JP2011243518A - 表示装置用光源ユニットおよび該表示装置用光源ユニットを含む表示装置 - Google Patents

表示装置用光源ユニットおよび該表示装置用光源ユニットを含む表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明の目的は、LED間距離を広げて使用素子数を減らすことで低コスト化を図ったバックライトや、第1の光学シートと反射フィルムの距離を短くして薄型化を図ったバックライトにおいて効果的な輝度ムラ解消が可能となる光学シートを提供することである。
【解決手段】基材樹脂中に基材との屈折率差が0.01以上である粒子を0.5質量%以上含み、出光面に独立形状の光学素子が規則的に配列した光学シートを用いることで、LED直下型バックライトにおけるLED間の距離をP1、第1の光学シート底面と反射フィルムの距離をH1としたときP1/H1≧2.5を満たす構造の光源装置においても課題を解決することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置用光源ユニットおよび該表示装置用光源ユニットを含む表示装置に関するものである。
本明細書における第一の光学シートとは、光源から液晶パネル側の方向に対して、一番目に配置する光学シートをいい、第二以降の光学シートはそれぞれ、二番目、三番目、四番目と配置する順番の光学シートのことを示す(図1参照)。また、前面パネルに最も近い光学シートとは図1においては符合6の第四の光学シートが該当する。これらの光学シートはその設置の目的(例えば輝度向上)が、他の阻害要因(例えば著しい厚みの増加、コストの上昇)を生じることなく達成できるかぎり、配置枚数の上限はない。
近年、表示装置はブラウン管を用いたものから液晶を用いたものに代わってきており、画面の大型化も進んできた。バックライトの光源は冷陰極管を用いたものが主流であったが近年では急速にLED光源へのシフトが進んでいる。
LED光源の照射方式はエッジライト方式と直下型方式の2種類に大別される。エッジライト方式は薄型化が可能であり、使用するLEDの数も直下型と比べて少ないためコスト減が可能であることから市場はエッジライト方式が主流となってきている。一方で、直下型は細かい領域でのローカルディミングが可能であり、エッジライトと比べて大型化も容易であることから高性能モデルや大型モデルでは直下型の採用が主流である。
直下型方式は液晶パネルの背面側に光源を設置し光を照射するが、バックライトの厚みを薄くするため第1の光学シートと反射フィルムの距離を短くすると輝度ムラが生じてしまう。そのため厚みが太くなってしまうことが直下型方式の最も大きな欠点の1つとなっている。
直下型方式において薄型化を可能とするために、特開2010−49937号公報(特許文献1)で開示された直下型光源装置は、光拡散成分を含有するシートを複数枚重ねることで輝度ムラの解消を行っている。しかしながら、光学シートを複数枚使用することはコストアップにつながり、さらに拡散成分を通過する光路長が増加するため正面輝度の低下という新たな問題が生じる。また特開2010−44941号公報(特許文献2)で開示された直下型光源装置は、表面に畝状のレンズを賦形した光学シートを直交して用いることで輝度ムラの解消を図っている。しかし、この方式でも畝状レンズ賦形光学シートを2枚使用することによるコストアップにつながり、さらに画面の水平方向の視野角が狭くなってしまうという新たな問題が生じる。
特開2010―49937号公報 特開2010−44941号公報
本発明の目的は、第一の光学シートと反射シート間の距離が短い構造の直下型LEDバックライトにおいて輝度ムラの解消が可能となる光学シート、およびそれらを含む光源装置、液晶表示装置を提供することである。
平板もしくは1≦Ra≦50μm程度のランダムな凹凸を賦形した光学シートに拡散剤を多量に添加し、輝度ムラの解消を図る場合、拡散剤を添加することで直下型LEDバックライトにおいて輝度ムラ解消能を効果的に高めることができるが、このような表面形状の光学シートは特異的な方向に光を集めることが出来ず、出光分布を均一に広げるのが主たる効果であるので拡散剤を一定水準以上添加しても輝度ムラ解消能を十分に向上させることはできない。
出光面に直線畝状に配されたレンズを有する第一の光学シートは、畝状レンズを線状光源と平行に配置することにより線状光源と垂直方向への光拡散性が高められ、また正面輝度を上昇させることができるため、冷陰極管直下型方式の液晶テレビでは薄型化や、冷陰極管の本数削減に最適な光源用光学シート構成と考えられている。
しかしながら、LED直下型方式の液晶テレビは点光源であるため直線畝状のレンズでは畝と垂直方向へは光を拡散することができるが、畝と平行方向へはほとんど光を拡散できないため、効果的な輝度ムラ解消を行うことが出来ない。
