JP2011208480A - 自動ドア用物体検出装置 - Google Patents

自動ドア用物体検出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2011208480A
JP2011208480A JP2010079889A JP2010079889A JP2011208480A JP 2011208480 A JP2011208480 A JP 2011208480A JP 2010079889 A JP2010079889 A JP 2010079889A JP 2010079889 A JP2010079889 A JP 2010079889A JP 2011208480 A JP2011208480 A JP 2011208480A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light receiving
region
detection
automatic door
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010079889A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Wada
貴志 和田
Kenji Nishigaki
健司 西垣
Atsushi Ishihara
篤 石原
Yasutaka Kanda
恭孝 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyokko Denki KK
Original Assignee
Kyokko Denki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyokko Denki KK filed Critical Kyokko Denki KK
Priority to JP2010079889A priority Critical patent/JP2011208480A/ja
Publication of JP2011208480A publication Critical patent/JP2011208480A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】設置されている場所の環境に応じて、受光素子の受光特性を変更することができる自動ドア用物体検出装置の提供
【解決手段】床面上の模様の濃淡が比較的濃い領域R301、R309に対応するのは、投光領域R110A−1〜R110A−9、R110D−10〜R110D−18である。よって、投光領域R110A−1〜R110A−9、R110D−10〜R110D−18に対する受光感度を2段階上げる。また、床面上の模様の濃淡が比較的淡い領域R303、R307に対応するのは、投光領域R110A−10〜R110A−18、R110D−1〜R110D−9である。よって、投光領域R110A−10〜R110A−18、R110D−1〜R110D−9に対する受光感度を1段階上げる。このように、自動ドアセンサ100が設置されている場所の環境に応じて、受光素子の受光感度を調整する。
【選択図】 図10

