JP2011206148A - 三次元人体モデル生成装置、三次元人体モデル生成方法及び三次元人体モデル生成プログラム - Google Patents

三次元人体モデル生成装置、三次元人体モデル生成方法及び三次元人体モデル生成プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、被検者ごとの三次元人体モデルを容易に生成する。
【解決手段】本発明は、CT装置やMRI装置によって撮像された三次元画像データD1を基に胸椎33、右肋骨34、左肋骨35、左肋軟骨36、右肋軟骨37、胸骨39を同定すると共に、前端点42、右肋軟骨接続点71、右肋骨起始点82、右肋骨接触点83、右胸骨接触点84、右肋骨中点85、左肋軟骨接続点72、左肋骨起始点86、左肋骨接触点87、左胸骨接触点88、左肋骨中点89を基に体内空間130を分割し、分割された体内空間130に合わせて標準的な体型の人体を三次元でモデル化した三次元標準人体モデル200の体内領域204を変形させることにより三次元被検者モデルを生成することにより、被検者ごとの三次元被検者モデルを精度よく容易に生成することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、三次元人体モデル生成装置、三次元人体モデル生成方法及び三次元人体モデル生成プログラムに関し、例えばバーチャルリアリティ手術シミュレータ(以下、これをVRシミュレータと呼ぶ)に用いられる三次元人体モデルを生成する場合に適用して好適なものである。
近年、医療現場では、患者への侵襲が少ない内視鏡外科手術が盛んに行われるようになってきた。内視鏡外科手術は、小さい傷、術後痛の軽減、入院期間の短縮、早期の社会復帰など、患者にとって大きなメリットがある。
しかしながら内視鏡外科手術では、医師が視野の狭く立体感のない映像を見ながら自由度が少なく感覚の乏しい鉗子を操作しなければならず、開腹手術とは異なった特別な技術が必要となる。そのため、安全かつ高品質な内視鏡外科手術を提供するために十分なトレーニングを医師に行わせる必要があり、最近では多くの手術トレーニング装置が考案されている。
手術トレーニング装置の1つに、VRシミュレータがある。VRシミュレータは、三次元人体モデル及び手術器具を仮想的な三次元空間に表現し、その三次元空間をディスプレイに表示することにより、当該ディスプレイを見せながら手術のトレーニングを医師に行わせるものである(例えば、特許文献1参照)。
また手術トレーニングのなかには、樹脂などの材料を利用して等身大の人体造形モデルを作製し、当該人体造形モデル及び実際の手術器具を用いてトレーニングを医師に行わせるものもある。因みに人体造形モデルは、三次元人体モデルを用いて例えば光造形装置により作製される。
このような手術トレーニングをより現実的に医師に行わすためには、三次元人体モデルが骨格、関節、臓器などの器官に細かく分割されていると共に、三次元人体モデルをVRシミュレータや三次元造形などのアプリケーションで利用するための具現化情報を有する必要がある。
ここで三次元人体モデルをVRシミュレータや三次元造形などのアプリケーションで利用するための具現化情報とは、三次元人体モデルをバーチャルリアリティへ適用する場合、テクスチャとテクスチャの添付手法等である。さらにVRシミュレータへ適用する場合は、心臓の拍動数や血圧等の生理学的情報、臓器や骨格の接続情報、解剖学的情報、臓器や骨格のヤング率、ポアソン比、及びばね質点モデルを用いた力学シミュレーションにおけるばね定数や減衰係数等の物理特性情報である。三次元造形へ適用する場合は、光造形用の樹脂、サポート形状および色等である。
特開平11−231770号公報
ところで三次元人体モデルを生成する従来の三次元人体モデル生成装置では、CT(Computed Tomography)装置又はMRI(Magnetic Resonance Imaging)装置により被検者の主に胸部が撮像された三次元画像データを基に三次元人体モデルを生成する際、当該三次元画像データから臓器や関節、並びに接続情報等を容易に抽出することができないため、ユーザに手作業で当該臓器や関節、並びに接続情報等を抽出させる場面が多くなる。
具体的には、三次元人体モデル生成装置は、三次元画像データの濃淡を基に対象臓器を抽出した後、抽出欠損や誤抽出をユーザに手作業で修正させる。また三次元人体モデル生成装置は、三次元画像データから抽出した骨格から形態学的な位置関係によりユーザに手作業で骨格の区分を行わせ、当該区分された骨格を基に関節を抽出する。さらに三次元人体モデル生成装置は、三次元画像データから抽出された臓器、骨格及び関節を形態学的位置関係に照らし合わせて接続情報をユーザに手作業で抽出させた後、当該臓器、骨格及び関節に対して物理特性情報を添付する。
このように従来の三次元人体モデル生成装置では、三次元人体モデルを生成する際、多大な時間及び煩雑な作業をユーザに強いることになり、容易に被検者ごとの三次元人体モデルを生成することができないという問題があった。
また上述したように被検者ごとの三次元人体モデルを容易に生成することができないので、VRシミュレータは、特定の三次元人体モデルを用いたトレーニングしか医師に行わせることができず、限定された状況でのトレーニングのみを行わせることになり、そのトレーニング効果にも限界が見え始めている。
従って、被検者ごとの三次元人体モデルを精度よく容易に生成できる三次元人体モデル生成装置の開発が望まれていた。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、被検者ごとの三次元人体モデルを精度よく容易に生成し得る三次元人体モデル生成装置、三次元人体モデル生成方法及び三次元人体モデル生成プログラムを提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の三次元人体モデル生成装置においては、骨格に囲まれた体内空間データと、該体内空間データに関連付けられた各器官データとを含む体内領域データを備える三次元標準人体モデルと、人体の断層像を示す三次元画像データから胸郭を同定する胸郭同定部と、胸郭同定部により同定された胸郭から複数の椎体の椎体特徴点を抽出する椎体特徴点抽出部と、胸郭同定部により同定された胸郭から該胸郭を構成する複数の骨格の関節点を同定する関節点同定部と、椎体特徴点と関節点に基づいて胸郭が囲む体内空間全体又は一部を抽出する体内空間抽出部と、体内領域データを体内空間抽出部により抽出された体内空間に合わせるように変形させる人体モデル変形部とを有する。
また本発明の三次元人体モデル生成方法においては、人体の断層像を示す三次元画像データから胸郭を同定する胸郭同定ステップと、胸郭同定ステップにより同定された胸郭から複数の椎体の椎体特徴点を抽出する椎体特徴点抽出ステップと、胸郭同定ステップにより同定された胸郭から該胸郭を構成する複数の骨格の関節点を同定する関節点同定ステップと、椎体特徴点と関節点に基づいて胸郭が囲む体内空間全体又は一部を抽出する体内空間抽出ステップと、骨格に囲まれた体内空間データと該体内空間データに関連付けられた各器官データとを含む体内領域データを備える三次元標準人体モデルの体内領域データを、体内空間抽出部により抽出された体内空間に合わせるように変形させる人体モデル変形ステップとを有するようにした。
さらに本発明の三次元人体モデル生成プログラムにおいては、コンピュータに対して、人体の断層像を示す三次元画像データから胸郭を同定する胸郭同定ステップと、胸郭同定ステップにより同定された胸郭から複数の椎体の椎体特徴点を抽出する椎体特徴点抽出ステップと、胸郭同定ステップにより同定された胸郭から該胸郭を構成する複数の骨格の関節点を同定する関節点同定ステップと、椎体特徴点と関節点に基づいて胸郭が囲む体内空間全体又は一部を抽出する体内空間抽出ステップと、骨格に囲まれた体内空間データと該体内空間データに関連付けられた各器官データとを含む体内領域データを備える三次元標準人体モデルの体内領域データを、体内空間抽出部により抽出された体内空間に合わせるように変形させる人体モデル変形ステップとを実行させるようにした。
これにより、被検者の椎体、肋骨、肋軟骨及び胸骨の位置及び向きを反映させた三次元被検者モデルを生成することができる。
本発明によれば、被検者の椎体、肋骨、肋軟骨及び胸骨の位置及び向きを反映させた三次元被検者モデルを生成することができ、かくして被検者ごとの三次元人体モデルを精度よく容易に生成し得る三次元人体モデル生成装置、三次元人体モデル生成方法及び三次元人体モデル生成プログラムを実現できる。
三次元人体モデル生成装置の構成を示す略線図である。 CPUの機能的構成を示す略線図である。 三次元画像データに基づく水平断面画像、矢状断面画像及び前額断面画像を示す略線図である。 3値化画像を示す略線図である。 三次元骨格モデルを示す略線図である。 三次元骨格モデルの椎体同定の様子を示す略線図である。 中心点及び前端点の抽出の様子を示す略線図である。 前端曲線の抽出の様子を示す略線図である。 三次元骨格モデルの肋骨同定の様子を示す略線図である。 肋骨中心点群の抽出の様子を示す略線図である。 三次元骨格モデルの肋軟骨同定の様子を示す略線図である。 第5〜第10肋軟骨の同定の様子(1)を示す略線図である。 第5〜第10肋軟骨の同定の様子(3)を示す略線図である。 第5〜第10肋軟骨の同定の様子(3)を示す略線図である。 第5〜第10肋軟骨の同定の様子(4)を示す略線図である。 第5〜第10肋軟骨の同定の様子(5)を示す略線図である。 中心線が囲む曲面の分割の様子(1)を示す略線図である。 中心線が囲む曲面の分割の様子(2)を示す略線図である。 中心線が囲む曲面の分割の様子(3)を示す略線図である。 分割された体内空間を示す略線図である。 分割空間の分割の様子を示す略線図である。 三次元骨格同定モデルを示す略線図である。 三次元標準人体モデルを示す略線図である。 分割領域の分割の様子を示す略線図である。 三次元人体モデル生成処理手順の説明に供するフローチャートである。 骨格抽出処理手順の説明に供するフローチャートである。 椎体同定処理手順の説明に供するフローチャートである。 肋骨同定処理手順の説明に供するフローチャートである。 肋軟骨同定処理手順の説明に供するフローチャートである。 胸骨同定処理手順の説明に供するフローチャートである。 体内空間分割処理手順の説明に供するフローチャートである。 人体モデル変形処理手順の説明に供するフローチャートである。
以下に、図面について、本発明の一実施の形態を詳述する。
(1)三次元人体モデル生成装置の構成
図1に示すように、1は全体として三次元人体モデル生成装置を示し、CPU(Central Processing Unit)11、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、インターフェイス部14、記憶部15及び表示部16がバス17を介して接続される。
この三次元人体モデル生成装置1は、CPU11がROM12に格納された基本プログラムを読み出してRAM13に展開し、当該基本プログラムに従って全体を統括制御すると共に、ROM12又は記憶部15に格納された各種アプリケーションプログラムをRAM13に展開し、当該各種アプリケーションプログラムに従って各種処理を実行するようになされている。
三次元人体モデル生成装置1は、インターフェイス部14を介して外部機器と接続されるようになされており、例えばCT装置やMRI装置により撮像された三次元画像データを取得したり、後述する三次元人体モデル生成処理により生成された三次元被検者モデルをVRシミュレータに出力し得るようになされている。