上記課題および従来技術の問題点を解消すべく、鋭意検討を重ねた結果、発明者らは、
拡散剤を含む光学シートの出光面側に独立形状のレンズを規則的に配置することで上記課題が解決されることを見出し、発明を完成するに至った。
実施態様は、拡散剤を0.5%以上含有する光学シートの出光面側に独立形状のレンズを規則的に配置することである。
前記の解決手段に記載の本発明の形態を用いる事により、LED間距離を広げて使用素子数を減らすことで低コスト化を図ったバックライトや、第1の光学シートと反射フィルムの距離を短くして薄型化を図ったバックライトにおいて効果的な輝度ムラ解消が可能となる 。
表示装置の構成。 本発明の光学シートに賦形される独立形状の一例説明図 本発明の光学シートに賦形される独立形状の一例説明図 本発明の光学シートに賦形される独立形状の一例説明図 本発明の光学シートに賦形される独立形状の一例説明図 本発明の光学シートに賦形される独立形状の一例SEM観察像 LED直下型バックライトの装置図 本発明のLED直下型バックライトに用いられるLEDの配置例 本発明のLED直下型バックライトに用いられるLEDの配置例 本発明のLED直下型バックライトに用いられるLEDの配置例
1 :LED
2 :反射フィルム
3 :第一の光学シート
4 :第二の光学シート
5 :第三の光学シート
6 :第四の光学シート
7 :前面パネル
P1 :LED素子間の距離
H1 :第1の光学シート底面とLED配置面の距離
P2 :独立レンズ形状の幅
H2 :独立レンズ形状の高さ
L2 :独立レンズ形状の斜面部投影線
θ1 :隣接するLED中間部位への光入射角
θ2 :独立形状光学素子の斜面と基底部分との交差角
以下に図面等を参照して説明を行うが、本願発明は図面の実施形態にのみ限定されるものではない。
以下、先ず本発明に係る光学シートの表面形状など物理的構成につき説明した上で、続いて化学組成、他のシートの組合せ方法などにつき説明する。
<本発明の光学シートの表面形状>
本発明の光学シートは、出光面側に独立形状のレンズ群が形成されている。これらの該単位レンズの配置については、規則性なくランダムに配置してもよいし、一定の規則性をもって配置してもよい。また各単位レンズを隙間無く並べてもよいし、間隔をあけて配置してもよい。単位レンズの光学性能を充分に発揮させるためには間隔を空けない方が好ましい。しかし、単位レンズの集合体としての光学シートの性能に影響を与えない程度であれば、成型加工の容易性のため間隔をあけてもよい。単位レンズとは異なる光学性能を付与するために、単位レンズの間隔をあけてもよい。その場合、単位レンズ間の平面形状は、付与する目的を達成するのに充分な間隔で、付与する目的を達成する表面形状であればよい。
本発明の光学シートではこれらの表面形状は出光面側に設定される。一方、本発明の光学シートの入光面側の表面形状構成は特に制限はなく、平面、エンボス面、マット面、レンズなどの光学要素を持つ面などの中から適宜選択可能であるが、傷付防止、音鳴り防止、光散乱効果発揮などの観点から、エンボス面、マット面が好ましく用いられる。
本発明の独立形状は特に制限されないが、輝度ムラ解消能を向上させるためには略多角錐、もしくは略円錐であることが望ましい。これらの光学素子を略多角錐においては任意の底辺と垂直かつ中心部を通る断面図の幅をP2、該光学素子の基底部と頂上部の高さをH2とし、略円錐においては中心部を通り底面に垂直な面の断面図の幅をP2、該光学素子の基底部と頂上部の高さをH2とした場合、これらの距離には特に制限はないが、成型の容易さから20μm≦P2≦300μm、10μm≦H2≦200μmであることが好ましい。またこれらの光学素子の斜面と基底部分との交差角をθ2としたとき、20°〜70°が好ましく、30°〜60°がさらに好ましく、40°〜50°がより好ましい。また斜面部は直線であっても良いが、楕円や双曲線の一部のような連続的に傾きが変化する曲線でも良い。また、中腹部分から頂点に向かう部分の形状は鋭角な形状(図2)となっていても良いが、丸みを帯びていたり(図3)、平坦であったり(図4)、また凹状(図5)となっていてもよい。さらに、これらの形状は出光面側から見て凸状でも良いが、凹状となっていても良い。
薄型直下型LEDバックライトでは2つのLEDの中間部位における光入射角が深く、独立形状斜面の傾斜部が少ないと効果的に光を立ち上げることが出来ずその結果暗部が残ることで輝度ムラの原因となるので、斜面部の投影線長さをL2とした場合、L2/P2≧20%であることが好ましく、L2/P2≧40%であることがさらに好ましく、L2/P2≧50%であることがより好ましい。ただし、図5のように中心部が凹状となっている場合は実質的に1つのレンズが分割されることに近似した結果が得られるので、L2/P2≧10%であることが好ましく、L2/P2≧20%であることがさらに好ましく、L2/P2≧25%であることがより好ましい。
