JP2011163596A - 吸気冷却装置 - Google Patents

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Atsushi Fujisato
淳史 藤里
Takanobu Komuro
隆信 小室
Seiji Shibuya
誠司 澁谷
Yasutoshi Ueda
泰稔 上田
Junnosuke Nakatani
潤之助 仲谷
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Abstract

【課題】吸引した空気を冷却するための吸気冷却装置において、吸気方向下流側に運ばれる液滴量を減少させる手段を提供する。
【解決手段】本発明に係る吸気冷却装置10は、吸気の流路Rに、熱媒体との熱交換によって吸気を冷却する第1熱交換器11を設け、この第1熱交換器11の吸気方向下流側に、熱媒体との熱交換によって第1熱交換器11で冷却された吸気を加熱する第2熱交換器12を設けたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガスタービン等の吸気を出力向上のために冷却する装置に関し、特に、吸気中への水滴の発生の防止を図った吸気冷却装置に関する。
圧縮機、燃焼器、及びタービン等から構成される発電用ガスタービンでは、圧縮機へ吸気される吸気の温度によってタービンにおける出力が影響を受ける。例えば、大気温度が高い夏季には、吸気の密度が低下して質量流量が低下するため、タービンの出力が低下する。このようなタービンの出力低下を抑止するために、高温な吸気を冷却するための吸気冷却装置が従来提唱されている。
図9は、従来例に係る吸気冷却装置70を備えた吸気ダクトD7の構成を示す模式図である。吸気ダクトD7は、吸気を冷却するための吸気冷却装置70と、吸気から水分を除去するためのミストセパレータMSと、吸気から埃等の異物を除去するための集塵フィルタSFと、を備えている。
そして、吸気冷却装置70は、吸気と熱媒体(不図示)との間で熱交換させることで吸気を冷却する熱交換器71と、この熱交換器71に対して熱媒体を供給するポンプ72と、熱媒体と冷却水との間で熱交換させることで熱媒体を冷却する冷凍機73と、冷却水と大気との間で熱交換させることで冷却水を冷却する冷却塔74と、を有している。
ここで、熱交換器71による熱交換の方式としては、いわゆる冷却コイル方式と加湿冷却方式とがある(例えば、特許文献1を参照)。冷却コイル方式とは、コイルの内部に熱媒体を流通させ、吸気をこの冷却コイルに接触させることにより、吸気と冷媒との間で熱交換させる方式である。一方、加湿冷却方式とは、吸気ダクトD7の内部に配置した多孔質の部材等に対して熱媒体を噴霧し、この熱媒体が蒸発する時の気化熱を利用して吸気と熱媒体との間で熱交換させる方式である。
特許第2504663号公報
しかし、従来の吸気冷却装置70によれば、熱交換器71を通過した吸気の中に液滴が相当量存在し、この液滴が下流側の集塵フィルタSFや圧縮機に付着すると、これらの箇所で不具合が生じるという問題があった。より詳細に説明すると、熱交換器71が冷却コイル方式を採用する場合、低温な冷却コイルの表面に吸気が接触すると、吸気中の水分が凝縮することで冷却コイルの表面に水滴が付着し、この水滴が吸気中に飛散する。また、吸気自体が露点温度以下まで冷却されると、吸気中の水分が凝縮することで水滴として表出する。一方、熱交換器71が加湿冷却方式を採用する場合は、噴霧した熱媒体の液滴が吸気によって下流側へ運ばれる。
このようにして吸気中に存在する液滴は、その一部がミストセパレータMSによって除去されるものの、除去し切れずに残存したものが吸気によって更に下流側へ運ばれる。そして、この液滴によって集塵フィルタSFや圧縮機が腐食する不具合、或いは集塵フィルタSFの圧力損失が増加するという不具合が生じる。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、吸引した空気を冷却するための吸気冷却装置において、吸気方向下流側に運ばれる液滴量を減少させる手段を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。すなわち、本発明に係る吸気冷却装置は、吸気の流路に、熱媒体との熱交換によって吸気を冷却する第1熱交換器を設け、この第1熱交換器の吸気方向下流側に、熱媒体との熱交換によって前記第1熱交換器で冷却された吸気を加熱する第2熱交換器を設けたことを特徴とする。
このような構成によれば、吸気は第1熱交換器で一旦冷却された後、吸気方向下流側に位置する第2熱交換器で加熱され、これに伴って吸気の相対湿度が低下する。
また、本発明に係る吸気冷却装置は、前記第1熱交換器から出た前記熱媒体を、前記第2熱交換器へ供給した後、この熱媒体を冷却するための第1冷凍機へ戻すことを特徴とする。
このような構成によれば、第1熱交換器と第2熱交換器に別々の熱媒体を供給する場合と比較して、構成及び制御が簡略化され、コストダウンを図ることができる。
また、本発明に係る吸気冷却装置は、前記第1熱交換器から出た熱媒体を前記第2熱交換器を経由せずに前記第1冷凍機へ直接戻す第1バイパス系を設け、この第1バイパス系に、前記第1冷凍機に供給する熱媒体を冷却するための第2冷凍機を設けたことを特徴とする。
