JP2011220173A - エンジン廃熱回収発電方法及び装置 - Google Patents

エンジン廃熱回収発電方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 エンジン廃熱で発電し、バッテリの充放電を抑制する。
【解決手段】 エンジン1の冷却液流路に、エンジン1を冷却した後のクーラント4と作動冷媒5の熱交換を行う熱交換器6を接続する。熱交換器6の冷媒出口6dと冷媒入口6cとの間に、発電機11を連結したタービン10と凝縮器12と冷媒ポンプ13を備えた冷媒循環ライン9を接続する。発電機11に接続したバッテリ14と負荷15を接続する通電ケーブル16に、負荷電力を計測する電力計17を設け、その計測値を基に冷媒ポンプ13の運転を制御する制御器18を備える。熱交換器6でエンジン1の冷却により加熱されたクーラント4と作動冷媒5とを熱交換させ、発生する作動冷媒の蒸気5aによりタービン10を介し発電機11を駆動して発電を行わせる。負荷電力と発電機11による発電量が同等となるように、冷媒ポンプ13より熱交換器6へ供給する作動冷媒5の量を調整させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、エンジンの廃熱を有効利用して発電を行うために用いるエンジン廃熱回収発電方法及び装置に関するものである。
車両等のエンジンは、燃料の燃焼により発生する熱エネルギーを運動エネルギーに変換するものであるが、その熱効率(エネルギー変換効率)は、エンジンの形式によっても異なるが、良くても40〜50%であり、熱エネルギーのうち、仕事に変換されない残部の多くは熱(廃熱)として外部に放出されている。
そのために、エンジンの熱エネルギーの利用効率の向上化を図るために、エンジンの廃熱(排熱)よりエネルギーを回収させるようにすることが考えられてきている。
この種のエンジンの廃熱よりエネルギーの回収を図る手法の1つとしては、たとえば、エンジンの排気の有する廃熱エネルギーを回収することが考えられている(たとえば、特許文献1参照)。
ところで、水冷式のエンジンでは、エンジンの所要個所に設けてある冷却液流路(ウォータージャケット)にクーラント(冷却液)を流通させることにより、エンジンのシリンダやヘッド等の各部を冷却して過熱を防止するようにしてあり、このエンジンの冷却に供されることに伴って加熱された上記クーラントは、ラジエータへ導いて外気と間接的に熱交換させることにより該クーラントの保有する熱を大気中へ放散させ、この熱の放散により冷却されたクーラントを、再びエンジンの冷却流路へ再度送るようにすることが一般的に行われている。
特開2009−270522号公報
ところが、特許文献1に示されたものは、排気ガスの保有する廃熱エネルギーを回収するようにしてあるが、排気ガスの流路には、通常、排気ガスの浄化を行うための各種装置が設けられており、この種の排気ガスの浄化を行うための装置では、温度のコントロールが必要とされるものもあるため、排気ガスの流路に該排気ガスの保有する熱を効率よく回収する熱交換器を設ける場合は、単に新設するのみでは不十分で、排気ガスの流路についての大幅な設計変更が必要になるという問題がある。
そこで、本発明者は、通常の水冷式のエンジンであれば、ラジエータで単に大気中へ放散されるようにしてあるエンジンの冷却に供された後の加熱状態にあるクーラントの保有する熱に着目し、このエンジンの冷却に供された後のクーラントの保有する熱を有効利用して、発電を行うことで、エンジンの熱エネルギーの利用効率を高め、更に、上記発電される電力を蓄電するために用いるバッテリの充放電電力の変動を抑えて該バッテリの長寿命化及び小型化を図ることができるようにするための工夫、研究を重ねた結果、本発明をなした。
