JP2011198794A - 放熱ユニットおよびこれを用いた電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】軽量化した放熱構造すなわち放熱ユニットを提供する。
【解決手段】平板上の発熱体16を有する電子機器の一つの面に装着して、この電子機器の内部と外部を仕切る仕切板9と、この仕切板9の前記電子機器の外部側に配置した熱交換体と、前記仕切板9の前記電子機器の内部側に配置した送風機11とを備え、前記仕切板9は、その上方の横方向に上方開口14、その下方の横方向に下方開口15を有し、前記熱交換体は、前記仕切板9の前記電子機器の外部側において、前記上方開口14と下方開口15を温風路体10によって縦方向に橋架状に連結した構成とし、前記電子機器の内部側において、前記上方開口14と下方開口15には、それぞれ前記発熱体16の背面上方と背面下方において前記発熱体16の前面側と背面側へ温風路体10を通過させた空気を流通させる吸込部材12と吹出部材13を備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば屋外に設置される電子機器に活用される放熱ユニットおよびこれを組み込んだ電子機器に関するものである。
電子機器、例えばテレビジョン受像機では、本体ケースの表面側に表示部が設けられ、またこの本体ケースの内部には前記表示部の制御部が設けられ、制御部の後ろ側は仕切板で覆っていた。
また、この電子機器は、天井から吊り下げて使用される場合もあった(例えば特許文献1)。
特開平7―322172号公報
近年のテレビジョン受像機はその表示部が極めて大きくなってきたので、その表示効果の高さを利用し、これを広告装置として屋外に設置する取り組みも活発化されるようになっている。
この場合、屋外で使用するためには、水が本体ケース内に浸入しないように密閉構造をとることが必要となり、そのためにこの本体ケースの背面側は仕切板で密封する構成としていた。
しかしながら、この様な密閉構造をとると、表示部や制御部の放熱が十分に行えなくなる。
そこで、従来は本体ケースの後ろ側に設けた前記仕切板を金属製とし、さらにこの仕切板の内、外に金属製のフィンを複数設け、この状態で本体ケース内の空気を送風機で攪拌する構成としていた。
つまり、本体ケース内の空気を送風機で攪拌することで、先ず本体ケース内の熱を、本体ケース内のフィン、仕切板に伝達し、次にこの仕切板の熱伝導により、本体ケース外のフィンに伝達させ、その後本体ケース外のフィンから屋外空気に放熱させる構成となっている。
しかしながら、このような放熱構造、つまり金属製仕切板の内、外に金属製のフィンを複数設けた構造は、よく知られているように極めて重くなり、このように放熱構造が重くなると、テレビジョン受像機自体も重くなり、結果として屋外の高所に設置するのに好ましくないものとなる。
そこで、本発明は放熱ユニットおよびこれを用いた電子機器の軽量化を図ることを目的とするものである。
そして、この目的を達成するために、本発明の放熱ユニットは、平板状の発熱体を有する電子機器の一つの面に装着して、この電子機器の内部と外部を仕切る仕切板と、この仕切板の前記電子機器の外部側に配置した熱交換体と、前記仕切板の前記電子機器の内部側に配置した送風機とを備え、前記仕切板は、その上方の横方向に上方開口、その下方の横方向に下方開口を有し、前記熱交換体は、前記仕切板の前記電子機器の外部側において、前記上方開口と下方開口を温風路体によって縦方向に橋架状に連結した構成とし、前記電子機器の内部側において、前記上方開口と下方開口には、それぞれ前記発熱体の背面上方と背面下方において前記発熱体の前面側と背面側へ温風路体を通過させた空気を流通させる吸込部材と吹出部材を備え、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明の放熱ユニットは、平板上の発熱体を有する電子機器の一つの面に装着して、この電子機器の内部と外部を仕切る仕切板と、この仕切板の前記電子機器の外部側に配置した熱交換体と、前記仕切板の前記電子機器の内部側に配置した送風機とを備え、前記仕切板は、その上方の横方向に上方開口、その下方の横方向に下方開口を有し、前記熱交換体は、前記仕切板の前記電子機器の外部側において、前記上方開口と下方開口を温風路体によって縦方向に橋架状に連結した構成とし、前記電子機器の内部側において、前記上方開口と下方開口には、それぞれ前記発熱体の背面上方と背面下方において前記発熱体の前面側と背面側へ温風路体を通過させた空気を流通させる吸込部材と吹出部材を備えたものであるので、放熱ユニットおよびこれを用いた電子機器の軽量化を図ることができる。
