JP2011193370A - 撮像装置及び撮像方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】1フレーム期間中に電荷転送速度を変更す精度の高いスミア補正を行うことが可能な撮像装置を提供する。
【解決手段】複数の画素51a,51bと垂直電荷転送部51cが配置される画素領域51と水平電荷転送部53とを含む固体撮像素子5を有する撮像装置であって、画素列の水平電荷転送部53が設けられる側の反対側の端部にはスミア検出用画素51bが設けられ、HD動画撮像時に、画素領域51にある垂直電荷転送部51cの駆動速度を1フレーム期間中において変更しながら画素領域51の各画素から信号を読み出す撮像素子駆動部10と、駆動部10によって画素領域51から読み出された1フレーム分の信号の輝度分布を算出する輝度分布算出部19とを備え、駆動部10は、輝度分布算出部19で算出された輝度分布に応じて前記駆動速度の設定を変更する。
【選択図】図3

Description

本発明は、撮像装置及び撮像方法に関する。
近年のデジタルカメラは多画素化が格段に進んでおり、SD(Standard Definition)画質の動画撮影に加えて、HD(High Definition)画質の動画撮影が可能な機種も出てきている。SD画質では画面のアスペクト比が4:3であるのに対し、HD画質では画面のアスペクト比は16:9と異なる。このため、デジタルカメラにおいては、HD動画モードのときには、固体撮像素子で撮像した画像データの上下を切り取ることで、HD動画を生成するのが一般的である。
このように、HD動画の場合、画像データの上下は不要となる。このため、固体撮像素子としてCCD(Charge Coupled Device)型を用いた場合には、HD動画として使用する画角中央部に対応するデータについては通常の読み出し速度で読み出しを行い、画角上部と画角下部にそれぞれ対応するデータについては通常よりも速い読み出し速度で読み出しを行うことで、フレームレートの向上を実現している。
図7は、一般的なCCD型固体撮像素子の構成と、この固体撮像素子のHD動画撮像時の駆動方法の一例を示した図である。図7に示す固体撮像素子は、スミアを検出するための遮光された光電変換素子が配置されたOB領域102を含む画素領域101と、画素領域101から転送されてきた電荷を出力部104まで転送する水平電荷転送部103とを備える構成となっている。画素領域101には、そこに配置された各光電変換素子に蓄積された電荷を水平電荷転送部103まで転送する垂直電荷転送部(不図示)も配置されている。
この固体撮像素子の画素領域101は、図7に示すように、水平電荷転送部103側から順に、領域60、領域61、領域62の3つの領域に分けることができる。領域61は、HD動画データを生成するために少なくとも必要な信号(16:9のアスペクト比で画像データを生成するのに必要な信号)が得られるだけの光電変換素子のラインが含まれている。領域61は、画素領域101の中央に設定される、この領域61を除く両端の領域が領域60,62となっている。
画素領域101にこのような領域60,61,62を設定した場合、HD動画撮像時には、次のようにして画素領域101から信号を読み出す。
まず、固体撮像素子を駆動する駆動部は、画素領域101の各光電変換素子から垂直電荷転送部に電荷を読み出す。次に、駆動部は、第一の期間を開始する。第一の期間では、領域60にある光電変換素子から読み出した電荷を全て水平電荷転送部103に転送する。第一の期間中は、領域61,62にある光電変換素子から読み出された電荷も水平電荷転送部103側に向かって転送される。
第一の期間終了後、駆動部は、第二の期間を開始する。第二の期間では、領域61にある光電変換素子から読み出された電荷を水平電荷転送部103に転送する。第二の期間中は、領域62にある光電変換素子から読み出された電荷も水平電荷転送部103側に向かって転送される。
第二の期間終了後、駆動部は、第三の期間を開始する。第三の期間では、領域62にある光電変換素子から読み出した電荷を水平電荷転送部103に転送して、全ての電荷の転送を終了する。
図7に示した例では、駆動部が、第一の期間における垂直電荷転送部の駆動速度(駆動周波数)を、第二の期間の4倍にし、第三の期間における垂直電荷転送部の駆動速度を、第二の期間の8倍にしている。つまり、信号読み出し開始と共に、HD動画データの生成に使用しない信号を高速で読み出した後、HD動画データの生成に使用する信号を通常の速度で読み出し、その後、HD動画データの生成に使用しない信号を再び高速で読み出すものとしている。
このような駆動を採用することで、HD動画データの生成に使用する信号の品質は維持しながら、フレームレートを向上させることができる。
ここで、図7に示した駆動を行ったときの、OB領域102にある各光電変換素子から垂直電荷転送部に読み出された電荷(OB電荷)の動きについて検討する。図8は、図7に示した駆動を行ったときのOB電荷の動きを説明するための図である。
OB電荷は、第一の期間中は4倍の転送速度で転送され、その後、第二の期間になると1倍の転送速度で転送され、最後に、第三の期間において8倍の転送速度で転送される。このように、垂直電荷転送部の駆動速度が1フレーム期間中に変化すると、OB電荷の画素領域101内での移動速度も図7に示したように4倍→1倍→8倍と変化する。
ここで、画素領域101の水平電荷転送部103側の上半分に高輝度光が入射していた図9に示すようなシーンを考える。このシーンの場合、高輝度光が入射する領域を、OB電荷は通常(第二の期間のときの移動スピード)の8倍のスピードで移動することになる。このため、OB電荷には、この高輝度光によって発生するスミア電荷があまり重畳されなくなる。
一般に、撮像装置では、ある列の光電変換素子から読み出した信号から、その列のスミア検出用光電変換素子から読み出した電荷に応じた信号を減算することで、スミア補正を行っている。ところが、上記のように、OB電荷にスミア電荷があまり重畳されなくなると、スミアレベルが本来の値よりも小さくなってしまい、スミア補正をしたときに、スミアを補正しきれなくなってしまう。
このような事態は、画素領域101の下半分に高輝度光が入射していた図10に示すようなシーンでも同様に発生する。つまり、このシーンの場合は、高輝度光が入射する領域を、OB電荷は通常の4倍のスピードで移動することになる。このため、OB電荷に重畳されるスミア電荷の量は、OB電荷が8倍のスピードで転送されるときよりは多くなるが、それでも、通常のときよりは少なくなる。この結果、スミアを十分に補正できなくなってしまう。
