JP2011177694A - 散気管および散気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】支持体や膜体とは別にシール部材を設ける必要の無い散気管を提供する。
【解決手段】両端が開口したチューブ形状の弾性体からなる膜体7と、膜体7内に挿入されて膜体7を支持する支持体8とを有し、膜体7に複数のスリットが形成された散気管4であって、支持体8は支持体8と膜体7の開口端部との間を水密にシールする拡大突部14を有し、拡大突部14は、支持体8の外周面から径方向外向きに突出し、膜体7の開口端部内に挿入されて、膜体7の開口端部を径方向外向きに拡げて周方向へ伸長させている。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば下水処理施設等の処理槽内において空気等の気体を散気する散気管および散気装置に関する。
従来、この種の散気管としては、例えば図11に示すように、両端が開口したゴムチューブ51に、内周および外周面に貫通する複数の切込み孔52が形成され、ゴムチューブ51内に空気管本体53が挿入され、空気管本体53に、内周および外周面に貫通する複数の流通孔54が形成され、空気管本体53の一端に送風口55が設けられ、ゴムチューブ51の両開口端部の外周面にそれぞれバンド56が巻き付けられた構成のものがある。
これによると、送風口55から空気管本体53内に供給された空気は、流通孔54から空気管本体53の外周面とゴムチューブ51の内周面との間を通り、空気圧によって開いた切込み孔52から外部に放出される。この際、ゴムチューブ51の両開口端部は、バンド56により締め付けられて、空気管本体53の外周面に押付けられて圧接している。これにより、ゴムチューブ51の両開口端部と空気管本体53との間が水密性を保つようにシールされ、空気がゴムチューブ51の両開口端部と空気管本体53との間を通って漏出するのを防止することができる。
尚、上記のようにバンド56を用いてシールする散気管については、下記特許文献1に記載されている。
実公平1−25679
しかしながら上記の従来形式では、空気管本体53(支持体)やゴムチューブ51(膜体)とは別に、バンド56等のシール部材を取付ける必要があるため、部品点数が増加し、コストがアップするという問題や分解・組立に手間を要するという問題がある。
本発明は、支持体や膜体とは別にシール部材を設ける必要の無い散気管および散気装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明は、両端が開口したチューブ形状の弾性体からなる膜体と、膜体内に挿入されて膜体を支持する支持体とを有し、
膜体に、内外に貫通する複数のスリットが形成され、
支持体に供給された散気用気体が膜体の内側からスリットを通って膜体の外側へ放出される散気管であって、
支持体は支持体と膜体の開口端部との間を水密にシールする拡大突部を有し、
拡大突部は、支持体の外周面から径方向外向きに突出し、膜体の少なくとも一方の開口端部内に挿入されて、膜体の開口端部を径方向外向きに拡げて周方向へ弾性的に伸長させるものである。
これによると、膜体の開口端部の拡大突部と当接する部分は拡大突部によって強制的に周方向に引き伸ばされた状態となり、周方向に短縮しようとする復元力が締付作用として働き、膜体の開口端部が支持体の拡大突部に強く押付けられて圧接する。これにより、膜体の開口端部と支持体の拡大突部との間が確実にシールされ、支持体とは別にバンド等のシール部材が不要となり、部品点数を減らすことが可能となるため、コストダウンを図ることができ、また、散気管の分解や組立を容易に行うことができる。
本第2発明における散気管は、拡大突部の外周長さは、支持体を脱抜した状態における膜体の開口端部の内周長さよりも長く、且つ、上記内周長さの1.1倍以下であるものである。
これによると、万一、異物がスリットに詰まって、スリットが閉塞され、膜体内の圧力が異常に上昇した場合、膜体内の圧力によって支持体の拡大突部と膜体の開口端部との間に間隙が発生し、膜体内の異常な高圧の散気用気体が上記間隙を通過して膜体の開口端部から外側へ逃げる。これにより、散気管自体や或は散気管に散気用気体を供給する送風機(ブロワ)又は散気管と送風機とをつなぐ配管等の損傷を防止することができる。
本第3発明は、両端が開口したチューブ形状の弾性体からなる膜体と、膜体内に挿入されて膜体を支持する支持体とを有し、
膜体に、内外に貫通する複数のスリットが形成され、
支持体に供給された散気用気体が膜体の内側からスリットを通って膜体の外側へ放出される散気管であって、
