JP2011186500A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】温度検出器の検知データをより適切に補正することにより、高精度の温度制御を行うことが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】画像形成装置は、熱源によって加熱され、記録シートに現像剤像を定着させるための加熱部材と、前記加熱部材に間隔をおいて配置され、前記加熱部材の温度を検出するための温度検出器と、前記温度検出器で検出した温度から所定の関数により加熱部材の温度を算出し、算出した温度に基づいて熱源を制御する制御装置と、を備える。そして、前記制御装置は、熱源を制御する複数のモードに応じて、関数A〜Dを切り替える(S1,S3,S4)。
【選択図】図3

Description

本発明は、記録シートに現像剤像を定着させる加熱部材の温度を検出するための温度検出器を備えた画像形成装置に関する。
従来より、熱源によって加熱される加熱ローラ(加熱部材)と、加熱ローラの温度を検出するために加熱ローラから離れて配置される非接触サーミスタ(温度検出器)と、非接触サーミスタで検知した温度に基づいて熱源を制御する制御装置とを備えた画像形成装置が知られている(特許文献1参照)。
特開2003−65853号公報
ところで、非接触サーミスタは画像形成装置における各種環境の影響を受けるため、非接触サーミスタの検知データを適宜補正する必要がある。特に、熱源を制御するモードの違いによって、検知データが実際の加熱ローラの温度からずれてしまう場合があった。
そこで、本発明は、温度検出器の検知データをより適切に補正することにより、高精度の温度制御を行うことが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決する本発明は、熱源によって加熱され、記録シートに現像剤像を定着させるための加熱部材と、前記加熱部材に間隔をおいて配置され、前記加熱部材の温度を検出するための温度検出器と、前記温度検出器で検出した温度から所定の関数により加熱部材の温度を算出し、算出した温度に基づいて熱源を制御する制御装置と、を備えた画像形成装置であって、前記制御装置は、熱源を制御する複数のモードに応じて、前記関数を切り替えることを特徴とする。
ここで、「複数のモード」とは、熱源を制御する仕方が異なる複数のモードであり、各モードでは、熱源から発せられる単位時間当たりの熱量が異なる。また、「関数」とは、1次関数や2次以上の関数や指数関数等を示す他、検出した温度と実際の温度とが一対一に対応した換算表(テーブル)なども含む。
本発明によれば、熱源を制御する複数のモードに応じて関数を切り替えるので、各モードにおいて熱源から温度検出器に伝達される単位時間当たりの熱量が異なっても、温度検出器で検出した温度を適切に補正して、高精度の温度制御を行うことができる。
本発明によれば、熱源を制御する複数のモードに応じて関数を切り替えるので、温度検出器で検出した温度を適切に補正して、高精度の温度制御を行うことができる。
<レーザプリンタの全体構成>
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図面において、図1は、本発明の一実施形態に係るレーザプリンタを示す側断面図である。
図1に示すように、画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1は、装置本体2内に記録シートの一例としての用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
フィーダ部4は、装置本体2内の底部に着脱可能に装着される給紙トレイ6と、給紙トレイ6から用紙3を画像形成部5へ搬送する用紙供給機構7を主に備えている。フィーダ部4では、給紙トレイ6内の用紙3が、用紙供給機構7によって一枚ずつ分離されて画像形成部5に供給される。
画像形成部5は、スキャナ部16、プロセスカートリッジ17、定着装置18などを備えている。
スキャナ部16は、装置本体2内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示せず。)、回転駆動されるポリゴンミラー19、レンズ20,21、反射鏡22,23,24などを備えている。そして、スキャナ部16では、レーザビームが図の鎖線で示す経路を通って、プロセスカートリッジ17の感光ドラム27の表面上に高速走査にて照射される。
プロセスカートリッジ17は、スキャナ部16の下方に配設され、装置本体2に対して着脱自在に装着される構造となっている。そして、このプロセスカートリッジ17は、公知の感光ドラム27、帯電器29、転写ローラ30、現像ローラ31、層厚規制ブレード32、供給ローラ33およびトナーホッパ34などを備えて構成されている。
