JP2011217178A - 導波管および電波の制御方法 - Google Patents

導波管および電波の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】導波管を用いてパッシブ型RFIDに対して電波を与える場合、電波の伝播を効率良く制御でき且つコストを増大させずに済む導波管等を提供する。
【解決手段】導波管20は、一端面に電波発射アンテナ等の電波源26が配設され、側面に電波放射口22が設けられている。内面且つ断面方向にはフィレット21が形成されており、フィレット21は導波管20を塞がない所定の形状を有し且つ導波管20の軸方向に位置を調整可能である。電源部26から発射された電波Eにより、フィレット21を固定端とするような定常波が合成される。フィレット21の軸方向の位置を調整して電波Eの位相を変え、電波Eの腹の位置を電波放射口22の位置に合わせることにより、導波管の管長および電波放射口22の位置を変えることなく、電波放射口22から強度の強い電波を放射するように電波を制御することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電波放射口から導波管外へ放射する電波を制御可能な導波管等に関する。
近年、無線自動識別(Radio Frequency IDentification : RFID)タグの利用が盛んに行なわれている。RFIDタグには電池を内蔵するアクティブ型と電池を内蔵しないパッシブ型との2種類がある。アクティブ型は内蔵する電池により送受信を行なうものであり、交信距離は長いが電池を内蔵するため小型化は難しく価格は高めである。一方、パッシブ型は外部のRFIDリーダから非接触電力伝送により電波を受け取り、そのエネルギにより送受信を行なうものであり、交信距離は限られるものの、小型化および低価格化は可能である(非特許文献1参照)。非接触電力伝送としては、距離にもよるが、一般に電磁誘導方式が用いられている。例えば、電波発射アンテナを配設した導波管を用いて、当該導波管に開口された電波放射口を介しRFID側へ電波を送信することが考えられる。
上述した導波管を用いた場合、パッシブ型RFIDに対して電波を強く与える必要があるため、RFID以外の場所に電波が出てしまうことがあり、電波の伝播効率が悪くなるという問題があった。電波発射アンテナは一般に高価であるため、多くの電波発射アンテナを配設するとコストが増大してしまうという問題があった。そこで、本発明の目的は、上記問題を解決するためになされたものであり、導波管を用いて対象物、例えばパッシブ型RFIDに対して電波を与える場合、電波の伝播を効率良く制御でき且つコストを増大させずに済む導波管等を提供することにある。
この発明の導波管は、一端面に電波源が配設された閉じた導波管であって、前記導波管の側面に開口された電波放射口と、前記導波管の内面且つ断面方向に形成された該導波管を塞がない所定の形状を有し且つ該導波管の軸方向に位置を調整可能な電波制御部とを備え、前記電波源から前記導波管内へ放射された電波と調整された位置に置かれた前記電波制御部とに基づき、該電波制御部を端部とし電波の変位の最大位置が該電波放射口の位置に合う波動を発生させることにより、該電波放射口から該導波管外へ放射する電波を制御することを特徴とする。
ここで、この発明の導波管において、前記電波放射口は前記導波管の軸方向に位置を調整可能とすることができる。
ここで、この発明の導波管において、前記電波放射口を複数設けることができる。
この発明の電波の制御方法は、この発明のいずれかに記載の導波管を用いて、RFIDタグを付した対象へ所定の電波を発信することを特徴とする。
本発明の導波管は、一端面に電波発射アンテナ等の電波源が導波管の内面向きに配設された閉管である。導波管の側面には開口された電波放射口が設けられている。導波管の内面且つ断面方向にはフィレットが形成されており、フィレットは導波管を塞がない所定の形状を有し且つ導波管の軸方向に位置を調整可能となっている。
電源部から発射された電波は導波管の内面およびフィレットの材質が導電性材質であることにより反射を繰り返す。この結果、以下のシミュレーションの結果が示すように、フィレットを固定端とするような定常波が合成されることを確認した。即ち、現実には、フィレットおよび導波管の終端(壁)がそれぞれ固定端のような振舞をするため、波動は複雑な現象を生じることになる。従って、閉管内に理想的な定常波が生じる訳ではないが、そのような場合でもシミュレーションの結果、定常的に電波の強度が強い部分と弱い部分とが偏在することを確認した。
従って、本発明の導波管によれば、フィレットの軸方向の位置を調整して電波の位相を変え、電波の腹の位置を電波放射口の位置に合わせることにより、導波管の管長および電波放射口の位置を変えることなく、電波放射口から強度の強い電波を放射するように電波を制御することができる。即ち、電波源から導波管内へ放射された電波と調整された位置に置かれたフィレットとに基づき、フィレットを端部とし電波の変位の最大位置(腹)が電波放射口の位置に合う波動を発生させることにより、電波放射口から導波管の外へ放射する電波を制御することができる。この結果、電波の伝播を効率良く制御でき且つコストを増大させずに済む導波管を提供することができるという効果がある。