ここで、LED直下型バックライトのLEDが配置されている面と第1の光学シートとの距離をH1、前記LEDの配置間隔のうち最も間隔が大きい箇所の距離をL1とした場合、L1/H1の値が大きいほど輝度ムラを解消するのが困難となる。L1/H1=2.0程度までの条件はあまり輝度ムラ解消が難しくなく、本発明で提案する光学シートでなくても拡散剤を十分に添加することで対応することが可能である。しかし、L1/H1=2.5程度となると一般的な光学シートにおいては拡散剤を添加するだけでは輝度ムラ解消が困難となる。図7にLEDと第1の光学シートの構造図を、図8、9、10に前記LEDの配置例を示す。なお、これらの図はLED配置の一例であり、本発明はこれらの配置に限定されるわけではない。
本発明の光学シートはL1/H1<2.5のLED光源装置に用いた場合でも効果的な輝度ムラ解消を達成することができるが、L1/H1≧2.5のLED光源装置に用いた場合でも効果的な輝度ムラ解消を達成することができるので、本発明の光学シートを用いることで表示装置の薄型化やLED個数の削減を達成することが可能となる。
本発明の光学シートにおいて、隣り合う独立形状間の連結部の構成は目的とする光学性能に影響を与えなければ、特に制限がない。
例えば、独立形状の設計どおりの光学性能のみを光学シート全体で達成したい場合には、理想的には、独立形状の凸状部外周線の最低部全てが基底線と一致していること、すなわち隙間なく単位レンズを配置することが好ましい。
しかし、光学シート全体としての光学性能に影響を与えない範囲での独立形状間の間隔は実質的に隙間がないに等しく、本発明の均等の範囲である。例えば、本発明の光学シートの独立形状を転写する工程において形状転写後の離型が容易になるように、わずかな隙間を与えることなどがこれに当たる。このわずかな隙間により本発明の光学シートに与えられる独立形状間の断面形状については、直線、凹状の曲線、V字等どのような形状であっても、光学性能に影響を与えなければ、本発明では隙間がないことと同義である。
また、逆に本発明の単位レンズの光学性能を補助したり、強めたり、他の光学性能を補ったりする為に、隣り合う単位レンズの最低部の間に、間隔をあけ目的に応じた形状を加えても良い。
<本発明の光学シートの構成>
[透明性熱可塑性樹脂]
本発明の光学シートを構成する熱可塑性樹脂は、透明なものであり、かつ光学シートの主な構成要素として適度な強度を有するものであれば特に制限されない。例えば、ポリカーボネート樹脂;ポリメチルメタクリレートなどのアクリル系樹脂;ポリスチレン、ポリビニルトルエン、ポリ(p−メチルスチレン)などのスチレン系樹脂;MS樹脂(メチルメタクリレートとスチレンの共重合体);ノルボルネン系樹脂などのポリオレフィン樹脂;ポリアリレート樹脂;ポリエーテルスルホン樹脂これらのうち2種以上の混合樹脂などを用いることができる。好適にはポリカーボネート樹脂、スチレン系樹脂またはノルボルネン系樹脂を用いる。中でもポリカーボネート樹脂は、透明性や耐熱性、加工性に優れており、且つそれらのバランスがよいので光学シート用の樹脂として特に好ましい。その他、必要に応じて、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、難燃剤などを含んでいてもよい。
[光拡散層]
本発明の光学シートは、透明樹脂のみで構成されていてもよいが、光拡散性を調整する為に、光拡散能を有する粒子による光拡散層を設けてもよい。光拡散層は、光学シート全体、レンズ部のみ、レンズ部以外全体、出光面表層のみ、入光面表層のみあるいは、中間層に均一、あるいはランダムに分散させてよい。光拡散層は、透明樹脂との屈折率が0.01以上の差を有する光拡散性粒子が熱可塑性樹脂中に分散されているものであり、その屈折率差が0.01以上であることが好ましく、0.05以上であることがさらに好ましく、0.1以上であることがより好ましい。また、光拡散の拡散方向や拡散割合などの調整と視野角方向での輝度均整度をより高めることを目的として表面にレンズ状の光学素子を有していても良い。
本発明の光学シートの厚さは適宜調整することができ特に制限されないが、通常は0.3mm以上、10mm以下程度とすることができる。0.3mm未満では光拡散作用が充分に発揮できない場合が生じたり、剛性が不足して形状安定性が維持できない場合があるのに対し、10mmを超えると本発明の光学シートを適用した装置全体をコンパクトにできないおそれがあるからである。より好ましくは、0.5mm以上、5mm以下である。