このような構成によれば、熱媒体系を流通する熱媒体の一部が第1バイパス系に分岐し、第2冷凍機で冷却された熱媒体と第2熱交換器で温められた熱媒体とが第1冷凍機の前で混合する。これにより、熱媒体系と第1冷凍機の冷却系との温度差が小さくなることにより、第1冷凍機の負荷を低減することができる。
また、本発明に係る吸気冷却装置は、前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器を経由せずに前記第1冷凍機の出口を入口につなぐ第2バイパス系を設けたことを特徴とする。
このような構成によれば、第2バイパス系を設けたので、部分負荷運転の際に第2バイパス系の流量を調節することにより、吸気の温度や熱媒体の温度等を容易に制御することができる。
また、本発明に係る吸気冷却装置は、前記第2熱交換器は、前記第1冷凍機の冷却系を流れる流体が熱媒体として供給されることを特徴とする。
このような構成によれば、第2熱交換器に供給する熱媒体を第1冷凍機の冷却系を流れる流体とは別にする場合と比較して、構成及び制御が簡略化され、コストダウンを図ることができる。
また、本発明に係る吸気冷却装置は、前記第1冷凍機の冷却系に冷却塔を設け、更に前記第2熱交換器を経由せずに前記流体を前記冷却塔へ直接戻す第3バイパス系を設けたことを特徴とする。
このような構成によれば、第3バイパス系を設けたので、部分負荷運転の際に第3バイパス系の流量を調節することにより、吸気の温度や冷却水の温度等を容易に制御することができる。
また、本発明に係る吸気冷却装置は、前記第2熱交換器に代えて、前記第1熱交換器の吸気方向下流側に外気を導入することによって、前記第1熱交換器で冷却された吸気を加熱することを特徴とする。
このような構成によれば、吸気は第1熱交換器で一旦冷却された後、吸気方向下流側に導入された外気によって加熱され、これに伴って吸気の相対湿度が低下する。これにより、吸気方向下流側に運ばれる液滴量を減少させることができ、下流側に設けられた圧縮機の腐食や集塵フィルタの圧力損失増加といった不具合を未然に防止することができる。
また、本発明に係る吸気冷却装置は、前記第2熱交換器に代えて、前記第1熱交換器の一部に吸気を冷却しない非冷却領域を設け、この非冷却領域を通過した吸気と混合させることによって、前記第1熱交換器で冷却された吸気を加熱することを特徴とする。
このような構成によれば、冷却領域を通過して一旦冷却された吸気が、非冷却領域を通過した吸気と混合されることで加熱され、これに伴って吸気の相対湿度が低下する。これにより、吸気方向下流側に運ばれる液滴量を減少させることができ、下流側に設けられた圧縮機の腐食や集塵フィルタの圧力損失増加といった不具合を未然に防止することができる。
本発明に係る吸気冷却装置によれば、吸気の相対湿度が低下する分、吸気方向下流側に運ばれる液滴量を減少させることができる。これにより、下流側に設けられた圧縮機の腐食や集塵フィルタの圧力損失増加といった不具合を未然に防止することができる。
本発明の第1実施形態に係る吸気冷却装置10を備えた吸気ダクトD1の構成を示す模式図。 本発明の第2実施形態に係る吸気冷却装置20を備えた吸気ダクトD2の構成を示す模式図。 本発明の第3実施形態に係る吸気冷却装置30を備えた吸気ダクトD3の構成を示す模式図。 本発明の第4実施形態に係る吸気冷却装置40を備えた吸気ダクトD4の構成を示す模式図。 本発明の第5実施形態に係る吸気冷却装置50を備えた吸気ダクトD5の構成を示す模式図。 図5のノズル553を吸気方向下流側から見た図。 本発明の第6実施形態に係る吸気冷却装置60を備えた吸気ダクトD6の構成を示す模式図。 図7の第1熱交換器61を吸気方向下流側から見た図。 従来例に係る吸気冷却装置70を備えた吸気ダクトD7の構成を示す模式図。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。まず、本発明の第1実施形態に係る吸気冷却装置の構成について説明する。図1は、本実施形態に係る吸気冷却装置10を備えた吸気ダクトD1の構成を模式的に示した図である。吸気ダクトD1は、流路Rを形成する配管Hと、吸気口ユニットKYと、吸気冷却装置10と、ミストセパレータMSと、集塵フィルタSFと、を備えるものである。そして、吸気方向に沿って配管Hの最上流部に設けられた吸気口KKから大気が吸い込まれる一方、配管Hの最下流部に設けられた排気口HKから、発電用ガスタービンを構成する圧縮機(不図示)に大気が供給される。尚、本実施形態では吸気冷却装置10を発電用ガスタービンに適用する場合を例に説明するが、空気を吸引して供給するその他の装置に適用することも可能である。
前記吸気口ユニットKYは、図1に詳細は示さないが、ブラインド状の部材であって吸気ダクトD1の内部に雨水が浸入するのを防止するためのウェザールーバーと、吸気から埃等の異物を除去するためのプレフィルタとから構成されている。この吸気口ユニットKYは、図1に示すように、吸気口KKに近接した位置に設けられている。尚、この吸気口ユニットKYは本発明に必須の構成ではなく、またウェザールーバーやプレフィルタ以外の構成を含めてもよい。