このように、1フレーム期間内で駆動速度を変更する駆動を採用すると、スミア補正を精度よく実施することができない。特許文献1には、画像の中央部のみを1フィールド中に4画面分転送し、スミア補正のためのOB電荷は1フィールド中の1回で転送したものを使う方法が開示されている。しかし、この方法では、明るい部分の場所によっては、OB電荷にスミア電荷がうまく重畳されないため、スミア補正を精度よく実施することができない。
特開2001−69407号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、1フレーム期間中に電荷転送速度を変更する駆動を行う場合でも、精度の高いスミア補正を行うことが可能な撮像装置及び撮像方法を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、列方向に並ぶ複数の画素からなる画素列を前記列方向に交差する行方向に複数並べた配置の画素、及び、前記画素に蓄積された電荷を前記列方向に転送する垂直電荷転送部が配置される画素領域と、前記垂直電荷転送部を転送されてきた電荷を前記行方向に転送する水平電荷転送部とを含む固体撮像素子を有する撮像装置であって、前記画素列の前記水平電荷転送部が設けられる側の反対側の端部には、スミアを検出するためのスミア検出用画素が設けられ、動画撮像時に、前記画素領域にある前記垂直電荷転送部の駆動速度を1フレーム期間中において変更しながら前記画素領域の各画素から信号を読み出す駆動部を備え、前記駆動部は、前記垂直電荷転送部の駆動速度の1フレーム期間中における変更方法の異なる複数のパターンから1つを選択し、選択したパターンに基づく前記駆動速度で前記垂直電荷転送部を駆動するものである。
本発明の撮像方法は、列方向に並ぶ複数の画素からなる画素列を前記列方向に交差する行方向に複数並べた配置の画素、及び、前記画素に蓄積された電荷を前記列方向に転送する垂直電荷転送部が配置される画素領域と、前記垂直電荷転送部を転送されてきた電荷を前記行方向に転送する水平電荷転送部とを有する固体撮像素子を用いた撮像方法であって、前記画素列の前記水平電荷転送部が設けられる側の反対側の端部には、スミアを検出するためのスミア検出用画素が設けられ、動画撮像時に、前記画素領域にある前記垂直電荷転送部の駆動速度を1フレーム期間中において変更しながら前記画素領域の各画素から信号を読み出す駆動ステップを備え、前記駆動ステップでは、前記垂直電荷転送部の駆動速度の1フレーム期間中における変更方法の異なる複数のパターンから1つを選択し、選択したパターンに基づく前記駆動速度で前記垂直電荷転送部を駆動するものである。
本発明によれば、1フレーム期間中に電荷転送速度を変更する駆動を行う場合でも、精度の高いスミア補正を行うことが可能な撮像装置及び撮像方法を提供することができる。
本発明の一実施形態を説明するための撮像装置の概略構成を示す図 図1に示すデジタルカメラにおける固体撮像素子の概略構成を示す平面模式図 図1に示すデジタルカメラが固体撮像素子の垂直電荷転送部を駆動する際の駆動速度のパターンを示す図 撮像信号を2分割にする例を示す図 図1に示したデジタルカメラのHD動画撮像モード時の動作を説明するためのフローチャート 駆動パターンの変形例を示す図 一般的なCCD型固体撮像素子の構成と、この固体撮像素子のHD動画撮像時の駆動方法の一例を示した図 図7に示した駆動を行ったときのOB電荷の動きを説明するための図 画角の上半分に高輝度部があるシーンの例を示す図 画角の下半分に高輝度部があるシーンの例を示す図
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態を説明するための撮像装置の概略構成を示す図である。撮像装置としては、デジタルカメラ及びデジタルビデオカメラ等の撮像装置、電子内視鏡及びカメラ付携帯電話機等に搭載される撮像モジュール、等があり、ここではデジタルカメラを例にして説明する。
図示するデジタルカメラの撮像系は、撮影レンズ1と、CCD型の固体撮像素子5と、この両者の間に設けられた絞り2と、赤外線カットフィルタ3と、光学ローパスフィルタ4とを備える。
デジタルカメラの電気制御系全体を統括制御するシステム制御部11は、フラッシュ発光部12及び受光部13を制御し、レンズ駆動部8を制御して撮影レンズ1の位置をフォーカス位置に調整したりズーム調整を行ったりし、絞り駆動部9を介し絞り2の開口量を制御して露光量調整を行う。
また、システム制御部11は、撮像素子駆動部10を介して固体撮像素子5を駆動し、撮影レンズ1を通して撮像した被写体像を撮像信号として出力させる。システム制御部11には、操作部14を通してユーザからの指示信号が入力される。
デジタルカメラの電気制御系は、更に、固体撮像素子5の出力に接続された相関二重サンプリング処理等のアナログ信号処理を行うアナログ信号処理部6と、このアナログ信号処理部6から出力されたRGBの色信号をデジタル信号に変換するA/D変換回路7とを備え、これらはシステム制御部11によって制御される。
更に、このデジタルカメラの電気制御系は、メインメモリ16と、メインメモリ16に接続されたメモリ制御部15と、補間演算やガンマ補正演算,RGB/YC変換処理等を行って画像データを生成するデジタル信号処理部17と、デジタル信号処理部17で生成された画像データをJPEG形式に圧縮したり圧縮画像データを伸張したりする圧縮伸張処理部18と、固体撮像素子5から出力された撮像信号の輝度分布を算出する輝度算出部19と、着脱自在の記録媒体21が接続される外部メモリ制御部20と、カメラ背面等に搭載された液晶表示部23が接続される表示制御部22とを備える。メモリ制御部15、デジタル信号処理部17、圧縮伸張処理部18、輝度算出部19、外部メモリ制御部20、及び表示制御部22は、制御バス24及びデータバス25によって相互に接続され、システム制御部11からの指令によって制御される。
図2は、図1に示すデジタルカメラにおける固体撮像素子5の概略構成を示す平面模式図である。図2に示すように、固体撮像素子5は、画素領域51と、水平電荷転送部(HCCD)53と、出力部54とを備える。
画素領域51は、複数の画素(51a,51b)と、垂直電荷転送部51cとを備える。