すなわち、本発明においては、従来のように電子機器内部にまで放熱対策用に放熱フィンを設けなくても、この電子機器の内部の熱を、送風機の送風により、電子機器の外部側に配置した熱交換体へ移動させて効果的に放熱させることができるので、放熱ユニットおよびこれを用いた電子機器の軽量化を図ることができるのである。
本発明の実施の形態1の設置例を示す斜視図 同背面側の斜視図 同背面側の分解斜視図 電子機器の構成と風路を示す側断面図((a)電子機器内部の風路を示す図(b)温風路体外側の風路を示す図) 同吸込合流体と吹出分流体部分の詳細を示す図 同ファン仕切板の配置を示す図 同設置状態による自然対流風路を示す図((a)横長設置時の図、(b)縦長設置時の図) 本発明の実施の形態2の電子機器内部の風路を示す図
本発明の請求項1記載の放熱ユニットは、平板状の発熱体を有する電子機器の一つの面に装着して、この電子機器の内部と外部を仕切る仕切板と、この仕切板の前記電子機器の外部側に配置した熱交換体と、前記仕切板の前記電子機器の内部側に配置した送風機とを備え、前記仕切板は、その上方の横方向に上方開口、その下方の横方向に下方開口を有し、前記熱交換体は、前記仕切板の前記電子機器の外部側において、前記上方開口と下方開口を温風路体によって縦方向に橋架状に連結した構成とし、前記電子機器の内部側において、前記上方開口と下方開口には、それぞれ前記発熱体の上端と下端において前面側と背面側へ温風路体を通過させた空気を流通させる吸込部材と吹出部材を備えたという構成を有する。
これにより、温風路体を通過して放熱をした空気を吹出部材により発熱体の下方から前面側と背面側へ流して、発熱体の上方から発熱体より発生した熱を含んだ空気を吸込部材により再び温風路体へ流すことができ、発熱体の熱を外気に放出することができるため、効率良く熱の放出を行い小型化軽量化した放熱ユニットを提供することができるという効果を奏する。
また、請求項2記載の放熱ユニットは、吸込部材と吹出部材はそれぞれ吸込開口と吹出開口を有し、前記吸込開口には送風機を備え、上方開口と連接させるとともに、吹出開口は下方開口と連接させたという構成を有する。
これにより、送風機の作用により、吸込開口から電子機器内の空気を上方開口を介して温風路体に送り込み、温風路体内の空気は下方開口を介して吹出開口から電子機器内へ再び送りこまれることとなり、温風路体へ電子機器内の熱を送り、外気へ放熱することができる。
また、請求項3記載の放熱ユニットは、送風機は吸込開口側から上方開口へ向けて空気を押し込む構成を有する。
これにより、送風機は、吸込開口から電子機器内の空気を上方開口を介して温風路体に送り込み、温風路体内の空気は下方開口を介して吹出開口から電子機器内へ再び送りこまれることとなり、温風路体へ電子機器内の熱を送り、外気へ放熱することができる。特に温風路体内へ空気を押し込む構成としているため、温風路体内へ圧力をかけて空気を隅々まで送り込むことができ、放熱効果を向上させることができる。
また、請求項4記載の放熱ユニットは、吸込部材は、発熱体の前面側から上端を越えて背面側上方に連通する第1風路と発熱体の背面側で下方に向けて電子機器内へ連通する第2風路と、送風機の吸込口で前記第1風路と第2風路を送風機の吸込口へ合流させる吸込合流板を備えたという構成を有する。
これにより、吸込部材は、吸込合流板により送風機の吸込口で第1風路と第2風路を合流させて発熱体の前面側と背面側の空気を合流させることとなり、前面側の空気を発熱体の上端を越えて背面側へ引き出すこともでき、電子機器内の空気を上方開口から温風路体内へ送風することができる。
また、請求項5記載の放熱ユニットは、吹出部材は、発熱体の前面側から下端を越えて背面側下方に連通する第3風路と発熱体の背面側で上方に向けて電子機器内へ連通する第4風路と、下方開口からこれら第3風路と第4風路へ空気を分流させる吹出分流板を備えたという構成を有する。
