JP2011192596A - 点灯装置及び照明装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電力供給回路(110)は、光源LAを点灯する点灯電力を光源LAに供給する。電力測定回路(160)は、点灯電力を測定し、測定した点灯電力に比例する電力測定電圧を生成する。目標電圧生成回路(調光度算出回路213、極性反転回路220、積分回路230)は、点灯電力の目標値に比例する目標電圧を生成する。電圧補正回路250は、目標電圧生成回路が生成した目標電圧に比例する補正電圧を生成する。電圧補正回路250は、目標電圧に対する補正電圧の比が可変である。比較回路260は、電力測定回路160が生成した電力測定電圧と、電圧補正回路250が生成した補正電圧とを比較する。供給制御回路270は、比較回路260が比較した結果に基づいて、点灯電力を制御する。
【選択図】図3
Description
初期照度補正など、汎用の制御ICにない機能を実現するため、汎用の制御ICとは別に制御回路を設ける場合がある。
点灯装置の部品である抵抗やコンデンサなどの素子には公差があり、抵抗値や静電容量などの回路定数にバラツキがある。このため、回路定数のバラツキを補償するための調整作業が必要になる。
複数の制御回路を協調動作させる場合、すべての制御回路が所望の動作をするよう調整する必要があるため、調整作業が困難かつ煩雑になる場合がある。
この発明は、例えば上記のような課題を解決するためになされたものであり、複数の制御回路を持つ点灯装置において、回路定数のバラツキを補償する調整作業を、容易かつ迅速に完了できるようにすることを目的とする。
実施の形態1について、図1〜図9を用いて説明する。
照明装置800(照明器具)は、本体810と、光源固定部820とを有する。
本体810は、点灯装置100(図2参照)を内蔵する。
光源固定部820は、放電灯などの光源LA(ランプ)を着脱自在に固定する。
点灯装置100は、光源固定部820に固定された光源LAに対して、光源LAを点灯する電力を供給する。点灯装置100が光源LAに供給する電力を、点灯電力と呼ぶ。
点灯装置100は、電力供給回路110、制御部200を有する。
電力供給回路110は、商用電源などの交流電源ACから供給された電力(例えば、周波数50Hz〜60Hz、電圧実効値100V〜242V)を入力する。電力供給回路110が交流電源ACから入力する電力を、入力電力と呼ぶ。電力供給回路110は、入力電力を変換して点灯電力を生成する。
制御部200は、電力供給回路110の動作を監視し、電力供給回路110の動作を制御する。
電力供給回路110は、全波整流回路120、アクティブフィルタ回路130、インバータ回路140、負荷回路150、電力測定回路160を有する。
インバータ回路140は、例えば、ハーフブリッジ回路を有する。ハーフブリッジ回路は、直列に電気接続した2つのスイッチング素子Q41,Q42を有する。スイッチング素子Q41は、第一駆動信号端子141と第一基準信号端子142とを介して駆動信号(スイッチング信号)を入力する。スイッチング素子Q42は、第二駆動信号端子143を介して駆動信号を入力する。スイッチング素子Q41,Q42は、入力した駆動信号にしたがって、オンオフする。インバータ回路140は、2つのスイッチング素子Q41,Q42が交互にオンオフすることにより、電圧波形を高周波の交流にした電力を生成する。
負荷回路150は、例えば、チョークコイルL51、始動コンデンサC52、結合コンデンサC53を有する。チョークコイルL51は、光源LAを流れる電流を制限する。これにより、インバータ回路140が生成する矩形波の周波数が高ければ、光源LAを流れる電流が小さくなり、逆に、インバータ回路140が生成する矩形波の周波数が低ければ光源LAを流れる電流が大きくなる。始動コンデンサC52は、光源LAの点灯を開始するとき、チョークコイルL51と共振することにより、光源LAの両端に高電圧を発生させ、光源LAの放電を開始させる。結合コンデンサC53は、インバータ回路140が出力した電力の電圧波形の直流成分をカットする。結合コンデンサC53の一方の端子は、異常検出端子112に電気接続している。結合コンデンサC53のもう一方の端子は、グランド配線に電気接続している。
光源LAは、負荷回路150から供給された電力により点灯する。
