JP2011167077A - 搾乳用アダプタ及びそれを備えた搾乳用バケット - Google Patents

搾乳用アダプタ及びそれを備えた搾乳用バケット Download PDF

Info

Publication number
JP2011167077A
JP2011167077A JP2010030880A JP2010030880A JP2011167077A JP 2011167077 A JP2011167077 A JP 2011167077A JP 2010030880 A JP2010030880 A JP 2010030880A JP 2010030880 A JP2010030880 A JP 2010030880A JP 2011167077 A JP2011167077 A JP 2011167077A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
milking
raw milk
bucket
adapter
pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2010030880A
Other languages
English (en)
Inventor
Shingo Yonemura
真吾 米村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Orion Machinery Co Ltd
Original Assignee
Orion Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Orion Machinery Co Ltd filed Critical Orion Machinery Co Ltd
Priority to JP2010030880A priority Critical patent/JP2011167077A/ja
Publication of JP2011167077A publication Critical patent/JP2011167077A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • External Artificial Organs (AREA)

Abstract

【課題】真空供給手段であるパイプの外側に沿って流下した生乳が、真空圧の作用によりパイプ下端部の縁をのりこえてパイプ内に吸い込まれるのを防ぎ、かつ搾乳用バケット内の有効容積を制限することが少ない搾乳用バケットのアダプタと、該アダプタを備えた搾乳用バケットの提供。
【解決手段】搾乳用バケットBの生乳供給室520と、前記生乳供給室520を上下に貫通するパイプ部580とを含む真空導入手段を備え、生乳入口510からの生乳を生乳供給室内520で旋回させ、その遠心力により生乳が搾乳用バケットの側壁に沿って底面へと流下させる搾乳用バケットBの接続構造において、前記パイプ部580の下端に、該パイプ部580と嵌合する筒状部と、該筒状部の周囲に設けられた略円形の笠状部と、その外周に設けられた環状の縁部とからなり、前記縁部の上面は前記傘状部の上面と比べて急な外向きの勾配を有する搾乳用アダプタを設置する。
【選択図】図3

