JP2011215479A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液晶表示装置において、表示画像の色温度が安定する前でも、その時点における液晶パネルの表示画像の色温度に応じた適切な色温度調整を行って、規定の色温度に近い色温度の画像を液晶パネルに表示する。
【解決手段】液晶表示装置は、工場出荷前に取得した、ホワイトバランス調整前の複数の時点における色温度のデータを記憶するメモリを備え、記憶された色温度のデータに基づいて、表示画像の色温度の時間的な変化の特性に応じた、複数の時点における色温度調整値の補正用のデータのテーブルを作成する。そして、工場出荷後の通常処理時において、表示画像の色温度が安定するまで、テーブルに記憶された補正用のデータに基づいて、ホワイトバランス調整後の色温度調整値を補正して(S12)、映像信号に基づく画像を、補正後の色温度調整値により色温度調整した上で、液晶パネルに表示する(S13)。
【選択図】図5
【解決手段】液晶表示装置は、工場出荷前に取得した、ホワイトバランス調整前の複数の時点における色温度のデータを記憶するメモリを備え、記憶された色温度のデータに基づいて、表示画像の色温度の時間的な変化の特性に応じた、複数の時点における色温度調整値の補正用のデータのテーブルを作成する。そして、工場出荷後の通常処理時において、表示画像の色温度が安定するまで、テーブルに記憶された補正用のデータに基づいて、ホワイトバランス調整後の色温度調整値を補正して(S12)、映像信号に基づく画像を、補正後の色温度調整値により色温度調整した上で、液晶パネルに表示する(S13)。
【選択図】図5
Description
本発明は、バックライトを備えた液晶テレビジョン受像機等の液晶表示装置に関する。
従来から、画面背面のバックライトを光源にして表示を行う透過型の液晶テレビジョン受像機等の液晶表示装置がある。この種の液晶表示装置には、工場出荷前に、液晶パネルの色温度調整値の調整処理であるホワイトバランス調整処理が施される。このホワイトバランス調整処理では、(通常、ユーザが、)調整用画像入力器から、ホワイトバランス調整用の画像として、暗い画像と明るい画像を入力させ、これらの画像を液晶パネルに表示させて、これらの表示画像の色温度の測定値が、いずれも規定の色温度(12000K(ケルビン)程度)になるように色温度調整値を調整した上で、この色温度調整値を装置内部のメモリに記憶させる処理が行われる。そして、この従来の液晶表示装置は、工場出荷後の通常処理では、入力された映像信号に基づく画像を、メモリに記憶したホワイトバランス調整後の色温度調整値に基づいて色温度調整した上で、液晶パネルに表示する。
上記従来の液晶表示装置のバックライトは、装置の起動後(電源投入後)、その温度が上昇して、あるレベルの温度に達しないと、発光特性が安定しない。また、液晶パネル自体も、温度によって表示特性が変わる。このため、装置の起動後、ある程度の時間が経過しないと、液晶パネルに表示された画像の色温度が安定しない。特に、光源としてLED(Light Emitting Diode)バックライトを用いた液晶表示装置では、この傾向が顕著である。ここで、上記のホワイトバランス調整処理は、液晶パネルに表示された画像の色温度が安定するまでに必要な時間(以下、エージング時間という)の経過後(通常、電源を投入してから1時間経過後、又は液晶表示装置をエージング槽で1時間経過時の温度に暖めた後)に行われる。従って、従来の液晶表示装置は、工場出荷後の通常処理において、エージング時間の経過後には、入力された映像信号に基づく画像を、メモリに記憶した色温度調整値に基づいて色温度調整することにより、規定の色温度に近い色温度の画像を液晶パネルに表示することができる。
しかしながら、上記従来の液晶表示装置のバックライトでは、ホワイトバランス調整処理においてメモリに記憶した、エージング時間の経過後における装置の温度に適した(エージング時間の経過後における液晶パネルの表示画像の色温度に適した)色温度調整値に基づいて、色温度調整が行われるので、エージング時間が経過するまでは、その時点における液晶パネルの表示画像の色温度に応じた適切な色温度調整を行うことができず、規定の色温度に近い色温度の画像を液晶パネルに表示することができないという問題があった。
ところで、カメラの分野において、撮像画像のホワイトバランス調整を行うようにしたものが知られている(例えば、特許文献1乃至4参照)。また、液晶表示装置の分野において、色温度が互いに異なる複数の蛍光管を有するバックライト部を備え、各蛍光管毎に輝度を変化させることにより、バックライト部が照射する照射光の色温度を調整するものが知られている(特許文献5参照)。しかしながら、これらの発明では、上記の問題を解決することはできない。
