JP2011218595A - 液滴吐出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャリッジの動作中においてもサブタンクの液面を安定して検出できる液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】水平方向に移動するキャリッジに搭載され液状体を液滴として記録媒体に吐出する液滴吐出ヘッドと、液滴吐出ヘッドに供給される液状体が貯留されるメインタンク5と、キャリッジに搭載されメインタンク5から液状体の補給を受けると共に液滴吐出ヘッドに液状体を供給するサブタンク10と、サブタンク10の液面Sを検出する液面検出センサー30と、を備え、サブタンク10を水平方向に切った液状体が占める部分の断面積は、底面部から上部に向かうに従い連続して小さくなるように形成されている。
【選択図】図3
【解決手段】水平方向に移動するキャリッジに搭載され液状体を液滴として記録媒体に吐出する液滴吐出ヘッドと、液滴吐出ヘッドに供給される液状体が貯留されるメインタンク5と、キャリッジに搭載されメインタンク5から液状体の補給を受けると共に液滴吐出ヘッドに液状体を供給するサブタンク10と、サブタンク10の液面Sを検出する液面検出センサー30と、を備え、サブタンク10を水平方向に切った液状体が占める部分の断面積は、底面部から上部に向かうに従い連続して小さくなるように形成されている。
【選択図】図3
Description
本発明は、液滴吐出ヘッドにインクなどの液状体を供給するためのサブタンクがキャリッジ搭載され、このサブタンクに対してメインタンクから液状体が補給されるように構成した液滴吐出装置に関する。
従来から、インクなどの液状体を液滴として液滴吐出ヘッドから吐出して、基板などに描画を行う液滴吐出装置が知られている。
液滴吐出装置における液滴吐出ヘッドへの液状体の供給経路は、例えば容量の大きいメインタンクから補給チューブなどを介して容量の小さなサブタンクに供給し、サブタンクから液滴吐出ヘッドに液状体を供給する経路とするものがある(特許文献1参照)。
また、液滴吐出の安定化のために液滴吐出ヘッドの近くであるキャリッジにサブタンクを設けた構成の液滴吐出装置が知られている(特許文献2参照)。そして、消費した液状体のサブタンクへの補給はサブタンクの液面を検出するセンサーなどで検知することで行われ、液滴吐出ヘッドへの安定した液状体の供給を可能としている。
液滴吐出装置における液滴吐出ヘッドへの液状体の供給経路は、例えば容量の大きいメインタンクから補給チューブなどを介して容量の小さなサブタンクに供給し、サブタンクから液滴吐出ヘッドに液状体を供給する経路とするものがある(特許文献1参照)。
また、液滴吐出の安定化のために液滴吐出ヘッドの近くであるキャリッジにサブタンクを設けた構成の液滴吐出装置が知られている(特許文献2参照)。そして、消費した液状体のサブタンクへの補給はサブタンクの液面を検出するセンサーなどで検知することで行われ、液滴吐出ヘッドへの安定した液状体の供給を可能としている。
しかしながら、キャリッジにサブタンクが搭載されていることにより、キャリッジの動きに応じてサブタンク内の液状体が揺動し、液面が波立って液面検出センサーが誤検知するという問題がある。
液面検出センサーの誤検知により、サブタンク内の液状体の不足または過補給となる。サブタンクの液状体が不足したときには液滴吐出ヘッドからの液滴吐出が不安定となり描画品位が低下する。また、サブタンクの液状体が過補給となったときには、液状体がサブタンクの外にこぼれてしまい装置内を汚すおそれがある。
このことから、キャリッジの動作中においてもサブタンクの液面を安定して検出できる構成の液滴吐出装置が望まれている。
液面検出センサーの誤検知により、サブタンク内の液状体の不足または過補給となる。サブタンクの液状体が不足したときには液滴吐出ヘッドからの液滴吐出が不安定となり描画品位が低下する。また、サブタンクの液状体が過補給となったときには、液状体がサブタンクの外にこぼれてしまい装置内を汚すおそれがある。
このことから、キャリッジの動作中においてもサブタンクの液面を安定して検出できる構成の液滴吐出装置が望まれている。
