JP2011169532A - 冷凍機ユニットおよびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷凍機の運転台数の増減の際に冷水出口温度の変動を可及的に小さくできる冷凍機ユニットを提供する。
【解決手段】独立した冷媒系統を有するA号機冷凍機およびB号機冷凍機を備え、A号機凝縮器8aは、B号機凝縮器8bに対して、冷却水の流れ方向の上流側に配置され、A号機蒸発器6aは、B号機蒸発器6bに対して、冷水の流れ方向の下流側に配置され、冷水出口温度TIが所望温度となるように制御され、B号機蒸発器6bの出口冷水温度である冷水中間温度TMの設定値TMsetが変更可能とされ、冷水中間設定温度TMsetを冷水出口温度TOに近づけて略同等とすることにより、A号機圧縮機1aを停止させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、独立した冷媒系統を有する冷凍機を組み合わせた冷凍機ユニットおよびその制御方法に関するものである。
従来より、独立した冷媒系統を有する2台の冷凍機を組み合わせた冷凍機ユニット(いわゆるパラレル型冷凍機)が知られている。両冷凍機は、凝縮器と熱交換する冷却水と、蒸発器と熱交換する冷水とを共用している。このような冷凍機ユニットは、冷凍負荷が所定値以上の場合には2台の冷凍機が同時に運転され、冷凍負荷が所定値未満の場合には1台の冷凍機のみが運転されるようになっている。
例えば、下記特許文献1に記載された冷凍機ユニットは、冷凍負荷が50%以下に低下した場合には、一方の冷凍機の圧縮機を停止する制御が行われる。
特開平10−132400号公報([0007],図1)
しかし、特許文献1に記載された2つの冷凍機は、負荷分担が同等とされているが、それぞれの冷凍機の状態に応じて負荷分担を適宜変更できることが好ましい。
また、冷凍負荷が50%以下となり一方の冷凍機を停止させる場合、特許文献1の場合は一方の圧縮機を突然停止させて冷凍機ユニット全体の冷凍負荷を急激に変動させるので、両冷凍機で共用している冷水出口の温度変動が大きくなってしまう。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、独立した冷媒系統を有する2台の冷凍機を組み合わせた冷凍機ユニットの各冷凍機の負荷割合を任意に変更可能とし、また、冷凍機の運転台数の増減の際に冷水出口温度の変動を可及的に小さくできる冷凍機ユニットおよびその制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の冷凍機ユニットおよびその制御方法は以下の手段を採用する。
本発明の冷凍機ユニットは、第1冷媒によって動作する第1冷凍機と、第2冷媒によって動作する第2冷凍機と、前記第1冷凍機および前記第2冷凍機を制御する制御部とを備え、前記第1冷凍機は、前記第1冷媒を圧縮する第1圧縮機と、該第1圧縮機によって圧縮された前記第1冷媒を冷却水との熱交換によって凝縮させる第1凝縮器と、該第1凝縮器によって凝縮された前記第1冷媒を膨張させる第1膨張手段と、該第1膨張手段によって膨張された前記第1冷媒を冷水との熱交換によって蒸発させて該冷水を第1冷水出口温度まで冷却する第1蒸発器とを有し、前記第2冷凍機は、前記第2冷媒を圧縮する第2圧縮機と、該第2圧縮機によって圧縮された前記第2冷媒を前記冷却水との熱交換によって凝縮させる第2凝縮器と、該第2凝縮器によって凝縮された前記第2冷媒を膨張させる第2膨張手段と、該第2膨張手段によって膨張された前記第2冷媒を前記冷水との熱交換によって蒸発させて該冷水を第2冷水出口温度まで冷却する第2蒸発器とを有し、前記第1凝縮器は、前記第2凝縮器に対して、前記冷却水の流れ方向の上流側に配置され、前記第1蒸発器は、前記第2蒸発器に対して、前記冷水の流れ方向の下流側に配置され、前記制御部は、前記第1冷水出口温度が所望温度となるように前記第1冷凍機および前記第2冷凍機を制御する冷凍機ユニットにおいて、前記制御部によって、前記第2冷水出口温度の設定値が変更可能とされていることを特徴とする。
本発明の冷凍機ユニットは、第1冷媒によって動作する第1冷凍機と、第2冷媒によって動作する第2冷凍機とを備え、2系統の独立した冷凍サイクルを組み合わせることによって冷凍出力を得る構成となっている。そして、第1冷凍機の第1凝縮器を、第2冷凍機の第2凝縮器に対して、冷却水の流れ方向の上流側に配置し、共通の冷却水を用いることとし、かつ、第1冷凍機の第1蒸発器を、第2冷凍機の第2蒸発器に対して、冷水の流れ方向の下流側に配置して、共通の冷水を用いることとしている。これにより、冷水は、第2蒸発器によって第2冷水出口温度まで冷却され、さらに第1蒸発器によって第1冷水出口温度まで冷却される(すなわち、“第1冷水出口温度<第2冷水出口温度”の関係となる)。制御部は、外部負荷から要求される所望の第1冷水出口温度が得られるように、第1冷凍機および第2冷凍機を制御する。
さらに、本発明では、制御部によって、第2冷水出口温度の設定値を変更可能としている。これにより、第1冷凍機と第2冷凍機の負荷分担を適宜変更することができる。例えば、負荷一定で第1冷水出口温度を固定値と仮定した場合、第2冷水出口温度の設定値を上げると、第1冷水出口温度と第2冷水出口温度との温度差が大きくなるので、第1冷凍機の負荷が増加し、相対的に第2冷凍機の負荷が減少する。これとは逆に、第2冷水出口温度の設定値を下げると、第1冷水出口温度と第2冷水出口温度との温度差が小さくなるので、第1冷凍機の負荷が減少し、相対的に第2冷凍機の負荷が増大する。