発明者が実験等に用いた実験装置1の写真を示す図である。 導波管10aの内部構造を示す図である。 本発明の導波管20の内部構造を示す図である。 得られた知見を説明するための図である。 周期T=1、波長λ=1、振幅A=1、入射点x=0、反射点x=L=λとした場合におけるt=0での入射波(y:式1)、反射波(y:式2)、合成波(y+y)のシミュレーション結果を数値で示す図である。 図5と同条件におけるt=1/6=0.1666667での入射波(y:式1)、反射波(y:式2)、合成波(y+y)のシミュレーション結果を数値で示す図である。 図5と同条件におけるt=1/4=0.25での入射波(y:式1)、反射波(y:式2)、合成波(y+y)のシミュレーション結果を数値で示す図である。 図5と同条件におけるt=1/2=0.5での入射波(y:式1)、反射波(y:式2)、合成波(y+y)のシミュレーション結果を数値で示す図である。 図5と同条件におけるt=3/5=0.6での入射波(y:式1)、反射波(y:式2)、合成波(y+y)のシミュレーション結果を数値で示す図である。 図5と同条件におけるt=7/8=0.875での入射波(y:式1)、反射波(y:式2)、合成波(y+y)のシミュレーション結果を数値で示す図である。 図5〜図10までの合成波のシミュレーションを纏めた結果を示す図である。 図10に纏められた合成波のシミュレーション結果を描いたグラフである。 図5と同条件で、一周期Tの時刻を8等分した場合における合成波のシミュレーションを纏めた結果を示す図である。 図13に纏められた合成波のシミュレーション結果を描いたグラフである。 図5と同条件の場合(但し、閉管長L=√2λとした場合)における合成波のシミュレーションを纏めた結果を示す図である。 図15に纏められた合成波のシミュレーション結果を描いたグラフである。 図15と同条件で、一周期Tの時刻を8等分した場合における合成波のシミュレーションを纏めた結果を示す図である。 図17に纏められた合成波のシミュレーション結果を描いたグラフである。 図13と同条件の場合における合成波(y+y+y)のシミュレーションを纏めた結果を示す図である。 図19に纏められた合成波のシミュレーション結果を描いたグラフである。 図19と同条件で、閉管長L=√2λとし一周期Tの時刻を24等分した場合における合成波(y+y+y)のシミュレーションを纏めた結果を示す図である。 図19と同条件で、閉管長L=√2λとし一周期Tの時刻を24等分した場合における合成波(y+y+y)のシミュレーションを纏めた結果を示す図である。 図21に纏められた合成波のシミュレーション結果を描いたグラフである。 本発明の実施例1における導波管を示す図である。 本発明の実施例1における導波管を示す図である。 本発明の実施例2における導波管を示す図である。 本発明の実施例2における導波管を示す図である。 本発明の実施例2における別の導波管を示す図である。 本発明の実施例3における導波管を示す図である。 本発明の実施例4における実際に製作した導波管例を示す図である。 図27に示された導波管20の実物写真を示す図である。
発明者は、導波管を用いて対象物、例えばパッシブ型RFIDに対して電波を与える実験を繰り返し、その結果、得られた知見を基に本願発明の導波管等に到達した。以下では、まず本願発明の導波管等に至る際の一実験について説明し、次に得られた知見について説明する。続いて当該知見を説明するための種々のシミュレーションを示した後、本願発明の各実施例について図面を参照して詳細に説明する。
実験.
図1は、発明者が実験等に用いた実験装置1の写真を示す図であり、図1(A)は実験装置1の正面図、図1(B)は実験装置1の斜視図を示す。図1(A)、(B)で、符号2はパッシブ型RFIDタグが貼付された物品を複数個入れたケース、3はケース2が載せられた棚、10aは導波管(左ゲート)、12aおよび12bは導波管10aに開口された電波放射口、10bは導波管(右ゲート)、12cおよび12dは導波管10bに開口された電波放射口である。導波管10aおよび10bの上部には各々1個の伝播発射アンテナ(不図示)が配設されている。導波管10aと棚3の中央との間の距離は88.5cm、導波管10aと10bとの間の距離は177cmとした。導波管10aおよび10bからは、棚3に載せられたケース2へ各々電波放射口12aおよび12b、12cおよび12dを介して電波が放射される。発明者は、パッシブ型RFIDタグが貼付された物品を複数個入れたケース2によりどれ位の範囲で電波が受信できるかを計測する実験を繰り返した。実験装置1から導波管10aおよび10bを除いた構成は、本願発明の導波管の実験にも用いられる。
図2は、導波管10aの内部構造(導波管10aの正面図)を示す。図2で図1と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図2で、符号16aは電波発射アンテナ、Eは電波発射アンテナ16aから導波管10aの内部へ発射された電波である。
以上、図2を用いて導波管10aについて説明した。導波管10bの内部構造は導波管10aの内部構造と同様であるため、説明は省略する。
得られた知見.