したがって、本発明の目的とするところは、水冷式のエンジンにおけるエンジンの冷却に供された後のクーラントの保有する熱を有効利用して発電を行うことができ、しかも、発電された電力の蓄電に用いるバッテリの充放電電力の変動を抑えて該バッテリの長寿命化及び小型化を図ることができるようにするためのエンジン廃熱回収発電方法及び装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、請求項1に対応して、エンジンの冷却に供した後のクーラントを熱交換器に導いて、冷媒ポンプより該熱交換器へ供給する作動冷媒と熱交換させることにより、該熱交換器で上記作動冷媒の蒸気を発生させ、上記熱交換器で発生させた作動冷媒の蒸気により発電機を連結したタービンを回転駆動させて、上記発電機による発電を行い、該発電機で発電した電力をバッテリに蓄電するようにし、更に、上記バッテリに蓄電した電力を負荷で消費するときの負荷電力と、上記タービンにより駆動される発電機の発電量が同等となるように、上記冷媒ポンプより、上記タービンを駆動するための作動冷媒の蒸気を発生させる熱交換器へ供給する作動冷媒の量を調整するようにするエンジン廃熱回収発電方法とする。
又、請求項2に対応して、エンジンの冷却液流路に、上記エンジンの冷却に供したクーラントと作動冷媒との熱交換を行わせるための熱交換器を接続し、更に、上記熱交換器の冷媒出口と冷媒入口に、発電機を連結したタービンと、凝縮器と、冷媒ポンプを備えた冷媒循環ラインを接続し、更に、上記発電機で発電する電力を蓄電するためのバッテリに接続した負荷の消費電力を計測するための負荷電力計測手段と、該負荷電力計測手段により計測される上記負荷の消費電力に応じて上記冷媒ポンプの運転を制御するための制御器を備えてなる構成を有するエンジン廃熱回収発電装置とする。
更に、上記構成において、制御器は、負荷電力計測手段により計測される負荷の消費電力に、発電機における発電量が同等となるように、冷媒ポンプより、上記発電機を連結したタービンを駆動するための作動冷媒の蒸気を発生させる熱交換器へ供給する作動冷媒の量を調整する機能を備えてなるものとした構成とする。
本発明によれば、以下のような優れた効果を発揮する。
(1)エンジンの冷却に供した後のクーラントを熱交換器に導いて、冷媒ポンプより該熱交換器へ供給する作動冷媒と熱交換させることにより、該熱交換器で上記作動冷媒の蒸気を発生させ、上記熱交換器で発生させた作動冷媒の蒸気により発電機を連結したタービンを回転駆動させて、上記発電機による発電を行い、該発電機で発電した電力をバッテリに蓄電するようにし、更に、上記バッテリに蓄電した電力を負荷で消費するときの負荷電力と、上記タービンにより駆動される発電機の発電量が同等となるように、上記冷媒ポンプより、上記タービンを駆動するための作動冷媒の蒸気を発生させる熱交換器へ供給する作動冷媒の量を調整するようにするエンジン廃熱回収発電方法及び装置としてあるので、エンジンの冷却に供した後のクーラントの保有する熱を有効利用して発電を行うことができる。
(2)発電された電力を蓄電するようにしてあるバッテリについて、該バッテリに接続してある負荷の消費電力が変動する場合であっても、バッテリ自身の充放電電力の変動を抑えることができ、バッテリの充放電の繰り返しを低減させて、使用頻度を削減できるため、バッテリの長寿命化を図ることができる。
(3)更に、バッテリの充放電電力の変動を抑えることにより、該バッテリで大きな充放電電流を補償する必要がなくなるため、バッテリのサイズの小型化を図ることが可能になる。