このプロセスカートリッジ17では、帯電器29で帯電された感光ドラム27の表面が、スキャナ部16からのレーザビームで露光されることで、感光ドラム27上に静電潜像が形成される。この静電潜像に、トナーホッパ34内のトナーが供給ローラ33や現像ローラ31を介して供給されることで、感光ドラム27上にトナー像(現像剤像)が形成される。その後、感光ドラム27と転写ローラ30との間で用紙3が搬送される際に、感光ドラム27上のトナー像が、転写ローラ30に引き寄せられて用紙3に転写される。
<定着装置の構成>
定着装置18は、熱源の一例としてのハロゲンヒータHHと、加熱部材の一例としての加熱ローラ41と、加圧ローラ42と、加熱ローラ41の温度を検出する温度検出器の一例としてのサーミスタTHとを備えている。
ハロゲンヒータHHは、円筒状の加熱ローラ41内に配設されており、加熱ローラ41を内側から加熱している。そして、このハロゲンヒータHHは、後で詳述する制御装置100によって適宜制御されている。
加熱ローラ41は、略円筒状に形成される金属製の部材であり、装置本体2に回転可能に支持されている。そして、この加熱ローラ41は、制御装置100からの制御信号で駆動する図示せぬ駆動装置から駆動力を受けることで回転するようになっている。なお、この加熱ローラ41としては、例えば、アルミの円筒部材の表面をテフロン(登録商標:PTFE)コーティングしたものを採用することができる。
加圧ローラ42は、図示せぬバネによって加熱ローラ41に押圧されており、回転する加熱ローラ41と接触して従動回転するようになっている。なお、この加圧ローラ42としては、例えば、芯金の周囲にウレタンゴムを設け、このウレタンゴムの表面をテフロン(登録商標:PTFE)チューブで覆ったものを採用することができる。
サーミスタTHは、加熱ローラ41の温度を検出するためのものであり、加熱ローラ41に対して所定の間隔をおいて配置されている。そして、このサーミスタTHで検出した温度は、制御装置100に出力されるようになっている。
そして、このように構成される定着装置18では、ハロゲンヒータHHによって加熱ローラ41が加熱されることで、用紙3が加熱ローラ41と加圧ローラ42との間を通過する間に用紙3に転写されたトナー像が熱定着される。その後、用紙3は、搬送ローラ43によって、排紙パス44に搬送される。なお、排紙パス44に送られた用紙3は、排紙ローラ45によって排紙トレイ46上に排紙される。
<制御装置>
次に、制御装置100について説明する。参照する図面において、図2は各関数を示すマップであり、図3は制御装置の動作を示すフローチャートであり、図4はウォームアップモードから定着モードに切り換わる際のずれ量、温度およびヒータ出力の関係を示すタイムチャートである。また、図5はウォームアップモードからレディモードに切り換わる際のずれ量、温度およびヒータ出力の関係を示すタイムチャートであり、図6はレディモードから定着モードに切り換わる際のずれ量、温度およびヒータ出力の関係を示すタイムチャートである。
制御装置100は、CPU、ROM、RAM、通信機器などの公知のハードウェアを有しており、主に、サーミスタTHで検出した温度(以下、「検出温度」ともいう。)から所定の関数により加熱ローラ41の温度を算出し、算出した温度(以下、「算出温度」ともいう。)に基づいてハロゲンヒータHHを制御している。そして、この制御装置100は、ハロゲンヒータHHを制御する複数のモードに応じて、関数を切り替えている。
具体的に、制御装置100は、ハロゲンヒータHHからサーミスタTHに向けて発せられる単位時間当たりの熱量(以下、「瞬間熱量」ともいう。)が大きいモードになるほど、加熱ローラ41の温度算出用の関数として傾きの大きな関数を適用するように構成されている。ここで、「傾き」とは、関数が2次以上の連続関数である場合には、変数を同一条件にしたときの微分係数に相当する。
すなわち、例えば関数が
y = x 、 y = 2x
といった2次関数である場合には、変数を同一条件(x=a)としたときの微分係数は、それぞれ、
dy/dx = 2a 、 dy/dx = 4a
となり、「y = 2x」の関数の方が傾きの大きな関数となる。
なお、前述した複数のモードは、本実施形態においては、加熱ローラ41の温度を常に上昇させるウォームアップモードと、加熱ローラ41の温度を用紙3のトナー像を定着させるのに適した定着温度Tf(図4参照)に維持させる定着モードと、加熱ローラ41の温度を定着温度Tfよりも低いレディ温度Tr(図5参照)に維持させるレディモードを採用することとする。
具体的に、ウォームアップモードにおいて、制御装置100は、ハロゲンヒータHHを連続してON状態にすることで加熱ローラ41を迅速に加熱させる(図4参照)。これにより、ウォームアップモードでの瞬間熱量は、本実施形態において最大となっている。
なお、このウォームアップモードでは、最初の期間は加熱ローラ41を回転させず、途中から加熱ローラ41を回転させているため、厳密には加熱ローラ41の回転状態の違い
により瞬間熱量が微妙に異なる。しかし、巨視的に見ると瞬間熱量は略同じであるため、本実施形態ではウォームアップモード中の各時点での瞬間熱量を同じとして扱うこととする。なお、定着モードおよびレディモードでは、加熱ローラ41を常に回転させているため、加熱ローラ41の回転による瞬間熱量への影響はない。
前述したようにウォームアップモードにおいては瞬間熱量が最大となるため、制御装置100は、図2に示す複数の関数A〜Dのうち最も傾きの大きな関数A「y=1.5x−9」を選択する。これにより、迅速に高くなっていく加熱ローラ41の表面温度にサーミスタTH周りの温度が追従しなくても、傾きの大きな関数Aによって、サーミスタTHの検出温度から求める算出温度を加熱ローラ41の表面温度に追従させる(近付ける)ことが可能となっている。
ここで、図2の各関数A〜Dは、実験やシミュレーションなどによって予め求めておけばよい。なお、各関数A〜Dは、図示せぬ記憶装置にマップとして記憶してもよいし、数式データとして記憶してもよい。
また、定着モードにおいて、制御装置100は、ハロゲンヒータHHを断続してON状態にすることで加熱ローラ41を所定の定着温度Tfに維持させる(図4参照)。これにより、定着モードは、ウォームアップモードよりも瞬間熱量が小さいモードとなっている。
そのため、この定着モードにおいて、制御装置100は、図2に示すように、関数Aよりも小さな傾きの関数B「y=1.3x−15」または関数C「y=1.1x+14」を選択する。これにより、ウォームアップモードよりも加熱ローラ41の表面温度にサーミスタTH周りの温度が追従しやすい定着モードでは、傾きの小さな関数B,Cによって、サーミスタTHの検出温度から求めた算出温度を加熱ローラ41の表面温度に追従させる(近付ける)ことが可能となっている。
また、制御装置100は、定着モードにおいて定着する用紙3の厚さが厚いほど加熱ローラ41の回転速度を遅くする制御を実行する。本実施形態においては、用紙3の厚さを2種類とし、制御装置100は、厚さが所定値未満の場合には最大限の回転速度(以下、「全速回転」ともいう。)で加熱ローラ41を回転させ、所定値以上の場合には全速回転の半分の速度(以下、「半速回転」ともいう。)で加熱ローラ41を回転させるものとする。
ここで、加熱ローラ41の回転速度を半速回転にした(遅くした)場合には、加熱ローラ41から用紙3に奪われる熱量が大きくなることで、その分加熱ローラ41がハロゲンヒータHHで加熱されるため、加熱ローラ41からサーミスタTHに向けて発せられる瞬間温度が大きくなる。そのため、制御装置100は、回転速度を前回値よりも遅い回転速度(半速回転)に切り替えた場合には関数を傾きの大きな関数Bに切り替え、回転速度を前回値よりも速い回転速度(全速回転)に切り替えた場合には関数を傾きの小さな関数Cに切り替えている。
さらに、レディモードにおいて、制御装置100は、定着モードよりも長い時間間隔でハロゲンヒータHHを間欠的にON状態にすることで加熱ローラ41を定着温度Tfよりも低いレディ温度Trに維持させる(図6参照)。これにより、レディモードは、定着モードの全速回転時よりも瞬間熱量が大きいモードとなり、かつ、定着モードの半速回転時よりも瞬間熱量が小さいモードとなっている。そのため、このレディモードにおいて、制御装置100は、図2に示すように、関数Bよりも小さい傾きで、かつ、関数Cよりも大きな傾きの関数D「y=1.2x−16」を選択する。
具体的に、制御装置100は、図3に示すフローチャートに従って作動する。図3に示すように、制御装置100は、電源がONされた場合、または、スリープモードにおいて印字ジョブを受けた場合には(スタート)、まず、ウォームアップモードを実行する(S1)。
ステップS1において、制御装置100は、関数Aを選択し、この関数Aに検出温度を代入することで算出温度を算出する。そして、制御装置100は、算出温度が定着温度Tfになるまでウォームアップモードを継続させる(図4参照)。
算出温度が定着温度Tf付近に到達すると、制御装置100は、それまでに印字ジョブを受けたか否かを判断する(S2)。ステップS2において印字ジョブを受けたと判断した場合(Yes)には、制御装置100は、ウォームアップモードから定着モードに切り替える(S3)。
ステップS3においてウォームアップモードから定着モードに切り換えると、制御装置100は、この切り替えを条件として、関数Aを傾きの小さな関数BまたはCに切り替える。なお、この定着モード中においては、制御装置100は、公知の印字制御(感光ドラム27の露光や転写ローラ30への転写バイアスの印加等)も行う。そして、ステップS3の後、制御装置100はステップS2の処理に戻る。
