JP2011232774A5 - - Google Patents

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表示体の揺動装置
本発明は、商品の案内などに使用されるPOP広告用の表示体などを揺動させるムービングディスプレイとして利用される表示体の揺動装置に関するものである。
従来、商品の広告表示などを行う表示体を揺動させる揺動装置としては、上下方向に長尺な振子体と、この振子体を支持部材に左右方向に揺動可能に支持する支承部と、振子体の上端に取り付けられた商品広告用の表示体(意匠パネル)と、振子体の下端に設けられた永久磁石と、この永久磁石と微小間隔離して相対向するように上記支持部材に配置された駆動コイルと、この駆動コイルに振子体の揺動に同期してパルス状電流を供給する非安定マルチバイブレータ回路と、この非安定マルチバイブレータ回路に電力を供給するとともに駆動コイルに発振電流を供給する乾電池等の一次電池または太陽電池と電解コンデンサを組み合わせたものからなる電源とを備える構成になっている(例えば特許文献1参照)。
特許第2937287号
このような特許文献1に記載の表示体の揺動装置では、前記非安定マルチバイブレータ回路の性質上、自己起動後における振子体の駆動周期は、2乃至10往復に1回の割合と言ったように、非常に頻度が低く(同特許の公開公報である特開平7−72812の段落0019の記載参照)、そのため、これを商品の案内などに使用されるPOP広告用の表示体などを揺動させるムービングディスプレイに応用すると、振子体の揺動は、次回の駆動までに大きく減衰して小振幅かつ低揺動速度となるため、これに取り付けられる表示体は看者(消費者)の注意をひきにくく、広告効果を十分に発揮し得ないと言う問題がある。
上記の目的を達成するために本発明にかかる表示体の揺動装置は、
揺動自在に支承され、かつ任意の表示体(15)を取付可能な振子体(12)と、
前記振子体(12)に取り付けられた永久磁石(16)と、
前記振子体(12)が揺動するとき、前記永久磁石(16)とすれ違う位置に固定され、前記永久磁石(16)との間の電磁誘導作用により生ずる誘起電圧パルスを介する振子の位置検出と前記永久磁石(16)との間の電磁力発生作用による振子の揺動駆動とに兼用されるコイル(17)と、
太陽電池(30)と電源用の電解コンデンサ(C1)とを含む直流電源と、
そのエミッタ端子が前記直流電源の第1端子(−)へと導通されると共に、そのコレクタ端子と前記直流電源の第2端子(+)との間には前記コイル(17)が接続される第1導電型トランジスタ(Q1)と、
そのエミッタ端子が前記直流電源の第2端子(+)へと導通されると共に、そのコレクタ端子が前記第1導電型トランジスタ(Q1)のベース端子へと導通される第2導電型トランジスタ(Q2)と、
前記直流電源の第2端子(+)側にある第1バイアス抵抗(R03)と前記直流電源の第1端子(−)側にある第2バイアス抵抗(R04)との直列回路からなり、それらの接続点により前記第2導電型トランジスタ(Q2)のベース・エミッタ間にバイアス電圧を印加するバイアス抵抗回路(R03,R04)と、
前記第1導電型トランジスタ(Q1)のコレクタ端子と前記第2導電型トランジスタ(Q2)のベース端子との間にあって、前記第1導電型トランジスタ(Q1)のコレクタ側にある時定数コンデンサ(C3)と前記第2導電型トランジスタ(Q2)のベース端子側にある時定数抵抗(R02)との直列回路からなる時定数回路(C3,R02)とを備え、