膜体は支持体と膜体の開口端部との間を水密にシールする縮小突部を有し、
縮小突部は、膜体の少なくとも一方の開口端部の内周面から径方向内向きに突出し、縮小突部内に挿入されている支持体によって、径方向外向きに拡げられて周方向へ弾性的に伸長するものである。
これによると、膜体の縮小突部は、挿入された支持体によって強制的に周方向に引き伸ばされた状態となり、周方向に短縮しようとする復元力が締付作用として働き、支持体の外周面に強く押付けられて圧接する。これにより、膜体の縮小突部と支持体の外周面との間が確実にシールされ、膜体とは別にバンド等のシール部材が不要となり、部品点数を減らすことが可能となるため、コストダウンを図ることができ、また、散気管の分解や組立を容易に行うことができる。
本第4発明における散気管は、支持体は膜体の軸方向への移動を規制する規制手段を有するものである。
これによると、膜体が支持体に対して軸方向へずれるのを防止することができる。
本第5発明は、上記第1発明から第4発明のいずれか1項に記載の散気管を備えた散気装置であって、
複数の散気管が並列に配置され、
各散気管の一端部同士を連結して固定する一方の連結部材と、各散気管の他端部同士を連結して固定する他方の連結部材とが備えられているものである。
以上のように、本発明によると、支持体や膜体とは別にバンド等のシール部材が不要となり、部品点数を減らすことが可能となるため、コストダウンを図ることができ、分解や組立を容易に行うことができる。
また、万一、スリットが異物により閉塞され、膜体内の圧力が異常に上昇した場合でも、膜体内の異常な高圧の散気用気体を膜体の開口端部から外側へ逃がすことができるため、散気管自体や或は散気管に散気用気体を供給する送風機(ブロワ)又は散気管と送風機とをつなぐ配管等の損傷を防止することができる。また、膜体が支持体に対して軸方向へずれるのを防止することができる。
本発明の第1の実施の形態における散気管を備えた散気装置の平面図である。 同、散気管の斜視図である。 図1におけるX−X矢視図である。 同、散気管の支持管を膜体から脱抜した状態の図であり、(a)は軸方向から見た支持管の断面図、(b)は軸方向から見た膜体の図を示す。 同、散気時における散気装置の断面図である。 本発明の第2の実施の形態における散気装置の断面図である。 本発明の第3の実施の形態における散気管の端部の拡大断面図である。 同、散気管の支持管を膜体から脱抜した状態での端部の拡大断面図である。 本発明の第4の実施の形態における散気管の端部の拡大断面図である。 同、散気管の支持管を膜体から脱抜した状態での端部の拡大断面図である。 従来の散気管の一部切欠き斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
先ず、第1の実施の形態を、図1〜図5を参照して説明する。図1に示すように、1は下水処理施設等の処理槽内において空気の散気を行って活性汚泥処理をするための散気装置である。散気装置1は、処理槽の底部に設けられており、一対のヘッダー管2,3と、ヘッダー管2,3間に並列に配置されたメンブレン式の複数の散気管4とを有している。一方のヘッダー管2は各散気管4の一端部同士を連結して固定する一方の連結部材の一例であり、他方のヘッダー管3は各散気管4の他端部同士を連結して固定する他方の連結部材の一例である。各ヘッダー管2,3の一端部は閉塞されており、各ヘッダー管2,3の他端部には空気(散気用気体の一例)を供給する給気管5が接続されており、給気管5には送風機6(ブロワ)が接続されている。
図2,図3に示すように、各散気管4は、両端が開口したチューブ(円筒)形状のゴム(弾性体の一例)からなる膜体7と、膜体7内に挿入されて膜体7を支持すると共に膜体7の形状を保持する支持管8(支持体の一例)とを有している。膜体7には、内外周面に貫通する複数の開閉自在なスリット10が形成されている。尚、膜体7の材質としては、EPDM、シリコンゴム、ポリウレタン等があるが、特に限定されない。
支持管8は、両端が開口した樹脂又は金属製の円管であり、内外周面に貫通する複数の通気孔9を有している。支持管8の端部はそれぞれヘッダー管2,3に形成された差込孔11に差し込まれて取り付けられている。尚、図4(a)に示すように、通気孔9は、支持管8の下部に形成されており、上部には形成されていない。また、図2に示すように、スリット10は、膜体7のほぼ上半分の領域に形成されており、下半分の領域には形成されていない。
