JP2011200801A - 蒸発装置及びその洗浄方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】蒸発装置の洗浄廃液から放散される熱を有効に利用する。
【解決手段】蒸発装置100は、蒸発装置100の内部に付着したスケールを洗浄した廃液を排出するための洗浄液戻りライン132と、洗浄液戻りライン132に設置され廃液から熱を回収する熱回収装置140と、を備える。蒸発装置100は、加熱媒体と溶液との伝熱面を介する間接熱交換により溶媒を蒸発させて該溶液を濃縮する複数のエバポレータE1〜E4を含み、エバポレータE1〜E4を順次経由させることにより被濃縮液の原液を濃縮して最終段エバポレータE1から濃縮液として排出する蒸発装置であってもよい。
【選択図】図5
【解決手段】蒸発装置100は、蒸発装置100の内部に付着したスケールを洗浄した廃液を排出するための洗浄液戻りライン132と、洗浄液戻りライン132に設置され廃液から熱を回収する熱回収装置140と、を備える。蒸発装置100は、加熱媒体と溶液との伝熱面を介する間接熱交換により溶媒を蒸発させて該溶液を濃縮する複数のエバポレータE1〜E4を含み、エバポレータE1〜E4を順次経由させることにより被濃縮液の原液を濃縮して最終段エバポレータE1から濃縮液として排出する蒸発装置であってもよい。
【選択図】図5
Description
本発明は、被処理液を加熱して濃縮するための蒸発装置及びその洗浄方法に関する。
例えば特許文献1には、プレート式エバポレータにおける中空プレート状熱交換素子内壁洗浄方法が記載されている。プレート式エバポレータは、プレート状熱交換素子にシャワー状に降り注がれ該熱交換素子の外表面を流下する被濃縮液を加熱して濃縮する。熱交換素子の内部には、被濃縮液を加熱するための加熱蒸気が供給されている。この洗浄方法は、エバポレータの運転中に加熱蒸気と一緒に洗浄液を熱交換素子の内壁に散布する。熱交換素子の内壁を高温状態として洗浄することにより洗浄効果が向上されるとともに、エバポレータの運転効率を向上させることができる。
洗浄により生じた廃液は蒸発装置外部に排出される。高温状態で洗浄をした場合には、洗浄後の廃液も高温となる。被処理液が臭気を発する成分を含む場合にはその臭気成分が洗浄後の高温廃液にも含まれうる。そうすると、外部に排出された廃液からも臭気が発生しやすくなる。特に、外部の低圧雰囲気において廃液がフラッシュすると、臭気を伴う蒸気が大量に発生するとともに、廃液用の配管やタンクなどを振動させるおそれがある。
そこで、本発明は、蒸発装置の洗浄廃液から熱を回収し有効に利用することができる蒸発装置及びその洗浄方法を提供することを目的とする。
本発明のある態様の蒸発装置は、加熱媒体と溶液との伝熱面を介する間接熱交換により溶媒を蒸発させて該溶液を濃縮する複数の蒸発缶を含み、該複数の蒸発缶を順次経由させることにより被濃縮液の原液を濃縮して最終段蒸発缶から濃縮液として排出する蒸発装置であって、被濃縮液から析出して最終段蒸発缶の伝熱面に付着したスケールを洗浄した洗浄廃液を最終段蒸発缶の外部に排出するための洗浄液排出経路と、洗浄液排出経路に設置され前記洗浄廃液から熱を回収する熱回収手段と、を備える。
本発明の別の態様もまた、蒸発装置である。この装置は、加熱媒体との熱交換により溶液を加熱して濃縮するための蒸発装置であって、蒸発装置の内部に付着したスケールを洗浄した廃液を排出するための洗浄液排出経路と、洗浄液排出経路に設置され前記廃液から熱を回収する熱回収手段と、を備える。
本発明のさらに別の態様は、蒸発装置の洗浄方法である。この方法は、加熱媒体との熱交換により溶液を加熱して濃縮するための蒸発装置の洗浄方法であって、蒸発装置の内部に付着したスケールを洗浄し、洗浄廃液から熱を回収することを含む。
本発明によれば、蒸発装置の洗浄廃液から放散される熱を有効に利用することができる。
本発明の一実施形態によれば、蒸発装置の洗浄液排出経路に熱回収装置が設置される。洗浄廃液から熱を回収し、有効に利用することができる。熱回収装置を経由した洗浄廃液は冷却されるので、臭気の発生やフラッシュによる振動を抑えることができる。
