JP2011242418A - 液晶表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノイズ強調を抑制しつつオーバードライブ補正の本来の効果が得られるようにオーバードライブ補正量を決定する。
【解決手段】液晶表示装置41は、液晶表示素子507と、入力された映像信号によって順次形成される前画像および後画像の同一画素における階調の差が特定範囲から外れているときに、前画像および後画像のそれぞれの階調に応じて決定した補正量を用いて映像信号に対してオーバードライブ補正を行う補正手段503(607)と、オーバードライブ補正がなされた映像信号に基づいて液晶表示素子を駆動する液晶駆動手段504と、オーバードライブ補正がなされた映像信号に含まれるノイズ成分により変化する信号特徴量を検出する信号特徴量検出手段502(606)とを有する。補正手段は、信号特徴量に応じて特定範囲を変更する。
【選択図】図2

Description

本発明は、テレビモニタやプロジェクタ等の液晶表示装置に関し、特に動画表示性能を向上させるためにオーバードライブ方式での駆動を行う液晶表示装置に関する。
液晶表示装置では、液晶表示素子の応答性の低さに起因して、動画表示を行う場合に残像やぼやけが発生し易い。
液晶表示素子の応答性を高めるための液晶駆動方式として、オーバードライブ方式がある。オーバードライブ方式は、時間的に前後する2フレーム間での階調差に応じて液晶表示素子の駆動量を過剰にするように補正する駆動方式である。オーバードライブ方式による駆動を行うことにより、中間調での液晶応答性が改善され、動画を表示すめ際の残像やぼやけ等が低減される。
オーバードライブの原理を図15に示す。図15(a)中の実線101は、オーバードライブを行わない場合の液晶表示素子の特定画素の駆動階調(あるいは駆動階調に対応した駆動電圧)を示しており、該特定画素の駆動階調が低駆動階調から高駆動階調に変化していることを示している。図15(b)中の実線103は、図15(a)中の実線101により示された駆動階調に対応した液晶表示素子の上記特定画素の表示階調(表示輝度)を示しており、駆動階調の変化に対して応答性が低い(応答の遅れがある)ことを示している。
また、図15(a)中の破線102は、入力映像信号に対してオーバードライブによる補正(以下、オーバードライブ補正ともいう)を行った場合の液晶表示素子の駆動階調を示している。破線102は、特定画素の駆動階調が前述した低駆動階調から高駆動階調に増加する際に、該低駆動階調と該高駆動階調との本来の差(駆動階調差または駆動電圧差)よりも大きい駆動階調増加量が与えられることを示している。該駆動階調増加量をオーバードライブ補正量(又は単に補正量)という。
これにより、図15(b)中に破線104で示したオーバードライブ補正を行った場合の液晶表示素子の特定画像の表示階調の応答性は、オーバードライブ補正を行わない場合に比べて高く(速く)なる。
一般的なオーバードライブ補正では、ルックアップテーブル(LUT)を参照してオーバードライブ補正量を決定する。典型的なLUTの例を図16に示す。LUTの縦軸は前フレームの階調を示し、横軸は現フレームの階調を示す。そして、縦軸上の階調と横軸上の階調とに対応するテーブル内のデータが、現フレームの階調に対するオーバードライブ補正量である。
例えば、映像信号のある座標の画素の階調(8bit)が、前フレームにて25で、現フレームにて55に増加する場合、図16に示したLUTから、補正量3が得られる。したがって、現フレームのオーバードライブ後の階調は、階調がより高くなるように補正された、
55+3=58
となる。
このようなオーバードライブの処理を1フレームの全画素に対して行って得られた駆動階調のデータを用いて液晶表示素子を駆動することにより、動画表示時に適切なオーバードライブ補正を行うことができる。 ただし、このようなオーバードライブ補正を行うと、映像信号に重畳された高周波成分であるノイズが強調されて白点化することで目立つようになり、画質が低下するという問題がある。ノイズは、図17に示すように、1画素だけ孤立した輝点や滅点として出現する場合が多く、ノイズの階調としては図17に示すΔ〜0の付近の階調が最も出現頻度が高い。