電力測定回路160は、例えば、インバータ回路140のスイッチング素子Q42に直列に電気接続した電流検出抵抗R61を有する。電力測定回路160は、電力測定電圧端子162を介して、電流検出抵抗R61の両端に発生した電圧を、電力測定信号として出力する。電流検出抵抗R61の両端に発生した電圧を、電力測定電圧と呼ぶ。電力測定電圧は、光源LAを流れる電流のうち、スイッチング素子Q42がオンのときに流れる電流に比例する。光源LAが正常に点灯していれば、スイッチング素子Q42がオンのときに流れる電流の絶対値と、スイッチング素子Q41がオンのときに流れる電流の絶対値とは等しくなるので、電力測定電圧を平均すれば、電力供給回路110が光源LAに供給した点灯電力の平均値に比例する電圧となる。
制御部200は、積分回路165、入力検出回路170、異常検出回路180、点灯検出回路190、マイコン210、極性反転回路220、積分回路230、バッファ回路240、電圧補正回路250、比較回路260、供給制御回路270を有する。
記憶装置は、処理装置が実行するプログラムや、処理装置が処理するデータなどを記憶する。記憶装置には、例えば、不揮発性メモリ(ROM)や、揮発性メモリ(RAM)などがある。ROMは、処理装置が実行するプログラムや、マイコン210の動作電源が切られたのちも保持し続ける必要がある書き換え可能なデータなどを記憶する。RAMは、処理装置が処理するデータなどを一時的に記憶する。
処理装置は、記憶装置が記憶したプログラムを実行することにより、データを処理するとともに、マイコン210全体を制御する。
入力装置は、マイコン210の外部から信号を入力する。入力装置は、入力した信号を、処理装置が処理できるデータに変換する。入力装置が変換したデータは、処理装置が直接処理してもよいし、RAMなどの記憶装置が一時的に記憶してもよい。入力装置は、例えば、アナログデジタル変換回路(ADC)である。ADCは、外部からの信号の電圧値をデジタルデータに変換する。
出力装置は、処理装置が処理したデータや記憶装置が記憶したデータを、マイコン210の外部に出力する信号に変換する。出力装置は、変換した信号を出力する。出力装置は、例えば、デジタルアナログ変換回路(DAC)である。DACは、デジタルデータを信号の電圧値に変換する。
なお、動作検出回路211、点灯時間計測回路212、調光度算出回路213は、マイコン210を用いて実現するのではなく、アナログ回路、デジタル回路、集積回路などの電子回路を用いて実現してもよいし、機械的構成など電気的構成以外の構成を用いて実現してもよい。
点灯時間計測回路212(AC検出信号入力部)は、入力検出回路170が出力した入力検出信号を入力する。点灯時間計測回路212(点灯状態信号入力部)は、点灯検出回路190が出力した点灯検出信号を入力する。点灯時間計測回路212(タイマ回路)は、入力検出信号と、点灯検出信号と、動作検出回路211の検出結果とに基づいて、光源LAが点灯している時間を累積した時間を計測する。点灯時間計測回路212が計測した時間を、点灯時間と呼ぶ。点灯時間計測回路212(メモリ)は、計測した点灯時間を記憶する。
調光度算出回路213は、点灯時間計測回路212が計測した点灯時間に基づいて、光源LAを点灯する調光度(電力指令値)を算出する。調光度算出回路213は、算出した調光度を表わす信号をマイコン210の外部に出力する。調光度算出回路213が出力した信号を、調光信号と呼ぶ。
制御電源端子221は、図示していない制御電源回路の出力に電気接続している。制御電源回路は、マイコン210や供給制御回路270を動作させる制御電源電力を生成する。制御電源回路は、例えば、電力供給回路110が交流電源ACから入力した交流電力や、バッテリーなどから入力した直流電力などを、制御電源電力に変換する。なお、制御電源回路は、交流電源ACからの交流電力の供給が途絶えたのち、少なくとも所定の期間(例えば数百ミリ秒)の間は、制御電源電力を生成し続ける。マイコン210や供給制御回路270は、電源切断時の終了処理をしたのち、動作を停止する。
積分回路230は、例えば、積分抵抗R23と積分コンデンサC24とを有する。積分抵抗R23は、入力した信号の電圧を電流に変換する。積分コンデンサC24は、積分抵抗R23が変換した電流により充放電する。これにより、積分コンデンサC24の両端には、極性反転回路220が出力した信号のデューティ比に比例する電圧が発生する。
調光信号がパルス幅変調された信号である利点は、マイコン210にDACが不要であり、安価なマイコン210を利用できる点である。また、マイコン210がDACを備える場合であっても、パルス幅変調された信号であれば、DACの電圧分解能よりも細かく調光度を表わすことができる。
電力測定電圧が補正電圧より低い場合、電力供給回路110が光源LAに供給している電力が目標とする電力より小さいことを意味する。供給制御回路270は、駆動信号の周波数を低くして、光源LAを流れる電流を増加させる。
