JP2011172444A - 伐採位置指示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】離隔距離測定時に伐採範囲を指示可能な伐採位置指示装置を提供することを目的とする。
【解決手段】先端に線材引出し穴を有した操作杆13と、操作杆の基端部寄り部位に設けた挿入穴15から挿入されて線材引出し穴11から外部へ引き出される線材Lと、線材の先端部に固定され且つ空気よりも比重の小さい気体を封入することにより線材と共に空中に浮上するバルーン17と、操作杆の基端部寄り部位に取り付けられて線材の基端部を巻取り・巻出しするリール装置19と、操作杆の基端部寄りの適所に表示された計測基準部21と、線材の長手方向に沿って所定ピッチにて形成された目盛り23を備え、且つ計測基準部と一致した位置にある目盛りが線材引出し穴から引き出された線材の引出し距離を示すように構成されたスケール部25と、操作杆の先端部から軸方向と直交する方向へ着色剤Coを噴射する着色剤噴射装置33と、を備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、高圧送電線とその下方に位置する樹木等の送電線近接物との間の距離が安全上許容される程度に十分に離隔しているか否かを測定し、離隔距離が不十分で伐採する必要のある樹木に伐採位置をマーキングする伐採位置指示装置に関する。
鉄塔間に張設される高圧送電線は、送電経路に沿った地上の樹木や建造物等の背の高い物体(送電線近接物)から十分に離隔した高さ位置に配置する必要がある。高圧送電線は絶縁樹脂等による絶縁被覆ができないために裸電線であり、空気を利用して絶縁を確保している。そのため、高圧送電線から所定距離以内の空間に樹木等があると、電線に接触しなくても空気絶縁が破られることにより放電が発生し火災の原因となる。
特に、樹木は成長して送電線との間の距離が経時的に縮まるため、電力会社では一年に一回程度、定期的に電線と樹木頂部との間の離隔距離を確認するための巡視を行い、離隔距離が許容限度を下回っている場合には、地権者の承諾を得てから樹木の頂部を所定長に亘り伐採(剪定)する作業を実施することとなる。
ところで、農林水産大臣又は都道府県知事によって特別の指定を受けた保安林では、森林の保安機能を維持するために樹木の伐採に制限が加えられており、樹木を根元から切断することはできない。そのため保安林では、樹木の伐採量を必要最小限に抑えるべく、枝を幹の付け根から切り落とす枝打ちや幹の上部を切断する芯切りが行われている。枝打ちや芯切りを行う箇所(伐採位置)を決定する際には、間隔測定杆等の専用器具を用いて離隔距離を測定する。
間隔測定杆は、一般的には複数本の異径のパイプを入れ子式に伸縮自在に連結する構成となっている。多段式のパイプを先端部のパイプから順次引き出して全長を伸長し、先端部のパイプの先端部に設けられた電線係止手段を高圧送電線に係止して、夫々のパイプに形成された目盛りを目視確認することによって離隔距離を測定する。しかしながらこの間隔測定杆は、夫々のパイプの先端側に設けられた雄ネジに対して、内周面に雌ネジを形成したネジキャップを螺合することにより、各パイプを連結するという簡易な構造であるため、最大限まで伸長すると連結部にて曲がりやすく、直立姿勢を保持できないという問題があった。
そこで特許文献1には、互いに連結される2つのパイプの夫々の当接面をテーパ形状にするとともに、2つのパイプのうち外側に位置するパイプの連結部分を縮径可能に構成することにより、夫々のパイプを相互に密接した状態にて連結して、直立姿勢を維持可能とした間隔測定杆が記載されている。
しかしながら、特許文献1記載の間隔測定杆においては、伸縮パイプは短縮時に2m程度の長さとなるために山道、森林等を巡視する際に携帯するには長尺過ぎて運搬に適さないばかりでなく、最長でも15m程度しか伸長しないので、それ以上の高さ位置にある送電線には適用することができないという問題がある。また、最大限まで延ばしたときにはしなりを起こすため、正確な測定ができなくなり、扱いにくいという問題がある。
