JP2011225535A - 油性睫用化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の油性睫用化粧料は、にじみにくさ、カールキープ効果、ボリューム効果に優れ、重ね付けによるボリュームアップのしやすい油性睫用化粧料に関するものである。
【解決手段】次の成分(A)〜(D);(A)ロジンとグリセリンのエステル化合物、(B)トリメチルシロキシケイ酸、アクリル−シリコーングラフト共重合体から選ばれる1種または2種以上の油溶性樹脂、(C)揮発性油剤、(D)含フッ素単量体と、アルコキシ基含有単量体を必須に含む単量体を共重合して得られる特定の含フッ素共重合体で表面処理した粉体を配合したことを特徴とする油性睫用化粧料に関するものである。
【選択図】なし

Description

本発明は、油性睫用化粧料に関し、更に詳しくは、ロジンとグリセリンのエステル化合物と特定の油溶性樹脂と揮発性油剤と特定の含フッ素共重合体で表面処理した粉体とを配合することにより、耐皮脂性、カールキープ効果などの化粧持続性が良好で、ボリューム効果にも優れた油性睫用化粧料に関するものである。
睫用化粧料は、睫を太くするボリューム効果、さらに上方向に連続的な曲線を描きながらカールさせることで、目元を際立たせる化粧効果を付与するものである。さらに、塗布直後の化粧効果を、高温あるいは多湿の環境に長時間さらされる場合や、スポーツなどで汗を多くかく場合、水が顔にかかる場合など、あらゆる環境下で維持することが求められており、その中でも皮脂によるにじみにくさ、およびカールが時間の経過とともに下がってこないカールキープ効果が重要とされている。
従来、これらの睫用化粧料は、ワックス等の固形状油分、粉体、皮膜形成剤、水溶性高分子等を中心に構成されており、消費者ニーズにあわせて、使用性、使用感、及び機能性を向上させるため、水中油型、油中水型、油性タイプ、水性タイプなど種々の剤型や配合原料の検討が行われてきた。
例えば、トリメチリルシロキシケイ酸と特定のアクリルーシリコーン系グラフト共重合体と低沸点シリコーン油及び/または低沸点イソパラフィンとを配合することによって、耐水性と耐皮脂性を向上させた技術(例えば特許文献1参照)や、揮発性シリコーンに重合体が分散された非水系ポリマーディスパージョンと中空粉体とを配合してボリューム感とカールの持続性を付与する技術があった(例えば特許文献2参照)。また、ロジンとモノ−、ジ−、トリのいずれかのグリセリンとのエステルであって、該ロジンが不均化及び/又は水添されているロジンエステル化合物と特定の油溶性樹脂と揮発性油剤とトリデカフルオロオクチルトリエトキシシランで表面処理した粉体とを配合することにより、耐水性、耐皮脂性、カールキープ効果などの化粧持続性を向上させる技術があった。(例えば特許文献3参照)
特許第3552741号公報 特開2004−315420号公報 特開2009−227592号広報
しかしながら、水中油型睫用化粧料は耐水性や耐皮脂性に劣るため汗や涙に対する化粧持続性が低く、経時で目元がにじんでしまうといった欠点があった。油中水型睫用化粧料は水中油型と比較すると耐水性や耐皮脂性は向上するものの、経時でカールが下がるという欠点もあった。
油性タイプの睫用化粧料は汗や涙に対する化粧持続性が高いが、トリメチリルシロキシケイ酸と特定のアクリルーシリコーン系グラフト共重合体と低沸点シリコーン油及び/または低沸点イソパラフィンとを配合する技術は、耐皮脂性およびカールキープ効果には優れる反面、ボリューム効果が充分でなかった。非水系ポリマーディスパージョンと中空粉体とを組み合わせる技術はボリューム効果やカールキープ効果に優れるものの、耐皮脂性の点で十分ではなかった。
また、最近は睫に対する化粧意識の高まりを受け、高いボリューム効果やカール効果を得るために、睫用化粧料を何度も重ねて塗布することが一般的である。しかし、耐皮脂性に優れる油性睫用化粧料は、撥水性や撥油性が非常に高いことから、重ね付けをしようとしてもマスカラ液が睫の上で上滑りし付着しにくいことがあったため、塗布回数に比例するように睫にマスカラ液が付着する重ね付けによるボリュームアップのしやすさが求められるようになってきた。そのため、にじみにくさ、カールキープ効果、ボリューム効果に優れ、重ね付けによるボリュームアップのしやすさに優れる油性睫用化粧料の開発が望まれていた。
本発明者等は、付着性が高いことからボリューム効果が高いロジンエステル化合物と、剛直な膜を形成することからカールキープ効果に優れた膜を形成することができるトリメチルシロキシケイ酸やアクリル−シリコーングラフト共重合体、付着性と分散性に優れた新規な含フッ素共重合体で表面処理した粉体、という各成分の特徴を見出し、これらを組み合わせることにより、均一かつ密に睫に付着し、カールキープ効果と、マスカラ液がたっぷり付着した高いボリューム効果を与えるとともに、睫に密に付着した化粧膜は汗や皮脂によっても崩れにくく、にじみにくさに優れた膜を形成することができ、新規な含フッ素共重合体で表面処理した粉体は重ね付けをして、さらなるボリューム効果を出そうとした場合に、マスカラ液が睫上で上滑りすることなく、塗り重ねた分だけボリューム効果を得ることができることから、上記課題が解決される油性睫用化粧料を得られると考え、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、次の成分(A)〜(D)、
(A)ロジンとグリセリンのエステル化合物;
(B)トリメチルシロキシケイ酸、アクリル−シリコーングラフト共重合体から選ばれる1種または2種以上の油溶性樹脂
(C)揮発性油剤
(D)下記一般式(1)で表される含フッ素単量体(d1)と、下記一般式(2)で表されるアルコキシ基含有単量体(d2)とを必須に含む単量体を共重合して得られる含フッ素共重合体で表面処理した粉体;
CH=C(−X)−C(=O)−Y−[−(CH)−Z−]−(CH)−Rf・・(1)
[式中、Xは、水素原子、炭素数1〜21の直鎖状又は分岐状のアルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、CFX基(但し、X及びXは、それぞれ水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子である。)、シアノ基、炭素数1〜20の直鎖状又は分岐状のフルオロアルキル基、置換又は非置換のベンジル基、置換又は非置換のフェニル基であり;Yは、−O−又は−NH−であり;Zは、直接結合、−S−又は−SO−であり;Rfは、炭素数1〜6のフルオロアルキル基であり;mは1〜10、nは0〜10、pは0又は1である。]
CH=C(R)−C(=O)−O−(RO)−R ・・・(2)
[式中、Rは、水素原子又はメチル基であり;Rは、水素原子の一部又は全部が水酸基で置換されていてもよい炭素数2〜4のアルキレン基;Rは、水素原子または炭素数1〜22の不飽和または飽和の炭化水素基であり;qは、1〜50の整数である。]
を配合したことを特徴とする油性睫用化粧料を提供するものである。
本発明の油性睫用化粧料は、耐皮脂性、カールキープ効果、ボリューム効果に優れ、さらに重ね付けしやすく、重ね付けしても良好な耐皮脂性を維持することができる油性睫用化粧料関するものである。
