JP2011249072A - カード用コネクタ - Google Patents

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隆志 川端
Yoshinari Kuroda
嘉成 黒田
Toshihisa Matsushita
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Abstract

【課題】独立して揺動可能に分割された仕切板を連結板により連結し、この連結板によってカードの誤挿入を防止すると共に、連結板の変形または破損を防止することができるカード用コネクタを提供すること。
【解決手段】第1のカード71及び第2のカード81を挿入可能な挿入口4が形成されたハウジング2、3と、ハウジング2、3内で上下方向に揺動可能に設けられ、初期状態で上方に位置して第2のカード81の装着空間を形成し、第1のカード71の挿入時に下方に揺動して第1のカード71の装着空間を形成する仕切板5とを備え、仕切板5は、ハウジング2、3の幅方向に並んで配置され、それぞれ独立して揺動可能な一対の揺動板31a、31bと、一対の揺動板31a、31bを揺動可能に連結する連結板41とを有し、一対の揺動板31a、31bの挿入口4側に連結板41を保護する保護部33a、33bを設けた。
【選択図】図3

Description

本発明は、カード用コネクタに関し、特に、規格の異なる複数種類のカードに対応したコンバイン型のカード用コネクタに関する。
従来、規格の異なる複数種類のカードに対応したカード用コネクタとして、誤挿入防止構造を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載のカード用コネクタは、第1のカード及び第1のカードよりも幅狭の第2のカードに対応しており、ハウジング内で上下方向に揺動されることでカードの装着空間を形成する仕切板を備えている。仕切板は、カードの非挿入時に上方に退避されて第2のカードの装着空間を形成し、第1のカードの挿入時に下方に揺動されて第1のカードの装着空間を形成する。
また、仕切板の挿入口側は、カードの幅方向の略中間位置で左右に分割された一対の揺動板となっており、独立して揺動可能となっている。この場合、各揺動板の揺動は、第1のカードの幅方向の両端に対応した各揺動板のそれぞれに設けられたレバー部が押し下げられることで行われる。この場合、第2のカードは、第1のカードよりも幅狭なためレバー部を介して一対の揺動板を押し下げることができない。また、第2のカードを片側に寄せて一方の揺動板を押し下げるようにしても、他方の揺動板が押し下げられることなく第2のカードの誤挿入を規制する。このように、特許文献1のカード用コネクタは、仕切板を左右に分割することで、第1のカードの装着空間に第2のカードが誤装着されるのを防止している。
特開2009−94009号公報
しかしながら、上記した従来のカード用コネクタにおいては、片側の揺動板が押し下げられたときに生じる一対の揺動板間の隙間から、第2のカードが誤挿入されるおそれがある。この問題を解決するため、左右の揺動板に、隙間を横切るように連結板を設けて、隙間から第2のカードが誤挿入されるのを防止する構成が考えられる。しかし、連結板は、左右の揺動板への取付位置によっては、カードの正挿入時においてもカードに当接して、変形または破損するおそれがあった。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、独立して揺動可能に分割された仕切板を連結板により連結し、この連結板によってカードの誤挿入を防止すると共に、連結板の変形または破損を防止することができるカード用コネクタを提供することを目的とする。
本発明のカード用コネクタは、第1のカード及び前記第1のカードよりも幅狭な第2のカードを挿入可能な挿入口が形成されたハウジングと、前記ハウジング内で上下方向に揺動可能に設けられ、初期状態で上方に位置して前記第2のカードの装着空間を形成し、前記第1のカードの挿入時に下方に揺動して前記第1のカードの装着空間を形成する仕切板とを備え、前記仕切板は、前記ハウジングの幅方向に並んで配置され、それぞれ独立して揺動可能な一対の揺動板と、前記一対の揺動板を揺動可能に連結する連結板とを有し、前記一対の揺動板の前記挿入口側に前記連結板を保護する保護部を設けたことを特徴とする。
この構成によれば、第2のカードの誤挿入によって一対の揺動板のいずれか一方が押し下げられた場合に、いずれか他方によって第2のカードの挿入が規制される。また、一対の揺動板のいずれか一方の押し下げによって生じる一対の揺動板間の隙間には、連結板が位置されるため、この隙間を介して第2のカードが誤挿入されることがない。よって、第2のカードによる誤挿入が確実に防止される。さらに、保護部により連結板が保護されるため、第1、第2のカードの正挿入時に、第1、第2のカードと連結板とが直に接触されることがなく、連結板の変形または破損が防止される。これにより、カード用コネクタに対する第1、第2のカードのスムーズな装着が可能となる。
また本発明は、上記カード用コネクタにおいて、前記一対の揺動板は、前記連結板よりも肉厚に形成され、前記連結板を収容する収容孔が設けられており、前記保護部は、前記収容孔の一部を形成するように前記一対の揺動板の前記挿入口側に設けられたことを特徴とする。
この構成によれば、収容孔に連結板を収容することで、一対の揺動板(保護部)の厚みによって連結板と第1、第2とのカードとの擦れを防止することができる。
また本発明は、上記カード用コネクタにおいて、前記保護部には、初期状態で前記第2のカードを、前記第2のカードの装着空間にガイドするガイド面が形成されたことを特徴とする。
この構成によれば、ガイド面により第2のカードが第2の装着空間にガイドされ、第2のカードをスムーズに装着することができる。
また本発明は、上記カード用コネクタにおいて、前記一対の揺動板は樹脂製であり、前記連結板は、前記一対の揺動板に一体成形されたことを特徴とする。
