JP2011206469A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子部品の過熱を抑えることができる遊技機を提供する。
【解決手段】
画像制御回路105を構成するCPU等の電子部品の温度を検知する温度検知手段50と、温度検知手段が検知した温度が、予め前記電子部品の耐熱限界温度以下に設定された第1閾値に達したか否かを判定する判定部とを有する。画像出力停止手段は、温度検知手段50が検知した温度が第1閾値に達したと判定した場合、温度検知手段50が検知した温度が第1閾値に達し、所定の電子部品の温度が異常であることを報知する。
【選択図】図17

Description

本発明は、温度センサが設けられており、CPUの過熱を抑えることができる遊技機に関する。
遊技機の制御基板に実装されたCPUは様々な処理を行い、発熱する。近年では、液晶表示装置による演出の高度化・複雑化から、その液晶表示装置を制御する画像制御基板のCPU(GPU)の処理数も膨大している。これに伴って、画像制御基板のCPUに必要なクロック周波数が大きくなるので、画像制御基板のCPUによる発熱作用が大きくなる。この結果、画像制御基板、特にCPU自体が過熱状態になる。このように画像制御基板のCPUが過熱状態になると、CPUや他の制御素子等の故障による誤作動によって、遊技機の演出の中心的な役割を果たす液晶表示装置の演出に不具合が生じる。また、この過熱状態が続くと、CPUが焼き付き再生不可能になると共に、周辺の制御基板に悪影響を与える。
このような不具合等を防止すべく、CPUが実装された制御基板に、冷却フィンが一体化されたカバー部材と、温度センサとが設置された遊技機がある。冷却フィンは、小型モータと当該小型モータの回転軸に接続された回転翼とを備えており、検出温度の範囲と回転翼の回転速度とが対応付けられているので、温度センサの検出温度に応じて回転翼(小型モータの回転軸)の回転速度が変化する(例えば、特許文献1参照)。例えば、検出温度が25℃未満では回転翼の回転速度を0rpm.とし(回転翼を停止させ)、25℃以上30℃未満では回転速度を180rpm.とし、30℃以上では360rpm.とする。このように、CPUを空冷することによってCPUの過熱を抑えることで、演出等の不具合が防止されている。
特開平10−24146号公報
しかしながら、この場合、冷却ファンの故障や、冷却ファンの回転翼への異物の挿入等によって、冷却ファンが作動しなくなると、CPUの過熱を抑えることができなくなり、CPUが故障してしまう。
本発明の目的は、上記の背景を鑑みて、CPUの過熱を抑える遊技機を提供することである。
第1の発明は、画像出力装置を備える遊技機であって、少なくとも遊技の基本的な進行を制御する主制御回路と、前記画像出力装置に表示される画像を制御する画像制御回路と、前記画像制御回路を構成する所定の電子部品の温度を検知する温度検知手段と、前記温度検知手段が検知した温度が、予め前記電子部品の耐熱限界温度より低い第1閾値に達したか否かを判定する判定部と、前記判定部が、前記温度検知手段が検知した温度が前記第1閾値に達したと判定した場合、前記温度検知手段が検知した温度が前記第1閾値に達し、前記所定の電子部品の温度が異常であることを報知する警告報知手段と、を有することを特徴とする。
第2の発明は、前記判定部が、前記温度検知手段が検知した温度が予め前記第1閾値より高く前記耐熱限界温度以下に設定された第2閾値に達したと判定した場合、前記主制御回路による遊技の進行の制御は継続させつつ、前記画像制御回路による画像の制御は停止させる画像出力停止手段を有することを特徴とする。
第3の発明は、前記判定部が、前記温度検知手段が検知した温度が前記第2閾値に達したと判定した場合、前記画像出力停止手段が前記画像制御回路による画像の制御を停止させる前に、前記画像制御回路による画像の制御を停止させることを報知する画像出力停止報知手段と、を有することを特徴とする。
第4の発明は、前記温度検知手段の検知対象となる前記所定の電子部品の温度を冷却する冷却装置を有し、
前記冷却装置は、前記画像制御回路に電力が供給されることを契機に作動することを特徴とする。
警告手段によって、温度検知手段が検知した温度が、耐熱限界温度より低い第1閾値に達すると、温度検知手段の検知対象となる検知部品(以下、「検知部品」という)の温度が第1閾値に達し、検知部品の温度が異常、すなわち、正常な範囲を逸脱している状態であることが報知される。このように、検知部品の温度が耐熱限界温度(許容温度)に達する前に、警告されることで、検知部品の過熱状態を抑えることができる。
温度検知手段が検知した温度が、温度検知手段の検知対象となる電子部品の耐熱限界温度以下に設定された第1閾値に達すると、画像出力停止手段によって画像制御回路による画像の制御が停止する。つまり、画像制御回路の主要な処理が停止されるので、検知部品の温度が上昇し、過熱状態となることを確実に抑えることができる。さらに、検知部品周辺の他の電子部品や他の制御回路の故障も防ぐことができる。また、結果的に、検知部品が第2閾値に達して、画像出力装置に画像が表示されなくなったとしても、そのことが事前に示唆又は報知されているので、突然(予告無しに)画像出力装置から画像が出力されなくなるよりは、遊技者が抱く不快感を軽減することができる。
画像出力停止手段は、主制御回路による遊技の進行の制御は継続させつつ、画像制御回路による画像制御を停止させるので、遊技者が被る不利益を軽減することができる。これは、例えば、大当たり遊技中や大当たりの当選確率が高確率状態等の遊技者に有利な状態中に、検知部品の温度が第2閾値に達しても、遊技そのものは継続されるからである。この結果、遊技者が得た利益は奪われずに済むことになる。
なお、遊技機が画像制御回路以外に演出に係る他の演出制御回路(例えば、ランプ制御回路)を有する場合、画像出力停止手段がその他の演出制御回路による制御も継続させると、遊技の興趣の低下を抑えることができる。さらに、画像出力停止手段が画像制御回路による画像制御を停止させたことを契機に、他の演出制御回路を変更することができる。例えば、画像制御回路による画像制御が停止されていない全体として正常な状態での演出より派手な演出に変更する。この結果、画像による演出が行われなくなった分が補填され、遊技の興趣の低下を抑えることができる。
画像出力停止報知手段によって、画像制御回路による画像制御が停止される前に、画像制御回路による画像制御の停止が報知されるので、突然画像出力装置から画像が出力されなくなっても、遊技者は慌てることなく安心して遊技を継続することができる。
また、画像制御回路に電力が供給される際に、冷却装置が作動すると、検知部品の温度の上昇を抑えつつ、安定させることができる。この結果、画像出力装置による画像表示の不具合を軽減することができる。
画像制御回路を構成する所定の電子部品の温度を検知する温度検知手段と、温度検知手段が検知した温度が、予め電子部品の耐熱限界温度以下に設定された第1閾値に達したか否かを判定する判定部と、判定部が、温度検知手段が検知した温度が第1閾値に達したと判定した場合、温度検知手段が検知した温度が第1閾値に達し、所定の電子部品の温度が異常であることを報知する警告報知手段と、を有するので、温度検知の対象となる電子部品が過熱状態になることを抑えることができる。
本実施形態の遊技機の正面図である。 図1の遊技機の背面図である。 制御手段のブロック図である。 (a)は図3の画像制御基板のブロック図、(b)は図4(a)の冷却装置の斜視図である。 主制御基板におけるメイン処理を示すフローチャートである。 主制御基板におけるタイマ割込処理を示すフローチャートである。 主制御基板における入力制御処理を示すフローチャートである。 主制御基板における特図特電制御処理を示すフローチャートである。 演出制御基板におけるメイン処理を示すフローチャートである。 演出制御基板におけるタイマ割込処理を示すフローチャートである。 演出制御基板におけるコマンド受信処理を示すフローチャートである。 (a)は、演出制御基板における警告演出実行処理を示すフローチャート、(b)は演出制御基板における警告演出終了処理を示すフローチャートである。 演出制御基板における電断エラー報知処理を示すフローチャートである。 演出制御基板における警告演出継続判定処理を示すフローチャートである。 画像制御基板におけるメイン処理を示すフローチャートである。 画像制御基板におけるタイマ割込処理を示すフローチャートである。 画像制御基板における入力制御処理を示すフローチャートである。 画像制御基板における温度管理制御処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら具体的に説明する。
遊技機1は、遊技盤2を備えており、この遊技盤2の中央部には液晶表示装置等からなる画像出力装置13が枠体14に嵌め込まれて一体化されたセンター役物が設けられている。すなわち、センター役物を構成する枠体14の周囲に臨む遊技盤2上には遊技領域5が形成されている。また、遊技機1は遊技球を発射するための遊技球発射機構を備えており、遊技球発射機構は回動可能に配置された操作ハンドル3を有している。遊技者が操作ハンドル3に触れると、操作ハンドル3内にあるタッチセンサ3bが、操作ハンドル3に遊技者が触れたことを検知し、発射制御基板106にタッチ信号を送信する。
発射制御基板106は、タッチセンサ3bからタッチ信号を受信すると、発射用ソレノイド3cの通電を許可する。そして、操作ハンドル3の回転角度を変化させると、操作ハンドル3に連結されているギアが回転すると共に、ギアに連結した発射ボリュームのつまみ3aが回転する。この発射ボリュームのつまみ3aの検出角度に応じた電圧が、発射用ソレノイド3cに印加される。なお、操作ハンドル3、発射ボリュームのつまみ3a、タッチセンサ3b、及び、発射用ソレノイド3cによって本発明の遊技球発射機構が構成される。
そして、発射用ソレノイド3cに電圧が印加されると、発射用ソレノイド3cが印加電圧に応じて作動すると共に、操作ハンドル3の回動角度(発射ボリュームのつまみ3aの回転角度)に応じた強さ(以下、「遊技球発射強度」という)で、遊技領域5に向けて遊技球が発射される。発射された遊技球は、レール4a,4b間を上昇して遊技盤2の上部に達した後、遊技領域5内を落下(流下)する。このとき、遊技球は遊技領域5に設けられた複数の釘や風車との衝突によって、予測不能に落下する。
