JP2011223357A - 画像処理装置および方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】負荷の増大を抑制しながら、符号化効率をより向上させることができるようにする。
【解決手段】特徴量抽出部121は、抽出した特徴量をマクロブロック設定部122に供給する。マクロブロック設定部122は、特徴量抽出部121から供給される画像の特徴量や、動き予測補償部115により検出された画像の動きの大きさに従って、マクロブロックの垂直方向のサイズを固定したまま、水平方向のサイズを設定する。また、マクロブロック設定部122は、マクロブロックの分割数も設定する。動き予測補償部115は、マクロブロック設定部122により設定されたマクロブロックサイズや分割数で動き予測補償を行う。本発明は、例えば、画像処理装置に適用することができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、画像処理装置および方法に関し、特に、負荷の増大を抑制しながら、符号化効率を向上させることができるようにした画像処理装置および方法に関する。
近年、画像情報をデジタルとして取り扱い、その際、効率の高い情報の伝送、蓄積を目的とし、画像情報特有の冗長性を利用して、離散コサイン変換等の直交変換と動き補償により圧縮するMPEG(Moving Picture Experts Group)などの方式に準拠した装置が、放送局などの情報配信、及び一般家庭における情報受信の双方において普及しつつある。
特に、MPEG2(ISO(International Organization for Standardization)/IEC(International Electrotechnical Commission) 13818-2)は、汎用画像符号化方式として定義されており、飛び越し走査画像及び順次走査画像の双方、並びに標準解像度画像及び高精細画像を網羅する標準で、プロフェッショナル用途及びコンシューマ用途の広範なアプリケーションに現在広く用いられている。MPEG2圧縮方式を用いることにより、例えば720×480画素を持つ標準解像度の飛び越し走査画像であれば4〜8Mbps、1920×1088画素を持つ高解像度の飛び越し走査画像であれば18〜22Mbpsの符号量(ビットレート)を割り当てることで、高い圧縮率と良好な画質の実現が可能である。
MPEG2は主として放送用に適合する高画質符号化を対象としていたが、MPEG1より低い符号量(ビットレート)、つまりより高い圧縮率の符号化方式には対応していなかった。携帯端末の普及により、今後そのような符号化方式のニーズは高まると思われ、これに対応してMPEG4符号化方式の標準化が行われた。画像符号化方式に関しては、1998年12月にISO/IEC 14496-2としてその規格が国際標準に承認された。
更に、近年、当初テレビ会議用の画像符号化を目的として、H.26L (ITU-T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector) Q6/16 VCEG(Video Coding Expert Group))という標準の規格化が進んでいる。H.26LはMPEG2やMPEG4といった従来の符号化方式に比べ、その符号化、復号化により多くの演算量が要求されるものの、より高い符号化効率が実現されることが知られている。また、現在、MPEG4の活動の一環として、このH.26Lをベースに、H.26Lではサポートされない機能をも取り入れ、より高い符号化効率を実現する標準化がJoint Model of Enhanced-Compression Video Codingとして行われている。
標準化のスケジュールとしては、2003年3月にはH.264及びMPEG-4 Part10 (Advanced Video Coding、以下AVCと記す)という名の元に国際標準となった。
更に、その拡張として、RGBや4:2:2、4:4:4といった、業務用に必要な符号化ツールや、MPEG2で規定されていた8×8DCTや量子化マトリクスをも含んだFRExt(Fidelity Range Extension)の標準化が2005年2月に完了し、これにより、AVCを用いて、映画に含まれるフィルムノイズをも良好に表現することが可能な符号化方式となって、Blu-Ray Disc等の幅広いアプリケーションに用いられる運びとなった。
しかしながら、昨今、ハイビジョン画像の4倍の、4096×2048画素程度の画像を圧縮したい、或いは、インターネットのような、限られた伝送容量の環境において、ハイビジョン画像を配信したいといった、更なる高圧縮率符号化に対するニーズが高まっている。このため、先述の、ITU-T傘下のVCEGにおいて、符号化効率の改善に関する検討が継続され行なわれている。
ところで、これまでの画像符号化方式である、MPEG1、MPEG2、およびITU-T H.264、MPEG4-AVCにおける画像符号化の際の画像の分割単位であるマクロブロックの画素サイズはすべて16×16画素であった。一方、非特許文献1文献によると、次世代の画像符号化規格の要素技術として、マクロブロックの水平および垂直方向の画素数を拡張する提案がなされている。この提案によるとMPEG1、MPEG2、およびITU-T H.264、MPEG4-AVC等で規定されている16×16画素のマクロブロックの画素サイズのほかに、32×32画素、64×64画素からなるマクロブロックを使用することも提案されている。これは、将来的に符号化する画像の水平・垂直方向の画素サイズが増大することが予想されるが、その場合に、動きの似通った領域において、より大きな領域を単位として動き補償および直交変換を行うことで符号化効率を向上させることを目的としている。
図1は32×32画素からなるマクロブロックの動き補償処理を行うブロックの画素サイズを示したものである。マクロブロックの画素サイズで動き補償処理を行うか、もしくは水平・垂直方向に2分割して、それぞれ別の動きベクトルで動き補償処理を行うか、もしくはブロックを4つの16×16画素からなる領域に分割して異なる動きベクトルで動き補償処理を行うかを選択することができる。
また、16×16画素の内部をさらにAVCと同様の分割方法で細かい領域に分割して異なる動きベクトルで動き補償を行うこともできる。上記提案によると、マクロブロックの分割方法を動きの領域に合わせて適応的に変化させることが出来るようになっている。
図2はMPEG1、MPEG2、およびITU-T H.264、MPEG4-AVCなどでの順次走査画像(プログレッシブ画像)における16×16画素からなるマクロブロックの処理順を示したものである。これらの符号化方式の場合、16×16画素を単位として画面内をラスタースキャン順に処理が進められる。
これに対して非特許文献1で提案されている32×32画素もしくは64×64画素のマクロブロックサイズを使用する場合、逆量子化や逆変換処理の単位となる変換係数の16×16画素のブロックのスキャン順は変化する。
図3は32×32画素のマクロブロックサイズを選択した場合の16×16画素のブロックのスキャン順である。また、64×64画素のマクロブロックの画素サイズを選択した場合は図4に示されるスキャン順となる。
Peisong Chenn,Yan Ye,Marta Karczewicz,"Video Coding Using Extended Block Sizes", COM16-C123-E, Qualcomm Inc
しかしながら、この非特許文献1に記載の提案の場合、マクロブロックの水平垂直方向の画素数を両方とも増大させることをが原因となり、マクロブロック処理の複雑さや、処理に必要なメモリ領域やバッファサイズが増大してしまう恐れがあった。
例えば64×64画素のマクロブロックサイズを選択した場合、1マクロブロック分の画素データもしくは変換係数データをバッファリングするメモリ領域は16×16画素の場合の16倍必要となる。たとえば8ビットビデオ信号の色差フォーマット4:2:0の場合においてはマクロブロックサイズが16×16画素の場合、画素データ1マクロブロック分のバッファのサイズは384バイトとなるが、64×64画素の場合、6144バイトとなる。
他にもMPEG4-AVCにおける画面内予測(イントラ予測)では後続のマクロブロックにおける画面内予測処理のために、現在のマクロブロックの画素のうち右端1画素列と最下1画素行を、デブロッキングフィルタ処理を行う前の状態の画素値で保存しておく必要がある。
マクロブロックの最下1画素行については、マクロブロックの水平方向サイズに関わらず画面全体の水平方向画素サイズ分のバッファが必要となるが、マクロブロックの右端1画素列分を保持するレジスタもしくはメモリ領域はマクロブロックの垂直方向の画素サイズに比例する。
つまり、マクロブロックサイズが16×16画素の場合に比較して64×64画素では4倍のレジスタもしくはメモリ領域が必要となる。
また、MPEG4-AVCにおけるデブロッキングフィルタ処理をマクロブロック単位で実行することを考えると、マクロブロックをまたがったフィルタ処理が存在するため、現在のマクロブロックの画素のうち右端4画素列と最下4画素行を保存しておく必要がある。
画面内予測(イントラ予測)と同様にマクロブロック内の最下4画素行分のデータの保持については画面全体の水平方向画素サイズ分のバッファが必要となるが、マクロブロックの右端4画素列分を保持するレジスタ若しくはメモリ領域は、マクロブロックの垂直方向の画素サイズに比例する。
つまりマクロブロックサイズが16×16画素の場合に比較して64×64画素では4倍のレジスタもしくはメモリ領域が必要となる。
別な観点の問題点として、MPEG1、MPEG2、ITU-T H.264/MPEG4-AVCなどにおいて、インター予測(画面間予測)においてマクロブロックサイズを拡張する場合、画像の復号処理単位が16×16画素単位ではなくなるため実装が複雑化する恐れがあった。
例えば、MPEG1、MPEG2、ITU-T H.264/MPEG4-AVCなどにおいて16×16画素単位の変換係数の場合、スキャン順はラスタースキャン順であったが、マクロブロックの水平・垂直方向の画素サイズを拡張すると、スキャン順は、図3や図4に示されるようにジグザグスキャン順序になるので、マクロブロックサイズに応じてスキャン順を変更する等の、複雑な制御が必要になる恐れがあった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、マクロブロックサイズによって処理順が変化しないようにして、より容易に符号化効率を向上させることができるようにすることを目的とする。
本発明の一側面は、画像を符号化する際の処理単位となる前記画像の部分領域の垂直方向のサイズを固定値として所定の値に設定し、水平方向のサイズを、前記画像に関するパラメータの値に応じて設定する領域設定手段と、前記領域設定手段により設定された前記部分領域を処理単位として画面間予測および動き補償を行い、予測画像を生成する動き予測補償手段とを備える画像処理装置である。
前記画像に関するパラメータは前記画像のサイズであり、前記領域設定手段は、前記画像のサイズが大きいほど、前記部分領域の水平方向のサイズを大きく設定することができる。
前記画像に関するパラメータは前記画像を符号化する際のビットレートであり、前記領域設定手段は、前記ビットレートが低いほど、前記部分領域の水平方向のサイズを大きく設定することができる。
前記画像に関するパラメータは画像の動きであり、前記領域設定手段は、前記画像の動きが小さいほど、前記部分領域の水平方向のサイズを大きく設定することができる。
前記画像に関するパラメータは前記画像における同一テクスチャの範囲であり、前記領域設定手段は、前記画像において同一テクスチャの範囲が広いほど、前記部分領域の水平方向のサイズを大きく設定することができる。
前記領域設定手段は、符号化規格で規定されているサイズを前記固定値として設定することができる。
前記符号化規格は、AVC(Advanced Video Coding)/H.264規格であり、前記領域設定手段は、前記パラメータの値によらず、前記部分領域の垂直方向のサイズを16画素に設定することができる。
前記領域設定手段により前記水平方向のサイズが設定された前記部分領域の分割数を設定する分割数設定手段をさらに備えることができる。
前記画像から特徴量を抽出する特徴量抽出手段をさらに備え、前記領域設定手段は、前記特徴量抽出手段により抽出された前記画像の特徴量に含まれる前記パラメータの値に応じて前記部分領域の水平方向のサイズを設定することができる。
前記領域設定手段により大きさが設定された前記部分領域を処理単位として、前記画像と、前記動き予測補償手段により生成された前記予測画像との差分値を符号化し、ビットストリームを生成する符号化手段をさらに備えることができる。
前記符号化手段は、前記ビットストリームと、前記領域設定手段により設定された前記部分領域の水平方向のサイズを示す情報とを伝送することができる。
前記領域設定手段により設定された、水平方向に並ぶ前記部分領域の集合である部分領域ラインの各部分領域の水平方向のサイズが、前記部分領域ラインの1つ上の部分領域ラインの各部分領域の水平方向のサイズと同一であるかを示す繰り返しフラグを生成する繰り返しフラグ生成手段をさらに備え、前記符号化手段は、前記ビットストリームに、前記繰り返しフラグ生成手段により生成された前記繰り返しフラグとを伝送することができる。
前記領域設定手段により設定された、水平方向に並ぶ前記部分領域の集合である部分領域ラインの各部分領域の水平方向のサイズが互いに同一であるかを示す固定フラグを生成する固定フラグ生成手段をさらに備え、前記符号化手段は、前記ビットストリームと、前記固定フラグ生成手段により生成された前記固定フラグとを伝送することができる。
前記領域設定手段によりサイズが設定された前記部分領域を処理単位として、前記画像が符号化されたビットストリームを復号する復号手段をさらに備えることができる。
前記復号手段は、前記ビットストリームと、前記部分領域の水平方向のサイズを示す情報とを受け取り、前記領域設定手段は、前記復号手段により受け取られた前記部分領域の水平方向のサイズを示す情報に基づいて前記部分領域の水平方向のサイズを設定することができる。
前記復号手段は、前記ビットストリームと、前記画像において水平方向に並ぶ前記部分領域の集合である部分領域ラインの各部分領域の水平方向のサイズが、前記部分領域ラインの1つ上の部分領域ラインの各部分領域の水平方向のサイズと同一であるかを示す繰り返しフラグを受け取り、前記領域設定手段は、前記復号手段により受け取られた前記繰り返しフラグに基づいて前記部分領域の水平方向のサイズを設定することができる。
前記復号手段は、前記ビットストリームと、前記画像において水平方向に並ぶ前記部分領域の集合である部分領域ラインの各部分領域の水平方向のサイズが互いに同一であるかを示す固定フラグを受け取り、前記領域設定手段は、前記復号手段により受け取られた前記固定フラグに基づいて前記部分領域の水平方向のサイズを設定することができる。