この構成によれば、一対の揺動板と連結板とを一体成形することで、部品点数および組み立て工数を減らして、カード用コネクタの製造コストを低減できる。また、一対の揺動板と連結板とを強固に一体化させることができる。
また本発明は、上記カード用コネクタにおいて、前記連結板は、前記一対の揺動板に埋設された金属板の一部で形成され、前記金属板には、前記一対の揺動板を上方位置に付勢する復帰バネが設けられたことを特徴とする。
この構成によれば、復帰バネが連結板と共に金属板の一部で形成されるため、部品点数および組み立て工数を減らして、カード用コネクタの製造コストを低減できる。
また本発明は、上記カード用コネクタにおいて、前記一対の揺動板は、前記連結板に連結されて一体化され、前記連結板は、前記一対の揺動板に対して独立した揺動を許容する長さに形成されたことを特徴とする。
この構成によれば、一対の揺動板が連結板によって一体化されているにも関わらず、一対の揺動板に対して独立した揺動を許容させることができ、第2のカードの誤挿入を防止できる。このように、誤挿入防止構造を有するカード用コネクタにおいて、一対の揺動板の一体化により部品点数および組み立て工数を減らして製造コストを低減することができる。
また本発明は、上記カード用コネクタにおいて、前記連結板は、上面視U字状に延在することを特徴とする。
この構成によれば、簡易な形状の連結板によって、一対の揺動板に対して独立した揺動を許容しつつ、一対の連結板を連結することができる。
本発明の他のカード用コネクタは、第1のカード及び前記第1のカードよりも幅狭な第2のカードを挿入可能な挿入口が形成されたハウジングと、前記ハウジング内で上下方向に揺動可能に設けられ、初期状態で上方に位置して前記第2のカードの装着空間を形成し、前記第1のカードの挿入時に下方に揺動して前記第1のカードの装着空間を形成する仕切板とを備え、前記仕切板は、前記ハウジングの幅方向に並んで配置された揺動可能な一対の揺動板と、前記一対の揺動板を連結して一体化させる連結板とを有し、前記連結板が、前記一対の揺動板に対して独立した揺動を許容する長さに形成されたことを特徴とする。
この構成によれば、一対の揺動板が連結板によって一体化されているにも関わらず、一対の揺動板に対して独立した揺動を許容させることができる。このため、一対の揺動板のいずれか一方の揺動時に、いずれか他方が揺動することなく第2のカードの挿入が規制される。また、一対の揺動板のいずれか一方の押し下げによって生じる一対の揺動板間の隙間には、連結板が位置されるため、この隙間を介して第2のカードが挿入されることがない。このように、誤挿入防止構造を有するカード用コネクタにおいて、一対の揺動板の一体化により部品点数および組み立て工数を減らして製造コストを低減することができる。
また本発明は、上記他のカード用コネクタにおいて、前記連結板は、上面視U字状に延在することを特徴とする。
この構成によれば、簡易な形状の連結板によって、一対の揺動板に対して独立した揺動を許容しつつ、一対の連結板を連結することができる。
また本発明は、上記他のカード用コネクタにおいて、前記一対の揺動板は樹脂製であり、前記連結板は、前記一対の揺動板に一体成形されたことを特徴とする。
この構成によれば、一対の揺動板と連結板とを一体成形することで、部品点数および組み立て工数を減らして、カード用コネクタの製造コストを低減することができる。また、一対の揺動板と連結板とを強固に一体化させることができる。
また本発明は、上記他のカード用コネクタにおいて、前記連結板は、前記一対の揺動板に埋設された金属板の一部で形成され、前記金属板には、前記一対の揺動板を上方位置に付勢する復帰バネが設けられたことを特徴とする。
この構成によれば、復帰バネが連結板と共に金属板の一部で形成されるため、部品点数および組み立て工数を減らして、カード用コネクタの製造コストを低減することができる。
また本発明は、上記他のカード用コネクタにおいて、前記一対の揺動板には、前記連結板を保護する保護部が設けられたことを特徴とする。
この構成によれば、保護部により連結板が保護されるため、第1、第2のカードの正挿入時に、第1、第2のカードと連結板とが直に接触されることがなく、連結板の変形または破損が防止される。これにより、カード用コネクタに対する第1、第2のカードのスムーズな装着が可能となる。
本発明によれば、独立して揺動可能に分割された仕切板を連結板により連結し、この連結板によってカードの誤挿入を防止すると共に、連結板の変形または破損を防止することができる。
本発明に係るカード用コネクタの第一の実施の形態を示す図であり、カード用コネクタの斜視図である。 本発明に係るカード用コネクタの第一の実施の形態を示す図であり、カード用コネクタからカバーを外した斜視図である。 本発明に係るカード用コネクタの第一の実施の形態を示す図であり、カード用コネクタからカバーおよび仕切板を外した斜視図である。 本発明に係るカード用コネクタの第一の実施の形態を示す図であり、連結板による一対の揺動板の連結構造の説明図である。 本発明に係るカード用コネクタの第一の実施の形態を示す図であり、カード用コネクタの誤挿入防止構造の説明図である。 本発明に係るカード用コネクタの第一の実施の形態を示す図であり、カード用コネクタの保護部による連結板の保護構造の説明図である。 本発明に係るカード用コネクタの第一の実施の形態を示す図であり、第1のカードの装着動作の説明図である。 本発明に係るカード用コネクタの第一の実施の形態を示す図であり、第2のカードの装着動作の説明図である。 本発明に係るカード用コネクタの第一の実施の形態を示す図であり、第2のカードの挿入状態を正面からみた説明図である。 本発明に係るカード用コネクタの第二の実施の形態を示す図であり、カード用コネクタからカバーを外した斜視図である。 本発明に係るカード用コネクタの第二の実施の形態を示す図であり、第1のカードの装着動作の説明図である。 本発明に係るカード用コネクタの第二の実施の形態を示す図であり、第2のカードの装着動作の説明図である。 本発明に係るカード用コネクタの第二の実施の形態を示す図であり、第1のカードの挿入状態を正面からみた説明図である。 本発明に係るカード用コネクタの第二の実施の形態を示す図であり、第2のカードの挿入状態を正面からみた説明図である。 本発明に係るカード用コネクタの実施の形態を示す図であり、第1のカードの平面図である。 本発明に係るカード用コネクタの実施の形態を示す図であり、第2のカードの平面図である。