遊技領域5には、複数の一般入賞口11が設けられている。各一般入賞口11には、一般入賞口検出センサ11aが設けられており、この一般入賞口検出センサ11aが遊技球の入球を検出すると、所定の賞球(例えば10個の遊技球)が払い出される。
また、遊技領域5には、遊技球の通過が可能な第1入賞ゲート9、第2入賞ゲート10が設けられている。第1入賞ゲート9には、遊技球の通過を検出する第1ゲート検出センサ9aが設けられており、第2入賞ゲート10、遊技球の通過を検出する第2ゲート検出センサ10aが設けられており、これらのゲート検出センサ9a、10aが遊技球の通過を検出すると普通図柄の抽選が行われる。
さらに、遊技領域5の下部で、画像出力装置13の下方には、不変であり、且つ、常時入賞可能な第1始動口6が設けられている。第1始動口6には遊技球の入球を検出する第1始動口検出センサ6aが設けられており、この検出センサ6aが遊技球の入球を検出すると、第1特別図柄の抽選行われる。なお、第1始動口検出センサ6aが遊技球の入球を検出した場合、所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
また、入賞ゲート10の下流側には、可変であり、且つ、入賞可能な状態と入賞不可能な状態とが切り換えられる第2始動口7が設けられている。第2始動口7は、第2始動口制御装置70によって、入賞可能な状態又は入賞不可能な状態に切り換えられる。第2始動口制御装置70は可動片70bを具備しており、可動片70bは所定条件が成立する場合にのみ作動する。すなわち、通常は(所定条件が成立する以外は)、停止している(未作動の)可動片70bによって第2始動口7への入賞経路が断たれており、第2始動口は入賞不可能な状態に制御される。一方、所定条件が成立すると可動片70bが作動することによって、第2始動口7への入賞経路が形成されて第2始動口7は入賞可能な状態になる。なお、ここでの所定条件とは、上述した普通図柄の抽選において、当たりに当選することである。
第2始動口7にも、遊技球の入球を検出する第2始動口検出センサ7aが設けられており、この検出センサ7aが遊技球の入球を検出すると、第2特別図柄の抽選が行われる。検出センサ7aが遊技球の入球を検出した場合、所定の賞球(例えば3個の遊技球)が払い出される。
図1に示すように、上記第2入賞ゲート10の下方には、可変であり、且つ、入賞可能な状態と入賞不可能な状態とが切り換えられる大入賞口8が設けられている。大入賞口8は、大入賞口制御装置80によって、入賞可能な状態又は入賞不可能な状態に切り換えられる。大入賞口制御装置80は回転扉80bを具備しており、回転扉80bは所定条件が成立する場合にのみ作動する。すなわち、通常は(所定条件が成立する以外は)、停止している(未作動の)回転扉80bによって大入賞口8への入賞経路が断たれており、大入賞口8は入賞不可能な状態に制御される。一方、所定条件が成立すると可動片70bが作動することによって、第2始動口7への入賞経路が形成されて第2始動口7は入賞可能な状態になる。なお、ここでの所定条件とは、上述した第1特別図柄の抽選及び第2特別図柄の抽選(以下において、第1特別図柄の抽選及び第2特別図柄の抽選の双方を指す場合、単に「特別図柄の抽選」という)において、特賞に当選することである。
大入賞口8には大入賞口検出センサ8aが設けられており、この大入賞口検出センサ8aが遊技球の入賞を検出した場合、予め設定された賞球(例えば15個の遊技球)が払い出される。
上記遊技領域5の最下部には、第1始動口6、第2始動口7、大入賞口8及び一般入賞口11のいずれにも入賞しなかった遊技球を排出するための排出口12が設けられている。
上記遊技盤2には、さまざまな演出を行う演出装置が設けられている。具体的には、上述した画像出力装置13の他に、この画像出力装置13の上方に演出用役物装置15が設けられている。この演出用役物装置15の動作によって、演出を一層派手にして遊技者にさまざまな期待感を与えることができる。さらに、遊技盤2の上部および下部には、複数の可動式ライト16aを具備する演出用照明装置16が設けられている。各ライト16aの光の照射方向や発光色が変更されることで、さまざまな光の演出が行われる。また、遊技盤2の上部に設置された演出用照明装置16の水平方向外側には、音声出力装置17が設けられており、音の高さや音量が変更されることで、さまざまな音声の演出が行われる。
画像出力装置13には、主に遊技の進行に応じた画像が表示される。そのなかでも高い頻度で行われる演出は、遊技球の第1始動口6または第2始動口7への有効な入賞に基づき特別図柄の抽選に対応して行われる抽選演出である。抽選演出では、基本的には、まず演出図柄を構成する装飾図柄が所定の態様で所定時間変動した後に、停止する(以下、演出図柄が停止状態で表示されることを「演出図柄の停止表示」といい、演出図柄が変動状態で表示されることを「演出図柄の変動表示」という)。演出図柄の停止表示は、当該抽選演出が終了することを意味する。なお、演出図柄が複数の装飾図柄で構成される場合、全ての装飾図柄が停止表示されることをもって演出図柄の停止表示という。
なお、特別図柄の抽選又は特別遊技が所定期間行われない待機状態(所謂、客待ち状態)になると、デモ演出が行われる。
演出ボタン18は、押圧操作可能に構成されており、遊技においては、例えば、上記画像出力装置13に演出ボタン18を操作するようなメッセージが表示されたときにのみその操作が有効となる。演出ボタン18には、演出ボタン検出スイッチ18aが設けられており、この演出ボタン検出スイッチ18aが遊技者の操作を検出すると、後述する演出制御基板102に演出ボタン操作検出信号を送信し、この操作に応じて特別な演出が実行される。
また、遊技領域5の下方には、第1特別図柄表示装置19並びに第2特別図柄表示装置20、普通図柄表示装置21からなる図柄表示装置、第1特別図柄保留数表示装置22、第2特別図柄保留数表示装置23並びに普通図柄保留数表示装置24からなる保留数表示装置、及び、時短状態表示装置26からなる状態表示装置が設けられている。
特別図柄表示装置19、20は、始動口6、7に遊技球が入賞することを条件に行われる特別図柄の抽選の結果を表示する装置である。特別図柄の抽選の結果には特別図柄が設定されており、特別図柄の抽選が行われると、当該抽選の結果に応じた特別図柄が特別図柄表示装置19、20に停止状態で表示される。つまり、特別図柄表示装置19、20における特別図柄の停止表示は、当該特別図柄の抽選の結果の報知となる。なお、第1始動口6への入賞に基づく特別図柄の抽選に対しては第1特別図柄表示装置19で特別図柄が表示され、第2始動口7への入賞に基づく特別図柄の抽選に対しては第2特別図柄表示装置20で特別図柄が表示される。以下、第1特別図柄表示装置19に表示される特別図柄を第1特別図柄と称し、第2特別図柄表示装置20に表示される特別図柄を第2特別図柄と称する。
特別図柄表示装置19、20は、例えばそれぞれ複数のLEDを具備しており、大当たりに当選した場合には大当たりに対応する特定のLEDが点灯し、ハズレであった場合にはハズレに対応する特定のLEDが点灯する。このようにして特別図柄表示装置19、20が具備するLEDが点灯することによって現される文字、図形及び模様等が特別図柄を構成するが、この特別図柄が停止する前には必ず所定時間変動する。すなわち、1回の特別図柄の抽選に対して、特別図柄表示が行われ、1回の特別図柄表示においては、特別図柄の変動表示及び特別図柄の停止表示が行われる。
普通図柄表示装置21は、入賞ゲート10を遊技球が通過することを条件に行われる普通図柄の抽選の結果を表示する装置である。普通図柄の抽選の結果には普通図柄が設定されており、普通図柄の抽選が行われると、当該抽選の結果に応じた普通図柄が普通図柄表示装置21に停止状態で表示される。つまり、普通図柄表示装置21における普通図柄の停止表示は、当該普通図柄の抽選の結果の報知となる。
普通図柄表示装置21は、例えば複数のLEDを具備しており、当たりに当選した場合には当たりに対応する特定のLEDが点灯し、ハズレであった場合にはハズレに対応する特定のLEDが点灯する。このようにして普通図柄表示装置21が具備するLEDが点灯することによって現される文字、図形及び模様等が普通図柄を構成するが、この普通図柄が停止する前には必ず所定時間変動する。すなわち、1回の普通図柄の抽選に対して、普通図柄表示が行われ、1回の普通図柄表示においては、普通図柄の変動表示及び普通図柄の停止表示が行われる。
ところで、特別図柄の変動表示中や特別遊技中に、始動口6、7に遊技球が入賞しても、即座に特別図柄の変動表示が行われて特別図柄の抽選の結果が報知されない。この場合、一定条件下で特別図柄の変動表示(特別図柄の抽選の結果の確定的な報知)が保留される。特別図柄の変動表示を保留できる個数には上限が設けられており、その上限値は各始動口6、7に対して「4」と設定されている。すなわち、各始動口6、7に対して特別図柄の変動表示、すなわち、特別図柄の抽選の権利を4個まで保留することができる。そして、第1特別図柄保留数表示装置22は第1始動口6に対応し、第2特別図柄保留数表示装置23は第2始動口7に対応しており、それぞれの表示装置22、23には現時点の保留数(U1、U2)が所定の態様で表示される。普通図柄の変動表示についても同様に、上限保留数が4個に設定されており、その保留数が、普通図柄保留数表示装置24において表示される。
また、図2に示すように、遊技盤2の裏面には、主制御基板101、演出制御基板102、払出制御基板103、ランプ制御基板104、画像制御基板105、発射制御基板106、及び、電源基板107を含む基板ユニットからなる制御手段100が設けられている。電源基板107には遊技機に電力を供給するための電源プラグや、電源スイッチが設けられている。
(制御手段の内部構成)