さらに、本発明の冷凍機ユニットでは、前記第1冷凍機および前記第2冷凍機の運転中に前記第1圧縮機を停止させる場合、前記制御部は、前記第2冷水出口温度の前記設定値を前記第1冷水出口温度に近づけて略同等とすることにより、前記第1圧縮機を停止させることを特徴とする。
第2冷水出口温度の設定値を第1冷水出口温度に近づけて略同等とすることにより、第1冷凍機の負荷を徐々に減少させて最終的にほぼゼロとした後に第1圧縮機を停止する。このように、冷凍機の負荷を徐々に減少させた後に停止させるので、冷凍機運転台数の減少に伴う第1冷水出口温度の変動を可及的に小さくするシームレス制御が可能となる。
さらに、本発明の冷凍機ユニットでは、前記第1冷凍機および前記第2冷凍機の運転中に前記第2圧縮機を停止させる場合、前記制御部は、前記第2冷水出口温度の前記設定値を前記第2蒸発器の冷水入口温度に近づけて略同等とすることにより、前記第2圧縮機を停止させることを特徴とする。
第2冷水出口温度の設定値を第2蒸発器の冷水入口温度に近づけて略同等とすることにより、第2冷凍機の負荷を徐々に減少させて最終的にほぼゼロとした後に第2圧縮機を停止する。このように、冷凍機の負荷を徐々に減少させた後に停止させるので、冷凍機運転台数の減少に伴う第1冷水出口温度の変動を可及的に小さくするシームレス制御が可能となる。
また、制御部は、前述の第1圧縮機を停止する停止パターンと、この第2圧縮機を停止するパターンの両方を有することにより、状況に応じて何れの圧縮機を停止するかを選択することができる。例えば、制御部が前回どちらの圧縮機が停止したかを記憶しておき、前回停止しなかった方の圧縮機を停止させる。或いは、各圧縮機の積算運転時間を得ておき、この積算運転時間が同等となるように停止する冷凍機を選択する。
さらに、本発明の冷凍機ユニットでは、前記制御部は、前記第1冷凍機および前記第2冷凍機の合計負荷率または前記第1圧縮機および前記第2圧縮機の合計駆動電力が冷却水温度毎に設けられた所定値を下回った場合に、前記第1圧縮機または前記第2圧縮機を停止させることを特徴とする。
第1冷凍機および第2冷凍機の合計負荷率や合計駆動電力が所定値を下回ると、一方の冷凍機のみで運転を継続して他方の冷凍機の圧縮機を停止する省エネ運転を行うことが可能となる。このような場合には、上述の停止パターンを用いて他方の圧縮機を停止させることとする。
なお、合計負荷率としては、冷水の温度差と冷水流量から得られる冷凍出力から得た負荷率(出力熱量)を用いる。合計駆動電力としては、第1圧縮機および第2圧縮機を駆動する電動機の合計駆動電力を用いる。なお、電動機の駆動電力としては、インバータ駆動の電動機の場合、インバータの指令電流値を代表信号として用いることができる。
さらに、本発明の冷凍機ユニットでは、前記制御部は、前記第1圧縮機を停止させた後に、前記第1膨張手段を全閉とする、又は、前記第2圧縮機を停止させた後に、前記第2膨張手段を全閉とすることを特徴とする。
圧縮機を停止させた後に、膨張手段を全閉とすることにより、凝縮器から蒸発器への冷媒流れを遮断する。これにより、停止中における冷媒の循環を抑制し、冷却水から冷水に流入する熱の流れを最小化することができる。
さらに、本発明の冷凍機ユニットでは、前記制御部は、前記第1圧縮機を停止させる際に、前記第1膨張手段をバイパスして前記第1凝縮器と前記第1蒸発器との間を流れる冷媒の流量を制御する第1ホットガスバイパス弁を前記第1凝縮器圧力と前記第1蒸発器圧力から算定される所望開度まで開とする、又は、前記第2圧縮機を停止させる際に、前記第2膨張手段をバイパスして前記第2凝縮器と前記第2蒸発器との間を流れる冷媒の流量を制御する第2ホットガスバイパス弁を前記第2凝縮器圧力と前記第2蒸発器圧力から算定される所望開度まで開とすることを特徴とする。
圧縮機を停止させる際に、ホットガスバイパス弁を所要開度以上に開とすることにより、冷媒を凝縮器から蒸発器へと膨張手段をバイパスして流し、冷凍出力をほぼゼロとする運転を行う。これにより、停止過程で冷凍出力を出さないこととし、冷凍機運転台数の減少に伴う第1冷水出口温度の変動をさらに小さくすることができる。
さらに、本発明の冷凍機ユニットでは、前記第1冷凍機の運転中でかつ前記第2圧縮機の停止中に、該第2冷凍機を起動させる場合、前記制御部は、前記第2冷水出口温度の前記設定値を、前記第1冷水出口温度と前記第2蒸発器の冷水入口温度との中間値に近づけて略同等とすることにより、前記第2冷凍機を起動させることを特徴とする。
第2冷水出口温度の設定値を、第1冷水出口温度と第2蒸発器の冷水入口温度との中間値に近づけて略同等とすることにより、第2冷凍機の負荷を徐々に増加させて所望の負荷となるように起動させる。このように、冷凍機の負荷を徐々に増加させて起動するので、冷凍機運転台数の増加に伴う第1冷水出口温度の変動を可及的に小さくするシームレス制御が可能となる。
さらに、本発明の冷凍機ユニットでは、前記第1圧縮機の停止中でかつ前記第2冷凍機の運転中に、該第1冷凍機を起動させる場合、前記制御部は、前記第2冷水出口温度の前記設定値を、前記第1冷水出口温度と前記第2蒸発器の冷水入口温度との中間値に近づけて略同等とすることにより、前記第1冷凍機を起動させることを特徴とする。
