JP2011180373A - 低電圧駆動液晶レンズ - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構造で低電圧により安定に駆動することができ、大形で多機能且つ薄型のレンズを実現する。
【解決手段】第1の電極を有する第1の基板、孔を有する第2の電極、及び液晶層を備え、前記第1と前記第2の電極との間に第1の電圧を加えられるように構成され、第3の電極が配置され、前記第3の電極に対して第2の電圧を加えられるように構成され、かつ、前記第1の電圧又は前記第2の電圧のいずれか一方が固定の値とされ、前記第1の電圧に対して前記第2の電圧、又は前記第2の電圧に対して前記第1の電圧が可変されることで光学的特性を可変制御することができる液晶レンズである。前記第2の電極と前記液晶層との間に透明絶縁層または透明媒質及び透明な高抵抗層を配置され、前記透明な高抵抗層の抵抗値が、前記第3の電極の中心から軸対称で且つ半径方向で階段状に又は連続的に変化していることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、簡単な構造を有し、低電圧により焦点距離を変えることが可能な大形で多機能且つ薄型のレンズを実現し得る低電圧駆動液晶レンズに関する。
ネマティック液晶と呼ばれる液晶は、液体のような流動性を持ち、電気光学的特性に異方性を示し、電圧印加により実効的な屈折率を概異常光に対する値から常光に対する値まで連続的に可変できるという特徴を持っており、この特徴を利用することで、種々の電圧可変型の光学デバイスが提案されている。
すなわち、ネマティック液晶セルにおいて、電界の方向に液晶分子が配向する性質を利用したものがある。これは、直径が数100ミクロンの円形の孔型パターンを有する電極を用いて、軸対称的な不均一電界による液晶分子配向効果を利用することで、空間的な放物面状の屈折率分布特性を有する液晶レンズを得る方法が特許文献1、特許文献2に報告されている。このような口径がミリメートル以下の小さな液晶レンズは液晶マイクロレンズと呼ばれている。
特許文献1、2で提案されている液晶マイクロレンズ構造で、液晶層の厚みを一定として円形孔型パターンの直径を大きくして開口径が大きなレンズを構成すると、電極の開口部により生じる軸対称の不均一電界が開口部の中心付近まで生じないために、レンズ特性を得るために必要な液晶分子の空間配向分布が得られないという問題があった。この有効開口径を大きくする方法として、液晶層を挟む2枚の基板上の電極に設けた円形の開口部に配向膜を介して液晶層に接するように透明な高抵抗の膜を付与することで、高抵抗膜面の電気抵抗による電位分布を利用して開口部の中心部まで電界が生じるようにした構造の液晶レンズが提案されている(特許文献3)。
しかしこの方法では、液晶層に面する基板面に設けた抵抗膜による電位分布が液晶分子の配向分布に基づく放物面状の屈折率分布が得られるような所定の電位分布の形状となるように設定することは非常に困難であり、また電界強度の分布と液晶分子配向効果の関係が非線形であるため、良好なレンズ特性を保持した状態で広範囲に焦点距離を変化させることはきわめて困難であるという問題があった。
また、特許文献1で提案されている液晶マイクロレンズに類似した構造で、開口部を有する電極を液晶層に接触させずに、液晶層からある一定の距離を置くように配置することで、電極の開口部分の直径を大きくしても、軸対称の不均一電界が開口部の中心付近まで生じるようにすることが可能となる。この原理に基づき、液晶層と円形の孔型パターン電極との間に絶縁層を挿入することで、液晶層から前記円形の孔形電極との距離を保持する方法が提案されており(特許文献4、非特許文献1、2)、液晶マイクロレンズにおいて最良の特性が得られる円形孔型パターンの直径と液晶層の厚みの比が2対1から3対1程度とする必要があるという条件が緩和され、直径が大きな液晶レンズを構成できることが示されている。
さらに、液晶層と円形の孔型パターン電極との間に絶縁層を挿入した液晶レンズにおいて、円形孔型パターン電極の外部又は円形パターン電極内に透明な第3の電極を配置して2電圧で駆動することで良好な特性を維持した状態で凹レンズ特性から凸レンズ特性まで広範囲に焦点距離を可変できる液晶レンズが開示されている(特許文献5)。