特許文献1には、オーバードライブ補正を行った際に映像信号のノイズが強調されてしまうことによる画質劣化を抑制するために、入力映像信号の特徴量の解析により得られたノイズ量に応じてオーバードライブのON/OFF切り替えを行う技術が開示されている。また、オーバードライブ補正量を変更し、オーバードライブによるノイズ強調を抑制する技術も開示されている。
また、特許文献2には、オーバードライブ補正が行われた映像信号に対して高周波成分を低減する補正を行うことにより、オーバードライブによるノイズ強調を抑制する技術が開示されている。
特許第3602520号公報 特開2004−212607号公報
しかしながら、特許文献1には、入力映像信号の特性や映像シーンに応じた適切なオーバードライブ補正量を決定する方法について開示されていない。
また、特許文献2には開示されたように映像信号の高周波成分を低減する処理を行うと、オーバードライブにより強調されたノイズのみならず、映像のシャープネスも低減されてしまうおそれがある。
本発明は、映像信号に対してオーバードライブ補正を行う場合に、ノイズ強調を抑制しつつオーバードライブ補正の本来の効果が得られるようにオーバードライブ補正量を決定できるようにした画像表示装置を提供する。
本発明の一側面としての液晶表示装置は、液晶表示素子と、入力された映像信号によって順次形成される前画像および後画像の同一画素における階調の差が特定範囲から外れているときに、前画像および後画像のそれぞれの階調に応じて決定した補正量を用いて映像信号に対してオーバードライブ補正を行う補正手段と、オーバードライブ補正がなされた映像信号に基づいて液晶表示素子を駆動する液晶駆動手段と、オーバードライブ補正がなされた映像信号に含まれるノイズ成分により変化する信号特徴量を検出する信号特徴量検出手段とを有する。そして、補正手段は、信号特徴量に応じて特定範囲を変更することを特徴とする。
本発明によれば、様々な量や階調のノイズを含む映像信号に対してオーバードライブ補正を行う場合に、ノイズの強調を抑制しつつオーバードライブ補正の本来の効果が得られる適切なオーバードライブ補正量を決定することができる。
本発明の実施例1である液晶プロジェクタを示す図。 実施例1の液晶プロジェクタの構成を示すブロック図。 実施例1の液晶プロジェクタにおけるOD補正部の構成を示すブロック図。 実施例1の液晶プロジェクタにおける信号特徴量評価回路の演算内容を示す図。 実施例1の液晶プロジェクタにおけるOD補正条件制御回路の動作を示すフローチャート。 実施例1における不感帯幅を説明する図。 実施例1における不感帯幅と信号特徴量との関係を示す図。 実施例1を試験動画に適用したときの実験結果を示す図。 本発明の実施例2である液晶プロジェクタの動作を示すフローチャート。 実施例2の液晶プロジェクタにおけるOD補正条件制御回路の動作を示すフローチャート。 本発明の実施例3である液晶プロジェクタにおけるOD補正条件制御回路の動作を示すフローチャート。 実施例3の液晶プロジェクタの動作を示すフローチャート。 実施例1を試験動画に適用した際の実験結果を示す図。 実施例2の変形例を示すフローチャート。 従来のオーバードライブの概念図。 従来のオーバードライブ用LUTを示す図。 従来のノイズ特性を説明する図。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
図1には、本発明の実施例1である画像表示装置としての液晶プロジェクタを示している。なお、本実施例では、液晶プロジェクタについて説明するが、本発明は、液晶テレビモニタ等、液晶表示素子を使用する表示装置のいずれにも適用することができる。
ビデオプレーヤ、DVDプレーヤ、テレビチューナ等の画像供給装置42から出力された映像信号は、ビデオケーブル43を介して液晶プロジェクタ41に入力される。液晶プロジェクタ41は、入力された映像信号に対応する映像(画像)45を被投射面であるスクリーン44に投射する。
図2には、液晶プロジェクタ41の電気的構成を示している。ビデオケーブル43を介して液晶プロジェクタ41に入力されたアナログ信号としての映像信号は、ADコンバータ501に入力されてデジタル映像信号に変換される。デジタル映像信号は、映像処理部502にてブライトネス補正、コントラスト補正、色変換等の映像処理(信号処理)を受けて後述する液晶表示素子507が表示するのに適した映像信号に変換される。