本発明において油性睫用化粧料とは、液状、半固形状又は固形状の油剤や油溶性化合物である油性成分を連続相とする実質的に水を含まない睫用化粧料である。ここで、実質的に水を含まないとは、水の配合量が1%以下であることをいう。
本発明の油性睫用化粧料に使用される成分(A)のロジンとグリセリンのエステル化合物は、不均化ロジンとグリセリンとのエステル、水添ロジンとグリセリンとのエステル、不均化及び水添ロジンとグリセリンとのエステルであり、不均化、水添、エステル化の反応の順番は特に限定されるものではない。
本発明の油性睫用化粧料に使用される成分(A)の合成方法は特に限定されるものではないが、例えば、ロジンは松から取れる天然樹脂でアビエチン酸を主成分とするものがある。そのロジンを不均化反応により、主にデヒドロアビエチン酸、ジヒドロアビエチン酸、テトラヒドロアビエチン酸に不均化したものとグリセリンとをエステル化させて、不均化ロジングリセリンエステルを得ることができる。
また、水添ロジンとのエステルは、例えば主成分のアビエチン酸であれば水素添加してジヒドロアビエチン酸やテトラヒドロアビエチン酸にしたものとグリセリンとをエステル化して、水素添加ロジングリセリンエステルを得ることができる。
更に、不均化ロジンを水素添加反応して、グリセリンとエステル化したものでも良く、不均化ロジンとグリセリンとのエステルを水素添加反応したものも使用することができる。
エステル化反応はモノエステル、ジエステル、トリエステル、テトラエステル等であっても構わない。
本発明においては、ロジンとモノ−、ジ−、トリのいずれかのグリセリンとロジンを不均化して得られた主としてデヒドロアビエチン酸及びジヒドロアビエチン酸の混合物とのグリセリンエステルを水素添加したものである水素添加エステルガムが、べたつきのなさや化粧持ちに優れるため好ましい。市販品としては、パインクリスタル KE−311、KE−100、エステルガム H、スーパーエステル A−75、A−100(以上、荒川化学工業社製)等が挙げられる。
成分(A)の酸価は特に限定されないが、酸価が10以下であることが好ましい。この範囲であれば、粘着性と形成される膜の強度が高く、睫への塗布回数が増えても均一かつ密に化粧膜を重ねていくことができ、さらにその化粧膜が崩れにくく持続することから、耐皮脂性、カールキープ効果、ボリューム効果に優れ、さらに睫への塗布回数が増えても同様の化粧効果を維持することができる。この範囲の市販品は、パインクリスタル KE−311、KE−100(以上、荒川化学工業社製)等が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
本発明の成分(A)の配合量は、特に限定されないが1〜20質量%(以下、単に「%」で示す。)が好ましく5〜17%が特に好ましい。この範囲であれば、にじみにくさ、ボリューム効果に優れ、重ね付けによるボリュームアップのしやすい油性睫用化粧料を得ることができる。
本発明の油性睫用化粧料に使用される成分(B)はトリメチルシロキシケイ酸、アクリル−シリコーングラフト共重合体から選ばれる油溶性樹脂である。
トリメチルシロキシケイ酸は、シロキサン構造を主骨格とした架橋構造をもつ化合物であり、市販品は、シリコーン油で溶解したものとして、KF−7312J(固形分50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)、KF−9021(50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)(信越化学工業(株)社製)、SS4267(35%ジメチルポリシロキサン溶液)(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社製)、BY11−018(30%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)(東レ・ダウコーニング・シリコーン(株)社製)等が挙げられる。
また、アクリル−シリコーングラフト共重合体は、分子鎖の片末端にラジカル重合性基を有するオルガノポリシロキサン化合物とアクリレート及び/又はメタクリレートを主体とするラジカル重合性モノマーとのラジカル重合体で、(アクリレーツ/ジメチコン)コポリマー、(アクリレーツ/アクリル酸エチルエキシル/メタクリル酸ジメチコン)コポリマー等があり、市販品としては溶剤に溶解したものとして、KP−541(固形分60%、溶媒:イソプロパノール)、KP−545(固形分30%、溶媒:デカメチルシクロペンタシロキサン)、KP−575(固形分30%、溶媒:デカメチルシクロペンタシロキサン)(いずれも信越化学工業社製)が挙げられ、これらの1種又は2種以上を使用することができる。
本発明の成分(B)の油溶性樹脂の配合量は特に限定されないが、1〜20%が好ましく2〜10%が特に好ましい。この範囲であれば、にじみにくさ、カールキープ効果に優れた油性睫用化粧料を得ることができる。
本発明の油性睫用化粧料に使用される成分(C)の揮発性油剤は、1気圧、25℃において揮発性のものをいう。本発明における成分(C)は、化粧料に使用できるものであれば特に制限されないが、例えば、軽質流動イソパラフィン、イソドデカン等の炭化水素油、デカメチルシクロペンタシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、メチルトリメチコン、低重合度ジメチルポリシロキサン等のシリコーン類が挙げられ、これらを必要に応じて1種又は2種以上用いることができる。揮発性油剤であれば、いずれのものも使用することができるが、中でも軽質流動イソパラフィン、環状シリコーンが、油性睫用化粧料の乾燥を高め、揮発により強固な化粧膜を形成する効果に優れ、好ましい。成分(C)の市販品としては、例えば、IPソルベント(出光石油化学社製)、シェルソル(シェル化学社製)、シリコンKF−994、KF−995、KF−96A(5CS)(信越化学工業社製)等が挙げられる。尚、成分(C)は成分(A)や(B)を溶解する溶媒として用いることもできる。
成分(C)の配合量は、特に限定されないが、10〜70%が好ましく、20〜60%が更に好ましい。この範囲であれば、睫への付着性や使用時のなめらかさ、化粧膜の均一性の点で満足のいくものが得られる。
本発明の油性睫用化粧料に使用される成分(D)の含フッ素共重合体で表面処理した粉体は、親水基と撥水基を併せ持つことにより、睫に対する付着性や塗布膜の均一性を向上させ、重ね付けによる化粧効果を演出するものである。
成分(D)の表面処理に用いられる含フッ素共重合体は、下記一般式(1)で表される含フッ素単量体(d1)と、下記一般式(2)で表されるアルコキシ基含有単量体(d2)とを必須に含む単量体を共重合して得られるものである。
含フッ素単量体(d1)は、下記一般式(1)で表される。
CH=C(−X)−C(=O)−Y−[−(CH)−Z−]−(CH)−Rf・・・(1)
[式中、Xは、水素原子、炭素数1〜21の直鎖状又は分岐状のアルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、CFX基(但し、X及びXは、それぞれ水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子である。)、シアノ基、炭素数1〜20の直鎖状又は分岐状のフルオロアルキル基、置換又は非置換のベンジル基、置換又は非置換のフェニル基であり;Yは、−O−又は−NH−であり;Zは、直接結合、−S−又は−SO−であり;Rfは、炭素数1〜6のフルオロアルキル基であり;mは1〜10、nは0〜10、pは0又は1である。]