本発明の一側面は、また、画像処理装置の画像処理方法であって、領域設定手段が、画像を符号化する際の処理単位となる前記画像の部分領域の垂直方向のサイズを固定値として所定の値に設定し、水平方向のサイズを、前記画像に関するパラメータの値に応じて設定し、動き予測補償手段が、サイズが設定された前記部分領域を処理単位として画面間予測および動き補償を行い、予測画像を生成する画像処理方法である。
本発明の一側面においては、画像を符号化する際の処理単位となる画像の部分領域の垂直方向のサイズが固定値として所定の値に設定され、水平方向のサイズが、画像に関するパラメータの値に応じて設定され、そのサイズが設定された部分領域を処理単位として画面間予測および動き補償が行われ、予測画像が生成される。
本発明によれば、画像データの符号化、若しくは、符号化された画像データの復号を行うことができる。特に、負荷の増大を抑制しながら、符号化効率を向上させることができる。
マクロブロックの例を説明する図である。 16×16画素のマクロブロックの処理順の例を説明する図である。 32×32画素のマクロブロックの処理順の例を説明する図である。 64×64画素のマクロブロックの処理順の例を説明する図である。 本発明を適用した画像符号化装置の主な構成例を示すブロック図である。 マクロブロックの例を示す図である。 マクロブロックの分割例を示す図である。 マクロブロックのサイズ変更例を示す図である。 マクロブロック内の処理順の例を示す図である。 マクロブロック内の処理順のより詳細な例を示す図である。 画像符号化装置100の詳細な構成例を示すブロック図である。 符号化処理の流れの例を説明するフローチャートである。 予測処理の流れの例を説明するフローチャートである。 インター動き予測処理の流れの例を説明するフローチャートである。 マクロブロック設定処理の流れの例を説明するフローチャートである。 フラグ生成処理の流れの例を説明するフローチャートである。 本発明を適用した画像復号装置の主な構成例を示すブロック図である。 画像復号装置200の詳細な構成例を示すブロック図である。 復号処理の流れの例を説明するフローチャートである。 予測処理の流れの例を説明するフローチャートである。 インター動き予測処理の流れの例を説明するフローチャートである。 マクロブロック設定処理の流れの例を説明するフローチャートである。 本発明を適用したパーソナルコンピュータの主な構成例を示すブロック図である。 本発明を適用したテレビジョン受像機の主な構成例を示すブロック図である。 本発明を適用した携帯電話機の主な構成例を示すブロック図である。 本発明を適用したハードディスクレコーダの主な構成例を示すブロック図である。 本発明を適用したカメラの主な構成例を示すブロック図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(画像符号化装置)
2.第2の実施の形態(画像復号装置)
3.第3の実施の形態(パーソナルコンピュータ)
4.第4の実施の形態(テレビジョン受像機)
5.第5の実施の形態(携帯電話機)
6.第6の実施の形態(ハードディスクレコーダ)
7.第7の実施の形態(カメラ)
<1.第1の実施の形態>
[画像符号化装置]
図5は、本発明を適用した画像処理装置としての画像符号化装置の一実施の形態の構成を表している。
図5に示される画像符号化装置100は、例えば、H.264及びMPEG(Moving Picture Experts Group)4 Part10(AVC(Advanced Video Coding))(以下H.264/AVCと称する)方式で画像を圧縮符号化する符号化装置である。ただし、画像符号化装置100は、インター符号化を行う際に、マクロブロックの水平方向のサイズを変更することにより、マクロブロックサイズを変更することができる。マクロブロックの垂直方向のサイズは固定とする。
図5の例において、画像符号化装置100は、A/D(Analog / Digital)変換部101、画面並べ替えバッファ102、演算部103、直交変換部104、量子化部105、可逆符号化部106、および蓄積バッファ107を有する。また、画像符号化装置100は、逆量子化部108、逆直交変換部109、および演算部110を有する。さらに、画像符号化装置100は、デブロックフィルタ111、およびフレームメモリ112を有する。また、画像符号化装置100は、選択部113、イントラ予測部114、動き予測補償部115、および選択部116を有する。さらに、画像符号化装置100は、レート制御部117を有する。また、画像符号化装置100は、特徴量抽出部121、マクロブロック設定部122、およびフラグ生成部123を有する。
A/D変換部101は、入力された画像データをA/D変換し、画面並べ替えバッファ102に出力し、記憶させる。画面並べ替えバッファ102は、記憶した表示の順番のフレームの画像を、GOP(Group of Picture)構造に応じて、符号化のためのフレームの順番に並べ替える。画面並べ替えバッファ102は、フレームの順番を並び替えた画像を、演算部103、イントラ予測部114、および動き予測補償部115に供給する。
演算部103は、画面並べ替えバッファ102から読み出された画像から、選択部116から供給される予測画像を減算し、その差分情報を直交変換部104に出力する。例えば、イントラ符号化が行われる画像の場合、演算部103は、画面並べ替えバッファ102から読み出された画像にイントラ予測部114から供給される予測画像を加算する。また、例えば、インター符号化が行われる画像の場合、演算部103は、画面並べ替えバッファ102から読み出された画像に動き予測補償部115から供給される予測画像を加算する。
直交変換部104は、演算部103からの差分情報に対して、離散コサイン変換、カルーネン・レーベ変換等の直交変換を施し、その変換係数を量子化部105に供給する。量子化部105は、直交変換部104が出力する変換係数を量子化する。量子化部105は、量子化された変換係数を可逆符号化部106に供給する。
可逆符号化部106は、その量子化された変換係数に対して、可変長符号化、算術符号化等の可逆符号化を施す。
可逆符号化部106は、イントラ予測を示す情報などをイントラ予測部114から取得し、インター予測モードを示す情報などを動き予測補償部115から取得する。なお、イントラ予測を示す情報は、以下、イントラ予測モード情報とも称する。また、インター予測(画面間予測)を示す情報モードを示す情報は、以下、インター予測モード情報とも称する。
可逆符号化部106は、量子化された変換係数を符号化するとともに、フィルタ係数、イントラ予測モード情報、インター予測モード情報、および量子化パラメータなどを、符号化データのヘッダ情報の一部とする(多重化する)。可逆符号化部106は、符号化して得られた符号化データを蓄積バッファ107に供給して蓄積させる。
例えば、可逆符号化部106においては、可変長符号化または算術符号化等の可逆符号化処理が行われる。可変長符号化としては、H.264/AVC方式で定められているCAVLC(Context-Adaptive Variable Length Coding)などがあげられる。算術符号化としては、CABAC(Context-Adaptive Binary Arithmetic Coding)などがあげられる。
蓄積バッファ107は、可逆符号化部106から供給された符号化データを、一時的に保持し、所定のタイミングにおいて、H.264/AVC方式で符号化された符号化画像として、例えば、後段の図示せぬ記録装置や伝送路などに出力する。
また、量子化部105において量子化された変換係数は、逆量子化部108にも供給される。逆量子化部108は、その量子化された変換係数を、量子化部105による量子化に対応する方法で逆量子化し、得られた変換係数を、逆直交変換部109に供給する。
逆直交変換部109は、供給された変換係数を、直交変換部104による直交変換処理に対応する方法で逆直交変換する。逆直交変換された出力は、演算部110に供給される。
演算部110は、逆直交変換部109より供給された逆直交変換結果、すなわち、復元された差分情報に、選択部116から供給される予測画像を加算し、局部的に復号された画像(復号画像)を得る。例えば、差分情報が、イントラ符号化が行われる画像に対応する場合、演算部110は、その差分情報にイントラ予測部114から供給される予測画像を加算する。また、たとえば、差分情報が、インター符号化が行われる画像に対応する場合、演算部110は、その差分情報に動き予測補償部115から供給される予測画像を加算する。
その加算結果は、デブロックフィルタ111またはフレームメモリ112に供給される。
デブロックフィルタ111は、適宜デブロックフィルタ処理を行うことにより復号画像のブロック歪を除去するとともに、例えばウィナーフィルタ(Wiener Filter)を用いて適宜ループフィルタ処理を行うことにより画質改善を行う。デブロックフィルタ111は、各画素をクラス分類し、クラスごとに適切なフィルタ処理を施す。デブロックフィルタ111は、そのフィルタ処理結果をフレームメモリ112に供給する。
フレームメモリ112は、所定のタイミングにおいて、蓄積されている参照画像を、選択部113を介してイントラ予測部114または動き予測補償部115に出力する。
例えば、イントラ符号化が行われる画像の場合、フレームメモリ112は、参照画像を、選択部113を介してイントラ予測部114に供給する。また、例えば、インター符号化が行われる画像の場合、フレームメモリ112は、参照画像を、選択部113を介して動き予測補償部115に供給する。
画像符号化装置100においては、例えば、画面並べ替えバッファ102からのIピクチャ、Bピクチャ、およびPピクチャが、イントラ予測(イントラ処理とも称する)する画像として、イントラ予測部114に供給される。また、画面並べ替えバッファ102から読み出されたBピクチャおよびPピクチャが、インター予測(インター処理とも称する)する画像として、動き予測補償部115に供給される。
選択部113は、フレームメモリ112から供給される参照画像を、イントラ符号化を行う画像の場合、イントラ予測部114に供給し、インター符号化を行う画像の場合、動き予測補償部115に供給する。
イントラ予測部114は、画面内の画素値を用いて予測画像を生成するイントラ予測(画面内予測)を行う。イントラ予測部114は、複数のモード(イントラ予測モード)によりイントラ予測を行う。
イントラ予測部114は、全てのイントラ予測モードで予測画像を生成し、各予測画像を評価し、最適なモードを選択する。イントラ予測部114は、最適なイントラ予測モードを選択すると、その最適なモードで生成された予測画像を、選択部116を介して演算部103に供給する。
また、上述したように、イントラ予測部114は、採用したイントラ予測モードを示すイントラ予測モード情報等の情報を、適宜可逆符号化部106に供給する。
動き予測補償部115は、インター符号化が行われる画像について、画面並べ替えバッファ102から供給される入力画像と、選択部113を介してフレームメモリ112から供給される参照フレームとなる復号画像とを用いて、動きベクトルを算出する。動き予測補償部115は、算出した動きベクトルに応じて動き補償処理を行い、予測画像(インター予測画像情報)を生成する。
このとき動き予測補償部115は、マクロブロック設定部122によりサイズが設定されたマクロブロックを用いてインター予測を行う。
動き予測補償部115は、候補となる全てのインター予測モードのインター予測処理を行い、予測画像を生成する。動き予測補償部115は、生成された予測画像を、選択部116を介して演算部103に供給する。
また、動き予測補償部115は、採用されたインター予測モードを示すインター予測モード情報や、算出した動きベクトルを示す動きベクトル情報を可逆符号化部106に供給する。
選択部116は、イントラ符号化を行う画像の場合、イントラ予測部114の出力を演算部103に供給し、インター符号化を行う画像の場合、動き予測補償部115の出力を演算部103に供給する。
レート制御部117は、蓄積バッファ107に蓄積された圧縮画像に基づいて、オーバーフローあるいはアンダーフローが発生しないように、量子化部105の量子化動作のレートを制御する。
特徴量抽出部121は、A/D変換部101から出力される、デジタル化された画像データから画像の特徴量を抽出する。画像の特徴量としては、例えば、同一テクスチャの広さ、画像サイズ、およびビットレート等があげられる。もちろん、特徴量抽出部121が、これらのパラメータ以外のパラメータを特徴量として抽出するようにしてもよいし、上述したパラメータのうちの一部のみを特徴量として抽出するようにしてもよい。
特徴量抽出部121は、抽出した特徴量をマクロブロック設定部122に供給する。
マクロブロック設定部122は、特徴量抽出部121から供給される画像の特徴量に基づいて、マクロブロックサイズを設定する。また、マクロブロック設定部122は、動き予測補償部115から供給される、動き予測補償部115が検出した画像の動きの大きさに従ってマクロブロックサイズを設定することもできる。
マクロブロック設定部122は、設定したマクロブロックサイズを動き予測補償部115およびフラグ生成部123に通知する。動き予測補償部115は、マクロブロック設定部122により設定されたマクロブロックサイズで動き予測補償を行う。
フラグ生成部123は、マクロブロック設定部122から供給されるマクロブロックサイズを示す情報に基づいて、現在の処理対象のマクロブロックライン(マクロブロックの画像水平方向の並び)についてのフラグ情報を生成する。例えば、フラグ生成部123は、繰り返しフラグや固定フラグの設定を行う。
繰り返しフラグとは、現在の処理対象のマクロブロックラインにおける各マクロブロックのサイズが、その1つ上のマクロブロックラインにおける各マクロブロックのサイズと同一であることを示すフラグ情報である。また、固定フラグとは、現在の処理対象のマクロブロックラインの各マクロブロックのサイズが全て同一であることを示すフラグ情報である。
もちろんフラグ生成部123は、任意の内容のフラグ情報を生成することができる。つまり、フラグ生成部123が、これら以外のフラグ情報を生成するようにしてもよい。フラグ生成部123は、生成したフラグ情報を可逆符号化部106に供給し、コードストリームに付加させる。
[マクロブロック]
マクロブロック設定部122が設定可能なマクロブロックのサイズの例を図6に示す。図6に示されるマクロブロック131のサイズは16×16画素である。また、マクロブロック132のサイズは、水平方向を長手方向とする32×16画素である。さらに、マクロブロック133のサイズは、水平方向を長手方向とする64×16画素である。また、マクロブロック134のサイズは、水平方向を長手方向とする128×16画素である。さらに、マクロブロック135のサイズは、水平方向を長手方向とする256×16画素である。