前記吸気冷却装置10は、流路Rを流れる吸気を冷却するためのものである。この吸気冷却装置10は、図1に示すように、配管Hの内部に設けられた第1熱交換器11及び第2熱交換器12と、両方の熱交換器11,12を経由して熱媒体を流通させる熱媒体系13と、この熱媒体系13に設けられた第1冷凍機ユニット14と、各熱交換器11,12を経由せずに熱媒体を流通させる第1バイパス系15と、この第1バイパス系15に設けられた第2冷凍機ユニット16と、熱媒体系13及び第1バイパス系15の各所に設けられて熱媒体を圧送するポンプ17と、を有している。
第1熱交換器11は、吸気と熱媒体との間で熱交換させることによって吸気を冷却するためのものである。この第1熱交換器11は、図1に示すように、吸気口ユニットKYの下流側の位置に設けられている。一方、第2熱交換器12は、吸気と熱媒体との間で熱交換させることによって吸気を加熱するためのものである。この第2熱交換器12は、第1熱交換器11より更に下流側の位置に設けられている。尚、第1熱交換器11と第2熱交換器12の熱交換方式としては、例えば前述の冷却コイル方式や加湿冷却方式を採用することができる。
熱媒体系13は、図1に示すように、第1冷凍機ユニット14から第1熱交換器11へ延び、第1熱交換器11を出て第2熱交換器12を経由した後、第1冷凍機ユニット14へと戻るように設けられている。そして、この熱媒体系13における第1冷凍機ユニット14と第1熱交換器11の間、及び第1熱交換器11と第2熱交換器12の間、には前記ポンプ17が設けられている。尚、熱媒体系13におけるポンプ17の位置は本実施形態に限定されず、例えば第2熱交換器12と第1冷凍機ユニット14の間に設けてもよい。
第1冷凍機ユニット14は、第1熱交換器11と第2熱交換器12に供給する熱媒体を冷却するためのものである。この第1冷凍機ユニット14は、図1に示すように、熱媒体系13に設けられ熱媒体を圧縮する第1冷凍機141と、熱媒体を圧縮することにより温度が上昇した第1冷凍機ユニット14へ冷却水を循環して流通させる第1冷却系142と、この第1冷却系142に設けられた第1冷却塔143と、を有している。そして、第1冷凍機ユニット14を冷却することによって温度が上昇した冷却水は、第1冷却系142を経て第1冷却塔143へ運ばれ、この第1冷却塔143で大気と接触することによって温度が低下する。尚、第1冷却塔の種類は問わない。例えば、海水との熱交換などを利用した冷却方法でも採用することが出来る(以下の実施例も同じ)。
第1バイパス系15は、図1に示すように、熱媒体系13における第1熱交換器11と第2熱交換器12の間の位置から延び、第2冷凍機ユニット16を経由した後、第1冷凍機ユニット14へと戻るように設けられている。そして、この第1バイパス系15における第2冷凍機ユニット16より上流側に、前記ポンプ17が設けられている。このような構成によれば、第1熱交換器11を出て熱媒体系13を流通する熱媒体の一部がこの第1バイパス系15に流れ込み、第2冷凍機ユニット16で冷却された後、第1冷凍機141に戻される。尚、第1バイパス系15におけるポンプ17の位置は本実施形態に限定されず、例えば第2冷凍機ユニット16より下流側であってもよい。
第2冷凍機ユニット16は、第1バイパス系15を流通する熱媒体を冷却するためのものである。この第2冷凍機ユニット16は、図1に示すように、第1バイパス系15に設けられた第2冷凍機161と、冷却水を循環して流通させる第2冷却系162と、この第2冷却系162に設けられた第2冷却塔163と、を有している。このように構成される第2冷凍機ユニット16によれば、第2冷凍機161により、第1バイパス系15を流通する熱媒体が冷却される。
前記ミストセパレータMSは、吸気に含まれる水分を除去するためのものである。このミストセパレータMSは、吸気方向に沿って第1熱交換器11の直下流位置に設けられている。
前記集塵フィルタSFは、吸気に含まれる埃等の異物を除去するためのものである。この集塵フィルタSFは、前記プレフィルタより細かい目を有するものである。尚、集塵フィルタSFの数は、吸気ダクトD1が適用されるプラントによって任意に設定することができる。
尚、図1に示すように、吸気方向に沿って流路Rの各所には、吸気の温度や湿度やフィルタ差圧等を計測するための計測点KTが設けられている。ここで、フィルタ差圧は、集塵フィルタSFの部分で計測され、集塵フィルタSFが吸気方向に沿って複数枚並べて設置される場合は、1枚だけの集塵フィルタSFについて差圧を計測してもよいし、複数枚のフィルタSFについて差圧を計測してもよい。そして、この計測点KTでの計測結果に基づいて、吸気冷却装置10の各部の動作が制御されている。ここで、吸気冷却装置10の各部の動作としては、例えば、第1冷凍機141や第2冷凍機161の出力、熱媒体系13や第1バイパス系15における熱媒体の流量、第2熱交換器12における熱媒体の流量、第1冷凍機ユニット14や第2冷凍機ユニット16の起動または停止等が挙げられる。
