JP2011244924A - 衣類乾燥機 - Google Patents
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Abstract
【課題】循環風路内の高温高湿の空気の一部を排気する衣類乾燥機において、構成の複雑化を招くことなく、結露の発生を抑える。
【解決手段】本実施形態の衣類乾燥機は、洗濯物を収容する回転槽を内部に回転可能に備えた外槽と、外槽に連通接続された循環風路と、外槽内の空気を循環風路を通して循環させる循環ファンと、循環風路内に設けられ当該循環風路内を流れる空気を加熱する凝縮器と、循環風路内に設けられ当該循環風路内を流れる空気を冷却し除湿する蒸発器などからなるヒートポンプユニットと、循環風路における蒸発器と凝縮器との間に設けられ、循環風路の外部の空気を当該循環風路の内部に吸気する吸気部と、循環風路における蒸発器の風上側の端部よりも風下側に設けられ、循環風路内を流れる空気の一部を蒸発器の一部と熱交換させた後に当該循環風路の外部に排気する排気部と、を備える。
【選択図】図1
【解決手段】本実施形態の衣類乾燥機は、洗濯物を収容する回転槽を内部に回転可能に備えた外槽と、外槽に連通接続された循環風路と、外槽内の空気を循環風路を通して循環させる循環ファンと、循環風路内に設けられ当該循環風路内を流れる空気を加熱する凝縮器と、循環風路内に設けられ当該循環風路内を流れる空気を冷却し除湿する蒸発器などからなるヒートポンプユニットと、循環風路における蒸発器と凝縮器との間に設けられ、循環風路の外部の空気を当該循環風路の内部に吸気する吸気部と、循環風路における蒸発器の風上側の端部よりも風下側に設けられ、循環風路内を流れる空気の一部を蒸発器の一部と熱交換させた後に当該循環風路の外部に排気する排気部と、を備える。
【選択図】図1
Description
本発明の実施形態は、衣類乾燥機に関する。
近年では、洗濯物の乾燥用にヒートポンプユニットを備えた衣類乾燥機が普及しつつある。この種の衣類乾燥機では、乾燥効率の向上、乾燥時間の短縮、ヒートポンプユニットの信頼性向上などを図るために、循環風路内を流れる高温高湿の空気の一部を排気する構成が考えられている。
このように循環風路内の高温高湿の空気の一部を排気する構成として、循環風路から機外に分岐する分岐ダクトを設け、当該分岐ダクト内に熱交換器を備えた構成が考えられている。この構成によれば、循環風路内の高温高湿の空気の一部を分岐ダクトを通して熱交換器で除湿した後に排気することができ、特に衣類乾燥機の設置スペースにおける結露の発生を抑えることができる。しかしながら、このような分岐ダクトや熱交換器を備えた構成は複雑である。
このように循環風路内の高温高湿の空気の一部を排気する構成として、循環風路から機外に分岐する分岐ダクトを設け、当該分岐ダクト内に熱交換器を備えた構成が考えられている。この構成によれば、循環風路内の高温高湿の空気の一部を分岐ダクトを通して熱交換器で除湿した後に排気することができ、特に衣類乾燥機の設置スペースにおける結露の発生を抑えることができる。しかしながら、このような分岐ダクトや熱交換器を備えた構成は複雑である。
そこで、循環風路内の高温高湿の空気の一部を排気するものにおいて、構成の複雑化を招くことなく、結露の発生を抑えることができる衣類乾燥機を提供する。
本実施形態の衣類乾燥機は、外槽と、循環風路と、循環ファンと、ヒートポンプユニットと、吸気部と、排気部とを備える。外槽は、洗濯物を収容する回転槽を内部に回転可能に備えている。循環風路は、外槽に連通接続されている。循環ファンは、外槽内の空気を循環風路を通して循環させる。ヒートポンプユニットは、循環風路内に設けられ当該循環風路内を流れる空気を加熱する凝縮器と、循環風路内に設けられ当該循環風路内を流れる空気を冷却し除湿する蒸発器と、凝縮器に供給する冷媒を圧縮する圧縮機と、凝縮器から吐出された冷媒を減圧する減圧手段とからなる。吸気部は、循環風路における蒸発器と凝縮器との間に設けられ、循環風路の外部の空気を当該循環風路の内部に吸気する。排気部は、循環風路における蒸発器の風上側の端部よりも風下側に設けられ、循環風路内を流れる空気の一部を蒸発器の一部と熱交換させた後に当該循環風路の外部に排気する。