マクロブロック設定部122は、動き予測補償部115において行われるインター予測の処理対象マクロブロックのサイズとして、例えば、これらのサイズの中から最適なサイズを1つ選択する。もちろん、マクロブロック設定部122が設定するマクロブロックのサイズは任意であり、図6に示される以外のサイズであってもよい。
ただし、マクロブロック設定部122は、図6に示されるように、マクロブロックの垂直方向のサイズは変更しない(所定のサイズに固定する)。つまり、マクロブロックサイズを大きくする場合、マクロブロック設定部122は、水平方向のサイズを長くする。
このようにマクロブロック設定部122が、マクロブロックの垂直方向のサイズを固定値とすることにより、以下に説明するような効果がえられる。
まず、マクロブロックサイズの変更が可能であるので、画像の内容(同一テクスチャの範囲やエッジの位置等)、画像のサイズ、画像の動きの大きさ、またはビットレート等の各種パラメータに応じて適切なサイズを選択することができ、マクロブロックのサイズが固定の場合と比べて、符号化効率を向上させることができる。
次に、マクロブロック設定部122がマクロブロックサイズを大きくしても、イントラ予測において隣接画素として保持しなければならないデータ量の増大を抑制することができる。例えば、イントラ予測においては、隣接画素として、マクロブロックの右端の1画素列が記憶されなければならないが、この場合、マクロブロックサイズが変更されても、マクロブロックの垂直方向のサイズは不変であるので、マクロブロックの右端の1画素列の画素数は不変であり、そのデータ量は略変化しない。
また、マクロブロックの分割が複雑になるのを抑制することができる。図6に示されるようなマクロブロックの分割方法を図7に示す。マクロブロックの水平方向の画素サイズが32画素以上の場合、それぞれの画素サイズのマクロブロックにおいて、マクロブロックと同じ画素サイズで動き補償処理を行うか、もしくは水平画素サイズを2等分に分割したサイズで動き補償処理を行うかを選択することができる。分割された動き補償処理のブロックサイズが32画素以上の場合はそれぞれのブロックにおいてさらに水平画素サイズを2等分に分割したサイズで動き補償処理を行うことが出来る。マクロブロックの水平方向の画素サイズ、もしくは分割されたブロックの水平方向のサイズが16画素の場合、それ以降の分割については図7に示されるようにITU-T H.264、 MPEG4-AVCで規定されている分割方法と同じとする。
このように、マクロブロックサイズが16×16画素以下の場合は、従来通りの方法でマクロブロックを分割することができ、マクロブロックサイズが16×16画素よりも大きい場合、左右に2等分するのみとすることができる。つまり、従来の拡張マクロブロックの場合と比べて、マクロブロックの分割が容易になる。
さらに、例えば、図8に示されるように、画面内で水平方向のマクロブロックサイズを16画素、32画素、64画素、128画素、256画素の中から適応的に切り替えるようにすることができる。マクロブロックの垂直方向のサイズは固定されているので、図8に示されるマクロブロック141乃至マクロブロック145のように、同一マクロブロックライン上で、任意にマクロブロックの(水平方向の)サイズを変更することが可能になる。したがって、従来の拡張マクロブロックの場合よりも符号化効率をより向上させることができる。
このようにマクロブロックサイズを任意に変更することができるので、各マクロブロックの分割を省略することもできる。この場合、マクロブロックに対して1つの動きベクトルが割り当てられる。なお、マクロブロック141のように、水平方向のサイズが16画素のマクロブロックについては、ITU-T H.264, MPEG4-AVCで規定されている分割方法と同様に分割が行われるようにしてもよい。
なお、人間の視覚には、垂直方向の変化の感度は高く、水平方向の変化の感度は低いという特性がある。したがって、図8の例のように、マクロブロックの垂直方向のサイズは全て同一とし、水平方向のサイズのみを変化させることにより、画面内におけるマクロブロックサイズの変化が与える視覚的影響を低減させることができる。
また、垂直方向のサイズが固定であるので、マクロブロックサイズによってスキャン順を変更する必要がなく、制御が容易である。図6の各マクロブロックサイズのスキャン順の例を図9に示す。
図9に示されるように、マクロブロック131乃至マクロブロック135のいずれのサイズであっても、16×16画素を単位としてラスタスキャン順に処理が進む。図9に示される四角は16×16画素を示しており、その内部の番号は処理順を示している。
このように、マクロブロックサイズが大きくなっても、16×16画素を単位として、左から右に処理が進められるだけであるので、処理順は、隣のマクロブロックに処理が移動した場合と同様である。つまり、マクロブロックサイズによらず処理手順が同一であるので、制御が容易になる。
なお、16×16画素内の変換係数のブロック分割および復号化順序は、ITU-T H.264、 MPEG4-AVCで規定されている通りとなる。図10は色差フォーマット4:2:0の時のITU-T H.264、 MPEG4-AVCで規定されている16×16画素内の変換係数のブロック分割およびその分割された各領域の処理順序を示したものである。
例えば、輝度成分が4×4画素単位で符号化される場合、輝度成分Yのマクロブロック151の4×4の領域、色差成分Cbのマクロブロック152の2×2の領域、並びに、色差成分Crのマクロブロック153の2×2の領域は、図10Aに示されるような番号順に処理される。
また例えば、輝度成分が8×8画素単位で符号化される場合、輝度成分Yのマクロブロック151の2×2の領域、色差成分Cbのマクロブロック152の2×2の領域、並びに、色差成分Crのマクロブロック153の2×2の領域は、図10Bに示されるような番号順に処理される。
なお、マクロブロックの垂直方向についてはサイズが固定されていればよく、その大きさは任意である。ただし、上述したように、マクロブロックの垂直方向のサイズを16画素とすることにより、既存の符号化規格(例えば、ITU-T H.264、 MPEG4-AVC、若しくはMPEG2等)との親和性を向上させることができる。
例えば、ITU-T H.264、MPEG4-AVC、若しくはMPEG2等の符号化規格においては、ブロックサイズとして16×16画素が規定されている。マクロブロックの垂直方向のサイズとして、このような既存の符号化規格に規定されるブロックサイズの垂直方向のサイズ(例えば16画素)を用いることにより、例えば、上述したように、16×16画素以下の処理については、その符号化規格の規定通りに行うようにすることができる。このように既存の符号化規格との親和性を高めることにより、その符号化規格との互換性を向上させることができるだけでなく、開発を容易にすることができる。
[画像符号化装置の詳細]
図11は、図5の画像符号化装置100の内部の、動き予測補償部115、マクロブロック設定部122、およびフラグ生成部123の構成例を示すブロック図である。
図11に示されるように、動き予測補償部115は、動き予測部161および動き補償部162を有する。
動き予測部161は、画面並べ替えバッファ102から供給される入力画像とフレームメモリ112から供給される参照画像とを用いて、マクロブロック設定部122により設定されたマクロブロックサイズおよび分割数で動き検出を行う。動き予測部161は、動きベクトル等のパラメータをフィードバックさせる。マクロブロック設定部122は、そのフィードバックされたパラメータや、特徴量抽出部121から供給されるパラメータ等に基づいて、マクロブロックサイズおよび分割数を設定し、動き予測部161および動き補償部162に通知する。動き予測部161は、その設定の下、動き検出を行い、動きベクトル情報を生成する。動き予測部161は、その動きベクトル情報を、動き補償部162や可逆符号化部106に供給する。
動き補償部162は、動き予測部161から供給される動きベクトル情報、および、フレームメモリ112から供給される参照画像を用いて、マクロブロック設定部122により設定されたマクロブロックサイズおよび分割数で動き補償を行い、予測画像を生成する。
動き補償部162は、その予測画像を選択部116を介して演算部103および演算部110に供給する。また、動き補償部162は、インター予測モード情報を可逆符号化部106に供給する。
マクロブロック設定部122は、パラメータ判定部171、サイズ決定部172、および分割数決定部173を有する。
パラメータ判定部171は、特徴量抽出部121や動き予測部161等から供給されるパラメータを判定する。サイズ決定部172は、パラメータ判定部171によるパラメータの判定結果に基づいて、マクロブロックの水平方向のサイズを決定する(垂直方向のサイズは固定値である)。分割数決定部173は、パラメータ判定部171によるパラメータの判定結果や、マクロブロックサイズに応じて、マクロブロックの分割数を決定する。
マクロブロック設定部122は、このように決定されたマクロブロックサイズを示すマクロブロックサイズ情報や、分割数を示すマクロブロック分割情報を、動き予測部161に供給する。また、マクロブロック設定部122は、このマクロブロックサイズ情報やマクロブロック分割情報をフラグ生成部123にも供給する。
フラグ生成部123は、繰り返しフラグ生成部181および固定フラグ生成部182を有する。繰り返しフラグ生成部181は、マクロブロック設定部122から供給されたマクロブロックサイズ情報やマクロブロック分割情報を用いて、必要に応じて繰り返しフラグをセットする。つまり、繰り返しフラグ生成部181は、現在処理対象のマクロブロックラインと、その1つ上のマクロブロックラインとで、マクロブロックサイズ(分割数も含めてもよい)の構成が互いに同一である場合、繰り返しフラグを立てる。
固定フラグ生成部182は、マクロブロック設定部122から供給されたマクロブロックサイズ情報やマクロブロック分割情報を用いて、必要に応じて固定フラグをセットする。つまり、固定フラグ生成部182は、現在処理対象のマクロブロックラインの全マクロブロックのサイズ(分割数も含めてもよい)が互いに同一である場合、固定フラグを立てる。
フラグ生成部123はこれらのフラグ情報を生成すると、マクロブロックサイズ情報やマクロブロック分割情報とともに、可逆符号化部106に供給する。可逆符号化部106は、マクロブロックサイズ情報やマクロブロック分割情報とともに、これらのフラグ情報をコードストリームに付加する。つまり、これらのフラグ情報は、復号側に供給される。
[符号化処理]
次に、以上のような画像符号化装置100により実行される各処理の流れについて説明する。最初に、図12のフローチャートを参照して、符号化処理の流れの例を説明する。
ステップS101において、A/D変換部101は入力された画像をA/D変換する。ステップS102において、特徴量抽出部121は、A/D変換された入力画像から特徴量を抽出する。ステップS103において、画面並べ替えバッファ102は、A/D変換部101から供給された画像を記憶し、各ピクチャの表示する順番から符号化する順番への並べ替えを行う。
ステップS104において、イントラ予測部114および動き予測補償部115は、それぞれ画像の予測処理を行う。すなわち、ステップS104において、イントラ予測部114は、イントラ予測モードのイントラ予測処理を行う。動き予測補償部115は、インター予測モードの動き予測補償処理を行う。
ステップS105において、選択部116は、イントラ予測部114および動き予測補償部115から出力された各コスト関数値に基づいて、最適予測モードを決定する。つまり、選択部116は、イントラ予測部114により生成された予測画像と、動き予測補償部115により生成された予測画像のいずれか一方を選択する。
また、この予測画像の選択情報は、イントラ予測部114または動き予測補償部115に供給される。最適イントラ予測モードの予測画像が選択された場合、イントラ予測部114は、最適イントラ予測モードを示す情報(すなわち、イントラ予測モード情報)を、可逆符号化部106に供給する。
最適インター予測モードの予測画像が選択された場合、動き予測補償部115は、最適インター予測モードを示す情報と、必要に応じて、最適インター予測モードに応じた情報を可逆符号化部106に出力する。最適インター予測モードに応じた情報としては、動きベクトル情報やフラグ情報、参照フレーム情報などがあげられる。
また、この場合、フラグ生成部123は、フラグ情報、マクロブロックサイズ情報、およびマクロブロック分割情報等を適宜可逆符号化部106に供給する。
ステップS106において、演算部103は、ステップS103で並び替えられた画像と、ステップS104の予測処理により得られた予測画像との差分を演算する。予測画像は、インター予測する場合は動き予測補償部115から、イントラ予測する場合はイントラ予測部114から、それぞれ選択部116を介して演算部103に供給される。
差分データは元の画像データに較べてデータ量が低減される。したがって、画像をそのまま符号化する場合に較べて、データ量を圧縮することができる。
ステップS107において、直交変換部104は演算部103から供給された差分情報を直交変換する。具体的には、離散コサイン変換、カルーネン・レーベ変換等の直交変換が行われ、変換係数が出力される。ステップS108において、量子化部105は変換係数を量子化する。
ステップS109において、可逆符号化部106は量子化部105から出力された量子化された変換係数を符号化する。すなわち、差分画像(インターの場合、2次差分画像)に対して、可変長符号化や算術符号化等の可逆符号化が行われる。
なお、可逆符号化部106は、ステップS105の処理により選択された予測画像の予測モードに関する情報を符号化し、差分画像を符号化して得られる符号化データのヘッダ情報に付加する。
つまり、可逆符号化部106は、イントラ予測部114から供給されるイントラ予測モード情報、または、動き予測補償部115から供給される最適インター予測モードに応じた情報なども符号化し、ヘッダ情報に付加する。また、可逆符号化部106は、フラグ生成部123から供給される各種情報も、符号化データのヘッダ情報等に付加する。
ステップS110において蓄積バッファ107は、可逆符号化部106から出力される符号化データを蓄積する。蓄積バッファ107に蓄積された符号化データは、適宜読み出され、伝送路を介して復号側に伝送される。
ステップS111においてレート制御部117は、蓄積バッファ107に蓄積された圧縮画像に基づいて、オーバーフローあるいはアンダーフローが発生しないように、量子化部105の量子化動作のレートを制御する。
また、ステップS108の処理により量子化された差分情報は、次のようにして局部的に復号される。すなわち、ステップS112において、逆量子化部108は量子化部105により量子化された変換係数を量子化部105の特性に対応する特性で逆量子化する。ステップS113において、逆直交変換部109は、逆量子化部108により逆量子化された変換係数を直交変換部104の特性に対応する特性で逆直交変換する。
