JP2011191057A - うつ病予備群の判定方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】支障なく日常生活や社会生活を送っており、抑うつ状態にあるという自覚がないが、うつ病に罹患する可能性が高いヒトと健常なヒトを容易に区別する方法を提供すること。
【解決手段】血清等の試料中のクレアチンキナーゼ−Mを、抗クレアチンキナーゼ−MMモノクローナル抗体を用いて、例えばサンドイッチELISAにより測定し、この測定値を予め設定された基準値と比較して、被検者のクレアチンキナーゼ−M血清濃度が低い場合に、被検者がうつ病予備群(CES−Dスケールによるスコアが17以上)に該当すると評価する。また、上記サンドイッチELISAによる測定値が一定レベル以下、例えば4ppm、好ましくは3ppm以下であれば、うつ病予備群に該当すると評価する。
【選択図】なし
【解決手段】血清等の試料中のクレアチンキナーゼ−Mを、抗クレアチンキナーゼ−MMモノクローナル抗体を用いて、例えばサンドイッチELISAにより測定し、この測定値を予め設定された基準値と比較して、被検者のクレアチンキナーゼ−M血清濃度が低い場合に、被検者がうつ病予備群(CES−Dスケールによるスコアが17以上)に該当すると評価する。また、上記サンドイッチELISAによる測定値が一定レベル以下、例えば4ppm、好ましくは3ppm以下であれば、うつ病予備群に該当すると評価する。
【選択図】なし
Description
本発明は、クレアチンキナーゼ−M(筋型)を標的としたCES−Dスケールによる評価に基づくうつ病予備群を判定する方法に関する。
厚生労働省の調査によると、普段の生活でストレスを感じている人は、男性で76.9%、女性で84.2%にも上る(非特許文献1参照)。一般的にストレスの要因としては、物理的(寒冷、放射線、騒音等)、化学的(薬物、ビタミン不足、O2欠乏等)、生物的(細菌感染等)要因以外に、環境やライフサイクルの変化、仕事・家庭の問題や複雑な人間関係などを挙げることができる。ストレスは様々な病気の原因ともなり、例えば、ストレス性潰瘍、疲労、生活習慣病、うつなど日常生活における精神的ストレスが一因となって発症したと考えられる疾患の罹患率の上昇は、大きな社会問題となっている。なかでも、主要な精神疾患の1つであるうつ病の罹患率は国民の4〜5%に達するとの報告もあり、罹患しても治療が行われない場合は自殺に至ることもあるといわれている。したがって、うつ病の発症を未然に防ぐための研究は、医療分野における最重要課題の1つとされている。
うつ病の診断については、精神科医の問診等により、面接者が口頭で判定を行うハミルトン(Hamilton)式うつ病評価尺度(HRSD)(例えば、非特許文献2参照)や、自己記入式のSDSうつ性自己評価尺度(例えば、非特許文献3参照)が、臨床的に用いられているが、ハミルトン式うつ病評価尺度は、うつ状態にある者に対し重症度を判定するために用いられ、SDSは、うつ病群と正常群との間に、得点範囲のオーバーラップがないという特徴がある(例えば、非特許文献3参照)。また、ファジイ推論及び/又は他変数分析に基づいた言葉情報を利用したうつ病の診断方法(例えば、特許文献1参照)等も提案されている。
また、特定のDNA等を用いたうつ病の診断薬(例えば、特許文献2参照)や、特定のアミノ酸配列を有するGタンパク質共役型レセプタータンパク質等に対する抗体を用いたうつ病の診断薬(例えば、特許文献3参照)や、被検者の末梢血由来のメッセンジャーRNAを用いた遺伝子発現解析結果に基づいて、該被検者のうつ病に対する罹患の有無を判断し、次いで、うつ病に罹患していると判断された被検者について、そのうつ病のタイプを同定し、該タイプ別にうつ病の病態を評価することを特徴とする、うつ病の評価方法(例えば、特許文献4参照)や、血液又は唾液中に存在するテストステロン及びコルチゾールの量に基づき男性の更年期又はうつ病を鑑別する方法(例えば特許文献5参照)などが、うつ病の生化学的診断・評価法として提案されているが、実用的には採用されていないといえる。