電力測定電圧が補正電圧より高い場合、電力供給回路110が光源LAに供給している電力が目標とする電力より大きいことを意味する。供給制御回路270は、駆動信号の周波数を高くして、光源LAを流れる電流を減少させる。
このようなフィードバック制御により、電力供給回路110が光源LAに供給する電力が、所望の値になるよう調整する。
このバラツキを補償するため、点灯装置100あるいは照明装置800の製造過程において、分圧可変抵抗VR28の抵抗値を調整して、電圧補正回路250の分圧比を調整する。
動作検出回路211は、供給制御回路270が電力供給回路110の動作を停止させたことを検出する。点灯時間計測回路212は、動作検出回路211の検出結果に基づいて、点灯時間の計測を停止する。また、調光度算出回路213は、調光信号の出力を停止する。
供給制御回路270は、例えば、制御IC271、定数設定コンデンサC73、定数設定抵抗R74を有する。
制御IC271は、集積回路である。制御IC271は、インバータ回路制御用に設計された汎用ICである。制御IC271は、複数の端子272a〜272j(ピン、ディップ)を有する。
例えば、端子272aは、電源入力端子である。端子272aは、制御IC271を動作させる制御電源電力を入力する。端子272aは、制御電源端子221に電気接続している。
端子272dは、グランド端子である。端子272dは、グランド配線に電気接続している。
端子272eは、使用していない空き端子である。
端子272fは、異常検出信号入力端子である。端子272fは、異常検出信号を入力する。端子272fは、異常検出回路180の出力に電気接続している。
端子272gは、帰還信号入力端子である。端子272gは、帰還信号を入力する。端子272gは、比較回路260の出力に電気接続している。
端子272h〜272jは、駆動信号出力端子である。端子272h〜272jは、駆動信号を出力する。端子272hは、第二駆動信号端子143に電気接続している。端子272iは、第一基準信号端子142に電気接続している。端子272jは、第一駆動信号端子141に電気接続している。
端子272b,272cは、設定素子接続端子である。設定素子接続端子とは、制御IC271の動作定数を設定するため、抵抗やコンデンサなどの素子を接続する端子である。定数設定抵抗R74は、端子272bとグランド配線との間に電気接続している。定数設定コンデンサC73は、端子272cとグランド配線との間に電気接続している。制御IC271の動作定数は、定数設定抵抗R74の抵抗値や定数設定コンデンサC73の静電容量など、設定素子接続端子に接続された素子の回路定数により決定される。制御IC271の動作定数には、例えば、予熱時間や予熱周波数などがある。予熱時間とは、光源LAの点灯を開始する前に、光源LAを放電しやすくするため、光源LAのフィラメントを暖めるための時間である。予熱周波数とは、予熱時間において電力供給回路110が光源LAに供給する電力の周波数である。このように、制御IC271の動作定数は、例えば、電力供給回路110が所定のモードで動作する時間や、電力供給回路110が所定のモードで動作しているとき、光源LAに供給する電力の周波数などである。
制御IC271は、所定の動作状態において、設定素子接続端子に電圧を発生させたり、設定素子接続端子から電流を流出させたりすることにより、設定素子接続端子に接続された素子の回路定数を測定する。このため、設定素子出力端子の電位を監視すれば、制御IC271の動作状態が検出できる。
駆動信号出力端子は、駆動信号を出力する。したがって、駆動信号出力端子の電位を監視することにより、制御IC271が電力供給回路110を動作させているか否かを直接的に検出できる。
また、制御電源回路は、インバータ回路140が出力した電圧波形が矩形波である電力から制御電源電力を生成する場合がある。その場合、制御電源入力端子の電位を監視することにより、インバータ回路140が動作しているかを知ることができるので、制御IC271が電力供給回路110を動作させているか否かを検出できる。
横軸は、時刻を示す。縦軸は、電圧を示す。実線611a〜611cは、全波整流回路120が出力する電力の電圧波形を示す。実線612a〜612cは、入力検出回路170が出力する入力検出信号の電圧波形を示す。
入力検出回路170は、例えば、全波整流回路120が出力した電力の電圧瞬時値を、破線681が示す閾値電圧(例えば10〜70V)と比較する。入力検出回路170は、電圧瞬時値が閾値電圧より高い場合に、入力検出信号の電圧を0Vにし、電圧瞬時値が閾値電圧より低い場合に、入力検出信号の電位を、破線682が示す所定の電圧(例えば5V)にする。