Description

本発明は真空配管式搾乳機と併用して自動搾乳を行うために搾乳用バケットの口部に設置される搾乳用アダプタ、およびそれを備えた搾乳用バケットの改良に関する。
搾乳用バケットは搾乳後の乳を一時貯溜しておく容器であり、搾乳ユニットと共に可搬型の簡易な搾乳機(バケットミルカー)として用いられる。搾乳用バケットは真空配管式搾乳機を使用する牛舎でも、乳房炎にかかった治療牛の生乳や子牛分娩後の牛から分泌される初乳を、出荷可能な生乳と独立して管理するために広く利用されている。
真空配管式搾乳機では真空ポンプより真空圧を供給された真空配管を牛舎に配設し、牛床に隣接する箇所にタップを設けてある。通常の搾乳であれば、ミルククロー、ティートカップ、パルセータを含む可搬式の搾乳ユニットをタップに接続して、真空圧をミルククロー及びパルセータに供給し、絞った生乳は真空配管を介して牛舎のレシーバージャーに回収される。改良された真空配管式搾乳機では、パルセータに送られる搾乳用真空圧が送乳量により変化しないように真空圧調節手段により個別に調整される真空配管と集乳配管の二種類の配管を備えており、真空配管から搾乳用真空圧がパルセータに供給され、絞った生乳は集乳配管から供給される送乳用真空圧によりレシーバージャーに回収される。
図1は真空配管式搾乳機と搾乳用バケットを併用するバケットミルカーの一例である。真空配管Vと集乳配管Mの二種類の配管が牛舎に配設されており、各牛床Aに隣接して真空供給と集乳の機能を有するタップTが設けられている。バケットBは口部が絞られた略円筒形のステンレス製又はプラスチック製の容器であり、上部には運搬用のハンドルHが設けられ、バケット口部には外部機器に接続するための接続構造を備えた取り外し可能な蓋が設けられている。接続構造の生乳入口は搾乳ユニットUのミルククローに接続されている。コネクタCをタップTに接続すると集乳配管MからバケットBの内部に真空圧が供給される。またバケットBの接続構造の上部に設置したパルセータPでは搾乳用の脈動真空圧を発生して搾乳ユニットUのティートカップに供給する。ティートカップの内部は不図示の柔軟なライナーにより乳路と周囲の空間に区分されており、周囲の空間に脈動真空圧が供給されることによりライナーが作動し、搾乳が行われる。ティートカップで搾られた生乳は真空圧によりミルククローを介してバケットBに吸引され、バケットBの内部に貯留される。
図10(a)は従来の搾乳用バケットの口部に設置される接続構造の平面図であり、(b)はそのS1−S1における縦断面図である。従来の接続構造では生乳入口は搾乳用バケットBの蓋部に斜めに設けられたニップル状の形状を有していた。そして、ミルククローから流入した生乳はいったん搾乳用バケット内の壁面に向けて斜めに噴出され、壁面を伝って流下していき、搾乳用バケットの底部に貯えられるようになっていた。
真空配管式搾乳機とバケットミルカーを併用して搾乳を行うには、牛床Aの近くにバケットBを設置し、乳牛の各乳頭にそれぞれ搾乳ユニットUのティートカップを接続する。そして集乳配管Mの所定箇所に設けられた接続口Tに、コネクタCを接続すると、バケットB内部が真空圧になり、またパルセータPから搾乳ユニットUの各ティートカップに搾乳用の真空圧が供給され、搾乳が開始される。作業者はバケットBのミルク量を見ながら泌乳終了を確認し、コネクタCを接続口Tから取り外して真空を遮断し、乳頭からティートカップを取り外して搾乳作業を終了する。その後、搾乳用バケットに収容された生乳に対して、必要な後処理を行う。
搾乳機において牛乳に直接接触する機器は、常に清潔に保ち、雑菌の繁殖を防ぐ必要がある。一般に真空二系統を備えた搾乳機の場合、真空配管には生乳が流れることはないので、集乳配管に搾乳ユニットの送乳チューブを接続し、洗浄水を蓄えた洗浄槽にティートカップを浸すことにより、集乳ユニットを経由する循環回路を形成する。そして真空ポンプを作動させて循環回路に洗浄水を流すことにより自動的に配管を洗浄する自動洗浄システムが設けられている。
特開2009−297019号公報記載の発明は、この自動洗浄システムをバケットミルカーの洗浄にも利用可能できるようにしたもので、洗浄槽から搾乳用バケットに洗浄液を吸い込む洗浄液吸い込み手段と、前記搾乳用バケットの底部にたまった洗浄液を、下端をバケット底面付近に開口するパイプ部から集乳配管に送る洗浄液送出手段とを備えた搾乳用バケットの洗浄装置であるが、この洗浄液送出手段の下側のパイプ部を脱着可能とすることにより同じ接続構造を洗浄時と搾乳時とで共用できることを開示している。さらに上部のパイプ状部材の下端着脱部を末広がり形状とすることにより、パイプの外側に沿って流下した生乳が真空の作用で直接にパイプ状部材の中に吸い込まれるのを防いでいる。
特開2009−297019号公報