以下、本発明の第一の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、SDカード(Secure Digital memory card)およびメモリースティックDUOカード(登録商標)が装着されるコンバイン型のカード用コネクタに適用する場合について説明する。しかしながら、本実施の形態に係るカード用コネクタの適用対象については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。
まず、本実施の形態に係るカード用コネクタについて説明する前に装着対象となる第1のカードおよび第2のカードについて説明する。図15は、本発明の第一の実施の形態に係る第1のカードの平面図である。図16は、本発明の第二の実施の形態に係る第2のカードの平面図である。
図15(a)に示すように、第1のカード71は、いわゆるSDカードであり、上面視略矩形状に形成された記憶媒体である。第1のカード71の一の角部には、切り欠かれて約45度に傾斜した傾斜面72が形成されている。傾斜面72は、第1のカード71の挿入方向を識別するのに用いられ、この傾斜面72が形成されている側が挿入方向における前端側とされ、逆側が挿入方向における後端側とされる。
図15(b)に示すように、第1のカード71の背面には、傾斜面72が形成された前端側に、挿入方向に延在する複数の仕切によって複数の溝部73が形成されている。複数の溝部73には、カード用コネクタ1の複数のコンタクト端子17(図3参照)に接触して情報の読み出しまたは書込みをするための複数の接点パッド74が設けられている。第1のカード71の一の側面には、カード内のメモリに対する書き込み禁止用の操作部75が設けられている。第1のカード71は、背面側を上向きにしてカード用コネクタ1に挿入される。
図16(a)に示すように、第2のカード81は、いわゆるメモリースティックDUOカードであり、第1のカード71よりも幅狭な上面視略矩形状に形成された記憶媒体である。第2のカード81の一の角部には、切り欠かれて約45度に傾斜した傾斜面82が形成されている。傾斜面82は、第2のカード81の挿入方向を識別するのに用いられ、この傾斜面82が形成されている側が挿入方向における前端側とされ、逆側が挿入方向における後端側とされる。
図16(b)に示すように、第2のカード81の背面には、傾斜面82が形成された前端側に、挿入方向に延在する複数の仕切によって複数の溝部83が形成されている。複数の溝部83には、カード用コネクタ1の複数のコンタクト端子16(図3参照)に接触して情報の読み出しまたは書込みをするための複数の接点パッド84が設けられている。第2のカード81は、背面側を下向きにしてカード用コネクタ1に挿入される。
次に、図1から図3を参照して、カード用コネクタの全体構成について説明する。図1は、本発明の第一の実施の形態に係るカード用コネクタの斜視図である。図2は、本発明の第一の実施の形態に係るカード用コネクタからカバーを外した斜視図である。図3は、本発明の第一の実施の形態に係るカード用コネクタからカバーおよび仕切板を外した斜視図である。
図1から図3に示すように、本実施の形態に係るカード用コネクタ1は、上面および前面が開口されたコネクタ本体2と、コネクタ本体2の上面の開口に装着されてカードの装着空間を形成するカバー3とを備え、コネクタ本体2およびカバー3が組み合わされて挿入口4を有する箱状体をなしている。挿入口4は、正面視において第1、第2のカード71、81を挿入可能なように、第1のカード71に対応した段状領域と第2のカード81に対応した矩形領域とを重ね合わせた形状を有している。第1のカード71は、カード用コネクタ1の上側に沿うように挿入口4の段状領域に挿入され、第2のカード81は、カード用コネクタ1の下側に沿うように挿入口4の矩形領域に挿入される。
カード用コネクタ1内には、装着空間を上下に仕切る仕切板5が上下方向に揺動可能に設けられている。仕切板5は、カバー3に接する上方位置にある場合に、第2のカード81の装着空間を形成し、コネクタ本体2の底壁部11に接する下方位置にある場合に第1のカード71の装着空間を形成する。また、仕切板5は、初期状態で上方位置に位置されて第2のカード81の装着空間を形成している。このように、本実施の形態に係るカード用コネクタ1は、仕切板5の上下の揺動により、第1、第2のカード71、81を選択的に装着可能としている。
コネクタ本体2の底壁部11における奥側の略後半部には、第2のカード81用の複数のコンタクト端子16が幅方向に前後2列に配置されている。前列側のコンタクト端子16は、先端を奥側に向けて延在し、後列側のコンタクト端子16は、先端を挿入口4側に向けて延在している。コネクタ本体2の奥壁部12には、第1のカード71用の複数のコンタクト端子17が幅方向に一列に配置されている。複数のコンタクト端子17は、先端を挿入口4側に向けて延在している。
コネクタ本体2の一の側壁部13側には、側壁部13に沿ってスライド可能なスライド部材21と、スライド部材21のスライドに伴って伸縮するコイル状の排出バネ22とが設けられている。排出バネ22は、一端が奥壁部12に当接され、他端がスライド部材21に当接されており、スライド部材21を排出方向に付勢している。コネクタ本体2の一の側壁部13側には、スライド部材21の排出方向へのスライドを遮るようにストッパ18が設けられている。ストッパ18は、スライド部材21に当接することで、スライド部材21を排出位置に規制する。
スライド部材21は、排出バネ22に付勢された状態で挿入方向および排出方向にスライド可能に構成されている。スライド部材21の挿入方向における後側部分には、コネクタ本体2の中央に向かって突出する腕部25が形成されている。腕部25は、スライド部材21の後側に向かって装着空間の幅方向を狭めるような傾斜面を有し、第1、第2のカード71、81の傾斜面72、82に当接可能に約45度に傾斜している。腕部25は、第1、第2のカード71、81の前端面に当接し、スライド部材21と第1、第2のカード71、81とを一体に移動させる。