ステップS114において、演算部110は、選択部116を介して入力される予測画像を局部的に復号された差分情報に加算し、局部的に復号された画像(演算部103への入力に対応する画像)を生成する。ステップS115においてデブロックフィルタ111は、演算部110から出力された画像をフィルタリングする。これによりブロック歪みが除去される。ステップS116においてフレームメモリ112は、フィルタリングされた画像を記憶する。なお、フレームメモリ112にはデブロックフィルタ111によりフィルタ処理されていない画像も演算部110から供給され、記憶される。
[予測処理]
次に、図13のフローチャートを参照して、図12のステップS104において実行される予測処理の流れの例を説明する。
ステップS131において、イントラ予測部114は処理対象のブロックの画素を、候補となる全てのイントラ予測モードでイントラ予測する。
画面並べ替えバッファ102から供給される処理対象の画像がインター処理される画像である場合、参照される画像がフレームメモリ112から読み出され、選択部113を介して動き予測補償部115に供給される。これらの画像に基づいて、ステップS132において、動き予測補償部115はインター動き予測処理を行う。すなわち、動き予測補償部115は、フレームメモリ112から供給される画像を参照して、候補となる全てのインター予測モードの動き予測処理を行う。
ステップS133において、動き予測補償部115は、ステップS132において算出されたインター予測モードに対してのコスト関数値の中から、最小値を与える予測モードを、最適インター予測モードとして決定する。そして、動き予測補償部115は、インター処理する画像と最適インター予測モードで生成された2次差分情報との差分、および最適インター予測モードのコスト関数値を、選択部116に供給する。
[インター動き予測処理]
図14は、図13のステップS132において実行されるインター動き予測処理の流れの例を説明するフローチャートである。
インター動き予測処理が開始されると、ステップS151において、マクロブロック設定部122は、マクロブロックの水平方向のサイズや分割数等を設定する。ステップS152において、動き予測補償部115は、動きベクトルと参照画像を決定する。ステップS153において、動き予測補償部115は、動き補償を行う。ステップS154において、フラグ生成部123は、フラグを生成する。ステップS154の処理が終了すると、画像符号化装置100は、処理を図13のステップS132に戻し、ステップS133に処理を進める。
[マクロブロック設定処理]
次に、図15のフローチャートを参照して、図14のステップS151において実行されるマクロブロック設定処理の流れの例を説明する。
マクロブロック設定処理が開始されると、マクロブロック設定部122は、ステップS171において、入力画像の画像サイズを取得する。ステップS172において、パラメータ判定部171は、その画像サイズを判定する。
ステップS173において、サイズ決定部172は、判定された画像サイズに応じてマクロブロックの水平方向のサイズを決定する。また、分割数決定部173は、ステップS174において、マクロブロックの分割数を決定する。
ステップS174の処理を終了すると、マクロブロック設定部122は、処理を図14のステップS151に戻し、ステップS152に処理を進める。
なお、以上においては、マクロブロックの水平方向のサイズや分割数を決定するためのパラメータとして入力画像の画像サイズを用いるように説明したが、このパラメータは任意であり、例えば、上述したように、画像の内容、動きの大きさ、またはビットレート等であってもよいし、これら以外であってもよい。また、複数のパラメータを用いて決定するようにしてもよい。
[フラグ生成処理]
次に、図16のフローチャートを参照して、図14のステップS154において実行されるフラグ生成処理の流れの例を説明する。
フラグ生成処理が開始されると、繰り返しフラグ生成部181は、ステップS191において、1つ上のマクロブロックラインとマクロブロックサイズのパターンが同一であるか否かを判定する。
同一であると判定すると、繰り返しフラグ生成部181は、処理をステップS192に進め、繰り返しフラグを立て、処理をステップS193に進める。ステップS191において、同一でないと判定された場合、繰り返しフラグ生成部181は、処理をステップS193に進める。
ステップS193において、固定フラグ生成部182は、当該マクロブロックラインのマクロブロックサイズが全て同一であるか否かを判定する。
同一であると判定された場合、固定フラグ生成部182は、処理をステップS194に進め、固定フラグを立て、フラグ生成処理を終了し、処理を図14のステップS154に戻し、さらにインター動き予測処理を終了させ、処理を図13のステップS132に戻し、ステップS133に処理を進める。
また、ステップS193において、同一でないと判定された場合、固定フラグ生成部182は、フラグ生成処理を終了し、処理を図14のステップS154に戻し、さらにインター動き予測処理を終了させ、処理を図13のステップS132に戻し、ステップS133に処理を進める。
以上のように、マクロブロックの水平方向のみサイズを可変とすることにより、画像符号化装置100は、負荷の増大を抑制しながら、符号化効率をより向上させることができる。
また、以上のように、マクロブロックサイズについてのフラグ情報を伝送することにより、後述するように、復号側において、マクロブロックサイズの設定をより容易に行うことができるようにすることができる。
なお、以上に説明した各ブロックのサイズは一例であり、上述した以外のサイズであってもよい。また、以上においては、マクロブロックサイズ情報、マクロブロック分割情報、およびフラグ情報等を復号側に伝送する方法として、可逆符号化部106が符号化データのヘッダ情報にこれらの情報を多重化するように説明したが、これらの情報の格納場所は任意である。例えば、可逆符号化部106が、これらの情報を、ビットストリームにシンタックスとして記述するようにしてもよい。また、可逆符号化部106が、これらの情報を、補助情報として所定の領域に格納して伝送するようにしてもよい。例えば、これらの情報が、SEI(Suplemental Enhancement Information)等のパラメータセット(例えばシーケンスやピクチャのヘッダ等)に格納されるようにしてもよい。
また、可逆符号化部106が、これらの情報を、符号化データとは別に(別のファイルとして)、画像符号化装置から画像復号装置に伝送させるようにしてもよい。その場合、これらの情報と符号化データとの対応関係を明確にする(復号側で把握することができるようにする)必要があるが、その方法は任意である。例えば、別途、対応関係を示すテーブル情報を作成してもよいし、対応先のデータを示すリンク情報を互いのデータに埋め込むなどしてもよい。
<2.第2の実施の形態>
[画像復号装置]
第1の実施の形態において説明した画像符号化装置100により符号化された符号化データは、所定の伝送路を介して、画像符号化装置100に対応する画像復号装置に伝送され、復号される。
以下に、その画像復号装置について説明する。図17は、本発明を適用した画像復号装置の主な構成例を示すブロック図である。
図17に示されるように、画像復号装置200は、蓄積バッファ201、可逆復号部202、逆量子化部203、逆直交変換部204、演算部205、デブロックフィルタ206、画面並べ替えバッファ207、およびD/A変換部208を有する。また、画像復号装置200は、フレームメモリ209、選択部210、イントラ予測部211、動き予測補償部212、および選択部213を有する。さらに、画像復号装置200は、マクロブロック設定部221を有する。
蓄積バッファ201は、伝送されてきた符号化データを蓄積する。この符号化データは、画像符号化装置100により符号化されたものである。可逆復号部202は、蓄積バッファ201から所定のタイミングで読み出された符号化データを、図5の可逆符号化部106の符号化方式に対応する方式で復号する。
逆量子化部203は、可逆復号部202により復号されて得られた係数データを、図5の量子化部105の量子化方式に対応する方式で逆量子化する。逆量子化部203は、逆量子化された係数データを、逆直交変換部204に供給する。逆直交変換部204は、図5の直交変換部104の直交変換方式に対応する方式で、その係数データを逆直交変換し、画像符号化装置100において直交変換される前の残差データに対応する復号残差データを得る。
逆直交変換されて得られた復号残差データは、演算部205に供給される。また、演算部205には、選択部213を介して、イントラ予測部211若しくは動き予測補償部212から予測画像が供給される。
演算部205は、その復号残差データと予測画像とを加算し、画像符号化装置100の演算部103により予測画像が減算される前の画像データに対応する復号画像データを得る。演算部205は、その復号画像データをデブロックフィルタ206に供給する。
デブロックフィルタ206は、復号された画像のブロック歪を除去した後、フレームメモリ209に供給し、蓄積させるとともに、画面並べ替えバッファ207にも供給する。
画面並べ替えバッファ207は、画像の並べ替えを行う。すなわち、図5の画面並べ替えバッファ102により符号化の順番のために並べ替えられたフレームの順番が、元の表示の順番に並べ替えられる。D/A変換部208は、画面並べ替えバッファ207から供給された画像をD/A変換し、図示せぬディスプレイに出力し、表示させる。
選択部210は、インター処理される画像と参照される画像をフレームメモリ209から読み出し、動き予測補償部212に供給する。また、選択部210は、イントラ予測に用いられる画像をフレームメモリ209から読み出し、イントラ予測部211に供給する。
イントラ予測部211には、ヘッダ情報を復号して得られたイントラ予測モードを示す情報等が可逆復号部202から適宜供給される。イントラ予測部211は、この情報に基づいて、予測画像を生成し、生成した予測画像を選択部213に供給する。
動き予測補償部212は、ヘッダ情報を復号して得られた情報(予測モード情報、動きベクトル情報、参照フレーム情報)を可逆復号部202から取得する。また、動き予測補償部212は、マクロブロック設定部221からマクロブロックサイズや分割数の指定を受ける。動き予測補償部212は、インター予測モードを示す情報が供給された場合、可逆復号部202やマクロブロック設定部221から供給される情報に基づいて、予測画像を生成し、生成した予測画像を選択部213に供給する。
選択部213は、動き予測補償部212またはイントラ予測部211により生成された予測画像を選択し、演算部205に供給する。
可逆復号部202は、コードストリームに付加されているフラグ情報、マクロブロックサイズ情報、およびマクロブロック分割情報等の各種情報をマクロブロック設定部221に供給する。
マクロブロック設定部221には、可逆復号部202から供給される、画像符号化装置100から供給された情報に基づいて、マクロブロックサイズやその分割数を設定し、動き予測補償部212にその設定を供給する。
[画像復号装置の詳細]
図18は、図17の画像復号装置200の内部の、動き予測補償部212およびマクロブロック設定部221の構成例を示すブロック図である。
図18に示されるように、動き予測補償部212は、動き予測部261および動き補償部262を有する。
動き予測部261は、画像符号化装置100の動き予測部161(図11)と基本的に同様の構成を有し、同様の処理を行う。動き補償部262は、画像符号化装置100の動き補償部162と基本的に同様の構成を有し、同様の処理を行う。
また、マクロブロック設定部221は、フラグ判定部271、サイズ決定部272、および分割数決定部273を有する。
サイズ決定部272は、画像符号化装置100のサイズ決定部172(図11)と基本的に同様の構成を有し、同様の処理を行う。分割数決定部273は、画像符号化装置100の分割数決定部273(図11)と基本的に同様の構成を有し、同様の処理を行う。
つまり、動き予測補償部212は、動き予測補償部115(図11)と基本的に同様の処理を行い、マクロブロック設定部221は、マクロブロック設定部122(図11)と基本的に同様の処理を行う。
ただし、マクロブロック設定部221は、可逆復号部202から供給される、フラグ情報、マクロブロックサイズ情報、およびマクロブロック分割情報等に基づいて、マクロブロックの水平方向のサイズや分割数の設定を行う。
そのため、マクロブロック設定部221は、パラメータ判定部171の代わりにフラグ判定部271を有する。フラグ判定部271は、可逆復号部202から供給される繰り返しフラグや固定フラグ等のフラグ情報を判定する。
サイズ決定部272は、可逆復号部202から供給されるマクロブロックサイズ情報やマクロブロック分割情報、並びに、フラグ判定部271による判定結果に基づいて、マクロブロックの水平方向のブロックサイズを決定する。
例えば、フラグ判定部271により繰り返しフラグが立てられていると判定された場合、サイズ決定部272は、処理対象マクロブロックラインの各マクロブロックの水平方向のサイズを、処理対象マクロブロックラインの1つ上のマクロブロックラインの各マクロブロックの水平方向のサイズと同一に設定する。
また、例えば、フラグ判定部271により固定フラグが立てられていると判定された場合、サイズ決定部272は、処理対象マクロブロックラインの各マクロブロックの水平方向のサイズを、全て同一に設定する。つまり、サイズ決定部272は、処理対象マクロブロックラインの左端のマクロブロックについてのみ、マクロブロックサイズ情報から、水平方向のサイズを決定し、処理対象マクロブロックラインの左から2番目以降のマクロブロックについては、全てのその左端のマクロブロックサイズに統一する。
これらのフラグが立っていない場合、サイズ決定部272は、各マクロブロックのサイズを、マクロブロックサイズ情報に基づいて1つずつ決定する。つまり、サイズ決定部272は、画像符号化装置100における各マクロブロックのサイズを1つずつ確認し、処理対象のマクロブロックのサイズを、そのサイズに合わせる。
これに対して、フラグが立っている場合、上述したように、マクロブロックライン単位で、各マクロブロックの水平方向のサイズを一気に決定することができる。つまり、画像符号化装置100から供給されるフラグ情報を用いることにより、マクロブロック設定部221は、容易にマクロブロックサイズを決定することができる。
分割数決定部273は、画像符号化装置100から供給されるマクロブロック分割情報に基づいて、各マクロブロックの分割数を、画像符号化装置100の場合と同様にする。なお、マクロブロックサイズの場合と同様に、分割数決定部273が、フラグ情報に基づいて、マクロブロックライン単位で、各マクロブロックの分割数を一気に決定するようにしてもよい。
ところで、画像復号装置200においては、繰り返しフラグや固定フラグの生成は行われない。
また、動き予測補償部212は、動き予測補償部115と同様に、マクロブロック設定部221により設定されたマクロブロックサイズで動き予測や動き補償を行うが、インター予測モード情報や動きベクトル情報を出力しない。
