JP2011185207A - 消音器 - Google Patents
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Abstract
【課題】排気管を流れる排気ガスの排気抵抗が増大するのを抑制しつつ、排気音を低減することができ、重量を低減することができるとともに製造コストを低減することができる消音器を提供すること。
【解決手段】アウタシェル33の内部にインナパイプ32を挿通し、このインナパイプ32の外周部に螺旋状の突状部35を設ける。インナパイプ32は、突状部35の山35aにインナパイプ32の内部と拡張室34とを連通する連通孔36aが形成される第1の領域37と、突状部35の谷35bにインナパイプ32の内部と拡張室34とを連通する連通孔36bが形成される第2の領域38とを有し、第1の領域37と第2の領域38とが排気ガスの排気方向に対して離隔して設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】アウタシェル33の内部にインナパイプ32を挿通し、このインナパイプ32の外周部に螺旋状の突状部35を設ける。インナパイプ32は、突状部35の山35aにインナパイプ32の内部と拡張室34とを連通する連通孔36aが形成される第1の領域37と、突状部35の谷35bにインナパイプ32の内部と拡張室34とを連通する連通孔36bが形成される第2の領域38とを有し、第1の領域37と第2の領域38とが排気ガスの排気方向に対して離隔して設けられている。
【選択図】図2
Description
本発明は、消音器に関し、特に、車両等の排気装置に設けられ、内燃機関から排出された排気ガスの消音を行う消音器に関する。
従来、自動車等の車両に用いられる消音器としては、図14に示すようなものが知られている(例えば、特許文献1参照)。図14において、消音器は、複数の穴1aを有するインナパイプ1と、インナパイプ1を取り囲むようにインナパイプ1に取付けられたアウタシェル2と、インナパイプ1の外周部とアウタシェル2の内周部とによって画成された拡張室3とを有している。
この消音器は、インナパイプ1に導入された排気ガスがインナパイプ1を通過して行く際に、排気音は、インナパイプ1の穴1aから拡張室3に拡張するときの拡張作用により消音される。
ところで、消音器は、容量を小さくして低重量化、低コスト化を図ることが望ましいが、消音器の容量を小さくすると、インナパイプ1内を流れる排気ガスの排気抵抗(背圧)が増大してしまい、排気性能が悪化してしまう。
従来、排気抵抗の抑制を図ることができる消音器としては、図15に示すものが知られている(例えば、特許文献2参照)。
図15において、消音器は、アウタシェル5と、アウタシェル5内に貫通するインナパイプ6とから構成されており、インナパイプ6の外周部とアウタシェル5の内周部との間には拡張室7が画成されている。
図15において、消音器は、アウタシェル5と、アウタシェル5内に貫通するインナパイプ6とから構成されており、インナパイプ6の外周部とアウタシェル5の内周部との間には拡張室7が画成されている。
また、インナパイプ6には螺旋状に延在する突状部8が形成されており、インナパイプ6に導入された排気ガスは、突状部8の内壁面に沿って螺旋状に流れることになる。また、突状部8にはインナパイプ6の内部と拡張室7とを連通する連通孔8aが形成されており、インナパイプ6に導入された排気ガスは、連通孔8aから拡張室7に拡張するときの拡張作用により消音される。
この消音器にあっては、排気ガスが突状部8の内壁面に沿って螺旋状に流れることにより、旋回流を生じながらインナパイプ6の下流に向って流れる。このとき、排気ガスの旋回流により生じる遠心力により、排気ガスが突状部8の山に押し付けられるため、高圧の排気ガスは、連通孔8aを通して拡張室7に円滑に流れ込み、拡張室7で拡張作用により消音される。
また、突状部8に流れる排気ガスを突状部8の内壁面に沿って螺旋状に旋回させることにより、排気ガスの速度を上昇させることができ、排気ガスの排気抵抗が増大するのを防止することができる。この結果、消音器の容量を小さくして、消音器を小型化することができるとともに、消音器の製造コストを低減することができる。
しかしながら、このような従来の消音器にあっては、螺旋状の突状部8の内壁面に沿って螺旋状に流れる排気ガスが、突状部8に形成された連通孔8aを通して拡張室7に流れるため、排気ガスの流れ方向の上流側の連通孔8aから拡張室7に流れた後、下流側の連通孔8aから再びインナパイプ6に流れる排気ガスが、この下流側の連通孔8aから拡張室7に流れる排気ガスとが干渉してしまうことになる。
このため、インナパイプ6内を流れる排気ガスの排気抵抗が増大してしまい、排気性能が悪化してしまう。この結果、排気ガスの排気抵抗を小さくするには、消音器の容量を大きくしなければならず、結果的に消音器の重量が増大して製造コストが増大してしまうという問題を解消することが困難となる。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、排気管を流れる排気ガスの排気抵抗が増大するのを抑制しつつ、排気音を低減することができ、重量を低減することができるとともに製造コストを低減することができる消音器を提供することを目的とする。
