JP2011245060A - 運転者心理状態推定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、運転者心理状態推定装置に関し、運転者の心理状態を広範にかつ木目細かく推定することにある。
【解決手段】車両を運転する運転者により操作されるステアリングの少なくとも操舵方向とは異なる方向に加わる力の方向を検出する方向検出手段と、ステアリングの少なくとも操舵方向とは異なる方向に加わる力の大きさを検出する力量検出手段と、方向検出手段により検出されるステアリングに加わる力の方向と力量検出手段により検出されるステアリングに加わる力の大きさとに基づいて、運転者の心理状態を推定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、運転者心理状態推定装置に係り、特に、車両を運転する運転者の、例えば眠気やイライラ・不安,楽しい,リラックスなどの心理状態を推定するうえで好適な装置に関する。
従来、車両を運転する運転者の心理状態を推定する装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載の装置は、運転者の生体情報(例えば心拍数や発汗量など)の変化に基づいてその心理状態を推定する。また、特許文献2記載の装置は、運転者により操作されるステアリングの操舵の滑らかさを算出し、その操舵滑らかさの推移により運転者の心理変化を推定する。
特開2007−275115号公報 特開2009−040184号公報
上記した特許文献1記載の装置では、運転者の心理状態を推定するうえで、その生体情報を用いるが、生体情報では運転者の覚醒度を推定することができるだけであるので、運転者の不安感やイライラ度などを正しく推定することはできない。例えば、人は喜んでもイライラしても、心拍数が上昇するものであるので、生体情報としての心拍数に基づいて広範な心理状態の中から運転者の木目細かな心理状態を推定することは困難である。
また、上記した特許文献2記載の装置では、運転者の心理状態を推定するうえで、ステアリングの操舵滑らかさを算出し、その推移を演算することが必要であるので、運転者の心理状態を正確に推定するのに運転者ごとにある程度長い演算時間が必要であると共に、運転者の心理状態を広範なものの中から木目細かく推定することは困難である。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、運転者の心理状態を広範にかつ木目細かく推定することが可能な運転者心理状態推定装置を提供することを目的とする。
上記の目的は、車両を運転する運転者により操作されるステアリングに加わる力の方向を検出する方向検出手段と、前記ステアリングに加わる力の大きさを検出する力量検出手段と、前記方向検出手段により検出される前記ステアリングに加わる力の方向と前記力量検出手段により検出される前記ステアリングに加わる力の大きさとに基づいて、前記運転者の心理状態を推定する推定手段と、を備える運転者心理状態推定装置により達成される。
この態様の発明において、運転者の心理状態の推定は、ステアリングに加わる力の方向とその大きさとに基づいて行われる。一般的には、運転者の心理が眠気や疲労,イライラ,不安等の否定的なものであるときは、ステアリングに加わる力の方向が内向きであり、一方、運転者の心理が楽しいやリラックス状態等の肯定的なものであるときは、ステアリングに加わる力の方向が外向きである。また、運転者の心理が眠気や疲労,リラックス状態等にあるときは、ステアリングに加わる力が小さく、一方、運転者の心理がイライラや不安,楽しい状態等にあるときは、ステアリングに加わる力が大きい。従って、本発明によれば、運転者の心理状態を広範にかつ木目細かく推定することができる。
ところで、上記した運転者心理状態推定装置において、前記方向検出手段は、前記ステアリングの少なくとも操舵方向とは異なる方向に加わる力の方向を検出すると共に、前記力量検出手段は、前記ステアリングの少なくとも操舵方向とは異なる方向に加わる力の大きさを検出することとしてもよい。
また、上記した運転者心理状態推定装置において、前記推定手段は、前記方向検出手段により検出される前記ステアリングに加わる力の方向が該ステアリングの回転面上の中心向きであるか或いは径方向外向きであるか否かの判別結果と、前記力量検出手段により検出される前記ステアリングに加わる力の大きさが所定値以上であるか否かの判別結果と、に基づいて前記運転者の心理状態を推定することとしてもよい。
また、上記した運転者心理状態推定装置において、前記推定手段は、前記方向検出手段の検出結果と前記力量検出手段の検出結果との関係に基づいて、前記運転者の心理状態として、“楽しい”状態、“リラックス”状態、“不安”状態、及び“疲労・眠気”状態の何れにあるかを推定することとしてもよい。