本発明は上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる液滴吐出装置は、水平方向に移動するキャリッジに搭載され液状体を液滴として記録媒体に吐出する液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドに供給される前記液状体が貯留されるメインタンクと、前記キャリッジに搭載され前記メインタンクから前記液状体の補給を受けると共に前記液滴吐出ヘッドに前記液状体を供給するサブタンクと、前記サブタンクに貯留される前記液状体の液面を検出する液面検出センサーと、を備え、前記サブタンクを水平方向に切った前記液状体が占める部分の断面積は、底面部から上部に向かうに従い連続して小さくなるように形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、液滴吐出ヘッドとサブタンクとがキャリッジに搭載された液滴吐出装置において、サブタンクの形状がサブタンクを水平方向に切ったときに液状体が占める部分の断面積は底面部から上部に向かうに従い連続して小さくなるように形成されている。
このようなサブタンクの形状では、サブタンクの上方に行く従い水平方向に切った断面積は小さいため、液状体の液面もサブタンクの上方に行くに従い面積が小さくなる。このため、キャリッジが移動したときの揺れによりサブタンクの液面を揺らすが、サブタンクの上方に行くに従い液面の面積が小さくなるため、液面の波立ちを小さく抑えることができる。
このことから、液面検出センサーによるサブタンクの液面の検出において誤検知を防止することができる。
さらに、サブタンクの上方に行く従い液面の面積は連続して小さく形成されることから、任意の場所に液面検出センサーを配置でき、設計の自由度を向上させることができる。
このようなサブタンクの形状では、サブタンクの上方に行く従い水平方向に切った断面積は小さいため、液状体の液面もサブタンクの上方に行くに従い面積が小さくなる。このため、キャリッジが移動したときの揺れによりサブタンクの液面を揺らすが、サブタンクの上方に行くに従い液面の面積が小さくなるため、液面の波立ちを小さく抑えることができる。
このことから、液面検出センサーによるサブタンクの液面の検出において誤検知を防止することができる。
さらに、サブタンクの上方に行く従い液面の面積は連続して小さく形成されることから、任意の場所に液面検出センサーを配置でき、設計の自由度を向上させることができる。
[適用例2]上記適用例にかかる液滴吐出装置において、前記サブタンクの形状が略円錐形状であることが望ましい。
この構成によれば、サブタンクの形状が略円錐形状に形成されている。このような形状にすれば、可撓性を有する板材を用いて、上方に行く従い水平方向に切ったときに液状体が占める部分の断面積が小さくなるサブタンクを容易に形成することができる。
[適用例3]本適用例にかかる液滴吐出装置は、水平方向に移動するキャリッジに搭載され液状体を液滴として記録媒体に吐出する液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドに供給される前記液状体が貯留されるメインタンクと、前記キャリッジに搭載され前記メインタンクから前記液状体の補給を受けると共に前記液滴吐出ヘッドに前記液状体を供給するサブタンクと、前記サブタンクに貯留される前記液状体の液面を前記サブタンクの液面検出部で検出する液面検出センサーと、を備え、前記サブタンクの液面を検出する前記液面検出部における、前記サブタンクを水平方向に切った前記液状体が占める部分の断面積は、前記液状体が占める他の部分の断面積に比べて小さく形成されていることを特徴とする。
この構成によれば、液滴吐出ヘッドとサブタンクとがキャリッジに搭載された液滴吐出装置において、サブタンクの液面を検出する液面検出センサーの液面検出部におけるサブタンクを水平方向に切ったときに液状体が占める部分の断面積は、液状体が占める他の部分の断面積に比べて小さく形成されている。
このようなサブタンクの形状では、液面検出部における液面の面積が他の部分に比べて小さく、キャリッジが動いたときの揺れによるサブタンクの液面の揺れが小さくなり、液面の波立ちを小さく抑えることができる。
このことから、液面検出センサーによるサブタンクの液面の検出において誤検知を防止することができる。
このようなサブタンクの形状では、液面検出部における液面の面積が他の部分に比べて小さく、キャリッジが動いたときの揺れによるサブタンクの液面の揺れが小さくなり、液面の波立ちを小さく抑えることができる。
このことから、液面検出センサーによるサブタンクの液面の検出において誤検知を防止することができる。
[適用例4]上記適用例にかかる液滴吐出装置において、前記サブタンクの形状がフラスコ形状であることが望ましい。
この構成によれば、サブタンクの形状がフラスコ形状に形成されている。フラスコ形状では上部に他と比べて液状体が占める部分の断面積が小さい部分を有しており、この部分を液面検出部として利用ができる。
