JP2011184385A - 二重結合を有する化合物を製造する方法 - Google Patents

二重結合を有する化合物を製造する方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2011184385A
JP2011184385A JP2010052850A JP2010052850A JP2011184385A JP 2011184385 A JP2011184385 A JP 2011184385A JP 2010052850 A JP2010052850 A JP 2010052850A JP 2010052850 A JP2010052850 A JP 2010052850A JP 2011184385 A JP2011184385 A JP 2011184385A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
catalyst
compound
methyl
general formula
bond
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010052850A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Yoshii
政之 吉井
Toshio Nakayama
敏男 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP2010052850A priority Critical patent/JP2011184385A/ja
Publication of JP2011184385A publication Critical patent/JP2011184385A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
  • Catalysts (AREA)

Abstract

【課題】特定の二重結合を有する化合物を高い収率で得ることができる二重結合を有する化合物を製造する方法を提供すること。
【解決手段】酸量が10〜300mmol/gである脱水触媒の存在下に、下記一般式(I)で表される化合物を脱水反応に付すことによって、下記一般式(II)で表される二重結合を有する化合物を製造する方法。

OH
| |
−CH−CH−CH (I)



−CH−CH=CH (II)

[式中、Rは、炭化水素基を表し、Rは、水素原子または炭化水素基を表す。ただし、RとRとは結合して環を形成しても良い。]
【選択図】なし

Description

本発明は、特定の二重結合を有する化合物を高い収率で得ることができる二重結合を有する化合物を製造する方法に関するものである。
二重結合を有する化合物は、オレフィン重合体の原料として有用である。二重結合を有する化合物を製造する方法としては、例えば、特許文献1には、酸化ジルコニウムを触媒に用いる2級アルコールから二重結合を有する化合物を製造する方法が記載されている。
特開昭61−53230号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された方法では、二種類の二重結合を有する化合物が生成するため、特定の二重結合を有する化合物の収率が未だ満足するものではなく、収率のさらなる向上が求められていた。
本発明の課題は、特定の二重結合を有する化合物を高い収率で得ることができる二重結合を有する化合物を製造する方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、酸量が10〜300mmol/gである脱水触媒の存在下に、下記一般式(I)で表される化合物を脱水反応に付すことによって、下記一般式(II)で表される二重結合を有する化合物を製造する方法に係るものである。

OH
| |
−CH−CH−CH (I)



−CH−CH=CH (II)

[式中、Rは、炭化水素基を表し、Rは、水素原子または炭化水素基を表す。ただし、RとRとは結合して環を形成しても良い。]
本発明によれば、特定の二重結合を有する化合物を高い収率で得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
本発明の下記一般式(II)で表される二重結合を有する化合物を製造する方法は、酸量が10〜300mmol/gである脱水触媒の存在下に、下記一般式(I)で表される化合物を脱水反応に付すことによって行われる。

OH
| |
−CH−CH−CH (I)



−CH−CH=CH (II)