Description

本発明は、検知領域での物体の存在を検知光を用いて検知する自動ドア用物体検出装置に関し、特に、設置されている場所の環境に応じて、受光特性を変更することができるものに関する。
従来の物体検出装置である自動ドアセンサについて、図20を用いて説明する。自動ドアセンサ2は、図20に示すように、自動ドア4(図示せず)の無目6に取り付けられる。自動ドア4は、間隔をおいて配置した固定壁8、8間のドア開口を、両引き分けのドアパネル10、10によって開閉するもので、自動ドアセンサ2が形成した検知範囲12内に人体や物が存在するか否かによって、ドアパネル10、10が開閉される。
図21(a)、(b)に示すように、自動ドアセンサ2では、その中央に1つの投光器14が設けられている。投光器14は、例えば赤外線を所定の周期を持ったパルス状に発光することで投光するものである。投光器14は、ドア開口幅方向およびドア開口幅方向に直交する方向に一定の長さを有し、ドア開口幅方向に直交する方向の長さが長い面状に発光することで投光を行う。投光器14の前面には、レンズ16が光学素子として設けられている。レンズ16は、例えばシリンドリカルレンズで、図22に示すように、投光器14からの光によって、ドア開口幅方向及びドア開口幅方向に直交する方向にそれぞれ所定の長さを持つ例えば矩形状の投光領域18を、基準面例えば床面上に形成する。これら投光器14及びレンズ16によって投光部が構成されている。
投光部のドア開口幅方向の両側に、それぞれ受光器が設けられている。図21(a)における右側には、ドアに近い位置に受光器22aが配置されている。同左側には同様にドアから離れる位置に受光器22bが配置されている。受光器22a、22bは同一の構成のものである。
右側及び左側の受光器22a、22bの前面には、ドア開口幅方向の異なる位置からの光を同じ受光器に集光する多分割レンズ24a、24bがそれぞれ配置されている。多分割レンズ24a、24bは、ドア開口幅方向に4つに分割されており、投光領域18から反射した光を各受光器22a、22bに集束させる。図22の投光領域18内に円で示しているのが、各受光器22a、22bにおいて受光される反射光を発生する床面上の受光領域である。これら受光領域は、投光領域18内において、受光器22aに対応してドア開口から遠い側にあるドア開口幅方向に一列の4つの受光領域26aと、受光器22bに対応してドア開口に近い側にあるドア開口幅方向に一列の4つの受領領域26bとからなる。このように受光領域26a、26bが形成されるように、多分割レンズ24a、24bを構成しているレンズの向きと傾きとが調整されている。
受光器22aと多分割レンズ24aとによって、1つの受光部が構成され、受光器22bと多分割レンズ24bとによって、1つの受光部が構成されている。
特開2009−265017公報
前述の自動ドアセンサ2には、以下に示すような改善すべき点がある。一般的に、自動ドアセンサを用いて検知しようとする床面上には模様が形成されていることも多い。例えば、図23に示すように、床面上に形成される模様が比較的濃色によって形成されている場合、一定の受光感度しか設定できない受光器22a、22bを用いている自動ドアセンサ2ではドアパネル10を正常に動作させることが難しい場合がある。受光器22a、22bでは、受光領域26a、26bからの反射光を検知しており、物体が通過したときの反射光の量と物体の通過がないときの反射光の量との差を検知している。ここで、白色の床面の場合、床面からの反射光の量が多いので受光感度を低く設定する。したがって、物体の通過により受光量が変化したとしても、変化の量が少なければ受光素子で検知することが難しく、ドアパネルが常に閉じた状態となることが起こり得る。一方、濃色の床面の場合は、その逆に、ドアパネルが常に開いた状態となることが起こり得る。
また、自動ドアセンサ2のように受光領域を複数設けたり、また、投光器を複数設けたりすると、受光器、投光器の切り換えを早く行う必要がある。また、受光器、投光器を早く切り換えることによって、より詳細な検知が可能となる。このように、受光器、投光器の切り換えを早くすると、近傍に配置されるライトの種類によっては、自動ドアセンサ自身の投光器が投光した光なのか、ライトの光なのか、区別することが難しくなる場合がある。そのため、受光器で安定して光を検出できず、物体を検出できなかったり、誤検出したりする可能性がある。
例えば、図24に示すように、検知領域のドアパネル55a、55bに近い領域の天井に点灯周波数120Hzのダウンライトが設置されており、検知領域のドアパネル55a、55bから遠い領域の天井に点灯周波数40kHzのインバータ型の蛍光灯が設置されている場合、自動ドアセンサにおける投光素子の点灯周波数を30kHzに設定すると、インバータ型の蛍光灯に近い検知領域では、安定して物体の検出ができない場合がある、という改善すべき点がある。
そこで、本発明は、設置されている場所の環境に応じて、受光特性を変更することができる自動ドア用物体検出装置の提供を目的とする。
本発明における課題を解決するための手段及び発明の効果を以下に示す。
本発明に係る自動ドア用物体検出装置は、検知光を投光し、投光した前記検知光の反射光を用いて、検知領域の物体を検知する物体検出装置であって、所定の設置面に設置する物体検出装置において、前記物体検出装置は、複数の投光素子、及び、多分割レンズによって前記検知領域に投光領域を形成する投光用光学系、一の受光素子、及び、非分割レンズによって前記検知領域に受光領域を形成する一又は複数の受光用光学系、受光特性にしたがい、前記受光素子から取得する受光信号から前記反射光に関するものである検知信号を抽出する検知信号抽出部、を有し、前記投光用光学系では、それぞれの前記投光素子が投光した初期投光を、前記多分割レンズが、前記初期投光を光学的に分割して複数の前記検知光を生成し、前記検知光毎に前記投光領域を形成し、前記受光用光学系では、前記受光領域は、一つ以上の前記投光領域に対応して形成され、前記非分割レンズが、形成した前記受光領域から前記反射光を受光して、前記受光素子に集光し、前記検知信号抽出部は、前記受光素子及び前記投光素子の組み合わせに基づいて、前記受光特性を変更すること、を特徴とする。
これにより、設置されている場所の環境に応じて、受光特性を変更することができる。よって、設置されている場所の環境に影響されることなく、適切に物体を検出することができる。
本発明に係る自動ドア用物体検出装置では、前記検知信号抽出部は、前記受光素子を切り換える切換部、前記受光素子からの信号を増幅する演算増幅器、前記演算増幅器の入力側に配置され、互いに直列に配置される第1の抵抗部及び第1のキャパシタ部、前記演算増幅器の帰還側に配置され、互いに並列に配置される第2の抵抗部及び第2のキャパシタ部、を有し、前記検知信号抽出部は、さらに、前記第1の抵抗部、前記第1のキャパシタ部、前記第2の抵抗部及び前記第2のキャパシタ部の値を変更することによって、前記受光特性を変更すること、を特徴とする。
これにより、受光特性を、第1の抵抗部、第1のキャパシタ部、第2の抵抗部及び第2のキャパシタ部の値を変更するだけで変更することができる。つまり、容易に受光特性を変更することができる。
本発明に係る自動ドア用物体検出装置では、前記検知信号抽出部は、前記受光特性として、前記受光信号から前記検知信号を抽出する際の受光感度を変更すること、を特徴とする。
これにより、検知領域が配置される床面の模様に濃淡があったとしても、確実に物体を検出することができる。
本発明に係る自動ドア用物体検出装置では、前記検知信号抽出部は、前記受光信号から前記検知信号を抽出する際の受光信号が有する周波数を変更すること、を特徴とする。
これにより、近傍に配置されるライトの種類に関わらず、確実に物体を検出することができる。
本発明に係る自動ドア用物体検出装置では、前記受光特性を設定するための設定情報を獲得する設定情報獲得部、を有する。
これにより、自動ドア用物体検出装置に設定情報を簡単に提供することができる。
