JP2011202116A - 被ガス化原料ガス化システムおよびタール除去方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ガス化装置で生成したガス中(合成ガス中)に含まれるタール等を除去し、タールの回収率を上げて効率よくガス化を行うこと。
【解決手段】ガス化装置1の後段にタール除去部3を設け、ガス化装置1より生成されたガスG1中のタールを除去するために、除去部3においてタール吸着材として被ガス化原料Mを使用してタールを吸着させた後、タールが吸着した被ガス化原料M’を被ガス化原料抜出し装置7によって除去部3より取り出して、ガス化装置1へ原料として供給してガス化に供するように構成されている。
【選択図】図1
【解決手段】ガス化装置1の後段にタール除去部3を設け、ガス化装置1より生成されたガスG1中のタールを除去するために、除去部3においてタール吸着材として被ガス化原料Mを使用してタールを吸着させた後、タールが吸着した被ガス化原料M’を被ガス化原料抜出し装置7によって除去部3より取り出して、ガス化装置1へ原料として供給してガス化に供するように構成されている。
【選択図】図1
Description
本発明は、被ガス化原料をガス化するガス化装置と、前記ガス化装置によって生成されたガス中のタールを除去するタール除去部とを備えた被ガス化原料ガス化システムおよびタール除去方法に関するものである。
産業廃棄物や有機性廃棄物等の被ガス化原料をガス化装置内で不完全燃焼または部分酸化して、生成ガス、すなわち合成ガス(水素と一酸化炭素を含む混合ガス)を生成する技術が知られている。ここで、被ガス化原料をガス化装置でガス化して生成したガス中(合成ガス中)には、生成ガスのほかに、スス、チャー、タールなどの成分が含まれる。これら成分がガス化装置より後段(下流側)に設けられた合成ガスを利用するための装置内に入り込むと、該装置を運転する際にその運転を阻害する要因となるため、ガス化装置の出口部分において、通常は集塵装置(例えば、サイクロン)を設けてスス、チャー、タールなどを除去するようにしている。
しかし、ススやチャーは除去できてもタールについては一部分しか除去できず、残りのタール成分は前述した後段に設けられた前記装置に入り込み、該装置の運転を阻害するという欠点が解消できない。そこで、集塵装置の後段(下流側)に残りのタールを除去するために洗浄塔(例えばスクラバー)を設けてタールを除去することとしている。しかし、集塵装置ではタールの一部分しか除去できないため、残りのタールを除去するのに洗浄塔(例えばスクラバー)にかなりの負荷がかかる状況が生じていた。
このような状況を改善するために、ガス化装置によって生成されたガス中のタールを除去するための種々の技術が知られている(特許文献1〜3)。
特許文献1に記載された発明は、タール含有ガスを洗浄油によって油スクラビングを行った後、さらに油スクラビングを経たタール含有ガスを洗浄水による水スクラビングを行うことにより、ガス中に含有するタール成分を除去するものである。
特許文献2に記載された発明は、タール等を分解する触媒が担持されたセラミックフィルターに、ガス化炉から発生したガスを通すことにより、ガス中のダストを集塵すると同時に、ガス中に含まれるタール成分を分解し除去するものである。
特許文献3に記載された発明は、ガス化設備で生成したガスをタール吸着塔に充填された粒子と接触させて、タールを粒子に付着させガス中のタール成分を除去するものである。
特許文献2に記載された発明は、タール等を分解する触媒が担持されたセラミックフィルターに、ガス化炉から発生したガスを通すことにより、ガス中のダストを集塵すると同時に、ガス中に含まれるタール成分を分解し除去するものである。
特許文献3に記載された発明は、ガス化設備で生成したガスをタール吸着塔に充填された粒子と接触させて、タールを粒子に付着させガス中のタール成分を除去するものである。
しかし、特許文献1に記載された発明では、ガス化炉で生成されたガスが、油スクラバーに供給される前にタール成分等を除去する装置等が設けられていないので、これら成分を除去するのに油スクラバーに相当の負荷がかかることとなる。また油スクラビング工程と水スクラビング工程という複数のスクラビング工程を有しているため、装置の数も多く効率的にタールを除去できないという欠点を有している。特許文献2に記載された発明では、セラミックフィルターに担持するタール等の分解触媒にRh系のような高価な触媒が使用されており、特許文献3に記載された発明ではタールを付着する粒子の量を多量に使用しなければならず、両者ともコストがかかるという欠点を有している。
