JP2011197169A - 情報表示装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】無駄な消費電力を抑えることができる情報表示装置を提供する。
【解決手段】発光制御回路12から発光パターン信号として1周期に1つのパルスからなる信号がヘッドホン20へ出力され、ヘッドホン20に取り付けられた発光部27で光に変換して携帯端末10の受光部15へ出力されて、比較部16で、発光制御回路12が出力した発光パターン信号と受光部15が受光した受光パターン信号とを比較して発光パターン信号の発光タイミングと受光パターン信号の受光タイミングとが一致している場合は、電源制御部17が表示部18の表示を明るくさせ、一致していない場合は、表示部18の表示を暗くさせる。
【選択図】図3
【解決手段】発光制御回路12から発光パターン信号として1周期に1つのパルスからなる信号がヘッドホン20へ出力され、ヘッドホン20に取り付けられた発光部27で光に変換して携帯端末10の受光部15へ出力されて、比較部16で、発光制御回路12が出力した発光パターン信号と受光部15が受光した受光パターン信号とを比較して発光パターン信号の発光タイミングと受光パターン信号の受光タイミングとが一致している場合は、電源制御部17が表示部18の表示を明るくさせ、一致していない場合は、表示部18の表示を暗くさせる。
【選択図】図3
Description
本発明は、映像などを表示する表示手段を備えた情報表示装置に関する。
携帯電話やメディアプレーヤなどの携帯型の情報表示装置は、バッテリにより駆動されるのでできる限り消費電力を抑えることが求められる。そのため、例えば、表示手段の表示時間を設定し、操作などによって表示手段がONになってから設定時間が経過した場合は自動的に表示手段をOFFにするといった機能が提案され搭載されている。
しかしながら、設定時間の経過で表示手段をOFFにする場合、設定時間が短すぎると操作中に表示がOFFしてしまうことがあったり、逆に長すぎると無駄な電力を消費してしまうという問題があった。
また、操作などにより表示装置をONにする場合、当該装置をポケットや鞄に入れた際に誤ってボタン等が押されて表示装置がONになってしまうことがあり、やはり無駄な電力を消費してしまうという問題があった。
そこで、使用者が表示手段を視認している場合にのみ表示すれば、必要なときにのみ表示を行うことができるため消費電力を抑えることができる。例えば、特許文献1には、使用者の頭部にレーザ発信装置を取り付けて、そのレーザ発信装置から出力されたレーザをレーザ受信装置で受信することで顔が向いていることを検出して表示手段を表示させる情報表示装置が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載された情報表示装置では、レーザ発信装置から出力されるレーザは常時ON状態(常時点灯状態)であるので、そのまま適用すると消費電力が大きくなってしまうという問題がある。
そこで、本発明は、例えば、無駄な消費電力を抑えることができる情報表示装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の情報表示装置は、映像などを表示可能な表示手段および操作手段を備えた情報表示装置において、使用者の頭部に装着され、入力信号に応じて発光し、光を出力する発光手段と、前記発光手段を周期的に発光させるための発光タイミングを示す発光パターン信号を生成し、前記入力信号として前記発光手段に出力する発光パターン信号出力手段と、前記発光手段により出力された光を受光し、受光タイミングを示す受光パターン信号を出力する受光手段と、前記発光パターン信号出力手段によって出力された発光パターン信号と前記受光手段によって出力された受光パターン信号とを比較し、前記発光タイミングと前記受光タイミングとが一致するか否かを判断する判断手段と、前記判断手段が、前記発光タイミングと前記受光タイミングとが一致していると判断した場合に前記表示手段の表示を明るくさせ、前記発光タイミングと前記受光タイミングとが一致していないと判断した場合に前記表示手段の表示を暗くさせるように前記表示手段の表示を制御する表示制御手段と、を備えたことを特徴としている。