[光拡散剤]
光拡散性粒子の材質としては、例えば、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、シリコーン系樹脂、フッ素系樹脂、これらの共重合体などの合成樹脂;ガラス;スメクタイト、カオリナイトなどの粘土化合物;シリカ、アルミナなどの無機酸化物;などが挙げられる。これらの材質のうち、(メタ)アクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、シリカが特に好適である。光拡散剤は、これら例示の材質の単一材料、単一材料の混合物、混合材料、混合材料の混合物のどれを用いてもかまわない。
光拡散性粒子の粒径は、0.1〜50μmが好ましく、0.3〜10μmがより好ましく、0.5〜5μm以下がさらに好ましい。光拡散性粒子の粒径が上記範囲を外れた場合、十分な光拡散性を発揮できないおそれがある。
熱可塑性樹脂と光拡散性粒子との割合は適宜調整すればよいが、薄型仕様のLED直下型バックライトにおいては熱可塑性樹脂100質量部に対して光拡散性粒子を0.5質量部以上10質量部以下とすることが好ましい。このような厳しいバックライト条件においては拡散剤による拡散効果とレンズによる拡散効果を併用しなくては効果的なムラ消しが達成されないが、0.5質量部以下の場合は拡散剤の効果が弱すぎるため、十分な輝度ムラ解消を達成することは出来ない。一方、10質量部を超えると拡散剤による拡散性は飽和してしまい、逆に光拡散層の透明度が低下して透過する光が減少し、光源装置全体の輝度が低下するおそれがあり得る。板厚によって好ましい拡散剤の量は異なるが、薄型モデル用第1の光学シートとして一般的な1.5mm厚の光学シートを例とした場合、0.5質量部以上10質量部以下が好ましく、1質量部以上5質量部以下がさらに好ましく、2質量部以上4質量部以下がより好ましい。
本発明の光学シートに光学性能として異方光拡散性能をより高める必要がある場合には、光学シートの成形時に異方光拡散性を発現できる低架橋密度有機微粒子が好ましく用いられる。低架橋密度有機微粒子の原料として用いる単量体としては、(メタ)アクリル酸、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、iso−プロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどの(メタ)アクリレート類;スチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、p−t−ブチルスチレンなどのスチレン類;N−フェニルマレイミド、N−シクロヘキシルマレイミド、N−ベンジルマレイミドなどのマレイミド類;(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)アクリルアミドなどの(メタ)アクリルアミド類;(メタ)アクリロニトリルなどのアクリロニトリル類;N−ビニルピロリドン;の1種、或いはこれらのうち2種以上を混合して用いることができる。
架橋有機微粒子の原料として用いる架橋剤としては、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ビスヒドロキシエチルビスフェノールAジ(メタ)アクリレートなどの多官能(メタ)アクリレート;ジビニロキシエトキシ(メタ)アクリレート、ジアリルフタレート、アリル(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼンなどのラジカル重合性架橋剤;ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテルなどの多官能エポキシ化合物;トリレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートなどの多官能イソシアネート化合物;N−メチロールメラミン、N−メチロールベンゾグアナミンなどの多官能メチロール化合物;の1種、或いはこれらのうち2種以上を混合して用いることができる。
異方拡散性を出す為の架橋有機微粒子の架橋密度は架橋密度が0.001%以上、0.12%以下であることが好ましい。このような低架橋密度の有機微粒子は、原料段階では球状または略球状であるが、光学シート成形時に受ける熱、せん断力などにより、光学シートの所定の位置(層など)で楕円体形状あるいは棒状を呈するようになり、この形状に変化することにより異方拡散性を発現する。なお、架橋密度とは、次式(1)で求められる数値のことである。
Figure 2011243518
Fn(c):ラジカル重合体系架橋微粒子製造に用いる架橋剤の官能基数
ただし、Fn(c)≧2