本発明に係る消音器は、上記目的を達成するため、(1)外殻と、前記外殻に挿通され、外周部に螺旋状に延在する突状部が形成された排気管とを備え、前記外殻の内周部と前記排気管の外周部との間に閉空間が画成される消音器であって、前記排気管が、前記突状部の山に前記排気管の内部と前記閉空間とを連通する第1の連通孔が形成される第1の領域と、前記突状部の谷に前記排気管の内部と前記閉空間とを連通する第2の連通孔が形成される第2の領域とを有し、前記第1の領域と前記第2の領域とが排気ガスの排気方向に対して離隔して設けられるものから構成される。
この消音器は、排気管が、突状部の山に排気管の内部と閉空間とを連通する第1の連通孔が形成される第1の領域と、突状部の谷に排気管の内部と閉空間とを連通する第2の連通孔が形成される第2の領域とを有し、第1の領域と第2の領域とが排気ガスの排気方向に対して離隔して設けられるので、排気管に導入された排気ガスが突状部の内壁面に衝突して螺旋状に流れる。
このとき、排気ガスの旋回流により生じる遠心力により、排気ガスが突状部の山に押し付けられるため、高圧の排気ガスが第1の連通孔から閉空間に拡張(膨張)することにより、排気音を消音することができる。
また、排気ガスが突状部の内壁面に沿って螺旋状に流れるため、排気ガスの流れを同一方向に整流して排気ガスの速度を上昇させることができる。このため、ベルヌーイの定理によって排気ガスの圧力を低くすることができ、排気ガスの圧力の低減分だけ排気ガスの排気抵抗を低減することができる。
また、突状部を螺旋状に流れる排気ガスの圧力は、旋回力によって生じる遠心力によって突状部の山が高く、谷が低くなるため、螺旋流の圧力が高い第1の連通孔を通して閉空間に流れる排気ガスは、螺旋流の圧力が低い第2の連通孔を通して排気管内に流れることになる。
このため、第1の連通孔から閉空間に流れる排気ガスが再び第1の連通孔を通して排気管内に流れるのを防止することができ、排気ガスが第1の連通孔を通して干渉するのを防止することができる。この結果、排気管内を流れる排気ガスの排気抵抗が増大するのを防止して排気音を消音することができる。
この結果、消音器の容量を小さくすることができ、消音器の重量を低減することができるとともに、消音器の製造コストを低減することができる。
この結果、消音器の容量を小さくすることができ、消音器の重量を低減することができるとともに、消音器の製造コストを低減することができる。
上記(1)に記載の消音器において、(2)前記第2の領域が前記第1の領域に対して排気ガスの排気方向下流側に設けられるものから構成されている。
この消音器は、第2の連通孔を有する第2の領域が第1の連通孔を有する第1の領域に対して排気ガスの排気方向下流側に設けられるので、螺旋状に流れる排気ガスの力を利用して第2の連通孔の上流側に設けられた第1の連通孔から閉空間に排気ガスを円滑に流し、この排気ガスを第2の連通孔を通して排気管の内部に流すことができる。
この消音器は、第2の連通孔を有する第2の領域が第1の連通孔を有する第1の領域に対して排気ガスの排気方向下流側に設けられるので、螺旋状に流れる排気ガスの力を利用して第2の連通孔の上流側に設けられた第1の連通孔から閉空間に排気ガスを円滑に流し、この排気ガスを第2の連通孔を通して排気管の内部に流すことができる。
このため、第1の連通孔から閉空間に流れる排気ガスが再び第1の連通孔を通して排気管内に流れるのをより一層防止することができ、排気ガスが第1の連通孔を通して干渉するのをより一層防止することができる。この結果、排気管内を流れる排気ガスの排気抵抗が増大するのをより一層防止することができる。
上記(1)または(2)に記載の消音器において、(3)前記排気管が、前記排気管を備えた排気装置に生じる気柱共鳴の定在波の音圧分布の節となる位置に設けられるものから構成されている。
この消音器は、突状部を、排気管を備えた排気装置に生じる気柱共鳴の定在波の音圧分布の節となる位置に設けたので、排気管の開口面積を突状部の谷によって絞ることができ、気柱共鳴を抑制することができる。
すなわち、気柱共鳴時には、排気ガスの流れに関係なく、音圧分布の腹の位置が定在波の粒子速度分布の節の位置になるため、音圧分布の腹の位置で排気管の開口面積を絞っても粒子速度の変化が生じず、気柱共鳴が成長される。
これに対して、気柱共鳴の音圧分布の節の位置は、気柱共鳴の粒子速度分布の腹の位置になるため、排気管の開口面積を絞ることにより、気柱共鳴の定在波の流れを阻害することができる。このため、気柱共鳴を成長させないようにして気柱共鳴を抑制することができ、排気音を低減することができる。
また、排気ガスが螺旋状の突状部に沿って流れることで排気ガスの速度を上昇させることができるため、ベルヌーイの定理によって排気ガスの圧力を低くすることができ、排気ガスの圧力の低減分だけ排気ガスの排気抵抗を低減することができる。
すなわち、排気ガスは、突状部に沿って流れ、気柱共鳴の定在波は、突状部の谷によって絞られた開口面積の範囲内で移動することになる。この結果、排気抵抗の低減を図りつつ、気柱共鳴の抑制による音圧の低減および閉空間による排気ガスの拡張作用によって排気音の低減を図ることができる。
