JP2011220791A - 慣性航法装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】方位角の初期化誤差を小さくする。
【解決手段】ジャイロ11と、外部INS20の検出角速度とジャイロ11の検出角速度を用い、外部INS20に対する取付けミスアライメントを推定する角速度マッチング部41と、外部INS20が出力するロール角、ピッチ角及び方位角とジャイロ11の検出角速度を用い、外部INS20に対する取付けミスアライメントを推定する角度マッチング部42と、慣性航法装置の姿勢角を求める姿勢角演算部と、姿勢角の変動から求められる動揺レベルにより角速度マッチング41で推定される取付けミスアライメント、角度マッチング部42で推定される取付けミスアライメント及び取付けミスアライメントの推定値がゼロのうち、いずれかを選択して出力する選択部43と、外部INS20から入力される方位角を選択部43の出力によって補正する補正演算部14とを備える。
【選択図】図1

Description

この発明は自身で方位角を算出することができない慣性航法装置に関する。
この種の慣性航法装置では初期方位角の算出ができないため、基準となる外部慣性航法装置からの基準角(基準方位角)を使用し、慣性航法装置の初期化を行う必要がある。しかしながら、この初期化の際、一般に慣性航法装置と基準慣性航法装置との間には取付け誤差(取付けミスアライメント)が生じており、この取付けミスアライメントは慣性航法装置の初期化誤差となる。従って、慣性航法装置の初期化に際し、取付けミスアライメントを推定して補正することが従来より行われている。
取付けミスアライメントの推定にはいくつかの方法があるが、代表的な方式として以下の2種類がある。1つは慣性航法装置が検出する角速度と外部慣性航法装置が検出する角速度とを用い、両者間に発生する角速度差から取付けミスアライメントを推定する、いわゆる角速度マッチングを用いた推定方式である。
もう1つは慣性航法装置及び外部慣性航法装置が検出する角速度を積分した角度を用い、両者間に発生する角度差から取付けミスアライメントを推定する、いわゆる角度マッチングを用いた推定方式である。
図6は角速度マッチングを用いた取付けミスアライメントの推定方式を備える従来の慣性航法装置の構成を示したものであり、図7は角度マッチングを用いた取付けミスアライメントの推定方式を備える従来の慣性航法装置の構成を示したものである。これらはいずれも特許文献1に記載されているものであり、以下、両推定方式について簡単に説明する。
図6に示した慣性航法装置(INS)10はジャイロ11と角速度差演算部12とカルマンフィルタ13と補正演算部14を具備している。基準となる外部慣性航法装置(外部INS)20は入力角速度ωより自身に固有の入力軸X,Y,Z周りの角速度ωX,ωY,ωZを検出し、検出した角速度ωX,ωY,ωZを基に自身のロール角φ,ピッチ角θ及び方位角ψを演算する。
INS10のジャイロ11は入力角速度ωより自身に固有の入力軸x,y,z周りの角速度ωx,ωy,ωzを検出し、角速度差演算部12及びカルマンフィルタ13に出力する。角速度差演算部12には外部INS20から角速度ωX,ωY,ωZが入力され、角速度差演算部12はジャイロ11が検出した角速度ωx,ωy,ωzと、外部INS20が検出した角速度ωX,ωY,ωZとの角速度差
δωx=ωx−ωX
δωy=ωy−ωY
δωz=ωz−ωZ
を演算し、カルマンフィルタ13に出力する。
カルマンフィルタ13はこれら角速度差δωx,δωy,δωzとジャイロ11より入力される角速度ωx,ωy,ωzより、INS10のX,Y,Z軸に対する取付けミスアライメントφX,φY,φZを演算し、補正演算部14に出力する。補正演算部14はこれら取付けミスアライメントφX,φY,φZにより、外部INS20から入力される方位角ψを補正し、これにより補正された方位角ψが得られる。なお、取付けミスアライメントφX,φY,φZを推定するカルマンフィルタ13の演算詳細は特許文献1に記載されており、ここでは詳細説明を省略する。