また三次元人体モデル生成装置1は、インターフェイス部14を介して取得した三次元画像データ、及び三次元人体モデル生成処理により生成された三次元被検者モデル等を記憶部15に記憶し、また当該三次元画像データや三次元被検者モデル等を表示部16に表示し得るようになされている。
(2)三次元人体モデル生成処理
CPU11は、ROM12に格納された三次元人体モデル生成処理プログラムをRAM13に展開した場合、当該三次元人体モデル生成処理プログラムに基づいてインターフェイス部14、記憶部15及び表示部16を適宜制御し、三次元人体モデル生成処理を実行するようになされている。
このCPU11は、三次元人体モデル生成処理を実行する際、図2に示すように、骨格抽出部21、椎体同定部22、肋骨同定部23、肋軟骨同定部24、胸骨同定部25、体内空間分割部26及び人体モデル変形部27として機能する。
(2−1)骨格抽出処理
CPU11は、三次元人体モデル生成処理を実行すると、骨格抽出部21により骨格抽出処理を実行する。この骨格抽出処理について詳しく説明する。
骨格抽出部21は、CT装置やMRI装置によって例えば被検者の胸部が所定のスライス幅で撮像されることにより得られた断面画像が多数積層してなる三次元画像データD1を取得して記憶部15に記憶する。
この三次元画像データD1は、例えばDICOM(Digital Imaging and Communications in Medicine)規格に準拠したデータ形式でなり、付帯情報として患者情報、検査情報、撮影条件等が含まれる。
骨格抽出部21は、記憶部15から三次元画像データD1を読み出し、当該三次元画像データD1に基づいて濃淡モデルを作成する。そして骨格抽出部21は、当該濃淡モデルを3方向へスライスすることにより、図3に示すように、水平断面画像CG1、矢状断面画像CG2及び前額断面画像CG3を作成して表示部16に表示する。
ここで濃淡モデルは、水平断面画像CG1と矢状断面画像CG2と前額断面画像CG3とによって、体内の三次元的な位置における画素点に対応する生体組織を輝度(従って画像の濃淡レベル)によって表現している。
ところで三次元画像データD1が例えばCT装置によって撮像された場合、当該三次元画像データD1では、X線の吸収率が高い骨格が白色で写り、X線の吸収率が低い部分である空気などが黒く写り、その中間の吸収率である臓器や筋肉が白と黒との中間色(灰色)で写る。
また三次元画像データD1がMRI装置によって撮像された場合であっても、CT装置で撮像された場合と同様に、骨格とその他の部分との濃淡レベルが異なる。
そこで骨格抽出部21は、三次元画像データD1における硬骨の濃淡レベルが「1」となり、軟骨の濃淡レベルが「2」となり、その他の組織の濃淡レベルが「0」となるように、所定の第1上限閾値、第1下限閾値、第2上限閾値及び第2下限閾値を基準として3値化処理を施す。
因みに、三次元画像データD1における硬骨の濃淡レベルが第1上限閾値と第1下限閾値との間となり、軟骨の濃淡レベルが第2上限閾値と第2下限閾値との間となり、硬骨及び軟骨を除く部分が第1上限閾値超、第1下限閾値と第2上限閾値との間、及び第2下限閾値未満となるように、第1上限閾値、第1下限閾値、第2上限閾値及び第2下限閾値が設定される。
骨格抽出部21は、3値化処理を施した結果、図4に示すように、硬骨が白色(濃淡レベルが「1」)、軟骨が灰色(濃淡レベルが「2」)となり、当該硬骨及び軟骨を除く部分が黒色(濃淡レベルが「0」)となる3値化画像G4を生成し、当該3値化画像G4を表示部16に表示する。
また骨格抽出部21は、図5に示すように、濃淡レベルが「1」(白色)である画素、及び濃淡レベルが「2」(灰色)である画素をそれぞれ抽出し、それら画素に対応するボクセルを生成して三次元的に配置することにより、硬骨31及び軟骨32を三次元でモデル化した三次元骨格モデル30を生成する。
そして骨格抽出部21は、生成した三次元骨格モデルのデータ(以下、これを三次元骨格モデルデータと呼ぶ)D11(図2)を記憶部15に記憶し、骨格抽出処理を終了する。
因みに、各ボクセルには、当該ボクセルの特性を表す固有の値(以下、これをボクセル値と呼ぶ)を付加し得るようになされており、硬骨31及び軟骨32に対応する各ボクセルには、例えば、当該各ボクセルが硬骨及び軟骨であることを示すボクセル値がそれぞれ付加される。
また骨格抽出部21は、三次元画像データD1に含まれる撮影条件に基づく前後、上下、左右の向きと、断面画像のスライス幅及び当該断面画像の画素サイズに基づく実寸法とを持つ座標系に三次元骨格モデル30の座標系を変換する。
このようにして骨格抽出部21は、CT装置やMRI装置から得られた三次元画像データD1に対して3値化処理を施し、その結果得られる3値化画像G4から被検者の硬骨31及び軟骨32を抽出して三次元骨格モデル30を生成する。
(2−2)椎体同定処理(胸郭同定処理及び椎体特徴点抽出処理)
CPU11は、骨格抽出処理を終了すると、胸郭同定処理を実行する。この胸郭同定処理は、椎体同定処理、肋骨同定処理、肋軟骨同定処理及び胸骨同定処理を有する。
最初に、椎体同定部22(図2)により椎体同定処理を実行する。この椎体同定処理について詳しく説明する。椎体同定処理では、胸郭同定処理に続いて、椎体特徴点抽出処理を実行する。ここで、椎体同定部22は、胸郭同定部及び椎体特徴点抽出部として機能する。
椎体同定部22は、記憶部15に記憶された三次元骨格モデルデータD11を読み出し、当該三次元骨格モデルデータD11に基づく三次元骨格モデル30から椎体を同定する。
ここで人の脊柱は、複数の椎体が軟性組織である椎間板によって連結されている。従って骨格抽出部21により三次元画像データD1に対して3値化処理が施された際、軟性組織である椎間板は濃淡レベルが「0」または「2」となるので、硬骨31として抽出されることはない。従って三次元骨格モデル30の硬骨31では、複数の椎体が連結されることなくそれぞれ独立して抽出される。
また人の椎体の形状は類似形であることから、椎体同定部22は、予め記憶部15に記憶された椎体テンプレートデータD2を読み出し、当該椎体テンプレートデータD2に基づく標準的な椎体形状をした椎体テンプレートと、三次元骨格モデル30の硬骨31とをパターンマッチングし、その結果として略円柱状でなる複数の椎体を検出する。
続いて椎体同定部22は、検出した複数の椎体を形態学的な特徴に基づいて同定する。具体的には、椎体同定部22は、検出した複数の椎体の中に、頚椎、胸椎及び腰椎の全てが検出されていた場合、上から順に複数の椎体をそれぞれ同定する。
また椎体同定部22は、検出した複数の椎体の中に、頚椎、胸椎及び腰椎の全てが検出されていない場合、椎体の中に左右に伸びる骨格があり、そのような骨格が上側及び下側にも存在する場合、図6に示すように、上中位の胸椎として第1胸椎33A〜第8胸椎33Hのいずれかであると同定する。
また椎体同定部22は、左右に伸びる骨格がある椎体で、上側にだけ左右に伸びる骨格が存在する場合、下位の胸椎として第10胸椎33J〜第12胸椎33Lのいずれかであると同定する。ここで、第1胸椎33A〜第12胸椎33Lを特に区別しない場合、単に胸椎33とも呼ぶ。
因みに右第10肋骨34J及び左第10肋骨35J(図9)は、第9胸椎33I及び第10胸椎33Jにまたがっている場合と、第9胸椎33Iまで伸び出していない場合とがあるため、当該第9胸椎33Iについては上中位及び下位のどちらの属性に含まれるか同定しない。
このようにして椎体同定部22は、検出した複数の椎体から第1胸椎33A〜第12胸椎33Lを同定する。
なお、椎体同定部22は、椎体の形状や傾き、椎体以外の硬骨31又は軟骨32の位置情報、並びに三次元画像データD1を基に、ユーザに第1胸椎33A〜第12胸椎33Lを同定させるようにしてもよい。
次に椎体同定部22は、図7(A)及び(B)に示すように、同定した複数の胸椎33(第1胸椎33A〜第12胸椎33L)の形態学的な中心点41(中心点41A〜中心点41L)を検出する。ここで形態学的な中心点とは、例えば胸椎33に内接する直方体の重心であり、形態学的な特徴に基づき検出される。
また椎体同定部22は、図7(C)に示すように、中心点41を通り、胸椎33の上面と下面とを2等分する胸椎33の断面において、互いに直交する任意の2方向から所定間隔ごとに胸椎33の境界を走査する。
椎体同定部22は、走査結果として、胸椎33の境界を4点検出した走査方向を前後方向として設定し、該前後方向と直交する方向を左右方向に設定する。また椎体同定部22は、中心点41を基準に、境界を4点検出した方向を後方向として設定する。
そして椎体同定部22は、中心点41を基準に前方向として設定された胸椎33の境界において曲率の最も大きい位置を前端点42(42A〜42L)として検出する。
但し、椎体同定部22は、走査結果として、互いに直交する任意の2方向から胸椎33の境界を4点検出できなかった場合、図7(D)に示すように、走査を行う方向をそれぞれ45度傾け、再び同様の走査を行い、前後方向を設定する。
椎体同定部22は、図8(A)に示すように、胸椎33の上面及び下面においても、中心点41より前方向でその境界において曲率が最も大きい点を上前端点43(43A〜43L)及び下前端点44(44A〜44L)として検出する。
また椎体同定部22は、例えば第4胸椎33D及び第5胸椎33Eを用いた図8(B)に示すように、前端点42A〜42L、上前端点43A〜43L及び下前端点44A〜44Lを非線形補間した前端曲線45を算出する。
椎体同定部22は、同定した第1胸椎33A〜第12胸椎33Lの位置情報及び解剖学的名称、中心点41A〜41L、前端点42A〜42L、上前端点43A〜43L、下前端点44A〜44L及び前端曲線45を椎体情報D12として記憶部15に記憶し、椎体同定処理を終了する。
(2−3)肋骨同定処理(胸郭同定処理)
CPU11は、椎体同定処理を終了すると、肋骨同定部23(図2)により肋骨同定処理を実行する。この肋骨同定処理について詳しく説明する。
ここで、肋骨同定部23は、胸郭同定部として機能する。
肋骨同定部23は、記憶部15に記憶された三次元骨格モデルデータD11、及び椎体情報D12を読み出し、三次元骨格モデル30の硬骨31から椎体情報D12に基づいて肋骨を同定する。
ここで人の肋骨は、椎体の一部である胸椎から左右に伸びる弓形の骨格である。そこで肋骨同定部23は、三次元骨格モデルデータD11に基づく三次元骨格モデル30の硬骨31から、椎体情報D12に基づく第1胸椎33A〜第12胸椎33Lのそれぞれに対して左右方向に延びる硬骨31部分を検出する。
そして肋骨同定部23は、検出した硬骨31部分をトレースしていくことにより、図9に示すように、右第1肋骨34A〜右第12肋骨34L及び左第1肋骨35A〜左第12肋骨35Lを同定する。
因みに、右第1肋骨34A〜右第12肋骨34Lを特に区別しない場合、単に右肋骨34とも呼ぶ。また左第1肋骨35A〜左第12肋骨35Lを特に区別しない場合、単に左肋骨35とも呼ぶ。
肋骨同定部23は、図10(A)に示すように、右肋骨34及び左肋骨35について所定間隔ごともしくは所定数ごとに面積が最小となる断面を算出し、その断面の中心点を算出する。肋骨同定部23は、算出した右肋骨34の複数の中心点を右肋骨中心点群51(右第1肋骨中心点群51A〜右第12肋骨中心点群51L)として抽出し、左肋骨36の複数の中心点を左肋骨中心点群52(左第1肋骨中心点群52A〜左第12肋骨中心点群52L)として抽出する。
また肋骨同定部23は、図10(B)に示すように、右第1肋骨中心点群51A〜右第12肋骨中心点群51Lのそれぞれについて、対応する胸椎33に最も近い2点と、それぞれ対応する左第1肋骨中心点群52A〜左第12肋骨中心点群52Lの胸椎33に最も近い点とを通る平面を算出し、該平面と前端曲線45との交点を右肋骨起始点制御点53(右第1肋骨起始点制御点53A〜右第12肋骨起始点制御点53L)として検出する。