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、その目的は、ガス化装置より生成したガス中に含まれるタール成分を効率よく除去するとともに、後段の装置に負荷がかからないようなタール除去システムとタール除去方法を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明に係る第1の態様は、被ガス化原料をガス化するガス化装置と、前記ガス化装置によって生成されたガス中のタールを除去するタール除去部とを備えた被ガス化原料ガス化システムであって、前記タール除去部は、前記タールを吸着する吸着材として前記被ガス化原料が入れられるように構成されると共に、前記被ガス化原料を定量的に抜出すことが可能な被ガス化原料抜出し装置を備え、前記タールを吸着した前記被ガス化原料が前記被ガス化原料抜出し装置によって前記タール除去部から定量的に抜出され、前記ガス化装置に移されてガス化に供されるように構成されていることを特徴とするものである。
ここで、「被ガス化原料を定量的に抜出すことが可能」とは、適宜設定される単位時間当りの所定の抜出し量で被ガス化原料を抜出すことが可能であることを意味する。
ここで、「被ガス化原料を定量的に抜出すことが可能」とは、適宜設定される単位時間当りの所定の抜出し量で被ガス化原料を抜出すことが可能であることを意味する。
本態様によれば、タールを除去する除去部において、ガス化装置で生成されたガスと被ガス化原料を接触させ、ガス化装置で生成されたガス中に含まれるタールを被ガス化原料に吸着させるので、ガス化装置で生成されたガスに含まれているタールを効果的に除去することができる。よって、タールの回収率が上がり、さらに後段に設置する装置に対するタール除去の負荷を軽減することができる。
また、被ガス化原料をタールの吸着材として使用しているので、タールを吸着したガス化原料を原料としてガス化装置に供給することが可能となり、除去したタールをガス化装置にて処理することができるので効率よくガス化を行うことができる。さらに、タールの吸着材が被ガス化原料であることから、わざわざ、専用のタール吸着材を別途用意する必要もなく、タール吸着後の専用タール吸着材の後処理をする必要もないため、コストダウンを図ることが出来る。
更に、被ガス化原料抜出し装置によって前記タールを吸着した前記被ガス化原料が前記タール除去部から定量的に抜出され、前記ガス化装置に移されてガス化に供されるように構成されている。従って、タール除去部内での被ガス化原料の滞留時間を適宜調整することが可能になる。
これにより、「被ガス化原料」と「タールを含むガス」との接触時間を適宜調整することが可能となり、被ガス化原料に吸着されるタールの量を適量に維持して、すなわち過度にタールが吸着されて被ガス化原料がべとついた状態にならない状態にして、当該被ガス化原料を前記ガス化装置に移す一連の運転を安定性良く継続することができる。このように、タール除去とガス化効率の向上を安定した運転継続の下で実現することができる。
これにより、「被ガス化原料」と「タールを含むガス」との接触時間を適宜調整することが可能となり、被ガス化原料に吸着されるタールの量を適量に維持して、すなわち過度にタールが吸着されて被ガス化原料がべとついた状態にならない状態にして、当該被ガス化原料を前記ガス化装置に移す一連の運転を安定性良く継続することができる。このように、タール除去とガス化効率の向上を安定した運転継続の下で実現することができる。
また更に、被ガス化原料抜出し装置によってタール除去部内に被ガス化原料が常に存在し、外部と区画された状態で該被ガス化原料を更新することが可能になるので、生成ガスへの大気混入の虞無くタール除去を効果的に行うことができる。
本発明に係る第2の態様は、第1の態様に記載された被ガス化原料ガス化システムにおいて、前記被ガス化原料抜出し装置はスクリューフィーダであることを特徴とするものである。
本態様によれば、前記被ガス化原料抜出し装置はスクリューフィーダで構成されているので、前記第1の態様の効果を構造簡単にして実現することができる。
本態様によれば、前記被ガス化原料抜出し装置はスクリューフィーダで構成されているので、前記第1の態様の効果を構造簡単にして実現することができる。
本発明に係る第3の態様は、第1の態様または第2の態様に記載された被ガス化原料ガス化システムにおいて、前記タール除去部の前段に破砕装置が配設され、前記被ガス化原料は前記破砕装置で破砕されて前記タール除去部に入れられるように構成されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、前記被ガス化原料は破砕装置で破砕されて前記タール除去部に入れられるので、タール吸着部内において、被ガス化原料とタールを偏り無く接触させることができ、以てタールの吸着を偏り少なく行うことができる。更に、被ガス化原料抜出し装置による抜出しも偏りなく一様に行うことができる。
本発明に係る第4の態様は、第1の態様から第3の態様のいずれか一つに記載された被ガス化原料ガス化システムにおいて、前記タール除去部は、振動付与手段を備えていることを特徴とするものである。
本態様によれば、振動付与手段によってタール除去部本体に定期的に振動を付与することで、タールを吸着した被ガス化原料がタール除去部内でブリッジング(原料降下不良)を起す虞を低減することができる。