発明者は、種々の実験を重ねる中で、以下のような知見を発見した。図3は、本発明の導波管20の内部構造(導波管20の側面X方向(図1(A)参照)の断面図)を示す。図3で、符号26は電波発射アンテナ、Eは電波発射アンテナ26から導波管20の内部へ発射された電波、22および22’は導波管20の側面に開口された電波放射口、21は電波放射口22の近傍に設けられた電波制御板(以下、「フィレット」と呼ぶ。)である。発明者は、図3に示される構造で電波発射アンテナ26から電波Eを発射すると、導波管20の軸方向Xにおけるフィレット21の位置により、電波放射口22等から放射される電波の強度等を制御することができるという知見を得ることができた。
図4は、得られた知見を説明するための図を示す。図4で図2と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図4に示されるように、電波発射アンテナ26の面とフィレット21との間にフィレット21を端部(固定端)とするような定常波(定在波)SWが生じるものと考えられる。図4に示されるように、定常波SWには腹が3つ(an1、an2およびan3)あるものとすると、腹an1の位置と電波放射口22との位置とが合った場合、電波放射口22からD1方向へ最大強度の電波Ean1を放射させることができる。D2方向へは、電波放射口22から腹an1の部分に基づき、D1方向とD2方向との間の角度に応じた強度の電波を放射させることができる。以上より、発明者は、フィレット21の軸方向(X方向)の位置により定常波SWの位相を変えることができるため、当該位相による腹an1等の位置に応じて電波放射口22から放射する電波を制御することができるという知見を得ることができた。本発明の導波管は当該知見に基づき構成されたものである。
シミュレーション.
発明者は、閉管(導波管)の一方の端から電波を発射し、他方の端で反射する場合における波形のシミュレーションを行なった。シミュレーションの目的は、閉管内に理想的な定常波が生じなくても、2回以上の反射が生じた場合を含め、定常波における腹および節に相当する部分が形成されることの確認である。これが確認されると、腹に相当する箇所にある電波放射口から放射される電波の強度は強いことになり、節に相当する箇所にある電波放射口から放射される電波の強度は弱いことになる。言い換えれば、電波強度が偏在することになる。上述したように、電波発射アンテナ26の面とフィレット21と間にフィレット21を端部(固定端)とするような定常波SWが生じるものと考えられる。従って、フィレット21の軸方向(X方向)の位置を調整して定常波SWの位相を変え、腹an1等の位置を電波放射口22の位置に合わせることにより、閉管の管長および電波放射口22の位置を変えることなく、電波放射口22から強度の強い電波を放射するように電波を制御することができる。この結果、伝播の効率の良い導波管を得ることができる。
以下、発明者が行なったシミュレーションについて詳細に説明する。シミュレーションは簡易な例で行なった。一次元単振動の波動の方程式は、原点での初期位相を0とすると、式1で与えられる。
ここで、xは位置、tは時刻、Aは振幅、Tは周期、λは波長である。今回、単純な閉管の一端に電波源(電波発射アンテナ)を配設し、その場所をx=0とすると、式1は閉管内の位置xにおける時刻tでの電波の変位y(x、t)を意味する。但し、閉管の反対側の端で反射した電波については考慮していない。
次に、電波源が配設された閉管の一端とは反対側の端(x=L。Lは閉管長)で反射した電波の波動の方程式は、x=Lが固定端であることから式2で与えられる。
従って、電波が電波源から発射されてから閉管内を1往復した分だけを考慮した電波の波動の方程式は、y+yで与えられる。図5(A)、(B)は、周期T=1、波長λ=1、振幅A=1、入射点x=0、反射点x=L=λとした場合におけるt=0での入射波(y:式1)、反射波(y:式2)、合成波(y+y)のシミュレーション結果を数値で示す。図面の都合上、図5(A)はx=0.000〜0.500(行方向)までのシミュレーション結果を示し、図5(B)はx=0.550〜1.200(行方向)までのシミュレーション結果を示す。例えば、x=0.100における入射波y=−0.588、反射波y=0.588、合成波y+y=−1.176となった。なお、L=λは周波数をfとし電波の速度をcとすると、f=c/Lの例となる。
図6(A)、(B)は、図5と同条件におけるt=1/6=0.1666667での入射波(y:式1)、反射波(y:式2)、合成波(y+y)のシミュレーション結果を数値で示す。図面の都合上、図6(A)はx=0.000〜0.500(行方向)までのシミュレーション結果を示し、図6(B)はx=0.550〜1.200(行方向)までのシミュレーション結果を示す。
