JP2011173020A - 磁気共鳴イメージング装置および画像処理装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置および画像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】体液の流動による信号強度の変化を容易に把握することができる。
【解決手段】流速画像作成部22cが、被検体内を流れる体液の流速成分が得られるEPIを複数回繰り返すことによって得られた複数の画像それぞれについて流速成分の分布を表す流速画像を作成する。また、流速分散画像作成部22dが、作成された複数の流速画像を用いて、各流速画像の同一位置ごとに時系列に沿った流速成分の分散を算出し、算出した流速成分の分散の分布を表す流速分散画像を作成する。そして、重畳画像処理部22eが、流速分散画像における流速成分の分散の分布を平均絶対値画像に重畳させ、画像表示制御部26aが、重畳画像を表示する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、被検体内を撮像した画像を処理する磁気共鳴イメージング装置および画像処理装置に関する。
従来、磁気共鳴イメージング装置を用いてCSFや血液等の体液の動態を観測する方法として、フローエンコード傾斜磁場を利用した「フェイズシフト(phase shift)法」または「フェイズコントラスト法」と呼ばれる方法がある(例えば、非特許文献1参照)。
図14は、従来のフェイズシフト法のパルスシーケンスを示す図である。図14に示すように、通常、フェイズシフト法では、グラジエントエコー法が用いられ、励起パルス(図14に示すP1)とエコー信号(図14に示すP2)との間でフローエンコード傾斜磁場(Gfe)(図14に示すP3)を加えることによって、流速に比例した位相変化が画像に与えられる。
このフェイズシフト法は、基本的には、対象の流速変化が心電波形(図14に示すECG)に強く相関していることを前提としている。すなわち、図14に示すように、心電同期波形のR波から一定の待ち時間(図14に示すTdelay)が経過した後に高周波励起が行われて、エコー信号が収集される。ここで、通常、1つの画像を再構成するためには、128個から256個程度のエコー信号が必要である。そのため、一般的には、フェイズシフト法では、1回のR波ごとに1つのエコー信号を収集する手順が、位相エンコード傾斜磁場パルスを段階的に変化させながら128回から256回程度繰り返される。
こうして収集されたエコー信号に離散フーリエ変換などの再構成処理を施すことによって得られた画像S(r)は、流速に比例した位相変化を有する。この画像S(r)に対して、装置の不完全性や静磁場不均一性による補正処理を施した後に、例えばV(r)=k(venc)・arg{S(r)}で表される処理(ここで、k(venc)は、フローエンコード傾斜磁場のパルスの形状によって変化する比例係数)を施すことによって、流速の分布を表す流速画像V(r)が得られる。
Matt A.Bernstein、Kevin F.King、Xiaohong Joe Zhou 著、「Handbook of MRI Pulse Sequences」、Elsevier Academic Press、p.659−677、2004年
しかしながら、従来技術では、体液の流動による信号強度の変化を容易に把握することができない場合があった。
この発明は、上述した従来技術による課題を解決するためになされたものであり、体液の流動による信号強度の変化を容易に把握することができる磁気共鳴イメージング装置および画像処理装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、トリガ信号に同期して被検体の撮像領域に励起パルスを印加して該撮像領域に含まれるスピンに関するエコー信号を収集し、収集したエコー信号に基づいて磁気共鳴画像を生成する磁気共鳴イメージング装置であって、前記被検体内を流れる脳脊髄液を得るための撮像を複数回繰り返すことによって脳脊髄液に関する複数の再構成画像を作成する画像作成手段と、前記画像作成手段によって作成された複数の再構成画像を用いて、各再構成画像における同一位置ごとに前記脳脊髄液の流れに関する情報を算出し、当該算出された情報に基づく計算画像を作成する計算画像作成手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、被検体内を流れる脳脊髄液を得るための撮像を複数回繰り返すことによって作成された脳脊髄液に関する複数の再構成画像を取得する画像取得手段と、前記画像取得手段によって取得された複数の再構成画像を用いて、各再構成画像における同一位置ごとに前記脳脊髄液の流れに関する情報を算出し、当該算出された情報に基づく計算画像を作成する計算画像作成手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、体液の流動による信号強度の変化を容易に把握することができるという効果を奏する。