映像処理部502からの映像信号は、補正手段としてのオーバードライブ補正部(図にはOD補正部と記す)503に入力される。オーバードライブ補正部503は、映像信号により順次形成される前フレーム画像(前画像)と現フレーム画像(後画像)のそれぞれの階調(言い換えれば、前後フレーム画像の階調の組み合わせ)に応じてオーバードライブ補正量を決定する。そして、決定したオーバードライブ補正量によって映像信号を補正し、該オーバードライブ補正した映像信号を液晶駆動部(液晶駆動手段)504に出力する。オーバードライブ補正部503の詳細な構成および動作については後述する。
液晶駆動部504は、オーバードライブ補正後の映像信号を液晶駆動信号(駆動電圧)に変換し、該液晶駆動信号を液晶表示素子507に与えることで該液晶表示素子507を駆動し、連続したフレーム画像を順次表示させる。
液晶表示素子507は、図示はしないが、第1の電極と、第2の電極と、該第1および第2の電極の間に配置された液晶層とを有する。第1および第2の電極は、配向膜を介して液晶層に電圧を印加するために設けられている。液晶表示素子507は、第1および第2の電極のうち一方に入力された液晶駆動信号(駆動電圧)に応じた原画を液晶層に形成し、光源ランプ505から射出されて照明光学系506により平行光束に変換された光束を該原画に応じて変調する。
変調された光束は、投射光学系508によって被投射面(図1のスクリーン44)に投射される。
全体制御回路509は、CPU等により構成されるマイクロコンピュータであり、液晶プロジェクタ41の上記各部の動作を制御する。
図3には、オーバードライブ補正部503の構成を示す。従来は、入力画像(入力映像信号)のノイズ成分を評価してオーバードライブ補正条件を決定していた。これに対し、本実施例では、オーバードライブ補正後の映像信号のノイズ成分を評価してオーバードライブ補正条件を決定し、さらにオーバードライブ補正後の画像を評価する。これにより、オーバードライブ補正によるノイズの強調を抑え、かつオーバードライブ補正の効果も十分に得られるようにする。
オーバードライブ補正部503に入力された映像信号は、フレーム遅延回路601、LUT適用回路603およびフレーム加算回路605に入力される。
フレーム遅延回路601は、入力された1フレーム画像をフレームバッファ602に格納するとともに、順次1フレーム前に格納されたフレーム画像をフレームバッファ602より読み出すことにより1フレーム遅延させた映像信号を出力する。1フレーム遅延された映像信号は、LUT適用回路603に入力される。
LUT適用回路603には、新たな入力映像信号(現フレーム画像)とフレーム遅延回路601からの1フレーム遅延された映像信号(前フレーム画像)とが入力される。LUT適用回路603は、RAM604から、図6に示すLUTデータ6041を読み出す。そして、該LUTデータ6041から、前フレーム画像と現フレーム画像での同一座標の画素(同一画素)の階調の組み合せに応じたオーバードライブ補正量を決定する。このようにして、LUT適用回路603は、画素ごとにオーバードライブ補正量を決定する。
フレーム加算回路605は、入力映像信号(現フレーム画像)に対してLUT適用回路603にて決定されたオーバードライブ補正量を加算又は減算することで、オーバードライブ補正された映像信号を生成し、液晶駆動部504に出力する。
フレーム加算回路605によりオーバードライブ補正された映像信号は、信号特徴量評価回路(信号特徴量検出手段)606にも入力される。信号特徴量評価回路606は、オーバードライブ補正後の映像信号に含まれる信号特徴量を、1フレーム画像ごとに検出(演算)する。信号特徴量評価回路606の詳細な構成および動作については後述する。
信号特徴量評価回路606によって検出された信号特徴量は、オーバードライブ補正条件制御回路(図にはOD補正条件制御回路と記す)607に入力される。オーバードライブ補正条件制御回路607は、フレームごとの信号特徴量の変動に応じて、オーバードライブ補正条件の変更情報をLUT適用回路603にフィードバックする。 次に、信号特徴量評価回路606により行われる演算の内容について説明する。信号特徴量とは、1フレーム画像中のノイズ成分の量を定量化する評価値である。ノイズは、その空間的な特徴として、1フレーム画像中において孤立した1画素の輝点や滅点として出現する場合が多い。このため、図4(a)に図したように、ある注目画素の階調Akとその周囲の画素の階調B〜Bとの関係が、
k>Bk1,Bk2,Bk3,・・・,Bk8又はAk<Bk1,Bk2,Bk3,・・・Bk8であるような注目画素(A)をノイズ画素と判定する。