本態様によれば、振動付与手段によってタール除去部本体に定期的に振動を付与することで、タールを吸着した被ガス化原料がタール除去部内でブリッジング(原料降下不良)を起す虞を低減することができる。
本発明に係る第5の態様は、第1の態様から第4の態様のいずれか一つに記載された被ガス化原料ガス化システムにおいて、前記ガス化装置によって生成されたガスは、450℃以下の温度に降温されて前記タール除去部に導入されるように構成されていることを特徴とするものである。
タール除去部では、タール吸着材として被ガス化原料を使用しているので、タール除去部に導入される生成ガスの温度が高いと、タール除去部で被ガス化原料の一部がガス化されてしまい、所望する成分配合のガスが得られない場合がある。
本態様によれば、タール除去部に導入するガスの温度を450℃以下とすることで、タール除去部における被ガス化原料のガス化を抑制し、所望する成分配合の合成ガスを得ることが出来る。
タール除去部に導入するガスの温度を400℃以下にすると前記ガス化を抑制する観点から一層好ましい。また、300℃以上にすることで、ガス化装置に入れられる被ガス化原料を予め実用的なレベルで余熱することができ、ガス化装置で発生する熱エネルギーを有効に利用することができる。
本態様によれば、タール除去部に導入するガスの温度を450℃以下とすることで、タール除去部における被ガス化原料のガス化を抑制し、所望する成分配合の合成ガスを得ることが出来る。
タール除去部に導入するガスの温度を400℃以下にすると前記ガス化を抑制する観点から一層好ましい。また、300℃以上にすることで、ガス化装置に入れられる被ガス化原料を予め実用的なレベルで余熱することができ、ガス化装置で発生する熱エネルギーを有効に利用することができる。
本発明に係る第6の態様は、第1の態様から第5の態様のいずれか一つに記載された被ガス化原料ガス化システムにおいて、前記タール除去部の下流に、前記ガス中からタールを洗浄物質によって洗浄除去する洗浄部を備えていることを特徴とするものである。
本態様によれば、ガス化装置で生成されたガスは、ガス中に含まれているタールが前記除去部によって除去されるが、この除去後のガスにまだ少量のタールが含まれている場合がある。そこで、まだ少量のタールが含まれているガスを洗浄部によって洗浄物質で洗浄し、洗浄物質とともに該ガス中からタールを除去することで、精製されたガスを生成することができる。
また、タール除去部で大部分のタールが除去されているので、洗浄部で使用される洗浄物質の量を従来より減らすことができ、コストダウンを図ることが出来る。
本発明に係る第7の態様は、第6の態様に記載された被ガス化原料ガス化システムにおいて、前記洗浄物質とともに除去されたタールを前記洗浄物質から分離する分離装置を備え、前記分離装置によって分離されたタールを、前記タール除去部より抜出した前記タールを吸着した前記被ガス化原料と混合して前記ガス化装置に移すように構成されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、洗浄物質とタールを分離する分離装置を設け、洗浄物質からタールを分離することで、タールの回収率を上げることができる。さらに、前記タール除去部から取り出した前記タールを吸着した被ガス化原料と、分離装置によって洗浄物質と分離したタールとを混合し、ガス化装置に供給することで、タールをガス化装置で再度処理することができるのでガス化の効率も上げることができる。
本発明に係る第8の態様は、第5の態様に記載された被ガス化原料ガス化システムにおいて、前記タール除去部の下流に設けられ、前記ガス中からタールを洗浄物質によって洗浄除去する洗浄部と、前記洗浄物質とともに除去されたタールを前記洗浄物質から分離する分離装置とを備え、前記分離装置によって分離されたタールを前記ガス化装置に移すように構成され、前記ガス化装置と前記タール除去部の間に、該ガス化装置を出た高温のガスを前記450℃以下の温度へ降温するための熱交換器が配設され、該熱交換器を出た高温熱媒体の熱エネルギーを、前記タール除去部を出て前記ガス化装置に移される前記被ガス化原料の昇温に利用するように構成されていることを特徴とするものである。
本態様によれば、ガス化装置を出た高温のガスを前記450℃以下の温度へ降温するための熱交換器が配設され、該熱交換器を出た高温熱媒体の熱エネルギーを、前記タール除去部を出て前記ガス化装置に移される前記被ガス化原料の昇温に利用するように構成されているので、タールの回収率を上げることができるとともに、ガス化装置に入れられる被ガス化原料を予め一層実用的なレベルで予熱することができ、ガス化装置で発生する熱エネルギーを一層有効に利用することができる。