本発明は、上記課題を解決するものであり、表示画像の色温度が安定する前でも、その時点における液晶パネルの表示画像の色温度に応じた適切な色温度調整を行って、規定の色温度に近い色温度の画像を液晶パネルに表示することが可能な液晶表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、光源となるバックライトと、前記バックライトから出射された光を用いて、映像信号に基づく画像を表示する液晶パネルと、前記液晶パネルに表示される表示画像の色温度を調整するための色温度調整値を記憶した色温度調整値記憶手段と、前記表示画像の色温度のデータを取得する色温度取得手段とを備え、前記色温度調整値記憶手段は、ホワイトバランス調整後の色温度調整値を記憶し、前記映像信号に基づく画像を、前記色温度調整値記憶手段に記憶している、ホワイトバランス調整後の色温度調整値に基づき色温度調整した上で、前記液晶パネルに前記表示画像として表示する液晶表示装置において、工場出荷前に前記色温度取得手段を用いて取得した、ホワイトバランス調整前の複数の時点における色温度のデータを記憶する色温度データ記憶手段と、前記色温度データ記憶手段に記憶された、ホワイトバランス調整前の複数の時点における色温度のデータに基づいて、前記液晶パネルにおける、前記表示画像の色温度の時間的な変化の特性を算出する色温度変化特性算出手段と、前記表示画像の色温度が安定するまで、前記色温度変化特性算出手段により算出された前記表示画像の色温度の時間的な変化の特性に応じて、前記ホワイトバランス調整後の色温度調整値を補正する色温度調整値補正手段とをさらに備え、前記映像信号に基づく画像を、前記色温度調整値補正手段による補正後の色温度調整値により色温度調整した上で、前記液晶パネルに前記表示画像として表示するようにしたものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の液晶表示装置において、前記色温度変化特性算出手段による算出に用いられる、ホワイトバランス調整前の複数の時点における色温度のデータには、装置の起動時に、前記色温度取得手段により取得した色温度のデータと、前記表示画像の色温度が安定した後に、前記色温度取得手段により取得した色温度のデータとが含まれるものである。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の液晶表示装置において、前記色温度変化特性算出手段は、前記色温度データ記憶手段に記憶された、ホワイトバランス調整前の複数の時点における色温度のデータに基づいて、前記表示画像の色温度の時間的な変化の特性に応じた、複数の時点における色温度調整値の補正用のデータのテーブルを作成し、前記色温度調整値補正手段は、前記テーブルに記憶された補正用のデータに基づいて、前記ホワイトバランス調整後の色温度調整値を補正するものである。
請求項1の発明によれば、液晶パネルに表示される表示画像の色温度が安定するまで、表示画像の色温度の時間的な変化の特性に応じて、ホワイトバランス調整後の色温度調整値を補正する。そして、補正後の色温度調整値を用いて、映像信号に基づく画像を色温度調整した上で、液晶パネルに表示画像として表示するようにした。これにより、表示画像の色温度が安定する前でも、その時点における液晶パネルの表示画像の色温度に応じた適切な色温度調整を行って、規定の色温度に近い色温度の画像を液晶パネルに表示することができる。
請求項2の発明によれば、上記に記載の効果を的確に得ることができる。
請求項3の発明によれば、簡単なアルゴリズムで、ホワイトバランス調整後の色温度調整値を補正することができる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。以下の実施形態では、本発明をカラー液晶テレビジョン受像機に適用した場合の例について説明する。なお、以下に記載した実施形態は、本発明を網羅するものではなく、本発明は、下記の形態だけに限定されない。
図1は、本発明の第1の実施形態による液晶表示装置であるカラー液晶テレビジョン受像機(以下、液晶テレビと略す)の主要部の電気的ブロック構成を示す。第1の実施形態では、液晶テレビ1のバックライト2が、いわゆる疑似白色のLED(Light Emitting Diode)バックライトである場合の例について説明する。液晶テレビ1は、放送局から配信されるテレビジョン放送信号(以下、テレビ放送信号と略す)を受信して、テレビ放送信号に基く画像を表示すると共に、テレビ放送信号に基く音声を出力する装置である。