前記コイルと前記時定数抵抗(R02)と前記第2バイアス抵抗(R04)とを経由する電流経路により前記時定数コンデンサ(C3)が充電されて、その充電電圧が第1極性方向において0から電源電圧(V)に近づくに連れて、前記バイアス抵抗回路(R03,R04)のベースバイアス作用により、前記第2導電型トランジスタ(Q2)がオンしてそのコレクタ電流が、前記第1導電型トランジスタ(Q1)のベースに供給され、同時に、前記第1導電型トランジスタ(Q1)のコレクタ電流が、時定数回路(C3,R02)を介して、前記第2導電型トランジスタ(Q2)のベースに正帰還されることで、前記第1導電型トランジスタが急速にオンされ、直後、前記時定数コンデンサ(C3)が第2極性方向において所定電圧(V−Vth)(但し、Vは直流電源電圧、Vthは第2導電型トランジスタ(Q2)のしきい値電圧)にまで充電されることで、前記第1導電型トランジスタ(Q1)が急速にオフされ、以上により、前記コイルに対してパルス状駆動電流が供給されて、静止状態にある前記振子体(12)が自発的に揺動開始される自己起動モードと、
前記第1導電型トランジスタ(Q1)がオフされた直後、前記時定数コンデンサ(C3)の充電電圧(V−Vth)は、前記時定数抵抗(R02)と前記第2バイアス抵抗(R04)と前記太陽電池(30)と前記コイル(17)とを経由する電流経路により徐々に放電され、その間、前記第2導電型トランジスタ(Q2)のベース電位は、前記直流電源電圧の前記第2端子(+)の電位よりも(V−Vth)だけシフトされた所定の逆バイアス電位から前記バイアス抵抗回路(R03,R04)で決まる所定の順バイアス電位へ向けて所定の時定数カーブを描きつつ推移し、この時定数カーブに重畳される前記コイル(17)の誘起電圧パルスが、前記第2導電型トランジスタ(Q2)のベース・エミッタ間しきい値を越えることで、前記自己起動モードと同様にして、前記第1導電型トランジスタ(Q1)はオンオフ動作を行い、以上により、前記コイルに対して前記振子体の揺動に同期したタイミングでパルス状駆動電流が供給されて、前記振子体(12)の揺動が加速又は維持される同期駆動モードと、
を実行する表示体の揺動装置において、
前記同期駆動モードにおいて、前記第1導電型トランジスタ(Q1)がオフされた直後における、前記時定数コンデンサ(C3)の充電電圧V−Vthを、前記時定数抵抗(R02)と前記第2バイアス抵抗(R04)と直流電源(30)とをバイパスして瞬時にVth(VthはダイオードD1の順方向電圧)にまで放電するダイオード(D1)を設け、それにより、前記誘起電圧パルスが重畳されるべき前記時定数カーブを所定シフト量(V−2×Vth)だけ順バイアス方向側へと強制的にレベルシフトさせることで、前記誘起電圧パルスが前記第2導電型トランジスタ(Q2)のベース・エミッタ間しきい値を越える時期を早め、前記コイルの駆動周期を短縮する、
ことを特徴とすることを特徴とする。
本発明の表示体揺動装置によれば、前記コイルの駆動周期を短縮することから、振子体を高頻度に駆動することで、振子体の揺動を大振幅かつ高速度に維持し、これに取り付けられる表示体に看者(消費者)の注意を強く引きつけることにより、広告効果を十分に発揮させることができる
本実施の形態1における表示体揺動装置の全体の構成を示す正面図である。 本実施の形態1における表示体揺動装置の左側面図である。 図1の3−3線に沿う拡大断面図である。 図2の4−4線に沿う断面図である。 本実施の形態1における振子用軸受部の拡大正面図である。 本実施の形態1における表示体用軸受部の拡大正面図である。 本実施の形態1における振子体に設けた永久磁石と駆動コイルとの配置関係を示す正面図である。 本実施の形態1の表示体揺動装置に適用される弛張発振回路の一例を示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態について、図1ないし図8を参照して説明する。
図1は本実施の形態1における表示体揺動装置の全体の構成を示す正面図、図2は本実施の形態1における表示体揺動装置の左側面図、図3は図1の3−3線に沿う拡大断面図、図4は図2の4−4線に沿う断面図、図5は本実施の形態1における振子用軸受部の拡大正面図、図6は本実施の形態1における表示体用軸受部の拡大正面図、図7は本実施の形態1における振子体に設けた永久磁石と駆動コイルとの配置関係を示す正面図、図8は本実施の形態1の表示体揺動装置に適用される弛張発振回路の一例を示す回路図である。