以下、衣類乾燥機の複数の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、各実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
図2に示すように、ドラム式の洗濯乾燥機として機能する衣類乾燥機1の外殻を形成するほぼ箱状の筐体1aは、その前面側(衣類乾燥機1の正面側、図2では左側)が若干傾斜した形状である。この筐体1aの前面には、洗濯物を出し入れするための投入口(図示せず)を開閉するドア2や、当該ドア2の上部に位置して操作パネル(図示せず)が設けられている。この筐体1aの内部には、有底円筒形状で貯水可能な水槽として機能する外槽3が弾性支持機構(図示せず)によって支持されている。この外槽3は、この場合、その中心軸が後ろ下がりに傾斜した状態で配設されている。外槽3の内部には、有底円筒形状の回転槽4が回転可能に設けられている。この回転槽4も、この場合、その中心軸が後ろ下がりに傾斜した状態、つまり、外槽3と同軸の状態で配設されている。この回転槽4の周壁には、通水および通気が可能な多数の貫通孔4aが形成されている。
(第1実施形態)
図2に示すように、ドラム式の洗濯乾燥機として機能する衣類乾燥機1の外殻を形成するほぼ箱状の筐体1aは、その前面側(衣類乾燥機1の正面側、図2では左側)が若干傾斜した形状である。この筐体1aの前面には、洗濯物を出し入れするための投入口(図示せず)を開閉するドア2や、当該ドア2の上部に位置して操作パネル(図示せず)が設けられている。この筐体1aの内部には、有底円筒形状で貯水可能な水槽として機能する外槽3が弾性支持機構(図示せず)によって支持されている。この外槽3は、この場合、その中心軸が後ろ下がりに傾斜した状態で配設されている。外槽3の内部には、有底円筒形状の回転槽4が回転可能に設けられている。この回転槽4も、この場合、その中心軸が後ろ下がりに傾斜した状態、つまり、外槽3と同軸の状態で配設されている。この回転槽4の周壁には、通水および通気が可能な多数の貫通孔4aが形成されている。
これら、外槽3および回転槽4は、何れも前面側(正面側)が大きく開口し、ドア2と対向している。そして、外槽3の開口部と筐体1aの投入口との間には、可撓性のベローズ5が水密に装着されている。従って、ドア2が閉じられた状態では、外槽3内には、ほぼ密閉された空間が形成される。
外槽3の背面中央部には、回転槽4を回転駆動するモータ6が設けられている。このモータ6は、例えばアウタロータ型のDCブラシレスモータからなる。モータ6は、ロータに連結された回転軸6aを介して、回転槽4をダイレクトに回転駆動する構成である。
外槽3の背面中央部には、回転槽4を回転駆動するモータ6が設けられている。このモータ6は、例えばアウタロータ型のDCブラシレスモータからなる。モータ6は、ロータに連結された回転軸6aを介して、回転槽4をダイレクトに回転駆動する構成である。
また、外槽3の周壁部には、上部の前方側に位置して、温風出口3aが形成されている。また、外槽3の背面部には、上部寄りに位置して、温風入口3bが形成されている。これら温風出口3aおよび温風入口3bは、外槽3の前後に離間して設けられている。これら温風出口3aおよび温風入口3bには、ダクト状の循環風路7が連通接続されている。この循環風路7のうち温風出口3a側に接続された部分は、この場合、温風出口3aから筐体1aの上面に沿うように後方に延び、さらに、外槽3の背面側において下方に垂下するように延びている。一方、循環風路7のうち温風入口3b側に接続された部分は、図3に示すように、モータ6の側部を迂回するように上方に延びている。
この場合、循環風路7のうち温風出口3aに接続された部分は、乾燥運転時に循環空気(温風)が外槽3から排出される排気ダクト7aとして機能する。一方、循環風路7のうち温風入口3b側に接続された部位は、循環空気(温風)を外槽3に供給する給気ダクト7bとして機能する。なお、循環風路7のうち筐体1aの上面に沿う部位には、外槽3から排気され当該循環風路7内を流れる空気に含まれる糸屑などを捕獲するフィルタ装置8が設けられている。このフィルタ装置8は、筐体1aの上面から着脱可能に構成されている。