一方、クレアチンキナーゼ(EC2.7.3.2)は、筋肉組織中に多く存在する二量体の酵素であり、クレアチンとATP及びクレアチンリン酸とADPの間の反応における触媒の役割を果たし、例えば筋肉では、クレアチンリン酸のリン酸結合に蓄えられているエネルギーが筋収縮により放出されることにより、ATPがADPとPiに分解される。次に、ローマン(Lohman)反応により、ホスホクレアチンとADPからATPを産生する反応を触媒する。クレアチンキナーゼのB型(脳型)とM型(筋型)の2種類のサブユニットの組合せにより構成されるクレアチンキナーゼアイソザイムとしては、クレアチンキナーゼ−MM(筋肉型)、クレアチンキナーゼ−BB(脳型)、クレアチンキナーゼ−MB(ハイブリット型)の3つのアイソザイムがあるとされ、クレアチンキナーゼ−MMは筋肉に、クレアチンキナーゼ−BBは脳に、クレアチンキナーゼ−MBは心筋に多く含まれる。脳、骨格筋・心筋等が障害を受けた際にかかる原因部位に存在するクレアチンキナーゼが血液中へ流出することが知られており、クレアチンキナーゼ−BBは、解離性大動脈瘤などの血管障害性疾患の検出及び診断(例えば、特許文献6参照)に、クレアチンキナーゼ−MBは不安定狭心症と心筋梗塞との間の鑑別診断(例えば、特許文献7参照)に用いることができることが報告されており、クレアチンキナーゼ−MMは主に激しい運動などの筋肉疲労により血中に漏洩し高値を示すことが知られている。健常人における血液中のクレアチンキナーゼは、そのほとんどが筋肉由来のMM型で、脳由来のBB型は認められず、心筋由来のMB型は心筋梗塞の場合に限り、血液中の存在量が上昇する。よって、健常人の血清中のクレアチンキナーゼの活性はそのほとんどがMM型によるものである。
うつ病患者について実施された研究で、血清中における全クレアチンキナーゼの酵素活性が、非精神病性大うつ病患者においては高値を示し、精神病性の大うつ病患者においては低値を示すとの興味深い結果が報告された(例えば、非特許文献4参照)。また、この研究では、精神科医が問診によりうつ状態の重症度を判定するハミルトン(Hamilton)式うつ病評価尺度(HRSD)のスコアが上昇して重症度が上昇するに伴い、非精神病性大うつ病患者における血清中の全クレアチンキナーゼ活性が低下することが示された。したがって、クレアチンキナーゼの活性がうつ病の種類やその程度により変化しうることが示唆されたが、かかるうつ病患者のみを対象とした研究では、健常人の正常対照群を設けていない為、クレアチンキナーゼの活性測定から正常対照群とうつ病患者群を選別できるか否かは不明である。また、現在までに、うつ病及びその予備群を客観的かつ的確に診断できる手法は報告されていない。
その他、本発明者らは、非ヒト哺乳動物に、ストレスを負荷する前後又は同時に、被検物質を投与し、アポリポタンパク質E、アポリポタンパク質A-IV、ハプトグロビン、及びビタミンD結合タンパク質プリカーサーのうちのいずれか1種以上を検出し、被検物質を投与しない場合と比較・評価することを特徴とするストレス抑制物質又はストレス増強物質のスクリーニング方法(例えば、特許文献8参照)や、非ヒト哺乳動物に、ストレスを負荷する前後又は同時に、被検物質を投与し、該被検物質を投与した非ヒト哺乳動物の血清からクレアチンキナーゼアイソザイム(CK−MM)又はクレアチンキナーゼアイソザイム(CK−MM)に特異的に結合する抗体を検出し、被検物質を投与しない場合と比較・評価することを特徴とするストレス抑制物質又はストレス増強物質のスクリーニング方法(例えば、特許文献9参照)を提案している。
うつ病の治療を困難にしている原因の一つは、うつ病に罹患していたとしても、初期症状の場合、本人にその自覚がないままにうつ病が進行してしまうことである。したがって、本発明の課題は、支障なく日常生活や社会生活を送っており、抑うつ状態にあるという自覚がないが、うつ病に罹患する可能性が高いヒトと健常なヒトを容易に区別する方法を提供することにある。