液晶テレビ1は、光源となるLEDバックライト2(以下、バックライトと略す)と、バックライト2から出射された光を用いて映像信号に基づく画像を表示する液晶パネル3と、チューナ4と、スピーカ5と、メモリ6(色温度調整値記憶手段、色温度データ記憶手段)と、調整用画像入力部7と、測定値入力部8と、リモコン20からの無線信号を受信するリモコン受信部9と、装置各部を制御する制御部10を備えている。制御部10は、CPU11(色温度変化特性算出手段、色温度調整値補正手段)及びROM12を有している。ROM12は、液晶テレビ1の動作を制御するためのプログラムや各種データを記憶している。調整用画像入力部7には、調整用画像入力器21が接続されて、調整用画像入力器21からホワイトバランス調整用の調整用画像(例えば、所定の色温度の白色画像)のデータが入力される。測定値入力部8には、外部部機器であるカラーアナライザ22が接続されて、このカラーアナライザ22から、液晶パネル3に表示された表示画像(上記の調整用画像の表示画像)の色温度のデータが入力される。この測定値入力部8が、請求項における色温度取得手段に相当する。
上記のメモリ6は、液晶パネル3に表示される表示画像の色温度を調整するための色温度調整値31と、工場出荷前にカラーアナライザ22から測定値入力部8を介して取得した、ホワイトバランス調整前の複数の時点における色温度データ32と、補正用データテーブル33等のデータを記憶している。補正用データテーブル33は、上記のホワイトバランス調整前の複数の時点における色温度データ32に基づいて作成された、液晶パネル3の表示画像の色温度の時間的な変化の特性に応じた、複数の時点における色温度調整値31の補正用のデータのテーブルである。
上記のメモリ6に記憶された色温度調整値31は、ホワイトバランス調整前の時点では、予め定められた初期値になっているが、工場出荷時には、ホワイトバランス調整後の色温度調整値に変更(調整)されている。また、上記のメモリ6に記憶された色温度データ32には、(工場出荷前の)ホワイトバランス調整前の時点において、液晶テレビ1を起動させて、この装置の起動時に、カラーアナライザ22から測定値入力部8を介して取得した色温度データと、装置が起動してから1時間が経過して、液晶パネル3の表示画像の色温度が安定した後に、カラーアナライザ22から測定値入力部8を介して取得した色温度データとが含まれる。なお、本実施形態においては、液晶パネル3の表示画像の色温度が安定するまでに必要な時間(エージング時間)が、1時間であると仮定する。
次に、図2のフローチャートを参照して、上記液晶テレビ1において工場出荷前に実行される、色温度調整に関わる処理について説明する。工場出荷前の調整段階において、まず、作業者は、装置の起動時(電源オン時)と、上記のエージング時間(1時間)経過後に、液晶テレビ1に調整用画像入力器21とカラーアナライザ22とを接続して、調整用画像入力器21から調整用画像(例えば所定の色温度の白色画像)の画像データを入力させて、この画像データを液晶パネル3に表示させると共に、表示された調整用画像の表示画像の色温度をカラーアナライザ22を用いて測定して、カラーアナライザ22から入力された、電源オン時とエージング時間(1時間)経過後における調整用画像の表示画像の色温度データを、液晶テレビ1のメモリ6に記憶させるように指示操作を行う。この指示操作に応じて、液晶テレビ1のCPU11は、上記のカラーアナライザ22から取得した、電源オン時とエージング時間(1時間)経過後における調整用画像の表示画像の色温度データを、液晶テレビ1のメモリ6に記憶する(S1)。
次に、液晶テレビ1のCPU11は、いわゆるホワイトバランス調整処理を実行する(S2)。このホワイトバランス調整処理では、作業者が、調整用画像入力器21から、ホワイトバランスの調整用画像として、例えば、暗い白色画像と明るい白色画像の画像データを入力させ、これらの画像を液晶パネルに表示させて、これらの表示画像の色温度の測定値が、いずれも規定の色温度(本実施形態では12000K(ケルビン))になるように色温度調整値31を調整した上で、この色温度調整値31を装置内部のメモリ6に記憶させる。
上記のホワイトバランス調整処理が終了すると、液晶テレビ1のCPU11は、メモリ6に記憶された、電源オン時とエージング時間(1時間)経過後における調整用画像の表示画像の色温度データ32を用いて、(ホワイトバランス調整前の)液晶パネル3における表示画像の色温度の時間的な変化の特性を算出して、算出した表示画像の色温度の時間的な変化の特性に応じた、複数の時点における色温度調整値31の補正用のデータのテーブルである補正用データテーブル33を作成する(S3)。