肋骨同定部23は、左第1肋骨中心点群52A〜左第12肋骨中心点群52Lのそれぞれについて、対応する胸椎33に最も近い2点と、対応する右第1肋骨中心点群51A〜右第12肋骨中心点群51Lの胸椎33に最も近い点とを通る平面を算出し、該平面と前端曲線45との交点を左肋骨起始点制御点54(左第1肋骨起始点制御点54A〜左第12肋骨起始点制御点54L)(図示せず)として検出する。
肋骨同定部23は、三次元骨格モデル30の硬骨31から同定した右第1肋骨34A〜右第12肋骨34L及び左第1肋骨35A〜左第12肋骨35Lの位置情報及び解剖学的名称、右第1肋骨中心点群51A〜右第12肋骨中心点群51L、左第1肋骨中心点群52A〜左第12肋骨中心点群52L、右第1肋骨起始点制御点53A〜右第12肋骨起始点制御点53L及び左第1肋骨起始点制御点54A〜左第12肋骨起始点制御点54Lを肋骨情報D13として記憶部15に記憶し、肋骨同定処理を終了する。
(2−4)肋軟骨同定処理(胸郭同定処理)
CPU11は、肋骨同定処理を終了すると、肋軟骨同定部24(図2)により肋軟骨同定処理を実行する。この肋軟骨同定処理について詳しく説明する。
ここで、肋骨同定部24は、胸郭同定部として機能する。
肋軟骨同定部24は、記憶部15に記憶された三次元骨格モデルデータD11及び肋骨情報D13を読み出し、三次元骨格モデル30の軟骨32から肋骨情報D13に基づいて肋軟骨を同定する。
ここで、人の肋軟骨は、肋骨から胸骨まで延びる軟骨である。但し、浮肋骨である第11肋骨及び第12肋骨の前方端は肋軟骨と接続されていない。また第5肋軟骨〜第10肋軟骨は結合している。
そこで肋軟骨同定部24は、三次元骨格モデルデータD11に基づく三次元骨格モデル30の軟骨32に対して、肋骨情報D13に基づく右第1肋骨34A〜右第10肋骨34J及び左第1肋骨35A〜左第10肋骨35Jの前方端から左右に延びる軟骨32部分を検出する。
因みに、右第1肋軟骨36A〜右第10肋軟骨36Jを特に区別しない場合、単に右肋軟骨36とも呼ぶ。また左第1肋軟骨37A〜左第10肋軟骨37Jを特に区別しない場合、単に左肋軟骨37とも呼ぶ。
そして肋軟骨同定部24は、図11(A)及び(B)に示すように、検出した軟骨32部分をトレースしていくことにより、右第1肋軟骨36A〜右第4肋軟骨36D及び左第1肋軟骨37A〜左第4肋軟骨37Dを同定すると共に、右第5肋軟骨〜右第10肋軟骨及び左第5肋軟骨〜左第10肋軟骨をそれぞれ一塊の肋軟骨群38A及び38Bとして検出する。
肋軟骨同定部24は、同定した右第1肋軟骨36A〜右第4肋軟骨36D及び左第1肋軟骨37A〜左第4肋軟骨37Dのそれぞれについて、所定間隔ごともしくは所定数ごとに面積が最小となる断面を算出し、その断面の中心点を算出する。肋軟骨同定部24は、算出した所定間隔ごともしくは所定数ごとの複数の中心点を右第1肋軟骨中心点群61A〜右第4肋軟骨中心点群61D及び左第1肋軟骨中心点群62A〜左第4肋軟骨中心点群62Dとして抽出する。
但し、肋軟骨同定部24は、右第5肋軟骨36E及び左第5肋軟骨37Eが第6肋軟骨以下と独立して抽出できた場合、右第5肋軟骨中心点群61E及び左第5肋軟骨中心点群62Eも同様に算出する。
肋軟骨同定部24は、図12(A)に示すように、肋軟骨群38Aに対して、右肋骨34側から胸骨側へ向けて所定間隔ごともしくは所定数ごとに矢状断面SSを検出する。
そして肋軟骨同定部24は、図12(B)に示すように、矢状断面SSにおける肋軟骨群38Aの独立した断面の最も前方にある最前点63E〜63Jをそれぞれ検出する。
ところで図13(A)に示すように、左右方向に連続する矢状断面SS1〜SS3において、矢状断面SS3のように肋軟骨群38Aにおける上下に隣接する肋軟骨同士(この場合、右第9肋軟骨と右第10肋軟骨)が結合している場合がある。
このような場合、肋軟骨同定部24は、図13(B)に示すように、結合した肋軟骨同士の断面で最も前方にある最前点63Iと、当該最前点63Iが存在する前方向に凸な曲線以外の前方向に凸な曲線上で最も前方にある前極点64とを検出する。
肋軟骨同定部24は、最前点63I及び前極点64が存在する矢状断面SS3に隣接して肋軟骨同士が結合していない矢状断面SS2において、対応する上位肋軟骨の最前点63Iとその肋軟骨の最下点との距離H1を算出する。
そして肋軟骨同定部24は、矢状断面SS3での最前点63I及び前極点64間の距離H2と矢状断面SS2での距離H1とを比較し、距離H2が距離H1より大きい場合、2本の肋軟骨が結合していると認識し、前極点64を下位肋軟骨の最前点63Jとして検出する。因みに、複数の肋軟骨が結合している場合も同様にしてそれぞれの肋軟骨の最前点63を検出する。
肋軟骨同定部24は、図12(C)に示すように、各矢状断面SSにおいて検出した最前点63E〜63Jを通り、独立した肋軟骨の断面積が最小となる断面をそれぞれ算出し、その断面の肋軟骨中心点65E〜65Jを検出する。
但し上下に隣接する肋軟骨同士が結合している場合、その断面に対する肋軟骨中心点65E〜65Jは検出しない。従って右第5肋軟骨36E〜右第7肋軟骨36Gについては、一端が肋骨に接続され、他端が胸骨に接続されているため、一部の範囲で肋軟骨中心点65E〜65Gが検出できないものの、肋骨及び胸骨付近で肋軟骨中心点65E〜65Gが検出できる。
そこで肋軟骨同定部24は、右第5肋軟骨36E〜右第7肋軟骨36Gの一部が上下に結合している箇所があるが、その部分については肋骨付近及び胸骨付近で検出した肋軟骨中心点65E〜65Gから補間できるので、この時点では右第5肋軟骨36E〜右第7肋軟骨36Gに対して検出した多数の肋軟骨中心点65E〜65Gをそれぞれまとめて右第5肋軟骨中心点群61E〜右第7肋軟骨中心点群61Gとして抽出する。
一方、右第8肋軟骨36H〜右第10肋軟骨36Jについては、一端が肋骨に接続され、他端が上位肋軟骨に結合しているため、肋骨側から途中までの肋軟骨中心点65H〜65Jしか検出することができない。
そこで肋軟骨同定部24は、図14に示すように、例えば右第7肋軟骨36Gにおける右第7肋軟骨中心点群61Gの各点において、当該右第7肋軟骨中心点群61Gの各点を非線形補間した右第7肋軟骨中心線66Gと直交する右第7肋軟骨36Gの断面CSg(…、CSg1〜CSg6、…)を抽出する。また肋軟骨同定部24は、右第7肋軟骨36Gの断面CSg(…、CSg1〜CSg6、…)における最下点67G(…、67G1〜67G6、…)を肋骨側から胸骨側に順に検出する。
肋軟骨同定部24は、例えば断面CSg3のように右第7肋軟骨中心線66Gとの交点が中心付近とされる領域に存在しない断面が現れた場合、肋骨側で当該断面CSg3と隣接した断面CSg2の最下点67G2を接続開始点第1候補に設定する。
また肋軟骨同定部24は、右第7肋軟骨中心線66Gとの交点が中心付近とされる領域に存在しない断面CSg(この場合、断面CSg3)の胸骨側で、断面CSg4のように再び右第7肋軟骨中心線66Gとの交点が中心付近とされる領域に存在する断面が現れた場合、その断面CSg4の最下点67G4を接続終了点第1候補に設定する。
肋軟骨同定部24は、同様にして、再び右第7肋軟骨中心線66Gとの交点が中心付近とされる領域に存在しない断面CSgが現れた場合、当該断面CSgと隣接した肋骨側の断面CSgの最下点67Gを接続開始点第2候補に設定し、再び右第7肋軟骨中心線66Gとの交点が中心付近とされる領域に存在する断面CSgが現れた場合、その断面CSgの最下点67Gを接続終了点第2候補に設定する。
次に肋軟骨同定部24は、図15(A)及び(B)に示すように、右第8肋軟骨36Hにおける右第8肋軟骨中心点群61Hの各点において、当該右第8肋軟骨中心点群61Hの各点を非線形補間した右第8肋軟骨中心線66Hと直交する右第8肋軟骨36Hの断面CSh(…、CSh1〜CSh6、…)を抽出する。
また肋軟骨同定部24は、右第8肋軟骨36Hの断面CSh(…、CSh1〜CSh6、…)における最下点67H(…、67H1〜67H6、…)及び最上点68H(…、68H1〜68H6、…)を肋骨側から胸骨側に順に検出する。
肋軟骨同定部24は、図16(A)に示すように、第8肋軟骨36Hの最下点67H(…、67H1〜67H6、…)及び最上点68H(…、68H1〜68H6、…)をそれぞれ非線形補間した最下線69H及び最上線70Hを右第7肋軟骨36H側へ外挿し、当該最下線69H及び最上線70Hに最も近い接続開始点候補67G(この場合、接続開始点第1候補67G2)及び接続終了点候補67G(この場合、接続終了点第2候補67G11)を右第8肋軟骨接続開始点及び右第8肋軟骨接続終了点として特定する。
肋軟骨同定部24は、図16(B)に示すように、第7肋軟骨36Gの最下点67G(…、67G1〜67G6、…、67G10、67G11、…)を非線形補間した最下線69G上で、右第8肋軟骨接続開始点67G2及び右第8肋軟骨接続終了点67G11間を2等分する点を関節点の一つである右第8肋軟骨接続点71Hとして算出する。
肋軟骨同定部24は、抽出した右第8肋軟骨接続点71Hと、右第8肋軟骨中心点65Hとをあわせて右第8肋軟骨中心点群61Hとして検出する。
また肋軟骨同定部24は、右第8肋軟骨接続開始点67G2及び右第8肋軟骨接続終了点67G11間の最下線69Gを境界として、他の肋軟骨と区別されている右第7肋軟骨上部の曲面から最下線69Gを通るように、右第8肋軟骨と接続している下部の曲面を補間し、矢状断面SSにおいて結合していた上位肋軟骨と下位肋軟骨とを分離することにより、右第7肋軟骨36G及び右第8肋軟骨36Hを同定する。
因みに、ここでは右第7肋軟骨36Gに結合している右第8肋軟骨36Hの右第8肋軟骨中心点群61Hを算出し、右第7肋軟骨36G及び右第8肋軟骨36Hを同定した場合について説明したが、右第9肋軟骨36I及び右第10肋軟骨36Jに関しても同様に、肋軟骨同定部24は、右第9肋軟骨中心点群61I及び右第10肋軟骨中心点群61Jを検出し、右第9肋軟骨36I及び右第10肋軟骨36Jを同定する。
また肋軟骨同定部24は、右第5肋軟骨36E及び右第6肋軟骨36Fについても、同様の方法により最下線69E及び69Fを境界として右第5肋軟骨36E、右第6肋軟骨36F、右第7肋軟骨37Gを切り離し、右第5肋軟骨36E及び右第6肋軟骨36Fを同定する。
さらに肋軟骨同定部24は、左第5肋軟骨37E〜左第10肋軟骨37Jを一塊として検出した肋軟骨群38Bに対しても同様にして、左第5肋軟骨37E〜左第10肋軟骨37Jを同定すると共に、左第8肋軟骨接続点72H〜左第10肋軟骨接続点72Jを含めた左第5肋軟骨中心点群62E〜左第10肋軟骨中心点群62Jを検出する。
肋軟骨同定部24は、三次元骨格モデル30の軟骨32から同定した右第1肋軟骨36A〜右第10肋軟骨36J及び左第1肋軟骨37A〜左第10肋軟骨37Jの位置情報及び解剖学的名称、及び右第1肋軟骨中心点群61A〜右第10肋軟骨中心点群61J及び左第1肋軟骨中心点群62A〜左第10肋軟骨中心点群62Jを肋軟骨情報D14として記憶部15に記憶する。
(2−5)胸骨同定処理(胸郭同定処理)
CPU11は、肋軟骨同定処理を終了すると、胸骨同定部25(図2)により胸骨同定処理を実行する。この胸骨同定処理について詳しく説明する。
ここで、胸骨同定部25は、胸郭同定部として機能する。
ここで、人の胸骨は、胸椎33の前方にある前後に薄い硬骨である。そこで胸骨同定部25は、記憶部15に記憶された三次元骨格モデルデータD11に基づく三次元骨格モデル30の硬骨31から、椎体情報D12に基づく胸椎33の高さ位置で前方にあり、前後に薄く、左右の幅が胸椎33と同程度のものを胸骨柄、胸骨体及び剣状突起を区別せずに全て胸骨39(図9)として同定する。
