JP2011181880A - 電子機器の構造及び基地局の構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】筐体内部で発生した熱を利用して省電力化および冷却を図ることが可能な電子機器の構造及び基地局の構造を提供することを目的とする。
【解決手段】熱を発生する発熱部材21,22と発熱部材21,22を収容する基地局1の筐体10と、を有し、発熱部材21,22と基地局1の筐体10との間に、発熱部材21,22で発生した熱を電気エネルギーに変換する熱電材料31,32が配置されていることを特徴とし、その電気エネルギーで基地局1の各種部材を駆動する。
【選択図】図1
【解決手段】熱を発生する発熱部材21,22と発熱部材21,22を収容する基地局1の筐体10と、を有し、発熱部材21,22と基地局1の筐体10との間に、発熱部材21,22で発生した熱を電気エネルギーに変換する熱電材料31,32が配置されていることを特徴とし、その電気エネルギーで基地局1の各種部材を駆動する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電子機器の構造及び基地局の構造に関する。
従来、携帯電話機、PHS(Personal Handy-phone System)端末等の無線端末との間で無線通信を行うための基地局が使用されている。この基地局は屋外に設けられ、建築構造物の外壁や電柱に取り付けられることが多く、近年、基地局の小型化やその内部に設けられる電源装置やパワーアンプ等の各種デバイスの高密度化が進んでいる。
ところで、この基地局の筐体は、その内部に設けられる各種デバイスを風雨から保護するために密閉構造となっている。また、筐体内部に設けられた各種デバイスで消費される電力は非常に大きくなっている。これにより、各種デバイスはその動作にともなって発熱する。このため、機器の小型化や高密度化も影響して、筐体内の冷却は自然空冷だけでは困難となっている。このようにして各種デバイスの動作にともない発生する熱により筐体内の温度が高くなると、基地局の正常な運転が妨げられるおそれがある。そこで、密閉構造を有する基地局において、その内部を冷却する技術が各種検討されている。
例えば特許文献1では、電源装置とこの電源装置から電力を供給される電子機器とを収納する電子機器筐体の放熱構造において、電源装置より発生する熱を筐体外部に放出する第1のファンと電子機器より発生する熱を筐体外部に放出する第2のファンとを有し、第1のファンで筐体内に導入され筐体外部に排出される空気の通路と第2のファンで筐体内に導入され筐体外部に排出される空気の通路とが仕切部により仕切られている構造が開示されている。
一方、特許文献1と異なる従来の基地局の冷却構造としては、電源装置やパワーアンプ等の熱を発生させる発熱部材と、前記発熱部材を収容する筐体と、を有し、前記発熱部材と前記筐体との間に高い熱伝導率を有する熱伝導シートを配置したり、前記発熱部材に近接してファンを設けたりする構造がある。
特許文献1に開示された技術によれば、筐体内部で発生した熱を効率良く放熱できると考える。しかしながら、筐体内部の熱を専ら外部に逃がす構造となっているだけであり、必ずしも省電力化に資するようにはなっていない。
本発明は、上述した事情を鑑みたものであり、筐体内部で発生した熱を利用して省電力化を図ることが可能な電子機器の構造及び基地局の構造を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明に係る電子機器の構造は、熱を発生する発熱部材と前記発熱部材を収容する筐体と、を有し、前記発熱部材と前記筐体との間に、前記発熱部材で発生した熱を電気エネルギーに変換する熱電材料が配置されている、という手段を採用する。
また、本発明に係る電子機器の構造は、基地局内部の温度を検知する温度センサーを有し、前記温度センサーによって検知された温度が所定値をこえたときに駆動するファンが前記筐体の内部に設けられている、という手段を採用する。
また、本発明に係る電子機器の構造は、前記熱電材料が配置された側の筐体外部に放熱フィンが設けられている、という手段を採用する。
また、本発明に係る電子機器の構造は、前記熱電材料に接続されているとともに、前記熱電材料で変換された前記電気エネルギーを蓄える蓄電部材が設けられている、という手段を採用する。
また、本発明に係る基地局の構造は、上述した電子機器を構成する、という手段を採用する。