本発明によれば、排気管を流れる排気ガスの排気抵抗が増大するのを抑制しつつ、排気音を低減することができ、重量を低減することができるとともに製造コストを低減することができる消音器を提供することができる。
以下、本発明に係る消音器の実施の形態について、図面を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1〜図5は、本発明に係る消音器の第1の実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、例えば、直列4気筒の内燃機関としてのエンジン21には排気装置22が設けられている。
(第1の実施の形態)
図1〜図5は、本発明に係る消音器の第1の実施の形態を示す図である。
まず、構成を説明する。
図1において、例えば、直列4気筒の内燃機関としてのエンジン21には排気装置22が設けられている。
この排気装置22は、上流側から下流側に向かって、エキゾーストマニホールド23、NSR(NOx Storage Reduction)触媒24、DPNR(Diesel Particulate−NOx Reduction system)触媒25、フロントパイプ26、酸化触媒27、メインマフラ28、センターパイプ29、サブマフラ30およびテールパイプ31の順に設けられており、排気装置22は、車体の床下に弾性的に垂下されている。
なお、エンジン21は、ディーゼルエンジンまたはガソリンエンジンのいずれでもよいが、本実施の形態では、ディーゼルエンジンを例に説明する。また、エンジン21は、直列4気筒に限らず、直列3気筒または直列5気筒以上であってもよく、左右に分割されたそれぞれのバンクに3気筒以上の気筒を有するV型エンジンであってもよい。
エキゾーストマニホールド23は、エンジン21の第1気筒から第4気筒にそれぞれ連通する排気ポートにそれぞれ接続される4つの排気枝管と、排気枝管の下流側を集合させる排気集合管とから構成されており、エンジン21の各気筒から排気される排気ガスが排気枝管を介して排気集合管に導入されるようになっている。
なお、上流側とは排気ガスの排気方向上流側を示し、下流側とは排気ガスの排気方向下流側を示す。
なお、上流側とは排気ガスの排気方向上流側を示し、下流側とは排気ガスの排気方向下流側を示す。
NSR触媒24は、NOx吸蔵還元型触媒であって、例えば、アルミナ(Al2O3)を担体とし、この担体上に例えばカリウム(K)、ナトリウム(Na)、リチウム(Li)、セシウム(Cs)のようなアルカリ金属、バリウム(Ba)、カルシウム(Ca)のようなアルカリ土類、ランタン(La)、イットリウム(Y)のような希土類と、白金(Pt)のような貴金属とが担持された構成となっている。
NSR触媒24は、排気ガス中に多量の酸素(O2)が存在している状態においては、NOx(酸化窒素)を吸蔵し、排気ガスの酸素濃度が低くかつ還元成分(例えば燃料の未燃成分(HC))が多量に存在している状態においてはNOxをNO2(二酸化窒素)若しくは、NO(一酸化窒素)に還元して放出する。
NSR触媒24は、排気ガス中に多量の酸素(O2)が存在している状態においては、NOx(酸化窒素)を吸蔵し、排気ガスの酸素濃度が低くかつ還元成分(例えば燃料の未燃成分(HC))が多量に存在している状態においてはNOxをNO2(二酸化窒素)若しくは、NO(一酸化窒素)に還元して放出する。
NO2やNOとして放出されたNOxは、排気ガス中のHC(炭化水素)やCO(一酸化酸素)と速やかに反応することによってさらに還元されてN2となる。また、HCやCOは、NO2やNOを還元することで、自身は酸化されてH2O(水)やCO2(二酸化炭素)となる。
DPNR触媒25は、例えば、多孔質セラミック構造体にNOx吸蔵還元型触媒を担持させたものであり、排気ガス中のパティキュレートは、多孔質の壁を通過する際に捕集される。
また、排気ガスの空燃比がリーンの場合、排気ガス中のNOxはNSR触媒24に吸蔵され、空燃比がリッチになると吸蔵したNOxは還元・放出される。さらに、DPNR触媒25には、捕集したパティキュレートを酸化・燃焼する触媒(例えば白金等の貴金属を主成分とする酸化触媒)が担持されている。
酸化触媒27は、フロントパイプ26を介してDPNR触媒25に接続されており、酸化触媒27は、HCやCOを酸化して排気ガスを浄化するようになっている。
酸化触媒27は、フロントパイプ26を介してDPNR触媒25に接続されており、酸化触媒27は、HCやCOを酸化して排気ガスを浄化するようになっている。
図2に示すように、消音器としてのメインマフラ28は、排気管としてのインナパイプ32および外殻としてのアウタシェル33を備えている。インナパイプ32の上流端には酸化触媒27のパイプ27aの下流端が接続されており、インナパイプ32の下流端にはセンターパイプ29の上流端が接続されている。
また、アウタシェル33は、インナパイプ32の外周部に溶接等によって取付けられており、インナパイプ32は、アウタシェル33に挿通されている。また、アウタシェル33の内周部とインナパイプ32の外周部との間には閉空間としての拡張室34が画成されている。
また、図2、図3に示すように、インナパイプ32の外周部にはインナパイプ32の軸線方向に沿って螺旋状に延在する突状部35が形成されており、本実施の形態のインナパイプ32は、スパイラルパイプから構成されている。