図3において、特性曲線41は、ホワイトバランス(WB)調整前における、元々の液晶パネル3の表示画像の色温度の時間的な変化の特性を示し、特性曲線42は、ホワイトバランス調整後における、液晶パネル3の表示画像の色温度の時間的な変化の特性を示す。ここで、図中の特性曲線41に示されるように、ホワイトバランス調整前において、電源オン時(装置の起動時)における調整用画像の表示画像の色温度が16000Kであり、エージング時間(1時間)経過後における調整用画像の表示画像の色温度が14000Kであったとすると、電源オン時と1時間経過後における表示画像の色温度の差は、2000Kである。この場合には、上記のS3においてCPU11により算出される、表示画像の色温度の時間的な変化の特性は、電源オン後、エージング時間(1時間)が経過するまで、表示画像の色温度が時間の経過に伴って比例的に(1次関数的に)低下する(表示画像の色温度は電源オンしてから1時間経過後までに比例的に2000K低下する)というものである。
上記の表示画像の色温度の時間的な変化の特性に応じた補正用データテーブル33には、図4に示されるように、複数の時点における色温度調整値31の補正用データ35が格納される。補正用データテーブル33を構成する各補正用データ35は、電源オン時からの経過時間のデータ(経過時間データ)36と、各経過時間に対応した補正値のデータ(補正値データ)37とを含んでいる。
上記の各経過時間に対応した補正値データ37は、上記の表示画像の色温度の時間的な変化の特性に合わせて、電源オン時からの経過時間が増すに連れて、比例的に増加するものとなっている。すなわち、上記のように、表示画像の色温度の時間的な変化の特性は、「表示画像の色温度は電源オンしてから1時間経過後までに比例的に2000K低下する」というものであるから、電源オンしてから1時間経過後まで(表示画像の色温度が安定するまで)の表示画像の色温度を、1時間経過後以降の(表示画像の色温度が安定した後の)表示画像の色温度に合わせようとすると、電源オン時における表示画像の色温度を2000K低下させて、その後、1時間経過後まで、徐々に表示画像の色温度を低下させる量を少なくする必要がある。従って、電源オン時(経過時間=0分)に対応した補正値データ37は、−2000Kであり、その後の各経過時間に対応した補正値データ37は、経過時間が増すに従って、徐々に、負の絶対値が小さいものになっている。具体的には、電源オンしてから1時間経過後までの各経過時間に対応した補正値データ37は、その絶対値が、6分毎に200Kずつ減少したものになっている。
次に、図5のフローチャートを参照して、上記液晶テレビ1において工場出荷後の通常処理時に実行される、色温度調整に関わる処理について説明する。工場出荷後の通常処理時において、装置の電源がオンにされると(装置が起動されると)(S11でYES)、液晶テレビ1のCPU11は、補正用データテーブル33内の各経過時間に対応した補正値データ37を用いて、電源オン時からの経過時間に応じて、メモリ6に記憶されたホワイトバランス調整後の色温度調整値31を補正する(S12)。そして、CPU11は、チューナ4から入力された映像信号に基づく画像を、上記S12における補正後の色温度調整値31により色温度調整した上で、液晶パネル3に表示画像として表示する(S13)。なお、上記図3中の各特性曲線41、42は、上記S12における補正を行う前における(工場出荷前における)、ホワイトバランス調整前後の表示画像の色温度の時間的な変化の特性を示すものである。
上記S12の色温度調整値31の補正について、より具体的に説明する。もし、工場出荷後の通常処理時において上記S12の色温度調整値31の補正を行わなかったとすると、図3中の特性曲線42に示されるように、エージング時間(1時間)経過後における表示画像の色温度は、規定値の12000Kになるが、電源オンしてから1時間経過後まで(表示画像の色温度が安定するまで)の表示画像の色温度は、規定値の12000Kにはならない。従って、上記の表示画像の色温度の時間的な変化の特性に応じた各経過時間毎の補正値データ37を用いて、電源オン時からの経過時間に応じて、メモリ6に記憶されたホワイトバランス調整後の色温度調整値31を補正した上で、補正後の色温度調整値31により表示画像を色温度調整することにより、電源オンしてから1時間経過後まで(表示画像の色温度が安定するまで)においても、表示画像の色温度を規定値の12000Kに近づけることができる。例えば、電源オン時には、上記S12の色温度調整値31の補正により、表示画像の色温度を、図3に示される(2)の幅(2000K)の分だけ低下させて、図3中の規定値レベル43に近づけることができる。