[適用例5]上記適用例にかかる液滴吐出装置において、前記サブタンクの形状が、下部に対して上部を小径とする段付の円柱形状であることが望ましい。
この構成によれば、サブタンクの形状が、下部に対して上部を小径とする段付の円柱形状である。このような形状では径の異なる2つの筒状の部材を繋ぎ合わせることで、サブタンクを容易に製作することができる。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面に従って説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の寸法の割合を適宜変更している。
(第1の実施形態)
(第1の実施形態)
本実施形態では紫外線硬化型インク(以下、UVインクと呼ぶ)を用い、インクジェット方式にてインク(液状体)を液滴としてフィルムなどの記録媒体に吐出して描画を行う液滴吐出装置を例にとり説明する。
図1は本実施形態における液滴吐出装置の構成を示す模式図である。なお、図1では説明の明確化のために直交座標系を表示している。
液滴吐出装置1は、UVインクの液滴を吐出する液滴吐出ヘッド50と、UVインクを貯留するメインタンク5と、メインタンク5からUVインクが補給されると共に、液滴吐出ヘッド50にUVインクを供給するサブタンク10と、サブタンク10に貯留されたUVインクの液面を検知する液面検出センサー30と、記録媒体Wを搬送する搬送装置40と、紫外光を照射する紫外光照射ユニット60と、を備えている。
図1は本実施形態における液滴吐出装置の構成を示す模式図である。なお、図1では説明の明確化のために直交座標系を表示している。
液滴吐出装置1は、UVインクの液滴を吐出する液滴吐出ヘッド50と、UVインクを貯留するメインタンク5と、メインタンク5からUVインクが補給されると共に、液滴吐出ヘッド50にUVインクを供給するサブタンク10と、サブタンク10に貯留されたUVインクの液面を検知する液面検出センサー30と、記録媒体Wを搬送する搬送装置40と、紫外光を照射する紫外光照射ユニット60と、を備えている。
UVインクを液滴として記録媒体に吐出する液滴吐出ヘッド50は、キャリッジ46に搭載されている。キャリッジ46は直動機構(図示せず)に接続され、X軸方向に移動が可能となるように構成されている。このようにして、液滴吐出ヘッド50はX軸方向に走査が可能である。また、場合によりキャリッジのY軸方向への移動機構を設けることで液滴吐出ヘッド50の改行を行う副走査機能を付加してもよい。
なお、本実施形態ではブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタ、などの各UVインクを吐出可能な液滴吐出ヘッド50を有し、各UVインクの吐出割合を変えることで記録媒体Wにフルカラーの描画が可能である。
なお、本実施形態ではブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、ライトシアン、ライトマゼンタ、などの各UVインクを吐出可能な液滴吐出ヘッド50を有し、各UVインクの吐出割合を変えることで記録媒体Wにフルカラーの描画が可能である。
ここで、液滴吐出ヘッド50の構成について説明する。
図2は液滴吐出ヘッドの構成を示す概略断面斜視図である。
液滴吐出ヘッド50は、ノズルプレート56に複数のノズル55を備え、それぞれのノズル55の開口に連通する圧力室53、圧力室53の一壁面を構成する振動板52、振動板52を変形させるPZTなどの圧電素子51、各圧力室53にインクなどの液状体を送り込む共通インク室54を有している。
図2は液滴吐出ヘッドの構成を示す概略断面斜視図である。
液滴吐出ヘッド50は、ノズルプレート56に複数のノズル55を備え、それぞれのノズル55の開口に連通する圧力室53、圧力室53の一壁面を構成する振動板52、振動板52を変形させるPZTなどの圧電素子51、各圧力室53にインクなどの液状体を送り込む共通インク室54を有している。
振動板52は、弾性変形可能な薄板から構成され、圧電素子51の先端に当接している。このような構成により、圧電素子51が収縮して、振動板52が上方に撓んで圧力室53が膨張すると、共通インク室54の液状体が圧力室53に流れ込む。所定時間の経過後に、圧電素子51が伸長して、振動板52が元に戻って圧力室53が収縮すると、圧力室53の液状体が圧縮されて、ノズル55の開口から液滴が吐出する。このとき、液滴吐出ヘッド50に形成されている多数のノズル55のうち、いずれから液滴を吐出するかによって記録媒体Wに画像などの描画が可能である。