本発明のエンジン廃熱回収発電方法及び装置の実施の一形態を示す概要図である。 図1の装置におけるバッテリの充放電電力の推移を示す概要図である。 負荷電力の計測値に基づく冷媒ポンプの運転制御を行わない場合のバッテリ充放電電力の推移を示す概要図である。 本発明の実施の他の形態を示す概要図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2は本発明のエンジン廃熱回収発電方法及び装置の実施の一形態を示すもので、以下のようにしてある。
すなわち、図1は本発明のエンジン廃熱回収発電装置の装置構成を示すもので、水冷式のエンジン1における冷却液流路(図示せず)の冷却液入口2及び冷却液出口3に、クーラント(冷却液)4と作動冷媒5との熱交換を行わせて作動冷媒5を蒸発させ蒸気5aとするための熱交換器(蒸発器)6における冷却液出口6b及び冷却液入口6aを、冷却液供給ライン7と冷却液戻しライン8を介してそれぞれ接続する。
更に、上記エンジン1の冷却液入口2部分、冷却液出口3部分、冷却液供給ライン7上、又は、冷却液戻しライン8上のいずれかに、冷却液ポンプ(図示せず)を設ける。これにより、上記冷却液ポンプの運転により、上記エンジン1の冷却液流路と上記熱交換器6との間で、クーラント4を循環流通させることができるようにする。
上記熱交換器6における上記作動冷媒5の冷媒出口6dと、冷媒入口6cとの間には、図示しないタービン軸に発電機11を連結してなるタービン10と、凝縮器12と、冷媒ポンプ13を順に備えた冷媒循環ライン9を接続する。これにより、上記冷媒ポンプ13の運転により、該ポンプ13より吐出される作動冷媒5を、上記冷媒循環ライン9を通して上記熱交換器6と、タービン10と、凝縮器12に順に流通させた後、該冷媒ポンプ13へ戻すようにして循環させることができるようにする。
上記作動冷媒5は、上記エンジン1の通常運転時に該エンジン1の冷却液流路へ流通させて該エンジン1の冷却に供された後の加熱状態で上記熱交換器6へ導かれるときの上記クーラント4の温度よりも低い沸点を有する冷媒、たとえば、沸点が100℃よりも低い冷媒を用いるようにしてある。
上記凝縮器12は、たとえば、空冷式として、上記冷媒循環ライン9を通して上記タービン10側より作動冷媒の蒸気5aが導かれると、この作動冷媒の蒸気5aを冷却し、凝縮させて液体の作動冷媒5に戻すことができるようにしてある。
したがって、上記エンジン1の運転時に上記冷却液ポンプの運転と、上記冷媒ポンプ13の運転を共に行う状態とすることにより、エンジン1の冷却液流路に上記クーラント4を流通させて該クーラント4によりエンジン1を冷却し、このエンジン1の冷却に供された後の加熱されたクーラント4は、冷却液戻しライン8を経て上記熱交換器6へ導いて、該熱交換器6にて、上記作動冷媒5と熱交換させることができるようにしてある。その後、上記作動冷媒5との熱交換により冷却されたクーラント4を、冷却液供給ライン7を通して上記エンジン1の冷却液流路へ再び供給することにより、上記エンジン1の熱を上記クーラント4で連続的に冷却することができるようにしてある。
一方、上記冷媒ポンプ13の運転により熱交換器6へ供給された上記作動冷媒5は、該熱交換器6で上記エンジン1の冷却に供された後の加熱されたクーラント4との熱交換が行われると、加熱されて蒸発するようになる。よって、この熱交換器6で発生する上記作動冷媒の蒸気5aを、上記冷媒循環ライン9を経てタービン10へ導くことにより、該タービン10を回転駆動させ、このタービン10の回転駆動に伴って上記発電機11を駆動して発電を行わせることができるようにしてある。
上記のようにしてタービン10の回転駆動に利用された後の上記作動冷媒の蒸気5aは、上記冷媒循環ライン9を通して上記凝縮器12へ導いて、冷却、凝縮させて液体の作動冷媒5に戻してから、上記冷媒ポンプ13の吸入側へ戻すことができるようにしてある。
