JP2011212708A - 成形部品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 曲げ強度が大きい成形部品を提供する。
【解決手段】成形部品1は、長手方向に延在する底面部10と、底面部10の長手方向に沿った両端から延在する2つの縦壁11、12と、2つの縦壁11、12の先端に設けられた2つのフランジ11a、12aとを有している。2つの縦壁11、12の上端部の間において開放部Cが形成される開断面形状を有しており、2つの縦壁11、12は、開放部Cに近付くにつれて離れるように傾斜している。フランジ11aは、縦壁11の上端部から外側に向かって延びており、フランジ12aは、縦壁12の上端部から内側に向かって延びている。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車の車体等に用いられる成形部品に関する。
近年、二酸化炭素の排出量を削減するために、自動車の車体の軽量化が進められており、自動車の車体等に用いられる成形部品として、高張力鋼板(ハイテン材)などの高強度の金属板を用いたものが適用されている。
そして、自動車用成形部品101としては、図15(a)に示すように、長手方向に延在する底面部110と、底面部110の長手方向に沿った両端から延在する2つの縦壁111、112と、2つの縦壁111、112の上端部に設けられた2つのフランジ111a、112aとを有するものがある。この成形部品101では、2つのフランジ111a、112aは、図15(b)の断面形状に示すように、2つの縦壁111、112の上端部から底面部110と略平行になるように外側に向かってそれぞれ延在している。
特開2003−94115号公報
しかしながら、高強度の金属板を用いた成形部品では、自動車の軽量化はできるが、薄肉化されることによって成形部品の曲げ強度が低下してしまうことがある。例えば、図15(a)に示すように、成形部品101の長手方向両端に対して曲げ入力が作用した場合、図15(c)に示すように、成形部品101の中央近傍において、底面部110が上方に凸となるように変形する。すると、図15(d)の長手方向中央近傍における断面図に示すように、底面部110の変形にともなって、その底面部110の両側に配置された2つの縦壁111、112は、いずれも外側に倒れるように変形する。このとき、成形部品101の中央近傍に配置されたフランジ111a、112aは、その自由端が下方へ移動するように変形する。
さらに詳しく説明すると、成形部品101では、図16(a)に示すように、フランジ111a、112aが、いずれも縦壁111、112の外側(縦壁111、112とフランジ111a、112aとの稜線R111、R112に対して曲げ外側)に配置されていることから、フランジ111a、112aの稜線R111,R112近傍には、主に圧縮力が作用し、フランジ111a、112aの自由端近傍には、主に引張り力が作用する。そのため、フランジ111a、112aの自由端は、図16(b)に示すように、その自由端の長手方向両端を最短距離で接続した仮想線に近付く方向にそれぞれ移動する。このように、フランジ111a、112aの自由端が下方にそれぞれ移動することによって、縦壁111、112が外側に倒れるのが促進される。
したがって、成形部品101の中央近傍において、縦壁111、112が大きく倒れることによって、縦壁111、112における面外曲げ成分が面内曲げ成分より早期に大きくなってしまう。よって、成形部品101の中央近傍において断面変形抵抗力が低下することから、成形部品101としての曲げ強度が大きく低下することになる。
そこで、本発明は、曲げ強度が大きい成形部品を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
第1の発明の成形部品は、2つの縦壁と、前記2つの縦壁のそれぞれの一端部を接続する接続部と、前記2つの縦壁のそれぞれの他端部から延在した2つのフランジとを備え、前記2つの縦壁の他端部の間において開放部が形成される開断面形状を有しており、前記2つの縦壁は、平行であるか又は前記開放部に近付くにつれて離れるように傾斜しているとともに、1つの開断面において、前記2つのフランジの少なくとも一方のフランジは、そのフランジが設けられた一方の縦壁を延長した直線に対して他方の縦壁側に配置されることを特徴とする。
