JP2011243428A - 携帯型照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】励起光を効率よく照明光とする消費電力の少ない携帯型照明装置1を提供する。
【解決手段】金属、プラスチック等の材料からなる筐体部2と、励起光を蓄光として蓄積
し、蓄積された蓄光を放射光として放射する蓄光部3と、ガラス、プラスチック等の透明
な材料からなる透明部材部4と、励起光を反射して放射光を透過する透明部材部4上に形
成された励起光反射部5と、電力が供給されると励起光を放射するLED、蛍光灯、放電
灯等からなる光源部6と、光源部6に電力を供給する電源部9と、から構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、LED、蛍光灯、放電灯等の光源から放射される励起光を蓄光として蓄積し
、この蓄積された蓄光を放射光として放射し照明光とする携帯型照明装置に関するもので
ある。
従来、例えば、特許文献1に記載されているように、励起光を蓄光する蓄光体で励起光
を発光する発光素子を包みこむことにより光源を形成し、この発光素子から放射される励
起光を蓄光体に蓄光した後、この蓄光体の蓄光を放射光として放射することにより照明装
置に用いられる光源とすることが提案されていた。
以下、図面を参照しつつ、従来の照明装置に用いられる光源について説明する。
図8は、従来の照明装置に用いられる光源100における構成を示す概要図である。
図8に示すように、光源100は、透明な支持体101と、支持体101の内側に形成
された蓄光体102と、複数の発光素子103と、ソケット104とから構成され、外観
形状を市販されている白熱電球と同形にすることにより、白熱電球の代用とする。
この光源100のソケット104を白熱電球用の照明装置に装着して電力を供給すると
発光素子103が発光して励起光を放射する。この励起光は蓄光体102で受光され蓄光
として蓄積される。次に蓄光体102からは蓄積された蓄光が蓄光体102の支持体10
1側から放射光として光源100の外側に向け放射され照明光となる。
この実施の形態により、発光素子103から発光される励起光を放射光に変換して照明
光とすることが出来、更に発光素子103からの励起光の発光が停止されても、蓄光体1
02からは、所定時間蓄積された蓄光が放射光として放射される。
実願2009−4697号公報 特開2007−36166号公報
高耐候性蓄光塗料「HOTARU」の開発 増田豊、小林正雄共著 塗料の研究(関西ペイント(株)広報誌)No.138 July 2002年
前述のような蓄光体を用いた従来の照明装置に用いられる光源においては、蓄光体で励
起光を受光した内側には放射光が多く放射されるが、照明光として用いられる反対の外側
に放射される放射光は少ししか放射されなかった。
このため、蓄光体を厚くし蓄光量を増加して照明光として放射される放射光を多くしよ
うすると蓄光体の厚みが増加するから、蓄光体自身の透明度が下がり却って励起光を受光
した蓄光体の反対側からは放射される放射光が減少してしまった。そして、蓄光体をより
透明にするために蓄光体を薄くすると今度は蓄光量が減少してさらに励起光を受光した蓄
光体の反対側からは放射される放射光が減少してしまった。
このように、いずれの場合も放射される放射光が減少するから、照明に必要な光量を得
るためには発光素子からの励起光の発光量を多くする必要があり、従って光源に供給する
電力を増加させなければならず消費電力が多くなり、バッテリー等を利用した携帯型照明
装置に用いると短時間の照明しか出来ないという問題点があった。
また、発光素子からの励起光の発光量を増加すると、光源から照明光としての放射光に
励起光が混在して放射されるので励起光にUV光(紫外線)を使用する場合、人体の健康
に悪影響を及ぼすという問題点があった。
そこで、本発明は、前述の実情に鑑みて提案されるものであって、照明に必要な蓄光が
消費電力が少なくても十分に行われ、かつ、励起光を光源の外側に放射することがなく人
体の健康に悪影響を及ぼすことのない携帯型照明装置を提供することを目的とする。
本願発明における第1の発明は、LED、蛍光灯、放電灯等の光源から放射される励起
光を蓄光し、前記蓄光を放射光として放射して照明光とする携帯型照明装置1において、
金属、プラスチック等の材料からなる筐体部2と、前記励起光を前記蓄光として蓄積し、
前記蓄積された前記蓄光を前記放射光として放射する前記筐体部2上に形成された蓄光部
3と、ガラス、プラスチック等の透明な材料からなり前記筐体部2に固定された透明部材
部4と、前記励起光を反射して前記放射光を透過させる前記透明部材部4上に形成された
励起光反射部5と、電力が供給されると前記励起光を放射する前記LED、蛍光灯、放電
灯等の光源からなる光源部6と、前記光源部6に電力を供給する電源部9と、から構成さ
れ、前記電源部9から前記光源部6に電力が供給されると前記光源部6の前記光源から前
記励起光が放射され、この前記光源から放射された前記励起光の一部は前記蓄光部3に照
射され前記励起光の他の一部は前記励起光反射部5で反射されたのち前記蓄光部3に照射
されて前記励起光の一部及び他の一部は前記蓄光部3にそれぞれ前記蓄光として蓄積され
、この前記蓄光部3に蓄積された前記蓄光は前記蓄光部3から前記放射光として前記励起
光反射部5と前記透明部材部4を透過して放射され前記照明光とすることを特徴とする携
帯型照明装置1を提供するものである。
本願発明における第2の発明は、LED、蛍光灯、放電灯等の光源から放射される励起
光を蓄光し、蓄光を放射光として放射して照明光とする携帯型照明装置1において、金属