次に、図7に示したINS30について説明する。INS30はジャイロ11と基準方向余弦行列演算部31と方向余弦行列演算部32と角度誤差演算部33と回転角度演算部34とカルマンフィルタ35と補正演算部14を具備している。
基準方向余弦行列演算部31は外部INS20より入力されるロール角φ,ピッチ角θ及び方位角ψを用いて基準方向余弦行列[C]を演算する。なお、演算詳細については特許文献1に記載されている通りであり、ここでは説明を省略する(以下、同様)。
方向余弦行列演算部32にはジャイロ11より角速度ωx,ωy,ωzが入力され、所定の周期Tで基準方向余弦行列[C]で初期化した後、角速度ωx,ωy,ωzを用いて方向余弦行列[C]を演算する。
角度誤差演算部33は方向余弦行列演算部32の前記初期化する直前の時点の方向余弦行列[C]と、同じ時点の基準方向余弦行列[C]とを周期Tでサンプリングする。ここで、外部INS20の出力するφ,θ,ψに基づく入力軸X,Y,Z周りの回転角度をθX,θY,θZとし、ジャイロ11の出力する角速度ωx,ωy,ωzに基づく入力軸x,y,z周りの回転角度をθx,θy,θzとし、前者に対する後者の偏差をδθx,δθy,δθzとする。
δθx=θx−θX
δθy=θy−θY
δθz=θz−θZ
角度誤差演算部33はこれらの偏差δθx,δθy,δθzを演算してカルマンフィルタ35に出力する。
回転角度演算部34は方向余弦行列演算部32の前記初期化と同じタイミングで自身の出力データをゼロにリセットした後、ジャイロ11より入力される角速度ωx,ωy,ωzを積分して回転角度θx,θy,θzを演算し、カルマンフィルタ35に出力する。
カルマンフィルタ35は入力された偏差δθx,δθy,δθzと回転角度θx,θy,θzより、図6の場合と同様に取付けミスアライメントφX,φY,φZの推定値を演算して補正演算部14に出力する。補正演算部14はこれら取付けミスアライメントφX,φY,φZにより外部INS20から入力される方位角ψを補正し、これにより補正された方位角ψが得られる。
特開平4−370712号公報
上述したように、方位角の取付けミスアライメントを推定すべく、従来においては角速度マッチングを用いた推定方式を備える慣性航法装置と、角度マッチングを用いた推定方式を備える慣性航法装置とがある。
しかしながら、角速度マッチングを用いた取付けミスアライメント推定方式は、慣性航法装置に印加される動揺レベル(角速度)が大きい場合には精度良く取付けミスアライメントを推定することができるものの、動揺レベルが小さい場合には精度が良くないといった問題がある。
一方、角度マッチングを用いた取付けミスアライメント推定方式は、慣性航法装置に印加される動揺レベルが小さくても精度良く取付けミスアライメントを推定することができるが、印加される動揺レベルが大きい場合、角速度マッチングを用いた推定方式より誤差が大きくなるといった問題がある。
この発明の目的はこのような問題に鑑み、慣性航法装置に印加される動揺レベルの大小に拘らず、常に最適な取付けミスアライメントの推定を行えるようにし、よって方位角の初期化誤差を極めて小さくすることができるようにした慣性航法装置を提供することにある。