本発明によれば、発熱部材と筐体との間に配置された熱電材料によって、発熱部材で発生した熱が電気エネルギーに変換される。すなわち、発熱部材で発生したあと外部へ逃がされる熱(廃熱)を新たなエネルギー源として利用しうるエネルギー変換構造となっている。したがって、基地局の筐体内部で発生した熱を利用して省電力化を図ることが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。かかる実施の形態は、本発明の一態様を示すものであり、この発明を限定するものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る基地局1を示す模式図である。なお、図1においては、基地局1の構造が分かるようにその断面を示している。基地局1は、屋外に設置され、携帯電話機、PHS端末等の無線端末との間で無線通信を行うためのものである。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態に係る基地局1を示す模式図である。なお、図1においては、基地局1の構造が分かるようにその断面を示している。基地局1は、屋外に設置され、携帯電話機、PHS端末等の無線端末との間で無線通信を行うためのものである。
図1に示すように、基地局1の構造は、熱を発生する発熱部材21,22と、発熱部材21,22を収容する筐体10と、を有し、発熱部材21,22と筐体10との間に、発熱部材21,22で発生した熱を電気エネルギーに変換する熱電材料31,32が配置される構造となっている(以下、発熱部材21,22をそれぞれ第1発熱部材21、第2発熱部材22と称し、熱電材料31,32をそれぞれ第1熱電材料31、第2熱電材料32と称する)。具体的には、第1発熱部材21と筐体10との間には、第1発熱部材21で発生した熱を電気エネルギーに変換する第1熱電材料31が配置されている。一方、第2発熱部材22と筐体10との間には、第2発熱部材22で発生した熱を電気エネルギーに変換する第2熱電材料32が配置されている。
また、筐体10の内部には、デジタルユニット42及び温度センサー60が配置されている。デジタルユニット42には第1配線33及び第2配線34の一端がそれぞれ接続されている。そして、第1配線33の他端が第1熱電材料31に接続されるとともに第2配線34の他端が第2熱電材料32に接続されている。また、筐体10の外部には、放熱フィン11が設けられている。
本実施形態では、第1発熱部材21として電源装置を用い、第2発熱部材22としてパワーアンプを用いている。電源装置やパワーアンプで使用される電力は他のデバイスに比べて非常に大きい。これにより、電源装置やパワーアンプはその動作にともなって高熱を発生する。第1発熱部材21及び第2発熱部材22の外装(第1熱電材料31及び第2熱電材料32に接する側)は、高い熱伝導率を有する金属を用いて形成されている。
図1の筐体10は、断面視矩形で示しており、その内部にそれぞれ断面視矩形の第1発熱部材21、第2発熱部材22、デジタルユニット42、温度センサー60等の各種デバイスが収容されている。筐体10は、その内部に設けられる各種デバイスを外部の風雨から保護するために密閉構造となっている。また、筐体10内部には各種デバイスが高密度に集約されている。そのため、内部の各種デバイスが動作とともに発する熱を、筐体10を介して放熱することで、筐体10内部の冷却を行うようになっている。筐体10は、高い熱伝導率を有する金属を用いて形成されている。
第1熱電材料31はその一端が第1発熱部材21に接するとともにその他端が筐体10の内面に接している。第1熱電材料31は、第1発熱部材21で発生した熱エネルギーを電気エネルギーに変換するエネルギー変換材料である。これにより、第1熱電材料31の一端と他端との間に温度差が与えられると、高温部と低温部の間に電位差(電圧)が生じる。これは、第1発熱部材21及び筐体10が金属電極として機能することにより、第1発熱部材21、第1熱電材料31及び筐体10によって熱電モジュール(第1熱電モジュール)が構成されることによる。
第2熱電材料32はその一端が第2発熱部材22に接するとともにその他端が筐体10の内面に接している。第2熱電材料32は、第2発熱部材22で発生した熱エネルギーを電気エネルギーに変換するエネルギー変換材料である。これにより、第2熱電材料32の一端と他端との間に温度差が与えられると、高温部と低温部の間に電位差(電圧)が生じる。これは、第2発熱部材22及び筐体10が金属電極として機能することにより、第2発熱部材22、第2熱電材料32及び筐体10によって熱電モジュール(第2熱電モジュール)が構成されることによる。なお、このように熱電材料の温度差により電圧が生じるしくみについては後述する。