アルコキシ基含有単量体(d2)は、下記一般式(2)で表わされる。
CH=C(R)−C(=O)−O−(RO)−R ・・・(2)
[式中、Rは、水素原子又はメチル基であり;Rは、水素原子の一部又は全部が水酸基で置換されていてもよい炭素数2〜4のアルキレン基;Rは、水素原子または炭素数1〜22の不飽和または飽和の炭化水素基であり;qは、1〜50の整数である。]
上記一般式(1)において、pが0であることが好ましい。Xの好ましい例は水素原子である。
上記一般式(1)において、Rfは一般にはパ−フルオロアルキル基及び/又は部分的にフッ素化されたフルオロアルキル基を表し、パ−フルオロアルキル基であることが好ましい。Rfのアルキル基の炭素数は1〜6であり、4、5または6が好ましく、特に6が好ましい。Rfの例は、−CF、−CFCF、−CFCFCF、CF(CF、−CFCFCFCF、−CFCF(CF、−C(CF、−(CFCF、−(CFCF(CF、−CFC(CF、−CF(CF)CFCFCF、−(CFCF等が挙げられる。
(d1)の含フッ素単量体は単独で使用することはもちろんのこと、2種以上を混合して用いてもよい。
含フッ素単量体(d1)としては、例えば、次のものが挙げられる。
CH=C(−X)−COO−(CH−S−(CH−Rf
CH=C(−X)−COO−(CH−SO−(CH−Rf
CH=C(−X)−COO−(CH−Rf
CH=C(−X)−CO−NH−(CH−Rf
[式中、Xは、水素原子、炭素数1〜21の直鎖状又は分岐状のアルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、CFX基(但し、X及びXは、それぞれ水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子である。)、シアノ基、炭素数1〜20の直鎖状又は分岐状のフルオロアルキル基、置換又は非置換のベンジル基、置換又は非置換のフェニル基であり;Yは、−O−又は−NH−であり;Zは、直接結合、−S−又は−SO−であり;Rfは、炭素数1〜6のフルオロアルキル基であり;mは1〜10、nは0〜10、pは0又は1である。]
上記一般式(1)のさらに具体的な例としては、以下のものが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
CH=C(−H)−COO−(CH−S−Rf
CH=C(−H)−COO−(CH−S−(CH−Rf
CH=C(−H)−COO−(CH−SO−Rf
CH=C(−H)−COO−(CH−SO−(CH−Rf
CH=C(−H)−COO−(CH−Rf
CH=C(−H)−CO−NH−(CH−Rf
CH=C(−H)−COO−CHCHN(C)SO−Rf
CH=C(−H)−COO−CHCHN(CH)SO−Rf
CH=C(−H)−COO−CHCH(OCOCH)SO−Rf
CH=C(−CH)−COO−(CH−S−Rf
CH=C(−CH)−COO−(CH−S−(CH−Rf
CH=C(−CH)−COO−(CH−SO−Rf
CH=C(−CH)−COO−(CH−SO−(CH−Rf
CH=C(−CH)−COO−(CH−Rf
CH=C(−CH)−CO−NH−(CH−Rf
CH=C(−CH)−COO−CHCHN(C)SO−Rf
CH=C(−CH)−COO−CHCHN(CH)SO−Rf
CH=C(−CH)−COO−CHCH(OCOCH)CH−Rf
CH=C(−F)−COO−(CH−S−Rf
CH=C(−F)−COO−(CH−S−(CH−Rf
CH=C(−F)−COO−(CH−SO−Rf
CH=C(−F)−COO−(CH−SO−(CH−Rf
CH=C(−F)−COO−(CH−Rf
CH=C(−F)−CO−NH−(CH−Rf
CH=C(−Cl)−COO−(CH−S−Rf
CH=C(−Cl)−COO−(CH−S−(CH−Rf
CH=C(−Cl)−COO−(CH−SO−Rf
CH=C(−Cl)−COO−(CH−SO−(CH−Rf
CH=C(−Cl)−COO−(CH−Rf
CH=C(−Cl)−CO−NH−(CH−Rf
CH=C(−CF)−COO−(CH−S−Rf
CH=C(−CF)−COO−(CH−S−(CH−Rf
CH=C(−CF)−COO−(CH−SO−Rf
CH=C(−CF)−COO−(CH−SO−(CH−Rf
CH=C(−CF)−COO−(CH−Rf
CH=C(−CF)−CO−NH−(CH−Rf
CH=C(−CFH)−COO−(CH−S−Rf
CH=C(−CFH)−COO−(CH−S−(CH−Rf
CH=C(−CFH)−COO−(CH−SO−Rf
CH=C(−CFH)−COO−(CH−SO−(CH−Rf
CH=C(−CFH)−COO−(CH−Rf
CH=C(−CFH)−CO−NH−(CH−Rf
CH=C(−CN)−COO−(CH−S−Rf
CH=C(−CN)−COO−(CH−S−(CH−Rf
CH=C(−CN)−COO−(CH−SO−Rf
CH=C(−CN)−COO−(CH−SO−(CH−Rf
CH=C(−CN)−COO−(CH−Rf
CH=C(−CN)−CO−NH−(CH−Rf
CH=C(−CFCF)−COO−(CH−S−Rf
CH=C(−CFCF)−COO−(CH−S−(CH−Rf
CH=C(−CFCF)−COO−(CH−SO−Rf
CH=C(−CFCF)−COO−(CH−SO−(CH−Rf
CH=C(−CFCF)−COO−(CH−Rf
CH=C(−CFCF)−CO−NH−(CH−Rf
CH=C(−F)−COO−(CH−S−Rf
CH=C(−F)−COO−(CH−S−(CH−Rf
CH=C(−F)−COO−(CH−SO−Rf
CH=C(−F)−COO−(CH−SO−(CH−Rf
CH=C(−F)−COO−(CH−Rf
CH=C(−F)−CO−NH−(CH−Rf
CH=C(−Cl)−COO−(CH−S−Rf
CH=C(−Cl)−COO−(CH−S−(CH−Rf
CH=C(−Cl)−COO−(CH−SO−Rf
CH=C(−Cl)−COO−(CH−SO−(CH−Rf
CH=C(−CF)−COO−(CH−S−Rf
CH=C(−CF)−COO−(CH−S−(CH−Rf
CH=C(−CF)−COO−(CH−SO−Rf
CH=C(−CF)−COO−(CH−SO−(CH−Rf
CH=C(−CFH)−COO−(CH−S−Rf
CH=C(−CFH)−COO−(CH−S−(CH−Rf
CH=C(−CFH)−COO−(CH−SO−Rf
CH=C(−CFH)−COO−(CH−SO−(CH−Rf
CH=C(−CN)−COO−(CH−S−Rf
CH=C(−CN)−COO−(CH−S−(CH−Rf
CH=C(−CN)−COO−(CH−SO−Rf
CH=C(−CN)−COO−(CH−SO−(CH−Rf
CH=C(−CFCF)−COO−(CH−S−Rf
CH=C(−CFCF)−COO−(CH−S−(CH−Rf
CH=C(−CFCF)−COO−(CH−SO−Rf
CH=C(−CFCF)−COO−(CH−SO−(CH−Rf
[上記式中、Rfは、1〜6のフルオロアルキル基である。]
これらのうち、特に
CH=C(−H)−COO−(CH−Rf
CH=C(−CH)−COO−(CH−Rf