この構成によると、2つのフランジの少なくとも一方のフランジは、縦壁の内側に(そのフランジが設けられた一方の縦壁を延長した直線に対して他方の縦壁側に)配置されることから、そのフランジが縦壁の外側に(そのフランジが設けられた一方の縦壁を延長した直線に対して他方の縦壁と反対側に)配置される場合と比べて、その縦壁が外側に倒れるのが抑制される。したがって、縦壁の倒れ量が小さくなることから、縦壁における面外曲げ成分が面内曲げ成分より早期に大きくなるのが抑制される。よって、2つのフランジがいずれも縦壁の外側に配置されている場合と比べて、成形部品の中央近傍において、断面変形抵抗力が低下するのが抑制され、成形部品としての曲げ強度が大きく低下するのを防止することができる。
第2の発明の成形部品は、第1の発明において、1つの開断面において、前記2つのフランジの少なくとも一方のフランジと、そのフランジが設けられた縦壁を他端部側に延長した直線との間に形成される角度は、45°以下であることを特徴とする。
この構成によると、成形部品の最大曲げモーメントが、フランジ角度が正角である場合の全ての値より大きくなる(同等以上となる)。
本発明の実施形態に係る成形部品を示す図であって、図1(a)は斜視図であり、図1(b)は成形部品の中央近傍の断面図である。 図1の成形部品の中央近傍の断面図であって、縦壁とフランジとの配置を説明する図である。 図1の成形部品に曲げ入力を作用したときの変形を示す図であって、図3(a)は斜視図であり、図3(b)は成形部品の中央近傍の断面図である。 図1の成形部品に曲げ入力を作用したときの変形を示す図であって、図4(a)は成形部品の中央近傍の斜視図であり、図4(b)は成形部品の中央近傍の断面図である。 成形部品の計算モデルの一例を示す図である。 成形部品の計算モデルの他の例を示す図である。 成形部品の解析におけるフランジ角度の条件を示す図である。 図5の成形部品についての解析結果を示す図である。 図5の成形部品についての解析結果を示す図である。 図6の成形部品についての解析結果を示す図である。 図6の成形部品についての解析結果を示す図である。 本発明の変形例に係る成形部品の中央近傍の断面図である。 本発明の変形例に係る成形部品の中央近傍の断面図である。 本発明の変形例に係る成形部品の中央近傍の断面図である。 従来技術に係る成形部品を示す図であって、図15(a)は斜視図であり、図15(b)は成形部品の中央近傍の断面図であり、図15(c)は曲げ入力が作用したときの斜視図であり、図15(d)は曲げ入力が作用したときの成形部品の中央近傍の断面図である。 図15の成形部品に曲げ入力を作用したときの変形を示す図であって、図16(a)は成形部品の中央近傍の斜視図であり、図16(b)は成形部品の中央近傍の断面図である。
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態に係る成形部品について説明する。
成形部品1は、自動車用成形部品の1つであって、図1(a)及び図1(b)に示すように、長手方向に延在する底面部10と、底面部10の長手方向に沿った両端から延在する2つの縦壁11、12と、2つの縦壁11、12の先端に設けられた2つのフランジ11a、12aとを有している。したがって、成形部品1では、底面部10(接続部)が、2つの縦壁11、12のそれぞれの下端部(一端部)を接続しており、2つのフランジ11a、12aは、2つの縦壁11、12のそれぞれの上端部(他端部)から延在していることになる。この成形部品1は、高張力鋼板(ハイテン材)で形成されているが、鋼板やアルミニウム板などの金属板で形成されてもよい。また、成形部品1は、どのような成形方法によって成形されたものでもよいが、例えばロールフォーム成形やハイドロフォーム成形を用いることで容易に成形できる。
この成形部品1は、2つの縦壁11、12の上端部の間において開放部Cが形成される開断面形状を有しており、その開断面形状は、長手方向にわたって同一となっている。そして、底面部10と縦壁11、12との間の角度は、それぞれ、θw1、θw2となっている。また、フランジ11aは、縦壁11の上端部から底面部10と略平行になるように外側に向かって延びており、フランジ12aは、縦壁12の上端部から底面部10と略平行になるように内側に向かって延びている。そして、図2に示すように、成形部品1の断面では、2つの縦壁11、12は、開放部Cに近付くにつれて離れるように傾斜している。ここで、底面部10と縦壁11、12との間の角度θw(θw1、θw2)は、0°≦θw<180°の範囲の角度であればよいが、いずれも90°≦θw<135°の範囲の角度である方がよい。また、縦壁11を延長した直線と、縦壁12を延長した直線とは、底面部10側(底面部10に対して開放部Cと反対側)において交差する。ここで、縦壁11を延長した直線と、縦壁12を延長した直線との間に形成される角度αは、0°≦α<180°の範囲の角度であればよいが、0°≦α<45°の範囲の角度である方がよい。
また、縦壁11の上端部に設けられたフランジ11aは、上述したように、縦壁11に対して外側(図2において左側)に向かって延在しており、縦壁12の上端部に設けられたフランジ12aは、縦壁12に対して内側(図2において左側)に向かって延在している。したがって、フランジ11aは、縦壁11を延長した直線に対して他方の縦壁12と反対側に配置されるが、フランジ12aは、縦壁12を延長した直線に対して他方の縦壁11側に配置されることになる。また、縦壁11とフランジ11aとの接続部分及び縦壁12とフランジ12aの接続部分は、所定の曲率のR形状であってもよいし、R形状でなくてもよい。
そして、縦壁11を上端部側に延長した直線と、フランジ11aとの間の角度は、θF1であって、縦壁12を上端部側に延長した直線と、フランジ12aとの間の角度は、θF2となっている。ここでは、縦壁11、12を上端部側に延長した直線と、フランジ11a、12aとの間の角度θF1、θF2を、フランジと縦壁との相対的な角度を示すフランジ角度とする。フランジ角度θF1、θF2については、図2に示すように、縦壁を上端部側に延長した直線から外側(底面部10の上面から離れる方向)に傾斜するときを正の角度とし、縦壁を延長した直線から内側(底面部10の上面に近付く方向)に傾斜するときを負の角度とする。従って、本実施形態の成形部品1では、フランジ角度θF1は正角であり、フランジ角度θF2は負角である。
次に、成形部品1の長手方向両端に対して曲げ入力が作用したときの変形について、図3及び図4を用いて説明する。
成形部品1の長手方向両端に対して、図1(a)に示すように、底面部10の両端を軸として下方向に回転させる曲げ入力が作用した場合、図3(a)に示すように、成形部品1の中央近傍において、底面部10が上方に凸となるように変形する。そして、この底面部10の両側に配置された2つの縦壁11、12は、図3(b)に示すように、底面部10の変形にともなって、いずれも外側に倒れるように変形する。したがって、底面部10と縦壁11、12との間の角度θw1、θw2は、いずれも曲げ入力が作用する前と比べて大きくなる。また、このとき、成形部品1の中央近傍において、フランジ11a、12aは、その自由端が下方へ移動するように変形する。
さらに詳しく説明すると、成形部品1では、フランジ11aが縦壁11の外側(縦壁11とフランジ11aとの稜線R1に対して曲げ外側)に配置されていることから、図4(a)に示すように、フランジ11aの稜線R1近傍には、主に圧縮力(圧縮応力)が作用し、フランジ11aの自由端近傍には、主に引張り力(引張り応力)が作用する。そのため、成形部品1の中央近傍において、フランジ11aの自由端は、図4(b)に示すように、その自由端の長手方向両端を最短距離で接続した仮想線に近付く方向に移動する。このように、成形部品1の中央近傍において、フランジ11aの自由端が下方に移動することによって、縦壁11が外側に倒れるのが促進される。
一方、フランジ12aが縦壁12の内側(縦壁12とフランジ12aとの稜線R2に対して曲げ内側)に配置されていることから、図4(a)に示すように、フランジ11aの稜線R2近傍には、主に引張り力(引張り応力)が作用し、フランジ12aの自由端近傍には、主に圧縮力(圧縮応力)が作用する。そのため、成形部品1の中央近傍において、フランジ12aの自由端は、図4(b)において一点鎖線で示す曲げ中立面側へ移動する。このように、成形部品1の中央近傍において、フランジ12aの自由端が下方に移動することによって、縦壁12が外側に倒れるのが抑制される。
このように、縦壁11については、フランジ11aの自由端の移動によって縦壁11が外側に倒れるのが促進されるのに対し、縦壁12については、フランジ12aの自由端の移動によって縦壁12が外側に倒れるのが抑制される、したがって、上述したように、底面部10と縦壁11、12との間の角度θw1、θw2は、いずれも曲げ入力が作用する前と比べて大きくなるが、角度θw2の増加量は、角度θw1の増加量に比べて小さくなる。
次に、成形部品としての曲げ強度を評価するための解析を行った。解析条件を表1に示す。
Figure 2011212708
また、成形部品の計算モデルとしては、図5に示す形状の成形部品(1)と、図6に示す形状の成形部品(2)の2種類を用いて解析を行った。解析としては、成形部品の一端を完全に拘束した状態で、他端に対して、Y軸と平行な底面の端部を軸として回転30°の曲げ入力を作用させたときの成形部品の最大曲げモーメント(KN・m)とエネルギー吸収量(J)を計算した。この最大曲げモーメントは、成形部品の他端に対して曲げ入力を作用させたときに、成形部品が受けることが可能な曲げモーメントの最大値を示しており、エネルギー吸収量は、成形部品が吸収可能なエネルギー量を示している。
今回の解析では、2つのフランジのうち、一方のフランジは縦壁から底面部と略平行になるように外側に延在させ、他方のフランジと縦壁との間に形成される角度を変化させた。ここでは、図7(a)の成形部品(1)の一部断面または図7(b)の成形部品(2)の一部断面に示すように、縦壁を上端部側に延長した直線に対するフランジ角度を、+2°、+20°、+30°、+45℃、+60°、+80°、+90°、+100°、+135°、−2°、−20°、−30°、−45℃、−60°、−80°、−90°、−100°、−135°に変化させて解析を行った。
まず、成形部品(1)について、上記の解析で得られた解析結果を表2及び図8及び図9に示す。
Figure 2011212708
また、成形部品(2)について、上記の解析で得られた解析結果を表3及び図10及び図11に示す。
Figure 2011212708
上記の解析結果から、成形部品(1)を用いた場合及び成形部品(2)を用いた場合のいずれも、図8及び図10に示すように、フランジ角度が同一である条件において、フランジ角度が正角の場合(フランジが縦壁の外側に配置される場合)と、フランジ角度が負角の場合(フランジが縦壁の内側に配置される場合)とを比べると、成形部品の最大曲げモーメント及びエネルギー吸収量は、いずれもフランジ角度が負角の場合の方が大きくなることが分かる。
また、成形部品(1)を用いたときには、最大曲げモーメントについては、表2及び図8に示すように、フランジ角度が20°の負角近傍で最大となり、フランジ角度が45度以下の負角である場合に、フランジ角度が正角である場合の全ての値より大きい(または同等以上となる)ことが分かる。エネルギー吸収量については、フランジ角度が2°の負角近傍で最大となり、フランジ角度が20°以下の負角である場合に、フランジ角度が正角である場合の全ての値より大きい(または同等以上となる)ことが分かる。
また、フランジ角度が同一である条件において、フランジ角度が正角から負角に変化した場合(例えば+60°から−60°に変化した場合)の成形部品の最大曲げモーメント及びエネルギー吸収量の上昇率は、図9に示すように、フランジ角度が45°のときに最大となり、フランジ角度が20°以上100°以下の範囲である場合に、特に大きいことが分かる。
成形部品(2)を用いたときには、最大曲げモーメントについては、表3及び図10に示すように、フランジ角度が20°から30°の負角近傍で最大となり、フランジ角度が45°以下の負角である場合に、フランジ角度が正角である場合の全ての値より大きいことが分かる。エネルギー吸収量については、フランジ角度が20°から30°の負角近傍で最大となり、フランジ角度が45°以下の負角である場合に、フランジ角度が正角である場合の全ての値より大きいことが分かる。
また、フランジ角度が同一である条件において、フランジ角度が正角から負角に変化した場合(例えば+60°から−60°に変化した場合)の成形部品の最大曲げモーメントは、フランジ角度が45°のときに最大となり、エネルギー吸収量は、フランジ角度が60°のときに最大となり、最大曲げモーメント及びエネルギー吸収量の上昇率は、図11に示すように、フランジ角度が20°以上100°以下の範囲である場合に、特に大きいことが分かる。
このように、成形部品(1)を用いた場合及び成形部品(2)を用いた場合のいずれにおいても同様の解析結果が得られることから分かるように、上記の解析結果は、成形部品の計算モデルの形状の影響によってあまり変化しないと考えられる。
以上説明したように、本実施形態の成形部品1では、2つのフランジ11a、12aのうちの一方のフランジ12aが縦壁12の内側に配置されていることから、フランジ12aが縦壁の外側に配置されている場合と比べて、縦壁12が外側に倒れるのが抑制される。したがって、縦壁12の倒れ量が小さくなることから、縦壁12における面外曲げ成分が面内曲げ成分より早期に大きくなるのが抑制される。よって、2つのフランジ11a、12aがいずれも縦壁11、12の外側に配置されている場合と比べて、成形部品1の中央近傍において、断面変形抵抗力が低下するのが抑制され、成形部品1としての曲げ強度が大きく低下するのを防止することができる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、上記実施形態は以下のように変更して実施することができる。
