JP2011243293A - ヘッドランプの防水構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヘッドランプのコネクタ部分からハーネス内への水の侵入を防ぐことができるヘッドランプの防水構造を提供すること。
【解決手段】ハウジング2とその前面開口部を覆うレンズ3によって画成される灯室4内に、少なくともリフレクタ5と、該リフレクタ5に挿着されたバルブ6を収容し、前記ハウジング2の背面壁に形成されたバルブ交換用開口部2aと前記バルブ6の口金6aとの間の隙間をゴムカバー7で覆い、該ゴムカバー7に挿通された前記バルブ6の口金6aのゴムカバー7外に突出する端子11にコネクタ8を接続して成るヘッドランプ1の防水構造として、前記コネクタ8を覆う防水カバー9を前記ゴムカバー7に係合固定する構成を採用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、バルブの口金の端子に接続されるコネクタを被水から保護するヘッドランプの防水構造に関するものである。
車両前部の左右に設けられるヘッドランプには、ハウジングとその前面開口部を覆うレンズによって画成される灯室内に、少なくともリフレクタと、該リフレクタに挿着されたバルブを収容し、前記ハウジングの背面壁に形成されたバルブ交換用開口部と前記バルブの口金との間の隙間をゴムカバーで覆い、該ゴムカバーに挿通保持された前記バルブの口金のゴムカバー外に突出する端子にコネクタを接続して構成されるものがある(例えば、特許文献1参照)。
又、斯かるヘッドランプにおいて、特許文献2には、ゴムカバーをハウジングに装着するための樹脂製の装着キャップをハウジングの後部開口部の縁に着脱可能に取り付ける構成が開示されている。
特開2002−373509号公報 実開平7−005203号公報
ところで、前記ヘッドランプを備える軽トラック等の車両においては、図12の車両前部の側断面図に示すように、ヘッドランプ101の直後に車体パネル100が配置されているため、この車体パネル100を伝って流れる水がヘッドランプ101のコネクタ108に直接掛かり易いという問題がある。このようにコネクタ108に水が掛かると、バルブの口金の端子に錆が発生して導通不良が発生し、ランプの照度が低下する可能性がある。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、コネクタを被水から保護し、ヘッドランプのコネクタ部分からハーネス内への水の侵入を防ぐことができるヘッドランプの防水構造を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ハウジングとその前面開口部を覆うレンズによって画成される灯室内に、少なくともリフレクタと、該リフレクタに挿着されたバルブを収容し、前記ハウジングの背面壁に形成されたバルブ交換用開口部と前記バルブの口金との間の隙間をゴムカバーで覆い、該ゴムカバーに挿通された前記バルブの口金のゴムカバー外に突出する端子にコネクタを接続して成るヘッドランプの防水構造として、前記コネクタを覆う防水カバーを前記ゴムカバーに係合固定したことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記防水カバーの内面に円筒状の止水リブを突設し、該止水リブを前記ゴムカバーの内径部に嵌合させたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記防水カバーの下部にハーネス用開口部を形成し、該ハーネス用開口部に前記ゴムカバーに形成された取り外し用つまみを突出配置するとともに、前記コネクタに接続されたハーネスを前記ハーネス用開口部から引き出したことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何れかに記載の発明において、前記防水カバーにコネクタ着脱用開口部を形成するとともに、該コネクタ着脱用開口部を開閉する開閉蓋を設けたことを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記防水カバーのコネクタ着脱用開口部の周縁にリブを外方に向けて突設し、前記開閉蓋の周縁に前記リブに重なるフランジを形成し、これらのリブとフランジの上部の幅方向中央を他の部位よりも高くしたことを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ゴムカバーに係合固定された防水カバーによってコネクタを覆ったため、コネクタが被水することがなく、該コネクタからハーネス内への水の侵入が防がれ、ハーネスや端子部分の錆の発生や導通不良が防がれてランプの照度の低下等の不具合が解消される。
請求項2記載の発明によれば、防水カバーの内面に突設された円筒状の止水リブをゴムカバーの内径部に嵌合させたため、防水カバーのゴムカバーに対する位置決めが正確になされるとともに、両者間に高いシール性が確保されてゴムカバー内への水の侵入が確実に防がれる。又、ゴムカバーは、ハウジングへの取付構造上から拡径方向に変形し易いため、防水カバーの防水リブをゴムカバーの外径部に嵌合させるよりも、内径部に嵌合させる方が防水カバーをゴムカバー位置決めして係合固定することができ、該防水カバーのゴムカバーへの組付性が高められる。
請求項3記載の発明によれば、上方からの水が直接滴下しにくい防水カバーの下部にハーネス用開口部を形成したため、該ハーネス用開口部から当該防水カバー内への水の侵入が抑えられ、コネクタからハーネス内への水の侵入が防がれる。又、防水カバーの下部に形成されるハーネス用開口部の開口面積は、ゴムカバーに形成された取り外し用つまみを突出配置することによって該ハーネス用開口部からハーネスを引き出すために必要な最小面積に抑えることができるため、水の侵入経路を制限することができる。更に、ハーネス用開口部に露出するゴムカバーの取り外し用つまみを手で摘んで引っ張ることによって、ゴムカバーを防水カバーと共にハウジングから簡単に取り外すことができる。
請求項4記載の発明によれば、防水カバーをゴムカバーに取り付けたままの状態で、該防水カバーに形成された開閉蓋を開ければコネクタ着脱用開口部が開放されるため、このコネクタ着脱用開口部を介してコネクタをランプの口金に対して作業性良く着脱することができる。又、コネクタ接続前に防水カバーをゴムカバーに取り付けることができ、例えば車両搭載前のヘッドランプに防水カバーを取り付けることが可能となって、防水カバーの組付作業性が大幅に向上する。
請求項5記載の発明によれば、防水カバーのコネクタ着脱用開口部の周縁に突設されたリブと開閉蓋の周縁に形成されたフランジの上部の幅方向中央を他の部位よりも高くしたため、両者の上部に上方から滴下した水は左右に分かれて流れ、開閉蓋のフランジとコネクタ着脱用開口部の周縁に突設されたリブとの隙間から当該防水カバー内への水の侵入が抑えられ、コネクタからハーネス内への水の侵入が防がれる。
本発明に係る防水構造を備えたヘッドランプ要部の側断面図である。 図1のA部拡大詳細図である。 防水カバーを外面側から見た斜視図である。 防水カバーを内面側から見た斜視図である。 本発明に係る防水構造を示すゴムカバーと防水カバーの斜視図である。 図5のB部拡大詳細図である。 図5のC部拡大詳細図である。 図5のD部拡大詳細図である。 図5のE部拡大詳細図である。 本発明に係る防水構造を構成する防水カバーの開閉蓋を開いた状態を示す斜視図である。 (a)〜(c)は本発明に係る防水構造を備えたヘッドランプのハーネスの結線要領をその工程順に示す背面側斜視図である。 車両前部の側断面図である。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1は本発明に係る防水構造を備えたヘッドランプ要部の側断面図、図2は図1のA部拡大詳細図、図3は防水カバーを外面側から見た斜視図、図4は防水カバーを内面側から見た斜視図、図5は本発明に係る防水構造を示すゴムカバーと防水カバーの斜視図、図6は図5のB部拡大詳細図、図7は図5のC部拡大詳細図、図8は図5のD部拡大詳細図、図9は図5のE部拡大詳細図、図10は本発明に係る防水構造を構成する防水カバーの開閉蓋を開いた状態を示す斜視図である。