上記の点について詳述すると、図3中のホワイトバランス調整前の特性曲線41と、ホワイトバランス調整後の特性曲線42から分かるように、本実施形態の液晶テレビ1においてホワイトバランス調整処理の結果として調整される(下げられる)表示画像の色温度の幅は、2000Kである。このため、図3中の特性曲線41に示されるように、ホワイトバランス調整前において、電源オン時における調整用画像の表示画像の色温度が16000Kであったとしても、工場出荷後の通常処理時には、電源オン時における表示画像の色温度は、ホワイトバランス調整処理の結果として、2000K(図中の(1)に相当)下げられ、さらに、上記S12の色温度調整値31の補正の結果として、2000K(図中の(2)に相当)下げられる。このため、電源オン時においても、表示画像の色温度を12000Kの規定値レベル43にすることができる。また、電源オンした後の1時間経過後までの各時点においても、補正用データテーブル33内の各経過時間に対応した補正値データ37を用いて上記S12の色温度調整値31の補正を行うことにより、表示画像の色温度を、各経過時間に対応した補正値データ37の分(例えば6分経過後であれば1800K)だけ低下させて、図3中の規定値レベル43に近づけることができる。
次に、上記S12の色温度調整値31の補正処理における計算方法の例について説明する。この計算は、例えば電源オン時には、以下のようにして行われる。すなわち、補正用データテーブル33内の各経過時間に対応した補正値データ37によれば、電源オン時における補正値が−2000Kであるから、電源オン時における(S12の補正前の)表示画像の色温度は、規定値の12000Kよりも2000K高い14000Kのはずである。そこで、この場合(電源オン時)には、(ホワイトバランス調整後の色温度調整値31)に、(12000K/14000K)を乗算することにより、ホワイトバランス調整後の色温度調整値31の補正計算を行う。より一般化して言うと、上記の計算方法は、(各経過時間に対応した補正後の色温度調整値31)=(ホワイトバランス調整後の色温度調整値31)×{12000K/(12000K−各経過時間に対応した補正値データ37の値)}という計算式で表される。
上記のように、本実施形態の液晶テレビ1によれば、液晶パネル3に表示される表示画像の色温度が安定するまで、表示画像の色温度の時間的な変化の特性に応じて、ホワイトバランス調整後の色温度調整値31を補正する。そして、補正後の色温度調整値31を用いて、映像信号に基づく画像を色温度調整した上で、液晶パネル3に表示画像として表示するようにした。これにより、表示画像の色温度が安定する前でも、その時点における液晶パネル3の表示画像の色温度に応じた適切な色温度調整を行って、規定の色温度に近い色温度の画像を液晶パネル3に表示することができる。
また、本実施形態の液晶テレビ1によれば、CPU11は、メモリ6に記憶された、ホワイトバランス調整前の複数の時点における色温度データ32に基づいて、表示画像の色温度の時間的な変化の特性に応じた、複数の時点における色温度調整値31の補正用のデータのテーブル(補正用データテーブル33)を作成し、補正用データテーブル33に記憶された各補正用データ35に基づいて、ホワイトバランス調整後の色温度調整値31を補正する。これにより、簡単なアルゴリズムで、ホワイトバランス調整後の色温度調整値31を補正することができる。
次に、図6及び図7を参照して、本発明の第2の実施形態による液晶表示装置である液晶テレビ1について説明する。第2の実施形態の液晶テレビ1のハードウェア構成は、液晶テレビ1のバックライト2が、冷陰極管を用いたバックライト(冷陰極管バックライト)であるという点においてのみ、第1の実施形態の液晶テレビ1と異なり、他のハードウェア構成については、第1の実施形態の液晶テレビ1と同じである。
本実施形態では、液晶テレビ1のバックライト2として冷陰極管バックライトを用いているため、ホワイトバランス調整前における、元々の液晶パネル3の表示画像の色温度の時間的な変化の特性曲線51と、ホワイトバランス調整後における、液晶パネル3の表示画像の色温度の時間的な変化の特性を示す特性曲線52は、図6に示されるような形状になる。すなわち、各特性曲線51、52における電源オン時と1時間経過後における表示画像の色温度の差は、いずれも、第1の実施形態と同様、2000Kであるが、主にLEDの温度特性(温度が上昇するに連れて色温度が低くなる)と冷陰極管の温度特性(温度が上昇するに連れて色温度が高くなる)との相違に起因して、本実施形態の液晶テレビ1における各特性曲線51、52は、電源オン後、エージング時間(1時間)が経過するまで、表示画像の色温度が時間の経過に伴って比例的に(1次関数的に)増加する。
本実施形態の液晶テレビ1の補正用データテーブル33には、図6に示される表示画像の色温度の時間的な変化の特性に応じて、図7に示されるような補正値データ37が格納されている。すなわち、図7に示されるように、補正用データテーブル33内に格納された補正値データ37は、経過時間が増すに従って、徐々に、絶対値が小さいものになっている。具体的には、電源オンしてから1時間(エージング時間)経過後までの各経過時間に対応した補正値データ37は、その(正の)値が、6分毎に200Kずつ減少したものになっている。
次に、本実施形態の液晶テレビ1における上記S12の色温度調整値31の補正について、具体的に説明する。もし、工場出荷後の通常処理時において上記S12の色温度調整値31の補正を行わなかったとすると、図6中の特性曲線52に示されるように、エージング時間(1時間)経過後における表示画像の色温度は、規定値の12000Kになるが、電源オンしてから1時間経過後まで(表示画像の色温度が安定するまで)の表示画像の色温度は、規定値の12000Kにはならない。従って、上記の表示画像の色温度の時間的な変化の特性に応じた各経過時間毎の補正値データ37を用いて、電源オン時からの経過時間に応じて、メモリ6に記憶されたホワイトバランス調整後の色温度調整値31を補正した上で、補正後の色温度調整値31により表示画像を色温度調整することにより、電源オンしてから1時間経過後まで(表示画像の色温度が安定するまで)においても、表示画像の色温度を規定値の12000Kに近づけることができる。例えば、電源オン時には、上記S12の色温度調整値31の補正により、表示画像の色温度を、図6に示される(3)の幅(2000K)の分だけ上げて、図6中の規定値レベル53に近づけることができる。
上記の点について詳述すると、図6中のホワイトバランス調整前の特性曲線51と、ホワイトバランス調整後の特性曲線52から分かるように、本実施形態の液晶テレビ1においてホワイトバランス調整処理の結果として調整される(上げられる)表示画像の色温度の幅は、2000Kである。このため、図6中の特性曲線51に示されるように、ホワイトバランス調整前において、電源オン時における調整用画像の表示画像の色温度が8000Kであったとしても、工場出荷後の通常処理時には、電源オン時における表示画像の色温度は、ホワイトバランス調整処理の結果として、2000K(図中の(4)に相当)上げられ、さらに、上記S12の色温度調整値31の補正の結果として、2000K(図中の(3)に相当)上げられる。このため、例えば電源オン時においても、表示画像の色温度を12000Kの規定値レベル53にすることができる。また、電源オンした後の1時間経過後までの各時点においても、補正用データテーブル33内の各経過時間に対応した補正値データ37を用いて上記S12の色温度調整値31の補正を行うことにより、表示画像の色温度を、各経過時間に対応した補正値データ37の分(例えば6分経過後であれば1800K)だけ上げて、図6中の規定値レベル53に近づけることができる。
なお、本発明は、上記の各実施形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、上記各実施形態では、液晶パネル3の表示画像の色温度の時間的な変化の特性が、「電源オン後、エージング時間(1時間)が経過するまで、表示画像の色温度が時間の経過に伴って比例的に(1次関数的に)」変化するという特性である場合の例を示したが、液晶パネルの表示画像の色温度の時間的な変化の特性が、「電源オン後、エージング時間(1時間)が経過するまで、表示画像の色温度が時間の経過に伴って2次関数的に又は3次関数的に変化する」という特性である場合にも、本発明を適用可能である。この場合には、上記S1において、電源オン時とエージング時間経過後の色温度のデータを採取してメモリに記憶するのではなく、関数の次数に応じて、電源オンしてから1時間経過後までの複数の時点における色温度のデータを取得してメモリに記憶しておく必要がある。具体的には、2次関数的に変化するのであれば、最低3つ以上の時点における色温度のデータを取得してメモリに記憶しておく必要があり、3次関数的に変化するのであれば、最低4つ以上の時点における色温度のデータを取得してメモリに記憶しておく必要がある。
また、上記の各実施形態では、補正用データテーブル33内の各経過時間に対応した補正値データ37を用いて、電源オン時からの経過時間に応じて、メモリ6に記憶されたホワイトバランス調整後の色温度調整値31を段階的に補正したが、表示画像の色温度の時間的な変化の特性に応じた補正用の数式を求めて、この数式に従い、電源オン時からの経過時間に応じて、メモリに記憶されたホワイトバランス調整後の色温度調整値を連続的に補正してもよい。
1 液晶テレビ(液晶表示装置)
2 バックライト
3 液晶パネル