点灯装置100が入力する入力電力の電圧がサグなどにより低下した場合、実線611bに示すように、全波整流回路120が出力する電力の電圧瞬時値は、閾値電圧を超えなくなる。このため、実線612bに示すように、入力検出回路170が出力する入力検出信号の電圧波形は、直流になる。
また、電源スイッチSWがオフになるなど、交流電源ACからの電力供給が停止した場合、実線611cに示すように、全波整流回路120が出力する電力の電圧瞬時値は0になる。このため、実線612cに示すように、入力検出回路170が出力する入力検出信号の電圧波形は、直流になる。
すなわち、この例において、入力検出信号は、電圧波形が直流である場合に、電力供給回路110が入力電力を入力していないことを表わす。
横軸は、時刻を示す。なお、図5とは時間軸のスケールが異なる。縦軸は、電圧もしくは電流を示す。実線621a〜621cは、第一駆動信号端子141の第一基準信号端子142に対する電位差、すなわちスイッチング素子Q41を駆動する駆動信号の電圧波形を示す。実線622a〜622cは、第二駆動信号端子143の電位、すなわちスイッチング素子Q42を駆動する駆動信号の電圧波形を示す。実線623a〜623cは、インバータ回路140が出力する電力の電圧波形を示す。太破線671a〜671cは、異常検出端子112の電位を示す。実線624a〜624cは、異常検出回路180が出力する異常検出信号の電圧波形を示す。実線625a〜625cは、光源LAを流れる電流の電流波形を示す。実線626a〜626cは、電力測定電圧端子162の電位を示す。実線627a〜627cは、積分回路165が生成する電圧の電圧波形を示す。太破線672は、電圧補正回路250が生成する補正電圧の電圧波形を示す。
供給制御回路270は、電力供給回路110の動作を停止する場合は、2つのスイッチング素子Q41,Q42がともにオフの状態を継続する駆動信号を生成する。
光源LAがエミレス点灯状態の場合、結合コンデンサC53を充電する電流と放電する電流とのバランスが崩れる。結合コンデンサC53を放電する電流のほうが大きければ、異常検出端子112の電位は、太破線671bに示すように、正常時よりも低くなる。逆に、結合コンデンサC53を充電する電流のほうが大きければ、異常検出端子112の電位は、太破線671cに示すように、正常時よりも高くなる。
異常検出端子112の電位が上限閾値電圧より小さくかつ下限閾値電圧より大きい場合、異常検出回路180は、実線624aに示すように、所定の電圧(例えば5V)の異常検出信号を出力する。
異常検出端子112の電位が上限閾値電圧より大きい場合、異常検出回路180は、実線625bに示すように、所定の電圧(例えば0V)の異常検出信号を出力する。異常検出端子112の電位が下限閾値電圧より小さい場合も同様に、異常検出回路180は、実線625cに示すように、所定の電圧(例えば0V)の異常検出信号を出力する。
すなわち、この例において、異常検出信号は、電圧が検出結果を表わす。異常検出信号の電圧が所定の閾値電圧より高ければ、異常検出回路180が異常を検出していないことを表わす。異常検出信号の電圧が閾値電圧より低ければ、異常検出回路180が異常を検出したことを表わす。
光源LAがエミレス点灯状態の場合、光源LAを流れる電流は、実線625b,625cに示すように、どちらか一方向にしか流れなくなる。
供給制御回路270は、帰還信号の電圧が第一の電圧であれば、光源LAに供給する電力が小さくなるよう、電力供給回路110を制御する。また、供給制御回路270は、帰還信号の電圧が第二の電圧であれば、光源LAに供給する電力が大きくなるよう、電力供給回路110を制御する。
光源LAが正常に点灯している場合は、供給制御回路270の動作により、電力供給回路110が光源LAに供給する電力が調整されるので、積分回路165が生成する電圧は、実線627aに示すように、電圧補正回路250が生成した補正電圧とほぼ等しくなる。
光源LAが異常点灯している場合は、異常検出回路180が異常を検出するので、供給制御回路270は、電力供給回路110の動作を停止させる。
横軸は、時刻を示す。なお、図5及び図6とは時間軸のスケールが異なる。縦軸は、電圧を示す。実線631a〜631cは、供給制御回路270の端子272bの電位を示す。
副制御処理S500において、マイコン210は、光源LAの点灯時間を測定する。
副制御処理S500は、例えば、初期化工程S511、入力検出工程S512、動作検出工程S513、状態判定工程S514、点灯検出工程S515、点灯記憶工程S516、初期化要求判定工程S517、経過時間判定工程S518、点灯時間更新工程S519、初期化要求設定工程S521、点灯時間初期化工程S522を有する。