一実施例においては、蒸発装置は、洗浄液を流通させる循環経路を備えてもよい。この循環経路は、洗浄液の貯留槽と、洗浄液を貯留槽から蒸発装置に供給するための洗浄液供給経路と、洗浄廃液を貯留槽に戻すための洗浄液排出経路と、を含んでもよい。洗浄液は専用の薬液であってもよいし、蒸発装置で濃縮されるべき溶液(以下では被濃縮液という)であってもよい。洗浄液の貯留槽は、蒸発装置に供給される被濃縮液の原液を貯留する原液タンクであってもよいし、原液タンクとは別に設けられた被濃縮液の薄液を貯留するための薄液タンクであってもよい。貯留槽は通常、蒸発装置の操作圧力よりも低圧雰囲気にて液を貯留する。洗浄液排出経路に熱回収装置を設けて洗浄廃液を冷却することにより、洗浄廃液が貯留槽に流入するときや洗浄液排出経路上の配管における洗浄廃液のフラッシュを防止することが可能となる。
熱回収装置は例えば、高温流体用の流路と低温流体用の流路とを含み高温流体と低温流体とで熱交換をさせる熱交換器を備えてもよい。高温流体用の流路は洗浄液排出経路に接続される。高温流体は、蒸発缶の加熱媒体と洗浄液との熱交換により生じた高温の洗浄廃液であってもよい。低温流体用の流路は例えば、洗浄廃液よりも低温の被濃縮液を流通させる配管に接続される。このようにして、洗浄廃液から低温の被濃縮液へと熱を回収することができる。
一実施例においては、低温流体用の流路は、被濃縮液の原液を貯留槽から蒸発装置に供給するための給液配管に接続されていてもよい。このようにすれば、洗浄廃液から回収した熱を原液の加熱に利用することができる。他の実施例においては、低温流体用の流路は、洗浄液を蒸発装置に供給するための洗浄液供給経路に接続されていてもよい。このようにすれば、洗浄廃液から回収した熱を洗浄液の加熱に利用することができる。また、低温流体用の流路は、蒸発装置に被濃縮液を供給するための給液ラインから独立した冷媒配管に接続されていてもよい。洗浄廃液から冷媒へと熱を回収し、その熱を他の系で利用することが可能となる。
上述の熱交換器は併用されてもよい。つまり、熱回収装置は複数の熱交換器を備えてもよい。例えば、熱回収装置は、洗浄廃液から被濃縮液へと熱を回収するための熱交換器と、洗浄廃液から洗浄液へと熱を回収するための熱交換器と、を備えてもよい。あるいは、熱回収装置は、洗浄廃液から被濃縮液へと熱を回収するための熱交換器と、洗浄廃液から冷媒へと熱を回収するための熱交換器と、を備えてもよい。熱回収装置は、洗浄廃液から洗浄液へと熱を回収するための熱交換器と、洗浄廃液から冷媒へと熱を回収するための熱交換器と、を備えてもよい。
また、一実施例においては、蒸発装置は、加熱媒体と溶液との伝熱面を介する間接熱交換により溶媒を蒸発させて該溶液を濃縮する1つまたは複数の蒸発缶を含んでもよい。蒸発装置は、複数の蒸発缶を順次経由させることにより被濃縮液の原液を濃縮し、濃縮液として系外に排出するよう構成されていてもよい。以下では、蒸発装置の系外へと濃縮液を排出する蒸発缶を最終段蒸発缶と呼ぶこととする。最終段蒸発缶はいわゆる仕上缶である。最終段蒸発缶に洗浄液の循環経路を付設することにより、高濃度の溶液から付着したスケールを洗浄液の循環により効率的に洗浄することができる。また、最終段蒸発缶は高濃度の溶液を扱うので高温の操作温度で運転され、洗浄もまた高温状態で行われてもよい。よって、最終段蒸発缶の洗浄液排出経路に熱回収手段を設けることにより、高温の洗浄廃液から効率的に熱を回収することもできる。
なお、蒸発装置は、蒸発缶の内部を区分けして形成されている複数の蒸発室を含む蒸発缶を備えてもよい。複数の蒸発室は各々が1つの蒸発缶と同様に伝熱面を備えかつ被濃縮液の給排がなされるよう構成されていてもよい。よって、本明細書における「蒸発缶」は、蒸発缶及び蒸発室の双方を含むものとする。また、以下では、蒸発装置、蒸発缶及び蒸発室を含む趣旨でエバポレータと称する場合がある。
蒸発装置は、いわゆる多重効用型の蒸発装置として構成されていてもよい。すなわち、蒸発装置は、一の蒸発缶で被濃縮液から発生した蒸気を他の蒸発缶での加熱媒体の少なくとも一部として利用するよう構成されていてもよい。蒸発装置は、被濃縮液の流れ方向と加熱媒体の流れ方向とが一致する順流方式に構成されていてもよいし、被濃縮液の流れ方向と加熱媒体の流れ方向とが逆向きとなる逆流方式、または順流方式と逆流方式とを組み合わせた錯流方式に構成されていてもよい。逆流方式においては(錯流方式においても典型的に)、系外で加熱された加熱媒体としての流体は最終段蒸発缶にまず供給される。