図3に示すように、排気ダクト7aの下端部は、熱交換ダクト9の一端部(図3では左端部)に連通接続されている。この熱交換ダクト9の他端部(図3では右端部)には、循環ファン10のケーシング10aの入口部が連通接続されている。ケーシング10aの出口部には、給気ダクト7bの下端部が連通接続されている。循環ファン10は、外槽3内(回転槽4内)の空気を循環風路7を通して循環させる(図1から図4に示す実線矢印参照)。
衣類乾燥機1は、乾燥運転時における洗濯物の乾燥用に用いられるヒートポンプユニット11を備えている。図1に示すように、このヒートポンプユニット11は、冷媒パイプ12内に封入された冷媒を圧縮して吐出する圧縮機13と、この圧縮機13から吐出された高温高圧の冷媒を凝縮することで放熱する凝縮器14と、この凝縮器14から流れる高圧の冷媒を減圧する膨張弁15(減圧手段に相当)と、この膨張弁15によって減圧された冷媒を蒸発させることで吸熱する蒸発器16とからなる冷凍サイクルである。なお、冷媒パイプ12には、圧縮機13から吐出された冷媒の温度を検知するサーミスタ、蒸発器16の温度を検知するサーミスタ、凝縮器14の温度を検知するサーミスタ(何れも図示せず)が設けられている。これらサーミスタによる検知温度に基づいてヒートポンプユニット11の駆動が制御される。
このヒートポンプユニット11を構成する蒸発器16および凝縮器14は、それぞれ、循環風路7の一部を構成する熱交換ダクト9内に配設されている。この場合、蒸発器16は、循環風路7内を流れる空気の風上側(図1,図3では左側)に配設され、凝縮器14は、循環風路7内を流れる空気の風下側(図1,図3では右側)に配設されている。
蒸発器16は、その吸熱作用により、循環風路7内を流れる空気(この場合、外槽3の温風出口3aから排気された高温高湿の空気)を冷却し除湿する。蒸発器16によって生成した除湿水は、熱交換ダクト9の下部に設けられたドレンタンク17(図3参照)を介して衣類乾燥機1の機外に排出される。凝縮器14は、その放熱作用により、循環風路7内を流れる空気(この場合、蒸発器16によって除湿された後の空気)を加熱する。即ち、蒸発器16および凝縮器14は、それぞれ、循環風路7内を流れる空気と熱交換を行う。なお、凝縮器14および蒸発器16は、それぞれ、熱交換ダクト9が延びる方向(図1,図3では左右方向)に対してほぼ直交する方向に並べられた複数枚のフィンに、冷媒パイプ12を縦方向に沿って蛇行状に通し、且つ、このように縦方向に蛇行状に通した冷媒パイプ12を横方向に複数列に並設した構成である。循環風路7内を流れる空気は、これら凝縮器14および蒸発器16を構成する複数枚のフィン間を通過することで、凝縮器14および蒸発器16によって熱交換される。
図4に示すように、熱交換ダクト9の上面は、着脱可能な上蓋9aで構成されている。なお、ヒートポンプユニット11を構成する冷媒パイプ12、圧縮機13、膨張弁15などは、衣類乾燥機1の筐体1a内の底部に設けられた台板19上に固定され、着脱可能なユニットケース20によって覆われる構成である。また、図5は、上蓋9aおよびユニットケース20を取り外した状態を示している。
特に図1に示すように、熱交換ダクト9の上面を構成する上蓋9aの内面(この場合、下面)と、熱交換ダクト9内に配設された蒸発器16の上面および凝縮器14の上面との間には、例えば防振用のパッキン(図示せず)を配設するためのスペースを確保するために隙間が形成されている。また、このように上蓋9aと蒸発器16の上面および凝縮器14の上面との間に隙間を形成し、さらに、当該隙間の一部に防振用のパッキンを配置することによって、ヒートポンプユニット11から発生する振動が熱交換ダクト9に伝達し難い構成となっている。
熱交換ダクト9の上蓋9aには、熱交換ダクト9の内部と外部とを連通する排気口21(排気部に相当)および吸気口22(吸気部に相当)が設けられている。排気口21は、循環風路7内(熱交換ダクト9内)を流れる空気の一部を当該循環風路7(熱交換ダクト9)の外部に排出する。吸気口22は、排気口21から排出された空気に相当する量の空気を循環風路7(熱交換ダクト9)の外部から当該循環風路7(熱交換ダクト9)の内部に吸気する。