第2冷水出口温度の設定値を、第1冷水出口温度と第2蒸発器の冷水入口温度との中間値に近づけて略同等とすることにより、第1冷凍機の負荷を徐々に増加させて所望の負荷となるように起動させる。このように、冷凍機の負荷を徐々に増加させて起動するので、冷凍機運転台数の増加に伴う第1冷水出口温度の変動を可及的に小さくするシームレス制御が可能となる。
さらに、本発明の冷凍機ユニットでは、前記制御部は、運転中の前記第1冷凍機または運転中の前記第2冷凍機の負荷率、又は、運転中の前記第1圧縮機または前記第2圧縮機の駆動電力が冷却水温度毎に設けられた所定値を上回った場合に、停止中の前記第2冷凍機または停止中の前記第1冷凍機を起動させることを特徴とする。
運転中の一方の冷凍機の負荷率が所定値を上回ると、両方の冷凍機で運転する必要がある。このような場合には、上述の起動パターンを用いて停止中の他方の冷凍機を起動させることとする。
なお、負荷率としては、冷水の温度差と冷水流量から得られる冷凍出力から得た負荷率(出力熱量)を用いる。駆動電力としては、運転中の圧縮機を駆動する電動機の駆動電力を用いる。なお、電動機の駆動電力としては、インバータ駆動の電動機の場合、インバータの出力電流値を代表信号として用いることができ、出力電流値が例えば98%を上回った場合に他方の圧縮機が起動される。
さらに、本発明の冷凍機ユニットでは、前記制御部は、前記第2冷凍機の起動時の初期において、前記第2膨張手段をバイパスして前記第2凝縮器と前記第2蒸発器との間を流れる冷媒の流量を制御する第2ホットガスバイパス弁を全開とする、又は、前記第1冷凍機の起動時の初期において、前記第1膨張手段をバイパスして前記第1凝縮器と前記第1蒸発器との間を流れる冷媒の流量を制御する第1ホットガスバイパス弁を全開とすることを特徴とする。
第1冷凍機の起動時の初期において、ホットガスバイパス弁を全開とすることにより、冷媒を凝縮器から蒸発器へと膨張手段をバイパスして流し、冷凍出力をほぼゼロとする運転を行う。これにより、起動時の初期に大きな冷凍出力を出さないこととし、冷凍機運転台数の増加に伴う第1冷水出口温度の変動をさらに小さくすることができる。
また、本発明の冷凍機ユニットの制御方法は、第1冷媒によって動作する第1冷凍機と、第2冷媒によって動作する第2冷凍機と、前記第1冷凍機および前記第2冷凍機を制御する制御部とを備え、前記第1冷凍機は、前記第1冷媒を圧縮する第1圧縮機と、該第1圧縮機によって圧縮された前記第1冷媒を冷却水との熱交換によって凝縮させる第1凝縮器と、該第1凝縮器によって凝縮された前記第1冷媒を膨張させる第1膨張手段と、該第1膨張手段によって膨張された前記第1冷媒を冷水との熱交換によって蒸発させて該冷水を第1冷水出口温度まで冷却する第1蒸発器とを有し、前記第2冷凍機は、前記第2冷媒を圧縮する第2圧縮機と、該第2圧縮機によって圧縮された前記第2冷媒を前記冷却水との熱交換によって凝縮させる第2凝縮器と、該第2凝縮器によって凝縮された前記第2冷媒を膨張させる第2膨張手段と、該第2膨張手段によって膨張された前記第2冷媒を前記冷水との熱交換によって蒸発させて該冷水を第2冷水出口温度まで冷却する第2蒸発器とを有し、前記第1凝縮器は、前記第2凝縮器に対して、前記冷却水の流れ方向の上流側に配置され、前記第1蒸発器は、前記第2蒸発器に対して、前記冷水の流れ方向の下流側に配置され、前記制御部は、前記第1冷水出口温度が所望温度となるように前記第1冷凍機および前記第2冷凍機を制御する冷凍機ユニットの制御方法において、前記制御部によって、前記第2冷水出口温度の設定値を変更することを特徴とする。
冷凍機ユニットは、第1冷媒によって動作する第1冷凍機と、第2冷媒によって動作する第2冷凍機とを備え、2系統の独立した冷凍サイクルを組み合わせることによって冷凍出力を得る構成となっている。そして、第1冷凍機の第1凝縮器を、第2冷凍機の第2凝縮器に対して、冷却水の流れ方向の上流側に配置し、共通の冷却水を用いることとし、かつ、第1冷凍機の第1蒸発器を、第2冷凍機の第2蒸発器に対して、冷水の流れ方向の下流側に配置して、共通の冷水を用いることとしている。これにより、冷水は、第2蒸発器によって第2冷水出口温度まで冷却され、さらに第1蒸発器によって第1冷水出口温度まで冷却される(すなわち、“第1冷水出口温度<第2冷水出口温度”の関係となる)。制御部は、外部負荷から要求される所望の第1冷水出口温度が得られるように、第1冷凍機および第2冷凍機を制御する。
さらに、本発明では、制御部によって、第2冷水出口温度の設定値を変更可能としている。これにより、第1冷凍機と第2冷凍機の負荷分担を適宜変更することができる。例えば、負荷一定で第1冷水出口温度を固定値と仮定した場合、第2冷水出口温度の設定値を上げると、第1冷水出口温度と第2冷水出口温度との温度差が大きくなるので、第1冷凍機の負荷が増加し、相対的に第2冷凍機の負荷が減少する。これとは逆に、第2冷水出口温度の設定値を下げると、第1冷水出口温度と第2冷水出口温度との温度差が小さくなるので、第1冷凍機の負荷が減少し、相対的に第2冷凍機の負荷が増大する。
本発明によれば、各冷凍機の負荷分担を任意に変更できるとともに、冷凍機の運転台数の増減の際に冷水出口温度の変動を可及的に小さくすることができる。