これにより、吹出部材は、吹出分流板により吹出開口から流入させた温風路体から吹き出す空気を第3風路と第4風路へ分流させて発熱体の下端を越えて前面側へも空気を流すこととなり、電子機器内の下方から上方へ向けて送風することができる。
また、請求項6記載の放熱ユニットは、吹出分流板は、吹出開口を所定の開口面積比率に可変させる構成とし、第4風路へ連通する開口面積を第3風路へ連通する開口面積よりも大きく配置した構成を有する。
これにより、発熱体の前面側に比べて背面側の流す空気を大きくして、電子機器内側の熱をより多く放熱させることとなり、発熱体の背面側に設けた制御装置へも空気を送ることができ、電子機器内全体に空気を流してその熱の放熱することができる。
また、請求項7記載の放熱ユニットは、吸込部材には、発熱体の前面側に連通する風路と発熱体の裏面側に連通する風路内にそれぞれ発熱体前面温度センサーと発熱体背面温度センサーを備えたという構成を有する。
これにより、発熱体の前面側と背面側の温度により、送風機の風量を調整することができる。
また、請求項8記載の放熱ユニットは、吸込開口には、並べて配置した複数の送風機と、これら送風機と送風機の間にファン仕切板を設けたという構成を有する。
これにより、送風機を複数並べることで、薄く横長に配置することができるとともに、ファン仕切板により、隣り合った送風機同士の干渉をなくし、送風量を増加させることができる。
また、請求項9記載の放熱ユニットは、温風路体は、所定の間隔を置いて内外に並行する複数の縦方向の風路を形成して上方開口と下方開口を橋架連結する構成を有する。
これにより、温風路体の伝熱面積を大きくすることができ、放熱効果を向上させることができる。
また、請求項10記載の放熱ユニットは、外側の上方通気口と下方通気口間においては、温風路体に沿って第一の通風路を設けた構成を有する。
これにより、熱交換体の外側で温風路体に沿って第一の通風路を空気が自然に上昇することができ放熱を行うことができる。
また、請求項11記載の放熱ユニットは、温風路体は、外側の上方通気口と下方通気口間においては、仕切板と間に第一の通風路の方向に対して交差する第二の通風路を設けた構成を有する。
これにより、熱交換体の外側で仕切板と温風路体の間を仕切板に沿って第二の通風路を空気が自然に上昇することもでき放熱を行うことができる。
また、請求項12記載の電子機器は、発熱体は前面側に設けた表示部であり、この表示部とこの表示部の背面側に前記表示部の制御装置をそれぞれ設けた本体ケースの背面側に、開口部を設け、この開口部に、放熱ユニットを、この放熱ユニットの温風路体が、前記本体ケースの外面側となるように配置したという構成を有する。
これにより、電子機器内の表示部と制御装置から発生した熱を本体ケースの背面側の設けた放熱ユニットで外気へ放熱することができ、効率良く熱の放出を行い小型化軽量化した電子機器を提供することができるという効果を奏する。
以下、本実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1において、電子機器の一例として用いた表示装置1は、テレビジョン受像機としての機能以外に、広告用の表示も行えるようになっている。
したがって、この図1では、表示装置1は商店2の軒下3、つまり屋外に設置され、この屋外において横長状態の表示部5が表出した状態となっている。
前記表示装置1は、図2に示すように背面にメッシュあるいは格子構造によって通気性を有する背面カバー4を備えている。
表示装置1の内部には、図3に示すように、表示装置1の前面に配置する表示部5とこの表示部の背面側に配置した表示部の明るさや映像を調整する制御部6とを備えている。そして、これらは、外気に対して水密性を保つようにして表示装置1の内部に納められている。
また、表示装置1の背面の背面カバー4の内側には放熱ユニット7が備えられている。この放熱ユニット7は、表示装置1本体の背面に設けた背面開口8を一つのユニットまたは複数のユニットに分割して覆うものである。
放熱ユニット7は、背面開口8を外側から閉塞する金属製の板体である仕切板9と、この仕切板9の外側に配置した熱交換体9aと、仕切板9の内側の上端に位置する送風機11と、この送風機11を取り付けた吸込部材12と、仕切板9の内側の下端に配置する吹出部材13とで構成する。