電力供給回路110が入力電力を入力している場合、点灯時間計測回路212は、動作検出工程S513へ処理を進める。
電力供給回路110が入力電力を入力していない場合、点灯時間計測回路212は、入力検出工程S512を繰り返す。電力供給回路110が入力電力を入力していない場合でも、所定の期間の間は、制御電源回路が制御電源電力を生成し続けるので、マイコン210は動作を続ける。入力が回復しないまま所定の期間が経過すると、制御電源回路による制御電源電力の生成が停止し、それに伴って、マイコン210も動作を停止する。これにより、入力検出工程S512以外の処理の途中でマイコン210が停止することによる不具合の発生を防ぐ。
供給制御回路270が電力供給回路110を動作させている場合、動作検出回路211は、状態判定工程S514へ処理を進める。
異常検出回路180が異常を検出するなどして供給制御回路270が保護動作をし、供給制御回路270が電力供給回路110を動作させずに待機している場合、動作検出回路211は、初期化要求設定工程S521へ処理を進める。
点灯時間計測回路212は、入力検出工程S512に処理を戻す。
点灯装置100の動作開始後まだ光源LAが点灯していない状態だった場合、点灯時間計測回路212は、点灯検出工程S515へ処理を進める。
点灯装置100の動作開始後、既に光源LAが点灯している状態だった場合、点灯時間計測回路212は、初期化要求判定工程S517へ処理を進める。
光源LAが点灯している場合、点灯時間計測回路212は、点灯記憶工程S516に処理を進める。
光源LAがまだ点灯していない場合、点灯時間計測回路212は、入力検出工程S512に処理を戻す。
次に、点灯時間計測回路212は、ROMに記憶している点灯時間を読み出す。調光度算出回路213は、点灯時間計測回路212が読み出した点灯時間に基づいて、調光度を算出する。電圧補正回路250は、調光度算出回路213が算出した調光度に比例する補正電圧を生成する。比較回路260は、補正電圧と電力測定電圧とを比較して帰還信号を生成する。供給制御回路270は、帰還信号に基づいて電力供給回路110が光源LAに供給する電力を調整する。光源LAは、調光度算出回路213が算出した調光度で点灯する。
また、点灯時間計測回路212は、経過時間の測定を開始する。
供給制御回路270が保護動作をした場合、現在は光源LAが点灯しているのだから、照明装置800に現在接続されている光源LAは、交換された新しい光源LAである。点灯時間計測回路212は、点灯時間初期化工程S522へ処理を進める。
供給制御回路270が保護動作をしていなかった場合、点灯時間計測回路212は、経過時間判定工程S518へ処理を進める。
調光度算出回路213は、初期化されて0になった点灯時間に基づいて、調光度を算出する。電圧補正回路250は、調光度算出回路213が算出した調光度に比例する補正電圧を生成する。比較回路260は、補正電圧と電力測定電圧とを比較して帰還信号を生成する。供給制御回路270は、帰還信号に基づいて電力供給回路110が光源LAに供給する電力を調整する。光源LAは、調光度算出回路213が算出した調光度で点灯する。
所定の時間がまだ経過していない場合、点灯時間計測回路212は、入力検出工程S512に処理を戻す。
所定の時間が既に経過している場合、点灯時間計測回路212は、点灯時間更新工程S519に処理を進める。
調光度算出回路213は、増加した点灯時間に基づいて、調光度を算出する。電圧補正回路250は、調光度算出回路213が算出した調光度に比例する補正電圧を生成する。比較回路260は、補正電圧と電力測定電圧とを比較して帰還信号を生成する。供給制御回路270は、帰還信号に基づいて電力供給回路110が光源LAに供給する電力を調整する。光源LAは、調光度算出回路213が算出した調光度で点灯する。
また、点灯時間計測回路212は、測定した経過時間を初期化して、再び経過時間の測定を開始する。
点灯時間計測回路212は、入力検出工程S512に処理を戻す。
また、入力検出工程S512で電力供給回路110が入力電力を入力していないことを検出した場合、マイコン210が自然に動作を停止するのを待つのではなく、点灯時間計測回路212が終了処理をして、マイコン210の動作を停止する構成としてもよい。
また、主たる制御回路の使用を変更せず、サブとなる制御回路の仕様を変更するだけで、様々な仕様の点灯装置100を容易に設計することができる。