前記絶縁層として、比誘電率が高いガラス材料を使用することで、液晶レンズの駆動電圧を低下できることが、非特許文献3及び非特許文献4に報告されている。
しかし、特許文献4、5で提案されている液晶層と円形孔型パターン電極の間に距離を設定するために絶縁層を設けた構造では、液晶層と電極との間に配置した絶縁層のために駆動電圧が高くなるという問題があり、特に開口部が大きいレンズを得るためには絶縁層の厚みがさらに厚くなって高電圧が必要とされるため口径が大きいレンズを得ることが困難であるという問題があり、絶縁層の厚みのために液晶レンズ全体の厚みを薄くすることができないという問題があった。
また、この問題を解決するために、透明絶縁層の中に透明な高抵抗層として高抵抗の液体層又は高抵抗の薄膜等を設けて電位分布を中継すること、すなわち高抵抗膜面の電位分布を利用して軸対称の不均一電界が中心部まで生じるようにした構造とすることで透明絶縁層の実効的な厚みを薄くして、その結果として駆動電圧を低下する方法が特許文献6及び非特許文献4、5に報告されている。
しかし、透明絶縁層の中に透明な高抵抗層を挿入した場合には、透明絶縁層基板が少なくとも2枚必要となり、製造工程が複雑になること、及びレンズ全体としての厚みを薄くすることに限界があるという問題があった。また、液晶層における実効的な屈折率の可変範囲すなわち焦点の可変範囲を広くできないという問題があり、さらに単純な凸レンズ又は凹レンズ特性の他に複雑な機能を有するレンズを構成することは困難であった。
特開平11−109303号公報 特開平11−109304号公報 特開2003−29001号公報 特開2004−4616号公報 特開2006−91826号公報 特開2008−203360号公報
葉茂、佐藤進(M.Ye and S.Sato),「任意寸法の液晶レンズの光学的特性(Optical properties of liquid crystal lens of any size)」第49回応用物理学関係連合講演会講演予稿集、2002年3月、28p-X-10, P.1277 葉茂、佐藤進(M.Ye and S.Sato),「任意寸法の液晶レンズの光学的特性(Optical properties of liquid crystal lens of any size)」,Japanese Journal of Applied Physics, 2002年5月、Vol. 41, No.5, P.L571-L573 葉茂, 王濱, 佐藤進(M. Ye, B. Wang and S. Sato),「液晶レンズの特性に対するガラス基板の誘電率の効果(Effects of Dielectric Constant of Glass Substrates on Properties of Liquid Crystal Lens)」, IEEE Photonics Technology Letters, Vol. 19, No. 17, P.1295-1297 (2007年) 葉茂, 王濱, 佐藤進,「液晶レンズの低電圧駆動法の研究」,2007年日本液晶学会討論会講演予稿集、2007年9月、2pC01 葉茂、王濱、山口真紀、佐藤進(M. Ye, B. Wang, M. Yamaguchi and S. Sato),「低導電性薄膜を用いた液晶レンズにおける駆動電圧の低下(Lowering Driving Voltages for Liquid Crystal Lens Using Weakly Conductive Thin Film)」, Japanese Journal of Applied Physics, 2008年6月、Vol. 47, No. 6, pp.4597-4599
そこでこの発明の目的は、上記問題を解決し、低電圧で安定に駆動でき、良好な光学的特性を保持した状態で口径が大きな液晶レンズを提供することにある。またこの発明は、多様な機能を有し、液晶層の利用効率を改善し、大形のレンズでありながら再現性がよく低電圧で焦点距離を大きく変えることが可能な液晶レンズを提供することにある。