本発明に係る第9の態様は、ガス化装置によって生成されたガス中のタールを除去するタール除去方法であって、前記ガス化装置によってガス化される被ガス化原料と前記ガス化装置によって生成するガスとを接触させて、該ガス中のタールを前記被ガス化原料に吸着させる第1工程と、前記タールを吸着した前記被ガス化原料を被ガス化原料抜出し装置によって前記タール除去部から定量的に抜出して前記ガス化装置に移す第2工程と、前記タールを吸着した被ガス化原料を前記ガス化装置でガス化する第3工程と、を有することを特徴とするものである。本態様によれば第1の態様と同様の効果が得られる。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る被ガス化原料ガス化システムおよびタール除去方法についての実施形態について説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
図1に示したように、本実施形態の被ガス化原料ガス化システムは、被ガス化原料Mをガス化するためのガス化装置1、ガス化装置1により生成された合成ガスG1中のススやチャー等を捕集するための集塵装置2、該集塵装置2の後段に設けられた熱交換器6、集塵装置2によってススやチャー等が除去された合成ガスG2中に含有されるタールの大部分を除去するためのタール除去部である吸着塔3、および吸着塔3によって大部分のタールが除去された合成ガスG3中に少量残存しているタール分を除去して精製された合成ガスG4を得るための洗浄部である湿式洗浄塔4を備えて構成されている。
更に、前記タール除去部である吸着塔3は、前記タールを吸着する吸着材として前記被ガス化原料Mが入れられるように構成されると共に、前記被ガス化原料Mを定量的に抜出すことが可能な被ガス化原料抜出し装置7を備えている。そして、前記タールを吸着した前記被ガス化原料M’が前記被ガス化原料抜出し装置7によって前記吸着塔3から定量的に抜出され、前記ガス化装置1に移されてガス化に供されるように構成されている。
さらに、前記吸着塔3の前段に破砕装置8が配設され、前記被ガス化原料Mは破砕装置8で破砕されて前記吸着塔3に入れられるように構成されている。また、湿式洗浄塔4で合成ガスG3中の少量のタール分を除くために使用された洗浄物質とタールの混合物から両者を分離するための分離装置である油水分離装置5が設けられている。
以下、各構成要素について具体的に説明する。
本発明で使用される被ガス化原料Mは、いわゆる産業廃棄物や有機性廃棄物と言われる物である。産業廃棄物としてはプラスチック等が挙げられる。また有機性廃棄物としてはバイオマス、例えば、稲わら、麦わら、籾殻、竹、笹、パーム椰子空果房、パーム椰子の幹、バガス等サトウキビ由来の廃材等の草本系バイオマス、製材所の残材、間伐材(杉、松、檜、ラワン、ブナ、ゴム、イチジク等)、街路樹剪定材、建築廃材、廃電柱、バーク、ダム流木等の木質系バイオマス、畜産系残渣の一例である鶏糞や牛・豚等の糞尿の畜産由来のバイオマス、更に、発酵残渣、食品残渣、黒液、海藻等が挙げられる。
本発明で使用される被ガス化原料Mは、いわゆる産業廃棄物や有機性廃棄物と言われる物である。産業廃棄物としてはプラスチック等が挙げられる。また有機性廃棄物としてはバイオマス、例えば、稲わら、麦わら、籾殻、竹、笹、パーム椰子空果房、パーム椰子の幹、バガス等サトウキビ由来の廃材等の草本系バイオマス、製材所の残材、間伐材(杉、松、檜、ラワン、ブナ、ゴム、イチジク等)、街路樹剪定材、建築廃材、廃電柱、バーク、ダム流木等の木質系バイオマス、畜産系残渣の一例である鶏糞や牛・豚等の糞尿の畜産由来のバイオマス、更に、発酵残渣、食品残渣、黒液、海藻等が挙げられる。
ガス化装置1は、被ガス化原料Mを不完全燃焼または部分酸化して、生成ガスすなわち合成ガス(水素と一酸化炭素を含む混合ガス)を生成するのもで、公知のガス化装置を用いることが可能である。例えば流動床式ガス化炉、ロータリーキルン等が挙げられる。ガス化装置1は、装置内を低酸素状態にして被ガス化原料Mを800〜900℃で燃焼させて合成ガスG1を生成させる。
集塵装置2としては、バグフィルターやサイクロン等が挙げられる。集塵装置2は、ガス化の際に生じた合成ガス(800〜900℃)G1に含まれるスス、チャーおよびタールの一部を除去する機能を果たしている。
熱交換器6は、集塵装置2でススやチャー等が除去された合成ガスG2から熱を回収することにより合成ガスG2の温度を下げるためのものである。熱交換器6により、合成ガスG2は熱回収されその温度を800〜900℃程度から300〜400℃程度まで下げられ、吸着塔3に導入される。
吸着塔3内でのガス温度が450℃を超えてしまうと、後述するタール吸着材である被ガス化原料Mの一部がガス化してしまい、新たなガスが生じ、生成されるガス中の成分配合が変動し、所望の成分配合を有する精製ガスを得られなくなる虞があるからである。なお、合成ガスG2の温度を下げる装置であれば熱交換器6に限定されるものではない。例えば、回転再生式熱交換器(ユングストローム式、ローテミュレ式)等が挙げられる。
吸着塔3内でのガス温度が450℃を超えてしまうと、後述するタール吸着材である被ガス化原料Mの一部がガス化してしまい、新たなガスが生じ、生成されるガス中の成分配合が変動し、所望の成分配合を有する精製ガスを得られなくなる虞があるからである。なお、合成ガスG2の温度を下げる装置であれば熱交換器6に限定されるものではない。例えば、回転再生式熱交換器(ユングストローム式、ローテミュレ式)等が挙げられる。