次に、第1実施形態に係る吸気冷却装置10の作用効果について、図1を用いて説明する。尚、以下で説明する各実施形態では、温度Taの吸気を冷却して目標温度Tcまで低下させる場合を例に説明する。本実施形態の吸気冷却装置10では、まず、第1冷凍機141から第1熱交換器11に対し、温度T1の熱媒体が供給される。そして、この熱媒体は、第1熱交換器11によって吸気との間で熱交換されることにより、その温度がT1からT2へと上昇する。一方、吸気口KKから吸引された温度Taの吸気は、第1熱交換器11によって冷却されることにより、その温度がTaからTbへと低下する。ここで、以下の各実施形態で使用する温度Tbとは、目標温度Tcより数℃低い温度を意味する(Ta>Tc>Tb)。このように、吸気冷却装置10では、第1熱交換器11によって吸気を目標温度Tcより数℃低い温度Tbまで一旦冷却する。
その後、第1熱交換器11を出た温度T2の熱媒体は、その一部が熱媒体系13から第1バイパス系15に流れ込む。この第1バイパス系15へ分岐した熱媒体は、第2冷凍機161によって冷却されて温度がT2からT3へと低下した後、第1冷凍機141に戻される。そして、戻された温度T3の熱媒体は、第1冷凍機141によって更に冷却されることにより、その温度がT1へと更に低下し、熱媒体系13へ再度送出される。
一方、第1バイパス系15へ分岐しなかった残りの熱媒体は、そのまま熱媒体系13を進み、温度T2のまま、第2熱交換器12に供給される。そして、この熱媒体は、第2熱交換器12によって吸気との間で熱交換されることにより、その温度がT2からT4へと低下する。そして、この温度T4の熱媒体は第1冷凍機141に戻されて冷却されることにより、その温度がT4からT1へ低下し、熱媒体系13へ再度送出される。
また、第1熱交換器11を通過した温度Tbの吸気は、第2熱交換器12によって加熱されることにより、その温度がTbから目標温度Tcへと上昇する。このようにして、吸気口KKから吸引された温度Taの吸気が温度Tcまで冷却され、排気口HKから排出される。
このように、本実施形態に係る吸気冷却装置10では、吸気を冷却してその温度を目標温度Tcより低い温度Tbまで一旦低下させた後、第2熱交換器12で吸気を加熱してその温度を目標温度Tcまで上昇させる。これに伴って、相対湿度が低下するので、ミストセパレータMSで除去しきれずに下流側へ運ばれる吸気中の水滴を蒸発させることができる。これにより、下流側の集塵フィルタSFや圧縮機で水滴による不具合が生じることを未然に防止することができる。更に、本実施形態では、熱媒体系13を流通する熱媒体の一部を第1バイパス系15に分岐させ、第2冷凍機161で冷却された熱媒体(温度T3)と、第2熱交換器12で加熱した熱媒体(温度T4)とを第1冷凍機141の手前で混合させる。従って、混合後の熱媒体は温度T5(T4>T5>T3)となり、熱媒体系13を流通する熱媒体と、第1冷凍機141の冷却系142を流通する冷却水との温度差は、熱媒体系13を流通する熱媒体だけが第1冷凍機141に戻される場合と比較して小さくなる。これにより、第1冷凍機141の負荷を低減することができる。
次に、第2実施形態に係る吸気冷却装置10の構成について説明する。図2は、第2実施形態に係る吸気冷却装置20を備えた吸気ダクトD2の構成を示す模式図である。本実施形態の吸気ダクトD2は、図1に示す第1実施形態と比較すると、吸気冷却装置20の構成だけが異なっている。尚、吸気冷却装置20以外の構成は第1実施形態と同じであるため、図1と同じ符号を付し、ここでは説明を省略する。また、吸気方向に沿って流路Rの各所に、吸気の温度や湿度やフィルタ差圧等を計測するための計測点KTが設けられている点も第1実施形態と同じである。
吸気冷却装置20は、図2に示すように、配管Hの内部に設けられた第1熱交換器21及び第2熱交換器22と、各熱交換器21,22を経由して熱媒体を流通させる熱媒体系23と、この熱媒体系23に設けられた冷凍機ユニット24と、各熱交換器21,22を経由せずに冷凍機ユニット24の出口を入口につなぐ第2バイパス系25と、熱媒体系23に設けられて熱媒体を圧送するポンプ26と、を有している。尚、第1熱交換器21と第2熱交換器22の構成及び機能は、第1実施形態と同じであるため、ここでは説明を省略する。また、冷凍機ユニット24は、第1実施形態の第1冷凍機ユニット14と同様に冷凍機241と冷却系242と冷却塔243とから構成され、各構成の機能は第1実施形態と同じである。
熱媒体系23は、図2に示すように、冷凍機241から第1熱交換器21へ延び、第1熱交換器21を出て第2熱交換器22を経由して冷凍機241へと戻るように設けられている。そして、この熱媒体系23における冷凍機ユニット24と第1熱交換器21の間には、熱媒体を圧送するポンプ26が設けられている。尚、熱媒体系23におけるポンプ26の位置は本実施形態に限定されず、任意の位置に設置することが可能である。
第2バイパス系25は、図2に示すように、熱媒体系23における冷凍機241と第1熱交換器21の間の位置から延び、冷凍機241と第2熱交換器22の間の位置へ達するように設けられている。このような構成によれば、冷凍機241を出て熱媒体系23を流通する熱媒体の一部がこの第2バイパス系25に流れ込み、第1熱交換器21を経由することなく冷凍機241に戻される。尚、図に詳細は示さないが、第2バイパス系25に開閉可能なバルブを設け、このバルブの開閉制御によって第1熱媒体系23から第2バイパス系25に流れ込む熱媒体の流量を調節してもよい。