この発明の低電圧駆動液晶レンズは、上記の課題を解決するために、その基本として、透明な第1の電極を有する第1の基板、孔を有し且つ前記第1の電極に対向した第2の電極、及び前記第1の電極と前記第2の電極との間に収容された、液晶分子を一方向に配向させる液晶層を備え、前記第2の電極に対して第1の電圧を加えられるように構成され、前記第2の電極と前記孔に対して絶縁層を介して、又は前記孔内で前記第2の電極に対して間隔を置いて第3の電極が配置され、前記第3の電極に対して前記第1の電圧とは独立した第2の電圧を加えられるように構成され、かつ、前記第1の電圧又は前記第2の電圧のいずれか一方が固定の値とされ、前記第1の電圧に対して前記第2の電圧、又は前記第2の電圧に対して前記第1の電圧が可変されることで光学的特性を可変制御することができる液晶レンズであって、
前記孔と前記液晶層及び前記第2の電極と前記液晶層との間に透明絶縁層または透明媒質及び透明な高抵抗層による二重層を配置され、
前記透明な高抵抗層の抵抗値が、前記第3の電極の中心から軸対称で且つ半径方向で階段状に又は連続的に変化していることを特徴とする。
前記透明な高抵抗層は前記第3の電極の中心に対して円帯状に配置されてもよい。
前記第2の電極が同心円状に、又は半径方向に複数に分割されており、各分割された電極と前記第1の電極との間に独立した電圧を加えて液晶分子の配向制御を行うようにしてもよい。
前記第1の基板及び前記第2の電極を有する第2の基板及び透明絶縁層又は透明媒質の少なくとも何れかがレンズ効果を有してもよい。
前記透明な高抵抗層が液晶分子に対する配向効果を有しても良い。
またレンズ効果を有する領域からレンズ効果を有しない領域の間で連続的に又は階段状にレンズ効果が弱くなる特性を有しても良い。
またレンズ効果を示す領域の中心が前記透明な第1の基板の中心から周辺部にずれた位置に有してもよい。
この発明は、第1の基板の一方の面に第1の孔を有する第1の電極が配置され、前記第1の孔内で前記第1の電極に間隔を置いて第2の電極が配置され、前記第1及び第2の電極に対して透明絶縁層または透明媒質及び透明な高抵抗層による第1の二重層が重なり、前記第1の二重層に対して透明絶縁層又は透明絶縁膜によるセンター層の一方の面が対向し、前記第1の二重層と前記センター層一方の面との間に第1の液晶分子を一方向に配向させる第1の液晶層を備え、前記センター層の他方の面に対向して、透明絶縁層または透明媒質及び透明な高抵抗層による第2の二重層が対応し、前記センター層の他方の面と前記第2の二重層との間に第2の液晶層を備え、前記第2の二重層の前記第2の液晶層と反対側の面には、第2の孔を有する第3の電極及び前記第2の孔内で前記第3の電極に間隔を置いて第4の電極が配置され、かつ前記第3及び第4の電極を有する第2の基板が配置されており、前記第1の電極と前記第3の電極間、前記第2の電極と前記第4の電極間にそれぞれ独立した第1の電圧と第2の電圧を供給するように構成されてもよい。
上記の手段により、簡単な構造であって、低電圧により駆動することができる多機能で且つ薄型のレンズを実現し得る。また、レンズの口径を大きくしても低電圧で焦点距離を変えることができる。そして従来の如くレンズを機械的に前後移動させるような動作を伴うことなく、低電圧により焦点距離を電気的制御により大幅に効率よく可変することができる。
図1(A)は、本発明に係る低電圧駆動液晶レンズの一実施の形態を示し、透明絶縁層の厚みを薄くするために、孔を有する第2の電極22及び第2の電極の孔内に間隔を置いて配置された第3の電極を有する第2の基板12を液晶層に対して反対側に配置し、前記第2の電極及び第3の電極を液晶側に配置した場合の構成説明図であり、図1(B)は図1(A)の電極22の平面図である。 図2は、図1の構成において透明な高抵抗層の面抵抗を3MΩとして、V1=5Vrms,V2=0Vrms,1Vrms,2Vrmsを加えた場合の光学位相差分布をシミュレーションにより求めた結果である。 図3は、図1に示した構成の低電圧駆動液晶レンズにおいて、透明な高抵抗層を開口部内に設けた第3の電極と対応する部分及びその外側の第2の電極に対応する部分に分割領域とし、それぞれの領域を異なる抵抗値とした場合の構成説明図である。 図4は、図3の構成において透明な高抵抗層の面抵抗の値をそれぞれ7MΩ及び10GΩとして、V1=3.5Vrms,V2=0.5Vrmsを加えた場合の光学位相差分布をシミュレーションにより求めた結果である。 図5は、さらに具体的な一実施例の形態を示す構成説明図であり、図3に示した構成を対称構造とし、レンズパワーを大きくするために液晶層を2層有し、且透明な高抵抗層を2層有する低電圧駆動液晶レンズの構成説明図である。 図6は、図3に示した構成において、孔を有する第2の電極を同心円状に分割し、さらに透明な高抵抗層も同様に同心円状に分割領域にしてそれぞれの領域を異なる値に設定した場合の構成説明図である。 図7は、図6の構成において透明な高抵抗層41,42,43の面抵抗の値をそれぞれ3MΩ,10GΩ及び6MΩとして、V1=4Vrms,V2=0Vrms、V3=1Vrmsを加えた場合の光学位相差分布をシミュレーションにより求めた結果である。