本発明に係る自動ドア用物体検出装置の一実施例である自動ドアセンサ100を用いた自動ドアシステムの概要を示す図である。 自動ドアセンサ100の内部の構成図であり、Aは平面図を、BはAにおけるP−P断面の断面図である。 制御回路130の概要を示す図である。 投光回路130−1の回路図である。 受光回路130−3の回路図である。 自動ドアセンサ100が形成する検知領域R100を示す図である。 投光領域R110A−1〜R110D−18を示す図である。 受光領域R220A−1〜R220D−3を示す図である。 受光領域R220A−1を示す図である。 設定監視機器に表示される設定画面を示す図である。 床面上の模様と検知領域R100との位置関係を示す図である。 天井のライトの種類と検知領域R100との位置関係を示す図である。 マイクロコンピュータ130−5の初期設定処理を示すフローチャートである。 設定テーブルを示す図である。 マイクロコンピュータ130−5が行う検知処理を示すフローチャートである。 本発明に係る自動ドアセンサの他の実施例を示す図である。 本発明に係る自動ドアセンサの他の実施例を示す図である。 本発明に係る自動ドアセンサの他の実施例を示す図である。 本発明に係る自動ドアセンサの他の実施例を示す図である。 従来の自動ドアセンサ2を説明する図である。 従来の自動ドアセンサ2を説明する図である。 従来の自動ドアセンサ2を説明する図である。 床面に形成される模様の一例を示す図である。 ダウンライト、インバータ型蛍光灯の天井への配置例を示す図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明していく。
第1 構成
発明に係る物体検出装置の一実施例である自動ドアセンサ100を用いた自動ドアシステムの概要について図1を用いて説明する。自動ドアシステム50は、自動ドアセンサ100、フレームの無目51、固定壁53a、53b、ドアパネル55a、55b、及び駆動装置(図示せず)を有している。自動ドアシステム50は、ドアパネル55a、55bが左右に開閉する、いわゆる両引きの自動ドアシステムである。
フレーム51は、固定壁53a、53bの間に設置される。ドアパネル55a、55bは、固定壁53a、53b間を無目51に沿って左右に開閉する。無目51の内部には、ドアパネル55a、55bを駆動するための駆動装置が内蔵されている。
自動ドアセンサ100は、フレームの無目51に取り付けられる。取り付けに際しては、無目51の前面を設置面として、自動ドアセンサ100の背面を設置面に合わせて設置する。
自動ドアセンサ100は、人等の物体が通過する床面上に検知領域R100を形成する。自動ドアセンサ100は、検知領域R100内に人体等の物体が存在すると判断すると、ドアパネル55a、55bの開閉動作を行うための所定の信号を駆動装置に送信する。駆動装置は、自動ドアセンサ100からの信号に基づいて、ドアパネル55a、55bの開閉処理を行う。
自動ドアセンサ100の内部構造について図2を用いて説明する。自動ドアセンサ100の内部構造の平面図を図2Aに、図2AにおけるP−P断面を図2Bに、それぞれ示す。自動ドアセンサ100は、投光ユニット110A、110B、受光ユニット220A、220B、220C、220D、及び制御回路130を有している。
1.投光ユニット110A、110B
自動ドアセンサ100は、中央付近に2個の投光ユニット110A、110Bを有している。
投光ユニット110Aは、投光素子群111A及び多分割レンズ113Aを有している。投光ユニット110Aは、投光素子群111A及び多分割レンズ113Aによって投光用光学系を形成する。
投光素子群111Aは、設置面である無目の前面と平行な方向(矢印a3方向)に3個、設置面に垂直な法線方向(矢印a1方向)に4個、つまり3×4のマトッリクスを形成する12個の投光素子111−1〜111−12を有している。なお、図2においては、投光素子111−1〜111−12を各投光素子の内部に記述する数字によって表わしている。
多分割レンズ113Aは、各投光素子111−1〜111−12が発光した赤外線を初期投光として分割し複数の検知光を生成し、検知領域内の所定の投光領域に集光する。多分割レンズ113Aは、設置面である無目の前面と平行な方向(矢印a3方向)に4つに分割されている。多分割レンズ113Aは、投光素子111−1が発光した赤外線を異なる4つの投光領域R110A−1、R110B−1、R110C−1、R110D−1(図6参照)に向かって集光する。多分割レンズ113Aは、所定の投光領域が形成されるように各レンズの向きと傾きとが調整されている。各投光素子111−1〜111−18によって形成される投光領域については後述する。
投光ユニット110Bについても、投光ユニット110Aと同様である。ただし、投光素子群111Bは、3×2のマトッリクスを形成する6個の投光素子111−13〜111−18を有している。
2.受光ユニット220A〜220D
自動ドアセンサ100は、両端に2個ずつ、合計4個の受光ユニット220A〜220Dを有している。
受光ユニット220Aは、受光素子群221A及び集光レンズ223Aを有している。受光ユニット220Aは、受光素子群221A及び集光レンズ223Aによって受光用光学系を形成する。
受光素子群221Aは、設置面である無目の前面と平行な方向(矢印a3方向)に3個、設置面に垂直な法線方向(矢印a1方向)に2個、3×2のマトッリクスを形成する6個の受光素子221−1〜221−6を有している。なお、図2においては、受光素子221−1〜221−6を各受光素子の内部に記述する数字によって表わしている。
集光レンズ223Aは、検知領域内の所定の受光領域から取得する赤外線の反射光を、受光素子221−1〜221−6に集光する。集光レンズ223Aは、非分割レンズであり、矢印a1方向に軸を有するシリンドリカルレンズである。各受光素子221−1〜221−6によって形成される受光領域については後述する。
受光ユニット220B〜220Dについても、受光ユニット220Aと同様である。ただし、受光素子群221Bは6個の受光素子221−7〜221−12を、受光素子群221Cは6個の受光素子221−13〜221−18を、受光素子群221Dは6個の受光素子221−19〜221−24を、それぞれ有している。
3.制御回路130
制御回路130について図3を用いて説明する。制御回路130は、投光回路130−1、受光回路130−3、マイクロコンピュータ130−5、及び通信回路130−7を有している。
制御回路130は、投光回路130−1及びマイクロコンピュータ130−5を介して、18個の投光素子111−1〜111−18を、所定の周期で、順次、発光させる。また、制御回路130は、受光回路130−3及びマイクロコンピュータ130−5を介して、24個の受光素子221−1〜221−24が反射光を受光する周期及び受光感度を調整する。さらに、制御回路130は、マイクロコンピュータ130−5を介して、各受光素子の受光量に基づき人等の物体が検知領域に侵入したか否かを判断し、検知領域に物体が侵入したと判断すると、自動ドア50のドアパネル55a、55bを開閉するための所定の信号を発生する。
以下において、投光回路130−1及び受光回路130−3の構成について説明する。
(1)投光回路130−1
投光ユニット110A、110Bを動作させるための投光回路130−1の回路図を図4に示す。投光回路130−1は、マイクロコンピュータ130−5からの制御信号により投光素子を順次発光させる。
投光回路130−1は、トランジスタTR1〜TR18を有している。トランジスタTR1〜TR18は、マイクロコンピュータからの制御信号に基づきスイッチング動作をし、各投光素子110−1〜110−18に電流を流して、順次、発光させる。
(2)受光回路130−3
受光ユニット220A〜220Dを動作させるための受光回路130−3の回路図を図5に示す。受光回路130−3は、24個の受光素子221−1〜221−24をマルチプレクサMP1で切り換えて動作させ、ADコンバータADC1で反射光の受光量を測るものである。
受光回路130−3は、ADコンバータADC1、マルチプレクサMP1、帯域通過特性可変ゲインアンプAMP1を有している。マルチプレクサMP1は、各受光素子221−1〜221−24への電流の流れを切り換える。
帯域通過特性可変ゲインアンプAMP1は、オペアンプOPA、高域通過フィルタHPF、及び低域通過フィルタLPFを有している。オペアンプOPAは、ADコンバータADC1への入力信号が適正な値となるように電流値を調整する。