図1〜図7において、表示体揺動装置10は、フレーム本体11、振子体12、振子体12の支持軸13、この振子用支持軸13の両端をフレーム本体11に支承する振子用軸受部14、商品の案内などに使用されるPOP広告などの第1表示体15、1つの永久磁石16、1つの駆動コイル17、弛張発振回路18、重量バランス調整用重り20、商品の案内などに使用されるPOP広告などの第2表示体21、表示体用支持軸22、表示体用軸受部23、リンク機構24、第3表示体25等を備えている。
前記フレーム本体11は、図1〜図3に示すように、所定の間隔離して平行に配置された、合成樹脂材により略長方形に成形された板状の第1及び第2支持部111,112と、この第1支持部111と第2支持部112との間の上端側左右2箇所を一体に結合するロッド状の結合部113と、第1支持部111と第2支持部112との間の下端部を底部が形成されるように一体に結合する結合部114とを有し、この左右の結合部113同士は図示省略のピンとピン孔からなる嵌め合いにより結合され、下端部側の結合部114同士は図示省略のピンとピン孔からなる嵌め合いにより結合されている。
前記振子体12は合成樹脂材から成形されるもので、図1〜図4に示すように、第1と第2支持部111,112との間に位置して水平方向に延在する柱状のボス部121と、このボス部121から下方へ鉛直に延びる連結部122を介して垂下状態に設けられた矩形板状のマグネット保持部材123とから構成されている。
前記振子用支持軸13はボス部121にその軸心を貫通するように設けられ、そして、ボス部121の両端から突出する振子用支持軸13の両端部は第1及び第2支持部111,112の上端部箇所に振子用軸受部14によって転動可能に支承されている。
前記振子用軸受部14は、図5に示すように、振子用支持軸13の両端部が貫通されるように第1支持部111及び第2支持部112(図5には第2支持部112の振子用軸受部14が示されていないが、第1支持部111の場合と同一であるので、その構成説明及び図面は省略する)に形成された、振子用支持軸13の径断面より大きい四角状の支持孔141と、この支持孔141に差し込まれる振子用支持軸13の端部箇所に該端部箇所の上下両方から対向するようにして第1支持部111に水平にかつ平行に配置固定された一対の細い金属製のロッド状弾性支持片142aを有する転動支承部材142とから構成され、この転動支承部材142は振子用支持軸13を転動可能に支承するとともに、振子用支持軸13に加わる荷重を受け、かつ振子用支持軸13に加わる衝撃力を吸収するものである。
これにより、フレーム本体11の天地が逆にされた状態においても振子体12の支持軸13を転動可能に支承できる。すなわち、第1表示体15がフレーム本体11の上方で揺動される載置方式に限らず、第1表示体15がフレーム本体11の下方で揺動される吊り下げ式にしても振子用軸受部材14を同一のもので構成できる。
前記第1表示体15は、図1、図3及び図4に示すように、係合部材26によって振子体12のボス部121および連結部122に着脱可能に取り付けられている。この係合部材26は二又形状を呈し、この二又部26aをボス部121の上方からボス部121および連結部122に係合することで第1表示体15を振子体12に一体的に保持できるようになっている。
また、振子用支持軸13の一端は第2支持部112を貫通して外方へ突出され、この振子用支持軸13の突出端には、図1〜図4に示すように、第1表示体15に関連した商品の案内などに使用される第3表示体25が係合部材27を介して着脱可能に取り付けられている。
