JP2011241429A - 溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 - Google Patents
溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011241429A JP2011241429A JP2010113546A JP2010113546A JP2011241429A JP 2011241429 A JP2011241429 A JP 2011241429A JP 2010113546 A JP2010113546 A JP 2010113546A JP 2010113546 A JP2010113546 A JP 2010113546A JP 2011241429 A JP2011241429 A JP 2011241429A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- less
- steel sheet
- hot
- temperature
- dip galvanized
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Coating With Molten Metal (AREA)
- Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)
Abstract
【解決手段】鋼板の表面に溶融亜鉛めっき層を備える溶融亜鉛めっき鋼板において、前記鋼板は、質量%で、C:0.02〜0.075%、Si:0.001〜0.2%、Mn:2.0〜4.5%、P:0.1%以下、S:0.01%以下、sol.Al:0.001〜0.2%、N:0.01%以下、O:0.01%以下を含有し、さらに、TiおよびNbの1種または2種を下記不等式を満たす範囲で含有する化学組成を有することを特徴とする溶融亜鉛めっき鋼板。
0.14≦Ti+Nb/2≦0.3
【選択図】 なし
Description
特許文献4は、鋼板にTiとMoを積極的に添加し、熱延の巻取り温度条件を最適化し、組織を微細な炭窒化物で強化されたフェライト単相にすることによって、590MPa以上の引張強度を有し、優れた穴拡げ性の鋼板を開示している。しかし、Tiを添加した鋼を冷間圧延すると、その再結晶温度が著しく上昇する。したがって、再結晶する温度において、炭窒化物が不安定となり、引張強度の焼鈍温度依存性が大きくなるだけでなく、引張強度の高めることそのものが困難になる。
ここで、上記式中のTiおよびNbはそれぞれTiおよびNbの含有量(単位:質量%)を意味する。
この本発明に係る溶融亜鉛めっき鋼板では、化学組成が、質量%で、Ca:0.01%以下、Mg:0.01%以下、REM:0.01%以下、Zr:0.01%以下およびBi:0.01%以下からなる群から選ばれた1種または2種以上をさらに含有することが好ましい。
この本発明に係る溶融亜鉛めっき鋼板では、面積率で、残留オーステナイトを2.0%以下含有する鋼組織であることが好ましい。
(A)前述した本発明に係る溶融亜鉛めっき鋼板の化学組成を有する鋼材に、圧延開始温度を1100℃以上1300℃以下、巻取温度:530℃以上600℃以下の熱間圧延を施して熱延鋼板とする熱間圧延工程;
(B)前記熱延鋼板に、冷間圧延を施して冷延鋼板とする冷間圧延工程;および
(C)前記冷延鋼板に、Ac3点以上950℃以下の温度域に90秒間以下保持する再結晶焼鈍を施し、その後に、[亜鉛めっき浴温度−20℃]以上[亜鉛めっき浴温度+100℃]以下の温度域まで冷却し、次いで、前記温度域にめっき浴浸漬時を含めて500秒間以下保持する連続溶融亜鉛めっき工程。
(C:0.02%以上0.075%以下)
Cは強度向上に寄与する元素であり、鋼板の引張強度を590MPa以上にするために、0.02%以上含有させる。好ましくは0.035%以上、さらに好ましくは0.045%以上である。しかし、0.075%を超えてCを含有させると、硬質組織が混在しやすくなり、穴拡げ性が劣化する。このため、C含有量は0.075%以下とする。好ましくは、0.065%以下である。このようにC量を制御することによって、Mn、Ti、Nb等の高価な合金元素の添加量を抑えることができ、製造コストを下げることが可能になる。
Siは強度向上に寄与する元素であり、本発明において、0.001%以上含有させる。しかし、0.2%を超えてSiを含有させると、鋼板に不めっき部が発生し、耐食性が劣化する。このため、Si含有量は、0.001%以上0.2%以下とする。なお、好ましくは、Si含有量は0.05%以上0.15%以下であり、このようにSi量を制御することによって、めっきの密着性が向上し、プレス成形によるパウダリングやフレーキング発生を防止することが可能になる。
Mnはベイナイト変態を遅らせ、さらに、C量、Ti量やNb量のバランスによって、粗大なセメンタイトや硬質組織の生成を抑制できるだけでなく、強度向上に著しく寄与する元素であり、鋼板の引張強度を590MPa以上にするために、2.0%以上含有させる。好ましくは3.0%超である。しかし、4.5%を超えてMnを含有させると、転炉における精錬、鋳造が著しく困難になるだけでなく、溶接性が劣化する。このため、Mn含有量は4.5%以下とする。