デジタルユニット42は、例えばアナログ信号をデジタル信号に変換するAD変換器およびDA変換器を有し、その内部にプログラムによって様々な数値計算や情報処理、機器制御などを行うCPU43を有するものである。本実施形態では、デジタルユニット42に第1熱電材料31及び第2熱電材料32が各配線33,34を介して接続されている。これにより、第1発熱部材21及び第2発熱部材22で発生した熱が電気エネルギーに変換されると、この電気エネルギーがデジタルユニット42を動作させるためのエネルギーとして利用されるようになっている。
温度センサー60は、デジタルユニット42の近傍に配置されており、デジタルユニット42と不図示の配線を介して接続されている。この温度センサー60は、筐体10内部の温度を計測するものである。
放熱フィン11は、第1熱電材料31が配置された側の筐体10外部及び第2熱電材料32が配置された側の筐体10外部に設けられている。また、放熱フィン11は、板状の部材であり筐体10の外面に複数並んで配置されている(図1では上下共に17個ある)。この放熱フィン11は、筐体10の表面積を広げることによりその放熱能力を向上させるものである。放熱フィン11は、筐体10と同様に高い熱伝導率を有する金属を用いて形成されている。
これにより、筐体10内部の各種デバイスが動作するとともに発する熱を、筐体10及び放熱フィン11を介して放熱することで、筐体10内部の冷却を行うようになっている。また、図1に示した各部材の配置により、放熱フィン11側に面した第1熱電材料31の一端と発熱部材21側に面した他端との間の温度差を大きくするとともに同様に第2熱電材料32の一端と他端との間の温度差を大きくすることが可能になっている。
なお、筐体10の冷却効率を高めるため、第1熱電材料31が配置された側の筐体10外部及び第2熱電材料32が配置された側の筐体10外部とは異なる筐体10外部に、放熱フィン11を形成してもよい。具体的には、放熱フィン11を、筐体10の外面の上下のみに限らずさらに左右に形成してもよい。
ところで、従来、基地局の冷却構造は、筐体内部で発生した熱を効率良く放熱できるようにはなっているものの、必ずしも省電力化に資するようにはなっていない。
図4は、従来の基地局1000の構造を示す模式図である。図4に示すように、基地局1000の構造は、熱を発生する発熱部材1021,1022と、1021,1022を収容する筐体1010と、を有し、発熱部材1021,1022と筐体1010との間には熱伝導率の高い材料からなる熱伝導シート1031,1032が配置される構造となっている。また、筐体1010の内部には、CPU1043を有するデジタルユニット1042、ファン1050及び温度センサー1060が配置されている。また、熱伝導シート1031,1032が配置された側の筐体1010外部には、放熱フィン1011が配置されている。
このような構成により、温度センサー1060が所定の温度(例えばCPU1043の限界温度)を検出したとき、デジタルユニット1042からの制御信号によりファン1050が駆動する。すると、このファン1050の駆動により発熱部材1021,1022が冷却されるようになっている。また、発熱部材1021,1022から発生する熱は、それぞれ熱伝導シート1031,1032、筐体1010、放熱フィン1011を経由して外部へ放出される。したがって、基地局1000の構造は、筐体1010内部で発生した熱を効率良く放熱できるようにはなっているものの、その熱を利用しうる構造にはなっていない。
そこで、基地局1では、第1発熱部材21と筐体10との間に、第1発熱部材21で発生した熱を電気エネルギーに変換する第1熱電材料31が配置されるとともに、第2発熱部材22と筐体10との間に、第2発熱部材22で発生した熱を電気エネルギーに変換する第2熱電材料32が配置される構造としている。これにより、第1発熱部材21及び第2発熱部材22で発生したあと外部へ逃がされる熱(廃熱)を新たなエネルギー源として利用しうるエネルギー変換構造となっている。
ここで、第1熱電材料31(第2熱電材料32)が熱エネルギーを電気エネルギーに変換するエネルギー変換の機構について説明する。なお、第1熱電材料31及び第2熱電材料32のエネルギー変換機構は同様であるため、第1熱電材料31を挙げて説明する。
第1熱電材料31は、n型(電流の担い手が電子)とp型(電流の担い手が正孔)の2種類の熱電材料を含んで構成されている。例えば、n型熱電材料としては半金属のBi2Te3が使用され、p型熱電材料としては半金属のBi1.5Sb0.5Te3が使用される。この第1熱電材料31は、一端と他端の温度差に応じて電圧を発生する。また、熱の流れる向きによって、発生する電圧の符号が変化する。
この原理について、n型熱電材料に着目する。n型熱電材料の一端が第1発熱部材21に接するとともにその他端が筐体10に接する場合を考える。このとき、n型熱電材料の一端が第1発熱部材21から発する熱により高温になっているとともに、他端が筐体10による冷却により低温になっている。すると、電子は周囲から熱のエネルギーをもらうため、高温部では大きなエネルギーをもつ電子の割合が高くなる。十分に大きなエネルギーをもった電子は、n型熱電材料の高エネルギー側の許容帯(電子のとりうるエネルギー領域、つまり隣り合う2つの禁止帯の間の領域)に入ることができる。この結果、n型熱電材料の高エネルギー側の許容帯では、高温側の方が電子の濃度が高くなる。このように電子の濃度に偏りがあると、濃度が均一になるように、自然と高濃度側から低濃度側へ電子が移動する。この電子の移動の結果、高温側が正に、低温側が負に帯電し、第1熱電材料31の一端と他端との間に電圧が生じる。したがって、第1熱電材料31の両端の温度差を維持することにより、熱電発電(温度差によって電圧が生じる現象)を発生させることができる(ゼーベック効果)。
本実施形態の基地局1の構造によれば、第1発熱部材21と筐体10との間、第2発熱部材22と筐体10との間のそれぞれに配置された第1熱電材料31、第2熱電材料32によって、それぞれ第1発熱部材21、第2発熱部材22で発生した熱が電気エネルギーに変換される。すなわち、第1発熱部材21、第2発熱部材22で発生したあと外部へ逃がされる熱(廃熱)を新たなエネルギー源として利用しうるエネルギー変換構造となっている。したがって、基地局1の筐体10内部で発生した熱を利用して省電力化を図ることが可能となる。
また、この構成によれば、第1熱電材料31が配置された側の筐体10外部、第2熱電材料32が配置された側の筐体10外部のそれぞれに放熱フィン11が設けられているので、第1熱電材料31の他端(筐体10側の端部)及び第2熱電材料32の他端(筐体10側の端部)が冷却されやすくなる。これにより、第1熱電材料31の一端と他端との間の温度差を大きくするとともに第2熱電材料32の一端と他端との間の温度差を大きくすることができる。このため、第1熱電材料31の一端と他端との間及び第2熱電材料32の一端と他端との間に高い電圧が生じることになり熱電発電を発生させることができる。したがって、基地局1の筐体10内部で発生した熱を利用して省電力化を図ることが可能となる。
また、この構成によれば、第1発熱部材21として電源装置を用い、第2発熱部材22としてパワーアンプを用いているので、第1熱電材料31の一端(第1発熱部材21側の端部)及び第2熱電材料32の一端(第2発熱部材22側の端部)が高温に熱せられやすくなる。これは、電源装置やパワーアンプで消費される電力は他のデバイスに比べて非常に大きいため、電源装置やパワーアンプはその動作にともなって高熱を発生することによる。これにより、第1熱電材料31の一端と他端との間の温度差を大きくするとともに第2熱電材料32の一端と他端との間の温度差を大きくすることができる。このため、第1熱電材料31の一端と他端との間及び第2熱電材料32の一端と他端との間に高い電圧が生じることになり熱電発電を発生させることができる。したがって、基地局1の筐体10内部で発生した熱を利用して省電力化を図ることが可能となる。
なお、本実施形態では、発熱部材として2つの発熱部材を用いているがこれに限らない。例えば、発熱部材として1つの発熱部材を用いてもよいし、3つ以上の発熱部材を用いてもよい。すなわち、発熱部材の配置数は、必要に応じて適宜変更することができる。
また、本実施形態では、発熱部材として電源装置またはパワーアンプを用いているがこれに限らない。すなわち、発熱部材としては、熱を発生するものであれば種々のデバイスを適用することができる。
また、本実施形態では、熱電材料として2つの熱電材料を用いているがこれに限らない。例えば、熱電材料として1つの熱電材料を用いてもよいし、3つ以上の熱電材料を用いてもよい。すなわち、熱電部材の配置数は、必要に応じて適宜変更することができる。また、熱電材料を構成するn型熱電材料及びp型熱電材料の配置数についても、必要に応じて適宜変更することができる。
(第2実施形態)
図2は、第2実施形態に係る基地局2を示す模式図である。本実施形態の基地局2の構造は、筐体10の内部にファン50が設けられている点で第1実施形態の基地局1と異なる。その他の点は第1実施形態の基地局1と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
(第2実施形態)
図2は、第2実施形態に係る基地局2を示す模式図である。本実施形態の基地局2の構造は、筐体10の内部にファン50が設けられている点で第1実施形態の基地局1と異なる。その他の点は第1実施形態の基地局1と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