スライド部材21の上面にはハートカム溝26が形成されており、このハートカム溝26とストッパ18に設けられたラッチピン27とによりスライド部材21の位置が規定される。ラッチピン27は、スライド部材21のスライド方向に延在し、両端が底壁部11に向かって略直角に屈曲している。ラッチピン27の一端は、ストッパ18に回動可能に支持され、他端はスライド部材21のハートカム溝26上を摺動される。
ハートカム溝26は、複数の段差と傾斜を有して上面視ハート型の環状に形成されており、スライド部材21のスライドに応じてラッチピン27の他端を一方向に摺動させる。スライド部材21が奥壁部12近傍の装着位置に押し込まれると、ラッチピン27の他端がハートカム溝26の係止部分に係止され、排出バネ22の付勢によるスライド部材21の復帰が規制される。この状態からさらにスライド部材21が押し込まれると、ラッチピン27とハートカム溝26との係止状態が解除されて、排出バネ22の付勢によりスライド部材21が復帰される。このように、ラッチピン27とハートカム溝26は、スライド部材21の装着位置における保持機能を有している。
コネクタ本体2の他の側壁部14には、第1のカード71の書き込み禁止状態を検出するスイッチ部29が設けられている。スイッチ部29は、図示しない巻きバネにより固定接点に対して離間方向に付勢されている。スイッチ部29は、第1のカード71の挿入時に、第1のカード71の操作部75の設定位置に応じて押し込まれ、第1のカード71の書き込み禁止状態を検出する。
仕切板5は、幅方向に並んだ左右一対の揺動板31a、31bと、一対の揺動板31a、31bを挿入口4側となる前端側で連結した連結板41とを有している。仕切板5は、合成樹脂製の一対の揺動板31a、31bに金属板状の連結板41を埋設し、連結板41を介して一対の揺動板31a、31bを一体化させている。連結板41は、上面視U字状であり、中間部分を僅かに上方に折り曲げて形成されている。このため、一対の揺動板31a、31bは、それぞれコネクタ本体2の中央に向かって高くなるような傾斜姿勢をとっている。また、詳細は後述するが、連結板41は、一体化した一対の揺動板31a、31bに対して独立した揺動を許容し、カードの誤挿入を防止する。
一対の揺動板31a、31bは、後端側が相互に連結されており、この連結部分と連結板41とを介して一体化されている。一対の揺動板31a、31bの前端側は、それぞれ円弧状に切り欠かれた切欠き部分を有し、この切欠き部分により連結板41が収容される収容孔32が形成されている。この場合、一対の揺動板31a、31bの前端側は、連結板41よりも肉厚に形成されるため、収容孔32に収容された連結板41と第1、第2のカード71、81との摺接が防止される。
一対の揺動板31a、31bの前端部は、収容孔32の前端側を形成すると共に、連結板41を保護する保護部33a、33bとして機能する。保護部33a、33bは、連結板41の挿入口4側に位置して、連結板41とカードとの衝突を防止する。一対の揺動板31a、31bの後端側には、第2のカード81用の複数のコンタクト端子17に対応して逃げ孔34が形成されている。逃げ孔34は、一対の揺動板31a、31bの下側への揺動時に、第2のカード81用の複数のコンタクト端子16の先端を逃がしている。
一対の揺動板31a、31bのそれぞれ側壁部側には、一対の揺動板31a、31bを上方に付勢する復帰バネ35a、35bが設けられている。復帰バネ35a、35bは、一対の揺動板31a、31bから突出された金属板材に形成された片持バネであり、底壁部11側に折り曲げられている。復帰バネ35a、35bは、一対の揺動板31a、31bを上方に付勢して、初期状態で第2のカード81の装着空間を形成する。
また、一対の揺動板31a、31bは、上面視において、底壁部11に設けられた複数のガイド部42を避けるように、切欠き36および開口37が形成されている。複数のガイド部42は、装着空間内への第1、第2のカード71、81の挿入をガイドするものである。一対の揺動板31a、31bは、下側への揺動時にガイド部42を切欠き36および開口37に収容し、底壁部11に接触する。よって、一対の揺動板31a、31bは、底壁部11に接して第1のカード71の装着空間を形成するため、カード用コネクタ1を薄型化することが可能となる。
コネクタ本体2の挿入口4側には、第1のカード71の幅方向の両端部によって押し下げ可能なように一対のレバー部材43a、43bが設けられている。一対のレバー部材43a、43bは、一端側が底壁部11に回動可能に支持され、他端側が一対の揺動板31a、31bに設けられた段部38a、38bに上方から当接している。よって、一対のレバー部材43a、43bは、第1のカード71の挿入により一端側を中心として下方に回動され、一対の揺動板31a、31bを下側に揺動させる。なお、一対のレバー部材43a、43bの配置間隔は、第2のカード81の幅寸法よりも大きく、第2のカード81によって同時に押し下げられることがない。
カバー3は、金属製の板材を折り曲げて形成されており、上板の一側方にはラッチピン27を押えるピン押え45が形成されている。ピン押え45は、上板から底壁部11側に切り起こされた片持ちバネであり、ラッチピン27の中間部分を下方に押圧してラッチピン27の他端をハートカム溝26に押し付けている。また、カバー3には、第1のカード71用の複数のコンタクト端子17に対応して複数の開口46が形成されている。複数の開口46は、第1のカード71の挿入時に、コンタクト端子17とカバー3との接触を防止している。
図4を参照して、連結板による一対の揺動板の連結構造について説明する。図4は、本発明の実施の形態に係る連結板による一対の揺動板の連結構造の説明図である。