図1に戻り、液滴吐出ヘッド50が搭載されたキャリッジ46には各液滴吐出ヘッド50に対応する略円錐形状のサブタンク10が配置されている。また、UVインクが大量に貯留されたメインタンク5がキャリッジ46とは離れた場所に設置され、メインタンク5から各サブタンク10に対してインク補給チューブ12を介してUVインクが補給される。さらに、各サブタンク10からそれぞれの液滴吐出ヘッド50に対してUVインクを供給するように構成されている。なお、各サブタンク10はプラスチックなどの透光性の材料で形成されている。
各サブタンク10の外側にはサブタンク10に貯留されたUVインクの液面を検知する液面検出センサー30が設けられている。液面検出センサー30は光学式のセンサーが用いられ、透光性の材料で形成された各サブタンク10を透過してセンシングが行われる。
液面検出センサー30は所定量のUVインク量に対応したサブタンク10の高さに設けられ、この液面検出センサー30での検出位置がサブタンク10のUVインクの液面の上限位置となっている。そして、UVインクが消費されて液面が低下すると液面検出センサー30が検知してUVインクをメインタンク5からサブタンク10に補給する。UVインクのサブタンク10への補給は液面検出センサー30が液面を検出することで停止し、UVインクを供給しすぎてサブタンク10からこぼれるのを防止する。
液面検出センサー30は所定量のUVインク量に対応したサブタンク10の高さに設けられ、この液面検出センサー30での検出位置がサブタンク10のUVインクの液面の上限位置となっている。そして、UVインクが消費されて液面が低下すると液面検出センサー30が検知してUVインクをメインタンク5からサブタンク10に補給する。UVインクのサブタンク10への補給は液面検出センサー30が液面を検出することで停止し、UVインクを供給しすぎてサブタンク10からこぼれるのを防止する。
そして、液滴吐出ヘッド50の下方に記録媒体Wが供給されるように搬送装置40が配置されている。搬送装置40はロール・ツウ・ロール方式の搬送装置であり、X軸正方向への搬送が可能である。そして、搬送ローラー41,42などによりPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムなどのフィルム状の記録媒体Wを搬送可能に構成されている。
さらに、液滴吐出ヘッド50により描画される記録媒体Wの下方部分には描画ステージ45が配置されている。描画ステージ45の表面には記録媒体Wを吸着する吸着部を有しており、記録媒体Wを平坦に保持した状態で液滴を塗布することができる。
また、記録媒体Wの搬送において描画ステージ45の下流部には紫外光を照射する紫外光照射ユニット60が配置されている。紫外光照射ユニット60は記録媒体WにUVインクで描画された画像などを上方から紫外光を照射することでUVインクを硬化させる。
また、記録媒体Wの搬送において描画ステージ45の下流部には紫外光を照射する紫外光照射ユニット60が配置されている。紫外光照射ユニット60は記録媒体WにUVインクで描画された画像などを上方から紫外光を照射することでUVインクを硬化させる。
次に本実施形態の特徴であるサブタンクの構成について詳細に説明する。
図3は本実施形態にかかるサブタンクの構成を示す概略斜視図である。
サブタンク10は略円錐形状に形成されている。略円錐形状とは円錐の円形面を底面としたときに上方部分を切り落とした形状(円錐台形状)である。
サブタンク10の上面は開放され、インク補給口11が形成されている。そして、サブタンク10の内側はUVインクが貯留されるインク貯留部13となっている。サブタンク10はほぼ同じ肉厚の部材で形成され、インク貯留部13に貯留されるUVインクは円錐台形状を保つことになる。
このように、サブタンク10を水平方向に切ったときにUVインクが占める部分の断面積は、底面部から上部に向かうに従い連続して小さくなるように形成されている。
図3は本実施形態にかかるサブタンクの構成を示す概略斜視図である。
サブタンク10は略円錐形状に形成されている。略円錐形状とは円錐の円形面を底面としたときに上方部分を切り落とした形状(円錐台形状)である。
サブタンク10の上面は開放され、インク補給口11が形成されている。そして、サブタンク10の内側はUVインクが貯留されるインク貯留部13となっている。サブタンク10はほぼ同じ肉厚の部材で形成され、インク貯留部13に貯留されるUVインクは円錐台形状を保つことになる。
このように、サブタンク10を水平方向に切ったときにUVインクが占める部分の断面積は、底面部から上部に向かうに従い連続して小さくなるように形成されている。
