JP2011191878A - 座標入力装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】電極の絶縁を簡易な工程で確実になすことのできる座標入力装置を提供する。
【解決手段】硬質性を有する第1の透光性基板10の一対の電極12a、12aと第2の透光性基板20の一対の電極22a、22aとに囲まれた領域が操作領域2とされ、第1の透光性基板10に配置される一対の電極12a、12aからは、それぞれ透明導電膜11の外側まで引き出し電極部12b、12bが引き出され、第1の透光性基板10と透明導電膜11には、引き出し電極部12b、12bと操作領域2の間及び引き出し電極部12b、12b間に凹状の溝部13が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、透明導電膜を備えた抵抗膜型の座標入力装置及びその製造方法に関し、特に電極間の絶縁のため透明導電膜に切欠を設けた座標入力装置及びその製造方法に関する。
携帯電話やPDA、PCなどの情報端末は、液晶表示パネル等の表示画面を備えており、その表面をタッチペンや指で押圧することにより、メニューの選択やデータの入力を行うことができるように、表示画面の表面を覆うように座標入力装置が設けられることがある。座標入力装置を備えた機器は、最近ではさらにデジタルカメラや携帯ゲーム機などにも広がっている。
座標入力装置は、表示画面の表面に設けられるため、それ自身は透明である必要がある。透明な入力部を備えた座標入力装置としては、抵抗膜型のものが知られている。抵抗膜型の座標入力装置は、表示画面側に例えばITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電材料からなる透明導電膜を表面に形成した樹脂板またはガラス板からなる第1の透光性基板を配置し、操作側に透明導電膜が形成された透明なフィルムからなる第2の透光性基板を配置し、これら透光性基板の各透明導電膜が対向するように、間に絶縁層を設けて構成されている。第2の透光性基板は可撓性を有しており、タッチペンや指で押圧することにより撓んで、対向する透明導電膜同士が接触する。
透光性基板の各外周部には、それぞれ一対の電極が形成されており、押圧操作された際の透明導電膜の抵抗による分圧比を、互いに直交するX方向とY方向についてそれぞれ測定することで、入力部における押圧位置を特定することができる。
透光性基板に形成される一対の電極は、透明導電膜上において外部に出力するための接続部まで引き出される引き出し電極部を有している。この引き出し電極部と操作領域、及び引き出し電極部間を絶縁するため、レーザー切断などの手法によって透明導電膜に切り溝を形成していた。このように絶縁のため切り溝を形成した座標入力装置としては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
特開平10−214145号公報
絶縁のため切り溝を形成する場合、切り溝の形成は透光性基板に透明導電膜及び電極を形成するのと別の工程で行うこととなるため、製造工程が煩雑化することとなっていた。また、位置決めを高精度に行わないと、正常に絶縁することができないので、歩留まりの悪化並びに高コスト化を招いていた。
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、電極の絶縁を簡易な工程で確実になすことのできる座標入力装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る座標入力装置は、硬質性を有する第1の透光性基板と、一方の面が操作面側とされ可撓性を有する第2の透光性基板とが、絶縁層を介して対向配置され、各透光性基板の内面側に透明導電膜と電極とが形成された座標入力装置において、
前記第1の透光性基板には、互いに対向する一対の電極が前記透明導電膜上に第1の方向に沿って配置され、前記第2の透光性基板には、互いに対向する一対の電極が前記透明導電膜上に前記第1の方向と直交する第2の方向に沿って配置され、前記第1の透光性基板の一対の電極と前記第2の透光性基板の一対の電極とに囲まれた領域が操作領域とされ、
前記第1の透光性基板に配置される一対の電極からは、それぞれ前記透明導電膜の外側まで引き出し電極部が引き出され、前記透明導電膜には、前記引き出し電極部と操作領域の間及び前記引き出し電極部間に前記第1の透光性基板に形成された凹状の成形加工溝に沿った溝部が形成されることを特徴として構成されている。