以下、本発明の一実施形態にかかる情報表示装置を説明する。本発明の一実施形態にかかる情報表示装置は、発光パターン信号出力手段から発光パターン信号が使用者の頭部に装着された発光手段へ出力され、発光手段で発光パターン信号を光に変換して受光手段へ出力して、判断手段で、発光パターン信号出力手段が出力した発光パターン信号と受光手段が受光した受光パターン信号とを比較して発光タイミングと受光タイミングとが一致している場合は、表示制御手段が表示手段の表示を明るくさせ、発光タイミングと受光タイミングとが一致していない場合は、表示制御手段が表示手段の表示を暗くさせているので、例えば小さいパルス幅からなる複数のパルス信号や高周波の複数のサイン波からなる信号などの発光パターン信号として出力することでレーザ光を常時出力状態としないために消費電力を抑えることができる。
また、判断手段で、発光パターン信号出力手段が出力した発光パターン信号の発光タイミングと受光手段が受光した受光パターン信号の受光タイミングとが一致しているかを検出しているので、自身が出力した信号が戻ってきているかを検出することとなり、その装置を使用している使用者が表示手段を視認していることを確実に識別することができる。そのため、使用者が視認しているときのみ表示を行うことができる。さらに、使用者が視認していない場合に他人から覗き見されるといったことも防止することができる。
また、発光手段が、ヘッドホン装置に設けられ、発光パターン信号出力手段が出力する発光パターン信号を音声信号に重畳してヘッドホン装置に出力する出力手段と、ヘッドホン装置に設けられ、出力手段が出力した音声信号から発光パターン信号を分離する第一分離手段と、を備えてもよい。このようにすることにより、頭部に装着されるヘッドホン装置に発光手段を取り付けることができ、また、発光パターン信号も音声信号に重畳することで、新たなコネクタや信号線等を追加することなく発光パターン信号を伝送することができる。
また、受光手段が、外部の照度を検出する照度検出手段を兼ね、受光手段が受光した結果から受光パターン信号と外部の照度を示す信号とを分離する第二分離手段を備えてもよい。このようにすることにより、装置が照度検出手段を備えている場合は新たに受光手段を設ける必要が無くなる。
また、表示制御手段が、判断手段が発光タイミングと受光タイミングとが一致していることを連続して複数回検出した場合に表示手段の表示を明るくしてもよい。このようにすることにより、使用者が確実に視認していることを検出してから表示手段を明るくすることができ、誤検出を少なくして無駄な電力の消費を抑えることができる。
また、表示制御手段が、判断手段が発光タイミングと受光タイミングとが一致していることを連続して検出した回数に応じて表示手段の表示を徐々に明るくしてもよい。このようにすることにより、視認時間に応じて表示手段を明るくすることができ、短時間の視認の際にはあまり明るくしないようにして無駄な電力の消費を抑えることができる。
また、表示制御手段が、判断手段が発光タイミングと受光タイミングとが一致していないことを連続して複数回検出した場合に表示手段の表示を暗くしてもよい。このようにすることにより、使用者が確実に視認していないことを検出してから表示手段を暗くすることができ、誤検出を少なくして不快感を持たせないようにすることができる。
また、表示制御手段が、判断手段が発光タイミングと受光タイミングとが一致していないことを連続して検出した回数に応じて表示手段の表示を徐々に暗くしてもよい。このようにすることにより、視認しなくなった時間に応じて表示手段を暗くすることができ、短時間顔を背けた場合などではあまり暗くしないようにして不快感を持たせないようにすることができる。
また、判断手段が、発光タイミングと受光タイミングとが一致していると判断した場合に操作手段による操作を行えるようにし、発光タイミングと受光タイミングとが一致していないと判断した場合に操作手段による操作を制限する操作制御手段を備えてもよい。このようにすることにより、表示手段だけでなく使用者が視認していない場合は操作手段の操作も制限することができるので、ポケットや鞄に入れた際に誤って操作させて無駄な電力を消費することを少なくすことができる。さらに、使用者以外が勝手に操作することも防止することができる。
本発明の第1の実施例にかかる情報表示装置30を図1乃至図6を参照して説明する。情報表示装置30は、図1乃至図3に示すように携帯端末10とヘッドホン20から構成されている。
携帯端末10は、図1や図3に示すように、音声出力部11と、発光制御回路12と、加算器13と、ステレオミニジャック14と、受光部15と、比較部16と、電源制御部17と、表示部18と、表示制御部19と、中央制御部1aと、操作部1bと、を備えている。
音声出力部11は、携帯端末10内部に記憶された音楽などのステレオ音声信号をステレオミニジャック14や加算器13へ出力する。なお、音声出力部11は、外部から図示しないアンテナなどによって音楽などを受信してステレオ音声信号を出力してもよい。