特許文献1記載の発明では、集乳配管に接続された洗浄液送出手段の下側パイプを取り外すことにより、搾乳用の接続装置に転用する。搾乳時には、残った上側のパイプが集乳配管からの真空圧供給を受ける真空パイプとして機能するが、この場合に搾乳用バケットに導入された生乳の一部がパイプの外側に沿って流下しパイプ下端の縁を越えて集乳配管に吸い込まれてしまう恐れがある。この吸込みを防ぐため、上側パイプ状部材の下端を末広がり形状とすることが提案されているが、その場合でも、下端の縁部に真空パイプからの吸引力が作用することにより、生乳が縁部をのりこえてパイプの内側に吸い込まれ、集乳配管へ混入してしまう場合があった。
パイプ状部材の下端部からの生乳の吸い込みを防止するには、下端部の開口面積を大きくして縁部に作用する真空圧を減少させることが望ましい。その手法としては、下端部を末広がり形状とすると共にこの部材の寸法を大きくしたり傾斜部を緩やかにすることが考えられる。ところが部材の寸法を大きくするとパイプ下端部が生乳貯留時の液面に触れる恐れがあり、バケットに貯留できる生乳の量が少なくなる。他方、下端部の傾斜を緩やかにすると、いったん縁に付着した生乳が傾斜部の下面をさかのぼることが容易になってしまうという問題があった。
本発明は、真空供給手段であるパイプの外側に沿って流下した生乳が、真空圧の作用によりパイプ下端部の縁をのりこえてパイプ内に吸い込まれるのを効果的に防ぐことができ、かつ搾乳用バケット内の有効容積を減らすことが少ない搾乳用バケットのアダプタを提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、生乳入口と、搾乳用バケット内部に対して開いた下端部を有する略円筒形の生乳供給室と、前記生乳供給室を上下に貫通するパイプ部を含む真空導入手段を備え、生乳入口からの生乳を、生乳供給室の中心軸に対し偏った方向に伸びる生乳導入路を介して生乳を導入することにより生乳供給室の内部に旋回流を生じさせ、その遠心力により生乳が搾乳用バケットの側壁に沿って底面へと流下するようにした搾乳用バケットに装着される搾乳用アダプタであって、前記搾乳用アダプタは前記パイプ部と嵌合する筒状部と、該筒状部の周囲に設けられた略円形の笠状部と、その外周に設けられた環状の縁部を備えていることを特徴とする搾乳用アダプタを前記パイプ部の下端に設置することにより、上記の課題を解決している。
この搾乳用バケットの接続構造は、先に本出願人が特願2009−057977として出願した搾乳用バケットの接続構造と類似のものであって、バケット内部に対して底面を開いた形に形成された略円筒形の生乳供給室と、生乳供給室の中心軸に対して偏った向きで接続され、前記生乳入口から流入した生乳を該生乳供給室に導入できる生乳導入路とを備えている。生乳供給室の中心軸に対して偏った向きとは、例えば供給室側面の接線方向のように、生乳供給室の上下方向の中心軸を通らないように左又は右にずれた(オフセットした)向きをいい、生乳をこの向きで流入させることで、生乳供給室内に生乳の旋回する流れを生じさせ、生乳が生乳供給室の円筒形の側壁に沿って旋回しながら流下し、やがて生乳供給室の底部から流出する生乳が遠心力でバケットの肩部へ向かって広がることを利用して、バケットの壁面を伝って生乳が流下するようにしたものである。
生乳供給室の中央部を真空導入手段のパイプ部が上下に貫通しており、このパイプ部の下端に搾乳用アダプタが装着されることにより、パイプ部の外側を伝った生乳は搾乳用アダプタの筒状部から笠状部へと伝って最外周の縁部から滴下する。この構造によって、生乳が真空圧の作用によりパイプ部の下端から真空パイプ内に吸い込まれることを防止している。搾乳用アダプタを独立の部材としたことにより、取り外して洗浄することができる利点も有する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の搾乳用アダプタにおいて、前記搾乳用アダプタの上面に外周に向かって形成された勾配が、前記笠状部よりも前記縁部の方を大きくすることにより、上記の課題を解決している。
この搾乳用アダプタを勾配のより緩やかな内側の笠状部と、より急な縁部とからなる内外二重構造とすることにより、縁部の下端部の開口面積を大きくとるとともに縁部の水切り勾配を確保することができるので、縁部に付着した生乳が吸入真空圧の作用で搾乳用アダプタの内側に入り込むことが効果的に防止される。また本発明によれば搾乳用アダプタの開口面積に対して部材の高さ方向の厚さを小さくすることができるので、大口径の搾乳用アダプタを設けた場合でも搾乳用バケットの実効容積を減少させることが少なく、バケットを無駄なく使用することができる。
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の搾乳用アダプタにおいて、前記縁部の下端に下方に尖った環状の突条部を構成したことにより上記の課題を解決している。縁部の下端が下向きの突条部を備えたことにより、縁部の下端に生乳が縁部に付着して滞留するのを防止し、水切り性能が高まり、生乳の入り込みがいっそう効果的に防止される。外側部分の下端を下方に尖った突条部とするには、例えば縁部の外面を略垂直な円筒面とし、内面をやや末広がりの拡径円筒面とし、これらの面が接する下端境界線をそのまま突条部とすればよい。