図1に示すヘッドランプ1は、車両前部の左右に配置されるものであって、ハウジング2とその前面開口部を覆うレンズ3によって画成される灯室4内に、リフレクタ5と、該リフレクタ5の中心部(頂部)に形成されたバルブ挿着孔5aに挿着された光源であるバルブ6を収容して構成されている。ここで、前記ハウジング2は光を透過しない不透明な樹脂で構成され、レンズ3は光透過性の透明な樹脂で構成されており、両者はホットメルト等の接着剤によって接合一体化されている。尚、以下においては左右一対のヘッドランプ1の一方のみについて図示及び説明するが、両ヘッドランプ1の構成は同じであるため、他方についての図示及び説明は省略する。
ところで、上記ハウジング2の背面壁にはバルブ交換用開口部2aが形成されており、このバルブ交換用開口部2aの周縁を後方に延設させて筒状部2bが形成され、このバルブ交換用開口部2a及び筒状部2bを取り囲むように後方に向かって突出する環状リブ2cが形成されている。そして、ハウジング2のバルブ交換用開口部2aとバルブ6の口金6aとの間の隙間はゴムカバー7で覆われている。そして、ゴムカバー7に挿通保持されたバルブ6の口金6aのゴムカバー7の外部に突出する端子にはコネクタ8が接続されている。
ここで、ゴムカバー7は、図2に示すように、内周面に複数の凹凸が形成されたボス部7Aと、該ボス部7Aの外周側に同心状に形成されたリング状の係合部7B及び該係合部7Bと前記ボス部7Aとを繋ぐ蛇腹状の弾性部7Cで構成されており、バルブ6の口金6aはボス部7Aに挿通保持されている。又、ゴムカバー7は、図1に示すように、係合部7Bをハウジング2のバルブ交換用開口部2aの周縁に形成された筒状部2bの外周(先端)に嵌め込むことによってハウジング2に着脱可能に係合保持されている。
更に、図2に示すように、ゴムカバー7の係合部7Bの後端面には後述する防水カバー9にその先端が当接する3条のビード7aが同心状に形成されるとともに、後端面の下部には当該ゴムカバー7をハウジング2から取り外す際に使用される舌片状の取り外し用つまみ7b(図5及び図10参照)が後方に向かって突設されている。そして、図5及び図10に示すように、ゴムカバー7の係合部7Bの下部外周には外周を伝って流れる水を下方に流す左右一対のリブ状の遮蔽板7cが下方に向かって平行に形成されており、これらの遮蔽板7cの間には、灯室4内と外部とを連通させて灯室4内を換気するための2本の換気ノズル7dが下方に向けて突設されている。尚、換気ノズル7dの先端は斜めに形成され、水の付着を防止する形状となっている。
又、図2及び図9に示すように、ゴムカバー7の外周にはリング状の段部7eが形成されるとともに、図5〜図8に示すように、ゴムカバー7の頂部の1箇所と前記遮蔽板7cの外側2箇所の計3箇所には係合突起7f,7g,7hがそれぞれ形成されている。
ところで、本実施の形態に係るヘッドランプ1においては、バルブ6の口金6aに接続されたコネクタ8はゴムカバー7の外に突出しているが、このコネクタ8は、ゴムカバー7に係合固定された防水カバー9によって覆われて外部、特に上方からの被水に対して保護されている。
上記防水カバー9は、本発明に係る防水構造を構成するものであって、図3及び図4に示すようにゴムカバー7の外形形状に沿うよう樹脂にて一体成形され、その下部には切欠き状のハーネス用開口部9aが形成されている。
