JP2011221172A - 表示装置 - Google Patents

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俊之 藤根
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貴史 神田
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Abstract

【課題】RGBYやRGBWなどの多原色表示に対応した表示装置において、入力映像信号の種類(テレビ映像、PC映像、ゲーム映像など)に応じて、R,G,Bなどの高彩度の原色が含まれる映像の輝度を確保し表示品位を向上させる。
【解決手段】表示装置は、4色以上の原色で構成されるサブピクセルを含む画素により映像を表示する表示パネル(カラーフィルタ7及び液晶パネル本体8)と、表示パネルの背面から光を照射するバックライト光源9と、入力映像信号のフレーム毎又は入力映像信号を分割したブロック毎に所定の原色(R,G,Bなど)を持つ原色画素を検出する映像処理回路3と、映像処理回路3により原色画素を検出したフレーム又はブロックの中に、一定以上の彩度を持つ原色画素が含まれる場合に、フレーム又はブロックに対して、入力映像信号の種類に応じて、バックライト光源9の輝度を高く制御する光源制御回路5とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示装置に関し、より詳細には、RGBYやRGBWなどの多原色表示に対応した表示装置に関する。
従来、情報や映像を表示する表示手段として、画素(ピクセル)により画像を形成する各種のディスプレイが製品化されている。例えば、1つの画素が赤(R)、緑(G)、及び青(B)からなる3原色のサブピクセル(副画素)によって構成され、これによりカラー表示するものが一般的である。これらサブピクセルの実現には通常カラーフィルタが用いられる。このようなカラー表示の技術において、近年では表示品位を向上するために色再現範囲を拡大することが検討されている。
これに対して、3原色以外の新たな色を用いて原色数を4原色以上に増加させることにより、色度図上の領域を拡大したり(有彩色の場合)、輝度効率を向上させる(白の場合)ことができる所謂多原色ディスプレイが開発されている。例えば、特許文献1には、適正な輝度の画像を表示できるRGBW型液晶表示装置が記載されている。これによれば、液晶パネルの輝度を定めるに際し、所定の演算の下、白(W)に対応する透明フィルタ部の画素の輝度を独立して適正に制御することにより、液晶パネルから出力される画像の輝度を向上させるようにしている。
特開2001−154636号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のRGBW型液晶表示装置によれば、RGBの3原色にWを追加することで、白輝度を上げることはできるが、RGB型液晶表示装置と比較すると、サブピクセル当りの輝度が減少するため、RGB3原色の輝度が低下してしまう。この多原色ディスプレイの輝度低下の問題について以下に説明する。
多原色ディスプレイにおける輝度低下の原因は、大きく2種類あり、第1に、開口率の低下、すなわち、原色数が増えると、1サブピクセル当たりの面積が小さくなるため、その分サブピクセル当りの輝度が低下する。この場合、各原色のサブピクセルに対して電流を多く流せば、輝度を向上させることができる。また、第2に、ホワイトバランスの変化、すなわち、原色数が増えると、1原色当りの白に対する寄与率が小さくなるため、その分サブピクセル当りの輝度が低下する。
例えば、RGB3色系の場合、最大白輝度を100とすると、各原色の輝度は、例えば、R:20、G:70、B:10(R+G+B=100)となる。一方、RGBW4色系の場合、最大白輝度を100とすると、例えば、R:10、G:35、B:5、W:50(R+G+B+W=100)となり、各原色の白に対する比率が下がるため、原色が暗くなる。また、混合色の色も映像信号で意図している色と異なることになる。つまり、白と原色のバランスが変化し、サブピクセル当りの輝度が低下する。
図8は、RGB型液晶表示装置とRGBY型液晶表示装置における原色輝度の違いを説明するための図である。本例は、説明の便宜上、CIE(国際照明委員会)で規定されているu′v′の色度座標に、L色空間を合わせたもので、縦軸にL(輝度)、横軸にu′(色度座標)として示したものである。なお、横軸のu′は、u′v′平面のうち、ディスプレイ色域のRGを左右に取ったもので、説明の便宜上、u′としている。図8(A)はRGB型液晶表示装置のL-u′v′の関係を示し、図8(B)はRGBY型液晶表示装置のL-u′v′の関係を示す。図8(A),(B)に示す色空間の両端はRとGであり、このRとGの輝度を比較すると、RGB型液晶表示装置と比べてRGBY型液晶表示装置のほうが低いことがわかる。
また、図9は、RGB型液晶表示装置とRGBW型液晶表示装置における原色輝度の違いを説明するための図である。図9(A)はRGB型液晶表示装置のL-u′v′の関係を示し、図9(B)はRGBW型液晶表示装置のL-u′v′の関係を示す。上記の図7の例と同様であるが、図9(A),(B)に示す色空間の両端はRとGであり、このRとGの輝度を比較すると、RGB型液晶表示装置と比べてRGBW型液晶表示装置のほうが低いことがわかる。