図1は、本実施例1に係るMRI装置の全体構成を示す図である。 図2は、図1に示した画像再構成部、記憶部および制御部の詳細を示す機能ブロック図である。 図3は、本実施例1で用いられるEPI法のパルスシーケンスを示す図である。 図4は、図3に示したパルスシーケンスによる撮像の流れを示す図である。 図5は、本実施例1に係るMRI装置による画像処理の処理手順を示すフローチャートである。 図6は、本実施例1に係るMRI装置による画像作成の流れを示す図である。 図7は、本実施例1で用いられるパルスシーケンスの変形例を示す図である。 図8は、本実施例2における画像再構成部、記憶部および制御部の詳細を示す機能ブロック図である。 図9は、本実施例2で用いられるTime−SLIP法のパルスシーケンスを示す図である。 図10は、本実施例2におけるTime−SLIP法によって行われるラベリングの位置の一例を示す図である。 図11は、本実施例2における絶対値画像作成部によって作成される絶対値画像の一例を示す図である。 図12は、本実施例2に係るMRI装置による画像処理の処理手順を示すフローチャートである。 図13は、本実施例2に係るMRI装置による画像作成の流れを示す図である。 図14は、従来のフェイズシフト法のパルスシーケンスを示す図である。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る磁気共鳴イメージング装置および画像処理装置の好適な実施例を詳細に説明する。なお、以下に示す実施例では、本発明を磁気共鳴イメージング装置(以下、「MRI(Magnetic Resonance Imaging)装置」と呼ぶ)に適用した場合について説明する。
まず、本実施例1に係るMRI装置の全体構成について説明する。図1は、本実施例1に係るMRI装置の全体構成を示す図である。図1に示すように、本実施例1に係るMRI装置100は、静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、傾斜磁場電源3、寝台4、寝台制御部5、送信RFコイル6、送信部7、受信RFコイル8、受信部9、シーケンス制御部10、架台部15および計算機システム20を備える。
静磁場磁石1は、中空の円筒形状に形成された磁石であり、内部の空間に一様な静磁場を発生する。この静磁場磁石1としては、例えば永久磁石、超伝導磁石等が使用される。
傾斜磁場コイル2は、中空の円筒形状に形成されたコイルであり、静磁場磁石1の内側に配置される。この傾斜磁場コイル2は、互いに直交するX,Y,Zの各軸に対応する3つのコイルが組み合わされて形成されており、これら3つのコイルは、後述する傾斜磁場電源3から個別に電流供給を受けて、X,Y,Zの各軸に沿って磁場強度が変化する傾斜磁場を発生させる。なお、Z軸方向は、静磁場と同方向とする。傾斜磁場電源3は、傾斜磁場コイル2に電流を供給する装置である。
ここで、傾斜磁場コイル2によって発生するX,Y,Z各軸の傾斜磁場は、例えば、スライス選択用傾斜磁場Gs、位相エンコード用傾斜磁場Geおよびリードアウト用傾斜磁場Grにそれぞれ対応している。スライス選択用傾斜磁場Gsは、任意に撮像断面を決めるために利用される。位相エンコード用傾斜磁場Geは、空間的位置に応じてエコー信号(磁気共鳴信号)の位相を変化させるために利用される。リードアウト用傾斜磁場Grは、空間的位置に応じてエコー信号の周波数を変化させるために利用される。
寝台4は、被検体Pが載置される天板4aを備えた装置であり、後述する寝台制御部5による制御のもと、天板4aを、被検体Pが載置された状態で傾斜磁場コイル2の空洞(撮像口)内へ挿入する。通常、この寝台4は、長手方向が静磁場磁石1の中心軸と平行になるように設置される。寝台制御部5は、寝台4を制御する装置であり、計算機システム20による制御のもと、寝台4を駆動して天板4aを長手方向および上下方向へ移動する。
送信RFコイル6は、傾斜磁場コイル2の内側に配置されたコイルであり、送信部7から高周波パルスの供給を受けて、高周波磁場を発生する。送信部7は、ラーモア周波数に対応する高周波パルスを送信RFコイル6に送信する装置である。
受信RFコイル8は、傾斜磁場コイル2の内側に配置されたコイルであり、上記の高周波磁場の影響によって被検体Pから発せられるエコー信号を受信する。この受信RFコイル8は、エコー信号を受信すると、そのエコー信号を受信部9へ出力する。
受信部9は、受信RFコイル8から出力されるエコー信号に基づいてk空間データを生成する装置である。具体的には、この受信部9は、受信RFコイル8から出力されるエコー信号をデジタル変換することによってk空間データを生成する。このk空間データには、前述したスライス選択用傾斜磁場Gs、位相エンコード用傾斜磁場Geおよびリードアウト用傾斜磁場Grによって、PE方向、RO方向、SE方向の空間周波数の情報が対応付けられている。そして、k空間データを生成すると、受信部9は、そのk空間データをシーケンス制御部10へ送信する。