が好ましい。
アルコキシ基含有単量体(d2)は、非フッ素単量体であり、下記一般式(2)で表される化合物(アルキレングリコ−ル(メタ)アクリレ−ト)である。
CH=C(R)−C(=O)−O−(RO)−R ・・・(2)
[式中、Rは、水素原子又はメチル基であり;Rは、水素原子の一部又は全部が水酸基で置換されていてもよい炭素数2〜4のアルキレン基;Rは、水素原子または炭素数1〜22の不飽和または飽和の炭化水素基であり;qは、1〜50の整数である。]
一般式(2)において、Rは水素原子が好ましい。
また、qは1〜30が好ましく、より好ましくは2〜10であり、特に2〜5であることが好ましい。
さらにまた、一般式(2)において、Rは、エチレン又はプロピレンが好ましく、特にエチレンであることが好ましい。一般式(2)中のRは一種または二種類以上のアルキレンの組み合わせであっても良い。その場合、少なくともRの一つはエチレンであることが好ましい。Rの組み合せとしては、例えば、エチレン基/プロピレン基の組み合せ、エチレン基/ブチレン基の組み合わせが挙げられる。
アルコキシ基含有単量体(d2)は、2種類以上の混合物であっても良い。
アルコキシ基含有単量体(d2)の具体例は、例えば以下のものを例示できるが、これらに限定されるものではない。
CH=C(R)−COO−(CHCHO)−R
(以下、「CHCHO」を「CO」と記載する場合がある)
CH=C(R)COO−(CHCH(CH)O)−R
CH=C(R)COO−(CO)q’−(CHCH(CH)O)q”−R
[式中、q’+q”=q]
さらにより具体的な例としては、以下のもの等が挙げられる。
CH=C(H)COO−CHCHO−H
CH=C(H)COO−(CHCHO)−H
CH=C(H)COO−(CHCHO)−H
CH=C(H)COO−(CHCHO)−H
CH=C(H)COO−(CHCHO)30−H
CH=C(CH)COO−(CHCHO)−H
CH=C(CH)COO−(CHCHO)23−H
CH=C(CH)COO−(CHCHO)50−H
CH=C(CH)COO−(CHCH(CH)O)−H
CH=C(CH)COO−(CHCHCHO)−H
CH=C(H)COO−(CHCH(CH)O)−H
CH=C(CH)COO−(CHCH(CH)O)−H
CH=C(CH)COO−(CO)−(CHCH(CH)O)−H
CH=C(CH)COO−(CO)−(CHCH(CH)O)−H
CH=C(H)COO−(CO)−(CHCH(CH)O)−CH
これらのうち、特に
CH=C(H)COO−CHCHO−H
CH=C(H)COO−(CHCHO)−H
CH=C(H)COO−(CHCHO)−H
CH=C(CH)COO−CHCHO−H
CH=C(CH)COO−(CHCHO)−H
CH=C(CH)COO−(CHCHO)−H
が好ましい。
本発明の成分(D)の表面処理剤として用いられる含フッ素共重合体は、本発明の効果を損なわない範囲であれば、上記一般式(1)で表される含フッ素単量体(d1)と、上記一般式(2)で表されるアルコキシ基含有単量体(d2)と、他の共重合可能な単量体(d3)とを共重合して得られる共重合体であってもよい。
他の共重合可能な単量体(d3)としては、特に限定されないが、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイン酸、ビニルスルホン酸、アリルスルホン酸、アクリル酸アミドメチルプロパンスルホン酸、アクリル酸アシッドホスホアキシアルキル等の重合性酸、アクリル酸アルキル、メタクリル酸アルキル等の重合性エステル、N−ビニルホルムアミド、N−ビニルピロリドン等の重合性ビニル誘導体、シリコーンマクロマー、ポリアクリルマクロモノマー、ポリエステルマクロモノマー、ポリアミドマクロモノマー、ポリオキシアルキレンマクロモノマー等の重合性マクロモノマーや、重合性糖、スチレン等を挙げることができる。
また、他の共重合可能な単量体(d3)としては、さらに架橋性単量体を含んでもよい。
架橋性単量体は、少なくとも2つの反応性基および/または炭素−炭素二重結合を有し、フッ素を含有しない化合物とすることができる。架橋性単量体は、少なくとも2つの炭素−炭素二重結合を有する化合物、あるいは少なくとも1つの炭素−炭素二重結合および少なくとも1つの反応性基を有する化合物とすることができる。反応性基の例は、ヒドロキシル基、エポキシ基、クロロメチル基、ブロックドイソシアネ−ト、カルボキシル基などである。本発明においては、アミノ基を有する単量体を使用しない。
架橋性単量体は非フッ素架橋性単量体であることが好ましく、ジ(メタ)アクリレ−トであることがより好ましい。
架橋性単量体は、下記一般式(3):
CH=C(R)−COO−(RO)−CO−C(R)=CH ・・(3)
[式中、それぞれのRは水素原子またはメチル基であり;Rは水素原子の一部または全部が水酸基で置換されていてもよい炭素数2〜10のアルキレン基であり;sは1〜50の整数である。]
で示される化合物(アルキレングリコ−ルジ(メタ)アクリレ−ト)であることが特に好ましい。
なお、Rの炭素数は、2〜10、例えば2〜6、特に2〜4であることが好ましく、Rが、エチレン基であることが好ましい。
本発明の成分(D)の表面処理剤として用いられる含フッ素共重合体を構成する各モノマ−の分子量やモル比をコントロ−ルすることで、含フッ素共重合体の粉体粒子への被覆特性や皮膜形成能、粉体粒子の分散能、吸湿・保湿能等を付与できる。成分(D)に用いられる含フッ素共重合体の重量平均分子量は、1000〜1000000程度、好ましくは5000〜500000程度とすることができる。1000未満であると皮膜形成能が弱く本発明の効果を有する表面処理に適さず、1000000より大きいとポリマーの溶解性が悪くなるばかりか表面処理粉体の分散性が悪化する場合がある。なお、この重量平均分子量は、ゲルパ−ミエ−ションクロマトグラフィ−によりポリスチレン換算で求めた値である。
本発明の成分(D)の表面処理剤として用いられる含フッ素共重合体において含フッ素単量体(d1)100質量部に対するアルコキシ基含有単量体(d2)の量は、10〜400質量部、好ましくは25〜150質量部、より好ましくは43〜100質量部である。
(d2)の量が少ないと親水性が得られない場合があり、大きいと撥油性が低下する場合がある。
また、他の共重合可能な単量体(d3)を用いる場合は、その割合は共重合体に対し30質量%未満が好ましい。
特に、架橋性単量体を含有させる場合、架橋性単量体の量は、含フッ素単量体(d1)100質量部に対し、30質量部以下、例えば0.1〜20質量部、特に0.5〜10質量部が好ましい。30質量部より大きいと硬い皮膜になり使用感触が悪くなる場合がある。
成分(D)の表面処理剤として用いられる含フッ素共重合体の重合方法は、特に限定されず、塊状重合、溶液重合、乳化重合、放射線重合などの種々の方法を選択できる。例えば一般的には有機溶剤を用いた溶液重合や、水又は有機溶剤と水を併用する乳化重合が選定される。さらに一般的には、重合後に水で希釈したり、乳化剤を加えて水に乳化することで処理液に調製される。
具体的には、例えば、特開2000−290640号公報やWO2009/142047号パンフレットの共重合体の製造例として開示される方法で製造可能であるがこれに限定されるものではない。