本発明の冷凍機ユニットの概略構成を示した図である。 図1の制御部の構成を示したブロック図である。 減台運転の動作を示したグラフである。 増台運転の動作を示したグラフである。 減台運転の動作を示したフローチャートである。 減台運転の動作を示したフローチャートである。 増台運転の動作を示したフローチャートである。
以下に、本発明に係る冷凍機ユニットおよびその制御方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1には、独立した冷媒系統を有する2台の冷凍機を組み合わせた冷凍機ユニットが示されている。それぞれの冷凍機は、A号機インバータターボ冷凍機(第1冷凍機,以下「A号機」という。)およびB号機インバータターボ冷凍機(第2冷凍機,以下「B号機」という。)とされ、それぞれ同等の容量とされている。
同図に示されているように、A号機蒸発器6a及びB号機蒸発器6bは同一の冷水系統7a,7bを共用するとともに、A号機凝縮器8a及びB号機凝縮器8bは同一の冷却水系統9a,9bを共用するようになっている。A号機蒸発器6aは、B号機蒸発器6bに対して、冷水の流れ方向の下流側に配置されている。A号機凝縮器8aは、B号機凝縮器8bに対して、冷却水の流れ方向の上流側に配置されている。
インバータターボ冷凍機とされたA号機は、2段圧縮2段膨張サブクールサイクルを実現する構成となっている。このA号機は、冷媒を圧縮するA号機圧縮機1aと、A号機ターボ圧縮機1aによって圧縮された高温高圧のガス冷媒を凝縮するA号機凝縮器8aと、A号機凝縮器8aにて凝縮された液冷媒に対して過冷却を与えるA号機サブクーラ10aと、A号機サブクーラ10aからの液冷媒を膨張させるA号機高圧膨張弁(第1膨張手段)12aと、A号機高圧膨張弁12aに接続されるとともにA号機圧縮機1aの中間段およびA号機低圧膨張弁(第1膨張手段)13aに接続されるA号機中間冷却器11aと、A号機低圧膨張弁13aによって膨張させられた液冷媒を蒸発させるA号機蒸発器6aとを備えている。
A号機圧縮機1aは、遠心式の2段圧縮機であり、A号機インバータ4aによって回転数制御されたA号機電動機2aによって駆動されている。A号機インバータ4aにはA号機電源5aが接続されている。A号機インバータ4aは、制御部20によってその出力が制御されている。A号機圧縮機1aの冷媒吸入口には、吸入冷媒流量を制御するA号機圧縮機入口ベーン3aが設けられており、A号機の容量制御が可能となっている。A号機圧縮機入口ベーン3aの開度PRVaは、制御部20へと送信される。
A号機凝縮器8aには、凝縮器圧力Pcaを計測するためのA号機凝縮器圧力センサ16aが設けられている。センサ16aの出力は、制御部20に送信される。
A号機サブクーラ10aは、A号機凝縮器8aの冷媒流れ下流側に、凝縮された冷媒に対して過冷却を与えるように設けられている。
A号機凝縮器8aに供給される冷却水流量、A号機凝縮器8aの冷却水入口温度およびA号機凝縮器8aの冷却水出口温度は図示しないセンサにより計測されるようになっている。冷却水は、図示しない冷却塔において外部へと排熱された後に、再びA号機凝縮器8a及びA号機サブクーラ10aへと導かれるようになっている。
A号機蒸発器6aには、蒸発器圧力Peaを計測するためのA号機蒸発器圧力センサ15aが設けられている。冷水は、A号機蒸発器6aにおいて吸熱されることによって、冷水中間温度(第2冷水出口温度)TMから冷水出口温度(第1冷水出口温度)TOまで冷却される。冷水出口温度TOの定格温度としては、例えば7℃とされる。冷水出口温度TOは冷水出口温度センサ18により、冷水中間温度TMは冷水中間温度センサ21により計測される。冷水中間温度TMは、A号機蒸発器6aの冷水入口温度とされるとともに、B号機蒸発器6bの冷水出口温度とされる。
冷水流量qcは、B号機蒸発器6bの冷水入口側に設けられた冷水流量センサ19によって計測される。また、B号機蒸発器6bの冷水入口側には、冷水入口温度TIを計測する冷水入口温度センサ17が設けられている。
上述したセンサ17,18,19,21の出力値は、制御部20へと送信される。
A号機凝縮器8aの気相部とA号機蒸発器6aの気相部との間には、ホットガスバイパス管内を流れる冷媒の流量を制御するためのA号機ホットガスバイパス弁14aが設けられている。A号機ホットガスバイパス弁14aによってホットガスバイパス流量を調整することにより、A号機の冷凍出力が調整される。
B号機は、A号機と同様の構成を有しており、対応する機器には同一の数字に“b”の添え字を加えて示してある。
なお、エコノマイザサイクルを実現する構成として自己膨張型の中間冷却器11a,11bを有する構成として説明したが、中間冷却器に代えて間接熱交換器を用いた構成としても良い。
図2には、制御部20のブロック図が示されている。
制御部20には、内部設定値として、圧縮機1a,1bの羽根車の外径D、電動機2a,2bと羽根車との間に設けられた増速機のギア比、電源周波数(50Hz又は60Hz)、冷媒物性値(エンタルピー・比重・飽和温度・飽和圧力等)や、冷水の比重・比熱といったデータが格納されている。
制御部20には、冷水入口温度TI、冷水出口温度TOおよび冷水流量qcが入力されるようになっており、これらから各冷凍機A,Bの冷凍能力Qを演算する。具体的には、下式(1)のように、冷水の出入口温度差(TO−T1)に冷水流量qc及び冷水比熱Cwを乗じて、冷凍能力Qが得られる。
Q=(TO−T1)×qc×Cw ・・・(1)