本発明者らは、日常生活や社会生活において支障がない健常な女性を被検者として、一般人におけるうつ病を発見することを目的として開発された手法である、うつ状態自己評価尺度(CES−Dスケール)による判定を行ったところ、日常生活や社会生活において支障がない被検者間においても、CES−Dスケールによる評価により抑うつの程度が高度であり、潜在的な抑うつ状態にあると判定される被検者群と、CES−Dスケールによる評価により抑うつの程度が低度〜中度であり、健常な被検者群とを、明確に区別することができるという知見を得ていた。今回、被検者の血清中のアポリポタンパク質A−IV、アポリポタンパク質E、ハプトグロビン、ビタミンD結合タンパク質プリカーサー、及びクレアチンキナーゼ−Mの量をサンドイッチELISAで測定したところ、CES−Dスケールによる評価において抑うつの程度が高レベルと判定された被検者群において、血清中のクレアチンキナーゼ−Mの相対量が有意に低いことを見い出した。これに対し、全クレアチンキナーゼ活性とCES−Dスケールによる評価による抑うつ度には有意差は認められなかったことから、全クレアチンキナーゼ活性の測定ではうつ病の前段階の抑うつ状態を判定できないことを確認した。本発明は上記の知見に基づき完成するに至ったものである。
すなわち本発明は、(1)試料中のクレアチンキナーゼ−Mを、抗体を用いて測定することを特徴とするうつ病予備群の判定方法や、(2)うつ病予備群が、CES−Dスケールによるスコアが17以上の被検者であることを特徴とする上記(1)記載のうつ病予備群の判定方法や、ELISAにより測定することを特徴とする上記(1)又は(2)記載のうつ病予備群の判定方法に関する。
本発明の判定方法に用いられるクレアチンキナーゼ−Mの血中濃度は、うつ病の前段階の抑うつ状態である場合に低下するため、被検者がうつ病予備群であるか否かを判定することができ、うつ病の早期発見や治療が生化学的バイオマーカーを用いた物質レベルで可能となる。このように、精神的なストレス社会といわれる現代社会において、こころの病を物質レベルで判定できる本手法はうつ状態を客観的に判定でき、今後、ストレス社会の緩和のために大きく貢献することが期待される。
本発明のうつ病予備群の判定方法としては、試料中のクレアチンキナーゼ−Mを、抗体を用いて測定する方法であれば特に制限されず、ここでクレアチンキナーゼ−Mは、クレアチンキナーゼのアイソザイムであるクレアチンキナーゼ−MM(筋肉型)とクレアチンキナーゼ−MB(ハイブリット型)を構成するクレアチンキナーゼM型(筋型)サブユニットを意味する。本発明の判定方法におけるうつ病予備群としては、うつ病を罹患する可能性のある抑うつ状態に陥っているヒトを挙げることができ、例えば、うつ病と診断されてはいないが、うつ病の前段階の抑うつ状態に陥っているヒトや、日常生活や社会生活において支障があると感じることはないが、潜在的に抑うつ状態に陥っており、うつ病に罹患する可能性が通常よりも高いヒトや、実際に初期のうつ病に罹患しているヒト等を挙げることができる。さらには、予備群でさえ検出できるので、うつ病診断にも利用できる可能性が十分にあるといえる。
上記うつ病とは、様々な定義の方法が試みられているが、例えば、悲しみの程度がその出来事とは不釣り合いに強く、長期にわたり持続する場合であって、日常生活や社会生活において支障が生じている場合をいう。一般的なうつ病の症状としては、睡眠障害の状態や、食欲不振の状態や、内にこもってほとんど口をきかず、食べなくなり、ほとんど眠らなくなるような医学的には植物症状と呼ばれる状態や、動きが鈍くなって自発的な行動を一切しなくなる状態や、強い罪悪感や自己否定の考えにとらわれ、ものごとに集中できなくなる状態など多岐にわたり(例えば、最新メルクマニュアル医学百科家庭版参照)、その症状により、例えば、非精神病性うつ病(nonpsychotic depression)、精神病性うつ病(psychotic depression)、躁うつ病(bipolar depressed)、統合失調性うつ病(schizoaffective depression)に分類される場合もある。
本発明のうつ病予備群の判定方法における、抗体を用いてクレアチンキナーゼ−Mを測定する方法としては、クレアチンキナーゼ−Mを抗原と抗体の結合反応を利用した免疫学的測定法により測定する方法であれば特に制限されず、例えば、標識物質により標識した抗クレアチンキナーゼ−M抗体を用いた、イムノクロマト法、ELISA等の免疫学的測定法を挙げることができ、具体的には、不溶性担体に結合した抗クレアチンキナーゼ−Mモノクローナル抗体(第一抗体)に被検者の血清中のクレアチンキナーゼ−Mを捕捉させた後に、不溶性担体に結合したモノクローナル抗体と同じエピトープ又は異なるエピトープを認識する標識モノクローナル抗体(第二抗体)を用いるサンドイッチELISAや、不溶性担体に結合した抗クレアチンキナーゼ−Mモノクローナル抗体に試料中のクレアチンキナーゼ−Mを標識化抗原の存在下で反応させる競合法などの公知の免疫測定法を利用することができるが、高感度であるという点でサンドイッチELISAが好ましい。