上記発電機11には、該発電機11で発電する電力を蓄電するためのバッテリ14が接続してある。更に、上記バッテリ14には、所要の電力機器のような負荷15が通電ケーブル16を介して接続してある。
更に、本発明のエンジン廃熱回収発電装置では、上記バッテリ14の充放電電力の変動を抑えることができるようにするための手段として、上記バッテリ14と負荷15とを接続した通電ケーブル16の途中位置に、負荷電力(負荷の消費電力)計測手段としての電力計17を設け、且つ該電力計17より入力される負荷電力の計測信号を基に、上記冷媒ポンプ13へ運転の制御指令を与える制御器18を備えた構成とする。
詳述すると、上記制御器18は、上記熱交換器6へ供給する作動冷媒5の流量と、該熱交換器6で発生される作動冷媒の蒸気5aにより回転駆動される上記タービン10の回転駆動により駆動される上記発電機11の発電量との相関についてのデータを予め蓄積してあるものとする。
又、上記制御器18は、上記電力計17より負荷電力の計測値が入力されると、上記発電機11における発電量を上記電力計17より入力された負荷電力の計測値と同等とさせるために必要とされる上記熱交換器6への作動冷媒5の流量を、該制御器18に蓄積してある上記熱交換器6へ供給する作動冷媒5の流量と上記発電機11における発電量との相関についてのデータを基に求めて、この求められた流量が達成されるように冷媒ポンプ13を運転するための制御指令を、上記冷媒ポンプ13へ与える機能を備えるようにしてある。
なお、上記制御器18により上記冷媒ポンプ13の運転を制御する際、該冷媒ポンプ13より上記熱交換器6へ供給する作動冷媒5の流量を減少させると、該熱交換器6で上記エンジン1の冷却に供された後のクーラント4と熱交換させるための作動冷媒5の量が減少するため、エンジン1の冷却液流路へ循環供給するようにしてあるクーラント4の温度が十分に冷却されなくなることが考えられる。
そのために、本発明のエンジン廃熱回収発電装置では、上記冷却液戻しライン8の途中位置に分岐冷却液戻しライン19を分岐させて設けて、該分岐冷却液戻しライン19の下流側に、ラジエータ20の入口側を接続すると共に、該ラジエータ20の出口側に、冷却液ライン21を介して上記冷却液供給ライン7の途中位置を接続し、更に、上記冷却液供給ライン7における上記冷却液ライン21の接続個所に、上記冷却液ライン21より冷却液供給ライン7へ流入させるクーラント4の流量を調整するためのサーモスタット22を設けるようにしてある。これにより、上記熱交換器6より冷却液供給ライン7を経て上記エンジン1の冷却液流路へ供給されるクーラント4の温度が、該エンジン1へ供給するクーラント4に望まれる或る設定温度よりも高い場合は、上記サーモスタット22の作動により上記冷却液ライン21より冷却液供給ライン7へ流入させるクーラント4の量、すなわち、上記エンジン1の冷却に供された後に冷却液戻しライン8を流通するクーラント4のうち、該冷却液戻しライン8の途中位置より分岐冷却液戻しライン19を通してラジエータ20へ導かれ、該ラジエータ20にて冷却された後に上記冷却液ライン21へ導かれるクーラント4の量を増加させることで、上記冷却液供給ライン7よりエンジン1へ供給するクーラント4全体の温度を、上記ラジエータ20で冷却させるクーラント4の量で調整できるようにしてある。
23は上記冷却液供給ライン7における上記冷却液ラインの接続個所よりも上流側に設けた手動バルブであり、該手動バルブ23の絞り量を調整することで、上記熱交換器6を流通するクーラント4の量と、上記ラジエータ20を流通させるクーラント4の量を手動で調整することができるようにしてある。