1フレーム画像中の全画素に対して上記ノイズ画素判定を行って算出されたノイズ画素の数をnと定義する。このとき、信号特徴量Nを、図4(b)に示す式(701)によって定義する。
式(701)で定義された信号特徴量は、直感的には、1フレーム画像中の孤立した1画素の輝点又は滅点の平均的な階調に対してどの程度の階調差があるかの指標の値である。そして、オーバードライブ補正を行うと当然、この値も増加するため、ノイズを定量化した評価値とすることができる。
なお、1フレーム画像中のノイズ量を定量化でき、かつオーバードライブ補正条件によって増減する特性を持つ評価量であれば、式(701)で定義した信号特徴量以外の信号特徴量を用いてもよい。例えば、オーバードライブ補正後の画像に対して、FFT(高速フーリエ変換)を行い、高周波成分の値を信号特徴量としても、ノイズ量を定量化することが可能である。
次に、OD補正条件制御回路607について説明する。OD補正条件制御回路607は、前フレーム画像と現フレーム画像間での信号特徴量の増減に応じて、次のフレーム画像に適用するオーバードライブ補正条件を決定する。オーバードライブ補正条件には、オーバードライブ補正の程度やオーバードライブ補正の有無といったオーバードライブ補正に関する様々な条件を含むが、本実施例では、特に不感帯幅をオーバードライブ補正条件の1つとして説明する。
なお、オーバードライブ補正の程度に関するオーバードライブ補正条件としては、上記不感帯幅以外では、例えばRAM604に格納されているLUT6041に含まれるオーバードライブ補正量そのものであってもよい。
不感帯幅について説明する。不感帯幅は、前フレーム画像と現フレーム画像との間での特定画素の階調変動量(階調増減量)が特定範囲内であるときにオーバードライブ補正を行わないとするオーバードライブ補正条件における当該特定範囲を意味する。言い換えれば、階調変動量が特定範囲から外れているとき(不感帯幅を超えているとき)に限りオーバードライブ補正を行うとするオーバードライブ補正条件における当該特定範囲を意味する。
前述したLUT適用回路603が使用する図6に示すLUTには、前フレーム画像と現フレーム画像の階調の組み合わせに応じたオーバードライブ補正量が示されている。ただし、図6のうちハッチング部901は、不感帯幅を40に設定した場合にオーバードライブ補正が行われない階調の組み合わせの範囲を示している。なお、不感帯幅を0(0から0の範囲)に設定すると、オーバードライブ補正が全ての階調の組み合わせに対して行われる一方、ノイズ成分も強調される。また、不感帯幅を0から最大階調である255までの範囲に設定すると、オーバードライブ補正が全ての階調の組み合わせに対して行われないことになる。
図7には、実験によって得られた、ノイズ成分が含まれる試験動画において、不感帯幅を変化させていった場合の信号特徴量の変化をグラフで示すこの試験動画では、不感帯幅が0から30階調付近までの範囲であるときに信号特徴量が大きく減衰する。また、不感帯幅が30階調以上の領域では信号特徴量の減衰はわずかに留まる。このことは、この試験動画中のノイズの階調が0〜30階調程度のレベルに主として分布していることを示している。このとき、不感帯幅を、例えば0〜30階調の範囲(つまりは30階調以下の範囲)に設定すればよい。
尚、図7の不感帯幅と信号特徴量の関係は、試験動画における、代表的な特性を示したものである。この試験動画を構成する各フレームの画像の特性は、それぞれ図7に示した特性とは微小に異なる特性を持つ。但し、この差異に関しては、本実施例の説明する効果に大きな影響は与えないため、本実施例では、各フレームの画像における不感帯幅と信号特徴量の特性を、図7であると近似して以降の説明を行う。
図5のフローチャートには、OD補正条件制御回路607の動作を示している。この動作は、全体制御回路の記憶領域等に記憶されたコンピュータプログラムに従って実行される。このことは、後述する他のフローチャートによって示される動作や処理についても同じである。
液晶プロジェクタ41の電源が投入されると、STEP801でOD補正条件制御回路607は処理を開始する。STEP802では、OD補正条件制御回路607は、不感帯幅αを前の設定値αi−1からΔαだけ差し引いた値に設定する。ここでいう、前の設定値αi−1とは、予め設定された値(例えば30)、あるいは処理の過程で設定された値である。