シーケンス制御部10は、計算機システム20から送信されるシーケンス情報に基づいて、傾斜磁場電源3、送信部7および受信部9を駆動することによって、被検体Pのスキャンを行う装置である。ここで、シーケンス情報とは、傾斜磁場電源3が傾斜磁場コイル2に供給する電源の強さや電源を供給するタイミング、送信部7が送信RFコイル6に送信するRF信号の強さやRF信号を送信するタイミング、受信部9がエコー信号を検出するタイミングなど、スキャンを行うための手順を定義した情報である。
なお、シーケンス制御部10は、傾斜磁場電源3、送信部7および受信部9を駆動して被検体Pをスキャンした結果、受信部9からk空間データが送信されると、そのk空間データを計算機システム20へ転送する。
架台部15は、前述した静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、送信RFコイル6および受信RFコイル8を有し、静磁場中に置かれた被検体に高周波磁場を照射し、当該被検体から発せられるNMR信号を検出する。
計算機システム20は、MRI装置100の全体制御や、データ収集、画像再構成などを行う装置であり、インタフェース部21、画像再構成部22、記憶部23、入力部24、表示部25および制御部26を有している。
インタフェース部21は、シーケンス制御部10との間で授受される各種信号の入出力を制御する。例えば、このインタフェース部21は、シーケンス制御部10に対してシーケンス情報を送信し、シーケンス制御部10からk空間データを受信する。k空間データを受信すると、インタフェース部21は、各k空間データを被検体Pごとに記憶部23に格納する。
画像再構成部22は、記憶部23によって記憶されたk空間データに対して、後処理、すなわちフーリエ変換処理等の再構成処理を施すことによって、被検体P内における所望核スピンのスペクトラムデータあるいは画像データを生成する。なお、かかる画像再構成部22の構成については、後に詳細に説明する。
記憶部23は、インタフェース部21によって受信されたk空間データと、画像再構成部22によって生成された画像データなどを、被検体Pごとに記憶する。なお、かかる記憶部23の構成については、後に詳細に説明する。
入力部24は、操作者からの各種指示や情報入力を受け付ける装置である。この入力部24としては、マウスやトラックボールなどのポインティングデバイス、モード切替スイッチ等の選択デバイス、あるいはキーボード等の入力デバイスを適宜に利用可能である。
表示部25は、制御部26による制御のもと、スペクトラムデータあるいは画像データ等の各種の情報を表示する装置である。この表示部25としては、液晶表示器などの表示デバイスを利用可能である。
制御部26は、図示していないCPUやメモリ等を有し、MRI装置100の全体制御を行う。具体的には、この制御部26は、入力部24を介して操作者から入力される撮像条件に基づいてシーケンス情報を生成し、生成したシーケンス情報をシーケンス制御部10に送信することによってスキャンを制御したり、スキャンの結果としてシーケンス制御部10から送られるk空間データに基づいて行われる画像の再構成を制御したりする。なお、かかる制御部26の構成については、後に詳細に説明する。
次に、図1に示した画像再構成部22、記憶部23および制御部26の構成について説明する。図2は、図1に示した画像再構成部22、記憶部23および制御部26の構成を示す機能ブロック図である。
図2に示すように、記憶部23は、特に、k空間データ記憶部23aおよび画像データ記憶部23bを有する。k空間データ記憶部23aは、インタフェース部21によって受信されたk空間データを記憶する。画像データ記憶部23bは、画像再構成部22によって生成された画像データを記憶する。
画像再構成部22は、特に、フーリエ変換処理部22a、絶対値画像作成部22b、流速画像作成部22c、流速分散画像作成部22dおよび重畳画像処理部22eを有する。
フーリエ変換処理部22aは、k空間データ記憶部23aに記憶されたk空間データに離散2次元フーリエ変換などの再構成処理を施すことによって画像を再構成する。
ここで、本実施例1では、被検体内を流れる体液の流速成分が得られる撮像法による撮像を複数回繰り返すことによって得られた複数の画像が用いられる。具体的には、本実施例1では、1回の励起パルスで1画像を再構成し、かつ、再構成した画像に対して流速に比例した位相変化を与えることが可能なEPI法による撮像を被検体の心電波形に同期して複数回繰り返すことによって得られた複数の画像が用いられる。
図3は、本実施例1で用いられるEPI法のパルスシーケンスを示す図である。図3に示すように、本実施例1で用いられるEPI法では、心電波形(図3に示すECG)のR波から一定の待ち時間(図3に示すTdelay)が経過した後に、90度励起パルス(図3に示すP11)を印加することによって撮像断面内が励起される。この90度励起パルスとエコー信号収集部分の間(図3に示すP13)でフローエンコード傾斜磁場(図3に示すP12)を加えることによって、得られる画像の位相が撮像対象の流速に比例して変化する。