発光パターン信号出力手段としての発光制御回路12は、発光部27を周期的に発光させるための発光タイミングを示す予め定めた所定の発光パターン信号を生成し加算器13および比較部16へ出力する。本実施例では発光パターン信号として図4に示すような所定時間間隔に1波を出力する発光パターンとしてパルス幅が周期に対して小さい1つのパルス信号を周期的(例えば1秒周期)に出力している。
出力手段としての加算器13は、音声出力部11が出力したステレオ音声信号のうち左側チャンネルの音声信号に発光制御回路12が出力した波形パターン信号を重畳してステレオミニジャック14に出力する。
ステレオミニジャック14は、携帯端末10の筐体に設けられ、ヘッドホン20のステレオミニプラグ21が挿入される雌型コネクタであり、音声出力部11や加算器13から出力されたステレオ音声信号をヘッドホン20へ出力する。
受光手段としての受光部15は、携帯端末10の筐体の表示部18近傍の同一平面上に設けられ、ヘッドホン20の後述する発光部27から出力された光を受光して受光タイミングを示す受光パターン信号に変換し比較部16に出力する。
判断手段としての比較部16は、発光制御回路12が出力した発光パターン信号と受光部15が出力した受光パターン信号とを比較し、比較結果を電源制御部17へ出力する。
表示制御手段としての電源制御部17は、比較部16の比較結果に応じて、表示部18の明るさや電源のON/OFFを制御する。
表示手段としての表示部18は、図示しないテレビチューナーや、前記した音楽とともに内部に記憶された映像あるいは使用者100が操作するための操作画面などを表示する。また、表示部18は例えば液晶表示装置などにより構成され、電源制御部17により画面の明るさ(バックライト)や電源のON/OFFを制御される。
表示制御部19は、前記したテレビチューナーや操作画面などの映像信号を中央制御部1aからの制御により表示部18に出力する。
中央制御部1aは、操作部1bの操作に応じて音声出力部11や表示制御部19などを制御する。
操作手段としての操作部1bは、複数のボタン等から構成され、携帯端末10の操作に使用される。
ヘッドホン装置としてのヘッドホン20は、図1乃至図3に示すように、ステレオミニプラグ21と、ケーブル22と、Rイヤーパッド23と、LPF24と、Lイヤーパッド25と、HPF26と、発光部27と、ヘッドバンド28と、を備えている。
ステレオミニプラグ21は、ケーブル22の一端部に設けられ、携帯端末10のステレオミニジャック14に挿入される雄型コネクタであり、ステレオミニジャック14から出力されたステレオ音声信号をケーブル22へ出力する。
ケーブル22は、一端部にステレオミニプラグ21が、他端部にはRイヤーパッド23やLPF24およびHPF26が接続され、ステレオミニプラグ21から出力されたステレオ音声信号をRイヤーパッド23やLPF24およびHPF26に出力する。
Rイヤーパッド23は、使用者100の右側の耳に装着されるスピーカ部であり、ステレオ音声信号の右チャンネルを音に変換して放音する。
LPF24は、ローパスフィルタ回路であり、発光パターン信号が重畳されたステレオ音声信号の左側チャンネルの信号から音声信号成分のみを通過させてLイヤーパッド25に出力する。なお、LPF24は、発光パターン信号が可聴周波数以上の高周波である場合は設けなくてもよい。
Lイヤーパッド25は、使用者100の左側の耳に装着されるスピーカ部であり、ステレオ音声信号の左チャンネルを音に変換して放音する。
第一分離手段としてのHPF26は、ハイパスフィルタ回路であり、発光パターン信号が重畳されたステレオ音声信号の左側チャンネルの信号から発光パターン信号成分のみを通過させて発光部27に出力する。なお、HPF26は、発光パターン信号の属する周波数帯域のみを通過させるバンドパスフィルタとしてもよい。
発光手段としての発光部27は、HPF26から入力された発光パターン信号を光に変換し出力する。なお、発光部27は、発光ダイオードやレーザダイオードを光源とし、出力される光は、所定の指向性をもつ光であって、赤外光などの不可視光だけでなく可視光を用いてもよい。
ヘッドバンド28は、Rイヤーパッド23とLイヤーパッド25を接続する略アーチ状のバンドである。ヘッドバンド28は、図1や図2に示すように使用者100が装着した際の頭頂部近傍(Rイヤーパッド23とLイヤーパッド25の中間付近)に発光部27が使用者100から正面方向に光が出力されるように取り付けられている。
次に、上述した構成の情報表示装置30において、使用者100の顔が携帯端末10の表示部18に向いていること(視認していること)の検出動作について図4のタイミングチャートを参照して説明する。図4に示したタイミングチャートは、発光制御回路12から出力される発光パターン信号(A)と、受光部15が受光した受光パターン信号(B)と、A信号とB信号との論理積(A&B)信号と、顔向き判断を示す信号と、を示したタイミングチャートである。