吸着塔3では、集塵装置2でススやチャー等が除去された合成ガスG2中に含まれるタールの大部分が除去される。
ここで、本発明はタールを吸着するタール吸着材として被ガス化原料Mを使用する。吸着材に被ガス化原料Mを使用することで、タール分を吸着した被ガス化原料M’を吸着塔3から抜き出してライン10へ送出し、ガス化装置1へ被ガス化原料M’として供給することができる。さらに、被ガス化原料M’に吸着しているタールをガス化装置1内で分解させることが可能となり、ガス化効率の向上が図られる。また、タール吸着材として被ガス化原料Mを使用しているため、タール吸着材を別にわざわざ用意する必要もないのでコストを削減することができる。
被ガス化原料抜出し装置7は、被ガス化原料M’を定量的に抜出すことが可能な装置、すなわち適宜設定される単位時間当りの所定の抜出し量で被ガス化原料M’を抜出すことが可能な装置で、ここではスクリューフィーダが使われている。被ガス化原料抜出し装置7は、前記タールを吸着した前記被ガス化原料M’を吸着塔3内から定量的に抜出してガス化装置1内に送り込むようになっている。図1において、符号11はスクリューフィーダを駆動するための駆動モーターを示す。
尚、スクリューフィーダ以外でも、被ガス化原料M’を定量的に抜出すことが可能な装置であれば被ガス化原料抜出し装置7として使用可能であるのは勿論である。
尚、スクリューフィーダ以外でも、被ガス化原料M’を定量的に抜出すことが可能な装置であれば被ガス化原料抜出し装置7として使用可能であるのは勿論である。
破砕装置8は、前記吸着塔3の前段に配設されて前記被ガス化原料Mを50〜150mm程度のサイズ(最長部の長さ)に粗破砕して前記吸着塔3に入れるように構成されている。破砕装置8として、例えば木屑破砕機や土木用粗破砕機(切断式/せん断式)を挙げることができる。
これにより、被ガス化原料Mは破砕装置8で粗破砕されて吸着塔3内に入れられるので、該吸着塔3内において、被ガス化原料Mとタールを偏り無く接触させることができ、以てタールの吸着を偏り少なく行うことができる。更に、被ガス化原料抜出し装置7による抜出しも偏りなく一様に行うことができるようになっている。
これにより、被ガス化原料Mは破砕装置8で粗破砕されて吸着塔3内に入れられるので、該吸着塔3内において、被ガス化原料Mとタールを偏り無く接触させることができ、以てタールの吸着を偏り少なく行うことができる。更に、被ガス化原料抜出し装置7による抜出しも偏りなく一様に行うことができるようになっている。
タール除去部である吸着塔3は、振動付与手段12を備えている。振動付与手段2によって吸着塔3に定期的に振動を付与することで、タールを吸着した被ガス化原料M’が該吸着塔3内でブリッジング(原料降下不良)を起す虞を低減できるようになっている。
振動付与手段としては、一例としてハンマリングのような打撃力を作用させる装置が挙げられるが、前記原料降下不良を防止できるものであれば他の装置であってもよい。
振動付与手段としては、一例としてハンマリングのような打撃力を作用させる装置が挙げられるが、前記原料降下不良を防止できるものであれば他の装置であってもよい。
従来、タールは、後述する湿式洗浄塔4において洗浄物質(洗浄液)と気液接触させることにより凝縮させて、分離装置5で洗浄物質と分離後、凝縮タールとして廃棄あるいはガス化装置1へ再投入するが、洗浄物質と分離する際、水溶性タールや液状タールは完全に分離回収することが難しい。そのためタールの回収率が低下することになる。
そこで、湿式洗浄塔4の前段に前述した吸着塔3を設け、被ガス化原料Mにタールを吸着させることでタールの回収率を上げることができるようになっている。
吸着塔3でタールの大部分が除去された合成ガスG3は、その温度が250〜350℃となって湿式洗浄塔4に送られる。つまり、吸着塔3へ供給される際の合成ガスG2の温度が300〜400℃程度であるので、合成ガスG2は吸着塔3内でタール吸着材である被ガス化原料M(常温)との間で熱交換がなされ、タール分を吸着した被ガス化原料M’はある程度の熱をもった状態でライン10からガス化装置1へ供給される。従って、ガス化装置1内の温度を所定の温度にするまでの時間を短縮することができる。すなわち、ガス化の効率を上げることができる。このように本発明では、吸着塔3は一種の熱交換器の機能も果たしている。
なお、タール分を吸着した被ガス化原料M’をライン10を経てガス化装置1へ供給する際の搬送手段は公知のものを使用することができ、例えばライン10内にコンベヤを設置することで、被ガス化原料M’をガス化装置1へ供給することができる。
なお、タール分を吸着した被ガス化原料M’をライン10を経てガス化装置1へ供給する際の搬送手段は公知のものを使用することができ、例えばライン10内にコンベヤを設置することで、被ガス化原料M’をガス化装置1へ供給することができる。