このように、多原色ディスプレイにおいては、前述の第2の原因により、R,G,Bなどの高彩度の原色(特にR,G)で十分な輝度が得られないため、これら高彩度の原色が含まれる映像の表示品位を劣化させてしまうという問題があった。
一方、液晶表示装置には、デジタル放送信号を受信するチューナの他に、ゲーム機やPC(パーソナルコンピュータ)などを接続し、ゲーム機から入力される映像信号や、PCから入力される映像信号などを表示できるようにしたものが知られている。前述の多原色ディスプレイにおいては、高彩度の原色が含まれる映像の表示品位を劣化させてしまう問題に対して、バックライト光源の輝度を高くすることが考えられるが、上記のゲーム機やPCから入力される映像信号の場合、比較的色数が少なく、低彩度の色が多いため、高彩度色の輝度低下がそれほど問題にならない。このため、バックライト光源の輝度を必要以上に高くする必要はないと考えられる。
これより、多原色ディスプレイでは、高彩度の原色を含む映像に対してバックライト光源の輝度を高くする際に、入力映像信号の種類(テレビ映像、PC映像、ゲーム映像など)に応じて、バックライト光源の輝度を調整できるほうが省エネの観点からも望ましいが、このような技術はこれまで実現されていない。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたもので、RGBYやRGBWなどの多原色表示に対応した表示装置において、入力映像信号の種類(テレビ映像、PC映像、ゲーム映像など)に応じて、R,G,Bなどの高彩度の原色が含まれる映像の輝度を確保し表示品位を向上させること、を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の技術手段は、4色以上の原色で構成されるサブピクセルを含む画素により映像を表示する表示パネルと、該表示パネルの背面から光を照射するバックライト光源とを備えた表示装置であって、入力映像信号のフレーム毎又は入力映像信号を分割したブロック毎に所定の原色を持つ原色画素を検出する原色画素検出手段と、該原色画素検出手段により原色画素を検出したフレーム又はブロックの中に、少なくとも一定以上の彩度を持つ原色画素が一定数以上含まれる場合に、該フレーム又はブロックに対して、前記入力映像信号の種類に応じて、前記バックライト光源の輝度を高く制御する光源輝度制御手段とを備えたことを特徴としたものである。
第2の技術手段は、第1の技術手段において、前記表示装置に入力可能な入力映像信号の種類毎に、前記バックライト光源の輝度の調整量を記憶した輝度制御テーブルを備え、前記光源輝度制御手段は、前記入力映像信号の種類に基づき、前記輝度制御テーブルを参照し、前記バックライト光源の輝度の調整量を決定することを特徴としたものである。
第3の技術手段は、第2の技術手段において、前記表示装置に入力可能な入力映像信号の種類は、チューナから入力される第1の映像信号、情報処理装置から入力される第2の映像信号、ゲーム機から入力される第3の映像信号の少なくとも3種類であり、前記入力映像信号が第2の映像信号又は第3の映像信号の場合、前記バックライト光源の輝度の調整量は、前記入力映像信号が第1の映像信号の場合における前記バックライト光源の輝度の調整量よりも小さいことを特徴としたものである。
第4の技術手段は、第3の技術手段において、前記入力映像信号が第1の映像信号であり、前記表示装置で再現可能な色域が前記第1の映像信号の色域よりも広い場合、前記バックライト光源の輝度の調整量を、前記表示装置で再現可能な色域と前記第1の映像信号の色域とが同じ場合における前記バックライト光源の輝度の調整量よりも小さくしたことを特徴としたものである。
第5の技術手段は、第1〜第4のいずれか1の技術手段において、前記光源輝度制御手段は、前記原色画素検出手段により原色画素を検出したフレーム又はブロックの中に、一定以上の彩度及び輝度を持つ原色画素が一定数以上含まれる場合に、該フレーム又はブロックに対して、前記入力映像信号の種類に応じて、前記バックライト光源の輝度を高く制御することを特徴としたものである。
第6の技術手段は、第1〜第5のいずれか1の技術手段において、前記原色画素検出手段は、前記入力映像信号のフレーム又はブロックに対して、前記所定の原色の色相について一定以上の彩度を指定し、該指定した色相、彩度に応じた範囲の輝度ヒストグラムを算出し、該算出結果に基づいて、前記一定以上の彩度を持つ原色画素を検出することを特徴としたものである。
第7の技術手段は、第1〜第6のいずれか1の技術手段において、前記バックライト光源の輝度が高く制御されたフレーム又はブロックの低彩度部分の画素の輝度を、該フレーム又はブロックの低彩度部分の輝度ゲインを下げることで低下させるゲイン制御手段を備えたことを特徴としたものである。
第8の技術手段は、第1〜第7のいずれか1の技術手段において、前記バックライト光源は、LEDであることを特徴としたものである。
第9の技術手段は、第1〜第8のいずれか1の技術手段において、前記所定の原色は、赤,緑,青のいずれか1以上であることを特徴としたものである。
本発明によれば、多原色表示に対応した表示装置において、入力映像信号からR,G,Bなどの高彩度の原色を検出し、これら高彩度の原色が含まれる映像の場合のみ、入力映像信号の種類(テレビ映像、PC映像、ゲーム映像など)に応じて、バックライト輝度を上げることにより、映像の輝度を確保し表示品位を向上させることができる。
