JP2011200521A - 洗濯機 - Google Patents
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Abstract
【課題】製品の設置状況を表示し、調整を容易にする洗濯機を実現すること。
【解決手段】水平方向または傾斜方向に回転中心軸を有し、洗濯物を収容して回転運動を行うドラム3と、前記ドラム3を回転自在に内包し洗濯機本体内に弾性的に支持された水槽2と、前記水槽2に取り付けられ、複数方向の振動成分およぶ傾斜を検知できる重量加速度センサ38と、前記ドラム3を回転駆動するモータ7と、前記モータ7の回転数を検知する回転数検知装置14と、前記モータの回転や、洗い、すすぎ、脱水等の各行程を制御する制御手段31とを備え、制御手段31は、前記回転数検知装置14の検知出力に基づき、前記モータ7の回転を制御するとともに、前記重量加速度センサ38の検知出力に基づき、前記水槽の傾きを演算することにより、製品の水平設置状態の確認と調整を、簡単に正しく行うことができる。
【選択図】図2
【解決手段】水平方向または傾斜方向に回転中心軸を有し、洗濯物を収容して回転運動を行うドラム3と、前記ドラム3を回転自在に内包し洗濯機本体内に弾性的に支持された水槽2と、前記水槽2に取り付けられ、複数方向の振動成分およぶ傾斜を検知できる重量加速度センサ38と、前記ドラム3を回転駆動するモータ7と、前記モータ7の回転数を検知する回転数検知装置14と、前記モータの回転や、洗い、すすぎ、脱水等の各行程を制御する制御手段31とを備え、制御手段31は、前記回転数検知装置14の検知出力に基づき、前記モータ7の回転を制御するとともに、前記重量加速度センサ38の検知出力に基づき、前記水槽の傾きを演算することにより、製品の水平設置状態の確認と調整を、簡単に正しく行うことができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、洗い、すすぎ、脱水行程を自動制御して行う洗濯機に関するものである。
従来、この種の洗濯機は、水槽が異常振動すると洗濯機から大きな騒音が発生し、洗濯機が損傷する可能性があるという問題があった。その問題を解決するために、光発信器、光受信機、光遮断部により検出した水槽の振動の周期種類を判定し、脱水動作を中止して、再び給水を行なって、洗濯物の片寄りをなくす等の動作を、判定結果に応じて行なうことができる洗濯機が提案されている。(例えば、特許文献1参照)。
一方、加速度センサにより、脱水回転中に検出された水槽の振動の加速度及び回転速度検出手段により検知されたドラムの振幅値を計算し、予め設定された判定基準値と比較することで水槽の異常振動を検出する洗濯機が提案されている。(例えば、特許文献2参照)。
また、洗濯機の上面に水準器を設置し、水準器に本体の傾きの程度を示す標線を設け、本体の傾きに対応した複数個のディスタントピ−スを備えた洗濯機が提案されている。(例えば、特許文献3参照)。
図12は、前記特許文献1に記載された従来の洗濯機の縦断面図を示すものである。
図12において、外箱51内に水槽52を弾性吊持機構53により支持して配設し、水槽52内に洗濯槽を兼ねる脱水槽54を配設している。水槽52外の下方部には、モータ57を主体とする駆動機構58を配設しており、これによって脱水槽54と攪拌体56とを選択的に回転駆動するようにしている。また、水槽52外の下方部には、水槽52から排水するための排水弁59及びホース60も配設している。
外箱51上にはトップカバー61を装着しており、このトップカバー61の後部直下の外箱51内上部には、第1の振動検出手段として機能する第1の振動検出装置64と、第2の振動検出手段として機能する第2の振動検出装置65とを設けている。
第1の振動検出装置64は、外箱51内の斜め前後に対向した発光ダイオード(図示せず)とフォトトランジスタ(図示せず)とにより構成しており、第2の振動検出装置65は、それより上方であって且つ内方で同様に外箱51内の斜め前後に対向した発光ダイオード(図示せず)とフォトトランジスタ(図示せず)とにより構成している。