仕切板9は上端と下端にそれぞれ横長の開口として、上方開口14と下方開口15を有する。また、熱交換体9aは、仕切板9の前記電子機器の外部側において、前記上方開口14と下方開口15を温風路体10によって縦方向に橋架状に連結した構成とする。そして、上方開口14と下方開口15に対向させて、上端と下端をそれぞれ水平方向に曲げた縦長のコの字形状の空洞体であって、ポリスチレン樹脂をはじめとする合成樹脂を薄く成型して形成したものである。つまり、この温風路体10は、前記仕切板9の上方開口14と下方開口15を仕切板9の外側で連結するものである。
そして、図3に示すように、温風路体10は、所定の間隔を置いて内外に並行する複数の縦方向の風路を形成して上方開口14と下方開口15を橋架連結するものである。
つまり、温風路体10は、図4(b)に示すように、外部側の上方開口14と下方開口15間においては、温風路体に沿って第一の通風路10aを形成する。また、温風路体10は前述のように空洞体であって、内部に第三の通風路10cを形成する。さらに、温風路体10は、外部側の上方開口14と下方開口15間においては、仕切板9との間に第一の通風路10aの方向に対して交差する第二の通風路10bを形成する。
また、送風機11は、表示装置1の上方に配置して、上方開口14から温風路体10内部に向けて空気を押し込む構成にする。この送風機11は、図3に示すように、上方開口14に合わせて薄型の軸流ファン11aを複数個横方向に並べて配置する。また図6に示すように、隣り合った軸流ファン11aは、ファン仕切板11bによって互いに区切られている。
また、仕切板9の内部側には、前記吸込部材12と吹出部材13を表示装置1の内部に向けて配置する。吸込部材12と吹出部材13は、仕切板9の内部側にあって、板状の発熱体16の上端と下端を挟んでその両面に空気を流すように内部にそれぞれ吸込合流板17と吹出分流板18とを備えている。
さて、表示装置1はすでに述べたように表示部5を備えたものであるが、この表示部5は、表示装置1の前面側から保護ガラス19と発熱体16であるプラズマバックライト部20をこれら保護ガラス19とプラズマバックライト部20の側面から枠体20aで所定の間隔を空けて平行に保持されるものである。また、この枠体20aにより保護ガラス19とプラズマバックライト部20の間に、上端と下端が開口した通風路である表示部通風路21が形成される。この上端の開口を表示部上方開口22とし、下端の開口を表示部下方開口23とする。
保護ガラス19は、表示装置1の表面に面して、プラズマバックライト部20を保護するものである。
以上のように表示部5には保護ガラス19とプラズマバックライト部20の間に表示部通風路21が形成されている。そして、この表示部通風路21は図4(a)に示すように、表示部下方開口23はプラズマバックライト部20の下端を越えて背面側の吹出部材13へ、表示部上方開口22はプラズマバックライト部20の上端を越えて吸込部材12へそれぞれ連通させる。そして、送風機11を介して、仕切板9の上方開口14から温風路体10の内側の第三の通風路10cを通って下方開口15、吹出部材13、表示部下方開口23へと連通する第1循環風路24と連通している。
また、吸込部材12と吹出部材13は、それぞれ吸込合流板17と吹出分流板18により表示部通風路21を区切って発熱体16の背面側に互いに対向した吸込開口25と吹出開口26を配置している。これにより、発熱体16の背面側は、吸込開口25から送風機11を介して、上方開口14、温風路体10の内側を通って下方開口15、吹出開口26へ循環する第2循環風路27へと連通している。
つまり、吸込部材12は、発熱体16の前面側から上端を越えて背面側上方に連通する第1風路12aと発熱体16の背面側で下方に向けて電子機器内へ連通する第2風路12bと、送風機11の吸込口で前記第1風路12aと第2風路12bを送風機11の吸込口へ合流させる吸込合流板17を備えている。また、吹出部材13は、発熱体16の前面側から下端を越えて背面側下方に連通する第3風路13aと発熱体16の背面側で上方に向けて電子機器内へ連通する第4風路13bと、下方開口15からこれら第3風路13aと第4風路13bへ空気を分流させる吹出分流板18を備えている。第1風路12aと第3風路13aは、表示部通風路21と連通するものである。また、第2風路12bと第4風路13bは対向して発熱体16の背面側に空気を流すものである。そして、これら第2風路12bと第4風路13bが対向する位置に制御部6を配置している。