サブタンク10のインク補給口11からインク補給チューブ12がインク貯留部13の下方まで差し込まれている。インク補給チューブ12はメインタンク5に接続され、メインタンク5に貯留されたUVインクがインク補給チューブ12を介してサブタンク10に補給されるように構成されている。メインタンク5からサブタンク10へのUVインクの補給はポンプなどを用いて行われる。
さらに、サブタンク10の底面近くに設けられたインク供給口14にはUVインクが漏れないようにインク供給チューブ15が接続され、液滴吐出ヘッド50にインク供給チューブ15を介してUVインクを供給できるように構成されている。このサブタンク10から液滴吐出ヘッド50へのUVインクの供給は水頭圧差を利用して行われる。
サブタンク10の外側には、所定のUVインクの量を確保する液面Sの位置に液面検出センサー30が設けられる。なお、サブタンク10を透光性の材料で形成しているが、液面検出センサー30のセンシング部分だけを透光性の材料で形成しても良い。
なお、サブタンクの形状は円錐に限らず、四角錐、三角錐のサブタンクも使用することが可能である。
また、インクとしてUVインクを用いた実施形態について説明したが、水溶性インク、油性インクなどの液状体を用いてもよい。その場合には、それらのインクに適応した紙などの記録媒体が選択される。
また、インクとしてUVインクを用いた実施形態について説明したが、水溶性インク、油性インクなどの液状体を用いてもよい。その場合には、それらのインクに適応した紙などの記録媒体が選択される。
以上の構成の液滴吐出装置1において、サブタンク10の形状がサブタンク10を水平方向に切ったときにUVインクが占める部分の断面積は底面部から上部に向かうに従い連続して小さくなるように形成されている。つまり、サブタンク10のインク貯留部13に貯留されるUVインクは常に底面部の面積よりも液面Sの面積が小さくなる。
キャリッジ46には液滴吐出ヘッド50とともにサブタンク10が搭載されており、キャリッジ46の移動によりサブタンク10に貯留されたUVインクの液面Sを揺らすが、サブタンク10の上方に行くに従い液面Sの面積が小さくなるため、液面Sの波立ちを小さく抑えることが可能である。
このことから、液面検出センサー30によるサブタンク10の液面Sの検出において誤検知を防止することができる。
さらに、サブタンク10の上方に行く従い水平方向に切った断面積は連続して小さく形成されていることから、任意の場所に液面検出センサー30を配置でき、設計の自由度を向上させることができる。
また、サブタンク10の形状が略円錐形状に形成されている。このような形状にすれば、可撓性を有する板材を用いて、上方に行く従い水平方向に切った断面積が小さくなるサブタンク10を容易に形成することができる。
(変形例1)
さらに、サブタンク10の上方に行く従い水平方向に切った断面積は連続して小さく形成されていることから、任意の場所に液面検出センサー30を配置でき、設計の自由度を向上させることができる。
また、サブタンク10の形状が略円錐形状に形成されている。このような形状にすれば、可撓性を有する板材を用いて、上方に行く従い水平方向に切った断面積が小さくなるサブタンク10を容易に形成することができる。
(変形例1)
次に、第1の実施形態のように、サブタンクの上方に行くに従い液面Sの面積が連続して小さくなるサブタンクの形状の変形例について説明する。
図4はサブタンクの変形例を示す概略斜視図である。
図4(a)に示すように、サブタンク10aは底面16aが矩形で、底面16aの各辺から立ち上がる4つの側面16b,16c,16d,16eを有している。底面16aの対向する辺から台形状の側面16b,16dが、垂直に立ち上って形成されている。また、もう一組の底面16aの対向する辺から矩形の側面16c,16eが側面16b,16dの辺に沿って上方で交差する方向に斜めに立ち上がっている。そして、サブタンク10aの上方は開放されて、インク補給口11aが形成されている。
図4はサブタンクの変形例を示す概略斜視図である。
図4(a)に示すように、サブタンク10aは底面16aが矩形で、底面16aの各辺から立ち上がる4つの側面16b,16c,16d,16eを有している。底面16aの対向する辺から台形状の側面16b,16dが、垂直に立ち上って形成されている。また、もう一組の底面16aの対向する辺から矩形の側面16c,16eが側面16b,16dの辺に沿って上方で交差する方向に斜めに立ち上がっている。そして、サブタンク10aの上方は開放されて、インク補給口11aが形成されている。
