JP2011183299A - 混合装置および多段翼構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】投入される剤の量の大小によって空気の混入量が増減し、混合された剤の特性が変動してしまうという課題があった。
【解決手段】混合装置100は、攪拌される流動体を入れる中空の容器本体10と、容器本体10に対して回動可能に収容された攪拌翼20と、容器本体10に対して可動に設けられて、容器本体10の内部の攪拌空間Vを体積可変に区画する駆動部40と、を有している。混合装置100は、駆動部40の移動により、攪拌空間Vの内部に存在する攪拌翼20の軸の長さが長短変動する。
【選択図】図3

Description

本発明は、混合装置および多段翼構造に関する。
容器本体の内部に攪拌翼が回動可能に設置された混合装置が知られている。混合装置の例として、特許文献1に記載の攪拌装置は、攪拌槽の内部に攪拌翼が設置されている。この攪拌翼は、攪拌槽の中心部に回転軸が垂設され、この回転軸に複数のパドル翼を上下多段に配設して構成されている。
また、混合装置の他の例として、特許文献2に記載の混練装置は、複数段に設けられた攪拌翼が混練槽の内部に設置されている。
特開平11−75815号公報 特開2007−136302号公報
しかしながら、特許文献1、2に記載の装置は、攪拌槽や混練槽の内容積が不変であるため、攪拌または混練される剤の量が少ない場合と多い場合とでは、槽内における剤と空気の体積比が変動する。すなわち、槽を剤で満たして攪拌または混練した場合には剤に空気が混入することが抑えられるものの、剤の量が少ない場合には、攪拌または混練される剤に対して槽内の空気が容易に混入してしまう。
このため、従来の混合装置では、投入される剤の量の大小によって空気の混入量が増減し、混合された剤の特性が変動してしまうという課題があった。
本発明の混合装置は、攪拌される流動体を入れる中空の容器本体と、前記容器本体に対して回動可能に収容された攪拌翼と、前記容器本体に対して可動に設けられて、前記容器本体の内部の攪拌空間を体積可変に区画する駆動部と、を有し、前記駆動部の移動により、前記攪拌空間の内部に存在する前記攪拌翼の軸の長さが長短変動することを特徴とする。
また、本発明の多段翼構造は、それぞれ軸部とブレード部とからなる複数の分割翼を多段に連結した多段翼構造であって、隣り合う前記分割翼同士の回動を係脱可能に規制する係止部と、前記係止部を係止方向または脱離方向に付勢する弾性片と、前記分割翼の回動軸方向に移動して前記弾性片を付勢方向の逆向きに押圧する駆動部と、を有し、互いの回動が規制されて固定翼を構成する前記分割翼の段数が、前記駆動部の移動によって変動することを特徴とする。
なお、本発明の各種の構成要素は、個々に独立した存在である必要はなく、複数の構成要素が一個の部材として形成されていること、一つの構成要素が複数の部材で形成されていること、ある構成要素が他の構成要素の一部であること、ある構成要素の一部と他の構成要素の一部とが重複していること、等でもよい。具体的には、攪拌翼が複数の部材から形成されることや、攪拌翼と駆動部とが一個の部材として形成されることを許容する。
本発明の混合装置によれば、容器本体と駆動部とで区画される攪拌空間の体積が可変であるため、剤の投入量に応じて攪拌空間の体積を増減させることができる。これにより、剤と空気との接触を、投入される剤の量の大小によらず抑えることができる。また、攪拌空間の内部に存在する攪拌翼の軸の長さが長短変動するため、攪拌空間の体積を増減させた場合も剤の攪拌力が過剰または不足になることがない。これにより、本発明の混合装置によれば、剤の量の大小によらず、混合された剤の特性を均質化することができる。
そして、本発明の多段翼構造によれば、一体に軸回転する多段翼を構成する分割翼の段数が駆動部の移動によって変動することから、駆動部を軸部に沿って移動させるだけで多段翼の軸長を変化させることができる。このため、例えば本発明の混合装置に用いた場合には、攪拌翼の軸長を長短変動させることも可能である。
第一実施形態にかかる混合装置を示す斜視図である。 混合装置の分解斜視図である。 (a)は第一状態の混合装置の縦断面模式図であり、(b)は第二状態の混合装置の縦断面模式図である。 攪拌翼ユニットの正面図である。 攪拌翼ユニットと固定翼ユニットとを同軸に組み合わせた状態を示す正面図である。 固定翼ユニットおよび駆動部(多段翼構造)の正面図である。 固定翼ユニットの分解状態の下方斜視図である。 固定翼ユニットの分解図である。 変形例にかかる混合装置の縦断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
なお、本実施の形態では、図示するように上下の方向を規定して説明する場合がある。しかしながら、これは構成要素の相対関係を簡単に説明するために便宜的に規定するものであって、本発明を実施する製品の製造時や使用時の方向を限定するものではなく、また重力方向の上下と必ずしも一致しない。
図1は、本発明の実施形態にかかる混合装置100を示す斜視図である。図2は、混合装置100の分解斜視図である。図3(a)は、第一状態の混合装置100の縦断面模式図であり、同図(b)は、第二状態の混合装置100の縦断面模式図である。図3では逆止弁82の図示を省略している。