突状部35の山35aは、インナパイプ32の直線状の円筒部32aの外周部と同一線上に位置しており、突状部35の谷35bは、インナパイプ32の円筒部32aに対してインナパイプ32の軸線方向側に突出している。このため、インナパイプ32の円筒部32aの開口面積Aに対して、突状部35の谷35bをインナパイプ32の軸線方向と同方向に結んだ線の開口面積Bは、小さくなっている。すなわち、インナパイプ32は、突状部35の谷35bによって縮径されている。
また、突状部35の山35aには第1の連通孔としての連通孔36aが形成されており、この連通孔36aは、インナパイプ32の内部と拡張室34とを連通している。
また、突状部35の谷35bには第2の連通孔としての連通孔36bが形成されており、この連通孔36bは、インナパイプ32の内部と拡張室34とを連通している。
また、突状部35の谷35bには第2の連通孔としての連通孔36bが形成されており、この連通孔36bは、インナパイプ32の内部と拡張室34とを連通している。
連通孔36aは、インナパイプ32の上流側に形成されているとともに、連通孔36bは、インナパイプ32の下流側に形成されており、インナパイプ32には、排気ガスの排気方向において、連通孔36aが形成された第1の領域37と連通孔36bが形成された第2の領域38とが離隔して設けられている。
すなわち、第2の領域38は、第1の領域37に対して下流側に設けられている。また、本実施の形態では、第1の領域37の谷35bには連通孔が形成されていないとともに、第2の領域38の山35aに連通孔が形成されていない。
また、図4に示すように、消音器としてのサブマフラ30は、排気管としてのインナパイプ41および外殻としてのアウタシェル42を備えている。インナパイプ41の上流端にはセンターパイプ29の下流端が接続されており、インナパイプ41の下流端にはテールパイプ31の上流端が取付けられている。
また、アウタシェル42は、インナパイプ41の外周部に溶接等によって取付けられており、インナパイプ41は、アウタシェル42に挿通されている。また、アウタシェル42の内周部とインナパイプ41の外周部との間には閉空間としての拡張室43が画成されている。
また、インナパイプ41の外周部にはインナパイプ41の軸線方向に沿って螺旋状に延在する突状部44が形成されており、本実施の形態のインナパイプ41は、スパイラルパイプから構成されている。
突状部44の山44aは、インナパイプ41の円筒部41aの外周部と同一線上に位置し、突状部44の谷44bは、インナパイプ41の直線状の円筒部41aに対してインナパイプ41の軸線方向側に突出している。このため、インナパイプ41の円筒部41aの開口面積A1に対して、突状部44の谷44bをインナパイプ41の軸線方向と同方向に結んだ線の開口面積1Bは、小さくなっている。すなわち、インナパイプ41は、突状部44の谷44bによって縮径されている。
また、突状部44の山44aには第1の連通孔としての連通孔45aが形成されており、この連通孔45aは、インナパイプ41の内部と拡張室43とを連通している。
また、突状部44の山44aには第1の連通孔としての連通孔45aが形成されており、この連通孔45aは、インナパイプ41の内部と拡張室43とを連通している。
また、突状部44の谷44bには第2の連通孔としての連通孔45bが形成されており、この連通孔45bは、インナパイプ41の内部と拡張室43とを連通している。
連通孔45aは、インナパイプ41の上流側に形成されているとともに、連通孔45bは、インナパイプ41の下流側に形成されており、インナパイプ41には、排気ガスの排気方向において、連通孔45aが形成された第1の領域46と連通孔45bが形成された第2の領域47とが離隔して設けられている。
すなわち、第2の領域47は、第1の領域46に対して下流側に設けられている。また、本実施の形態では、第1の領域46の谷44bには連通孔が形成されていないとともに、第2の領域47の山44aに連通孔が形成されていない。
次に、作用を説明する。
エンジン21から排出された排気ガスは、エキゾーストマニホールド23、NSR触媒24、DPNR触媒25、フロントパイプ26および酸化触媒27を介してメインマフラ28に導入される。
エンジン21から排出された排気ガスは、エキゾーストマニホールド23、NSR触媒24、DPNR触媒25、フロントパイプ26および酸化触媒27を介してメインマフラ28に導入される。
本実施の形態では、メインマフラ28のインナパイプ32の外周部に螺旋状の突状部35が設けられ、インナパイプ32は、突状部35の山35aにインナパイプ32の内部と拡張室34とを連通する連通孔36aが形成される第1の領域37と、突状部35の谷35bにインナパイプ32の内部と拡張室34とを連通する連通孔36bが形成される第2の領域38とを有し、第1の領域37と第2の領域38とが排気ガスの排気方向に対して離隔して設けられている。
このため、図5の矢印aに示すように、インナパイプ32に導入された排気ガスが突状部35の内壁面に衝突して螺旋状に流れる。このとき、排気ガスの旋回流により生じる遠心力により、排気ガスが突状部35の山35aに押し付けられるため、矢印bで示すように、高圧の排気ガスが連通孔36aから拡張室34に拡張(膨張)することにより、排気音を消音することができる。