また、これらに対して、水槽52の後側部には、外方から上方にかけて突出する遮光板70を例えば水槽カバー71と一体成形して設けており、この構成で、脱水槽54が横方向に振動すると、水槽52も同方向に振動することにより、遮光板70で第1の振動検出装置64の対向する発光ダイオードとフォトトランジスタとの間が遮られ、発光ダイオードの発した光がフォトトランジスタに届かなくなる。脱水槽54が縦方向に振動した時も同様に、遮光板70で第2の振動検出装置65の対向する発光ダイオードとフォトトランジスタとの間が遮られ、発光ダイオードの発した光がフォトトランジスタに届かなくなる。この遮光状況により、振動内容(脱水アンバランス内容)を検出し判定して、以降の対応を自動的に行うようになっている。
図13は、前記特許文献2に記載された従来の洗濯機の内部機構図を示すものである。
図13において、フレーム75内に、スプリング77、及びショックアブソーバ78によって弾性的に支持された外槽76が設けられ、この外槽76内に回転自在に支承された横軸型ドラム79が設けられている。ドラム79の回転軸には、駆動プーリ80が固定されている。外槽76の外底部には、駆動モータ81が固定され、前記駆動プーリ80に小プーリ82、ベルト83を介して連結されている。
外槽76の上部には、加速度センサ84が固定されており、薄い円盤状のピエゾプラスチックフィルム(図示せず)を振動子として利用し、外槽76が揺れて、その変位を電気信号に変換する。つまり、この加速度センサ84によれば、加速度に比例した出力電圧を得ることができる。外槽76にはリードスイッチ85が取着され、駆動プーリ80に取着された磁石86によってON−OFFされる。このON−OFF信号をマイコン(図示せず)が計数することにより、単位時間あたりの駆動モータ81の回転数を知ることができる。
以上の構成で、脱水の動作時は、マイコンにて脱水時間の計時を始め、ドラム79が回転(駆動モータ81ON)を開始すると同時に、ドラム79の回転数データ及び加速度センサ84の出力データの測定を開始する。時間の経過に伴って、ドラム79の回転数は上昇し始めるから、加速度センサ84の出力データとマイコンが記憶している回転数に対する基準出力とを比較し、脱水アンバランス状況を判定して、以降の対応を自動的に行うようになっている。
図14は、前記特許文献3に記載された従来の洗濯機に設けられた水準器の平面図である。
図14において、円筒形の水準器は、洗濯機本体枠(図示せず)の上部に設けられており、ケース90にわずかの気泡91を残して、液体(図示せず)が封入してある。
ケース90の表面には、基準点Sを中心として、奥行方向と左右方向の互いに直交する2つの直線と、洗濯機本体の許容据付傾斜角度を示す直径Diの円が表示されている。Doは、水準器の表示部最大径で、dは、気泡91の外径である。
この構成で、洗濯機設置時には、気泡91が許容据付傾斜角度Diに収まるように、洗濯機本体の脚部にディスタントピースを嵌合させて、洗濯機の傾きを調整する。
しかしながら、前記特許文献1および特許文献2に示す従来の構成において、特許文献1では、水槽の振れ状況、特許文献2では、加速度センサから得られた脱水回転数の上昇状況という振動内容(脱水アンバランス内容)を検出し判定して以降の行程での対応を自動的に行うが、その対応は、洗濯機の脱水動作における異常振動が起こった場合に脱水動作を停止、もしくは脱水動作を中止して、再び給水を行なって洗濯物の片寄りをなくす等の動作を判定結果に応じて行なうものであった。
つまり、前記特許文献1および特許文献2に開示されている洗濯機においては、洗濯機本体が水平設置されてなくても、脱水行程で異常振動にならないように、洗濯終了後の脱水行程で水槽(ドラム)の振動を検知して停止もしくは、脱水動作を中止して再び給水を行なって洗濯物の片寄りをなくす等の動作を行うが、基本的に洗濯機本体の設置が傾いていることで水槽(ドラム)が傾いており、これにより水槽(ドラム)が洗濯機本体に当たるため、洗濯物の片寄りを無くす動作を行っても、洗濯機本体の設置を修正しない限り異常振動は低減できず、最終的にはエラ−となり異常報知して脱水途中で停止するという課題がある。
また、前記特許文献3に示す従来の構成では、洗濯機の水平設置作業を簡素化するため、洗濯機の上面に設けた水準器に本体の傾きの程度を表す標線を設け、本体の傾きに対応した複数個のディスタントピ−スを備えたものである。しかし、水準器は従来から洗濯機に採用されているが、直径15mm前後の小さなものであり、洗濯機を水平に設置するために、僅かな傾き調整で動き回る気泡を、中心に位置させるのは非常に難しく、また、小さいために、使用者にある程度の設置に必要な知識が無ければ忘れられてしまうという課題を有していた。