次に、第2実施形態に係る吸気冷却装置の作用効果について、図2を用いて説明する。本実施形態の吸気冷却装置20では、まず、冷凍機241から温度T1の熱媒体が送出される。そして、熱媒体系23を流通する温度T1の熱媒体は、その一部が熱媒体系23から第2バイパス系25に流れ込む。一方、第2バイパス系25に分岐しなかった残りの熱媒体は、そのまま熱媒体系23を進み、第1熱交換器21に供給される。そして、第1実施形態と同様に、第1熱交換器21による熱交換により、熱媒体の温度がT1からT2へ上昇する一方、吸気の温度がTaからTbへ低下する。このように、本実施形態の吸気冷却装置20でも、第1熱交換器21によって吸気を目標温度Tcより数℃低い温度Tbまで一旦冷却する。
その後、第1熱交換器21を出た熱媒体は、そのまま熱媒体系23を進み、温度T2のまま、第2熱交換器22に供給される。そして、この熱媒体は、第2熱交換器22によって吸気との間で熱交換されることにより、その温度がT2からT3へと低下する。一方、第1熱交換器21を通過した温度Tbの吸気は、第2熱交換器22によって加熱されることにより、その温度がTbから目標温度Tcへと上昇する。このようにして、吸気口KKから吸引された温度Taの吸気が温度Tcまで冷却され、排気口HKから排出される。
一方、前述のように熱媒体系23から第2バイパス系25に流れ込んだ熱媒体は、温度T1のまま熱媒体系23へそのまま戻される。これにより、第2熱交換器22を出た温度T3(T3>T1)の熱媒体と、第2バイパス系25から流れ込む温度T1の熱媒体とが合流し、合流後の熱媒体の温度は温度T1と温度T3の中間の温度T4となる(T3>T4>T1)。そして、この温度T4の熱媒体は、冷凍機241へ戻されて冷却されることにより、その温度がT4からT1へと低下し、熱媒体系23へ再度送出される。
また、第1熱交換器21を通過した温度Tbの吸気は、第2熱交換器22によって加熱されることにより、その温度がTbから目標温度Tcへと上昇する。このようにして、吸気口KKから吸引された温度Taの吸気が温度Tcまで冷却され、排気口HKから排出される。
このように、本実施形態の吸気冷却装置20も、吸気を冷却して目標温度Tcより低い温度Tbまで一旦低下させた後、第2熱交換器22で吸気を加熱して目標温度Tcまで上昇させるので、第1実施形態と同様に、ミストセパレータMSで除去しきれずに下流側へ運ばれる液滴量が減少するという効果が得られる。更に、本実施形態の吸気冷却装置20は、第2バイパス系25を設けたので、部分負荷運転の際に第2バイパス系25の流量を調節することにより、吸気の温度Tb,Tcや熱媒体の温度T2等を容易に制御することができる。
次に、第3実施形態に係る吸気冷却装置の構成について説明する。図3は、第3実施形態に係る吸気冷却装置30を備えた吸気ダクトD3の構成を示す模式図である。本実施形態の吸気ダクトD3は、図1に示す第1実施形態と比較すると、吸気冷却装置30が第2バイパス系31を備える点だけが異なっている。尚、吸気冷却装置30以外の構成は第1実施形態と同じであるため、図1と同じ符号を付し、ここでは説明を省略する。また、吸気方向に沿って流路Rの各所に、吸気の温度や湿度やフィルタ差圧等を計測するための計測点KTが設けられている点も第1実施形態と同じである。
第2バイパス系31は、図3に示すように、熱媒体系13における第1冷凍機ユニット14と第1熱交換器11の間の位置から延び、第1冷凍機ユニット14と第2熱交換器12の間の位置へ達するように設けられている。このような構成によれば、第1冷凍機141を出て熱媒体系13を流通する熱媒体の一部がこの第2バイパス系31に流れ込み、第1熱交換器11及び第2熱交換器12を経由することなく第1冷凍機141に戻される。尚、図に詳細は示さないが、第2バイパス系31に開閉可能なバルブを設けてもよいことは第2実施形態と同様である。
次に、第3実施形態に係る吸気冷却装置10の作用効果について、図3を用いて説明する。本実施形態の吸気冷却装置30では、熱媒体系13から第2バイパス系31に流れ込んだ熱媒体が、温度T1のまま熱媒体系13へそのまま戻される。これにより、第2熱交換器12を出た温度T4(T2>T4>T1)の熱媒体と、第2バイパス系31から流れ込む温度T1の熱媒体とが合流し、合流後の熱媒体は温度T1と温度T4の中間の温度T5となる(T4>T5>T1)。そして、この温度T5の熱媒体は、第1冷凍機141へ戻されて冷却されることにより、その温度がT5からT1へと低下し、熱媒体系13へ再度送出される。
このように、本実施形態の吸気冷却装置30も、吸気を冷却して目標温度Tcより低い温度Tbまで一旦低下させた後、第2熱交換器22で吸気を加熱して目標温度Tcまで上昇させるので、第1実施形態と同様に、ミストセパレータMSで除去しきれずに下流側へ運ばれる液滴量が減少するという効果が得られる。更に、本実施形態の吸気冷却装置30は、第2バイパス系31を設けたので、第2実施形態と同様の効果が得られる。
次に、第4実施形態に係る吸気冷却装置の構成について説明する。図4は、第4実施形態に係る吸気冷却装置40を備えた吸気ダクトD4の構成を示す模式図である。本実施形態の吸気ダクトD4は、図1に示す第1実施形態と比較すると、吸気冷却装置40の構成だけが異なっている。尚、吸気冷却装置40以外の構成は第1実施形態と同じであるため、図1と同じ符号を付し、ここでは説明を省略する。また、吸気方向に沿って流路Rの各所に、吸気の温度や湿度やフィルタ差圧等を計測するための計測点KTが設けられている点も第1実施形態と同じである。