図7(A)、(B)は、図5と同条件におけるt=1/4=0.25での入射波(y:式1)、反射波(y:式2)、合成波(y+y)のシミュレーション結果を数値で示す。図面の都合上、図7(A)はx=0.000〜0.500(行方向)までのシミュレーション結果を示し、図7(B)はx=0.550〜1.200(行方向)までのシミュレーション結果を示す。
図8(A)、(B)は、図5と同条件におけるt=1/2=0.5での入射波(y:式1)、反射波(y:式2)、合成波(y+y)のシミュレーション結果を数値で示す。図面の都合上、図8(A)はx=0.000〜0.500(行方向)までのシミュレーション結果を示し、図8(B)はx=0.550〜1.200(行方向)までのシミュレーション結果を示す。
図9(A)、(B)は、図5と同条件におけるt=3/5=0.6での入射波(y:式1)、反射波(y:式2)、合成波(y+y)のシミュレーション結果を数値で示す。図面の都合上、図9(A)はx=0.000〜0.500(行方向)までのシミュレーション結果を示し、図9(B)はx=0.550〜1.200(行方向)までのシミュレーション結果を示す。
図10(A)、(B)は、図5と同条件におけるt=7/8=0.875での入射波(y:式1)、反射波(y:式2)、合成波(y+y)のシミュレーション結果を数値で示す。図面の都合上、図10(A)はx=0.000〜0.500(行方向)までのシミュレーション結果を示し、図10(B)はx=0.550〜1.200(行方向)までのシミュレーション結果を示す。
図11は、図5〜図10までの合成波のシミュレーションを纏めた結果を示す。図面の都合上、図11(A)はx=0.000〜0.500(行方向)までのシミュレーション結果を示し、図11(B)はx=0.550〜1.200(行方向)までのシミュレーション結果を示す。図11(A)、(B)で列方向は時間t=0〜7/8である。
図12は、図11に纏められた合成波のシミュレーション結果を描いたグラフである。図12で、横軸はx、縦軸はy+yである。図12で、原図では時間t=0は赤四角、t=1/6は黄三角、t=1/4は青楔、t=1/2は紫四角、t=3/5は橙丸、t=7/8は青縦線の各グラフで示してある(以下、他のグラフでも原図では各グラフが色分けされているが、色分けの説明は省略する)。 図12に示されるように、閉管内に閉管の両端(x=0、L)および中点(x=0.500)を節とする定常波の発生を確認することができた。即ち、節に相当する箇所(x=0.000および0.500近傍)にある電波の強度は弱く、一方、腹に相当する箇所(x=0.250および0.750近傍)では電波の強度は強いことになる。従って、フィレット21の位置を調整して、腹に相当する箇所(x=0.250および0.750近傍)と電波放射口22の位置とを合わせれば、電波放射口22から強度の強い電波を放射するように電波を制御することができる。
図13は、図5と同条件で、一周期Tの時刻を8等分した場合における合成波のシミュレーションを纏めた結果を示す。図面の都合上、図13(A)はx=0.000〜0.500(行方向)までのシミュレーション結果を示し、図13(B)はx=0.550〜1.200(行方向)までのシミュレーション結果を示す。図13(A)、(B)で列方向は時間t=0/8〜8/8である。
図14は、図13に纏められた合成波のシミュレーション結果を描いたグラフである。図14で、横軸はx、縦軸はy+yである。図14に示されるように、閉管内に閉管の両端(x=0、L)および中点(x=0.500)を節とする定常波の発生を確認することができた。即ち、節に相当する箇所(x=0.000および0.500近傍)にある電波の強度は弱く、一方、腹に相当する箇所(x=0.250および0.750近傍)では電波の強度は強いことになる。従って、フィレット21の位置を調整して、腹に相当する箇所(x=0.250および0.750近傍)と電波放射口22の位置とを合わせれば、電波放射口22から強度の強い電波を放射するように電波を制御することができる。
以上のシミュレーションでは、L=λという特殊性があったとも考えられる。そこで、別の例としてL=√2λとしてシミュレーションを行なった。L=λは周波数をfとし電波の速度をcとすると、f=√2(c/L)の例となる。即ち、一般的なf=nc/2L(n:1以上の整数)の関係に限定されない場合の例である。図15は、図5と同条件の場合(但し、閉管長L=√2λとした場合)における合成波のシミュレーションを纏めた結果を示す。図面の都合上、図15(A)はx=0.000〜0.500(行方向)までのシミュレーション結果を示し、図15(B)はx=0.550〜1.200(行方向)までのシミュレーション結果を示す。図15(A)、(B)で列方向は図11の場合と同様に時間t=0〜7/8である。