図2には、本実施形態で使用される吸着塔3の縦断面図が示されている。
吸着塔3は中央部が円柱形状をなしており、その上部にはタール吸着材である被ガス化原料Mを供給するための供給部31が設けられ、その下部の抜き出し部32にはタールを吸着した被ガス化原料M’を抜き出すための前記被ガス化原料抜出し装置7であるスクリューフィーダが接続されている。
吸着塔3は中央部が円柱形状をなしており、その上部にはタール吸着材である被ガス化原料Mを供給するための供給部31が設けられ、その下部の抜き出し部32にはタールを吸着した被ガス化原料M’を抜き出すための前記被ガス化原料抜出し装置7であるスクリューフィーダが接続されている。
そして、中央部下方には集塵装置2でチャーやスス等が除去された合成ガスG2を吸着塔3に供給するためのガス供給管33が設けられ、中央部上方には被ガス化原料Mによってタールが除去された合成がスG3を収集し、後段の湿式洗浄塔4へ送出するためのガス排出管34が設けられている。
図3(A)には、ガス供給管33の平面図(図2のI―I線断面図)が、図3(B)にはガス排出管34の平面図(図2のII―II線断面図)が示されている。なお、図3(A)では、ガス供給管33の構造がわかりやすいように被ガス化原料Mは省略している。
ガス供給管33は、吸着塔3の円柱形状をした中央部下方位置に、図3(A)に示したように、吸着塔3に投入された被ガス化原料Mが抜き出し部32方向に通過可能なように吸着塔3内に格子状に配設され、各格子の交点の部分にはガス吹き込み口35が設けられている。そして、そこから合成ガスG2を供給し、予め充填されているタール吸着材である被ガス化原料Mと合成ガスG2を接触させる構造になっている。ガス吹き込み口35は円錐台の形状(図2)をしており、ガス吹き込み口35が被ガス化原料Mによって目詰まりを起こさないように、その上部にかさ部35’(図2)が設けられている。
なお、ガス吹き込み口35の形状は、合成ガスG2を被ガス化原料M中に吹き込める機能を果たす形状であればよく、円錐台の形状に限定されるものではない。また、ガス吹き込み口35は、その側面部に数個の出口穴を設けて合成ガスG2を被ガス化原料M中に吹き込めるような構造としても良い。
一方、ガス排出管34は、吸着塔3の円柱形状をした中央部上方位置に、図3(B)に示したように、吸着塔3に投入された被ガス化原料Mが供給部31から投入された際に中央部に通過可能なように、吸着塔3内に格子状に配設され、各格子の交点の部分には円錐台の形状をしたガス収集口36がガス吹き込み口35とほぼ対向するように設けられている。このガス収集口36からタールが除去された合成ガスG3を収集して、後段の湿式洗浄塔4へ供給するような構造となっている。
なお、ガス収集口36の入り口はメッシュ構造としガスに巻き込まれたバイオマスがガス排出管34へ入り込むのを防止するようにするのがこの好ましい。ガス収集口36の形状は、ガス吹き込み口35同様に円錐台の形状に限られるものではない。
被ガス化原料Mは、格子状に設けられたガス供給管33、ガス排出管34を通過できるような大きさに、吸着塔3に投入する前に、破砕装置8によって予め粗破砕してサイズを整えておくのが望ましい。例えば、被ガス化原料Mの破砕後のサイズ(最長部の長さ)としては50〜150mm程度、また形状としては短繊維状、立方体あるいは円柱状ペレット等の形状が挙げられる。なお、吸着塔3の規模に応じて被ガス化原料のサイズや形状は適宜変更が可能である。
吸着塔3は、供給部31から被ガス化原料Mが外部と遮断された状態で適宜投入される。この際の被ガス化原料Mの投入量は、吸着させるタールの量(被ガス化原料の種類によって異なる)を考慮して適宜設定することが出来るようになっている。そして、集塵装置2によってススやチャーが除去された合成ガスG2を吸着塔3内にガス供給管33を通してガス吹き込み口35から供給し、タール吸着材である被ガス化原料Mと接触させて合成ガスG2中のタールを被ガス化原料Mに吸着させて除去し、合成ガスG3としてガス排出管34に設けられたガス収集口36で収集して、湿式洗浄塔4へ供給する。
一方、タール吸着材である被ガス化原料Mは、タールを吸着した被ガス化原料M’として、前記被ガス化原料抜出し装置7であるスクリューフィーダによって定量的に抜き出し部32より抜出され、出口部9からライン10に送出される。この際、被ガス化原料M’の抜出し量は、駆動モーター11を制御することによって適量に調整されるようになっている。具体的には吸着塔3内での被ガス化原料Mの滞留時間を適宜調整するようになっている。
これにより、被ガス化原料Mとタールを含むガスとの接触時間を適宜調整することが可能となり、被ガス化原料Mに吸着されるタールの量を適量に維持して、すなわち過度にタールが吸着されて被ガス化原料がべとついた状態にならないようにして、当該被ガス化原料M’を前記ガス化装置1に移す一連の運転を安定性良く継続することができるようになっている。