上記実施形態では、開断面において、2つの縦壁11、12は、開放部Cに近付くにつれて離れるように傾斜しており、フランジ11aは縦壁の外側に配置され、フランジ12aは縦壁12の内側に配置されている(フランジ角度θF1は正角であって、フランジ角度θF2は負角である)が、成形部品の断面形状はこれに限定されない。また、上記実施形態では、成形部品の開断面形状は、長手方向にわたって同一であるが、長手方向の異なる位置における開断面形状が互いに異なっていてもよい。
例えば、図12(a)及び図12(b)に示すように、フランジ角度θF2は、負角である範囲(0°<θF2<180°)で変更してもよい。また、図12(c)及び図12(d)に示すように、フランジ角度θF2が負角であって、且つ、フランジ角度θF1が負角であってもよい。この場合も、フランジ角度θF1は、負角である範囲(0°<θF1<180°)で変更してもよい。本発明では、フランジ角度θF1及びフランジ角度θF2の少なくとも一方が負角である場合に、上記実施形態と同様の効果が得られる。また、本発明において、フランジ角度θF(θF1、θF2)は、0°<θF<180°の範囲の負角であればよいが、0°<θF<135°の範囲の負角である方がよい。
さらに、図13(a)に示すように、開断面において、2つの縦壁11、12は、平行に配置されてもよい。また、図13(b)に示すように、2つの縦壁11、12の下端部を接続する底面部10は、湾曲した曲面であってもよい。
また、図14(a)〜図14(d)に示すように、2つの縦壁11、12の下端部を接続する底面部10は、1つの平面または1つの曲面で構成されずに、複数の平面または複数の曲面で構成されてもよい。従って、図14(a)に示すように、底面部10は、開放部Cから離れる方向に凸となるように接続された3つの平面10a、10b、10cから構成されてもよいし、図14(b)に示すように、底面部10は、開放部Cに近付く方向に凸となるように接続された2つの平面10a、10bから構成されてもよい。
また、図14(c)に示すように、2つの縦壁11、12が平行に配置されるとともに、2つの縦壁11、12の下端部から外側に向かって延在する平面10a、10cと、その平面10a、10cを接続する平面10bとから構成されてもよい。また、図14(d)に示すように、2つの縦壁11、12が、開放部Cに近付くにつれて離れるように傾斜するとともに、2つの縦壁11、12の下端部から外側に向かって延在する平面10a、10cと、その平面10a、10cを接続する平面10bとから構成されてもよい。
なお、図14(a)〜図14(d)に示すように、底面部10が複数の面(平面または曲面)で構成されている場合には、2つのフランジと、2つの縦壁と、底面部とを備えた成形部品が、6つ以上の面(平面または曲面)を含むことになる。この場合は、最も外側に配置された2つの面が2つのフランジとなり、その内側に配置された2つの面が2つの縦壁となり、その他の面(2つの縦壁となる面の間に配置された面)が底面部となる。
1 成形部品
10 底面部
11、12 縦壁
11a、12a フランジ

Claims (2)

  1. 2つの縦壁と、
    前記2つの縦壁のそれぞれの一端部を接続する接続部と、
    前記2つの縦壁のそれぞれの他端部から延在した2つのフランジとを備え、
    前記2つの縦壁の他端部の間において開放部が形成される開断面形状を有しており、
    前記2つの縦壁は、平行であるか又は前記開放部に近付くにつれて離れるように傾斜しているとともに、
    1つの開断面において、前記2つのフランジの少なくとも一方のフランジは、そのフランジが設けられた一方の縦壁を延長した直線に対して他方の縦壁側に配置されることを特徴とする成形部品。
  2. 1つの開断面において、前記2つのフランジの少なくとも一方のフランジと、そのフランジが設けられた縦壁を他端部側に延長した直線との間に形成される角度は、45°以下であることを特徴とする請求項1に記載の成形部品。



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