一実施例においては、熱回収装置は、洗浄廃液をフラッシュさせるためのフラッシュタンクを備え、フラッシュタンクにおける洗浄廃液の再蒸発蒸気を加熱媒体に合流させるよう構成されていてもよい。このようにしても、被濃縮液の熱源の少なくとも一部として洗浄廃液を利用することができる。蒸発装置に加熱媒体を供給するためのベーパーラインは、複数の蒸発缶を経由して末端に真空源を備えてもよい。ベーパーラインは、フラッシュタンクで生じた再蒸発蒸気の蒸気圧力よりも低圧の操作圧力で運転される蒸発缶に供給される加熱媒体に再蒸発蒸気を合流させるよう構成されていてもよい。一実施例においては、最終段蒸発缶から加熱媒体を供給される蒸発缶に再蒸発蒸気を供給するようにしてもよい。
図1は、本発明の一実施形態に係る蒸発装置を模式的に示す図である。蒸発装置10は多重効用型の逆流方式に構成されている。蒸発装置10は、被濃縮液の原液(すなわち低濃度の溶液)を貯留する原液タンク11と、複数段が直列に接続される流下薄膜型の第1段〜第5段の蒸発缶12a〜12eとを含んで構成される。
本実施例においては、第1段〜第5段まで設けられているが、必要に応じて段数を変えることができる。第1段〜第4段の蒸発缶12a〜12dは、いずれも同じ構造を有しており、それぞれ熱交換素子13a〜13dを内蔵している。最終段である第5段の蒸発缶12eは熱交換素子13eの量を多くした構造になっている。
まず被濃縮液を供給する給液ラインを説明する。原液タンク11から給液配管19を介して第1段の蒸発缶12aに原液が供給される。蒸発缶12a〜12eの上部には、被濃縮液を溜め、薄膜状にして落下させるための分配器14a〜14eが設けられている。分配器14a〜14dから薄膜状になって落下した被濃縮液は、熱交換素子13a〜13eの表面に沿って流れる。その間熱交換素子13a〜13e内を流れる加熱媒体としての蒸気によって加熱され、溶媒である水分が蒸発して濃度が高くなる。蒸発缶12a〜12eの底部から排出された被濃縮液は、液を循環させるための循環ポンプ16a〜16eにより配管15a〜15eを介して循環させられ、再び分配器14a〜14eに送られる。
循環ポンプ16a〜16eの下流側において配管15a〜15dから分岐管20a〜20dが分岐している。原液タンク11から第1段蒸発缶12aに送られた被濃縮液は、第1段蒸発缶12a内で水分が蒸発させられ、濃度が高くなる。濃度の高くなった被濃縮液は配管15aから分岐する分岐管20aを介して第2段蒸発缶12bに送られ、再び加熱されて更に濃度が高くなる。同様に被濃縮液は、第3、第4の蒸発缶12c、12dにおいても加熱され濃縮される。第4段蒸発缶12dで濃縮された液は、配管15dから分岐する分岐管20dを介して最終段の第5段蒸発缶12eに送られる。
第5段蒸発缶12eにおいて、被濃縮液は、分岐管20d及び配管15eを介して分配器14eに送られ、該分配器14eから薄膜状になって落下させられ、熱交換素子13eによって更に加熱され、水分を蒸発させる。第5段蒸発缶12eにおいて濃縮された液は、配管59を介して最終品である濃縮液として排出され、次工程に送られる。
加熱媒体を流通させるベーパーラインを説明する。蒸発装置10は逆流方式であるので、第5段の蒸発缶12eは、図示しないボイラから得た低圧蒸気が熱源として使用され、配管18eを介して熱交換素子13eに送られる。第1段〜第4段の蒸発缶12a〜12dは、次段すなわち第2段〜第5段の蒸発缶12b〜12eにおいて蒸発により得られた蒸気がそれぞれ熱源として使用され、配管18a〜18dを介して熱交換素子13a〜13dに送られる。
蒸発缶12a〜12eの中で熱を放出して被濃縮液を加熱した後のドレン及び非凝縮ガスは、蒸発缶12a〜12eから排出される。第1段の蒸発缶12aには被濃縮液から蒸発した蒸気を排出するための排気管21が設けられ、排気管21は復水器22へと排気を送る。排気管21は、蒸発缶の操作圧力を減圧するために、真空ポンプ(図示せず)に接続されていてもよい。