、プラスチック等の材料からなる筐体部2と、筐体部2上に形成された反射部11と、ガ
ラス、プラスチック等の透明な材料からなり筐体部2に固定された透明部材部4と、励起
光を反射して放射光を透過する透明部材部4上に形成された励起光反射部5と、励起光を
蓄光として蓄積しこの蓄積された蓄光を放射光として放射する励起光反射部5上に形成さ
れた蓄光部3と、励起光を透過し放射光を反射する蓄光部3上に形成された放射光反射部
10と、電力が供給されると励起光を放射するLED、蛍光灯、放電灯等の光源からなる
光源部6と、光源部6に電力を供給する電源部9と、から構成され、電源部9から光源部
6に電力が供給されると光源部6の光源から励起光が放射され、この励起光の一部は反射
部に照射されたのち反射されて放射光反射部10を透過して蓄光部3に照射され励起光の
他の一部は放射光反射部10を透過して蓄光部3に照射され、この蓄光部3に照射された
励起光の一部及び他の一部からなる励起光の一部分は蓄光部3に蓄光として蓄積され、励
起光の一部及び他の一部からなる励起光の他の一部分は蓄光部3を透過したのち励起光反
射部5で反射され蓄光部3に戻されて蓄光として蓄積され、この蓄光部3に蓄積されたそ
れぞれの蓄光は放射光として放射され、この放射された放射光の一部は放射光反射部10
で反射されたのち蓄光部3と励起光反射部5と透明部材部4を透過し、この放射された放
射光の他の一部は励起光反射部5と透明部材部4を透過してそれぞれ照明光とすることを
特徴とする携帯型照明装置1を提供するものである。
本願発明における第3の発明は、ガラス、プラスチック等の透明部材部4上に蓄光部3
と放射光反射部5とを形成してなり、蓄光部3に励起光が照射されると蓄光部3に蓄光が
蓄積され、蓄光部3に蓄積された蓄光は蓄光部3から放射光として放射されると透明部材
部4を透過して照明光として放射されることを特徴とする携帯型照明装置1を提供するも
のである。
本願発明における第1の発明は、ガラス、プラスチック等の透明部材部4上に励起光反
射部5と蓄光部3と放射光反射部10とを形成してなり、放射光反射部10を経由して蓄
光部3に励起光が照射されると蓄光部3に蓄光が蓄積され、この蓄光部3に蓄積された蓄
光は蓄光部3から放射光として放射されると励起光反射部5と透明部材部4とを透過して
照明光として放射されることを特徴とする携帯型照明装置1を提供するものである。
本発明によれば、金属、プラスチック等の材料からなる筐体部2と、励起光を蓄光とし
て蓄積し、蓄積された蓄光を放射光として放射する筐体部2上に形成された蓄光部3と、
ガラス、プラスチック等の透明な材料からなり筐体部2に固定された透明部材部4と、励
起光を反射して放射光を透過する透明部材部4上に形成された励起光反射部5と、電力が
供給されると励起光を放射するLED、蛍光灯、放電灯等の光源からなる光源部6と、光
源部6に電力を供給する電源部9と、から構成され、電源部9から光源部6に電力が供給
されると光源部6の光源から励起光が放射され、この光源から放射された励起光の一部は
蓄光部3に直接照射され励起光の他の一部は励起光反射部5で反射されたのち蓄光部3に
照射されて励起光の一部及び他の一部は蓄光部3にそれぞれ蓄光として蓄積され、この蓄
光部3に蓄積された蓄光は蓄光部3から放射光として放射されたのち励起光反射部5と透
明部材部4を透過して照明光とすることにより、照明に必要な蓄光が電源の消費電力が少
なくても十分に行われ、かつ、励起光を光源の外側に放射することがなく人体の健康に悪
影響を及ぼすことのない携帯型照明装置を提供することが出来る。
本発明の実施例における携帯型照明装置1を説明するための図であり、(A)は正面図で(B)のB−Bからの断面を示し、(B)は上面図で(A)のA−Aからの断面を示す図である。 本発明の実施例における動作を説明するために図1(A)のA−A断面を用いた動作図であり、(A)は励起光方向を示し(B)は放射光方向を示す図である。 本発明の他の実施例における動作を説明するための動作図であり、(A)は励起光方向を示し(B)は放射光方向を示す図である。 本発明の動作を説明するための分光特性を示す図であり、横軸に波長(nm)、縦軸に相対レベル比%としたグラフを用いており、(A)は蓄光部3の蓄光の励起光スペクトルと放射光スペクトル、光源部6の励起光の発光スペクトルを示す図であり、(B)は励起光反射部5の励起光反射スペクトル、放射光反射部10の放射光反射スペクトル、光源部6の励起光の発光スペクトルを示す図である。 本発明の動作時における蓄光の放射による放射光と光源で発光される励起光の光量の関係を説明するために横軸に経過時間、縦軸に光量としたグラフを用いており、図の(1)は放射光、(2)は励起光をそれぞれ示し、(A)は励起光をON、OFFのいずれかにした場合を示す図であり、(B)は放射光を出来るだけ滑らかに放射するために励起光の光量の増減を制御した場合を示す図である。 本発明の電源部9の動作を説明するためのブロック図である。 本発明の詳細な動作を説明するための図であり、(A)は従来例の蓄光部3のみの場合、(B)は放射光反射部10を付加した場合、(C)は放射光反射部10と励起光反射部5を付加した場合を示す図である。 従来の照明装置100を示す断面図である。
本発明を実施するための最良の形態について、図1〜図7を用いて説明するが、本発明
はかかる実施形態に限定されるものではない。
次に実施例を説明すると、
図1(A)、図1(B)、図2(A)、図2(B)に示すように、本発明の蓄光型照明
装置1は、金属、プラスチック等の材料からなる筐体部2と、励起光を蓄光として蓄積し、
蓄積された蓄光を放射光として放射する筐体部2上に形成された蓄光部3と、ガラス、プ