そこで特許文献2には、空気よりも比重の小さい気体を封入したバルーンと、バルーンに取付けられてバルーンが大気中に浮上しているときに地上へ向けて垂れ下がるメジャーとを備えた離隔距離計測器具が記載されている。離隔距離を測定する際にバルーンを電線に向けて浮上させ、バルーンの下部が電線の高さ位置、或いは樹木頂部の高さ位置に達した状態でメジャーに表示された目盛りを確認して、電線と樹木との離隔距離を目視観察して、伐採位置を決定する。
実用新案登録第3045983号 特開2007−139563公報
しかしながら、特許文献2記載の離隔距離計測器具においては、伐採の必要な森林には樹木が繁茂していることから、樹木の間を縫うようにバルーンの位置を調整しながらバルーンを電線の高さ位置や樹木頂部の高さ位置にまで浮上させることは容易ではないという問題がある。また、メジャーがロープ状のため器具の収納時に絡みやすく、樹木に登ってこれを操作して高さ位置を測定することは煩雑である。
また、特許文献1、2に記載された器具においては、樹木の伐採位置を作業員が確認することができるが、伐採位置を具体的に特定、明示して伐採位置の正確化を期すことができないという問題がある。
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、操作性を向上させて離隔距離を正確かつ容易に測定可能とするとともに、離隔距離測定時に伐採範囲を明示可能な伐採位置指示装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、少なくとも一部が中空の棒状体であり、且つ先端に線材引出し穴を有した操作杆と、該操作杆の基端部寄り部位に設けた挿入穴から挿入されて前記線材引出し穴から先端部を外部へ引き出される線材と、前記線材の先端部に固定され且つ空気よりも比重の小さい気体を封入することにより該線材と共に空中に浮上するバルーンと、前記操作杆の基端部寄り部位に取り付けられて前記線材の基端部を巻取り・巻出しするリール装置と、前記操作杆の基端部寄りの適所に表示された計測基準部と、前記リール装置から引き出された前記線材の長手方向に沿って所定ピッチにて順次表示形成された目盛りを備え、且つ前記計測基準部と一致した位置にある目盛りが前記線材引出し穴から引き出された前記線材の引出し距離を示すように構成されたスケール部と、前記操作杆の先端部から該操作杆の軸方向と直交する方向へ着色剤を噴射する着色剤噴射装置と、を備えた伐採位置指示装置を特徴とする。
請求項1の発明においては、バルーンと共に浮上した線材の長さに操作杆の長さを加えることで、高圧送電線や樹木頂部までの距離を容易に計測することができる。また、操作杆の先端部から着色剤を噴射するので、離隔距離測定時と同時に伐採範囲を指示可能である。
請求項2の発明は、前記線材引出し穴からの前記線材の引出し距離がゼロである時に、前記計測基準部と前記スケール部を構成するゼロの目盛りが一致するように構成された請求項1記載の伐採位置指示装置を特徴とする。
請求項2の発明においては、線材引き出し穴から引き出された線材の長さが、送電線近接物と送電線とが有すべき離隔距離となるようにして着色剤を噴射することにより、容易に伐採位置を指示できる。
請求項3の発明は、前記着色剤噴射装置は、前記操作杆の先端部に取り付けられて着色剤を噴射する噴射ノズルと、前記着色剤を貯留する着色剤タンクと、前記噴射ノズルに該着色剤タンク内の該着色剤を供給して噴射させるポンプ部と、を備えた請求項1又は2記載の伐採位置指示装置を特徴とする。
請求項3の発明においては、着色剤タンクに貯留された着色剤が、ポンプ部により噴射力を与えられて噴射ノズルから勢いよく発射される。
請求項4の発明は、前記操作杆が軸方向に伸縮自在な多段構造を有している請求項1乃至3の何れか一項記載の伐採位置指示装置を特徴とする。
請求項4の発明においては、地上巡視に際して携帯するのに障害とならない程度に非常にコンパクト化される。また、操作杆全体としての長さを抑えることができるので、操作杆が中間部にて折れ曲がったりしなったりせず、正確に離隔距離を測定することができる。