この冷凍能力Qと、それぞれの圧縮機1a,1bの出入口における冷媒ガスのエンタルピー差Δhとに基づいて、次式(2)により、冷媒流量G(重量流量)が得られる。
G=k×Q/Δh ・・・(2)
ここで、kは定数である。
そして、冷媒流量Gを体積流量に変換した冷媒流量Qvと、羽根車の外径Dと、蒸発器6a,6bの圧力Pea,Pebから算出される飽和温度Tea,Tebにおける音速aとに基づいて、次式(3)により、流量変数θが得られる。この流量変数は、圧縮機1a,1bの吸込風量に基づく無次元数である。
θ=Qv/(a×D) ・・・(3)
圧力変数Ωは、圧縮機1a,1bのヘッドに基づく無次元数であり、凝縮器圧力Pca,Pcb、蒸発器圧力Pea,Peb及び蒸発器圧力Pea,Pebから算出される飽和温度Tea,Tebから得られる冷媒ガスのエンタルピー差Δhと、蒸発器8a,8bの圧力Pea,Pebから算出される飽和温度Tea,Tebにおける冷媒ガスの音速aとから、次式(4)により得られる。
Ω=Δh/a ・・・(4)
以上の流量変数θ及び圧力変数Ωと、入口ベーン開度PRVa,PRVbを用いて、圧縮機空力特性マップから圧縮機1a,1bの現在の運転状態が推定される。圧縮機空力特性マップは、予め圧縮機1a,1bの運転試験を綿密に行い、圧力変数Ωに対する流量変数θのマップ上に、圧縮機1a,1bが旋回失速を起こす旋回失速線Lが示されたものである。この空力特性マップ42の旋回失速線Lにより、旋回失速やサージングを起こさない安定領域と、旋回失速やサージングを起こす不安定領域とが運転状態判断部にて判断される。運転状態判断部では、それぞれの圧縮機1a,1bの回転数、ホットガスバイパス弁14a,14bの開度等が演算され、指示される。そして、各圧縮機1a,1bの起動ないし停止の指示を行う。
制御部20には、冷水中間温度TMが入力されるようになっている。制御部20は、冷水中間設定温度TMsetの設定値の変更が可能とされた冷水中間設定温度指示部を備えている。この冷水中間設定温度指示部によって冷水中間温度TMが任意に変更できるようになっている。
冷水中間設定温度指示部は、圧縮機運転履歴と冷凍能力Qに基づいて圧縮機運転台数の増減を判断する圧縮機運転台数判断部の指示に基づいて変更されるようになっている。圧縮機運転履歴としては、前回停止した冷凍機がA号機またはB号機のどちらかが記憶されている。あるいは、A号機およびB号機の運転積算時間を記憶しておいても良い。
次に、図3を用いて、A号機およびB号機が起動されている2台運転からいずれかの冷凍機の圧縮機1a,1bが停止される減台運転について説明する。
図3(a)は、時間に対する冷凍機ユニット全体の負荷率の変化が示されている。
図3(b)はA号機を停止する場合、図3(c)はB号機を停止する場合が示されている。
[A号機停止(図3(b))]
先ず、A号機を停止する場合について説明する。図3(b)に示されているように、外部負荷の要求出力が下がり冷水入口温度TIが低下してくると、図3(a)に示されているように負荷率も減少してくる。なお、負荷率が低下しても、冷水出口温度TOは設定温度TOset(例えば7℃)を維持する。冷水中間設定温度TMsetは、冷水入口温度TIと冷水出口設定温度TOsetに基づいて、最適負荷配分(例えば中間値)となるように設定される。
冷凍機ユニット全体の負荷率が、設定された負荷率(例えば50%)を下回ると、運転台数減の制御が開始され、冷水中間設定温度TMsetを冷水出口設定温度TOsetへと徐々に近づくように遷移させ、同値となるまで近づけていく。そして、冷水中間温度TMが冷水出口設定温度TOsetとほぼ同等(例えば±0.2℃)となり、かつ冷水出口温度TOが冷水出口設定温度TOsetとほぼ同等(例えば±0.2℃)となった条件を満たした場合に、A号機の負荷が殆どなくなるのでA号機圧縮機1aが停止される。
[B号機停止(図3(c))]
B号機を停止する場合について説明する。図3(c)に示されているように、外部負荷の要求出力が下がり冷水入口温度TIが低下してくると、図3(a)に示されているように負荷率も減少してくる。なお、負荷率が低下しても、冷水出口温度TOは設定温度TOset(例えば7℃)を維持する。冷水中間設定温度TMsetは、冷水入口温度TIと冷水出口設定温度TOsetに基づいて、最適負荷配分(例えば中間値)となるように設定される。
冷凍機ユニット全体の負荷率が、設定された負荷率(例えば50%)を下回ると、運転台数減の制御が開始され、冷水中間設定温度TMsetを冷水入口温度TIへと徐々に近づくように遷移させ、同値となるまで近づけていく。そして、冷水中間温度TMが冷水入口温度TIとほぼ同等(例えば±0.2℃)となり、かつ冷水出口温度TOが冷水出口設定温度TOsetとほぼ同等(例えば±0.2℃)となった条件を満たした場合に、B号機の負荷が殆どなくなるのでB号機圧縮機1bが停止される。
なお、A号機およびB号機を停止する場合に、上述のように冷凍機ユニット全体の負荷率を用いる代わりに、両圧縮機1a,1bのインバータ4a,4bの合計電流値を用いても良い。
また、圧縮機1a,1bを停止させた後に、停止させた方の高圧膨張弁12a,12b及び低圧膨張弁13a,13bを全閉とすることが好ましい。これにより、凝縮器8a,8bから蒸発器6a,6bへの冷媒流れを遮断することができ、停止中における冷媒の循環を抑制し、冷水から冷却水への熱損失を最小化することができる。