以下この発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1において、その基本構成を述べる。
図1(A)は、この発明の一実施の形態による液晶レンズの基本構成を断面から見た構成を示している。透明な第1の電極21は第1の基板11の上に形成され、第2の基板12を所定の厚みを保つための図示されていないスペーサを介して重ね合わせることで液晶セルを構成する。第1の基板11と前記第2の基板12の間には、第1の電極21と対向するように収容された、液晶分子を一方向に配向させた第1の液晶層31を備える。
前記第1の基板11の前記液晶層31に接する面には液晶分子を一方向に配向させる効果を有する配向膜51が配置されている。また、第2の基板12の液晶層に面する側には透明な高抵抗層41として高抵抗膜が配置されている。なお、この高抵抗膜はいずれの電極とも接続されておらず、直接電圧を印加していない。
前記配向膜51及び透明な高抵抗層41には一方向にラビング処理を行うことで、液晶分子の長軸方向に対応するダイレクタがプレティルト角と呼ばれる基板面から1〜2度程度傾いた角度をなして配向するような状態となっている。透明な高抵抗層41に対してラビング処理をしないときは、配向膜52が配置される。
図1(B)は、図1(A)の液晶レンズを平面的に見た図であり、前記第2の基板12は、第2の電極22を有し、第2の電極22には円形孔22−1が形成されている。前記第1の電極21と第2の電極22の間には第1の駆動電源からの第1の電圧V1を加える。また、前記円形孔22−1の中にはスリットにより電気的に絶縁された同一の中心をもつ円状の透明な第3の電極23が形成されている。この円形の透明な第3の電極23に、同様にスリットで第2の電極から絶縁された引き出し部23−1を通して外部の第2の駆動電源からの第2の電圧V2を印加することができるように配置されている。
ここで図1に示した構成から第3の電極23を除いた構成とした場合について説明する。第1の電極21と第2の電極22の間にしきい値よりも高い第1の電圧V1を加えると、液晶層31に軸対称の不均一電界が加わり、液晶分子が配向膜面による配向規制力と軸対称不均一電界の配向効果が弾性的に釣り合った状態に配向し、主として凸レンズ効果が得られる。この動作原理の詳細については特許文献4に開示されている。
図1に示した構成から第3の電極23を除いた構成の液晶レンズでは、外部印加電圧の増加に対する液晶レンズの焦点距離の変化特性が、一度最短となった後増加に転ずるという複雑な特性を示し、また凹レンズ特性を得ることが難しいという問題があったことから、図1に示したように第2の電極の他に第3の電極を設ける構成となっている。図1に示した第3の電極を配置した構成とした場合では、前記第3の電極23に第1の電圧V1とは独立した第2の電圧V2を加えられるように構成されている。そして、第1の電圧V1に基づく第1段階の光学特性、前記第2の電圧V2に基づく第2段階の光学特性を得られる液晶レンズが構成される。この液晶レンズの動作原理の詳細については特許文献5に開示されており、凸レンズ、凹レンズとしての機能が得られる。
特にこの液晶レンズでは、透明絶縁層12と液晶層31の間に透明な高抵抗層41としての高抵抗膜を配置しているため、交流電圧を加えた場合には孔を有する第2の電極22(円形パターン電極)と液晶層31との間に透明な高抵抗層41を仲介して誘電結合が生じる結果としての電位分布の中継効果により、透明絶縁層12の厚みが薄くなっても軸対称の不均一電界が液晶層中で円形孔の中心部に対応する位置まで生じるようになるため、駆動電圧を低下することができる。なお、透明絶縁層の中に高抵抗層を挿入した構造において駆動電圧を低下する効果については特許文献6及び非特許文献4等に開示されている。