ラスチック等の透明な材料からなり筐体部2に固定された透明部材部4と、励起光を反射
して放射光を透過する透明部材部4上に形成された励起光反射部5と、電力が供給される
と励起光を放射するLED、蛍光灯、放電灯等の光源からなる光源部6と、光源部6を保
持するソケット部7と、筐体部2の両端に設置され筐体部2と透明部材部4とソケット部
7を固定する固定部8と、固定部8に接続され光源6に電力を供給する電源部9と、から
構成される。
筐体部2は、上下と前方が解放された形状であり、金属、プラスチック等の材料から形
成され、光源6から放射される励起光を前方に反射するよう表面に白色塗料の塗布或いは
アルミニュウムの蒸着を行う。
蓄光部3は、筐体部2の白色塗料或いはアルミニュウムの上から蓄光塗料を塗布或いは
蓄光紙を接着剤で貼りつけ、励起光を蓄光として蓄積し、蓄積された蓄光を放射光として
放射する。
透明部材部4は、ガラス、プラスチック等の透明部材からなり、筐体部2の前方を覆う
ように形成されて筐体部2に螺子或いは接着剤で固定される。
励起光反射部5は、Tio2とSio2との多層膜からなり励起光を反射し、放射光を
透過するよう透明部材部4上に形成される。或いは多層膜反射板を接着してもよい。
光源部6は、LED、蛍光灯、放電灯、タングステン灯等の光源からなり、電力を供給
されると励起光を発光する。
ソケット部7は、光源部6の光源を保持する電極を持つプラスチックのソケットからな
り、電源部9から供給される電力を伝達する。
固定部8は、金属、プラスチック等の材料からなり、筐体部2と透明部材部4とソケッ
ト部7を螺子或いは接着剤で固定し、電源部9からソケット7に電力を伝達させる送電路
を有する。
電源部9は、バッテリーと電気回路を有する基板からなり、電力を制御して光源6へ供
給する。
次に、図2を用いて動作を説明する。
図2(A)に示すように、光源部6に電源部9から電力が供給されると光源から励起光
が発光される。この励起光の一部は蓄光体3に矢印で示されるように直接照射される。
そして励起光の他の一部は励起光反射部5に反射されて矢印で示されるように蓄光体3
に照射される。この蓄光体3に照射された励起光の一部及び他の一部は蓄光体3に蓄光と
して蓄積される。
図2(B)の一点鎖線の矢印で示されるように、蓄光体3に蓄積された蓄光は放射光と
して蓄光体3から放射され、励起光反射部5、透明部材部4を透過して照明光として用い
られる。蓄光体3に蓄積された蓄光を放射光として放射する時筐体2側に放射される放射
光は筐体2に塗布された白色塗料或いは蒸着されたアルミニュウムにより反射されて蓄光
体3、励起光反射部5、透明部材4を経由して照明光となる。
このように、光源部6から発光された励起光は携帯型照明装置1の外側には放射されず
蓄光部3に照射されて蓄光として蓄積され、この蓄光が放射光として放射され照明光とし
て用いられるから、励起光は従来略1/4以下しか照明光に変換されなかったのが、本発
明によればほとんど全てが照明光に変換されるので、電源部9から光源部6へ供給される
電力を著しく減らすことが出来る。
次に他の実施例を説明すると、
他の実施例の携帯型照明装置1は、実施例と同じ部分以外は図3(A)、図3(B)に
示すように、励起光反射部5上に形成され励起光が照射されると蓄光として蓄積しこの蓄
光を放射光として放射する蓄光部3と、蓄光部3上に形成され放射光を反射する放射光反
射部10と、筐体2に塗布された白色塗料或いは蒸着されたアルミニュウムからなる反射
部11と、から構成される。
蓄光部3は、励起光反射部5上に蓄光塗料を塗布或いは蓄光紙を接着剤で貼りつけて形
成し、励起光が照射されると蓄光として蓄積しこの蓄光を放射光として放射する。
放射光反射部10は、Tio2とSio2との多層膜からなり放射光を反射し励起光を
透過するよう蓄光部3上に形成される。
反射部11は、筐体2上に塗布された白色塗料或いは蒸着されたアルミニュウムから形
成され励起光を反射する。
次に、図3を用いて他の実施例の動作を説明する。
図3(A)に示すように、光源部6に電源部9から電力が供給されると光源から励起光
が発光される。この励起光の一部は放射光反射部10に矢印で示されるように直接照射さ
れる。そして励起光の他の一部は反射部11で反射されて矢印で示されるように放射光反
射部10に照射される。この放射光反射部10に照射された励起光の一部及び他の一部は
放射光反射部10を透過して蓄光体3に蓄光として蓄積される。
図3(B)の一点鎖線の矢印で示されるように、蓄光体3に蓄積された蓄光は放射光と
して蓄光体3から放射され、励起光反射部5、透明部材部4を透過して照明光として用い
られる。蓄光体3に蓄積された蓄光を放射光として放射する時、放射光反射部10側に放
射される放射光は放射光反射部10で反射され、蓄光体3、励起光反射部5、透明部材部
4を透過して照明光として用いられる。
このように、他の実施例においても、実施例と同様に光源部6から発光された励起光は
携帯型照明装置1の外側には放射されず蓄光部3に照射されて蓄光として蓄積され、この
蓄光が放射光として放射されて照明光となるので、励起光のほとんど全てを照明光として
用いることが出来る。
次にさらに実施例及び他の実施例に関して詳細に説明する。
図4(A)に示すように蓄光部3の例として、蓄光として蓄積される際の励起光スペク
トルを紫外線領域とし、蓄光を放射光として放射する際の放射光スペクトルをR(赤色発
光)、G(緑色発光)、B(青色発光)等の可視光領域に設定する。そして、光源部6の
光源の発光スペクトルを図4(A)の点線部のような励起光スペクトルの相対レベル比の
高い波長域に設定する。
これに対し図4(B)に示すように励起光反射部5の励起光反射スペクトルを光源6の