[復号処理]
次に、以上のような画像復号装置200により実行される各処理の流れについて説明する。最初に、図19のフローチャートを参照して、復号処理の流れの例を説明する。
復号処理が開始されると、ステップS201において、蓄積バッファ201は伝送されてきた符号化データを蓄積する。ステップS202において、可逆復号部202は、蓄積バッファ201から供給される符号化データを復号する。すなわち、図5の可逆符号化部106により符号化されたIピクチャ、Pピクチャ、並びにBピクチャが復号される。
このとき、動きベクトル情報、参照フレーム情報、予測モード情報(イントラ予測モード、またはインター予測モード)、マクロブロックサイズ情報、マクロブロック分割情報、およびフラグ情報等も復号される。
すなわち、予測モード情報がイントラ予測モード情報である場合、予測モード情報は、イントラ予測部211に供給される。予測モード情報がインター予測モード情報である場合、予測モード情報と対応する動きベクトル情報は、動き予測補償部212に供給される。
また、マクロブロックサイズ情報、マクロブロック分割情報、およびフラグ情報等が存在する場合、それらの情報はマクロブロック設定部221に供給される。
ステップS203において、逆量子化部203は可逆復号部202により復号された変換係数を、図5の量子化部105の特性に対応する特性で逆量子化する。ステップS204において逆直交変換部204は逆量子化部203により逆量子化された変換係数を、図5の直交変換部104の特性に対応する特性で逆直交変換する。これにより図5の直交変換部104の入力(演算部103の出力)に対応する差分情報が復号されたことになる。
ステップS205において、イントラ予測部211、または動き予測補償部212は、可逆復号部202から供給される予測モード情報に対応して、それぞれ画像の予測処理を行う。
すなわち、可逆復号部202からイントラ予測モード情報が供給された場合、イントラ予測部211は、イントラ予測モードのイントラ予測処理を行う。また、可逆復号部202からインター予測モード情報が供給された場合、動き予測補償部212は、インター予測モードの動き予測処理を行う。
ステップS206において、選択部213は予測画像を選択する。すなわち、選択部213には、イントラ予測部211により生成された予測画像、若しくは、動き予測補償部212により生成された予測画像が供給される。選択部213は、そのいずれか一方を選択する。選択された予測画像は、演算部205に供給される。
ステップS207において、演算部205は、ステップS204の処理により得られた差分情報に、ステップS206の処理により選択された予測画像を加算する。これにより元の画像データが復号される。
ステップS208において、デブロックフィルタ206は、演算部205から供給された復号画像データをフィルタリングする。これによりブロック歪みが除去される。
ステップS209において、フレームメモリ209は、フィルタリングされた復号画像データを記憶する。
ステップS210において、画面並べ替えバッファ207は、復号画像データのフレームの並べ替えを行う。すなわち、復号画像データの、画像符号化装置100の画面並べ替えバッファ102(図5)により符号化のために並べ替えられたフレームの順序が、元の表示の順序に並べ替えられる。
ステップS211において、D/A変換部208は、画面並べ替えバッファ207においてフレームが並べ替えられた復号画像データをD/A変換する。この復号画像データが図示せぬディスプレイに出力され、その画像が表示される。
[予測処理]
次に図20のフローチャートを参照して、図19のステップS205において実行される予測処理の流れの例を説明する。
予測処理が開始されると、可逆復号部202は、イントラ予測モード情報に基づいて、イントラ符号化されているか否かを判定する。イントラ符号化されていると判定した場合、可逆復号部202は、イントラ予測モード情報をイントラ予測部211に供給し、処理をステップS232に進める。
ステップS232において、イントラ予測部211は、イントラ予測処理を行う。イントラ予測処理が終了すると、画像復号装置200は、処理を図19に戻し、ステップS206以降の処理を実行させる。
また、ステップS231において、インター符号化されていると判定された場合、可逆復号部202は、インター予測モード情報を動き予測補償部212に供給し、マクロブロックサイズ情報、マクロブロック分割情報、およびフラグ情報等をマクロブロック設定部221に供給し、処理をステップS233に進める。
ステップS233において、動き予測補償部212は、インター動き予測補償処理を行う。インター動き予測補償処理が終了すると、画像復号装置200は、処理を図19に戻し、ステップS206以降の処理を実行させる。
[イントラ予測処理]
次に、図21のフローチャートを参照して、図20のステップS233において実行されるインター動き予測処理の流れの例を説明する。
インター動き予測処理が開始されると、マクロブロック設定部221は、ステップS251において、マクロブロックを設定する。ステップS252において、動き予測部261は、動きベクトル情報に基づいて参照画像の位置(領域)を決定する。ステップS256において、動き補償部262は、予測画像を生成する。予測画像が生成されると、インター動き予測処理が終了される。動き予測補償部212は、処理を図20のステップS233に戻し、予測処理を終了させ、さらに、処理を図19のステップS205に戻し、それ以降の処理を実行させる。
次に、図22のフローチャートを参照して、図21のステップS251において実行されるマクロブロック設定処理の流れを説明する。
マクロブロック設定処理が開始されると、フラグ判定部271は、ステップS271において、繰り返しフラグが立てられているか否かを判定する。繰り返しフラグが立てられていると判定された場合、フラグ判定部271は、処理をステップS272に進める。
ステップS272において、サイズ決定部272は、マクロブロックサイズおよび分割数を1つ上のマクロブロックラインと同一にする。なお、分割数は別途設定することができるようにしてもよい。ステップS272の処理が終了すると、マクロブロック設定部221は、マクロブロック設定処理を終了し、処理を図21のステップS251に戻し、ステップS252に処理を進める。
ステップS271において、繰り返しフラグが立てられていないと判定された場合、フラグ判定部271は、処理をステップS273に進める。
ステップS273において、フラグ判定部271は、固定フラグが立てられているか否かを判定する。固定フラグが立てられていると判定された場合、フラグ判定部271は、処理をステップS274に進める。
ステップS274において、サイズ決定部272は、マクロブロックサイズおよび分割数を、マクロブロックライン共通とする。なお、分割数は別途設定することができるようにしてもよい。ステップS274の処理が終了すると、マクロブロック設定部221は、マクロブロック設定処理を終了し、処理を図21のステップS251に戻し、ステップS252に処理を進める。
ステップS273において、固定フラグが立てられていないと判定された場合、フラグ判定部271は、処理をステップS275に進める。
ステップS275において、サイズ決定部272は、マクロブロックサイズ情報に基づいてマクロブロックサイズを決定する。ステップS276において、分割数決定部273は、マクロブロック分割情報に基づいて、分割数を決定する。
ステップS276の処理が終了すると、マクロブロック設定部221は、マクロブロック設定処理を終了し、処理を図21のステップS251に戻し、ステップS252に処理を進める。
以上のように、画像復号装置200は、画像符号化装置100から供給されるマクロブロックサイズ情報やマクロブロック分割情報等に基づいて、画像符号化装置100の場合と同様に、マクロブロックの垂直方向のサイズを固定し、水平方向のサイズのみを変更させることができる。このようにすることにより、画像復号装置200は、画像符号化装置100の場合と同様に、負荷の増大を抑制しながら、符号化効率をより向上させることができる。
また、画像復号装置200は、画像符号化装置100から供給される繰り返しフラグや固定フラグ等のフラグ情報に基づいて、複数のマクロブロックのサイズを一度に設定することができる。このようにフラグ情報を利用することにより、画像復号装置200は、より容易に符号化効率を向上させることができる。
<3.第3の実施の形態>
[パーソナルコンピュータ]
上述した一連の処理は、ハードウエアにより実行させることもできるし、ソフトウエアにより実行させることもできる。この場合、例えば、図23に示されるようなパーソナルコンピュータとして構成されるようにしてもよい。
図23において、パーソナルコンピュータ500のCPU501は、ROM(Read Only Memory)502に記憶されているプログラム、または記憶部513からRAM(Random Access Memory)503にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM503にはまた、CPU501が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU501、ROM502、およびRAM503は、バス504を介して相互に接続されている。このバス504にはまた、入出力インタフェース510も接続されている。
入出力インタフェース510には、キーボード、マウスなどよりなる入力部511、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)などよりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出力部512、ハードディスクなどより構成される記憶部513、モデムなどより構成される通信部514が接続されている。通信部514は、インターネットを含むネットワークを介しての通信処理を行う。
入出力インタフェース510にはまた、必要に応じてドライブ515が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブルメディア521が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部513にインストールされる。
上述した一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
この記録媒体は、例えば、図23に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを配信するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disc - Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Disc)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア521により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに配信される、プログラムが記録されているROM502や、記憶部513に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、コンピュータが実行するプログラムは、本明細書で説明する順序に沿って時系列に処理が行われるプログラムであっても良いし、並列に、あるいは呼び出しが行われたとき等の必要なタイミングで処理が行われるプログラムであっても良い。
また、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本明細書において、システムとは、複数のデバイス(装置)により構成される装置全体を表すものである。
また、以上において、1つの装置(または処理部)として説明した構成を分割し、複数の装置(または処理部)として構成するようにしてもよい。逆に、以上において複数の装置(または処理部)として説明した構成をまとめて1つの装置(または処理部)として構成されるようにしてもよい。また、各装置(または各処理部)の構成に上述した以外の構成を付加するようにしてももちろんよい。さらに、システム全体としての構成や動作が実質的に同じであれば、ある装置(または処理部)の構成の一部を他の装置(または他の処理部)の構成に含めるようにしてもよい。つまり、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
例えば、上述した画像符号化装置100や画像復号装置200は、任意の電子機器に適用することができる。以下にその例について説明する。
<4.第4の実施の形態>
[テレビジョン受像機]
図24は、本発明を適用した画像復号装置200を用いるテレビジョン受像機の主な構成例を示すブロック図である。
図24に示されるテレビジョン受像機1000は、地上波チューナ1013、ビデオデコーダ1015、映像信号処理回路1018、グラフィック生成回路1019、パネル駆動回路1020、および表示パネル1021を有する。
地上波チューナ1013は、地上アナログ放送の放送波信号を、アンテナを介して受信し、復調し、映像信号を取得し、それをビデオデコーダ1015に供給する。ビデオデコーダ1015は、地上波チューナ1013から供給された映像信号に対してデコード処理を施し、得られたデジタルのコンポーネント信号を映像信号処理回路1018に供給する。
映像信号処理回路1018は、ビデオデコーダ1015から供給された映像データに対してノイズ除去などの所定の処理を施し、得られた映像データをグラフィック生成回路1019に供給する。
グラフィック生成回路1019は、表示パネル1021に表示させる番組の映像データや、ネットワークを介して供給されるアプリケーションに基づく処理による画像データなどを生成し、生成した映像データや画像データをパネル駆動回路1020に供給する。また、グラフィック生成回路1019は、項目の選択などにユーザにより利用される画面を表示するための映像データ(グラフィック)を生成し、それを番組の映像データに重畳したりすることによって得られた映像データをパネル駆動回路1020に供給するといった処理も適宜行う。
パネル駆動回路1020は、グラフィック生成回路1019から供給されたデータに基づいて表示パネル1021を駆動し、番組の映像や上述した各種の画面を表示パネル1021に表示させる。
表示パネル1021はLCD(Liquid Crystal Display)などよりなり、パネル駆動回路1020による制御に従って番組の映像などを表示させる。
また、テレビジョン受像機1000は、音声A/D(Analog/Digital)変換回路1014、音声信号処理回路1022、エコーキャンセル/音声合成回路1023、音声増幅回路1024、およびスピーカ1025も有する。
地上波チューナ1013は、受信した放送波信号を復調することにより、映像信号だけでなく音声信号も取得する。地上波チューナ1013は、取得した音声信号を音声A/D変換回路1014に供給する。