また、本発明に係る座標入力装置は、前記第1の透光性基板は、前記透明導電膜が形成される面の前記第1の方向に沿って伸びる両端部の全長に渡る切欠部を有することを特徴として構成されている。
さらに、本発明に係る座標入力装置は、前記第1の透光性基板と透明導電膜には、前記操作領域の端部であって前記引き出し電極部が形成される側と反対側に凹状の第2溝部が形成されることを特徴として構成されている。
さらにまた、本発明に係る座標入力装置の製造方法は、硬質性を有する第1の透光性基板と、一方の面が操作面側とされ可撓性を有する第2の透光性基板とが、絶縁層を介して対向配置され、各透光性基板の内面側に透明導電膜と電極とが形成され、前記第1の透光性基板には、互いに対向する一対の電極が前記透明導電膜上に第1の方向に沿って配置され、前記第2の透光性基板には、互いに直交する一対の電極が前記透明導電膜上に前記第1の方向と直交する第2の方向に沿って配置され、前記第1の透光性基板の一対の電極と前記第2の透光性基板の一対の電極とに囲まれた領域が操作領域とされる座標入力装置の製造方法において、
前記第1の透光性基板には、該第1の透光性基板に配置される一対の電極からそれぞれ前記透明導電膜の外側まで引き出される引き出し電極部の形成位置と前記操作領域が形成される位置との間及び前記引き出し電極部が各々形成される位置の間に凹状の基板溝部が形成され、
前記透明導電膜と、該透明導電膜と前記第1の透光性基板を接着させる接合層と、前記透明導電膜を覆うように設けられる剥離層とからなる導電膜シートを前記第1の透光性基板上に配置し、前記導電膜シートを走査状に加圧及び加熱して前記透明導電膜と接合層を前記基板溝部の縁に沿って切断すると共に、前記基板溝部に対向する領域を前記剥離層と共に剥離させることで、前記第1の透光性基板の基板溝部と連続する膜溝部を有する前記透明導電膜を形成する工程を有することを特徴として構成されている。
そして、本発明に係る座標入力装置の製造方法は、前記第1の透光性基板には、前記透明導電膜が形成される面の前記第1の方向に沿って伸びる両端部の全長に渡って切欠部が形成され、前記導電膜シートが走査状に加圧及び加熱される際に、前記透明導電膜と接合層は前記切欠部の縁に沿って切断されることを特徴として構成されている。
本発明に係る座標入力装置によれば、第1の透光性基板に配置される一対の電極からは、それぞれ透明導電膜の外側まで引き出し電極部が引き出され、第1の透光性基板と透明導電膜には、引き出し電極部と操作領域の間及び引き出し電極部間に非切り溝で凹状の溝部が形成されることにより、透明導電膜を第1の透光性基板に設ける際に、溝部を同時に形成することができ、引き出し電極部の絶縁を簡易な工程で確実になすことができる。
また、本発明に係る座標入力装置によれば、第1の透光性基板は、透明導電膜が形成される面の第1の方向に沿って伸びる両端部の全長に渡る切欠部を有することにより、第1の透光性基板の端部に透明導電膜が形成されないので、機器内で周囲に配置される他の部品と透明導電膜の短絡を防止することができる。
さらに、本発明に係る座標入力装置によれば、第1の透光性基板と透明導電膜には、操作領域の端部であって引き出し電極部が形成される側と反対側に凹状の第2溝部が形成されることにより、透明導電膜を操作領域の外側と絶縁し、意図しない短絡等が生じないようにすることができる。
さらにまた、本発明に係る座標入力装置の製造方法によれば、第1の透光性基板には、引き出し電極部の形成位置と操作領域が形成される位置との間及び引き出し電極部が各々形成される位置の間に凹状の基板溝部が形成され、導電膜シートを第1の透光性基板上に配置し、導電膜シートを走査状に加圧及び加熱して透明導電膜と接合層を基板溝部の縁に沿って切断すると共に、基板溝部に対向する領域を剥離層と共に剥離させることで、第1の透光性基板の基板溝部と連続する膜溝部を有する透明導電膜を形成する工程を有することにより、透明導電膜の形成と共に絶縁のための溝部を形成することができ、工程を簡易化すると共に溝部の位置ずれも防止することができる。