このように、サブタンク10aは上方に行くに従って口が小さくなるように形成されている。そして、サブタンク10aの内側はUVインクが貯留されるインク貯留部13aとなる。サブタンク10aはほぼ同じ肉厚の部材で形成され、インク貯留部13aに貯留されるUVインクは外形と同様な形状を保つことになる。
サブタンク10aでは、インク補給口11aからメインタンクよりUVインクの補給が行われ、サブタンク10aの下方のインク供給口14aから液滴吐出ヘッドへUVインクが供給される。また、インク貯留部13aに貯留される所定のUVインクの量を確保する液面Sの位置を検知するように液面検出センサーが設けられる。
(変形例2)
(変形例2)
図4(b)に示すように、サブタンク10bは底面17aが矩形で、底面17aの各辺から立ち上がる4つの側面17b,17c,17d,17eを有している。底面17aの一辺から矩形の側面17cが垂直に立ち上がり、この側面17cの辺に沿って底面17aの対向する辺から台形状の側面17b,17dが垂直に立ち上がっている。この側面17b,17dはそれぞれ平行に形成されている。また、もう一つの側面17eは矩形に形成され、側面17b,17dの辺に沿って斜めに立ち上がっている。
そして、サブタンク10bの上方は開放されて、インク補給口11bが形成されている。
そして、サブタンク10bの上方は開放されて、インク補給口11bが形成されている。
このように、サブタンク10bは上方に行くに従って口が小さくなるように形成されている。そして、サブタンク10bの内側はUVインクが貯留されるインク貯留部13bとなる。サブタンク10bはほぼ同じ肉厚の部材で形成され、インク貯留部13bに貯留されるUVインクは外形と同様な形状を保つことになる。
サブタンク10bでは、インク補給口11bからメインタンクよりUVインクの補給が行われ、サブタンク10bの下方のインク供給口14bから液滴吐出ヘッドへUVインクが供給される。また、インク貯留部13bに貯留される所定のUVインクの量を確保する液面Sの位置を検知するように液面検出センサーが設けられる。
以上のように、変形例1、変形例2のサブタンク10a,10bは、上方に行くに従い液面Sの面積が連続して小さくなる。
このことから、変形例1、変形例2のサブタンクにおいても液滴吐出装置に利用でき、第1の実施形態と同様の効果を享受することができる。
(第2の実施形態)
このことから、変形例1、変形例2のサブタンクにおいても液滴吐出装置に利用でき、第1の実施形態と同様の効果を享受することができる。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態の液滴吐出装置について説明する。本実施形態では第1の実施形態の液滴吐出装置におけるサブタンクの構成のみが異なる。このため、液滴吐出装置の全体の説明は省略し、サブタンクの構成について詳細に説明する。
図5は本実施形態にかかるフラスコ形状のサブタンクを示す概略斜視図である。
図5は本実施形態にかかるフラスコ形状のサブタンクを示す概略斜視図である。
図5(a)に示すように、サブタンク20aは三角フラスコの形状をしている。サブタンク20aは円錐状の胴部25aにパイプ状の首部26aがついた形状をしている。そして、首部26aの上方は開放されて、インク補給口21aが形成されている。
サブタンク20aの内側はUVインクが貯留されるインク貯留部23aとなる。サブタンク20aはほぼ同じ肉厚の透明部材で形成され、インク貯留部23aに貯留されるUVインクは外形と同様な形状を保つことになる。
サブタンク20aの内側はUVインクが貯留されるインク貯留部23aとなる。サブタンク20aはほぼ同じ肉厚の透明部材で形成され、インク貯留部23aに貯留されるUVインクは外形と同様な形状を保つことになる。
サブタンク20aでは、インク補給口21aからメインタンクよりUVインクの補給が行われ、サブタンク20aの下方のインク供給口24aから液滴吐出ヘッドへUVインクが供給される。また、首部26aを液面検出部として、インク貯留部23aに貯留される所定のUVインクの量を確保する液面Sの位置を検知するように液面検出センサーが設けられる。
このように、UVインクの液面Sを検出する場所は液面検出部である首部26aで行われる。サブタンク20aを水平方向に切ったとき、首部26aのUVインクが占める部分の断面積は、胴部25aのUVインクが占める部分の断面積より小さく形成されている。
キャリッジの移動によりサブタンク20aに貯留されたUVインクの液面Sを揺らすが、液面検出部における液面Sの面積が他の部分に比べて小さくなるため、液面Sの波立ちを小さく抑えることが可能である。
このことから、液面検出センサーによるサブタンク20aの液面Sの検出において誤検知を防止することができる。