前記振子体12のマグネット保持部材123の第1支持部111と対向する面には、図1〜図4に示すように、矩形板状の永久磁石16設けられている。この永久磁石16の第1支持部111と対向する面は、例えばN極に着磁され、そして、永久磁石16の第1支持部111と反対の面はS極に着磁されている。また、マグネット保持部材123の第2支持部112と対向する面には、図2〜図4に示すように、重量バランス調整用重り20が着脱可能に設けられている。この重り20は第1表示体との重量バランスを調整するためのもので、例えば鉄等の磁性板材から矩形状に成形される。また、このような重り20は、図3に示すように、マグネット保持部材123の第2支持部112と対向する面に形成した係合段部123aに着脱可能に係合され、さらに、永久磁石16の磁力によりマグネット保持部材123に吸着保持されるようになっている。
前記駆動コイル17は、図1〜図4に示すように、矩形状永久磁石16の長尺方向の寸法より大きい径の円盤状を呈しており、この駆動コイル17は第1及び第2支持部111,112の一方、すなわち、振子体12の永久磁石16と正対する第1支持部111の内側箇所に所定の間隙を置いて配設されている。また、振子用軸受部14を支点にして鉛直に垂下された振子体12の静止位置からの振れ起動及びその振れの加速を確実にするために駆動コイル17は、図7に示すように、その中心を通る鉛直線L1が振子体12の静止時の鉛直軸線L2より間隔Dだけ振子体12の揺動方向にずれた位置に配置される。
前記第2表示体21は第1表示体15に関連した商品の案内などに使用されるものであり、この第2表示体21は、図1〜図4に示すように、フレーム本体11の下端部に設けた表示体用支持軸22の第2支持部112側突出端に係合部材211により着脱可能に取り付けられている。
前記表示体用支持軸22の両端部は、図1〜図4に示すように、第1及び第2支持部111,112の下端部箇所に表示体用軸受部23によって転動可能に支承されている。
前記表示体用軸受部23は、図6に示すように、表示体用支持軸22の両端部が貫通されるように第1支持部111及び第2支持部112(図6には第2支持部112の振子用軸受部14が示されていないが、第1支持部111の場合と同一であるので、その構成説明及び図面は省略する)に形成された、表示体用支持軸22の径断面より大きい四角状の支持孔231と、この支持孔231に差し込まれる表示体用支持軸22の端部箇所に該端部箇所の上下両方から対向するようにして第1支持部111に水平にかつ平行に配置固定された一対の細い金属製のロッド状弾性支持片232aを有する転動支承部材232とから構成され、この転動支承部材232は表示体用支持軸22を転動可能に支承するとともに、表示体用支持軸22に加わる荷重を受け、かつ表示体用支持軸22に加わる衝撃力を吸収するものである。
これにより、フレーム本体11の天地が逆にされた状態においても第2表示体21の支持軸22を転動可能に支承できる。
前記リンク機構24は振子体12の揺動運動を表示体用支持軸22の転動運動に変換できるように振子体12と表示体用支持軸22との間を連繋するもので、図1〜図4に示すように、表示体用支持軸22に一端が固定され他端部が振子用支持軸13の方向に延在するリンク241と、このリンク241の延在端側に形成した長孔241aに移動可能に係合され振子体12のマグネット保持部材123に突設したピン242とから構成されている。
また、図1〜図4において、28はフレーム本体11を図1に示すようにショーケース等に載置方式で保持し、または天井等から吊り下げ状態に保持するためのクリップ式の保持部材であり、この保持部材28はフレーム本体11に下面に着脱可能に取り付けられている。
前記弛張発振回路18は、駆動コイル17に所定の周期(例えば3秒〜5秒の周期)でパルス状(例えば0.5msec程度のパルス幅)の電流(例えば10μA)を供給して駆動コイル17をこれに正対する永久磁石16の極性(例えばN極)と反発し合う同極性(例えばN極)に励磁することにより、減衰的な慣性揺動運動で揺動する振子体12の揺動運動を駆動コイル17と永久磁石16との磁気的反発作用で助長するものである。
このような弛張発振回路(自走発振回路)18、図1、図2及び図4に示すように、第2支持部112内の底部に配設した配線基板29に実装されている。