そして、本発明に係る座標入力装置の製造方法によれば、第1の透光性基板には切欠部が形成され、導電膜シートが走査状に加圧及び加熱される際に、透明導電膜と接合層は切欠部の縁に沿って切断されることにより、複数の第1の透光性基板を第1の方向に沿って並べ、第1の方向に沿って長尺状の導電膜シートを設けることで、導電膜シートを並設配置された第1の透光性基板に対し順次連続的に切断していくことができ、透明導電膜を形成する工程を一括的に行うことができる。
本実施形態における座標入力装置の概念的な分解斜視図である。 座標入力装置の動作原理を表した模式図である。 座標入力装置の断面図である。 第1の透光性基板の平面図である。 図4のA−A断面図である。 図4のB−B断面図である。 第1の透光性基板に透明導電膜を形成する工程の断面図である。 図7に示す工程を別の方向から見た断面図である。
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には、本実施形態における座標入力装置の概念的な分解斜視図を示している。この図に示すように、座標入力装置1は、大まかには平面状に形成された第1の透光性基板10と、該第1の透光性基板10と略同形状で平面状の第2の透光性基板20とが絶縁層40を介して対向配置され、第1の透光性基板10の第2の透光性基板20側と反対側面には、出力用電極部31を備えたフレキシブル基板30が取付けられて構成される。
第1の透光性基板10は、透明な硬質性の樹脂板によって形成されており、第2の透光性基板20と対向する面には透明導電膜11が形成されている。また、第2の透光性基板20は、可撓性を有する透明なフィルムによって形成されており、第1の透光性基板10と対向する面には透明導電膜21が形成されている。透明導電膜11、21は、例えば透明無機材料としては、ITO(Indium Tin Oxide)、ZnO、透明有機材料としてはカーボンナノチューブを含んだ樹脂フィルムなどの透明導電材料が用いられており、面内で均一な抵抗値を有している。また、第2の透光性基板20を構成するフィルムには、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂などが用いられる。これらにより、第2の透光性基板20の第1の透光性基板10側と反対側面が、押圧操作を行うことのできる入力部1aとされている。
また、第1の透光性基板10の透明導電膜11が形成された面の外周部には、第2の方向である図中Y方向において対向し、Y方向と直交する第1の方向である図中X方向に伸びる二辺に沿って、一対の電極部12a、12aが形成されている。一方、第2の透光性基板20の透明導電膜21が形成された面の外周部には、図中X方向において対向し、図中Y方向に伸びる二辺に沿って、一対の電極部22a、22aが形成されている。これらの電極部12a、22aは、フレキシブル基板30の出力用電極部31と電気的に接続されている。また、これら電極部12a、22aに四方を囲まれた領域が、押圧座標位置を特定可能な操作領域となる。
第2の透光性基板20の外周部には、加飾印刷層23が全周に渡る枠形状に形成されていて、入力部1aを取り囲んでいる。入力部1aの領域は透明で、その下部に配置される表示装置に表示される文字や画像などを透過して見ることができるのに対し、加飾印刷層23は、着色されて光を透過せず、表示装置の額縁として座標入力装置1が取付けられる電子機器におけるデザインの一部を構成する。また、加飾印刷層23には、着色の他に、模様、文字、マーク、絵柄等を加えることができる。
次に、座標入力装置1の動作原理について説明する。図2には、座標入力装置1の動作原理を表した模式図を示している。座標入力装置1においては、入力部1aからの押圧操作時において、X方向とY方向のそれぞれについて押圧座標位置を特定する動作を行う。図2(a)は、X方向について押圧座標位置を特定する際の動作原理を示している。
図2(a)に示すように、例えば第2の透光性基板20の点Sをタッチペン等で押圧操作したとすると、可撓性を有する第2の透光性基板20が撓むことによって、点Sにおいて第2の透光性基板20の透明導電膜21と第1の透光性基板10の透明導電膜11とが接触し導通する。
X方向における座標を検出する際には、第2の透光性基板20の電極部22a、22a間に電圧が印加される。これにより、第2の透光性基板20の表面に形成された透明導電膜21には、点Sと各電極22aとの間に、それぞれの距離に応じた抵抗値RX1、RX2でX方向に電位勾配が形成される。この点Sにおける電位を、第1の透光性基板10に形成された電極12aから取り出し、A/D変換することにより、X方向における座標を検出することができる。