本発明によれば、バルーンと共に浮上する線材が操作杆の先端から引き出されるので、操作杆を操作することにより、繁茂した樹木の間を縫うようにバルーンを浮上させることができる。また、線材の基端部をリール装置により巻取り・巻出しするので、器具の収納時に線材が絡むことなく、操作性が向上する。また、線材の引出し距離を操作杆の基端部にて目視確認することができるので、正確な離隔距離を容易に測定することができる。また、操作杆の先端部から操作杆の軸方向と直交する方向へ着色剤を噴射するので、離隔距離の測定や伐採位置の検討と同時に樹木等の伐採位置に目印を付けることができ、作業の効率化を図ることができる。
本発明の第一の実施形態に係る伐採位置指示装置を示す図であり、(a)は短縮した状態を示す図であり、(b)は(a)のA矢視図である。 伸長した状態の伐採位置指示装置を示す図である。 伐採位置指示装置の使用状態を示す図である。 本発明の第二の実施形態に係る伐採位置指示装置を示す図である。
〔第一の実施形態〕
以下、本発明の第一の実施形態を図1及び図2に基づいて説明する。図1は、本発明の第一の実施形態に係る伐採位置指示装置を示す図であり、(a)は短縮した状態を示す図であり、(b)は伸長した状態を示す図である。図2は、図1(a)のA矢視図である。
本実施形態に係る伐採位置指示装置1は、棒状体からなる操作杆13と、操作杆13の先端から引き出される線材Lに固定されて浮上するバルーン17と、操作杆13の先端部から着色剤Coを噴射する着色剤噴射機構(着色剤噴射装置30)と、を備えた点に特徴がある。この伐採位置指示装置1は、電力会社の巡視員等が高圧送電線とその下方に位置する樹木等の送電線近接物との間の距離が安全上許容される程度に十分に離隔しているか否かを判断し、離隔距離が不十分であって樹木等を伐採する必要がある場合には、その樹木の伐採範囲を明示するための装置である。
伐採位置指示装置1は、少なくとも一部が中空の棒状体であり、且つ先端に線材引出し穴11を有した操作杆13と、操作杆13の基端部寄り部位に設けた挿入穴15から挿入されて線材引出し穴11から先端部を外部へ引き出される線材Lと、線材Lの先端部に固定され且つ空気よりも比重の小さい気体を封入することにより線材Lと共に空中に浮上するバルーン17と、操作杆13の基端部寄り部位に取り付けられて線材Lの基端部を巻取り・巻出しするリール装置19と、操作杆13の基端部寄りの適所に表示された計測基準部21と、リール装置19から引き出された線材Lの長手方向に沿って所定ピッチにて順次表示形成された目盛り23を備え、且つ計測基準部21と一致した位置にある目盛り23が線材引出し穴11から引き出された線材Lの引出し距離を示すように構成されたスケール部25と、操作杆13の先端部から操作杆13の軸方向と直交する方向へ着色剤Coを噴射する着色剤噴射装置30と、を備えている。
操作杆13は、振り出し竿式に軸方向に伸縮自在な多段構造を有した棒状体であり、径の異なる複数のパイプ14から入れ子式に構成されている。例えば、各パイプの長さを50cmとし、これを6本連結した構成とすれば、操作杆13全体として3mの長さとすることができ、収納時に非常にコンパクト化できる。操作杆13は、先端部に線材Lの線材引き出し穴11を有し、基端部寄りに線材Lの挿入穴15を有している。操作杆13の側面には、延伸させた操作杆13の長さが認識できるような目印を一定間隔毎、例えば1m毎につける。各パイプ14は、絶縁材料である合成樹脂等から構成する。操作杆13の基端部寄りの適所には、線材Lの引き出し長さを確認するための計測基準部21を備えている。