また、圧縮機1a,1bを停止させる過程で、ホットガスバイパス弁14a,14bを全開としてもよい。これにより、冷凍出力をほぼゼロとする運転を行うことで、停止過程で冷凍出力を出さないこととし、冷凍機運転台数の減少に伴う冷水出口温度TIの変動をさらに小さくすることができる。
次に、図4を用いて、A号機またはB号機が起動されている1台運転から、停止中の冷凍機の圧縮機1a,1bを起動する増台運転について説明する。
図4(a)は、時間に対する両圧縮機1a,1bのインバータ4a,4bの合計電流値の変化が示されている。
図4(b)はA号機を起動する場合、図4(c)はB号機を起動する場合が示されている。
[A号機起動(図4(b))]
先ず、A号機を起動する場合について説明する。図4(b)に示されているように、外部負荷の要求出力が上がり冷水入口温度TIが上昇してくると、図4(a)に示されているように合計電流値も増大してくる。なお、合計電流値が増大しても、冷水出口温度TOは設定温度TOset(例えば7℃)を維持する。冷水中間設定温度TMsetは、冷水出口設定温度TOsetと同等とされている。
合計電流値が、設定された値(定格電流100%)を上回ると、運転台数増の制御が開始され、冷水中間設定温度TMsetを冷水入口温度TIと冷水出口設定温度TOsetとの間の最適負荷配分となる設定値(例えば中間値)へと徐々に近づくように遷移させ、同値となるまで近づけていく。このようにして、A号機の負荷を徐々に増大させてA号機圧縮機1aを起動する。
[B号機起動(図4(c))]
B号機を起動する場合について説明する。図4(c)に示されているように、外部負荷の要求出力が上がり冷水入口温度TIが上昇してくると、図4(a)に示されているように合計電流値も増大してくる。なお、合計電流値が増大しても、冷水出口温度TOは設定温度TOset(例えば7℃)を維持する。冷水中間設定温度TMsetは、冷水入口温度TIと同等とされている。
合計電流値が、設定された値(定格電流100%)を上回ると、運転台数増の制御が開始され、冷水中間設定温度TMsetを冷水入口温度TIと冷水出口設定温度TOsetとの間の最適負荷配分となる設定値(例えば平均値)へと徐々に近づくように遷移させ、同値となるまで近づけていく。このようにして、B号機の負荷を徐々に増大させてA号機圧縮機1aを起動する。
なお、A号機またはB号機を起動する場合に、上述のようにインバータ4a,4bの合計電流値を用いる代わりに、冷凍機ユニット全体の負荷率を用いても良い。
また、起動過程の初期において、ホットガスバイパス弁14a,14bを全開としてもよい。これにより、起動時の初期に大きな冷凍出力を出さないこととし、冷凍機運転台数の増加に伴う冷水出口温度TIの変動をさらに小さくすることができる。
次に、図5〜図7に示したフローチャートを用いて、冷凍機ユニットの制御方法について説明する。
[2台運転から1台運転への減台制御]
図5に示されているように、両冷凍機が運転されている場合(ステップS1)、制御部20はステップS2にて冷水入口温度TI等の入力値を得て、高低圧のヘッド差(ステップS3)、冷凍能力Q(ステップS4)を演算する。
そして、ステップS5にて、ステップS3にて得たヘッド差Hにおける設定負荷率(図3参照,例えば50%)以下かを判断する。設定負荷率以下の場合には、ステップS6(図6参照)へと進み、前回圧縮機を停止して再起動した後に経過した時間が設定値以上かを判断する。ステップS6にて設定値以上の時間が経過している場合には、ステップS7へと進み、冷水中間設定温度TMsetを冷水入口温度TIに遷移させるか(図3(c)参照)、冷水中間設定温度TMsetを冷水出口温度TOに遷移させる(図3(b)参照)。いずれの温度に遷移させるかは、前回停止していない圧縮機の方を停止するように選択するとよい。
次に、ステップS8にて、ステップS7にて設定した冷水中間設定温度TMsetとなるように、冷凍機ごとに圧縮機周波数、ホットガスバイパス弁14a,14bの開度を演算し、指示する。
ステップS9にて、冷水中間設定温度TMsetが冷水入口温度TI±設定温度の範囲内か、或いは、冷水中間設定温度TMsetを冷水出口温度TOかを判断し、YesであればステップS10に進む。ステップS10では、冷水中間温度TMが冷水中間設定温度TMset±設定温度の範囲内かを判断し、YesであればステップS11へと進む。ステップS11では、冷水出口温度TOが冷水出口設定温度TOset±設定温度の範囲内かを判断し、YesであればステップS12へと進む。ステップS12では、ステップS5と同様に、ステップS3にて得たヘッド差Hにおける設定負荷率以下かを判断し、YesであればステップS13へと進む。ステップS13では、ステップS7で決定した方の圧縮機を停止するシーケンスを行う。
上述のステップS9,S10,S11のいずれかでNoとなった場合には、再びステップS8へと戻り、同様の制御が行われる。
ステップS6またはステップS12でNoとなった場合には、ステップS14へと進み、最適負荷配分となる冷水中間設定温度TMsetへと遷移させ、ステップS15にて冷凍機ごとに圧縮機周波数、ホットガスバイパス弁14a,14bの開度を演算・指示し、ステップS1へと戻る。
[1台運転から2台運転への増台制御]
図7に示されているように、A号機またはB号機のいずれか一方が運転されている場合(ステップS20)、制御部20はステップS21にて冷水入口温度TI等の入力値を得て、高低圧のヘッド差(ステップS22)、冷凍能力Q(ステップS23)を演算する。