Mw(c):ラジカル重合体系架橋微粒子製造に用いる架橋剤の分子量
W(c):ラジカル重合体系架橋微粒子製造に用いる架橋剤の質量配合割合(%)
W(m):ラジカル重合体系架橋微粒子製造に用いる単量体の質量配合割合(%)
ただし、W(m)+ W(c)=100 。
[酸化防止剤]
本発明の低架橋密度有機微粒子を含む有機微粒子、または熱可塑性樹脂の少なくとも一方に、酸化防止剤を配合してもよい。酸化防止剤は加熱成形時における酸化や劣化による熱可塑性樹脂や有機微粒子の着色を抑制することができるので、本発明の光学シートを適用した光源装置の輝度をより確実に発揮せしめることができる。
酸化防止剤としては従来公知のものを用いることができる。例えば、ペンタエリスリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]やオクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−1−ヒドロキシフェニル)プロピオネートなどのヒンダードフェノール系酸化防止剤;トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイトやトリス[2−[[2,4,8,10−テトラ−t−ブチルジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサフォスフェフィン−6−イル]オキシ]エチル]アミンなどのリン系酸化防止剤;芳香環を有するものとして、チオジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]など、芳香環を有さないものとして、ペンタエリスリチルテトラキス(3−ラウリルチオプロピオネート)などの硫黄系酸化防止剤;3−ヒドロキシ−5,7−ジ−t−ブチル−フラン−2−オンとo−キシレンの反応生成物などのラクトン系酸化防止剤;還元型牛脂を原料としたアルキルアミンの酸化生成物などのヒドロキシルアミン系酸化防止剤;3,4−ジヒドロ−2,5,7,8−テトラメチル−2−(4,8,12−トリメチルトリデシル)−2H−ベンゾピラン−6−オールなどのビタミンE系酸化防止剤などを使用できる。
酸化防止剤の使用量は適宜調整すればよいが、通常、熱可塑性樹脂に対して0.005質量%以上、0.3質量%以下程度添加すればよい。
<第二の光学シート、その他の光学シートとの組合せ>
本発明の光学シートは、他の光学シート、装置設定において、その高い光学性能調整能力を効率よく用いるために、第一の光学シートして用いることが好ましい。第一の光学シートとして用いることにより、光源装置の隣り合うLEDの中間領域における視野角方向での輝度を向上させ、輝度ムラを解消する効果を最大限に発揮することができる。また、第一の光学シートとして用いた場合、その他の光学シートとしては、プリズムシート、拡散シート、レンズ付拡散シート、反射偏光フィルム等を用いることができ、その組合せも光源装置の条件等により適した組合せを選択することができるが、このとき、前面パネルに最も近い光学シートとしては、拡散シート、またはレンズ付拡散シートを用いることが好ましい。中でも第二以降の光学シートに、少なくとも1枚のプリズムシートを使用することにより更に輝度ムラを解消し、前面パネル直前の出光面において高輝度で輝度均整度を実現することが可能となる。
よって、本発明の光学シートおよび当該光学シートを有する直下型光源装置は光を所望の方向に拡散させることができ、結果として光の均一性を保つことができるので、液晶表示装置などへ適用することにより、その消費電力低減や製造コスト低減を実現することができ、また液晶表示装置の薄型化も可能とすることができるため産業上極めて有用である。
次に本発明の実施例としての実例を表1にあげ説明するが、本発明は本例に限定されることはない。
<光学シートの製造方法>
[実施例1−7、実施例10、比較例1]
ポリカーボネート樹脂(三菱エンジニアリングプラスチックス製 E2000FN)を原料として各種濃度の拡散剤(日本触媒製 MA1004)を添加し、微細加工を施した金型を用いて射出成型することにより出光面レンズ賦形光学シートを製造した。
[実施例8、11]
ポリスチレン樹脂(トーヨースチロール製 G100C)を原料として拡散剤(日本触媒製 MA1004)を添加し、微細加工を施した金型を用いて射出成型することにより出光面レンズ賦形光学シートを製造した。
[実施例9]
ポリカーボネート樹脂(三菱エンジニアリングプラスチックス製 E2000FN)を原料として拡散剤(日本触媒製 MA1004)を添加し、微細加工を施したレンズロールを用いて押出成型することにより出光面レンズ賦形光学シートを製造した。