上記サンドイッチELISAにおいて、第一抗体と同一のエピトープを認識する第二抗体を用いて測定すると、クレアチンキナーゼ−MMのみが対象となり、第一抗体と異なるエピトープを認識する第二抗体を用いて測定すると、クレアチンキナーゼ−MMとクレアチンキナーゼ−MBとが対象となるが、いずれにしても血清中のクレアチンキナーゼ活性はそのほとんどがMM型によるものであることから、実質的にクレアチンキナーゼ−MMを測定していることになる。また、上記標識物質としては、アルカリフォスファターゼ、HRP等の酵素、抗体のFc領域、GFP等の蛍光物質などを具体的に例示することができる。
本発明に使用するクレアチンキナーゼ−Mに特異的に結合する抗体としては、クレアチンキナーゼ−BBを認識せず、クレアチンキナーゼ−Mを特異的に認識する抗体であれば特に制限されるものではなく、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、キメラ抗体、一本鎖抗体、ヒト化抗体等の免疫特異的な抗体を具体的に挙げることができ、これらは上記クレアチンキナーゼ−MMを抗原として用いて常法により作製することができるが、その中でもモノクローナル抗体がその特異性の点で好ましい。
上記クレアチンキナーゼ−Mに対する抗体の調製方法としては、慣用のプロトコールを用いて、動物(好ましくはヒト以外)にクレアチンキナーゼ−MM若しくはエピトープを含む断片、又は該タンパク質を膜表面に発現した細胞を投与することにより産生させる方法を挙げることができ、例えばモノクローナル抗体の調製においては、連続細胞系の培養物により産生される抗体をもたらす、ハイブリドーマ法(Nature 256, 495-497, 1975)、トリオーマ法、ヒトB細胞ハイブリドーマ法(Immunology Today 4, 72, 1983)及びEBV−ハイブリドーマ法(Monoclonal Antibodies and Cancer Therapy, pp.77-96, Alan R.Liss, Inc., 1985)など任意の方法を用いることができる。
本発明のうつ病予備群の判定方法に用いられる試料としては、血液、血清、血漿、唾液、涙液、鼻汁、尿等の体液を挙げることができるが、血清、血漿が好ましい。血清を試料として用いる場合は、例えば、被検者の上腕静脈よりそれぞれ採血を行い、得られた血液を4℃にて一晩静置した後、遠心分離し、その上清を血清として−80℃にて保管後、固相化抗体として抗クレアチンキナーゼ−Mモノクローナル第一抗体をELISAプレートに入れ一晩4℃で保存、固相化させ、PBSTで洗浄し、1%BSAでブロッキング後、被検者の血清を必要に応じて希釈し、固相化した抗クレアチンキナーゼ−Mモノクローナル抗体と反応させ、PBST洗浄後、ビオチン標識抗体として抗クレアチンキナーゼ−Mモノクローナル第二抗体を用いて発色させプレートリーダーにて吸収度を測定し、別途用意したコントロールに基き作成したスタンダードグラフにより血清中のクレアチンキナーゼ−Mの量を算出する方法を挙げることができる。
クレアチンキナーゼ−Mの測定後においてうつ病予備群かどうか判定するには、測定値を予め設定された基準値と比較して、被検者のクレアチンキナーゼ−M血清濃度が低い場合に、被検者がうつ病予備群に該当すると評価することができる。さらに、精神科医の問診等において、面接者が口頭で行ううつ病評価や、自己記入式のうつ病評価等、臨床的に用いられているうつ病診断手法において、抑うつの程度が低度であると判定された被検者と比較した場合に、被検者のクレアチンキナーゼ−M血清濃度が有意に低い場合に、被検者がうつ病予備群に該当するとして評価することもできる。上記臨床的に用いられているうつ病診断手法としては、具体的には、臨床において広く用いられており、うつ病診断手法として信頼性の高い、うつ状態自己評価尺度(The Center for Epidemiologic Studies Depression Scale)(「CES−Dスケール」ともいう)(原版NIMH米国国立精神保健研究所、Locka et al. 