以上の構成としてある本発明のエンジン廃熱回収発電装置により発電を行う場合は、エンジン1の運転を行うと共に、冷却液ポンプ及び冷媒ポンプ13を共に運転すると、エンジン1の冷却に供された後の加熱されたクーラント4が冷却液戻しライン8を経て導かれる熱交換器6において、該クーラント4の保有する熱である上記エンジン1の廃熱と、冷媒ポンプ13より冷媒循環ライン9を通して該熱交換器6へ供給される作動冷媒5の熱交換が行われ、この熱交換により作動冷媒5が蒸発して該作動冷媒の蒸気5aが発生する。
上記のようにして液体の作動冷媒5が蒸発して作動冷媒の蒸気5aが発生する際には、体積が膨張して、圧力が高まるようになるため、この圧力が上昇した作動冷媒の蒸気5aを冷媒循環ライン9を経てタービン10へ導くと、該タービン10の回転駆動が行われることに伴い上記発電機11により発電が行われるようになる。
上記発電機11で発電された電力は、該発電機11に接続してあるバッテリ14に一旦蓄電され、その後、必要に応じて、通電ケーブル16を経て負荷15へ供給されて、該負荷で消費されるようになる。
この際、上記通電ケーブル16上に設けた電力計17により負荷電力が計測されると、その計測値に基づいて、制御器18により、上記冷媒ポンプ13へ制御指令が与えられて、該冷媒ポンプ13では、上記熱交換器6へ作動冷媒5を供給するときの流量が、上記発電機11における発電量を上記電力計17より入力された負荷電力の計測値と同等とさせるために必要とされる流量に調整されるようになる。
ここで、比較として、上記のような負荷電力に応じた冷媒ポンプ13の運転を行わない場合について考えると、この場合は、エンジン1の定常運転状態では、該エンジン1で発生する熱量がほぼ一定となるため、このエンジン1の冷却に供した後の加熱されたクーラント4と上記熱交換器6で熱交換して該クーラント4をエンジン1へ供給するために望まれる或る設定温度まで冷却するためには、上記冷媒ポンプ13より上記熱交換器へ作動冷媒5を一定流量で供給させればよいことになる。
そのため、上記熱交換器6より上記タービン10へ供給される作動冷媒の蒸気5aの流量もほぼ一定になるため、発電機11で発電される電力[W]は、図3に線Dで示すように、経過時間[s]に対してほぼ一定の値となる。
ところが、この際、図3に線Eで示すように、負荷電力が変動している場合は、その負荷変動に応じて、図3に線Fで示すバッテリ14の充放電電力が変動する。したがって、上記バッテリ14では、上記負荷電力の変動に応じて充放電を繰り返すようになるため、該バッテリ14の使用頻度が増加してしまい、バッテリ14の寿命が減ってしまう。更に、上記バッテリ14に十分な充放電電流を補償する必要が生じるために、該バッテリ14のサイズが増大してしまう。
そこで、本発明のエンジン廃熱回収発電装置では、負荷電力が図2に線Bで示すように変動する場合は、その変動に応じて上記冷媒ポンプ13の運転を制御して、上記熱交換器6へ供給する作動冷媒5の流量を制御することで、上記タービン10により駆動される発電機11の発電量が、図2に線Aで示すように、上記負荷電力(図2の線B)と同等に制御されるようにしてある。これにより、負荷15への電力供給と、上記発電機11により発電された電力の蓄電を行う上記バッテリ14では、図2に線Cで示すように、その充放電電力の変動が抑えられるようになる。
このように、本発明のエンジン廃熱回収発電方法及び装置によれば、エンジン1の冷却に供した後のクーラント4の保有する熱を有効利用して発電を行うことができる。しかも、該発電された電力を蓄電するようにしてあるバッテリ14では、該バッテリ14に接続してある負荷15の消費電力(負荷電力)が変動する場合であっても、バッテリ14自身の充放電電力の変動を抑えることができる。したがって、上記バッテリ14の充放電の繰り返しを低減させて、該バッテリ14の使用頻度を削減できるため、バッテリ14の長寿命化を図ることができる。更に、上記バッテリ14の充放電電力の変動を抑えることに伴い、上記バッテリ14で大きな充放電電流を補償する必要がなくなるため、該バッテリ14のサイズの小型化を図ることが可能になる。