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、重量加速度センサの信号を検出して、水槽の傾きを演算し、その結果と対応方法を表示することで、使用者が簡単に正しい設置を行うことができる洗濯機を提供することを目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、水平方向または傾斜方向に回転中心軸を有し、洗濯物を収容して回転運動を行うドラムと、前記ドラムを回転自在に内包し洗濯機本体内に弾性的に支持された水槽と、前記水槽に取り付けられ、複数方向の振動成分および傾斜を検知できる重量加速度センサと、前記ドラムを回転駆動するモータと、前記モータの回転数を検知する回転数検知装置と、前記モータの回転や、洗い、すすぎ、脱水等の各行程を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記回転数検知装置の検知出力に基づき、前記モータの回転を制御するとともに、前記重量加速度センサの検知出力に基づき、前記水槽の傾きを演算するようにしたものである。
また、上記水槽の傾き結果を、操作パネルの表示部に表示するようにしたものである。
これによって、使用者が、洗濯機を簡単に正しく設置することができ、それにより、洗濯機の機能を十分に活用することができるようになる。
本発明の洗濯機は、リアルタイムに水槽の傾きを検知することが可能な構成のため、設置経験の少ない使用者でも容易に調整して、正しく設置することができる。そして、正しい設置により、洗濯物が少し片寄っても、脱水時の異常振動や異常音を無くすことができる。
第1の発明は、水平方向または傾斜方向に回転中心軸を有し、洗濯物を収容して回転運動を行うドラムと、前記ドラムを回転自在に内包し洗濯機本体内に弾性的に支持された水槽と、前記水槽に取り付けられ、複数方向の振動成分および傾斜を検知できる重量加速度センサと、前記ドラムを回転駆動するモータと、前記モータの回転数を検知する回転数検知装置と、前記モータの回転や、洗い、すすぎ、脱水等の各行程を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記回転数検知装置の検知出力に基づき、前記モータの回転を制御するとともに、前記重量加速度センサの検知出力に基づき、前記水槽の傾きを演算するようにしたことにより、洗濯機の設置の水平状態を確認することができる。
第2の発明は、第1の発明において、演算した水槽の傾きと、洗濯機本体底面の前部左右に設けられた水平調整用のアジャストボルトの調整内容を、洗濯機本体上部前面に設けられた操作パネルの表示部に表示させることにより、使用者が容易にアジャストボルトを調整して洗濯機を水平状態に設置することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、設置診断モードにより、少なくとも固定金具外し忘れ検知、給水ホース接続検知、排水ホ−ス接続検知を行い、操作パネルの表示部に診断内容を表示させることにより、洗濯機の設置時に確認が必要な項目を自動的に診断させるため、設置不良を防止することが可能になる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明において、設置診断モ−ドにより、重量加速度センサのセルフテストを行ない、前記重量加速度センサの不良検知手段を設けたことにより、洗濯機の輸送時の振動による重量加速度センサの故障やコネクタ−の外れ等を自動的に診断させることができる。
以下、本発明の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における洗濯機の縦断面図を示すものである。
図1は、本発明の実施の形態1における洗濯機の縦断面図を示すものである。