又、図2及び図4に示すように、防水カバー9の内面にはハーネス用開口部9a部分が切り欠かれ、ゴムカバー7の係合部7Bの内径よりも若干大きな外径を有する切欠き円筒状の止水リブ9bがゴムカバー7に向かって突設されており、該止水リブ9bの内側中央部にはハーネス用開口部9aに連続する略矩形のコネクタ着脱用開口部9c(図10参照)が形成されている。そして、このコネクタ着脱用開口部9cの下方を除く周縁にはリブ9dが外方(ゴムカバー7と反対の方向)に向けて突設されている(図10参照)。
防水カバー9に形成された上記コネクタ着脱用開口部9cは、図10に示すように、その周縁に突設された前記リブ9dの右端縁を中心として図示矢印方向に回動可能な開閉蓋9Aによって開閉される。この開閉蓋9Aは、コネクタ着脱用開口部9c及びその周縁に突設されたリブ9dに沿う形状を有しており、その下方を除く周縁にはフランジ9eがリブ9dの方向に向かって一体に突設されている。このフランジ9eは、図3〜図5に示すように開閉縁9Aを閉じた状態ではリブ9dの外周に重ねられるが、図3及び図10に示すように、フランジ9dの左側部分の上下には矩形の係合孔9fが形成され、リブ9dの左側部分の前記係合孔9fに対応する上下位置には係合孔9fに係合する係合爪9gが形成されている。
ところで、図3〜図5に示すように開閉蓋9Aを閉じた状態では、該開閉蓋9Aのフランジ9eがリブ9dの外周に重ねられて両者間にシール構造としてのラビリンス構造が形成されるが、フランジ9eとリブ9dの上部はアーチ状を成しており、該上部の幅方向中央はその両側の部位よりも高くなっている。つまり、フランジ9eとリブ9dの上部は、幅方向中央の高さが最も高く、そこから両側に向うに従って高さが次第に低くなる円弧面を形成している。このため、フランジ9eとリブ9dの上部の水は中央の部分から円弧面に沿って開閉蓋9Aの左右に流れ、左右のフランジ9dに沿って流れて下方に排水される。又、開閉蓋9Aの下端は、少なくともゴムカバー7の下部の係合部7Bと同じ位置かそれよりも低い位置まで延設され、水が浸入し難くしている。
又、図3〜図10に示すように、防水カバー9の外周の頂部の1箇所とハーネス用開口部9a外側2箇所の計3箇所(ゴムカバー7に形成された係合突起7f〜7hに対応する箇所)には係合突起7f〜7hに係合する係合爪9h,9i,9jがそれぞれ一体に形成されている。更に、防水カバー9の開口部周縁の左右各2箇所ずつの計4箇所には、ハウジング2の背面壁に形成されたリブ2cの先端2dに当接して防水カバー9の位置決めをするストッパ用突起9kが一体に形成されている。
而して、防水カバー9は、そのハーネス用開口部9aが下向きとなるようにして図2に示すように止水リブ9bをゴムカバー7の係合部7Bの内径部(詳細には、ハウジング2の筒状部2bよりも後方側に位置する内径部)に嵌め込み、その状態からストッパ突起9kがハウジング2の背面壁に形成されたリブ2cの先端2dに当接するまで押し込めば(図9参照)、その外周に形成された係合爪9h〜9jが図6〜図8に示すようにゴムカバー7の係合突起7f〜7hにそれぞれ係合するため、該防水カバー9がゴムカバー7の外周に係合固定されてゴムカバー7を外側から覆う。このように防水カバー9がゴムカバー7を外側から覆うようにして被着されると、図2に示すように、該防水カバー9の止水リブ9bがゴムカバー7の係合部9Bの内径部に嵌合するとともに、防水カバー9の内面がゴムカバー7の係合部7Bの外端面に複数条のビード7aを介して密着するため、該防水カバー9とゴムカバー7とが確実にシールされる。このため、防水カバー9の上端縁から防水カバー9とゴムカバー7の間に侵入する水は、ゴムカバー7の係合部7Bの外径、ビード7a、止水リブ9bに沿って流下し、防水カバー9の切欠き部分(ハーネス用開口部9a部分)から容易に下方に排出される。
上述のように防水カバー9がゴムカバー7に被着されると、ゴムカバー7から外方に突出するコネクタ8が防水カバー9によって覆われる。このとき、図5に示すように、防水カバー9の下部に形成された切欠き状のハーネス用開口部9aには取り外し用つまみ7bと遮蔽板7c及び換気ノズル7dがそれぞれ露出している。尚、防水カバー9の開閉蓋9Aは、コネクタ8を着脱するとき以外は図3〜図5に示すように閉じられている。