本発明の一実施形態に係る表示装置の構成例を示すブロック図である。 表示部の構成例を模式的に示した図である。 図2に示した各副画素形成部の構成例を示す図である。 色相Red(赤)における放送信号の3原色表示の場合の色域、4原色表示の場合の色域、広色域ディスプレイの色域の一例を示す図である。 複数のブロックに分割した入力映像信号の一例を示す図である。 映像処理回路による原色画素の検出処理の一例を説明するための図である。 本発明の液晶表示装置による低彩度部分の輝度ゲインを下げる方法の一例を説明するための図である。 RGB型液晶表示装置とRGBY型液晶表示装置における原色輝度の違いを説明するための図である。 RGB型液晶表示装置とRGBW型液晶表示装置における原色輝度の違いを説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の表示装置に係る好適な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る表示装置の構成例を示すブロック図である。本例では表示装置としてRGBW型液晶表示装置を代表例として説明するが、RGBY型などの他の多原色対応のディスプレイであっても基本的な構成は同様である。この液晶表示装置は、大きく分けて、駆動制御回路1、セレクタ2、映像処理回路3、制御部4、光源制御回路5、及び表示部6で構成される。表示部6はアクティブマトリクス型のカラー表示パネルを備え、駆動制御回路1は表示部6を駆動するための駆動信号を生成する。
セレクタ2は、デジタル放送信号を受信してこのデジタル放送信号に含まれる映像信号を入力するチューナ15と、ゲーム機21を接続してゲーム機21から映像信号を入力する第1の外部I/F(Interface)16と、情報処理装置の一例であるPC22を接続してPC22から映像信号を入力する第2の外部I/F17とに接続される。セレクタ2は、制御部4からの制御指示に従って、チューナ15、第1の外部I/F16(ゲーム機21)、第2の外部I/F17(PC22)のいずれかに入力を切り換える。以下ではこのセレクタ2を介して入力される映像信号を入力映像信号という。
映像処理回路3は、セレクタ2からの入力映像信号に対して各種の信号処理を実行する回路である。制御部4は、液晶表示装置の動作を制御するCPUやメモリなどで構成される。光源制御回路5は、制御部4からの制御指令に従って、表示部6を構成するバックライト光源に供給する電力を制御してバックライト光源の輝度を調整する。
上記の第1の外部I/F16、第2の外部I/F17は、例えば、HDMI(High Definition Multimedia Interface)端子などで構成される。HDMI接続の場合、機器間を接続するためにHDMIケーブル(図示せず)が用いられ、このHDMIケーブルは、デジタル信号である映像・音声信号を差動方式で伝送するためのTMDS(Transition Minimized Differential Signaling)ラインと、機器間で共通の制御信号であるCEC(Consumer Electronics Control)メッセージを伝送する双方向バスであるCECラインとを含んでいる。また、HDMI端子以外に、PC入力用のD−sub端子や、ゲーム入力用のD端子などであってもよい。
表示部6は、カラーフィルタ7と、液晶パネル本体8と、バックライト光源9とで構成される。液晶パネル本体8は、後述の図3に示すように、複数のデータ信号線Lsと複数のデータ信号線Lsに交差する複数の走査信号線Lgとが形成されている。この液晶パネル本体8とカラーフィルタ7とにより、マトリクス状に配置された複数の画素形成部を含むカラー液晶パネルが構成される。バックライト光源9は、例えば、LED(Light Emitting Diode)や冷陰極線管(CCFL:Cold Cathode Fluorescent Lamp)などが考えられるが、後述するブロック単位での制御ではLEDを用いることが望ましい。
図2は、表示部6の構成例を模式的に示した図である。表示部6における各画素形成部62は、赤(R)、緑(G)、青(B)、白(W)にそれぞれ対応するR副画素形成部61、G副画素形成部61、B副画素形成部61、及びW副画素形成部61からなり、この表示部6によって表示されるカラー画像の各画素は、赤、緑、青、白にそれぞれ対応するR副画素、G副画素、B副画素、W副画素からなる。なお、この副画素とサブピクセルとは同義であるものとする。
図3は、図2に示した各副画素形成部の構成例を示す図である。図3(A)は表示部6における1つの副画素形成部61の電気的構成を示す図で、図3(B)は副画素形成部61の電気的構成を示す等価回路図である。図2,図3に示すように、各画素形成部62は、カラー画像の表示のための原色数に等しい個数の副画素形成部61から構成されており、各副画素形成部61は、複数のデータ信号線Lsと複数の走査信号線Lgとの交差点に対応して設けられている。また、各走査信号線Lgに平行に配置された補助容量線Lcsが設けられると共に、全ての副画素形成部61に共通する共通電極Ecomが設けられている。