Pは不純物として含有される元素であるが、強度向上に寄与する元素でもあるので、積極的に含有させてもよい。しかし、0.1%を超えてPを含有させると、溶接性が著しく劣化する。このため、P含有量は0.1%以下とする。なお、好ましくは、P含有量は0.005%以上0.025%以下であり、このようにP量を制御することによって、より確実に鋼板を強化することとパウダリング等のめっき不良を防止することが可能になる。
Sは不純物として不可避的に含有され、穴拡げ性を著しく劣化させる元素である。このため、S含有量は0.01%以下とする。なお、その含有量が低いほど、穴広げ性は向上し、好ましくは、0.005%以下である。さらに好ましくは、0.0015%以下である。
Alは鋼を脱酸して、Ti等の炭窒化物形成元素の歩留まりを向上させる元素である。Ti系、Nb系、またはTi−Nb複合系の酸化物の生成を抑制するために、sol.Al含有量は0.001%以上とする。好ましくは0.02%以上である。しかし、0.2%を超えてsol.Alを含有させると、鋼板に不めっき部が発生し、耐食性が劣化する。このため、sol.Al含有量は、0.2%以下とする。好ましくは0.1%以下である。
Nは不純物として不可避的に含有され、穴拡げ性を著しく劣化させる元素である。このため、N含有量は0.01%以下とする。なお、その含有量が低いほど、穴広げ性は向上し、好ましくは、0.005%以下である。さらに好ましくは、0.003%以下である。
Oは不純物として不可避的に含有され、穴拡げ性を著しく劣化させる元素である。このため、O含有量は0.01%以下とする。なお、その含有量が低いほど、穴広げ性は向上し、好ましくは、0.005%以下である。さらに好ましくは、0.002%以下である。
TiとNbは微細な炭化物、窒化物、または炭窒化物を形成させ、強度向上に著しく寄与する元素である。また、前述したように、C量とMn量をバランスさせ、さらに、後述するような焼鈍条件を組み合わせることによって、粗大なセメンタイトや硬質組織が生成し難くなり、引張強度が590MPa以上でありながら、優れた穴拡げ性も達成される。このような効果を発現させるために、少なくとも、TiとNbの1種または2種を含有させ、Ti+Nb/2の値(ただし、TiおよびNbはそれぞれTiおよびNbの含有量(単位:質量%))で0.14以上含有させる。しかし、Ti+Nb/2の値で0.3を超えてTi、Nbの1種または2種を含有させても、前記効果が飽和し、製造コストが高くなるだけである。このため、Ti+Nb/2の値は0.14以上0.3以下とする。なお、Ti+Nb/2の値で0.18以上含有させると、残留オーステナイトの面積率が2.0%以下である鋼組織を得ることが容易になり、良好な穴拡げ性をさらに安定して確保することが可能となる。
Cr、Mo、Cu、NiおよびVは、いずれも、強度向上に寄与する元素であり、必要に応じて含有させることができる任意元素である。しかし、0.1%を超えてそれぞれを含有させても、前記効果が飽和し、製造コストが高くなるだけである。このため、Cr、Mo、Cu、NiおよびVの1種または2種以上を前記の量で含有することが好ましい。なお、より確実に前記効果を得るために、いずれかの元素を0.01%以上含有させることが好ましい。
Ca、Mg、REM、ZrおよびBiは、いずれも、穴拡げ性を向上させる元素であり、必要に応じて含有させることができる任意元素である。しかし、0.01%を超えてそれぞれを含有させると、表面性状が劣化する。このため、Ca、Mg、REM、ZrおよびBiの1種または2種以上を前記の量で含有することが好ましい。なお、より確実に前記効果を得るために、いずれかの元素を0.0005%以上含有させることが好ましい。
Bは強度向上に寄与する元素であり、必要に応じて含有させることができる任意元素である。ただし、0.002%を超えてBを含有させても、前記効果が飽和する。このため、B含有量は0.002%以下とすることが好ましい。なお、より確実に前記効果を得るために、0.0002%以上含有させることが好ましい。
次に、本発明に係る溶融亜鉛めっき鋼板の好適な鋼組織を説明する。
前述した化学組成の本発明に係る溶融亜鉛めっき鋼板は、フェライト、ベイニティックフェライトおよびベイナイトを主相とする組織であり、マルテンサイトおよび残留オーステナイトは極力含有しないことが好ましい。その中でも、オーステナイトは、加工誘起変態によって、最も硬質な組織になる。したがって、切断加工、または打抜き加工した残留オーステナイトを含む鋼板を伸びフランジ成形した場合、穴拡げ性が著しく劣化する。このため、面積率で評価した分率で、残留オーステナイトが2.0%以下(0%の場合も含む)であることが好ましい。そして、マルテンサイトおよび残留オーステナイトの合計面積率は30%以下とすることが好ましい。なお、本発明に係る溶融亜鉛めっき鋼板においては、フェライト、ベイニティックフェライトおよびベイナイトを明確に区別することが困難であるので、各々の面積率を規定することは困難である。フェライト、ベイニティックフェライトおよびベイナイトの合計面積率は70%以上とすることが好ましい。