図16は、図15に纏められた合成波のシミュレーション結果を描いたグラフである。図16で、横軸はx、縦軸はy+yである。図16に示されるように、閉管内にx=0.400および0.900近傍を節とする定常波の発生を確認することができた。但し、x=0および1.000では節にはなっていない。従って、節に相当する箇所(x=0.400および0.900近傍)にある電波の強度は弱く、一方、腹に相当する箇所(x=0.150および0.650近傍)では電波の強度は強いことになる。従って、フィレット21の位置を調整して、腹に相当する箇所(x=0.150および0.650近傍)と電波放射口22の位置とを合わせれば、電波放射口22から強度の強い電波を放射するように電波を制御することができる。
図17は、図15と同条件で、一周期Tの時刻を8等分した場合における合成波のシミュレーションを纏めた結果を示す。図面の都合上、図17(A)はx=0.000〜0.600(行方向)までのシミュレーション結果を示し、図17(B)はx=0.650〜1.400(行方向)までのシミュレーション結果を示す。図17(A)、(B)で列方向は時間t=0/8〜8/8である。
図18は、図17に纏められた合成波のシミュレーション結果を描いたグラフである。図18で、横軸はx、縦軸はy+yである。図18に示されるように、閉管内にx=0.400および0.900近傍を節とする定常波の発生を確認することができた。但し、x=0および1.000では節にはなっていない。従って、節に相当する箇所(x=0.400および0.900近傍)にある電波の強度は弱く、一方、腹に相当する箇所(x=0.150および0.650近傍)では電波の強度は強いことになる。このため、フィレット21の位置を調整して、腹に相当する箇所(x=0.150および0.650近傍)と電波放射口22の位置とを合わせれば、電波放射口22から強度の強い電波を放射するように電波を制御することができる。
以上、合成波(y+y)のシミュレーション結果を示した。ここで、さらに反射波yがx=0の点でもう一度反射した場合を考えると、その波動の方程式は式3で与えられる。
従って、電波が電波源から発射されてから閉管内を1.5往復した分だけを考慮した電波の波動の方程式は、y+y+yで与えられる。図19は、図13と同条件の場合における合成波(y+y+y)のシミュレーションを纏めた結果を示す。図面の都合上、図19(A)はx=0.000〜0.500(行方向)までのシミュレーション結果を示し、図19(B)はx=0.550〜1.200(行方向)までのシミュレーション結果を示す。図19(A)、(B)で列方向は時間t=0/8〜8/8である。
図20は、図19に纏められた合成波のシミュレーション結果を描いたグラフである。図20で、横軸はx、縦軸はy+y+yである。図20に示されるように、閉管内には厳密にy+y+y=0となる節は生じていない。しかし、定常的に電波の強度が強い部分(x=0.250および0.750近傍)と、定常的に電波の強度が弱い部分(x=0.000、0.500および1.000近傍)とが生じていることがわかる。従って、上述した図5〜図18までの電波が電波源から発射されてから閉管内を1往復した分だけを考慮した議論は、1.5往復した場合にも適用可能である。
なお、電波源から発射される電波y1と反射波y2、y3とは位相が異なるため、電波源側の一端は固定端であっても変位の合計であるy+y+yは0とはならないのが通常である。より詳しくは、原点x=0において、反射波y2と再反射波y3との変位の合計y+yは0になる。しかし、それに更に電波源からの電波y1が加わるため、y+y+y≠0となる。以上より、ほぼ節に相当する箇所(x=0.050、0.500および0.950近傍)にある電波の強度は弱く、一方、ほぼ腹に相当する箇所(x=0.250および0.750近傍)では電波の強度は強いことになる。このため、フィレット21の位置を調整して、ほぼ腹に相当する箇所(x=0.250および0.750近傍)と電波放射口22の位置とを合わせれば、電波放射口22から強度の強い電波を放射するように電波を制御することができる。
図21(A)、(B)は、図19と同条件で、閉管長L=√2λとし一周期Tの時刻を24等分した場合における合成波(y+y+y)のシミュレーションを纏めた結果を示す。図面の都合上、図21(A)はx=0.000〜0.500(行方向)までのシミュレーション結果を示し、図21(B)はx=0.550〜1.400(行方向)までのシミュレーション結果を示す。図21(A)、(B)で列方向は時間t=0/24〜24/24である。