本発明の成分(D)の含フッ素共重合体に表面処理される粉体としては通常化粧料に用いられるものであればいずれのものでもよく、板状、紡錘状、針状等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級などの粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類、等が挙げられる。具体的には、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化セリウム、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、雲母、合成雲母、合成セリサイト、セリサイト、タルク、カオリン、シリカ、炭化珪素、硫酸バリウム、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、雲母チタン、酸化鉄処理雲母、酸化鉄処理雲母チタン、有機顔料処理雲母チタン、酸化チタン処理ガラス末、酸化鉄酸化チタン処理ガラス末、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸亜鉛、N−アシルリジン、ナイロン、ポリアクリル酸アルキル、シリコーン樹脂粉体等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆雲母チタン、微粒子酸化亜鉛被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタン、酸化チタン含有二酸化珪素、酸化亜鉛含有二酸化珪素等の複合粉体、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末、ポリエチレンテレフタレート・ポリオレフィン積層フィルム末、ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末等が挙げられ、これらを1種又は2種以上を用いることができる。また、これら粉体は1種又は2種以上の複合化したものを用いても良い。
成分(D)において表面処理される粉体としてはタルクがよく、さらに不定形型タルクが好ましい。不定形型であれば、油性睫用化粧料に配合した際、その不定形な形状に由来する凝着力から、睫上に塗布する際に上滑りすることなく、付着力を向上し、高いボリューム効果を付与することができる。ここでいう不定形とは、種々の形状が混在し、形状が限定できないものを指す。
成分(D)の表面処理方法は特に制限なく、公知の方法で実施できる。表面処理方法は大別すると乾式法と湿式法がある。例えば、ヘンシルミキサーやボールミル、ジェットミル、ニーダー、プラネタリーミキサー、ポニーミキサー、サンドミル、アトライター、リボンブレンダー、ディスパーミキサー、ホモミキサー、エクストルーダー等の攪拌機や粉砕機、混合機、分散機を用いて本発明において使用する表面処理剤と粉体を一定時間混合接触することにより処理される。この時にメカノケミカル的な機械力、プラズマ、火炎、紫外線、電子線、過熱水蒸気、レーザー光、電磁波等のエネルギーを与えながら処理しても構わない。湿式法としては、水や溶剤、超臨界流体(水、CO等)に粉体と表面処理剤を分散させ混合接触させてその後溶媒を蒸発させることより処理が可能である。例えばWO2009/142047に記載の方法に従って処理することも出来る。
また、成分(D)は本発明の効果を損なわない範囲で、成分(D)に用いられる含フッ素共重合体以外のフッ素化合物やシリコーン系油剤、炭化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル、ワックス、金属石ケン、界面活性剤等の表面処理剤で複合的に表面処理してあってもよい。
複合的に表面処理する場合、特定の含フッ素共重合体を先に表面処理した後、当該特定の含フッ素共重合体以外の他の表面処理剤成分を表面処理する方法、特定の含フッ素共重合体と当該特定の含フッ素共重合体以外の他の表面処理剤成分を同時に表面処理する方法、特定の含フッ素共重合体以外の他の表面処理剤成分を先に表面処理した後、特定の含フッ素共重合体を表面処理する方法等が挙げられる。
好ましい表面処理方法は、前記特定の含フッ素共重合体のみで表面処理する場合及び複合的に表面処理する場合の何れにおいても、処理される粉体粒子を予め空気中や液中でまたは他の粉体と共存下で分散した後表面処理するか同時に表面処理する方法である。
本発明における成分(D)の表面処理に用いられる含フッ素共重合体はその分子中に撥油性基と親水性基を有するため粉体粒子表面より撥油性基のみを露出させると撥水撥油性が発現する。撥油性を有する表面処理粉体の化粧料製剤に配合される他の成分との優れた親和性や分散性を得るためには親水撥油性が有利である。本発明の特定の含フッ素共重合体は被覆方法や被覆量により粉体粒子表面上に撥油性基と親水性基の両方を露出させることができこれにより親水撥油性が発現する。
成分(D)における含フッ素共重合体の処理量は粉体100質量部に対して0.05〜15質量部が好ましく、0.1〜10質量部がより好ましい。この範囲であれば処理剤同士の縮合や未反応の処理剤の残存による感触や流動性への悪影響などが起きることなく、本発明品の油性睫用化粧料中での分散性を十分に付与することができる。
本発明における、成分(D)の配合量は特に限定されないが、0.5%〜35%が好ましく1%〜25%がより好ましい。この範囲であれば、にじみにくさ、カールキープ効果、ボリューム効果に優れ、重ね付けによるボリュームアップのしやすい油性睫用化粧料を得ることができる。また、成分(D)は本発明の効果を損なわない範囲で、成分(D)の基剤として用いられる粉体の未処理のものや、一般油剤、シリコーン系油剤、界面活性剤等で処理したものと組み合わせて使用することもできる。
本発明の油性睫用化粧料は、上記の成分(A)〜(D)の他に、通常化粧料に使用される成分、例えば基材やエモリエント成分としての油性成分、成分(D)以外の粉体、ロングラッシュ効果を得る成分として繊維、粉体分散や感触調整としての界面活性剤、保湿としての水性成分、紫外線吸収剤、保湿剤、褪色防止剤、酸化防止剤、消泡剤、美容成分、防腐剤、香料、などを本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
成分(A)〜(C)以外の油性成分としては、動物油、植物油、合成油等の起源、及び、固形油、半固形油、液体油等の性状を問わず、炭化水素類、油脂類、ロウ類、硬化油類、エステル油類、脂肪酸類、高級アルコール類、シリコーン油類、フッ素系油類、ラノリン誘導体類、油性ゲル化剤類等が挙げられる。