はじめに、本実施形態の混合装置100の概要について説明する。
混合装置100は、攪拌される流動体を入れる中空の容器本体10と、容器本体10に対して回動可能に収容された攪拌翼20と、容器本体10に対して可動に設けられて、容器本体10の内部の攪拌空間Vを体積可変に区画する駆動部40と、を有している。
そして、本実施形態の混合装置100は、駆動部40の移動により、攪拌空間Vの内部に存在する攪拌翼20の軸の長さが長短変動する。
本実施形態では、混合装置100として、二剤混合式のヘアカラー剤を攪拌して毛髪に塗布するためのアプリケータ装置を例示する。ただし、本発明の混合装置は流動体を攪拌して混合するものであればよく、これに限られない。カラー剤や接着剤、医薬品などの剤や飲食品などの調整装置のほか、洗浄液の攪拌によるワークの洗浄装置でもよい。
流動体には、液体のほか、ゾル、ゲルまたは粒体を含んでもよい。染毛剤および酸化剤を混合した本実施形態の二剤混合式のヘアカラー剤のほか、複数色の塗料を混合したカラー剤や、水と水硬性セメント組成物との混合物、二液混合型の接着剤などを例示することができる。
本実施形態の場合、染毛剤として数万mPa・sの粘度のクリーム状のアルカリカラー剤(酸化染毛剤)を用い、酸化剤として過酸化水素水(H)含有液(粘度:数百mPa・s)を用いることができる。
ここで、流動体を攪拌するとは、一種の剤からなる流動体をかき混ぜることのほか、二種以上の剤を互いに混合することを含む。より具体的には、それぞれ液体、ゾル、ゲルまたは粒体のいずれかである二種類以上の流動体を互いに混合する場合のほか、液体、ゾル、ゲルまたは粒体に対して、固体を分散させる場合も含む。
以下、本実施形態の混合装置(アプリケータ装置)をより詳細に説明する。
容器本体10は樹脂または金属からなり、中空かつ有底の筒状をなしている。容器本体10の内部が流動体の攪拌空間Vとなる。容器本体10の内部には、容器本体10に対して軸回動する攪拌翼20と、容器本体10の底部16に固定された固定翼30とが収容されている。
攪拌翼20は、容器本体10に対して回動または回転して、流動体の少なくとも一部に流速を与える部材である。攪拌翼20が流動体に対して軸方向に揚力を生じるか否かは任意である。
ここで回動とは、正方向または逆方向の少なくとも一方に円運動することを意味し、その回転角は問わない。また、回転とは、360度以上の回転角で正方向または逆方向の少なくとも一方に円運動することを意味する。以下、特に断り無き場合、回動と回転とを区別しない。
固定翼30と攪拌翼20とは、回動方向の複数箇所に、好ましくは少なくとも三箇所にそれぞれ設けられている。固定翼30の数と攪拌翼20の数とは、同じでもよく、または異なってもよい。固定翼30と攪拌翼20とは回動方向に相対移動する。
ここで、固定翼30と攪拌翼20を回動方向の少なくとも二箇所にそれぞれ設けることで、固定翼30と攪拌翼20との初期位置によらず、駆動部40を少なくとも180度回動させれば、固定翼30と攪拌翼20とが互いに交錯して流動体に剪断力が付与される。
また、固定翼30と攪拌翼20とを回動方向の少なくとも三箇所に設けることで、駆動部40を180度回動させたときに、固定翼30と攪拌翼20との初期位置によらず、固定翼30が攪拌翼20を完全に横切って通過することとなる。このため、ユーザが駆動部40を往復揺動させた場合にも、固定翼30と攪拌翼20との初期位置によらず、流動体に対して剪断力に基づく良好な攪拌力を得ることができる。
図2に示すように、本実施形態の攪拌翼20は、シャフト部(内管26)の周囲に60度間隔で6箇所に突出して形成されている。すなわち、攪拌翼20は回動方向の6箇所に形成されている。攪拌翼20のシャフト部(内管26)は中空の直管形状であり、内部にポール12を遊挿可能である。本実施形態において、混合装置100の軸方向とはポール12の延在方向をいう。本実施形態の軸方向は、駆動部40の回動軸方向と一致している。
攪拌翼20は、それぞれ複数本の板状または棒状のブレード25が軸方向に間欠的に配列された櫛歯状をなしている。より具体的には、各々の攪拌翼20は、軸方向(図1、図2の上下方向)に並ぶ8本のブレード25と、軸方向に延在してブレード25を互いに連結する縦桟27と、シャフト部(内管26)から径方向に突出して縦桟27と連結された横桟28とを含んで構成されている。
横桟28は内管26の上端近傍から放射状に突出して形成され、縦桟27の上端と連結している。一方、6本の縦桟27の下端は、環状部29によって互いに連結されている。
これにより、内管26と、その周囲に設けられた6枚の攪拌翼20とは、互いに一体化されて攪拌翼ユニット21を構成している。
固定翼30は容器本体10の内部に多段に設けられ、容器本体10に対する回動が規制されている。そして、図3に示すように、駆動部40の移動により攪拌空間Vの内部に存在する固定翼30の段数は大小変動する。
後述するように、固定翼30(固定翼ユニット31)は、分割翼32を多段に連結してなり、容器本体10に対して回動不可である長さ領域と、容器本体10に対して回動可能である長さ領域との境界(以下、固定翼端という)が、軸方向に移動する。