また、排気ガスが突状部35の内壁面に沿って螺旋状に流れるため、排気ガスの流れを同一方向に整流して排気ガスの速度を上昇させることができ、排気抵抗が増大するのを防止することができる。
また、突状部35を螺旋状に流れる排気ガスの圧力は、旋回力によって生じる遠心力によって突状部35の山35aが高く、谷35bが低くなるため、図5の矢印c、dで示すように、螺旋流の圧力が高い連通孔36aを通して拡張室34に流れる排気ガスは、螺旋流の圧力が低い連通孔36bを通してインナパイプ32内に流れることになる。
このため、連通孔36aから拡張室34に流れる排気ガスが再び連通孔36aを通してインナパイプ32内に流れるのを防止することができ、排気ガスが連通孔36aを通して干渉するのを防止することができる。このため、ベルヌーイの定理によって排気ガスの圧力を低くすることができ、インナパイプ32内を流れる排気ガスの排気抵抗が増大するのを防止することができる。
特に、本実施の形態では、第2の領域38を第1の領域37に対して下流側に設けたので、螺旋状に流れる排気ガスの力を利用して連通孔36bの上流側に設けられた連通孔36aから拡張室34に排気ガスを円滑に流し、この排気ガスを、連通孔36bを通してインナパイプ32の内部に流すことができる。
このため、連通孔36aから拡張室34に流れる排気ガスが再び連通孔36aを通してインナパイプ32内に流れるのをより一層防止することができ、排気ガスが連通孔36aを通して干渉するのをより一層防止することができる。
また、サブマフラ30は、メインマフラ28と同一の構成を有するため、メインマフラ28からセンターパイプ29を通してサブマフラ30に導入された排気ガスは、メインマフラ28と同様の作用によって排気抵抗が増大するのを抑制しつつ消音される。
この結果、メインマフラ28およびサブマフラ30の容量を小さくすることができ、メインマフラ28およびサブマフラ30の重量を低減することができるとともに、メインマフラ28およびサブマフラ30の製造コストを低減することができる。
(第2の実施の形態)
図6〜図13は、本発明に係る消音器の第2の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と同一の構成には同一の番号を付して説明を省略する。また、排気装置の全体構成は、図1を用いて説明を行う。
図6〜図13は、本発明に係る消音器の第2の実施の形態を示す図であり、第1の実施の形態と同一の構成には同一の番号を付して説明を省略する。また、排気装置の全体構成は、図1を用いて説明を行う。
本実施の形態では、サブマフラ28およびメインマフラ30を気柱共鳴の音圧分布の節の位置に設けるとともに、テールパイプ31の下流部31aを消音器から構成し、この消音器を気柱共鳴の音圧分布の節に位置させている。
図6において、外殻としてのテールパイプ31の下流部31a内には排気管としてのインナパイプ48が挿通されており、インナパイプ48は、溶接等によってテールパイプ31の下流部31aの内周面に固定されている。
また、テールパイプ31の下流部31aの内周部とインナパイプ48の外周部との間には閉空間としての拡張室49が画成されている。したがって、本実施の形態のテールパイプ31の下流部31aは、外殻を構成している。
また、インナパイプ48の外周部にはインナパイプ48の軸線方向に沿って螺旋状に延在する突状部50が形成されており、本実施の形態のインナパイプ48は、スパイラルパイプから構成されている。
突状部50の山50aは、インナパイプ48の円筒部48aに対してインナパイプ48の軸線方向側に突出しており、突状部50の谷50bは、突状部50の山50aに対してインナパイプ48の軸線方向側に突出している。このため、インナパイプ48の円筒部48aの開口面積A2に対して、突状部50の谷50bをインナパイプ48の軸線方向と同方向に結んだ線の開口面積B2は、小さくなっている。すなわち、インナパイプ48は、突状部50の谷50bによって縮径されている。
また、突状部50の山50aには第1の連通孔としての連通孔51aが形成されており、この連通孔51aは、インナパイプ48の内部と拡張室49とを連通している。
また、突状部50の谷50bには第2の連通孔としての連通孔51bが形成されており、この連通孔51bは、インナパイプ48の内部と拡張室49とを連通している。
また、突状部50の谷50bには第2の連通孔としての連通孔51bが形成されており、この連通孔51bは、インナパイプ48の内部と拡張室49とを連通している。
連通孔51aは、インナパイプ48の上流側に形成されているとともに、連通孔51bは、インナパイプ48の下流側に形成されており、インナパイプ48には、排気ガスの排気方向において、連通孔51aが形成された第1の領域52と連通孔51bが形成された第2の領域53とが離隔して設けられている。
すなわち、第2の領域53は、第1の領域52に対して下流側に設けられている。また、本実施の形態では、第1の領域52の谷50bには連通孔は形成されていないとともに、第2の領域53の山50aに連通孔は形成されていない。