次に、図3を用いて、遊技の進行を制御する制御手段100について説明する。主制御基板101は遊技の基本動作を制御する。この主制御基板101は、メインCPU101a、メインROM101b、メインRAM101cを備えている。メインCPU101aは、各検出センサやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM101bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、各装置や表示装置を直接制御したり、あるいは演算処理の結果に応じて他の基板に所定のコマンドを送信したりする。メインRAM101cは、メインCPU101aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
上記主制御基板101の入力側には、第1始動口検出センサ6a、第2始動口検出センサ7a、大入賞口検出センサ8a、第1入賞ゲート検出センサ9a、第2入賞ゲート検出センサ10a、及び、一般入賞口検出センサ11aが接続されており、入力ポート(図示せず)を介して各センサに対応した検出信号が主制御基板101に入力する。
主制御基板101の出力側には、第2始動口制御装置70の可動片70bを動かす第2始動口開閉ソレノイド70c、及び、大入賞口制御装置80の開閉扉80bを動かす大入賞口開閉ソレノイド80cが接続されており、出力ポート(図示せず)を介して各ソレノイドを制御する信号が出力される。また、主制御基板101の出力側には、第1特別図柄表示装置19、第2特別図柄表示装置20、普通図柄表示装置21、第1特別図柄保留数表示装置22、第2特別図柄保留数表示装置23及び普通図柄保留数表示装置24が接続されており、出力ポート(図示せず)を介して各表示装置を制御する信号が出力される。
さらに、主制御基板101の出力側には遊技情報出力端子板108が接続されており、出力ポート(図示せず)を介して、所定の遊技に関する情報(以下、遊技情報という)が変換された外部信号として出力される。遊技情報出力端子板108には遊技情報表示装置700及び遊技店のホールコンピュータが接続されており、上記の所定の遊技情報(外部信号)が遊技情報出力端子板108から遊技情報表示装置700及びホールコンピュータに送信される。所定の遊技情報が遊技情報表示装置700で出力(表示)されることで、遊技者は遊技店に設置された遊技機(台)選びの判断材料が提供されることになる。一方、所定の遊技情報がホールコンピュータに接続された表示装置やプリンターで出力(表示・印刷)されることで、遊技店は各遊技機の稼働状況を把握することができる。
なお、本実施の形態では、遊技情報出力端子板108と遊技情報表示装置700とが接続され、遊技情報表示装置700とホールコンピュータとが接続されているが、接続態様はこれに限られるものでなく、遊技情報出力端子板108とホールコンピュータとが接続され、ホールコンピュータと遊技情報表示装置700とが接続される態様でも、接続遊技情報出力端子板108から遊技情報表示装置700及びホールコンピュータの双方に直接接続される態様でもよい。
演出制御基板102は、主に遊技中や待機中等の各演出を制御する。この演出制御基板102は、サブCPU102a、サブROM102b、サブRAM102cを備えており、主制御基板101に、当該主制御基板101から演出制御基板102への一方向に通信可能に接続されている。また、演出制御基板102の入力側には、演出ボタン検出スイッチ18aが接続されており、演出ボタン18の操作が行われたことを示す演出ボタン検出信号が演出制御基板102に入力する。
サブCPU102aは、主制御基板101から送信されたコマンド、または、上記演出ボタン検出SW18aやタイマからの入力信号に基づいて、サブROM102bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、コマンドをランプ制御基板104、画像制御基板105、又は、後述する演出情報出力端子板110に送信する。サブRAM102cは、サブCPU102aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
払出制御基板103は、遊技球の発射制御と遊技球の払い出し制御とを行う。この払出制御基板103は、払出CPU103a、払出ROM103b、払出RAM103cを備えており、主制御基板101及び発射制御基板106に対して、双方向に通信可能に接続されている。
払出CPU103aの入力側には、遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計数スイッチ31aが接続されており、これらからの払出球検知信号とタイマからの入力信号とに基づいて、払出ROM103bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、当該処理に基づいて、対応するデータを主制御基板101に送信する。
払出制御基板103の出力側には、貯留タンク30から所定数の遊技球を遊技者に払い出すための払出装置31の払出駆動部31bが接続されている。払出CPU103aは、主制御基板101から送信された賞球要求信号に基づいて、払出ROM103bから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うとともに、払出装置31を制御して所定の遊技球を遊技者に払い出す。このとき、払出RAM103cは、払出CPU103aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
また、払出CPU103aは遊技球貸出装置800が払出制御基板103に接続されているか否かを確認し、遊技球貸出装置800が接続されていれば、発射制御基板106に遊技球を発射させることを許可する発射制御データを送信する。
発射制御基板106は、払出制御基板103から発射制御データを受信すると発射の許可を行う。そして、タッチセンサ3bからのタッチ信号及び発射ボリューム3aからの入力信号を読み出し、発射用ソレノイド3cを通電制御し、遊技球を発射させる。
本実施の形態では、発射用ソレノイド3cの回転速度は、発射制御基板106に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。これにより、1分間における発射される遊技球の個数は、発射ソレノイドが1回転する毎に1個発射されるため、約99.9(個/分)となる。
ランプ制御基板104は、上記各基板と同様に、ランプCPU104a、ランプROM104b、ランプRAM104cを備えており、遊技盤2に設けられた演出用照明装置16を点灯制御したり、演出用照明装置16の光の照射方向を変更するためのモータに対する駆動制御をしたりする。また、演出用役物装置15を作動させるソレノイドやモータ等の駆動源を通電制御する。このランプ制御基板104は、演出制御基板102に接続されており、演出制御基板102から送信されたコマンドに基づいて、上記の各制御を行うこととなる。
画像制御基板105は、少なくとも画像出力装置13に表示される動画や静止画等の画像に係る画像データを生成する画像生成部105Bと、音声出力装置17から出力される音楽等の音に係る音データを生成する音声生成部105Cと、画像生成部105B及び音声生成部105Cを統括制御する統括部105Aとを有する。
画像制御基板105の統括部105Aは、演出制御基板102から送信される演出確定コマンド等を受信し、統括部105Aの統括CPU105Aaが、画像出力装置13に表示される画像及び音声出力装置17から出力される音声の全体的な制御を行う。統括CPU105Aaには、統括ROM105Abが接続されており、統括ROM105Abには、統括CPU105Aaに命令するオペレーティングシステムやアプリケーション等の制御プログラムが格納されている。
画像制御基板105の統括部105Aの入力側には、温度検知センサ50が接続されており、入力ポート(図示せず)を介してセンサからの温度検知信号が統括部105Aに入力する。また、統括部105Aの出力側には、後述する画像生成部105Bの画像CPU105Baを冷却するための冷却装置51の冷却駆動部51bが接続されている。
温度検知センサ50は、画像生成部105Bを構成する回路に組み込まれており、温度を示す温度検知信号を統括部105Aに定期的に送る。なお、本実施の形態では、温度検知信号が統括部105Aに直接送られる構成となっているが、温度検知信号が画像生成部105Bに中継させて統括部105Aに送る構成としてもよい。
冷却駆動部51bを作動させる冷却装置作動信号は、画像制御基板105の電源投入時に統括部105Aから送信される。このように、画像CPU105Baを冷却するのは、画像CPU105Baは、画像制御基板105の他のCPUや他の基板のCPUより煩雑な処理を行い、それらに比べて非常に熱を持ち易いからである。図4(a)、図4(b)に示すように、冷却装置51は、画像CPU105Baを取り囲んだ状態で画像制御基板105に取り付けられている。冷却装置51は、基部51cと回転翼51bとで構成されており、冷却駆動部51bに接続された回転翼51aが回転することによって、画像CPU105Baを含む冷却装置51に囲まれた空間の空気が排出される。
統括CPU105Aaは、画像生成部105Bの画像CPU105Ba、及び、音声生成部105Cの音声CPU105Caに接続され、画像CPU105Baは、最終的には画像出力装置13に表示させる画像に対応する画像信号を生成し、生成した画像信号を画像出力装置13の駆動回路に送信する。一方、音声CPU105Caは、最終的には音声出力装置17から出力させる音声に対応する音声信号を生成し、生成した音声信号を音声出力装置17の駆動回路に送信する。
画像CPU105Baには、画像CPU105Baの実行する制御プログラムや画像データが記憶されている画像ROM105Bbが接続されており、画像CPU105Baの動作に必要な制御プログラムが読み出されるようになっている。画像ROM105Bbは、画像出力装置13に表示する画像、例えば、装飾図柄や装飾図柄の背景を構成する、景色、キャラクター、及びアイテム等の背景画像に係る画像データも予め記憶されている。また、画像CPU105Baは、画像ROM105Bbに記憶されている画像データを予め書き込むと共に、生成した画像データを記憶させるVRAM105Bcにも接続されている。
なお、画像CPU105Baは、画像出力装置13に対して、背景画像表示処理、装飾図柄表示処理、キャラクター画像表示処理など各種画像処理を実行するが、背景画像、装飾図柄画像、キャラクター画像は、画像出力装置13の表示画面上において重畳表示される。すなわち、装飾図柄画像やキャラクター画像は背景画像よりも手前に見えるように表示される。このとき、同一位置に背景画像と図柄画像が重なる場合、Zバッファ法など周知の陰面消去法により各画像データのZバッファのZ値を参照することで、図柄画像を優先してVRAM105Bcに記憶させる。