本実施形態の固定翼30は、容器本体10の内部に突出して固定されて、攪拌翼20との間に相対速度をもつ板状または棒状の部材である。固定翼30が流動体に対して軸方向に揚力を生じるか否かは任意である。そして、本実施形態において固定翼30とは、長さ領域のうちの少なくとも一部が容器本体10に対して回動固定されていればよく、他の一部の長さ領域は容器本体10に対して回動してもよい。
図2に示すように、固定翼30は、円管状の外管36の周囲に、複数のブレード35が軸方向に並んで設けられた櫛歯状をなしている。固定翼30は、外管36の周囲に60度間隔で設けられて固定翼ユニット31を構成している。すなわち、固定翼30は回動方向の6箇所に形成されている。
図4は、攪拌翼ユニット21の正面図である。各々の攪拌翼20において、ブレード25は縦桟27から内管26に向かって、径方向の外方から内向きに突出している。そして、ブレード25と内管26とは、径方向に所定のクリアランスCLをもって離間している。
かかるクリアランスCLは、固定翼30の回転軸である中空のシャフト部(外管36:図2を参照)の肉厚よりも大きい。また、外管36の周囲に放射状に突出したブレード35を包絡する外径寸法は、攪拌翼ユニット21における環状部29の内径よりも小さい。
外管36の内径は、攪拌翼ユニット21における内管26の外径よりも大きい。また、外管36の肉厚は、上記のように内管26とブレード25とのクリアランスCLよりも小さい。これにより、攪拌翼ユニット21の内管26は、固定翼ユニット31の外管36の中空内部に挿通可能である。
図5は、攪拌翼ユニット21と固定翼ユニット31とを同軸に組み合わせた状態を示す正面図である。固定翼ユニット31のうち、図示されたブレード35は、紙面の斜め手前側に延在している。
攪拌翼20のブレード25は、固定翼30のブレード35に対して隙間GPをもって噛合するように同軸に設けられている。
本実施形態は、攪拌翼20と固定翼30の角度方向を互いにずらした状態で内管26を外管36に対して上方より挿入することで、攪拌翼ユニット21を固定翼ユニット31の周囲に装着することができる。そして、ポール12(図2を参照)を軸心として、攪拌翼ユニット21と固定翼ユニット31を容器本体10に対して同軸で固定する。
図5に示すように、固定翼ユニット31の下端には突起部34が複数箇所に設けられている。突起部34は、容器本体10の底部16に設けられた凹部(図示せず)に嵌合し、固定翼ユニット31は容器本体10に対して回動が固定される。
すなわち、本実施形態においては、攪拌翼ユニット21はポール12を回動軸として容器本体10に対して回動可能であり、固定翼ユニット31は容器本体10に対して回動不可能に構成されている。
このとき、固定翼ユニット31のブレード35と攪拌翼ユニット21のブレード25とは、軸方向に所定の隙間GPをもって交互に並んでいる。隙間GPは、一例として、0.1〜1mm程度が好ましい。
また、ブレード35の先端と縦桟27、およびブレード25の先端と外管36との間にもわずかなクリアランスが存在している。これにより、攪拌翼ユニット21は固定翼ユニット31と干渉することなく、内管26を中心に回動する。ここで、固定翼30と攪拌翼20とは回動方向にともに60度間隔で設けられているため、攪拌翼ユニット21の向きを調整することで、互いの角度を一致させることができる。
また、攪拌翼ユニット21および固定翼ユニット31が容器本体10に取り付けられた状態において、固定翼30の最上位のブレード35よりも、攪拌翼20の横桟28は上側に位置している。
容器本体10には、流動体(染毛剤および酸化剤)を内部に導入するための導入口18と、導入口18に設けられて流動体の流出を防止する逆止弁82と、を備えている。逆止弁82は、容器本体10の外部から内部(下方から上方)への流動体の流出を許容し、容器本体10の内部から外部への流出を規制する。
なお、逆止弁82および導入口18を容器本体10に設けることなく、流動体を容器本体10の上部開口より注ぎ込んで供給してもよい。
染毛剤は、高圧のボトル容器(図示せず)内に高圧に充填された状態で一般に提供されている。また、過酸化水素を含有する酸化剤は、ポンプ式容器に充填された状態で一般に提供されている。酸化剤に含まれる過酸化水素から発生する酸素ガスにより、ポンプ式容器の内圧は大気圧よりも高圧になっている。このため、本実施形態では、ボトル容器やポンプ式容器の開口を逆止弁82に接続することで、流動体(染毛剤と酸化剤)は個別に容器本体10に供給される。
容器本体10の下部には、攪拌空間Vと連通した吐出口50が開口形成されている。より具体的には、容器本体10には、底部16の近傍高さにノズル部14が設けられている。ノズル部14には吐出口50が穿設されている。
ノズル部14にはストッパー板51がスライド可能に装着されている。ストッパー板51をスライドすることにより、吐出口50の開閉が切り替えられる。
吐出口50には塗布具52が着脱可能に装着されている。塗布具52は、先端にブラシが形成され、またユーザが混合装置100を手で保持するためのアーム部を備えている。