請求項1の発明によれば、基準となる外部慣性航法装置の出力を利用した方位角の初期化を必要とする慣性航法装置は、ジャイロと、外部慣性航法装置が検出する角速度とジャイロが検出する角速度とを用い、外部慣性航法装置に対する取付けミスアライメントを推定する角速度マッチング部と、外部慣性航法装置が出力するロール角、ピッチ角及び方位角とジャイロが検出する角速度とを用い、外部慣性航法装置に対する取付けミスアライメントを推定する角度マッチング部と、慣性航法装置の姿勢角を求める姿勢角演算部と、姿勢角の変動から求められる動揺レベルにより、角速度マッチング部で推定される取付けミスアライメント、角度マッチング部で推定される取付けミスアライメント及び取付けミスアライメントの推定値がゼロのうち、いずれかを選択して出力する選択部と、外部慣性航法装置から入力される方位角を選択部の出力によって補正する補正演算部とを具備する。
請求項2の発明では請求項1の発明において、角速度マッチング部は、外部慣性航法装置が検出する自身に固有の入力軸X,Y,Z周りの角速度ωX,ωY,ωZと、ジャイロが検出する自身に固有の入力軸x,y,z周りの角速度ωx,ωy,ωzとの角速度差δωx,δωy,δωzを演算する角速度差演算部と、角速度ωx,ωy,ωzと角速度差δωx,δωy,δωzとを用いて取付けミスアライメントφX,φY,φZを推定するカルマンフィルタとよりなる。
請求項3の発明では請求項1の発明において、角度マッチング部は、外部慣性航法装置が出力するロール角φ,ピッチ角θ及び方位角ψを用いて基準方向余弦行列[C]を演算する基準方向余弦行列演算部と、所定の周期Tで基準方向余弦行列[C]で初期化した後、ジャイロが検出する自身に固有の入力軸x,y,z周りの角速度ωx,ωy,ωzを用いて方向余弦行列[C]を演算する方向余弦行列演算部と、方向余弦行列演算部の前記初期化する直前の時点の方向余弦行列[C]と、同じ時点の基準方向余弦行列[C]とを周期Tでサンプリングして、外部慣性航法装置の検出値に基づく外部慣性航法装置自身に固有の入力軸X,Y,Z周りの回転角度θX,θY,θZに対するジャイロの検出値に基づく入力軸x,y,z周りの回転角度θx,θy,θzの偏差δθx,δθy,δθzを演算する角度誤差演算部と、方向余弦行列演算部の前記初期化と同じタイミングで自身の出力データをゼロにリセットした後、角速度ωx,ωy,ωzを積分して回転角度θx,θy,θzを演算する回転角度演算部と、回転角度θx,θy,θzと偏差δθx,δθy,δθzとを用いて取付けミスアライメントφX,φY,φZを推定するカルマンフィルタとよりなる。
請求項4の発明では請求項1の発明において、姿勢角演算部が求める姿勢角はロール角φ,ピッチ角θであり、選択部は、ロール角φ,ピッチ角θの変動より求めたロール軸周りの角速度ωφ及びピッチ軸周りの角速度ωθを動揺レベルとし、角速度ωφの判定基準をD,D,D(但し、D<D<D)とし、角速度ωθの判定基準をE,E,E(但し、E<E<E)とした時、D≦ωφ≦DかつE≦ωθ≦Eの時、角速度マッチング部で推定される取付けミスアライメントを選択し、ωφ<D,ωθ<E,ωφ>D及びωθ>Eの少なくとも一つを満足する時、ゼロを選択し、ωφ,ωθが上記以外の範囲の時、角度マッチング部で推定される取付けミスアライメントを選択する。
請求項5の発明では請求項4の発明において、選択部はロール角φの変動及びピッチ角θの変動をそれぞれローパスフィルタに通し、そのフィルタ後の信号に対し、Zero−down−cross法により周期、振幅を求めて角速度ωφ,ωθを算出する。
この発明によれば、慣性航法装置に印加される動揺レベルの大きさにより、角速度マッチングを用いて推定した取付けミスアライメント、角度マッチングを用いて推定した取付けミスアライメント及びゼロ(取付けミスアライメント推定なし)のうち、最適な取付けミスアライメントを自動的に選択し、その選択した取付けミスアライメントを用いて、外部慣性航法装置から入力される方位角の補正を行うものとなっており、よって動揺レベルの大小に拘らず、方位角の初期化誤差を極めて小さくすることが可能となる。
