JP2011161362A - 水処理装置および水処理用モジュール - Google Patents

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雅彦 奥村
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Abstract

【課題】メンテナンス性がよく、しかも組み立ての際に生じる線状電極の位置ずれを防止できる水処理用モジュールを提供する。
【解決手段】水処理用モジュール2は、円筒状電極21の上下の端部に形成されたフランジ212および213の外側に、絶縁スペーサ25a〜25dを介して電極支持板23aおよび23b、ならびにミスト生成部材24が積層された構造を採用している。また線状電極22の上下両端部は、電極支持板23aおよび23bによって、円筒状電極21の円筒部211の中心軸に沿う状態で保持されている。円筒状電極21と線状電極22の間に高電圧パルスを印加することにより、円筒部211内にストリーマ放電空間が形成され、そのストリーマ放電空間内を、ミスト状の被処理水の水滴Dが落下する。
【選択図】図3

Description

本発明は、下水等に含有される有機物等を、放電により発生するラジカル、オゾン等の活性種により分解処理する水処理装置と、この装置の主要部品である水処理用モジュールに関する。
放電により発生させたオゾンおよびラジカルを含む放電空間に被処理水を曝すことにより、下水、排水等に含有される有機物や無機物、さらには微生物を分解処理する水処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
上述した水処理装置においては、放電によりオゾンを発生させると共に、オゾンにより酸化力が強いOHラジカルやOラジカル等を発生させ、このオゾンおよびラジカルを含む放電空間に被処理水を晒すことによって、オゾンだけでなくラジカルによっても酸化処理を行うことができる。
しかし、ラジカルは寿命が短く、消滅し易いために処理の効率が悪い。従って、特許文献1に記載された水処理装置では、ラジカルによる酸化作用を十分に発揮することができない。
そこで本出願人は、処理槽内に円筒状電極を設けるとともに、この円筒状電極の円筒の中心軸に沿って線状電極を配設し、線状電極と円筒状電極との間に高圧パルス電圧を印加することによってストリーマ放電を発生させる水処理装置を提案した(特許文献2参照)。
この水処理装置では、発生したストリーマ放電空間内に被処理水をミスト状にして供給し、被処理水中の処理対象物質を分解処理することにより、分解処理の効率を向上させている。
特開2000−279977号公報 特開2009−241055号公報
上述の特許文献2に記載の水処理装置を用いて、大量の被処理水を短時間に処理するためには、円筒状電極の直径を大きくするか、ストリーマ放電を発生させる電極部分をモジュール化し、複数の水処理用モジュールを並行して稼動させる必要がある。
円筒状電極の直径を大きくする第1の方法は、ストリーマ放電を発生させるために、より高い電圧が必要となる。しかし、高い電圧のパルスを発生させようとすると、パルス発生装置の素子として高価な素子が必要となる。また絶縁破壊を防止するために耐電圧の高い構成部材を用いなければならず、コストアップの原因となる。
これに対し、ストリーマ放電発生部分をモジュール化し、複数の水処理用モジュールを並行して稼動させる第2の方法は、パルス発生装置の電圧を高くする必要がないため、安い素子を使用でき、また耐電圧の低い構成部材を用いることができる。
その反面、複数の水処理用モジュールを用いる水処理装置は、一組の電極を用いた装置に比較し、メンテナンス性が悪くなる。すなわち、水処理装置を長時間稼動させると、被処理水に含まれる処理対象物質が円筒状電極や線状電極の表面に付着して導電性を劣化させ、ストリーマ放電の発生に支障が生じる。このため、定期的に各モジュールを分解して電極の表面に付着した汚れを除去する必要がある。
しかし、特許文献2に記載されたような、円筒状の容器の内周側にメッシュ状の円筒状電極を配置する構造では、モジュールを分解して円筒状電極および線状電極に付着した汚れを除去する作業に手間がかかる。また、組み立てのたびに線状電極が円筒状電極の円筒部の中心軸に沿うように調整する必要がある。