更に、被ガス化原料抜出し装置7であるスクリューフィーダによって吸着塔3内に被ガス化原料M’が常に存在し、外部と区画された状態で該被ガス化原料M’を更新することが可能になっている。これにより、生成ガスG3への大気混入の虞無くタール除去を効果的に行うことができる。
湿式洗浄塔4は、吸着塔3で大部分のタールが除去された合成ガスG3中に少量残存しているタール分を除去し、精製された合成ガスG4を得るためのものである。一般にはスクラバーが用いられる。スクラバーは公知のものを使用することが可能であり、スクラバーの上部より洗浄液を噴霧させ、下部より合成ガスG3を供給し、両者が対向するような状態でスクラバー内で気液接触させて合成ガス3中に含まれている少量のタールを洗浄液と共に除去する。
ここで、洗浄液としては、水、カセイソーダ、硫酸等が挙げられるが、コストや取り扱い易さを考慮すると水が好ましい。
なお、スクラバー内での処理温度は、50〜100℃が好ましい。
なお、スクラバー内での処理温度は、50〜100℃が好ましい。
本発明では、吸着塔3で合成ガス2中のタールが大部分除去されているので、合成ガスG3中に含まれるタールは少量であるため、従来のように湿式洗浄塔4で多量のタールを除去する必要がなく、湿式洗浄塔4の負荷を従来より軽減することができる。
湿式洗浄塔4で洗浄液と共に合成ガスG3より除去されたタールは、油水分離装置5に送られ凝縮タール13と凝集液14とに分離される。そして、凝縮タール13は公知の搬送手段(コンベア、ポンプ等)が設けられたライン20を経て、上述した吸着塔3でタールを吸着した被ガス化原料M’をガス化装置1に供給するためのライン10に送出され、タールを吸着した被ガス化原料M’と混合されガス化装置1に供給され、ガス化に供される。
ここで、凝縮タール13は粘度が大きな液体で気化しやすい物質であるため、吸着塔3から送出されるタールを吸着した被ガス化原料M’及びライン10内の温度は、ライン20より送り込まれる凝縮タール13が揮発しない程度の温度が好ましい。揮発してライン10内に付着すると、ライン10内で固化して張り付き、ライン10の閉塞障害を引き起こしてしまう虞があるからである。また、ライン10内にタールが残ってしまうとタールの回収率を下げてしまうことにもなるからである。
なお、油水分離装置5は公知のものが使用でき、例えば、沈殿池、分離型オイルセパレーター等が挙げられる。
図4には、本発明の他の実施形態が示されている。
本実施形態では、油水分離装置5で洗浄液と分離された凝縮タール13をライン30を経て直接ガス化装置1へ供給するように構成されている。
本実施形態では、油水分離装置5で洗浄液と分離された凝縮タール13をライン30を経て直接ガス化装置1へ供給するように構成されている。
さらに、熱交換器6を出た高温熱媒体の熱エネルギーを、ライン10上に設けられた予熱器15を用いて、被ガス化原料抜出し装置7であるスクリューフィーダによって定量的に抜出されてガス化装置1に移される被ガス化原料M’の昇温に利用できるように構成されている。
以上のような構成としたことで、タールの回収率を上げることができる。また、「被ガス化原料」と「タールを含むガス」との接触時間を適宜調整することが可能となり、被ガス化原料Mに吸着されるタールの量を適量に維持して当該「タールを吸着した被ガス化原料M’」をガス化装置1に移す一連の運転を安定性良く継続することができる。また、ガス化装置1に入れられる被ガス化原料M’を予め実用的なレベルで予熱することができ、ガス化装置1で発生する熱エネルギーを一層有効に利用することができる。
上述したように、本発明は、被ガス化原料をガス化するガス化装置と、前記ガス化装置によって生成されたガス中のタールを除去するタール除去部とを備えた被ガス化原料ガス化システムおよびタール除去方法の技術に利用可能である。
1 ガス化装置、 2 集塵装置、 3 吸着塔(タール除去部)、
4 湿式洗浄塔(洗浄部)、 5 油水分離装置(分離装置)、 6 熱交換器、
7 被ガス化原料抜出し装置(スクリューフィーダ)、 8 破砕装置、
9 出口部、 11 駆動モーター、 12 振動付与手段、 13 凝縮タール、
14 凝集液、 15 予熱器、 31 供給部、 32 抜き出し部、
33 ガス供給管、 34 ガス排出管、 35 ガス吹き込み口、
36 ガス収集口、 G1、G2、G3 合成ガス、 G4 精製合成ガス、
M 被ガス化原料、 M’ タールを吸着した前記被ガス化原料
4 湿式洗浄塔(洗浄部)、 5 油水分離装置(分離装置)、 6 熱交換器、
7 被ガス化原料抜出し装置(スクリューフィーダ)、 8 破砕装置、
9 出口部、 11 駆動モーター、 12 振動付与手段、 13 凝縮タール、
14 凝集液、 15 予熱器、 31 供給部、 32 抜き出し部、
33 ガス供給管、 34 ガス排出管、 35 ガス吹き込み口、
36 ガス収集口、 G1、G2、G3 合成ガス、 G4 精製合成ガス、
M 被ガス化原料、 M’ タールを吸着した前記被ガス化原料
Claims (9)
- 被ガス化原料をガス化するガス化装置と、