ステップS2においてウォームアップモード中または定着モード中に印字ジョブを受けなかったと判断した場合には(No)、制御装置100は、ウォームアップモードまたは定着モードからレディモードに切り替える(S4)。ステップS4においてウォームアップモードからレディモードに切り替えた場合には、制御装置100は、この切り替えを条件として、関数Aを傾きの小さな関数Dに切り替える。
また、ステップS4において定着モードからレディモードに切り替えた場合には、制御装置100は、この切り替えを条件として、関数BまたはCを傾きの異なる関数Dに切り替える。すなわち、制御装置100は、関数Bの場合には傾きの小さな関数Dに切り替え、関数Cの場合には傾きの大きな関数Dに切り替える。
ステップS4の後、制御装置100は、所定時間の間で印字ジョブを受けたか否かを判断する(S5)。ステップS5において印字ジョブを受けたと判断した場合には(Yes)、制御装置100は、レディモードを定着モードに切り替える(S3)。
そして、このようにレディモードから定着モードに切り換えると、制御装置100は、この切り替えを条件として、関数Dを傾きの異なる関数BまたはCに切り替える。すなわち、制御装置100は、ステップS5で受けた印字ジョブが薄紙を示す場合には関数Dを傾きの小さな関数Cに切り替え、厚紙を示す場合には関数Dを傾きの大きな関数Bに切り替える。
ステップS5において印字ジョブを受けなかったと判断した場合には(No)、制御装置100はレディモードを終了させて、スリープモードに移行して、本制御を終了させる。なお、スリープモードでは、ハロゲンヒータHHをOFFにするとともに、加熱ローラ41の回転を止める。
なお、前述したように関数を切り替えた際には、切り替えたときの前後の算出温度が大きく異なってしまう。そのため、関数を切り替えた場合には、制御装置100は、関数を切り替える直前に算出した直前温度と、関数を切り替えた直後に算出した直後温度との差
に相当するずれ量を、直後温度に加算するとともに、当該ずれ量を時間の経過に応じて徐々にゼロにしていく制御を実行する(図4〜6参照)。
ここで、「差に相当するずれ量」とは、差そのものの値であってもよいし、差よりも少ない値であってもよい。本実施形態においては、差よりも「1℃」だけゼロに近付けた値を、ずれ量として使用する。すなわち、差がプラス値である場合には、差から「1℃」だけ引き、差がマイナス値である場合には、差に「1℃」を足すことで、ずれ量を算出する。なお、ずれ量は、関数の切り替え時に計算を行うことで求めてもよいし、実験やシミュレーション等により予め求めておき、記憶装置に記憶させておいてもよい。
具体的には、図4に示すように、ウォームアップモードから定着モードに切り替える場合において、切り替える時点での検出温度が例えば145℃である場合には、関数A「y=1.5x−9」で算出される直前温度は、約208℃となる。また、関数B「y=1.3x−15」または関数C「y=1.1x+14」で算出される直後温度は、ともに約173℃となる。そのため、この場合、直前温度と直後温度との差が「35℃」となり、差に相当するずれ量が「34℃」となる。
そして、このずれ量を直後温度に加算すると、173℃+34℃=207℃となる。これにより、ウォームアップモードから定着モードに切り換わる時点において、算出温度がマイナス側に極端にオフセットされることが防止される。また、その後は、所定時間毎(例えば100msec毎)にずれ量「34℃」を1℃ずつ減らしていき、その数値を順次算出する算出温度に足し合わせる。
具体的には、例えば100msec後の検出温度が146℃になった場合、100msec後の算出温度は、約174℃(関数Bまたは関数Cで算出した温度)+33℃(ずれ量)=約207℃となる。また、例えば200msec後の検出温度が147℃になった場合、200msec後の算出温度は、約176℃+32℃=約208℃となる。
すなわち、ウォームアップモードから定着モードに切り替える場合には、検出温度が徐々に上がっていくのに対して、モードの切り替え時に設定したずれ量を徐々に減らしていくので、算出温度を定着温度Tf付近に維持することが可能となっている。
同様に、図5に示すように、ウォームアップモードからレディモードに切り替える場合において、切り替える時点での検出温度が例えば145℃である場合には、関数A「y=1.5x−9」で算出される直前温度は、約208℃となる。また、関数D「y=1.2x−16」で算出される直後温度は、約158℃となる。そのため、この場合、直前温度と直後温度との差が「50℃」となり、差に相当するずれ量が「49℃」となる。