日本語版島悟著、千葉テストセンター発行)による判定方法を例示することができる。かかる方法においては、抑うつの程度は、例えば、CES−Dスケールによるスコアが、11未満である場合は抑うつの程度が低度、11〜16である場合は抑うつの程度が中度、17以上である場合は抑うつの程度が高度と判定することが、統計的にうつ病との相関関係が高いと考えられている。また、かかる方法を本発明のうつ病予備群の判定方法と並行して用いることにより、例えば、CES−Dスケールによる判定では、抑うつの程度が低度と診断されたが、クレアチンキナーゼ−M血清濃度が基準濃度以下である被検者について、さらなるうつ病診断に関する検査を行う機会を与えるものであるという点で有用である。CES−Dスケールによる判定は、主観的検査であり、誤って答えることも可能であり、理解が不十分で解答があいまいである可能性もあるからである(上記同書参照)。
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明の技術的範囲はこれらの例示に限定されるものではない。なお、以下の実験における被検者は、2つの老人介護施設で介護に携われる女性職員を対象とし、試験開始前に試験内容及び方法などについて十分な説明を行い、同意を得てから実施されたものである。
CES−D判定と、うつ病の前段階の抑うつ状態(うつ病予備群)を検出するための各種候補バイオマーカーとの関係を評価するための試験を行った。
[対象者]
被検者は、女性の看護士及び介護師94名であった。被検者については日常生活や社会生活において支障がないことを確認し、また、血液検査により、被検者の平均値が基準値内であることを確認した(表1参照)。
被検者は、女性の看護士及び介護師94名であった。被検者については日常生活や社会生活において支障がないことを確認し、また、血液検査により、被検者の平均値が基準値内であることを確認した(表1参照)。
[CES−Dスケールによる判定による調査]
被検者は、臨床において広く用いられているうつ病診断手法として信頼性の高いCES−Dスケールによる判定(The Center for Epidemiologic Studies Depression Scale)抑うつ状態自己評価尺度(原版NIMH米国国立精神保健研究所Locka et al. 日本語版島悟著、千葉テストセンター発行)により各個人のCES−Dスケールによるスコアを算出した。その詳細を図1に示す。統計的に相関が高いと考えられている、CES−Dスケールによるスコアが11未満である場合は抑うつの程度が低度、11〜16である場合は抑うつの程度が中度、17以上である場合は抑うつの程度が高度と判定する方法を用いた。この場合、抑うつの程度が、低度であった者は26名、中度であった者は39名、高度であった者は29名であった(図1参照)。
被検者は、臨床において広く用いられているうつ病診断手法として信頼性の高いCES−Dスケールによる判定(The Center for Epidemiologic Studies Depression Scale)抑うつ状態自己評価尺度(原版NIMH米国国立精神保健研究所Locka et al. 日本語版島悟著、千葉テストセンター発行)により各個人のCES−Dスケールによるスコアを算出した。その詳細を図1に示す。統計的に相関が高いと考えられている、CES−Dスケールによるスコアが11未満である場合は抑うつの程度が低度、11〜16である場合は抑うつの程度が中度、17以上である場合は抑うつの程度が高度と判定する方法を用いた。この場合、抑うつの程度が、低度であった者は26名、中度であった者は39名、高度であった者は29名であった(図1参照)。
[採血]
被検者の上腕静脈より常法に従い採血し、その上清を血清として血糖値等計12項目について生化学検査を行い94名の平均値が基準値内であることを確認した。結果を表1に示す。
被検者の上腕静脈より常法に従い採血し、その上清を血清として血糖値等計12項目について生化学検査を行い94名の平均値が基準値内であることを確認した。結果を表1に示す。
(サンドイッチELISAによるうつ病の前段階の抑うつ状態を検出するための各種候補バイオマーカーの検出)