図1において、この洗濯機はドラム式洗濯機の例であり、洗濯機本体1内には、防振構造を有するサスペンション構造(図示せず)によって水槽2が宙吊り状態に支持されている。水槽2内には、有底円筒形に形成されたドラム3が、その軸心方向を正面側から背面側に向けて下向きに傾斜させて回転自在に支持されている。水槽2の正面側にはドラム3の開口端に通じる衣類出入口4が形成され、洗濯機本体1の正面側の上向き傾斜面に設けられた開口部を開閉可能に閉じる扉5を開閉することにより、衣類出入口4を介してドラム3内に対して洗濯物を出し入れすることができる。
水槽2の後部は、宙吊り状態に支持されている水槽2を製品輸送時に安定保持するために。固定金具17で洗濯機本体1と固定されており、この固定金具17は、設置時には必ず取り外す必要がある。
洗濯機の設置時に据付場所の床面が傾斜していると、防振構造を有するサスペンション構造によって宙吊り状態に支持された水槽2が片より水槽2と洗濯機本体1または、水槽2と扉5の隙間が許容値以内になると、洗濯機の脱水時にドラム内に入れられた洗濯物が片寄っている場合、水槽が異常振動を起こすことがある。
ドラム3には、その周面に水槽2内に通じる多数の透孔6が形成され、内周面の複数位置に攪拌突起15が設けられている。このドラム3は、水槽2の背面側に取り付けられたモータ7によって正転及び逆転方向に回転駆動される。また、水槽2には、注水管路8及び排水管路9が配管接続され、図示しない注水弁及び排水弁の制御によって水槽2内への注水及び排水がなされる。モータ7には、回転数を検知する回転数検知装置14が設けられている。また、水槽2の側面上部には、重量加速度センサ38が固定されている。
扉5を開き、ドラム3内に洗濯物及び洗剤を投入して、洗濯機本体1の前面上部に設けられた操作パネル10での操作により運転を開始させると、水槽2内には注水管路8から所定量の注水がなされ、モータ7によりドラム3が回転駆動されて洗濯工程が開始される。ドラム3の回転により、ドラム3内に収容された洗濯物は、ドラム3の内周壁に設けられた攪拌突起15によって回転方向に持ち上げられ、持ち上げられた適当な高さ位置から落下する攪拌動作が繰り返されるので、洗濯物には叩き洗いの作用が及んで洗濯がなされる。
所要の洗濯時間の後、汚れた洗濯液は排水管路9から排出され、ドラム3を高速回転させる脱水動作により洗濯物に含まれた洗濯液を脱水し、その後、水槽2内に注水管路8から注水してすすぎ工程が実施される。このすすぎ工程においても、ドラム3内に収容された洗濯物は、ドラム3の回転により攪拌突起15により持ち上げられて落下する攪拌動作が繰り返されてすすぎ洗いが実施される。
図2は、洗濯機の制御装置を示すブロック図を示すものである。
図2において、商用電源20の交流電力を整流器21により整流し、チョークコイル22及び平滑コンデンサ23からなる平滑回路により平滑化された直流電力を駆動電力として、インバ−タ回路24によりモータ7を回転駆動する。また、操作パネル10に設けた入力設定部25から入力される運転指示、及び各検知手段(図示せず)により検知される運転状態の監視情報に基づいてモ−タ7の回転を制御し、負荷駆動部26により給水弁27、排水弁28、送風ファン12、ヒ−タ29の動作を制御する。
モ−タ7は、3相巻線7a、7b、7cを有するステ−タと、2極の永久磁石を有するロ−タ(図示せず)とを備え、回転数検知装置14に構成される3つの位置検出素子30a、30b、30cを設けた直流ブラシレスモータとして構成され、スイッチング素子24a〜24fにより構成されたPWM制御インバータ回路24により回転制御される。位置検出素子30a、30b、30cが検出するロータ位置検出信号は、マイコンにより構成された制御手段31に入力される。このロ−タ位置検出信号に基づいて、駆動回路32によりスイッチング素子24a〜24fのオン/オフ状態をPWM制御することにより、ステ−タの3相巻線7a、7b、7cに対する通電を制御してロータを所要回転数で回転させる。
制御手段31は、3つの位置検出素子30a、30b、30cの検出出力が入力される回転数検知部33を有する。この回転数検知部33は、3つの位置検出素子30a、30b、30cのいずれかの信号の状態が変わることに応じてその周期を検出し、その周期よりロ−タの回転数を算出する。
回転数検知部33の検知出力は布量検知部34に供給され、検出された回転数に基づき、後述するように布量が検知される。なお、回転数検知部33の検知出力はドラム3の回転数に対応するので、以下の説明においてドラム3の回転数は、回転数検知部33の検知出力により得られるものである。
