JP2011176428A - 無線基地局、無線通信システム、無線基地局のトラヒックレベル決定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】自身の配下の端末局を、在圏の端末局のグループである第1のグループと在圏ではない端末局のグループである第2のグループとに分類し、前記第1のグループに属する端末局により発生するトラヒック量と前記第2のグループに属する端末局により発生するトラヒック量とをそれぞれ予測し、得られた予測トラヒック量を加重平均した値を次回トラヒックとして算出し、算出された次回トラヒックが所定の上限値以上である場合に、トラヒックレベルを現状の値から端末局の送信規制を強めるトラヒックレベルに変更し、次回トラヒックが所定の下限値以下である場合に、トラヒックレベルを現状の値から端末局の送信規制を弱めるトラヒックレベルに変更し、更新されたトラヒックレベルを前記各端末局に送信する。
【選択図】図1
Description
そのようなネットワークの無線リンクの輻輳制御に関しては、以下に示す非特許文献2がある。この非特許文献2では、まず、Hop-by-hop flow controlという機構で、自らの送信キューの空き状態を輻輳ビットとしてヘッダ情報に入れて送信する、すなわちネットワークの各ノードが、周囲に対して自らの混雑具合を報知する。
次に、その情報を監視して周りの状況をモニタリングするRate Limitingという手法もある。この手法では、モニタリングした情報を元に、自らがMAC層の所作としてCSMA時のバックオフの大きさを変えている。すなわち、各端末局自身が、混雑具合によって、送信時の待ち時間を自律的に変化させる方法を提案している(非特許文献2参照)。
また、端末局が自ら状況を伝え合うための送信の消費電力、不安定にネットワークトポロジが変化する中で状況を伝え合うための信号をモニタリングするための消費電力が大きくなる。また、これら端末局が自律的に判断するため機能を各端末局に設ける必要があり、高機能になってしまうという問題がある。
前記第1のグループに属する端末局により発生するトラヒック量と前記第2のグループに属する端末局により発生するトラヒック量とをそれぞれ予測するトラヒック量予測部と、
得られた予測トラヒック量を加重平均した値を次回トラヒックとして算出する算出部と、
算出された次回トラヒックが所定の上限値以上である場合に、トラヒックレベルを現状の値から端末局の送信規制を強めるトラヒックレベルに変更し、次回トラヒックが所定の下限値以下である場合に、トラヒックレベルを現状の値から端末局の送信規制を弱めるトラヒックレベルに変更するトラヒックレベル更新部と、前記トラヒックレベル更新部によって更新されたトラヒックレベルを前記各端末局に送信するトラヒックレベル送信部と、を有することを特徴とする。
したがって、通信が輻輳しないように無線区間のトラヒックを制御することができるとともに、端末局に通知する情報量をトラヒックレベルという離散的なデータであるため、その報知の際に必要となる送信データ量を削減することができる。
また、第1と第2のグループに分け、これらのグループのトラヒック量から、トラヒックレベルを決定するようにしたので、端末局のアクセス状況に応じたより正確なトラヒックの予測を行うことができる。
端末局13、14、15、16、17、18は、通信エリア10内に存在しており、無線基地局20と通信を行う機能を有する。ここでは、参考文献3のような広域にカバーするユビキタスインフラを想定した場合(通信エリア内を数kmとした場合)、通信エリア内に存在する端末局の数は、数千〜数万に及ぶことも考えられる。ここでは、複数の本無線通信システムが統合された無線通信システムであってもよい。
端末局17、18は、ある一定時間内にアクセスしないが、通信エリア10に存在し、必要に応じて無線基地局20と通信を行う。
この図において、無線基地局20は、無線送受信部21、トラヒック計測部23、トラヒックレベル変換部24、トラヒックレベル記憶部25、制御信号生成部26、送信判定部27、トラヒックレベル参照・変更インタフェース(IF)28、しきい値記憶部29とから構成される。
すなわち、しきい値としてシステムの許容トラヒック量に対する予測トラヒック量として予め記憶する等が考えられる。例えば、予測トラヒック量がシステムの許容トラヒック量の70%(Xupper)である上限基準値を超えたときに、現在設定されているトラヒックレベルに対してもう一段階上の規制を施すためのトラヒックレベルに変更する、というような判定を行う。また本実施形態では、反対に、許容トラヒック量の30%(Xlower)である下限基準値を下回ったときに現在のトラヒックレベルに対してもう一段下に規制を緩和するトラヒックレベルに設定するといった判定を行う。