音声A/D変換回路1014は、地上波チューナ1013から供給された音声信号に対してA/D変換処理を施し、得られたデジタルの音声信号を音声信号処理回路1022に供給する。
音声信号処理回路1022は、音声A/D変換回路1014から供給された音声データに対してノイズ除去などの所定の処理を施し、得られた音声データをエコーキャンセル/音声合成回路1023に供給する。
エコーキャンセル/音声合成回路1023は、音声信号処理回路1022から供給された音声データを音声増幅回路1024に供給する。
音声増幅回路1024は、エコーキャンセル/音声合成回路1023から供給された音声データに対してD/A変換処理、増幅処理を施し、所定の音量に調整した後、音声をスピーカ1025から出力させる。
さらに、テレビジョン受像機1000は、デジタルチューナ1016およびMPEGデコーダ1017も有する。
デジタルチューナ1016は、デジタル放送(地上デジタル放送、BS(Broadcasting Satellite)/CS(Communications Satellite)デジタル放送)の放送波信号を、アンテナを介して受信し、復調し、MPEG-TS(Moving Picture Experts Group-Transport Stream)を取得し、それをMPEGデコーダ1017に供給する。
MPEGデコーダ1017は、デジタルチューナ1016から供給されたMPEG-TSに施されているスクランブルを解除し、再生対象(視聴対象)になっている番組のデータを含むストリームを抽出する。MPEGデコーダ1017は、抽出したストリームを構成する音声パケットをデコードし、得られた音声データを音声信号処理回路1022に供給するとともに、ストリームを構成する映像パケットをデコードし、得られた映像データを映像信号処理回路1018に供給する。また、MPEGデコーダ1017は、MPEG-TSから抽出したEPG(Electronic Program Guide)データを図示せぬ経路を介してCPU1032に供給する。
テレビジョン受像機1000は、このように映像パケットをデコードするMPEGデコーダ1017として、上述した画像復号装置200を用いる。なお、放送局等より送信されるMPEG-TSは、画像符号化装置100によって符号化されている。
MPEGデコーダ1017は、画像復号装置200の場合と同様に、放送局(画像符号化装置100)より供給される符号化データから抽出されたマクロブロックサイズ情報またはフラグ情報等を用いてマクロブロックの水平方向のサイズを決定し、その設定を用いてインター符号化を行う。したがって、MPEGデコーダ1017は、負荷の増大を抑制しながら、符号化効率をより向上させることができる。
MPEGデコーダ1017から供給された映像データは、ビデオデコーダ1015から供給された映像データの場合と同様に、映像信号処理回路1018において所定の処理が施され、グラフィック生成回路1019において、生成された映像データ等が適宜重畳され、パネル駆動回路1020を介して表示パネル1021に供給され、その画像が表示される。
MPEGデコーダ1017から供給された音声データは、音声A/D変換回路1014から供給された音声データの場合と同様に、音声信号処理回路1022において所定の処理が施され、エコーキャンセル/音声合成回路1023を介して音声増幅回路1024に供給され、D/A変換処理や増幅処理が施される。その結果、所定の音量に調整された音声がスピーカ1025から出力される。
また、テレビジョン受像機1000は、マイクロホン1026、およびA/D変換回路1027も有する。
A/D変換回路1027は、音声会話用のものとしてテレビジョン受像機1000に設けられるマイクロホン1026により取り込まれたユーザの音声の信号を受信し、受信した音声信号に対してA/D変換処理を施し、得られたデジタルの音声データをエコーキャンセル/音声合成回路1023に供給する。
エコーキャンセル/音声合成回路1023は、テレビジョン受像機1000のユーザ(ユーザA)の音声のデータがA/D変換回路1027から供給されている場合、ユーザAの音声データを対象としてエコーキャンセルを行い、他の音声データと合成するなどして得られた音声のデータを、音声増幅回路1024を介してスピーカ1025より出力させる。
さらに、テレビジョン受像機1000は、音声コーデック1028、内部バス1029、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)1030、フラッシュメモリ1031、CPU1032、USB(Universal Serial Bus) I/F1033、およびネットワークI/F1034も有する。
A/D変換回路1027は、音声会話用のものとしてテレビジョン受像機1000に設けられるマイクロホン1026により取り込まれたユーザの音声の信号を受信し、受信した音声信号に対してA/D変換処理を施し、得られたデジタルの音声データを音声コーデック1028に供給する。
音声コーデック1028は、A/D変換回路1027から供給された音声データを、ネットワーク経由で送信するための所定のフォーマットのデータに変換し、内部バス1029を介してネットワークI/F1034に供給する。
ネットワークI/F1034は、ネットワーク端子1035に装着されたケーブルを介してネットワークに接続される。ネットワークI/F1034は、例えば、そのネットワークに接続される他の装置に対して、音声コーデック1028から供給された音声データを送信する。また、ネットワークI/F1034は、例えば、ネットワークを介して接続される他の装置から送信される音声データを、ネットワーク端子1035を介して受信し、それを、内部バス1029を介して音声コーデック1028に供給する。
音声コーデック1028は、ネットワークI/F1034から供給された音声データを所定のフォーマットのデータに変換し、それをエコーキャンセル/音声合成回路1023に供給する。
エコーキャンセル/音声合成回路1023は、音声コーデック1028から供給される音声データを対象としてエコーキャンセルを行い、他の音声データと合成するなどして得られた音声のデータを、音声増幅回路1024を介してスピーカ1025より出力させる。
SDRAM1030は、CPU1032が処理を行う上で必要な各種のデータを記憶する。
フラッシュメモリ1031は、CPU1032により実行されるプログラムを記憶する。フラッシュメモリ1031に記憶されているプログラムは、テレビジョン受像機1000の起動時などの所定のタイミングでCPU1032により読み出される。フラッシュメモリ1031には、デジタル放送を介して取得されたEPGデータ、ネットワークを介して所定のサーバから取得されたデータなども記憶される。
例えば、フラッシュメモリ1031には、CPU1032の制御によりネットワークを介して所定のサーバから取得されたコンテンツデータを含むMPEG-TSが記憶される。フラッシュメモリ1031は、例えばCPU1032の制御により、そのMPEG-TSを、内部バス1029を介してMPEGデコーダ1017に供給する。
MPEGデコーダ1017は、デジタルチューナ1016から供給されたMPEG-TSの場合と同様に、そのMPEG-TSを処理する。このようにテレビジョン受像機1000は、映像や音声等よりなるコンテンツデータを、ネットワークを介して受信し、MPEGデコーダ1017を用いてデコードし、その映像を表示させたり、音声を出力させたりすることができる。
また、テレビジョン受像機1000は、リモートコントローラ1051から送信される赤外線信号を受光する受光部1037も有する。
受光部1037は、リモートコントローラ1051からの赤外線を受光し、復調して得られたユーザ操作の内容を表す制御コードをCPU1032に出力する。
CPU1032は、フラッシュメモリ1031に記憶されているプログラムを実行し、受光部1037から供給される制御コードなどに応じてテレビジョン受像機1000の全体の動作を制御する。CPU1032とテレビジョン受像機1000の各部は、図示せぬ経路を介して接続されている。
USB I/F1033は、USB端子1036に装着されたUSBケーブルを介して接続される、テレビジョン受像機1000の外部の機器との間でデータの送受信を行う。ネットワークI/F1034は、ネットワーク端子1035に装着されたケーブルを介してネットワークに接続し、ネットワークに接続される各種の装置と音声データ以外のデータの送受信も行う。
テレビジョン受像機1000は、MPEGデコーダ1017として画像復号装置200を用いることにより、アンテナを介して受信する放送波信号や、ネットワークを介して取得するコンテンツデータの符号化効率を、負荷の増大を抑制しながら向上させることができ、リアルタイム処理をより低いコストで実現することができる。
<5.第5の実施の形態>
[携帯電話機]
図25は、本発明を適用した画像符号化装置100および画像復号装置200を用いる携帯電話機の主な構成例を示すブロック図である。
図25に示される携帯電話機1100は、各部を統括的に制御するようになされた主制御部1150、電源回路部1151、操作入力制御部1152、画像エンコーダ1153、カメラI/F部1154、LCD制御部1155、画像デコーダ1156、多重分離部1157、記録再生部1162、変復調回路部1158、および音声コーデック1159を有する。これらは、バス1160を介して互いに接続されている。
また、携帯電話機1100は、操作キー1119、CCD(Charge Coupled Devices)カメラ1116、液晶ディスプレイ1118、記憶部1123、送受信回路部1163、アンテナ1114、マイクロホン(マイク)1121、およびスピーカ1117を有する。
電源回路部1151は、ユーザの操作により終話および電源キーがオン状態にされると、バッテリパックから各部に対して電力を供給することにより携帯電話機1100を動作可能な状態に起動する。
携帯電話機1100は、CPU、ROMおよびRAM等でなる主制御部1150の制御に基づいて、音声通話モードやデータ通信モード等の各種モードで、音声信号の送受信、電子メールや画像データの送受信、画像撮影、またはデータ記録等の各種動作を行う。
例えば、音声通話モードにおいて、携帯電話機1100は、マイクロホン(マイク)1121で集音した音声信号を、音声コーデック1159によってデジタル音声データに変換し、これを変復調回路部1158でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部1163でデジタルアナログ変換処理および周波数変換処理する。携帯電話機1100は、その変換処理により得られた送信用信号を、アンテナ1114を介して図示しない基地局へ送信する。基地局へ伝送された送信用信号(音声信号)は、公衆電話回線網を介して通話相手の携帯電話機に供給される。
また、例えば、音声通話モードにおいて、携帯電話機1100は、アンテナ1114で受信した受信信号を送受信回路部1163で増幅し、さらに周波数変換処理およびアナログデジタル変換処理し、変復調回路部1158でスペクトラム逆拡散処理し、音声コーデック1159によってアナログ音声信号に変換する。携帯電話機1100は、その変換して得られたアナログ音声信号をスピーカ1117から出力する。
更に、例えば、データ通信モードにおいて電子メールを送信する場合、携帯電話機1100は、操作キー1119の操作によって入力された電子メールのテキストデータを、操作入力制御部1152において受け付ける。携帯電話機1100は、そのテキストデータを主制御部1150において処理し、LCD制御部1155を介して、画像として液晶ディスプレイ1118に表示させる。
また、携帯電話機1100は、主制御部1150において、操作入力制御部1152が受け付けたテキストデータやユーザ指示等に基づいて電子メールデータを生成する。携帯電話機1100は、その電子メールデータを、変復調回路部1158でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部1163でデジタルアナログ変換処理および周波数変換処理する。携帯電話機1100は、その変換処理により得られた送信用信号を、アンテナ1114を介して図示しない基地局へ送信する。基地局へ伝送された送信用信号(電子メール)は、ネットワークおよびメールサーバ等を介して、所定のあて先に供給される。
また、例えば、データ通信モードにおいて電子メールを受信する場合、携帯電話機1100は、基地局から送信された信号を、アンテナ1114を介して送受信回路部1163で受信し、増幅し、さらに周波数変換処理およびアナログデジタル変換処理する。携帯電話機1100は、その受信信号を変復調回路部1158でスペクトラム逆拡散処理して元の電子メールデータを復元する。携帯電話機1100は、復元された電子メールデータを、LCD制御部1155を介して液晶ディスプレイ1118に表示する。
なお、携帯電話機1100は、受信した電子メールデータを、記録再生部1162を介して、記憶部1123に記録する(記憶させる)ことも可能である。
この記憶部1123は、書き換え可能な任意の記憶媒体である。記憶部1123は、例えば、RAMや内蔵型フラッシュメモリ等の半導体メモリであってもよいし、ハードディスクであってもよいし、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、USBメモリ、またはメモリカード等のリムーバブルメディアであってもよい。もちろん、これら以外のものであってもよい。
さらに、例えば、データ通信モードにおいて画像データを送信する場合、携帯電話機1100は、撮像によりCCDカメラ1116で画像データを生成する。CCDカメラ1116は、レンズや絞り等の光学デバイスと光電変換素子としてのCCDを有し、被写体を撮像し、受光した光の強度を電気信号に変換し、被写体の画像の画像データを生成する。CCDカメラ1116は、その画像データを、カメラI/F部1154を介して、画像エンコーダ1153で符号化し、符号化画像データに変換する。
携帯電話機1100は、このような処理を行う画像エンコーダ1153として、上述した画像符号化装置100を用いる。画像エンコーダ1153は、画像符号化装置100の場合と同様に、マクロブロックの垂直方向のサイズは固定したまま、水平方向のサイズを、各種パラメータに応じて設定する。このように設定されたマクロブロックを用いて生成された予測画像を用いて画像データを符号化することにより、画像エンコーダ1153は、負荷の増大を抑制しながら、符号化効率をより向上させることができる。
なお、携帯電話機1100は、このとき同時に、CCDカメラ1116で撮像中にマイクロホン(マイク)1121で集音した音声を、音声コーデック1159においてアナログデジタル変換し、さらに符号化する。