弛張発振回路18は、図8に示すように、NPNトランジスタQ1とPNPトランジスタQ2を備え、NPNトランジスタQ1のベースは抵抗R06を介してPNPトランジスタQ2のコレクタに接続され、PNPトランジスタQ2のベースは周期設定用コンデンサC3及び抵抗R02を介してNPNトランジスタQ1のコレクタに接続されている。
NPNトランジスタQ1のコレクタには駆動コイル17の一端が接続され、この駆動コイル17の他端は電源用の電解コンデンサC1の+極及び太陽電池30(出力電圧2.0V〜2.2V)の正極に接続されている。また、NPNトランジスタQ1のコレクタと電解コンデンサC1の+極及び太陽電池30の正極との間には、駆動コイル17に流されるパルス電流の時定数を0.5msec程度に設定するためのコンデンサC2と抵抗R01との直列回路が接続されている。
また、PNPトランジスタQ2のコレクタは電解コンデンサC1の+極及び太陽電池30の正極に接続され、PNPトランジスタQ2のコレクタとベースとの間にはバイアス抵抗R03が接続され、さらに、PNPトランジスタQ2のベースとグランドとの間にはバイアス抵抗R04が接続されている。また、コンデンサC3と抵抗R02との接続点と電解コンデンサC1の+極及び太陽電池30の正極へのラインとの間には、駆動コイル17に流されるパルス電流を波形整形するダイオードD1が接続されている。
前記太陽電池30は太陽光または照明光などの光を電流に変換するものであり、この太陽電池30から出力される電流は電源用電解コンデンサC1に充電されるように構成されている。
なお、上記電解コンデンサC1と太陽電池30は、弛張発振回路18及び駆動コイル17に電力を供給する電源を構成している。
次に、上記のように構成された本実施例1に示す表示体揺動装置の動作について説明する。
図1に示すように振子体12が鉛直に垂下され、かつ駆動コイル17が非励磁状態にある時の振子体12の永久磁石16と駆動コイル17との間には、図7に示すように、駆動コイル17は、その中心を通る鉛直線L1が振子体12の鉛直軸線L2より間隔Dだけ矢印A2に示す揺動方向にずれた位置にある。また、太陽電池30に太陽光または照明灯光などの光が当てられると、太陽電池30から2.0V〜2.2Vの電圧が発生する。この電圧は弛張発振回路18に供給されるとともに電解コンデンサC1に充電される。この電解コンデンサC1に充電された電圧は弛張発振回路18及び駆動コイル17の駆動に供される。
かかる状態において、弛張発振回路18に太陽電池30(または電解コンデンサC1)から電力が供給されると、この弛張発振回路18のトランジスタQ1及びQ2は、コンデンサC3と抵抗R02で設定される時定数に従って、例えば振子体12が3〜4揺動往復する間の期間OFF状態に保持され、この期間中は駆動コイル17に電流は流れず、駆動コイル17は励磁されることがない。
一方、その時定数に従いコンデンサC3の端子電圧がトランジスタQ2のベースに対し逆バイアスとなるマイナス側から順バイアスとなるプラス側へ移行し、そして、その端子電圧がトランジスタQ2をONさせるのに必要な0.6V近くに達するとトランジスタQ2にベース電流が流れ、このトランジスタQ2がONされると同時にトランジスタQ1もONされ、駆動コイル17に電流が流れると同時に駆動コイル17が励磁される。この時のトランジスタQ1及びQ2のオン時間はコンデンサC2と抵抗R01の時定数により設定される。因みに、振子体12が3〜4揺動往復ごとに1回の割合で駆動コイル17を励磁する場合のトランジスタQ1及びQ2オン時間は0.5msecである。また、駆動コイル17が励磁されるタイミングは、振子体12が駆動コイル17の中心を通る鉛直線L1から間隔Dだけずれた鉛直軸線L2上に位置する時が最も好ましい。