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、組み立てや分解が容易でメンテナンスがし易く、また組み立ての際に生じる線状電極の位置ずれを防止できる水処理用モジュールと、そのモジュールを組み込んだ水処理装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明にかかる水処理用モジュールは、
中心軸が鉛直方向を向いた円筒の上端部に第1のフランジが形成され、下端部に第2のフランジが形成された円筒状電極と、
前記円筒状電極の円筒部の中心軸に沿って配置された線状電極と、
前記円筒状電極の上方に位置し、リング状の板材で構成され、内周側に形成されたブリッジにより前記線状電極の上端部を支持する、第1の電極支持板と、
前記円筒状電極)の下方に位置し、リング状の板材で構成され、内周側に形成されたブリッジにより前記線状電極の下端部を支持する、第2の電極支持板と、
前記第1の電極支持板の上方に位置し、少なくとも周縁部が円板状の板材で構成され、中心部にミスト発生手段が設けられたミスト生成部材と、
前記第1の電極支持板と前記第1のフランジとの間に配されたリング状の第1の絶縁スペーサと、
前記第2のフランジと前記第2の電極支持板との間に配されたリング状の第2の絶縁スペーサと、
前記ミスト生成部材と前記第1の電極支持板との間に配されたリング状のスペーサと、を備えたことを特徴とする。
ここで、前記円筒状電極は、外周面のうち、少なくとも円筒部の外周面が絶縁被膜で覆われていることが好ましい。
また前記第1および第2のフランジ、前記第1および第2の電極支持板、前記ミスト生成部材、前記第1および第2の絶縁スペーサならびに前記スペーサのそれぞれの周縁部の近傍に複数の孔が形成され、
前記ミスト生成部材、前記スペーサ、前記第1の電極支持板、前記第1の絶縁スペーサおよび前記第1のフランジの対向する孔に挿通された第1の締結部材により、これらの部材が相互に固定され、
前記第2のフランジ、前記第2の絶縁スペーサおよび前記第2の電極支持板の対向する孔に挿通された第2の締結部材により、これらの部材が相互に固定されることが好ましい。
前記第1の絶縁スペーサの内周面に、前記第1の電極支持板と前記円筒状電極との間の短絡を防止するリング状の第1の短絡防止部材が設けられ、前記第2の絶縁スペーサの内周面に、前記円筒状電極と前記第2の電極支持板との間の短絡を防止するリング状の第2の短絡防止部材が設けられていることが好ましい。
前記第1のフランジもしくは第2のフランジの外周部に、径方向に延在する一対の第1の端子が形成されていることが好ましい。また前記第1の電極支持板もしくは第2の電極支持板の外周部に、径方向に延在する一対の第2の端子が形成され、かつ少なくとも前記端子が形成された電極支持板は、導電性の板材により作製されていることが好ましい。
なお、前記ミスト生成部材は、円板状の板材の中心部に、ミスト発生手段である複数の噴射孔が形成されたものであってもよい。
また本発明にかかる第1の水処理装置は、
被処理水を収容する被処理水タンクと、
上述の複数の水処理用モジュールと、
前記複数の水処理用モジュールの上端部が接続される複数の第1の分岐管を有し、前記複数の水処理用モジュールに被処理水を供給する給水ヘッダーと、
前記複数の水処理用モジュールの下端部が接続される複数の第2の分岐管を有し、前記複数の水処理用モジュールで処理された被処理水を集める排水ヘッダーと、
前記被処理水タンクに蓄えられた被処理水を、第1の配水管を通して前記給水ヘッダーに送水するポンプと、
前記複数の水処理用モジュールのそれぞれの円筒状電極と線状電極との間に高電圧パルスを印加するパルスパワー発生装置とを備えたことを特徴とする。
本発明にかかる第1の水処理装置は、前記排水ヘッダーで集められた被処理水を前記被処理水タンクに送水する第2の給水管を、更に備えていることが好ましい。
また前記給水ヘッダーは円筒状の給水管で構成され、中心軸が水平方向を向いた円筒部の下部に前記複数の第1の分岐管が取り付けられていることが好ましい。
また前記排水ヘッダーは円筒状の給水管で構成され、中心軸が水平方向を向いた円筒部の上部に前記複数の第2の分岐管が取り付けられていることが好ましい。
また本発明にかかる第2の水処理装置は、
被処理水を収容する被処理水タンクと、
上述の複数の水処理用モジュールと、