図2に示すように、ファン50が第1発熱部材21に近接して配置されている。このファン50は、温度センサー60が所定の温度(例えばCPU43の耐熱限界温度)を検出したとき、デジタルユニット42からの制御信号により駆動される。すると、このファン50の駆動により第1発熱部材21が冷却されるようになっている。
また、このファン50の駆動によって第1発熱部材21から発生する熱の温度変化が抑えられる。つまり、ファン50が配置されていない場合、第1発熱部材21は自然に冷却されることになる。このため、第1発熱部材21から発生する熱の温度変化が不規則となる。しかしながら、本実施形態ではファン50が配置されているため、第1発熱部材21から発生する熱の温度変化がないように調整することができる。具体的には、温度センサー60が第1発熱部材21の表面温度をある許容範囲内で検出するように、デジタルユニット42からの制御信号によりファン50の駆動を制御しファン50の冷却作用を調整することができる。また、基地局2は、CPU43やデジタルユニット42を保護することができる。
本実施形態によれば、筐体10内部に第1発熱部材21に近接してファン50が設けられているので、第1発熱部材21から発生する熱の温度変化を抑えることができる。これにより、第1熱電材料31の一端と他端との間の温度差が経時的にばらつくことなく安定して大きくすることができる。このため、第1熱電材料31の一端と他端との間に一定の電圧が生じやすくなり熱電発電を発生させることができる。したがって、基地局2の筐体10内部で発生した熱を利用して省電力化を図ることが可能となる。
なお、本実施形態では、ファンが第1発熱部材21に近接して配置されているがこれに限らない。例えば、ファンが第2発熱部材22に近接して配置されていてもよい。また、ファンが第1発熱部材21及び第2発熱部材22の両方に近接して配置されていてもよい。すなわち、ファンは少なくとも筐体10の内部に設けられていればよく、その配置は必要に応じて適宜変更することができる。
(第3実施形態)
図3は、第3実施形態に係る基地局3を示す模式図である。本実施形態の基地局3の構造は、第1熱電材料31に接続されているとともに、第1熱電材料31で変換された電気エネルギーを蓄える蓄電部材41が設けられている点で第2実施形態の基地局2と異なる。その他の点は第2実施形態の基地局2と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
(第3実施形態)
図3は、第3実施形態に係る基地局3を示す模式図である。本実施形態の基地局3の構造は、第1熱電材料31に接続されているとともに、第1熱電材料31で変換された電気エネルギーを蓄える蓄電部材41が設けられている点で第2実施形態の基地局2と異なる。その他の点は第2実施形態の基地局2と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
図3に示すように、本実施形態では、デジタルユニット42に第1熱電材料31が第1配線33を介して接続されていない。つまり、第1配線33に替えて、蓄電部材41に第1熱電材料31が第3配線35を介して接続されている。これにより、第1発熱部材21で発生した熱が電気エネルギーに変換されると、この電気エネルギーが蓄電部材41に蓄えられるためのエネルギーとして利用されるようになっている。なお、蓄電部材41としては、例えば予備バッテリーを用いることができる。
本実施形態によれば、第1熱電材料31に接続されるとともに、第1熱電材料31で変換された電気エネルギーを蓄える蓄電部材41が設けられている。このような構成においても、基地局3の筐体10内部で発生した熱を利用して省電力化を図ることが可能となる。また、基地局3は、蓄電部材41で蓄えられた電気エネルギーでファン50を駆動するようにしてもよい。
なお、本実施形態では、第1配線33に替えて、蓄電部材41に第1熱電材料31が第3配線35を介して接続されているがこれに限らない。例えば、第2配線34に替えて、蓄電部材41に第2熱電材料32が第4配線を介して接続されていてもよい。すなわち、蓄電部材41が第1熱電材料31と第2熱電材料32の少なくとも一方に蓄電部材41が接続されていればよく、その配置は必要に応じて適宜変更することができる。
(第4実施形態)
図5は、第4実施形態に係る基地局4を示す模式図である。本実施形態の基地局4の構造は、CPU43の上に熱電材料33が設けられている点で、第1実施形態の基地局1と異なる。その他の点は第2実施形態の基地局2と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
(第4実施形態)