なお、ここでは、SE(Spin Echo)タイプのEPIを一例として示したが、例えば、FE(Field Echo)タイプのEPIや、その他、位相画像が得られる撮像法であればいずれの撮像法が用いられてもよい。望ましくは、なるべく短い時間で画像が得られる撮像方法を用いるのがよい。例えば、「Proc. of Annual Meeting, Society of Magnetic Resonance in Medicine, No.2138, 1998.」に記載されている撮像法もその一例である。撮像方法や装置の状態によっては、静磁場不均一性や渦磁場による位相変化を低減するため、位相補正や他のデータ補正処理を施すのが望ましい。
図4は、図3に示したパルスシーケンスによる撮像の流れを示す図である。図4に示すように、図3に示したパルスシーケンスによれば、心電波形(図4に示すECG)のR波から一定の待ち時間(図4に示すTdelay)が経過した後に、パルスシーケンスの1ショット分のスキャンが行われる。
本実施例1では、フーリエ変換処理部22aは、上記で説明したように1ショットで得られたエコー信号のk空間データそれぞれに離散2次元フーリエ変換などの再構成処理を施すことによって、図4に示すように複数の画像S(r,i)を再構成する。ここで、rは、画像上の位置を示すベクトルであり、iは、収集の順番を示す添え字である。各画像S(r,i)では、流速に比例して画素の位相が変化している。
絶対値画像作成部22bは、フーリエ変換処理部22aによって再構成された画像から絶対値画像を作成する。具体的には、絶対値画像作成部22bは、フーリエ変換処理部22aによって再構成された複数の画像S(r,i)それぞれについて、以下に示す式(1)で与えられる絶対値画像I(r,i)を作成する。
I(r,i)=abs{S(r,i)} ・・・(1)
さらに、絶対値画像作成部22bは、作成した複数の絶対値画像I(r,i)をもとに、以下に示す式(2)で与えられる平均絶対値画像Iavg(r)を作成する。
Figure 2011173020
流速画像作成部22cは、フーリエ変換処理部22aによって再構成された画像から流速成分の分布を含む計算画像を作成する。本実施例では、流速画像作成部22cは、計算画像として、流速成分の分布を表す流速画像を作成する。具体的には、流速画像作成部22cは、フーリエ変換処理部22aによって再構成された複数の画像S(r,i)それぞれについて、以下に示す式(3)で与えられる流速画像V(r,i)を作成する。なお、式(3)において、k(venc)は、フローエンコード傾斜磁場のパルスの形状によって変化する比例係数である。
V(r,i)=k(venc)・arg{S(r,i)} ・・・(3)
さらに、流速画像作成部22cは、作成した複数の流速画像V(r,i)をもとに、以下に示す式(4)で与えられる平均流速画像Vavg(r)を作成する。
Figure 2011173020
流速分散画像作成部22dは、流速画像作成部22cによって作成された複数の流速画像を用いて、各流速画像の同一位置ごとに体液の流速変化を示す統計値を算出し、算出した統計値の分布を表す統計値画像を作成する。本実施例では、流速分散画像作成部22dは、統計値として、位相変化を利用して時系列に沿った流速成分の分散を算出し、統計値画像として、流速成分の分散の分布を表す流速分散画像を作成する。
具体的には、流速分散画像作成部22dは、流速画像作成部22cによって作成された複数の流速画像V(r,i)と平均流速画像Vavg(r)とから、以下に示す式(5)で与えられる流速分散画像Vari,V(r)を作成する。
Figure 2011173020
重畳画像処理部22eは、流速分散画像作成部22dによって作成された流速分散画像における流速成分の分散の分布を表す重畳画像を作成する。具体的には、重畳画像処理部22eは、流速分散画像Vari,V(r)における流速成分の分散の分布を、絶対値画像作成部22bによって作成された平均絶対値画像Iavg(r)に重畳させる。
このとき、重畳画像処理部22eは、流速成分の分散値の値に応じて、流速成分の分散の分布の表示形態を変化させる。例えば、重畳画像処理部22eは、平均絶対値画像Iavg(r)をグレースケールの濃淡画像とし、流速分散画像Vari,V(r)における流速成分の分散の分布を以下に示す式(6)〜(8)で与えられるRGB(Red-Green-Blue)値で表す。なお、式(6)〜(8)において、P,redは赤(Red)の輝度を、P,greenは緑(Green)の輝度を、P,blueは青(Blue)の輝度を示している。また、kIおよびkVは、それぞれ所定の比例係数である。
P,red =kI・Iavg(r)+kV・Vari,V(r) ・・・(6)
P,green=kI・Iavg(r) ・・・(7)
P,blue =kI・Iavg(r) ・・・(8)
これにより、重畳画像において流速成分の分散の分布が赤色で表されるとともに、分散値の値に応じて画素ごとに輝度が変化するので、操作者は体液の流速変化を容易に把握することができるようになる。なお、ここでは、重畳画像処理部22eが、流速成分の分散の分布を赤色で表す場合について説明したが、例えば、緑色または青色で表すようにしてもよい。