図3において、各副画素形成部61は、それに対応する交差点を通過する走査信号線Lgにゲート端子が接続されると共に、この交差点を通過するデータ信号線Lsにソース端子が接続されたスイッチング素子としての薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT)61aと、このTFT61aのドレイン端子に接続された画素電極61bと、この画素電極61bとの間に補助容量Ccsが形成されるように配置された補助電極61cとを含む。また、各副画素形成部61は、全ての副画素形成部61に共通に設けられた共通電極Ecomと、全ての副画素形成部61に共通に設けられた画素電極61bと共通電極Ecomとの間に挟持された電気光学素子としての液晶層とを含み、画素電極61bと共通電極Ecomとそれらにより挟持された液晶層とによって液晶容量Clcが形成されている。
駆動制御回路1は、表示制御回路11と、データ信号線駆動回路13と、走査信号線駆動回路14とを備えている。表示制御回路11は、映像処理回路3からデータ信号DAT(Ri,Gi,Bi)と、図示しないタイミングコントローラからタイミング制御信号TSを受け取り、デジタル映像信号DV(Ro,Go,Bo,Wo)、データスタートパルス信号SSP、データクロック信号SCK,ラッチストロープ信号LS、ゲートスタートパルス信号GSP、及びゲートクロック信号GCK等を出力する。
図2に示すように、表示部6の各画素形成部61が、赤、緑、青、白にそれぞれ対応するR副画素形成部、G副画素形成部、B副画素形成部、W副画素形成部からなり、データ信号DATは、赤、緑、青の3原色にそれぞれ対応する3つの原色信号(Ri,Gi,Bi)からなる。表示制御回路11は、RGBの3原色に対応した入力原色信号(Ri,Gi,Bi)を、RGBWの4原色に対応した出力原色信号(Ro,Go,Bo,Wo)に変換する変換回路12を備える。デジタル映像信号DVは、変換回路12から出力される出力原色信号(Ro,Go,Bo,Wo)であり、これにより表示部6に表示すべきカラー画像を表示する。
また、上記のデータスタートパルス信号SSP、データクロック信号SCK、ラッチストローブ信号LS、ゲートスタートパルス信号GSP、およびゲートクロック信号GCK等は、表示部6に画像を表示するタイミングを制御するためのタイミング信号である。
データ信号線駆動回路13は、表示制御回路11から出力されたデジタル画像信号DV(Ro,Go,Bo,Wo)、データスタートパルス信号SSP、データクロック信号SCK、およびラッチストローブ信号LSを受け取り、表示部6内の各副画素形成部61における画素容量(Clc+Ccs)を充電するためにデータ信号電圧Vsを駆動信号として各データ信号線Lsに印加する。このとき、データ信号線駆動回路13では、データクロック信号SCKのパルスが発生するタイミングで、各データ信号線Lsに印加すべき電圧を示すデジタル映像信号DVが順次に保持される。そして、ラッチストローブ信号LSのパルスが発生するタイミングで、上記保持されたデジタル映像信号DVがアナログ電圧に変換され、データ信号電圧Vsとして表示部6における全てのデータ信号線Lsに一斉に印加される。
ここで、データ信号線駆動回路13は、デジタル映像信号DVを構成する原色信号Ro,Go,Bo,Woに応じたアナログ電圧をデータ信号電圧Vsとして生成し、R副画素形成部61に接続されるデータ信号線Lsには赤の原色信号Roに応じたデータ信号電圧Vsを印加し、G副画素形成部61に接続されるデータ信号線Lsには緑の原色信号Goに応じたデータ信号電圧Vsを印加し、B副画素形成部61に接続されるデータ信号線Lsには青の原色信号Boに応じたデータ信号電圧Vsを印加し、W副画素形成部61に接続されるデータ信号線Lsには白の原色信号Woに応じたデータ信号電圧Vsを印加する。
走査信号線駆動回路14は、表示制御回路11から出力されたゲートスタートパルス信号GSPとゲートクロック信号GCKとに基づいて、表示部6における走査信号線Lgにアクティブな走査信号(TFT61aをオンさせる走査信号電圧Vg)を順次印加する。
駆動制御回路1は、図示しない補助電極駆動回路および共通電極駆動回路をも含んでいる。補助電極駆動回路から各補助容量線Lcsに所定の補助電極電圧Vcsが印加され、共通電極駆動回路から共通電極Ecomに所定の共通電圧Vcomが印加される。なお、補助電極電圧Vcsと共通電圧Vcomとを同一の電圧とし、補助電極駆動回路と共通電極駆動回路を共通化してもよい。
以上のようにして表示部6において、データ信号線Lsにはデータ信号電圧Vsが、走査信号線Lgには走査信号電圧Vgが、共通電極Ecomには共通電圧Vcomが、補助容量線Lcsには補助電極電圧Vcsがそれぞれ印加される。これにより、各副画素形成部61の画素容量には、デジタル映像信号DVに応じた電圧が保持されて液晶層に印加され、その結果、デジタル映像信号DVの表すカラー画像が表示部6に表示される。
なお、このとき、各R副画素形成部61は、その内部の画素容量に保持される電圧に応じて赤色光の透過量を制御し、各G副画素形成部61は、その内部の画素容量に保持される電圧に応じて緑色光の透過量を制御し、各B副画素形成部61は、その内部の画素容量に保持される電圧に応じて青色光の透過量を制御し、各W副画素形成部61は、その内部の画素容量に保持される電圧に応じて白色光の透過量を制御する。