図2〜図4に示すように、支持管8は、支持管8の外周面と膜体7の開口端部の内周面との間を水密にシールする拡大突部14と、膜体7の軸方向Aへの移動を規制する規制手段15とを有している。拡大突部14は、支持管8の全周にわたり一体的に形成され、支持管8の外周面から径方向外向きに突出し、膜体7の両開口端部内に挿入され、膜体7の開口端部の拡大突部14と当接する部分7aを径方向外向きに拡げて(拡径させて)周方向へ弾性的に伸長させている。尚、拡大突部14の外周先端部は円弧状に形成されている。
図4(b)に示すように、支持管8を膜体7から外部へ脱抜した状態において、膜体7は全長にわたり所定の内径dを有している。また、図3,図4(a)に示すように、支持管8は拡大突部14と規制手段15との形成箇所を除いて所定の外径D1を有し、拡大突部14は所定の外径D2を有している。拡大突部14の外径D2は膜体7の内径dよりも大きく設定され(D2>d)、また、支持管8の外径D1は膜体7の内径d以下に設定されている(D1≦d)。
これにより、拡大突部14の外周長さBは、支持管8を膜体7から脱抜した状態における膜体7の開口端部の内周長さCよりも長くなり、且つ、上記内周長さCの1.1倍以下になるように設定されている(C<B≦1.1×C)。
規制手段15は、支持管8の外周面から径方向外向きに全周にわたり突出した鍔状の部材であり、拡大突部14と支持管8の端面との間に位置している。膜体7は軸方向Aにおいて相対向する一対の規制手段15間にあり、膜体7の端面が規制手段15に当接することにより、膜体7の軸方向Aへの移動が規制される。
以下、上記構成における作用を説明する。
図1に示すように、送風機6を駆動して、送風機6から給気管5を通して両ヘッダー管2,3に空気を供給することにより、図5に示すように、空気16は、ヘッダー管2,3から各支持管8内へ流入し、通気孔9を通って支持管8の外周面と膜体7の内周面との間に流れ込む。このときの空気圧によって膜体7が僅かに径方向外向きに膨張してスリット10が開き、空気が支持管8の外周面と膜体7の内周面との間を流れて各スリット10から気泡となって膜体7の外部へ放出される。
この際、膜体7の開口端部の拡大突部14と当接する部分7aは拡大突部14によって強制的に周方向へ引き伸ばされた状態となり、周方向に短縮しようとする復元力が締付作用として働き、膜体7の開口端部が拡大突部14に強く押付けられて圧接する。これにより、膜体7の開口端部と拡大突部14との間が確実に水密にシールされ、支持管8とは別にバンド等のシール部材が不要となり、部品点数を減らすことが可能となるため、コストダウンを図ることができ、また、散気管4の分解や組立を容易に行うことができる。
また、拡大突部14の外周長さBは、支持管8を膜体7から脱抜した状態における膜体7の開口端部の内周長さCの1.1倍以下に設定されているため、万一、汚泥等の異物がスリット10に詰まって、スリット10が閉塞され、膜体7内の圧力が異常に上昇した場合、膜体7内の圧力によって拡大突部14と膜体7の開口端部との間に間隙が発生し、膜体7内の異常な高圧の空気が上記間隙を通過して膜体7の開口端部から外側へ逃げる。これにより、散気管4自体や或は散気管に散気用気体を供給する送風機(ブロワ)又は散気管と送風機とをつなぐ配管等の損傷を防止することができる。
また、膜体7の端面が規制手段15に当接することにより、膜体7が支持管8に対して軸方向Aへずれるのを防止することができる。
尚、図2に示すように、膜体7の下半分の領域にスリット10を形成していない理由は、仮に膜体7の下半分の領域にスリット10を形成しても、大部分の空気が膜体7の上半分の領域に形成されたスリット10から放出されるため、上記下半分のスリット10が無駄になるからである。また、図4(a)に示すように、支持管8の上部に通気孔9を形成していない理由は、通気孔9の位置がスリット10の位置と重ならないようにするためである。仮に、通気孔9の位置が一部のスリット10の位置と重なると、通気孔9の近傍において膜体7が偏って膨張するため、通気孔9の近傍にあるスリット10からの散気量が多くなり、均一な散気が困難になるとともに、スリット10が裂ける可能性が生じる。
また、送風機6を停止して、ヘッダー管2,3への給気を停止すると、散気管4の膜体7からの気泡の放出が停止し、図3に示すように、散気管4内の圧力が低下して膜体7が径方向内向きに縮小して復元し、スリット10が閉じ、膜体7の内部への被処理液の流入が防止される。
上記第1の実施の形態では支持管8に規制手段15を設けたが、支持管8に規制手段15を設けず、ヘッダー管2,3を膜体7の開口端部と近接するように配置して、ヘッダー管2,3を規制手段として兼用してもよい。この場合、膜体7の端面がヘッダー管2,3に当接することにより、膜体7が支持管8に対して軸方向Aへずれるのを防止することができる。