図2にもどって、制御部26は、特に、画像表示制御部26aを有する。画像表示制御部26aは、重畳画像処理部22eによって作成された重畳画像を表示部25に表示する。
次に、本実施例1に係るMRI装置100による画像処理の処理手順について説明する。図5は、本実施例1に係るMRI装置100による画像処理の処理手順を示すフローチャートであり、図6は、本実施例1に係るMRI装置100による画像作成の流れを示す図である。
図5に示すように、このMRI装置100では、制御部26が、入力部24を介して操作者からEPI法による撮像の撮像条件を受け付ける(ステップS101)。その後、操作者によって撮像開始が指示されると(ステップS102,Yes)、制御部26が、EPI法によるパルスシーケンスのシーケンス情報を生成し、生成したシーケンス情報をシーケンス制御部10に送信することによって、エコー信号に基づくk空間データを収集する(ステップS103)。
続いて、フーリエ変換処理部22aが、収集されたk空間データに離散2次元フーリエ変換などの再構成処理を施すことによって、図6の(1)に示すように、複数の画像S(r,i)を再構成する(ステップS104)。
これに続いて、絶対値画像作成部22bが、フーリエ変換処理部22aによって再構成された複数の画像S(r,i)それぞれについて、図6の(2)に示すように、絶対値画像I(r,i)を作成する(ステップS105)。さらに、絶対値画像作成部22bは、作成した複数の絶対値画像I(r,i)をもとに、図6の(3)に示すように、平均絶対値画像Iavg(r)を作成する(ステップS106)。
この一方で、流速画像作成部22cが、フーリエ変換処理部22aによって再構成された複数の画像S(r,i)それぞれについて、図6の(4)に示すように、流速画像V(r,i)を作成する(ステップS107)。さらに、流速画像作成部22cは、作成した複数の流速画像V(r,i)をもとに、図6の(5)に示すように、平均流速画像Vavg(r)を作成する(ステップS108)。
これに続いて、流速分散画像作成部22dが、流速画像作成部22cによって作成された複数の流速画像V(r,i)と平均流速画像Vavg(r)とから、図6の(6)に示すように、流速分散画像Vari,V(r)を作成する(ステップS109)。
そして、重畳画像処理部22eが、流速分散画像Vari,V(r)の分散成分を色づけし(ステップS110)、図6の(7)に示すように、色づけした流速分散画像Vari,V(r)を平均絶対値画像Iavg(r)に重畳させ、画像表示制御部26aが、重畳画像処理部22eによって作成された重畳画像を表示部25に表示する(ステップS111)。
上述してきたように、本実施例1では、流速画像作成部22cが、被検体内を流れる体液の流速成分が得られるEPIを複数回繰り返すことによって得られた複数の画像それぞれについて流速成分の分布を表す流速画像を作成する。また、流速分散画像作成部22dが、作成された複数の流速画像を用いて、各流速画像の同一位置ごとに時系列に沿った流速成分の分散を算出し、算出した流速成分の分散の分布を表す流速分散画像を作成する。そして、重畳画像処理部22eが、流速分散画像における流速成分の分散の分布を平均絶対値画像に重畳させ、画像表示制御部26aが、重畳画像を表示部25に表示する。したがって、本実施例1によれば、CSFの流速変化のように流速変化に周期性がない体液であっても、その流速変化の分布を忠実に画像化することができる。
なお、本実施例1では、重畳画像処理部22eが、平均絶対値画像Iavg(r)をグレースケールの濃淡画像として用いる場合について説明したが、例えば、平均絶対値画像Iavg(r)の替わりに他の撮像で得られた画像を用いてもよい。その場合、重畳画像処理部22eは、例えば、T強調画像やT強調画像などを用いる。
また、本実施例1では、重畳画像処理部22eが、流速成分の分散の分布を1つの色で表す場合について説明したが、さらに、体液が流れる方向に応じて、統計値の分布の表示態様を変化させるようにしてもよい。その場合、重畳画像処理部22eは、例えば、超音波診断装置におけるパルスドップラーモードのように、血流の流れ方向を赤青の色彩情報で表し、血流の流速を明度で表し、血流の流速成分の分散を緑色で表すことによって、二次元血流画像を作成する。
また、本実施例1では、心電波形に同期させて撮像を繰り返すことによって得られた複数の画像を用いる場合について説明したが(図3を参照)、本発明はこれに限られるわけではない。図7は、本実施例1で用いられるパルスシーケンスの変形例を示す図である。例えば、図7に示すように、心電波形に同期させずに、一定の周期で撮像を複数回繰り返すことによって得られた複数の画像を用いてもよい。CSFの流速変化は心電同期との相関が低いため、心電波形に同期させずにエコー信号を収集しても支障は少ない。また、一定の周期で撮像を繰り返す場合には、同期撮像で必要な待ち時間(例えば、図3に示したTdelay)が不要となるので、より短時間で撮像を行うことができる。