そして、ステップS24にて、ステップS22にて得たヘッド差Hにおける設定合計電流値(図4参照,例えば50%)以上かを判断する。Noの場合には、ステップS20へ戻り、1台運転を継続する。Yesの場合には、ステップS25へと進み、停止している方の圧縮機を起動するシーケンスを開始する。そして、ステップS26で、最適負荷配分となる冷水中間設定温度TMsetを遷移させる(図4参照)。そして、ステップS27にて冷凍機ごとに圧縮機周波数、ホットガスバイパス弁14a,14bの開度を演算・指示し、2台運転を行うステップS1(図5参照)へと移行する。
以上の通り、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
冷水中間出口温度TMの設定値である冷水中間設定温度TMsetを変更可能としたので、A号機とB号機の負荷分担を適宜変更することができる。例えば、負荷一定で冷水出口温度TOを一定とした通常運転の場合、冷水中間設定温度TMsetを上げると、冷水出口温度TOと冷水中間温度TMとの温度差が大きくなるので、A号機の負荷が増加し、相対的にB号機の負荷が減少する。これとは逆に、冷水中間設定温度TMsetを下げると、冷水出口温度TOと冷水中間温度TMとの温度差が小さくなるので、A号機の負荷が減少し、相対的にB号機の負荷が増大する。
冷水中間設定温度TMsetを冷水出口温度TOに近づけて略同等とすることにより、A号機の負荷を徐々に減少させて最終的にほぼゼロとした後にA号機圧縮機1aを停止することとした。このように、冷凍機の負荷を徐々に減少させた後に停止させるので、冷凍機運転台数の減少に伴う冷水出口温度TOの変動を可及的に小さくするシームレス制御が可能となる。
冷水中間設定温度TMsetを冷水入口温度TIに近づけて略同等とすることにより、B号機の負荷を徐々に減少させて最終的にほぼゼロとした後にB号機圧縮機1bを停止することとした。このように、冷凍機の負荷を徐々に減少させた後に停止させるので、冷凍機運転台数の減少に伴う冷水出口温度TOの変動を可及的に小さくするシームレス制御が可能となる。
A号機圧縮機1aを停止する停止パターンと、B号機圧縮機1bを停止するパターンの両方を有することにより、状況に応じて何れの圧縮機を停止するかを選択することができる。例えば、制御部が各冷凍機の積算運転時間を得ておき、この積算運転時間が同等となるように停止する冷凍機を選択する。制御部20の圧縮機運転履歴(図2参照)にて前回どちらの圧縮機が停止したかを記憶しておき、前回停止しなかった方の圧縮機を停止させる制御を行う。或いは、各冷凍機の積算運転時間を得ておき、この積算運転時間が同等となるように停止する冷凍機を選択する。
冷水中間設定温度TMsetを、冷水出口温度TOと冷水入口温度TIとの中間値に近づけて略同等とすることにより、A号機の負荷を徐々に増加させて所望の負荷となるように起動させる。このように、冷凍機の負荷を徐々に増加させて起動するので、冷凍機運転台数の増加に伴う冷水出口温度TOの変動を可及的に小さくするシームレス制御が可能となる。
冷水中間設定温度TMsetを、冷水出口温度TOと冷水入口温度TIとの中間値に近づけて略同等とすることにより、B号機の負荷を徐々に増加させて所望の負荷となるように起動させる。このように、冷凍機の負荷を徐々に増加させて起動するので、冷凍機運転台数の増加に伴う冷水出口温度TOの変動を可及的に小さくするシームレス制御が可能となる。
1a,1b 圧縮機
6a,6b 蒸発器
8a,8b 凝縮器
12a,12b 高圧膨張弁(膨張手段)
13a,13b 低圧膨張弁(膨張手段)
14a,14b ホットガスバイパス弁
20 制御部
TM 冷水中間温度(第2冷水出口温度)
TO 冷水出口温度(第1冷水出口温度)

Claims (11)

  1. 第1冷媒によって動作する第1冷凍機と、
    第2冷媒によって動作する第2冷凍機と、
    前記第1冷凍機および前記第2冷凍機を制御する制御部と、を備え、
    前記第1冷凍機は、前記第1冷媒を圧縮する第1圧縮機と、該第1圧縮機によって圧縮された前記第1冷媒を冷却水との熱交換によって凝縮させる第1凝縮器と、該第1凝縮器によって凝縮された前記第1冷媒を膨張させる第1膨張手段と、該第1膨張手段によって膨張された前記第1冷媒を冷水との熱交換によって蒸発させて該冷水を第1冷水出口温度まで冷却する第1蒸発器と、を有し、
    前記第2冷凍機は、前記第2冷媒を圧縮する第2圧縮機と、該第2圧縮機によって圧縮された前記第2冷媒を前記冷却水との熱交換によって凝縮させる第2凝縮器と、該第2凝縮器によって凝縮された前記第2冷媒を膨張させる第2膨張手段と、該第2膨張手段によって膨張された前記第2冷媒を前記冷水との熱交換によって蒸発させて該冷水を第2冷水出口温度まで冷却する第2蒸発器と、を有し、
    前記第1凝縮器は、前記第2凝縮器に対して、前記冷却水の流れ方向の上流側に配置され、
    前記第1蒸発器は、前記第2蒸発器に対して、前記冷水の流れ方向の下流側に配置され、
    前記制御部は、前記第1冷水出口温度が所望温度となるように前記第1冷凍機および前記第2冷凍機を制御する冷凍機ユニットにおいて、
    前記制御部によって、前記第2冷水出口温度の設定値が変更可能とされていることを特徴とする冷凍機ユニット。
  2. 前記第1冷凍機および前記第2冷凍機の運転中に前記第1圧縮機を停止させる場合、