このトラヒックレベル設定情報は、無線基地局20および全端末局で共有され、送信要求に対する送信可否の判定に用いられる。例えば、無線基地局20において現在のトラヒックレベルが「3」であったとすると、送信要求に対する送信は、このトラヒックレベル「3」に対応付けられた送信パーセンテージである62.5%の確率で許可することになる。そのとき予測トラヒックが許容トラヒック量のしきい値である70%(Xupper)を超えたとすると、トラヒックレベルを規制する方向に上げてトラヒックレベルを「4」に変更して保持する。
すなわち、当該無線基地局に一定時間内にアクセスの確認された端末局のリストをリストAとし、リストAに記載された端末局に関して端末局の属性情報等からトラヒックを予測する。さらに過去にアクセスがあったが一定時間内にアクセスが確認されていない端末局のリストをリストBとし、同様にそのトラヒックを予測する。
本次回トラヒック(Lt)を元に、トラヒックレベルへの変換を実施する。このときの式を下記の(1)式に示す。
図3のトラヒックレベル設定情報が読み出され、現在のトラヒックレベルが「3」であったとすると、送信判定部27は、62.5%の確率で送信を許可する。送信判定部27は、許可すると判定した場合、無線送受信部21を介して端末局に信号を送信し、許可しないと判定した場合、送信判定部27から送信要求元に送信不可であった旨を返信する。
例えば、トラヒックレベルが16段階である場合には、4bitで表すことができるが、その代わりに10bitを使用し、端末局のIDの下1桁の値に見立てて、「1」なら送信可能を表し、「0」なら送信不可を表すようにしてもよい。
このように端末局のIDの下1桁の数に対応するbitに対し、送信可能か否かを表す情報を設け、これを端末局に送信することにより、これを受信した端末局は、自身の端末局のIDの下1桁に対応するbitを参照し、自局が送信可能か否かを判定し、送信の制御を行うことができる。例えば、自局の端末局のIDの下1桁が「5」である場合には、6ビット目の値を参照する。ここでは、「1」であり、送信可を表しているので、自局は送信可能であると判断し、データを無線基地局20に送信する。この場合、図3に示した確率的な送信可否を端末局が判定する場合に比べて、端末局グループを意識した制御をすることが可能となる。グループの粒度を細かくする場合には、グループ数を表すことができるビット列にするように、ビット列を大きくすればよい。
ここでは、トラヒックレベルの初期値がトラヒックレベル記憶部に記憶されているものとする。
無線基地局20のリスト管理部22は、まず、ポーリングを行い、リストAとリストBを生成して記憶する。ここでは、ポーリングが行われる都度、これらリストを更新するようにしてもよい。
リストが生成されると、トラヒック計測部23は、無線送受信部21の通信状況を監視し、トラヒックの計測を行う。ここでは、上りと下りのそれぞれについて行って、全体のトラヒックを計測する。トラヒックの測定がされると、トラヒックレベル変換部24は、測定されたトラヒック量に基づいて、上記の(1)式に従い、トラヒックレベルを算出する(ステップS11)。トラヒックレベルが算出されると、トラヒックレベル変換部24は、無線区間のキャパシティ(システムの許容トラヒック量)と算出されたトラヒックレベルLtとに基づいて、無線区間のキャパシティに対する算出されたトラヒックレベルLtの割合を算出し、この算出された値と上限基準値とを比較する(ステップS12)。
算出された値が上限基準値を越えている場合、トラヒックレベル変換部24は、トラヒックレベル記憶部25に記憶されたトラヒックレベルを下げる(ステップS13)。例えば、トラヒックレベル変換部24は、トラヒックレベル記憶部25に記憶されていたトラヒックレベルが「3」であった場合には、トラヒックレベル記憶部25に記憶されたトラヒックレベルを「2」に書き換える。
トラヒックレベル変換部24がトラヒックレベルの判定を行うと、制御信号生成部26は、トラヒックレベル記憶部25に記憶されたトラヒックレベルを読み出し、無線送受信部21を介し、無線通信システムの制御信号内に組み入れて、制御信号の報知タイミングでブロードキャスト制御信号によって送信する(ステップS16)。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
20 無線基地局
13、14、15、16、17、18 端末局
21 無線送受信部
22 リスト管理部
23 トラヒック計測部
24 トラヒックレベル変換部
25 トラヒックレベル記憶部
26 制御信号生成部
27 送信判定部
28 トラヒックレベル参照・変更インタフェース
Claims (5)
- 端末局の送信許可確率の値を、前記端末局と通信を行う基地局装置が複数のトラヒックレベルに応じて決定する無線通信システムにおける基地局装置であって、
自身の配下の端末局を所定時間内にアクセスまたは在圏が確認された端末局のグループである第1のグループと所定時間内にアクセスまたは在圏が確認されていない端末局のグループである第2のグループとに分類するグループ管理部と、