光源の発光スペクトルをもつ波長域の励起光(例えば紫外線)を反射するよう設定する。
そして放射光反射部10の放射光反射スペクトルを励起光は透過し放射光(例えばR、G
、Bの発光スペクトルのすべて或いは可視光スペクトル)は反射するような波長域に設定
する。
このように、蓄光部3の励起光と放射光のスペクトルの波長域を分離させて、光源6か
ら発光する励起光の発光スペクトルを蓄光部3の励起光スペクトルの波長域の範囲内とす
れば、光源から発光する励起光と蓄光部3から放射される放射光を容易に分離して利用す
ることが出来る。
一方、電力の消費量を削減するためには、電源9からの電力の供給を断続的に行い、電
力の供給のある時に光源6の光源を発光して励起光を蓄光部3に照射し、電力の供給のな
い時に蓄光部3に蓄積された蓄光を放射して放射光とする方法がある。
以下この方法の概略について説明する。まず、図5(A)の(2)に示されるように、
光源6の光源から発光する励起光の光量をOFFの0かONの最大値に設定すると、蓄光
部3から放射される放射光の光量は、図5(A)の(1)に示されるように励起光がON
に設定されていると蓄光部3の蓄光の蓄積が飽和し放射光の光量が飽和量で一定値となり
、次に励起光の光量がOFFとなると蓄積されている蓄光が次第に減少し放射される放射
光の光量が次第に減少する。これを繰り返すと放射光は励起光の光量がOFFでも蓄光部
3から継続して放射光が放射されるが、励起光の光量がONになった瞬間、急激に蓄光部
3からの放射光が増加しちらつきを感じる。このため、図5(B)の(2)に示されるよ
うに光源6の光源から発光する励起光の光量をOFFから段階的に増加して最大値に設定
し次にOFFに向けて段階的に減少させる。すると、蓄光部3から放射される放射光の光
量は緩やかに増減して変化するからちらつきを感じなくなる。
このちらつきを感じさせないための電源9の動作例について説明する。
図6に光源6の光源から発光する励起光の光量をOFFから段階的に増加して最大値に
し次にOFFに向けて段階的に減少させる電力を供給する電源9の回路構成例を示す。
この電源9は、バッテリーからなる電源91と、端子aと端子bとを有するSW1と、
外部CPU96から電力の供給を制御するパターンのデータを転送され記憶するインター
フェース回路93と、インターフェース回路92から制御パターンのデータを入力し制御
パターンを発生する制御パターン発生回路93と、制御パターン発生回路93から制御パ
ターンを入力し光量を制御する制御信号を発生する光量制御回路94と、光量制御回路9
4から制御信号、電源91からSW1を介して電力を入手して制御パターンに基づいて電
力制御して光源6に供給する光源駆動回路95と、から構成される。
まずSW1の端子aと端子bとを接続して電源91から各回路に電力を供給する。そう
すると、外部CPU96から電力の供給を制御するパターンのデータが転送されて記憶さ
れているインターフェース回路92から制御パターンのデータを入力して制御パターン発
生回路93で制御パターンを発生する。そして制御パターン発生回路93で発生された制
御パターンを光量制御回路94で入力して光量を制御する制御信号を発生する。光量制御
回路94で発生された制御信号を光源駆動回路95に入力して制御パターンに基づいて制
御された電力を生成し光源6に供給する。そして、図5(B)の(2)に示されるように
光源6の光源から発光する励起光の光量がOFFから段階的に増加して最大値に設定され
次にOFFに向けて段階的に減少される。
このようにして、励起光を段階的に変化させて発光すれば、励起光を断続させても放射
光は連続的にちらつきを感じさせないで連続的に放射出来るので、励起光を連続的に発光
する場合に比較し電力を著しく削減することができる。
次に、図6を用いて励起光と放射光の動作例について説明する。
図6の(A)は透明部材部4上に蓄光部3と透明保護層部12を形成した場合を示す。
図6(A)の(1)は透明保護層部12側から蓄光部3に励起光を照射した場合を示し
励起光は蓄光部3で蓄光として蓄積されるが励起光の一部は蓄光部3を透過しさらに透明
部材部4を通過するから蓄光に利用できない。そして図6(A)の(2)は蓄光部3に蓄
積された蓄光が放射光として放射される場合を示し、励起光が照射された蓄光部3の透明
保護層部12側に多く放射され蓄光部3の透明部材部4側にはわずかしか放射されない。
このため、照明光として必要な透明部材部4側から放射される放射光は励起光の光量に
比較し著しく少なくなり、照明光として必要な光量を得るためには、励起光を多く照射し
なければならないが、励起光が紫外線領域に設定されている場合照明光に紫外線が混入し
てしまい人体等に悪影響を及ぼす。
図6の(B)は透明部材部4上に蓄光部3と放射光反射部10と透明保護層部12を形
成した場合を示す。
図6(B)の(1)は透明保護層部12側から放射光反射部10を透過して蓄光部3に
励起光を照射した場合を示し、励起光は蓄光部3で蓄光として蓄積されるが、励起光の一
部は蓄光部3で蓄積されず透過して透明部材部4を通過してしまい蓄光に利用できない。
そして図6(B)の(2)は蓄光部3に蓄積された蓄光が放射光として放射される場合を
示し、励起光が照射された蓄光部3の放射光反射部10側に放射される放射線は放射光反
射部10に反射され蓄光部3を経由して透明部材部4側に放射され、蓄光部3から放射さ
れる一部の放射光はそのまま透明部材部4側に放射されるので、蓄光部3から放射される
放射光のほとんどは透明部材部4側に放射されて照明光となる。
このため、照明光として必要な透明部材部4側から放射される放射光は図6(A)の
(2)より多くなるが、励起光が蓄光として利用できない分だけ放射光は少なくなり、こ