ここで、図5のフローチャートには明示されてないが、不感帯幅αiの設定作業STEP802が完了して、STEP803に移る際には、1フレーム相当の時間が経過する。OD補正条件回路はフレーム数iをi+1へと増加させる。尚、以降の実施例の説明における、不感帯幅αiの設定作業、STEP805、STEP1302、STEP1306に関しても、OD補正条件制御回路607が、同様にフレーム数iをi+1へと増加させる。
STEP803では、OD補正条件制御回路607は、STEP802で設定された不感帯幅αをLUTに適用してオーバードライブ補正を行った後の画像(補正画像)の信号特徴量Nを読み込む。信号特徴量は、図7に示すような特性を持つため、現フレーム画像では、前フレーム画像に対して信号特徴量が増加することが予測される。
そして、STEP804では、OD補正条件制御回路607は、現フレーム画像の信号特徴量Nと前フレーム画像の信号特徴量Ni−1とを比較する。予測通り、現フレーム画像の信号特徴量Nが前フレーム画像の信号特徴量Ni−1より増加した場合にはSTEP805に進む。一方、現フレーム画像の信号特徴量Nが前フレーム画像の信号特徴量Ni−1よりも増加しなかった場合には、現在の不感帯幅αが図7中の1003で示すように不感帯幅の変化に対してノイズが増減しない領域にあることが予測される。このため、不感帯幅を減少させるためにSTEP802に戻る。
STEP805では、OD補正条件制御回路607は、不感帯幅αを前の設定値αi−1にΔαを足した値に設定する。そして、STEP806では、OD補正条件制御回路607は、STEP805で設定された不感帯幅αをLTUに適用してオーバードライブ補正を行った後の画像(補正画像)の信号特徴量Nを読み込む。
次に、STEP807では、OD補正条件制御回路607は、現フレーム画像の信号特徴量Nと前フレーム画像の信号特徴量Ni−1とを比較する。ここでも、信号特徴量は、図7に示すような特性を持つため、現フレーム画像では、前フレーム画像に対して信号特徴量が減少することが予測される。予測通り、現フレーム画像の信号特徴量Nが前フレーム画像の信号特徴量Ni−1より減少した場合には、さらに不感帯幅を増加させるためにSTEP805に戻る。一方、現フレーム画像の信号特徴量Nが前フレーム画像の信号特徴量Ni−1よりも減少しなかった場合には、現在の不感帯幅αが図7中の1003で示すように不感帯幅の変化に対してノイズが増減しない領域にあることが予測される。このため、不感帯幅を減少させるためにSTEP802に戻る。
以上の不感帯幅の増減ループを繰り返すことにより、最終的に、不感帯幅は、図7中において1002で示す25階調付近までの範囲へと収束する。実際に、本実施例と同様に、試験動画を用いて不感帯幅の設定実験を行った結果を図8に示す。
図8において、1101は不感帯幅の設定値の時間変化を示し、太線1102は該不感帯幅に対応する信号特徴量の時間変化を示している。この図から分かるように、実験では、150フレーム程度の期間で不感帯幅が24階調付近までの範囲に収束している。
図7に特性を示したように、これ以上、不感帯幅を大きくしてもノイズの低減はなされないため、オーバードライブ補正によるノイズ強調を本実施例のアルゴリズムで十分に抑制できたことが分かる。
また、試験動画とはノイズの階調分布が異なる動画に対しても、図7に示すような特性に応じて収束する不感帯幅の値が該動画のノイズのレベルに応じた値へと収束する。
本実施例では、試験動画の各フレームの信号特徴量を計算して、不感帯幅の増減を決定する処理を、時間的に連続したフレームに対して繰り返し行う。これにより、オーバードライブ補正の効果(応答性を向上させる効果)を得つつ、オーバードライブ補正によるノイズ強調を抑制することができる。
上記実施例の変形例として、OD補正部503の処理、及び全体制御回路の処理速度が、本実施例における処理速度よりも十分速いものを用いれば、1フレームの期間で、所望の不感帯幅を設定することも可能である。これにより、動画を構成するフレーム毎に最適な不感帯幅を設定した画像を表示することも可能である。