携帯電話機1100は、多重分離部1157において、画像エンコーダ1153から供給された符号化画像データと、音声コーデック1159から供給されたデジタル音声データとを、所定の方式で多重化する。携帯電話機1100は、その結果得られる多重化データを、変復調回路部1158でスペクトラム拡散処理し、送受信回路部1163でデジタルアナログ変換処理および周波数変換処理する。携帯電話機1100は、その変換処理により得られた送信用信号を、アンテナ1114を介して図示しない基地局へ送信する。基地局へ伝送された送信用信号(画像データ)は、ネットワーク等を介して、通信相手に供給される。
なお、画像データを送信しない場合、携帯電話機1100は、CCDカメラ1116で生成した画像データを、画像エンコーダ1153を介さずに、LCD制御部1155を介して液晶ディスプレイ1118に表示させることもできる。
また、例えば、データ通信モードにおいて、簡易ホームページ等にリンクされた動画像ファイルのデータを受信する場合、携帯電話機1100は、基地局から送信された信号を、アンテナ1114を介して送受信回路部1163で受信し、増幅し、さらに周波数変換処理およびアナログデジタル変換処理する。携帯電話機1100は、その受信信号を変復調回路部1158でスペクトラム逆拡散処理して元の多重化データを復元する。携帯電話機1100は、多重分離部1157において、その多重化データを分離して、符号化画像データと音声データとに分ける。
携帯電話機1100は、画像デコーダ1156において符号化画像データをデコードすることにより、再生動画像データを生成し、これを、LCD制御部1155を介して液晶ディスプレイ1118に表示させる。これにより、例えば、簡易ホームページにリンクされた動画像ファイルに含まれる動画データが液晶ディスプレイ1118に表示される。
携帯電話機1100は、このような処理を行う画像デコーダ1156として、上述した画像復号装置200を用いる。つまり、画像デコーダ1156は、画像復号装置200の場合と同様に、他の装置の画像エンコーダ1153より供給される符号化データから抽出されたマクロブロックサイズ情報またはフラグ情報等を用いてマクロブロックの水平方向のサイズを決定し、その設定を用いてインター符号化を行う。したがって、画像デコーダ1156は、負荷の増大を抑制しながら、符号化効率をより向上させることができる。
このとき、携帯電話機1100は、同時に、音声コーデック1159において、デジタルの音声データをアナログ音声信号に変換し、これをスピーカ1117より出力させる。これにより、例えば、簡易ホームページにリンクされた動画像ファイルに含まれる音声データが再生される。
なお、電子メールの場合と同様に、携帯電話機1100は、受信した簡易ホームページ等にリンクされたデータを、記録再生部1162を介して、記憶部1123に記録する(記憶させる)ことも可能である。
また、携帯電話機1100は、主制御部1150において、撮像されてCCDカメラ1116で得られた2次元コードを解析し、2次元コードに記録された情報を取得することができる。
さらに、携帯電話機1100は、赤外線通信部1181で赤外線により外部の機器と通信することができる。
携帯電話機1100は、画像エンコーダ1153として画像符号化装置100を用いることにより、例えばCCDカメラ1116において生成された画像データを符号化して伝送する際の符号化効率を、負荷の増大を抑制しながら向上させることができ、リアルタイム処理をより低いコストで実現することができる。
また、携帯電話機1100は、画像デコーダ1156として画像復号装置200を用いることにより、例えば、簡易ホームページ等にリンクされた動画像ファイルのデータ(符号化データ)の符号化効率を、負荷の増大を抑制しながら向上させることができ、リアルタイム処理をより低いコストで実現することができる。
なお、以上において、携帯電話機1100が、CCDカメラ1116を用いるように説明したが、このCCDカメラ1116の代わりに、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)を用いたイメージセンサ(CMOSイメージセンサ)を用いるようにしてもよい。この場合も、携帯電話機1100は、CCDカメラ1116を用いる場合と同様に、被写体を撮像し、被写体の画像の画像データを生成することができる。
また、以上においては携帯電話機1100として説明したが、例えば、PDA(Personal Digital Assistants)、スマートフォン、UMPC(Ultra Mobile Personal Computer)、ネットブック、ノート型パーソナルコンピュータ等、この携帯電話機1100と同様の撮像機能や通信機能を有する装置であれば、どのような装置であっても携帯電話機1100の場合と同様に、画像符号化装置100および画像復号装置200を適用することができる。
<6.第6の実施の形態>
[ハードディスクレコーダ]
図26は、本発明を適用した画像符号化装置100および画像復号装置200を用いるハードディスクレコーダの主な構成例を示すブロック図である。
図26に示されるハードディスクレコーダ(HDDレコーダ)1200は、チューナにより受信された、衛星や地上のアンテナ等より送信される放送波信号(テレビジョン信号)に含まれる放送番組のオーディオデータとビデオデータを、内蔵するハードディスクに保存し、その保存したデータをユーザの指示に応じたタイミングでユーザに提供する装置である。
ハードディスクレコーダ1200は、例えば、放送波信号よりオーディオデータとビデオデータを抽出し、それらを適宜復号し、内蔵するハードディスクに記憶させることができる。また、ハードディスクレコーダ1200は、例えば、ネットワークを介して他の装置からオーディオデータやビデオデータを取得し、それらを適宜復号し、内蔵するハードディスクに記憶させることもできる。
さらに、ハードディスクレコーダ1200は、例えば、内蔵するハードディスクに記録されているオーディオデータやビデオデータを復号してモニタ1260に供給し、モニタ1260の画面にその画像を表示させ、モニタ1260のスピーカよりその音声を出力させることができる。また、ハードディスクレコーダ1200は、例えば、チューナを介して取得された放送波信号より抽出されたオーディオデータとビデオデータ、または、ネットワークを介して他の装置から取得したオーディオデータやビデオデータを復号してモニタ1260に供給し、モニタ1260の画面にその画像を表示させ、モニタ1260のスピーカよりその音声を出力させることもできる。
もちろん、この他の動作も可能である。
図26に示されるように、ハードディスクレコーダ1200は、受信部1221、復調部1222、デマルチプレクサ1223、オーディオデコーダ1224、ビデオデコーダ1225、およびレコーダ制御部1226を有する。ハードディスクレコーダ1200は、さらに、EPGデータメモリ1227、プログラムメモリ1228、ワークメモリ1229、ディスプレイコンバータ1230、OSD(On Screen Display)制御部1231、ディスプレイ制御部1232、記録再生部1233、D/Aコンバータ1234、および通信部1235を有する。
また、ディスプレイコンバータ1230は、ビデオエンコーダ1241を有する。記録再生部1233は、エンコーダ1251およびデコーダ1252を有する。
受信部1221は、リモートコントローラ(図示せず)からの赤外線信号を受信し、電気信号に変換してレコーダ制御部1226に出力する。レコーダ制御部1226は、例えば、マイクロプロセッサなどにより構成され、プログラムメモリ1228に記憶されているプログラムに従って、各種の処理を実行する。レコーダ制御部1226は、このとき、ワークメモリ1229を必要に応じて使用する。
通信部1235は、ネットワークに接続され、ネットワークを介して他の装置との通信処理を行う。例えば、通信部1235は、レコーダ制御部1226により制御され、チューナ(図示せず)と通信し、主にチューナに対して選局制御信号を出力する。
復調部1222は、チューナより供給された信号を、復調し、デマルチプレクサ1223に出力する。デマルチプレクサ1223は、復調部1222より供給されたデータを、オーディオデータ、ビデオデータ、およびEPGデータに分離し、それぞれ、オーディオデコーダ1224、ビデオデコーダ1225、またはレコーダ制御部1226に出力する。
オーディオデコーダ1224は、入力されたオーディオデータをデコードし、記録再生部1233に出力する。ビデオデコーダ1225は、入力されたビデオデータをデコードし、ディスプレイコンバータ1230に出力する。レコーダ制御部1226は、入力されたEPGデータをEPGデータメモリ1227に供給し、記憶させる。
ディスプレイコンバータ1230は、ビデオデコーダ1225またはレコーダ制御部1226より供給されたビデオデータを、ビデオエンコーダ1241により、例えばNTSC(National Television Standards Committee)方式のビデオデータにエンコードし、記録再生部1233に出力する。また、ディスプレイコンバータ1230は、ビデオデコーダ1225またはレコーダ制御部1226より供給されるビデオデータの画面のサイズを、モニタ1260のサイズに対応するサイズに変換し、ビデオエンコーダ1241によってNTSC方式のビデオデータに変換し、アナログ信号に変換し、ディスプレイ制御部1232に出力する。
ディスプレイ制御部1232は、レコーダ制御部1226の制御のもと、OSD(On Screen Display)制御部1231が出力したOSD信号を、ディスプレイコンバータ1230より入力されたビデオ信号に重畳し、モニタ1260のディスプレイに出力し、表示させる。
モニタ1260にはまた、オーディオデコーダ1224が出力したオーディオデータが、D/Aコンバータ1234によりアナログ信号に変換されて供給されている。モニタ1260は、このオーディオ信号を内蔵するスピーカから出力する。
記録再生部1233は、ビデオデータやオーディオデータ等を記録する記憶媒体としてハードディスクを有する。
記録再生部1233は、例えば、オーディオデコーダ1224より供給されるオーディオデータを、エンコーダ1251によりエンコードする。また、記録再生部1233は、ディスプレイコンバータ1230のビデオエンコーダ1241より供給されるビデオデータを、エンコーダ1251によりエンコードする。記録再生部1233は、そのオーディオデータの符号化データとビデオデータの符号化データとをマルチプレクサにより合成する。記録再生部1233は、その合成データをチャネルコーディングして増幅し、そのデータを、記録ヘッドを介してハードディスクに書き込む。
記録再生部1233は、再生ヘッドを介してハードディスクに記録されているデータを再生し、増幅し、デマルチプレクサによりオーディオデータとビデオデータに分離する。記録再生部1233は、デコーダ1252によりオーディオデータおよびビデオデータをデコードする。記録再生部1233は、復号したオーディオデータをD/A変換し、モニタ1260のスピーカに出力する。また、記録再生部1233は、復号したビデオデータをD/A変換し、モニタ1260のディスプレイに出力する。
レコーダ制御部1226は、受信部1221を介して受信されるリモートコントローラからの赤外線信号により示されるユーザ指示に基づいて、EPGデータメモリ1227から最新のEPGデータを読み出し、それをOSD制御部1231に供給する。OSD制御部1231は、入力されたEPGデータに対応する画像データを発生し、ディスプレイ制御部1232に出力する。ディスプレイ制御部1232は、OSD制御部1231より入力されたビデオデータをモニタ1260のディスプレイに出力し、表示させる。これにより、モニタ1260のディスプレイには、EPG(電子番組ガイド)が表示される。
また、ハードディスクレコーダ1200は、インターネット等のネットワークを介して他の装置から供給されるビデオデータ、オーディオデータ、またはEPGデータ等の各種データを取得することができる。
通信部1235は、レコーダ制御部1226に制御され、ネットワークを介して他の装置から送信されるビデオデータ、オーディオデータ、およびEPGデータ等の符号化データを取得し、それをレコーダ制御部1226に供給する。レコーダ制御部1226は、例えば、取得したビデオデータやオーディオデータの符号化データを記録再生部1233に供給し、ハードディスクに記憶させる。このとき、レコーダ制御部1226および記録再生部1233が、必要に応じて再エンコード等の処理を行うようにしてもよい。
また、レコーダ制御部1226は、取得したビデオデータやオーディオデータの符号化データを復号し、得られるビデオデータをディスプレイコンバータ1230に供給する。ディスプレイコンバータ1230は、ビデオデコーダ1225から供給されるビデオデータと同様に、レコーダ制御部1226から供給されるビデオデータを処理し、ディスプレイ制御部1232を介してモニタ1260に供給し、その画像を表示させる。
また、この画像表示に合わせて、レコーダ制御部1226が、復号したオーディオデータを、D/Aコンバータ1234を介してモニタ1260に供給し、その音声をスピーカから出力させるようにしてもよい。
さらに、レコーダ制御部1226は、取得したEPGデータの符号化データを復号し、復号したEPGデータをEPGデータメモリ1227に供給する。
以上のようなハードディスクレコーダ1200は、ビデオデコーダ1225、デコーダ1252、およびレコーダ制御部1226に内蔵されるデコーダとして画像復号装置200を用いる。つまり、ビデオデコーダ1225、デコーダ1252、およびレコーダ制御部1226に内蔵されるデコーダは、画像復号装置200の場合と同様に、画像符号化装置100より供給される符号化データから抽出されたマクロブロックサイズ情報またはフラグ情報等を用いてマクロブロックの水平方向のサイズを決定し、その設定を用いてインター符号化を行う。したがって、ビデオデコーダ1225、デコーダ1252、およびレコーダ制御部1226に内蔵されるデコーダは、負荷の増大を抑制しながら、符号化効率をより向上させることができる。
したがって、ハードディスクレコーダ1200は、例えば、チューナや通信部1235が受信するビデオデータ(符号化データ)や、記録再生部1233が再生するビデオデータ(符号化データ)の符号化効率を、負荷の増大を抑制しながら向上させることができ、リアルタイム処理をより低いコストで実現することができる。
また、ハードディスクレコーダ1200は、エンコーダ1251として画像符号化装置100を用いる。したがって、エンコーダ1251は、画像符号化装置100の場合と同様に、マクロブロックの垂直方向のサイズは固定したまま、水平方向のサイズを、各種パラメータに応じて設定する。このように設定されたマクロブロックを用いて生成された予測画像を用いて画像データを符号化することにより、エンコーダ1251は、負荷の増大を抑制しながら、符号化効率をより向上させることができる。
したがって、ハードディスクレコーダ1200は、例えば、ハードディスクに記録する符号化データの符号化効率を、負荷の増大を抑制しながら向上させることができ、リアルタイム処理をより低いコストで実現することができる。