Y方向における座標を検出する際には、図2(b)に示すように、第1の透光性基板10の電極部12a、12a間に電圧が印加される。これにより、第1の透光性基板10の表面に形成された透明導電膜11には、点Sと各電極12aとの間に、それぞれの距離に応じた抵抗値RY1、RY2でY方向に電位勾配が形成される。そして、点Sにおける電位を、第2の透光性基板20に形成された電極22aから取り出し、A/D変換することにより、Y方向における座標を検出することができる。
図3には、座標入力装置1の断面図を示している。この図に示すように、座標入力装置1は、前述のように第1の透光性基板10と第2の透光性基板20とが、絶縁層40を介して対向配置されている。第1の透光性基板10の両面のうち、第2の透光性基板20と対向する側の面の表面には、透明導電膜11及び電極部12aが形成されている。透明導電膜11は、接着材からなる接合層16を介して第1の透光性基板10に接合されている。接合層16は、50μm以下の厚みを有し、また透明導電膜11は1μm以下の厚みを有するように形成されている。
第2の透光性基板20には、第1の透光性基板10と対向する面側に、透明導電膜21と印刷回路部22を構成する電極部22aが形成されており、それと反対側の面はタッチペン4等により押圧操作される入力部1aとなっている。また、第2の透光性基板20の操作面側の外周部には、加飾印刷層23が形成されている。加飾印刷層23の内周側領域には、透明な樹脂材からなる透明加厚層24が形成されている。さらに、加飾印刷層23及び透明加厚層24を覆うように、透明な被覆膜25が最表面に設けられている。第2の透光性基板20に形成される透明導電膜21は、操作領域よりも外方まで延出して形成されている。これにより、第2の透光性基板20の積層構造を均一に近づけ、積層応力による反りの発生を低減することができる。
図4には第1の透光性基板10の平面図を、図5には図4のA−A断面図を、図6には図4のB−B断面図を、それぞれ示している。図4は、第1の透光性基板10を透明導電膜11が形成される側から見た図である。また、図4においては、第2の透光性基板20に設けられる電極22a、22aの位置を破線で示しており、電極12a、22aで四方を囲まれた領域が操作領域2となっている。
図4に示すように、透明導電膜11は、第1の透光性基板10のX方向両端部の領域以外の領域に渡って形成されている。また、一対の電極12a、12aは、透明導電膜11が形成された領域においてX方向に沿って伸びると共に、一方の端部からは、透明導電膜11の外側まで引き出される引き出し電極部12b、12bが伸びている。
引き出し電極部12bは、それぞれ各電極部12aからY方向に沿って第1の透光性基板10の中央方向に向かって伸び、第1の透光性基板10における操作領域2の側部に沿うように形成されている。また、引き出し電極部12bの端部は、さらにX方向に沿って伸び、透明導電膜11の領域の外側位置に、出力用電極部31と接続するための接続部12cが形成されている。引き出し電極部12bにおいてX方向に沿って伸びる部分は、互いに近接対向するように配置されている。
この引き出し電極部12bと電極部12a、及び引き出し電極部12b同士を絶縁するため、第1の透光性基板10と透明導電膜11及び接合層16には、T字状に溝部13が形成されている。溝部13は、引き出し電極部12bと操作領域2の間と、引き出し電極部12bが近接対向する部分でこれら引き出し電極部12bの間に渡るように凹状に形成されている。図6に示すように、溝部13の部分は、透明導電膜11が存在しないため、引き出し電極部12bと操作領域2の透明導電膜11とは絶縁され、また互いに近接対向する引き出し電極部12b同士も絶縁される。
また、操作領域2の端部であって引き出し電極部12bが形成される側と反対側には、透明導電膜11のY方向全長に渡って凹状の第2溝部14が形成されている。これにより、透明導電膜11を操作領域2の外側と絶縁し、意図しない短絡等が生じないようにしている。
図5に示すように、第1の透光性基板10には、透明導電膜11が形成される面のY方向両端部に、それぞれ段状の切欠部15、15が形成されている。切欠部15は、第1の透光性基板10のX方向全長に渡って形成されている。切欠部15は、後述するように座標入力装置の製造時に、縁部で透明導電膜11を切断すると共に、使用時には座標入力装置の周囲に配置される他の外部部品と透明導電膜11との接触を防止する機能を有する。