前述した化学組成を有する溶鋼を、転炉や電気炉等の公知の溶製方法で溶製し、連続鋳造法でスラブ等の鋼素材とすることが好ましい。なお、連続鋳造法に代えて、造塊法、薄スラブ鋳造法等で鋳造してもよい。この鋼素材に、熱間圧延を施し、熱延鋼板とする。熱間圧延は、鋳造された鋼素材を室温まで冷却せず、温片のまま加熱炉に装入し、加熱した後に圧延する直送圧延、または、わずかに保熱した後に直ちに圧延する直接圧延するか、あるいは、一旦、鋼素材を冷却した後に再加熱し、圧延してもよい。
TiとNb等の微細析出物の分散によって、本発明に係る溶融亜鉛めっき鋼板の引張強度は高められる。したがって、鋼板の引張強度を590MPa以上にするために、熱間圧延する前に、TiやNbを一旦固溶させる必要がある。このため、熱間圧延する前の加熱温度は1100℃以上とする。しかし、1300℃を超えて加熱すると、鋼素材の内部酸化が促進され、表面性状が著しく劣化する。このため、鋼素材の加熱温度は1100℃以上1300℃以下とする。換言すれば、熱間圧延の開始温度は1100℃以上1300℃以下である。熱間圧延の開始温度は、好ましくは1200℃以上1270℃以下であり、このように温度を制限することによって、より確実に前記効果を得ることが可能になる。また、熱間圧延を開始するまでに、鋼素材を1200℃以上の温度域に30分間以上保持することが好ましい。このように鋼素材を高温に保持することによって、Mnの凝固偏析に起因する不均一組織が解消され、穴拡げ性が向上する。しかし、180分間を超えて保持しても、前記効果が飽和し、製造コストが高くなるだけであるので、180分間以下とすることが好ましい。
熱間圧延時の変形抵抗を小さくし、操業をより容易にするために、仕上げ圧延温度を800℃以上とすることが好ましい。しかし、1000℃を超えて仕上げ圧延すると、スケール疵が発生しやすくなり、表面性状が著しく劣化する。このため、仕上げ圧延温度を800℃以上1000℃以下とすることが好ましい。さらに好ましくは、850℃以上950℃以下である。
本発明に係る溶融亜鉛めっき鋼板はMnならびにTiおよび/またはNbを多量に含有する。これらは易酸化元素であるので、鋼板表面およびその近傍は巻取り過程において酸化しやすい。したがって、鋼板の酸化を抑制し、良好な表面性状を確保するために、熱延巻取り温度を600℃以下とする。一方、これらの元素は熱延鋼板の強度を高める作用を有する。特に、530℃未満で巻取ると、硬質なベイナイトやマルテンサイトが生成し、その後に、冷間圧延することが困難になる。さらに、鋼板の板厚精度が劣化する。このため、熱延巻取り温度を530℃以上600℃以下とする。好ましくは、540℃以上590℃以下である。
なお、熱間圧延工程において、特性変動を抑制するために、粗圧延の後に、仕上げ圧延する前の粗バーに誘導加熱等を施すことによって、粗バー全長の温度均一化を図ることが好ましい。
総圧下率(%)={1−(冷延鋼板の板厚)/(熱間圧延に供するスラブの板厚)}×100
前述したように、多量のTiやNbを含有する鋼板を二相域で焼鈍すると、未再結晶のフェライトが残存し、引張強度の焼鈍温度依存性が大きくなるだけでなく、曲げ性が著しく劣化する。このため、焼鈍温度はAc3点以上とする。しかし、950℃を超えて焼鈍すると、焼鈍炉が急速に損傷し、その補修が必要となり、生産性が劣化する。このため、再結晶焼鈍温度はAc3点以上950℃以下とする。
再結晶焼鈍した後に、鋼板は亜鉛めっき浴に浸漬する過程で冷却される。この場合、平均冷却速度はその最高到達温度から700℃までを1℃/秒以上50℃/秒以下とし、次いで、700℃から冷却停止温度までを3℃/秒以上50℃/秒以下とすることが好ましい。700℃までを1℃/秒以上50℃/秒以下で冷却することによって、フェライト、ベイニティックフェライトおよびベイナイトの面積率ならびにマルテンサイトおよび残留オーステナイトの面積率を容易に調整することが可能になる。一方、700℃から冷却停止温度までを3℃/秒以上で冷却することによって、強度低下に繋がるパーライト変態を抑制することが可能になる。また、冷却停止温度までを50℃/秒超で冷却する場合、連続溶融亜鉛めっき設備の大幅な改造を必要とし、製造コストが著しく高まるので、50℃/秒以下とすることが好ましい。
めっき浴浸入時の抜熱を小さくし、操業を容易にするために、冷却停止温度は[亜鉛めっき浴温度−20℃]以上とする。しかし、[亜鉛めっき浴温度+100℃]を超えて鋼板の冷却を停止すると、めっき浴の温度変化が著しくなり、操業が困難になる。このため、冷却停止温度は[亜鉛めっき浴温度−20℃]以上[亜鉛めっき浴温度+100℃]以下とする。溶融亜鉛めっき処理は、410℃以上490℃以下の溶融亜鉛めっき浴中に焼鈍した鋼板を浸漬する常法に従う。
フェライトやベイニティックフェライトの軟化を抑制し、所望の引張強度を確保するために、[亜鉛めっき浴温度−20℃]以上[亜鉛めっき浴温度+100℃]以下の保持時間は、めっき浸漬時も含め、500秒間以下とする。なお、好ましくは、保持時間は10秒間以上であり、このような保持時間を付与することによって、鋼板のめっき付着量が調整され、良好な耐食性を安定して確保することが可能になる。