トランジスタQ1及びQ2がオンされることにより駆動コイル17にトランジスタQ1を通して電流が流れると、永久磁石16と対向する側の駆動コイル17のコイル端面は永久磁石16の極性(例えばN極)と同一の極性となるように励磁されるため、この駆動コイル17と永久磁石16との磁気的反発作用により、第1表示体15、永久磁石16及び重り20を含む振子体12は振子用支持軸13を支点にして図7の矢印A1方向に振られるとともに加速される。そして、永久磁石16及び重り20を含む振子体12はこれらの自重による慣性力で矢印A1及びA2の方向に往復揺動され、これに連動して第1表示体15も振子用支持軸13を支点にして揺動される。
振子体12が往復揺動されると振子用支持軸13に取り付けられた第3表示体25は振子用支持軸13の往復回転に伴い第1表示体15に連動して左右方向に旋回揺動される。また、振子体12が往復揺動されると、リンク機構24を介して連繋された表示体用支持軸22が転動運動するため、この表示体用支持軸22に取り付けられた第2表示体21は第1表示体15に連動して左右方向に旋回揺動される。
以下、上述する一連の動作を繰り返し行うことにより、第1表示体15、永久磁石16及び重り20を含む振子体12は、第1表示体15の重量、振子体12の下端に設けられる重り20の重量及び振子体12の長さに応じて設定される周期で連続して揺動運動されることになる。
なお、振子体12の下端に設けられる重り20の数は、振子体12の上端に取り付けた第2表示体15の重量に応じて設定されるが、振子体12の下端の重量が振子体12の上端の重量より大きく、かつ振子体12が振子用支持軸13を支点にして鉛直状態に保持されるように構成される必要がある。
このように本実施例1に示す表示体の揺動装置によれば、第1及び第2支持部111,112に振子用支持軸13を振子用軸受部14によって、振子用支持軸13が振子体12の揺動運動につれ振子用軸受部14の転動支承部材142上で転動可能に支承する構造にしたので、振子用支持軸13とその転動支承部材142との間には摩擦抵抗がほとんど生じることがなく、その結果、太陽電池30や弛張発振回路18及び駆動コイル17の小容量化を促進できるとともに、振子用軸受部14は細い金属製のロッド状弾性支持片142aを有する転動支承部材142から構成されるため、摩擦抵抗のない、かつ振子用支持軸13に加わる衝撃力を吸収できる振子体12の軸受機構を簡便かつ低コストで提供することができる。
また、本実施例1によれば、第1及び第2支持部111,112間に表示体用支持軸22を表示用軸受部23によって転動可能に支承し、この表示体用支持軸22と振子体12との間をリンク機構24により連繋して振子体12の揺動運動を表示体用支持軸22の転動運動に変換し、これにより、表示体用支持軸22に設けられた第2表示体21を第1表示体15に連動して揺動できるように構成したので、単一の揺動機構により複数の表示体を互いに連動して揺動させることができるとともに、第1及び第2表示体15,21による商品の広告効果や動物など象った玩具用表示体の表現効果を向上できる。
また、本実施例1によれば、表示体用支持軸22の表示用軸受部23は細い金属製のロッド状弾性支持片232aを有する転動支承部材232から構成されるため、摩擦抵抗のない、かつ表示体用支持軸22に加わる衝撃力を吸収できる第2表示体21の軸受機構を簡便かつ低コストで提供できる。
また、本実施例1の表示体揺動装置によれば、振子用支持軸13の軸受部14を、振子用支持軸13の端部箇所に該端部箇所の上下両方から対向するようにして第1支持部111に水平にかつ平行に配置固定された一対の細い金属製のロッド状弾性支持片142aを有する転動支承部材142から構成し、この転動支承部材142により振子用支持軸13を転動可能に支承するようにしたので、第1表示体15がフレーム本体11の上方で揺動する載置方式に限らず、第1表示体15がフレーム本体11の下方で揺動する吊り下げ式の揺動装置にも使用できるとともに振子用支持軸13に加わる衝撃力を吸収でき、しかも、フレーム本体11に保持部材28を着脱可能に設ける構成にすることにより、表示体揺動装置の載置式や天井吊り下げ式などへの取り付け形態を自由に選定できる。