高域通過フィルタHPFは、オペアンプOPAの入力部分に配置される可変抵抗R1及び可変キャパシタC1によって構成される。低域通過フィルタLPFは、オペアンプOPAの帰還部分に配置される可変抵抗R3及び可変キャパシタC3によって構成される。可変抵抗R1及び可変キャパシタC1の値を変更することによって、高域通過フィルタHPFのカットオフ周波数を調整することができる。また、可変抵抗R3及び可変キャパシタC3の値を変更することによって、低域通過フィルタLPFのカットオフ周波数を調整することができる。また、可変抵抗R1及び可変抵抗R3の比率を変更することによって、オペアンプOPAのゲインを調整することができる。
なお、可変抵抗R1、R3及び可変キャパシタC1、C3の変更は、複数の抵抗、キャパシタを直列に接続してスイッチで切り換える方法、複数の抵抗、キャパシタを並列に接続してスイッチで追加していく方法等、従来の技術を用いる。
帯域通過特性可変ゲインアンプAMP1は、高域通過フィルタHPF、低域通過フィルタLPFのカットオフ周波数を調整することによって、所望の中心周波数及びゲインを有するバンドパスフィルタとして機能する。帯域通過特性可変ゲインアンプAMP1はバンドパスフィルタとして機能するので、受光素子で受光するあらゆる受光信号から、所定の周波数で点灯・消灯を繰り返す投光素子に対応して得られる受光信号のみを抽出することが可能となる。つまり、一時的な太陽光の入光等、外乱の影響が生じたとしても、所望の受光信号のみを抽出することができる。
このように、マルチプレクサによって選択した受光素子221−1〜221−24に応じて、帯域通過特性可変ゲインアンプAMP1の中心周波数やゲインを切り換えることによって、各受光素子221−1〜221−24に対応する受光領域から適切な反射光を抽出した上で、抽出した反射光の受光量を計測することが可能となる。
(3)マイクロコンピュータ130−5
マイクロコンピュータ130−5は、マルチプレクサMP1による受光素子の切り換え処理、可変抵抗R1、R3及び可変キャパシタC1、C3の値の変更処理、及び投光素子111−1〜111−18の点灯処理を実行する。マイクロコンピュータ130−5は、可変抵抗R1、R3及び可変キャパシタC1、C3の値の変更することによって、高域通過フィルタHPF及び低域通過フィルタLPFのカットオフ周波数を変更し、バンドパスフィルタとして機能する帯域通過特性可変ゲインアンプAMP1の中心周波数を変更する。マイクロコンピュータ130−5は、帯域通過特性可変ゲインアンプAMP1の中心周波数を変更することによって、各受光素子の動作周波数を変更する。
また、マイクロコンピュータ130−5は、可変抵抗R1、R3及び可変キャパシタC1、C3の値の変更することによって、帯域通過特性可変ゲインアンプAMP1のゲインを変更する。なお、帯域通過特性可変ゲインアンプAMP1のゲイン、可変抵抗R1と可変抵抗R3との比で決定される。マイクロコンピュータ130−5は、帯域通過特性可変ゲインアンプAMP1のゲインを変更することによって、各受光素子が受光する受光信号から所望の反射光による受光信号のみを抽出する。
このように、マイクロコンピュータ130−5は、各受光素子の動作周波数及び受光感度を変更することによって、各受光素子の受光感度が最適になるように調整する。
また、マイクロコンピュータ130−5は、投光素子を点灯させる点灯周波数にしたがって、投光素子へ所定の電流を流す。なお、本実施例においては、投光素子の点灯周波数と受光回路における中心周波数とは等しくなるように設定する。
(4)通信回路130−7
通信回路130−7は、外部の機器、例えば自動ドアセンサ100の初期設定を行うための設定監視機器から、設定情報を取得する。
第2 検知領域
自動ドアセンサ100が形成する検知領域R100について図6を用いて説明する。図6は、床面上における検知領域R100を示している。検知領域R100は、自動ドアセンサ100が物体の侵入の有無を検知することができる領域である。
検知領域R100には、72個の投光領域R110A−1〜R110A−18、R110B−1〜R110B−18、R110C−1〜R110C−18、R110D−1〜R110D−18、及び、12個の受光領域R220A−1〜R220A−3、R220B−1〜R220B−3、R220C−1〜R220C−3、R220D−1〜R220D−3が形成される。
1.投光領域
自動ドアセンサ100が形成する投光領域R110A−1〜R110D−18について図7を用いて説明する。各投光領域R110A−1〜R110D−18は、各投光素子111−1〜111−18が発光した赤外線を、多分割レンズを介して集光することによって形成される。これによって、各投光素子111−1〜111−18が発光した赤外線はスポット光として集光され、各投光領域R110A−1〜R110D−18は、床面上において、広がりの少なく、周縁が明確なほぼ円形形状となる。
また、投光領域R110A−1〜R110D−18は、4個の投光領域グループG110A、G110B、G110C、G110Dに分けることができる。投光領域グループG110Aには、投光領域R110A−1〜R110A−18が、3×6のマトリックス状に配置される。他の投光領域グループG110B〜G110Dについても同様である。このように、床面上に4個の投光領域グループが形成されるのは、1個の投光素子が発光した赤外線が、多分割レンズ113A、113Bによって4つの投光領域に集光されることによる。
投光領域グループG110Aにおいて、投光素子111−1〜111−3(図2参照)が発光する赤外線によって形成される投光領域R110A−1〜R110A−3は、床面上において、閉状態のドアパネル55aと重なる位置に形成される。このように、ドアパネル55aに重ねて投光領域R110A−1〜R110A−3を形成しても、各投光領域は小さく周縁が明確な円形形状であるため、ドアパネル55aによる乱反射の影響を最小限にすることができる。なお、ドアパネル55aと重なる位置に投光領域R110A−1〜R110A−3を形成することによって、物体がドアパネル55a、55b間を通過する際にドアパネル55a、55bが閉じてしまうことを防止することができる。
投光領域R110A−4〜R110A−6は、投光領域R110A−1〜R110A−3に対して設置面に垂直な法線方向(矢印a1方向)に形成される。投光領域R110A−7〜R110A−9、投光領域R110A−10〜R110A−12、投光領域R110A−13〜R110A−15、投光領域R110A−16〜R110A−18についても、同様である。したがって、投光領域R110A−4〜R110A−18は、ドアパネル55a、55bとは重ならない位置に形成される。
このように、投光素子111−4〜111−18が発光した赤外線をスポット光に集光し、検知領域R100に複数のほぼ円形状の投光領域R110A−4〜R110A−18、R110B−4〜R110B−18、R110C−4〜R110C−18、R110D−4〜R110D−18を形成することによって、赤外線をドアパネル55a、55bに照射することなく、検知に必要な検知領域R100を形成することができる。したがって、ドアパネル55a、55bの動きによって赤外線が乱反射することがなく、投光領域R110A−4〜R110A−18に照射される赤外線の量を一定にすることができる。したがって、受光素子群221A〜221Dが各投光領域での赤外線の量の変化を検知することはないので、自動ドアセンサ100の誤動作を防止することができる。
また、自動ドアセンサ100を設置する際に、検知領域R100の範囲を明確にすることができる。よって、自動ドアセンサ100の設置作業を簡便にできる。
2.受光領域
自動ドアセンサ100が形成する受光領域R220A−1〜R220D−3について図8を用いて説明する。自動ドアセンサ100では、固定壁53aから固定壁53bに向かって、受光領域R220A−1、受光領域R220B−1、受光領域R220A−2、受光領域R220B−2、受光領域R220A−3、受光領域R220B−3、受光領域R220C−1、受光領域R220D−1、受光領域R220C−2、受光領域R220D−2、受光領域R220C−3、受光領域R220D−3の順で形成される。
受光領域R220A−1〜R220D−3は、2個の受光領域グループG220A、G220Bに分けることができる。受光領域グループG220Aには、6個の受光領域R220A−1〜R220B−3が配置される。他の受光領域グループG220Bには、6個の受光領域R220C−1〜R220D−3が配置される。