合金化処理を施す場合、合金化未処理の発生を抑制し、耐食性を向上させるために、めっき浴浸漬後の合金化処理温度は430℃以上とする。しかし、600℃を超えて合金化処理すると、フェライトやベイニティックフェライトが軟化し、引張強度が著しく低下する。このため、合金化処理温度は430℃以上600℃以下とする。なお、好ましくは、合金化処理温度は500℃以上560℃以下であり、このように温度を制御することによって、合金化度(めっき層のFe含有量)を8質量%以上13質量%以下とし、めっきの密着性を向上させることが容易になる。一方、合金化処理温度を[亜鉛めっき浴温度+40℃]以上にすると、オーステナイトが分解し、面積率で、残留オーステナイトを2.0%以下含有する鋼組織が得られやすくなり、良好な穴拡げ性が安定して確保することが容易となる。このため、合金化処理温度を430〜600℃かつ[亜鉛めっき浴温度+40℃]以上にすることが好ましい。
降伏点伸びの発生を抑制するだけでなく、プレス時の焼付けやかじりを防止するために、連続溶融亜鉛めっき処理後に、伸び率0.05%以上1%以下で調質圧延することが好ましい。
前記製造方法により、引張強度が590MPa以上の穴拡げ性に優れる溶融亜鉛めっき鋼板を製造することができる。
表1に示す化学組成を有する鋼を転炉で溶製し、連続鋳造によって、245mm厚のスラブを鋳造した。
Ac3=910−203×(C1/2)−15.2×Ni+44.7×Si+104×V+31.5×Mo−30×Mn−11×Cr−20×Cu+700×P+400×Al+400×Ti
(フェライト、ベイニティックフェライトおよびベイナイトの合計の面積率)
各焼鈍冷延鋼板から圧延方向および圧延直角方向に試験片を採取し、圧延方向の断面組織および圧延直角方向の断面組織を光学顕微鏡または電子顕微鏡で撮影し、画像解析によりフェライト、ベイニティックフェライトおよびベイナイトの合計の面積率を測定した。求めた面積率を表4において面積率1の欄に示した。
各焼鈍冷延鋼板に板厚の1/4だけ減厚するための化学研磨を施し、化学研磨後の表面にX線回折を施し、得られたプロファイルを解析し、残留オーステナイトの面積率を算出した。求めた面積率を表4において面積率2の欄に示した。
圧延方向に直角方向からJIS5号引張試験片を採取し、引張強度を測定した。JFST1001に規定の方法によって、穴拡げ率を測定した。
供試材No.1、3〜5、8〜11、13、14および16〜18の本発明例の鋼板は、引張強度が590MPa以上の穴拡げ性に優れた高強度鋼板である。
Claims (7)
- 鋼板の表面に溶融亜鉛めっき層を備える溶融亜鉛めっき鋼板において、前記鋼板は、質量%で、C:0.02%以上0.075%以下、Si:0.001%以上0.2%以下、Mn:2.0%以上4.5%以下、P:0.1%以下、S:0.01%以下、sol.Al:0.001%以上0.2%以下、N:0.01%以下、O:0.01%以下を含有し、さらに、TiおよびNbの1種または2種を下記不等式を満たす範囲で含有する化学組成を有することを特徴とする溶融亜鉛めっき鋼板。
0.14≦Ti+Nb/2≦0.3
ここで、上記式中のTiおよびNbはそれぞれTiおよびNbの含有量(単位:質量%)を意味する。 - 前記化学組成が、質量%で、Cr:0.1%以下、Mo:0.1%以下、Cu:0.1%以下、Ni:0.1%以下およびV:0.1%以下からなる群から選ばれた1種または2種以上をさらに含有する、請求項1に記載の溶融亜鉛めっき鋼板。
- 前記化学組成が、質量%で、Ca:0.01%以下、Mg:0.01%以下、REM:0.01%以下、Zr:0.01%以下およびBi:0.01%以下からなる群から選ばれた1種または2種以上をさらに含有する、請求項1または請求項2に記載の溶融亜鉛めっき鋼板。
- 前記化学組成が、質量%で、B:0.002%以下をさらに含有する、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の溶融亜鉛めっき鋼板。
- 残留オーステナイトの面積率が2.0%以下である鋼組織を有する、請求項1から4までのいずれか1項に記載の溶融亜鉛めっき鋼板。
- 下記工程(A)〜(C)を備えることを特徴とする溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法:
(A)請求項1から4までのいずれか1項に記載の化学組成を有する鋼材に、圧延開始温度:1100℃以上1300℃以下、巻取温度:530℃以上600℃以下の熱間圧延を施して熱延鋼板とする熱間圧延工程;
(B)前記熱延鋼板に、冷間圧延を施して冷延鋼板とする冷間圧延工程;および