線材Lは、絶縁材料からなる紐、ワイヤ、帯状体、その他柔軟かつ長尺な部材から構成されている。樹木の間を昇降させるので、ある程度の太さを有し、かつ樹木に接触したときに容易に破損しないように所定の強度を有することが望ましい。線材Lは、挿入穴15から操作杆13内に挿入されて、線材引き出し穴11から外部へ引き出される。線材Lは、長手方向に沿って所定のピッチにて順次表示形成された目盛り23を備え、計測基準部21と一致した位置にある目盛り23が線材引出し穴11から引き出された線材Lの引出し距離を示すように構成されたスケール部25を備えている。即ち、線材Lの先端部がゼロ目盛りとなるように、目盛り23を構成する。目盛り23としては、例えば10cm刻みで印を付けるとともに、50cm毎にこの印の色を変更する等により引き出し距離を認識可能に構成したものであってもよいし、この印と合わせて具体的な引き出し距離を認識可能な数字を記載したものであってもよい。
バルーン17は、ゴム等の弾力性と十分な強度を有した材料にて構成され、その内部にヘリウムガス等の空気よりも比重の小さい気体を封入されることにより、十分な浮力を発生させるように構成されている。バルーン17の適所には、その内部に気体を注入する注入口17aを有し、不図示のガスボンベからガスを注入することにより、使用可能な状態となる。注入口17aには、逆止弁を設ける等して、ガスが漏れ出ないように構成する。即ち、巡視員が山岳地帯や森林地帯を移動する際には、バルーン17にガスを注入しない状態かつ操作杆13を短縮させた状態にてバッグ等に収納して携帯する。一方、離隔距離を測定する場合には、ガスボンベからバルーン17内にガスを注入して十分な浮力を発生させると共に、操作杆13を伸長して実使用に供する。バルーン17内のガスを抜く場合には、注入口17aから排出させればよい。なお、バルーン17中に常時ガスを注入した構成としてもよい。
なお、バルーン17の適所、或いは線材Lの適所に、伐採位置指示装置1を高圧送電線102に一時的に係止するためのフック等の電線係止手段18を設けることにより、測定時に線材Lに形成した目盛り23の先端部、即ちゼロ目盛りの部分が高圧送電線102と同等の高さ位置に固定されうるように構成するのが好ましい。また、電線係止手段18を高圧送電線102に係止することにより、線材Lに対してテンションを付与しやすくなり、離隔距離を正確に測定することが可能となる。なお、電線係止手段18は、測定時には高圧送電線102に対して容易に係止できる一方で、測定終了時には送電線からの取り外しが容易となるように構成する。電線係止手段18がフック形状の場合には、測定時にはフックが電線に引っ掛かった状態を維持して測定を行い、測定終了時にはバルーン17を少し浮上させて電線からフックを離脱させてから線材Lを下方へ引き戻すことにより回収する。
リール装置19は、ケース27の内部に回転自在に支持されて線材Lの基端部を巻取り又は巻出し自在にするリール(不図示)と、線材Lの巻取り・巻出し動作を停止させるストッパ29と、を備えている。ストッパ29は、線材引出し穴11から必要量だけ引き出された線材Lの進退動作を固定して、線材Lが必要以上に引き出されないようにする。具体的には、例えばゴム等の高い摩擦力を発生させる部材をケース27の外部から操作可能に構成して、ストッパ29の作動時にゴム等が線材Lに接触して摩擦力により線材Lが進退移動しないようにしてもよいし、ストッパ29の作動時にゴム等がリールに接触してリールの回転を停止させるようにしてもよい。また、ケース27内に設けたゼンマイ等によりリールを巻き取り方向に弾性付勢することにより、非使用時にリールによって自動的に線材Lを巻き取るように構成してもよい。また、ケース27の外部にハンドルを取り付けて、ケース27の外部から手動によりリールを回転させることによって、線材Lを巻き取るように構成してもよい。
着色剤噴射装置30は、操作杆13の先端部に取り付けられて操作杆13の軸方向と直交する方向へ着色剤Coを噴射する噴射ノズル31と、操作杆13の基端部側に取り付けられて着色剤Coを貯留する着色剤タンク33と、噴射ノズル31から着色剤Coを噴射するポンプ部35と、着色剤タンク33内の着色剤Coを噴射ノズル31に向けて送出するホース37と、着色剤Coの噴射スイッチであるトリガー39と、を備える。