[式中、Rは、炭化水素基を表し、Rは、水素原子または炭化水素基を表す。ただし、RとRとは結合して環を形成しても良い。]
上記一般式(I)および一般式(II)におけるRおよびRの炭化水素基として、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基等のアルキル基、ビニル基、アリル基等のアルケニル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等のシクロアルキル基、フェニル基、トリル基、キシリル基、クメニル基、メシチル基、ナフチル基等の芳香族基等が挙げられる。
上記一般式(I)および一般式(II)におけるRおよびRが結合して環を形成したものとしては、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等が挙げられる。
本発明に用いる脱水触媒の酸量とは、脱水触媒0.05gを測定装置の測定用セルに入れ、0.5体積%のアンモニアガスを含むヘリウムガスを100ml/分で気流下、100℃で30分間保持することによって、アンモニアを脱水触媒に吸着させ、その後、0.5体積%のアンモニアガスを含むヘリウムガスをヘリウムガスに変更し、50ml/分の速度で30分間流し、その後に、ヘリウムガスを20ml/分の速度に変更した後に、10℃/分で800℃まで昇温した時に、触媒1g当たりの脱離したアンモニアガスと同モル量である。
また、酸量の測定装置は、全自動昇温脱離スペクトル装置(TPD−1−ATw、日本ベル(社)製)を用いた。
本発明に用いる脱水触媒の酸量は、10〜300mmol/gであり、好ましくは、20〜250mmol/gである。脱水触媒の酸量が300mmol/gより高いと副生物が多くなり、特定の二重結合を有する化合物を高い収率で得ることができない。
本発明において脱水触媒の酸量を10〜300mmol/gに調製する方法は、脱水触媒を製造し、得られた該脱水触媒の酸量が10〜300mmol/gになるような製造方法であればいかなる方法でも良い。
本発明における脱水触媒としては、上記一般式(I)で表される化合物を脱水反応させ上記一般式(II)で表される二重結合を有する化合物が得られる脱水触媒であればいかなるものでも良く、例えば、酸化ジルコニウム、酸化アルミニウム、シリカアルミナ、ゼオライト、イオン交換樹脂等が挙げられる。
本発明に用いる脱水触媒の塩素濃度として、好ましくは、1重量%以下である。塩素濃度は、脱水触媒0.1gを燃焼装置の試料台にのせ、アルゴンガス(200ml/分)と酸素ガス(350ml/分)を気流下、室温から10分間で900℃まで昇温し、その後、900℃で5分間保持した時に発生するガスを60mlの純水に吸収させたものと、脱水触媒の残渣を10mlの純水で洗浄した液を混合し、イオンクロマトグラフで液中の塩素濃度を定量し、該液中塩素濃度、液重量及び脱水触媒重量から算出した。なお、燃焼装置は、QF−02(三菱化学アナリテック社(製))、また、イオンクロマトグラフは、ICS−1500(Dionex社(製))を用いた。
本発明における上記一般式(I)で表される化合物としては、2−ブタノール、2−ペンタノール、3−メチル−2−ブタノール、2−ヘキサノール、3−メチル−2−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール、1−シクロヘキシルエタノール、1−シクロヘキシル−2−プロパノール、1−フェニル−2−プロパノール、3−シクロヘキシル−2−ブタノール、3−フェニル−2−ブタノール、4−シクロヘキシル−2−ブタノール、4−フェニル−2−ブタノール等が挙げられる。また、4−メチル−2−ペンタノールは、m−ジイソプロピルベンゼンを空気酸化し、得られた過酸化物を酸触媒の存在下に、酸分解することでレゾルシンを製造するプラントで副生されるアセトンをアルドール反応させ、得られた2−メチル−4−ペンタノンを水素化触媒の存在下に、水素化反応によって得られたものを用いることができる。さらに、1−シクロヘキシルエタノールは、エチルベンゼンを空気酸化し、エポキシ化触媒の存在下に、得られたエチルベンゼンハイドロパーオキサイドとプロピレンを作用させ、プロピレンオキサイドと1−フェニルエチルアルコールを得、該プロピレンオキサイドを分離した後、該1−フェニルエチルアルコールを脱水触媒の存在下に、スチレンを得るプラントで副生する1−フェニルエチルアルコール又はアセトフェノンを水素化触媒の存在下に、水素化反応によって得られたものを用いることができる。
本発明における脱水反応の反応形式としては、液相反応又は気相反応のどちらでも良く、例えば、槽型反応器を用いる回分式、半連続式若しくは連続式のスラリー法、又は管型反応器を用いる連続式の固定床法等が挙げられる。槽型反応器としては、通常、一段又は多段の混合槽が使用される。管型反応器としては、単管又は多数の管を並列に配列した多管式熱交換型の構造を持つものを単一又は複数を直列にさせた固定床反応器があげられる。大規模な工業的操作の場合には、操作性、経済性の観点から、固定床法で実施するのが好ましい。
本発明における脱水反応は、溶媒を用いて行ってもよい。溶媒としては、例えば、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素等があげられる。脂肪族炭化水素としては、例えば、ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、デカン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン等が挙げられる。芳香族炭化水素としては、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、クメン等が挙げられる。これらの反応溶媒は単独で使用してもよいし、二種類以上を混合して使用してもよい。反応温度は、通常、100〜500℃であり、好ましくは300〜500℃である。反応圧力は、通常、常圧〜1MPaである。
反応時間は、通常、槽型反応器を用いる場合は、反応器内に対する反応器に供給される液の滞留時間、または、管型反応器を用いる場合は、充填された触媒に対する反応器に供給される液の滞留時間が0.1〜10時間である。
本発明における脱水反応で得られる上記一般式(II)で表される二重結合を有する化合物としては、例えば、1−ブテン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘキセン、3−メチル−1−ペンテン、4−メチル−1−ペンテン、ビニルシクロヘキサン、3−シクロヘキシル−1−プロペン、3−フェニル−1−プロペン、3−シクロヘキシル−1−ブテン、3−フェニル−1−ブテン、4−シクロヘキシル−1−ブテン、4−フェニル−1−ブテン等が挙げられる。
本発明によって得られる上記一般式(II)で表される二重結合を有する化合物は、ポリマーの原料、ポリオレフィン用のコモノマー等として有用な化合物であり、特に、4−メチル−1−ペンテンやビニルシクロヘキサンは、耐熱性ポリマーの原料、ポリオレフィン用のコモノマー等として有用な化合物である。
以下に実施例に基づいて本発明をより詳細に説明する。なお、4−メチル−2−ペンタノール又は1−シクロヘキシルエタノールの転化率、4−メチル−1−ペンテン又はビニルシクロヘキサンの選択率及び副生物である4−メチル−2−ペンテンの選択率は、反応供給流量及びガスクロマトグラフィー組成分析値と反応後液流量及びガスクロマトグラフィー組成分析値から求めている。
第一稀元素化学工業社製の酸化ジルコニウム(商品名:NNC−100)を0.7〜1.4mmに成型したものを「A触媒」、酸化ジルコニウム(商品名:RC−100)を0.7〜1.7mmに成型したものを「B触媒」とした。A触媒0.05gを全自動昇温脱離スペクトル装置(TPD−1−ATw、日本ベル(株)製)の測定用セルに入れ、0.5体積%のアンモニアガスを含むヘリウムガスを100ml/分で気流下、100℃で30分間保持した後に、ヘリウムガスに変更し、50ml/分の速度で30分間流す。さらに、ヘリウムガスを20ml/分の速度に変更した後に、800℃まで昇温し、この時に脱離したアンモニアの量は5.8μmolであり、これから求めたA触媒の酸量は116μmol/gであった。同様に、B触媒0.05gを測定したところ、脱離したアンモニアの量は6.4μmolであり、B触媒の酸量は127μmol/gであった。
〔実施例1〕
金属製管型反応器(断面積0.71平方センチメートル)にA触媒(酸量116μmol/g)を66グラム充填し(充填長67センチメートル)、4−メチル−2−ペンタノールを40グラム/時で供給し、触媒層の温度を336〜353℃とした。反応器出口での4−メチル−2−ペンタノールの転化率は88%、4−メチル−1−ペンテンの選択率は82%、副生物である4−メチル−2−ペンテンの選択率は11%であった。
〔実施例2〕
金属製管型反応器(断面積0.43平方センチメートル)にB触媒(酸量127μmol/g)を6.7グラム充填し(充填長15センチメートル)、1−シクロヘキシルエタノールを22グラム/時で供給し、触媒層の温度を371〜382℃とした。反応器出口での1−シクロヘキシルエタノールの転化率は92%、ビニルシクロヘキサンの選択率は71%であった。