(C)前記冷延鋼板に、Ac3点以上950℃以下の温度域に90秒間以下保持する再結晶焼鈍を施し、その後に、[亜鉛めっき浴温度−20℃]以上[亜鉛めっき浴温度+100℃]以下の温度域まで冷却し、次いで、前記温度域にめっき浴浸漬時を含めて500秒間以下保持する連続溶融亜鉛めっき工程。 - 請求項6に記載の製造方法により得られた溶融亜鉛めっき鋼板に、430℃以上600℃以下の温度域で合金化処理を施すことを特徴とする溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010113546A JP5440375B2 (ja) | 2010-05-17 | 2010-05-17 | 溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010113546A JP5440375B2 (ja) | 2010-05-17 | 2010-05-17 | 溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011241429A true JP2011241429A (ja) | 2011-12-01 |
JP5440375B2 JP5440375B2 (ja) | 2014-03-12 |
Family
ID=45408397
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010113546A Active JP5440375B2 (ja) | 2010-05-17 | 2010-05-17 | 溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5440375B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013128867A1 (ja) * | 2012-03-02 | 2013-09-06 | Jfeスチール株式会社 | 高強度溶融亜鉛めっき鋼板及びその製造方法 |
JP2014095143A (ja) * | 2012-10-11 | 2014-05-22 | Jfe Steel Corp | 高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法および高強度溶融亜鉛めっき鋼板 |
JP6210184B1 (ja) * | 2016-04-19 | 2017-10-11 | Jfeスチール株式会社 | 鋼板、めっき鋼板、およびそれらの製造方法 |
WO2017183349A1 (ja) * | 2016-04-19 | 2017-10-26 | Jfeスチール株式会社 | 鋼板、めっき鋼板、およびそれらの製造方法 |
WO2018163871A1 (ja) | 2017-03-10 | 2018-09-13 | Jfeスチール株式会社 | 高強度熱延めっき鋼板 |
US10550446B2 (en) | 2014-10-30 | 2020-02-04 | Jfe Steel Corporation | High-strength steel sheet, high-strength hot-dip galvanized steel sheet, high-strength hot-dip aluminum-coated steel sheet, and high-strength electrogalvanized steel sheet, and methods for manufacturing same |
CN116457486A (zh) * | 2020-11-12 | 2023-07-18 | 浦项股份有限公司 | 抗粉化性优异的烘烤硬化型热浸镀锌钢板及其制造方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006342373A (ja) * | 2005-06-07 | 2006-12-21 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 高張力溶融亜鉛めっき鋼板と製造方法 |
JP2008291314A (ja) * | 2007-05-24 | 2008-12-04 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法 |
JP2009215616A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-09-24 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 |
JP2010248601A (ja) * | 2009-04-20 | 2010-11-04 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 鋼板およびその製造方法 |
JP2011236482A (ja) * | 2010-05-12 | 2011-11-24 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 |
-
2010
- 2010-05-17 JP JP2010113546A patent/JP5440375B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006342373A (ja) * | 2005-06-07 | 2006-12-21 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 高張力溶融亜鉛めっき鋼板と製造方法 |