攪拌された流動体は、ストッパー板51の切り替えにより吐出口50が開口することで、塗布具52のブラシ部に供給される。
駆動部40は、容器本体10に少なくともその一部が内容された状態で容器本体10に直接または間接に支持されて、容器本体10に対して相対的に移動する部材である。そして、容器本体10の内壁面と駆動部40の下端面48とで囲まれる攪拌空間Vは、駆動部40の移動に伴い体積が変化する。
本実施形態の駆動部40は、三つの機能を併せもつ。第一は、容器本体10に対して摺動することで、下端面48を軸方向に移動させて攪拌空間Vの体積を変化させる機能である。
第二は、本実施形態の駆動部40は、攪拌翼20および固定翼30を出没可能に収容する収容溝44を備え、駆動部40の移動によって攪拌空間Vの内部に存在する攪拌翼20の軸の長さを長短変動させる機能である。攪拌空間Vの外部にある分割翼32は収容溝44に収容されている。
第三は、駆動部40は攪拌翼20に係合した状態で容器本体10に対して回動することで、攪拌翼20を回動駆動する、駆動部としての機能である。
駆動部40は、容器本体10に進退可能に収容されて容器本体10の内容積を可変とするピストン部42と、ユーザが手で把持してピストン部42を回動させる把持部45とが一体に成形されてなる。なお、図2では、説明のため把持部45とピストン部42とを分離して、ピストン部42の内部の収容溝44を図示している。
容器本体10の内部形状およびピストン部42は、ともに円筒状であり、互いに嵌め合いに構成されている。
ピストン部42は容器本体10の上端の開口部より気密に挿入されている。容器本体10の内周壁面および底部16と、駆動部40の下端面48とで、攪拌空間Vは液密に構成される。
以下、容器本体10に対してピストン部42が深く収容される方向を前進方向、同じく浅く収容される方向を後退方向という。すなわち、第一状態は、ピストン部42が前進した状態、第二状態は、ピストン部42が後退した状態である。
図2に示すように、収容溝44は、横桟28、縦桟27およびブレード25、35を収容するための直線溝部44aと、内管26および外管36を収容するための円管部44bとを含む。六条の直線溝部44aは、円管部44bを中心として60度間隔で放射状に設けられている。各直線溝部44aには、軸方向に揃えられたブレード25と35がともに収容される。
一方、攪拌翼ユニット21と固定翼ユニット31とは、互いに嵌め合わされた状態で、ポール12によって底部16に垂設されている。
このため、円管部44bに固定翼ユニット31の外管36を位置合わせし、直線溝部44aと攪拌翼ユニット21の横桟28とを角度合わせすることで、攪拌翼ユニット21および固定翼ユニット31は収容溝44に対して出没自在に収容される(図1を参照)。
そして、図1に示すように、攪拌翼20および固定翼30を完全に収容溝44に収容することで、ピストン部42の下端は容器本体10の底部16に当接して、容器本体10の内部は空気抜きされている。かかる状態を、初期状態という。
容器本体10および駆動部40の材料は、耐酸、耐アルカリ性の樹脂材料が好ましい。具体的には、ポリプロピレンやポリエチレンなどのポリオレフィンが好ましい。また、透明性や耐衝撃性が求められる場合には、ポリカーボネートを用いるとよい。容器本体10と駆動部40とは、それぞれ射出成形によって作製することができる。
図3に戻って、本実施形態の混合装置100におけるピストン部42の動作を説明する。図3各図は、図1の初期状態から、ボトル容器とポンプ式容器にそれぞれ充填された流動体(染毛剤と酸化剤)を、導入口18を通じて順番に容器本体10に導入した状態を示している。ピストン部42の下端面48は流動体の供給圧に押し上げられて攪拌空間Vが形成されている。同図(a)に示す攪拌空間Vには、固定翼30のブレード35が二段目まで露出している。かかる状態を第一状態という。
図3(b)は、図3(a)に示した第一状態から、さらに導入口18を通じて流動体(図示せず)を供給し、下端面48を押し上げてピストン部42を後退させ、攪拌空間Vを拡大させた状態(以下、第二状態)を示している。同図に示す攪拌空間Vには、固定翼30のブレード35が五段目まで露出している。
図3各図では、攪拌翼20のうち収容溝44に収容された部分の図示は省略している。
図3(b)に示すように、固定翼30の基端301は容器本体10の底部16に固定されている。攪拌翼20の下端の環状部29も底部16に当接している。攪拌翼20は全体が底部16に対して回動可能に軸挿されている。一方、固定翼30に関しては、基端301から固定翼端302までが底部16に対して回動規制されている。そして、固定翼30のうち固定翼端302から上端303までの領域は、底部16に対して回動可能である。以下、固定翼30のうち基端301から固定翼端302までの長さ領域を固定領域37といい、固定翼端302から上端303までの長さ領域を回動領域38という場合がある。
本実施形態の攪拌翼20および固定翼30は、容器本体10に対して回動軸方向(本実施形態の場合、上下方向)に固定されている。駆動部40の移動により、攪拌翼20および固定翼30が収容溝44に収容される軸長が長短変動する。