また、上記した運転者真理状態推定装置において、前記推定手段により推定される前記運転者の心理状態に基づいて、該運転者に対して車両特性又は車内環境の変更を促す変更促進手段を備えることとしてもよい。
更に、上記した運転者心理状態推定装置において、前記推定手段により推定される前記運転者の心理状態に基づいて、車両特性又は車内環境を変更する変更手段を備えることとしてもよい。
本発明によれば、運転者の心理状態を広範にかつ木目細かく推定することができる。
本発明の一実施例である運転者心理状態推定装置の構成図である。 本実施例の運転者心理状態推定装置の備える六分力計及びその検出対象を表した図である。 本実施例の運転者心理状態推定装置を備える車載システムにおいて実行されるメインルーチンの一例のフローチャートである。 本実施例の運転者心理状態推定装置において運転者の心理状態を推定すべく実行される制御ルーチンの一例のフローチャートである。 運転者の心理状態とステアリングに加わる力の方向及び大きさとの関係を表した図である。
以下、図面を用いて、本発明の具体的な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施例である運転者心理状態推定装置10の構成図を示す。また、図2は、本実施例の運転者心理状態推定装置の備える六分力計及びその検出対象を表した図を示す。尚、図2(A)にはステアリングの表面図を、図2(B)には六分力計の検出対象をステアリングの表面側から見た際の図を、また、図2(C)には六分力計の検出対象をステアリングの側面側から見た際の図を、それぞれ示す。
本実施例の運転者心理状態推定装置10は、車両に搭載されており、車両を運転する運転者が、例えば交通事故に繋がり易い注意力低下に陥る眠気や疲労、安全運転に適さないイライラや不安、運転に積極的な楽しい感情、及び運転に集中したリラックス状態にあるか否かを推定する装置であり、例えば、その推定結果を車両走行時における運転者の認知・判断・操作を支援するための装置へ出力する装置である。
運転者心理状態推定装置10は、マイクロコンピュータ等により構成される電子制御ユニット(以下、ECUと称す)12を備えている。ECU12には、六分力計14が電気的に接続されている。六分力計14は、運転者により車両操舵を実現すべく操作されるステアリング16(特に、運転者が手を置く部位或いは手で握るグリップ部位)に配設されており、ステアリング16の左右対称の二箇所にそれぞれ設けられている。以下、ステアリング16左側の六分力計14を六分力計14Lと、ステアリング16右側の六分力計14を六分力計14Rと、それぞれ称す。
各六分力計14L,14Rはそれぞれ、ステアリング16に加わる力の向き及びその大きさに応じた信号を出力するセンサである。各六分力計14L,14Rそれぞれは、ステアリング16の回転軸に平行な方向X、ステアリング16表面の接線方向(操舵方向)Y、及び、ステアリング16の回転軸に垂直な左右方向(内外方向)Zのそれぞれについて、ステアリング16に加わる力の大きさに応じた信号を出力する。各六分力計14L,14RのY方向の出力を除くX方向の出力及びZ方向の出力はそれぞれ、ECU12に供給される。
ECU12は、六分力計14Lの出力信号に基づいて、ステアリング16の左側においてX方向及びZ方向に加わる力の大きさをそれぞれ検出すると共に、六分力計14Rの出力信号に基づいて、ステアリング16の右側においてX方向及びZ方向に加わる力の大きさをそれぞれ検出する。そして、ECU12は、後に詳述する如く、これらの検出したステアリング16に加わる力の方向及び大きさに基づいて、車両を運転する運転者の心理状態を推定する処理を行う。
ECU12には、また、車両特性や車内・車外の環境の変更を運転者に対して促す案内を行う案内手段18が電気的に接続されている。案内手段18は、インストルメントパネルやセンターパネルなどに設置されたディスプレイ装置や車内に設けられたスピーカ装置などであって、ECU12からの指令に従って案内を行う。ECU12は、上記の如く推定した運転者の心理状態に基づいて運転者に対して促すべき変更事項を設定し、その設定した変更を運転者に対して促す案内を行う指令を案内手段18に対して供給する。
次に、図3乃至図5を参照して、本実施例の運転者心理状態推定装置10の動作について説明する。図3は、本実施例の運転者心理状態推定装置10を備える車載システムにおいて実行されるメインルーチンの一例のフローチャートを示す。図4は、本実施例の運転者心理状態推定装置10において運転者の心理状態を推定すべく実行される制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。また、図5は、運転者の心理状態とステアリングに加わる力の方向及び大きさとの関係を表した図を示す。