上述したように発光制御回路12から出力される発光パターン信号(A)は、加算器13でステレオ音声信号に重畳されてヘッドホン20に出力され、ヘッドホン20では、HPF26でステレオ音声信号から分離されて発光部27で光に変換されて受光部15で受光して受光パターン信号(B)として再度携帯端末10へ戻ってくる。そして、比較部16では、A信号とB信号との論理積をとることで、A信号における発光タイミングとB信号における受光タイミングとが一致しているか否かを判断して、論理積の結果肯定出力がされた場合は、使用者100の顔が携帯端末10の表示部18へ向いている(使用者100が表示部18を視認している)と判定する。
ここで、A信号における発光タイミングとB信号における受光タイミングが一致しているとは、A信号とB信号が位相まで完全に一致するという意味ではなく、A信号がヘッドホン20を介して比較部16に戻ってくるまでの遅延等を考慮して論理積をとった場合に肯定出力ができる程度のタイミングを意味している。したがって、パルス幅もこれら遅延等を考慮して定める必要がある。但し、図4で示したように、パルス信号の周期は、顔向きの検知という目的からミリ秒やマイクロ秒などの短い周期である必要は無く1秒程度でよい。それに対して、パルス幅は、前記遅延等を考慮しつつ音声信号に重畳することから音声信号の周波数帯域よりも高い帯域を使用するような幅とするため、デューティ比は非常に小さい値となる。つまり、発光部27における点灯時間が非常に短くなる。
比較部16で使用者100の顔が携帯端末10の表示部18へ向いていると判定すると、顔向き判断を示す信号が、“High”レベルになり、その信号が電源制御部17に出力される。電源制御部17では、顔向き判断を示す信号が、“High”の場合は表示部18のバックライトをONにして表示部18を明るくし、表示部18に表示される映像等を視認できるようにする。
また、比較部16で論理積が否定出力の場合は、比較部16は使用者100の顔が携帯端末10の表示部18へ向いていないと判定し、顔向き判断を示す信号が、“Low”レベルになり、その信号が電源制御部17に出力される。電源制御部17では、顔向き判断を示す信号が、“Low”の場合は表示部18のバックライトをOFFにして表示部18を暗くし、表示部18に表示される映像等を視認できないようにする。
なお、電源制御部17による表示部18の制御はバックライトに限らず、表示部18全体の電源のON/OFF制御としてもよい。勿論この場合でもステレオ音声信号は出力されるので使用者100は少なくとも音声のみは視聴できる。
本実施例によれば、発光制御回路12から発光パターン信号として1周期に1つのパルスからなる信号がヘッドホン20へ出力され、ヘッドホン20に取り付けられた発光部27で光に変換して携帯端末10の受光部15へ出力されて、比較部16で、発光制御回路12が出力した発光パターン信号と受光部15が受光した受光パターン信号とを比較して発光パターン信号の発光タイミングと受光パターン信号の受光タイミングとが一致している場合は、電源制御部17が表示部18の表示を明るくさせ、一致していない場合は、表示部18の表示を暗くさせているので、小さいパルス幅を出力することで光として常時出力状態としないため消費電力を抑えることができる。
また、比較部16で、発光制御回路12が出力した発光パターン信号の発光タイミングと受光部15が受光した受光パターン信号の受光タイミングとが一致しているかを検出しているので、その携帯端末10を使用している使用者100が表示部18を視認していることを確実に識別することができる。そのため、使用者100が視認しているときのみ表示を行うことができる。さらに、使用者100が視認していない場合に他人から覗き見されるといったことも防止することができる。
また、発光部27が、ヘッドホン20に設けられ、発光制御回路12が出力する発光パターン信号を加算器13がステレオ音声信号の左チャンネルに重畳してヘッドホン20に出力し、このステレオ音声信号の左チャンネルからHPF26で発光パターン信号を分離しているので、頭部に装着されるヘッドホン20に発光部27を取り付けることができ、また、発光パターン信号もステレオ音声信号に重畳することで、新たなコネクタや信号線等を追加することなく発光パターン信号を伝送することができる。