また胸骨同定部25は、例えば右第4肋軟骨中心点群61D及び左第4肋軟骨中心点群62Dに対して非線形補間を行い、その結果得られる曲線上で胸骨39内の所定間隔ごともしくは所定数ごとに補正点を取り、当該補正点を通る水平断面をそれぞれ抽出する。
そして胸骨同定部25は、抽出した水平断面において、補正点を通り胸骨39の前面及び後面を結ぶ最短の線分を算出し、その線分方向を厚み方向として当該線分の中点へ補正点を移動させる。胸骨同定部25は、このようにして検出・移動された所定間隔ごともしくは所定数ごとの補正点をまとめて第4胸骨中心点群73(図示せず)Dとして抽出する。
胸骨同定部25は、同様にして第1胸骨中心点群73A〜第3胸骨中心点群73C及び第5胸骨中心点群73E〜第7胸骨中心点群73Gも抽出する。
胸骨同定部25は、三次元骨格モデル20の硬骨31から同定した胸骨39の位置情報、及び第1胸骨中心点群73A〜第7胸骨中心点群73Gを胸骨情報D15として記憶部15に記憶し、胸骨同定処理を終了する。
(2−6)体内空間分割処理
(2−6−1)関節点同定処理
CPU11は、胸骨同定処理を終了すると、体内空間分割部26(図2)により体内空間分割処理を実行する。この体内空間分割処理は、関節点同定処理と体内空間抽出処理とを有する。最初に、関節点同定処理について詳しく説明する。
関節点同定処理では、体内空間分割部26が関節点同定部として機能する。
体内空間分割部26は、骨格抽出部21により生成された三次元骨格モデルデータD11、椎体同定部22により生成された椎体情報D12、肋骨同定部23により生成された肋骨情報D13、肋軟骨同定部24により生成された肋軟骨情報D14、及び胸骨同定部25により生成された胸骨情報D15を記憶部15から読みだす。
因みに骨格抽出部21により生成された三次元骨格モデルデータD11、椎体同定部22により生成された椎体情報D12、肋骨同定部23により生成された肋骨情報D13、肋軟骨同定部24により生成された肋軟骨情報D14、及び胸骨同定部25により生成された胸骨情報D15を合わせて胸腹部骨格情報D16と呼ぶ。
また、関節点の一つである右肋軟骨接続点71及び左肋軟骨接続点72は、肋軟骨同定部24により既に算出されている。
体内空間分割部26は、図17に示すように、例えば、右第4肋骨中心点群51D、左第4肋骨中心点群52D、右第4肋骨起始点制御点53D、左第4肋骨起始点制御点54D、右第4肋軟骨中心点群61D、左第4肋軟骨中心点群62D及び第4胸骨中心点群73Dを全て通り非線形補間した第4中心線81Dを算出する。
体内空間分割部26は、第4中心線81D上において解剖学的に区別される骨格同士の接触点を検出する。
具体的に体内空間分割部26は、第4中心線81Dと右第4肋骨34Dとの交点で第4胸椎33Dに最も近接する点を右第4肋骨起始点82Dとして抽出する。
また体内空間分割部26は、第4中心線81Dと右第4肋骨34Dとの交点及び第4中心線81Dと右第4肋軟骨36Dとの交点から、互いに最も接近する交点の組を算出し、第4中心線81D上で抽出した交点の組の中間に位置する点を右第4肋骨接触点83Dとして抽出する。
体内空間分割部26は、同様に、第4中心線81Dと右第4肋軟骨36D及び胸骨39との互いに最も接近する交点の組を算出し、第4中心線81D上で抽出した交点の組の中間に位置する点を右胸骨接触点84Dとして抽出する。
さらに体内空間分割部26は、第4中心点81D上で、右第4肋骨起始点82Dと右第4肋骨接触点83Dとの中間に位置する点を右第4肋骨中点85Dとして抽出する。
体内空間分割部26は、同様にして、第4中心線81Dと、左第4肋骨35D、左第4肋軟骨37D及び胸骨39との交点を用いて、左第4肋骨起始点86D、左第4肋骨接触点87D、左胸骨接触点88D及び左第4肋骨中点89Dを設定する。
体内空間分割部26は、このようにして胸郭としての胸椎33、右肋骨34、左肋骨35、右肋軟骨36、左肋軟骨37及び胸骨39を構成する骨格が互いに接する位置とされる関節点として右肋軟骨接続点71、右肋骨起始点82、右肋骨接触点83、右胸骨接触点84、左肋軟骨接続点72、左肋骨起始点86、左肋骨接触点87及び左胸骨接触点88を抽出する。
(2−6−2)体内空間抽出処理
次に、体内空間抽出処理について説明する。この体内空間抽出処理では、体内空間分割部26が体内空間抽出部として機能する。
体内空間分割部26は、第4胸椎33Dの前端点42Dと、右第4肋骨中点85D、右第4肋骨接触点83D、右胸骨接触点84D、左胸骨接触点88D、左第4肋骨接触点87D及び左第4肋骨中点89Dとをそれぞれ結ぶ線分91D1〜91D6により、第4中心線81Dにより囲まれた第4曲面(断面)90Dを前端点42Dを中心として分割曲面90D1〜90D7に分割する。
体内空間分割部26は、図18に示すように、第4中心線81D上の右第4肋骨中点85Dと右第4肋骨接触点83Dとの間、左第4肋骨中点89Dと左第4肋骨接触点87Dとの間、右第4肋骨接触点83Dと右胸骨接触点84Dとの間、左第4肋骨接触点87Dと左胸骨接触点88Dとの間、及び右胸骨接触点84Dと左胸骨接触点88Dとの間をそれぞれ所定分割数で分割する分割点101D(1,2.3.・・・,l)、102D(1,2.3.・・・,m)、103D(1,2.3.・・・,n)、104D(1,2.3.・・・,o)、105D(1,2.3.・・・,p)を配置する。
体内空間分割部26は、第4胸椎33Dの前端点42Dとそれぞれ配置された分割点101D(1,2.3.・・・,l)、102D(1,2.3.・・・,m)、103D(1,2.3.・・・,n)、104D(1,2.3.・・・,o)、105D(1,2.3.・・・,p)とを結ぶ直線で、曲面90Dの前方側である分割断面90D2〜90D6をより細かく放射状に配置された略三角形に分割する。
体内空間分割部26は、図19に示すように、第4中心線81D上の右第4肋骨起始点82Dと右第4肋骨中点85Dとの間を所定分割数で分割する分割点111D(1,2.3.・・・,q)を配置する。また体内空間分割部26は、第4胸椎33Dの前端点42Dと右第4肋骨中点85Dとを結ぶ線分(以下、これを右前後分割線と呼ぶ)91D1上に、分割点111D(1,2.3.・・・,q)に1点加えた数だけ等間隔に分割点112D(1,2.3.・・・,q+1)を配置する。
体内空間分割部26は、右第4肋骨起始点82Dと、第4胸椎32Dの前端点42Dに隣接する右前後分割線91D1上の分割点112D1とを直線で結ぶ。続いて順に分割点111D(1,2.・・・,n)と分割点112D(2.3.・・・,q+1)とをそれぞれ順に直線で結び、これらの略矢状断面方向の直線で第4分割断面90D1を略四角形に分割する。ただし、分割の両端は略三角形に分割される。
また体内空間分割部26は、第4中心線81D上の左第4肋骨起始点86Dと左第4肋骨中点89Dとの間を所定分割数で分割する分割点113D(1,2.3.・・・,r)を配置する。体内空間分割部26は、第4胸椎33Dの前端点42Dと左第4肋骨中点89Dとを結ぶ線分(以下、これを左前後分割線と呼ぶ)91D6上に、分割点113D(1,2.3.・・・,q)に1点加えた数だけ等間隔に分割点114D(1,2.3.・・・,r+1)を配置する。
体内空間分割部26は、左第4肋骨起始点86Dと、第4胸椎32Dの前端点42Dに隣接する左前後分割線91D6上の分割点114D1とを直線で結ぶ。続いて順に分割点113D(1,2.3.・・・,r)と分割点114D(2.3.・・・,r+1)とをそれぞれ順に直線で結び、これらの略矢状断面方向の該直線で第4分割断面90D7を略四角形に分割する。ただし、分割の両端は略三角形に分割される。
このように体内空間分割部26は、第4曲面90Dの後方側である第4分割断面90D1及び90D7を略四角形(一部略三角形)に分割する。
なお、ここでは第4曲面90Dの分割について説明したが、体内空間分割部26は、第4曲面90D以外の曲面(第1曲面90A〜第3曲面90C、第5曲面90E〜第12曲面90L)についても第4断面90Dの分割と同様に分割する。
但し、第8〜第10肋軟骨と胸骨とは接続しておらず、また第11及び第12肋骨は肋軟骨と接続していないため、第4断面90Dにおける第4中心線81Dのように1つの曲線として中心線を算出することができない。
そこで体内空間分割部26は、例えば、右第8肋骨中心点群51H及び右第8肋軟骨中心点群61Hを非線形補間して右第8中心線81H1を算出すると共に、左第8肋骨中心点群52H及び左第8肋軟骨中心点群62Hを非線形補間して左第8中心線81H2を算出する。同様に、右第9中心線81I1〜右第10中心線81J1及び左第9中心線81I2〜左第10中心線81J2を算出する。
また体内空間分割部26は、例えば、右第11肋骨中心点群51Kを非線形補間して右第11中心線81K1を算出すると共に、左第11肋骨中心点群52Kを非線形補間して右第11中心線81K2を算出する。同様に、右第12中心線81L1及び左第12中心線81L2を算出する。
また、第8肋軟骨〜第10肋軟骨は胸骨と接続しておらず、上位の肋軟骨に接続しているため第4曲面90Dにおいて配置した分割点103及び104を同様に配置することができない。
そこで体内空間分割部26は、例えば、右第8肋軟骨36Hの右第8肋軟骨接続点71Hに最も近接した第7中心線81G上の分割点103Gを検出し、右第8肋軟骨接続点71Hと検出した分割点103Gとを対応させ、右第7肋骨34G側から対応させた分割点103Gまでと同数の分割点103Hを右第8中心線81H1上に配置する。右第9中心線81I1、右第10中心線81J1及び左第8中心線81H2〜左第10中心線81J2についても同様に分割点103I、103J、104H〜104Jを配置する。
また第11肋骨及び第12肋骨は胸骨及び肋軟骨と接続しておらず、さらに肋骨自体も上位肋骨と比較して短いため、第4曲面90Dにおいて配置した分割点101D及び102Dを同様に配置することができない。
そこで体内空間分割点26は、例えば、右第11肋骨34Kにおける右第11中心線81K1の前端点を右第11肋骨中点85Kに設定し、右第11中心線81K1上に分割点111Kを配置する。右第12中心線81L1、左第11中心線81K2及び左第12中心線81L2についても同様に、分割点111L、113K及び113Lを配置する。
続いて体内空間分割部26は、図20に示すように、第1曲面90A〜第12曲面90Lに挟まれた体内空間130をそれぞれの第2曲面90B〜第11曲面90Kにより第1分割空間130A〜第11分割空間130Kに分割する。
体内空間分割部26は、分割した第1分割空間130A〜第11分割空間130Kをさらに細かく分割する。なお説明の便宜上、一例として、第4曲面90Dと第5曲面90Eとの挟まれた第4分割空間130Dの分割について説明するが、その他の分割空間についても同様に行うものとする。
具体的に体内空間分割部26は、図21に示すように、上下にそれぞれ対応する前端点42Dと42E、右第4肋骨起始点82Dと右第5肋骨起始点82E、右第4肋骨接触点83Dと右第5肋骨接触点83E、右胸骨接触点84Dと84E、右第4肋骨中点85Dと右第5肋骨中点85E、左第4肋骨起始点86Dと左第5肋骨起始点86E、左第4肋骨接触点87Dと左第5肋骨接触点87E、左胸骨接触点88Dと88E、左第4肋骨中点89Dと左第5肋骨中点89Eについて、それぞれ上下に対応する点を通るように非線形補間された曲線で結ぶ。