ここで、一般的に、エンジン21の運転時に排気管に導入される排気ガスの排気音は、エンジン21の回転数に応じて変化する排気脈動の入射波であり、この入射波は、エンジン21の回転数が増大するにつれて周波数が大きくなるものである。
エンジン21の運転時の排気脈動による入射波が排気管に導入されると、この入射波が排気管の下流開口端で、所謂、開口端反射する。この反射波は、入射波と同じ位相で入射波と逆向きとなる。また、この反射波は、再び上流開口端でこの反射波と同位相で逆向きに開口端反射を行う。この反射波が今度は入射波となり、上流開口端で反射波となる。
そして、下流開口端に向かう入射波と下流開口端と逆向きの反射とが干渉することで、排気管の上流開口端および下流開口端の粒子速度が最大となるような定在波ができる。
そして、下流開口端に向かう入射波と下流開口端と逆向きの反射とが干渉することで、排気管の上流開口端および下流開口端の粒子速度が最大となるような定在波ができる。
また、この定在波は、排気管の管長Lと定在波の波長λとが特定の関係にあるとき、振幅が著しく大きくなり、気柱共鳴が生じる。この気柱共鳴は、排気管の管長Lを半波長とした周波数を基本として、その半波長の自然数倍の波長の気柱共鳴が発生して音圧が増大し、騒音となってしまう。
具体的に図7に気柱共鳴の定在波の粒子速度分布を示す。図7(a)に示すように、基本振動(一次成分)の気柱共鳴の波長λ1は、排気管55の管長Lの略2倍となり、図7(b)に示すように、二次成分の気柱共鳴の波長λ2は、管長Lの略1倍となる。また、図7(c)に示すように、三次成分の気柱共鳴の波長λ3は、管長Lの2/3倍となり、図7から明らかなように、それぞれの定在波は、排気管55の上流開口端および下流開口端が粒子速度分布の腹となる。
また、一次成分〜三次成分の気柱共鳴の定在波の音圧分布は、図8(a)〜(c)に示すように、粒子速度分布の腹と節とがそれぞれ逆になり、排気管55の上流開口端および下流開口端が音圧分布の節となる。
本実施の形態では、図9に示すように、排気装置22に生じる気柱共鳴の音圧分布のS1、S2、S3にメインマフラ28、サブマフラ30およびインナパイプ48を設け、メインマフラ28およびサブマフラ30に加えて、テールパイプ31の下流部31aを消音器から構成している。
次に、作用を説明する。
メインマフラ28とサブマフラ30による消音の作用は、第1の実施の形態と同一であるため、テールパイプ31の下流部31aの消音の作用について説明する。
メインマフラ28とサブマフラ30による消音の作用は、第1の実施の形態と同一であるため、テールパイプ31の下流部31aの消音の作用について説明する。
本実施の形態では、テールパイプ31の下流部31aに挿通されるインナパイプ48に突状部50が設けられ、インナパイプ48は、突状部50の山50aにインナパイプ48の内部と拡張室49とを連通する連通孔51aが形成される第1の領域52と、突状部50の谷50bにインナパイプ48の内部と拡張室49とを連通する連通孔51bが形成される第2の領域53とを有し、第1の領域52と第2の領域53とが排気ガスの排気方向に対して離隔して設けられるので、インナパイプ48に導入された排気ガスが突状部50の内壁面に衝突して螺旋状に流れる(図6の矢印a参照)。
このとき、排気ガスの旋回流により生じる遠心力により、排気ガスが突状部50の山50aに押し付けられるため、高圧の排気ガスが図6の矢印bで示すように、連通孔51aから拡張室49に拡張(膨張)することにより、排気音を消音することができる。
また、排気ガスが突状部50の内壁面に沿って螺旋状に流れるため、排気ガスの流れを同一方向に整流して排気ガスの速度を上昇させることができる。このため、ベルヌーイの定理によって排気ガスの圧力を低くすることができ、排気ガスの圧力の低減分だけ排気ガスの排気抵抗を低減することができる。
また、突状部50を螺旋状に流れる排気ガスの圧力は、旋回力によって生じる遠心力によって突状部50の山50aが高く、谷50bが低くなるため、螺旋流の圧力が高い連通孔51aを通して拡張室49に流れる排気ガスは、図6の矢印c、dで示すように、螺旋流の圧力が低い連通孔51bを通してインナパイプ48内に流れることになる。
このため、連通孔51aから拡張室49に流れる排気ガスが再び連通孔51aを通してインナパイプ48内に流れるのを防止することができ、排気ガスが連通孔51aを通して干渉するのを防止することができる。この結果、インナパイプ48内を流れる排気ガスの排気抵抗が増大するのを防止することができる。
特に、本実施の形態では、第2の領域53を第1の領域52に対して下流側に設けたので、螺旋状に流れる排気ガスの力を利用して連通孔51bの上流側に設けられた連通孔51aから拡張室49に排気ガスを円滑に流し、この排気ガスを、連通孔51bを通してインナパイプ48の内部に流すことができる。
このため、連通孔51aから拡張室49に流れる排気ガスが再び連通孔51aを通してインナパイプ48内に流れるのをより一層防止することができ、排気ガスが連通孔51aを通して干渉するのをより一層防止することができる。
一方、本実施の形態のメインマフラ28、サブマフラ30およびインナパイプ48は、気柱共鳴の音圧分布の節S1、S2、S3の位置に設けられているので、気柱共鳴を抑制することができる。
なお、メインマフラ28、サブマフラ30およびインナパイプ48は、気柱共鳴を抑制するための同一の機能を有するため、気柱共鳴を抑制することができる原理については、インナパイプ48が挿通されてインナパイプ48と共に消音器を構成するテールパイプ31の下流部31aを用いて説明する。
まず、気柱共鳴の音圧分布の節の位置に絞りを設けることにより、排気管の開口率(開口面積)を小さくすると、気柱共鳴の音圧レベルを低減することができる。
すなわち、気柱共鳴時には、排気ガスの流れに関係なく図7、図8に示すように、音圧分布の腹の位置が定在波の粒子速度分布の節の位置になるため、音圧分布の腹の位置で貫通孔の開口面積を絞っても粒子速度の変化が生じず、気柱共鳴が成長される。
これに対して、気柱共鳴の音圧分布の節の位置は、気柱共鳴の粒子速度分布の腹の位置になるため、排気管の開口面積を絞ることにより、気柱共鳴の定在波の流れを阻害することができる。このため、気柱共鳴を成長させないようにして気柱共鳴を抑制することができ、排気音を低減することができる。
ところで、排気管の開口面積を小さくすると、開口面積を小さくした分だけ排気抵抗が増大してしまう。
一般的に、図10に示すように、排気管61の内周部に開口62aを有するノズルプレート62を設けた場合を考える。このノズルプレート62の開口62aの開口径をdとし、ノズルプレート62に曲率半径rの湾曲部62bを形成すると、開口62aを通過する排気ガスの水頭損失hは、下記(1)のように示される。
なお、水頭とは、流体の単位重量当たりの力学エネルギーを水柱の高さで表したものを言い、水頭損失とは、流体が流れるときの摩擦や粘性によって失われたエネルギーを水頭で表したものを言う。
h=ζ×(V2/2g)......(1)
但し、ζ:損失係数、V=排気ガスの流速、g:重力加速度
ここで、損失係数ζは、開口62aの形状によって左右され、ノズルプレート62の形状をr>0.14dに設定すると、損失係数ζと水頭損失hとを限りなく零に近づけることができることが知られている。
但し、ζ:損失係数、V=排気ガスの流速、g:重力加速度
ここで、損失係数ζは、開口62aの形状によって左右され、ノズルプレート62の形状をr>0.14dに設定すると、損失係数ζと水頭損失hとを限りなく零に近づけることができることが知られている。
このため、ノズルプレート62の開口62aの開口面積を排気管61の開口面積に対して絞った場合であっても、開口62aの開口面積を維持した状態で排気ガスをノズルプレート62の下流側に流すことができ、排気抵抗が増大するのを抑制することができる。
ところが、このノズルプレート62は、湾曲部62bを有するので、図10に示すように、開口部62aを通過した排気ガスが湾曲部62bの下流で剥離してしまい、湾曲部62bの下流で渦63が発生してしまう。このため、この渦63によって開口62aを通過する排気ガスの排気抵抗が大きくなってしまう。
排気抵抗が大きくなるのを抑制する対策として、図11に示すように、開口64aから排気管61の下流まで緩やかに傾斜して延在するインナパイプ64を排気管61内に設けることが考えられる。
このインナパイプ64は、インナパイプ64の内周部64bの傾斜角度θを8°〜10°程度に設定することにより、排気ガスの剥離を防止することができ、排気抵抗を低減することができる。
しかしながら、図10、図11に示す排気管61にあっては、何れもノズルプレート62やインナパイプ64によって排気管61の開口面積を絞っているため、排気ガスの排気抵抗を小さくすることは困難である。
これに対して、本実施の形態では、メインマフラ28、サブマフラ30およびインナパイプ48を音圧分布の節に設け、インナパイプ32、41、48の開口面積B、B1、B2、を突状部35、44、50の谷35b、44b、50bによって絞るようにしたので、気柱共鳴の定在波の流れを阻害して気柱共鳴を成長させないようにすることができる。このため、気柱共鳴を抑制することができ、排気音を低減することができる。
また、本実施の形態では、インナパイプ32、41、48の外周部に螺旋状の突状部35、44、50を形成したので、排気ガスが突状部35、44、50に沿って流れることにより、排気ガスの流れを同一方向に整流して排気ガスの速度を上昇させることができる。
このため、ベルヌーイの定理によって排気ガスの圧力を低くすることができ、排気ガスの圧力の低減分だけ排気ガスの排気抵抗を低減することができる。この結果、排気抵抗の低減を図りつつ、気柱共鳴の抑制による音圧の低減および拡張室34、43、49による排気ガスの拡張作用によって排気音の低減を図ることができる。
すなわち、本実施の形態では、排気ガスを突状部35、44、50に沿って流すことができ、気柱共鳴の定在波を突状部35、44、50の谷35b、44b、50bによって絞られた開口面積の範囲内で移動させることができるのである
以上のように、本実施の形態では、メインマフラ28、サブマフラ30およびテールパイプ31の下流部31aを流れる排気ガスの排気抵抗が増大するのを抑制しつつ、排気音を低減することができる。
このため、メインマフラ28およびサブマフラ30の容量を小さくして、メインマフラ28およびサブマフラ30の重量を低減することができるとともに、メインマフラ28およびサブマフラ30の製造コストを低減することができる。