次に、本発明の実施例2について説明する。本実施例では、一連の映像信号(動画)においてシーン(映像シーン)が変化することで、該映像信号に含まれるノイズの階調成分も変動する場合について説明する。映像シーンの変化によって適切な不感帯幅が大きく変動する場合は、実施例1のようにリアルタイムでの不感帯幅の設定変更を行い続けるのではなく、映像シーンの切り替わり時点でその映像シーンに応じた適切な不感帯幅を再設定するのがよい。そして、次の映像シーンの切り替わり時までその再設定した不感帯幅を保持するとよい。
本実施例では、図2に示した映像処理部502に、入力映像信号(入力フレーム画像)の全体的な階調レベル(例えば、平均階調)を算出する回路を設ける。さらに、映像処理部502に、入力映像信号の階調レベルが大きく変動したことによって映像シーンが切り替わったことを検出(判定)し、このことを全体制御回路509に通知する回路も設ける。全体制御回路509は、該通知を受け取ってOD補正条件制御回路607に不感帯幅の変更(再設定)を指示する。本実施例の液晶プロジェクタにおける他の構成は、実施例1と同じである。
図9のフローチャートには、本実施例におけるOD補正条件制御回路607の動作を示している。OD補正条件制御回路607は、STEP1201において映像シーンが切り替わったことを検出すると、STEP1202に進み、図10に示すOD補正条件設定シーケンスを開始し、切り替わった映像シーンに対して適切な不感帯幅を再設定する。OD補正条件設定シーケンスが終了すると、該シーケンスにより再設定された不感帯幅を固定して、次の映像シーンの切り替わりが検出されるのを待つ。
図10に示すOD補正条件設定シーケンスにおいて、OD補正条件制御回路607は、STEP1301にてこのシーケンスを開始する。OD補正条件設定シーケンスのうち、STEP1302,1304,1305,1306,1308および1309は、実施例1において図5に示したステップ802,803,804,805,806および807とそれぞれ同じである。
ただし、本実施例では、STEP1302およびSTEP1306での不感帯幅αの変更回数(フレーム数)iが所定回数i_maxに達すると(STEP1303,1307)、不感帯幅の変更処理を終了する。
なお、不感帯幅の変更処理の終了条件は、上記のように不感帯幅の変更回数が所定回数に達したことだけに限らない。例えば、図14に示すように、直近の複数回(ここでは5回)の不感帯幅の設定履歴を記憶しておき、該記憶された不感帯幅がほぼ一定値へと収束した、すなわち不感帯幅の変動量がΔα以下になったこと(STEP1701,1702)を終了条件にしてもよい。これにより、様々な映像シーンに対する不感帯幅の適切な再設定が完了したことを検出して、自動的に不感帯幅の再設定処理を終了することができる。
次に、本発明の実施例3について説明する。本実施例では、実施例1,2と比較して、ノイズ量が所定量より少ない動画に対しては、オーバードライブの効果である動画のぼやけや残像の改善を優先する。すなわち、最初にノイズの有無を判定し、ノイズがあり、かつノイズ量が所定量より少ないときは不感帯幅を0に設定し、ノイズ量が所定量より多いときは適切な不感帯幅を設定する。
図11のフローチャートには、本実施例におけるOD補正条件設定シーケンスを示している。STEP1301〜1304およびSTEP1306〜1308については、実施例2で説明した図10中の同STEPと同じである。
STEP1304の後のSTEP1401およびSTEP1308の後のSTEP1402において、OD補正条件制御回路607は、現フレーム画像の信号特徴量Nの前フレーム画像の信号特徴量Ni−1に対する増減判定を行う。このとき、前フレーム画像の信号特徴量Ni−1にオフセット値Noffを加算した値に対する増減判定を行う。そして、この増減判定の結果に応じて、不感帯幅を変更する(STEP1303,1306)。
オフセット値Noffは、通常は0に設定されるが、この値を0以外の有限値に設定すると、ノイズの少ない動画に対しては、STEP1302→STEP1303→STEP1304→STEP1401→STEP1302というルーチンを回る。このため、設定される不感帯幅は単調に減少して最小設定値0へと収束する。本実施例は、このことを利用して、映像シーンのノイズの有無をオフセット値Noffの設定によって判別する。
図12のフローチャートには、ノイズの有無を判定する処理を示している。映像処理部502にて映像シーンの切り替わりが検出されると(STEP1501)、OD補正条件制御回路607は、STEP1502にて、オフセット値NoffにNoff1を設定する。STEP1503では、図11に示したOD補正条件設定シーケンスを、Noff=Noff1(≠0)と設定した状態でi_max=100となるまで繰り返す。Noff=Noff1(≠0)であるため、映像シーンのノイズの有無(多いか少ないか)が判定される。