吸気冷却装置40は、図4に示すように、配管Hの内部に設けられた第1熱交換器41及び第2熱交換器42と、第1熱交換器41を経由して熱媒体を流通させる熱媒体系43と、熱媒体を冷却するための冷凍機44と、熱媒体系43に設けられて熱媒体を圧送するポンプ45と、第2熱交換器42を経由して冷却水を循環して流通させる冷却系46と、この冷却系46に設けられた冷却塔47と、第2熱交換器42を経由せずに冷却水を冷却塔47に戻す第3バイパス系48と、を備えるものである。尚、第1熱交換器41及び第2熱交換器42は、第1実施形態の第1熱交換器11及び第2熱交換器12と同じ構成及び機能を有するものである。また、冷凍機44は、第1実施形態の第1冷凍機141と同じ構成及び機能を有するものである。
熱媒体系43は、図4に示すように、冷凍機44から第1熱交換器41へ延び、第1熱交換器41を出て冷凍機44に戻るように設けられている。そして、この熱媒体系43における冷凍機44と第1熱交換器41の間には、ポンプ45が設けられている。尚、ポンプ45は熱媒体系43における任意の位置に設置することができる。
冷却系46は、図4に示すように、冷凍機44から第2熱交換器42へ延び、第2熱交換器42を出て冷却塔47を経由して冷凍機44へ戻るように設けられている。また、第3バイパス系48は、冷却系46における第2熱交換器42より上流側の位置から延び、第2熱交換器42と冷却塔47の間の位置へ達するように設けられている。このような構成によれば、冷凍機44を出て冷却系46を流通する冷却水の一部がこの第3バイパス系48に流れ込み、第2熱交換器42を経由することなく冷凍機44に戻される。尚、図に詳細は示さないが、第3バイパス系48に開閉可能なバルブを設け、このバルブの開閉制御によって冷却系46から第3バイパス系48に流れ込む冷却水の流量を調節してもよい。
冷却塔47は、第1実施形態の第1冷却塔143と同じ構成及び機能を有するものである。
次に、第4実施形態に係る吸気冷却装置40の作用効果について、図4を用いて説明する。本実施形態の吸気冷却装置40では、まず、冷凍機44から第1熱交換器41に対し、温度T1の熱媒体が供給される。そして、第1熱交換器41による熱交換によって、熱媒体の温度がT1からT2へと上昇する一方、吸気の温度がTaからTbへと低下する。そして、第1熱交換器41を出た熱媒体は、冷凍機44へ戻されて冷却されることにより、その温度がT2からT1へと低下し、熱媒体系43へ再度送出される。
一方、冷凍機44から温度T3の冷却水が送出される。この冷却水は、その一部が冷却系46から第3バイパス系48に流れ込む。一方、第3バイパス系48に分岐しなかった残りの冷却水は、そのまま冷却系46を進み、第2熱交換器42に熱媒として供給される。そして、第2熱交換器42による熱交換によって、冷却水の温度がT3からT4へと低下する一方、吸気の温度がTbからTcへと上昇する。その後、この温度Tcの吸気が排気口HKから排出される。
一方、前述のように冷却系46から第3バイパス系48に流れ込んだ冷却水は、温度T3のまま冷却系46へそのまま戻される。これにより、第2熱交換器42を出た温度T4の冷却水と、第3バイパス系48から流れ込む温度T3(T3>T4)の冷却水とが合流し、合流後の冷却水の温度は温度T3と温度T4の中間の温度T5となる(T3>T5>T4)。そして、この温度T5の冷却水は、冷却塔47で空冷されることにより、その温度がT5からT6へと低下する。そして、この温度T6の冷却水は、冷凍機44へ戻されて熱媒体と熱交換されることにより、その温度がT6からT3へと上昇し、冷却系46へ再度送出される。
このように、本実施形態の吸気冷却装置40も、吸気を冷却して目標温度Tcより低い温度Tbまで一旦低下させた後、第2熱交換器42で吸気を加熱して目標温度Tcまで上昇させるので、第1実施形態と同様に、ミストセパレータMSで除去しきれずに下流側へ運ばれる液滴量が減少するという効果が得られる。更に、本実施形態の吸気冷却装置40は、第3バイパス系48を設けたので、部分負荷運転の際に第3バイパス系48の流量を調節することにより、吸気の温度Tb,Tcや冷却水の温度T4等を容易に制御することができる。
次に、第5実施形態に係る吸気冷却装置の構成について説明する。図5は、第5実施形態に係る吸気冷却装置50を備えた吸気ダクトD5の構成を示す模式図である。本実施形態の吸気ダクトD5は、図1に示す第1実施形態と比較すると、吸気冷却装置50の構成だけが異なっている。尚、吸気冷却装置50以外の構成は第1実施形態と同じであるため、図1と同じ符号を付し、ここでは説明を省略する。また、吸気方向に沿って流路Rの各所に、吸気の温度や湿度やフィルタ差圧等を計測するための計測点KTが設けられている点も第1実施形態と同じである。
吸気冷却装置50は、図5に示すように、配管Hの内部に設けられた第1熱交換器51と、第1熱交換器51を経由して熱媒体を流通させる熱媒体系52と、この熱媒体系52に設けられた冷凍機ユニット53と、熱媒体系52に設けられて熱媒体を圧送するポンプ54と、外気を配管Hの内部に導入するための外気導入ユニット55と、を備えるものである。尚、第1熱交換器51は、第1実施形態の第1熱交換器11と同じ構成及び機能を有するものである。また、冷凍機ユニット53は、冷凍機531と冷却系532と冷却塔533とを有するものであり、その構成及び機能は第1実施形態の第1冷凍機ユニット14と同じである。