    前記制御部は、前記第2冷水出口温度の前記設定値を前記第1冷水出口温度に近づけて略同等とすることにより、前記第1圧縮機を停止させることを特徴とする請求項1に記載の冷凍機ユニット。
  3. 前記第1冷凍機および前記第2冷凍機の運転中に前記第2圧縮機を停止させる場合、
    前記制御部は、前記第2冷水出口温度の前記設定値を前記第2蒸発器の冷水入口温度に近づけて略同等とすることにより、前記第2圧縮機を停止させることを特徴とする請求項1又は2に記載の冷凍機ユニット。
  4. 前記制御部は、前記第1冷凍機および前記第2冷凍機の合計負荷率または前記第1圧縮機および前記第2圧縮機の合計駆動電力が冷却水温度毎に設けられた所定値を下回った場合に、前記第1圧縮機または前記第2圧縮機を停止させることを特徴とする請求項2又は3に記載の冷凍機ユニット。
  5. 前記制御部は、
    前記第1圧縮機を停止させた後に、前記第1膨張手段を全閉とする、
    又は、
    前記第2圧縮機を停止させた後に、前記第2膨張手段を全閉とする、
    ことを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の冷凍機ユニット。
  6. 前記制御部は、
    前記第1圧縮機を停止させる際に、前記第1膨張手段をバイパスして前記第1凝縮器と前記第1蒸発器との間を流れる冷媒の流量を制御する第1ホットガスバイパス弁を前記第1凝縮器圧力と前記第1蒸発器圧力から算定される所望開度まで開とする、
    又は、
    前記第2圧縮機を停止させる際に、前記第2膨張手段をバイパスして前記第2凝縮器と前記第2蒸発器との間を流れる冷媒の流量を制御する第2ホットガスバイパス弁を前記第2凝縮器圧力と前記第2蒸発器圧力から算定される所望開度まで開とする、
    ことを特徴とする請求項2から5のいずれかに記載の冷凍機ユニット。
  7. 前記第1冷凍機の運転中でかつ前記第2圧縮機の停止中に、該第2冷凍機を起動させる場合、
    前記制御部は、前記第2冷水出口温度の前記設定値を、前記第1冷水出口温度と前記第2蒸発器の冷水入口温度との中間値に近づけて略同等とすることにより、前記第2冷凍機を起動させることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の冷凍機ユニット。
  8. 前記第1圧縮機の停止中でかつ前記第2冷凍機の運転中に、該第1冷凍機を起動させる場合、
    前記制御部は、前記第2冷水出口温度の前記設定値を、前記第1冷水出口温度と前記第2蒸発器の冷水入口温度との中間値に近づけて略同等とすることにより、前記第1冷凍機を起動させることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の冷凍機ユニット。
  9. 前記制御部は、運転中の前記第1冷凍機または運転中の前記第2冷凍機の負荷率、又は、運転中の前記第1圧縮機または前記第2圧縮機の駆動電力が冷却水温度毎に設けられた所定値を上回った場合に、停止中の前記第2冷凍機または停止中の前記第1冷凍機を起動させることを特徴とする請求項7又は8に記載の冷凍機ユニット。
  10. 前記制御部は、
    前記第2冷凍機の起動時の初期において、前記第2膨張手段をバイパスして前記第2凝縮器と前記第2蒸発器との間を流れる冷媒の流量を制御する第2ホットガスバイパス弁を全開とする、
    又は、
    前記第1冷凍機の起動時の初期において、前記第1膨張手段をバイパスして前記第1凝縮器と前記第1蒸発器との間を流れる冷媒の流量を制御する第1ホットガスバイパス弁を全開とする、
    ことを特徴とする請求項7から9のいずれかに記載の冷凍機ユニット。
  11. 第1冷媒によって動作する第1冷凍機と、
    第2冷媒によって動作する第2冷凍機と、
    前記第1冷凍機および前記第2冷凍機を制御する制御部と、を備え、
    前記第1冷凍機は、前記第1冷媒を圧縮する第1圧縮機と、該第1圧縮機によって圧縮された前記第1冷媒を冷却水との熱交換によって凝縮させる第1凝縮器と、該第1凝縮器によって凝縮された前記第1冷媒を膨張させる第1膨張手段と、該第1膨張手段によって膨張された前記第1冷媒を冷水との熱交換によって蒸発させて該冷水を第1冷水出口温度まで冷却する第1蒸発器と、を有し、
    前記第2冷凍機は、前記第2冷媒を圧縮する第2圧縮機と、該第2圧縮機によって圧縮された前記第2冷媒を前記冷却水との熱交換によって凝縮させる第2凝縮器と、該第2凝縮器によって凝縮された前記第2冷媒を膨張させる第2膨張手段と、該第2膨張手段によって膨張された前記第2冷媒を前記冷水との熱交換によって蒸発させて該冷水を第2冷水出口温度まで冷却する第2蒸発器と、を有し、
    前記第1凝縮器は、前記第2凝縮器に対して、前記冷却水の流れ方向の上流側に配置され、
    前記第1蒸発器は、前記第2蒸発器に対して、前記冷水の流れ方向の下流側に配置され、
    前記制御部は、前記第1冷水出口温度が所望温度となるように前記第1冷凍機および前記第2冷凍機を制御する冷凍機ユニットの制御方法において、
    前記制御部によって、前記第2冷水出口温度の設定値を変更することを特徴とする冷凍機ユニットの制御方法。
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