さらに体内空間分割部26は、分割点101D(1,2.3.・・・,l)、102D(1,2.3.・・・,m)、103D(1,2.3.・・・,n)、104D(1,2.3.・・・,o)、105D(1,2.3.・・・,p)、111D(1,2.3.・・・,q)、112D(1,2.3.・・・,q+1) 、113D(1,2.3.・・・,r) 、114D(1,2.3.・・・,r+1)についても、上下に対応する分割点101E(1,2.3.・・・,l)、102E(1,2.3.・・・,m)、103E(1,2.3.・・・,n)、104E(1,2.3.・・・,o)、105E(1,2.3.・・・,p)、111E(1,2.3.・・・,q)、112E(1,2.3.・・・,q+1) 、113E(1,2.3.・・・,r) 、114E(1,2.3.・・・,r+1)と非線形補間された曲線で結ぶ。
体内空間分割部26は、第4分割空間130Dの前方側を、第4曲面90Dの前方側を分割した略三角形と、対応する第5断面90Eを分割した略三角形と、略三角形の対応する頂点同士(一例として前端点42Dと42E、分割点101Dl−1と101El−1、分割点101Dと101E)を結ぶ曲線とに囲まれた略三角柱の空間に分割する。なお図21においては、略三角柱を1つだけ図示しているが、同様の略三角柱が、第4曲面90D及び第5曲面90Eの前方側を分割した略三角形のペアについて全て形成される。
また体内空間分割部26は、第4分割空間130Dの後方側を、第4曲面90Dの後方側を分割した略四角形と、それぞれ対応する第5曲面90Eを分割した略四角形と、対応する各頂点同士を結ぶ曲線とに囲まれた略四角柱(図示せず)の空間(一部略三角柱)に分割する。
そして体内空間分割部26は、分割された略三角柱の上下方向の各辺、すなわち略三角柱の上下に対応する各頂点同士を結ぶ曲線上に、該曲線を所定分割数で分割する分割点121V(1,2,3,・・・,s)、122V(1,2,3,・・・,t)、123V(1,2,3,・・・,u)を配置する。
同様に体内空間分割部26は、分割された略四角柱の上下方向の各辺、すなわち略四角柱の上下に対応する各頂点同士を結ぶ曲線上に、該曲線を所定分割数で分割する分割点124V(1,2,3,・・・,v)、125V(1,2,3,・・・,w)、126V(1,2,3,・・・,x) 、127V(1,2,3,・・・,y)(図示せず)を配置する。
このようにして体内空間分割部26は、三次元骨格モデルデータD11を基づいた硬骨31及び軟骨32に囲まれた体内空間130を、複数の略三角柱及び略四角柱に分割する。
体内空間分割部26は、体内空間130を分割した全ての略三角柱及び略四角柱の位置情報、全ての分割点及び各点を結ぶ直線及び曲線の情報を体内空間分割情報D17として記憶部15に記憶し、体内空間分割処理を終了する。
(2−7)人体モデル変形処理
CPU11は、体内空間分割処理を終了すると、人体モデル変形部27(図2)により人体モデル変形処理を実行する。この人体モデル変形処理について詳しく説明する。
人体モデル変形部27は、骨格抽出部21により生成された三次元骨格モデルデータD11、椎体同定部22により生成された椎体情報D12、肋骨同定部23により生成された肋骨情報D13、肋軟骨同定部24により生成された肋軟骨情報D14、胸骨同定部25により生成された胸骨情報D15、及び体内空間分割部26により生成された体内空間分割情報D17を記憶部15から読み出す。
ここで骨格抽出部21により生成された三次元骨格モデルデータD11、椎体同定部22により生成された椎体情報D12、肋骨同定部23により生成された肋骨情報D13、肋軟骨同定部24により生成された肋軟骨情報D14、胸骨同定部25により生成された胸骨情報D15、及び体内空間分割部26により生成された体内空間分割情報D17を合わせて三次元骨格同定モデルデータD18と呼ぶ。
人体モデル変形部27は、図22に示すように、三次元骨格同定モデルデータD18に基づいた三次元骨格モデル30に対して、椎体情報D12、肋骨情報D13、肋軟骨情報D14、胸骨情報D15及び体内空間分割情報D17を付加した三次元骨格同定モデル140を生成する。
また、人体モデル変形部27は、記憶部15から三次元標準人体モデル200のデータ(以下、これを三次元標準人体モデルデータと呼ぶ)D3を読み出す。
この三次元標準人体モデル200は、図23に示すように、標準的な体型の人体を多数のボクセルにより三次元でモデル化したものであり、当該多数のボクセルごとに、骨格、関節、臓器等の人体を構成する生体組織を示す値がボクセル値(各器官データ)としてそれぞれ付加されている。さらに三次元標準人体モデル200には、距離の次元を持った座標系が張られており、この座標系は人体モデル生成処理に依存しないグローバル座標系である。
また三次元標準人体モデルデータD3は、三次元標準人体モデル200における椎体、肋骨、肋軟骨及び胸骨に囲まれた領域(以下、これを体内領域と呼ぶ)204の位置情報も含むようになされている。
さらに三次元標準人体モデル200は、三次元骨格同定モデル140に対する分割と同様に体内領域204が分割されており、肋骨中点を基準として、体内領域204の前方側が略三角柱に、当該体内領域204の後方側が略四角柱にそれぞれが予め分割されている。
ここで体内領域204は、三次元骨格同定モデル140に基づく体内空間130と対応する位置にあり、その内部には、臓器等の生体組織(各器官)が含まれる。
人体モデル変形部27は、図24に示すように、例えば三次元標準人体モデル200において分割された第4分割領域204Dの前方側の例えば略三角柱の6頂点(前端点210D、210E、分割点211Dl−1、211El−1、211D、211E)及び分割点221V(1,2,3,・・・,s)、222V(1,2,3,・・・,t)、223V(1,2,3,・・・,u)を標識点として設定する。
そして人体モデル変形部27は、三次元骨格同定モデル140において分割された第4分割空間90Dの前方側の対応する略三角柱(図21)の6頂点(第4前端点42Dと42E、分割点101Dl−1と101El−1、分割点101Dと101E)及び121V(1,2,3,・・・,s)、122V(1,2,3,・・・,t)、123V(1,2,3,・・・,u)の位置へそれぞれ対応する標識点を変位させるように、非線形写像関数により臓器等の生体情報(各器官データ)が含まれる略三角柱を変形させる。また、第4分割領域204Dの前方側のその他略三角柱も同様に変形させる。
因みに図24において、第4分割領域204Dにおける前端点210D、210E、分割点211Dl−1、211El−1、211D、211E、分割点221V(1,2,3,・・・,s)、222V(1,2,3,・・・,t)、223V(1,2,3,・・・,u)は、第4分割空間130D(図16)における前端点42D、42E、分割点101Dl−1、101El−1、101D、101E、分割点121V(1,2,3,・・・,s)、122V(1,2,3,・・・,t)、123V(1,2,3,・・・,u)にそれぞれ対応する点である。
同様に人体モデル変形部27は、三次元標準人体モデル200において分割された第4分割領域204Dの後方側の略四角柱の8頂点及び分割点(図示せず)を標識点として設定する。そして人体モデル変形部27は、三次元骨格同定モデル140において分割された第4分割空間130Dの後方側の対応する略四角柱の8頂点及び分割点(図示せず)の位置へ標識点を変位させるように、非線形写像関数により臓器等の生体情報(各器官データ)が含まれる略四角柱を変形させる。
人体モデル変形部27は、三次元標準人体モデル200の他の第1分割領域204A〜第3分割領域204C、第5分割領域204E〜第12分割領域204Lについても同様に変形させる。
人体モデル変形部27は、例えば三次元標準人体モデル200において第4胸椎203Dの中心点(図示せず)及び前端点210Dを標識点とし、三次元骨格同定モデル140における第4胸椎33Dの中心点41D及び前端点42Dへ標識点を合わせるように、第4胸椎203Dを並進及び回転により移動させる。
また人体モデル変形部27は、例えば三次元標準人体モデル200において第4胸椎203Dの上前端点及び下前端点(図示せず)を標識点とし、三次元骨格同定モデル140における第4胸椎33Dの上前端点43D及び下前端点44Dへ標識点を合わせるように、上前端点から下前端点の方向に2点間が伸縮した倍率に応じて第4胸椎203Dを伸縮させる。
人体モデル変形部27は、三次元標準人体モデル200において肋骨及び肋軟骨の中心点群(図示せず)の各点をそれぞれ通る鉛直方向及び水平方向の厚みを、三次元骨格同定モデル140における右肋骨34、左肋骨35、右肋軟骨36及び左肋軟骨37の中心点群51、52、61、62の各点をそれぞれ通る鉛直方向及び水平方向の厚みに合わせるように、三次元標準人体モデル200における肋骨及び肋軟骨の太さを変形させ、変形されていない中心点群の間は、変形された箇所の太さを非線形補間により変形する。
また人体モデル変形部27は、三次元標準人体モデル200において第1右胸骨接触点〜第7右胸骨接触点及び第1左胸骨接触点〜第7左胸骨接触点(図示せず)を標識点とし、三次元骨格同定モデル140における右胸骨接触点84A〜84G及び左胸骨接触点88A〜88Gへ標識点を変位させ、変形されていない接触点の上下間は、右胸骨接触点から対応する左胸骨接触点の方向に2点間が伸縮した倍率を上下方向に非線形補間することにより胸骨205の幅を変形する。
さらに人体モデル変形部27は、三次元標準人体モデル200において胸骨中心点群(図示せず)を通る水平方向の厚みを、三次元骨格同定モデル140における胸骨中心点群73を通る水平方向の厚みに合わせるように、三次元標準人体モデル200における胸骨205の厚みを変形させ、変形されていない胸骨中心点群の上下間は、上下方向に対応する胸骨中心点群から変形した厚みの伸縮倍率を非線形補間することにより、胸骨205の厚みを変形する。
そして人体モデル変形部27は、三次元標準人体モデル200を変形させることにより得られた三次元被検者モデルのデータ(以下、これを三次元被検者モデルデータとも呼ぶ)D19を記憶部15(図2)に記憶する。
これにより三次元人体モデル生成装置1は、インターフェイス部14を介して接続されたVRシミュレータ等に三次元被検者モデルデータD19を送出し、当該三次元被検者モデルデータD19に基づく三次元被検者モデルを用いた手術シミュレートを医師に行わせることができる。
ところで三次元人体モデル生成装置1は、三次元標準人体モデル200の体内領域204を三次元骨格同定モデル140の体内空間130に合うよう変形することにより三次元被検者体モデルを生成する際、当該三次元標準人体モデル200の具現化情報は変形に従って継承するようになされている。
また三次元人体モデル生成装置1は、三次元被検者モデルを生成した後、各ステップにおいて生成されたモデルデータ等をユーザが確認でき、さらにユーザが指定したステップへ戻り、そのステップから三次元人体モデル生成処理をやり直せるようになされている。
(3)三次元人体モデル生成処理手順
次に、上述した三次元人体モデル生成処理の手順についてフローチャートを用いて詳しく説明する。
すなわちCPU11は、図25に示すように、ルーチンRT1の開始ステップからサブルーチンSRT1へ移り、骨格抽出部21により骨格抽出処理を行う。
具体的には、CPU11は、図26に示すように、サブルーチンSRT1の開始ステップから入って次のステップSP11へ移り、三次元画像データD1を記憶部15から読み出し、当該三次元画像データD1に映し出された硬骨の濃淡レベルが「1」となるような所定の第1上限閾値及び第1下限閾値を設定し、次のステップSP12へ移る。
ステップSP12においてCPU11は、三次元画像データD1に映し出された軟骨の濃淡レベルが「2」となるような所定の第2上限閾値及び第2下限閾値を設定し、次のステップSP13へ移る。