キャリッジの移動によりサブタンク20aに貯留されたUVインクの液面Sを揺らすが、液面検出部における液面Sの面積が他の部分に比べて小さくなるため、液面Sの波立ちを小さく抑えることが可能である。
このことから、液面検出センサーによるサブタンク20aの液面Sの検出において誤検知を防止することができる。
また、図5(b)に示すように、サブタンクは平底フラスコの形状であっても良い。
サブタンク20bは球形の一部に平面を有する胴部25bにパイプ状の首部26bがついた形状をしている。そして、首部26bの上方は開放されて、インク補給口21bが形成されている。
サブタンク20bの内側はUVインクが貯留されるインク貯留部23bとなる。サブタンク20bはほぼ同じ肉厚の透明部材で形成され、インク貯留部23bに貯留されるUVインクは外形と同様な形状を保つことになる。
サブタンク20bは球形の一部に平面を有する胴部25bにパイプ状の首部26bがついた形状をしている。そして、首部26bの上方は開放されて、インク補給口21bが形成されている。
サブタンク20bの内側はUVインクが貯留されるインク貯留部23bとなる。サブタンク20bはほぼ同じ肉厚の透明部材で形成され、インク貯留部23bに貯留されるUVインクは外形と同様な形状を保つことになる。
サブタンク20bでは、インク補給口21bからメインタンクよりUVインクの補給が行われ、サブタンク20bの下方のインク供給口24bから液滴吐出ヘッドへUVインクが供給される。また、首部26bを液面検出部として、インク貯留部23bに貯留される所定のUVインクの量を確保する液面Sの位置を検知するように液面検出センサーが設けられる。
(変形例3)
(変形例3)
次に、サブタンクの形状について他の変形例について説明する。
図6はサブタンクの変形例を示す概略斜視図である。
図6(a)に示すように、サブタンク20cは径の異なる円筒状の部材が結合した段付の円柱形状をしている。サブタンク20cは径の大きな円筒状の胴部25cにパイプ状の首部26cがついた形状をしている。そして、首部26cの上方は開放されて、インク補給口21cが形成されている。
サブタンク20cの内側はUVインクが貯留されるインク貯留部23cとなる。サブタンク20cはほぼ同じ肉厚の透明部材で形成され、インク貯留部23cに貯留されるUVインクは外形と同様な形状を保つことになる。
図6はサブタンクの変形例を示す概略斜視図である。
図6(a)に示すように、サブタンク20cは径の異なる円筒状の部材が結合した段付の円柱形状をしている。サブタンク20cは径の大きな円筒状の胴部25cにパイプ状の首部26cがついた形状をしている。そして、首部26cの上方は開放されて、インク補給口21cが形成されている。
サブタンク20cの内側はUVインクが貯留されるインク貯留部23cとなる。サブタンク20cはほぼ同じ肉厚の透明部材で形成され、インク貯留部23cに貯留されるUVインクは外形と同様な形状を保つことになる。
サブタンク20cでは、インク補給口21cからメインタンクよりUVインクの補給が行われ、サブタンク20cの下方のインク供給口24cから液滴吐出ヘッドへUVインクが供給される。また、首部26cを液面検出部として、インク貯留部23cに貯留される所定のUVインクの量を確保する液面Sの位置を検知するように液面検出センサーが設けられる。
(変形例4)
(変形例4)
図6(b)に示すように、サブタンク20dは大きさの異なる角筒状の部材が結合した形状をしている。サブタンク20dは辺の長さが長い角筒状の胴部25dに辺の長さが短い角筒状の首部26dが結合した形状をしている。そして、首部26dの上方は開放されて、インク補給口21dが形成されている。
サブタンク20dの内側はUVインクが貯留されるインク貯留部23dとなる。サブタンク20dはほぼ同じ肉厚の透明部材で形成され、インク貯留部23dに貯留されるUVインクは外形と同様な形状を保つことになる。
サブタンク20dの内側はUVインクが貯留されるインク貯留部23dとなる。サブタンク20dはほぼ同じ肉厚の透明部材で形成され、インク貯留部23dに貯留されるUVインクは外形と同様な形状を保つことになる。
サブタンク20dでは、インク補給口21dからメインタンクよりUVインクの補給が行われ、サブタンク20dの下方のインク供給口24dから液滴吐出ヘッドへUVインクが供給される。また、首部26dを液面検出部として、インク貯留部23dに貯留される所定のUVインクの量を確保する液面Sの位置を検知するように液面検出センサーが設けられる。