また、本実施例1の表示体揺動装置によれば、第2表示体21の支持軸用の軸受部23を、表示体用支持軸22の端部箇所に該端部箇所の上下両方から対向するようにして第1支持部111に水平にかつ平行に配置固定された一対の細い金属製のロッド状弾性支持片232aを有する転動支承部材232から構成し、この転動支承部材232により表示体用支持軸22を転動可能に支承するようにしたので、第1表示体15がフレーム本体11の上方で揺動する載置方式に限らず、第1表示体15がフレーム本体の下方で揺動する吊り下げ式の揺動装置でも第2表示体21を摩擦抵抗のない、かつ表示用支持軸22に加わる衝撃力を吸収できる状態で使用できるほか、フレーム本体11に保持部材28を着脱可能に設ける構成にすることにより、表示体揺動装置の載置式や天井吊り下げ式などへの取り付け形態を自由に選定できる。
また、本実施例1の表示体揺動装置によれば、第1表示体15との重量バランスを調整する重り20を振子体12に着脱可能に設けたので、同一種の揺動装置で大きさや重さの異なる複数種類の表示体15を適正に揺動運動させることができる。
また、本実施例1の表示体揺動装置によれば、駆動コイル17の中心を通る鉛直線L1が振子体12の鉛直軸線L2より間隔Dだけ振子体12の揺動方向にずらして配置したので、振子体12の静止位置からの振れ起動及び振子体12の振れの加速を確実にできる。
また、本実施例1の表示体揺動装置によれば、振子用支持軸13の突出端に第3表示体25を着脱可能に設けたので、商品の広告効果や動物など象った玩具用表示体の表現効果を更に向上できる。
なお、上記実施の形態では、第1表示体15がフレーム本体11の上方で揺動する載置方式について説明したが、本発明はこれに限らず、第1表示体15がフレーム本体11の下方で揺動する吊り下げ式の揺動装置にも使用できる。この場合は、振子体12の重り20を取り外し、第1表示体15の重さを、永久磁石17を含めた振子体12の重さより大きくする。
また、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、具体的な構成、機能、作用効果において、他の種々の形態によっても実施することができる。
本発明は、商品の案内などに使用されるPOP広告用の表示体などを揺動させるムービングディスプレイを揺動させる駆動装置として利用される。
10 表示体揺動装置
11 フレーム本体
111 第1支持部
112 第2支持部
113,114 結合部
12 振子体
121 ボス部
122 連結部
123 マグネット保持部
13 振子用支持軸
14 振子用軸受部
141 支持孔
142 転動支承部材
15 第1表示体
16 永久磁石
17 駆動コイル
18 弛張発振回路
20 重量バランス調整用重り
21 第2表示体
22 表示体用支持軸
23 表示体用軸受部
231 支持孔
232 転動支承部材
24 リンク機構
25 第3表示体
C1 電源用電解コンデンサ
28 保持部材
30 太陽電池

Claims (1)

  1. 揺動自在に支承され、かつ任意の表示体(15)を取付可能な振子体(12)と、
    前記振子体(12)に取り付けられた永久磁石(16)と、
    前記振子体(12)が揺動するとき、前記永久磁石(16)とすれ違う位置に固定され、前記永久磁石(16)との間の電磁誘導作用により生ずる誘起電圧パルスを介する振子の位置検出と前記永久磁石(16)との間の電磁力発生作用による振子の揺動駆動とに兼用されるコイル(17)と、
    太陽電池(30)と電源用の電解コンデンサ(C1)とを含む直流電源と、
    そのエミッタ端子が前記直流電源の第1端子(−)へと導通されると共に、そのコレクタ端子と前記直流電源の第2端子(+)との間には前記コイル(17)が接続される第1導電型トランジスタ(Q1)と、