さらに請求項1ないし3記載の搾乳用アダプタにおいて、前記縁部の下面が前記笠状部の下面と比べて大きい外向きの勾配を有し、これらの面の境界に環状の入隅部が形成されるようにすれば、少量の生乳が縁部の下端をのりこえて搾乳用アダプタ下面に入り込んだとしても入隅部で滞留して真空配管に流入しにくくなる効果が期待される。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3記載の搾乳用アダプタにおいて、前記縁部の下端は、前記搾乳用アダプタの前記筒状部の下端の開口より下方に位置することにより、上記の課題を解決している。搾乳用アダプタの縁部の下端が、真空配管に接続される筒状部の下端開口位置よりも低い位置にあることで、生乳が真空圧の作用により筒状部の下端開口から真空パイプ内に吸い込まれることを防止している。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載された搾乳用アダプタを備えたことを特徴とする搾乳用バケットである。生乳入口と、搾乳用バケット内部に対して開いた下端部を有する略円筒形の生乳供給室と、前記生乳供給室を上下に貫通するパイプ部を含む真空導入手段を備え、生乳入口からの生乳を、生乳供給室の中心軸に対し偏った方向に伸びる生乳導入路を介して導入することにより、生乳供給室の内部を通過する生乳に旋回流を生じさせ、その遠心力により生乳が搾乳用バケットの側壁に沿って底面へと流下するようにした搾乳用バケットにおいて、搾乳用アダプタを備えることにより、生乳供給室を上下に貫通するパイプ部に付着した生乳が、真空圧の作用によりパイプ部の下端から真空パイプ内に吸い込まれることを防止する搾乳用バケットとなる。
以下、図面を参照しながら、本発明の具体的な実施形態について説明する。バケット本体Bは、図1と同様に、口部が絞られた略円筒形のステンレス製又はプラスチック製の容器であり、その上部には運搬用のハンドルHが設けられている。
本実施例の接続構造5は、図1ないし図5に示されるように、先に本出願人が特願2009−057977として出願した搾乳用バケットの接続構造と類似のものであり、ハウジング500及び蓋パッキン505とで構成されている。ハウジング500はさらにハウジング本体500a、ハウジング蓋500bおよびパッキン9A,9Bからなっており(図5)、ミルククローからのチューブが接続される生乳入口510と、バケット内部に対して底面を開いた形に形成された略円筒形の生乳供給室520と、生乳供給室の中心軸に対して偏った向きで接続され、前記生乳入口510から流入した生乳を該生乳供給室520に導入できる生乳導入路541、542を備えている。また生乳供給室520を上下に貫通するパイプ部580を備え、該パイプ部580は上端に真空チューブで連結されたコネクタCとともに真空導入手段を構成している。パイプ部580の下端は、図3に示されるように、搾乳時に生乳の液面が届くことのない高い位置に開口しており、下端開口付近の外周部には搾乳用アダプタ82を装着するための環状リブ580aが設けられている。ハウジング500の上部に設けられたパルセータ接続部590に電磁パルセータPが設置され、不図示の通気口を介してバケット内部から真空圧が供給されている。
ハウジング500は、図4に矢印で示されるように、生乳入口510から吸込んだ生乳を内部で分岐させて2本の生乳導入路541、542に導き、生乳供給室520の側面の180°離れた箇所にある開口部より生乳供給室520に噴出させる。生乳導入路541、542はいずれも生乳供給室520の中心軸に対してオフセットされた向きで接続されている。本実施例では、生乳導入路541、542は生乳供給室520の側壁に対してほぼ接線方向となるように設けられているので、生乳導入路541、542を通った生乳が生乳供給室520の側面の二箇所の開口部から接線方向に噴出しスムーズに生乳供給室520の側壁に沿って旋回するように構成されている。
本発明に係る搾乳用アダプタ82は、図6ないし図9に示されるように、パイプ部580の下端に弾性力によって着脱可能に嵌合可能な、上下方向に延びる筒状部821と、その側面に設けられた円形の笠状部822及び外側の縁部823とからなる同心円状の構造を有している。前記筒状部821の内面には、パイプ部の外面の環状突起580aと嵌合する環状溝821aが設けられている。前記笠状部822の上面822aは比較的緩やかな外向きの勾配を有し、前記筒状部821の側面から放射状に延設された補強用リブ824が4本突設されている。また縁部823の外面823aはほぼ垂直な円筒面となっている。搾乳用アダプタ82の材質としては弾力性を有するゴムやプラスチック等が考えられるが、特に耐熱・耐寒・耐オゾン性に優れ、安全度も高いシリコーンゴムが好ましい。