本発明の主たる特徴部分は、RGBYやRGBWなどの多原色表示に対応した液晶表示装置において、入力映像信号の種類(テレビ映像、PC映像、ゲーム映像など)に応じて、R,G,Bなどの高彩度の原色が含まれる映像の輝度を確保し表示品位を向上させることにある。このための構成として、液晶表示装置は、4色以上の原色で構成されるサブピクセル(副画素)を含む画素により映像を表示する表示パネルと、表示パネルの背面から光を照射するバックライト光源9とを備える。この表示パネルは、カラーフィルタ7及び液晶パネル本体8からなるカラー液晶パネルに相当する。
また、液晶表示装置は、入力映像信号のフレーム毎又は入力映像信号を分割したブロック毎に所定の原色を持つ原色画素を検出する原色画素検出手段に相当する映像処理回路3と、映像処理回路3で原色画素を検出したフレーム又はブロックの中に、少なくとも一定以上の彩度を持つ原色画素が一定数(この一定数は1以上の整数)以上含まれる場合に、そのフレーム又はブロックに対して、入力映像信号の種類に応じて、バックライト光源9の輝度を高く制御する光源輝度制御手段とを備える。この光源輝度制御手段は、制御部4及び光源制御回路5により構成される。
液晶表示装置は、リモコン装置Rから送信されるリモコン制御信号を受光するためのリモコン受光部18を備える。リモコン受光部18は、例えば、赤外線によるリモコン操作信号を受信するための受光LEDにより構成されている。リモコン受光部18によって受信したリモコン操作信号は制御部4に入力され、制御部4ではこのリモコン操作信号に従って所定の制御を行う。例えば、本実施形態では、ユーザは入力切換画面に表示される複数の入力ソース(チューナ15、ゲーム機21、PC22)の中から、リモコン装置Rを用いて所望の入力ソースを選択することができる。
また、液晶表示装置は、液晶表示装置に入力可能な映像信号の種類毎に、バックライト光源9の輝度の調整量を記憶した輝度制御テーブル19を備える。上記の光源輝度制御手段を構成する制御部4は、入力映像信号の種類に基づき、輝度制御テーブル19を参照し、バックライト光源9の輝度の調整量を決定する。なお、入力映像信号の種類は、例えば、選択されている入力ソースにより判定することができる。入力ソースとしてチューナ15が選択されている場合、入力映像信号はテレビ映像信号となる。また、入力ソースとして第1の外部I/F16が選択されている場合、入力映像信号はゲーム映像信号となる。また、入力ソースとして第2の外部I/F17が選択されている場合、入力映像信号はPC映像信号となる。
上記において、第1の外部I/F16にゲーム機21が接続され、第2の外部I/F17にPC22が接続されていることを予め対応付けておけばよいが、HDMI接続の場合、HDMI−CECの機器間通信機能により、液晶表示装置に対して、第1の外部I/F16にゲーム機21が接続され、第2の外部I/F17にPC22が接続されていることを認識させることができる。
以下の説明では、入力映像信号のフレーム単位でバックライト光源9の輝度を制御する場合を例示して説明するが、ブロック単位であっても同様のバックライト光源9の輝度制御が可能である。なお、ブロック単位でバックライト光源9の輝度を制御する場合には光源としてLEDを用いることが望ましい。
映像処理回路3は、入力映像信号のフレームから、所定の原色として、例えば、赤,緑,青のいずれか1以上の原色を持つ原色画素を検出し、この検出結果を制御部4に出力する。そして制御部4は、映像処理回路3で原色画素を検出したフレームの中に、一定以上の彩度を持つ原色画素(すなわち、高彩度の原色画素)が一定数以上含まれるか否かを判定する。入力映像信号の各画素の色相、彩度、及び輝度は、例えば、入力映像信号のYCbCr信号のままで求めてもよいし、あるいは、入力映像信号のYCbCr信号が持つ値(0〜255)をRGB信号に変換し、さらに、変換後のRGB信号を周知の変換式を用いてu′v′色度座標に変換することで求めることもできる。また、一定以上の彩度の判定に使用する基準値は予め設定しておき、制御部4のメモリに格納しておけばよい。
そして制御部4は、上記の判定の結果、フレームの中に高彩度の原色画素が含まれると判定した場合、光源制御回路5に制御指令を出力し、入力映像信号の種類に応じて、バックライト光源9の輝度が高くなるように制御する。一方、フレームの中に高彩度の原色画素が含まれないと判定した場合、バックライト光源9の輝度は現在輝度のまま維持される。
ここで、フレームの中に高彩度の原色画素が含まれる場合にバックライト光源9の輝度をどの程度高く調整するかは、入力映像信号の種類に応じて異なる。液晶表示装置に入力可能な映像信号の種類が、チューナ15から入力される第1の映像信号に相当するテレビ映像信号、PC22から入力される第2の映像信号に相当するPC映像信号、ゲーム機21から入力される第3の映像信号に相当するゲーム映像信号の3種類である場合について、各入力映像信号の種類毎のバックライト光源9の輝度調整例について説明する。
なお、各入力映像信号の種類毎のバックライト光源9の輝度調整量は輝度制御テーブル19に予め格納しておく。制御部4は、輝度制御テーブル19により決定されるバックライト光源9の輝度の調整量に基づいて、バックライト光源9の輝度が現在輝度よりも高くなるように制御する。
入力映像信号がテレビ映像信号の場合、例えば、テレビ放送信号の意図するR原色輝度を実現するためには、RGBYで60%アップ程度、RGBWで2倍程度となる。また、RGBYの主観評価結果から、それなりの見た目を実現するためには、彩度の比較的低い画像なら5%アップ程度、高彩度の部分を含む画像なら30%アップ程度で、画像品位を高めることができる。