また、吹出分流板18は、図5に示すように、吹出開口26に対して分流比率を可変させる構成、つまり吹出開口26を所定の開口面積比率に可変させる構成とし、第3風路13aへ連通する第1開口26aの面積を第4風路13bへ連通する第2開口26bの面積よりも大きく配置した構成を有する。
このような構成によれば、表示装置1を駆動し、表示部5を点灯させると、プラズマバックライト部20と制御部6内の回路部品が大きな熱を発生させることとなる。
すなわち、このような屋外の人々を対象にした表示装置1では、屋内のテレビジョン受像機の表示に比べて表示部5の発光輝度を高くする必要があり、非常に大きな電力とそれに伴う大きな熱が発生する。また、表示装置1は屋外で使用するため、埃や雨水の浸入を防ぐように前面は、保護ガラス19によって覆い、背面は、制御部6を放熱ユニット7によって覆い、表示装置1の内部は密閉された状態であり、表示装置1の内部は非常に大きな熱がこもる構成となる。
そこで、表示部5で表示を開始すると、送風機11を駆動させて、表示装置1内で、制御部6の上方の空気は上方開口14から温風路体10へ押し込まれ、下方では下方開口15から再び表示装置1内へ吹き出される。
また、表示装置1内へ吹き出された空気は、吹出部材13の吹出分流板18によって、第3風路13aと第4風路13bへ分流される。第3風路13aへ分流した空気は、プラズマバックライト部20の下側から前面側へ回り込んで流入し、プラズマバックライト部20の前面側の表示部通風路21を通過して、第1風路12aへ流れ、プラズマバックライト部20の上側から背面側へ流れ、吸込部材12に吸い込まれ、吸込分流板17の作用により、送風機11によって吸い込まれる。また、第4風路13bへ分流した空気は、プラズマバックライト部20の背面側を通って、制御部6を通過して第2風路12bへ連通し、吸込部材12の吸込合流板17によって、送風機11へ案内され吸い込まれる。
つまり、送風機11の作用により、表示装置1内の空気が、強制的に温風路体10内へと送りこまれ、第三の風路10cを通って、第1循環風路24と第2循環風路27を循環することになる。これにより表示装置1の内部から発生した熱は第1循環風路24と第2循環風路27を通過して温風路体10内へ伝えられる。表示装置1の背面側では、背面カバー4にメッシュあるいは格子構造を設けていることで、温風路体10の外側に煙突効果により自然対流が発生し、図7(a)に示すように、第一の通風路10aを空気が上昇して、温風路体10を形成する樹脂板体を介して、内部の熱が外気へ放出される。このようにして、表示装置1内の熱が外気へ放出される。
以上のごとく、本実施形態においては、表示装置1内にこもった表示部5や制御部6の熱は、放熱ユニット7により、表示装置1外へと搬送され、外気で効果的に冷却されることになる。
そして、放熱ユニット7の温風路体10は合成樹脂で形成し、表示装置1の背面に設けた仕切板9の外にだけ設けられているので、軽量化を図ることができる。
また、吹出分流板18は吹出開口26を所定の開口面積比率に可変させる構成とし、第4風路13bへ連通する第2開口26bの面積を第3風路13aへ連通する第1開口26aの面積よりも大きく配置した構成としているので、第3風路13a側へ流した空気によってプラズマバックライト部20の前面側の熱を放熱させるとともに、第4風路13b側へ流す空気を多くして、プラズマバックライト部20の背面側とこの背面側に配置した制御部6の放熱も同時に行うことができ、部位で異なる発熱量や、表示装置1の大きさが異なった場合においても効率よく放熱することができる。
また、ファン仕切板11bによって、隣り合う軸流ファン11aの回転による気流が干渉して打ち消し合うことがなくなり、第三の通風路10cへ確実に空気を送ることができ、表示装置1内の熱を効率良く放熱することができる。
これにより、表示装置1内全体に空気を流してその熱の放熱することができる。