次に、本実施の形態に係るヘッドランプ1におけるハーネス10の結線要領を図11に基づいて説明する。尚、図11(a)〜(c)はハーネスの結線要領をその工程順に示すヘッドランプの背面側斜視図である。
工場での組み立てラインにおいては、ヘッドランプ1のハウジング2の背面壁にはゴムカバー7とこれに被着された防水カバー9が予め組み付けられており、ハーネス10を結線する前の状態では、図11(a)に示すように防水カバー9の開閉蓋9Aは開けられている。このように防水カバー9の開閉蓋9Aが開けられてコネクタ着脱用開口部9cが開放された状態にてヘッドランプ1は車両に搭載され車体に組み付けられる。車体に搭載された状態において、ハーネス10の端部に取り付けられたコネクタ8を防水カバー9の開放されたコネクタ着脱用開口部9cから差し込み、該コネクタ8をバルブ6の口金6aから突出する端子(図1及び2参照)に接続し、図11(b)に示すように、コネクタ8から延びるハーネス10を防水カバー9のハーネス用開口部9aの位置に配索する。
そして、最後に図11(c)に示すように開閉蓋9Aを閉めてコネクタ着脱用開口部9cを塞げば、該開閉蓋9Aに形成された上下2つの係合孔9fにリブ9d側の係合爪9gが係合するため、開閉蓋9Aの閉じ状態がロックされ、コネクタ8の下方を除く全体を防水カバー9で覆うことができる。又、ハーネス10は防水カバー9の下部に開口するハーネス用開口部9aから引き出された状態で垂れ下がり、ハーネス10を伝って流れる水の浸入も防止される。
本実施の形態では、防水カバー9にコネクタ着脱用開口部9cを開閉する開閉蓋9Aを設けたため、ハーネス10の結線に際してコネクタ8をバルブ6の口金6aに対して着脱する際には、防水カバー9をゴムカバー7に取り付けたままの状態で開閉蓋9Aによってコネクタ着脱用開口部9cを開閉するだけでコネクタ8を容易に着脱することができ、防水カバー9をその都度ゴムカバー7から取り外す手間が省かれる。尚、ゴムカバー7を防水カバー9と共にハウジング2から取り外す場合には、防水カバー9のハーネス用開口部9aに露出するゴムカバー7の取り外し用つまみ7bを手で摘んで手前側に引けば、ゴムカバー7が防水カバー9と共にハウジング2から取り外される。
而して、本実施の形態によれば、ゴムカバー7に係合固定された防水カバー9によってコネクタ8を覆ったため、コネクタ8が被水することがなく、該コネクタ8からハーネス10内への水の侵入が防がれ、ハーネス10や端子11部分の錆の発生や導通不良が防がれてランプ6の照度の低下やランプ6の不点灯等の不具合が解消される。
又、本実施の形態では、防水カバー9の内面に突設された円筒状の止水リブ9bをゴムカバー7の係合部7Bの内径部に嵌合(軽圧入)させたため、防水カバー9のゴムカバー7に対する位置決めが正確になされるとともに、両者間に高いシール性が確保されてコネクタ8側への水の侵入が確実に防がれる。因みに、ゴムカバー7は、ハウジング2への取付構造上から拡径方向に変形し易いため、防水カバー9の止水リブ9bをゴムカバー7の係合部7Bの外径部に嵌合させるよりも、内径部に嵌合させる方が防水カバー9をゴムカバー7に正確に位置決めして係合固定することができ、該防水カバー9のゴムカバー7への組付性が高められる。
更に、本実施の形態では、上方からの水が直接滴下しにくい防水カバー9の下部にハーネス用開口部9aを形成したため、該ハーネス用開口部9aから当該防水カバー9内への水の侵入が抑えられ、コネクタ8からハーネス10内への水の侵入が防がれる。又、防水カバー9の下部に形成されるハーネス用開口部9aの開口面積は、該ハーネス用開口部9aからハーネス10を引き出すために必要な最小面積に抑えることができるため、水の侵入経路を制限することができる。そして、防水カバー9のハーネス用開口部9aに露出するゴムカバー7の取り外し用つまみ部7bを手で摘んで引っ張ることによって、ゴムカバー7を防水カバー9と共にハウジング2から簡単に取り外すことができる。