れを補うために励起光を多く照射すると、やはり励起光が紫外線領域に設定されている場
合照明光に紫外線が混入してしまい人体等に悪影響を及ぼす。
図6の(C)は透明部材部4上に励起光反射部5と蓄光部3と放射光反射部10と透明
保護層部12を形成した場合を示す。
図6(C)の(1)は透明保護層部12側から放射光反射部10を透過して蓄光部3に
励起光を照射した場合を示し、励起光は蓄光部3で蓄光として蓄積され励起光の一部は蓄
光部3で蓄積されず透過するが励起光反射部5で反射されて蓄光部3に戻り蓄光として蓄
積されるから励起光のほとんど全てが蓄光として蓄積される。そして図6(C)の(2)
は蓄光部3に蓄積された蓄光が放射光として放射される場合を示し、励起光が照射された
蓄光部3の放射光反射部10側に放射される放射光は放射光反射部10に反射され蓄光部
3を経由して透明部材部4側に放射され、蓄光部3から放射される一部の放射光はそのま
ま透明部材部4側に放射されるので、蓄光部3から放射される放射光は透明部材部4側に
放射されて照明光となる。
このため、照明光として必要な透明部材部4側から放射される放射光は、励起光のほと
ん全てを利用したものとなり、さらに励起光を紫外線領域としても透明部材部4側から放
射光には紫外線が混入されず、放射光のみが照明光となる。
このように、透明部材部4上に励起光反射部5と蓄光部3と放射光反射部10と透明保
護層部12を形成して励起光を透明保護層部12側から照射すれば、透明部材部4側から
放射光を一方向に照明光として放射することが出来る。
以上述べてきたように、本発明によれば励起光のほとんど全てを照明に必要な放射光と
して効率よく照明光に利用できるので、消費電力を少なくすることが可能となり、かつ、
励起光を光源の外側に放射することがなく人体の健康に悪影響を及ぼすことがないから、
バッテリーを使用した安全な携帯型照明装置を提供することが出来る。
本発明は、光源から放射された励起光を蓄光部に蓄光として蓄積した後、蓄光を放射光
として放射して照明光とするもので、屋外における外灯やランタンのような携帯型照明装
置にも適用すれば電力の供給されない山間部、未開拓地、等にも容易に設置でき、更に屋
内の非常灯、あるいは、演奏会場の演奏時に照明を消した時のガイド灯としても十分利用
できる。
特に、蓄光を効率よく行うことが出来るので、携帯用電池の長期間の有効使用が可能と
なり、省エネルギーに効果があるのは自明である。
また、透明部材部4上に励起光反射部5と蓄光部3と放射光反射部10と透明保護層部
12を形成し透明保護層部12を太陽側に透明部材部4を道路側に向けて道路照明器具と
して設置すれば、昼間は太陽光を励起光として蓄光部3に蓄光として蓄積し、夜間は蓄光
部3に蓄積した蓄光を放射して照明光とすれば、電力の不要な道路照明を容易に行うこと
が出来る。
1 携帯型照明装置
2 筐体部
3 蓄光部
4 透明部材部
5 励起光反射部
6 光源部
7 ソケット部
8 固定部
9 電源部
10 放射光反射部
11 反射部
12 透明保護層部
次に、図7を用いて励起光と放射光の動作例について説明する。
図7の(A)は透明部材部4上に蓄光部3と透明保護層部12を形成した場合を示す。
図7(A)の(1)は透明保護層部12側から蓄光部3に励起光を照射した場合を示し
励起光は蓄光部3で蓄光として蓄積されるが励起光の一部は蓄光部3を透過しさらに透明
部材部4を通過するから蓄光に利用できない。そして図7(A)の(2)は蓄光部3に蓄
積された蓄光が放射光として放射される場合を示し、励起光が照射された蓄光部3の透明
保護層部12側に多く放射され蓄光部3の透明部材部4側にはわずかしか放射されない。
このため、照明光として必要な透明部材部4側から放射される放射光は励起光の光量に
比較し著しく少なくなり、照明光として必要な光量を得るためには、励起光を多く照射し
なければならないが、励起光が紫外線領域に設定されている場合照明光に紫外線が混入し
てしまい人体等に悪影響を及ぼす。
図7の(B)は透明部材部4上に蓄光部3と放射光反射部10と透明保護層部12を形
成した場合を示す。
図7(B)の(1)は透明保護層部12側から放射光反射部10を透過して蓄光部3に
励起光を照射した場合を示し、励起光は蓄光部3で蓄光として蓄積されるが、励起光の一
部は蓄光部3で蓄積されず透過して透明部材部4を通過してしまい蓄光に利用できない。
そして図7(B)の(2)は蓄光部3に蓄積された蓄光が放射光として放射される場合を
示し、励起光が照射された蓄光部3の放射光反射部10側に放射される放射線は放射光反
射部10に反射され蓄光部3を経由して透明部材部4側に放射され、蓄光部3から放射さ
れる一部の放射光はそのまま透明部材部4側に放射されるので、蓄光部3から放射される
放射光のほとんど全ては透明部材部4側に放射されて照明光となる。励起光の照射は透明
部材部4側、透明保護層部12側のいずれの方向から行われても蓄光部3に励起光は蓄光
として蓄積されるが、蓄光部3に蓄積された蓄光の放射による放射光は透明部材部4側か
らのみ放射される。
このため、照明光として必要な透明部材部4側から放射される放射光は図7(A)の
(2)より多くなるが、励起光が蓄光として利用できない分だけ放射光は少なくなり、こ
れを補うために励起光を多く照射すると、やはり励起光が紫外線領域に設定されている場
合照明光に紫外線が混入してしまい人体等に悪影響を及ぼす。
図7の(C)は透明部材部4上に励起光反射部5と蓄光部3と放射光反射部10と透明
保護層部12を形成した場合を示す。
図7(C)の(1)は透明保護層部12側から放射光反射部10を透過して蓄光部3に
励起光を照射した場合を示し、励起光は蓄光部3で蓄光として蓄積され励起光の一部は蓄