一方、音声CPU105Caにも、音声CPU105Caの実行する制御プログラムや音声データが記憶されている音声ROM105Cbが接続されており、音声CPU105Caの動作に必要な制御プログラムが読み出されるようになっている。音声CPU105Caには、音声出力装置17から出力される音声に係る音声データも予め記憶されている。また、音声CPU105Caは、生成した音声データを記憶させる音声RAM105Ccにも接続されている。
遊技情報出力端子板108は、主制御基板101において生成された外部信号を遊技店のホールコンピュータ及び遊技情報表示装置700に伝達するための中継的な基板である。本実施形態においては、遊技情報出力端子板108は出力側で遊技情報表示装置700にのみ直接接続されており、遊技情報表示装置700を介してホールコンピュータに接続されている。遊技情報出力端子板108は、主制御基板101と配線接続され、遊技店のホールコンピュータ等と接続をするためのコネクタが設けられている。
払出情報出力端子板109は、払出制御基板103において生成された、賞球払出個数を示す賞球要求信号及び貸し球払出個数を示す球貸要求信号をホールコンピュータに出力するための中継的な基板である。本実施形態においては、払出情報出力端子板109も遊技情報表示装置700を介してホールコンピュータに接続されている。払出情報出力端子板109は、払出制御基板103と配線接続され、遊技店のホールコンピュータ等と接続をするためのコネクタが設けられている。
演出情報出力端子板110は、画像CPU105Baが過熱状態になったことを示す画像制御基板温度エラー信号をホールコンピュータに出力するための中継的な基板である。本実施形態においては、演出情報出力端子板110も遊技情報表示装置700を介してホールコンピュータに接続されている。演出情報出力端子板110は、画像制御基板105と配線接続され、遊技店のホールコンピュータ等と接続をするためのコネクタが設けられている。
なお、本実施の形態では遊技情報出力端子板108、払出情報出力端子板109、及び、画像情報出力端子板110は遊技情報表示装置700を介してホールコンピュータに接続されているが、これらの情報出力端子板108〜110から遊技情報表示装置700及びホールコンピュータの双方に接続される構成でもよい。また、情報出力端子板108〜110はホールコンピュータを介して遊技情報表示装置700に接続される構成でもよい。
電源基板107は、コンデンサからなるバックアップ電源を備えており(図示せず)、遊技機に供給する電源電圧を監視し、電源電圧が所定値以下となったときに、電断検知信号を主制御基板101に出力する。より具体的には、電断検知信号がハイレベルになるとメインCPU101aは動作可能状態になり、電断検知信号がローレベルになるとメインCPU101aは動作停止状態になる。バックアップ電源はコンデンサに限らず、例えば、電池でもよく、コンデンサと電池とを併用して用いてもよい。
(主制御基板のメイン処理)
図5を用いて、主制御基板101のメイン処理を説明する。電源基板107により主制御基板101に電源が供給されると、メインCPU101aにシステムリセットが発生し、以下のメイン処理が行われる。
まず、ステップS10において、初期化処理を行う。この処理において、電源投入に応じて、メインROM101bから起動プログラム及び遊技の進行を制御するメイン制御プログラムを読み込むとともに、メインCPU101aの周辺デバイス及びメインRAM101cの各記憶領域の初期設定を行う。この結果、メイン制御プログラムが作動して、主制御基板101における以下の処理を行う。
ステップS20において、リーチ判定用乱数値、特図変動パターン判定用乱数値等で構成される特別図柄の変動表示における特図変動パターンを決定するための乱数の更新を行う。
ステップS30において、大当たり判定用初期値乱数、特別図柄判定用初期値乱数、当たり判定用初期値乱数等で構成される初期値乱数の更新を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、ステップS20とステップS30との処理を繰り返し行う。
(主制御基板のタイマ割込処理)
図6を用いて、主制御基板101のタイマ割込処理を説明する。主制御基板101に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
まず、ステップS100において、メインCPU101aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS110において、特別図柄の変動時間の更新処理、特別図柄の停止時間の更新処理、オープニング時間の更新処理、大入賞口8の開閉時間の更新処理等を行う特別遊技タイマカウンタ、及び、普通図柄の変動時間の更新処理、普通図柄の停止時間の更新処理、並びに、第2始動口7の開閉時間の更新処理等を行う補助遊技タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。
ステップS120において、大当たり判定用乱数値、特別図柄判定用乱数値、当たり判定用乱数値の乱数更新処理を行う。具体的には、それぞれの乱数カウンタを+1加算して、乱数カウンタを更新する。なお、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを0に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時の初期値乱数の値から乱数を更新する。
ステップS130において、大当たり判定用初期値乱数カウンタ、特別図柄用初期値乱数カウンタ、当たり判定用初期値乱数カウンタを+1加算して乱数カウンタを更新する初期値乱数更新処理を行う。
ステップS200において、入力制御処理を行う。この処理において、所定の検出センサから新たに有効な信号が送信されたか否か判定する入力制御処理を行う。詳しくは、図7を用いて後述する。
ステップS300において、第1特別図柄表示装置19、第2特別図柄表示装置20、第1特別図柄保留数表示装置22、第2特別図柄保留数表示装置23、及び、大入賞口制御装置80の制御(特別図柄系装置の制御)を行うための特図特電制御処理(特別図柄係処理)を行う。詳しくは、図8を用いて後述する。
ステップS400において、普通図柄表示装置21、普通図柄保留数表示装置24、第2始動口制御装置70の制御(普通図柄系装置の制御)を行うための普図普電制御処理(普通図柄系処理)を行う。
ステップS500において、払出制御処理を行う。この処理において、始動口(第1始動口6、第2始動口7)、大入賞口8、及び、一般入賞口11に対応する賞球カウンタが「0」を超えているか否かのチェックを行い、「0」を超えている場合、それぞれの入賞口に対応する賞球個数を示す賞球要求信号を払出制御基板103に送信する。そして賞球信号を送信するとき、その信号に係る賞球カウンタを「1」減算する更新処理を行う。
ステップS600において、遊技に関する情報を外部信号として遊技情報表示装置700等の外部装置に出力するための外部信号出力制御データ、第2始動口開閉ソレノイド70c及び大入賞口開閉ソレノイド80cを駆動させるための駆動制御データ(始動口開閉ソレノイド駆動データ及び大入賞口開閉ソレノイド駆動データ)、及び、図柄表示装置19、20、21や保留数表示装置22、23、24に所定の図柄を表示させるための表示制御データ(特別図柄表示データ、普通図柄表示データ、特別図柄保留表示データ、普通図柄保留表示データ)のデータ作成処理を行う。
ステップS700において、出力制御処理を行う。この処理において、まず上記S600で作成した外部信号出力制御データ、駆動制御データに基づいて信号を出力させるポート出力処理が行われる。次いで、図柄表示装置19、20、21及び保留表示装置22、23、24の各LEDを点灯させるために、上記ステップS600で作成した表示制御データに基づいて信号を出力させる表示装置出力処理を行う。最後に、メインRAM101cの送信バッファにセットされているコマンドを他の基板に送信するコマンド送信処理も行う。
ステップS800において、ステップS100で退避した情報をメインCPU101aのレジスタに復帰させる。
図7を用いて、入力制御処理を説明する。まず、ステップS210において、一般入賞口検出センサ入力プログラムを作動させて、一般入賞口検出センサ入力処理を行う。すなわち、一般入賞口検出センサ11aから検出信号を入力したか、換言すれば、遊技球が一般入賞口11に入賞したか否かを判定する。一般入賞口検出センサ11aから検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる一般入賞口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する。
ステップS220において、大入賞口検出センサ入力プログラムを作動させて、大入賞口検出センサ入力処理を行う。すなわち、大入賞口検出センサ8aからの検出信号を入力したか、換言すれば、遊技球が大入賞口8に入賞したか否かを判定する。大入賞口検出センサ8aから検出信号を入力した場合には、賞球のために用いる大入賞口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新するとともに、大入賞口8に入賞した遊技球を計数するためのラウンド入賞カウンタ(C)のカウンタ値を加算して更新する。
ステップS230において、第1始動口検出センサ入力プログラムを作動させて、第1始動口検出センサ入力処理を行う。すなわち、第1始動口検出センサ6aからの検出信号を入力したか、換言すれば、遊技球が第1始動口6に入賞したか否かを判定する。第1始動口検出センサ6aから検出信号を入力した場合には、第1特別図柄の抽選及び当該抽選に係る特別図柄表示に必要な遊技媒介情報(大当たり判定値、特別図柄判定値、リーチ判定値、及び、特図変動パターン判定値)を取得し、メインRAM101cの第1特別図柄記憶領域に記憶する。なお、本実施の形態においてこの記憶領域は、それぞれに遊技媒介情報を記憶できる第1記憶部〜第4記憶部を有しており、この記憶領域が記憶できる遊技媒介情報の個数は4個までとなっている。また、ステップS230においては賞球のために用いる始動口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する。