縁部823の内面823bは、外向きの側壁に対してやや末広がりに傾斜した拡径円筒面であり、外面823aと内面823bが接する下端部には前記縁部に下方に尖った環状の突条部823cが形成され、縁部の下端に生乳が縁部に付着して滞留するのを防止している。本実施例では笠状部822の下面822bは略水平であり、前記縁部823の下端は、前記筒状部823の下端の開口より下方に位置する。また縁部823の内面823bは末広がりの拡径円筒面であるから、その境界には入隅部825が形成され、一部の生乳が真空圧の作用により突条部823cをのりこえて内側に入り込んでも、大部分は入隅部823dに滞留するので、パイプ部580に流入することが防がれる。さらに開口縁821bが筒状部821の内径に比べて絞られていることにより、パイプ部580内部への流入が防止される。本実施例の搾乳用アダプタ82では笠状部822の下面822bを水平としているために、部材を大口径としても搾乳バケットの実効容積を減少させることが少なく、バケットを無駄なく使用することができる。
本実施例の搾乳用アダプタを使用して搾乳を行う方法を図1の符号を用いて説明すると、まず搾乳用バケットのパイプ部580の下端に本発明の搾乳用アダプタ82を装着し、搾乳用バケットBを牛床Aの近くに設置する。次に乳牛の各乳頭に搾乳ユニットUのティートカップをそれぞれ接続する。そして集乳配管Mの所定箇所に設けられたタップTにコネクタCを接続することにより、バケットB内部と不図示の電磁パルセータPに真空圧が供給され、電磁パルセータPを始動することにより各ティートカップに脈動真空圧が供給され搾乳が開始される。生乳入口510から生乳導入路541、542を介して生乳供給室520に接線方向に生乳が導入され、生乳供給室520内を旋回しながら自重により螺旋状に下り、搾乳用アダプタ82の笠状部822の上面822aに至ると生乳の円周方向の流速は補強リブ824により妨げられ、遠心力で笠状部822の上面822aに沿って外側へ広がり、バケットの周辺部(内側面の最上部)から側面に沿って流下して搾乳用バケットBの底部に貯まる。生乳の一部は縁部823の外面823aに沿って流れ突条部823cの尖端から直接バケットBの底部に滴下する。作業者は生乳の流れ及び貯留量を見ながら泌乳終了を確認し、コネクタCをタップTから取り外して真空を遮断し、乳頭からティートカップを取り外して搾乳作業を終了する。その後、搾乳用バケットに収容された生乳に対して、必要な後処理を行う。
また、本実施例の搾乳用アダプタ82を取り外して代わりに底部付近に開口する下側パイプ部(不図示)を設置し、コネクタCを洗浄槽の上方にある集乳配管等のタップTに接続し、搾乳ユニットUのティートカップを洗浄槽内に漬けることにより洗浄水の循環回路を形成すれば、特開2009−297019号公報記載の発明と同様の自動洗浄システムを構成することが可能である。洗浄時には搾乳用アダプタ82は取り外され、手作業により洗浄される。
以上、好適実施例について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成、形状、素材、数量、手法等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更、追加、削除することができる。
例えば、生乳供給室に生乳を導入する際に旋回流を作る構造は本実施例に限定されるものでなく、例えば生乳導入路は生乳供給室の中心軸から偏った向きで接続された1本の生乳導入路であってもよい。また、本実施例の搾乳アダプタでは筒状部の側面から笠状部の上面にかけて、放射状に補強用のリブを配したが、笠状部の外周に生乳が流れることを阻害しない形状であればよく、また補強用のリブを設けなくとも良い。
本発明では、搾乳時に搾乳用アダプタを装着することにより生乳がパイプ下端部の縁を乗りこえてパイプに吸収されるのを防ぐことができ、バケットで搾乳した生乳が誤って通常の生乳に混入するのを防ぐことができるので、衛生上重要な意義がある。
搾乳用バケットを備えたバケットミルカーを真空配管式搾乳機に接続した状態を示す説明図である。 搾乳用バケットの接続構造を構成するハウジングの一例を示す平面図である。 図2のS3−S3における搾乳用バケット、ハウジング、及び本発明に係る搾乳用アダプタの縦断面図である。 図2のハウジング内における生乳等の流れを示す説明図である。 図2のハウジングとその周囲に外嵌される蓋パッキンの分解斜視図である。 本発明に係る搾乳用アダプタの一例を示す立面図である。 図6の搾乳用アダプタの中心軸を通る断面における縦断面図である。 図6の搾乳用アダプタの上面図である。 図6の搾乳用アダプタの底面図である。 従来の搾乳用バケットの口部に設置される接続構造の平面図及び縦断面図である。
B 搾乳用バケット