なお、本実施の形態では、例えば、排気管同士を結合する部位を利用して排気管にインナパイプを挿通するようにしてもよい。
なお、本実施の形態では、例えば、排気管同士を結合する部位を利用して排気管にインナパイプを挿通するようにしてもよい。
例えば、図1に示すテールパイプ31が分割される構成の場合には、図12に示すように、テールパイプを構成する下流側の排気管66にスパイラルパイプからなるインナパイプ67を挿通し、テールパイプを構成する上流側の排気管65に設けられたフランジ65aと下流側の排気管66に設けられたフランジ66aの間にインナパイプ67の上流端を挟持し、フランジ65a、66aにボルト68を螺合することにより、インナパイプ67をフランジ65a、66aによって保持するようにしてもよい。
なお、上記各実施の形態では、例えば、図2に示すメインマフラ28において、連通孔36aを突状部35の山35aの頂部と谷35bの最深部のみに形成しているが、図13に示すように、連通孔36aと共に突状部35の山35aの頂部近傍に第1の連通孔としての連通孔36cを形成してもよく、連通孔36bと共に谷35bの最深部近傍に第2の連通孔としての連通孔36dを形成してもよい。なお、サブマフラ30およびテールパイプ31の下流部31aも同様である。また、連通孔36a、36bを廃止して連通孔36c、36dのみの構成としてもよい。
また、上記各実施の形態では、例えば、連通孔36a、36bを3つ1組として突状部35の延在方向に亘って離隔して設けているが、連通孔36a、36bは、1つ、2つ1組、あるいは4つ以上1組としてもよく、さらに、突状部35の延在方向に連続して設けてもよい。この構成は、サブマフラ30およびテールパイプ31の下流部31aも同様である。
また、上記各実施の形態では、例えば、連通孔36a、36bを3つ1組として突状部35の延在方向に亘って離隔して設けているが、連通孔36a、36bは、1つ、2つ1組、あるいは4つ以上1組としてもよく、さらに、突状部35の延在方向に連続して設けてもよい。この構成は、サブマフラ30およびテールパイプ31の下流部31aも同様である。
また、今回開示された実施の形態は、全ての点で例示であってこの実施の形態に制限されるものではない。本発明の範囲は、上記した実施の形態のみの説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
以上のように、本発明に係る消音器は、排気管を流れる排気ガスの排気抵抗が増大するのを抑制しつつ、排気音を低減することができ、消音器の重量を低減することができるとともに、消音器の製造コストを低減することができるという効果を有し、特に、車両等の排気装置に設けられ、内燃機関から排出された排気ガスの消音を行う消音器等として有用である。
28 メインマフラ(消音器)
30 サブマフラ(消音器)
31a 下流部(外殻、消音器)
32、41 インナパイプ(排気管)
33、42 アウタシェル(外殻)
34、43、49 拡張室(閉空間)
35、44、50 突状部
35a、44a、50a 山
35b、44b、50b 谷
36a、36c、45a、51a 連通孔(第1の連通孔)
36b、36d、45b、51b 連通孔(第2の連通孔)
37、46、52 第1の領域
38、47、53 第2の領域
48 インナパイプ(排気管、消音器)
30 サブマフラ(消音器)
31a 下流部(外殻、消音器)
32、41 インナパイプ(排気管)
33、42 アウタシェル(外殻)
34、43、49 拡張室(閉空間)
35、44、50 突状部
35a、44a、50a 山
35b、44b、50b 谷
36a、36c、45a、51a 連通孔(第1の連通孔)
36b、36d、45b、51b 連通孔(第2の連通孔)
37、46、52 第1の領域
38、47、53 第2の領域
48 インナパイプ(排気管、消音器)
Claims (3)
- 外殻と、前記外殻に挿通され、外周部に螺旋状に延在する突状部が形成された排気管とを備え、前記外殻の内周部と前記排気管の外周部との間に閉空間が画成される消音器であって、
前記排気管が、前記突状部の山に前記排気管の内部と前記閉空間とを連通する第1の連通孔が形成される第1の領域と、前記突状部の谷に前記排気管の内部と前記閉空間とを連通する第2の連通孔が形成される第2の領域とを有し、前記第1の領域と前記第2の領域とが排気ガスの排気方向に対して離隔して設けられることを特徴とする消音器。 - 前記第2の領域が前記第1の領域に対して排気ガスの排気方向下流側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の消音器。
- 前記突状部が、前記排気管を備えた排気装置に生じる気柱共鳴の定在波の音圧分布の節となる位置に設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の消音器。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2010
- 2010-03-10 JP JP2010053303A patent/JP2011185207A/ja active Pending
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