入力映像信号がPC映像信号又はゲーム映像信号の場合、比較的低彩度色が多いため、彩度を忠実に再現できなくてもそれほど問題となることはないと考えられる。従って、バックライト光源9の輝度の調整量を、入力映像信号がテレビ映像信号の場合におけるバックライト光源9の輝度の調整量よりも小さくする。例えば、テレビ映像信号で30%アップに設定されていれば、PC映像信号又はゲーム映像信号で10%アップ程度に設定すればよい。これにより、省エネ化を図りつつ、高彩度の原色輝度をある程度上げるようにする。
また、入力映像信号がテレビ映像信号であっても、液晶表示装置で再現可能な色域がテレビ映像信号の色域よりも広い場合、バックライト光源9の輝度の調整量を、液晶表示装置で再現可能な色域とテレビ映像信号の色域とが同じ場合におけるバックライト光源9の輝度の調整量よりも小さくしてもよい。ここで、テレビ映像信号の色域はHDTVであれば規格に基づきsRGBと判定することができるが、テレビ映像信号の属性データに色域情報が含まれている場合にはこれを利用してもよい。また、液晶表示装置で再現可能な色域情報は装置内のメモリに予め保存されているため、液晶表示装置は、テレビ映像信号の色域と、液晶表示装置の持つ色域とを比較し、色域の大小を判定することができる。
図4は、色相Red(赤)における放送信号の3原色表示の場合の色域、4原色表示の場合の色域、広色域ディスプレイの色域の一例を示す図である。図中、23は放送信号の3原色表示の場合の色域、24は放送信号の4原色表示の場合の色域、25は広色域ディスプレイの色域を示し、縦軸をL(輝度)、横軸をCu′v′(彩度)とする。例えば、上記のテレビ映像信号である放送信号の色域がsRGBであり、液晶表示装置の色域がsRGBよりも広い場合、3原色表示の色域23は4原色表示の色域24に変換され、さらに、この色域24が液晶表示装置の持つ色域25にマッピングされる。
上記のマッピング処理は、実際の色を忠実に再現するわけではなく、単に鮮明な色を割り付けただけであるため、バックライト光源9の輝度を必要以上に高くしても彩度を忠実に再現できるわけではない。従って、このような場合には、バックライト光源9の輝度の上げ幅を小さくし、省エネ化を図りつつ、高彩度の原色輝度をある程度上げるようにする。例えば、液晶表示装置で再現可能な色域とテレビ映像信号の色域とが同じ場合におけるバックライト光源9の輝度の調整量が30%とすれば、10%アップ程度に設定すればよい。
なお、液晶表示装置の入力ソースは、レコーダやプレーヤなどであってもよい。レコーダあるいはプレーヤは、液晶表示装置と例えばHDMI接続され、HDMI―CECの機器間通信により、レコーダあるいはプレーヤから出力される映像信号の色域情報を液晶表示装置に通知することができる。そして、液晶表示装置では、レコーダあるいはプレーヤから入力される映像信号の色域と、液晶表示装置の持つ色域とを比較し、色域の大小を判定することができる。
図1において、光源制御回路5は、制御部4からの制御指令に基づいて、バックライト光源9の輝度を決定し、決定した輝度に応じてバックライト光源9に供給する電力の制御値(例えば、PWM制御におけるデュティ比)を決定する。そして、光源制御回路5は、決定した制御値に応じた電力をバックライト光源9に供給し、入力映像信号の種類に応じて、バックライト光源9の輝度が高くなるように制御する。このように入力映像信号の種類に応じてバックライト光源9の輝度を制御することで、RGBW型液晶表示装置における原色輝度の低下を補償し、映像の輝度を確保し表示品位を向上させることができる。
ここで、上記の方法によれば、入力映像信号のフレームから、例えば、高彩度のR,Gを持つ原色画素が1つでも検出された場合には常に入力映像信号の種類に応じてバックライト光源9の輝度が高く制御されるが、通常の放送信号では無彩色付近が多く、高彩色が比較的少ないため、このような制御でもバックライト光源9による消費電力が極端に増大することはないと考えられる。しかしながら、液晶表示装置における消費電力を低減することを目的として、映像処理回路3で原色画素を検出したフレームの中に、一定以上の彩度を持つ原色画素が一定数以上(例えば10以上)含まれる場合、または、一定以上の彩度及び輝度を持つ原色画素が一定数(この一定数は1以上の整数)以上含まれる場合に、バックライト光源9の輝度を高く制御するようにしてもよい。
すなわち、高彩度の原色画素であっても数が少ない場合、または、高彩度の原色画素であっても輝度が低い(暗い)原色画素の場合、または、高彩度且つ高輝度の原色画素であっても数が少ない場合には、バックライト光源9の輝度を高くする制御は行わない。このようにバックライト光源9の輝度を入力映像信号の種類に応じて制御することにより液晶表示装置における消費電力を低減することができるため、表示品位を向上させつつ省エネを図ることが可能となる。
なお、上記例の映像処理回路3は、入力映像信号のフレーム毎に原色画素を検出していたが、図5に示すように入力映像信号を複数のブロックに分割し、ブロック毎に原色画素を検出してもよい。この場合、制御部4は、映像処理回路3により原色画素を検出したブロックの中に、少なくとも一定以上の彩度を持つ高彩度の原色画素が一定数以上含まれる場合に、そのブロックに対して、入力映像信号の種類に応じて、バックライト光源9の輝度を高く制御することができる。図4において、B1は高彩度の原色画素が含まれるブロックを示すが、このブロックB1に対して入力映像信号の種類に応じてバックライト光源9の輝度が高く制御される。なお、前述したように、バックライト光源9をLEDにすることによりブロック単位での光源輝度制御を容易に行うことができる。