ステップS240において、第2始動口検出センサ入力プログラムを作動させて、第2始動口検出センサ入力処理を行う。すなわち、第2始動口検出センサ7aからの検出信号を入力したか、換言すれば、すなわち、遊技球が第2始動口7に入賞したか否かを判定する。第2始動口検出センサ7aから検出信号を入力した場合には、第2特別図柄の抽選及び当該抽選に係る特別図柄表示に必要な遊技媒介情報(大当たり判定値、特別図柄判定値、リーチ判定値、及び、特図変動パターン判定値)を取得し、メインRAM101cの第2特別図柄記憶領域に記憶する。なお、本実施の形態においてこの記憶領域は、それぞれに遊技媒介情報を記憶できる第1記憶部〜第4記憶部を有しており、この記憶領域が記憶できる遊技媒介情報の個数は4個までとなっている。また、ステップS240においては賞球のために用いる始動口賞球カウンタに所定のデータを加算して更新する。
ステップS250において、第1入賞ゲート検出センサ入力プログラムを作動させて、第1入賞ゲート検出センサ入力処理を行う。すなわち、第1入賞ゲート検出センサ9aからの検出信号を入力したか、換言すれば、遊技球が第1入賞ゲート9に入賞したか否かを判定する。第1入賞ゲート検出センサ9aから検出信号を入力した場合には、普通図柄の抽選及び当該抽選に係る普通図柄表示に必要な遊技媒介情報(当たり判定値、及び、普通図柄判定値)を取得し、メインRAM101cの普通図柄記憶領域に記憶する。
ステップS260において、第2入賞ゲート検出センサ入力プログラムを作動させて、第2入賞ゲート検出センサ入力処理を行う。すなわち、第2入賞ゲート検出センサ10aからの検出信号を入力したか、換言すれば、遊技球が第2入賞ゲートに入賞したか否かを判定する。第2入賞ゲート検出センサaから検出信号を入力した場合には、普通図柄の抽選及び当該抽選に係る普通図柄表示に必要な遊技媒介情報(当たり判定値、及び、普通図柄判定値)を取得し、メインRAM101cの普通図柄記憶領域に記憶する。
なお、本実施の形態においてこの普通図柄記憶領域は、それぞれに遊技媒介情報を記憶できる第1記憶部〜第4記憶部を有しており、この記憶領域が記憶できる遊技媒介情報の個数は4個までとなっている。本処理を終了すると、入力制御処理が終了する。
図8を用いて、特図特電制御処理を説明する。ステップS301において特図特電処理データの値をロードし、ステップS302においてロードした特図特電処理データから分岐アドレスを参照し、特図特電処理データ=0であれば特別図柄記憶判定処理(ステップS310)に処理を移し、特図特電処理データ=1であれば特別図柄変動処理(ステップS320)に処理を移し、特図特電処理データ=2であれば特別図柄停止処理(ステップS330)に処理を移し、特図特電処理データ=3であれば大当たり遊技処理(ステップS340)に処理を移し、特図特電処理データ=4であれば小当たり遊技処理(ステップS350)に処理を移し、特図特電処理データ=5であれば特別遊技終了処理(ステップS360)に処理を移す。
ステップS310においては、特別図柄記憶判定プログラムを作動させて、特別図柄記憶判定処理を行う。すなわち、ステップS230及びステップS240において取得されて記憶された遊技媒介情報に基づいて特別図柄抽選を行い、当該抽選結果を確定する。さらに、当該特別図柄抽選に対応する特別図柄の変動表示(特別図柄表示)を開始させる。ここで、特別図柄の変動表示に要する時間(以下、特図変動時間という)もステップS230及びステップS240において取得されて記憶された遊技媒介情報に基づいて決定する。また、特別図柄の変動表示が開始する際に、当該特別図柄抽選や当該特図変動時間等の情報を有する特図変動開始コマンドがメインRAM101cの送信バッファにセットする。
ステップS320においては、特別図柄変動プログラムを作動させて、特別図柄変動処理を行う。すなわち、当該特別図柄の変動表示の特図変動時間が経過したか否かを判定し、経過したと判定されたら、特別図柄の変動表示を終了すると共に、当該特別図柄抽選の結果に対応した特別図柄の停止表示を行う。
ステップS330においては、特別図柄停止プログラムを作動させて、特別図柄停止処理を行う。すなわち、当該特別図柄の停止表示に要する時間(以下、特図停止時間という)が経過したか否かを判定し、経過したと判定されたら、当該特別図柄の停止表示を終了する。当該特別図柄抽選の結果が大当たりである場合、当該特別図柄の停止表示終了と共に、大当たり遊技が開始されるので、そのことを示す大当たり遊技オープニングコマンドをメインRAM101cの送信バッファにセットする。また、当該特別図柄抽選の結果が小当たりである場合、当該特別図柄の停止表示終了と共に、小当たり遊技が開始されるので、そのことを示す小当たり遊技オープニングコマンドをメインRAM101cの送信バッファにセットする。
ステップS340は、大当たり遊技プログラムを作動させて、大当たり遊技処理を行う。すなわち、当該特別図柄抽選の結果が大当たりである場合に、大当たり遊技を実行する。当該大当たり遊技が終了する際には、そのことを示す大当たり遊技エンディングコマンドをメインRAM101cの送信バッファにセットする。
ステップS350は、構成する小当たり遊技プログラムを作動させて、小当たり遊技処理を行う。すなわち、当該特別図柄抽選の結果が小当たりである場合、ステップS350において小当たり遊技を実行する。当該小当たり遊技が終了する際には、そのことを示す小当たり遊技エンディングコマンドをメインRAM101cの送信バッファにセットする。
ステップS360においては、特別遊技終了プログラムを作動させて、特別遊技終了処理を行う。すなわち、当該大当たりに関連付けられた遊技状態を新たに設定すると共に、その遊技状態に対応付けられた遊技状態指定コマンドをメインRAM101cの送信バッファにセットする。
(演出制御基板のメイン処理)
次に、図9を用いて、演出制御基板102のメイン処理を説明する。電源基板107により演出制御基板102に電源が供給されると、サブCPU102aにシステムリセットが発生し、以下のメイン処理が行われる。
まず、ステップS1000において、初期化処理を行う。この処理において、電源投入に応じて、サブROM102bから起動プログラム及び演出を制御する演出制御プログラムを読み込むとともに、サブCPU102aの周辺デバイス及びサブRAM102cの各記憶領域の初期設定を行う。この結果、演出制御プログラムが作動して、サブ制御基板102における以下の処理を行う。
ステップS1001において、サブCPU102aは、演出モード判定用乱数及び演出パターン判定用乱数等の演出用乱数の更新を行う。以降は、所定の割込み処理が行われるまで、ステップS1001の処理を繰り返し行う。
(演出制御基板のタイマ割込処理)
図10を用いて、演出制御基板102のタイマ割込処理を説明する。演出制御基板102に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(例えば、4ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
まず、ステップS1110において、サブCPU102aのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS1120において、各種演出に係る演出タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。
ステップS1130において、種々の演出用乱数の乱数更新処理を行う。具体的には、それぞれの乱数カウンタを+1加算して、乱数カウンタを更新する。なお、加算した結果が乱数範囲の最大値を超えた場合には、乱数カウンタを0に戻し、乱数カウンタが1周した場合には、その時の初期値乱数の値から乱数を更新する。
ステップS1200において、入力制御プログラムを作動させて、入力制御処理を行う。主制御基板101又は画像制御基板105から送信された各種のコマンドや信号は、サブRAM102cのそれぞれのコマンドに対応した専用の領域に記憶されている。なお、以前に送信されたコマンドや信号が記憶されているときは、以前のコマンドを上書して、新たに送信されてきたコマンドが記憶される。詳しくは、図11〜図14を用いて後述する。
ステップS1300において、演出ボタンプログラムを作動させて、演出ボタン処理を行う。すなわち、演出ボタン検出スイッチ18aからの検出信号を受信すると、ランプ制御基板104及び画像制御基板105に演出ボタン18の操作があったことを伝達するために、演出ボタン確定コマンドをサブRAM102cの送信バッファにセットする。
ステップS1400において、デモ演出プログラムを作動させて、デモ演出処理を行う。すなわち、デモ演出を行うか否かを判定するデモ演出判定処理を行う。この判定処理の結果、サブCPU102aは、デモ演出を行うと判定すれば、デモ演出確定コマンドをサブRAM102cの送信バッファにセットする。
ステップS1500において、特図保留数演出パターン決定プログラムを作動させて、特図保留数演出パターン決定処理を行う。すなわち、現在の特図保留の状況(例えば、特図保留数(第1特図保留数(U1)及び第2特図保留数(U2)))を画像出力装置13に表示するために特図保留数演出パターン決定処理を行う。具体的には、サブ制御基板102に設けられた特図保留数カウンタに基づいて現在の特図保留数を確認し、特図保留数に対応付けられた特図保留演出確定コマンドを生成して、サブRAM102cの送信バッファにセットする。
ステップS1700において、出力制御プログラムを作動させて、出力制御処理を行う。この処理において、所定の演出を行うために、送信バッファにセットされたコマンドをランプ制御基板104及び画像制御基板105に送信する。
ステップS1140において、ステップS1110で退避した情報をサブCPU102aのレジスタに復帰させる。
図11を用いて、入力制御プログラムによる入力制御処理を説明する。
(ステップS1201)