水槽2の側面上部に固定された加速度センサ38は、水槽2の上下、前後、左右の加速度と水槽の前後、左右の傾きを検知できる。加速度検知部39は、加速度センサ38からのデジタル信号もしくはアナログ信号を160Hzで加速度をサンプリングしたデ−タと、回転速度検知部33で検知した回転速度から、変位演算部40で水槽2の振動の変位を演算し、布量検知モ−ドおよび脱水運転モ−ドで、洗濯物の片寄りにより水槽2が洗濯機本体1に接触しないようにモータ7を制御することが可能である。
傾斜演算部41は、加速度センサ38からの信号を、前記サンプリング速度でサンプリングした水槽2のX軸、Y軸、Z軸の傾斜を演算し、前記傾斜デ−タと、予めきめられている洗濯機本体1の基準水平設置デ−タとを比較演算し、洗濯機本体1底面の前部左右に取り付けているアジャスタ−ボルトの左右のどちらのアジャストボルトを何ミリ調整すべきかをアジャストレベル演算部42で演算して、操作パネル10の表示部に表示させ使用者に知らせることが可能になる構成である。
図6は本発明の実施の形態1における洗濯機の初期設置診断機能のゼネラルフロ−である。
図6の初期の設置診断(S10)では、例えば診断検知項目として固定金具外し忘れを診断する固定金具外し忘れ検知(S11)を実行し、次に機体の設置レベルの診断を行う機体水平設置検知(S12)を実行し、次に給水ホ−スが接続され、水道の蛇口が開いているかを診断する給水ホ−ス接続検知(S13)を実行し、次に排水が適正に行われるかを診断する排水検知(S14)を実行し、設置に問題ないかを自動的に診断するものである。通常の設置に必要なS11からS14までを連続して行ってもよいし、個別に行うことも可能である。また、後述する3軸の重量加速度センサのセルフテストモード(S15)も連続した診断に組み込んでもよいし、個別に行うことも可能である。
それぞれの詳細な検知方法を説明する。
図7は、固定金具外し忘れ検知のフローチャートである。
図7において、固定金具外し忘れ検知(S16)が実行されると、水槽2のX、Y、Z軸の振動を検知させるため、重量加速度センサ38は、水槽2の上部に取り付け、少なくとも水槽の上下、左右、前後の加速度を検知する。
加速度検知部39は、加速度センサ38からのデジタル信号もしくはアナログ信号を布量検知工程の期間160Hzで加速度をサンプリングしたデ−タと、回転速度検知部33で検知した回転速度から変位演算部40で水槽2の振動の変位量を演算する。
なお、回転数検知部33の検知出力はドラム3の回転数に対応するので、ドラム3の回転数は、回転数検知部33の検知出力により得られるものである。変位演算40で演算した水槽2の変位量の最大値と設定値と比較し(S19)、変位量の方が小さい場合、操作パネル10の表示部に固定金具の外し忘れを示すコ−ドを表示する(S20)。設定値と比較した結果、変位量の方が大きい場合、固定金具検知OK(S21)となる。
図8は、水平設置検知を示すフローチャートである。
図8において、固定金具外し忘れ検知(S24)が実行されると、傾斜検知部41は、重量加速度センサ38のレジスタへX軸、Y軸、Z軸の傾斜を測定するモ−ドの設定を行なう。また、各傾斜デ−タを160Hzのサンプリング速度でサンプリングし、水槽2のX軸、Y軸、Z軸の傾斜を検知(S25)する。前記傾斜デ−タと、予めきめられている洗濯機本体1の基準水平設置デ−タとを比較演算し、洗濯機本体1底面の前部左右に取り付けているアジャストボルトの、左右のどちらのアジャストボルトを何ミリ調整すべきかをアジャストレベル演算部42で演算する(S26)。演算結果の値が水平設置の設計値の範囲に入っているか比較して(S27)、入っていない場合、操作パネル10の表示部に現在の洗濯機の水平レベルと、必要な調整内容を表示させる。
図3、図4、図5はその表示例を示すものである。
例えば、本体が正面から見て左に傾いている場合は、図3のように水平レベル計のようなグラフィックを操作パネル10の表示部に表示させ(S29)、洗濯機正面から見て左のアジャストボルト18を2mm上げれば水平設置できると、使用者が一目で分かるように表示させる。逆に、洗濯機本体が正面から見て右に傾いている場合は、操作パネル10の表示部へ、例えば図5のように表示させ(S29)、洗濯機正面から見て右のアジャストボルト18を2mm上げれば水平設置できると使用者が一目で分かるように表示させるようにしたものである。比較した値が水平設置の範囲内に入っている場合(S29)、図4の表示をして、水平設置検知OKとなる。