着色剤Coは、噴射ノズル31から噴射されることにより樹木の幹や葉等に付着して、伐採位置を認識できる程度の印を付すことができるものを用いる。例えば、墨汁やインク、塗料等を用いることができる。
噴射ノズル31には、噴射された着色剤Coが直進するタイプのスプレーノズルを用いることが好ましい。即ち、着色剤Coは、高圧送電線に対して樹木等が満たすべき離隔距離を明示するものであるから、着色剤Coを水平方向に直進噴射させることができるノズルを使用することが望ましい。また、噴射ノズル31の先端に、操作杆13の軸方向と直交する方向へ着色剤Coを送出する延長ノズルを取り付けたり、或いは操作杆13の軸方向と直交する方向へ着色剤Coを送出する延長管の先端に噴射ノズル31を取り付けて、
着色剤Coの直進性を向上させるようにしてもよい。
ポンプ部35は、圧力を発生させることにより着色剤Coが噴射ノズル31から噴射する噴射力を与える。ポンプ部35としては、着色剤タンク33内を直接高圧にするような構成としてもよいし、着色剤タンク33とは別に噴射ノズル31から噴射される着色剤Coを一時的に貯留するサブタンクを備え、サブタンク内を高圧にして着色剤Coに噴射力を与えるように構成してもよい。サブタンクを設ける場合には、サブタンク内に貯留された着色剤Coが着色剤タンク33に逆流しないように、逆止弁を取り付ける。なお、本実施形態においては、着色剤Coの加圧スイッチと噴射スイッチとをトリガー39にて兼用しているが、別体としてもよい。
ホース37には、着色剤Coの噴射時に加わる圧力に耐えられるように、ある程度の耐圧性があり、収納時の取扱性を高めることができるようにフレキシブルなホースを用いる。例えばゴムホースや、ゴムホースの周囲を金属メッシュで被覆して耐圧性を高めたメッシュホース等を用いることができる。また、操作杆13の側面には、ホース37を挿通する複数のリング41を備えてもよい。また、操作杆13を伸縮させたときに、巻出し・巻取り自在となるように、ホース37用のリール装置43を着色剤タンク33側面等、適所に備えてもよい。
なお、着色剤噴射装置30として市販の強力水鉄砲を利用し、この水鉄砲と操作杆13の先端部に取り付けた噴射ノズル31とをホース37にて接続した構成とすることで、伐採位置指示装置1を容易に作製することができる。
以上のように構成された伐採位置指示装置1の使用法について説明する。
まず、伐採位置指示装置1を使用して、樹木等に伐採位置を指示する方法について図3に基づいて説明する。図3は、伐採位置指示装置の使用状態を示す図である。
巡視員Mは、注入口17aからバルーン17内にガスを注入し、操作杆13を最大長まで伸長して略垂直に把持する。次に、リール装置19から線材Lを引き出しつつバルーン17を高圧送電線102に向けて浮上させる。高圧送電線102に対して樹木101が満たすべき離隔距離分だけ線材Lが引き出されたら、ストッパ29にて線材Lを固定して、線材Lの引き出し量を固定する。続いて巡視員Mは、バルーン17が高圧送電線102の高さ位置に相当する位置まで、又は電線係止手段18が電線に係止されるまで、伐採位置指示装置1を上昇させる。このとき、巡視員Mは必要に応じて樹木101に登る。バルーン17が高圧送電線102の高さに相当する位置まで到達した状態でトリガー39を操作し、着色剤Coを噴射する。着色剤Coは、操作杆13の軸方向と直交する方向へ直線的に噴射されるので、所望の高さ位置に着色剤Coを付着させることができる。
また、樹木等を伐採するときには、付着した着色剤Coの位置から切断すればいいので、伐採位置を容易かつ正確に確認できると共に、樹木の伐採量を必要最小限に抑えることができる。