上記実施の形態では、負荷電力計測手段として、バッテリ14と負荷15を接続する通電ケーブル16の途中位置に電力計17を設けた構成を示したが、上記電力計17に代えて、電流計を設けた構成としてもよい。この場合は、バッテリ14の電圧がほぼ一定であることに基づいて、制御器18で、上記電流計で計測される負荷15への供給電流の計測値と、バッテリ14の電圧との積により負荷15で消費される電力を求める処理を行うようにすればよい。
更に、負荷電力計測手段を、図4に示すように、通電ケーブル16の途中位置に設けた抵抗24と、該抵抗24に並列に接続した電圧計25とからなる構成としてもよい。なお、上記抵抗24は、既知の小さい抵抗値を有するものを用いるようにすればよい。その他の構成は図1に示したものと同様であり、同一のものには同一の符号が付してある。
かかる構成とする場合は、制御器18にて、上記抵抗24の有する既知の抵抗値と、上記電圧計25による電圧計測値を基に、上記負荷15への供給電流を算出し、この算出された電流値と、バッテリ14の電圧との積により負荷15で消費される電力を求める処理を行うようにすればよい。
なお、本発明は上記実施の形態のみに限定されるものではなく、水冷式のエンジン1であれば、車両用の以外のエンジン1に適用してもよい。
その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更を加え得ることは勿論である。
1 エンジン
4 クーラント
5 作動冷媒
5a 作動冷媒の蒸気
6 熱交換器
6d 冷媒出口
6c 冷媒入口
9 冷媒循環ライン
10 タービン
11 発電機
12 凝縮器
13 冷媒ポンプ
14 バッテリ
15 負荷
17 電力計(負荷電力計測手段)
18 制御器
24 抵抗(負荷電力計測手段)
25 電圧計(負荷電力計測手段)

Claims (3)

  1. エンジンの冷却に供した後のクーラントを熱交換器に導いて、冷媒ポンプより該熱交換器へ供給する作動冷媒と熱交換させることにより、該熱交換器で上記作動冷媒の蒸気を発生させ、上記熱交換器で発生させた作動冷媒の蒸気により発電機を連結したタービンを回転駆動させて、上記発電機による発電を行い、該発電機で発電した電力をバッテリに蓄電するようにし、更に、上記バッテリに蓄電した電力を負荷で消費するときの負荷電力と、上記タービンにより駆動される発電機の発電量が同等となるように、上記冷媒ポンプより、上記タービンを駆動するための作動冷媒の蒸気を発生させる熱交換器へ供給する作動冷媒の量を調整するようにすることを特徴とするエンジン廃熱回収発電方法。
  2. エンジンの冷却液流路に、上記エンジンの冷却に供したクーラントと作動冷媒との熱交換を行わせるための熱交換器を接続し、更に、上記熱交換器の冷媒出口と冷媒入口に、発電機を連結したタービンと、凝縮器と、冷媒ポンプを備えた冷媒循環ラインを接続し、更に、上記発電機で発電する電力を蓄電するためのバッテリに接続した負荷の消費電力を計測するための負荷電力計測手段と、該負荷電力計測手段により計測される上記負荷の消費電力に応じて上記冷媒ポンプの運転を制御するための制御器を備えてなる構成を有することを特徴とするエンジン廃熱回収発電装置。
  3. 制御器は、負荷電力計測手段により計測される負荷の消費電力に、発電機における発電量が同等となるように、冷媒ポンプより、上記発電機を連結したタービンを駆動するための作動冷媒の蒸気を発生させる熱交換器へ供給する作動冷媒の量を調整する機能を備えてなるものとした請求項2記載のエンジン廃熱回収発電装置。
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