図6は、映像処理回路3による原色画素の検出処理の一例を説明するための図である。図6に示す色相環を使用した公知の方法により、高彩度の原色画素を検出することができる。図中、縦軸が色差Cr、横軸が色差Cbを示し、色相環の点Pから外周に向けて彩度が設定され、外周に向かうほど高彩度となる。また、色相環の円周方向に沿って色相が設定され、R,G,Bは原色,C,M,Yは中間色を示す。映像処理回路3は、入力映像信号のフレーム又はブロックに対して、所定の原色の色相について一定以上の彩度を指定し、指定した色相、彩度に応じた範囲の輝度ヒストグラムを算出する。そして、この輝度ヒストグラムの算出結果に基づいて、一定以上の彩度を持つ原色画素を検出する。
具体的には、所定の原色の色相として、例えば、赤(R),緑(G)の色相について一定以上の彩度(例えば、80%以上)を指定する。すなわち、図6に示す色相環のR,Gを含む色相について一定以上の彩度(80%以上)となる範囲26を指定し、指定した範囲26の輝度ヒストグラムを求める。そして、高彩度(80%以上)のR,Gの輝度ヒストグラムが算出された場合には、入力映像信号のフレーム又はブロックの中に、高彩度のR,Gが含まれると判定され、フレーム単位又はブロック単位でバックライト光源9の輝度を高く制御する。
図6の方法によれば、ユーザによる操作に従って、色相環上で色相及び彩度の範囲を指定し、指定した範囲の輝度ヒストグラムを算出することができるため、高彩度の原色画素だけではなく、高彩度且つ高輝度の原色画素を検出することが可能となる。
ここで、バックライト光源9の輝度を入力映像信号の種類に応じて高く制御することで原色画素以外の他の色の画素の輝度も同時に上がってしまう。特に低彩度の白画素の輝度が上がってしまうと、必要以上に明るくなり、視聴者に違和感を与えることが考えられる。そこで、バックライト光源9の輝度が入力映像信号の種類に応じて高く制御されたフレーム又はブロックの低彩度部分の画素の輝度を、フレーム又はブロックの低彩度部分の輝度ゲインを下げることで低下させるようにしてもよい。具体的には、下記の図7で説明する方法により特定の色相の輝度ゲインを低下させることができる。
図7は、本発明の液晶表示装置による低彩度部分の輝度ゲインを下げる方法の一例を説明するための図である。図7(A)は光源輝度を制御する前後での入力映像信号の輝度特性を示し、Ylは光源輝度を入力映像信号の種類に応じて高く制御する前の入力映像信号の輝度特性、Yhは光源輝度を入力映像信号の種類に応じて高く制御した後の入力映像信号の輝度特性、ΔYは輝度ゲイン調整量を示し、縦軸が輝度(Y)、横軸が彩度(S:Saturation)である。図7(B)は図7(A)に示す輝度特性に対応した色相環を示す。図7(B)の色相環におけるS(彩度)=0は白(W)を示し、S(彩度)=1はR,G,Bなどの原色(C1,C2)の最大彩度を示し、図7(A)におけるS=0,S=1にそれぞれ対応している。
本例における液晶表示装置は、バックライト光源9の輝度が入力映像信号の種類に応じて高く制御されたフレーム又はブロックの低彩度部分の画素の輝度を、フレーム又はブロックの低彩度部分のゲイン(輝度ゲイン)を下げることで低下させるゲイン制御手段を備える。このゲイン制御手段は、映像処理回路3及び制御部4により構成される。すなわち、高彩度の原色画素を含むフレーム又はブロックに対して、光源制御回路5は、制御部4からの制御指令に従って、バックライト光源9の輝度を入力映像信号の種類に応じて高く制御し、映像処理回路3は、制御部4からの制御指令に従って、低彩度部分の輝度ゲインを下げる制御を行う。
具体的には、下記の式(1)を用いて、入力映像信号に対する映像処理により低彩度部分の輝度ゲインを下げる。
ΔY=(Yh−Yl)×(1−Saturation) …式(1)
但し、Ylは光源輝度を入力映像信号の種類に応じて高く制御する前の入力映像信号の輝度特性、Yhは光源輝度を入力映像信号の種類に応じて高く制御した後の入力映像信号の輝度特性、ΔYは輝度ゲイン調整量、Saturationは入力映像信号の任意の彩度を示す。
図6(A)において、輝度特性Ylを持つ入力映像信号に対して、バックライト光源9の輝度を入力映像信号の種類に応じて高く制御することにより、各色の輝度が持ち上げられるため、この輝度特性Ylが輝度特性Yhに変化する。そして、持ち上げられた輝度特性Yhに対して、上記式(1)を用いて白を含む低彩度部分の輝度ゲインを下げる。具体的には、式(1)の「Saturation」に、白(W)に対応するS=0を代入すると、ΔY=Yh−Ylとなり、光源輝度を入力映像信号の種類に応じて高く制御する前の輝度特性Ylにおける白(W′)の輝度に調整される。また、S=0からS=1に向けて彩度が高くなり、S=1はそれぞれ原色C1,C2の最大彩度となるが、式(1)の「Saturation」に、原色(C1,C2)に対応するS=1を代入すると、ΔY=0となり、光源輝度を入力映像信号の種類に応じて高く制御した後の輝度特性Yhのまま輝度が維持される。