遊技状態指定コマンドの有効な受信があったか否かを判定する。入力制御プログラムは、有効な受信がなかったと判定すれば、ステップS1203に処理を移す。コマンド受信プログラムは、有効な受信があったと判定すれば、ステップS1202において、遊遊技状態設定プログラムを作動させて、当該遊技状態指定コマンドが示す遊技条件の状態を設定する。
(ステップS1203)
始動口入賞指定コマンドの有効な受信があったか否かを判定する。入力制御プログラムは、有効な受信がなかったと判定すれば、ステップS1205に処理を移す。入力制御プログラムは、有効な受信があったと判定すれば、ステップS1204において、特図保留数加算プログラムを作動させて、特図保留数加算処理を行う。すなわち、始動口入賞指定コマンドが示す特図保留の種類(第1特図保留or第2特図保留)を確認して、特図保留の種類ごとに設けられているサブRAM102cの特図保留数カウンタのカウンタ値を加算する。
(ステップS1205)
特図変動開始コマンドの有効な受信があったか否かを判定する。入力制御プログラムは、有効な受信がなかったと判定すれば、ステップS1207に処理を移す。コ入力制御プログラムは、有効な受信があったと判定すれば、ステップS1206において、抽選演出パターン決定プログラムを作動させて、抽選演出パターン決定処理を行う。すなわち、当該確定的な特別図柄抽選、すなわち、特別図柄表示に対応する抽選演出の態様が関連付けられている抽選演出パターンを特図変動開始コマンドに基づいて決定する。
抽選演出パターンは、装飾図柄の表示パターンや、情景やキャラクターからなる装飾図柄の背景の表示パターン等からなり、変動開始コマンドに基づいて、装飾図柄の変動態様及び停止態様、リーチ演出の有無、背景の種類・変動態様等が設定されている。1つの特図変動開始コマンドには、1つ又は複数の抽選演出パターンが対応付けられており、抽選演出パターンには、演出乱数判定値が対応付けられている。すなわち、特図変動開始コマンド毎に、抽選演出パターンと演出乱数判定値とが対応付けられた抽選演出パターン判定テーブルが設定され、サブROM102bに格納されている。抽選演出パターン決定プログラムは、ステップS1206において演出乱数を取得し、特図変動開始コマンドに基づく抽選演出パターン判定テーブルに照合することによって、抽選演出パターンを決定する。抽選演出パターンには一義的に抽選演出確定コマンドが対応付けられており、抽選演出パターン決定プログラムは、決定された抽選演出パターンに対応する抽選演出確定コマンドはサブRAM102cの送信バッファにセットする。
(ステップS1207)
演出図柄指定コマンドの有効な受信があったか否かを判定する。入力制御プログラムは、有効な受信がなかったと判定すれば、ステップS1209に処理を移す。入力制御プログラムは、有効な受信があったと判定すれば、ステップS1208において、特図保留数減算プログラムを作動させて、特図保留数減算処理を行う。すなわち、演出図柄指定コマンドが示す保留の種類(第1特図保留or第2特図保留)を確認して、サブRAM102cの保留数カウンタのカウンタ値を「1」減算する。
(ステップS1209)
特図変動終了コマンドの有効な受信があったか否かを判定する。入力制御プログラムは、有効な受信がなかったと判定すれば、ステップS1211に処理を移す。入力制御プログラムは、有効な受信があったと判定すれば、ステップS1210において、抽選演出終了プログラムを作動させて抽選演出終了処理を行う。
(ステップS1211)
デモ指定コマンドの有効な受信があったか否かを判定する。ここで、有効な受信がなかったと判定されれば、入力制御プログラムは、ステップS1213に処理を移す。有効な受信があったと判定されれば、入力制御プログラムは、ステップS1212において、デモ演出待機時間計測プログラムを作動させて、デモ演出を開始するための事前処理としてデモ演出待機時間計測開始処理を行う。
(ステップS1213)
特別遊技オープニングコマンド(大当たり遊技オープニングコマンド又は小当たり遊技オープニングコマンド)の有効な受信があったか否かを判定する。入力制御プログラムは、有効な受信がなかったと判定すれば、ステップS1215に処理を移す。入力制御プログラムは、有効な受信があったと判定すれば、ステップS1214において、特別遊技オープニングプログラムを作動させて、特別遊技演出パターン決定処理を行う。すなわち、当該特別遊技に係る主要な演出である特別遊技演出の内容が対応付けられた特別演出確定コマンドをサブRAM102cの送信バッファにセットする。
(ステップS1215)
ラウンド指定コマンドの有効な受信があったか否かを判定する。ラウンド指定コマンドとは、大当たり遊技時に大当たり遊技を構成するラウンド遊技開始時に主制御基板101が送信するコマンドであり、ラウンド遊技が開始されることを示す。入力制御プログラムは、有効な受信がなかったと判定すれば、ステップS1217に処理を移す。入力制御プログラムは、有効な受信があったと判定すれば、ステップS1216において、ラウンド開始演出決定プログラムを作動させて、ラウンド開始演出決定処理を行う。すなわち、大当たり遊技に係るラウンド番号が表示されるラウンド開始演出の内容を示すラウンド開始演出確定コマンドをサブRAM102cの送信バッファにセットする。
(ステップS1217)
特別遊技エンディングコマンド(大当たり遊技エンディングコマンド又は小当たり遊技エンディングコマンド)の有効な受信があったか否かを判定する。入力制御プログラムは、有効な受信がなかったと判定すれば、ステップS1219に処理を移す。入力制御プログラムは、有効な受信があったと判定すれば、ステップS1218において、特別遊技エンディング演出パターン決定プログラムを作動させて、特別遊技エンディング演出パターン決定処理を行う。すなわち、特別遊技のエンディングに係る演出である特別遊技エンディング演出の内容に対応付けられた特別遊技エンディング演出確定コマンドをサブRAM102cの送信バッファにセットする。
(ステップS1219)
警告演出指定コマンドの有効な受信があったか否かを判定する。入力制御プログラムは、有効な受信がなかったと判定すれば、ステップS1221に処理を移す。入力制御プログラムは、有効な受信があったと判定すれば、ステップS1220において、警告演出実行プログラムを作動させて、警告演出実行処理を行う。詳しくは、図12(a)を用いて説明する。
(ステップS1221)
画像音声停止コマンドの有効な受信があったか否かを判定する。入力制御プログラムは、有効な受信がなかったと判定すれば、ステップS1223に処理を移す。入力制御プログラムは、有効な受信があったと判定すれば、ステップS1222において、画像音声停止プログラムを作動させて、画像音声停止処理を行う。詳しくは、図13を用いて説明する。
(ステップS1223)
警告演出終了コマンドの有効な受信があったか否かを判定する。入力制御プログラムは、有効な受信がなかったと判定すれば、当該コマンド受信処理を終了する。入力制御プログラムは、有効な受信があったと判定すれば、ステップS1224において、警告演出終了プログラムを作動させて、警告演出終了処理を行う。詳しくは、図12(b)を用いて説明する。
図12(a)を用いて、警告演出実行プログラムによる警告演出実行処理について説明する。
(ステップS1220−1)
警告演出確定コマンドをサブRAM102cの送信バッファにセットする。後述するように、画像制御基板105が警告演出確定コマンドを受信すると画像出力装置13において、警告演出を行う。警告演出の内容については後述する。
(ステップS1220−2)
サブRAM102cの警告演出実行フラグ記憶領域に警告演出実行フラグをONする。警告演出実行フラグは、警告演出が行われている間、すなわち、画像CPU105Baの温度が予め設定された警告範囲(第1閾値以上第2閾値未満)にある間、ONされる。
(ステップS1220−3)
警告演出時間を警告演出残り時間カウンタにセットする。警告演出時間とは、1回の警告演出に要する時間のことである。警告演出残り時間カウンタとは、当該警告演出の残り時間を計測する手段である。このように、警告演出の残り時間を計測するのは、1回の警告演出時間は有限であり、画像CPU105Baの温度が上記の警告範囲にある間は、警告演出を繰り返し行うためである。なお、警告演出残り時間カウンタは上記ステップS1120において4ms毎に減算処理されていく。
図12(b)を用いて、警告演出終了プログラムによる警告演出終了処理について説明する。
(ステップS1224−1)
警告演出終了コマンドをサブRAM102cの送信バッファにセットする。後述するように、画像制御基板105が警告演出終了コマンドを受信すると画像出力装置13において行われている警告演出を終了させる。
(ステップS1224−2)
警告演出実行フラグ記憶領域にONされている警告演出実行フラグをOFFする。これは、後述するように、警告演出終了コマンドが画像制御基板105から送信されてきたということは、上記の警告範囲に突入した画像CPU105Baの温度が、警告範囲の最小値である第1閾値より低くなったからである。
(ステップS1224−3)
当該警告演出が終了するので、警告演出残り時間カウンタをクリアする。
図13を用いて、画像音声停止プログラムによる画像音声停止処理について説明する。
(ステップS1222−1)
サブRAM102cの画像音声停止フラグ記憶領域に画像音声停止フラグをONする。画像音声停止フラグは、後述するように、画像CPU105Baの温度が耐熱温度である第2閾値を超えたことにより画像制御基板105による画像制御及び音声制御が停止されている間、ONされる。このフラグがONされている間、特別演出モードとなり、ランプ制御基板104による特別な(画像制御基板105に電力が供給されているときより激しい又は派手な)演出が行われる。これは、画像出力装置13及び音声出力装置18による演出を行えなくなったことによる興趣の低下を軽減するためである。
(ステップS1222−2)
画像制御基板温度エラー信号を演出情報出力端子板110に送信する。演出情報出力端子板110に送信された画像制御基板温度エラー信号は遊技情報出力装置700に送信される。そして、遊技情報出力装置700では画像制御基板温度エラー報知が行われる。本実施の携帯では、遊技情報出力装置700において「画像・音声が停止します。遊技は継続します。店員をお呼び下さい!!」というフレーズがスクロール表示される。