ステップSP13においてCPU11は、三次元画像データD1に対して第1上限閾値、第1下限閾値、第2上限閾値及び第2下限閾値を用いて3値化処理を施し、次のステップSP14へ移る。
ステップSP14においてCPU11は、3値化処理を施すことで得られた3値化画像G4(図4)から硬骨31及び軟骨32を抽出し、その結果得られる三次元骨格モデル30を生成し、骨格抽出処理を終了して次のサブルーチンSRT2(図25)へ移る。
サブルーチンSRT2においてCPU11は、椎体同定部22により椎体同定処理(胸郭同定ステップ及び椎体特徴点抽出ステップ)を行う。具体的には、CPU11は、図27に示すように、サブルーチンSRT2の開始ステップから入って次のステップSP21へ移り、三次元骨格モデル30と椎体テンプレートデータD2に基づく椎体テンプレートとをパターンマッチングすることにより、略円柱状でなる複数の椎体を検出し、次のステップSP22へ移る。
ステップSP22においてCPU11は、検出した複数の椎体について形態学的な特徴に基づいて第1胸椎33A〜第12胸椎33L(図6)を同定し、次のステップSP23へ移る。
ステップSP23においてCPU11は、第1胸椎33A〜第12胸椎33Lの形態学的な中心点41A〜41L及び前方側で曲率がもっとも大きな前端点42A〜42Lを検出し、次のステップSP24へ移る。
ステップSP24においてCPU11は、第1胸椎33A〜第12胸椎33Lのそれぞれについて、上面及び下面において前方側で曲率が最も大きな上前端点43A〜43L及び下前端点44A〜44Lを検出し、次のステップSP25へ移る。
ステップSP25においてCPU11は、前端点42A〜42L、上前端点43A〜43L及び下前端点44A〜44Lを通る前端曲線45を算出し、次のステップに移って椎体同定処理を終了して次のサブルーチンSRT3(図25)へ移る。
サブルーチンSRT3においてCPU11は、肋骨同定部23により肋骨同定処理(胸郭同定ステップ)を行う。具体的には、CPU11は、図28に示すように、サブルーチンSRT3の開始ステップから入って次のステップSP31へ移り、三次元骨格モデル30における第1胸椎33A〜第12胸椎33Lから左右に伸びる硬骨31部分を検出し、次のステップSP32へ移る。
ステップSP32においてCPU11は、ステップSP31において検出された硬骨31部分をトレースしていくことにより、右第1肋骨34A〜右第12肋骨34L及び左第1肋骨35A〜左第12肋骨35Lを同定し、次のステップSP33へ移る。
ステップSP33においてCPU11は、右第1肋骨34A〜右第12肋骨34L及び左第1肋骨35A〜左第12肋骨35Lのそれぞれについて、所定間隔ごともしくは所定数ごとに面積が最小となる断面を算出し、その断面の中心点を合わせた右第1肋骨中心点群51A〜右第12肋骨中心点群51L及び左第1肋骨中心点群52A〜左第12肋骨中心点群52Lを検出し、次のステップSP34へ移る。
ステップSP34においてCPU11は、右第1肋骨起始点制御点53A〜右第12肋骨起始点制御点53L及び左第1肋骨起始点制御点54A〜左第12肋骨起始点制御点54Lを検出し、肋骨同定処理を終了して次のサブルーチンSRT4(図25)へ移る。
サブルーチンSRT4においてCPU11は、肋軟骨同定部24により肋軟骨同定処理(胸郭同定ステップ)を行う。具体的には、CPU11は、図29に示すように、サブルーチンSRT4の開始ステップから入って次のステップSP41へ移り、右第1肋骨34A〜右第10肋骨34J及び左第1肋骨35A〜左第10肋骨35Jの前方端から左右に延びる軟骨32部分を検出し、次のステップSP42へ移る。
ステップSP42においてCPU11は、検出した軟骨32部分をトレースしていくことにより、右第1肋軟骨36A〜右第4肋軟骨36D及び左第1肋軟骨37A〜左第4肋軟骨37Dを同定し、次のステップSP43へ移る。
ステップSP43においてCPU11は、右第1肋軟骨36A〜右第4肋軟骨36D及び左第1肋軟骨37A〜左第4肋軟骨37Dのそれぞれについて所定間隔ごともしくは所定数ごとに面積が最小となる断面を算出し、その断面の中心点を合わせた右第1肋骨中心点群61A〜右第4肋軟骨中心点群61D及び左第1肋軟骨中心点群62A〜左第4肋軟骨中心点群62Dを検出し、次のステップSP44へ移る。
ステップSP44においてCPU11は、ステップSP43と同様にして、右第5肋軟骨36E〜右第10肋軟骨36J及び左第5肋軟骨37E〜左第10肋軟骨37Jの右第5肋骨中心点群61E〜右第10肋軟骨中心点群61J及び左第5肋軟骨中心点群62E〜左第10肋軟骨中心点群62Jを検出し、次のステップSP45へ移る。
ステップSP45においてCPU11は、一塊として検出した肋軟骨群38A及び38Bからそれぞれの肋軟骨を切り離すことにより右第5肋軟骨36E〜右第10肋軟骨36J及び左第5肋軟骨37E〜左第10肋軟骨37Jを同定し、肋軟骨同定処理を終了して次のサブルーチンSRT5(図25)へ移る。
サブルーチンSRT5においてCPU11は、胸骨同定部25により胸骨同定処理(胸郭同定ステップ)を行う。具体的には、CPU11は、図30に示すように、サブルーチンSRT5の開始ステップから入って次のステップSP51へ移り、三次元骨格モデル30における第1胸椎33A〜第12胸椎33Lの略前方にあり、前後方向に薄く、左右方向の幅がほぼ第1胸椎33A〜第12胸椎33Lと同程度の硬骨31部分を胸椎39として同定し、次のステップSP52へ移る。
ステップSP52においてCPU11は、左右で対をなす右第1肋軟骨中心点群61A及び左第1肋軟骨中心点群62Aから右第7肋軟骨中心点群61G及び左第7肋軟骨中心点群62Gまでのそれぞれを非線形補間した曲線上で所定間隔ごとに厚み方向に中間の第1胸骨中心点群73A〜第7胸骨中心点群73Gを検出し、胸骨同定処理を終了して次のサブルーチンSRT6(図25)へ移る。
サブルーチンSRT6においてCPU11は、体内空間分割部26により体内空間分割処理(関節点同定ステップ及び体内空間抽出ステップ)を行う。ここで、関節点同定ステップは、図31に示すSP61〜SP62からなり、体内空間抽出ステップは、図31に示すSP63〜SP68からなる。具体的には、CPU11は、図31に示すように、サブルーチンSRT6の開始ステップから入って次のステップSP61へ移り、例えば右第4肋骨中心点群51D、左第4肋骨中心点群52D、右第4肋骨起始点制御点53D、左第4肋骨起始点制御点54D、右第4肋軟骨中心点群61D、左第4肋軟骨中心点群62D及び第4胸骨中心点群73Dを全て通る非線形補正した第4中心線81Dを算出し、次のステップSP62へ移る。
ステップSP62においてCPU11は、例えば第4中心線81D上の右第4肋骨起始点82D、右第4肋骨接触点83D、右胸骨接触点84D、右第4肋骨中点85D、左第4肋骨起始点86D、左第4肋骨接触点87D、左胸骨接触点88D及び左第4肋骨中点89Dを検出し、次のステップSP63へ移る。
ステップSP63においてCPU11は、例えば第4胸椎33Dの第4前端点42Dと、右第4肋骨接触点83D、右胸骨接触点84D、右第4肋骨中点85D、左第4肋骨接触点87D、左胸骨接触点88D及び左第4肋骨中点89Dとを結ぶ線分91D1〜91D6で第4曲面90Dを第4分割曲面90D1〜90D7に分割し、次のステップSP64へ移る。
ステップSP64においてCPU11は、例えば第4中心線81D上に分割点101D(1,2.3.・・・,l)、102D(1,2.3.・・・,m)、103D(1,2.3.・・・,n)、104D(1,2.3.・・・,o)、105D(1,2.3.・・・,p)、111D(1,2.3.・・・,q)、分割点113D(1,2.3.・・・,r)を配置すると共に、右前後分割線91D1及び左前後分割線91D6上に、分割点112D(1,2.3.・・・,q+1)及び分割点114D(1,2.3.・・・,r+1)を配置し、次のステップSP65へ移る。
ステップSP65においてCPU11は、第4胸椎33Dの第4前端点42Dとそれぞれ配置された分割点101D(1,2.3.・・・,l)、102D(1,2.3.・・・,m)、103D(1,2.3.・・・,n)、104D(1,2.3.・・・,o)、105D(1,2.3.・・・,p)とを結ぶ線分で、第4分割曲面90D2〜90D6をより細かい略三角形に分割し、次のステップSP66へ移る。
ステップSP66においてCPU11は、例えば右第4肋骨起始点82D及び分割点111D(1.2.・・・,q)と分割点112D(1,2.3.・・・,q+1)とをそれぞれ順に直線で結び、これらの直線で第4分割断面90D1を略四角形に分割する。
またCPU11は、左第4肋骨起始点86D及び分割点113D(1,2.3.・・・,r)と分割点114D(1.2.・・・,r+1)とをそれぞれ順に直線で結び、該直線で第4分割断面90D7を略四角形に分割し、次のステップSP67へ移る。
因みにステップSP61〜SP66においては第4曲面90Dの分割について説明したが、CPU11は、その他の第1曲面90A〜第3断面90C、第5断面90D〜第12断面90Lについても同様に行う。
ステップSP67においてCPU11は、第1断面90A〜第12断面90Lにそれぞれ挟まれた体内空間130を第1分割空間130A〜第11分割空間130Kに分割する。そしてCPU11は、例えば第4分割空間130Dの前方側を、第4断面90Dの前方側を分割した三角形とそれぞれ対応する第5断面90Eを分割した三角形と各頂点を結ぶ曲線とに囲まれた略三角柱の空間に分割する。
またCPU11は、第4分割空間130Dの後方側を、第4断面90Dの後方側を分割した四角形とそれぞれ対応する第5断面90Eを分割した四角形と各頂点を結ぶ曲線とに囲まれた略四角柱の空間に分割し、次のステップSP68へ移る。
ステップSP68においてCPU11は、分割された略三角柱の上下方向各辺、すなわち略三角柱の上下に対応する各頂点を結ぶ曲線に所定分割数で分割する分割点121V(1,2,3,・・・,s)、122V(1,2,3,・・・,t)、123V(1,2,3,・・・,u)を配置する。
同様にCPU11は、分割された略四角柱の上下方向の各辺、すなわち略四角柱の上下に対応する各頂点同士を結ぶ曲線上に、該曲線を所定分割数で分割する分割点124V(1,2,3,・・・,v)、125V(1,2,3,・・・,w)、126V(1,2,3,・・・,x) 、127V(1,2,3,・・・,y)を配置し、体内空間分割処理を終了して次のサブルーチンSRT7(図25)へ移る。
因みにステップSP67〜SP68においては第4分割空間130Dの分割について説明したが、CPU11は、第1分割空間130A〜第3分割空間130C、第5分割空間130E〜第11分割空間130Kについても同様に行う。
サブルーチンSRT7においてCPU11は、人体モデル変形部27により人体モデル変形処理(人体モデル変形ステップ)を行う。具体的には、CPU11は、図32に示すように、サブルーチンSRT7の開始ステップから入って次のステップSP71へ移り、例えば三次元標準人体モデル200において分割された第4分割領域204Dの前方側の略三角柱の6頂点及び分割点を標識点として設定し、三次元骨格同定モデル140において分割された第4分割空間130Dの前方側の略三角柱(図15)の6頂点及び分割点の位置へそれぞれ対応する標識点を変位させるように、非線形写像関数により臓器等の生体情報(各器官データ)が含まれる略三角柱を変形させる。
同様にCPU11は、三次元標準人体モデル200において詳細に分割された第4分割領域204Dの後方側の略四角柱の8頂点及び分割点を標識点として設定し、三次元骨格同定モデル140において詳細に分割された第4分割空間130Dの後方側の対応する略四角柱の8頂点及び分割点(図示せず)の位置へ標識点を変位させるように、非線形写像関数により臓器等の生体情報が含まれる略四角柱を変形させ、次のステップSP72へ移る。