すなわち、式(1)によれば、S=0(白)からS=1(高彩度の原色)に向けて彩度が高くなるに従って、白色を含む低彩度部分では輝度ゲイン調整量ΔYが連続的に減少し、最大彩度の原色では輝度ゲイン調整量ΔYが0となり輝度がそのまま維持されることになる。このようにして低彩度部分のゲインを調整した後の入力映像信号の輝度特性は、図6(A)に示す輝度特性Y′のようになる。これにより、バックライト光源9の輝度を入力映像信号の種類に応じて高く制御した場合でも、高彩度の原色画素は高輝度のまま維持され、白色を含む低彩度部分の画素の輝度だけを下げることができるため、視聴者に白色輝度を抑えた自然な映像を提供することができる。
このように、RGBWやRGBYなどの多原色表示に対応した表示装置において、入力映像信号からR,G,Bなどの高彩度の原色を検出し、これら高彩度の原色が含まれる映像の場合のみ、入力映像信号の種類(テレビ映像、PC映像、ゲーム映像など)に応じて、バックライト輝度を上げると共に、入力映像信号の低彩度部分のゲインを下げることにより、高彩度の原色輝度を上げつつ、低彩度部分の輝度を下げることができるため、各入力映像信号の種類毎に、映像の輝度を確保して表示品位を向上させることができる。
1…駆動制御回路、2…入力部、3…映像処理回路、4…制御部、5…光源制御回路、6…表示部、7…カラーフィルタ、8…液晶パネル本体、9…バックライト光源、11…変換回路、12…表示制御回路、13…データ信号線駆動回路、14…走査信号線駆動回路、15…チューナ、16…第1の外部I/F、17…第2の外部I/F、18…リモコン受光部、19…輝度制御テーブル。

Claims (9)

  1. 4色以上の原色で構成されるサブピクセルを含む画素により映像を表示する表示パネルと、該表示パネルの背面から光を照射するバックライト光源とを備えた表示装置であって、
    入力映像信号のフレーム毎又は入力映像信号を分割したブロック毎に所定の原色を持つ原色画素を検出する原色画素検出手段と、該原色画素検出手段により原色画素を検出したフレーム又はブロックの中に、少なくとも一定以上の彩度を持つ原色画素が一定数以上含まれる場合に、該フレーム又はブロックに対して、前記入力映像信号の種類に応じて、前記バックライト光源の輝度を高く制御する光源輝度制御手段とを備えたことを特徴とする表示装置。
  2. 請求項1に記載の表示装置において、該表示装置に入力可能な映像信号の種類毎に、前記バックライト光源の輝度の調整量を記憶した輝度制御テーブルを備え、前記光源輝度制御手段は、前記入力映像信号の種類に基づき、前記輝度制御テーブルを参照し、前記バックライト光源の輝度の調整量を決定することを特徴とする表示装置。
  3. 請求項2に記載の表示装置において、該表示装置に入力可能な映像信号の種類は、チューナから入力される第1の映像信号、情報処理装置から入力される第2の映像信号、ゲーム機から入力される第3の映像信号の少なくとも3種類であり、前記入力映像信号が第2の映像信号又は第3の映像信号の場合、前記バックライト光源の輝度の調整量を、前記入力映像信号が第1の映像信号の場合における前記バックライト光源の輝度の調整量よりも小さくしたことを特徴とする表示装置。
  4. 請求項3に記載の表示装置において、前記入力映像信号が第1の映像信号であり、前記表示装置で再現可能な色域が前記第1の映像信号の色域よりも広い場合、前記バックライト光源の輝度の調整量を、前記表示装置で再現可能な色域と前記第1の映像信号の色域とが同じ場合における前記バックライト光源の輝度の調整量よりも小さくしたことを特徴とする表示装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置において、前記光源輝度制御手段は、前記原色画素検出手段により原色画素を検出したフレーム又はブロックの中に、一定以上の彩度及び輝度を持つ原色画素が一定数以上含まれる場合に、該フレーム又はブロックに対して、前記入力映像信号の種類に応じて、前記バックライト光源の輝度を高く制御することを特徴とする表示装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示装置において、前記原色画素検出手段は、前記入力映像信号のフレーム又はブロックに対して、前記所定の原色の色相について一定以上の彩度を指定し、該指定した色相、彩度に応じた範囲の輝度ヒストグラムを算出し、該算出結果に基づいて、前記一定以上の彩度を持つ原色画素を検出することを特徴とする表示装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の表示装置において、前記バックライト光源の輝度が高く制御されたフレーム又はブロックの低彩度部分の画素の輝度を、該フレーム又はブロックの低彩度部分の輝度ゲインを下げることで低下させるゲイン制御手段を備えたことを特徴とする表示装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の表示装置において、前記バックライト光源は、LEDであることを特徴とする表示装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の表示装置において、前記所定の原色は、赤,緑,青のいずれか1以上であることを特徴とする表示装置。
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