を被覆し、かつ上記カバー部材の側面下方位置に設けられた吸気口に温風発生機の吸気管を接続する準備工程と、
    上記温風発生機から上記吸気管を介して上記カバー部材内に温風を送り込み、上記カバー部材内において温風を対流させることにより、上記温風を上記布団の外面及び内面に沿って流通させて上記布団を乾燥させる加熱工程と、
    上記加熱工程において、上記カバー部材に小開口を形成し、該小開口からカバー部材内に酸化チタン溶液を噴霧し、上記カバー部材内において対流する上記温風に沿って上記酸化チタン溶液を流通させることにより上記布団の外面及び内面に上記酸化チタン溶液を付着させ、上記布団に付着した酸化チタン溶液に上記カバー部材内に設置された近紫外線照射器具の紫外線を照射することにより上記布団の除菌・消臭を行う除菌消臭工程と、
    上記除菌消臭工程の後、上記温風発生機を停止し、上記カバー部材内から上記布団を取り出す取り出し工程と、
    から構成されることを特徴とする布団等の除菌乾燥方法。
  2. 上記小開口は上記吸気口に隣接して形成し、当該小開口から上記カバー部材内に上記酸化チタン溶液を噴霧することを特徴とする請求項1記載の布団等の除菌乾燥方法。
  3. 上記加熱工程を行う前に、上記カバー部材の内側に予め酸化チタン溶液の被膜を形成しておき、上記加熱工程において上記被膜に上記近紫外線照射器具の紫外線を照射することを特徴とする請求項1又は2記載の布団等の除菌乾燥方法。
  4. 上記加熱工程を行う前に、上記布団掛部の表面に予め酸化チタン溶液の被膜を形成しておき、上記加熱工程において上記被膜に上記近紫外線照射器具の紫外線を照射することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の布団等の除菌乾燥方法。
  5. 上記加熱工程と上記除菌消臭工程を同時に行うことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の布団等の除菌乾燥方法。
  6. 被除菌乾燥物としての上記布団に代えて布団以外の寝具又は衣類としたことを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の布団等の除菌乾燥方法。
  7. 基台上に、布団を係合することのできる水平杆を具備した布団掛部を固定し、
    柔軟素材により構成された開口部を有するカバー部材を設け、上記開口部を開閉手段により開閉可能に構成し、上記カバー部材内に上記布団を係合した上記布団掛部を収納した状態で上記開口部を上記開閉手段によって閉鎖することにより、上記カバー部材によって上記布団全体を被覆し得るように構成し、
    上記カバー部材内に近紫外線照射器具を設置し、
    上記カバー部材の側面下方位置に吸気口を設けると共に、当該吸気口に装着可能な吸気管を有する温風発生機を設け、上記吸気口から上記カバー部材内に温風を送り込み上記カバー部材内において温風を対流させることにより、上記温風を上記布団の外面及び内面に沿って流通させて上記布団を乾燥し得るように構成し、
    かつ上記開閉手段によって上記開口部を一部開いて小開口を形成し得るように構成し、
    上記温風の送風中に上記小開口から上記カバー部材内に酸化チタン溶液を噴霧することにより、上記布団の外面及び内面に上記酸化チタン溶液を付着し得るように構成したものであることを特徴とする布団等の除菌乾燥装置。
  8. 上記カバー部材の内面は酸化チタン溶液の被膜が形成されているものであることを特徴とする請求項7記載の布団等の除菌乾燥装置。
  9. 上記布団掛部の表面に酸化チタン溶液の被膜が形成されているものであることを特徴とする請求項7又は8記載の布団等の除菌乾燥装置。
  10. 上記カバー部材に温風の排気口を設けたものであることを特徴とする請求項7〜9の何れかに記載の布団等の除菌乾燥装置。
  11. 被除菌乾燥物としての上記布団に代えて布団以外の寝具又は衣類であることを特徴とする請求項7〜10の何れかに記載の布団等の除菌乾燥装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105239340A (zh) * 2014-07-11 2016-01-13 中山市雅西环保科技有限公司 一种真空抽湿干衣袋
WO2018218588A1 (zh) * 2017-06-01 2018-12-06 深圳市峰岩科技创新有限公司 内衣内裤消毒装置

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