排気口21は、図4に示すように複数(この場合、4つ)設けられており、これら排気口21は、熱交換ダクト9が延びる方向(熱交換ダクト9内を空気が流れる方向)に対してほぼ直交する方向に沿って並べられている。また、排気口21の熱交換ダクト9が延びる方向に沿う寸法は、この場合、6mm程度に設定されている。また、これら排気口21は、循環風路7(熱交換ダクト9)における蒸発器16の風上側の端部(図1,図3では左端部)よりも風下側(図1,図3では右側)に設けられている。この場合、蒸発器16の風上側の端部から排気口21までの寸法は、10mm程度に設定されている。蒸発器16の風上側の端部から排気口21までの間には、当該蒸発器16を縦方向に蛇行状に通る複数列の冷媒パイプ12の少なくとも1列(最も風上側の1列)が収まるようになっている。また、排気口21から蒸発器16の風下側の端部(図1,図3では右端部)までの寸法は、20mm程度に設定されている。
一方、吸気口22は、この場合、図4に示すように1つだけ設けられており、熱交換ダクト9が延びる方向に対してほぼ直交する方向に沿って長く形成されている。また、吸気口22の熱交換ダクト9が延びる方向に沿う寸法は、この場合、排気口21と同様に6mm程度に設定されている。また、吸気口22は、循環風路7の一部を構成する熱交換ダクト9における蒸発器16と凝縮器14との間に設けられている。吸気口22は、蒸発器16の風下側の端部(この場合、排気口21よりも風下側に20mmの位置)よりもさらに風下側に設けられている。これにより、熱交換ダクト9内における排気口21周辺部分の風圧と吸気口22周辺部分の風圧との圧力差を十分に確保できる。なお、循環風路7内(熱交換ダクト9内)の風圧は、循環ファン10を通過した直後の部分(この場合、給気ダクト7bの下端部分)が最も高く、循環ファン10を通過する直前の部分(この場合、熱交換ダクト9内の凝縮器14の周辺部分)が最も低い。また、蒸発器16の風上側部分および凝縮器14の風上側部分は、これら蒸発器16および凝縮器14を構成するフィンによる抵抗により、圧力が高くなる部分である。
凝縮器14の風下側の端部に対向する上蓋9aの内面には、凝縮器14側(図1では下方)に延び当該凝縮器14の上部の隙間を風下側から塞ぐ凝縮器側リブ23が設けられている。この凝縮器側リブ23は、吸気口22から吸気された空気が凝縮器14に接触することなく当該凝縮器14の上部の隙間を通過してしまうこと(ショートサーキット)を防止する。
次に、衣類乾燥機1の作用について説明する。
衣類乾燥機1の動作全般を制御する制御装置(図示せず)は、乾燥運転において、モータ6を駆動し、回転槽4を低速で回転させる。同時に、制御装置は、循環ファン10やヒートポンプユニット11の圧縮機13を駆動する。これにより、ほぼ密閉状態の外槽3内の空気は、循環風路7を通して循環される。
衣類乾燥機1の動作全般を制御する制御装置(図示せず)は、乾燥運転において、モータ6を駆動し、回転槽4を低速で回転させる。同時に、制御装置は、循環ファン10やヒートポンプユニット11の圧縮機13を駆動する。これにより、ほぼ密閉状態の外槽3内の空気は、循環風路7を通して循環される。
循環風路7内を流れる空気は、凝縮器14によって加熱され温風化される。そして、この温風は、循環風路7の給気ダクト7bを経て外槽3の温風入口3bから吹き込まれ、外槽3内、ひいては、回転槽4内に供給される。また、回転槽4内に収容された洗濯物は、当該回転槽4の回転によって撹拌される。これにより、温風が回転槽4内の洗濯物に良好に接触するようになり、洗濯物に含まれる水分が温風によって奪われる。洗濯物の乾燥に寄与した温風(洗濯物に含まれる水分を奪った温風)は、外槽3の温風出口3aから循環風路7の排気ダクト7a内に排出され、フィルタ装置8を経て熱交換ダクト9内に流れ、蒸発器16に達する。
蒸発器16に達した温風は、当該蒸発器16によって冷却され除湿される。そして、除湿後の空気は、蒸発器16よりも風下側に位置する凝縮器14に流れ、ここで、再び加熱され温風化される。このような温風の循環が繰り返されることで、回転槽4内の洗濯物の乾燥が進行する。