    そのエミッタ端子が前記直流電源の第2端子(+)へと導通されると共に、そのコレクタ端子が前記第1導電型トランジスタ(Q1)のベース端子へと導通される第2導電型トランジスタ(Q2)と、
    前記直流電源の第2端子(+)側にある第1バイアス抵抗(R03)と前記直流電源の第1端子(−)側にある第2バイアス抵抗(R04)との直列回路からなり、それらの接続点により前記第2導電型トランジスタ(Q2)のベース・エミッタ間にバイアス電圧を印加するバイアス抵抗回路(R03,R04)と、
    前記第1導電型トランジスタ(Q1)のコレクタ端子と前記第2導電型トランジスタ(Q2)のベース端子との間にあって、前記第1導電型トランジスタ(Q1)のコレクタ側にある時定数コンデンサ(C3)と前記第2導電型トランジスタ(Q2)のベース端子側にある時定数抵抗(R02)との直列回路からなる時定数回路(C3,R02)とを備え、
    前記コイル(17)と前記時定数抵抗(R02)と前記第2バイアス抵抗(R04)とを経由する電流経路により前記時定数コンデンサ(C3)が充電されて、その充電電圧が第1極性方向において0から電源電圧(V)に近づくに連れて、前記バイアス抵抗回路(R03,R04)のベースバイアス作用により、前記第2導電型トランジスタ(Q2)がオンしてそのコレクタ電流が、前記第1導電型トランジスタ(Q1)のベースに供給され、同時に、前記第1導電型トランジスタ(Q1)のコレクタ電流が、時定数回路(C3,R02)を介して、前記第2導電型トランジスタ(Q2)のベースに正帰還されることで、前記第1導電型トランジスタ(Q1)が急速にオンされ、直後、前記時定数コンデンサ(C3)が第2極性方向において所定電圧(V−Vth)(但し、Vは直流電源電圧、Vthは第2導電型トランジスタ(Q2)のベース・エミッタ間しきい値電圧)にまで充電されることで、前記第1導電型トランジスタ(Q1)が急速にオフされ、以上により、前記コイルに対してパルス状駆動電流が供給されて、静止状態にある前記振子体(12)が自発的に揺動開始される自己起動モードと、
    前記第1導電型トランジスタ(Q1)がオフされた直後、前記時定数コンデンサ(C3)の充電電圧(V−Vth)は、前記時定数抵抗(R02)と前記第2バイアス抵抗(R04)と前記太陽電池(30)と前記コイル(17)とを経由する電流経路により徐々に放電され、その間、前記第2導電型トランジスタ(Q2)のベース電位は、前記直流電源電圧の前記第2端子(+)の電位よりも(V−Vth)だけシフトされた所定の逆バイアス電位から前記バイアス抵抗回路(R03,R04)で決まる所定の順バイアス電位へ向けて所定の時定数カーブを描きつつ推移し、この時定数カーブに重畳される前記コイル(17)の誘起電圧パルスが、前記第2導電型トランジスタ(Q2)のベース・エミッタ間しきい値を越えることで、前記自己起動モードと同様にして、前記第1導電型トランジスタ(Q1)はオンオフ動作を行い、以上により、前記コイル(17)に対して前記振子体の揺動に同期したタイミングでパルス状駆動電流が供給されて、前記振子体(12)の揺動が加速又は維持される同期駆動モードと、
    を実行する表示体の揺動装置において、
    前記同期駆動モードにおいて、前記第1導電型トランジスタ(Q1)がオフされた直後における、前記時定数コンデンサ(C3)の充電電圧V−Vthを、前記時定数抵抗(R02)と前記第2バイアス抵抗(R04)と直流電源(30)とをバイパスして瞬時にVth(VthはダイオードD1の順方向電圧)にまで放電するダイオード(D1)を設け、それにより、前記誘起電圧パルスが重畳されるべき前記時定数カーブを所定シフト量(V−2×Vth)だけ順バイアス方向側へと強制的にレベルシフトさせることで、前記誘起電圧パルスが前記第2導電型トランジスタ(Q2)のベース・エミッタ間しきい値を越える時期を早め、前記コイル(17)の駆動周期を短縮する、
    ことを特徴とする表示体の揺動装置。
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