各受光領域R220A−1〜R220D−3は、シリンドリカルレンズである集光レンズ223Aによって、矢印a1方向及び矢印a3方向にそれぞれ所定の長さを持つ矩形状として床面上に形成される。
受光領域グループG220Aにおいて、受光領域R220A−1は、投光領域グループG110Aの投光領域R110A−(3n+1)(n=0、1、2、3、4、5。以下、同様)に対応して形成される。受光領域R220B−1は、投光領域グループG110Aの投光領域R110A−(3n+2)に対応して形成される。受光領域R220A−2は、投光領域グループG110Aの投光領域R110A−(3n+3)に対応して形成される。
受光領域R220B−2は投光領域グループG110Bの投光領域R110B−(3n+1)に、受光領域R220A−3は投光領域グループG110Bの投光領域R110B−(3n+2)に、受光領域R220B−3は投光領域グループG110Bの投光領域R110B−(3n+3)に、それぞれ対応して形成される・
これにより、隣接する受光領域が、同じ投光素子が発光した赤外線によって形成される投光領域に対応しないように形成することができる。例えば、投光素子111−1が発光した赤外線によって形成される投光領域R110A−1及び投光領域R110B−1は、それぞれ受光領域R220A−1、受光領域R220B−2に対応し、受光領域R220A−1に隣接する受光領域R220B−1は、投光領域R110B−1に対応しない。よって、隣接する受光領域の境界付近に物体が存在し、物体による赤外線の反射光を隣接する受光領域が受光したとしても、物体が存在する投光領域に対応する投光素子と受光領域との組み合わせから、物体の位置を判断でき、誤検知することはない。
また、図9に示すように、受光領域R220A−1は、ドアパネル55aに近い領域uが受光素子221−1(図2参照)によって、ドアパネル55aから遠い領域dが受光素子221−4(図2参照)によって、それぞれ形成される。このように、受光ユニット220Aにおいて、矢印a1方向側に受光素子221−1および受光素子221−4を並列に配置し、並列に配置した複数の受光素子によって1つの受光領域R220A−1を形成することによって、受光領域R220A−1の矢印a1方向側の長さLを調整し、物体検知に必要な長さとすることができる。
第3 マイクロコンピュータ130−5の動作
マイクロコンピュータ130−5の初期設定処理及び検知処理について説明する。
(1)初期設定処理
マイクロコンピュータ130−5は、初期設定処理において、受光素子の受光特性を示す受光感度及び中心周波数の初期設定を行う。
自動ドア用センサ100を設定しようとする使用者は、設定のための設定監視機器を用いる。設定監視機器は、自動ドア用センサ100と無線により設定信号の送受信を行う。設定監視機器に表示される設定画面を図10に示す。図10には、自動ドア用センサ100の検知領域R100に対応する表示検知領域r100が模式的に示される。表示検知領域r100では、検知領域R100における投光領域R110A−1〜R110D−18の位置に対応して表示分割検知領域r100−1〜r100−72が表示されている。例えば、投光領域R110B−1は表示分割検知領域r100−19に、投光領域R110C−18は表示分割検知領域r100−54に、それぞれ対応する。
使用者は、画面に表示される表示検知領域r100から受光感度を調整したい表示分割検知領域r100−1〜r100−72を選択する。
例えば、図23に示すように検知領域の両端に模様が床面上に形成されている場合、床面上の模様と検知領域R100との位置関係は図11のようになる。そこで、使用者は以下の操作を行う。この場合、床面上の模様の濃淡により、受光素子の受光感度を調整する必要がある。
1)床面上の模様の濃淡が比較的濃い領域R301、R309に対応するのは、投光領域R110A−1〜R110A−9、R110D−10〜R110D−18である。よって、図10に示す設定画面において、投光領域R110A−1〜R110A−9、R110D−10〜R110D−18に対応する表示分割検知領域r100−1〜r100−9、r100−64〜r100−72を選択する。選択の後、受光感度を上げる度合いを、受光感度調整ボタンB100U、B100Dを選択することによって調整する。例えば、受光感度を、標準の状態から2段階上げたい場合には、受光感度調整ボタンB100Uを2回、選択する。そして、決定ボタンB200を選択する。
2)床面上の模様の濃淡が比較的淡い領域R303、R307に対応するのは、投光領域R110A−10〜R110A−18、R110D−1〜R110D−9である。よって、図10に示す設定画面において、投光領域R110A−10〜R110A−18、R110D−1〜R110D−9に対応する表示分割検知領域r100−10〜r100−18、r100−55〜r100−63を選択する。選択の後、受光感度を上げる度合いを、受光感度調整ボタンB100U、B100Dを選択することによって調整する。例えば、受光感度を、標準の状態から1段階上げたい場合には、受光感度調整ボタンB100Uを1回、選択する。そして、決定ボタンB200を選択する。
また、例えば、図24に示すように検知領域のドアパネル55a、55bに近い領域の天井に点灯周波数120Hzのダウンライトが設置されており、検知領域のドアパネル55a、55bから遠い領域の天井に点灯周波数40kHzのインバータ型の蛍光灯が設置されている場合、天井のライトの種類と検知領域R100との位置関係は図12のようになる。そこで、使用者は以下の操作を行う。この場合、天井に設置されているライトの点灯周波数によっては、各受光素子で受光した受光信号が反射光に基づいて得られたものであるか否かの判断ができなくなるため、投光素子の点灯周波数を調整するとともに、受光回路130−3の中心周波数を調整する必要がある。
1)天井に点灯周波数40kHzのインバータ型の蛍光灯が設置されている領域R353に対応する表示分割検知領域r100−10〜r100−18、r100−28〜r100−36、r100−46〜r100−54、r100−64〜r100−72を選択する。選択の後、中心周波数を、中心周波数調整ボタンB150H、B150Lを選択することによって調整する。例えば、中心周波数を、7.5kHzにしたい場合には、中心周波数調整ボタンB150Lを選択する。そして、決定ボタンB200を選択する。
2)天井に点灯周波数120Hzのダウンライトが設置されている領域R351に対応する表示分割検知領域r100−1〜r100−9、r100−19〜r100−27、r100−37〜r100−45、r100−55〜r100−63を選択する。選択の後、中心周波数を、中心周波数調整ボタンB150H、B150Lを選択することによって調整する。例えば、中心周波数を、30kHzにしたい場合には、中心周波数調整ボタンB150Hを選択する。そして、決定ボタンB200を選択する。
なお、選択にあたっては、例えば、入力ペンのようなポインティング・デバイスを用いる。
設定監視機器は、決定ボタンB200が選択されたと判断すると、選択された表示分割検知領域及び設定された値を、設定情報として自動ドアセンサ100へ送信する。
次に、マイクロコンピュータ130−5の初期設定処理について図13に示すフローチャートを用いて説明する。マイクロコンピュータ130−5は、通信回路130−7を介して設定情報を受信すると(S1301)、所定のメモリの設定テーブルに設定情報を記憶する(S1303)。
設定テーブルを図14に示す。設定テーブルは、表示分割検知領域記述領域、受光感度記述領域、及び中心周波数記述領域を有している。表示分割検知領域記述領域には、表示分割検知領域のそれぞれを特定する表示分割検知領域IDが記述される。受光感度記述領域には、各表示分割検知領域に設定された受光感度の度合いが記述される。中心周波数記述領域には、各表示分割検知領域に設定された中心周波数が記述される。
例えば、表示分割検知領域r100−10に受光感度「+1」、中心周波数「7.5kHz」が初期設定される場合、マイクロコンピュータ130−5は、表示分割検知領域記述領域「r100−10」に対応する受光感度記述領域に「+1」を、中心周波数記述領域に「7.5kHz」を、それぞれ記述する。
(2)検知処理