図5は、第4実施形態に係る基地局4を示す模式図である。本実施形態の基地局4の構造は、CPU43の上に熱電材料33が設けられている点で、第1実施形態の基地局1と異なる。その他の点は第2実施形態の基地局2と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
図5に示すように、CPU43の上に熱電材料33が設けられている。CPU43の冷却に熱電材料33を使用し、CPU43が極度に温度上昇するのを改善している。
また、熱電材料33で発電した電力で温度センサー60またはファン50を駆動するように構成するようにしてもよい。この場合、例えば、電流制御IC回路等を介して熱電材料33電力を用いて温度センサー60またはファン50に電流が入力されるよう構成する。このような構成を採用することで、基地局4の筐体10内部で発生した熱を利用してより一層の省電力化を図ることが可能となる。
以上、上述した実施形態では、筐体10が断面視矩形であるが、これに限らない。例えば、筐体10が、断面視多角形であってもよいし、断面視円形もしくは楕円形であってもよい。このような形状においても、上記実施形態と同様の効果を奏することができる。
また、上述した実施形態では、筐体を備える基地局を例に挙げて述べたが、これに限らず、PHS端末、PDA、デジタルカメラ、ノート型パーソナルコンピュータ、ゲーム機などの各種電子機器におけるエネルギー変換構造にも適用することができる。
1,2,3…基地局
10…筐体、
11…放熱フィン、
21…第1発熱部材(発熱部材)
22…第2発熱部材(発熱部材)
31…第1熱電材料(熱電材料)
32…第2熱電材料(熱電材料)
33…第3熱電材料(熱電材料)
50…ファン
10…筐体、
11…放熱フィン、
21…第1発熱部材(発熱部材)
22…第2発熱部材(発熱部材)
31…第1熱電材料(熱電材料)
32…第2熱電材料(熱電材料)
33…第3熱電材料(熱電材料)
50…ファン
Claims (5)
- 熱を発生する発熱部材と
前記発熱部材を収容する筐体と、を有し、
前記発熱部材と前記筐体との間に、前記発熱部材で発生した熱を電気エネルギーに変換する熱電材料が配置されていることを特徴とする電子機器の構造。 - 基地局内部の温度を検知する温度センサーを有し、前記温度センサーによって検知された温度が所定値をこえたときに駆動するファンが前記筐体の内部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器の構造。
- 前記熱電材料が配置された側の筐体外部に放熱フィンが設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器の構造。
- 前記熱電材料に接続されているとともに、前記熱電材料で変換された前記電気エネルギーを蓄える蓄電部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の電子機器の構造。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の電子機器を構成する基地局の構造。
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US10021812B2 (en) | 2014-12-26 | 2018-07-10 | Fujitsu Limited | Radio device with heat sink |
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-
2010
- 2010-05-06 JP JP2010106152A patent/JP2011181880A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015532801A (ja) * | 2012-08-16 | 2015-11-12 | ゼットティーイー コーポレイション | 通信システムデバイスの省エネ環境保護装置 |
US9583971B2 (en) | 2012-08-16 | 2017-02-28 | Zte Corporation | Energy-saving and environment-friendly device for communication system equipment |
US10021812B2 (en) | 2014-12-26 | 2018-07-10 | Fujitsu Limited | Radio device with heat sink |
KR102073659B1 (ko) * | 2019-07-17 | 2020-02-05 | 주식회사 제이코어 | 포터블 검사 장치 |
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