具体的には、流動パラフィン、スクワラン、ワセリン、パラフィンワックス、セレシン、水添マイクロクリスタリン、マイクロクリスタリンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、モンタンワックス、フィッシャートロプシュワックス等の炭化水素類、モクロウ、オリーブ油、ヒマシ油、ミンク油、マカデミアンナッツ油等の油脂類、ミツロウ、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、ゲイロウ等のロウ類、ホホバ油、セチルイソオクタネート、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、トリオクタン酸グリセリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、トリイソステアリン酸ジグリセリル、トリベヘン酸グリセリル、リンゴ酸ジイソステアリル、ジオクタン酸ネオペンチルグリコール、コレステロール脂肪酸エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)等のエステル類、ステアリルアルコール、セチルアルコール、ラウリルアルコール、オレイルアルコール、イソステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等の高級アルコール類、メチルフェニルポリシロキサン、フッ素変性オルガノポリシロキサン等のシリコーン類、パーフルオロデカン、パーフルオロオクタン、パーフルオロポリエーテル等のフッ素系油剤類、ラノリン、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリンアルコール等のラノリン誘導体、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、12−ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤類等が挙げられる。
繊維としては、化粧料に一般に使用されるものであれば特に制限されず、例えば、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン等の合成繊維、レーヨン等の人造繊維、セルロース等の天然繊維、アセテート人絹等の半合成繊維等、またはこれらを複合した繊維が挙げられる。
長さは特に制限されないが、一般的には、0.1〜10mmが好ましく、0.3〜7mmが更に好ましく用いられる。太さは一般的には0.1〜20テックス(以下、単に「T」と示す。)が好ましく、更に好ましくは0.3〜15Tである。これらの繊維は材質、太さ、長さの異なる1種または2種以上を用いることができる。
繊維の断面の形状は特に限定されないが、円状、楕円状、多角形、井形、T型、Y型等いずれのものも使用することができる。
更に、これらの繊維は、必要に応じて着色剤で着色したり、表面処理を施したりして使用することができる。表面処理剤の種類としてはフッ素化合物、シリコーン油、粉体、油剤、ゲル化剤、エマルションポリマー、界面活性剤等があり特に限定されないが(D)成分の粉体と同様に含フッ素共重合体を含む化合物で表面処理したものを用いるとより好ましい。
界面活性剤としては、化粧料一般に用いられている界面活性剤であればいずれのものも使用でき、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン、レシチン等が挙げられる。
水性成分としては、水及び水に可溶な成分であれば何れでもよく、例えば、エチルアルコール、ブチルアルコール等の低級アルコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、アロエベラ、ウイッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液が挙げられる。水溶性高分子としては、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン等の天然系のもの、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の半合成系のもの、カルボキシビニルポリマー、アルキル付加カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム等の合成系のものを挙げることができる。タンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等の他の保湿剤を含有する事もできる。但し、本発明は油性睫用化粧料であるため、水性成分の配合量としては1%以下が好ましい。
紫外線吸収剤としては、例えばベンゾフェノン系、PABA系、ケイ皮酸系、サリチル酸系、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等、保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等、酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等、美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等、防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、グリコール類等が挙げられる。
本発明の油性睫用化粧料は、マスカラ、マスカラ下地、マスカラトップコートなどに応用でき、形態としては、クリーム状、ゲル状、液状等が挙げられるが、中でもゲル状が好ましく、外観は、透明、半透明、不透明それぞれの化粧料として使用することができる。
以下に実施例をあげて本発明を詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
成分(D)の表面処理に用いられる含フッ素共重合体の合成例
[合成例1]
還流冷却管、窒素導入管、温度計および攪拌装置を備えた100ml四つ口フラスコに、含フッ素モノマ−CH=C(H)COO−CHCH13を18.6g、ヒドロキシエチルアクリレ−ト(東京化成工業社製)を2.5g、ポリエチレングリコ−ルアクリレ−トCH=C(H)COO−(CHCHO)−H(BLEMMER AE200 日油株式会社製 nの平均値は4.5)を8.0g、ポリエチレングリコ−ルジアクリレ−トCH=C(H)COO−(CHCHO)−CO−CH=CH(BLEMMER ADE300 日油株式会社製 nの平均値は7.0)を0.9gとIPAを45g仕込んで、30分間窒素バブリングした。窒素気流下で内温を50−65℃に昇温後、PVを0.4g添加し、60〜65℃で6時間反応させた。得られた溶液を減圧条件下にて70℃でIPAを除去し、淡黄色の共重合体を得た。得られた共重合体の重量平均分子量(Mw)は、ポリスチレン換算のGPC測定にて16280であった。
[合成例2]
還流冷却管、窒素導入管、温度計および攪拌装置を備えた100ml四つ口フラスコに、含フッ素モノマ−CH=C(H)COO−CHCH13を18.6g、ヒドロキシエチルアクリレ−ト(東京化成工業社製)を3.5g、ポリエチレングリコ−ルアクリレ−トCH=C(H)COO−(CHCHO)−H(BLEMMER AE200 日油株式会社製 nの平均値は4.5)を7.2g、ポリエチレングリコ−ルジアクリレ−トCH=C(H)COO−(CHCHO)−CO−CH=CH(BLEMMER ADE300 日油株式会社製 nの平均値は7.0)を0.7gとIPAを45g仕込んで、参考製造例5と同様の重合反応を行い、淡黄色の共重合体を得た。得られた共重合体の重量平均分子量(Mw)は、ポリスチレン換算のGPC測定にて17200であった。
成分(D)の含フッ素共重合体で表面処理した粉体の製造例
[製造例1]含フッ素共重合体5%処理タルク