次に、簡単な構成で薄型化を行うと共に駆動電圧を大きく低下することができる構成である特徴的な実施の形態について説明する。すなわち図1に示すように、透明絶縁層15の厚みを薄くするために、孔を有する第2の電極22及び第2の電極22の孔22−1内に間隔を置いて配置された第3の電極23を有する第2の基板12を、液晶層31に対して反対側に配置し、前記第2の電極22及び第3の電極23を液晶側に配置した液晶レンズを構成した。なお、この構成は透明絶縁層15を得るために従来の第2の基板12を単純に薄くしたという発想ではない。第2及び第3の電極22、23を製造するときは第2の基板12の強度を保つ必要がある。このために、第2の基板12を単純に薄くすればよいというわけではなく、第2の基板に対して第2及び第3の電極22、23を配置し、次に上記のように第2の基板12の面を裏表反転して配置している。
この実施例では、透明絶縁層15と液晶層の間に透明な高抵抗層41及び液晶分子に対する配向層52を配置している。なお、透明絶縁層15の厚みは1μm程度もしくはさらに薄い薄膜等で形成することができるため、駆動電圧を大幅に低下することが可能となる。
図1の構成において、第3の電極23を配置した円形の開口部の直径を2mm、液晶層31の厚みを30μmとし、透明絶縁層15の厚みを1μm、透明な高抵抗層41の面抵抗の値を3MΩとして、駆動電源(1kHz)81、82からV1=5Vrms、V2=0Vrms,1Vrms,2Vrms印加した場合の光学位相差分布をシミュレーションにより求めた結果を図2に示した。なお以降の実施例すべてにおいて、駆動電源は1kHz、光源の波長は633nmであり、液晶材料としてはMLC6080(メルク社製)を使用し、液晶層の厚みは30μmとしている。直径が2mm以内における光学位相差分布からレンズとしての焦点距離を求めると、それぞれ17cm,31cm,73cm程度となり、良好な光学特性を有する凸レンズ特性が得られている。
さらに、レンズパワーを大幅に増大できる方法として、他の実施例における実施の形態による液晶レンズの基本構成を断面から見た構成を図3に示す。すなわち、図1に示した構成の液晶レンズにおいて、第2の電極に対応する領域及び第3の電極23を配置した円形の開口部内に設けた第3の電極と対応する領域それぞれに透明な高抵抗層41を分割し、それぞれ分割領域を異なる抵抗値とした液晶レンズの構成を図3に示す。なお、図3では透明な高抵抗層41及び42(透明な高抵抗層領域41、42と称してもよい)の分離を明確にするために、その間が離れているように図示しているが、実際にはスリット部が無く透明な高抵抗層41及び42はそれぞれが接続されている。レンズパワーは、焦点距離をメートルで表した場合の逆数に対応するもので、単位はジオプトリ(1/m)が採用される。
図3に示したように、異なる抵抗値を有する透明な高抵抗層がスリット等により分離されている場合には、前記スリット等により分離された領域の抵抗値を非常に大きい値とした場合に対応することとなる。すなわち、非常に抵抗値が大きい輪帯状の独立層を設けた構成となり、この実施例で示す構成とは異なる特性が得られることになる。したがって、実際にはスリット部が無く透明な高抵抗層41及び42はそれぞれが接続されている。
図3の構成において、第2の電極に対応する透明な高抵抗層41の面抵抗を10GΩ、円形の開口部内に設けた第3の電極23と対応する透明な高抵抗層42の面抵抗を7MΩとして、V1として3.5Vrms、V2を0Vrmsとした場合の光学位相差分布をシミュレーションにより求めた結果を図4に示す。第3の電極23を配置した円形の開口部内で光学位相差分布はほぼ2乗特性(放物線)となり、また円形開口部の外部では一定の値をとることから液晶層の利用効率が増大し、焦点距離がさらに短い12cm程度の良好な光学特性を有する低電圧で駆動できる凸レンズ特性が得られている。
図3の構成では、第3の電極23に対応する透明な高抵抗層42の外部に異なる抵抗値を有する透明な高抵抗層41を配置しているが、前記高抵抗層41を高抵抗層42の周辺に輪帯状あるいは円帯上に配置することもできる。この輪帯状あるいは円帯状の高抵抗層の幅を小さくすることで、液晶レンズの外形をより小さくすることが可能となる。
さらに具体的な一実施例について説明する。液晶レンズにおける焦点距離の可変範囲すなわちレンズパワーの可変範囲は液晶層の厚みに比例するので、この観点から液晶層を厚くすることは有利であるが、一方印加電圧に対する応答特性は液晶層の厚みの2乗に逆比例することが難点であった。そこで液晶層を2分割する方法が行われている。しかし、このような構成では、開口部を有する第2の電極22側の液晶層32における電位分布が急峻になるため液晶分子配向が不連続となるディスクリネーションが生じやすくなるという問題がある。
そこで、このような問題を解消する方法として、液晶レンズ全体を対称構造とした実施の形態について説明する。すなわち、図3に示した構成において液晶層31から第2の基板12までを一つのユニットとして、図5に示したように、液晶層を2層に分割する第3の基板13を挟んで上下が対称となるように構成した。このような対称構造とすることで、ディスクリネーションの発生が抑制されるという利点の他に、さらに液晶分子が電界印加により基板面から立ち上がる方向に依存する異方性を相殺することが可能となるため、収差が小さい液晶レンズを構成することができる。なお、図5では透明な高抵抗層41−a及び42−a、41−b及び42−bの分離を明確にするために、その間が離れているように図示しているが、実際にはスリット部が無くそれぞれの透明高抵抗層は接続されている。図5のレンズは、次のように説明できる。第1の基板11の一方の面に第1の孔を有する第1の電極22−aが配置され、第1の孔内に間隔を置いて第2の電極23−aが配置される。第1及び第2の電極22−a,23−aに対して透明絶縁層15−a及び透明な高抵抗層41−a,42−aによる第1の二重層が重なり、前記第1の二重層に対して透明絶縁層又は透明絶縁膜によるセンター層13の一方の面が対向する。前記第1の二重層と前記センター層13の一方の面との間に第1の液晶分子を一方向に配向させる第1の液晶層31を備える。前記センター層13の他方の面に対向して、透明絶縁層15−b及び透明な高抵抗層41−b、42−bによる第2の二重層が対応する。センター層13の他方の面と前記第2の二重層との間に第2の液晶層32を備える。前記第2の二重層の前記第2の液晶層32と反対側の面には、第2の孔を有する第3の電極22−b及び前記第2の孔内に間隔を置いて配置された第4の電極23−bが配置され、かつ前記第3及び第4の電極を有する第2の基板12が配置されている。ここで前記第1の電極と前記第3の電極間、前記第2の電極と前記第4の電極間にそれぞれ独立した第1の電圧V1と第2の電圧V2を供給する駆動電源81,83が接続される。第1と第2の孔は基本的には同軸である。上記の構成において、透明な高抵抗層41−a,42−aはそれぞれラビング処理が施されるが、このラビング処理が施されない場合には液晶層に対応する面に配向膜が配置される。
さらに高機能を有する液晶レンズを構成する実施例について説明する。図3に示した構成において、孔を有する第2の電極22を同心円状に分割してそれぞれに独立した電圧を印加し、さらに透明な高抵抗層41も同様に同心円状に分割してそれぞれ異なる抵抗値に設定した構成説明図を図6に示した。なお、図6では透明な高抵抗層41、42及び43の分離を明確にするために、その間が離れているように図示しているが、実際にはスリット部が無く透明な高抵抗層41、42及び43それぞれが接続されている。
図7は、図6の構成において透明な高抵抗層41,42,43の面抵抗の値をそれぞれ3MΩ,10GΩ及び6MΩとして、駆動電源81、82、83からV1=4Vrms,V2=0Vrms、V3=1Vrmsを加えた場合の光学位相差分布をシミュレーションにより求めた結果である。このような電極及び透明高抵抗層を分割することで、中央の直径が2mmよりも小さい領域では焦点距離が9cm程度の凸レンズ特性が、またその周辺の領域では焦点距離が90cm程度の凹レンズ特性を有する複合レンズが構成されている。これらの分割した電極に加える電圧、V1,V2,V3を適宜可変することで、内側及び外側各々のレンズの焦点距離を可変調整することができる。
電極及び透明高抵抗層をさらに多数に分割し、それぞれのパラメータを調整し、また印加電圧や周波数を可変することで、より多彩な特性を有する光学デバイスを構成することができる。
本発明における透明高抵抗膜を具備した液晶レンズでは、透明な高抵抗膜41,42,43等は主としてキャパシタンス成分から成る透明絶縁層15及び液晶層31との関係により、抵抗成分とキャパシタンス成分により構成されるインピーダンスとして作用しているので、印加電源の周波数依存性がある。そこで、分割されたそれぞれの透明高抵抗層を構成する材料における抵抗率値及び誘電率を適宜調整することで、印加電圧の周波数を可変することで実効的なインピーダンスの値を調整することができる。