この変形例3、変形例4のように、UVインクの液面Sを検出する場所は液面検出部である首部26c,26dで行われる。サブタンク20c,20dを水平方向に切ったとき、首部26c,26dのUVインクが占める部分の断面積は、胴部25c,25dのUVインクが占める部分の断面積より小さく形成されている。
このことから、変形例3、変形例4のサブタンクにおいても液滴吐出装置に利用でき、第2の実施形態と同様の効果を享受することができる。
このことから、変形例3、変形例4のサブタンクにおいても液滴吐出装置に利用でき、第2の実施形態と同様の効果を享受することができる。
1…液滴吐出装置、5…メインタンク、10…サブタンク、10a,10b…サブタンク、11…インク補給口、11a,11b…インク補給口、12…インク補給チューブ、13…インク貯留部、13a,13b…インク貯留部、14…インク供給口、15…インク供給チューブ、16a…底面、16b,16c,16d,16e…側面、17a…底面、17b,17c,17d,17e…側面、20a,20b,20c,20d…サブタンク、21a,21b,21c,21d…インク補給口、23a,23b,23c,23d…インク貯留部、24a,24b,24c,24d…インク供給口、25a,25b,25c,25d…胴部、26a,26b,26c,26d…首部、30…液面検出センサー、40…搬送装置、41,42…搬送ローラー、45…描画ステージ、46…キャリッジ、50…液滴吐出ヘッド、51…圧電素子、52…振動板、53…圧力室、54…共通インク室、55…ノズル、56…ノズルプレート、60…紫外光照射ユニット、S…液面、W…記録媒体。
Claims (5)
- 水平方向に移動するキャリッジに搭載され液状体を液滴として記録媒体に吐出する液滴吐出ヘッドと、
前記液滴吐出ヘッドに供給される前記液状体が貯留されるメインタンクと、
前記キャリッジに搭載され前記メインタンクから前記液状体の補給を受けると共に前記液滴吐出ヘッドに前記液状体を供給するサブタンクと、
前記サブタンクに貯留される前記液状体の液面を検出する液面検出センサーと、を備え、
前記サブタンクを水平方向に切った前記液状体が占める部分の断面積は、底面部から上部に向かうに従い連続して小さくなるように形成されていることを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項1に記載の液滴吐出装置において、
前記サブタンクの形状が略円錐形状であることを特徴とする液滴吐出装置。 - 水平方向に移動するキャリッジに搭載され液状体を液滴として記録媒体に吐出する液滴吐出ヘッドと、
前記液滴吐出ヘッドに供給される前記液状体が貯留されるメインタンクと、
前記キャリッジに搭載され前記メインタンクから前記液状体の補給を受けると共に前記液滴吐出ヘッドに前記液状体を供給するサブタンクと、
前記サブタンクに貯留される前記液状体の液面を前記サブタンクの液面検出部で検出する液面検出センサーと、を備え、
前記サブタンクの液面を検出する前記液面検出部における、前記サブタンクを水平方向に切った前記液状体が占める部分の断面積は、前記液状体が占める他の部分の断面積に比べて小さく形成されていることを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項3に記載の液滴吐出装置において、
前記サブタンクの形状がフラスコ形状であることを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項3に記載の液滴吐出装置において、
前記サブタンクの形状が、下部に対して上部を小径とする段付の円柱形状であることを特徴とする液滴吐出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010087579A JP2011218595A (ja) | 2010-04-06 | 2010-04-06 | 液滴吐出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016221848A (ja) * | 2015-05-29 | 2016-12-28 | キヤノン株式会社 | 記録装置 |
CN106985533A (zh) * | 2015-10-20 | 2017-07-28 | 精工爱普生株式会社 | 液体供给机构以及液体排出装置 |
-
2010
- 2010-04-06 JP JP2010087579A patent/JP2011218595A/ja not_active Withdrawn
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