(ステップS1222−3)
RST信号(リセット信号)を画像制御基板105に送信する。画像制御基板105はRST信号を受けると、進行中の画像制御及び音声制御を中止すると共に、コマンドや信号を受信しても入力制御を行わない入力制御不可能状態となる
図14を用いて、警告演出継続判定プログラムによる警告演出継続判定処理について説明する。
(ステップS1601)
サブRAM102cの警告演出実行フラグ記憶領域に警告演出実行フラグがONされているか否かを判定する。警告演出実行フラグがONされていないと判定すると、当該警告演出継続判定を終了する。
(ステップS1602)
警告演出残り時間=0か否かを判定する。警告残り時間=0ではないと判定すると、当該警告演出継続判定を終了する。
(ステップS1603)
サブRAM102cの警告演出実行フラグ記憶領域に警告演出実行フラグをONする。
(ステップS1604)
警告演出時間を警告演出残り時間カウンタにセットする。なお、警告演出残り時間カウンタは上記ステップS1120において4ms毎に減算処理されていく。
(画像制御基板のメイン処理)
次に、図15を用いて、画像制御基板105のメイン処理を説明する。電源基板107により電源が供給されると、統括CPU105Aaにシステムリセットが発生し、以下のメイン処理が行われる。
まず、ステップS2000において、初期化処理を行う。この処理において、電源投入に応じて、統括ROM102bから起動プログラム及び画像・音声による演出を制御する統括プログラムを読み込むとともに、統括CPU105Aaの周辺デバイス及びサブRAM102cの各記憶領域の初期設定を行う。
次に、ステップS2001において、OS処理を行う。すなわち、オペレーティングシステムを統括RAM105Acにロードし、初期状態から起動させる。本実施の形態において、オペレーティングシステムは、画像制御及び音声制御に係るプログラム(アプリケーション)の実行環境を整えるためのソフトウェアであり、統括CPU105Aaを管理する。
次に、ステップS2002において、冷却装置作動信号送信を行う。すなわち、冷却装置51の冷却駆動部51bに冷却装置51を作動させる信号を送信する。以降は、所定の割込み処理が行われる。
(画像制御基板のタイマ割込処理)
図16を用いて、オペレーティングシステム等のプログラムによる画像制御基板105のタイマ割込処理を説明する。画像制御基板105に設けられたリセット用クロックパルス発生回路によって、所定の周期(例えば、32ミリ秒)毎にクロックパルスが発生されることで、以下に述べるタイマ割込処理が実行される。
まず、ステップS2100において、統括CPU105Aaのレジスタに格納されている情報をスタック領域に退避させる。
ステップS2110において、各種演出に係る画像制御タイマカウンタを更新する時間制御処理を行う。
ステップS2120において、後述する入力制御禁止フラグが統括RAM105Acの入力制御禁止フラグ記憶領域にONされているか否かを判定する。ここで、ONされていないと判定されれば、ステップS2300に処理が移り、ONされていると判定されれば、ステップS2200に処理が移る。
ステップS2200において、入力制御プログラムを作動させて入力制御処理を行う。演出制御基板102から送信された各種のコマンドは、統括RAM102cのそれぞれのコマンドに対応した所定領域に記憶されている。なお、以前に送信されたコマンドが記憶されているときは、以前のコマンドを上書して、新たに送信されてきたコマンドが記憶される。詳しくは、図17を用いて後述する。
ステップS2300において、出力制御プログラムが作動して出力制御処理を行う。すなわち、画像生成部105Bによって生成されて、VRAM105Bcに記憶されている画像データを画像出力装置13の駆動部13bに送信すると共に、音声生成部105Cによって生成されて、音声RAM105Ccに記憶されている音声データを音声出力装置17の駆動部17bに送信する。さらに、当該画像制御基板タイマ割込処理で統括RAM105Acにセットされたコマンドを演出制御基板102に送信する。
ステップS2120において、ステップS2100で退避した情報をサブCPU102aのレジスタに復帰させる。
図17を用いて、入力制御プログラムによる入力制御処理を説明する。
(ステップS2201)
抽選演出確定コマンドの有効な受信があったか否かを判定する。オペレーティングシステムは、有効な受信がなかったと判定すれば(統括RAM105Acに新たに抽選演出確定コマンドを記憶していないと判定すれば)、ステップS2203に処理を移す。オペレーティングシステムは、有効な受信があったと判定すれば、ステップS2202において、抽選演出実行プログラムを作動させて、当該抽選演出確定コマンドに基づく抽選演出を実行する。すなわち、抽選演出確定コマンドに対応付けられて統括ROM105Abに格納されている抽選演出画像データを画像部105Bに送信し、画像生成部105BのVRAM105Bcに記憶する(書き込む)。さらに、ここでは、画像CPU105BaがVRAM105Bcに記憶された抽選演出画像データに基づいて、画像ROM105Bbに格納されている当該抽選演出画像情報を読み出し、VRAM105Bcに記憶されている抽選演出画像データに合成する(書き足す加工を行う)。なお、統括ROM105Abに格納されている抽選演出画像データは、画像の構成に関する情報(抽選演出の画像(装飾図柄・背景画像)、その配置や表示優先順位等)が含まれている。また、抽選演出画像情報は、装飾図柄・背景画像等の形状、大きさ、模様、配色、色調等が定められた画像自体に必要な情報で構成されている。
(ステップS2203)
特別遊技演出確定コマンドの有効な受信があったか否かを判定する。オペレーティングシステムは、有効な受信がなかったと判定すれば(統括RAM105Acに新たに特別遊技演出確定コマンドを記憶していないと判定すれば)、ステップS2205に処理を移す。オペレーティングシステムは、有効な受信があったと判定すれば、ステップS2204において、特別遊技演出実行プログラムを作動させて、抽選演出実行処理と同様に、当該特別遊技演出確定コマンドに基づく特別遊技演出を実行する。
(ステップS2205)
ラウンド開始演出確定コマンドの有効な受信があったか否かを判定する。オペレーティングシステムは、有効な受信がなかったと判定すれば(統括RAM105Acに新たにラウンド開始演出確定コマンドを記憶していないと判定すれば)、ステップS2207に処理を移す。オペレーティングシステムは、有効な受信があったと判定すれば、ステップS2206において、ラウンド開始演出実行プログラムを作動させて、抽選演出実行処理等と同様に、当該ラウンド開始演出確定コマンドに基づくラウンド開始演出を実行する。
(ステップS2207)
特別遊技エンディング演出確定コマンドの有効な受信があったか否かを判定する。オペレーティングシステムは、有効な受信がなかったと判定すれば(統括RAM105Acに新たに特別遊技エンディング演出確定コマンドを記憶していないと判定すれば)、ステップS2209に処理を移す。オペレーティングシステムは、有効な受信があったと判定すれば、ステップS2208において、特別遊技エンディング演出実行プログラムを作動させて、抽選演出実行処理と同様に、当該特別遊技エンディング演出確定コマンドに基づく特別遊技エンディング演出を実行する。
(ステップS2209)
特図保留数演出確定コマンドの有効な受信があったか否かを判定する。オペレーティングシステムは、有効な受信がなかったと判定すれば(統括RAM105Acに新たに特図保留数演出確定コマンドを記憶していないと判定すれば)、ステップS2211に処理を移す。オペレーティングシステムは、有効な受信があったと判定すれば、ステップS2210において、特図保留数演出実行プログラムを作動させて、抽選演出実行処理と同様に、当該特図保留数演出確定コマンドに基づく特図保留数演出を実行する。
(ステップS2211)
デモ演出確定コマンドの有効な受信があったか否かを判定する。オペレーティングシステムは、有効な受信がなかったと判定すれば(統括RAM105Acに新たにデモ演出確定コマンドを記憶していないと判定すれば)、ステップS2213に処理を移す。オペレーティングシステムは、有効な受信があったと判定すれば、ステップS2212において、デモ演出実行プログラムを作動させて、抽選演出実行処理と同様に、当該デモ演出確定コマンドに基づくデモ演出を実行する。
(ステップS2213)
演出ボタン確定コマンドの有効な受信があったか否かを判定する。オペレーティングシステムは、有効な受信がなかったと判定すれば(統括RAM105Acに新たに演出ボタン確定コマンドを記憶していないと判定すれば)、ステップS2215に処理を移す。オペレーティングシステムは、有効な受信があったと判定すれば、ステップS2214において、演出ボタン演出実行プログラムを作動させて、抽選演出実行処理と同様に、当該演出ボタン確定コマンドに基づく演出ボタン演出を実行する。
(ステップS2215)
警告演出確定コマンドの有効な受信があったか否かを判定する。オペレーティングシステムは、有効な受信がなかったと判定すれば、ステップS2215に処理を移す。オペレーティングシステムは、有効な受信があったと判定すれば、ステップS2214において、警告演出実行プログラムを作動させて、当該警告演出確定コマンドに基づく警告演出を実行する。本実施の携帯では、画像出力装置13において、最も表面側のレイヤーにおいて「画像CPUの温度が異常です。店員をお呼び下さい!!」というフレーズがスクロール表示される。さらに、音声出力装置17から「画像CPUの温度が異常です。店員をお呼び下さい!!」という言葉が所定の警告音と共に出力される。
(ステップS2217)
温度検知信号の有効な受信があったか否かを判定する。オペレーティングシステムは、有効な受信がなかったと判定すれば、ステップS2219に処理を移す。オペレーティングシステムは、有効な受信があったと判定すれば、ステップS2218において、温度管理制御プログラムを作動させて、温度管理制御処理を行う。詳細は、図18を用いて説明する。
(ステップS2219)