その他、本実施の形態によれば、防水カバー9をゴムカバー7に取り付けたままの状態で、該防水カバー9に形成された開閉蓋9Aを開ければコネクタ着脱用開口部9cが開放されるため、このコネクタ着脱用開口部9cを介してコネクタ8をランプ6の口金6aに対して作業性良く着脱することができるとともに、コネクタ8の接続前に予め防水カバー9をゴムカバー7に取り付けることが可能であり、生産性が大幅に向上する。
又、本実施の形態では、防水カバー9のコネクタ着脱用開口部9cの周縁に突設されたリブ9dと開閉蓋9Aの周縁に形成されたフランジ9eの上部の幅方向中央を他の部位よりも高くしたため、両者の上部に上方から滴下した水は左右に分かれて流れ、開閉蓋9Aのフランジ9eとコネクタ着脱用開口部9cの周縁に突設されたリブ9dとの隙間からの当該防水カバー9内への水の侵入が抑えられ、コネクタ8からハーネス10内への水の侵入が防がれる。
1 ヘッドランプ
2 ハウジング
2a ハウジングのバルブ交換用開口部
2b バルブの筒状部
3 レンズ
4 灯室
5 リフレクタ
5a リフレクタのバルブ挿着孔
6 バルブ
6a バルブの口金
7 ゴムカバー
7A ゴムカバーのボス部
7B ゴムカバーの係合部
7C ゴムカバーの弾性部
7a ゴムカバーのビード
7b ゴムカバーの取り外し用つまみ
7c ゴムカバーの遮蔽板
7d ゴムカバーの換気ノズル
7e ゴムカバーの段部
7f〜7h ゴムカバーの係合突起
8 コネクタ
9 防水カバー
9A 防水カバーの開閉蓋
9a 防水カバーのハーネス用開口部
9b 防水カバーの止水リブ
9c 防水カバーのコネクタ着脱用開口部
9d 防水カバーのリブ
9e 防水カバーのフランジ
9f 防水カバーの係合孔
9g 防水カバーの係合爪
9h〜9j 防水カバーの係合爪
9k 防水カバーのストッパ用突起
10 ハーネス
11 端子

Claims (5)

  1. ハウジングとその前面開口部を覆うレンズによって画成される灯室内に、少なくともリフレクタと、該リフレクタに挿着されたバルブを収容し、前記ハウジングの背面壁に形成されたバルブ交換用開口部と前記バルブの口金との間の隙間をゴムカバーで覆い、該ゴムカバーに挿通された前記バルブの口金のゴムカバー外に突出する端子にコネクタを接続して成るヘッドランプの防水構造であって、
    前記コネクタを覆う防水カバーを前記ゴムカバーに係合固定したことを特徴とするヘッドランプの防水構造。
  2. 前記防水カバーの内面に円筒状の止水リブを突設し、該止水リブを前記ゴムカバーの内径部に嵌合させたことを特徴とする請求項1記載のヘッドランプの防水構造。
  3. 前記防水カバーの下部にハーネス用開口部を形成し、該ハーネス用開口部に前記ゴムカバーに形成された取り外し用つまみを突出配置するとともに、前記コネクタに接続されたハーネスを前記ハーネス用開口部から引き出したことを特徴とする請求項1又は2記載のヘッドランプの防水構造。
  4. 前記防水カバーにコネクタ着脱用開口部を形成するとともに、該コネクタ着脱用開口部を開閉する開閉蓋を設けたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のヘッドランプの防水構造。
  5. 前記防水カバーのコネクタ着脱用開口部の周縁にリブを外方に向けて突設し、前記開閉蓋の周縁に前記リブに重なるフランジを形成し、これらのリブとフランジの上部の幅方向中央を他の部位よりも高くしたことを特徴とする請求項4記載のヘッドランプの防水構造。
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JPS5926807U (ja) * 1982-08-12 1984-02-20 株式会社小糸製作所 自動車用灯具
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