なお、上述した実施例では、発光パターン信号として1周期に1つのパルスからなる信号としたが、パルスに限らず、図5に示したような波形を用いてもよい。図5(a)は上述したパルス信号である。(b)は振幅がプラス側に立ち上がるパルス信号とマイナス側に立ち下がるパルス信号を組み合せた信号である。(c)はサイン波である、(d)は複数のサイン波から構成された信号である。また、複数のパルス信号から構成された信号やこれらを組み合わせた信号などを用いてもよいし、周期も複数の周期からなる波形パターンとしてもよい。
また、上述した実施例では、Rイヤーパッド23とLイヤーパッド25をヘッドバンド28で接続したヘッドホン20を用いたが、図6に示すようなヘッドバンドを使用しないイヤホン20´としてもよい。この場合発光部27は、例えばLイヤーパッド25に設ける。なお、イヤーパッドに発光部27を設ける場合は、レーザ光が使用者100の視線と合うように顔の中心方向に向かって傾けて取り付ける。
次に、本発明の第2の実施例にかかる情報表示装置30´を図7を参照して説明する。なお、前述した第1の実施例と同一部分には、同一符号を付して説明を省略する。
本実施例は、携帯端末10´と、頭部装着部50と、で構成されている。本実施例は携帯端末10´と頭部装着部50とが無線で接続されている点が第1の実施例と異なる。そのため、携帯端末10´には発光部41が、頭部装着部50には受光部51が設けられている。
発光部41は、発光制御回路12が出力した発光パターン信号を光に変換して頭部装着部50へ出力する。受光部51は、発光部41が出力した光を受光して発光パターン信号に変換し発光部27へ出力する。
本実施例において、頭部装着部50は第1の実施例と同様にヘッドホンで構成してもよいが、音声信号の伝送は別途無線で行う必要がある。
本実施例によれば、携帯端末10´には発光部41が、頭部装着部50には受光部51が設けられているので、携帯端末と頭部装着部50の間にケーブル等の有線による接続を必要としない。また、この場合でも携帯端末10´と頭部装着部50との間は常時発光ではないために、発光部41や受光部51を新たに設けても消費電力の増加を極力抑えることができる。
なお、上述した実施例では、携帯端末10や10´に表示部18を設けた情報表示装置30や30´で説明したが、例えば据え置き型のテレビ受像機に図3の携帯端末10の構成を内蔵させてもよい。この場合はテレビ受像機へ使用者100が顔を向けているときだけ表示されるため、テレビ受像機の消費電力を削減することができる。また、テレビ受像機などが3D映像を表示できる場合は、図8に示すように3D映像を視聴するために使用するメガネ60に発光部27を設け、テレビ受像機などの3D映像表示装置70に受光部15を設けることで、ヘッドホン以外に頭部へ装着する機器を発光手段として利用することができる。
また、携帯端末10などに設けられる受光部15は、外部の照度を検出する照度検出手段としての照度センサが兼ねてもよい。この場合の構成の一部を図9に、波形図を図10に示す。図9に示したように、受光部15´は照度センサを兼ね、受光部15´の出力は第二分離手段としての高域通過フィルタ81と低域通過フィルタ82に出力される。高域通過フィルタ81では受光パターン信号のみを通過(分離)させて比較部16へ出力し、低域通過フィルタ82では照度信号のみを通過(分離)させて図示しない照度制御部へ出力する。このようにすることで、図10に示したように受光パターン信号と照度を示す信号とを分離することができる。
また、上述した実施例では、比較部16で1回の論理積の結果で顔向きを判断していたが、連続した複数回の論理積の結果で判断してもよい。例えば、連続して複数回肯定出力がされた場合は顔が向いていると判断したり、連続して複数回否定出力がされた場合は顔が向いていないと判断してもよい。このようにすることで、使用者100が確実に視認していることを検出してから表示部18を明るくすることができたり、使用者100が確実に視認していないことを検出してから表示手段を暗くすることができたりする。そのため誤検出を少なくすることができる。
また、電源制御部17においても顔が向いていることを連続して検出した回数に応じて徐々に表示部18を明るくしたり、顔が向いていないことを連続して検出した回数に応じて徐々に表示部18を暗くしたりしてもよい。このようにすることで、短時間に視認の際にはあまり明るくしないようにしたり、短時間顔を背けた場合などではあまり暗くしないようにすることができる。
また、中央制御部1aへ比較部16の結果を入力することで、顔が向いていない場合には操作部1bからの操作を受付けないようにすることができる。即ち、中央制御部1aを操作制御手段として機能させる。このようにすることにより、使用者100が視認していない場合は操作部1bの操作も制限することができるので、ポケットや鞄に入れた際に誤って操作させて無駄な電力を消費することを少なくすことができる。さらに、使用者100以外が勝手に操作することも防止することができる。