因みにCPU11は、同様にして、三次元標準人体モデル200の第1分割領域204A〜第3分割領域204C、第5分割領域204E〜第11分割領域204Kについても同様に変形させる。
ステップSP72においてCPU11は、三次元標準人体モデル200の胸椎201を、それぞれ対応する三次元骨格同定モデル140における胸椎33の位置及び大きさにそれぞれ移動及び変形し、次のステップSP73へ移る。
ステップSP73においてCPU11は、三次元標準人体モデル200の肋骨202、肋軟骨203及び胸骨205を、それぞれ対応する三次元骨格同定モデル140における右肋骨34、左肋骨35、右肋軟骨36、左肋軟骨37及び胸骨39の位置及び大きさにそれぞれ移動及び変形し、次のステップへ移って処理を終了する。
(4)動作及び効果
以上の構成において、三次元人体モデル生成装置1は、CT装置やMRI装置によって撮像された三次元画像データD1を取得すると、当該三次元画像データD1に対して所定の第1上限閾値、第1下限閾値、第2上限閾値、第2下限閾値を用いて3値化処理を施すことにより、濃淡レベルが「1」及び「2」となった硬骨31及び軟骨32を抽出して三次元骨格モデル30を生成する。
そして三次元人体モデル生成装置1は、三次元骨格モデル30の硬骨31から第1胸椎33A〜第12胸椎33Lを同定すると共に、椎体特徴点として第1前端点42A〜第12前端点42L、第1上前端点43A〜第12上前端点43L、第1下前端点44A〜第12下前端点44L及び前端曲線45を抽出する。
また三次元人体モデル生成装置1は、三次元骨格モデル30の硬骨31から右第1肋骨34A〜右第12肋骨34L及び左第1肋骨35A〜左第12肋骨35Lを同定すると共に、肋骨特徴点として右第1肋骨中心点群51A〜右第12肋骨中心点群51L、左第1肋骨中心点群52A〜左第12肋骨中心点群52L、右第1肋骨起始点制御点53A〜右第12肋骨起始点制御点53L及び左第1肋骨起始点制御点54A〜左第12肋骨起始点制御点54Lを抽出する。
さらに三次元人体モデル生成装置1は、三次元骨格モデル30の軟骨32から右第1肋軟骨36A〜右第10肋軟骨36J及び左第1肋軟骨37A〜左第10肋軟骨37Jを同定すると共に、肋軟骨特徴点として右第1肋軟骨中心点群61A〜右第10肋軟骨中心点群61J及び左第1肋軟骨中心点群62A〜左第10肋軟骨中心点群62Jを抽出する。
さらに三次元人体モデル生成装置1は、三次元骨格モデル30の硬骨31から胸骨39を同定すると共に、胸骨特徴点として第1胸骨中心点群73A〜第7胸骨中心点群73Eを抽出する。
さらに三次元人体モデル生成装置1は、胸郭としての胸椎33、右肋骨34、左肋骨35、右肋軟骨36、左肋軟骨37及び胸骨39を構成する骨格が互いに接する位置とされる関節点としての右肋軟骨接続点71、右肋骨起始点82、右肋骨接触点83、右胸骨接触点84、左肋軟骨接続点72、左肋骨起始点86、左肋骨接触点87及び左胸骨接触点88を抽出する。
そして三次元人体モデル生成装置1は、椎体特徴点及び関節点に基づいて、胸郭としての胸椎33、右肋骨34、左肋骨35、右肋軟骨36、左肋軟骨37及び胸骨39が囲む体内空間130を分割する。
三次元人体モデル生成装置1は、三次元標準人体モデル200の体内領域204を分割された体内空間130のそれぞれに合わせるよう変形し、その結果として、臓器等の生体情報(各器官データ)を含む三次元被検者モデルを生成する。
従って三次元人体モデル生成装置1は、従来のように、三次元画像データD1の濃淡レベルを基に対象臓器を抽出した後の抽出欠損や誤抽出を修正させたり、骨格から形態学的な位置関係により骨格の分割を行わせるなどの煩雑な作業をユーザに強いることなく、被検者ごとの三次元被検者モデルを容易に生成することができる。
また三次元人体モデル生成装置1は、三次元画像データD1から抽出した硬骨31及び軟骨32に囲まれた体内空間130の形状に合わせて、三次元標準人体モデル200の体内領域204の形状を変形させるので、被検者ごとの体型を正確に再現した三次元被検者モデルを生成することができる。
これにより被検者ごとの体型を再現した三次元被検者モデルを用いて、VRシミュレータや光造形装置により作製された被検者モデルにより手術トレーニングを例えば手術前に医師に行わせることができるので、内視鏡外科手術の安全性や手術品質をより向上させるよう貢献することができる。
ところで、三次元標準モデル200の体内領域204を変形する際、被検者の三次元画像データD1に基づいて所定幅ごとに体内空間を分割し、該分割された体内空間の大きさに合わせて、三次元標準モデル200の体内領域204を変形する方法が考えられる。
しかしながらこの方法では、体内空間の上下及び左右の幅のみしか考慮されておらず、被検者の背骨が左右にゆがんでいる場合などは、精度よく被検者ごとの三次元被検者モデルを生成することができない。
これに対して、三次元人体モデル生成装置1は、中心線81D上に分割点101、102、103、104、111及び113を配置すると共に、右前後分割線91A1〜9112L1及び左前後分割線91A6〜91L6上に、分割点112及び分割点114を配置する。
そして三次元人体モデル生成装置1は、第4前端点42D、右肋骨起始点82、右肋骨接触点83、右胸骨接触点84、右肋骨中点85、左肋骨起始点86、左肋骨接触点87、左胸骨接触点88、左肋骨中点89及び分割点101、102、103、104、105、105、111、112、113、114を用いて曲面90を略三角形及び略四角形に分割し、互いに隣接する断面90同士の略三角形及び略四角形同士により形成される略三角柱及び略四角柱で体内空間130を分割する。
これにより三次元人体モデル生成装置1は、胸椎33、右肋骨34、左肋骨35、右肋軟骨36、左肋軟骨37、胸骨39の位置及び向きを反映させて三次元被検者モデルを生成することができるので、よりいっそう精度よく三次元被検者モデルを生成することができる。
また三次元人体モデル生成装置1は、胸椎33の前端点42を基準として、体内空間130の前方側を放射状に略三角柱に分割し、当該体内空間130の後方側を前額面方向に略四角柱に分割したことにより、被検者の椎体や肋骨がゆがんでいる場合でも体内空間130を分割できなくなることを防止することができる。
また三次元人体モデル生成装置1は、各ステップにおいて生成されたモデルデータを読み出すことができる。さらにユーザが指定したステップへ戻り、三次元人体モデル生成処理を何度でもやり直すことができる。このため三次元人体モデル生成装置1は、誤った同定及び変形を減少させることができる。
以上の構成によれば、CT装置やMRI装置によって撮像された三次元画像データD1を基に胸椎33、右肋骨34、左肋骨35、右肋軟骨36、左肋軟骨37、胸骨39を同定すると共に、右肋骨起始点82、右肋骨接触点83、右胸骨接触点84、右肋骨中点85、左肋骨起始点86、左肋骨接触点87、左胸骨接触点88、左肋骨中点89を基に体内空間130を分割し、分割された体内空間130に合わせて標準的な体型の人体を三次元でモデル化した三次元標準人体モデル200の体内領域204を変形させることにより三次元被検者モデルを生成する。これにより三次元人体モデル生成装置1は、被検者ごとの三次元被検者モデルを精度よく生成することができる。
(5)他の実施の形態
なお上述した実施の形態においては、例えば第4曲面90Dにおいて、右第4肋骨起始点82Dと右第4肋骨接触点83Dとの中間に位置する右第4肋骨中点85D、及び左第4肋骨起始点86Dと左第4肋骨接触点87Dとの中間に位置する左第4肋骨中点89Dより前方側を略三角形に分割するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、前端点42Dにおける接平面と第4中心点81Dとが交わる位置より前方側を略三角形に分割するのであれば、第4中心線81D上のどの位置から前方側を略三角形に分割してもよい。
また上述した実施の形態においては、第4曲面90Dの前方側を略三角形に分割した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、前端点42を基準として放射状に分割するのであればその形状は問わない。
さらに実施の形態においては、第4曲面90Dの後方側を略四角形に分割した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第4曲面90Dの後方側を前額方向に分割するのであればその形状は問わない。
また上述した実施の形態においては、体内空間抽出処理として例えば第4分割断面90D2〜90D6を第4前端点42Dと分割点101、102、103、104及び105とを結ぶ略三角形に細かく分割し、また第4分割断面90D1及び90D7を略四角形に細かく分割するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、第4分割断面90D1〜90D7を分割せず、三次元標準人体モデル200の前端点、右肋軟骨接続点、左肋軟骨接続点、右肋骨起始点、右肋骨接触点、右胸骨接触点、右肋骨中点、左肋骨起始点、左肋骨接触点、左胸骨接触点、左肋骨中点を標識点とし、対応する三次元骨格同定モデル140における前端点42、右肋軟骨接続点71、右肋骨起始点82、右肋骨接触点83、右胸骨接触点84、右肋骨中点85、左肋軟骨接続点72、左肋骨起始点86、左肋骨接触点87、左胸骨接触点88、左肋骨中点89を患者固有点とすることを体内空間抽出処理とし、患者固有点に標識点を変位させるように、非線形写像関数により臓器等の生体情報(各器官データ)が含まれる三次元標準人体モデル200を変形させるようにしてよい。
さらに上述した実施の形態においては、例えば右前後分割線91D1を求める際に、前端点42Dと結ぶ点を右第4肋骨中点85Dとした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、第4胸椎33Dの前端点42Dにおける接平面より前方の第4中心線81D上であればよい。
さらに上述した実施の形態においては、非線形写像関数を用いて三次元人体モデル200を変形させる場合について述べたが、本発明はこれに限らず、少なくとも一部に線形変形を用いても良い。
さらに上述した実施の形態においては、三次元画像データD1に対して所定の第1上限閾値、第1下限閾値、第2上限閾値及び第2下限閾値を用いて3値化処理を施すようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば水平断面画像CG1、矢状断面画像CG2及び前額断面画像CG3を参考に任意の第1上限閾値、第1下限閾値、第2上限閾値及び第2下限閾値をユーザに設定させるようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、三次元画像データD1に対して3値化処理を施すようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、三次元画像データD1に対して硬骨31のみを抽出する2値化処理を施すようにしてもよい。この場合、軟骨32が抽出されないため肋軟骨を同定しない。
さらに上述した実施の形態においては、三次元画像データD1に対して3値化処理を施すようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、三次元画像データD1に対して硬骨31及び軟骨32を骨格として抽出する2値化処理を施すようにしてもよい。この場合、骨格から肋骨及び肋軟骨を区別せずに同定することになる。