したがって、分割された各電極に印加する電圧の値及び周波数を調整することで、凹レンズの中に凸レンズ特性を有する複合レンズのみならず、凸レンズの中に凹レンズ特性を有する複合レンズ、さらに焦点距離の短い凸レンズの周辺に焦点距離が長い凸レンズ特性を有するレンズや、これらの特性を反転した特性を有する複合レンズなど、それぞれの領域で焦点距離が異なる凸レンズや凹レンズ、さらには光学位相差分布特性が軸対称状に折り返した構造を取り実効的に全体がフレネルレンズのような効果を有する大面積のレンズなどを構成することが可能である。
透明絶縁層の代わりにわずかに導電性を有する透明媒質を使用することもできる。この場合には透明媒質が誘電率と抵抗率を併せ持つインピーダンスとして働くため、より低い印加電圧により液晶レンズを駆動することが可能となる。
以上、それぞれの構成による液晶レンズにおいて、第1の基板及び透明絶縁層又は透明媒質の何れかもしくは両方の基板としてレンズ効果を有する基板を使用することで、ある一定の固定焦点から焦点を可変することができ、全体が一体化したコンパクトなレンズ系を構成することができる。ここで、基板にレンズ効果を持たせるためには、基板の形状が曲面形状となっているものでもよいが、平行平板型で屈折率が軸対称状に分布している場合の方が便利である。
本発明における実施例で説明したように、透明高抵抗層として使用した樹脂系の膜(ジェムコ社(現在の社名は「三菱マテリアル電子化成株式会社」)製TWH-1)をラビングすることで液晶分子に対して配向効果を持たせることができる。そこで、ポリイミド系の膜のように、さらに配向効果が優れた樹脂系の膜で高抵抗特性を有する膜を使用することで、より安定な液晶レンズを構成することができる。
さらに、円形開口部周辺において液晶層における電界分布に伴う液晶分子の配向効果を連続的に変化させることで、レンズ効果を有する領域からレンズ効果を有しない領域に連続的にレンズ効果が弱くなるような特性を有することを特徴とする低電圧駆動液晶レンズを構成することができる。
本発明における液晶レンズを眼鏡レンズとして使用する場合に、レンズ効果を示す領域の中心、すなわち円形孔型パターンの中心が前記透明な第1の基板の中心から周辺部、特に斜め下部のようにずれた位置に配置することで、読書などの場合には凸レンズ状態とし、それ以外の場合では電圧除去による素通し状態もしくはやや凹レンズ状態とするなどの切り替えを行うことができる遠近両用の眼鏡を構成することができる。本発明によると、透明高抵抗層を用いることで、低電圧で動作する大口径の液晶レンズを構成することができるため、このような遠近両用の眼鏡レンズとして有用である。
本実施例では、透明絶縁層12と液晶層の間に透明な高抵抗層41を配置しているが、透明絶縁層12の液晶層に対して反対側で円形パターン電極22と透明絶縁層12の間に絶縁層を挟んで設けられてもよい。なお、透明絶縁層12は、その呼び名としてこの名称に限定されるものではなく、透明高抵抗層を有した透明絶縁体、あるいは電界中継層を有した透明絶縁体、あるいは誘電結合機能を有する透明絶縁体、又は非常に抵抗値が高い透明媒質などの呼び名が可能である。
本実施例では主に円形パターン電極が1層のみとした場合について説明したが、図5のように円形パターン電極を液晶層の両側に設けることもできる。いずれのレンズ構造においても、このような対称な構造とすることにより、液晶分子の配向が不連続となるディスクリネーションの発生を抑え、屈折率の空間分布特性や光学特性において対称性が優れた液晶レンズを構成することができる。
なお、この発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。また、液晶レンズを1つ示したが、複数が配列される構成であってもよい。また複眼のような2次元的な配列であってもよい。
本発明の低電圧駆動液晶レンズは、通常の受動型の光学デバイスとは異なり、電極間に電圧を印加して媒質である液晶の実効的な屈折率を可変制御することで、特性や光学系の収差を調節できるレンズが実現される。したがって、オートフォーカス用のレンズや、拡大レンズ、ズームレンズ、ロボットにおいて視覚機能として用いられる撮像部のレンズなど、さらには口径を大きくすることで遠近両用の眼鏡レンズなど、種々の用途が可能である。