ところで、上記実施例1では、フローエンコード傾斜磁場を用いたEPI撮像を繰り返すことによって得られた複数の画像を用いて流速成分の分散の分布を画像化する場合について説明したが、本発明はこれに限られるわけではない。例えば、反転励起パルスを印加することによって撮像断面内にある一定の領域をラベリングし、当該領域から流れ出る体液の信号を検出して画像を再構成する撮像方法を用いてもよい(例えば、特開2001−252263号公報を参照)。
そこで、以下では、かかる撮像方法を用いる場合を実施例2として説明する。なお、本実施例2では、この撮像方法を「Time−SLIP法」と呼ぶ。また、本実施例2に係るMRI装置の全体構成は図1に示したものと同様であるので、ここでは説明を省略し、本実施例2における画像再構成部、記憶部および制御部の詳細について説明する。
図8は、本実施例2における画像再構成部、記憶部および制御部の構成を示す機能ブロック図である。なお、ここでは説明の便宜上、図2に示した各部と同様の役割を果たす機能部については、同一符号を付すこととしてその詳細な説明を省略する。
図8に示すように、本実施例2における画像再構成部122は、特に、フーリエ変換処理部122a、絶対値画像作成部122b、信号強度分散画像作成部122d、重畳画像処理部122eを有する。
フーリエ変換処理部122aは、k空間データ記憶部23aに記憶されたk空間データに離散2次元フーリエ変換などの再構成処理を施すことによって画像を再構成する。
ここで、本実施例2では、被検体内を流れる体液の流速成分が得られる撮像法として、Time−SLIP法が用いられる。図9は、本実施例2で用いられるTime−SLIP法のパルスシーケンスを示す図であり、図10は、本実施例2におけるTime−SLIP法によって行われるラベリングの位置の一例を示す図である。
図9に示すように、本実施例2で用いられるTime−SLIP法では、心電波形(図9に示すECG)のR波から一定の待ち時間(図9に示すTDtag1)が経過した後に、例えば、図10に示すように、撮像断面内にある一定の領域を反転励起させるIRパルス(図9に示すP21)が印加される。このとき、励起位置に合わせて励起周波数(図9に示すΔf)、選択励起の傾斜磁化(図9に示すGss、Gro、Gpe)を変化させる。
その後、一定時間(図9に示すTI)が経過した後に、1画像を再構成するのに必要なエコー信号を収集する(図9に示すP22)。なお、図9は、高速スピンエコー法を用いてエコー信号を収集する場合を示している。本実施例2で用いられるTime−SLIP法では、この収集を複数回繰り返すことによって複数画像分のエコー信号を収集する。
本実施例2では、フーリエ変換処理部122aは、上記で説明したように収集されたエコー信号のk空間データそれぞれに離散2次元フーリエ変換などの再構成処理を施すことによって、複数の画像S(r,i)を再構成する。
絶対値画像作成部122bは、フーリエ変換処理部122aによって再構成された画像から信号強度の分布を表す絶対値画像を作成する。具体的には、絶対値画像作成部122bは、フーリエ変換処理部122aによって再構成された複数の画像S(r,i)それぞれについて、以下に示す式(9)で与えられる絶対値画像I(r,i)を作成する。
I(r,i)=abs{S(r,i)} ・・・(9)
図11は、本実施例2における絶対値画像作成部122bによって作成される絶対値画像I(r,i)の一例を示す図である。図11に示すように、ラベリングされた領域から流れ出たCSFが画像化されるが、各絶対値画像のもとになるエコー信号が収集された際のCSFの流速がそれぞれ異なるため、各絶対値画像において、ラベリングされた領域から流れ出たCSFによって信号強度が変化している領域は異なる。
さらに、絶対値画像作成部122bは、作成した複数の絶対値画像I(r,i)をもとに、以下に示す式(10)で与えられる平均絶対値画像Iavg(r)を作成する。
Figure 2011173020
図8にもどって、信号強度分散画像作成部122dは、絶対値画像作成部122bによって作成された複数の絶対値画像を用いて、各絶対値画像の同一位置ごとに体液の流速変化を示す統計値を算出し、算出した統計値の分布を表す統計値画像を作成する。本実施例では、信号強度分散画像作成部122dは、統計値として、体液の信号値に基づいて時系列に沿った信号強度の分散を算出し、統計値画像として、信号強度の分散の分布を表す信号強度分散画像を作成する。
具体的には、信号強度分散画像作成部122dは、絶対値画像作成部122bによって作成された複数の絶対値画像I(r,i)と平均絶対値画像Iavg(r)とから、以下に示す式(11)で与えられる信号強度分散画像Vari,I(r)を作成する。
Figure 2011173020
重畳画像処理部122eは、信号強度分散画像作成部122dによって作成された信号強度分散画像における信号強度の分散の分布を表す重畳画像を作成する。具体的には、重畳画像処理部122eは、信号強度分散画像Vari,I(r)における信号強度の分散の分布を、絶対値画像作成部122bによって作成された平均絶対値画像Iavg(r)に重畳させる。
このとき、重畳画像処理部122eは、信号強度の分散値の値に応じて、信号強度の分散の分布の表示形態を変化させる。例えば、重畳画像処理部122eは、平均絶対値画像Iavg(r)をグレースケールの濃淡画像とし、信号強度分散画像Vari,I(r)における信号強度の分散の分布を以下に示す式(12)〜(14)で与えられるRGB(Red-Green-Blue)値で表す。なお、式(12)〜(14)において、P,redは赤(Red)の輝度を、P,greenは緑(Green)の輝度を、P,blueは青(Blue)の輝度を示している。また、kIおよびkVは、それぞれ所定の比例係数である。
P,red =kI・Iavg(r)+kV・Vari,I(r) ・・・(12)
P,green=kI・Iavg(r) ・・・(13)
P,blue =kI・Iavg(r) ・・・(14)
これにより、重畳画像において信号強度の分散の分布が赤色で表されるとともに、分散値の値に応じて画素ごとに輝度が変化するので、操作者は体液の流動による信号強度の変化を容易に把握することができるようになる。なお、ここでは、重畳画像処理部122eが、信号強度の分散の分布を赤色で表す場合について説明したが、例えば、緑色または青色で表すようにしてもよい。
次に、本実施例2に係るMRI装置100による画像処理の処理手順について説明する。図12は、本実施例2に係るMRI装置100による画像処理の処理手順を示すフローチャートであり、図13は、本実施例2に係るMRI装置100による画像作成の流れを示す図である。
図12に示すように、このMRI装置100では、制御部26が、入力部24を介して操作者からTime−SLIP法による撮像の撮像条件を受け付ける(ステップS201)。その後、操作者によって撮像開始が指示されると(ステップS202,Yes)、制御部26が、Time−SLIP法によるパルスシーケンスのシーケンス情報を生成し、生成したシーケンス情報をシーケンス制御部10に送信することによって、エコー信号に基づくk空間データを収集する(ステップS203)。
続いて、フーリエ変換処理部122aが、収集されたk空間データに離散2次元フーリエ変換などの再構成処理を施すことによって、図13の(1)に示すように、複数の画像S(r,i)を再構成する(ステップS204)。
これに続いて、絶対値画像作成部122bが、フーリエ変換処理部122aによって再構成された複数の画像S(r,i)それぞれについて、図13の(2)に示すように、絶対値画像I(r,i)を作成する(ステップS205)。さらに、絶対値画像作成部122bは、作成した複数の絶対値画像I(r,i)をもとに、図13の(3)に示すように、平均絶対値画像Iavg(r)を作成する(ステップS206)。
その後、信号強度分散画像作成部122dが、絶対値画像作成部122bによって作成された複数の絶対値画像I(r,i)と平均絶対値画像Iavg(r)とから、図13の(4)に示すように、信号強度分散画像Vari,I(r)を作成する(ステップS207)。
そして、重畳画像処理部122eが、信号強度分散画像Vari,I(r)の分散成分を色づけし(ステップS208)、図13の(5)に示すように、色づけした信号強度分散画像Vari,I(r)を平均絶対値画像Iavg(r)に重畳させ、画像表示制御部26aが、重畳画像処理部122eによって作成された重畳画像を表示部25に表示する(ステップS209)。
上述してきたように、本実施例2では、絶対値画像作成部122bが、ラベリングされた領域から流れ出る体液の信号を検出して画像を再構成するTime―SLIP法によって得られた複数の画像それぞれについて信号強度の分布を表す絶対値画像を作成する。また、信号強度分散画像作成部122dが、作成された複数の絶対値画像を用いて、各絶対値画像の同一位置ごとに時系列に沿った信号強度の分散を算出し、算出した信号強度の分散の分布を表す信号強度分散画像を作成する。そして、重畳画像処理部122eが、信号強度分散画像における信号強度の分散の分布を平均絶対値画像に重畳させ、画像表示制御部26aが、重畳画像を表示部25に表示する。したがって、本実施例2によれば、実施例1と同様、CSFの流速変化のように流速変化に周期性がない体液であっても、その流速変化の分布を忠実に画像化することができる。
なお、上記実施例1および2では、統計値として、流速成分あるいは信号強度の分散を算出する場合について説明したが、本発明はこれに限られるわけではない。例えば、統計値として、複数の計算画像上の同一位置における流速成分あるいは信号強度の最大値を算出し、つまり最大値画像Vmax(r)を作成し、算出した最大値に応じて流速成分を色づけするようにしてもよい。
または、統計値として、各計算画像における同一位置ごとに大きい順に流速成分あるいは信号強度を並べた場合に、全体に対して上位から所定の割合(例えば、上位10%など)に入る流速成分あるいは信号強度の平均値を算出し、算出した平均値に応じて流速成分を色づけするようにしてもよい。この場合、具体的には、計算画像から同一ピクセルの画素値のヒストグラムを求め、全体に対して上位から所定の割合に入る画素値の平均を算出する。