[クレアチンキナーゼ−Mの測定]
固相化抗体として抗クレアチンキナーゼ−MMモノクローナル抗体CR3014M1(フナコシ社製)を、ビオチン標識抗体として抗クレアチンキナーゼ−MMモノクローナル抗体CR3014M3(フナコシ社製)を用いたサンドイッチELISAにより、各被検者の血清中クレアチンキナーゼ−Mの量を測定した。結果を図2に示す。また、用いた標準曲線の一例を図3に示す。
[クレアチンキナーゼ−Mの測定]
固相化抗体として抗クレアチンキナーゼ−MMモノクローナル抗体CR3014M1(フナコシ社製)を、ビオチン標識抗体として抗クレアチンキナーゼ−MMモノクローナル抗体CR3014M3(フナコシ社製)を用いたサンドイッチELISAにより、各被検者の血清中クレアチンキナーゼ−Mの量を測定した。結果を図2に示す。また、用いた標準曲線の一例を図3に示す。
また、全クレアチンキナーゼ(CK)活性を、文献(日本臨床化学会;ヒト血清中酵素活性測定の勧告法、臨床化学、19、184−207、1990)記載の酵素活性法を参考にして、関東化学株式会社で販売している「シカリキッド CK」を用いて日立 LABOSPECT008により分析した。このNADPHの増加速度を分光学的に測定することにより、それに直接比例する検体中のCK活性値を求める方法は、1)JSCC標準化対応法。検量線ERM(トレースキャリブ)で検量することにより、JCCLS-SOP法による測定値に一致する。トレースキャリブは、日本・常用控訴標準物質を基準とし、値付けを行っている;2)ダブルカイネティックモードで測定することにより、溶血の影響が回避できる;3)長時間にわたり、データが安定;という特徴を有する。結果を図4に示す。
[アポリポタンパク質A−IVの測定]
固相化抗体に抗アポリポタンパク質A−IV(A4−18A3)BML001(フナコシ社製)を、ビオチン標識抗体に抗アポリポタンパク質A−IV(A4−11G12)BML003(フナコシ社製)を用いたサンドイッチELISAにより、各被検者の血清中のアポリポタンパク質A−IVの量を測定した。結果を図5Aに示す。
固相化抗体に抗アポリポタンパク質A−IV(A4−18A3)BML001(フナコシ社製)を、ビオチン標識抗体に抗アポリポタンパク質A−IV(A4−11G12)BML003(フナコシ社製)を用いたサンドイッチELISAにより、各被検者の血清中のアポリポタンパク質A−IVの量を測定した。結果を図5Aに示す。
[アポリポタンパク質Eの測定]
固相化抗体として抗アポリポタンパク質E(E−7C8)BML010(フナコシ社製)を、ビオチン標識抗体として抗アポリポタンパク質E(E−3D2)BML012(フナコシ)を用いたサンドイッチELISAにより、各被検者の血清中アポリポタンパク質Eの量を測定した。結果を図5Bに示す。
固相化抗体として抗アポリポタンパク質E(E−7C8)BML010(フナコシ社製)を、ビオチン標識抗体として抗アポリポタンパク質E(E−3D2)BML012(フナコシ)を用いたサンドイッチELISAにより、各被検者の血清中アポリポタンパク質Eの量を測定した。結果を図5Bに示す。
[ハプトグロビンの検出]
固相化抗体として抗ハプトグロビン(Anti Haptoglobin MFG101)(コスモバイオ)を、ビオチン標識抗体として抗ハプトグロビン(Anti Haptoglobin MFG102)(コスモバイオ)を用いたサンドイッチELISAにより、各被検者の血清中抗ハプトグロビンの量を測定した。結果を図5Cに示す。
固相化抗体として抗ハプトグロビン(Anti Haptoglobin MFG101)(コスモバイオ)を、ビオチン標識抗体として抗ハプトグロビン(Anti Haptoglobin MFG102)(コスモバイオ)を用いたサンドイッチELISAにより、各被検者の血清中抗ハプトグロビンの量を測定した。結果を図5Cに示す。
[ビタミンD結合タンパク質プリカーサーの検出]
Vitamin D Binding Protein,Human,ELISA KitKIT034(コスモバイオ)を用いて、各被検者の血清中抗ビタミンD結合タンパク質プリカーサーの量を測定した。結果を図5Dに示す。