前記第1のグループに属する端末局により発生するトラヒック量と前記第2のグループに属する端末局により発生するトラヒック量とをそれぞれ予測するトラヒック量予測部と、
得られた予測トラヒック量を加重平均した値を次回トラヒックとして算出する算出部と、
算出された次回トラヒックが所定の上限値以上である場合に、トラヒックレベルを現状の値から端末局の送信規制を強めるトラヒックレベルに変更し、次回トラヒックが所定の下限値以下である場合に、トラヒックレベルを現状の値から端末局の送信規制を弱めるトラヒックレベルに変更するトラヒックレベル更新部と、
前記トラヒックレベル更新部によって更新されたトラヒックレベルを前記各端末局に送信するトラヒックレベル送信部と、
を有することを特徴とする基地局装置。 - 自身の無線基地局が通信を行うトラヒック量を測定する測定部を有し、
前記トラヒック量予測部は、前記得られたトラヒック量と、前記測定部によって測定されたトラヒック量とに基づいて、次回のトラヒック量を予測する
ことを特徴とする請求項1記載の基地局装置。 - トラヒックレベルと前記送信許可確率とが対応付けられた情報である設定情報を記憶する設定情報記憶部と、
前記トラヒックレベル更新部によって更新された後のトラヒックレベルを記憶するトラヒックレベル記憶部と、
前記端末局にデータを送信する送信部と、
前記送信部からデータを送信する場合に、前記トラヒックレベル記憶部に記憶されたトラヒックレベルに対応する送信許可確率を読み出し、読み出した送信許可確率に従って、前記送信部からの送信を許可する送信判定部と、
を有することを特徴とする請求項1または請求項2記載の無線基地局。 - 端末局の送信許可確率の値を、前記端末局と通信を行う基地局装置が複数のトラヒックレベルに応じて決定する無線通信システムであって、
前記基地局装置は、
自身の配下の端末局を所定時間内にアクセスまたは在圏が確認された端末局のグループである第1のグループと所定時間内にアクセスまたは在圏が確認されていない端末局のグループである第2のグループとに分類するグループ管理部と、
前記第1のグループに属する端末局により発生するトラヒック量と前記第2のグループに属する端末局により発生するトラヒック量とをそれぞれ予測するトラヒック量予測部と、
得られた予測トラヒック量を加重平均した値を次回トラヒックとして算出する算出部と、
算出された次回トラヒックが所定の上限値以上である場合に、トラヒックレベルを現状の値から端末局の送信規制を強めるトラヒックレベルに変更し、次回トラヒックが所定の下限値以下である場合に、トラヒックレベルを現状の値から端末局の送信規制を弱めるトラヒックレベルに変更するトラヒックレベル更新部と、
前記トラヒックレベル更新部によって更新されたトラヒックレベルを前記各端末局に送信するトラヒックレベル送信部と、を有し、
前記端末局は、
トラヒックレベルと前記送信許可確率とが対応付けられた情報である設定情報を記憶する設定情報記憶部と、
前記無線基地局から送信されるトラヒックレベルを受信して記憶するトラヒックレベル記憶部と、
前記無線基地局にデータを送信する端末局送信部と、
前記端末局送信部からデータを送信する場合に、前記トラヒックレベル記憶部に記憶されたトラヒックレベルに対応する送信許可確率を読み出し、読み出した送信許可確率に従って、前記端末局送信部からの送信を許可する送信判定部と、
を有することを特徴とする無線通信システム。 - 端末局の送信許可確率の値を、前記端末局と通信を行う基地局装置が複数のトラヒックレベルに応じて決定する無線通信システムにおける無線基地局のトラヒックレベル決定方法であって、
前記無線基地局のグループ管理部が、
自身の配下の端末局を所定時間内にアクセスまたは在圏が確認された端末局のグループである第1のグループと所定時間内にアクセスまたは在圏が確認されていない端末局のグループである第2のグループとに分類し、
前記無線基地局のトラヒック量予測部が、
前記第1のグループに属する端末局により発生するトラヒック量と前記第2のグループに属する端末局により発生するトラヒック量とをそれぞれ予測し、
前記無線基地局の算出部が、
得られた予測トラヒック量を加重平均した値を次回トラヒックとして算出し、
前記無線基地局のトラヒックレベル更新部が、
算出された次回トラヒックが所定の上限値以上である場合に、トラヒックレベルを現状の値から端末局の送信規制を強めるトラヒックレベルに変更し、次回トラヒックが所定の下限値以下である場合に、トラヒックレベルを現状の値から端末局の送信規制を弱めるトラヒックレベルに変更し、
前記無線基地局のトラヒックレベル送信部が、
前記トラヒックレベル更新部によって更新されたトラヒックレベルを前記各端末局に送信する
ことを特徴とする無線基地局のトラヒックレベル決定方法。
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