例えば固定翼30の場合、図3(a)に示す第一状態では、ピストン部42の収容溝44に5段のブレード35が収容されて回動領域38を構成し、攪拌空間Vに露出した固定領域37はブレード35にして2段分である。これに対し、同図(b)に示す第二状態では、収容溝44に収容された回動領域38の軸長は、ブレード35の2段分の長さであり、固定領域37はブレード35の5段分である。
すなわち、収容溝44に収容される固定翼30の軸長は、ピストン部42の軸方向の後退(上昇)によって短縮される。
攪拌翼20に関しても同様であり、収容溝44に収容される攪拌翼20の軸長およびブレード25の段数は、ピストン部42の後退(上昇)によって短縮される。
駆動部40は容器本体10に対して回動軸方向を中心に回動可能である。収容溝44に収容された攪拌翼20および固定翼30は、収容溝44に係止されて、駆動部40に対する回動が規制される。
このため、攪拌翼20および固定翼30を収容溝44に収容した状態で駆動部40を回動させると、固定翼30の回動領域38は攪拌翼20およびピストン部42とともに回動する。一方、収容溝44から攪拌空間Vに露出した固定領域37は底部16に対して回動が規制される。
このため、本実施形態の混合装置100は、ピストン部42の進退位置を変化させることで、攪拌空間V内に存在する攪拌翼20と固定翼30の軸の長さを変化させることができる。これにより、流動体の投入量に応じて増減する攪拌空間Vの全体において良好な攪拌力を均質に得ることができる。
また、本実施形態の混合装置100では、ピストン部42と容器本体10とを気密に摺動させることから、空気抜きされた容器本体10に流動体を充填し、空気との接触を防止したまま流動体を攪拌することができる。
混合装置100において流動物を攪拌する場合には、把持部45と容器本体10とをそれぞれ手で把持し、360度以上の回転角度で相対的に回転させるか、または360度未満の角度で往復回動させる。なお、本実施形態では回転と回動とを区別しない。
図6は、固定翼ユニット31および駆動部40(多段翼構造110)の正面図である。
図7は固定翼ユニット31(多段翼構造110)の分解状態の下方斜視図である。
図8は、固定翼ユニット31の分解図である。
以下、駆動部40と固定翼30とで構成され、駆動部40の進退移動に伴って固定領域37と回動領域38の軸長を変動させることのできる本実施形態の多段翼構造110について説明する。
多段翼構造110(固定翼30)は、それぞれ軸部321とブレード部322とからなる複数の分割翼32の軸部321同士を多段に連結したものである。
そして、多段翼構造110は、隣り合う分割翼32同士の回動を係脱可能に規制する係止部331と、係止部331を係止方向または脱離方向に付勢する弾性片33と、分割翼32の回動軸方向に移動して弾性片33を付勢方向の逆向きに押圧する駆動部40と、を有している。
そして、多段翼構造110は、互いの回動が規制されて一体に軸回転する多段翼を構成する分割翼32の段数が、駆動部40の移動によって変動する。
多段翼構造110は、流体の圧縮、攪拌、搬送または混合など、多様な用途の装置に組み込んで使用することができる。
本実施形態の弾性片33は略矩形の板状をなしている。係止部331は、弾性片33より突出して形成された凸部である。弾性片33は分割翼32の内部に収納されて、隣接する他の分割翼32に対して係止部331を係合させることで、当該二つの分割翼32の相対的な回動を規制する。
弾性片33は、図7、8に詳細に示すように、細幅の挿入部334と、押圧突起333と係止部331とを一体に備えている。弾性片33には、下端縁より軸方向に伸びるリブ335が二本並んで突出形成されている。係止部331は、二本のリブ335の間に形成され、軸部321の外径方向に向かって突出している。
係止部331の上部には押圧突起333が同面側に突出して設けられている。押圧突起333は、係止部331よりも高い突出高さに形成されている。
これにより、挿入部334を支点とし、押圧突起333を力点として弾性片33の面直方向に押圧すると、係止部331は作用点となって当該押圧方向に変位する。
一方、分割翼32は、両端が開口した短尺円筒状の軸部321の周囲に複数本のブレード部322が等間隔で突出して形成された部材である。
弾性片33および分割翼32は、例えば樹脂の射出成形で作製することができる。
分割翼32の下端開口部325は、上端の頸部324よりも大径である。軸部321には内部に内向きフランジ328が形成されている。内向きフランジ328の内縁を軸方向に延出させた環状の頸部324は下端開口部325よりも細径である。
図7に示すように、内向きフランジ328にはスリット327が設けられている。スリット327は、弾性片33の挿入部334を嵌め合いに挿入するための凹部であり、スリット幅は弾性片33の板厚と同等である。
頸部324には、切欠部326が上方より成形されている。切欠部326は、弾性片33の係止部331を下方より受けるための凹部である。
また、軸部321には係合孔323が貫通して形成されている。係合孔323は、軸部321の内側から外側に向かって弾性片33の押圧突起333を突出させるための通孔である。