このような座標入力装置の製造工程について説明する。図7には、第1の透光性基板10に透明導電膜11を形成する工程の断面図を示している。また、図8には、図7に示す工程を別の方向から見た断面図を示している。図7(a)と図8(a)に示すように、第1の透光性基板10には、透明導電膜11が形成される面に予め切欠部15と基板溝部13aが形成されている。基板溝部13aは、溝部13のうち深さ方向奥側を構成する部分となるものであって、第1の透光性基板10の溝部13が形成される位置、すなわち、引き出し電極部12bの形成位置と操作領域2の形成位置との間、及び引き出し電極部12bが各々形成される位置の間に渡るように、形成される。第1の透光性基板10の切欠部15と基板溝部13aは、第1の透光性基板10を射出成形加工により形成する際に形成される成形加工溝である。
切欠部15と基板溝部13aが予め形成された第1の透光性基板10に対し、透明導電膜11を有する導電膜シート50が載置される。導電膜シート50は、第1の透光性基板10に対向する側から順に、接合層16と透明導電膜11及び剥離層51を積層してなるものであり、剥離層51は透明導電膜11から剥離自在となっている。接合層16は、加熱並びに紫外線照射により硬化する接着材からなっている。
図7(a)及び図8(a)に示すように、第1の透光性基板10に導電膜シート50を載置した状態で、加圧ローラー55により導電膜シート50を走査状に加圧する。加圧ローラー55は、加圧と共に加熱も行い、接合層16を第1の透光性基板10に密着接合させる。また、第1の透光性基板10は硬質性の樹脂材からなることにより、加圧ローラー55による加圧によって、導電膜シート50のうち接合層16と透明導電膜11が、切欠部15の縁部と基板溝部13aの縁部でそれぞれ切断される。すなわち、接合層16と透明導電膜11には、切欠部15及び基板溝部13aの形状に沿った切り込みが形成されることとなる。
加圧ローラー55により第1の透光性基板10の全域を加圧及び加熱したら、導電膜シート50の剥離層51を透明導電膜11から剥離させる。剥離層51の剥離に伴って、加圧ローラー55の加圧によって形成された接合層16と透明導電膜11の切り込みにより、切欠部15より外側の領域と基板溝部13aが形成された領域の接合層16と透明導電膜11が、剥離層51と共に剥離する。これによって、第1の透光性基板10上に透明導電膜11が露出し、透明導電膜11と接合層16が所定領域に形成されると共に、透明導電膜11と接合層16に基板溝部13aと連続する膜溝部13bが形成され、これらによって溝部13及び第2溝部14が形成される。
実際の製造工程においては、第1の透光性基板10を図7のY方向に多数配置し、導電膜シート50はY方向に長尺のものを用意して、複数の第1の透光性基板10を覆うようにし、加圧ローラー55により順次加圧及び加熱していくことで、一工程で多数の第1の透光性基板10に対し、透明導電膜11を形成することができる。
第1の透光性基板10に透明導電膜11が形成されたら、第1の透光性基板10の透明導電膜11が形成された面に対して紫外線を照射する。紫外線は、透明導電膜11を介して接合層16に照射され、接合層16を構成する接着材が、強固に第1の透光性基板10に対して接合される。その後、第1の透光性基板10に電極部12a等を形成し、さらに第2の透光性基板20と絶縁層40を介して一体化することにより、座標入力装置が形成される。
このように、第1の透光性基板10に予め所定の基板溝部13aを形成しておき、導電膜シート50を加圧することにより、透明導電膜11と接合層16を基板溝部13aの縁部で切断し、剥離層51の剥離と共に透明導電膜11と接合層16の基板溝部13aを覆う領域を除去するようにしたので、透明導電膜11の形成と同時に溝部13を形成でき、切り溝を形成する工程を設ける必要がないので、製造工程を簡易化することができる。また、溝部13の位置は基板溝部13aの形成位置により定まるので、別工程で切り溝を形成する場合のように、形成位置の誤差を生じることがなく、電極部12aの絶縁を確実になすことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。例えば、引き出し電極部12bの形状は、本実施形態のものには限られない。本実施形態では、一対の電極部12a、12aが、図4のY方向中央位置で近接対向するように伸びているが、いずれか一方の電極12a側に寄っていてもよいし、また一方の電極12aから伸びる引き出し電極部12bは、電極12aの端部からX方向にのみ伸び、他方の電極12aから伸びる引き出し電極部12bは、電極12aの端部から一方の電極12aの近傍までY方向に伸びていてもよい。いずれにおいても、引き出し電極部12bのうち操作領域2の側部にかかる部分と操作領域2との間には、溝部13が形成され、また互いに近接対向する引き出し電極部12b間にも溝部13が形成される。