タルクJA−46R(浅田製粉社製)100gを高速混合機に仕込み、含フッ素化合物(合成例1)を固形分で5.0gとイソプロピルアルコールと水の混合物(50:50wt%)50gを加えて30分間混練した。混合物を80℃で3時間乾燥後、更に110℃で10時間乾燥した。アトマイザー粉砕して各含フッ素共重合体5%処理タルクを得た。
[製造例2]含フッ素共重合体3%処理雲母チタン
製造例1記載の方法と同様に、FLAMENCO BLUE 620C(エンゲルハード社製)100gと含フッ素化合物(合成例1)を固形分で3.0gを混合し、含フッ素共重合体3%処理雲母チタンを得た。
[製造例3]含フッ素共重合体4%処理セリサイト
製造例1記載の方法と同様に、セリサイトFSE(三信鉱工社製)100gと含フッ素化合物(合成例1)を固形分で4.0gを混合し、含フッ素化合物4%処理セリサイトを得た。
[製造例4]含フッ素共重合体5%処理ベンガラ
製造例1記載の方法と同様に、ベンガラ七宝(三好化成社製)100gと含フッ素化合物(合成例2)を固形分で5.0g混合し、含フッ素共重合体5%処理ベンガラを得た。
[製造例5]含フッ素共重合体2%処理黒酸化鉄
実施例1記載の方法と同様に、ブラックBL−100P(チタン工業社製)100gと含フッ素化合物(合成例1)を固形分で2.0g混合し、含フッ素化合物2%処理黒酸化鉄を得た。
[製造例6]含フッ素共重合体3%処理ナイロン繊維
製造例1記載の方法と同様に、ナイロンファイバー3.3T 1MM(中部パイル社製)100gと含フッ素化合物(合成例1)を固形分で3.0g混合し、含フッ素共重合体3%処理ナイロン繊維を得た。
[製造例7]含フッ素共重合体2%処理酸化チタン被覆ガラス末
実施例1記載の方法と同様に、メタシャイン1080RC−S(日本板硝子社製)100gと含フッ素化合物(合成例2)を固形分で2.0g混合し、含フッ素共重合体2%処理酸化チタン被覆ガラス末を得た。
実施例1〜7及び比較例1〜5:油性睫用化粧料(ゲル状)
表1に示す処方の油性睫用化粧料を調製し、a.にじみにくさ(耐皮脂性)b.カールキープ効果、c.ボリューム効果、d.重ね付けによるボリュームアップのしやすさを下記の評価方法により評価した。その結果も併せて表1に示す。
※1:パインクリスタル KE−311(荒川化学工業社製)
※2:KF−7312J(固形分50%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)(信越化学工業社製)
※3:KP−545(固形分30%デカメチルシクロペンタシロキサン溶液)(信越化学工業社製)
※4:レオパール TL(千葉製粉社製)
※5:AEROSIL 200(日本アエロジル社製)
※6:ジメチコン5%処理
※7:タルクJA−46R(浅田製粉社製)にジメチコン5%処理を施したもの
※8:タルクJA−46R(浅田製粉社製)にパーフルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩5%処理を施したもの
※9:IPソルベント 1620MU(出光興産社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(6)を約110℃に加熱し、均一に混合する。
B.Aに(7)〜(14)を添加し、均一に混合する。
C.Bを容器に充填して油性睫用化粧料を得た。
(評価方法)
a〜cの項目について、各試料について専門パネル20名による使用テストを行った。各試料を1回睫に塗布し、パネル各人が下記絶対評価にて6段階に評価し、評点をつけ、パネル全員の評点合計からその平均値を算出し、下記判定基準により判定した。dについては各試料を睫に塗布した後1分間乾かし、再度塗布するという作業を5回繰り返したときに、睫上を睫用化粧料が上滑りせずに付着していき、重ね付けの回数に比例してボリュームアップする実感がある場合をボリュームアップのしやすさがよいとして評価した。結果を表1に示す。(( )内は平均値)
<評価項目>
a.にじみにくさ(耐皮脂性)
b.カールキープ効果
c.ボリューム効果
d.重ね付けによるボリュームアップのしやすさ
<6段階絶対評価>
(評点):(評価)
5:非常に良い
4:良い
3:やや良い
2:普通
1:やや悪い
0:悪い
<判定基準>
(判定):(評点の平均点)
◎ :4点以上 :非常に良好
○ :3点以上4点未満 :良好
△ :2点以上3点未満 :やや不良
× :2点未満 :不良
表1の結果から明らかな如く、本発明の実施例1〜7の油性睫用化粧料は、比較例1〜5の油性睫用化粧料に比べ、にじみにくさ、カールキープ効果、ボリューム効果、重ね付けをした時のボリュームアップのしやすさの全てにおいて優れたものであった。
これに対して、成分(A)のみを配合して成分(B)を配合していない比較例1では、皮膜強度が弱いためにカールキープ効果が著しく低下するとともに、にじみにくさの面でも満足のいくものが得られなかった。
成分(A)を配合しない比較例2では、睫に対する付着性が弱いためにボリューム効果が著しく低下するとともに、睫用化粧料が睫に均一かつ密に付着していかないためにじみにくさにも欠けていた。
成分(D)の代わりに未処理のタルクを配合した比較例3は化粧膜が水や皮脂でぬれやすいため、にじみにくさで満足のいくものが得られなかった。
成分(D)の代わりにシリコーン処理タルクを配合した比較例4は、未処理のタルクを配合した比較例3に比べ耐皮脂性は若干向上するものの、重ね付けをしていっても睫用化粧料が睫上で上滑りし、充分なボリューム効果が得られないばかりでなく、化粧膜の厚みが増していきながらも不均一な化粧膜であるために、皮脂でにじみやすく耐皮脂性に劣るという欠点があった。
成分(D)の代わりにフッ素含有アルキル化合物処理タルクを配合した比較例5は、にじみにくさは優れるものの、化粧膜が上滑りして均一に付着していかないことからボリューム効果に欠け、ボリュームアップのしやすさにも劣っていた。
にじみにくさについては擬似皮脂を用いた代用試験も行った。実施例1及び比較例3〜5の組成物の0.3gをドクターブレード(100μm)でガラス板上に膜を引き、乾燥させた後、擬似皮脂としてトリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(MYRITOL GTEH コグニスジャパン社製)を0.2g滴下して5分間静置後、50gの荷重でふき取る。ふきとった部分を、RGB(237,26,61)の赤色をプリンター(imagio MPC6000 RICOH社製)で印刷した用紙を背面とし、分光色差計SE-2000(日本電色工業社製)にて測色を行った。a値が小さい試料ほど隠蔽力が高いことからの油性睫用化粧料の塗膜が厚い、すなわち塗膜が皮脂でにじみにくく、耐皮脂性が高いものである。測定されたa値は、実施例1は0.02、比較例3は1.22、比較例4は0.25、比較例5は0.25となり、実施例1の耐皮脂性が高いことが確認された。
実施例8:油性睫用化粧料(ゲル状)
(成分) (%)
(1)水素添加エステルガム 5
(2)トリメチルシロキシケイ酸溶液 ※2 5
(3)水添アビエチン酸グリセリル ※1 5
(4)キャンデリラワックス 5
(5)デキストリン脂肪酸エステル ※10 2
(6)軽質流動イソパラフィン ※9 残量
(7)有機変性ベントナイト 3
(8)製造例1の含フッ素共重合体5%処理タルク 0.5
(9)製造例2の含フッ素共重合体3%処理雲母チタン 10
(10)製造例3の含フッ素共重合体4%処理セリサイト 10