図9は、給水ホ−ス接続検知を示すフローチャートである。
図9において、給水ホ−ス接続検知処理(S32)が実行されると、予め洗濯機の水槽2への時間当たりの給水量と水位の相関を実験にて把握し、デ−タテーブル化しておくことで、水位を検知することにより、給水が正常に行われているか判定できるので、水位検知(S33)を開始し、給水弁27を3分間開き(S34)、水位が100mmに達するかを検知(S35)し、達しない場合、給水ホ−ス接続エラ−あるいは、給水用の水道の蛇口が開いていないと判定して、操作パネル10の表示部にエラーコード等を表示させ、使用者に異常内容を知らせる。
また、3分間以内に水位が100mm以上に達した場合、給水ホ−ス接続には問題がないと判定される(S36)。
図10は、排水ホ−ス接続検知を示すフローチャートである。
上記給水ホ−ス接続検知モ−ド(S13)が正常に終了すると、水槽2内には水位100mmの量だけ水が入っている。図10において、排水ホ−ス接続検知(S40)が実行されると、水位検知にて水位が100mmか検知して(S41)、あれば、排水弁28を開き(S42)、所定の水位まで水位が低下したか(S43)、90秒間経過するまで検知を続け(S44)、90秒経過しても所定の水位まで低下しない場合は、操作パネル10の表示部に排水ホ−ス接続エラ−のコ−ドを表示し(S45)、使用者に知らせる。
使用者は、排水ホ−スが洗濯機本体1に立て掛け固定されているか確認し、固定されていた場合、排水ホ−スを排水口に接続し直すなど、容易に不具合を発見でき、適正に設置を行なうことができる。また、90秒以内に所定の水位まで低下した場合、排水ホ−ス接続検知OK(S46)となる。
図11は、3軸の重量加速度センサのセルフテストモードを示すフローチャートである。
図11において、加速度センサのセルフテストモ−ド(S49)が実行されると、加速度センサ38と加速度検知部39が予め決められている通信プロトコルで、3軸の加速度デ−タが加速度検知部39に送信される(S50)。
加速度センサ38との通信状態に問題有るか無いかを検知(S51)し、問題があれば、操作パネル10の表示部にエラーコ−ドを表示(S53)して、加速度センサ38の故障を使用者に知らせる。通信状態に問題が無ければ、まず、現行の3軸の加速度X1、Y1、Z1を加速度検知部39で検知(S52)し、メモリ−する。
つぎに、その3軸の加速度の値が、予め設定されている範囲の中に入っているか比較演算を行ない(S54)、設定範囲に入っている場合、3D加速度センサICの内部のX軸、Y軸、Z軸方向の加速度検知するMEMS構造の可動部を機械的にオフセットする機能を利用して、加速度検知部39から加速度センサ38のレジスタへX軸、Y軸、Z軸を強制的に予め決めている値だけオフセットするように設定する(S55)。
加速度検知部39で強制オフセット指示後のX軸、Y軸、Z軸の加速度X2、Y2、Z2を検知(S57)し、メモリ−する。次に3軸のオフセット量を次のように演算する。X3=X2−X1、Y3=Y2−Y1、Z3=Z2−Z1(S58)。演算結果X3、Y3、Z3とオフセット量の設計値を比較演算し(S59)、範囲外で問題が有るとき操作パネル10の表示部に加速度センサが故障していることを表示(S60)して、使用者に知らせる。
前述のように、この重量加速度センサのセルフテストモードは、初期の設置診断機能に取り入れると、さらの診断機能を充実させることが可能になる。
以上のように、重量加速度センサの検知出力に基づき、前記水槽の傾きを演算するようにしたことにより、洗濯機の設置の水平状態を確認することができ、引越しなどで洗濯機を移送させた時にも、使用者もしくは引越し業者が簡単判断することができる。
また、洗濯機が設定範囲内で水平に設置されてなく設置エラ−の場合でも現状の設置の水平レベルが表示され、本体裏面の前部の左右に取り付けられているアジャストボルトのどちらを何ミリ調整すれば良いかを表示器に表示させるので、設置経験の少ない使用者でも表示のガイドに従って容易に調整することができる。