以上のように、表示装置1は横長に設置した場合に、温風路体10の作用によって第一の通風路10aを空気が上昇して放熱を行うことができた。ところが、表示装置1は、表示内容によっては図7(b)に示すように、縦長に設置することもある。つまり前記表示装置1を90度回転させた状態に設置して使用する場合もある。この場合、仕切板9と温風路体10の間に形成した第二の通風路10bに自然対流が発生して、この第二の通風路10bに空気が上昇して流れることとなる。
このようにして、本実施の形態の放熱ユニットでは、表示装置1を縦長に設置した場合でも横長に設置した場合でもその設置方向に限定されることなく、同様の放熱効果が得られる。
(実施の形態2)
以上のように本発明について説明したが、実施の形態2では、より確実に発熱体16の放熱を行うために、図8に示すように、吸込部材12には、発熱体16の前面側に連通する風路と発熱体の裏面側に連通する風路内にそれぞれ発熱体前面温度センサー30と発熱体背面温度センサー31を備えたものである。なお、実施の形態1の構成と同じ部分については、理解を容易にするために同一の符号を付し、その説明は簡略化する。
つまり、第1風路12aに発熱体前面温度センサー30と第2風路12bに発熱体背面温度センサー31を備えたものである。
このような構成にして、送風機11を発熱体前面温度センサー30と発熱体背面温度センサー31の検出温度に応じて、すくなくともどちらか一方の温度が所定の温度よりも高くなったら風量をあげることで、表示装置1内の熱を確実に放熱することができる。
また、放熱ユニット7を図3に示すように、複数のユニットに分けて配置することで、発熱体16の温度分布によって、軸流ファン11aの運転および停止または風量制御を行うことで、表示装置1内の熱をきめ細かく放熱することができる。つまり、必要最小限の放熱ユニット7を備え、効率よく放熱を行うことができる。そして、さらなる軽量化を実現することができる。
(実施の形態3)
以上のように本発明の基本構成について説明したが、実施の形態3では、実施の形態1にも示したように、発熱体16がプラズマバックライト部20である場合に効果を奏する構成について説明する。なお、実施の形態1の構成と同じ部分については、理解を容易にするために同一の符号を付し、その説明は簡略化する。
実施の形態1の構成において、送風機11は、プラズマバックライト部20の表示部下方開口23に対して最も遠い位置、つまり表示装置1内にあって送風機11と表示部下方開口23は対角に配置している。また、送風機11は、ポリスチレン樹脂を代表とする合成樹脂で形成した温風路体10に上方開口14を介して直接空気を吹き込む構成にしている。
このような構成により、第1循環風路24と第2循環風路27を循環する空気は、送風機11の作用により、ポリスチレン樹脂を代表とする合成樹脂で形成した温風路体10に激突させることができ、その際の摩擦により温風路体10は、図5に示すコの字状の上側の上部曲がり部32が静電気で帯電して、流れる空気に混在する電子機器内のほこりを吸着することとなる。
つまり、上部曲がり部32に吸着作用を生じさせて、電子機器内のほこりを吸着することができることで、本実施の形態のように、表示部通風路21を形成して、プラズマバックライト部20の表面に空気を流しても表示画面にほこりやごみが付着することがなくなり、美しい映像を表示することができる。
以上のごとく本発明の放熱ユニットは、平板状の発熱体を有する電子機器の一つの面に装着して、この電子機器の内部と外部を仕切る仕切板と、この仕切板の前記電子機器の外部側に配置した熱交換体と、前記仕切板の前記電子機器の内部側に配置した送風機とを備え、前記仕切板は、その上方の横方向に上方通気口、その下方の横方向に下方開口を有し、前記熱交換体は、前記仕切板の前記電子機器の外部側において、前記上方開口と下方開口を温風路体によって縦方向に橋架状に連結した構成とし、前記電子機器の内部側において、前記上方開口と下方開口には、それぞれ前記発熱体の背面上方と背面下方において前記発熱体の前面側と背面側へ温風路体を通過させた空気を流通させる吸込部材と吹出部材を備えたものであるので、放熱ユニットおよびこれを用いた電子機器の軽量化を図ることができる。
すなわち、本発明においては、従来のように電子機器内部にまで放熱対策用に放熱フィンを設けなくても、この電子機器の内部の熱を、送風機の送風により、電子機器の外部側に配置した熱交換体へ移動させて効果的に放熱させることができるので、放熱ユニットおよびこれを用いた電子機器の軽量化を図ることができるのである。