そして、このずれ量を直後温度に加算すると、158℃+49℃=207℃となる。これにより、ウォームアップモードからレディモードに切り換わる時点において、算出温度がマイナス側に極端にオフセットされることが防止される。また、その後は、所定時間毎(例えば100msec毎)にずれ量「49℃」を1℃ずつ減らしていき、その数値を順次算出する算出温度に足し合わせる。
具体的には、例えば100msec,200msec後の検出温度が145℃のままである場合、100msec後の算出温度は、約158℃+48℃=約206℃となり、200msec後の算出温度は、約158℃+47℃=約205℃となる。また、例えば300msec,400msec後の検出温度が146℃になった場合、300msec後の算出温度は、約159+46℃=約205℃となり、400msec後の算出温度は、約159℃+45℃=約204℃となる。
すなわち、ウォームアップモードからレディモードに切り換わる場合には、検出温度が緩やかに上がっていくのに対して、それよりも大きな幅でずれ量を徐々に減らしていくので、算出温度を、定着温度Tfからレディ温度Trに徐々に変化させていくことが可能となっている。
また、図6に示すように、レディモードから定着モードに切り替える場合において、切り替える時点での検出温度が例えば145℃である場合には、関数D「y=1.2x−16」で算出される直前温度は、約158℃となる。また、関数B「y=1.3x−15」または関数C「y=1.1x+14」で算出される直後温度は、ともに約173℃となる。そのため、この場合、直前温度と直後温度との差が「−15℃」となり、差に相当するずれ量が「−14℃」となる。
そして、このずれ量を直後温度に加算すると、173℃−14℃=159℃となる。これにより、レディモードから定着モードに切り換わる時点において、算出温度がプラス側に極端にオフセットされることが防止される。また、その後は、所定時間毎(例えば100msec毎)にずれ量「−14℃」を1℃ずつゼロに近付けていき、その数値を順次算出する算出温度に足し合わせる。
すなわち、例えば100msec後の検出温度が146℃になった場合、100msec後の算出温度は、約174℃−13℃=約161℃となる。また、例えば200msec後の検出温度が147℃になった場合、200msec後の算出温度は、約176℃−12℃=約164℃となる。
すなわち、レディモードから定着モードに切り替わる場合には、検出温度が徐々に上がっていくとともに、ずれ量も徐々に上がっていく(ゼロになっていく)ので、算出温度を、レディ温度Trから定着温度Tfに徐々に変化させていくことが可能となっている。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
ハロゲンヒータHHを制御する複数のモードに応じて関数A〜Dを切り替えるので、各モードにおいて瞬間熱量が異なっても、サーミスタTHでの検出温度を適切に補正して、高精度の温度制御を行うことができる。
瞬間熱量が大きいモードになるほど、傾きの大きな関数を適用するので、急増する瞬間熱量にサーミスタTHの検出能力が追いつかなくなった場合であっても、適正な補正により、加熱ローラ41の温度を正確に算出することができる。
定着モードにおいて加熱ローラ41の回転速度に応じて関数を切り替えたので、回転速度の影響により瞬間熱量が変化しても、変化した瞬間熱量に対応した関数で検出温度を補正でき、定着モードにおける加熱ローラ41の温度を正確に算出することができる。
関数を切り替えた後に、直前温度と直後温度との差に相当するずれ量を、直後温度に加算するとともに、当該ずれ量を時間の経過に応じて徐々にゼロにしていくので、モードの切り替え時に算出温度が極端にオフセットされず、良好な制御を実行することができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、定着モードにおける加熱ローラ41の回転速度を全速・半速の2段階で制御したが、本発明はこれに限定されず、3段階以上で制御してもよい。
前記実施形態では、熱源の一例としてハロゲンヒータHHを採用したが、本発明はこれに限定されず、例えば誘導加熱方式のIH(Induction Heating)ヒータや発熱抵抗体などを採用してもよい。
前記実施形態では、加熱部材として加熱ローラ41を採用したが、本発明はこれに限定されず、例えばガイドによって摺動可能に支持される円筒状の定着フィルムであってもよい。
また、「温度」として、[℃]を単位とする温度を例にとったが、本発明は、「温度」として、サーミスタTH内の温度検出用の抵抗素子の抵抗値、電圧値などの値を採用することができる。また、「温度」として、[℃]を単位とする温度を適当に加工したデータを採用することができる。