また、少なくとも設置時に確認が必要な項目、例えば給水ホ−スの接続、給水蛇口の開け忘れ、排水ホ−スの接続、製品輸送時に水槽を洗濯機本体に固定させるための固定金具の取り忘れ、輸送中の過大な振動等で起こりうる重量加速度センサの故障、及びコネクタ−類の外れ等による不具合を診断することができるため、設置不良により洗濯物が少し片寄った場合でも、脱水モ−ドでの異常振動及び異常音が無くなり、条件によっては洗濯物の片寄りを改善するために給水、排水、脱水を繰り返し、最終的には停止し、洗濯出来ないということを未然に防ぐことが出きる。
また、設置確認時間を短縮することが可能となるばかりか、洗濯機の設置の不都合で洗濯ができないなどの使用者からのクレ−ム件数を低減させることができる。
また、洗濯機に大きな衝撃が伝わる可能性のある引越などで、使用者が据付確認する場合や、新たに洗濯機を購入して販売店が据付設置する場合でも、3軸加速度センサのセルフテストモ−ドを初期に実施することで、重要なセンシング部品を、確実に故障診断が自動でできるようになり、初期の不良を簡単に診断することができる。
また、この3軸加速度センサのセルフテストモ−ドは、設置診断機能に入れるだけでなく洗濯機の電源を入れたと同時に日々毎回実行して診断しても同様の効果が得られる。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、機体の水平確認と調整や、初期設置診断機能により、設置を簡単に、正しく行うことが可能になるので、家庭用、業務用の洗濯機に有用である。
1 洗濯機本体
2 水槽
3 ドラム
7 モータ
10 操作パネル
14 回転数検知装置
17 固定金具
18 アジャストボルト
31 制御手段
38 重量加速度センサ
2 水槽
3 ドラム
7 モータ
10 操作パネル
14 回転数検知装置
17 固定金具
18 アジャストボルト
31 制御手段
38 重量加速度センサ
Claims (4)
- 水平方向または傾斜方向に回転中心軸を有し、洗濯物を収容して回転運動を行うドラムと、前記ドラムを回転自在に内包し洗濯機本体内に弾性的に支持された水槽と、前記水槽に取り付けられ、複数方向の振動成分および傾斜を検知できる重量加速度センサと、前記ドラムを回転駆動するモータと、前記モータの回転数を検知する回転数検知装置と、前記モータの回転や、洗い、すすぎ、脱水等の各行程を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記回転数検知装置の検知出力に基づき、前記モータの回転を制御するとともに、前記重量加速度センサの検知出力に基づき、前記水槽の傾きを演算することを特徴とする洗濯機。
- 制御手段は、演算した水槽の傾きと、洗濯機本体底面の前部左右に設けられた水平調整用のアジャストボルトの調整内容を、洗濯機本体上部前面に設けられた操作パネルの表示部に表示させることを特徴とする請求項1記載の洗濯機。
- 制御手段は、設置診断モードにより、少なくとも、水槽と洗濯機本体を固定する輸送用の固定金具外し忘れ検知、給水ホース接続検知、排水ホ−ス接続検知を行い、操作パネルの表示部に診断内容を表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の洗濯機。
- 制御手段は、設置診断モ−ドにより、重量加速度センサのセルフテストを行ない、前記重量加速度センサの不良検知手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯機。
Priority Applications (1)
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JP2010072016A JP2011200521A (ja) | 2010-03-26 | 2010-03-26 | 洗濯機 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2010
- 2010-03-26 JP JP2010072016A patent/JP2011200521A/ja active Pending
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