11・・・第1の基板、12・・・第2の基板(透明な絶縁層)、13・・・中間ガラス板、15・・・透明絶縁層、41、42、43・・・透明な高抵抗層、21・・・第1の電極、22・・・第2の電極、22−1・・・開口部、23・・・第3の電極、23−1・・・電極取り出し部、24・・・第3の電極、31、32・・・液晶層、51、52、53・・・配向膜、81,82,83・・・駆動電源。

Claims (8)

  1. 透明な第1の電極を有する第1の基板、孔を有し且つ前記第1の電極に対向した第2の電極、及び前記第1の電極と前記第2の電極との間に収容された、液晶分子を一方向に配向させる液晶層を備え、前記第2の電極に対して第1の電圧を加えられるように構成され、前記第2の電極と前記孔に対して絶縁層を介して、又は前記孔内で前記第2の電極に対して間隔を置いて第3の電極が配置され、前記第3の電極に対して前記第1の電圧とは独立した第2の電圧を加えられるように構成され、かつ、前記第1の電圧又は前記第2の電圧のいずれか一方が固定の値とされ、前記第1の電圧に対して前記第2の電圧、又は前記第2の電圧に対して前記第1の電圧が可変されることで光学的特性を可変制御することができる液晶レンズであって、
    前記孔と前記液晶層及び前記第2の電極と前記液晶層との間に透明絶縁層または透明媒質及び透明な高抵抗層による二重層を配置され、
    前記透明な高抵抗層の抵抗値が、前記第3の電極の中心から軸対称で且つ半径方向で階段状に又は連続的に変化していることを特徴とする低電圧駆動液晶レンズ。
  2. 請求項1の低電圧駆動液晶レンズにおいて、前記透明な高抵抗層は前記第3の電極の中心に対して円帯状に配置されていることを特徴とする低電圧駆動液晶レンズ。
  3. 請求項1ないし請求項2に記載の低電圧駆動液晶レンズにおいて、前記第2の電極が同心円状に、又は半径方向に複数に分割されており、各分割された電極と前記第1の電極との間に独立した電圧を加えて液晶分子の配向制御を行うことを特徴とする低電圧駆動液晶レンズ。
  4. 請求項1ないし請求項3に記載の低電圧駆動液晶レンズにおいて、前記第1の基板及び前記第2の電極を有する第2の基板及び透明絶縁層又は透明媒質の少なくとも何れかがレンズ効果を有することを特徴とする低電圧駆動液晶レンズ。
  5. 請求項1ないし請求項4に記載の低電圧駆動液晶レンズにおいて、前記透明な高抵抗層が液晶分子に対する配向効果を有することを特徴とする低電圧駆動液晶レンズ。
  6. 請求項1ないし請求項5に記載の低電圧駆動液晶レンズにおいて、レンズ効果を有する領域からレンズ効果を有しない領域の間で連続的に又は階段状にレンズ効果が弱くなる特性を有することを特徴とする低電圧駆動液晶レンズ。
  7. 請求項1ないし請求項6に記載の低電圧駆動液晶レンズにおいて、レンズ効果を示す領域の中心が前記透明な第1の基板の中心から周辺部にずれた位置に有ることを特徴とする低電圧駆動液晶レンズ。
  8. 第1の基板の一方の面に第1の孔を有する第1の電極が配置され、
    前記第1の孔内で前記第1の電極に間隔を置いて第2の電極が配置され、
    前記第1及び第2の電極に対して透明絶縁層または透明媒質及び透明な高抵抗層による第1の二重層が重なり、
    前記第1の二重層に対して透明絶縁層又は透明絶縁膜によるセンター層の一方の面が対向し、
    前記第1の二重層と前記センター層一方の面との間に第1の液晶分子を一方向に配向させる第1の液晶層を備え、
    前記センター層の他方の面に対向して、透明絶縁層または透明媒質及び透明な高抵抗層による第2の二重層が対応し、
    前記センター層の他方の面と前記第2の二重層との間に第2の液晶層を備え、
    前記第2の二重層の前記第2の液晶層と反対側の面には、第2の孔を有する第3の電極及び前記第2の孔内で前記第3の電極に間隔を置いて第4の電極が配置され、かつ前記第3及び第4の電極を有する第2の基板が配置されており、
    前記第1の電極と前記第3の電極間、前記第2の電極と前記第4の電極間にそれぞれ独立した第1の電圧と第2の電圧を供給するようにしたことを特徴とする低電圧駆動液晶レンズ。
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