次に、マイクロコンピュータ130−5が行う検知処理について図15に示すフローチャートを用いて説明する。
マイクロコンピュータ130−5は、電源がONされると、予め定められた所定の投光素子及び受光素子の組み合わせに対応する分割検知領域の受光感度記述領域の値及び中心周波数記述領域の値を設定テーブル(図14参照)から取得する(S1501)。なお、自動ドアセンサ100では、(投光素子、受光素子)の組み合わせとして、(111−1、(221−1+221−4))→(111−4、(221−1+221−4))→(111−7、(221−1+221−4))→・・・→(111−2、(221−7+221−10))→・・・→(111−3、(221−2+221−5))→・・・→(111−1、(221−8+221−11))→・・・のように、所定の受光領域に対応する受光素子を固定して動作させ、当該受光領域に含まれる投光領域に投光する投光素子を、順次、動作させ、さらに、次の受光素子を動作させるように、投光素子、受光素子を動作させる。したがって、マイクロコンピュータ130−5は、設定テーブルから受光感度記述領域の値及び中心周波数記述領域の値を、表示分割検知領域r100−1→表示分割検知領域r100−4→表示分割検知領域r100−7・・・の順で取得する。なお、どの表示分割検知領域が、どの投光素子とどの受光素子との組み合わせに対応するのかは、予め所定のメモリに記憶されている。
マイクロコンピュータ130−5は、取得した受光感度記述領域の値及び中心周波数記述領域の値に基づき、受光回路130−3の可変抵抗R1、R3及び可変キャパシタC1、C3の値を設定する(S1503)。なお、自動ドアセンサ100では、予め投光素子の点灯周波数、受光素子の受光感度、つまり、可変抵抗R1、R3及び可変キャパシタC1、C3の値が基本設定として設定されている。設定テーブルの受光感度記述領域、中心周波数記述領域に値が記述されていない場合には、可変抵抗R1、R3及び可変キャパシタC1、C3の値を変更することなく、基本設定のままとする。
マイクロコンピュータ130−5は、各投光素子111−1〜111−18、各受光素子221−1〜221−24を切り換え、所定の時間、電流を流すように投光回路130−1及び受光回路130−3を動作させる(S1505)。
マイクロコンピュータ130−5は、全ての投光素子及び受光素子の組み合わせが終了したと判断すると、電源がOFFになるまで、ステップS1501〜S1507の動作を繰り返す(S1507)。
[その他の実施例]
(1)集光レンズ223A〜D : 前述の実施例においては集光レンズ223A〜Dはシリンドリカルレンズとしたが、矩形形状を有する受光領域から反射光を受光素子に集光できるものであれば例示のものに限定されない。例えば、アナモフィックレンズ、トーリックレンズ、ホログラムを利用した光学系、スリットまたは反射型ミラーであってもよい。
(2)投光素子 : 前述の実施例1においては、複数の投光素子をマトリックス状に配列したが、複数の投光領域を形成できるものであれば、例示のものに限定されない。
また、投光素子111−1〜111−18を、2個の投光ユニット110A、110Bに分けて配置したが、所定の位置に投光領域を形成できる配置であれば、投光素子の配置は限定されない。例えば、図16に示すように、投光素子111−1〜111−18を、1個の投光ユニット110Cに配置するようにしてもよい。さらに、投光素子111−1〜111−18を、3個以上の投光ユニットに分けて配置するようにしてもよい。
(3)受光素子 : 前述の実施例1においては、複数の受光素子を用いて複数の受光領域を形成したが、発光素子が形成する投光領域に対応して受光領域を形成できるものであれば、例示のものに限定されない。
(4)投光ユニット、受光ユニットの位置 : 前述の実施例1においては、各投光ユニット、各受光ユニットを矢印a3方向に沿って並列に配置することとしたが、所定の位置に投光領域、受光領域を形成できるものであれば、例示の配置に限定されない。例えば、図17に示すように、受光ユニット220A〜220Dと投光ユニット110A、110Bとを2段に分けて配置するようにしてもよい。
さらに、各投光ユニット、各受光ユニットを矢印a1方向に沿って直列に配置するようにしてもよい。
さらに、図18に示すように、受光ユニット220A〜220Dを中央付近に、投光ユニット110A、110Bをそれぞれ両端に配置するようにしてもよい。
(5)多分割レンズ113A、113B : 前述の実施例1においては、多分割レンズ113A、113Bを4分割のレンズとしたが、投光素子が発光した赤外線から複数の検知光を生成できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、3分割、5分割であってもよい。
(6)受光領域の形成方向 : 前述の実施例1においては、受光領域R220A−1を投光領域グループG110Aの投光領域R110A−(3n+1)に対応して、受光領域R220B−1を投光領域グループG110Aの投光領域R110A−(3n+2)に対応して、受光領域R220A−2を投光領域グループG110Aの投光領域R110A−(3n+3)に対応して、・・・、それぞれ形成した。つまり、各受光領域を、床面上に形成されるマトリックス状の投光領域を設置面に垂直な方向に分割した投光領域に対応して形成したが、複数の前記投光領域に対応する前記受光領域であれば、例示のものに限定されない。例えば、マトリックス状の投光領域を設置面と平行な方向に分割し、受光領域を各分割領域に含まれる投光領域に対応して形成するようにしてもよい。
(7)投光領域、受光領域の配置 : 前述の実施例1においては、投光領域をスポット状の円形形状、受光領域を矩形形状としたが、例示のものに限定されない。例えば、受光領域をスポット状の円形形状、投光領域を矩形形状としてもよい。この場合、図2における投光素子111−1〜111−18を受光素子とし、受光素子220−1〜220−24を投光素子として、配置するようにすればよい。
(8)初期設定 : 前述の実施例1においては、設定監視機器を用いて初期設定を行うとしたが、初期設定を行うことができるものであれば例示のものに限定されない。例えば、マイクロコンピュータ130−5への直接的な書き込み、記録媒体による提供によって設定情報をマイクロコンピュータ130−5に提供するようにしてもよい。
また、設定画面において、表示検知領域r100を表示することとしたが、各表示分割検知領域に対応する領域を指定できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、各表示分割検知領域に対応する領域を特定するIDを予め付与しておき、当該IDを記述することによって検知領域に対応する領域を指定するようにしてもよい。
(9)受光回路 : 前述の実施例1では、受光回路130−3は、
例えば、図19に示すように、中心周波数を固定した2つの帯域通過フィルタBPF1、BPF2を配置し、いずれかをスイッチで選択し、さらに、ゲインを可変できるアンプOPA2で増幅後に、ADC2で受光量を計測するようにしてもよい。
(10)検知の順番 : 前述の実施例1では、一の受光領域を固定し、当該受光領域に対応する投光領域を切り換える処理を繰り返すことによって、検知領域R100の検知を行うとしたが、検知領域R100の検知を行うことができるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、投光領域を、左上の投光領域R110A−1から、順次、右に切り換え、合わせて各投光領域に対応する受光領域を切り換えるようにしてもよい。
(11) 投光周波数 : 前述の実施例1では、自動ドアセンサ100において切り換えることができる中心周波数を、7.5kHz及び30kHzとしたが、その他の周波数であってもよい。
本発明に係る自動ドア用物体検出装置は、自動ドアシステムにおいて、人等の接近を検知するセンサとして用いることができる。
100・・・・・自動ドアセンサ
110A、B・・・・・投光ユニット
111−1〜16・・・・・投光素子
113A、B・・・・・多分割レンズ
220A〜D・・・・・受光ユニット
221−1〜24・・・・・受光素子
223A〜D・・・・・集光レンズ
R100・・・・・検知領域
R110A−1〜R110D−18・・・・・投光領域
R220A−1〜R220D−3・・・・・受光領域