警告演出終了コマンドの有効な受信があったか否かを判定する。オペレーティングシステムは、有効な受信がなかったと判定すれば、ステップS2221に処理を移す。オペレーティングシステムは、有効な受信があったと判定すれば、ステップS2220において、警告演出終了プログラムを作動させて、現在実行中の警告演出を終了させる警告演出終了処理を行う。
(ステップS2221)
RST信号の有効な受信があったか否かを判定する。オペレーティングシステムは、有効な受信がなかったと判定すれば、当該入力制御処理を終了する。オペレーティングシステムは、有効な受信があったと判定すれば、ステップS2222において、統括RAM105Acの入力制御禁止フラグ記憶領域に、入力制御禁止フラグをONすると共に、入力制御禁止フラグを除いて統括RAM105Ac、VRAM105Bc及び音声RAM105Ccに記憶されているデータを消去し、当該入力制御処理を終了する。
図18を用いて、温度管理制御プログラムによる温度管理制御処理について説明する。
(ステップS2218−1)
温度検知信号が示す温度を確認する。温度検知信号は温度検知センサ50から送信されており、温度検知信号は温度検知センサ50が検知した温度を示している。
(ステップS2218−2)
ステップS2218−1で確認した温度(以下、「当該検知温度」という)が、予め設定された第2閾値以上であるか否かを判定する。当該検知温度が第2閾値以上であれば、ステップS2218−10に処理を移し、第2閾値以上ではなければ、ステップS2218−3に処理を移す。
本実施の形態では、第2閾値は、画像CPU105Baの耐熱限界温度(本実施の形態においては115℃)に設定されている。耐熱限界温度とは、画像CPU105Baの機能が損なわれず耐えることができる限界(許容)温度のことである。本実施の形態では、第2閾値として、耐熱限界温度が設定されているが、第2閾値は耐熱限界温度より低くてもよい。画像CPU105Baの故障を防止することができるからである。
(ステップS2218−3)
当該検知温度が、予め設定された第1閾値(本実施の形態においては110℃)以上であるか否かを判定する。第1閾値は第2閾値より低く設定されている。当該検知温度が第1閾値以上であれば、ステップS2218−7に処理を移し、第1閾値以上ではなければ、ステップS2218−4に処理を移す。なお、第1閾値、すなわち、警告範囲の広さは特に限定されるものではない。
(ステップS2218−4)
統括RAM105Acの警告状態フラグ記憶領域に警告状態フラグがONされているか否かを判定する。警告状態フラグがONされていないと判定されると当該温度管理制御処理を終了し、警告状態フラグがONされていると判定されるとステップS2218−5に処理を移す。このフラグは後述するように、当該検知温度が第1閾値以上第2閾値未満のときにONされる。
(ステップS2218−5)
警告演出終了コマンドを統括RAM105Acの送信バッファにセットする。このコマンドは演出制御基板102に送信される。ここで、警告演出終了コマンドが演出制御基板102に送信されるのは、当該温度管理制御処理が行われるまでは、当該検知温度は第1閾値以上第2閾値未満であり、警告演出が行われていたが、当該検知温度が第1閾値未満になり、とりあえずは警告演出を行う必要がなくなったからである。
(ステップS2218−6)
警告状態フラグをOFFし、当該温度管理制御処理を終了する。
(ステップS2218−7)
警告状態フラグ記憶領域に警告状態フラグがONされているか否かを判定する。警告状態フラグがONされていると判定されると当該温度管理制御処理を終了し、警告状態フラグがONされていないと判定されるとステップS2218−8に処理を移す。
(ステップS2218−8)
警告演出指定コマンドを統括RAM105Acの送信バッファにセットする。このコマンドは演出制御基板102に送信される。ここで、警告演出指定コマンドが演出制御基板102に送信されるのは、当該温度管理制御処理が行われるまでは、当該検知温度は第1閾値未満であり、警告演出が行われていなかったが、当該検知温度が第1閾値以上第2閾値未満になり、警告演出を行う必要になったからである。
(ステップS2218−9)
警告状態フラグをONし、当該温度管理制御処理を終了する。
(ステップS2218−10)
統括RAM105Acの画像音声停止フラグ記憶領域に画像音声停止フラグをONする。画像音声停止フラグは、後述する画像制御基板105による画像制御及び音声制御の停止を行う前にONされるフラグである。
(ステップS2218−11)
警告状態フラグをOFFし、当該温度管理制御処理を終了する。
このように、温度検知センサ50が検知した温度が画像CPU105の耐熱限界温度以下に設定された第2閾値に達すると、画像制御基板105による画像制御が停止するので、冷却装置51の作動状況に関係なく、温度検知対象の電子部品(本実施の形態では、画像CPU105Ba)の過熱状態を抑えることができる。また、検知対象CPU105Ba周辺の他の電子部品や他の制御回路の故障や誤作動を防ぐことができる。
また、電力供給停止手段は、画像制御基板105による画像制御及び音声制御を停止するので、遊技者が被る不利益を軽減することができる。これは、例えば、大当たり遊技中や大当たりの当選確率が高確率状態等の遊技者に有利な状態途中で、画像CPU105Baの温度が第2閾値に達しても、画像出力装置13及び音声出力装置18による演出が行われなくなるだけで、基本的な遊技を継続することはできるからである。
さらに、画像制御基板105による画像制御及び音声制御を停止する直前において、画像出力装置13に画像が表示されなくなることが、遊技は継続される旨が報知されるので、遊技者は慌てることなく安心して遊技を継続することができる。
また、温度検知センサ50が検知した温度が第2閾値より低い第1閾値に達すると、画像CPU105Baの温度が耐熱限界温度に近い(警告範囲内である)ことが報知(明確に表示)される。つまり、結果的に、画像CPU105Baが第2閾値に達して、画像出力装置13に画像が表示されなくなったとしても、そのことが事前に示唆されるので、突然画像出力装置13から画像が出力されなくなるよりは、遊技者が抱く不快感を軽減することができる。また、「店員を呼ぶ」旨も報知されるので、画像及び音声による演出の停止を防ぐことができる。なお、温度検知センサ50が検知した温度が第1閾値に達した際に、そのことを示す信号を遊技情報出力装置700に送信し、ホールコンピュータにも送信することで、確実に当該事実を店員に気付かせて、画像及び音声による演出の停止を防ぐことができる。
また、本実施の形態においては、画像制御基板105の電力供給が開始されると共に、冷却装置51が作動する。したがって、画像CPU105Baの温度の上昇を抑えつつ、安定させることができる。この結果、画像出力装置13による演出の不具合を軽減することができる。なお、冷却装置51が、画像制御基板105への電力供給開始時から作動し、冷却装置51の稼働率が高くなると、冷却装置51の故障率が相対的に上昇する。冷却装置51が故障して冷却能力が低下したり、停止したりしても、温度作動状況に関係なく、画像CPU105Baの故障を防止することができる。
なお、主制御基板101が本発明の主制御回路を構成し、画像制御基板105が本発明の画像制御回路を構成する。また、画像CPU105Baが本発明の所定の電子部品を構成する。また、画像音声停止プログラムを実行する統括CPU105Aaが本発明の画像音声停止手段を構成する。また、温度管理制御プログラムを実行する統括CPU105Aaが本発明の判定部を構成する。さらに、画像音声停止プログラムを実行する統括CPU105Aa及び遊技情報出力装置700が画像出力停止報知手段を構成し、本発明の警告演出実行プログラムを実行する統括CPU105Aa及び画像出力装置13が本発明の警告報知手段を構成する。
また、本実施の形態では、画像制御基板105の入力制御を禁止及び画像制御基板105のRAM105Ac、105Bc、105Ccをクリアすることによって、画像制御を停止しているが、例えば、画像制御基板105の電力供給を停止することによっても、画像制御を停止することができる。
1 遊技機
2 遊技盤
13 画像出力装置
15 演出用役物装置
16 演出用照明装置
17 音声出力装置
50 温度検知センサ(温度検知手段)
51 冷却装置
100 制御手段
101 主制御基板
102 演出制御基板
104 ランプ制御基板
105 画像制御基板

Claims (4)

  1. 画像出力装置を備える遊技機であって、
    少なくとも遊技の基本的な進行を制御する主制御回路と、
    前記画像出力装置に表示される画像を制御する画像制御回路と、
    前記画像制御回路を構成する所定の電子部品の温度を検知する温度検知手段と、
    前記温度検知手段が検知した温度が、予め前記電子部品の耐熱限界温度より低い第1閾値に達したか否かを判定する判定部と、
    前記判定部が、前記温度検知手段が検知した温度が前記第1閾値に達したと判定した場合、前記温度検知手段が検知した温度が前記第1閾値に達し、前記所定の電子部品の温度が異常であることを報知する警告報知手段と、を有することを特徴とする遊技機。
  2. 前記判定部が、前記温度検知手段が検知した温度が予め前記第1閾値より高く前記耐熱限界温度以下に設定された第2閾値に達したと判定した場合、前記主制御回路による遊技の進行の制御は継続させつつ、前記画像制御回路による画像の制御は停止させる画像出力停止手段を有することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記判定部が、前記温度検知手段が検知した温度が前記第2閾値に達したと判定した場合、前記画像出力停止手段が前記画像制御回路による画像の制御を停止させる前に、前記画像制御回路による画像の制御を停止させることを報知する画像出力停止報知手段と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技機。
  4. 前記温度検知手段の検知対象となる前記所定の電子部品の温度を冷却する冷却装置を有し、
    前記冷却装置は、前記画像制御回路に電力が供給されることを契機に作動することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の遊技機。
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