光部3で蓄積されず透過するが励起光反射部5で反射されて蓄光部3に戻り蓄光として蓄
積されるから励起光のほとんど全てが蓄光として蓄積される。そして図7(C)の(2)
は蓄光部3に蓄積された蓄光が放射光として放射される場合を示し、励起光が照射された
蓄光部3の放射光反射部10側に放射される放射光は放射光反射部10に反射され蓄光部
3を経由して透明部材部4側に放射され、蓄光部3から放射される一部の放射光はそのま
ま透明部材部4側に放射されるので、蓄光部3から放射される放射光は透明部材部4側に
放射されて照明光となる。
このため、照明光として必要な透明部材部4側から放射される放射光は、励起光のほと
ん全てを利用したものとなり、さらに励起光を紫外線領域としても透明部材部4側から放
射光には紫外線が混入されず、放射光のみが照明光となる。
本願発明における第1の発明は、LED、蛍光灯、放電灯等の光源から放射される励起
光を蓄光し、前記蓄光を放射光として放射して照明光とする携帯型照明装置1において、
金属、プラスチック等の材料からなる筐体部2と、前記励起光を前記蓄光として蓄積し、
前記蓄積された前記蓄光を前記放射光として放射する前記筐体部2上に形成された蓄光部
3と、ガラス、プラスチック等の透明な材料からなり前記筐体部2に固定された透明部材
部4と、前記励起光を反射して前記放射光を透過させる前記透明部材部4上に形成された
励起光反射部5と、電力が供給されると前記励起光を放射する前記LED、蛍光灯、放電
灯等の光源からなる光源部6と、前記光源部6に電力を供給する電源部9と、から構成さ
れ、前記電源部9から前記光源部6に電力が供給されると前記光源部6の前記光源から前
記励起光が放射され、この前記光源から放射された前記励起光の一部は前記蓄光部3に照
射され前記励起光の他の一部は前記励起光反射部5で反射されたのち前記蓄光部3に照射
されて前記励起光の一部及び他の一部は前記蓄光部3にそれぞれ前記蓄光として蓄積され
、この前記蓄光部3に蓄積された前記蓄光は前記蓄光部3から前記放射光として前記励起
光反射部5と前記透明部材部4を透過して放射され前記照明光とすることを特徴とする携
帯型照明装置1を提供するものである。
本願発明における第2の発明は、LED、蛍光灯、放電灯等の光源から放射される励起
光を蓄光し、蓄光を放射光として放射して照明光とする携帯型照明装置1において、金属
、プラスチック等の材料からなる筐体部2と、筐体部2上に形成された反射部11と、ガ
ラス、プラスチック等の透明な材料からなり筐体部2に固定された透明部材部4と、励起
光を反射して放射光を透過する透明部材部4上に形成された励起光反射部5と、励起光を
蓄光として蓄積しこの蓄積された蓄光を放射光として放射する励起光反射部5上に形成さ
れた蓄光部3と、励起光を透過し放射光を反射する蓄光部3上に形成された放射光反射部
10と、電力が供給されると励起光を放射するLED、蛍光灯、放電灯等の光源からなる
光源部6と、光源部6に電力を供給する電源部9と、から構成され、電源部9から光源部
6に電力が供給されると光源部6の光源から励起光が放射され、この励起光の一部は反射
部に照射されたのち反射されて放射光反射部10を透過して蓄光部3に照射され励起光の
他の一部は放射光反射部10を透過して蓄光部3に照射され、この蓄光部3に照射された
励起光の一部及び他の一部からなる励起光の一部分は蓄光部3に蓄光として蓄積され、励
起光の一部及び他の一部からなる励起光の他の一部分は蓄光部3を透過したのち励起光反
射部5で反射され蓄光部3に戻されて蓄光として蓄積され、この蓄光部3に蓄積されたそ
れぞれの蓄光は放射光として放射され、この放射された放射光の一部は放射光反射部10
で反射されたのち蓄光部3と励起光反射部5と透明部材部4を透過し、この放射された放
射光の他の一部は励起光反射部5と透明部材部4を透過してそれぞれ照明光とすることを
特徴とする携帯型照明装置1を提供するものである。
本願発明における第3の発明は、ガラス、プラスチック等の透明部材部4上に蓄光部3
と放射光反射部5とを形成してなり、蓄光部3に励起光が照射されると蓄光部3に蓄光が
蓄積され、蓄光部3に蓄積された蓄光は蓄光部3から放射光として放射されると透明部材
部4を透過して照明光として放射されることを特徴とする携帯型照明装置1を提供するも
のである。
本願発明における第4の発明は、ガラス、プラスチック等の透明部材部4上に励起光反
射部5と蓄光部3と放射光反射部10とを形成してなり、放射光反射部10を経由して蓄
光部3に励起光が照射されると蓄光部3に蓄光が蓄積され、この蓄光部3に蓄積された蓄
光は蓄光部3から放射光として放射されると励起光反射部5と透明部材部4とを透過して
照明光として放射されることを特徴とする携帯型照明装置1を提供するものである。
本願発明における第1の発明は、LED、蛍光灯、放電灯等の光源から放射される励起
光を蓄光し、前記蓄光を放射光として放射して照明光とする携帯型照明装置1において、
金属、プラスチック等の材料からなる筐体部2と、前記励起光を前記蓄光として蓄積し、
前記蓄積された前記蓄光を前記放射光として放射する前記筐体部2上に形成された蓄光部
3と、ガラス、プラスチック等の透明な材料からなり前記筐体部2に固定された透明部材
部4と、前記励起光を反射して前記放射光を透過させる前記透明部材部4上に形成された
励起光反射部5と、電力が供給されると前記励起光を放射する前記LED、蛍光灯、放電
灯等の光源からなる光源部6と、前記光源部6に電力を供給する電源部9と、から構成さ
れ、前記電源部9から前記光源部6に電力が供給されると前記光源部6の前記光源から前
記励起光が放射され、この前記光源から放射された前記励起光の一部は前記蓄光部3に照