本実施例においては、車両がイグニションスイッチのオンにより起動されてその運転が開始されると、以後その実行中に、運転者心理状態推定装置10が作動状態になる(ステップ100の肯定判定)。運転者心理状態推定装置10が作動状態にあるとき、所定時間ごとに、ECU12は、六分力計14Lの出力信号に基づいて、ステアリング16の左側においてX方向及びZ方向に加わる力の大きさをそれぞれ検出すると共に、六分力計14Rの出力信号に基づいて、ステアリング16の右側においてX方向及びZ方向に加わる力の大きさをそれぞれ検出し(ステップ102)、そして、運転者の心理状態を推定する処理を行う(ステップ104)。
具体的には、ECU12は、まず、運転者の心理状態を判定するための閾値を設定する(ステップ200)。例えば、自車両を運転し得る運転者ごとにその心理状態とステアリング16に加わる力との関係を規定した情報を予めデータベースに格納しておき、自車両を実際に運転する運転者のかかる関係をそのデータベースから読み出して、その運転者の心理状態を判定するためのステアリング16に加わる力の閾値を設定する。この設定される閾値は、ステアリング16を操舵方向とは異なる方向に押す力の大きさに関するもの、及び、ステアリング16を押す力が回転面上において中心向き(径方向内向き)であるのか或いは径方向外向きであるのかを判別するための方向に関するものであって、予め実験的に心理状態に対応して求められたものであればよい。
次に、ECU12は、六分力計14を用いてステアリング16に加わる力の方向X,Zごとの大きさを検出する(ステップ202)。そして、ECU12は、上記ステップ202で検出した方向X,Zごとの力の大きさを合算することにより運転者がステアリング16を操舵方向とは異なる方向に押す力Fの大きさを計測し、その押す力Fの大きさが閾値以上であるか否かを判別する(ステップ204)。尚、この閾値は、運転者の心理状態として“楽しい”状態及び“イライラ・不安”状態と“集中したリラックス”状態及び“疲労・眠気”状態とを区別するためのものであり、上記したステップ200で設定されたものであって、例えば20Nなどに設定される。
その判別の結果、押す力Fの大きさが閾値以上であるときは、次に、その押す力について径方向外向きに閾値以上の力が作用しているか或いは中心向きに閾値以上の力が作用しているか否かを判別する(ステップ206)。尚、この閾値は、運転者の心理状態として“楽しい”状態と“イライラ・不安”状態とを区別するためのものであり、上記したステップ200で設定されたものであって、例えば15Nなどに設定される。また、径方向外向きの閾値と中心向きの閾値とは、互いに同じ値であってもよいが、異なる値であってもよい。
そして、その判別の結果、押す力について径方向外向きに閾値以上の力が作用していると判別した場合は、運転者が“楽しい”心理状態にあると判定する(ステップ208)。一方、押す力について中心向きに閾値以上の力が作用していると判別した場合は、運転者が“イライラ・不安”な心理状態にあると判定する(ステップ210)。
また、上記ステップ204における判別の結果、押す力Fの大きさが閾値未満であるときは、次に、その押す力について径方向外向きに閾値以上の力が作用しているか或いは中心向きに閾値以上の力が作用しているか否かを判別する(ステップ212)。尚、この閾値は、運転者の心理状態として“集中したリラックス”状態と“疲労・眠気”状態とを区別するためのものであり、上記したステップ200で設定されたものであって、例えば15Nなどに設定される。また、この閾値は、ステップ206において用いられる閾値と互いに同じ値であってもよいし、異なる値であってもよい。更に、径方向外向きの閾値と中心向きの閾値とは、互いに同じ値であってもよいが、異なる値であってもよい。
そして、その判別の結果、押す力について径方向外向きに閾値以上の力が作用していると判別した場合は、運転者が“集中したリラックス”した心理状態にあると判定する(ステップ214)。一方、押す力について中心向きに閾値以上の力が作用していると判別した場合は、運転者が“疲労・眠気”のある心理状態にあると判定する(ステップ216)。
尚、ECU12は、上記したステップ206における判別の結果及びステップ212における判別の結果、ステアリング16を押す力について径方向外向きに閾値以上の力が作用しておらずかつ中心向きに閾値以上の力が作用していない場合は、運転者の心理状態が、“楽しい”状態、“イライラ・不安”状態、“集中したリラックス”状態、及び“疲労・眠気”状態の何れにも該当しないと判定すること、或いは、心理状態判定を保留することとすればよい。