この発明による慣性航法装置の一実施例の構成を示すブロック図。 図1の選択部におけるロール角/ピッチ角の変動から角速度を求める方法を説明するための図。 図2における周期/振幅解析部の解析を説明するための図。 動揺レベルと取付けミスアライメントの推定方式との関係を示すテーブル。 シミュレーション結果を示す表。 従来の、角速度マッチングを用いた取付けミスアライメント推定方式を備える慣性航法装置の構成を示すブロック図。 従来の、角度マッチングを用いた取付けミスアライメント推定方式を備える慣性航法装置の構成を示すブロック図。
この発明の実施形態を図面を参照して実施例により説明する。
図1はこの発明による慣性航法装置の一実施例の機能構成を示したものであり、図6及び図7と対応する部分には同一符号を付し、その詳細な説明を省略する。
この例では慣性航法装置(INS)40はジャイロ11と角速度マッチング部41と角度マッチング部42と選択部43と補正演算部14を具備している。
角速度マッチング部41は外部慣性航法装置(外部INS)20が検出する角速度ωX,ωY,ωZと、ジャイロ11が検出する角速度ωx,ωy,ωzとを用い、外部INS20に対する取付けミスアライメントφX,φY,φZを推定する。角速度マッチング部41は図6に示した従来の構成と同様、角速度差演算部12とカルマンフィルタ13とを備えている。
角度マッチング部42は外部INS20が出力するロール角φ,ピッチ角θ及び方位角ψと、ジャイロ11が検出する角速度ωx,ωy,ωzとを用い、外部INS20に対する取付けミスアライメントφX,φY,φZを推定する。角度マッチング部42は図7に示した従来の構成と同様、基準方向余弦行列演算部31と方向余弦行列演算部32と角度誤差演算部33と回転角度演算部34とカルマンフィルタ35とを備えている。
角速度マッチング部41で角速度マッチングを用いて推定された取付けミスアライメントφX,φY,φZ及び角度マッチング部42で角度マッチングを用いて推定された取付けミスアライメントφX,φY,φZは共に選択部43に入力される。
選択部43は印加される動揺レベルにより、角速度マッチング部41で推定された取付けミスアライメントφX,φY,φZ、角度マッチング部42で推定された取付けミスアライメントφX,φY,φZ及びゼロ(取付けミスアライメント推定なし:φX=0,φY=0,φZ=0)のうち、いずれかを選択して補正演算部14に出力する。
補正演算部14は外部INS20から入力される方位角ψを選択部43の出力によって補正し、これにより補正された方位角ψが得られる。
いずれの取付けミスアライメントφX,φY,φZを補正に使用するかの選択基準となる動揺レベルはINS40が演算により求めたロール角φの変動及びピッチ角θの変動より算出される。INS40は方向余弦行列演算部32で計算した方向余弦行列[C]を使用して姿勢角であるロール角φとピッチ角θを姿勢角演算部48で計算する。図2及び図3は選択部43における動揺レベルの算出方法を示したものである。
ロール角φ及びピッチ角θはそれぞれローパスフィルタ44に通され、フィルタ後の信号φ,θが中心点解析部45及び周期/振幅解析部46にそれぞれ入力される。中心点解析部45は最小二乗法により各信号φ,θの中心点を見つけ、周期/振幅解析部46はZero−down−cross法により各信号φ,θの周期/振幅を解析して求める。
図3は信号φを例に、その様子を示したものであり、フィルタ後の信号φがその平均値に対し、負→正にクロスする点から次のクロス点までを1つの波と仮定し、振幅Aφ,周期Tφを求める。
このようにして、信号φから求めた振幅Aφ,周期Tφ及び信号θから求めた振幅Aθ,周期Tθは角速度計算部47に入力され、角速度が算出される。
ロール軸周りの角速度ωφ及びピッチ軸周りの角速度ωθは下記となる。
ωφ=2πAφ/Tφ
ωθ=2πAθ/Tθ
選択部43はこれら角速度ωφ,ωθを動揺レベルとし、この動揺レベルの大きさにより、角速度マッチング/角度マッチングによる取付けミスアライメントφX,φY,φZ及びゼロ(取付けミスアライメント推定なし)のうち、いずれかを選択する。