前述した実施例によれば、以下の情報表示装置30が得られる。
(付記1)映像などを表示可能な表示部18および操作部1bを備えている情報表示装置30において、
使用者100の頭部に装着され、入力信号に応じて発光し、光を出力する発光部27と、
発光部27を周期的に発光させるための発光タイミングを示す発光パターン信号を生成し、前記入力信号として発光部27に出力する発光制御回路12と、
発光部27により出力された光を受光し、受光タイミングを示す受光パターン信号を出力する受光部15と、
発光制御回路12によって出力された発光パターン信号と受光部15によって出力された受光パターン信号とを比較し、発光タイミングと受光タイミングとが一致しているか否かを判断する比較部16と、
比較部16が、発光タイミングと受光タイミングとが一致していると判断した場合に表示部18の表示を明るくさせ、発光タイミングと受光タイミングとが一致していない場合は、表示部18の表示を暗くさせるように変更する電源制御部17と、
を備えたことを特徴とする情報表示装置30。
使用者100の頭部に装着され、入力信号に応じて発光し、光を出力する発光部27と、
発光部27を周期的に発光させるための発光タイミングを示す発光パターン信号を生成し、前記入力信号として発光部27に出力する発光制御回路12と、
発光部27により出力された光を受光し、受光タイミングを示す受光パターン信号を出力する受光部15と、
発光制御回路12によって出力された発光パターン信号と受光部15によって出力された受光パターン信号とを比較し、発光タイミングと受光タイミングとが一致しているか否かを判断する比較部16と、
比較部16が、発光タイミングと受光タイミングとが一致していると判断した場合に表示部18の表示を明るくさせ、発光タイミングと受光タイミングとが一致していない場合は、表示部18の表示を暗くさせるように変更する電源制御部17と、
を備えたことを特徴とする情報表示装置30。
この情報表示装置30によれば、例えば小さいパルス幅からなる複数のパルス信号や高周波の複数のサイン波からなる信号などの発光パターンを出力することで光として常時出力状態としないために消費電力を抑えることができる。
なお、前述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施例に限定されるものではない。すなわち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
10 携帯端末
12 発光制御回路(発光パターン信号出力手段)
13 加算器(出力手段)
15 受光部(受光手段)
15´ 照度センサ(受光部)
16 比較部(判断手段)
17 電源制御部(表示制御手段)
18 表示部(表示手段)
1a 中央制御部(操作制御手段)
1b 操作部(操作手段)
20 ヘッドホン(ヘッドホン装置)
26 HPF(第一分離手段)
27 発光部(発光手段)
30 情報表示装置
81 高域通過フィルタ(第二分離手段)
82 低域通過フィルタ(第二分離手段)
12 発光制御回路(発光パターン信号出力手段)
13 加算器(出力手段)
15 受光部(受光手段)
15´ 照度センサ(受光部)
16 比較部(判断手段)
17 電源制御部(表示制御手段)
18 表示部(表示手段)
1a 中央制御部(操作制御手段)
1b 操作部(操作手段)
20 ヘッドホン(ヘッドホン装置)
26 HPF(第一分離手段)
27 発光部(発光手段)
30 情報表示装置
81 高域通過フィルタ(第二分離手段)
82 低域通過フィルタ(第二分離手段)
Claims (8)
- 映像などを表示可能な表示手段および操作手段を備えた情報表示装置において、
使用者の頭部に装着され、入力信号に応じて発光し、光を出力する発光手段と、
前記発光手段を周期的に発光させるための発光タイミングを示す発光パターン信号を生成し、前記入力信号として前記発光手段に出力する発光パターン信号出力手段と、
前記発光手段により出力された光を受光し、受光タイミングを示す受光パターン信号を出力する受光手段と、
前記発光パターン信号出力手段によって出力された発光パターン信号と前記受光手段によって出力された受光パターン信号とを比較し、前記発光タイミングと前記受光タイミングとが一致するか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段が、前記発光タイミングと前記受光タイミングとが一致していると判断した場合に前記表示手段の表示を明るくさせ、前記発光タイミングと前記受光タイミングとが一致していないと判断した場合に前記表示手段の表示を暗くさせるように前記表示手段の表示を制御する表示制御手段と、