JP2008291314A (ja) * | 2007-05-24 | 2008-12-04 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法 |
JP2009215616A (ja) * | 2008-03-11 | 2009-09-24 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 |
JP2010248601A (ja) * | 2009-04-20 | 2010-11-04 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 鋼板およびその製造方法 |
JP2011236482A (ja) * | 2010-05-12 | 2011-11-24 | Sumitomo Metal Ind Ltd | 合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 |
Cited By (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9840749B2 (en) | 2012-03-02 | 2017-12-12 | Jfe Steel Corporation | High strength galvanized steel sheet and method for manufacturing the same |
JP2013181225A (ja) * | 2012-03-02 | 2013-09-12 | Jfe Steel Corp | 高強度溶融亜鉛めっき鋼板及びその製造方法 |
CN104145039A (zh) * | 2012-03-02 | 2014-11-12 | 杰富意钢铁株式会社 | 高强度热镀锌钢板及其制造方法 |
EP2821521A4 (en) * | 2012-03-02 | 2015-07-29 | Jfe Steel Corp | HIGHLY RESISTANT HOT GALVANIZED STEEL SHEET, AND METHOD FOR MANUFACTURING THE SAME |
CN104145039B (zh) * | 2012-03-02 | 2016-08-24 | 杰富意钢铁株式会社 | 高强度热镀锌钢板及其制造方法 |
WO2013128867A1 (ja) * | 2012-03-02 | 2013-09-06 | Jfeスチール株式会社 | 高強度溶融亜鉛めっき鋼板及びその製造方法 |
JP2014095143A (ja) * | 2012-10-11 | 2014-05-22 | Jfe Steel Corp | 高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法および高強度溶融亜鉛めっき鋼板 |
US10550446B2 (en) | 2014-10-30 | 2020-02-04 | Jfe Steel Corporation | High-strength steel sheet, high-strength hot-dip galvanized steel sheet, high-strength hot-dip aluminum-coated steel sheet, and high-strength electrogalvanized steel sheet, and methods for manufacturing same |
JP6210184B1 (ja) * | 2016-04-19 | 2017-10-11 | Jfeスチール株式会社 | 鋼板、めっき鋼板、およびそれらの製造方法 |
WO2017183349A1 (ja) * | 2016-04-19 | 2017-10-26 | Jfeスチール株式会社 | 鋼板、めっき鋼板、およびそれらの製造方法 |
WO2018163871A1 (ja) | 2017-03-10 | 2018-09-13 | Jfeスチール株式会社 | 高強度熱延めっき鋼板 |
KR20190116359A (ko) | 2017-03-10 | 2019-10-14 | 제이에프이 스틸 가부시키가이샤 | 고강도 열연 도금 강판 |
US11117348B2 (en) | 2017-03-10 | 2021-09-14 | Jfe Steel Corporation | High-strength hot-rolled coated steel sheet |
CN116457486A (zh) * | 2020-11-12 | 2023-07-18 | 浦项股份有限公司 | 抗粉化性优异的烘烤硬化型热浸镀锌钢板及其制造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5440375B2 (ja) | 2014-03-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4964494B2 (ja) | 穴拡げ性と成形性に優れた高強度鋼板及びその製造方法 | |