横軸は、調光度算出回路213が算出した調光度を示す。縦軸は、電圧を示す。実線635は、調光度と、積分回路230が生成する目標電圧との関係を表わす。太破線675a〜675dは、調光度と、電圧補正回路250が生成する補正電圧との関係を表わす。
電圧補正回路250は、目標電圧を分圧して、目標電圧に比例する補正電圧を生成する。したがって、電圧補正回路250が生成する補正電圧は、調光度算出回路213が算出した調光度に比例する。
分圧可変抵抗VR28の抵抗値を調整すると、電圧補正回路250の分圧比が変化する。これにより、太破線675a〜675dに示すように、調光度と補正電圧との関係を変えることができる。ただし、比例定数が変化するのみで、補正電圧が、調光度に対して直線的な比例関係にあることは変わらない。
しかし、そのような構成とした場合、積分コンデンサC24の充電電流と放電電流とのバランスが変わってしまうので、調光度に対して直線的な比例関係とはならない。このため、調光度との関係の変化を補償する更なる調整作業が必要となる。
特に、初期照度補正により時間経過とともに調光度を変える場合などであっても、1つの分圧可変抵抗VR28の抵抗値を調整するだけで、調光度と補正電圧との比例関係を崩すことなく、補正電圧を調整できる。したがって、1つの調光度に対する補正電圧さえ調整すれば、他の調光度に対する補正電圧の調整は不要である。すなわち、マイコン210のROMが記憶したテーブルなど他の部分を調整する必要はない。
このため、調整作業を容易かつ迅速に完了することができ、点灯装置100の製造コストを抑えることができる。
Claims (8)
- 光源を点灯する点灯電力を上記光源に供給する電力供給回路と、
上記電力供給回路が上記光源に供給した点灯電力を測定し、測定した点灯電力に比例する電力測定電圧を生成する電力測定回路と、
上記電力供給回路が上記光源に供給する点灯電力の目標値に比例する目標電圧を生成する目標電圧生成回路と、
上記目標電圧生成回路が生成した目標電圧に比例する補正電圧を生成し、上記目標電圧に対する上記補正電圧の比が可変である電圧補正回路と、
上記電力測定回路が生成した電力測定電圧と、上記電圧補正回路が生成した補正電圧とを比較する比較回路と、
上記比較回路が比較した結果に基づいて、上記電力供給回路が上記光源に供給する点灯電力を制御する供給制御回路とを有することを特徴とする点灯装置。 - 上記電圧補正回路は、互いに直列に電気接続した固定抵抗と可変抵抗とを有し、上記固定抵抗と上記可変抵抗とにより上記目標電圧を分圧し、上記固定抵抗または上記可変抵抗の両端に発生した電圧を上記補正電圧とすることを特徴とする請求項1に記載の点灯装置。
- 上記目標電圧生成回路は、
上記目標値に比例するデューティ比を有する矩形波信号を生成する矩形波生成回路と、
上記矩形波生成回路が生成した矩形波信号を積分して、上記目標電圧を生成する積分回路とを有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の点灯装置。 - 上記点灯装置は、
上記電圧補正回路を流れる電流により上記目標電圧生成回路が生成する電圧が影響を受けないようインピーダンス変換をするバッファ回路を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の点灯装置。 - 上記電力測定回路は、固定抵抗を有し、上記固定抵抗の両端に発生した電圧を上記電力測定電圧とすることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の点灯装置。
- 上記電力供給回路は、互いに直列に電気接続し交互にオンオフする2つのスイッチング素子を有し、
上記電力測定回路の固定抵抗は、上記電力供給回路の2つのスイッチング素子のうちいずれかのスイッチング素子に直列に電気接続していることを特徴とする請求項5に記載の点灯装置。 - 上記電力供給回路は、上記光源に直列に電気接続し上記光源を流れる電流を制限するチョークコイルと、上記チョークコイルを介して上記光源に印加する交流電圧を生成する交流生成回路とを有し、
上記供給制御回路は、上記交流生成回路が生成する交流電圧の周波数を制御することにより、上記光源に供給する電力を制御することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の点灯装置。 - 光源を着脱自在に固定する光源固定部と、上記光源固定部に固定した光源に対して上記点灯電力を供給する請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の点灯装置とを有することを特徴とする照明装置。
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