図4に示すように、仕切板5は、一対の揺動板31a、31bに金属板51をインサートして成形されている。金属板51は、上記した復帰バネ35a、35bおよび連結板41を有している。復帰バネ35a、35bは、一対の揺動板31a、31bの前方側および後方側から突出され、一対の揺動板31a、31bを4箇所で支持する。連結板41は、一端側が一方の揺動板31aに埋設され、他端側が他方の揺動板31bに埋設されている。連結板41は、上面視U字状に延在されており、両端間が余裕を持った長さに形成されている。このため、一対の揺動板31a、31bは、金属板51のインサート成形により一体化された状態で、連結板41によって独立した揺動が確保される。
例えば、一方の揺動板31aは、レバー部材43aによる段部38aの押し下げにより、他方の揺動板31bと連結板41の他端側との接続部分52bを支点として下側に揺動される。このとき、連結板41が余裕を持った長さを有するため、一方の揺動板31aの下側への揺動が連結板41の撓みに吸収される。このため、他方の揺動板31bが一方の揺動板31aの揺動につられて揺動することが抑制される。同様に、他方の揺動板31bも一方の揺動板31aと連結板41の一端側との接続部分52aを支点として揺動され、一方の揺動板31aが他方の揺動板31bの揺動につられて揺動することが抑制される。このように、連結板41は、一対の揺動板31a、31bを一体化させた状態で、一対の揺動板31a、31bに独立した揺動を許容する長さに形成されている。
なお、本実施の形態においては、連結板41が上面視U字状に形成される構成としたが、この構成に限定されるものではない。連結板41は、一対の揺動板31a、31bを一体化させた状態で、一対の揺動板31a、31bに独立した揺動を許容する長さを有すればよく、例えば、上面視V字状やM字状に形成されてもよい。
また、金属板51の一対の揺動板31a、31bに埋設された部分は、一対の揺動板31a、31bを補強する補強板53a、53bとして機能する。補強板53a、53bは、一対の揺動板31a、31bの前端側に埋設されており、保護部33a、33bや段部38a、38bを内側から補強すると共に、一対の揺動板31a、31bの前端側の剛性を高めている。一対の揺動板31a、31bの前端側は、剛性が高められて揺動にかかる時間が短縮されている。すなわち、一対の揺動板31a、31bの前端側は、剛性によって撓み等が抑制されるため、レバー部材43a、43bの押し下げが即座に段部38a、38bから周辺に伝達されて早期に揺動が完了する。この構成により、第1のカード71がカード用コネクタ1の奥方に押し込まれる前に、一対の揺動板31a、31bの下方位置への揺動が完了され、一対の揺動板31a、31bにより第1のカード71の挿入が阻害されることがない。
このように、一対の揺動板31a、31bは、連結板41よって独立した揺動が許容された状態で一体化されている。このため、一対の揺動板31a、31bの独立した揺動によりカード用コネクタ1の誤挿入防止構造を備えることができ、部品点数および組み立て工数を減らして、カード用コネクタ1の製造コストを低減することができる。
以下、図5を参照して、カード用コネクタの誤挿入防止構造について説明する。図5は、本発明の第一の実施の形態に係るカード用コネクタの誤挿入防止構造の説明図である。
図5(a)に示すように、初期状態では一対の揺動板31a、31bが上方位置に位置されており、第2のカード81の装着空間が形成されている。この初期状態において、第2のカード81が第1のカード71用の段状領域に誤挿入され、片側のレバー部材43aが押し下げられると、図5(b)に示すように、一方の揺動板31aが下方位置に揺動される。このとき、他方の揺動板31bは、上記したように一方の揺動板31aとは独立して揺動可能なため、上方位置に位置される。この構成により、第2のカード81の挿入により一対の揺動板31a、31bの一方が押し下げられた場合に、押し下げられていない他方が第2のカード81の挿入を抑制する。
また、一方の揺動板31aの押し下げにより、一対の揺動板31a、31b間に隙間が生じる。この隙間には、一対の揺動板31a、31bを連結する連結板41が位置される。このため、図5(c)に示すように、連結板41は、隙間内に配置された規制部材として機能し、一対の揺動板31a、31b間の隙間からの第2のカード81の挿入を抑制する。このように、連結板41は、一対の揺動板31a、31bを独立して揺動可能に連結しつつ、第2のカード81の誤挿入を防止している。
図6を参照して、保護部による連結板の保護構造について説明する。図6は、本発明の第一の実施の形態に係るカード用コネクタの保護部による連結板の保護構造の説明図である。
図6(a)、(b)に示すように、保護部33a、33bは、連結板41の挿入口4側に位置しており、連結板41と第1、第2のカード81との衝突を防止している。このとき、保護部33a、33bの内部には、補強板53a、53bが埋設されており、衝突に対する耐久性が向上されている。また、連結板41は、保護部33a、33bの厚みに収まるように収容孔32内に配置されている。このため、第1、第2のカード71、81は、連結板41に接触することなくカード用コネクタ1内に挿入される。このように、連結板41は、保護部33a、33bに保護されることで、第1、第2のカード71、81との衝突による変形または破損が防止される。
また、図6(a)に示すように、保護部33a、33bには、後端側に向かって下方に傾斜するガイド面55が形成されている。ガイド面55は、第2のカード81の前端側に接触して、第2のカード81を装着空間にガイドする。このため、カード用コネクタ1に対する第2のカード81のスムーズな装着が可能となる。
図7から図9を参照して、カード用コネクタに対する第1、第2のカードの装着動作について説明する。図7は、本発明の第一の実施の形態に係る第1のカードの装着動作の説明図である。図8は、本発明の第一の実施の形態に係る第2のカードの装着動作の説明図である。図9は、本発明の第一の実施の形態に係る第2のカードの挿入状態を正面からみた説明図である。
最初に、図7を参照して、第1のカード71の装着動作について説明する。図7(a)に示すように、仕切板5は、初期状態において、復帰バネ35a、35bにより上方位置に押し上げられている。この初期状態において、図7(b)に示すように、カード用コネクタ1に第1のカード71が挿入されると、第1のカード71の前端部により一対のレバー部材43a、43bが押し下げられ、仕切板5が下側に揺動する。このとき、仕切板5は、第1のカード71の下方に収まり、第1のカード71の装着空間を形成する。