上記第1の実施の形態では、図3に示すように、拡大突部14を支持管8の両端部に設けているが、拡大突部14を支持管8のいずれか一端部のみに設け、膜体7の他端部をバンド等で止めてもよい。
(第2の実施の形態)
上記第1の実施の形態では、図3に示すように散気管4をヘッダー管2,3に差し込んで取り付ける差込式のものを挙げたが、次に説明する第2の実施の形態では、図6に示すように、ねじ込み式の散気管4をヘッダー管2に取り付けている。
すなわち、支持管8の一端部には雄ねじ部21が形成され、支持管8の他端部は閉止体22によって閉塞されている。また、ヘッダー管2には、雌ねじ部23を有する取付口24が貫通して形成されている。支持管8の雄ねじ部21をヘッダー管2の雌ねじ部23にねじ込むことにより、複数の散気管4がヘッダー管2に取り付けられる。
(第3の実施の形態)
第3の実施の形態では、散気管4の支持管8が拡大突部14を有するのではなく、図7に示すように、膜体7が縮小突部31を有している。縮小突部31は、支持管8と膜体7の開口端部との間を水密にシールするものであり、膜体7に全周にわたり一体的に形成され、膜体7の両開口端部の内周面から径方向内向きに突出し、縮小突部31内に挿入されている支持管8によって、径方向外向きに拡げられて(拡径されて)周方向へ弾性的に伸長している。
図8に示すように、支持管8を膜体7から外部へ脱抜した状態において、膜体7は縮小突部31の形成箇所を除いて所定の内径d1を有し、縮小突部31は所定の内径d2を有している。また、支持管8は規制手段15の形成箇所を除いて所定の外径D1を有している。縮小突部31の内径d2は、膜体7の内径d1よりも小さく、且つ、支持管8の外径D1よりも小さく設定されている(d2<D1<d1)。また、支持管8の外径D1は膜体7の内径d1以下に設定されている(D1≦d1)。
これにより、図7に示すように、支持管8を膜体7に挿入した状態において、縮小突部31の内周面は、全周にわたり、支持管8の外周面に当接する。また、図8に示すように、支持管8を膜体7から外部へ脱抜した状態における縮小突部31の内周長さは、支持管8の外周長さよりも、短くなる。
以下、上記構成における作用を説明する。
送風機6を駆動して、気泡を散気管4から放出している際、図7に示すように、膜体7の縮小突部31は、支持管8によって強制的に周方向へ引き伸ばされた状態となり、周方向に短縮しようとする復元力が締付作用として働き、支持管8の外周面に強く押付けられて圧接する。これにより、膜体7の縮小突部31と支持管8の外周面との間が確実にシールされ、膜体7とは別にバンド等のシール部材が不要となり、部品点数を減らすことが可能となるため、コストダウンを図ることができ、また、散気管4の分解や組立を容易に行うことができる。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態は、上記第3の実施の形態の変形例であり、図9に示すように、散気管4の支持管8の両端部の外周面にそれぞれ溝34が全周にわたり形成されている。支持管8を膜体7に挿入した状態で、縮小突部31が溝34に嵌まり込んで、縮小突部31の内周面が全周にわたり溝34の底面34aに当接している。
図10に示すように、支持管8を膜体7から外部へ脱抜した状態において、膜体7は縮小突部31の形成箇所を除いて所定の内径d1を有し、縮小突部31は所定の内径d2を有している。また、支持管8は溝34の形成箇所を除いて所定の外径D1を有し、溝34の底面34aは所定の直径をD2を有している。
縮小突部31の内径d2は、膜体7の内径d1よりも小さく、且つ、溝34の底面34aの直径D2よりも小さい(d2<D2<d1)。また、支持管8の外径D1は、溝34の底面34aの直径D2よりも大きく、且つ、膜体7の内径d1以下に設定されている(D2<D1≦d1)。
これにより、図9に示すように、支持管8を膜体7に挿入した状態において、縮小突部31の内周面は、全周にわたり、溝34の底面34aに当接する。また、図10に示すように、支持管8を膜体7から外部へ脱抜した状態における縮小突部31の内周長さは、溝34の底面34aの周方向の長さよりも、短くなる。
以下、上記構成における作用を説明する。
送風機6を駆動して、気泡を散気管4から放出している際、図9に示すように、膜体7の縮小突部31は、溝34の底面34aによって強制的に周方向へ引き伸ばされた状態となり、周方向に短縮しようとする復元力が締付作用として働き、溝34の底面34aに強く押付けられて圧接する。これにより、膜体7の縮小突部31と溝34の底面34aとの間が確実にシールされ、膜体7とは別にバンド等のシール部材が不要となり、部品点数を減らすことが可能となるため、コストダウンを図ることができ、また、散気管4の分解や組立を容易に行うことができる。