四角錘形状レンズを転写する金型を用い実施例1−7、実施例10、比較例1の手法で成型を行った場合、図3のような頂部が丸みを帯びた略四角錘形状レンズを有する光学シートが得られる。また同様の金型を用いて実施例8、11の手法で成型を行うと、金型の隙間まで樹脂が入り込むため図2のような鋭角なレンズ形状を得ることが出来る。
また、実施例9の手法で成型を行うと金型先端部に閉じ込められた空気に押し戻されるため外側から見ると図4のような、断面図を見ると図5のような、四角錘形状の中心部分を円形に切り抜いたような形状を得ることが出来る(図6)。このような形状は目的の形状にフィットしたロールを切削して製造しても良いが、ロール金型設計により先端部分に残存する空気の体積を制御し、押出成型時の成型ロール温度を制御することで中心部の凹み量を任意に調整することができるため実施例9のような手法は非常に有用である。
<光学シートの表面観察手法>
上記手法を用いて製造した光学シートのレンズ賦形面をレーザー顕微鏡(キーエンス製 VK−9700)を用いてピッチ・高さ・傾斜角を測定した。
<輝度、輝度ムラ評価>
内寸幅152mm、奥行き122mm、最大深さ20mm(任意の深さに調節可能)のプラスチックケースの内面に白色の反射板を備え、反射板上に、直径9mmのLED (LW W5KM、オスラム社製 出射強度ピーク角70°)を3cm間隔で格子状に配置した直下型LED光源装置上に、本発明の光学シートをレンズ加工面が上となるように配置した。この第1の光学シートの上に、市販のプリズムシート(住友スリーエム製 BEF II 90/50:頂角90度、ピッチ50μm、マイクロレンズシート(宏茂光電(蘇州)有限公司製 ML24M:片方の表面に半球状の凸レンズ群が細密に配置された光学シート)を第1の光学シート、プリズムシート、マイクロレンズシートの順となるよう配置し、ケースの深さを調節することによりP/Hを2.0,2.5,3.0に変化させ、直下型光源装置の中心から垂直方向に100mm離れた位置から目視および2次元色彩輝度計(コニカミノルタセンシング製CA−2000)で輝度ムラを観察した。輝度ムラは10段階で評価し、値の大きいものほど輝度ムラが少ないことを示す。評価結果は表1に示す。
Figure 2011243518
本発明の形態を用いる事により、LED間距離を広げて使用素子数を減らすことで低コスト化を図ったバックライトや、第1の光学シートと反射フィルムの距離を短くして薄型化を図ったバックライトにおいて効果的な輝度ムラ解消が可能となるので産業上極めて有用である。

Claims (8)

  1. LED光源と光学シートを必須とするLED直下型バックライトにおいて、前記光学シートは基材樹脂中に基材との屈折率差が0.01以上である粒子を0.5質量%以上含み、前記光学シートの出光面に独立形状の光学素子が配列され、かつ前記LEDが配置されている面と第1の光学シートの底面との距離をH1、前記LEDの配置間隔をL1としたときL1/H1≧2.5を満たすことを特徴とする表示装置用光源ユニット。
  2. 前記光学シートの出光面に賦形されている独立形状が、水平部との傾斜角が20°〜70°の傾斜面からなる略円錐または略多角錐形状であることを特徴とする請求項1記載の表示装置用光源ユニット。
  3. 前記光学シートの出光面に賦形されている独立形状光学素子が出光面全体の50%以上含むことを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載の表示装置用光源ユニット。
  4. 前記光学シートの出光面に賦形されている独立形状光学素子が、該形状のみで構成されたことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の表示装置用光源ユニット。
  5. 前記光学シートの出光面に賦形されている独立形状光学素子が出光面側からみて凹状に賦形されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載表示装置用光源ユニット。
  6. さらに、光学シートとしてプリズムシートを必須とすることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の表示装置用光源ユニット。
  7. 前記LED直下型バックライトに用いられる光源LEDの出光強度ピーク角が45°〜85°のサイドエミッタンス型LEDであることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の表示装置用光源ユニット。
  8. 請求項項1乃至7のいずれかに記載の表示装置用光源ユニットを含む表示装置。
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