係合孔323とスリット327は軸方向に並んで設けられている。また、係合孔323およびスリット327は、軸部321の周囲に一箇所または二箇所以上に設けられている。図7は、軸部321の周囲に180度対向して二箇所に係合孔323およびスリット327がそれぞれ設けられた状態を示している。
弾性片33の挿入部334を分割翼32のスリット327に下方より挿入し、押圧突起333を係合孔323に嵌め込むことで、分割翼32と弾性片33とは一体化される。
弾性片33が装着された第一の分割翼32aに、第二の分割翼32bを下方から連結する。具体的には、第二の分割翼32bの上端の切欠部326を、第一の分割翼32a(弾性片33)の係止部331に位置合わせした状態で、第二の分割翼32bの頸部324を第一の分割翼32aの下端開口部325に嵌め込む。
これにより、係止部331と切欠部326が係合して、第一の分割翼32aと第二の分割翼32bとは相対的な軸回転が規制される。
ここで、図6に矢印で示すように軸部321の周囲に駆動部40が装着されて、駆動部40により第一の分割翼32aの押圧突起333が径方向の内側に付勢されると、弾性片33は内側に変位する。すると、当該押圧突起333と、第二の分割翼32bの切欠部326(図8を参照)との係合が外れ、第一の分割翼32aと第二の分割翼32bとは相対的な軸回転が可能となる。
すなわち、本実施形態の多段翼構造110においては、押圧突起333を付勢した場合に、当該分割翼32と、その直下の分割翼32との間で相対回動が可能になる。
つまり、係止部331は、隣り合う分割翼32同士を係止する方向に付勢する弾性片33を含み、固定翼30が収容溝44に収容されることにより、弾性片33は付勢方向の逆向きに押圧されて分割翼32同士の係止が外れる。
なお、図8に示すように、固定翼30を構成する上端の分割翼32(上端翼305)には、頸部324および切欠部326は不要である。
また、固定翼30を構成する下端のベース部304には、突起部(ボス)34が下方に突出している。かかる突起部34は、上述のように容器本体10の底部16に嵌め込まれて固定翼30を容器本体10に固定する。
すなわち、本実施形態の固定翼30は、回動軸方向(図6、8における図中上下方向)に多段に接続された複数の分割翼32より構成され、隣り合う分割翼32は、互いの回動を規制する係止部331が係脱可能に設けられている。
そして、収容溝44から露出した分割翼32同士は、係止部331が係合し、互いの回動が規制されて固定翼30を構成する。収容溝44に収容された分割翼32は、係止部331の係合が解除されて、固定翼30に対して回動可能となる。
図8に示すように、分割翼32同士の間には、分割翼32の回動方向を螺旋方向とする螺旋バネ332が任意で装着されている。
螺旋バネ332の上端と下端は、隣り合う分割翼32に対してそれぞれ接続されている。また、ベース部304と分割翼32との間にも、螺旋バネ332が装着されている。
これにより、固定翼30にトルクが付与されて、隣り合う分割翼32同士または分割翼32とベース部304とが相対的に回動した場合には、螺旋バネ332に弾性復元力が生じる。よって、トルク無負荷状態になると固定翼30は自然状態に復元する。
なお、本実施形態の分割翼32は弾性片33と螺旋バネ332をともに備えるが、本発明はこれに限られない。分割翼32は弾性片33と螺旋バネ332のいずれか一方のみを有してもよい。例えば、弾性片33の使用に代えて、螺旋バネ332の一部を径方向の外側に突出させて、押圧突起333と係止部331をそれぞれ形成してもよい。すなわち、隣接する分割翼32同士を係脱可能に規制する機能と、分割翼32同士の向きを自然状態に復元させる機能とを、ともに螺旋バネ332によって実現してもよい。
図3に戻り、本実施形態の混合装置100における固定翼30の動作を説明する。
図3(a)に示す第一状態では、駆動部40の収容溝44は上側の5段の分割翼32についてそれぞれ押圧突起333を付勢し、弾性片33を外管36の内側に変位させている。
これにより、上側の5段の分割翼32同士、および上から5段目の分割翼32(分割翼32a)と6段目の分割翼32(分割翼32b)との間で相対回動が可能となっている。
そして、押圧突起333が攪拌空間Vに露出した下側の2段の分割翼32に関しては、係止部331と切欠部326(図8を参照)とが係合して、固定翼30との回動が固定された固定領域37が構成されている。
以上により、本実施形態の混合装置100では、軸方向への駆動部40の進退移動に追随して、固定翼30における固定領域37の軸長が長短に自動的に変化する。
したがって、加圧された流動体が容器本体10に供給されて下端面48が押し上げられると、固定翼30の固定領域37は分割翼32の一段ごとに軸長が長くなる。
多段翼構造110は、軸部321と同軸に設けられて多段翼に対して隙間をもって回動する第二の多段翼を含んでもよい。本実施形態においては、攪拌翼20が、第二の多段翼にあたる。
攪拌翼20に関しても、下端面48の上昇に伴って、収容溝44から露出する攪拌翼20の軸長は徐々に長くなる。これにより、攪拌空間Vの下部から上部まで、攪拌空間Vの体積によらず、均一な攪拌力を安定して得ることができる。