複数の画素は、画素領域51の行方向Xとこれに交差する(図の例では直交する)列方向Yに二次元状(図の例では正方格子状)に配置されている。画素51aと画素51bは、それぞれ、例えば半導体基板内に形成されたフォトダイオードである。
図2の例では、複数の画素は、行方向Xに並ぶ複数の画素からなる画素行を、列方向Yに複数並べた配置となっている。そして、この画素行のうち、画素領域51の水平電荷転送部53側とは反対側の端部にある数行(図2の例では1行)の各画素が、スミアを検出するためのスミア検出用画素51bとなっている。スミア検出用画素51bが配置された領域がOB領域52となっている。スミア検出用画素51b以外の画素を画素51aという。
各画素の上方には図示しない遮光膜が形成されており、画素51a上方の遮光膜には開口が形成されており、スミア検出用画素51bの上方の遮光膜には開口が形成されていない。
垂直電荷転送部51cは、CCDで構成されており、各画素に蓄積された電荷を読み出して列方向Yに転送する。垂直電荷転送部51cは、列方向Yに並ぶ複数の画素からなる各画素列に対応して(図2の例では右側部に)設けられている。
なお、ここでは、スミア検出用画素51bを形成すべき領域にフォトダイオードを設け、このフォトダイオード上方の遮光膜に開口を設けないことでスミア検出用画素51bを構成している。しかし、スミアは、垂直電荷転送部51cにて主に発生するものである。このため、スミア検出用画素51bは、スミア検出用画素51bを形成すべき領域にフォトダイオードを設けず、半導体基板のままとした構成であってもよい。
この場合、スミア検出用画素51bから垂直電荷転送部51cに電荷を読み出すことはできない。このため、この場合には、スミア検出用画素51bに対応する垂直電荷転送部51cの当該スミア検出用画素51bに隣接する位置に、電荷を蓄積するパケットを形成し、このパケットに蓄積される電荷を、当該スミア検出用画素51bから読み出した電荷として扱う。
画素領域51は、実際の素子では分かれていないが、便宜上、領域51dと、領域51eと、領域51fとの3つに分けることができる。
領域51eは、画素領域51の中央部に設定された領域であり、HD動画データ(例えば、横1920×縦1080の画像データ)を生成するために少なくとも必要な信号を得るための画素51aが配置された領域である。例えば、各画素行に含まれる画素の数を1920個としたとき、画素領域51にある全ての画素行のうち、1080個の画素行が配置される領域を領域51eとする。
領域51dは、水平電荷転送部53と領域51eとの間にある各画素51aが配置された領域である。領域51dには、画素51aからなる画素行が1つ以上含まれる。
領域51fは、画素領域51のうち、領域51dと領域51eを除く領域である。領域51fには、スミア検出用画素51bからなる画素行が少なくとも1つと、画素51aからなる画素行が1つ以上含まれる。
水平電荷転送部53は、複数の垂直電荷転送部51cを転送されてきた電荷を行方向Xに転送する。
出力部54は、水平電荷転送部53を転送されてきた電荷を、その電荷量に応じた信号に変換して出力する。
以上のような固体撮像素子5を搭載するデジタルカメラは、静止画撮像モードと、HD動画撮像モードとを有する。
静止画撮像モードは、画素領域51にある全ての画素51aから読み出した信号の一部又は全部を処理して静止画像データを生成し、記録媒体21に記録するモードである。
HD動画撮像モードは、領域51eにある全ての画素51aから読み出した信号の一部又は全部を処理してHD画質の画像データを生成し、記録媒体21に記録するモードである。
このデジタルカメラでは、HD動画撮像モード時に、撮像素子駆動部10が、動画撮像の1フレーム期間において、垂直電荷転送部51cの駆動速度(CCDの駆動周波数)を変更しながら信号の読み出しを行うことで、フレームレートを向上させている。撮像素子駆動部10は、HD動画撮像を開始すると、例えば複数フレーム毎に、垂直電荷転送部51cの駆動速度の設定を行う。
垂直電荷転送部51cの駆動速度の設定パターンとしては、後述する4つのパターンがある。撮像素子駆動部10が、画素領域51にある各画素から水平電荷転送部53に電荷を読み出す期間を、その開始時点から第一の期間と第二の期間と第三の期間の順に分け、各期間における垂直電荷転送部51cの駆動速度を独立に設定する点は、全てのパターンに共通となっている。
第一の期間は、画素領域51の各画素から垂直電荷転送路51cに読み出した電荷の列方向Yへの転送開始時点から、領域51dにある各画素に蓄積された全ての電荷を、水平電荷転送部53に転送し終わるまでの期間である。
第二の期間は、第一の期間終了時点から、領域51eの各画素から読み出された全ての電荷を水平電荷転送部53に転送し終わるまでの期間である。
第三の期間は、第二の期間終了時点から、領域51fの各画素から読み出された全ての電荷を水平電荷転送部53に転送し終わるまでの期間である。
なお、第一の期間と第三の期間では、領域51d、領域51fにある各画素から読み出された電荷の全てを水平電荷転送部53に転送しなくてもよい。つまり、第一の期間は、領域51dに含まれる光電変換素子行のうち水平電荷転送部53側から数えて一部の光電変換素子行のみから読み出された電荷を水平電荷転送部53に転送する期間としてもよい。同様に、第三の期間も、領域51fに含まれる光電変換素子行のうちOB領域52側から数えて一部の光電変換素子行(ただし、全てのスミア検出用画素51bは必ず含むようにする)のみから読み出された電荷を水平電荷転送部53に転送する期間としてもよい。このようにしたときには、第一の期間と第三の期間で水平電荷転送部53に転送しない電荷を、第二の期間において水平電荷転送部53に転送するようにすればよい。
以下、4つのパターンについて説明する。以下では、画素領域51には2560個の画素行が存在し、領域51dには740個の画素行が存在し、領域51eには1080個の画素行が存在し、領域51fには740個の画素行が存在するものとして説明する。図3は、4つのパターンを説明するための図である。
<パターン(1)>
このパターンでは、撮像素子駆動部10が、第二の期間と第三の期間における垂直電荷転送部51cの駆動周波数を通常時の値(画質が最適となるような所定値)とし、第一の期間における垂直電荷転送部51cの駆動周波数を通常時よりも高い値(例えば通常時の4倍)とする。
第一の期間では、領域51dにある各画素から読み出された電荷を水平電荷転送部53に転送する。
第二の期間では、領域51eにある各画素と、領域51fにある画素行のうちの一部、例えば水平電荷転送部53側から数えて450個目までの画素行の各画素とから読み出された電荷を、水平電荷転送部53に転送する。
第三の期間では、領域51fにある画素行のうち、水平電荷転送部53側から数えて451個目以降の画素行の各画素から読み出された電荷を、水平電荷転送部53に転送する。
なお、第三の期間における駆動周波数は、第一の期間における駆動周波数よりも低い値であれば、通常時の値より高い値であってもよい。
<パターン(2)>
このパターンでは、撮像素子駆動部10が、第一の期間と第二の期間における垂直電荷転送部51cの駆動周波数を通常時の値とし、第三の期間における垂直電荷転送部51cの駆動周波数を通常時よりも高い値(例えば通常時の4倍)とする。
第一の期間では、領域51dにある画素行のうちの一部、例えば水平電荷転送部53側から数えて450個目までの画素行の各画素から読み出された電荷を水平電荷転送部53に転送する。
第二の期間では、領域51dにある画素行のうちの残りである、水平電荷転送部53側から数えて451個目以降の画素行の各画素から読み出された電荷と、領域51eにある各画素から読み出された電荷とを、水平電荷転送部53に転送する。
第三の期間では、領域51fにある各画素から読み出された電荷を水平電荷転送部53に転送する。
なお、第一の期間における駆動周波数は、第三の期間における駆動周波数よりも低い値であれば、通常時の値より高い値であってもよい。
<パターン(3)>
このパターンでは、撮像素子駆動部10が、第二の期間における垂直電荷転送部51cの駆動周波数を通常の値とし、第一の期間における垂直電荷転送部51cの駆動周波数を通常時よりも高い値(例えば通常時の4倍)とし、第三の期間における垂直電荷転送部51cの駆動周波数を第一の期間の駆動周波数と同じにする。また、第一の期間の長さと第三の期間の長さを同じにする。
第一の期間では、領域51dにある画素行のうちの一部、水平電荷転送部53側から数えて例えば450個目までの画素行の各画素から読み出された電荷を水平電荷転送部53に転送する。
第三の期間では、領域51fにある画素行のうちの一部、水平電荷転送部53側の反対側から数えて例えば450個目までの画素行の各画素から読み出された電荷を水平電荷転送部53に転送する。
第二の期間では、第一の期間と第三の期間で転送されなかった電荷(領域51dにある画素行の水平電荷転送部53側から数えて451個目以降の画素行の各画素から読み出された電荷と、領域51eにある各画素から読み出された電荷と、領域51fにある画素行の水平電荷転送部53側から数えて290個目までの画素行の各画素から読み出された電荷)を水平電荷転送部53に転送する。
<パターン(4)>
このパターンは、パターン(3)に対して第一の期間と第三の期間をそれぞれ同一時間だけ延ばしたパターンである。
第一の期間では、領域51dにある各画素から読み出した電荷を水平電荷転送部53に転送する。
第二の期間では、領域51eにある各画素から読み出した電荷を水平電荷転送部53に転送する。
第三の期間では、領域51fにある各画素から読み出した電荷を水平電荷転送部53に転送する。
なお、パターン(4)は、パターン(3)に対して第一の期間と第三の期間における駆動周波数を更に高く(例えば通常時の8倍)したパターン(5)であってもよい。
また、パターン(4)は、パターン(3)に対して、第一の期間と第三の期間をそれぞれ同一時間だけ延ばし、第一の期間と第三の期間における駆動周波数を更に高く(例えば通常時の8倍)したパターン(6)であってもよい。
パターン(1)では、OB領域52の各画素51bから読み出された電荷が、画素領域51の水平電荷転送部53に近い位置では通常時の速度で垂直電荷転送部51cを移動する。このため、図8に示したように、画素領域51の水平電荷転送部53側の上半分に高輝度光が入射しているときでも、この高輝度光によるスミア電荷を、当該電荷に十分に重畳させることができる。したがって、パターン(1)は、図8に示したように、被写体の上半分に高輝度部があるときにスミア補正に有利なパターンとなっている。
パターン(2)では、OB領域52の各画素51bから読み出された電荷が、画素領域51のOB領域52に近い位置では通常時の速度で垂直電荷転送部51cを移動する。このため、図9に示したように、画素領域51の下半分に高輝度光が入射しているときでも、この高輝度光によるスミア電荷を、当該電荷に十分に重畳させることができる。したがって、パターン(2)は、図9に示したように、被写体の下半分に高輝度部があるときにスミア補正に有利なパターンとなっている。
パターン(3)は、被写体の上下又は被写体中央に高輝度部が存在しているときに適したパターンである。被写体上下又は被写体中央に高輝度部が存在しているときは、第一の期間と第三の期間における駆動周波数を通常時の値にしておくことがスミア補正精度を向上させる上では好ましい。しかし、このようにしてしまうと、フレームレートを向上させることができない。
そこで、パターン(3)では、第一の期間と第三の期間を同じ長さとし、かつ、それぞれの駆動周波数を同じ値(ただし通常時より高い値)にしている。このようにした場合、OB領域52の各画素51bから読み出された電荷は、画素領域51のOB領域52に近い位置と、水平電荷転送部53に近い位置とで通常時よりも速い速度で移動することになる。しかし、例えば高輝度部が領域51dと領域51fにあったときには、当該電荷には、領域51fを高速移動するときと、領域51dを高速移動するときとの2回にわたってスミア電荷が重畳される。このため、当該電荷の移動速度が多少速くても、スミア電荷を十分に得ることができる。
また、パターン(3)では、OB領域52の各画素51bから読み出された電荷が、領域51eにおいては通常時の速度で移動する。しかも、この通常時の速度で移動する時間は、パターン(1)、(2)に比べて長くなっている。このため、この領域において十分にスミア電荷を重畳させることができる。したがって、例えば高輝度部が領域51eにあったときでも、スミア補正を精度よく行うことができる。
パターン(4)〜(6)は、被写体に高輝度部が存在していないときに適したパターンである。パターン(3)では、被写体中央に高輝度部があった場合や、被写体上下に高輝度部があった場合に対応するために、第二の期間を長めにとり、第一の期間と第三の期間の駆動周波数をあまり高くしないようにしている。これに対し、高輝度部が存在しない場合には、このような制約はなくなる。
パターン(4)では、パターン(3)に対し、第二の期間を短くして、その分、第一の期間と第三の期間を多くとっているため、フレームレートを向上させることができる。
パターン(5)では、パターン(3)に対し、第一の期間と第三の期間の駆動周波数を倍に設定しているため、フレームレートを向上させることができる。
パターン(6)では、パターン(3)に対して、第二の期間を短くして、その分、第一の期間と第三の期間を多くとり、さらに第一の期間と第三の期間の駆動周波数を倍に設定しているため、フレームレートを向上させることができる。
撮像素子駆動部10は、輝度算出部19の算出結果に応じて、パターン(1)と、パターン(2)と、パターン(3)と、パターン(4)〜(6)のいずれかと、から1つを選択して設定する。
輝度算出部19は、例えば複数フレーム毎に、そのフレームで固体撮像素子5から出力された撮像信号を取得し、この撮像信号の輝度分布を算出する。例えば、図4に示すように、取得した撮像信号を列方向に均等に2つに分割する。分割したエリアのうち、デジタルカメラの画角の上半分に対応するエリアをエリアAとし、画角の下半分に対応するエリアをエリアBとする。このデジタルカメラでは、固体撮像素子5を図2に示したように、水平電荷転送部53を地面に対して平行にし、かつ、OB領域52を地面側に向けた状態で、被写体を撮像することを前提としている。このため、図4に示したエリアA(言い換えると、画素領域51を列方向に均等に2分割したときの、水平電荷転送部53側のエリアの各画素から得られた信号)が、デジタルカメラの画角の上半分を撮像して得られた信号となり、エリアB(言い換えると、画素領域51を列方向に均等に2分割したときの、OB領域52側のエリアの各画素から得られた信号)が、デジタルカメラの画角の下半分を撮像して得られた信号となる。
そして、輝度算出部19は、あるフレームで固体撮像素子5の全画素から得られた撮像信号を取得し、エリアAにある撮像信号の輝度の平均値と、エリアBにある撮像信号の輝度の平均値とを算出する。
システム制御部11は、輝度算出部19で算出されたエリアA,Bの平均輝度に基づいて1つのパターンを設定する。この設定に基づいて、撮像素子駆動部10が固体撮像素子5を駆動する。
デジタル信号処理部17は、HD動画撮像モード時、システム制御部11で設定されたパターンに基づく駆動で固体撮像素子5から出力された撮像信号を取得し、画素領域51にある同一の垂直電荷転送部51cから読み出された信号のうち、スミア検出用画素51bから読み出された信号を第一の信号とし、第一の信号以外を第二の信号としたとき、第二の信号から第一の信号を減算してスミア成分を除去するスミア補正処理も行う。
次に、システム制御部11が1つのパターンを設定する際の具体的な処理内容について説明する。システム制御部11は、この処理を、HD動画撮像モードが開始されると、複数フレーム毎に実施する。例えば、システム制御部11は、HD動画撮像モードの初期状態では、パターン(4)を設定しておく。そして、例えば10フレーム目の撮像が実施されると、その撮像によって得られる撮像信号から輝度値を算出させ、その輝度値に基づいて新たなパターンを再設定する。再設定したパターンに基づく駆動は、例えば12フレーム目の撮像(処理的に間に合うフレームの撮像)から適用される。
図5は、図1に示したデジタルカメラのHD動画撮像モード時の動作を説明するためのフローチャートである。HD動画撮像モードが設定されると、パターン(4)に基づいて固体撮像素子5の駆動が開始され、撮像が開始される。10フレーム目の撮像が終了すると、その撮像により得られた撮像信号が輝度算出部19によって取得される。そして、ここで、エリアAの平均輝度値とエリアBの平均輝度値が算出される(ステップS1)。
次に、システム制御部11は、エリアAの平均輝度値とエリアBの平均輝度値と差の絶対値が閾値t1未満か否か(エリアAの平均輝度値とエリアBの平均輝度値とがほぼ等しいか否か)を判定する(ステップS2)。ステップS2の判定がYESのとき、システム制御部11は、エリアAの平均輝度値とエリアBの平均輝度値がそれぞれ閾値t2未満か否かを判定する(ステップS8)。閾値t2は、平均輝度値がこの値以上になると、スミアが発生して画質に影響を与えてしまう値である。
ステップS8において、エリアAの平均輝度値とエリアBの平均輝度値の各々が閾値t2未満であったとき(ステップS8:YES)、このときは、被写体に高輝度部が存在していないと判断できるため、システム制御部11は、パターン(4)〜(6)のいずれかを設定する(ステップS10)。
ステップS8において、エリアAの平均輝度値とエリアBの平均輝度値のいずれかが閾値t2以上であったとき(ステップS8:NO)、このときは、被写体の上下又は中央に高輝度部が存在していると判断できるため、システム制御部11は、パターン(3)を設定する(ステップS9)。
ステップS2の判定がNOのとき、システム制御部11は、エリアAの平均輝度値がエリアBの平均輝度値よりも大きいか否かを判定する(ステップS3)。(エリアAの平均輝度値)>(エリアBの平均輝度値)であった場合(ステップS3:YES)、システム制御部11は、エリアAの平均輝度値が閾値t2以上か否かを判定する(ステップS4)。
ステップS4の判定がNOのとき、このときは、被写体に高輝度部が存在していないと判断できるため、システム制御部11は、パターン(4)〜(6)のいずれかを設定する(ステップS10)。
ステップS4の判定がYESのとき、このときは、被写体の上半分に高輝度部が存在していると判断できるため、システム制御部11は、パターン(1)を設定する(ステップS5)。
ステップS3において、(エリアAの平均輝度値)<(エリアBの平均輝度値)であった場合(ステップS3:NO)、システム制御部11は、エリアBの平均輝度値が閾値t2以上か否かを判定する(ステップS6)。
ステップS6の判定がNOのとき、このときは、被写体に高輝度部が存在していないと判断できるため、システム制御部11は、パターン(4)〜(6)のいずれかを設定する(ステップS10)。
ステップS6の判定がYESのとき、このときは、被写体の下半分に高輝度部が存在していると判断できるため、システム制御部11は、パターン(2)を設定する(ステップS7)。
以上のように、このデジタルカメラによれば、被写体の輝度分布に応じた最適なパターンで固体撮像素子5を駆動することができる。このため、被写体の明るい部分の位置に関わらず、スミア補正を常に精度よく実施することができる。
なお、図5に示したフローチャートにおいて、ステップS8は省略してもよい。つまり、ステップS2:YESの後、ステップS9に処理を移行してもよい。
また、ステップS4,S6,S8,S10を省略し、ステップS3:YESの後にステップS5に移行し、ステップS3:NOの後にステップS7に移行し、ステップS2:YESの後にステップS9に処理を移行するフローとしてもよい。
また、このデジタルカメラが、固体撮像素子5の前方に設けられ、被写体像を列方向に反転させて固体撮像素子5に結像させる光学部(プリズム等)を備える場合には、被写体に存在している高輝度部の位置が、画素領域51上では上下反転することになる。このため、図4に示したエリアAとエリアBの位置は逆転する。この場合には、パターン(1)とパターン(2)を、それぞれ、第一の期間の駆動周波数と第三の期間の駆動周波数とを逆にした図6に示したパターンに変更しておく。これにより、図5に示したままのフローで、被写体の輝度に応じて最適なモードを設定することができる。
また、以上の説明では、HD動画撮像モード時に、被写体の輝度分布に応じて駆動パターンを変更するものとしたが、この駆動方法は、固体撮像素子5から出力される撮像信号の総数の一部を利用して動画を生成する動画撮像モードであれば、同様に適用することができる。
以上説明してきたように、本明細書には次の事項が開示されている。
開示された撮像装置は、列方向に並ぶ複数の画素からなる画素列を前記列方向に交差する行方向に複数並べた配置の画素、及び、前記画素に蓄積された電荷を前記列方向に転送する垂直電荷転送部が配置される画素領域と、前記垂直電荷転送部を転送されてきた電荷を前記行方向に転送する水平電荷転送部とを含む固体撮像素子を有する撮像装置であって、前記画素列の前記水平電荷転送部が設けられる側の反対側の端部には、スミアを検出するためのスミア検出用画素が設けられ、動画撮像時に、前記画素領域にある前記垂直電荷転送部の駆動速度を1フレーム期間中において変更しながら前記画素領域の各画素から信号を読み出す駆動部を備え、前記駆動部は、前記垂直電荷転送部の駆動速度の1フレーム期間中における変更方法の異なる複数のパターンから1つを選択し、選択したパターンに基づく前記駆動速度で前記垂直電荷転送部を駆動するものである。
この構成により、例えば撮影シーンに応じて駆動速度の変更パターンを変えることができる。この結果、高輝度被写体の位置によって最適なパターンを選択することで、高輝度被写体の位置によって画質が劣化するのを防ぐことが可能となる。
開示された撮像装置は、前記駆動部によって前記画素領域から読み出された1フレーム分の信号の輝度分布を算出する輝度分布算出部を備え、前記駆動部は、前記複数のパターンの中から、前記輝度分布算出部で算出された輝度分布に応じたパターンを選択するものである。
この構成により、例えばスミアが発生している位置に応じて駆動速度のパターンを変更することができる。このため、スミア補正を正確に実施することができる。
開示された撮像装置は、前記画素領域を、前記水平電荷転送部側から順に第一の領域と第二の領域と第三の領域とに分けるものとし、前記第二の領域は、動画を生成するために少なくとも必要な信号を得るための画素が配置された領域であり、前記駆動部は、前記画素領域にある各画素から前記垂直電荷転送部に読み出した電荷を前記水平電荷転送部に転送する期間を、その開始時点から第一の期間と第二の期間と第三の期間の順に分けて各期間における前記駆動速度を制御するものであり、前記第二の期間は、前記第二の領域を少なくとも含む領域の前記画素に蓄積された電荷を前記水平電荷転送部に転送する期間であり、前記複数のパターンが、前記第一の期間の駆動速度を第一の速度とし、前記第二の期間の駆動速度を前記第一の速度より遅い第二の速度とし、前記第三の期間の駆動速度を前記第二の速度以上でかつ前記第一の速度より小さい第三の速度とした第一のパターンと、前記第一の期間の駆動速度を前記第三の速度とし、前記第二の期間の駆動速度を前記第二の速度とし、前記第三の期間の駆動速度を前記第一の速度とした第二のパターンとを含むものである。
この構成により、スミア検出用画素に蓄積された電荷が輝度の高い領域を通るときには、第三の速度でこの電荷を転送することができる。第三の速度は、第一の速度よりは小さいものであるため、この電荷に重畳されるスミア成分が少なくなるのを防ぐことができる。したがって、スミア補正を正確に実施することができる。
開示された撮像装置は、前記固体撮像素子の前方に設けられ、被写体像を反転させて前記固体撮像素子に結像させる光学部を備え、前記画素領域を、前記水平電荷転送部側から順に第一の領域と第二の領域と第三の領域とに分けるものとし、前記第二の領域は、動画を生成するために少なくとも必要な信号を得るための画素が配置された領域であり、前記駆動部は、前記画素領域にある各画素から前記垂直電荷転送部に読み出した電荷を前記水平電荷転送部に転送する期間を、その開始時点から第一の期間と第二の期間と第三の期間の順に分けて各期間における前記駆動速度を制御するものであり、前記第二の期間は、前記第二の領域を少なくとも含む領域の前記画素に蓄積された電荷を前記水平電荷転送部に転送する期間であり、前記複数のパターンが、前記第三の期間の駆動速度を第一の速度とし、前記第二の期間の駆動速度を前記第一の速度より遅い第二の速度とし、前記第一の期間の駆動速度を前記第二の速度以上でかつ前記第一の速度より小さい第三の速度とした第一のパターンと、前記第一の期間の駆動速度を第一の速度とし、前記第二の期間の駆動速度を前記第一の速度よりも遅い第二の速度とし、前記第三の期間の駆動速度を前記第二の速度以上でかつ前記第一の速度より小さい第三の速度とした第二のパターンとを含むものである。
開示された撮像装置は、前記第一のパターン及び前記第二のパターンにおける前記第三の速度が前記第二の速度と同じであるものである。
開示された撮像装置は、前記複数のパターンが、前記第一の期間及び前記第三の期間の各々の駆動速度を前記第一の速度にすると共に、前記第一の期間と前記第三の期間のそれぞれの長さを同じにした第三のパターンを含むものである。
開示された撮像装置は、前記複数のパターンが、前記第一の期間と前記第三の期間のそれぞれの長さを前記第三のパターンよりも長くした第四のパターンを含むものである。
開示された撮像装置は、前記複数のパターンが、前記第一の期間と前記第三の期間のそれぞれの前記駆動速度を前記第三のパターンよりも速くした第四のパターンを含むものである。
開示された撮像装置は、前記複数のパターンが、前記第一の期間と前記第三の期間のそれぞれの長さを前記第三のパターンよりも長くし、かつ、前記第一の期間と前記第三の期間のそれぞれの前記駆動速度を前記第三のパターンよりも速くした第四のパターンを含むものである。
開示された撮像装置は、前記輝度分布算出部が、前記1フレーム分の信号を前記列方向に2つに分割して各分割エリアの信号の輝度を算出するものであり、前記駆動部が、前記2つの分割エリアのうち、画角の上半分に対応するエリアの信号の輝度が相対的に高い場合は前記第一のパターンを設定し、前記2つの分割エリアのうち、画角の下半分に対応するエリアの信号の輝度が相対的に高い場合は、前記第二のパターンを設定するものである。
開示された撮像装置は、前記輝度分布算出部が、前記1フレーム分の信号を前記列方向に2つに分割して各分割エリアの信号の輝度を算出するものであり、前記駆動部は、前記2つの分割エリアのうち、画角の上半分に対応するエリアの信号の輝度が相対的に高い場合は前記第一のパターンを設定し、前記2つの分割エリアのうち、画角の下半分に対応するエリアの信号の輝度が相対的に高い場合は前記第二のパターンを設定し、前記2つの分割エリアの信号の輝度同士の差が第一の閾値未満であった場合は、前記第三のパターンを設定するものである。
開示された撮像装置は、前記輝度分布算出部が、前記1フレーム分の信号を前記列方向に2つに分割して各分割エリアの信号の輝度を算出するものであり、前記駆動部は、前記2つの分割エリアのうち、画角の上半分に対応するエリアの信号の輝度が相対的に高い場合は前記第一のパターンを設定し、前記2つの分割エリアのうち、画角の下半分に対応するエリアの信号の輝度が相対的に高い場合は前記第二のパターンを設定し、前記2つの分割エリアの信号の輝度同士の差が第一の閾値未満であった場合は前記第三のパターンを設定し、前記2つの分割エリアの信号の輝度がそれぞれ第二の閾値未満であった場合は前記第四のパターンを設定するものである。
開示された撮像装置は、前記画素領域にある同一の前記垂直電荷転送部から読み出された信号のうち、前記スミア検出用画素から読み出された信号を第一の信号とし、前記第一の信号以外を第二の信号としたとき、前記第二の信号から前記第一の信号を減算してスミア成分を除去するスミア補正を行うスミア補正部を備えるものである。
開示された撮像装置は、前記動画撮像がHD動画撮像であるものである。
開示された撮像方法は、列方向に並ぶ複数の画素からなる画素列を前記列方向に交差する行方向に複数並べた配置の画素、及び、前記画素に蓄積された電荷を前記列方向に転送する垂直電荷転送部が配置される画素領域と、前記垂直電荷転送部を転送されてきた電荷を前記行方向に転送する水平電荷転送部とを有する固体撮像素子を用いた撮像方法であって、前記画素列の前記水平電荷転送部が設けられる側の反対側の端部には、スミアを検出するためのスミア検出用画素が設けられ、動画撮像時に、前記画素領域にある前記垂直電荷転送部の駆動速度を1フレーム期間中において変更しながら前記画素領域の各画素から信号を読み出す駆動ステップを備え、前記駆動ステップでは、前記垂直電荷転送部の駆動速度の1フレーム期間中における変更方法の異なる複数のパターンから1つを選択し、選択したパターンに基づく前記駆動速度で前記垂直電荷転送部を駆動するものである。
開示された撮像方法は、前記駆動ステップで前記画素領域から読み出された1フレーム分の信号の輝度分布を算出する輝度分布算出ステップを備え、前記駆動ステップでは、前記複数のパターンの中から、前記輝度分布算出ステップで算出された輝度分布に応じたパターンを選択するものである。
5 固体撮像素子
10 撮像素子駆動部
51 画素領域
51a 画素
51b スミア検出用画素
51c 垂直電荷転送部
53 水平電荷転送部
54 出力部
19 輝度分布算出部

Claims (16)

  1. 列方向に並ぶ複数の画素からなる画素列を前記列方向に交差する行方向に複数並べた配置の画素、及び、前記画素に蓄積された電荷を前記列方向に転送する垂直電荷転送部が配置される画素領域と、前記垂直電荷転送部を転送されてきた電荷を前記行方向に転送する水平電荷転送部とを含む固体撮像素子を有する撮像装置であって、
    前記画素列の前記水平電荷転送部が設けられる側の反対側の端部には、スミアを検出するためのスミア検出用画素が設けられ、
    動画撮像時に、前記画素領域にある前記垂直電荷転送部の駆動速度を1フレーム期間中において変更しながら前記画素領域の各画素から信号を読み出す駆動部を備え、
    前記駆動部は、前記垂直電荷転送部の駆動速度の1フレーム期間中における変更方法の異なる複数のパターンから1つを選択し、選択したパターンに基づく前記駆動速度で前記垂直電荷転送部を駆動する撮像装置。
  2. 請求項1記載の撮像装置であって、
    前記駆動部によって前記画素領域から読み出された1フレーム分の信号の輝度分布を算出する輝度分布算出部を備え、
    前記駆動部は、前記複数のパターンの中から、前記輝度分布算出部で算出された輝度分布に応じたパターンを選択する撮像装置。
  3. 請求項2記載の撮像装置であって、
    前記画素領域を、前記水平電荷転送部側から順に第一の領域と第二の領域と第三の領域とに分けるものとし、
    前記第二の領域は、動画を生成するために少なくとも必要な信号を得るための画素が配置された領域であり、
    前記駆動部は、前記画素領域にある各画素から前記垂直電荷転送部に読み出した電荷を前記水平電荷転送部に転送する期間を、その開始時点から第一の期間と第二の期間と第三の期間の順に分けて各期間における前記駆動速度を制御するものであり、
    前記第二の期間は、前記第二の領域を少なくとも含む領域の前記画素に蓄積された電荷を前記水平電荷転送部に転送する期間であり、
    前記複数のパターンが、前記第一の期間の駆動速度を第一の速度とし、前記第二の期間の駆動速度を前記第一の速度より遅い第二の速度とし、前記第三の期間の駆動速度を前記第二の速度以上でかつ前記第一の速度より小さい第三の速度とした第一のパターンと、前記第一の期間の駆動速度を前記第三の速度とし、前記第二の期間の駆動速度を前記第二の速度とし、前記第三の期間の駆動速度を前記第一の速度とした第二のパターンとを含む撮像装置。
  4. 請求項2記載の撮像装置であって、
    前記固体撮像素子の前方に設けられ、被写体像を反転させて前記固体撮像素子に結像させる光学部を備え、
    前記画素領域を、前記水平電荷転送部側から順に第一の領域と第二の領域と第三の領域とに分けるものとし、
    前記第二の領域は、動画を生成するために少なくとも必要な信号を得るための画素が配置された領域であり、
    前記駆動部は、前記画素領域にある各画素から前記垂直電荷転送部に読み出した電荷を前記水平電荷転送部に転送する期間を、その開始時点から第一の期間と第二の期間と第三の期間の順に分けて各期間における前記駆動速度を制御するものであり、
    前記第二の期間は、前記第二の領域を少なくとも含む領域の前記画素に蓄積された電荷を前記水平電荷転送部に転送する期間であり、
    前記複数のパターンが、前記第三の期間の駆動速度を第一の速度とし、前記第二の期間の駆動速度を前記第一の速度より遅い第二の速度とし、前記第一の期間の駆動速度を前記第二の速度以上でかつ前記第一の速度より小さい第三の速度とした第一のパターンと、前記第一の期間の駆動速度を第一の速度とし、前記第二の期間の駆動速度を前記第一の速度よりも遅い第二の速度とし、前記第三の期間の駆動速度を前記第二の速度以上でかつ前記第一の速度より小さい第三の速度とした第二のパターンとを含む撮像装置。
  5. 請求項3又は4記載の撮像装置であって、
    前記第一のパターン及び前記第二のパターンにおける前記第三の速度が前記第二の速度と同じである撮像装置。
  6. 請求項3〜5のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記複数のパターンが、前記第一の期間及び前記第三の期間の各々の駆動速度を前記第一の速度にすると共に、前記第一の期間と前記第三の期間のそれぞれの長さを同じにした第三のパターンを含む撮像装置。
  7. 請求項6記載の撮像装置であって、
    前記複数のパターンが、前記第一の期間と前記第三の期間のそれぞれの長さを前記第三のパターンよりも長くした第四のパターンを含む撮像装置。
  8. 請求項6記載の撮像装置であって、
    前記複数のパターンが、前記第一の期間と前記第三の期間のそれぞれの前記駆動速度を前記第三のパターンよりも速くした第四のパターンを含む撮像装置。
  9. 請求項6記載の撮像装置であって、
    前記複数のパターンが、前記第一の期間と前記第三の期間のそれぞれの長さを前記第三のパターンよりも長くし、かつ、前記第一の期間と前記第三の期間のそれぞれの前記駆動速度を前記第三のパターンよりも速くした第四のパターンを含む撮像装置。
  10. 請求項3〜5のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記輝度分布算出部が、前記1フレーム分の信号を前記列方向に2つに分割して各分割エリアの信号の輝度を算出するものであり、
    前記駆動部が、前記2つの分割エリアのうち、画角の上半分に対応するエリアの信号の輝度が相対的に高い場合は前記第一のパターンを設定し、前記2つの分割エリアのうち、画角の下半分に対応するエリアの信号の輝度が相対的に高い場合は、前記第二のパターンを設定する撮像装置。
  11. 請求項6記載の撮像装置であって、
    前記輝度分布算出部が、前記1フレーム分の信号を前記列方向に2つに分割して各分割エリアの信号の輝度を算出するものであり、
    前記駆動部は、前記2つの分割エリアのうち、画角の上半分に対応するエリアの信号の輝度が相対的に高い場合は前記第一のパターンを設定し、前記2つの分割エリアのうち、画角の下半分に対応するエリアの信号の輝度が相対的に高い場合は前記第二のパターンを設定し、前記2つの分割エリアの信号の輝度同士の差が第一の閾値未満であった場合は、前記第三のパターンを設定する撮像装置。
  12. 請求項7〜9のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記輝度分布算出部が、前記1フレーム分の信号を前記列方向に2つに分割して各分割エリアの信号の輝度を算出するものであり、
    前記駆動部は、前記2つの分割エリアのうち、画角の上半分に対応するエリアの信号の輝度が相対的に高い場合は前記第一のパターンを設定し、前記2つの分割エリアのうち、画角の下半分に対応するエリアの信号の輝度が相対的に高い場合は前記第二のパターンを設定し、前記2つの分割エリアの信号の輝度同士の差が第一の閾値未満であった場合は前記第三のパターンを設定し、前記2つの分割エリアの信号の輝度がそれぞれ第二の閾値未満であった場合は前記第四のパターンを設定する撮像装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記画素領域にある同一の前記垂直電荷転送部から読み出された信号のうち、前記スミア検出用画素から読み出された信号を第一の信号とし、前記第一の信号以外を第二の信号としたとき、前記第二の信号から前記第一の信号を減算してスミア成分を除去するスミア補正を行うスミア補正部を備える撮像装置。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項記載の撮像装置であって、
    前記動画撮像がHD動画撮像である撮像装置。
  15. 列方向に並ぶ複数の画素からなる画素列を前記列方向に交差する行方向に複数並べた配置の画素、及び、前記画素に蓄積された電荷を前記列方向に転送する垂直電荷転送部が配置される画素領域と、前記垂直電荷転送部を転送されてきた電荷を前記行方向に転送する水平電荷転送部とを有する固体撮像素子を用いた撮像方法であって、
    前記画素列の前記水平電荷転送部が設けられる側の反対側の端部には、スミアを検出するためのスミア検出用画素が設けられ、
    動画撮像時に、前記画素領域にある前記垂直電荷転送部の駆動速度を1フレーム期間中において変更しながら前記画素領域の各画素から信号を読み出す駆動ステップを備え、
    前記駆動ステップでは、前記垂直電荷転送部の駆動速度の1フレーム期間中における変更方法の異なる複数のパターンから1つを選択し、選択したパターンに基づく前記駆動速度で前記垂直電荷転送部を駆動する撮像方法。
  16. 請求項15記載の撮像方法であって、
    前記駆動ステップで前記画素領域から読み出された1フレーム分の信号の輝度分布を算出する輝度分布算出ステップを備え、
    前記駆動ステップでは、前記複数のパターンの中から、前記輝度分布算出ステップで算出された輝度分布に応じたパターンを選択する撮像方法。
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