図4は動揺レベルによりいずれの取付けミスアライメントを用いるかを示したものであり、基本的に動揺レベルが小さい場合は角度マッチングを選択し、大きい場合は角速度マッチングを選択する。なお、動揺レベルが極めて小さい場合は角速度マッチング/角度マッチング共に取付けミスアライメントの推定が良くないため、外部INS20から入力される方位角ψをそのまま方位角ψとして使用する。
以下、図4における動揺レベル(ωφ,ωθ)の判定基準を決定するためにシミュレーションを行った結果について説明する。
シミュレーションの条件はINS40が船上で使用されることを想定し、下記とした。
・動揺レベル ロール軸周りの角速度ωφ:0〜40°/s
ピッチ軸周りの角速度ωθ:0〜40°/s
・取付けミスアライメント推定時間:40s
図5の表はシミュレーション結果を示したものであり、表より以下のことが言える。即ち、
・動揺がほとんどない(0.1°/s未満)時はミスアライメントの推定が進まず、方位角誤差が大きい。
・動揺が小さい(0.1°/s以上1°/s未満)時は角速度マッチングより角度マッチングの方が方位角誤差が小さい。
・動揺が大きい(1°/s以上32°/s以下)時は角度マッチングより角速度マッチングの方が方位角誤差が小さい。
・動揺が大きい(32°/sを超える)時はミスアライメントの推定が進まず、方位角誤差が大きい。
以上より、図4における動揺レベルの判定基準を以下のように設定した。
・角速度ωφの判定基準D,D,D
=0.1°/s , D=1.0°/s , D=32°/s
・角速度ωθの判定基準E,E,E
=0.1°/s , E=1.0°/s , E=32°/s
なお、判定基準D,Eは参考として設定したものであり、このような動揺レベルの極めて大きい状態では角度マッチング及び角速度マッチングの推定が良くないため、取付けミスアライメントの推定値はゼロとする。
動揺レベルの判定基準は上記のようにシミュレーションにより設定することができる。
選択部43はこの例では設定された判定基準D,D,D(D<D<D)及びE,E,E(E<E<E)を用い、D≦ωφ≦DかつE≦ωθ≦Eの時、角速度マッチング部41で推定される取付けミスアライメントφX,φY,φZを選択し、ωφ<D,ωθ<E,ωφ>D及びωθ>Eの少なくとも一つを満足する時、φX=φY=φZ=0を選択する。そして、ωφ,ωθが上記以外の範囲の時、角度マッチング部42で推定される取付けミスアライメントφX,φY,φZを選択する。
例えば、ωφ=1.0°/s,ωθ=0.5°/sの時は角度マッチングで推定された取付けミスアライメントφX,φY,φZを使用し、方位角ψを補正する。また、ωφ=3.0°/s,ωθ=10.0°/sの時には角速度マッチングで推定された取付けミスアライメントφX,φY,φZを使用し、方位角ψを補正する。
以上説明したように、この例では印加される動揺レベルの大きさを判定基準をもとに判定し、角度マッチング/角速度マッチングといった推定方式で推定された取付けミスアライメントφX,φY,φZあるいは取付けミスアライメント推定なし(ゼロ)の3つのうち、最適なものを選択して外部INSから入力された方位角ψを補正するものとなっており、よって方位角ψの初期化誤差の最小化を図ることができ、真値に近い方位角ψを得ることができる。

Claims (5)

  1. 基準となる外部慣性航法装置の出力を利用した方位角の初期化を必要とする慣性航法装置であって、
    ジャイロと、
    前記外部慣性航法装置が検出する角速度と、前記ジャイロが検出する角速度とを用い、前記外部慣性航法装置に対する取付けミスアライメントを推定する角速度マッチング部と、
    前記外部慣性航法装置が出力するロール角、ピッチ角及び方位角と前記ジャイロが検出する角速度とを用い、前記外部慣性航法装置に対する取付けミスアライメントを推定する角度マッチング部と、