JP5088023B2 (ja) | 加工性に優れた高強度冷延鋼板及びその製造方法 | |
CN110073026B (zh) | 屈服强度、延展性和扩孔性优异的高强度冷轧钢板、热浸镀锌钢板及其制造方法 | |
JP5949253B2 (ja) | 溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法 | |
JP5257981B2 (ja) | プレス成形性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 | |
JP5765116B2 (ja) | 深絞り性および伸びフランジ性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 | |
JP2017048412A (ja) | 溶融亜鉛めっき鋼板、合金化溶融亜鉛めっき鋼板、およびそれらの製造方法 | |
WO2013114850A1 (ja) | 溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 | |
JPWO2009119751A1 (ja) | 成形性と溶接性に優れた高強度冷延鋼板、高強度亜鉛めっき鋼板、高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板、及びそれらの製造方法 | |
CN111936657B (zh) | 高强度钢板及其制造方法 | |
JP2009185355A (ja) | 加工性及び耐衝突特性に優れた高強度冷延鋼板及びその製造方法 | |
JP2005126733A (ja) | 高温加工性にすぐれた熱間プレス用鋼板及び自動車用部材 | |
JP4501699B2 (ja) | 深絞り性と伸びフランジ性に優れた高強度鋼板およびその製造方法 | |
JP5440375B2 (ja) | 溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 | |
US11261503B2 (en) | Method for producing a flat steel product made of a manganese-containing steel, and such a flat steel product | |
JP5835624B2 (ja) | 熱間プレス用鋼板および表面処理鋼板とそれらの製造方法 | |
JP4407449B2 (ja) | 高強度鋼板およびその製造方法 | |
JP4752522B2 (ja) | 深絞り用高強度複合組織型冷延鋼板の製造方法 | |
JP4924203B2 (ja) | 高強度合金化溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法 | |
JP2002129241A (ja) | 延性に優れる高張力溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法 | |
JP4265152B2 (ja) | 伸びおよび伸びフランジ性に優れた高張力冷延鋼板およびその製造方法 | |
JP4265153B2 (ja) | 伸びおよび伸びフランジ性に優れた高張力冷延鋼板およびその製造方法 | |
JP5397141B2 (ja) | 合金化溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法 | |
JP4306497B2 (ja) | 加工性および塗装後耐食性に優れる高強度冷延鋼板およびその製造方法 | |
JP2009235532A (ja) | 深絞り性に優れた高強度鋼板及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20120425 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121011 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20121011 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130903 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131025 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20131025 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131119 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131202 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5440375 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |