JP2011223192A - 基地局および伝送制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】空きリソースを無駄なく割り当てて、スループットを最大化する基地局を得ること。
【解決手段】本発明は、在圏している移動局に対して所定長の時間単位で送信機会を与えるとともに、データ伝送用チャネルの電力を、所定の電力制御が実施される特定チャネルとの電力比で指定することによって上りリンクの伝送速度を制御する基地局200であって、受信信号を構成する各チャネルの電力を測定する電力測定部212と、各チャネルの受信電力に基づいて空きリソースを計算し、送信機会を与える移動局から直近に受信したデータのサイズと、空きリソースと、受信データサイズごとに予め決定されている所要通信品質と、特定チャネルの直近の受信電力とに基づいて、移動局が送信するデータ伝送用チャネルと特定チャネルの電力比を決定するEUL制御部213と、を備える。
【選択図】図4

Description

本発明は、無線通信システムの基地局および伝送制御方法に関する。
複数の移動局と基地局から構成される無線システムにおいてデータの送受信を行う場合、無線帯域のリソース(無線リソース)やハードウェアリソースを有効に活用するために、データの種別に応じて無線回線の伝送速度を柔軟に変更できることが望ましい。第三世代移動通信システムの標準化団体である3GPP(3rd Generation Partnership Project)で規格化されたHSPA(High Speed Packet Access)では、従来は無線回線制御局が行っていた伝送制御機能を基地局に配置することにより、より高精度な伝送制御を行うことが可能である。HSPAには、下り方向のHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、および上り方向のEUL(Enhanced Uplink)が含まれる。
HSDPA,EULは、共に3GPPで規格化されているW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)の一部であり、無線リソースは、同一の周波数および時間を用い、直交する符号でデータを直交化することにより多元接続を実現している。データの伝送速度を制御する方法としては、データの符号化レートを変更する方法、データの拡散率を変更する方法、および変調方式を変更する方法があるが、いずれも伝送速度と誤り率の相反性がある。QoS(Quality of Service)の観点から、希望波へ電力をより多く割り当てることでSINR(Signal Interference Noise Ratio)を高くし、所望の誤り率を満たす伝送速度を決定することが望ましい。ここで、EULではDPCCH(Dedicated Physical Control Channel)の送信電力を制御することによって所望のSINRを満たし、E−DPDCH(E-DCH(Enhanced Dedicated Channel) Dedicated Physical Data Channel)の送信電力は基地局から通知されたDPCCHとの電力比によって制御される。なお、E−DPDCHは前記電力比に応じてデータの符号化レート,拡散率を変更することによってデータの伝送速度を変更することができる。すなわち、基地局が移動局のDPCCHの送信電力を制御することで所望の誤り率を満たし、且つ、空きリソースにE−DPDCHの送信電力を割り当てることで伝送速度を柔軟に制御することが可能となる。
また、使用する基地局として、建物内や高層階で十分なSINRを確保するため、従来の基地局に対して非常に小型,安価,低消費電力である基地局(フェムト基地局)が注目されている。フェムト基地局は各家庭や、オフィスのフロアといった不感地帯に設置されることを想定しており、同時接続可能な移動局の数は数台と非常に少ないが、移動局と基地局の距離が短いためSINRが高く、高速データ伝送を実現できる。フェムト基地局は、小型化,低コスト化,低消費電力化を達成するためにも簡易な伝送制御方法を適用することが望ましく、その適用技術として、Time&Rate ControlをEULに適用する方法が考えられる。
Time&Rate Controlでは、複数の移動局が基地局に在圏している場合、E−DPDCHの送信機会を任意の時間間隔で切り替えるため、移動局は送信停止状態と送信可能状態を繰り返す。しかし、下記非特許文献1の記載によれば、送信停止状態と送信可能状態の電力比は30dB程度の差が生じ、他移動局、ならびに他セルに対する上りリンクの干渉レベルが急峻に増大するという問題がある。
そこで、移動局は、送信停止状態から基地局が受信可能な電力上限値まで、段階的に電力を増加することで基地局における受信電力の変動を一定値以下に抑えることが可能となる。たとえば、下記特許文献1には、基地局が移動局に対して最大許容伝送速度を通知し、移動局は所定ステップでE−DPDCHの送信電力を増加する技術が開示されている。
国際公開第2006/095871号
3GPP TS 25.321 V6.14.0
しかしながら、上記従来の技術によれば、空きリソースにE−DPDCHの送信電力を割り当てることによってデータの伝送速度を変更することができるが、一般的にデータの伝送速度が高いほど所望の誤り率を満たすSINRは高くなり、データの伝送速度が低いほど所望の誤り率を満たすSINRは低くなる。すなわち、伝送速度の変更に伴って所要SINRが変動した場合、DPCCHの電力が変動し、これに伴って、DPCCHとの電力比として表現されるE−DPDCHの電力も変動することとなり、結果としてリソースを正しく割り当てることができない、という問題があった。たとえば、E−DPDCHに対してより多くの電力を割り当てて伝送速度を上げるように制御した場合は所望の誤り率を満たせなくなる可能性があり、一方、より少ない電力を割り当てて伝送速度を下げるように制御した場合には空きリソースを使い切る(全て割り当てる)ことができず、伝送効率が低下する可能性がある。
さらに、Time&Rate Controlでは、移動局の伝送速度を頻繁に変更する必要があるため、時々刻々と変化する受信電力に対して空きリソースを正確に求める必要がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、上りリンクにおいて伝送速度を柔軟に変更した場合においても、所要SINRの変化量を推定し、E−DPDCHに適切な電力を割り当てることによって、空きリソースを無駄なく割り当て、スループットを最大化する基地局、および伝送制御方法を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、在圏している移動局に対して所定長の時間単位で送信機会を与えるとともに、データ伝送用チャネルの電力を、所定の電力制御が実施される特定チャネルとの電力比で指定することによって上りリンクの伝送速度を制御する基地局であって、受信信号を構成する各チャネルの電力を測定する電力測定手段と、前記各チャネルの受信電力に基づいて空きリソースを計算する空きリソース算出手段と、送信機会を与える移動局から直近に受信したデータのサイズと、前記空きリソースと、受信データサイズごとに予め決定されている所要通信品質と、前記特定チャネルの直近の受信電力とに基づいて、前記移動局が送信するデータ伝送用チャネルと前記特定チャネルの電力比を決定する上りリンク制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、E−DPDCHの伝送速度を変更したことによってDPCCHの所要SINRが変動する場合においても、空きリソースを最大限に割り当てる伝送フォーマット(E−DPDCHとDPCCHの電力比)を決定することができるため、上りリンクのスループットを向上させることができる、という効果を奏する。
図1は、本発明にかかる基地局を備えた無線通信システムの構成例を示す図である。 図2は、移動局と基地局との間の通信に用いられる物理チャネルを示す図である。 図3は、EULにおいて、基地局が各チャネルに割り当てる送信電力の一例を示す図である。 図4は、基地局の構成例を示す図である。 図5は、移動局の構成例を示す図である。 図6は、実施の形態1の基地局における伝送フォーマットの決定手順の一例を示したフローチャートである。 図7は、実施の形態2の基地局における伝送フォーマットの決定手順の一例を示したフローチャートである。
以下に、本発明にかかる基地局および伝送制御方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる基地局を備えた無線通信システム(以下、単に通信システムと記載する)の構成例を示す図である。この通信システムは、1つ以上の移動局100(図1では2つとしている)と、1つ以上の基地局200(図1では2つとしている)と、無線回線制御局300と、交換局400と、から構成される。各移動局100は、無線回線を介して、いずれか一つの基地局200と通信を行う。各基地局200は、無線回線制御局300によって制御されている。移動局100は、基地局200、無線回線制御局300を経由し、交換局400を介して公衆網とデータを送受信できる。
図2は、移動局100と基地局200との間の通信に用いられる物理チャネルを示す図である。図2において、実線はデータ信号を伝送する物理チャネル、点線は制御信号を伝送する物理チャネル、矢印の向きは信号が送信される方向を示す。
DPCCH(Dedicated Physical Control Channel)は、移動局100から基地局200へ送信される物理チャネルであり、基地局200において上りリンクのSINRを測定する際に使用される。また、移動局100ごとに異なる符号で拡散変調される。
E−AGCH(E-DCH(Enhanced Dedicated Channel) Absolute Grant Channel)は、基地局200から移動局100へ送信される物理チャネルであり、後述するE−DPDCH(E-DCH Dedicated Physical Data Channel)とDPCCHの送信電力比の情報を送信する際に使用される。また、複数の移動局100間で共有される。
E−DPDCHは、移動局100から基地局200へ送信される物理チャネルであり、移動局100の上位機能が生成したユーザデータを、基地局200へ送信する際に使用される。また、移動局100ごとに異なる符号で拡散変調される。
E−DPCCH(E-DCH Dedicated Physical Control Channel)は、移動局100から基地局200へ送信される物理チャネルであり、E−DPDCHの伝送フォーマットの情報(詳細は後述する)を送信する際に使用される。また、移動局100ごとに異なる符号で拡散変調される。
E−HICH(E-DCH HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest) Indicator Channel)は、基地局200から移動局100へ送信される物理チャネルであり、移動局100から送信されたE−DPDCHの復号結果を移動局100へ送信する際に使用される。また、複数の移動局100間で共有される。
なお、図2に示した物理チャネルのフレームフォーマットは、「slot」を最小単位とし、3slotの集合を「sub frame」、15slot(5sub frame)の集合を「frame」と定義する。
ここで、本実施の形態のEUL(Enhanced Uplink)における伝送速度制御の基本動作について説明する。図3は、EULにおいて、基地局200が各チャネルに割り当てる送信電力の一例を示す図である。横軸は時間を示し、縦軸は移動局100が基地局200へ送信する上りリンクで各チャネルに割り当てる送信電力(基地局200から見ると受信電力)を示す。
基地局200は、ある移動局100に対して送信を許可する場合、まず、E−DPDCH以外のチャネルの受信電力、および干渉電力を計算し、自身(基地局200)が受信可能な電力上限値から前記受信電力および干渉電力を差し引いた値をE−DPDCHの受信電力に割り当てる。つぎに、DPCCHの受信電力を測定し、DPCCHの受信電力とE−DPDCHの受信電力の比(Absolute Grant Value)の情報をE−AGCHを用いて移動局100へ送信する。
移動局100は、基地局200から受信した情報(Absolute Grant Value)、およびDPCCHの送信電力に基づいてE−DPDCHの伝送フォーマット(E−TFCI:E-DCH Transport Format Combination Indicator)を決定する。この伝送フォーマットは、拡散率と符号化率の組み合わせから導出される送信データサイズをインデックスにしたもの(送信データサイズの情報)である。なお、詳細については説明を省略するが、DPCCHの送信電力は、従来から使用されている方法にて基地局200から指示されることになっており、直近の指示内容に従った値となる。移動局100は、前記伝送フォーマット(送信データサイズの情報)をE−DPCCHを用いて基地局200へ送信する。また、移動局100は、保持するデータ信号から、前記決定した伝送フォーマットに対応するデータサイズ分を切り出して、E−DPDCHを用いて基地局200へ送信する。
このように、基地局200は、データ信号を送信する物理チャネル(E−DPDCH)の電力を最大限に割り当て、さらに、DPCCHとE−DPDCHの電力の比を移動局100へ通知することによって、EULにおける伝送速度を柔軟に制御できる。本実施の形態では、Time&Rate Controlを想定しているため、所定の時間間隔でE−DPDCHに割り当て可能な送信電力が変動する。
つづいて、図1で示した通信システムを構成する基地局200と移動局100の構成について説明する。図4は、基地局200の構成例を示す図である。基地局200は、FP(Frame Protocol)部201と、バッファ部202と、MUX部203と、符号化部204と、変調部205と、TRX(送受信)部206と、アンテナ部207と、復調部208と、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)部209と、復号部210と、DEMUX部211と、電力測定部212と、EUL制御部213と、を備える。
FP部201は、無線回線制御局300と基地局200間で決められたプロトコルでデータの送受信を行う。バッファ部202は、FP部201で受信したデータを一時的に蓄積する。MUX部203は、バッファ部202から所望のデータサイズを切り出す。符号化部204は、MUX部203で切り出されたデータに対して誤り訂正符号化を行う。変調部205は、符号化部204で符号化された後のデータを直交符号で拡散し、EUL制御部213から指示された変調方式で複素平面上にマッピングする。TRX部206は、変調部205で変調された後のデータを無線周波数帯信号へ変換するとともに、アンテナ部207で受信した無線周波数帯信号をベースバンドの変調信号へ変換する。アンテナ部207は、移動局100との間で無線周波数帯信号を送受信する。
復調部208は、移動局100から受信した信号を直交符号で逆拡散し、復調する。HARQ部209は、再送制御により復調後のデータを合成する。復号部210は、HARQ部209で合成されたデータを復号し、誤り判定を行う。DEMUX部211は、復号に成功したデータをFP部201で扱うデータ単位に分離する。電力測定部212は、復調部208で復調した信号の受信電力、および干渉電力を測定する。EUL制御部213は、空きリソース算出手段および上りリンク制御手段としての機能を有し、移動局100が送信するE−DPDCHの伝送制御を行う。
図5は、移動局100の構成例を示す図である。移動局100は、バッファ部101と、MUX部102と、符号化部103と、変調部104と、TRX部105と、アンテナ部106と、復調部107と、HARQ部108と、復号部109と、DEMUX部110と、電力測定部111と、伝送制御部112と、を備える。
バッファ部101は、アプリケーションを含む上位機能で生成されたデータを一時的に蓄積する。MUX部102は、伝送制御部112から指示されたデータを、バッファ部101から切り出す。符号化部103は、MUX部102で切り出されたデータに対して誤り訂正符号化を行う。変調部104は、符号化部103で符号化された後のデータを直交符号で拡散し、伝送制御部112から指示された変調方式で複素平面上にマッピングする。TRX部105は、変調部104で変調された後のデータを無線周波数帯信号へ変換するとともに、アンテナ部106で受信した無線周波数帯信号をベースバンドの変調信号へ変換する。アンテナ部106は、基地局200との間で無線周波数帯信号を送受信する。
復調部107は、基地局200から受信した信号を直交符号で逆拡散し、復調する。HARQ部108は、再送制御により復調後のデータを合成する。復号部109は、HARQ部108で合成されたデータを復号し、誤り判定を行う。DEMUX部110は、復号に成功したデータを上位機能が扱うデータ単位に分離する。電力測定部111は、復調部107で復調した信号の受信電力、および干渉電力を測定する。伝送制御部112は、基地局200から受信した制御信号に応じて伝送制御を行う。
つづいて、本実施の形態の通信システムにおいて基地局200と移動局100が通信する場合の動作について説明する。ここでは、本発明で対象としている上りリンクでの通信動作、すなわち、移動局100が、上位機能で生成したデータを基地局200へ送信するEULの動作について説明する。
移動局100は、上位機能で送信すべきデータが発生した場合、基地局200から送信機会が与えられ、送信が完了するまでバッファ部101でデータを保持しておく。バッファ部101は、複数のバッファを保持していてもよい。複数のバッファを保持している場合、たとえば、アプリケーションの種別を区別する識別子を「論理チャネル」と定義し、バッファ部101は、論理チャネル毎、または、複数の論理チャネルのグループ毎にデータを蓄積することが可能である。
伝送制御部112は、バッファ部101にデータ(送信すべきデータ)が蓄積されているかを監視する。そして、送信すべきデータが蓄積されている場合は、基地局200に対して当該データの送信機会を要求するため、符号化部103に対して送信要求の生成を指示する。またこのとき、伝送制御部112は、符号化部103に対して、バッファ部101に蓄積されているデータ量を通知する。送信要求に前記データ量を含めることで、より高精度な送信要求を生成することができる。なお、バッファ部101に蓄積されたデータのうち、任意の論理チャネルのデータ量のみを送信要求に含めることとしてもよい。
符号化部103は、伝送制御部112からの指示内容に従って送信要求の生成、および生成した送信要求の符号化を行う。符号化の方法としては、ターボ符号や畳み込み符号が広く知られているが、移動局100と基地局200の間で符号化のルールが取り決めされていれば、いかなる符号化方法を用いてもよい。また、送信するデータの種別(例えば図2に示す物理チャネルの種別)毎に異なる符号化方法を用いてもよい。この場合、伝送制御部112が、種別毎の符号化方法を符号化部103に指示することで実現できる。
変調部104は、符号化部103で生成された送信要求の符号化後データを任意の直交符号を用いて拡散し、複素平面上にマッピングする。符号化部103と同様、直交符号の種類,拡散率,変調方式は、データの種別に応じて異なる方法を用いることができる。移動局100と基地局200の間で変調方法のルールが取り決めされていればよい。
TRX部105は、変調部104で変調されたデータを無線周波数帯域の信号に変換し、アンテナ部106を介して基地局200へ送信する。
基地局200では、移動局100から送信された上記の無線周波数帯信号を、アンテナ部207を介して受信し、TRX部206でベースバンドの変調信号に変換する。
復調部208は、TRX部206で変換された変調信号を逆拡散することにより復調する。上述したように、逆拡散に用いる直交符号の種類,拡散率,変調方式は、データの種別に応じて異なる方法を用いることができる。移動局100と基地局200との間で復調方式のルールが取り決めされていればよい。なお、図2に示したE−DPCCHおよびE−DPDCHでは、共に予め決められた直交符号と変調方式が用いられ、E−DPCCHでは拡散率も予め決められている。E−DPDCHの拡散率は、E−DPCCHに含まれる伝送フォーマットで指示される構成となっている。基地局200は、まずE−DPCCHを復調および復号してE−DPCCHに含まれる伝送フォーマットを取得し、伝送フォーマットからE−DPDCHの拡散率を導出することにより、E−DPDCHを逆拡散することができる。
HARQ部209は、復調部208で復調されたデータを一時的に蓄積し、復号部210で復号に失敗した場合、移動局100から送信された再送データと、一時的に蓄積しておいたデータを合成する。なお、復号部210で復号に成功した場合、蓄積していたデータは削除する。また、HARQ部209は、複数のバッファを構成することで、HARQのプロセス単位にデータを蓄積することができるため、N Channel Stop and Waitの再送方式を実現できる。
復号部210は、HARQ部209で合成されたデータを誤り訂正符号によって復号し、CRC(Cyclic Redundancy Check)による復号判定を行う。復号部210は、CRCによる復号結果(復号を成功したか否か)をEUL制御部213へ通知する。EUL制御部213は、符号化部204を介して、E−HICH(図2参照)を用いて復号結果を移動局100へ送信する。また、復号部210は、復号を成功した場合には、復号後のデータをEUL制御部213およびDEMUX部211へ出力する。なお、移動局100は、基地局200がE−HICHにて送信した復号結果を受信した場合、その内容を確認し、復号失敗を示していれば復号に失敗したデータを基地局200へ再送する。
電力測定部212は、復調部208で復調された物理チャネル毎の受信電力、干渉電力、およびTRX部206で受信した信号の総受信電力を測定し、EUL制御部213へ通知する。
EUL制御部213は、復号部210から通知された復号データと、電力測定部212から通知された受信電力値に基づいて、E−DPDCHの送信機会を与える移動局100を選択し、また、選択した移動局100に対して通知する伝送フォーマット(詳細については後述する)を決定する。ここで、EUL制御部213は、復号部210から通知された復号データに送信要求が含まれている場合、当該送信要求を送信した移動局100に対してE−DPDCHの送信機会を与えるため、この移動局100をE−DPDCHの送信機会を与える移動局100として選択し、さらに、データの送信で使用させるE−DPDCHの伝送フォーマットを決定する。
ここで、本実施の形態の基地局200における特徴的な動作である、EUL制御部213が移動局100に使用させる伝送フォーマットを決定する方法について図6を用いて説明する。なお、図6は、本実施の形態の基地局における伝送フォーマットの決定手順の一例を示したフローチャートである。
基地局200が、E−DPDCHの送信機会を与える移動局100に使用させる伝送フォーマットを決定する場合、この処理を実施するEUL制御部213は、はじめに伝送フォーマット「n」を「0」に初期化する(ステップS1)。ここで、伝送フォーマット「n」は、上記非特許文献1(3GPP TS 25.321)および文献「3GPP TS25.212」に記載された「Absolute Grant Value」のIndexであり、0から31の32通り(32値)となる。また、「Absolute Grant Value」は、E−DPDCHとDPCCHの電力比を示す情報である。すなわち、図6に示した伝送フォーマットの決定手順は、E−DPDCHとDPCCHの電力比を決定する手順である。
EUL制御部213は、次に、電力測定部212からE−DPDCH以外のチャネルの受信電力および干渉電力を取得し、これらの電力を用いて空きリソースを計算する(ステップS2)。具体的には、自局(基地局200)が受信可能な電力の上限値から、E−DPDCH以外のチャネルの受信電力および干渉電力を差し引いた値を空きリソースとして求める。
次に、伝送フォーマット「n」から受信可能最大E−TFCI(E−DPDCHで送信されるデータの最大サイズ)を求める(ステップS3)。この受信可能最大E−TFCIは、EUL制御部213より上位の機能部から通知される、参照E−TFCIのビット数,参照E−TFCIのチャネル数,参照E−TFCIとDPCCHとの電力比,固有のオフセット値(デルタHARQ)と、上記伝送フォーマット「n」とを用いて、上記非特許文献1に記載された方法にて求めることができる。
次に、復号部210から通知されたE−DPCCHの復号結果からE−TFCI(移動局100から通知された、E−DPDCHで送信するデータのサイズを示す情報)を取得する(ステップS4)。E−TFCIは、非特許文献1に記載されており、TTI(Transmission Time Interval)によって値域が異なる。たとえば、TTIが2msの場合は0から127の128通りであり、TTIが10msの場合は0から120の121通りである。なお、図6に示した処理を実行するタイミングにおいてE−DPCCHを受信しなかった場合は、当該タイミングから遡って直近の受信タイミングで受信したE−DPCCHに含まれるE−TFCIを用いる。
次に、予め保持してある、任意のE−TFCIと所望のBLER(Block Error Rate)を満たす所要SINRとの対応関係を示したテーブルを用いて、ステップS3で求めた受信可能最大E−TFCIの所要SINR(受信可能最大E−TFCIに対応する所要SINR)をテーブル引きする。同様にステップS4で取得したE−TFCIの所要SINRをテーブル引きする(ステップS5)。ここで、E−TCFIと所要SINRの対応関係を示したテーブルはBLERのポイント数によって複数のテーブルを保持する必要があるが、任意のBLER(例えばBLER10%)を満たす所要SINRについてのテーブル(説明の便宜上、基準テーブルと呼ぶ)のみを用意し、その他のBLER(例えばBLER=50%)は基準テーブルに対する固定のオフセットによって表現することでテーブル数を削減することができる。同様に、E−TFCIのポイント数によってテーブルの配列数は最大で128通りとなるが、k毎(kは整数)のE−TFCIに対して任意のBLERを満たす所要SINRのテーブルのみを用意し、その間のE−TFCI(k毎のE−TFCI以外)に対応する所要SINRは補間処理(例えば線形補間)により求めるようにしてテーブルの配列数を削減することができる。
次に、電力測定部212から取得したDPCCHの受信電力と、ステップS5で求めた、受信可能最大E−TFCIの所要SINRと、直近に受信したE−DPCCHに含まれるE−TFCIの所要SINRとを用い、次式に従ってDPCCH受信電力推定値を計算する(ステップS6)。
(DPCCH受信電力推定値)=DPCCHの受信電力−(直近に受信したE−TFCIの所要SINR−受信可能最大E−TFCIの所要SINR)
次に、ステップS2で求めた空きリソースと、ステップS6で求めたDPCCH受信電力推定値と、この時点の伝送フォーマット「n」に基づき文献「3GPP TS25.212」に記載された「Table16B」からテーブル引きを行い、その結果得られるDPCCHとE−DPDCHの電力比f(n)と、を用いて判定式「空きリソース<DPCCH受信電力推定値×f(n)」が成立しているかどうかを確認する(ステップS7)。
そして、上記の判定式が成立していない場合(ステップS7:No)、更に大きな伝送フォーマットを割り当てられる可能性がある、すなわち、更に大きな伝送フォーマットを割り当ててもE−DPDCH受信電力が空きリソースを超過しない可能性があると判断し、(n)を1つインクリメントする(ステップS8)。そして、インクリメント後の(n)が規定範囲内であれば(ステップS9:Yes)、ステップS3に遷移して、上述したステップS3以降の各処理を、インクリメント後の(n)を対象として実施する。一方、ステップS7で判定式が成立していると判断した場合(ステップS7:Yes)、その時点の(n)を伝送フォーマットに決定するとE−DPDCH受信電力が空きリソースを超過してしまうため、(n−1)を伝送フォーマットに決定する(ステップS10)。また、ステップS9でインクリメント後の(n)が規定範囲外と判断した場合、すなわち(n)が上限を超えたと判断した場合には(ステップS9:No)、上限である(n−1)を伝送フォーマットに決定する(ステップS10)。
以上のステップS1〜S10の処理を実行することにより、EUL制御部213は伝送フォーマット(E−DPDCHとDPCCHの電力比)を決定する。EUL制御部213は、伝送フォーマットを決定すると、決定結果としてE−DPDCHとDPCCHの電力比を符号化部204に通知する。
符号化部204は、EUL制御部213から伝送フォーマットの決定結果(E−DPDCHとDPCCHの電力比)の通知を受けると、それを符号化し、符号化後のデータを変調部205へ出力する。符号化の方法は、移動局100の符号化部103と同様、移動局100と基地局200との間で符号化のルールが取り決めされていれば、いかなる符号化方法を用いてもよい。また、送信するデータの種別(例えば図2に示す物理チャネルの種別)毎に異なる符号化方法を用いてもよい。この場合、EUL制御部213が、種別毎の符号化方法を符号化部204に指示することで実現する。
変調部205は、符号化部204で符号化されたデータ(伝送フォーマットの決定結果を符号化したもの)を任意の直交符号を用いて拡散し、複素平面上にマッピングする。符号化部204と同様、直交符号の種類,拡散率,変調方式は、データの種別に応じて異なる方法を用いることができる。移動局100と基地局200で変調方法のルールが取り決めされていればよい。
TRX部206は、変調部205で変調されたデータを受け取り、それを無線周波数帯域の信号に変換し、アンテナ部207を介して移動局100へ送信する。
一方、移動局100では、基地局200から送信された上記の無線周波数帯信号を、アンテナ部106で受信し、TRX部105でベースバンドの変調信号に変換する。
復調部107は、TRX部105で変換された変調信号を逆拡散し、復調する。復調後のデータはHARQ部108および電力測定部111へ出力される。なお、逆拡散に用いる直交符号の種類,拡散率,変調方式は、基地局200の復調部208と同様、データの種別に応じて異なる方法を用いることができる。移動局100と基地局200で復調方式のルールが取り決めされていればよい。
HARQ部108は、復調部107で復調されたデータを一時的に蓄積し、再送制御を実施する機能部である。ただし、EULでは、基地局200から送信される下りリンクの物理チャネルは制御信号のE−AGCHおよびE−HICH(図2参照)と、図示を省略したE−RGCH(E-DCH Relative Grant Channel)であるが、これらの物理チャネルについてはいずれも再送制御を行わず、復号部109へ出力する。なお、E−RGCHは、E−AGCH,E−HICHと同様に、上記の非特許文献1で規定されている物理チャネルである。
復号部109は、HARQ部108から受け取ったデータを誤り訂正符号によって復号し、CRCによる復号判定を行う。なお、EULの下りリンクでは、E−AGCHにのみCRCが付与されている。そのため、E−HICHについてはCRCによる復号判定を行わない。E−AGCHの復号に成功した場合、復号後のデータを伝送制御部112へ通知する。E−HICHについては復号の成否によらず復号後のデータを伝送制御部112へ通知する。
電力測定部111は、復調部107で復調された物理チャネルのうち、既知信号が挿入されている物理チャネルの受信電力および干渉電力を測定し、測定結果を伝送制御部112へ通知する。
伝送制御部112は、復号部109から受け取った復号後のデータのうちE−AGCHに含まれる伝送フォーマット(E−DPDCHとDPCCHの電力比)に基づいて、E−DPDCHで送信可能なデータサイズを決定する。データサイズは、伝送フォーマットに加え、基地局200から別途指定されているDPCCHの送信電力と、送信時に使用する符号化率および拡散率とを用いて決定する。また、データサイズを決定後は、MUX部102に対して、バッファ部101に蓄積されているデータから、決定したデータサイズ分のデータを切り出すよう指示する。さらに、伝送制御部112は、バッファ部101から切り出したデータを送信する際に使用する符号化方法および変調方法を、符号化部103および変調部104にそれぞれ通知する。またさらに、復号部109から通知された復号後のデータのうち、E−HICHに含まれるE−DPDCHの復号結果(以前送信したデータの基地局200側での復号結果)を参照する。そして、復号結果が復号失敗(CRC NG)を示す場合、既に送信済みのE−DPDCHを再送する。これに対して、復号結果が復号成功(CRC OK)を示す場合、新規データを送信するようにMUX部102、符号化部103および変調部104に対して指示する。
その後、移動局100では、MUX部102が切り出したデータに対して、符号化部103が符号化を行い、さらに変調部104が変調を施し、TRX部105およびアンテナ部106を介して基地局200へ送信する。また、各構成における動作は、既に説明したとおりである。なお、既に説明したように、移動局100は、送信データのサイズの情報であるE−TFCIを伝送フォーマット情報としてE−DPCCHで送信する。
基地局200では、移動局100から送信されたE−DPDCHを受信し、復号部210で復号する。復号部210以前の各構成における動作は、前述の動作と同様である。
DEMUX部211は、復号部210で復号されたデータを受け取り、FP部201が扱うデータ単位に分離した後、FP部201へ出力する。
FP部201は、DEMUX部211から出力されたデータを無線回線制御局300と基地局200の間で扱う通信プロトコルに変換し、無線回線制御局300へ送信する。
このように、EULでは、上述した一連の動作をE−DPDCHの送信時間単位(TTI)毎に繰り返すことで上りリンク伝送を実現する。
以上説明したように、本実施の形態では、基地局200のEUL制御部213は、移動局100からの送信要求を受信し、当該移動局100に対してE−DPDCHの伝送フォーマット(E−DPDCHとDPCCHの電力比)を決定する過程において、基地局200が直近に受信したデータサイズの所要SINRと、伝送フォーマット変更後に受信可能なデータサイズの所要SINRから、伝送フォーマット変更後のDPCCH受信電力推定値を求め、このDPCCH受信電力推定値と空きリソースとの比較結果に基づいて伝送フォーマットを決定することとした。これにより、E−DPDCHの伝送速度を変更したことによってDPCCHの所要SINRが変動する場合においても、基地局200の空きリソースを最大限に割り当てる伝送フォーマットを決定することができるため、上りリンクのスループットを向上させることができる。
実施の形態2.
つづいて、実施の形態2について説明する。実施の形態1では、基地局のEUL制御部が伝送フォーマット(E−DPDCHとDPCCHの電力比)を決定する場合、図6で示したように、空きリソースを予め計算しておき、この空きリソースをE−DPDCHの受信電力が超過しないように考慮して伝送フォーマットを決定していた。
これに対して、本実施の形態では、E−DPDCH以外の上り物理チャネルの電力もDPCCHとの電力比で決定されることに着目し、実施の形態1とは異なる手順で伝送フォーマットを決定する方法について説明する。なお、通信システムの構成は実施の形態1と同一とする(図1参照)。また、通信システムを構成している基地局および移動局の構成についても実施の形態1と同一とする(図4,5参照)。
本実施の形態の通信システムにおいては、基地局のEUL制御部が伝送フォーマット(E−DPDCHとDPCCHの電力比)を決定する手順以外は実施の形態1の通信システムと同様である。そのため、実施の形態1と共通の部分については説明を省略する。
図7は、実施の形態2の基地局における伝送フォーマットの決定手順の一例を示したフローチャートである。図7においては、実施の形態1で説明した伝送フォーマット決定手順(図6参照)と同じ処理に対して同一のステップ番号を付している。そのため、図6に示した処理と同一のステップ番号が付された処理については説明を省略する。
本実施の形態の基地局200において伝送フォーマットを決定する場合、EUL制御部213は、電力測定部212から取得したDPCCHの受信電力と、ステップS6で求めたDPCCH受信電力推定値とを用いて、DPCCHの受信電力が変動したことによって生じた、E−DPDCH以外の上りリンク物理チャネルであるDPCCH、HS−DPCCH(HS-DSCH(High Speed Downlink Shared Channel) Dedicated Physical Control Channel)およびE−DPCCHの余剰電力の総和を次式に従って計算する(ステップS11)。
(余剰電力)=(DPCCH受信電力−DPCCH受信電力推定値)×(1+βhs^2+βec^2)
ここで、βhsはHS−DPCCHとDPCCHとの振幅比であり、βecはE−DPCCHとDPCCHとの振幅比である。βhsとβecは、EUL機能部213より上位の機能部から通知される。なお、「^」はべき乗を示す。
次に、ステップS2で求めた空きリソースに対してステップS11で求めた余剰電力を足し合わせて、最終的な空きリソースを算出する(ステップS12)。そして、ステップS7では、ステップS12で算出した空きリソースを用いて判定処理を実施する。
このように、本実施の形態の基地局において、EUL制御部は、空きリソースを計算する際、DPCCHの受信電力が変動したことによって生じたE−DPDCH以外の上りリンク物理チャネルの余剰電力を、空きリソースに加えることとした。これにより、空きリソースを正確に求めることができ、データ伝送(E−DPDCH)に割り当てることが可能なリソースが増加するので、上りリンクのスループットを向上させることができる。
なお、本実施の形態では、余剰電力を計算する過程において、E−DPDCH以外の上りリンクの物理チャネルがDPCCH、E−DPCCH、HS−DPCCHのみであるかのように説明したが、これに限らず、他の物理チャネルも同様に余剰電力の計算対象として加えることも可能である。
また、上述した各実施の形態では、3GPPで規格化されているHSPDA、EULの物理チャネル名,フレームフォーマット名,パラメータ名を用いて説明を行ったが、適用可能なシステムをHSPDA、EULに限定するものではない。伝送速度の制御動作(送信チャネルへの電力割り当て制御動作)として同様の制御、すなわち、基地局が移動局に対して、特定の送信チャネルの送信電力と各送信チャネルの電力の比率とを指示することにより伝送速度を制御する他の通信システムにも適用することが可能である。
以上のように、本発明にかかる基地局は、無線通信システムに有用であり、特に、移動局に対して、上りリンクの特定チャネルの送信電力、および各チャネルの電力の比率を指定して伝送速度を制御する基地局に適している。
100 移動局
101,202 バッファ部
102,203 MUX部
103,204 符号化部
104,205 変調部
105,206 TRX部
106,207 アンテナ部
107,208 復調部
108,209 HARQ部
109,210 復号部
110,211 DEMUX部
111,212 電力測定部
112 伝送制御部
200 基地局
201 FP部
213 EUL制御部
300 無線回線制御局
400 交換局

Claims (10)

  1. 在圏している移動局に対して所定長の時間単位で送信機会を与えるとともに、データ伝送用チャネルの電力を、所定の電力制御が実施される特定チャネルとの電力比で指定することによって上りリンクの伝送速度を制御する基地局であって、
    受信信号を構成する各チャネルの電力を測定する電力測定手段と、
    前記各チャネルの受信電力に基づいて空きリソースを計算する空きリソース算出手段と、
    送信機会を与える移動局から直近に受信したデータのサイズと、前記空きリソースと、受信データサイズごとに予め決定されている所要通信品質と、前記特定チャネルの直近の受信電力とに基づいて、前記移動局が送信するデータ伝送用チャネルと前記特定チャネルの電力比を決定する上りリンク制御手段と、
    を備えることを特徴とする基地局。
  2. 前記上りリンク制御手段は、
    前記電力比の決定処理において、
    まず、前記移動局に対して指定する予定の電力比を仮決定し、
    次に、前記仮決定した電力比を使用した場合に伝送可能な最大データサイズを算出し、
    前記空きリソースと、前記算出した最大データサイズに対応する所要通信品質である第1の通信品質と、前記移動局から直近に受信したデータのサイズに対応する所要通信品質である第2の通信品質と、前記特定チャネルの直近の受信電力と、に基づいて、前記仮決定した電力比を最終的な電力比とするかどうかを判定し、
    最終的な電力比としない場合には、前記移動局に対して指定する予定の電力比を再度仮決定し、再度仮決定した電力比を処理対象として、前記最大データサイズの算出処理および最終的な電力比とするかどうかの判定処理を実行し、
    以降、前記最終的な電力比とするかどうかの判定処理において「最終的な電力比とする」と判定するまで、前記電力比の仮決定処理、最大データサイズの算出処理および最終的な電力比とするかどうかの判定処理を繰り返し実行する
    ことを特徴とする請求項1に記載の基地局。
  3. 前記最終的な電力比とするかどうかの判定処理では、
    前記第1および第2の通信品質と、前記特定チャネルの直近の受信電力とに基づいて、前記特定チャネルの次回の受信電力を推定し、その結果得られた電力推定値に前記仮決定した電力比を乗算した結果と、前記空きリソースとの比較結果に基づいて、前記仮決定した電力比を最終的な電力比とするかどうかを判定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の基地局。
  4. 前記電力推定値を、前記第2の通信品質と前記第1の通信品質の差を前記特定チャネルの直近の受信電力から差し引いた値とする
    ことを特徴とする請求項3に記載の基地局。
  5. 前記上りリンク制御手段は、
    任意のデータサイズに対して任意の誤り率を満たす通信品質を示すテーブルを保持しておき、前記最大データサイズ、および前記移動局から直近に受信したデータのサイズに基づいて、前記第1および第2の通信品質を前記テーブルから求める
    ことを特徴とする請求項2、3または4に記載の基地局。
  6. 前記空きリソース算出手段は、
    受信可能な電力の上限値から、データ伝送用チャネル以外のチャネルの受信電力および干渉電力を差し引いた結果を空きリソースとする
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の基地局。
  7. 前記空きリソース算出手段は、
    受信可能な電力の上限値から、データ伝送用チャネル以外のチャネルの受信電力および干渉電力を差し引き、さらに、前記特定チャネルの直近の受信電力と前記電力推定値に基づいて算出した余剰電力を加算した結果を空きリソースとする
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の基地局。
  8. 在圏している移動局に対して所定長の時間単位で送信機会を与えるとともに、データ伝送用チャネルの電力を、所定の電力制御が実施される特定チャネルとの電力比で指定することによって上りリンクの伝送速度を制御する基地局が実行する伝送制御方法であって、
    受信信号を構成する各チャネルの電力を測定する電力測定ステップと、
    前記各チャネルの受信電力に基づいて空きリソースを計算する空きリソース算出ステップと、
    送信機会を与える移動局から直近に受信したデータのサイズと、前記空きリソースと、受信データサイズごとに予め決定されている所要通信品質と、前記特定チャネルの直近の受信電力とに基づいて、前記移動局が送信するデータ伝送用チャネルと前記特定チャネルの電力比を決定する電力比決定ステップと、
    を含むことを特徴とする伝送制御方法。
  9. 前記電力比決定ステップでは、
    まず、前記移動局に対して指定する予定の電力比を仮決定し、
    次に、前記仮決定した電力比を使用した場合に伝送可能な最大データサイズを算出し、
    前記空きリソースと、前記算出した最大データサイズに対応する所要通信品質である第1の通信品質と、前記移動局から直近に受信したデータのサイズに対応する所要通信品質である第2の通信品質と、前記特定チャネルの直近の受信電力と、に基づいて、前記仮決定した電力比を最終的な電力比とするかどうかを判定し、
    最終的な電力比としない場合には、前記移動局に対して指定する予定の電力比を再度仮決定し、再度仮決定した電力比を処理対象として、前記最大データサイズの算出処理および最終的な電力比とするかどうかの判定処理を実行し、
    以降、前記最終的な電力比とするかどうかの判定処理において「最終的な電力比とする」と判定するまで、前記電力比の仮決定処理、最大データサイズの算出処理および最終的な電力比とするかどうかの判定処理を繰り返し実行する
    ことを特徴とする請求項8に記載の伝送制御方法。
  10. 前記空きリソース算出ステップでは、
    受信可能な電力の上限値から、データ伝送用チャネル以外のチャネルの受信電力、および干渉電力を差し引いて暫定空きリソースを算出し、
    前記電力比決定ステップでは、
    前記第1および第2の通信品質と、前記特定チャネルの直近の受信電力とに基づいて、前記特定チャネルの次回の受信電力を推定し、その結果得られた電力推定値と、前記特定チャネルの直近の受信電力とに基づいて余剰電力を算出し、
    前記最終的な電力比とするかどうかの判定処理においては、前記暫定空きリソースに対して前記余剰電力を加算した結果を、前記空きリソースとして使用する
    ことを特徴とする請求項9に記載の伝送制御方法。
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