また、上述のように固定翼30は、互いの係止が外れた分割翼32同士の、回動軸方向の向きを揃えるためのトルク付与手段(螺旋バネ332)をさらに備えている。
これにより、駆動部40(把持部45)を往復回動させて流動体を十分に攪拌した後、ユーザが把持部45から手を離すと、固定翼30は螺旋バネ332の弾性力によって初期の角度方向に自動的に回復する。このため、収容溝44に収容された固定翼30の回動領域38におけるブレード35と、収容溝44より露出した固定領域37におけるブレード35とは軸線上に並ぶ。つまり、把持部45の回動を終了すると、螺旋バネ332の復元力によって各段の分割翼32は向きが揃い、ブレード35は軸線上に整列して収容溝44に収容可能となる。
この状態で、ストッパー板51を作動して吐出口50を開放し、把持部45を押下することで、攪拌された流動体が塗布具52に供給される(図1、図2を参照)。
なお、本実施形態においてはトルク付与手段として螺旋バネ332を用いているが、本発明はこれに限られない。例えば、相対的に回動した分割翼32同士の向きを、磁力によって復元することもできる。
具体的には、図8に示す頸部324の外周面と、下端開口部325の内周面とに、極性を反転させた磁石を対向させて装着するとよい。
すると、収容溝44から攪拌空間Vに露出した分割翼32同士は磁石同士の吸引力によって相対的な回動が規制されて固定領域37が構成される。
また、収容溝44に収容された回動領域38の分割翼32は、収容溝44とブレード部322との係合によって、駆動部40とともに回動する。なお、攪拌空間V内の固定領域37の分割翼32は、回動領域38の分割翼32との間の磁力に引き摺られてわずかに回動するが、流動体の抵抗によって固定領域37と回動領域38との間には遅れが生じることとなる。このため、攪拌空間V内の固定翼30と攪拌翼20との間には相対速度が生じ、攪拌翼20は邪魔板として機能するため、流動体の良好な攪拌が可能である。
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
例えば、本実施形態の攪拌翼20はブレード25が多段に設けられた櫛歯状をなしているが、本発明はこれに限られず、一枚の螺旋片からなる螺旋翼でもよい。そして、ピストン部42の収容溝44を螺旋溝として攪拌翼20を収容してもよい。
図9は、本実施形態の変形例にかかる混合装置100の縦断面図である。
本変形例の混合装置100は、攪拌翼20が、分割翼32を多段に連結して構成されていることを特徴とする。
そして、駆動部40が軸方向(同図の上下方向)に進退することにより、ピストン部42の収容溝44から攪拌空間Vに露出している攪拌翼20の軸長が長短に変化する。
そして、本変形例では、攪拌空間Vに露出した分割翼32同士は、相対的な回動が規制され、駆動機構47により一体に回動駆動されて攪拌翼20として機能する点で上記実施形態と相違する。
本変形例の攪拌翼20は、分割翼32の中空の軸部321の内部に挿通される円柱状のシャフト部473によって押圧突起333が外向きに押圧されると、係止部331が弾性的に外方に変位して隣接する分割翼32と係合する。
分割翼32は、図6、8に示した実施形態とは上下反転させて、頸部324(図8を参照)を下向きとして容器本体10に軸挿されている。したがって、弾性片33は図9における上方を自由端として分割翼32のスリット327(図7を参照)に装着されている。
また、図9に示すように、本変形例の弾性片33は押圧突起333が軸部321の径方向の内向きに突出して形成され、係止部331はその裏面側に突出して設けられている。
そして、弾性片33は、初期状態において係止部331と切欠部326(図8を参照)とが非係合となるよう、先端(図9の上端)が内向きに屈曲している。
シャフト部473の上端は、ピストン部42の下端面48と略同等の高さに位置している。このため、ピストン部42の収容溝44の内部に収容された分割翼32の弾性片33はシャフト部473に付勢されず、係止部331は非係合である。
シャフト部473を上下に進退させると、シャフト部473の外周面に押圧されて押圧突起333は外向きに付勢され、係止部331は上段に隣接する分割翼32と係合して相対回動が規制される。
また、最下段の分割翼32はシャフト部473と回動方向に係合している。
かかる状態でシャフト部473を回動させると、攪拌空間V内の分割翼32は一体に回動して攪拌翼20となる。一方、収容溝44に収容された分割翼32はシャフト部473に追随して回動することはない。これにより、下端面48で攪拌空間Vを液密に保ちつつ、下端面48の昇降に応じて攪拌翼20の軸長を長短に変動させることができる。
本変形例の駆動機構47は、シャフト部473に掛合したギア472と、ギア472を電気的に駆動するモータ471とを備えている。このように、本発明の混合装置100においては、駆動部40の駆動手段は手動に限られず、駆動部40を電気的に回動させてもよい。