を備えたことを特徴とする情報表示装置。 - 前記発光手段が、ヘッドホン装置に設けられ、
前記発光パターン信号出力手段が出力する前記発光パターン信号を音声信号に重畳して前記ヘッドホン装置に出力する出力手段と、
前記ヘッドホン装置に設けられ、前記出力手段が出力した音声信号から前記発光パターン信号を分離する第一分離手段と、
を備えていることを特徴とする請求項1に記載の情報表示装置。 - 前記受光手段が、外部の照度を検出する照度検出手段を兼ね、
前記受光手段の受光結果から前記受光パターン信号と前記外部の照度を示す信号とを分離する第二分離手段を備えている
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報表示装置。 - 前記表示制御手段が、前記判断手段が前記発光タイミングと前記受光タイミングとが一致していることを連続して複数回検出した場合に前記表示手段の表示を明るくすることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の情報表示装置。
- 前記表示制御手段が、前記判断手段が前記発光タイミングと前記受光タイミングとが一致していることを連続して検出した回数に応じて前記表示手段の表示を徐々に明るくすることを特徴とする請求項4に記載の情報表示装置。
- 前記表示制御手段が、前記判断手段が前記発光タイミングと前記受光タイミングとが一致していないことを連続して複数回検出した場合に前記表示手段の表示を暗くすることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の情報表示装置。
- 前記表示制御手段が、前記判断手段が前記発光タイミングと前記受光タイミングとが一致していないことを連続して検出した回数に応じて前記表示手段の表示を徐々に暗くすることを特徴とする請求項6に記載の情報表示装置。
- 前記判断手段が前記発光タイミングと前記受光タイミングとが一致していると判断した場合に前記操作手段による操作を行えるようにし、前記判断手段が前記発光タイミングと前記受光タイミングとが一致していないと判断した場合に前記操作手段による操作を制限する操作制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか一項に記載の情報表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010061797A JP2011197169A (ja) | 2010-03-18 | 2010-03-18 | 情報表示装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010061797A JP2011197169A (ja) | 2010-03-18 | 2010-03-18 | 情報表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2011197169A true JP2011197169A (ja) | 2011-10-06 |
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ID=44875516
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JP2010061797A Withdrawn JP2011197169A (ja) | 2010-03-18 | 2010-03-18 | 情報表示装置 |
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JP (1) | JP2011197169A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021145291A (ja) * | 2020-03-13 | 2021-09-24 | サクサ株式会社 | 電話装置 |
-
2010
- 2010-03-18 JP JP2010061797A patent/JP2011197169A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2021145291A (ja) * | 2020-03-13 | 2021-09-24 | サクサ株式会社 | 電話装置 |
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