第1のカード71は、装着空間に向かって押し込まれると、スライド部材21の腕部25に接触され、スライド部材21と共に移動される。このとき、ラッチピン27の他端にハートカム溝26が摺動されながら、スライド部材21が装着位置にスライドされる。図7(c)に示すように、第1のカード71が更に押し込まれると、ラッチピン27の他端がハートカム溝26の係止部分に係止され、第1のカード71がスライド部材21と共に装着位置に保持される。そして、装着位置に保持されることで第1のカード71の接点パッド74が、カード用コネクタ1のコンタクト端子17と接触し、第1のカード71の情報記憶部に対する信号の授受が可能となる。
カード用コネクタ1への第1のカード71が装着された状態では、第1のカード71の後端部が挿入口4から突出されている。装着状態において、第1のカード71の後端部が更に押し込まれると、ラッチピン27とハートカム溝26との係止状態が解除され、排出バネ22によりスライド部材21を介して第1のカード71が排出される。第1のカード71の装着位置から排出位置への移動により、第1のカード71の接点パッド74とカード用コネクタ1のコンタクト端子17とが離間される。
次に、図8を参照して第2のカード81の装着動作について説明する。図8(a)に示すように、仕切板5は、初期状態において、復帰バネ35a、35bにより上方位置に押し上げられ、第2のカード81の装着空間を形成する。また、仕切板5の一対の揺動板31a、31bは、正面視において連結板41の折り曲げにより、コネクタ本体2の中央に向かって高くなるように傾斜姿勢をとっている(図9(a)参照)。
この初期状態において、図8(b)に示すように、カード用コネクタ1に第2のカード81が挿入されると、仕切板5が第2のカード81の上面によって押し上げられる。このとき、一対の揺動板31a、31bは、カバーに押し付けられて水平姿勢となり、連結板41のバネ性により第2のカード81を上方から押える(図9(b)参照)。
第2のカード81は、装着空間に向かって押し込まれると、スライド部材21の腕部25に接触され、スライド部材21と共に移動される。このとき、ラッチピン27の他端にハートカム溝26が摺動されながら、スライド部材21が装着位置にスライドされる。図8(c)に示すように、第2のカード81が更に押し込まれると、ラッチピン27の他端がハートカム溝26の係止部分に係止され、第2のカード81がスライド部材21と共に装着位置に保持される。そして、装着位置に保持されることで第2のカード81の接点パッド84が、カード用コネクタ1のコンタクト端子16と接触し、第2のカード81の情報記憶部に対する信号の授受が可能となる。
カード用コネクタ1への第2のカード81が装着された状態では、第2のカード81の後端部が挿入口4から突出されている。装着状態において、第2のカード81の後端部が更に押し込まれると、ラッチピン27とハートカム溝26との係止状態が解除され、排出バネ22によりスライド部材21を介して第2のカード81が排出される。第2のカード81の装着位置から排出位置への移動により、第2のカード81の接点パッド84とカード用コネクタ1のコンタクト端子16とが離間される。
以上のように、本実施の形態に係るカード用コネクタ1によれば、一対の揺動板31a、31bが連結板41を介して一体化されているにも関わらず、一対の揺動板31a、31bに対して独立した揺動を許容させることができる。このため、一対の揺動板31a、31bの一方の揺動時に、他方が揺動することなく第2のカード81の挿入が規制される。また、一対の揺動板31a、31bの一方の押し下げによって生じる一対の揺動板31a、31b間の隙間には、連結板41が位置されるため、この隙間を介して第2のカード81が挿入されることがない。このように、誤挿入防止構造を有するカード用コネクタ1において、一対の揺動板31a、31bの一体化により部品点数および組み立て工数を減らして製造コストを低減することができる。また、一対の揺動板31a、31bの保護部33a、33bにより連結板41が保護されるため、第1、第2のカード71、81と連結板41とが直に接触することがなく、連結板41の変形または破損が防止される。これにより、カード用コネクタ1に対する第1、第2のカード71、81のスムーズな装着が可能となる。
次に、本発明の第二の実施の形態について説明する。本発明の第二の実施の形態に係るカード用コネクタは、上述した第一の実施の形態に係るカード用コネクタと一対の揺動板に可動式ガイド部を設けた点についてのみ相違する。したがって、特に相違点についてのみ説明する。図10は、本発明の第二の実施の形態に係るカード用コネクタからカバーを外した斜視図である。なお、第二の実施の形態においては、説明の便宜上、同一名称については同一の符号を付して説明する。
図10に示すように、カード用コネクタ1は、仕切板5を除いて、第一の実施の形態に示すカード用コネクタ1と同様な構成を有している。仕切板5は、一対の揺動板31a、31bを上面視V字状の連結板41により一体化して形成されている。一対の揺動板31a、31bには、第2のカード81の挿入をガイドする可動式ガイド部61a、61bが設けられている。可動式ガイド部61a、61bは、それぞれ上面視U字状の金属板材により形成され、第2のカード81を挿入方向にガイドするガイド片62a、62bと、ガイド片62a、62bを上下方向に揺動可能に支持する一対の支持片63a、63bとを有している。可動式ガイド部61a、61bは、それぞれ一対の揺動板31a、31bに形成された収容孔65a、65b内において、支持片63a、63bの一端側で一対の揺動板31a、31bに片持ち支持されている。