    前記慣性航法装置の姿勢角を求める姿勢角演算部と、
    前記姿勢角の変動から求められる動揺レベルにより、前記角速度マッチング部で推定される取付けミスアライメント、前記角度マッチング部で推定される取付けミスアライメント及び取付けミスアライメントの推定値がゼロのうち、いずれかを選択して出力する選択部と、
    前記外部慣性航法装置から入力される方位角を前記選択部の出力によって補正する補正演算部と、
    を具備することを特徴とする慣性航法装置。
  2. 請求項1記載の慣性航法装置において、
    前記角速度マッチング部は、
    前記外部慣性航法装置が検出する自身に固有の入力軸X,Y,Z周りの角速度ωX,ωY,ωZと、前記ジャイロが検出する自身に固有の入力軸x,y,z周りの角速度ωx,ωy,ωzとの角速度差δωx,δωy,δωzを演算する角速度差演算部と、
    前記角速度ωx,ωy,ωzと前記角速度差δωx,δωy,δωzとを用いて前記取付けミスアライメントφX,φY,φZを推定するカルマンフィルタと、
    よりなることを特徴とする慣性航法装置。
  3. 請求項1記載の慣性航法装置において、
    前記角度マッチング部は、
    前記外部慣性航法装置が出力するロール角φ,ピッチ角θ及び方位角ψを用いて基準方向余弦行列[C]を演算する基準方向余弦行列演算部と、
    所定の周期Tで前記基準方向余弦行列[C]で初期化した後、前記ジャイロが検出する自身に固有の入力軸x,y,z周りの角速度ωx,ωy,ωzを用いて方向余弦行列[C]を演算する方向余弦行列演算部と、
    前記方向余弦行列演算部の前記初期化する直前の時点の前記方向余弦行列[C]と、同じ時点の前記基準方向余弦行列[C]とを前記周期Tでサンプリングして、前記外部慣性航法装置の検出値に基づく外部慣性航法装置自身に固有の入力軸X,Y,Z周りの回転角度θX,θY,θZに対する前記ジャイロの検出値に基づく前記入力軸x,y,z周りの回転角度θx,θy,θzの偏差δθx,δθy,δθzを演算する角度誤差演算部と、
    前記方向余弦行列演算部の前記初期化と同じタイミングで自身の出力データをゼロにリセットした後、前記角速度ωx,ωy,ωzを積分して回転角度θx,θy,θzを演算する回転角度演算部と、
    前記回転角度θx,θy,θzと前記偏差δθx,δθy,δθzとを用いて前記取付けミスアライメントφX,φY,φZを推定するカルマンフィルタと、
    よりなることを特徴とする慣性航法装置。
  4. 請求項1記載の慣性航法装置において、
    前記姿勢角演算部が求める姿勢角はロール角φ,ピッチ角θであり、
    前記選択部は、前記ロール角φ,前記ピッチ角θの変動より求めたロール軸周りの角速度ωφ及びピッチ軸周りの角速度ωθを前記動揺レベルとし、
    角速度ωφの判定基準をD,D,D(但し、D<D<D)とし、角速度ωθの判定基準をE,E,E(但し、E<E<E)とした時、
    ≦ωφ≦DかつE≦ωθ≦Eの時、前記角速度マッチング部で推定される取付けミスアライメントを選択し、
    ωφ<D,ωθ<E,ωφ>D及びωθ>Eの少なくとも一つを満足する時、ゼロを選択し、
    ωφ,ωθが上記以外の範囲の時、前記角度マッチング部で推定される取付けミスアライメントを選択することを特徴とする慣性航法装置。
  5. 請求項4記載の慣性航法装置において、
    前記選択部は前記ロール角φの変動及び前記ピッチ角θの変動をそれぞれローパスフィルタに通し、そのフィルタ後の信号に対し、Zero−down−cross法により周期、振幅を求めて前記角速度ωφ,ωθを算出することを特徴とする慣性航法装置。
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