図22は、図21(A)、(B)に纏められた合成波のシミュレーション結果を描いたグラフである。図22で、横軸はx、縦軸はy+y+yである。図22に示されるように、閉管内には厳密にy+y+y=0となる節は生じていない。しかし、定常的に電波の強度が強い部分(x=0.200および0.700近傍)と、定常的に電波の強度が弱い部分(x=0.000、0.450および0.950近傍)とが生じていることがわかる。従って、図20の場合と同様に、上述した図5〜図18までの電波が電波源から発射されてから閉管内を1往復した分だけを考慮した議論は、1.5往復した場合にも適用可能である。即ち、ほぼ節に相当する箇所(x=0.000、0.450および0.950近傍)にある電波の強度は弱く、一方、ほぼ腹に相当する箇所(x=0.200および0.700近傍)では電波の強度は強いことになる。このため、フィレット21の位置を調整して、ほぼ腹に相当する箇所(x=0.200および0.700近傍)と電波放射口22の位置とを合わせれば、電波放射口22から強度の強い電波を放射するように電波を制御することができる。
閉管(導波管)の両端を固定端とし、2往復分以上の合成波の干渉を考慮する必要が考えられる。しかし、上記シミュレーションの結果、定常波ではないものの、定常的に電波の強度が強い部分と弱い部分とが偏在していることがわかった。従って、2往復分以上の合成波の干渉があった場合にも、上述した図5〜図18までの電波が電波源から発射されてから閉管内を1往復した分だけを考慮した電波放射口12a等に関する議論を適用することができる。
実際の電波は、上記シミュレーションで想定したように単振動ではない。加えて、閉管の壁でも電波の反射が起きる。つまり、現実には、フィレット21等および導波管20の終端(壁)がそれぞれ固定端のような振舞をするため、波動は複雑な現象を生じることになる。従って、閉管内に理想的な定常波が生じる訳ではないが、そのような場合でも干渉の結果、上記と同様に定常的に電波の強度が強い部分と弱い部分とが偏在すると考えられる。このため、上述した図5〜図18までの電波が電波源から発射されてから閉管内を1往復した分だけを考慮した議論を適用することができる。即ち、フィレット21等と電波放射口22との位置関係を調整することにより、好適な導波管20を構成することができる。
導波管を用いて対象物、例えばパッシブ型RFIDに対して電波を与える場合、パッシブ型RFID等で求められる電波の周波数(従って、波長)と電波放射口22の位置とに応じてフィレット21等の位置を調整することにより、用途に適した導波管20を得ることができる。UHF帯のRFID(952〜954MHz)を選択すれば、電波の波長は31.42〜31.49cmとほとんど変化がない。このため、電波放射口およびフィレットの位置(x方向)を固定として考えてもよい。
以上のシミュレーション結果に基づき、本願発明の各実施例について図面を参照して詳細に説明する。
図23(A)、(B)は本発明の実施例1における導波管を示す。図23(A)、(B)で図3と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図23(A)に示されるように、導波管20は、一端面(図上、左側)に電波発射アンテナ等の電波源26が導波管20の内面向きに配設された閉管である。導波管20は全体として導電性材質により形成されているか、あるいは、導電性の材質ではない木材等の材質により形成され、導波管20の内面全面が導電性材質の被覆部27により被覆されている構造であってもよい。いずれにしても、導電性材質としてはUHF帯(952〜954MHz)の電波を反射する機能を有している材料を用いることが好適である。図23(A)、(B)に示されるように、導波管20の側面には開口された電波放射口22が設けられている。導波管20の内面且つ断面方向(y方向)にはフィレット(電波制御部)21が形成されており、フィレット21は導波管20を塞がない所定の形状を有し且つ導波管20の軸方向(x方向)に位置を調整可能となっている。フィレット21の位置の調整は、例えばスライド式にx方向へ移動させて調整するようにすればよい。フィレット21の材質も上記導電性材質となっている。フィレット21の所定の形状としては矩形が好適であるが、これに限定されるものではなく、他の形状、例えばU字型のように矩形と比較して中央部が空いている形状、三角形のように矩形と比較して周囲部が空いている形状であってもよい。図23(A)に示されるように、電源部26から発射された電波Eは導波管20の内面およびフィレット21の材質が導電性材質であることにより反射を繰り返す。この結果、上述したシミュレーションの結果が示すように、フィレット21を固定端とするような定常波が合成される。但し、図23(A)に示される電波Eの腹の位置は電波放射口22の位置とは合っていないため、電波放射口22からは最大強度の電波が放射されていない。
そこで、図23(B)に示されるように、フィレット21の軸方向(x方向)の位置をx1からx2へと調整して電波Eの位相を変え、電波Eの腹の位置を電波放射口22の位置に合わせることにより、導波管の管長(Lとする。)および電波放射口22の位置を変えることなく、電波放射口22から強度の強い電波を放射するように電波を制御することができる。フィレット21の軸方向(x方向)の位置を調整可能とすることにより、幅の広い電波帯に対応することができる。