熱媒体系52は、図5に示すように、冷凍機531から第1熱交換器51へ延び、第1熱交換器51を出て冷凍機531に戻るように設けられている。そして、この熱媒体系52における冷凍機531と第1熱交換器51の間には、ポンプ54が設けられている。尚、ポンプ54は熱媒体系52における任意の位置に設置することができる。
外気導入ユニット55は、図5に示すように、配管Hの外部に設けられて外気を吸引するエアーポンプ551と、このエアーポンプ551に一端が接続されて外気が流通する空気系552と、この空気系552の他端に接続されて外気を噴射する複数のノズル553と、を有している。尚、エアーポンプ551は、その起動または停止等の動作が、各計測点KTでの計測結果に基づいて制御されている。
ノズル553は、図5に示すように、配管Hの内部におけるミストセパレータMSと集塵フィルタSFとの間の位置に設けられている。ここで、図6は、ノズル553を吸気方向下流側から見た図である。ノズル553は、鉛直方向に延びる長尺なノズル本体553aに複数のノズル孔553bが形成されたものであって、水平方向に所定間隔で複数個並べられている。このように構成されるノズル553によれば、エアーポンプ551から空気系552を介して送られてきた外気が、ノズル孔553bから下流側に向けて噴射される。
尚、ノズル孔553bの形状や位置や個数及びノズル553の個数等は、適宜設計変更が可能である。また、空気系552におけるエアーポンプ551の設置位置や個数も、適宜設計変更が可能である。更に、外気導入ユニット55は配管Hの内部に外気を導入可能な構成であれば足り、本実施形態の構成に限定されるものではない。例えば、図に詳細は示さないが、配管Hの壁面に形成した複数の空気導入孔だけで外気導入ユニット55を構成し、配管Hの内部が負圧になることを利用して、空気導入孔から外気が吸引されて配管Hの内部に導入されるようにしてもよい。
次に、第5実施形態に係る吸気冷却装置50の作用効果について、図5を用いて説明する。本実施形態の吸気冷却装置50では、まず、冷凍機531から第1熱交換器51に対し、温度T1の熱媒体が供給される。そして、第1熱交換器51による熱交換によって、熱媒体の温度がT1からT2へと上昇する一方、吸気の温度がTaからTbへと低下する。そして、第1熱交換器51を出た熱媒体は、冷凍機531へ戻されて冷却水と熱交換されることによって、その温度がT2からT1へと低下し、熱媒体系52へ再度送出される。
一方、エアーポンプ551によって、目標温度Tcより高温である温度T3の外気が吸引される(T3>Tc>Tb)。そして、この外気は、空気系552を介してノズル553へ送られ、ノズル孔553bから下流側に向けて噴射される。これにより、噴射された温度T3の外気が、前述のように第1熱交換器51を通過した温度Tbの吸気に混合し、混合後の吸気は、温度T3と温度Tbの中間の目標温度Tcとなる。そして、この温度Tcの吸気が排気口HKから排出される。
このように、本実施形態の吸気冷却装置50も、吸気を冷却して目標温度Tcより低い温度Tbまで一旦低下させた後、高温の外気と混合して加熱することで目標温度Tcまで上昇させるので、第1実施形態と同様に、ミストセパレータMSで除去しきれずに下流側へ運ばれる液滴量が減少するという効果が得られる。
次に、第6実施形態に係る吸気冷却装置の構成について説明する。図7は、第6実施形態に係る吸気冷却装置60を備えた吸気ダクトD6の構成を示す模式図である。本実施形態の吸気ダクトD6は、図1に示す第1実施形態と比較すると、吸気冷却装置60の構成だけが異なっている。尚、吸気冷却装置60以外の構成は第1実施形態と同じであるため、図1と同じ符号を付し、ここでは説明を省略する。また、吸気方向に沿って流路Rの各所に、吸気の温度や湿度やフィルタ差圧等を計測するための計測点KTが設けられている点も第1実施形態と同じである。
吸気冷却装置60は、図7に示すように、配管Hの内部に設けられた第1熱交換器61と、第1熱交換器61を経由して熱媒体を流通させる熱媒体系62と、この熱媒体系62に設けられた冷凍機ユニット63と、熱媒体系62に設けられて熱媒体を圧送するポンプ64と、を備えるものである。尚、冷凍機ユニット63は、冷凍機631と冷却系632と冷却塔633とを有するものであり、その構成及び機能は第1実施形態の第1冷凍機ユニット14と同じである。
第1熱交換器61は、図7に示すように、配管Hの内部における吸気口ユニットKYの下流側の位置に設けられている。ここで、図8は、第1熱交換器61を吸気方向下流側から見た図である。第1熱交換器61は、吸気を冷却する冷却領域611、及び吸気を冷却しない非冷却領域612、という2種類の領域に分割されている。より詳細に説明すると、第1熱交換器61の熱交換方式として前述の冷却コイル方式を採用する場合、図に詳細は示さないが、第1熱交換器61を、冷却コイルを設置する冷却領域611と、冷却コイルを設置しない非冷却領域612とに分割する。このような構成によれば、冷却領域611を通過した吸気だけが熱媒体との熱交換によって冷却され、非冷却領域612を通過した吸気は冷却されない。そして、第1熱交換器61の下流側の位置で、冷却された吸気と冷却されなかった吸気とが混合する。