射され前記励起光の他の一部は前記励起光反射部5で反射されたのち前記蓄光部3に照射
されて前記励起光の一部及び他の一部は前記蓄光部3にそれぞれ前記蓄光として蓄積され
、この前記蓄光部3に蓄積された前記蓄光は前記蓄光部3から前記放射光として前記励起
光反射部5と前記透明部材部4を透過して放射され前記照明光とすることを特徴とする携
帯型照明装置1を提供するものである。
本願発明における第2の発明は、LED、蛍光灯、放電灯等の光源から放射される励起
光を蓄光し、蓄光を放射光として放射して照明光とする携帯型照明装置1において、金属
、プラスチック等の材料からなる筐体部2と、筐体部2上に形成された反射部11と、ガ
ラス、プラスチック等の透明な材料からなり筐体部2に固定された透明部材部4と、励起
光を反射して放射光を透過する透明部材部4上に形成された励起光反射部5と、励起光を
蓄光として蓄積しこの蓄積された蓄光を放射光として放射する励起光反射部5上に形成さ
れた蓄光部3と、励起光を透過し放射光を反射する蓄光部3上に形成された放射光反射部
10と、電力が供給されると励起光を放射するLED、蛍光灯、放電灯等の光源からなる
光源部6と、光源部6に電力を供給する電源部9と、から構成され、電源部9から光源部
6に電力が供給されると光源部6の光源から励起光が放射され、この励起光の一部は反射
部に照射されたのち反射されて放射光反射部10を透過して蓄光部3に照射され励起光の
他の一部は放射光反射部10を透過して蓄光部3に照射され、この蓄光部3に照射された
励起光の一部及び他の一部からなる励起光の一部分は蓄光部3に蓄光として蓄積され、励
起光の一部及び他の一部からなる励起光の他の一部分は蓄光部3を透過したのち励起光反
射部5で反射され蓄光部3に戻されて蓄光として蓄積され、この蓄光部3に蓄積されたそ
れぞれの蓄光は放射光として放射され、この放射された放射光の一部は放射光反射部10
で反射されたのち蓄光部3と励起光反射部5と透明部材部4を透過し、この放射された放
射光の他の一部は励起光反射部5と透明部材部4を透過してそれぞれ照明光とすることを
特徴とする携帯型照明装置1を提供するものである。
本願発明における第3の発明は、ガラス、プラスチック等の透明部材部4上に蓄光部3
と放射光反射部5とを形成してなり、蓄光部3に励起光が照射されると蓄光部3に蓄光が
蓄積され、蓄光部3に蓄積された蓄光は蓄光部3から放射光として放射されると透明部材
部4を透過して照明光として放射されることを特徴とする携帯型照明装置1を提供するも
のである。
本願発明における第4の発明は、ガラス、プラスチック等の透明部材部4上に励起光反
射部5と蓄光部3と放射光反射部10とを形成してなり、放射光反射部10を経由して蓄
光部3に励起光が照射されると蓄光部3に蓄光が蓄積され、この蓄光部3に蓄積された蓄
光は蓄光部3から放射光として放射されると励起光反射部5と透明部材部4とを透過して
照明光として放射されることを特徴とする携帯型照明装置1を提供するものである。
次に、図7を用いて励起光と放射光の動作例について説明する。
図7の(A)は透明部材部4上に蓄光部3と透明保護層部12を形成した場合を示す。
図7(A)の(1)は透明保護層部12側から蓄光部3に励起光を照射した場合を示し
励起光は蓄光部3で蓄光として蓄積されるが励起光の一部は蓄光部3を透過しさらに透明
部材部4を通過するから蓄光に利用できない。そして図7(A)の(2)は蓄光部3に蓄
積された蓄光が放射光として放射される場合を示し、励起光が照射された蓄光部3の透明
保護層部12側に多く放射され蓄光部3の透明部材部4側にはわずかしか放射されない。
このため、照明光として必要な透明部材部4側から放射される放射光は励起光の光量に
比較し著しく少なくなり、照明光として必要な光量を得るためには、励起光を多く照射し
なければならないが、励起光が紫外線領域に設定されている場合照明光に紫外線が混入し
てしまい人体等に悪影響を及ぼす。
図7の(B)は透明部材部4上に蓄光部3と放射光反射部10と透明保護層部12を形
成した場合を示す。
図7(B)の(1)は透明保護層部12側から放射光反射部10を透過して蓄光部3に
励起光を照射した場合を示し、励起光は蓄光部3で蓄光として蓄積されるが、励起光の一
部は蓄光部3で蓄積されず透過して透明部材部4を通過してしまい蓄光に利用できない。
そして図7(B)の(2)は蓄光部3に蓄積された蓄光が放射光として放射される場合を
示し、励起光が照射された蓄光部3の放射光反射部10側に放射される放射線は放射光反
射部10に反射され蓄光部3を経由して透明部材部4側に放射され、蓄光部3から放射さ
れる一部の放射光はそのまま透明部材部4側に放射されるので、蓄光部3から放射される
放射光のほとんど全ては透明部材部4側に放射されて照明光となる。励起光の照射は透明
部材部4側、透明保護層部12側のいずれの方向から行われても蓄光部3に励起光は蓄光
として蓄積されるが、蓄光部3に蓄積された蓄光の放射による放射光は透明部材部4側か
らのみ放射される。
このため、照明光として必要な透明部材部4側から放射される放射光は図7(A)の
(2)より多くなるが、励起光が蓄光として利用できない分だけ放射光は少なくなり、こ
れを補うために励起光を多く照射すると、やはり励起光が紫外線領域に設定されている場
合照明光に紫外線が混入してしまい人体等に悪影響を及ぼす。
図7の(C)は透明部材部4上に励起光反射部5と蓄光部3と放射光反射部10と透明
保護層部12を形成した場合を示す。
図7(C)の(1)は透明保護層部12側から放射光反射部10を透過して蓄光部3に
励起光を照射した場合を示し、励起光は蓄光部3で蓄光として蓄積され励起光の一部は蓄