前記ガス化装置によって生成されたガス中のタールを除去するタール除去部と、
を備えた、被ガス化原料ガス化システムであって、
前記タール除去部は、前記タールを吸着する吸着材として前記被ガス化原料が入れられるように構成されると共に、前記被ガス化原料を定量的に抜出すことが可能な被ガス化原料抜出し装置を備え、
前記タールを吸着した前記被ガス化原料が前記被ガス化原料抜出し装置によって前記タール除去部から定量的に抜出され、前記ガス化装置に移されてガス化に供されるように構成されていることを特徴とする被ガス化原料ガス化システム。 - 請求項1に記載された被ガス化原料ガス化システムにおいて、
前記被ガス化原料抜出し装置はスクリューフィーダであることを特徴とする被ガス化原料ガス化システム。 - 請求項1または請求項2に記載された被ガス化原料ガス化システムにおいて、
前記タール除去部の前段に破砕装置が配設され、前記被ガス化原料は前記破砕装置で破砕されて前記タール除去部に入れられるように構成されていることを特徴とする被ガス化原料ガス化システム。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された被ガス化原料ガス化システムにおいて、
前記タール除去部は、振動付与手段を備えていることを特徴とする被ガス化原料ガス化システム。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載された被ガス化原料ガス化システムにおいて、
前記ガス化装置によって生成されたガスは、450℃以下の温度に降温されて前記タール除去部に導入されるように構成されていることを特徴とする被ガス化原料ガス化システム。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載された被ガス化原料ガス化システムにおいて、
前記タール除去部の下流に、前記ガス中からタールを洗浄物質によって洗浄除去する洗浄部を備えていることを特徴とする被ガス化原料ガス化システム。 - 請求項6に記載された被ガス化原料ガス化システムにおいて、
前記洗浄物質とともに除去されたタールを前記洗浄物質から分離する分離装置を備え、
前記分離装置によって分離されたタールを、前記タール除去部より抜出した前記タールを吸着した前記被ガス化原料と混合して前記ガス化装置に移すように構成されていることを特徴とする被ガス化原料ガス化システム。 - 請求項5に記載された被ガス化原料ガス化システムにおいて、
前記タール除去部の下流に設けられ、前記ガス中からタールを洗浄物質によって洗浄除去する洗浄部と、
前記洗浄物質とともに除去されたタールを前記洗浄物質から分離する分離装置と、を備え、
前記分離装置によって分離されたタールを、前記ガス化装置に移すように構成され、
前記ガス化装置と前記タール除去部の間に、該ガス化装置を出た高温のガスを前記450℃以下の温度へ降温するための熱交換器が配設され、
該熱交換器を出た高温熱媒体の熱エネルギーを、前記タール除去部を出て前記ガス化装置に移される前記被ガス化原料の昇温に利用するように構成されていることを特徴とする被ガス化原料ガス化システム。 - ガス化装置によって生成されたガス中のタールを除去するタール除去方法であって、
前記ガス化装置によってガス化される被ガス化原料と前記ガス化装置によって生成するガスとを接触させて、該ガス中のタールを前記被ガス化原料に吸着させる第1工程と、
前記タールを吸着した前記被ガス化原料を被ガス化原料抜出し装置によって前記タール除去部から定量的に抜出して、前記ガス化装置に移す第2工程と、
前記タールを吸着した被ガス化原料を前記ガス化装置でガス化する第3工程と、を有するタール除去方法。
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JP2010072977A JP2011202116A (ja) | 2010-03-26 | 2010-03-26 | 被ガス化原料ガス化システムおよびタール除去方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN102876387A (zh) * | 2012-09-26 | 2013-01-16 | 张英华 | 可以连续产气的秸秆气化炉 |
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JP2000130738A (ja) * | 1998-10-29 | 2000-05-12 | Ebara Corp | 粉末吸着剤供給方法及び供給装置 |
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-
2010
- 2010-03-26 JP JP2010072977A patent/JP2011202116A/ja active Pending
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