なお、上記実施例1および2では、MRI装置によって撮像された画像を用いる場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えばX線CT装置やX線診断装置など、他の診断装置によって撮像された画像を用いる場合にも同様に適用することができる。すなわち、被検体内を流れる体液の流速成分が得られる撮像を複数回繰り返すことによって得られた複数の画像を用いる場合には、本発明を同様に適用することが可能である。
また、上記実施例1および2に係る画像処理方法は、十分な繰り返し回数の撮像が前提となるが、流速の周期的な変化を前提としないため、CSFのように心電同期とはあまり相関のない動きの画像上での分布を簡便に、かつ安定して得ることができる。また、1ショットの撮像を使用しているため、通常のフェイズシフト法のように平均加算効果によって流速変化が過小評価されるのを防ぐことができる。また、同期撮像を行わない場合には、不規則な動きに関する俯瞰的な情報を比較的簡便に得ることができる。
1 静磁場磁石
2 傾斜磁場コイル
3 傾斜磁場電源
4 寝台
4a 天板
5 寝台制御部
6 送信RFコイル
7 送信部
8 受信RFコイル
9 受信部
10 シーケンス制御部
15 架台部
20 計算機システム
21 インタフェース部
22,122 画像再構成部
22a,122a フーリエ変換処理部
22b,122b 絶対値画像作成部
22c 流速画像作成部
22d 流速分散画像作成部
122d 信号強度分散画像作成部
22e,122e 重畳画像処理部
23 記憶部
23a k空間データ記憶部
23b 画像データ記憶部
24 入力部
25 表示部
26 制御部
26a 画像表示制御部
100 MRI装置(磁気共鳴イメージング装置)

Claims (9)

  1. トリガ信号に同期して被検体の撮像領域に励起パルスを印加して該撮像領域に含まれるスピンに関するエコー信号を収集し、収集したエコー信号に基づいて磁気共鳴画像を生成する磁気共鳴イメージング装置であって、
    前記被検体内を流れる脳脊髄液を得るための撮像を複数回繰り返すことによって脳脊髄液に関する複数の再構成画像を作成する画像作成手段と、
    前記画像作成手段によって作成された複数の再構成画像を用いて、各再構成画像における同一位置ごとに前記脳脊髄液の流れに関する情報を算出し、当該算出された情報に基づく計算画像を作成する計算画像作成手段と、
    を備えたことを特徴とする磁気共鳴イメージング装置。
  2. 前記撮像は、前記脳脊髄液の流速成分を得るためのフローエンコード傾斜磁場を含むことを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  3. 前記撮像は、前記脳脊髄液にラベリングパルスを印加することによって得られたエコー信号を収集することを特徴とする請求項1に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  4. 前記撮像は、一回の励起パルスで一つの画像を再構成するためのエコー信号を収集することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  5. 前記撮像は、前記ラベリングパルスを印加してから前記励起パルスを印加するまでの時間を固定して一つの画像を再構成するために必要なエコー信号を収集する動作を複数回繰り返すことによって、脳脊髄液に関する複数の再構成画像を作成することを特徴とする請求項3に記載の磁気共鳴イメージング装置。
  6. 前記計算画像作成手段は、前記複数の再構成画像における同一位置ごとに前記脳脊髄液の流速の最大値または最小値を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  7. 前記計算画像作成手段は、前記複数の再構成画像における同一位置ごとに前記脳脊髄液の流速を大きい順に並べた場合に全体に対して上位から所定の割合に入る流速成分の最大値または最小値を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  8. 前記計算画像作成手段は、前記複数の再構成画像における同一位置ごとの信号強度の分散を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の磁気共鳴イメージング装置。
  9. 被検体内を流れる脳脊髄液を得るための撮像を複数回繰り返すことによって作成された脳脊髄液に関する複数の再構成画像を取得する画像取得手段と、
    前記画像取得手段によって取得された複数の再構成画像を用いて、各再構成画像における同一位置ごとに前記脳脊髄液の流れに関する情報を算出し、当該算出された情報に基づく計算画像を作成する計算画像作成手段と、
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
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