蒸発缶12a〜12eは、洗浄液供給経路30a〜30eと洗浄液排出経路32a〜32eとを含む洗浄系統を備える。一実施例においては、洗浄系統は少なくとも最終段の蒸発缶12eに設けられる。洗浄系統は、蒸発缶の濃縮運転中においては、中途に設けられているバルブ(図示せず)を閉じることにより、液の流通が遮断される。洗浄中の蒸発室については、バルブが開放され液の流通が許容される。洗浄液供給経路30a〜30eは、洗浄液の貯留槽(図示せず)から洗浄液を供給する。洗浄液の貯留槽は洗浄液供給経路30a〜30eに共通であってもよいし、個別に設けられていてもよい。洗浄液排出経路32a〜32eには、後述の熱回収装置が設置される。熱回収装置は、各洗浄液排出経路32a〜32eに個別に設けられていてもよいし、共通に設けられていてもよい。
図2は、本発明の一実施形態に係る蒸発缶12bを模式的に示す図である。一例として第2段蒸発缶12bを図2に示すが、本実施例においては第1段〜第5段の蒸発缶12a〜12eはいずれもプレート式液膜流下型蒸発缶である。蒸発缶12bは上述のように、熱交換素子13bと、被濃縮液を薄膜状に落下させるための分配器14bと、蒸発装置12bの底部から上部に被濃縮液を送るための配管15bと、被濃縮液を循環させるための循環ポンプ16bと、を備える。
また、蒸発缶12bは、被濃縮液を加熱することによって発生した蒸気を前段の蒸発缶12aに排出するための配管18aと、次段の蒸発缶12cから排出された蒸気を供給するための配管18bと、を含むベーパーラインを備える。蒸発缶12bは、前段の蒸発缶12aにおいて濃度が高くなった被濃縮液を受け入れるための分岐管20aと、次段の蒸発缶12cに被濃縮液を供給するための分岐管20bと、を含む給液ラインを備える。蒸発缶12bはさらに、被濃縮液から発生した蒸気のミストを除去するためのワイヤメッシュデミスタ25と、加熱媒体が被濃縮液を加熱した結果発生した凝縮水を排出するためのドレン配管26と、非凝縮ガスを排出するための配管27と、を備える。なお図2においては洗浄液供給経路30b及び洗浄液排出経路32bの図示を省略している(図1参照)。
図3は、本発明の一実施形態に係る蒸発缶12bに内蔵された熱交換素子13bを模式的に示す図である。熱交換素子13bは、複数の熱交換プレート31を重ねて形成される。熱交換プレート31は、熱伝達性の高い2枚の板を合わせて作られ、例えばスポット溶接によるディンプル32が各所に形成されている。熱交換プレート31の内部に加熱媒体としての蒸気が矢印Aのように水平方向に送られ、伝熱面としての熱交換プレート31の外表面を被濃縮液が矢印Bのように流下する。蒸気はディンプル32に阻止され、熱交換プレート31の間を蛇行して流れ、熱交換効率を向上させている。こうして加熱蒸気と被濃縮液との間で熱交換プレート31を介して間接熱交換が行われ、被濃縮液が加熱される。被濃縮液から溶媒が蒸発し、被濃縮液は濃縮されていく。
上述の蒸発濃縮運転を継続するにつれて、熱交換プレート31の外表面には被濃縮液から析出したスケールが付着し堆積していく。高濃度の被濃縮液を扱う蒸発缶ほどスケールが付着しやすい。よって、ある期間の蒸発濃縮運転ごとに濃縮運転を停止して蒸発缶内部の洗浄が行われる。プレート式液膜流下型蒸発缶においてスケールは弱い付着力でプレート表面に付着しているにすぎない。よって、プレート式液膜流下型蒸発缶は、洗浄液として原液等の低濃度の被濃縮液を与えるだけで洗浄が可能であるという点で有利である。これに対して例えばチューブ式の蒸発装置においては一般に、専用の薬液を使用する薬液洗浄及びジェット洗浄等の機械的洗浄を要する。
一実施例においては、蒸発装置10は、蒸発缶または蒸発室の濃縮工程と洗浄工程とを切り替えて実行するためのコントローラ(図示せず)を備えてもよい。洗浄工程においては、例えば上述の洗浄系統を通じて洗浄液が蒸発缶の特に伝熱面に供給され、スケールを含む廃液が排出される。洗浄工程においては、濃縮工程と同様に加熱媒体を蒸発装置の伝熱面に供給しながら、洗浄液を供給してもよい。または、加熱された洗浄液を供給して洗浄するようにしてもよい。すなわち、洗浄工程は、高温状態で蒸発装置を洗浄するようにしてもよい。洗浄廃液は蒸発装置の外部に排出され、洗浄廃液から熱が回収されてもよい。熱回収がなされた洗浄廃液は洗浄液として再利用されてもよい。例えば、洗浄廃液の少なくとも一部を洗浄液に合流させるようにしてもよい。
図1において破線で模式的に示されるように、最終段蒸発缶12eは、複数の蒸発室28a〜28cに区分けされていてもよい。蒸発室28a〜28cの各々は、加熱媒体と被濃縮液との間で間接熱交換をさせるための伝熱面を備える。また、各蒸発室は、前段の蒸発室または蒸発缶から排出された被濃縮液を受けて伝熱面に供給し、伝熱面を経由した液を循環または次段に排出するための給液ラインと、伝熱面に加熱媒体を給排するためのベーパーラインと、を備えてもよい。あるいは、各蒸発室は、給液ラインまたはベーパーラインの少なくとも一部を他の蒸発室と共有していてもよい。上述の洗浄系統は、複数の蒸発室のそれぞれに設けられていてもよい。
最終段蒸発缶12eは例えば3つの蒸発室28a〜28cに仕切られている。蒸発装置10のコントローラは、これら蒸発室28a〜28cにロータリースイッチング運転を適用してもよい。すなわち、3つの蒸発室28a〜28cをそれぞれ給液室、仕上室、及び洗浄室として一定時間(例えば数時間)ごとに循環的に切り替えるようにしてもよい。給液室には前段の蒸発缶12dから被濃縮液が供給される。給液室で濃縮された液は仕上室に供給される。仕上室で濃縮された液が最終的な濃縮液として排出される。給液室及び仕上室は単缶二重効用方式を構成していてもよい。洗浄室においては上述の洗浄工程が実施される。
また、最終段蒸発缶12eは2つの蒸発室に仕切られていてもよい。この場合は、蒸発装置10のコントローラは、一方の蒸発室で濃縮運転をしているときに他方の蒸発室で洗浄運転をするといういわゆる片側洗浄を適用してもよい。
図4は、本発明の一実施形態に係る蒸発装置100の洗浄系統102を示す図である。図5乃至図8に示す熱回収装置を備える蒸発装置に共通する構成を図4を参照して説明する。図4に示す蒸発装置100の構成は図1に示す蒸発装置10と概して共通していてもよく、共通部分については冗長を避けるため適宜簡略に示している。
蒸発装置100は、4段のエバポレータE1〜E4を含む多重効用型の逆流方式の蒸発装置として構成されている。エバポレータE1は加熱媒体が最初に導入される第1効用缶であり、以降のエバポレータE2〜E4はそれぞれ第2乃至第4効用缶である。図4においては、被濃縮液の給液ライン104を太い実線の矢印で示し、加熱媒体のベーパーライン106を一点鎖線の矢印で示し、洗浄系統102を細い実線の矢印で示す。最も高濃度の液を扱うという意味で最終段であるエバポレータE1は3つの蒸発室E1a〜E1cに仕切られており、ロータリースイッチング運転が適用されている。図4においては、3つの蒸発室E1a〜E1cがそれぞれ給液室、仕上室、及び洗浄室として運転されている様子を示している。
被濃縮液の給液ライン104は、低濃度の被濃縮液を貯留する希液タンク108から液を給液するための第1給液配管110を含む。希液タンク108は未濃縮の原液を大気圧下で貯留している。また希液タンク108は、少なくともエバポレータの操作温度よりも低温、例えば常温で原液を貯留している。希液タンク108には、原液から蒸発したガスを逃がすためのベント109が設けられている。また、希液タンク108の流出口には原液を第1給液配管110に送出するための給液ポンプ112が設置されている。第1給液配管110は、希液タンク108から第1段のエバポレータE4へと被濃縮液を供給する。
第1段エバポレータE4で濃縮された液は第2給液配管114を通じて第2段エバポレータE3へと送られ、第2段エバポレータE3で濃縮された液は第3給液配管116を通じて第3段エバポレータE2へと送られる。第3段エバポレータE2で濃縮された液は、最終段のエバポレータE1の給液室E1bへと送られ、さらに給液室E1b及び仕上室E1aで濃縮されて最終的な濃縮液として最終段エバポレータE1から排出される。
ベーパーライン106は、系外のボイラー等で生成された蒸気を第1効用缶である最終段エバポレータE1に導入するための第1蒸気配管120を含む。ベーパーライン106は、最終段エバポレータE1から第3段エバポレータE2に蒸気を送るための第2蒸気配管122、第3段エバポレータE2から第2段エバポレータE3に蒸気を送るための第3蒸気配管124、第2段エバポレータE3から第1段エバポレータE4に蒸気を送るための第4蒸気配管126を含む。ベーパーライン106はさらに、第1段エバポレータE4から蒸気を排気するための第5蒸気配管128を含む。
なお、蒸発装置100は錯流方式に構成されていてもよい。この場合例えば、第1段エバポレータE4から順流方式で加熱媒体及び被濃縮液が供給される更なるエバポレータE5、E6等を付加してもよい。
洗浄系統102は、洗浄液供給ライン130と洗浄液戻りライン132とを含み、希液タンク108及び給液ポンプ112を給液ライン104と共有している。すなわち、被濃縮液の原液は洗浄液としても用いられ、希液タンク108は洗浄液の貯留槽としても使用されている。洗浄液供給ライン130は第1給液配管110の中途から分岐している。具体的には第1給液配管110において給液ポンプ112と第1段エバポレータE4との間に洗浄液供給ライン130が接続されている。よって、給液ポンプ112により洗浄液供給ライン130を通じて最終段エバポレータE1の洗浄室E1cに洗浄液としての被濃縮液が供給される。
洗浄液戻りライン132は洗浄室E1cと希液タンク108とを接続している。洗浄液戻りライン132を通じて、洗浄室E1cから希液タンク108へと洗浄廃液が排出される。洗浄液が被濃縮液であり、洗浄すべき対象がそのスケールである。よって、実際には洗浄廃液は、スケールを溶解したことにより濃度が増した被濃縮液である。洗浄液戻りライン132の中途に洗浄液回収ポンプ134が設置されている。洗浄液回収ポンプ134により洗浄室E1cから希液タンク108へと被濃縮液が回収される。このように、洗浄系統102は洗浄液としての被濃縮液を循環させるよう構成されている。
洗浄系統102は、最終段エバポレータE1の各蒸発室E1a〜E1cに設けられているが、図4においてはわかりやすくするために蒸発室E1cの洗浄系統102のみを示し他は省略している。各蒸発室E1a〜E1cの洗浄系統は、希液タンク108及び給液ポンプ112を共有し、洗浄液供給ライン130及び洗浄液戻りライン132を各々が有する。
なお、上述の実施例においては、洗浄液供給ライン130は第1給液配管110から分岐しており希液タンク108の被濃縮液が洗浄液として洗浄室E1cに供給されているが、これに限られない。一実施例においては、洗浄液供給ライン130は、給液ライン104の他の部位、例えば第2給液配管114または第3給液配管116から洗浄室E1cに液を供給するよう構成されていてもよい。このようにすれば、エバポレータを経由して加熱された被濃縮液を洗浄液として用いることができる。
また、上述の各実施例、及び後述する各実施例に係る蒸発装置は、例えば、クラフトパルプ廃液、パルプ黒液等の各種工場廃液を濃縮するための装置である。また、蒸発装置は、各種の濃縮プロセス液や、各種のプロセス廃液を濃縮するために用いられてもよい。被濃縮液が例えば黒液の場合、希液タンク108には希黒液が貯留されており、複数段のエバポレータを経て最終段のエバポレータE1から濃黒液として排出される。また、洗浄液供給ライン130を通じて希黒液が洗浄液として洗浄室E1cに供給され、伝熱面に付着した黒液のスケールを溶解した洗浄廃液が洗浄液戻りライン132を通じて希液タンク108へと戻される。
図5は、本発明の一実施形態に係る第1の熱回収装置140を備える蒸発装置100を示す図である。第1の熱回収装置140は、洗浄液戻りライン132の中途に設置されている第1熱交換器142を含む。第1熱交換器142は、高温流体用の流路と低温流体用の流路とを含み高温流体と低温流体とで熱交換をさせるよう構成されている。第1熱交換器142の高温流体用流路は洗浄液戻りライン132の中途に接続されており、低温流体用流路は第1給液配管110の中途に接続されている。具体的には、第1熱交換器142の高温流体用流路は洗浄液回収ポンプ134と希液タンク108との間に設けられ、低温流体用流路は給液ポンプ112と第1段エバポレータE4との間に設けられている。
よって、第1熱交換器142の高温流体は洗浄室E1cから排出された高温の洗浄廃液であり、低温流体は希液タンク108からエバポレータE4に供給される被濃縮液である。このようにして、洗浄廃液のもつ熱を被濃縮液の加熱に有効に利用することができる。
図6は、本発明の一実施形態に係る第2の熱回収装置150を備える蒸発装置100を示す図である。第2の熱回収装置150は、洗浄液戻りライン132の中途に設置されている第2熱交換器152を含む。第2熱交換器152は、高温流体用の流路と低温流体用の流路とを含み高温流体と低温流体とで熱交換をさせるよう構成されている。第2熱交換器152の高温流体用流路は第1熱交換器142と同様に洗浄液戻りライン132の中途に接続されている。第2熱交換器152の低温流体用流路は洗浄液供給ライン130の中途に接続されている。
よって、第2熱交換器152の高温流体は洗浄室E1cから排出された高温の洗浄廃液であり、低温流体は希液タンク108から洗浄室E1cに供給される洗浄液としての被濃縮液である。このようにして、洗浄廃液のもつ熱を洗浄液の加熱に有効に利用することができる。
図7は、本発明の一実施形態に係る第3の熱回収装置160を備える蒸発装置100を示す図である。第3の熱回収装置160は、洗浄液戻りライン132の中途に設置されている第3熱交換器162を含む。第3熱交換器162は、高温流体用の流路と低温流体用の流路とを含み高温流体と低温流体とで熱交換をさせるよう構成されている。第3熱交換器162の高温流体用流路は第1熱交換器142と同様に洗浄液戻りライン132の中途に接続されている。第3熱交換器162の低温流体用流路は、蒸発装置100に被濃縮液を供給するための給液ライン104から独立した冷媒配管164に接続されている。図7においては冷媒配管164を破線で示す。
よって、第3熱交換器162の高温流体は洗浄室E1cから排出された高温の洗浄廃液であり、低温流体は冷媒配管164を流れる冷媒である。このようにして、洗浄廃液のもつ熱を冷媒に回収し、他の系統へと輸送して有効に利用することができる。冷媒は例えば冷却水であり、第3熱交換器162を経由させることにより温水を得ることができる。また、独立した系統の冷媒配管164を用いることにより、配管の取り回しが容易になるという設計上の利点もある。
図8は、本発明の一実施形態に係る第4の熱回収装置170を備える蒸発装置100を示す図である。第4の熱回収装置170は、洗浄液戻りライン132の中途に設置されているフラッシュタンク172を含む。フラッシュタンク172は、蒸発装置100の被濃縮液をフラッシュさせるためのリカーフラッシュタンク(以下LFTとも呼ぶ)である。LFT172は、洗浄液戻りライン132において洗浄液回収ポンプ134の下流に設けられている。LFT172には、洗浄廃液からフラッシュした再蒸発蒸気を蒸発装置100のベーパーライン106へと導くためのフラッシュ蒸気導管174と、残りの廃液を希液タンク108に戻すためのタンク戻り配管176とが設けられている。タンク戻り配管176にはタンク送りポンプ178が設けられている。ポンプ178により廃液が希液タンク108へと戻される。
図示される実施例においては、再蒸発蒸気はフラッシュ蒸気導管174を通じて第3段エバポレータE2の加熱媒体へと合流し、第3段エバポレータE2での熱源として利用される。一般的に言えば、再蒸発蒸気の圧力よりも低圧で操作されているエバポレータの加熱媒体に再蒸発蒸気を合流させるようベーパーライン及びフラッシュ蒸気導管は構成される。再蒸発蒸気を多重効用型のエバポレータに利用するためには、再蒸発蒸気の圧力よりも低圧で操作されているエバポレータのうち最も前段の効用缶に再蒸発蒸気を合流させることが好ましい。なお、第4の熱回収装置170は、フラッシュタンク172に加えて熱交換器を備えてもよい。この熱交換器は、上述の第1熱交換器142、第2熱交換器152、第3熱交換器162のいずれかであってもよい。
以上述べたように、本発明の一実施形態によれば、蒸発装置の洗浄液排出経路に熱回収装置が設置される。よって、洗浄廃液から熱を回収して有効に利用することができる。熱回収装置を経由した洗浄廃液は冷却されるので、臭気の発生やフラッシュによる振動を抑えることができる。特に、洗浄廃液の戻り先である希液タンク108での臭気発生、及び希液タンク108への戻り配管での振動を防止することが可能となる。
100 蒸発装置、 102 洗浄系統、 104 給液ライン、 106 ベーパーライン、 108 希液タンク、 130 洗浄液供給ライン、 132 洗浄液戻りライン、 142 第1熱交換器、 152 第2熱交換器、 162 第3熱交換器、 172 フラッシュタンク、 E1 最終段エバポレータ、 E1c 洗浄室。
Claims (9)
- 加熱媒体と溶液との伝熱面を介する間接熱交換により溶媒を蒸発させて該溶液を濃縮する複数の蒸発缶を含み、該複数の蒸発缶を順次経由させることにより被濃縮液の原液を濃縮して最終段蒸発缶から濃縮液として排出する蒸発装置であって、