本変形例の混合装置100では、弾性片33の押圧突起333が外管36の内側に向かって突出して設けられている。そして、外管36の内部に挿通されるシャフト部473により押圧突起333が操作されて、分割翼32同士の係脱が切り替えられる。すなわち、シャフト部473に操作される押圧突起333は攪拌空間Vに露出しないため、流動体と接触しない。これにより、押圧突起333とシャフト部473とが互いに安定して接触し、押圧突起333を押圧した場合の分割翼32の係脱動作の再現性が向上する。このため、流動体の安定した混合操作が可能である。
また、図3等に示した上記実施形態の混合装置100はピストン部42で弾性片33を付勢することで分割翼32同士の係合が解除されるのに対し、図9に示した本変形例では、逆に弾性片33を付勢することで分割翼32同士が係合される。すなわち、本変形例では、弾性片33に与える付勢力を大きくすることで、分割翼32同士をより強固に係合させることができる。このため、攪拌空間Vに充填される流動体の粘性が高い場合など、分割翼32に大きなトルクが負荷されるときであっても、攪拌空間Vの内部に露出した分割翼32同士の係合を良好に維持することができる。
さらに、駆動機構47を電気的な駆動方式としたことで、ユーザの熟練度によらず流動体を迅速かつ再現性よく混合することができる。
10 容器本体
12 ポール
14 ノズル部
16 底部
18 導入口
20 攪拌翼
21 攪拌翼ユニット
25、35 ブレード
26 内管
27 縦桟
28 横桟
29 環状部
30 固定翼
301 基端
302 固定翼端
303 上端
304 ベース部
305 上端翼
31 固定翼ユニット
32 分割翼
321 軸部
322 ブレード部
323 係合孔
324 頸部
325 下端開口部
326 切欠部
327 スリット
328 内向きフランジ
33 弾性片
331 係止部
332 螺旋バネ
333 押圧突起
334 挿入部
335 リブ
34 突起部
36 外管
37 固定領域
38 回動領域
40 駆動部
42 ピストン部
44 収容溝
44a 直線溝部
44b 円管部
45 把持部
47 駆動機構
471 モータ
472 ギア
473 シャフト部
48 下端面
50 吐出口
51 ストッパー板
52 塗布具
82 逆止弁
100 混合装置
110 多段翼構造
CL クリアランス
GP 隙間
V 攪拌空間

Claims (10)

  1. 攪拌される流動体を入れる中空の容器本体と、
    前記容器本体に対して回動可能に収容された攪拌翼と、
    前記容器本体に対して可動に設けられて、前記容器本体の内部の攪拌空間を体積可変に区画する駆動部と、を有し、
    前記駆動部の移動により、前記攪拌空間の内部に存在する前記攪拌翼の軸の長さが長短変動することを特徴とする混合装置。
  2. 前記容器本体に対する回動が規制された固定翼が前記容器本体の内部に多段に設けられ、かつ、前記駆動部の移動により、前記攪拌空間の内部に存在する前記固定翼の段数が大小変動することを特徴とする請求項1に記載の混合装置。
  3. 前記固定翼は、回動軸方向に多段に接続された複数の分割翼より構成され、
    隣り合う前記分割翼は、互いの回動を規制する係止部が係脱可能に設けられている請求項2に記載の混合装置。
  4. 前記駆動部が、前記攪拌翼および前記固定翼を出没可能に収容する収容溝を備え、前記攪拌空間の外部にある前記分割翼が前記収容溝に収容される請求項3に記載の混合装置。
  5. 前記駆動部は前記容器本体に対して前記回動軸方向を中心に回動可能であり、
    前記収容溝に収容された前記攪拌翼および前記固定翼は、前記収容溝に係止されて前記駆動部に対する回動が規制される請求項4に記載の混合装置。
  6. 前記収容溝から露出した前記分割翼同士は、前記係止部が係合し、互いの回動が規制されて前記固定翼を構成し、
    前記収容溝に収容された前記分割翼は、前記係止部の係合が解除されて、前記固定翼に対して回動可能となることを特徴とする請求項5に記載の混合装置。
  7. 前記攪拌翼および前記固定翼は前記容器本体に対して前記回動軸方向に固定されており、
    前記駆動部の移動により、前記攪拌翼および前記固定翼が前記収容溝に収容される軸の長さが長短変動する請求項4から6のいずれか一項に記載の混合装置。
  8. 前記係止部が、隣り合う前記分割翼同士を係止する方向に付勢する弾性片を含み、
    前記固定翼が前記収容溝に収容されることにより、前記弾性片が付勢方向の逆向きに押圧されて前記分割翼同士の係止が外れることを特徴とする請求項4から7のいずれか一項に記載の混合装置。
  9. 互いの係止が外れた前記分割翼同士の回動軸方向の向きを揃えるためのトルク付与手段をさらに備える請求項3から8のいずれか一項に記載の混合装置。
  10. それぞれ軸部とブレード部とからなる複数の分割翼の前記軸部同士を多段に連結した多段翼構造であって、
    隣り合う前記分割翼同士の回動を係脱可能に規制する係止部と、
    前記係止部を係止方向または脱離方向に付勢する弾性片と、
    前記分割翼の回動軸方向に移動して前記弾性片を付勢方向の逆向きに押圧する駆動部と、を有し、
    互いの回動が規制されて一体に軸回転する多段翼を構成する前記分割翼の段数が、前記駆動部の移動によって変動することを特徴とする多段翼構造。
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