前記実施形態では、レーザプリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
前記実施形態では、記録シートの一例として、厚紙、はがき、薄紙などの用紙3を採用したが、本発明はこれに限定されず、例えばOHPシートであってもよい。
本発明の一実施形態に係るレーザプリンタを示す側断面図である。 各関数を示すマップである。 制御装置の動作を示すフローチャートである。 ウォームアップモードから定着モードに切り換わる際のずれ量、温度およびヒータ出力の関係を示すタイムチャートである。 ウォームアップモードからレディモードに切り換わる際のずれ量、温度およびヒータ出力の関係を示すタイムチャートである。 レディモードから定着モードに切り換わる際のずれ量、温度およびヒータ出力の関係を示すタイムチャートである。
1 レーザプリンタ
3 用紙
18 定着装置
41 加熱ローラ
42 加圧ローラ
100 制御装置
A〜D 関数
HH ハロゲンヒータ
TH サーミスタ
Tf 定着温度
Tr レディ温度

Claims (9)

  1. 熱源によって加熱され、記録シートに現像剤像を定着させるための加熱部材と、
    前記加熱部材に間隔をおいて配置され、前記加熱部材の温度を検出するための温度検出器と、
    前記温度検出器で検出した温度から所定の関数により加熱部材の温度を算出し、算出した温度に基づいて熱源を制御する制御装置と、を備えた画像形成装置であって、
    前記制御装置は、
    熱源を制御する複数のモードに応じて、前記関数を切り替えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御装置は、
    熱源から発せられる単位時間当たりの熱量が大きいモードになるほど、傾きの大きな関数を適用することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記複数のモードは、
    加熱部材の温度を常に上昇させるウォームアップモードと、
    加熱部材の温度を、記録シートの現像剤像を定着させるのに適した定着温度に維持させる定着モードと、
    加熱部材の温度を前記定着温度よりも低いレディ温度に維持させるレディモードと、を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記複数のモードは、
    熱源を連続してON状態にすることで加熱部材を迅速に加熱させるウォームアップモードと、
    熱源を断続してON状態にすることで加熱部材を所定の定着温度に維持させる定着モードと、
    前記定着モードよりも長い時間間隔で熱源を間欠的にON状態にすることで加熱部材を前記定着温度よりも低いレディ温度に維持させるレディモードと、を含んでいることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御装置は、
    前記ウォームアップモードから前記定着モードに切り換わったことを条件として、前記関数を傾きの小さな関数に切り替えることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御装置は、
    前記レディモードから前記定着モードに切り換わったことを条件として、前記関数を傾きの異なる関数に切り替えることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御装置は、
    前記ウォームアップモードから前記レディモードに切り換わったことを条件として、前記関数を傾きの小さな関数に切り替えることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の画像形成装置。
  8. 前記制御装置は、
    前記定着モードにおいて定着する記録シートの厚さが厚いほど加熱部材の回転速度を遅くするとともに、
    前記回転速度が前回値よりも遅い回転速度に切り替えられた場合には前記関数を傾きの
    大きな関数に切り替え、前記回転速度が前回値よりも速い回転速度に切り替えられた場合には前記関数を傾きの小さな関数に切り替えることを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記制御装置は、
    関数を切り替えた後に、
    関数を切り替える直前に算出した直前温度と、関数を切り替えた直後に算出した直後温度との差に相当するずれ量を、前記直後温度に加算するとともに、当該ずれ量を時間の経過に応じて徐々にゼロにしていくことを特徴とする請求項5〜請求項8のいずれか1項に記載の画像形成装置。




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