前記被濃縮液から析出して前記最終段蒸発缶の伝熱面に付着したスケールを洗浄した洗浄廃液を前記最終段蒸発缶の外部に排出するための洗浄液排出経路と、
前記洗浄液排出経路に設置され前記洗浄廃液から熱を回収する熱回収手段と、を備えることを特徴とする蒸発装置。 - 前記被濃縮液の原液を洗浄液として前記被濃縮液の貯留槽から前記最終段蒸発缶へと供給するための洗浄液供給経路をさらに備え、
前記洗浄液排出経路は、前記熱回収手段を経由した前記洗浄廃液を前記貯留槽に排出するよう前記貯留槽に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の蒸発装置。 - 前記熱回収手段は、高温流体用の流路と低温流体用の流路とを含み該高温流体と該低温流体とで熱交換をさせる熱交換器を備え、前記高温流体用の流路は前記洗浄液排出経路に接続され、前記低温流体用の流路は前記洗浄廃液よりも低温の被濃縮液を流通させる配管に接続されており、前記洗浄廃液から前記低温の被濃縮液へと熱が回収されることを特徴とする請求項1または2に記載の蒸発装置。
- 前記低温流体用の流路は、前記被濃縮液の原液を貯留槽から前記蒸発装置に供給するための給液配管に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の蒸発装置。
- 前記低温流体用の流路は、前記被濃縮液の原液を洗浄液として前記最終段蒸発缶へと供給するための洗浄液供給経路に接続されていることを特徴とする請求項3に記載の蒸発装置。
- 前記低温流体用の流路は、前記低温の被濃縮液を流通させる配管に代えて、前記蒸発装置に前記被濃縮液を供給するための給液ラインから独立した冷媒配管に接続されており、該冷媒配管を流れる冷媒へと前記洗浄廃液から熱が回収されることを特徴とする請求項3に記載の蒸発装置。
- 前記熱回収手段は、前記洗浄廃液をフラッシュさせるためのフラッシュタンクを備え、該フラッシュタンクにおける前記洗浄廃液の再蒸発蒸気を前記加熱媒体に合流させることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の蒸発装置。
- 加熱媒体との熱交換により溶液を加熱して濃縮するための蒸発装置であって、
前記蒸発装置の内部に付着したスケールを洗浄した廃液を排出するための洗浄液排出経路と、
前記洗浄液排出経路に設置され前記廃液から熱を回収する熱回収手段と、を備えることを特徴とする蒸発装置。 - 加熱媒体との熱交換により溶液を加熱して濃縮するための蒸発装置の洗浄方法であって、
前記蒸発装置の内部に付着したスケールを洗浄し、
洗浄廃液から熱を回収することを含むことを特徴とする蒸発装置の洗浄方法。
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---|---|---|---|
JP2010070813A JP2011200801A (ja) | 2010-03-25 | 2010-03-25 | 蒸発装置及びその洗浄方法 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015217371A (ja) * | 2014-05-20 | 2015-12-07 | 国立大学法人 東京大学 | 表面流下式濃縮装置並びに表面流下式濃縮方法及びその方法を使用する装置 |
CN108211389A (zh) * | 2018-03-22 | 2018-06-29 | 兰州节能环保工程有限责任公司 | 一种具有自清洗功能的蒸发装置及设置方法 |
CN115518398A (zh) * | 2022-10-03 | 2022-12-27 | 湖南力泓新材料科技股份有限公司 | 一种具有均匀加热效果的新型硫酸锌溶液浓缩装置 |
CN115804960A (zh) * | 2022-12-15 | 2023-03-17 | 广州市迪坦空调设备有限公司 | 一种自带液位调控补偿的蒸发器 |
-
2010
- 2010-03-25 JP JP2010070813A patent/JP2011200801A/ja active Pending
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