図23(B)では、フィレット21の図上左側のみに定常波Eを示した。しかし、上述のようにフィレット21は導波管20を塞がない所定の形状を有しているため、フィレット21の図上右側にもフィレット21を固定端とする定常波が発生する。この場合、別の電波放射口22がフィレット21の図上右側に存在していると、当該右側の電波放射口22からも電波を放射することができる。当該右側の電波の腹の位置と当該右側の電波放射口22の位置とが合っている場合、当該右側の電波放射口22から最大強度の電波を放射することができる。即ち、フィレット21の形状を導波管20を塞がない所定の形状とすることにより、フィレット21の左右の複数の電波放射口から電波を放射することができる。
以上のように、本発明の実施例1によれば、導波管20は、一端面に電波発射アンテナ等の電波源26が導波管20の内面向きに配設された閉管である。導波管20の側面には開口された電波放射口22が設けられている。導波管20の内面且つ断面方向(y方向)にはフィレット(電波制御部)21が形成されており、フィレット21は導波管20を塞がない所定の形状を有し且つ導波管20の軸方向(x方向)に位置を調整可能となっている。電源部26から発射された電波Eは導波管20の内面およびフィレット21の材質が導電性材質であることにより反射を繰り返す。この結果、上述したシミュレーションの結果が示すように、フィレット21を固定端とするような定常波が合成される。フィレット21の軸方向(x方向)の位置を調整して電波Eの位相を変え、電波Eの腹の位置を電波放射口22の位置に合わせることにより、導波管の管長(Lとする。)および電波放射口22の位置を変えることなく、電波放射口22から強度の強い電波を放射するように電波を制御することができる。即ち、電波源26から導波管20内へ放射された電波Eと調整された位置に置かれたフィレット21とに基づき、フィレット21を端部とし電波Eの変位の最大位置(腹)が電波放射口22の位置に合う波動を発生させることにより、電波放射口22から導波管20の外へ放射する電波を制御することができる。この結果、電波Eの伝播を効率良く制御でき且つコストを増大させずに済む導波管20を提供することができる。
図24(A)、(B)は本発明の実施例2における導波管を示す。図24(A)、(B)で図23(A)、(B)と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図24(A)に示されるように、電源部26から発射された電波Eは導波管20の内面およびフィレット21の材質が導電性材質であることにより反射を繰り返す。この結果、上述したシミュレーションの結果が示すように、フィレット21を固定端とするような定常波が合成される。但し、図24(A)に示される電波Eの腹の位置は電波放射口22の位置とは合っていないため、電波放射口22からは最大強度の電波が放射されていない。
そこで、電波放射口22の位置を導波管20の軸方向(x方向)に調整可能とし、図24(B)に示されるように、電波放射口22の位置をx3からx4へと調整することにより、電波Eの腹の位置を電波放射口22の位置に合わせる。以上により、導波管の管長(Lとする。)およびフィレット21の位置を変えることなく、電波放射口22から強度の強い電波を放射するように電波を制御することができる。電波放射口22の軸方向(x方向)の位置を調整可能とすることにより、例えばRFIDの検知の目的に応じた場所へ電波を放射することができる。電波放射口22の位置の調整は、例えばスライド式にx方向へ移動させて調整するようにすればよい。
図25は、本発明の実施例2における別の導波管を示す。図25で図24(A)、(B)と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図25に示されるように、導波管20は実施例1で説明した導波管20の軸方向(x方向)に位置を調整可能なフィレット21と、上述した導波管20の軸方向(x方向)に位置を調整可能な電波放射口22とを備えたものとしてもよい。
以上のように、本発明の実施例2によれば、電波放射口22の位置を導波管20の軸方向(x方向)に調整可能とすることができる。この結果、電波Eの腹の位置を電波放射口22の位置に合わせることができるため、導波管の管長(Lとする。)およびフィレット21の位置を変えることなく、電波放射口22から強度の強い電波を放射するように電波を制御することができる。このため、電波Eの伝播を効率良く制御でき且つコストを増大させずに済む導波管20を提供することができる。
図26は本発明の実施例3における導波管を示す。図26で図23(A)、(B)と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図26に示されるように、導波管20は実施例1で説明した導波管20の軸方向(x方向)に位置を調整可能なフィレット21と、実施例2で説明した導波管20の軸方向(x方向)に位置を調整可能な複数の電波放射口22aおよび22bとを備えたものとしてもよい。