このように構成された可動式ガイド部61a、61bは、一対の揺動板31a、31bが上方位置にある場合に、一対の揺動板31a、31bからガイド片62a、62bを突出させ、第2のカード81をガイドする。一方、可動式ガイド部61a、61bは、一対の揺動板31a、31bが下方位置にある場合に、ガイド片62a、62bが底壁部11によって収容孔32内に押し込まれて、一対の揺動板31a、31bと底壁部11との接触を許容する。
図11から図14を参照して、カード用コネクタに対する第1、第2のカードの装着動作について説明する。図11は、本発明の第二の実施の形態に係る第1のカードの装着動作の説明図である。図12は、本発明の第二の実施の形態に係る第2のカードの装着動作の説明図である。図13は、本発明の第二の実施の形態に係る第1のカードの挿入状態を正面からみた説明図である。図14は、本発明の第二の実施の形態に係る第2のカードの挿入状態を正面からみた説明図である。
最初に、図11を参照して第1のカード71の装着動作について説明する。図11(a)に示すように、仕切板5は、初期状態において、復帰バネ35a、35bにより上方位置に押し上げられている。また、仕切板5の一対の揺動板31a、31bから可動式ガイド部61a、61bのガイド片62a、62bが突出されている(図13(a)参照)。この初期状態において、図11(b)に示すように、カード用コネクタ1に第1のカード71が挿入されると、第1のカード71の前端部により一対のレバー部材43a、43bが押し下げられ、仕切板5が下側に揺動する。
下側に揺動された仕切板5は、第1のカード71の下方に収まり、第1のカード71の装着空間を形成する。このとき、可動式ガイド部61a、61bのガイド片62a、62bが底壁部11に押し上げられ、収容孔32に内に収容される(図13(b)参照)。ガイド片62a、62bは、一対の揺動板31a、31bの厚み内に収められており、装着空間側に突出して第1のカード71の挿入を阻害することがない。
第1のカード71は、装着空間に向かって押し込まれると、スライド部材21の腕部25に接触され、スライド部材21と共に移動される。このとき、ラッチピン27の他端にハートカム溝26が摺動されながら、スライド部材21が装着位置にスライドされる。図11(c)に示すように、第1のカード71が更に押し込まれると、ラッチピン27の他端がハートカム溝26の係止部分に係止され、第1のカード71がスライド部材21と共に装着位置に保持される。そして、装着位置に保持されることで第1のカード71の接点パッド74が、カード用コネクタ1のコンタクト端子17と接触し、第1のカード71の情報記憶部に対する信号の授受が可能となる。
カード用コネクタ1への第1のカード71が装着された状態では、第1のカード71の後端部が挿入口4から突出されている。装着状態において、第1のカード71の後端部が更に押し込まれると、ラッチピン27とハートカム溝26との係止状態が解除され、排出バネ22によりスライド部材21を介して第1のカード71が排出される。第1のカード71の装着位置から排出位置への移動により、第1のカード71の接点パッド74とカード用コネクタ1のコンタクト端子17とが離間される。
次に、図12を参照して第2のカード81の装着動作について説明する。図12(a)に示すように、仕切板5は、初期状態において、復帰バネ35a、35bにより上方位置に押し上げられ、第2のカード81の装着空間を形成する。また、仕切板5の一対の揺動板31a、31bは、正面視において連結板41の折り曲げにより、コネクタ本体2の中央に向かって高くなるように傾斜姿勢をとっている。また、仕切板5の一対の揺動板31a、31bから可動式ガイド部61a、61bのガイド片62a、62bが突出されている(図14(a)参照)。
この初期状態において、図12(b)に示すように、カード用コネクタ1に第2のカード81が挿入されると、一対の揺動板31a、31bが第2のカード81の上面によって押し上げられる。このとき、一対の揺動板31a、31bは、カバーに押し付けられて水平姿勢となり、連結板41のバネ性により第2のカード81を上方から押える(図14(b)参照)。また、第2のカード81は、可動式ガイド部61a、61bのガイド片62a、62bにより幅方向がガイドされた状態で、第2のカード81の装着空間に押し込まれる。
第2のカード81は、装着空間に向かって押し込まれると、スライド部材21の腕部25に接触され、スライド部材21と共に移動される。このとき、ラッチピン27の他端にハートカム溝26が摺動されながら、スライド部材21が装着位置にスライドされる。図12(c)に示すように、第2のカード81が更に押し込まれると、ラッチピン27の他端がハートカム溝26の係止部分に係止され、第2のカード81がスライド部材21と共に装着位置に保持される。そして、装着位置に保持されることで第2のカード81の接点パッド84が、カード用コネクタ1のコンタクト端子16と接触し、第2のカード81の情報記憶部に対する信号の授受が可能となる。
カード用コネクタ1への第2のカード81が装着された状態では、第2のカード81の後端部が挿入口4から突出されている。装着状態において、第2のカード81の後端部が更に押し込まれると、ラッチピン27とハートカム溝26との係止状態が解除され、排出バネ22によりスライド部材21を介して第2のカード81が排出される。第2のカード81の装着位置から排出位置への移動により、第2のカード81の接点パッド84とカード用コネクタ1のコンタクト端子16とが離間される。
以上のように、本実施の形態に係るカード用コネクタ1によれば、第2のカード81の挿入時には、一対の揺動板31a、31bから突出された可動式ガイド部61a、61bのガイド片62a、62bにより第2のカード81のガイドが可能となる。一方、第1のカード71の挿入時には、ガイド片62a、62bが底壁部11によって収容孔32内に押し込まれて、一対の揺動板31a、31bと底壁部11との接触を許容する。よって、一対の揺動板31a、31bが底壁部11に接触して第1のカード71の装着空間を形成するため、カード用コネクタ1を薄型化することが可能となる。