尚、第1熱交換器61を冷却領域611と非冷却領域612とに分割する手段としては、冷却コイルを設置するか否かによって分割する方法に代えて、他の方法を用いてもよい。例えば、図8に示す第1熱交換器61の全領域に冷却コイルを設置し、各冷却コイルに熱媒体を流通させるか否かを任意に制御可能とする。そして、各計測点KTでの計測結果に基づいて、各冷却コイルに熱媒体を流通させるか否かを適宜切り換えることによって、第1熱交換器61を、熱媒体を流通させる冷却領域611と流通させない非冷却領域612とに分割することも可能である。
また、冷却領域611及び非冷却領域612の形状,大きさ,個数,配置の仕方等は、本実施形態に限定されず適宜設計変更が可能である。更に、第1熱交換器61の冷却方式として、冷却コイル方式に代えて前述の加湿冷却方式等を採用してもよいことはもちろんである。
熱媒体系62は、図7に示すように、冷凍機631から第1熱交換器61へ延び、第1熱交換器61を出て冷凍機631に戻るように設けられている。そして、この熱媒体系62における冷凍機631と第1熱交換器61の間には、熱媒体を圧送するポンプ64が設けられている。尚、ポンプ64は熱媒体系62における任意の位置に設置することができる。
次に、第6実施形態に係る吸気冷却装置60の作用効果について、図7を用いて説明する。本実施形態の吸気冷却装置60では、まず、冷凍機631から第1熱交換器61に対し、温度T1の熱媒体が供給される。そして、第1熱交換器61のうち冷却領域611では、熱媒体と吸気との熱交換が行われ、熱媒体の温度がT1からT2へと上昇する一方、吸気の温度がTaからTbへと低下する(Ta>Tb)。他方、第1熱交換器61のうち非冷却領域612では、熱媒体と吸気との熱交換は行われず、吸気は温度Taのまま第1熱交換器61を通過する。その後、第1熱交換器61の下流側の位置において、冷却された温度Tbの吸気と、冷却されなかった温度Taの吸気とが混合し、混合後の吸気の温度は、温度Taと温度Tbの中間の目標温度Tcとなる(Ta>Tc>Tb)。そして、この温度Tcの吸気が排気口HKから排出される。
また、第1熱交換器61を出た温度T2の熱媒体は、冷凍機631へ戻されて冷却水と熱交換されることによって、その温度がT2からT1へと低下し、熱媒体系62へ再度送出される。
このように、本実施形態の吸気冷却装置60は、冷却領域611を通過して目標温度Tcより低い温度Tbまで一旦低下した吸気を、非冷却領域612を通過した温度Taの吸気と混合させて加熱することで温度Tcまで上昇させる。従って、第1実施形態と同様に、相対湿度が低下する分、ミストセパレータMSで除去しきれずに下流側へ運ばれる液滴量が減少するという効果が得られる。
尚、上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ、或いは動作手順等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
10…吸気冷却装置
11…第1熱交換器
12…第2熱交換器
R…流路

Claims (8)

  1. 吸気の流路に、熱媒体との熱交換によって吸気を冷却する第1熱交換器を設け、
    この第1熱交換器の吸気方向下流側に、熱媒体との熱交換によって前記第1熱交換器で冷却された吸気を加熱する第2熱交換器を設けたことを特徴とする吸気冷却装置。
  2. 前記第1熱交換器から出た前記熱媒体を、前記第2熱交換器へ供給した後、この熱媒体を冷却するための第1冷凍機へ戻すことを特徴とする請求項1に記載の吸気冷却装置。
  3. 前記第1熱交換器から出た熱媒体を前記第2熱交換器を経由せずに前記第1冷凍機へ直接戻す第1バイパス系を設け、この第1バイパス系に、前記第1冷凍機に供給する熱媒体を冷却するための第2冷凍機を設けたことを特徴とする請求項2に記載の吸気冷却装置。
  4. 前記第1熱交換器及び前記第2熱交換器を経由せずに前記第1冷凍機の出口を入口につなぐ第2バイパス系を設けたことを特徴とする請求項2又は3のいずれか1項に記載の吸気冷却装置。
  5. 前記第2熱交換器は、前記第1冷凍機の冷却系を流れる流体が熱媒体として供給されることを特徴とする請求項1に記載の吸気冷却装置。
  6. 前記第1冷凍機の冷却系に冷却塔を設け、更に前記第2熱交換器を経由せずに前記流体を前記冷却塔へ直接戻す第3バイパス系を設けたことを特徴とする請求項5に記載の吸気冷却装置。
  7. 前記第2熱交換器に代えて、前記第1熱交換器の吸気方向下流側に外気を導入することによって、前記第1熱交換器で冷却された吸気を加熱することを特徴とする請求項1に記載の吸気冷却装置。
  8. 前記第2熱交換器に代えて、前記第1熱交換器の一部に吸気を冷却しない非冷却領域を設け、この非冷却領域を通過した吸気と混合させることによって、前記第1熱交換器で冷却された吸気を加熱することを特徴とする請求項1に記載の吸気冷却装置。
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