次に、伐採位置指示装置1を使用して、高圧送電線と樹木等の離隔距離を測定する方法について説明する。巡視員Mは、注入口17aからバルーン17内にガスを注入し、操作杆13を最大長まで伸長して略垂直に把持する。地面100に植立した樹木101の上方に高圧送電線102が通っている場合、リール装置19から線材Lを巻出し、線材引き出し穴11から線材Lを引き出しつつ、バルーン17を樹木の間を縫うように高圧送電線102に向けて浮上させる。バルーン17が高圧送電線102の高さ相当に到達した状態で、又は電線係止手段18を高圧送電線102に係止させた状態で、計測基準部21と一致した位置にある目盛り23を読み取る。次に、樹木101の頂部に相当する位置にある目盛り23を読み取ってその差を求めることにより、高圧送電線102と樹木101の頂部との離隔距離を計測することができる。
なお、伐採位置指示装置1を地上高測定装置として使用することができ、この場合には、線材引き出し穴から引き出された線材の長さに伸長した操作杆の長さを加えればよい。
以上のように、本実施形態によれば、線材及びバルーンを操作杆の先端から引き出すようにしたので、操作杆を操作することにより、繁茂した樹木の間から容易にバルーンを浮上させることができる。また、伐採位置指示装置を線材と操作杆とから構成したので、短縮時に非常にコンパクトになり、携帯や運搬が容易である。また、線材をリール装置にて巻取り・巻出しするので、収納時及び使用時に線材が絡みつきにくく、操作が容易である。
また、線材引き出し穴から引き出された線材の長さを操作杆の基端部にて目視確認できるので、正確に離隔距離を測定することができる。
また、操作杆の先端部から操作杆の軸方向と直交する方向へ着色剤を噴射するので、離隔距離の測定や伐採位置の検討と同時に樹木等の伐採位置に目印を付けることができ、巡視作業の効率化を図ることができる。
〔第二の実施形態〕
本発明の第二の実施形態について図4に基づいて説明する。図4は、本発明の第二の実施形態に係る伐採位置指示装置を示す図である。本実施形態に係る伐採位置指示装置は、着色剤噴射装置としてスプレー缶を使用した点に特徴がある。以下、第一の実施形態と同一の部材には同一の符号を付して、その説明を省略する。
伐採位置指示装置2は、操作杆13の先端部に固定されて着色剤Coがボンベ53(着色剤タンク、ポンプ部)に封入されたスプレー缶50と、スプレー缶50を操作杆13に着脱自在に固定するホルダ60と、ホルダ60に取り付けられてスプレー缶50の噴射ノズル51を押下する操作片61と、操作杆13の軸方向に沿って配置されるとともに先端部に操作片61が固定された操作ワイヤ63と、操作杆13の基端部側の適所に回転自在に軸支され、操作ワイヤ63の基端部側を巻取り・巻出し自在にするリール65と、リール65を正逆自在に回転させるとともに、伐採位置指示時に操作ワイヤ63を巻取り方向に引っ張ることにより操作片61を介して噴射ノズル51を押下するトリガーとして機能するハンドル67と、を備える。
スプレー缶50は、市販の塗料スプレーを用いることができる。噴射ノズル51には、第一の実施形態と同様に、噴射された着色剤Coが直進するタイプのノズルを装着することが望ましい。なお、着色剤Coの飛距離や噴射量、噴射角度等に応じて、噴射ノズル51を適宜取り替えて使用してもよい。また、噴射ノズル51の形状としては、図に示すボタン状の噴射ノズルの他、後述する操作片61の形状を変更することにより、トリガー状のノズルを使用することも可能である。また、第一の実施形態において説明したような延長ノズルを取り付けて、着色剤Coの直進性を向上させるようにしてもよい。
ホルダ60は、操作杆13の先端部、より詳しくは先端のパイプ14に配置されている。ホルダ60は、少なくとも操作杆13の軸方向と直交する方向へ着色剤Coを噴射しうるようにスプレー缶50を操作杆13に着脱自在に固定可能であればく、特にその構成は問わないが、絶縁性素材を用いることが望ましい。
操作片61は、ホルダ60の先端側から突出すると共に、操作ワイヤ63の操作に応じて進退自在移動して、噴射ノズル51を押下することにより、噴射ノズル51から着色剤Coを噴射するように構成されている。操作片61は、スプレー缶50に対して相対的に移動可能である必要がある。
操作ワイヤ63は、リール65にて巻き出し巻き取り自在な柔軟性を有した部材、例えばナイロン等の樹脂ワイヤを用いることができる。操作杆13の側面には所定の間隔にてリング41が配置され、このリング41に操作ワイヤ63を挿通することにより、伐採位置指示装置2の使用時に操作ワイヤ63が樹木や操作杆13に絡みつくことを防止できる。操作ワイヤ63は、操作杆13の伸縮に応じてリール65から巻出し・巻取りされる。また、リール装置19と同様に、ケース内に設けたゼンマイ等によりリールを巻き取り方向に弾性付勢することにより、非使用時にリールによって自動的に操作ワイヤ63を巻き取るように構成してもよい。
リール65及びハンドル67としては、市販の釣り具用リールを用いることができる。ハンドル67を操作して操作ワイヤ63を巻き取り方向に引っ張れば、即座に着色剤Coを噴射させることができる。なお、その他の伐採位置指示装置2の使用法については、第一の実施形態と同一であるため、その説明を省略する。
以上のように、本実施形態によれば、着色剤噴射装置として市販のスプレー缶を使用するので、着色剤を使い切ったときの交換が容易である。また、噴射ノズルを交換することにより、容易に着色剤の飛距離等を変更することができる。また、操作杆の軸方向に沿ってホースを配置する必要がないため、伐採位置指示装置全体の構成を簡略化することができるとともに、着色剤の噴射不良の虞が減少する。
1、2…伐採位置指示装置、11…線材引出し穴、13…操作杆、14…パイプ、15…挿入穴、17…バルーン、17a…注入口、18…電線係止手段、19…リール装置、21…計測基準部、23…目盛り、25…スケール部、27…ケース、29…ストッパ、30…着色剤噴射装置、31…噴射ノズル、33…着色剤タンク、35…ポンプ部、37…ホース、39…トリガー、41…リング、43…リール装置、100…地面、101…樹木、102…高圧送電線

Claims (4)

  1. 少なくとも一部が中空の棒状体であり、且つ先端に線材引出し穴を有した操作杆と、該操作杆の基端部寄り部位に設けた挿入穴から挿入されて前記線材引出し穴から先端部を外部へ引き出される線材と、前記線材の先端部に固定され且つ空気よりも比重の小さい気体を封入することにより該線材と共に空中に浮上するバルーンと、前記操作杆の基端部寄り部位に取り付けられて前記線材の基端部を巻取り・巻出しするリール装置と、前記操作杆の基端部寄りの適所に表示された計測基準部と、前記リール装置から引き出された前記線材の長手方向に沿って所定ピッチにて順次表示形成された目盛りを備え、且つ前記計測基準部と一致した位置にある目盛りが前記線材引出し穴から引き出された前記線材の引出し距離を示すように構成されたスケール部と、前記操作杆の先端部から該操作杆の軸方向と直交する方向へ着色剤を噴射する着色剤噴射装置と、を備えたことを特徴とする伐採位置指示装置。
  2. 前記線材引出し穴からの前記線材の引出し距離がゼロである時に、前記計測基準部と前記スケール部を構成するゼロの目盛りが一致するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の伐採位置指示装置。
  3. 前記着色剤噴射装置は、前記操作杆の先端部に取り付けられて着色剤を噴射する噴射ノズルと、前記着色剤を貯留する着色剤タンクと、前記噴射ノズルに該着色剤タンク内の該着色剤を供給して噴射させるポンプ部と、を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の伐採位置指示装置。
  4. 前記操作杆が軸方向に伸縮自在な多段構造を有していることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項記載の伐採位置指示装置。
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CN112595208A (zh) * 2020-12-10 2021-04-02 中国科学院成都生物研究所 一种木本植物测高尺及测量方法

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