なお、上記した各実施の形態においては、本発明をSDカードおよびメモリースティックDUOカードに対応したコンバイン型のカード用コネクタに適用する構成としたが、この構成に限定されるものではない。本発明は、幅の異なる複数の規格のカードに対応可能である。また、上記した各実施の形態においては、本発明をカードの接点パッドとコネクタのコンタクト端子とを接触させて信号の授受を行う接触式のカード用コネクタに適用する構成としたが、この構成に限定されるものではない。カード装着位置において、光学式や磁気式の信号読み出し書込み部材によってカードとコネクタとの信号の授受を行う非接触式のカード用コネクタに適用しても良い。
また、上記した各実施の形態においては、カードの非挿入時に、連結板の折り曲げにより一対の揺動板が傾斜姿勢をとる構成としたが、この構成に限定されるものではない。一対の揺動板は、カードの非挿入時に水平姿勢をとる構成としてもよい。
また、上記した各実施の形態においては、連結板、復帰バネ、補強板を一体に形成したが、この構成に限定されるものではない。連結板、復帰バネ、補強板をそれぞれ別体に形成してもよい。
また、上記した各実施の形態においては、本発明をプッシュプッシュ式のカード用コネクタに適用する構成としたが、この構成に限定されるものではない。本発明は、一対の揺動板による誤挿入防止構造を備えたカード用コネクタであれば、どのような構成のカード用コネクタにも適用可能である。
また、上記した各実施の形態においては、一対の揺動板が底壁部に接触して、第1のカードの装着空間を形成する構成としたが、この構成に限定されるものではない。一対の揺動板は、底壁部に近接された状態で、第1のカードの装着空間を形成する構成としてもよい。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上説明したように、本発明は、独立して揺動可能に分割された仕切板を連結板により連結し、この連結板によってカードの誤挿入を防止すると共に、連結板の変形または破損を防止することができるという効果を有し、特に、規格の異なる複数種類のカードに対応したコンバイン型のカード用コネクタに有用である。
1 カード用コネクタ
2 コネクタ本体(ハウジング)
3 カバー(ハウジング)
4 挿入口
5 仕切板
21 スライド部材
22 排出バネ
26 ハートカム溝
27 ラッチピン
29 スイッチ部
31a、31b 揺動板
32 収容孔
33a、33b 保護部
35a、35b 復帰バネ
38a、38b 段部
41 連結板
43a、43b レバー部材
51 金属板
52a、52b 接続部分
53a、53b 補強板
55 ガイド面
71 第1のカード
81 第2のカード

Claims (12)

  1. 第1のカード及び前記第1のカードよりも幅狭な第2のカードを挿入可能な挿入口が形成されたハウジングと、
    前記ハウジング内で上下方向に揺動可能に設けられ、初期状態で上方に位置して前記第2のカードの装着空間を形成し、前記第1のカードの挿入時に下方に揺動して前記第1のカードの装着空間を形成する仕切板とを備え、
    前記仕切板は、前記ハウジングの幅方向に並んで配置され、それぞれ独立して揺動可能な一対の揺動板と、前記一対の揺動板を揺動可能に連結する連結板とを有し、前記一対の揺動板の前記挿入口側に前記連結板を保護する保護部を設けたことを特徴とするカード用コネクタ。
  2. 前記一対の揺動板は、前記連結板よりも肉厚に形成され、前記連結板を収容する収容孔が設けられており、
    前記保護部は、前記収容孔の一部を形成するように前記一対の揺動板の前記挿入口側に設けられたことを特徴とする請求項1に記載のカード用コネクタ。
  3. 前記保護部には、初期状態で前記第2のカードを、前記第2のカードの装着空間にガイドするガイド面が形成されたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のカード用コネクタ。
  4. 前記一対の揺動板は樹脂製であり、
    前記連結板は、前記一対の揺動板に一体成形されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のカード用コネクタ。
  5. 前記連結板は、前記一対の揺動板に埋設された金属板の一部で形成され、
    前記金属板には、前記一対の揺動板を上方位置に付勢する復帰バネが設けられたことを特徴とする請求項4に記載のカード用コネクタ。
  6. 前記一対の揺動板は、前記連結板に連結されて一体化され、
    前記連結板は、前記一対の揺動板に対して独立した揺動を許容する長さに形成されたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のカード用コネクタ。
  7. 前記連結板は、上面視U字状に延在することを特徴とする請求項6に記載のカード用コネクタ。
  8. 第1のカード及び前記第1のカードよりも幅狭な第2のカードを挿入可能な挿入口が形成されたハウジングと、
    前記ハウジング内で上下方向に揺動可能に設けられ、初期状態で上方に位置して前記第2のカードの装着空間を形成し、前記第1のカードの挿入時に下方に揺動して前記第1のカードの装着空間を形成する仕切板とを備え、
    前記仕切板は、前記ハウジングの幅方向に並んで配置された揺動可能な一対の揺動板と、前記一対の揺動板を連結して一体化させる連結板とを有し、前記連結板が、前記一対の揺動板に対して独立した揺動を許容する長さに形成されたことを特徴とするカード用コネクタ。
  9. 前記連結板は、上面視U字状に延在することを特徴とする請求項8に記載のカード用コネクタ。
  10. 前記一対の揺動板は樹脂製であり、
    前記連結板は、前記一対の揺動板に一体成形されたことを特徴とする請求項8または請求項9に記載のカード用コネクタ。
  11. 前記連結板は、前記一対の揺動板に埋設された金属板の一部で形成され、
    前記金属板には、前記一対の揺動板を上方位置に付勢する復帰バネが設けられたことを特徴とする請求項10に記載のカード用コネクタ。
  12. 前記一対の揺動板には、前記連結板を保護する保護部が設けられたことを特徴とする請求項8から請求項11のいずれかに記載のカード用コネクタ。
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