5 接続構造

500 ハウジング
500a ハウジング本体
500b ハウジング蓋
505 蓋パッキン

510 生乳入口
520 生乳供給室
541、542 生乳導入路
560 下面
580 パイプ部
580a 環状突起
590 接続口

82 搾乳用アダプタ
821 筒状部
821a 環状溝
821b 開口縁
822 笠状部
822a 上面
822b 下面
823 縁部
823a 外面
823b 内面
823c 突条部
823d 入隅部
824 補強リブ

Claims (5)

  1. 生乳入口と、搾乳用バケット内部に対して開いた下端部を有する略円筒形の生乳供給室と、前記生乳供給室を上下に貫通するパイプ部を含む真空導入手段を備え、生乳入口からの生乳を、生乳供給室の中心軸に対し偏った方向に伸びる生乳導入路を介して導入することにより生乳供給室の内部を通過する生乳に旋回流を生じさせ、その遠心力により生乳が搾乳用バケットの側壁に沿って底面へと流下するようにした搾乳用バケットに装着される搾乳用アダプタであって、前記搾乳用アダプタは、前記パイプ部と嵌合する筒状部と、該筒状部の周囲に設けられた略円形の笠状部と、その外周に設けられた環状の縁部を備えていることを特徴とする搾乳用アダプタ。
  2. 前記搾乳用アダプタの上面に外周に向かって形成された勾配が、前記傘状部よりも前記縁部の方が大きいことを特徴とする請求項1記載の搾乳用アダプタ。
  3. 前記縁部の下端が下方に尖った環状の突条部で形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の搾乳用アダプタ。
  4. 前記縁部の下端は、前記搾乳用アダプタの前記筒状部の下端の開口より下方に位置することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の搾乳用アダプタ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載された搾乳アダプタを備えたことを特徴とする搾乳用バケット。
JP2010030880A 2010-02-16 2010-02-16 搾乳用アダプタ及びそれを備えた搾乳用バケット Pending JP2011167077A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010030880A JP2011167077A (ja) 2010-02-16 2010-02-16 搾乳用アダプタ及びそれを備えた搾乳用バケット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010030880A JP2011167077A (ja) 2010-02-16 2010-02-16 搾乳用アダプタ及びそれを備えた搾乳用バケット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2011167077A true JP2011167077A (ja) 2011-09-01

Family

ID=44681868

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010030880A Pending JP2011167077A (ja) 2010-02-16 2010-02-16 搾乳用アダプタ及びそれを備えた搾乳用バケット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2011167077A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09191786A (ja) * 1996-01-16 1997-07-29 Dec Internatl Inc ミルク計量器
JP2009297019A (ja) * 2008-05-12 2009-12-24 Orion Mach Co Ltd 搾乳用バケット洗浄装置及び接続構造

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09191786A (ja) * 1996-01-16 1997-07-29 Dec Internatl Inc ミルク計量器
JP2009297019A (ja) * 2008-05-12 2009-12-24 Orion Mach Co Ltd 搾乳用バケット洗浄装置及び接続構造

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4124964B2 (ja) 前搾乳の分離のための方法と装置
US3162427A (en) Means for cleaning dairy barn vacuum lines
US20160113249A1 (en) Liquid bubble separator of circulating water system
WO2007031783A1 (en) Teat cup
JP3653100B2 (ja) 動物搾乳装置
WO2015150807A1 (en) A clawbowl for a milking cluster
CN103491840A (zh) 用于抽吸清洁设备的旋风分离器
JP4055173B2 (ja) 搾乳用クローのボトム
US7363878B2 (en) Waste extraction system
US1259309A (en) Milking-machine.
JP5327527B2 (ja) 搾乳用バケット洗浄装置及び接続構造
JP2011167077A (ja) 搾乳用アダプタ及びそれを備えた搾乳用バケット
RU2529724C2 (ru) Промывочная система для устройства очистки сосков
EP1905297B1 (en) Method and implement for milking a dairy animal
US20180098519A1 (en) Improvement to teat cup, milking head and milking operations
RU2675478C1 (ru) Устройство сепарации молока
JP2011217683A (ja) 搾乳用バケットの接続構造
US2871821A (en) Milk line vacuum releaser
EP3599838B1 (en) System for giving feed to animals
JP2011205960A (ja) 搾乳用バケットの接続構造
US20010054392A1 (en) Implement for milking animals
JP5213187B2 (ja) 搾乳用バケットの接続構造、接続ユニット及び搾乳用バケットの蓋
RU2150190C1 (ru) Устройство для доения коров и выпаивания телят
JP5879623B2 (ja) ミルククロー
CN104405018B (zh) 一种大小便自动处理设备的污水桶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121226

A977 Report on retrieval

Effective date: 20130827

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130829

A02 Decision of refusal

Effective date: 20131218

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02