(11)製造例4の含フッ素共重合体5%処理ベンガラ 3
(12)パラオキシ安息香酸メチルエステル 0.1
(13)フェノキシエタノール 0.1
(14)香料 0.2
(15)精製水 1
※10:レオパール TL(千葉製粉社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(6)を約110℃で加熱混合し均一にする。
B.成分(7)〜(15)をAに加え均一に混合する。
C.Bを容器に充填し、油性睫用化粧料を得た。
以上のようにして得られた油性睫用化粧料は、にじみにくさ、カールキープ効果、ボリューム効果に優れ、重ね付けによるボリュームアップのしやすいものであった。
実施例9:油性睫用化粧料(ロングラッシュタイプ、ゲル状)
(成分) (%)
(1)不均化ロジングリセリンエステル ※11 10
(2)水添アビエチン酸グリセリル ※1 5
(3)トリメチルシロキシケイ酸溶液 ※2 3
(4)ミツロウ 2
(5)パルミチン酸デキストリン ※12 1.5
(6)軽質流動イソパラフィン ※9 残量
(7)有機変性ベントナイト 3
(8)製造例5の含フッ素共重合体2%処理黒酸化鉄 10
(9)製造例1の含フッ素共重合体5%処理タルク 5
(10)製造例6の含フッ素共重合体3%処理ナイロン繊維 2
(11)着色干渉繊維 ※13 1
(12)ナイロン繊維 1
(13)パラオキシ安息香酸メチルエステル 0.1
(14)1,3ブチレングリコール 0.2
(15)香料 0.1
※11:スーパーエステルA−75(荒川化学工業社製)
※12:レオパールKL(千葉製粉社製)
※13:ポリエチレンテレフタレート、ナイロンを特開平11−1829に従い、51層に積層したもの、5デニール、1mm、赤色102号0.1%で染着したもの
(製造方法)
A.成分(1)〜(6)を約110℃で加熱混合し均一にする。
B.成分(7)〜(15)とAを合わせ均一に混合する。
C.Bを容器に充填し、油性睫用化粧料を得た。
以上のようにして得られた油性睫用化粧料は、にじみにくさ、カールキープ効果、ボリューム効果に優れ、重ね付けによるボリュームアップのしやすいものであった。
実施例10:油性睫用下地化粧料(ゲル状)
(成分) (%)
(1)水添アビエチン酸グリセリル ※1 4
(2)アクリル−シリコーングラフト共重合体 ※3 8
(3)デカメチルシクロペンタシロキサン 残量
(4)ポリオキシエチレン(10モル)硬化ヒマシ油 0.1
(5)製造例1の含フッ素共重合体5%処理タルク 30
(6)トリデカフルオロオクチルトリエトキシシラン
処理酸化チタン 0.5
(7)炭酸カルシウム 1
(製造方法)
A.成分(1)〜(7)を約100℃で均一に混合する。
B.Aを容器に充填し、油性睫用下地化粧料を得た。
以上のようにして得られた油性睫用下地化粧料は、にじみにくさ、カールキープ効果、ボリューム効果に優れ、重ね付けによるボリュームアップのしやすいものであった。
実施例11:油性マスカラオーバーコート(液状)
(成分) (%)
(1)水素添加エステルガム 8
(2)水添アビエチン酸グリセリル ※1 3
(3)アクリル−シリコーングラフト共重合体 ※3 8
(4)軽質流動イソパラフィン ※9 残量
(5)デキストリン脂肪酸エステル ※10 5
(6)製造例7の含フッ素共重合体2%処理酸化チタン被覆ガラス末
20
(7)水添ポリデセン ※14 1
(8)酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体 0.1
(9)パラオキシ安息香酸メチルエステル 0.2
(10)香料 0.1
(11)ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末

(12)ポリエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末

※14:Silkflo 364NF Polydecene(Lipo Chemicals社製)
(製造方法)
A.成分(1)〜(10)を約100℃で均一に混合する。
B.Aに成分(11)〜(12)を均一に混合する。
C.Bを容器に充填し、油性マスカラオーバーコートを得た。
以上のようにして得られた油性マスカラオーバーコートは、にじみにくさ、カールキープ効果、ボリューム効果に優れ、重ね付けによるボリュームアップのしやすいものであった。

Claims (3)

  1. 次の成分(A)〜(D);
    (A)ロジンとグリセリンのエステル化合物;
    (B)トリメチルシロキシケイ酸、アクリル−シリコーングラフト共重合体から選ばれる1種または2種以上の油溶性樹脂;
    (C)揮発性油剤;
    (D)下記一般式(1)で表される含フッ素単量体(d1)と、下記一般式(2)で表されるアルコキシ基含有単量体(d2)とを必須に含む単量体を共重合して得られる含フッ素共重合体で表面処理した粉体;
    CH=C(−X)−C(=O)−Y−[−(CH)−Z−]−(CH)−Rf・・・(1)
    [式中、Xは、水素原子、炭素数1〜21の直鎖状又は分岐状のアルキル基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、CFX基(但し、X及びXは、それぞれ水素原子、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子である。)、シアノ基、炭素数1〜20の直鎖状又は分岐状のフルオロアルキル基、置換又は非置換のベンジル基、置換又は非置換のフェニル基であり;Yは、−O−又は−NH−であり;Zは、直接結合、−S−又は−SO−であり;Rfは、炭素数1〜6のフルオロアルキル基であり;mは1〜10、nは0〜10、pは0又は1である。]
    CH=C(R)−C(=O)−O−(RO)−R ・・・(2)
    [式中、Rは、水素原子又はメチル基であり;Rは、水素原子の一部又は全部が水酸基で置換されていてもよい炭素数2〜4のアルキレン基;Rは、水素原子または炭素数1〜22の不飽和または飽和の炭化水素基であり;qは、1〜50の整数である。]
    を配合したことを特徴とする油性睫用化粧料。
  2. 前記成分(A)が、ロジンとモノ−、ジ−、トリのいずれかのグリセリンとのエステルであって、該ロジンを不均化して得られた主としてデヒドロアビエチン酸及びジヒドロアビエチン酸の混合物のグリセリンエステルを水素添加したロジンエステル化合物であることを特徴とする請求項1に記載の油性睫用化粧料。
  3. 前記成分(D)の表面処理される粉体がタルクであることを特徴とする請求項1又は2に記載の油性睫用化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20140034595A (ko) * 2012-09-12 2014-03-20 (주)아모레퍼시픽 탈수소아비에틱산을 유효성분으로 함유하는 피부 미백용 조성물
JP2018039987A (ja) * 2017-08-21 2018-03-15 国立大学法人弘前大学 フッ素含有ナノコンポジット粒子及びその製造方法、並びにこれを含むコーティング剤、油水分離膜、樹脂組成物

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