さらに上述した実施の形態においては、胸椎33を直交する2方向から走査することにより前後方向を決定するようにした場合について述べた。本発明はこれに限らず、三次元骨格モデル30の前後、上下及び左右方向を三次元画像データD1に含まれる撮影条件から設定するようにしてもよいし、前後、上下、左右方向設定後の三次元骨格モデル30をユーザが座標軸周りで回転させることによってモデル体位の微調整を行わせるようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、三次元骨格モデル30、三次元標準人体モデル200が複数のボクセルを三次元的に配置することにより構成されるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えばワイヤフレームデータやサーフェースデータによって構成されるようにしても良い。
例えばワイヤフレームデータを用いる場合、椎体、肋骨、関節、臓器等の各器官データを異なるワイヤフレームで構成することにより実現することができる。
さらに上述した実施の形態においては、断層画像の各画素に対応するサイズのボクセルを生成するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、画素サイズより小さなボクセルサイズにしても良いし、またより大きなボクセルサイズにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、第1胸椎33A〜第12胸椎33Lの第1中心点41A〜第12中心点41Lとして、当該第1胸椎33A〜第12胸椎33Lの形態学的な中点を用いるようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば第1胸椎33A〜第12胸椎33Lの幾何学的な重心を第1胸椎33A〜第12胸椎33Lの第1中心点41A〜第12中心点41Lとして用いるようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、例えば、三次元骨格モデル140において複数の椎体から第1胸椎33A〜第12胸椎33Lを同定するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば第3胸椎33C〜第7胸椎33Gを同定するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、三次元画像データD1に対して3値化処理を施すことにより得られた3値化画像G4の濃淡レベルが「1」である画素を硬骨31として抽出し、濃淡レベルが「2」である画素を軟骨32として抽出して三次元骨格モデル30を生成するようにした場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、3値化画像G4の濃淡レベルが「1」及び「2」である画素を抽出し、当該画素に対応するボクセルを三次元的に配置した硬骨31及び軟骨32に対してスムージング処理を施して三次元骨格モデル30を生成するようにしても良い。このようにすることで、3値化画像G4から抽出した硬骨31及び軟骨32の表面に発生する凹凸を除去することができる。
さらに上述した実施の形態においては、各ステップにおいて生成されたモデルデータ等のユーザによる確認及び三次元人体モデル生成処理のやり直しを始めるステップのユーザによる指定を三次元被検者モデルを生成した後に行うようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、任意のステップとステップとの間において、モデルデータ等の確認及びやり直しステップの指定を行えるようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、三次元人体モデル生成処理を実行する際、ソフトウェア構成としての骨格抽出部21、椎体同定部22、肋骨同定部23、肋軟骨同定部24、胸骨同定部25、体内空間分割部26及び人体モデル変形部27として機能するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ハードウェア構成でなる骨格抽出部21、椎体同定部22、肋骨同定部23、肋軟骨同定部24、胸骨同定部25、体内空間分割部26及び人体モデル変形部27により三次元人体モデル生成処理を実行するようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、CPU11がROM12又は記憶部15に格納されている三次元人体モデル生成処理プログラムに従い、上述した三次元人体モデル生成処理を行うようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、記憶媒体からインストールしたり、インターネットからダウンロードした三次元人体モデル生成処理プログラム、その他種々のルートによってインストールした三次元人体モデル生成処理プログラムに従って上述した三次元人体モデル生成処理を行うようにしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、胸郭同定部として椎体同定部22、肋骨同定部23、肋軟骨同定部24、胸骨同定部25が機能し、椎体特徴点抽出部として椎体同定部22が機能し、関節点同定部及び体内空間抽出部として体内空間分割部26が機能し、人体モデル変形部として人体モデル変形部27が機能することによって本発明の三次元人体モデル生成装置としての三次元人体モデル生成装置1を構成するようにした場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、この他種々の構成でなる胸郭同定部、関節点同定部、椎体同定部、体内空間分割部及び人体モデル変形部によって本発明の三次元人体モデル生成装置を構成するようにしても良い。
本発明の三次元人体モデル生成装置1は、例えば医療分野に適用することができる。
1……三次元人体モデル生成装置、11……CPU、12……ROM、13……RAM、14……インターフェイス部、15……記憶部、16……表示部、17……バス、21……骨格抽出部、22……椎体同定部、23……胸骨・肋骨同定部、24……肋軟骨同定部、25……体内空間分割部、26……人体モデル変形部、30……三次元骨格モデル、31……硬骨、32……軟骨、33……胸椎、34……右肋骨、35……左肋骨、36……右肋軟骨、37……左肋軟骨、39……胸骨、41……中心点、42……前端点、43……上前端点、44……下前端点、45……前端曲線、51……右肋骨中心点群、52……左肋骨中心点群、53……右肋骨起始点制御点、54……左肋骨起始点制御点、61……右肋軟骨中心点群、62……左肋軟骨中心点群、63……最前点、64……前極点、65……肋軟骨断面中心点、66……右第7肋軟骨中心線、67……最下点、68……最上点、69……最下線、70……最上線、73……胸骨中心点群、81……中心線、82……右肋骨起始点、83……右肋骨接触点、84……右胸骨接触点、85……右肋骨中点、86……左肋骨起始点、87……左肋骨接触点、88……左胸骨接触点、89……左肋骨中点、90……曲面、91……線分、分割点……101、102、103、104、105、111、112、113,114、130……体内空間、140……三次元骨格同定モデル、200……三次元標準人体モデル、204……体内領域。

Claims (9)

  1. 骨格に囲まれた体内空間データと、該体内空間データに関連付けられた各器官データとを含む体内領域データを備える三次元標準人体モデルと、
    人体の断層像を示す三次元画像データから胸郭を同定する胸郭同定部と、
    上記胸郭同定部により同定された胸郭から複数の椎体の椎体特徴点を抽出する椎体特徴点抽出部と、
    上記胸郭同定部により同定された胸郭から該胸郭を構成する複数の骨格の関節点を同定する関節点同定部と、
    上記椎体特徴点と上記関節点に基づいて上記胸郭が囲む体内空間全体又は一部を抽出する体内空間抽出部と、
    上記体内領域データを上記体内空間抽出部により抽出された体内空間に合わせるように変形させる人体モデル変形部と
    を有することを特徴とする三次元人体モデル生成装置。
  2. 上記椎体特徴点は、
    上記複数の椎体における形態学的な中心点を通る平面断面上の椎体境界で最も前方とされる前端点を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の三次元人体モデル生成装置。
  3. 上記体内空間抽出部は、
    上記前端点を基準に後方側の上記体内空間を複数の分割空間に左右方向へ分割する
    ことを特徴とする請求項2に記載の三次元人体モデル生成装置。
  4. 上記体内空間抽出部は、
    上記前端点を基準に前方側の上記体内空間を複数の分割空間に上記前端点を中心として放射状に分割する
    ことを特徴とする請求項2又は3に記載の三次元人体モデル生成装置。
  5. 上記体内空間抽出部は、
    上記関節点で分割する
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の三次元人体モデル生成装置。
  6. 上記体内空間抽出部は、
    上記関節点間を等間隔に分割する
    ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の三次元人体モデル生成装置。
  7. 上記体内空間抽出部は、
    上記椎体特徴点、及び上記椎体特徴点と同一の肋骨順位に属する上記関節点を含む曲面により上記体内空間を複数の分割空間に上下方向へ分割する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の三次元人体モデル生成装置。
  8. 人体の断層像を示す三次元画像データから胸郭を同定する胸郭同定ステップと、
    上記胸郭同定ステップにより同定された胸郭から複数の椎体の椎体特徴点を抽出する椎体特徴点抽出ステップと、
    上記胸郭同定ステップにより同定された胸郭から該胸郭を構成する複数の骨格の関節点を同定する関節点同定ステップと、
    上記椎体特徴点と上記関節点に基づいて上記胸郭が囲む体内空間全体又は一部を抽出する体内空間抽出ステップと、
    骨格に囲まれた体内空間データと該体内空間データに関連付けられた各器官データとを含む体内領域データを備える三次元標準人体モデルの体内領域データを、上記体内空間抽出ステップにより抽出された体内空間に合わせるように変形させる人体モデル変形ステップと
    を有することを特徴とする三次元人体モデル生成方法。
  9. コンピュータに対して、
    人体の断層像を示す三次元画像データから胸郭を同定する胸郭同定ステップと、
    上記胸郭同定ステップにより同定された胸郭から複数の椎体の椎体特徴点を抽出する椎体特徴点抽出ステップと、
    上記胸郭同定ステップにより同定された胸郭から該胸郭を構成する複数の骨格の関節点を同定する関節点同定ステップと、
    上記椎体特徴点と上記関節点に基づいて上記胸郭が囲む体内空間全体又は一部を抽出する体内空間抽出ステップと、
    骨格に囲まれた体内空間データと該体内空間データに関連付けられた各器官データとを含む体内領域データを備える三次元標準人体モデルの体内領域データを、上記体内空間抽出ステップにより抽出された体内空間に合わせるように変形させる人体モデル変形ステップと
    を実行させる三次元人体モデル生成プログラム。
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