また、膜体7の縮小突部31が支持管8の溝34に嵌まり込んでいるため、膜体7が支持管8に対して軸方向Aへずれるのを防止することができ、溝34が規制手段15として機能する。
上記第3および第4の実施の形態では、図7,図9に示すように、縮小突部31を膜体7の両開口端部に設けているが、縮小突部31を膜体7のいずれか一方の開口端部のみに設け、膜体7の他方の開口端部をバンド等で止めてもよい。
上記第1〜第4の実施の形態では、散気用気体の一例として空気を散気管4から放出しているが、空気以外の気体を放出してもよい。
上記第1〜第4の実施の形態では、膜体7および支持管8は、軸方向Aにわたって、外径又は内径が等しい円管形状であるが、膜体7と支持管8との間が膜体7の開口端部において確実にシールされるのであれば上記円管形状に限定されるものではなく、例えば、端部ほど縮径又は拡径する形状であってもよい。
上記第1〜第4の実施の形態では、支持管8に円管を用いたが、楕円管を用いてもよい。
上記第1〜第4の実施の形態では、図2に示すように、スリット10を膜体7の軸方向(長手方向)に平行な直線状に形成しているが、スリット10の向きや形状は図2に限定されるものではなく、例えば、曲線状や十字状に形成してもよい。
上記第1〜第4の実施の形態では、図2に示すように、スリット10を膜体7の上半分のみに形成したが、下半分又は両側部に形成してもよい。但し、スリット10を支持管8の通気孔9と重ならない位置に形成するのが好ましい。
上記第1〜第4の実施の形態では、図4(a)に示すように、支持管8の下部に円形状の通気孔9を形成したが、通気孔9の位置は支持管8の下部に限定されるものではない。また、通気孔9の形状は、円形状に限定されるものではなく、例えば細孔形状又は多角形状でも構わない。
上記第1〜第4の実施の形態では、支持体の一例として、通気孔9を備えた支持管8が使用されているが、このような支持管8に限定されるものではなく、送風機6に連通し且つ軸方向に延びる溝が外周面に形成された支持体など、他の一般的な支持体を使用してもよい。
1 散気装置
2,3 ヘッダー管(連結部材)
4 散気管
7 膜体
8 支持管(支持体)
10 スリット
14 拡大突部
15 規制手段
16 空気(散気用気体)
31 縮小突部
A 膜体の軸方向

Claims (5)

  1. 両端が開口したチューブ形状の弾性体からなる膜体と、膜体内に挿入されて膜体を支持する支持体とを有し、
    膜体に、内外に貫通する複数のスリットが形成され、
    支持体に供給された散気用気体が膜体の内側からスリットを通って膜体の外側へ放出される散気管であって、
    支持体は支持体と膜体の開口端部との間を水密にシールする拡大突部を有し、
    拡大突部は、支持体の外周面から径方向外向きに突出し、膜体の少なくとも一方の開口端部内に挿入されて、膜体の開口端部を径方向外向きに拡げて周方向へ弾性的に伸長させることを特徴とする散気管。
  2. 拡大突部の外周長さは、支持体を脱抜した状態における膜体の開口端部の内周長さよりも長く、且つ、上記内周長さの1.1倍以下であることを特徴とする請求項1記載の散気管。
  3. 両端が開口したチューブ形状の弾性体からなる膜体と、膜体内に挿入されて膜体を支持する支持体とを有し、
    膜体に、内外に貫通する複数のスリットが形成され、
    支持体に供給された散気用気体が膜体の内側からスリットを通って膜体の外側へ放出される散気管であって、
    膜体は支持体と膜体の開口端部との間を水密にシールする縮小突部を有し、
    縮小突部は、膜体の少なくとも一方の開口端部の内周面から径方向内向きに突出し、縮小突部内に挿入されている支持体によって、径方向外向きに拡げられて周方向へ弾性的に伸長することを特徴とする散気管。
  4. 支持体は膜体の軸方向への移動を規制する規制手段を有することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の散気管。
  5. 上記請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の散気管を備えた散気装置であって、
    複数の散気管が並列に配置され、
    各散気管の一端部同士を連結して固定する一方の連結部材と、各散気管の他端部同士を連結して固定する他方の連結部材とが備えられていることを特徴とする散気装置。
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