また、ECU12は、上記したステップ208,210,214,216における運転者の心理状態の判定を、ステップ204において押す力Fの大きさが閾値以上であるか否かの判別結果と、ステップ206,212において径方向外向きに閾値以上の力が作用しているか或いは中心向きに閾値以上の力が作用しているか否かの判別結果と、に基づいて行うこととしているが、ステップ204においては押す力Fの大きさが閾値以上である状態が所定時間以上長く継続するか否かの判別結果と、ステップ206,212においては径方向外向きに閾値以上の力が作用する状態が所定時間以上長く継続するか否か或いは中心向きに閾値以上の力が作用する状態が所定時間以上長く継続するか否かの判別結果と、に基づいて行うこととしてもよい。
このように図4に示す処理においては、運転者がステアリング16を操舵方向とは異なる方向に押す力Fの大きさが閾値以上であるか否か、及び、その押す力について径方向外向きに閾値以上の力が作用しているか或いは中心向きに閾値以上の力が作用しているか否かに基づいて、運転者の心理状態が、“楽しい”状態、“イライラ・不安”状態、“集中したリラックス”状態、及び“疲労・眠気”状態の何れに該当するかを判定することができる。
一般的に、図5に示す如く、運転者の覚醒度が高いほど、ステアリング16を操舵方向とは異なる方向に押す力Fが大きくなるので、この押す力が比較的大きい場合は、運転者の心理状態が“楽しい”状態又は“イライラ・不安”状態にあると判断でき、一方、運転者の覚醒度が低いほど、ステアリング16を操舵方向とは異なる方向に押す力Fが小さくなるので、この押す力が比較的小さい場合は、運転者の心理状態が“集中したリラックス”状態又は“疲労・眠気”状態にあると判断できる。また、運転者の情動が肯定的なものである場合は、ステアリング16を径方向外向きに押す力が大きくなるので、ステアリング16を押す力の方向が径方向外向きにある場合は、運転者の心理状態が“楽しい”状態又は“集中したリラックス”状態にあると判断でき、一方、運転者の情動が否定的なものである場合は、ステアリング16を中心向きに押す力が大きくなるので、ステアリング16を押す力の方向が中心向きにある場合は、運転者の心理状態が“イライラ・不安”状態又は“疲労・眠気”状態にあると判断できる。
従って、本実施例の運転者心理状態推定装置10によれば、ステアリング16を操舵方向とは異なる方向に押す力Fの方向と大きさとにより、運転者の心理状態を広範にかつ木目細かく推定することが可能である。
本実施例において、上記の如く運転者の心理状態が推定されると(ステップ104)、次に、ECU12は、その推定した運転者の心理状態に応じて運転者に対して車両特性又は車内環境の変更を促す案内を行う指令信号を案内手段18に対して供給する(ステップ106)。案内手段18は、ECU12からの指令信号に従って、運転者に対して車両特性(例えば、操舵反力、車両シートのサイドサポートの強さ、サスペンションのバネ・アブソーバ特性、ヘッドレストの高さなど)又は車内環境(例えば、エアコン、車室照明、音楽など)の変更を促す案内を実施する。
例えば、推定された運転者の心理状態が“疲労・眠気”状態にある場合は、案内手段18は、エアコンの設定温度を現状よりも下げるように指示する案内又は眠気を覚ます音楽をかけるように指示する案内をディスプレイに文字表示させ或いはスピーカから音声出力させる。また、推定された運転者の心理状態が“イライラ・不安”状態にある場合は、案内手段18は、運転者を和まし或いは励ます音楽をかけるように指示する案内をディスプレイに文字表示させ或いはスピーカから音声出力させる。
案内手段18が上記の如く車両特性や車内環境の変更を促す案内を実施すると、運転者はその案内手段18による案内を認知することができる。運転者が案内手段18による案内を認知して、その案内に係る車両特性や車内環境を変更するためのスイッチ(例えば、エアコン設定温度を低下させるスイッチや選曲スイッチなど)を操作すると(ステップ108の肯定判定)、そのスイッチ操作に基づいて車両特性や車内環境が変更される(ステップ110)。
このように図3に示す処理においては、運転者の心理状態が推定されると、その推定された運転者の心理状態に応じて運転者に対して車両特性又は車内環境の変更を促す案内を設定して、その案内を案内手段18から実施させることができる。そして、運転者がその案内に従ったスイッチ操作を行った場合に、運転者の心理状態に応じた車両特性又は車内環境を実現させることができる。従って、本実施例によれば、上記の如く推定された運転者の心理状態に対応して車両運転に適した案内を運転者に対して行うことが可能であると共に、その心理状態に対応して車両運転に適した車両特性又は車内環境を実現することが可能である。このため、車両の運転環境を運転者の心理状態に適合したものとすることができ、車両走行の安全性を常に維持することが可能である。