このように循環風路7内を流れる空気の大部分は、排気口21から排気されることなく蒸発器16および凝縮器14を通過して循環される(図1に示す実線矢印A参照)。ところで、熱交換ダクト9には排気口21が設けられている。そのため、循環風路7内を流れる空気の一部は、この排気口21から熱交換ダクト9の外部に排気される(図1に示す破線矢印B参照)。ここで、この排気口21は、熱交換ダクト9における蒸発器16の風上側の端部よりも風下側に設けられている。従って、熱交換ダクト9内を流れる空気の一部は、蒸発器16の一部(この場合、少なくとも風上側の1列目の冷媒パイプ12を含む部分)と接触して熱交換した後に、当該熱交換ダクト9の外部に排気される。そして、熱交換ダクト9内の風圧の圧力バランス(高圧の蒸発器16側と低圧の凝縮器14側との圧力バランス)により、排気口21から排出された空気に相当する量の空気(熱交換ダクト9の外部の低温低湿の空気)が、熱交換ダクト9内に吸気される(図1に示す破線矢印C参照)。即ち、熱交換ダクト9内の高温高湿の空気の一部と熱交換ダクト9外の低温低湿の空気との入れ替えが行われる。
本実施形態によれば、循環風路7内(熱交換ダクト9内)の高温高湿の空気の一部を排気口21から循環風路7の外部に排気する構成の衣類乾燥機1において、その排気口21を、循環風路7における蒸発器16の風上側の端部よりも風下側に設け、循環風路7内を流れる空気の一部を蒸発器16の一部と熱交換させた後に当該循環風路7の外部に排気する構成とした。このような簡素な構成により、循環風路7から排気される空気の湿度を低減させることができる。従って、構成の複雑化を招くことなく、衣類乾燥機1の筐体1a内、ひいては、衣類乾燥機1の設置スペースにおける結露の発生を抑えることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図6を参照しながら説明する。本実施形態では、熱交換ダクト9の上蓋9aの内面と蒸発器16の上面との間に形成された隙間に、例えばゴムなどの金属以外の材料からなるシール部材31を設けた。この場合、シール部材31は、蒸発器16の風上側の端部において、当該蒸発器16の上部の隙間を塞いでいる。また、シール部材31の熱交換ダクト9が延びる方向(図6では左右方向)に沿う寸法は、この場合、5mm程度に設定されている。
次に、第2実施形態について図6を参照しながら説明する。本実施形態では、熱交換ダクト9の上蓋9aの内面と蒸発器16の上面との間に形成された隙間に、例えばゴムなどの金属以外の材料からなるシール部材31を設けた。この場合、シール部材31は、蒸発器16の風上側の端部において、当該蒸発器16の上部の隙間を塞いでいる。また、シール部材31の熱交換ダクト9が延びる方向(図6では左右方向)に沿う寸法は、この場合、5mm程度に設定されている。
本実施形態によれば、熱交換ダクト9内を流れる空気の一部が蒸発器16に接触することなく当該蒸発器16の上部の隙間を通過してしまうこと(ショートサーキット)を、シール部材31によって防止することができ、循環風路7内を流れる空気の一部を確実に蒸発器16の一部と熱交換させた後に当該循環風路7の外部に排気することができる。また、シール部材31の熱交換ダクト9が延びる方向に沿う寸法を大きく設定することで、循環風路7内を流れる空気の一部が蒸発器16に接触する領域を大きく確保することができ、循環風路7から排気される空気の湿度を一層低減させることができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について図7を参照しながら説明する。本実施形態では、蒸発器16の風上側の端部に対向する循環風路7(熱交換ダクト9の上蓋9a)の内面に、蒸発器16側(図7では下方)に延び当該蒸発器16の上部の隙間を風上側から塞ぐ蒸発器側リブ41を設けた。これにより、熱交換ダクト9内を流れる空気の一部が蒸発器16に接触することなく当該蒸発器16の上部の隙間を通過してしまうこと(ショートサーキット)を、蒸発器側リブ41によって防止することができ、循環風路7内を流れる空気の一部を確実に蒸発器16の一部と熱交換させた後に当該循環風路7の外部に排気することができる。