光部3で蓄積されず透過するが励起光反射部5で反射されて蓄光部3に戻り蓄光として蓄
積されるから励起光のほとんど全てが蓄光として蓄積される。そして図7(C)の(2)
は蓄光部3に蓄積された蓄光が放射光として放射される場合を示し、励起光が照射された
蓄光部3の放射光反射部10側に放射される放射光は放射光反射部10に反射され蓄光部
3を経由して透明部材部4側に放射され、蓄光部3から放射される一部の放射光はそのま
ま透明部材部4側に放射されるので、蓄光部3から放射される放射光は透明部材部4側に
放射されて照明光となる。
このため、照明光として必要な透明部材部4側から放射される放射光は、励起光のほと
ん全てを利用したものとなり、さらに励起光を紫外線領域としても透明部材部4側から放
射光には紫外線が混入されず、放射光のみが照明光となる。

Claims (4)

  1. LED、蛍光灯、放電灯等の光源から放射される励起光を蓄光し、前記蓄光を放射光と
    して放射して照明光とする携帯型照明装置において、
    金属、プラスチック等の材料からなる筐体部と、前記励起光を前記蓄光として蓄積し、
    前記蓄積された前記蓄光を前記放射光として放射する前記筐体部上に形成された蓄光部と、
    ガラス、プラスチック等の透明な材料からなり前記筐体部に固定された透明部材部と、前
    記励起光を反射して前記放射光を透過させる前記透明部材部上に形成された励起光反射部
    と、電力が供給されると前記励起光を放射する前記LED、蛍光灯、放電灯等の光源から
    なる光源部と、前記光源部に電力を供給する電源部と、から構成され、
    前記電源部から前記光源部に電力が供給されると前記光源部の前記光源から前記励起光
    が放射され、この前記光源から放射された前記励起光の一部は前記蓄光部に照射され前記
    励起光の他の一部は前記励起光反射部で反射されたのち前記蓄光部に照射されて前記励起
    光の一部及び他の一部は前記蓄光部にそれぞれ前記蓄光として蓄積され、この前記蓄光部
    に蓄積された前記蓄光は前記蓄光部から前記放射光として前記励起光反射部と前記透明部
    材部を透過して放射され前記照明光とすることを特徴とする携帯型照明装置。
  2. LED、蛍光灯、放電灯等の光源から放射される励起光を蓄光し、前記蓄光を放射光と
    して放射して照明光とする携帯型照明装置において、
    金属、プラスチック等の材料からなる筐体部と、前記筐体部上に形成された反射部と、
    ガラス、プラスチック等の透明な材料からなり前記筐体部に固定された透明部材部と、前
    記励起光を反射して前記放射光を透過する前記透明部材部上に形成された励起光反射部と、
    前記励起光を蓄光として蓄積しこの蓄積された前記蓄光を前記放射光として放射する前記
    励起光反射部上に形成された蓄光部と、前記励起光を透過し前記放射光を反射する前記蓄
    光部上に形成された放射光反射部と、電力が供給されると前記励起光を放射する前記LE
    D、蛍光灯、放電灯等の光源からなる光源部と、前記光源部に電力を供給する電源部と、
    から構成され、
    前記電源部から前記光源部に電力が供給されると前記光源部の前記光源から前記励起光
    が放射され、この前記励起光の一部は前記反射部に照射されたのち反射されて前記放射光
    反射部を透過して前記蓄光部に照射され前記励起光の他の一部は前記放射光反射部を透過
    して前記蓄光部に照射され、この前記蓄光部に照射された前記励起光の一部及び他の一部
    からなる励起光の一部分は前記蓄光部に前記蓄光として蓄積され、前記励起光の一部及び
    他の一部からなる励起光の他の一部分は前記蓄光部を透過したのち前記励起光反射部で反
    射され蓄光部に戻されて前記蓄光として蓄積され、この前記蓄光部に蓄積されたそれぞれ
    の前記蓄光は前記放射光として放射され、この放射された前記放射光の一部は前記放射光
    反射部で反射されたのち前記蓄光部と前記励起光反射部と前記透明部材部を透過し、この
    放射された前記放射光の他の一部は前記励起光反射部と前記透明部材部を透過してそれぞ
    れ前記照明光とすることを特徴とする携帯型照明装置。
  3. ガラス、プラスチック等の透明部材部上に蓄光部と放射光反射部とを形成してなり、前
    記蓄光部に励起光が照射されると前記蓄光部に蓄光が蓄積され、前記蓄光部に蓄積された
    前記蓄光は前記蓄光部から放射光として放射されると前記透明部材部を透過して照明光と
    して放射されることを特徴とする携帯型照明装置。
  4. ガラス、プラスチック等の透明部材部上に励起光反射部と蓄光部と放射光反射部とを形
    成してなり、前記放射光反射部を経由して前記蓄光部に励起光が照射されると前記蓄光部
    に蓄光が蓄積され、この前記蓄光部に蓄積された前記蓄光は前記蓄光部から放射光として
    放射されると前記励起光反射部と前記透明部材部とを透過して照明光として放射されるこ
    とを特徴とする携帯型照明装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102818214A (zh) * 2012-08-02 2012-12-12 中山市恒辰光电科技有限公司 一种led 日光灯壳罩

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102818214A (zh) * 2012-08-02 2012-12-12 中山市恒辰光电科技有限公司 一种led 日光灯壳罩

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