6 メモリ(色温度調整値記憶手段、色温度データ記憶手段)
8 測定値入力部(色温度取得手段)
11 CPU(色温度変化特性算出手段、色温度調整値補正手段)
31 色温度調整値
32 色温度データ
33 補正用データテーブル(色温度調整値の補正用のデータのテーブル)
35 補正用データ(色温度調整値の補正用のデータ)
2 バックライト
3 液晶パネル
6 メモリ(色温度調整値記憶手段、色温度データ記憶手段)
8 測定値入力部(色温度取得手段)
11 CPU(色温度変化特性算出手段、色温度調整値補正手段)
31 色温度調整値
32 色温度データ
33 補正用データテーブル(色温度調整値の補正用のデータのテーブル)
35 補正用データ(色温度調整値の補正用のデータ)
Claims (3)
- 光源となるバックライトと、
前記バックライトから出射された光を用いて、映像信号に基づく画像を表示する液晶パネルと、
前記液晶パネルに表示される表示画像の色温度を調整するための色温度調整値を記憶した色温度調整値記憶手段と、
前記表示画像の色温度のデータを取得する色温度取得手段とを備え、
前記色温度調整値記憶手段は、ホワイトバランス調整後の色温度調整値を記憶し、
前記映像信号に基づく画像を、前記色温度調整値記憶手段に記憶している、ホワイトバランス調整後の色温度調整値に基づき色温度調整した上で、前記液晶パネルに前記表示画像として表示する液晶表示装置において、
工場出荷前に前記色温度取得手段を用いて取得した、ホワイトバランス調整前の複数の時点における色温度のデータを記憶する色温度データ記憶手段と、
前記色温度データ記憶手段に記憶された、ホワイトバランス調整前の複数の時点における色温度のデータに基づいて、前記液晶パネルにおける、前記表示画像の色温度の時間的な変化の特性を算出する色温度変化特性算出手段と、
前記表示画像の色温度が安定するまで、前記色温度変化特性算出手段により算出された前記表示画像の色温度の時間的な変化の特性に応じて、前記ホワイトバランス調整後の色温度調整値を補正する色温度調整値補正手段とをさらに備え、
前記映像信号に基づく画像を、前記色温度調整値補正手段による補正後の色温度調整値により色温度調整した上で、前記液晶パネルに前記表示画像として表示するようにしたことを特徴とする液晶表示装置。 - 前記色温度変化特性算出手段による算出に用いられる、ホワイトバランス調整前の複数の時点における色温度のデータには、装置の起動時に、前記色温度取得手段により取得した色温度のデータと、前記表示画像の色温度が安定した後に、前記色温度取得手段により取得した色温度のデータとが含まれることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 前記色温度変化特性算出手段は、前記色温度データ記憶手段に記憶された、ホワイトバランス調整前の複数の時点における色温度のデータに基づいて、前記表示画像の色温度の時間的な変化の特性に応じた、複数の時点における色温度調整値の補正用のデータのテーブルを作成し、
前記色温度調整値補正手段は、前記テーブルに記憶された補正用のデータに基づいて、前記ホワイトバランス調整後の色温度調整値を補正することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の液晶表示装置。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9384689B2 (en) | 2012-07-30 | 2016-07-05 | Sharp Kabushiki Kaisha | Viewing angle characteristic improving method in liquid crystal display device, and liquid crystal display device |
CN109389932A (zh) * | 2018-11-21 | 2019-02-26 | 惠科股份有限公司 | 显示调节方法及显示装置 |
US10971055B2 (en) | 2018-11-21 | 2021-04-06 | HKC Corporation Limited | Display adjustment method and display device |
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2010
- 2010-04-01 JP JP2010085157A patent/JP2011215479A/ja not_active Withdrawn
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