実施例1では、複数の電波放射口22を有する場合の例として、図23(B)を用い、フィレット21の左右の複数の電波放射口から電波を放射する例について説明した。図26に示されるように、複数の電波放射口22aおよび22bは図上フィレット21の左側(片側)に存在していてもよい。この場合、実施例1で説明したように、フィレット21の軸方向(x方向)の位置を調整して電波Eの位相を変え、電波Eの腹の位置を電波放射口22aおよび/または22bの位置(22aおよび22bの位置、あるいは22aまたは22bのいずれか一方の位置)に合わせることにより、導波管の管長(Lとする。)および、電波放射口22aおよび22bの位置を変えることなく、電波放射口22aおよび/または22bから強度の強い電波を放射するように電波を制御することができる。あるいは、実施例2で説明したように、電波放射口22aおよび/または22bの位置を調整することにより、電波Eの腹の位置を電波放射口22aおよび/または22bの位置に合わせる。以上により、導波管の管長(Lとする。)およびフィレット21の位置を変えることなく、電波放射口22aおよび/または22bから強度の強い電波を放射するように電波を制御することができる。電波放射口22a等は、フィレット21の片側に少なくとも1個は存在するものとして、フィレット21の左右にn個以上(n≧0)設けることができる。
以上のように、本発明の実施例3によれば、導波管20は実施例1で説明した導波管20の軸方向(x方向)に位置を調整可能なフィレット21と、実施例2で説明した導波管20の軸方向(x方向)に位置を調整可能な複数の電波放射口22aおよび22bとを備えたものとしてもよい。この場合、実施例1および2で説明した効果と同様に、電波Eの伝播を効率良く制御でき且つコストを増大させずに済む導波管20を提供することができる。
図27は本発明の実施例4における実際に製作した導波管例を示す。図27で図25と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図27に示されるように、導波管20の断面はx軸方向が30cm、y軸方向が22cmであり、フィレット21のy軸方向の長さは6cm、フィレット21の先端と導波管20の壁との間の距離は16cmとした。
図28は、本発明の実施例4における実際に製作した他の導波管20の実物写真を示す。図28で図23と同じ符号を付した箇所は同じ要素を示すため、説明は省略する。図28は電波放射口22とフィレット21とを撮影した斜視図である。この導波管20を図1で説明した実験装置1の導波管(左および右ゲート)として用いることにより、RFIDタグが貼付された物品(RFIDタグを付した対象)を複数個入れたケース2へ所定の電波(例えば、UHF帯(952〜954MHz))を発信する。上述したように、フィレット21、電波放射口22、電波放射口22’(図3参照)のx軸方向の位置を適宜組合わせて調整することにより、電波放射口22から強度の強い電波を放射するように電波を制御することができる。
本発明の活用例として、導波管を用いてパッシブ型RFIDに対して電波を与える場合に適用することができる。
1 実験装置、 2 ケース、 3 棚、 10a、10b、20 導波管、 11a、11b、21 フィレット、 12a、12b、12c、12d、22、22’、22a、22b 電波放射口、 16a、26 電波源(電波発射アンテナ)、 27 被覆部。
中嶋 信生編、「無線技術とその応用4 新世代ワイヤレス技術」、平成16年3月25日発行、丸善株式会社。

Claims (4)

  1. 一端面に電波源が配設された閉じた導波管であって、
    前記導波管の側面に開口された電波放射口と、
    前記導波管の内面且つ断面方向に形成された該導波管を塞がない所定の形状を有し且つ該導波管の軸方向に位置を調整可能な電波制御部とを備え、
    前記電波源から前記導波管内へ放射された電波と調整された位置に置かれた前記電波制御部とに基づき、該電波制御部を端部とし電波の変位の最大位置が該電波放射口の位置に合う波動を発生させることにより、該電波放射口から該導波管外へ放射する電波を制御することを特徴とする導波管。
  2. 請求項1記載の導波管において、前記電波放射口は前記導波管の軸方向に位置を調整可能であることを特徴とする導波管。
  3. 請求項1又は2記載の導波管において、前記電波放射口を複数設けたことを特徴とする導波管。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の導波管を用いて、RFIDタグを付した対象へ所定の電波を発信することを特徴とする電波の制御方法。
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