1 座標入力装置
1a 入力部
2 操作領域
10 第1の透光性基板
11 透明導電膜
12a 電極部
12b 引き出し電極部
12c 接続部
13 溝部
13a 基板溝部
13b 膜溝部
14 第2溝部
15 切欠部
16 接合層
20 第2の透光性基板
21 透明導電膜
22a 電極部
23 加飾印刷層
24 透明加厚層
25 被覆膜
30 フレキシブルケーブル
31 接続電極
40 絶縁層
50 導電膜シート
51 剥離層
55 加圧ローラー

Claims (5)

  1. 硬質性を有する第1の透光性基板と、一方の面が操作面側とされ可撓性を有する第2の透光性基板とが、絶縁層を介して対向配置され、各透光性基板の内面側に透明導電膜と電極とが形成された座標入力装置において、
    前記第1の透光性基板には、互いに対向する一対の電極が前記透明導電膜上に第1の方向に沿って配置され、前記第2の透光性基板には、互いに対向する一対の電極が前記透明導電膜上に前記第1の方向と直交する第2の方向に沿って配置され、前記第1の透光性基板の一対の電極と前記第2の透光性基板の一対の電極とに囲まれた領域が操作領域とされ、
    前記第1の透光性基板に配置される一対の電極からは、それぞれ前記透明導電膜の外側まで引き出し電極部が引き出され、前記透明導電膜には、前記引き出し電極部と操作領域の間及び前記引き出し電極部間に前記第1の透光性基板に形成された凹状の成形加工溝に沿った溝部が形成されることを特徴とする座標入力装置。
  2. 前記第1の透光性基板は、前記透明導電膜が形成される面の前記第1の方向に沿って伸びる両端部の全長に渡る切欠部を有することを特徴とする請求項1記載の座標入力装置。
  3. 前記第1の透光性基板と透明導電膜には、前記操作領域の端部であって前記引き出し電極部が形成される側と反対側に凹状の第2溝部が形成されることを特徴とする請求項1または2記載の座標入力装置。
  4. 硬質性を有する第1の透光性基板と、一方の面が操作面側とされ可撓性を有する第2の透光性基板とが、絶縁層を介して対向配置され、各透光性基板の内面側に透明導電膜と電極とが形成され、前記第1の透光性基板には、互いに対向する一対の電極が前記透明導電膜上に第1の方向に沿って配置され、前記第2の透光性基板には、互いに直交する一対の電極が前記透明導電膜上に前記第1の方向と直交する第2の方向に沿って配置され、前記第1の透光性基板の一対の電極と前記第2の透光性基板の一対の電極とに囲まれた領域が操作領域とされる座標入力装置の製造方法において、
    前記第1の透光性基板には、該第1の透光性基板に配置される一対の電極からそれぞれ前記透明導電膜の外側まで引き出される引き出し電極部の形成位置と前記操作領域が形成される位置との間及び前記引き出し電極部が各々形成される位置の間に凹状の基板溝部が形成され、
    前記透明導電膜と、該透明導電膜と前記第1の透光性基板を接着させる接合層と、前記透明導電膜を覆うように設けられる剥離層とからなる導電膜シートを前記第1の透光性基板上に配置し、前記導電膜シートを走査状に加圧及び加熱して前記透明導電膜と接合層を前記基板溝部の縁に沿って切断すると共に、前記基板溝部に対向する領域を前記剥離層と共に剥離させることで、前記第1の透光性基板の基板溝部と連続する膜溝部を有する前記透明導電膜を形成する工程を有することを特徴とする座標入力装置の製造方法。
  5. 前記第1の透光性基板には、前記透明導電膜が形成される面の前記第1の方向に沿って伸びる両端部の全長に渡って切欠部が形成され、前記導電膜シートが走査状に加圧及び加熱される際に、前記透明導電膜と接合層は前記切欠部の縁に沿って切断されることを特徴とする請求項4記載の座標入力装置の製造方法。
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