この後、STEP1504では、OD補正条件制御回路607は、現在設定されている不感帯幅を読み出し、該不感帯幅として0が設定されている場合にはノイズ量が所定量より少ない動画であると判定して不感帯幅を0に固定し、本処理を終了する。一方、設定されている不感帯幅が0でない場合には、ノイズ量が所定量より多い動画であると判定し、実施例2と同様に映像シーンに適切な不感帯幅を設定するために、STEP1505に進んでNoff=0に設定し、STEP1506へと進む。
STEP1506では、図11に示したOD補正条件設定シーケンスを、Noff=0と設定した状態でi_max=100となるまで繰り返す。そして、本処理を終了する。
図13には、ノイズを含まない評価動画とノイズを含む評価動画に対して本実施例にて説明した処理を行った実験による不感帯幅の設定履歴を示す。期間1601は、図12中のSTEP1503でのOD補正条件設定シーケンス(ノイズ有無判定シーケンス)が行われた期間である。期間1602は、STEP1506でのOD補正条件設定シーケンス(不感帯設定シーケンス)が行われた期間である。
1603はノイズを含まない評価動画に対して設定された不感帯幅を示している。期間1601で不感帯幅は単調に減少して0へと収束した。一方、ノイズを含む評価動画に対して設定された不感帯幅1604は、期間1602において適切な不感帯幅へと収束した。
このように、本実施例によれば、実施例2で説明したシーケンスにNoffを追加するだけで、映像信号中のノイズを検出する特別な回路を追加することなく、ノイズの有無を判定する機能と適切な不感帯幅の設定機能を持つことができる。
以上説明したように上記各実施例によれば、様々な量や階調のノイズ成分を含む映像信号に対してオーバードライブ補正を行う場合に、ノイズの強調を抑制しつつオーバードライブ補正の本来の効果が得られるようにオーバードライブ補正量を決定できる。
以上説明した各実施例は代表的な例にすぎず、本発明の実施に際しては、各実施例に対して種々の変形や変更が可能である。
ノイズ強調を抑制しつつオーバードライブの効果が得られる液晶プロジェクタやテレビモニタ等の画像表示装置を提供する。
41 液晶プロジェクタ
502 映像処理部
503 オーバードライブ補正部
504 液晶駆動部
507 液晶表示素子
606 信号特徴量評価回路
607 OD補正条件制御回路

Claims (4)

  1. 液晶表示素子と、
    入力された映像信号によって順次形成される前画像および後画像の同一画素における階調の差が特定範囲から外れているときに、前記前画像および前記後画像のそれぞれの前記階調に応じて決定した補正量を用いて前記映像信号に対してオーバードライブ補正を行う補正手段と、
    前記オーバードライブ補正がなされた前記映像信号に基づいて前記液晶表示素子を駆動する液晶駆動手段と、
    前記オーバードライブ補正がなされた前記映像信号に含まれるノイズ成分により変化する信号特徴量を検出する信号特徴量検出手段とを有し、
    前記補正手段は、前記信号特徴量に応じて前記特定範囲を変更することを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記補正手段は、前記オーバードライブ補正がなされた前記映像信号の階調レベルの変化に基づいてシーンの切り替わりを検出し、該シーンの切り替わりに応じて前記特定範囲を変更することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記補正手段は、前記シーンの切り替わりに応じた前記特定範囲の変更回数が所定回数に達したことに応じて該特定範囲の変更を終了することを特徴とする請求項2に記載の液晶表示装置。
  4. 前記補正手段は、前記後画像における前記信号特徴量の前記前画像における前記信号特徴量にオフセット値を加算した値に対する増減判定を行い、該増減判定の結果に応じて前記特定範囲を変更することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
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