したがって、屋外設置タイプの電子機器に広く活用される。
1 表示装置
2 商店
3 軒下
4 背面カバー
5 表示部
6 制御部
7 放熱ユニット
8 背面開口
9 仕切板
9a 熱交換体
10 温風路体
10a 第一の通風路
10b 第二の通風路
10c 第三の通風路
11 送風機
11a 軸流ファン
11b ファン仕切板
12 吸込部材
12a 第1風路
12b 第2風路
13 吹出部材
13a 第3風路
13b 第4風路
14 上方開口
15 下方開口
16 発熱体
17 吸込合流板
18 吹出分流板
19 保護ガラス
20 プラズマバックライト部
20a 枠体
21 表示部通風路
22 表示部上方開口
23 表示部下方開口
24 第1循環風路
25 吸込開口
26 吹出開口
26a 第1開口
26b 第2開口
27 第2循環風路
30 発熱体前面温度センサー
31 発熱体背面温度センサー
32 上部曲がり部

Claims (12)

  1. 平板状の発熱体を有する電子機器の一つの面に装着して、この電子機器の内部と外部を仕切る仕切板と、この仕切板の前記電子機器の外部側に配置した熱交換体と、前記仕切板の前記電子機器の内部側に配置した送風機とを備え、前記仕切板は、その上方の横方向に上方開口、その下方の横方向に下方開口を有し、前記熱交換体は、前記仕切板の前記電子機器の外部側において、前記上方開口と下方開口を温風路体によって縦方向に橋架状に連結した構成とし、前記電子機器の内部側において、前記上方開口と下方開口には、それぞれ前記発熱体の背面上方と背面下方において前記発熱体の前面側と背面側へ温風路体を通過させた空気を流通させる吸込部材と吹出部材を備えた放熱ユニット。
  2. 吸込部材と吹出部材はそれぞれ吸込開口と吹出開口を有し、前記吸込開口には送風機を備え、上方開口と連接させるとともに、吹出開口は下方開口と連接させた請求項1記載の放熱ユニット。
  3. 送風機は吸込開口側から上方開口へ向けて空気を押し込む構成とした請求項1または2記載の放熱ユニット。
  4. 吸込部材は、発熱体の前面側から上端を越えて背面側上方に連通する第1風路と発熱体の背面側で下方に向けて電子機器内へ連通する第2風路と、送風機の吸込口で前記第1風路と第2風路を送風機の吸込口へ合流させる吸込合流板を備えた請求項1記載の放熱ユニット。
  5. 吹出部材は、発熱体の前面側から下端を越えて背面側下方に連通する第3風路と発熱体の背面側で上方に向けて電子機器内へ連通する第4風路と、下方開口からこれら第3風路と第4風路へ空気を分流させる吹出分流板を備えた請求項1または2記載の放熱ユニット。
  6. 吹出分流板は、吹出開口に対して分流比率を可変させる構成とし、第4風路へ連通する開口面積を第3風路へ連通する開口面積よりも大きくして配置した請求項2または5記載の放熱ユニット。
  7. 吸込部材には、第1風路と第2風路内の温度をそれぞれ計測する発熱体前面温度センサーと発熱体背面温度センサーを備えた請求項4に記載の放熱ユニット。
  8. 吸込開口には、並べて配置した複数の送風機と、これら送風機と送風機の間にファン仕切板を設けた請求項1記載の放熱ユニット。
  9. 温風路体は、所定の間隔を置いて内外に並行する複数の縦方向の風路を形成して上方開口と下方開口を橋架連結する請求項1から8のいずれか一つに記載の放熱ユニット。
  10. 温風路体は、外側の上方通気口と下方通気口間においては、温風路体に沿って第一の通風路を設けた請求項9記載の放熱ユニット。
  11. 温風路体は、外側の上方通気口と下方通気口間においては、仕切板と間に第一の通風路の方向に対して交差する第二の風路を設けた請求項9または10に記載の放熱ユニット。
  12. 発熱体は前面側に設けた表示部であり、この表示部とこの表示部の背面側に前記表示部の制御部をそれぞれ設けた本体ケースの背面側に、開口部を設け、この開口部に、請求項1から11のいずれか一つに記載の放熱ユニットを、この放熱ユニットの温風路体が、前記本体ケースの外面側となるように配置した電子機器。
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