Claims (5)

  1. 検知光を投光し、投光した前記検知光の反射光を用いて、検知領域の物体を検知する物体検出装置であって、所定の設置面に設置する物体検出装置において、
    前記物体検出装置は、
    複数の投光素子、及び、多分割レンズによって前記検知領域に投光領域を形成する投光用光学系、
    一の受光素子、及び、非分割レンズによって前記検知領域に受光領域を形成する一又は複数の受光用光学系、
    受光特性にしたがい、前記受光素子から取得する受光信号から前記反射光に関するものである検知信号を抽出する検知信号抽出部、
    を有し、
    前記投光用光学系では、
    それぞれの前記投光素子が投光した初期投光を、前記多分割レンズが、前記初期投光を光学的に分割して複数の前記検知光を生成し、前記検知光毎に前記投光領域を形成し、
    前記受光用光学系では、
    前記受光領域は、一つ以上の前記投光領域に対応して形成され、
    前記非分割レンズが、形成した前記受光領域から前記反射光を受光して、前記受光素子に集光し、
    前記検知信号抽出部は、
    前記受光素子及び前記投光素子の組み合わせに基づいて、前記受光特性を変更すること、
    を特徴とする自動ドア用物体検出装置。
  2. 請求項1に係る自動ドア用物体検出装置において、
    前記検知信号抽出部は、
    前記受光素子を切り換える切換部、
    前記受光素子からの信号を増幅する演算増幅器、
    前記演算増幅器の入力側に配置され、互いに直列に配置される第1の抵抗部及び第1のキャパシタ部、
    前記演算増幅器の帰還側に配置され、互いに並列に配置される第2の抵抗部及び第2のキャパシタ部、
    を有し、
    前記検知信号抽出部は、さらに、
    前記1の抵抗部、前記第1のキャパシタ部、前記2の抵抗部及び前記第2のキャパシタ部の値を変更することによって、前記受光特性を変更すること、
    を特徴とする自動ドア用物体検出装置。
  3. 請求項1又は請求項2に係る自動ドア用物体検出装置において、
    前記検知信号抽出部は、
    前記受光特性として、前記受光信号から前記検知信号を抽出する際の受光感度を変更すること、
    を特徴とする自動ドア用物体検出装置。
  4. 請求項1又は請求項2に係る自動ドア用物体検出装置において、
    前記検知信号抽出部は、
    前記受光特性として、前記受光信号から前記検知信号を抽出する際の周波数を変更すること、
    を特徴とする自動ドア用物体検出装置。
  5. 請求項1〜請求項4に係る自動ドア用物体検出装置のいずれかにおいて、
    前記受光特性を設定するための設定情報を獲得する設定情報獲得部、
    を有する自動ドア用物体検出装置。
JP2010079889A 2010-03-30 2010-03-30 自動ドア用物体検出装置 Pending JP2011208480A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010079889A JP2011208480A (ja) 2010-03-30 2010-03-30 自動ドア用物体検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010079889A JP2011208480A (ja) 2010-03-30 2010-03-30 自動ドア用物体検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011208480A true JP2011208480A (ja) 2011-10-20