Claims (1)

  1. 酸量が10〜300mmol/gである脱水触媒の存在下に、下記一般式(I)で表される化合物を脱水反応に付すことによって、下記一般式(II)で表される二重結合を有する化合物を製造する方法。

    OH
    | |
    −CH−CH−CH (I)



    −CH−CH=CH (II)

    [式中、Rは、炭化水素基を表し、Rは、水素原子または炭化水素基を表す。ただし、RとRとは結合して環を形成しても良い。]
JP2010052850A 2010-03-10 2010-03-10 二重結合を有する化合物を製造する方法 Pending JP2011184385A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010052850A JP2011184385A (ja) 2010-03-10 2010-03-10 二重結合を有する化合物を製造する方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010052850A JP2011184385A (ja) 2010-03-10 2010-03-10 二重結合を有する化合物を製造する方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011184385A true JP2011184385A (ja) 2011-09-22

Family

ID=44791093

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010052850A Pending JP2011184385A (ja) 2010-03-10 2010-03-10 二重結合を有する化合物を製造する方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011184385A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020143018A (ja) * 2019-03-07 2020-09-10 三井化学株式会社 末端二重結合を有する化合物の製造方法
JP2020143017A (ja) * 2019-03-07 2020-09-10 三井化学株式会社 末端二重結合含有化合物の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020143018A (ja) * 2019-03-07 2020-09-10 三井化学株式会社 末端二重結合を有する化合物の製造方法
JP2020143017A (ja) * 2019-03-07 2020-09-10 三井化学株式会社 末端二重結合含有化合物の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI476047B (zh) Preparation of pyruvate
EP3763696B1 (en) Production method for gamma, delta-unsaturated alcohols
JP6388916B2 (ja) 反応器カスケード中で2−置換4−ヒドロキシ−4−メチルテトラヒドロピランを製造する方法
KR101924659B1 (ko) 프로필렌 옥사이드의 제조 방법
KR20170012217A (ko) 고리형 카보네이트의 제조 장치 및 제조 방법
KR20130132799A (ko) 촉매와 그것의 제조 방법 및 올레핀의 에폭시화 방법
RU2606130C2 (ru) Способ получения трет-бутилфенола из потока с4-рафината
EP2089358B1 (en) Process for the liquid phase oxidation of ethylbenzene into ethylbenzene hydroperoxide
JP2011184385A (ja) 二重結合を有する化合物を製造する方法
Kobayashi et al. Cross β-alkylation of primary alcohols catalysed by DMF-stabilized iridium nanoparticles
US10131588B2 (en) Production of C2+ olefins
JP2012171881A (ja) 二重結合を有する化合物を製造する方法
JP2012171882A (ja) 二重結合を有する化合物を製造する方法
JP2011084550A (ja) 二重結合を有する化合物の製造方法
US5608123A (en) Process for catalytic hydration of olefins
JP2019031480A (ja) ギ酸をco源として用いるメトキシカルボニル化方法
RU2013120981A (ru) Способ получения алкиленоксида эпоксидированием олефина
CN108822033B (zh) 一种7-氯喹哪啶的合成方法
KR101819023B1 (ko) 프로필렌 옥사이드 조산물의 정제 방법 및 프로필렌 옥사이드의 제조 방법
JP2005247840A (ja) 1,3−プロパンジオールの製造方法及び該製造方法で得られる1,3−プロパンジオール
RU2315760C2 (ru) Способ получения стирола
KR20200085312A (ko) 분자체 촉매 개질 장치 및 방법
CN111097527A (zh) 一种负载型杂多酸催化剂和制备方法及应用
US20090143626A1 (en) Process for preparing an arylalkyl compound
JP2020143017A (ja) 末端二重結合含有化合物の製造方法