次に、第3実施形態について図7を参照しながら説明する。本実施形態では、蒸発器16の風上側の端部に対向する循環風路7(熱交換ダクト9の上蓋9a)の内面に、蒸発器16側(図7では下方)に延び当該蒸発器16の上部の隙間を風上側から塞ぐ蒸発器側リブ41を設けた。これにより、熱交換ダクト9内を流れる空気の一部が蒸発器16に接触することなく当該蒸発器16の上部の隙間を通過してしまうこと(ショートサーキット)を、蒸発器側リブ41によって防止することができ、循環風路7内を流れる空気の一部を確実に蒸発器16の一部と熱交換させた後に当該循環風路7の外部に排気することができる。
(第4実施形態)
次に、第4実施形態について図8を参照しながら説明する。本実施形態では、循環風路7(熱交換ダクト9)における排気口21と吸気口22との間のうち排気口21に隣接する部分に、排気口21が開口する方向(図8では上下方向)に沿って延びる仕切板51(仕切部に相当)を設けた。これにより、排気口21から排気された空気(図8に示す破線矢印B参照)が、吸気口22から吸気される空気(図8に示す破線矢印C参照)と混合し難くなり、循環風路7内(熱交換ダクト9内)の高温高湿の空気と循環風路7外(熱交換ダクト9外)の低温低湿の空気との入れ替えを効果的に行うことができる。
次に、第4実施形態について図8を参照しながら説明する。本実施形態では、循環風路7(熱交換ダクト9)における排気口21と吸気口22との間のうち排気口21に隣接する部分に、排気口21が開口する方向(図8では上下方向)に沿って延びる仕切板51(仕切部に相当)を設けた。これにより、排気口21から排気された空気(図8に示す破線矢印B参照)が、吸気口22から吸気される空気(図8に示す破線矢印C参照)と混合し難くなり、循環風路7内(熱交換ダクト9内)の高温高湿の空気と循環風路7外(熱交換ダクト9外)の低温低湿の空気との入れ替えを効果的に行うことができる。
(第5実施形態)
次に、第5実施形態について図9を参照しながら説明する。本実施形態では、循環風路7(熱交換ダクト9)における排気口21と吸気口22との間に、例えば金属製の結露板61を設けた。この結露板61は、排気口21の上方において当該排気口21と対向するように湾曲した形状である。この結露板61は、循環風路7(熱交換ダクト9)の外部に設けられており、しかも、金属製であることから、少なくとも当該循環風路7内を流れる空気(温風)よりは低い温度に維持される。
次に、第5実施形態について図9を参照しながら説明する。本実施形態では、循環風路7(熱交換ダクト9)における排気口21と吸気口22との間に、例えば金属製の結露板61を設けた。この結露板61は、排気口21の上方において当該排気口21と対向するように湾曲した形状である。この結露板61は、循環風路7(熱交換ダクト9)の外部に設けられており、しかも、金属製であることから、少なくとも当該循環風路7内を流れる空気(温風)よりは低い温度に維持される。
また、図10にも示すように、熱交換ダクト9の上蓋9aには、結露板61の基端部近傍に位置して、複数(この場合、4つ)の落水口62が設けられている。この落水口62の開口径は、この場合、2mm程度である。この落水口62の開口径は、水が通過できる程度の寸法に設定すればよい。落水口62の開口径を必要以上に大きく設定すると、当該落水口62が吸気口として機能してしまうからである。
本実施形態によれば、結露板61は、排気口21から排気された空気を冷却し当該空気に含まれる水分を結露させる。結露板61に結露した結露水は、当該結露板61の基端部近傍の落水口62から熱交換ダクト9内に落水し、ドレンタンク17を介して衣類乾燥機1の機外に排出される。このように結露板61を備えた簡素な構成により、循環風路7から排気される空気の湿度を一層低減させることができ、衣類乾燥機1の筐体1a内、ひいては、衣類乾燥機1の設置スペースにおける結露の発生を一層抑えることができる。
また、結露板61に結露した結露水を既設のドレンタンク17を利用して機外に排出することができ、結露水を排出するための専用の構成が不要である。
また、結露板61に結露した結露水を既設のドレンタンク17を利用して機外に排出することができ、結露水を排出するための専用の構成が不要である。