尚、上記の実施例においては、ECU12が、図4に示すルーチン中ステップ206,212の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「方向検出手段」が、ステップ204の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「力量検出手段」が、ステップ208,210,214,216の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「推定手段」が、ステップ106の処理を実行することにより特許請求の範囲に記載した「変更促進手段」が、それぞれ実現されている。
ところで、上記の実施例においては、ステアリング16に設置された六分力計14を用いてステアリング16に加わる力の大きさ及び方向を検出し、それらの検出結果に基づいて運転者の心理状態を推定するが、ステアリング16の両側に設置された2つの六分力計14L,14Rを用いてそれぞれ検出されるステアリング16の左側及び右側に加わる力について、力の大きさ及び方向に基づいて図4に示す処理に従って推定される運転者の心理状態が互いに一致する場合に、その一致する心理状態を装置として推定確定を行う心理状態とすることとしてもよい。
また、上記の実施例においては、運転者の心理状態が推定された後、ディスプレイ装置やスピーカ装置などの案内手段18を用いて、その推定した心理状態に応じて運転者に対して車両特性又は車内環境の変更を促す案内を行い、運転者のスイッチ操作により車両特性又は車内環境を変更させることとしているが、推定した運転者の心理状態に応じて直接的に車両特性又は車内環境を変更させることとしてもよい。例えば、推定された運転者の心理状態が“疲労・眠気”状態にある場合は、ECU12がエアコン装置に対してエアコンの設定温度を現状よりも下げるように指示し或いは音楽プレーヤに対して眠気を覚ます音楽をかけるように指示する。かかる変形例によれば、推定された運転者の心理状態に対応して自動的に車両特性又は車内環境をその心理状態に適したものへ変更することが可能となる。この場合には、ECU12が推定した運転者の心理状態に対応して車両特性又は車内環境を変更することにより特許請求の範囲に記載した「変更手段」が実現される。
10 運転者心理状態推定装置
12 電子制御ユニット(ECU)
14 六分力計
16 ステアリング
18 案内手段

Claims (6)

  1. 車両を運転する運転者により操作されるステアリングに加わる力の方向を検出する方向検出手段と、
    前記ステアリングに加わる力の大きさを検出する力量検出手段と、
    前記方向検出手段により検出される前記ステアリングに加わる力の方向と前記力量検出手段により検出される前記ステアリングに加わる力の大きさとに基づいて、前記運転者の心理状態を推定する推定手段と、
    を備えることを特徴とする運転者心理状態推定装置。
  2. 前記方向検出手段は、前記ステアリングの少なくとも操舵方向とは異なる方向に加わる力の方向を検出すると共に、
    前記力量検出手段は、前記ステアリングの少なくとも操舵方向とは異なる方向に加わる力の大きさを検出することを特徴とする請求項1記載の運転者心理状態推定装置。
  3. 前記推定手段は、前記方向検出手段により検出される前記ステアリングに加わる力の方向が該ステアリングの回転面上の中心向きであるか或いは径方向外向きであるか否かの判別結果と、前記力量検出手段により検出される前記ステアリングに加わる力の大きさが所定値以上であるか否かの判別結果と、に基づいて前記運転者の心理状態を推定することを特徴とする請求項2記載の運転者心理状態推定装置。
  4. 前記推定手段は、前記方向検出手段の検出結果と前記力量検出手段の検出結果との関係に基づいて、前記運転者の心理状態として、“楽しい”状態、“リラックス”状態、“不安”状態、及び“疲労・眠気”状態の何れにあるかを推定することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載の運転者心理状態推定装置。
  5. 前記推定手段により推定される前記運転者の心理状態に基づいて、該運転者に対して車両特性又は車内環境の変更を促す変更促進手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項記載の運転者心理状態推定装置。
  6. 前記推定手段により推定される前記運転者の心理状態に基づいて、車両特性又は車内環境を変更する変更手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項記載の運転者心理状態推定装置。
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