Vitamin D Binding Protein,Human,ELISA KitKIT034(コスモバイオ)を用いて、各被検者の血清中抗ビタミンD結合タンパク質プリカーサーの量を測定した。結果を図5Dに示す。
[結果]
図2より明らかなように、CES−Dにおいて抑うつ度が高度と判定された被検者の群におけるクレアチンキナーゼ−Mの平均値は、CES−Dスケールによる判定において抑うつの程度が低度と判定された被検者の群におけるクレアチンキナーゼ−Mの値と比較して有意に低いものであった。このように、抗体を用いたELISAによる血清クレアチンキナーゼ−M量は、抑うつの程度の上昇に伴い減少し、特に高度群では低度群と比べて有意に減少した。これに対して、全クレアチンキナーゼ活性も、抑うつの程度の上昇に伴い減少する傾向がみられ、抑うつの程度が高レベルの群でクレアチンキナーゼ活性の平均値が低い傾向が認められたが、何れの群間にも有意な差は見い出されなかった。(図4参照)。また、表2に示すように、CES−Dスコアを低、中、高の3群に分けた血液検査の結果では、全ての平均値が正常値の範囲内に入っていたことから、CES−Dスコアは身体的な要因から異なったものではないものと考えられた。
図2より明らかなように、CES−Dにおいて抑うつ度が高度と判定された被検者の群におけるクレアチンキナーゼ−Mの平均値は、CES−Dスケールによる判定において抑うつの程度が低度と判定された被検者の群におけるクレアチンキナーゼ−Mの値と比較して有意に低いものであった。このように、抗体を用いたELISAによる血清クレアチンキナーゼ−M量は、抑うつの程度の上昇に伴い減少し、特に高度群では低度群と比べて有意に減少した。これに対して、全クレアチンキナーゼ活性も、抑うつの程度の上昇に伴い減少する傾向がみられ、抑うつの程度が高レベルの群でクレアチンキナーゼ活性の平均値が低い傾向が認められたが、何れの群間にも有意な差は見い出されなかった。(図4参照)。また、表2に示すように、CES−Dスコアを低、中、高の3群に分けた血液検査の結果では、全ての平均値が正常値の範囲内に入っていたことから、CES−Dスコアは身体的な要因から異なったものではないものと考えられた。
また、図5から明らかなように、血清中のアポリポタンパク質A−IV、アポリポタンパク質E、ハプトグロビン、及びビタミンD結合タンパク質プリカーサーの発現量は、CES−Dにおいて抑うつ度が低度〜高度と判定された被検者の群間において有意差が認められなかった。
以上のとおり、全クレアチンキナーゼ活性測定ではなく、抗クレアチンキナーゼ−M抗体を用いる免疫学的手法、例えば、ELISAやイムノクロマト法などの簡便な検査方法により、うつ病予備群を判定できることが明らかとなった。今回の被検者の中にはうつ病患者は認められず、クレアチンキナーゼ−Mの量をELISAで測定することにより、被検者がうつ病の前段階の潜在的な抑うつ状態にあることを判定でき、また、クレアチンキナーゼ−Mが、自覚症状がない初期のうつ病も検出するためのより鋭敏な指標となりうる可能性を有し、従来の臨床に用いられてきたうつ病評価尺度とは異なる、生化学的バイオマーカーとして有効であることを確認した。さらに、クレアチンキナーゼ−Mの有意に低い被検者と、CES−Dスコアが17以上である抑うつ度が高度である被検者との間に強い相関関係があることから、これまで精神科医の問診で判定されていたうつ病診断を客観的に判定することが可能であることが示唆された。
Claims (3)
- 試料中のクレアチンキナーゼ−Mを、抗体を用いて測定することを特徴とするうつ病予備群の判定方法。
- うつ病予備群が、CES−Dスケールによるスコアが17以上の被検者であることを特徴とする請求項1記載のうつ病予備群の判定方法。
- ELISAにより測定することを特徴とする請求項1又は2記載のうつ病予備群の判定方法。
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WO2015174544A1 (ja) * | 2014-05-16 | 2015-11-19 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター | 精神疾患判定マーカー |
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