以上に説明した各実施形態によれば、循環風路7内の高温高湿の空気の一部を排気口21から排気する構成の衣類乾燥機1において、その排気口21を、循環風路7における蒸発器16の風上側の端部よりも風下側に設け、循環風路7内を流れる空気の一部を蒸発器16の一部と熱交換させた後に当該循環風路7の外部に排気する構成とした。これにより、構成の複雑化を招くことなく、結露の発生を抑えることができる。
(その他の実施形態)
本実施形態の衣類乾燥機は、例えば次のように変形または拡張することができる。
排気口21および吸気口22の寸法や数などは適宜変更して実施することができ、これら排気口21および吸気口22の寸法や数などを変更することで、循環風路7からの排気量および循環風路7への吸気量を調整することができる。
本実施形態は、外槽3の軸方向が横方向となる横軸型の衣類乾燥機1のみならず、外槽の軸方向が縦方向となる縦軸型の衣類乾燥機にも適用することができる。
衣類乾燥機1に対し上述の複数の実施形態を同時に適用してもよい。
本実施形態は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
本実施形態の衣類乾燥機は、例えば次のように変形または拡張することができる。
排気口21および吸気口22の寸法や数などは適宜変更して実施することができ、これら排気口21および吸気口22の寸法や数などを変更することで、循環風路7からの排気量および循環風路7への吸気量を調整することができる。
本実施形態は、外槽3の軸方向が横方向となる横軸型の衣類乾燥機1のみならず、外槽の軸方向が縦方向となる縦軸型の衣類乾燥機にも適用することができる。
衣類乾燥機1に対し上述の複数の実施形態を同時に適用してもよい。
本実施形態は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
図面中、1は衣類乾燥機、3は外槽、4は回転槽、7は循環風路、10は循環ファン、11はヒートポンプユニット、13は圧縮機、14は凝縮器、15は膨張弁(減圧手段)、16は蒸発器、21は排気口(排気部)、22は吸気口(吸気部)、31はシール部材、41は蒸発器側リブ(リブ)、51は仕切板(仕切部)、61は結露板を示す。
Claims (5)
- 洗濯物を収容する回転槽を内部に回転可能に備えた外槽と、
前記外槽に連通接続された循環風路と、
前記外槽内の空気を前記循環風路を通して循環させる循環ファンと、
前記循環風路内に設けられ当該循環風路内を流れる空気を加熱する凝縮器と、前記循環風路内に設けられ当該循環風路内を流れる空気を冷却し除湿する蒸発器と、前記凝縮器に供給する冷媒を圧縮する圧縮機と、前記凝縮器から吐出された冷媒を減圧する減圧手段とからなるヒートポンプユニットと、
前記循環風路における前記蒸発器と前記凝縮器との間に設けられ、前記循環風路の外部の空気を当該循環風路の内部に吸気する吸気部と、
前記循環風路における前記蒸発器の風上側の端部よりも風下側に設けられ、前記循環風路内を流れる空気の一部を前記蒸発器の一部と熱交換させた後に当該循環風路の外部に排気する排気部と、
を備えることを特徴とする衣類乾燥機。 - 前記蒸発器は、前記循環風路の内面との間に隙間を有して配設され、
前記蒸発器の風上側の端部における前記隙間にシール部材を設けたことを特徴とする請求項1に記載の衣類乾燥機。 - 前記蒸発器は、前記循環風路の内面との間に隙間を有して配設され、
前記蒸発器の風上側の端部に対向する前記循環風路の内面に、前記隙間を塞ぐリブを設けたことを特徴とする請求項1に記載の衣類乾燥機。 - 前記循環風路における前記排気部と前記吸気部との間に、前記排気部が開口する方向に沿って延びる仕切部を設けたことを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の衣類乾燥機。
- 前記仕切部は、前記排気部から排気された空気を冷却し当該空気に含まれる水分を結露させる結露板で構成されていることを特徴とする請求項4に記載の衣類乾燥機。
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-
2010
- 2010-05-25 JP JP2010119242A patent/JP2011244924A/ja active Pending
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