Family

ID=44939803

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010079889A Pending JP2011208480A (ja) 2010-03-30 2010-03-30 自動ドア用物体検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011208480A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015025591A1 (ja) * 2013-08-21 2015-02-26 シャープ株式会社 近接センサ
JP2018123653A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 ナブテスコ株式会社 自動ドアシステムおよび自動ドアシステムの制御方法
WO2021106866A1 (ja) * 2019-11-26 2021-06-03 日本セラミック株式会社 焦電型赤外線検出器及び集積回路

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0581670U (ja) * 1992-04-13 1993-11-05 オプテックス株式会社 赤外線式検知装置
JPH0581774U (ja) * 1992-04-10 1993-11-05 株式会社本田電子技研 光学式物体検知装置
JPH07225282A (ja) * 1994-02-09 1995-08-22 Tokai Rika Co Ltd 物体検出装置
JPH11166979A (ja) * 1997-12-04 1999-06-22 Nabco Ltd 物体検出装置の実効検出エリア設定方法及び実効検出エリア設定システム
JP2008291598A (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Nabtesco Corp 自動ドア、自動ドアセンサ及び自動ドア用調整装置
JP2009276065A (ja) * 2008-05-12 2009-11-26 Nabtesco Corp 自動ドア用センサ

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0581774U (ja) * 1992-04-10 1993-11-05 株式会社本田電子技研 光学式物体検知装置
JPH0581670U (ja) * 1992-04-13 1993-11-05 オプテックス株式会社 赤外線式検知装置
JPH07225282A (ja) * 1994-02-09 1995-08-22 Tokai Rika Co Ltd 物体検出装置
JPH11166979A (ja) * 1997-12-04 1999-06-22 Nabco Ltd 物体検出装置の実効検出エリア設定方法及び実効検出エリア設定システム
JP2008291598A (ja) * 2007-05-28 2008-12-04 Nabtesco Corp 自動ドア、自動ドアセンサ及び自動ドア用調整装置
JP2009276065A (ja) * 2008-05-12 2009-11-26 Nabtesco Corp 自動ドア用センサ

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015025591A1 (ja) * 2013-08-21 2015-02-26 シャープ株式会社 近接センサ
JP2018123653A (ja) * 2017-02-03 2018-08-09 ナブテスコ株式会社 自動ドアシステムおよび自動ドアシステムの制御方法
WO2021106866A1 (ja) * 2019-11-26 2021-06-03 日本セラミック株式会社 焦電型赤外線検出器及び集積回路
GB2603712A (en) * 2019-11-26 2022-08-10 Nippon Ceram Co Ltd Pyroelectric-type infrared detector and integrated circuit
JP7300375B2 (ja) 2019-11-26 2023-06-29 日本セラミック株式会社 焦電型赤外線検出器及び集積回路
GB2603712B (en) * 2019-11-26 2023-10-11 Nippon Ceram Co Ltd Pyroelectric-type infrared detector and integrated circuit
US11796387B2 (en) 2019-11-26 2023-10-24 Nippon Ceramic Co., Ltd. Pyroelectric-type infrared detector and integrated circuit

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2754195C (en) Automatically configuring of a lighting
JP2007053096A (ja) 光センサ照明スイッチ
JP6290373B2 (ja) 不正変更対策の昼光採光システム
JP2015072278A (ja) 粒子の検出
WO2008091528A2 (en) Motion sensor with led alignment aid
TW201636643A (zh) 檢測裝置、負載控制裝置及負載控制系統
JP2011208480A (ja) 自動ドア用物体検出装置
US20150069916A1 (en) Kinematic light control system
JP3789757B2 (ja) 物体検出装置
JP2013061273A (ja) 近赤外線及び遠赤外線を用いる物体検知装置
JP2009218243A (ja) 光学レンズと、この光学レンズを使用した照明装置及び受光装置
JP2003222679A (ja) 能動型赤外線センサ
JP2003518346A (ja) ユーザーと電子装置との間におけるインターフェースユニット
US7876056B2 (en) Multiple sensor variable illumination level lighting system
JP4548276B2 (ja) 点灯装置及び照明装置
KR101975861B1 (ko) 조도감지센서가 구비된 적외선 불꽃감지기
JPH11260215A (ja) 光電センサおよび多光軸光電センサ
JPH11160238A (ja) 光電式煙感知器
JP6151364B2 (ja) ミラー素子の配向を決定する監視系およびeuvリソグラフィシステム
JP4030236B2 (ja) 対向式検出器
JP2012113909A (ja) 照明器具
RU2541889C2 (ru) Способ для выбора управляемого устройства
RU2277005C1 (ru) Способ автоматического определения выигрышной комбинации при игре в рулетку и устройство для его осуществления
JPH05135281A (ja) 多点スポツト式エリア監視装置
JP2021018564A (ja) 煙感知器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130310

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140107

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140310

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140916

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20150127