なお、以上においては、ビデオデータやオーディオデータをハードディスクに記録するハードディスクレコーダ1200について説明したが、もちろん、記録媒体はどのようなものであってもよい。例えばフラッシュメモリ、光ディスク、またはビデオテープ等、ハードディスク以外の記録媒体を適用するレコーダであっても、上述したハードディスクレコーダ1200の場合と同様に、画像符号化装置100および画像復号装置200を適用することができる。
<7.第7の実施の形態>
[カメラ]
図25は、本発明を適用した画像符号化装置100および画像復号装置200を用いるカメラの主な構成例を示すブロック図である。
図25に示されるカメラ1300は、被写体を撮像し、被写体の画像をLCD1316に表示させたり、それを画像データとして、記録メディア1333に記録したりする。
レンズブロック1311は、光(すなわち、被写体の映像)を、CCD/CMOS1312に入射させる。CCD/CMOS1312は、CCDまたはCMOSを用いたイメージセンサであり、受光した光の強度を電気信号に変換し、カメラ信号処理部1313に供給する。
カメラ信号処理部1313は、CCD/CMOS1312から供給された電気信号を、Y,Cr,Cbの色差信号に変換し、画像信号処理部1314に供給する。画像信号処理部1314は、コントローラ1321の制御の下、カメラ信号処理部1313から供給された画像信号に対して所定の画像処理を施したり、その画像信号をエンコーダ1341で符号化したりする。画像信号処理部1314は、画像信号を符号化して生成した符号化データを、デコーダ1315に供給する。さらに、画像信号処理部1314は、オンスクリーンディスプレイ(OSD)1320において生成された表示用データを取得し、それをデコーダ1315に供給する。
以上の処理において、カメラ信号処理部1313は、バス1317を介して接続されるDRAM(Dynamic Random Access Memory)1318を適宜利用し、必要に応じて画像データや、その画像データが符号化された符号化データ等をそのDRAM1318に保持させる。
デコーダ1315は、画像信号処理部1314から供給された符号化データを復号し、得られた画像データ(復号画像データ)をLCD1316に供給する。また、デコーダ1315は、画像信号処理部1314から供給された表示用データをLCD1316に供給する。LCD1316は、デコーダ1315から供給された復号画像データの画像と表示用データの画像を適宜合成し、その合成画像を表示する。
オンスクリーンディスプレイ1320は、コントローラ1321の制御の下、記号、文字、または図形からなるメニュー画面やアイコンなどの表示用データを、バス1317を介して画像信号処理部1314に出力する。
コントローラ1321は、ユーザが操作部1322を用いて指令した内容を示す信号に基づいて、各種処理を実行するとともに、バス1317を介して、画像信号処理部1314、DRAM1318、外部インタフェース1319、オンスクリーンディスプレイ1320、およびメディアドライブ1323等を制御する。FLASH ROM1324には、コントローラ1321が各種処理を実行する上で必要なプログラムやデータ等が格納される。
例えば、コントローラ1321は、画像信号処理部1314やデコーダ1315に代わって、DRAM1318に記憶されている画像データを符号化したり、DRAM1318に記憶されている符号化データを復号したりすることができる。このとき、コントローラ1321は、画像信号処理部1314やデコーダ1315の符号化・復号方式と同様の方式によって符号化・復号処理を行うようにしてもよいし、画像信号処理部1314やデコーダ1315が対応していない方式により符号化・復号処理を行うようにしてもよい。
また、例えば、操作部1322から画像印刷の開始が指示された場合、コントローラ1321は、DRAM1318から画像データを読み出し、それを、バス1317を介して外部インタフェース1319に接続されるプリンタ1334に供給して印刷させる。
さらに、例えば、操作部1322から画像記録が指示された場合、コントローラ1321は、DRAM1318から符号化データを読み出し、それを、バス1317を介してメディアドライブ1323に装着される記録メディア1333に供給して記憶させる。
記録メディア1333は、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、光ディスク、または半導体メモリ等の、読み書き可能な任意のリムーバブルメディアである。記録メディア1333は、もちろん、リムーバブルメディアとしての種類も任意であり、テープデバイスであってもよいし、ディスクであってもよいし、メモリカードであってもよい。もちろん、非接触ICカード等であっても良い。
また、メディアドライブ1323と記録メディア1333を一体化し、例えば、内蔵型ハードディスクドライブやSSD(Solid State Drive)等のように、非可搬性の記憶媒体により構成されるようにしてもよい。
外部インタフェース1319は、例えば、USB入出力端子などで構成され、画像の印刷を行う場合に、プリンタ1334と接続される。また、外部インタフェース1319には、必要に応じてドライブ1331が接続され、磁気ディスク、光ディスク、あるいは光磁気ディスクなどのリムーバブルメディア1332が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて、FLASH ROM1324にインストールされる。
さらに、外部インタフェース1319は、LANやインターネット等の所定のネットワークに接続されるネットワークインタフェースを有する。コントローラ1321は、例えば、操作部1322からの指示に従って、DRAM1318から符号化データを読み出し、それを外部インタフェース1319から、ネットワークを介して接続される他の装置に供給させることができる。また、コントローラ1321は、ネットワークを介して他の装置から供給される符号化データや画像データを、外部インタフェース1319を介して取得し、それをDRAM1318に保持させたり、画像信号処理部1314に供給したりすることができる。
以上のようなカメラ1300は、デコーダ1315として画像復号装置200を用いる。つまり、デコーダ1315は、画像復号装置200の場合と同様に、画像符号化装置100より供給される符号化データから抽出されたマクロブロックサイズ情報またはフラグ情報等を用いてマクロブロックの水平方向のサイズを決定し、その設定を用いてインター符号化を行う。したがって、デコーダ1315は、負荷の増大を抑制しながら、符号化効率をより向上させることができる。
したがって、カメラ1300は、例えば、CCD/CMOS1312において生成される画像データや、DRAM1318または記録メディア1333から読み出すビデオデータの符号化データや、ネットワークを介して取得するビデオデータの符号化データの符号化効率を、負荷の増大を抑制しながら向上させることができ、リアルタイム処理をより低いコストで実現することができる。
また、カメラ1300は、エンコーダ1341として画像符号化装置100を用いる。エンコーダ1341は、画像符号化装置100の場合と同様に、マクロブロックの垂直方向のサイズは固定したまま、水平方向のサイズを、各種パラメータに応じて設定する。このように設定されたマクロブロックを用いて生成された予測画像を用いて画像データを符号化することにより、エンコーダ1341は、負荷の増大を抑制しながら、符号化効率をより向上させることができる。
したがって、カメラ1300は、例えば、DRAM1318や記録メディア1333に記録する符号化データや、他の装置に提供する符号化データの符号化効率を、負荷の増大を抑制しながら向上させることができ、リアルタイム処理をより低いコストで実現することができる。
なお、コントローラ1321が行う復号処理に画像復号装置200の復号方法を適用するようにしてもよい。同様に、コントローラ1321が行う符号化処理に画像符号化装置100の符号化方法を適用するようにしてもよい。
また、カメラ1300が撮像する画像データは動画像であってもよいし、静止画像であってもよい。
もちろん、画像符号化装置100および画像復号装置200は、上述した装置以外の装置やシステムにも適用可能である。
100 画像符号化装置, 115 動き予測補償部, 121 特徴量抽出部, 122 マクロブロック設定部, 123 フラグ生成部, 161 動き予測部, 162 動き補償部, 171 パラメータ判定部, 172 サイズ決定部, 173 分割数決定部, 181 繰り返しフラグ生成部, 182 固定フラグ生成部, 200 画像復号装置, 202 可逆復号部, 212 動き予測補償部, 221 マクロブロック設定部, 261 動き予測部, 262 動き補償部, 271 フラグ判定部, 272 サイズ決定部, 273 分割数決定部

Claims (18)

  1. 画像を符号化する際の処理単位となる前記画像の部分領域の垂直方向のサイズを固定値として所定の値に設定し、水平方向のサイズを、前記画像に関するパラメータの値に応じて設定する領域設定手段と、
    前記領域設定手段により設定された前記部分領域を処理単位として画面間予測および動き補償を行い、予測画像を生成する動き予測補償手段と
    を備える画像処理装置。
  2. 前記画像に関するパラメータは前記画像のサイズであり、
    前記領域設定手段は、前記画像のサイズが大きいほど、前記部分領域の水平方向のサイズを大きく設定する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記画像に関するパラメータは前記画像を符号化する際のビットレートであり、
    前記領域設定手段は、前記ビットレートが低いほど、前記部分領域の水平方向のサイズを大きく設定する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 前記画像に関するパラメータは画像の動きであり、
    前記領域設定手段は、前記画像の動きが小さいほど、前記部分領域の水平方向のサイズを大きく設定する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  5. 前記画像に関するパラメータは前記画像における同一テクスチャの範囲であり、
    前記領域設定手段は、前記画像において同一テクスチャの範囲が広いほど、前記部分領域の水平方向のサイズを大きく設定する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 前記領域設定手段は、符号化規格で規定されているサイズを前記固定値として設定する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  7. 前記符号化規格は、AVC(Advanced Video Coding)/H.264規格であり、
    前記領域設定手段は、前記パラメータの値によらず、前記部分領域の垂直方向のサイズを16画素に設定する
    請求項6に記載の画像処理装置。
  8. 前記領域設定手段により前記水平方向のサイズが設定された前記部分領域の分割数を設定する分割数設定手段をさらに備える
    請求項1に記載の画像処理装置。
  9. 前記画像から特徴量を抽出する特徴量抽出手段をさらに備え、
    前記領域設定手段は、前記特徴量抽出手段により抽出された前記画像の特徴量に含まれる前記パラメータの値に応じて前記部分領域の水平方向のサイズを設定する
    請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 前記領域設定手段により大きさが設定された前記部分領域を処理単位として、前記画像と、前記動き予測補償手段により生成された前記予測画像との差分値を符号化し、ビットストリームを生成する符号化手段をさらに備える
    請求項1に記載の画像処理装置。
  11. 前記符号化手段は、前記ビットストリームと、前記領域設定手段により設定された前記部分領域の水平方向のサイズを示す情報とを伝送する
    請求項10に記載の画像処理装置。
  12. 前記領域設定手段により設定された、水平方向に並ぶ前記部分領域の集合である部分領域ラインの各部分領域の水平方向のサイズが、前記部分領域ラインの1つ上の部分領域ラインの各部分領域の水平方向のサイズと同一であるかを示す繰り返しフラグを生成する繰り返しフラグ生成手段をさらに備え、
    前記符号化手段は、前記ビットストリームと、前記繰り返しフラグ生成手段により生成された前記繰り返しフラグとを伝送する
    請求項10に記載の画像処理装置。
  13. 前記領域設定手段により設定された、水平方向に並ぶ前記部分領域の集合である部分領域ラインの各部分領域の水平方向のサイズが互いに同一であるかを示す固定フラグを生成する固定フラグ生成手段をさらに備え、
    前記符号化手段は、前記ビットストリームと、前記固定フラグ生成手段により生成された前記固定フラグとを伝送する
    請求項10に記載の画像処理装置。
  14. 前記領域設定手段によりサイズが設定された前記部分領域を処理単位として、前記画像が符号化されたビットストリームを復号する復号手段をさらに備える
    請求項1に記載の画像処理装置。
  15. 前記復号手段は、前記ビットストリームと、前記部分領域の水平方向のサイズを示す情報とを受け取り、
    前記領域設定手段は、前記復号手段により受け取られた前記部分領域の水平方向のサイズを示す情報に基づいて前記部分領域の水平方向のサイズを設定する
    請求項14に記載の画像処理装置。
  16. 前記復号手段は、前記ビットストリームと、前記画像において水平方向に並ぶ前記部分領域の集合である部分領域ラインの各部分領域の水平方向のサイズが、前記部分領域ラインの1つ上の部分領域ラインの各部分領域の水平方向のサイズと同一であるかを示す繰り返しフラグを受け取り、
    前記領域設定手段は、前記復号手段により受け取られた前記繰り返しフラグに基づいて前記部分領域の水平方向のサイズを設定する
    請求項14に記載の画像処理装置。
  17. 前記復号手段は、前記ビットストリームと、前記画像において水平方向に並ぶ前記部分領域の集合である部分領域ラインの各部分領域の水平方向のサイズが互いに同一であるかを示す固定フラグを受け取り、
    前記領域設定手段は、前記復号手段により受け取られた前記固定フラグに基づいて前記部分領域の水平方向のサイズを設定する
    請求項14に記載の画像処理装置。
  18. 画像処理装置の画像処理方法であって、
    領域設定手段が、画像を符号化する際の処理単位となる前記画像の部分領域の垂直方向のサイズを固定値として所定の値に設定し、水平方向のサイズを、前記画像に関するパラメータの値に応じて設定し、
    動き予測補償手段が、設定された前記部分領域を処理単位として画面間予測および動き補償を行い、予測画像を生成する
    画像処理方法。
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