前記被処理水タンクに蓄えられた被処理水を、第1の配水管を通して、並列に配置された前記複数の水処理用モジュールのうち1つの水処理用モジュールの上端部に設けられた給水口に送水する第1のポンプと、
前記複数の水処理用モジュールのそれぞれの下端部に設けられた排水口から排出された被処理水を、第2の配水管を通して隣接する水処理用モジュールの給水口に送水する複数の第2のポンプと、
前記複数の水処理用モジュールのそれぞれの円筒状電極と線状電極との間に高電圧パルスを印加するパルスパワー発生装置とを備えたことを特徴とする。
本発明にかかる水処理用モジュールは、構造が単純であり、組み立てや分解が容易であるためにメンテナンス性に優れている。しかも、線状電極が円筒状電極に対して常に所定の位置に保持されるため、位置調整用の機構を設ける必要がない。
本発明の実施の形態1にかかる水処理装置の概略構成を示す図である。 図1のパルスパワー発生装置の回路図である。 図1の水処理用モジュールの構成を示す断面図である。 水処理用モジュールの構成部材のうち、円筒状電極、電極支持板およびミスト生成部材の平面図である。 図3の上部を拡大して示した断面図である。 本発明の実施の形態2にかかる水処理装置の概略構成を示す図である。
以下、本発明の実施の形態にかかる水処理装置および水処理用モジュールについて、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
<水処理装置の構成>
図1は、本発明の実施の形態1にかかる水処理装置の概略構成を示す図である。本実施の形態にかかる水処理装置1は、並列に配置された複数個(図では5個)の水処理用モジュール2、給水ヘッダー3、排水ヘッダー4、被処理水タンク5、ポンプ6、配水管7および9、ならびにパルスパワー発生装置8を含む。
水処理用モジュール2は、円筒状電極の円筒の中心軸に沿って線状電極が配置されたもので、円筒状電極の中心軸が鉛直方向を向くように設置されている。線状電極と円筒状電極との間に高圧パルス電圧を印加することによってストリーマ放電を発生させ、そのストリーマ放電空間内に、被処理水をミスト状にして供給し、被処理水中の処理対象物質を分解処理する。水処理用モジュール2の構成および動作については、後に図3および図5を参照して詳述する。
並列に配置された複数の水処理用モジュール2の上端部は、給水ヘッダー3の分岐管32に接続され、また下端部は排水ヘッダー4の分岐管42に接続されている。給水ヘッダー3および排水ヘッダー4は、図示しない支持部材により、それぞれ所定に高さに保持されている。
給水ヘッダー3は、円筒状のポリ塩化ビニル管で構成されたヘッダー本体31の下部に、複数の分岐管32が取り付けられたもので、被処理水タンク5から配水管7を通して送水された被処理水Wを、分岐管32を介して水処理用モジュール2に供給する。ヘッダー本体31の両端部は蓋33により密閉されている。
排水ヘッダー4は、円筒状のポリ塩化ビニル管で構成されたヘッダー本体41の上部に、複数の分岐管42が取り付けられたもので、各水処理用モジュール2で処理された被処理水Wを、配水管9を介して被処理水タンク5に送水する。ヘッダー本体41の両端部は蓋43により密閉されている。
被処理水タンク5は、被処理水Wを収容するタンク本体51と、被処理水Wの注入口52とで構成され、タンク本体51の内部にはポンプ6が配設されている。ポンプ6は、タンク本体51に収容された被処理水Wを、配水管7を通して給水ヘッダー3に送水する。
水処理用モジュール2のそれぞれの円筒状電極はケーブル10を介して、また線状電極はケーブル11を介してパルスパワー発生装置8の一対の出力端子と接続されている。なお、ケーブル10および11には、表面が絶縁被膜で被覆された銅線を用いている。パルスパワー発生装置8は、円筒状電極と線状電極との間に高電圧パルスを印加して、ストリーマ放電を発生させる。
次に、図2の回路図を用いて、パルスパワー発生装置8の構成と動作を簡単に説明する。パルスパワー発生装置8は、高圧直流電源81、コンデンサ82、抵抗83、トリガトロンギャップスイッチ84、パルストランス85およびトリガ回路86を含む。
高圧直流電源81からの電流が抵抗83を介してコンデンサ82に供給され、コンデンサ82が充電される。目標電圧までコンデンサ82が充電された後、トリガ回路86からの高電圧のトリガパルスにより、トリガトロンギャップスイッチ84がオン状態になる。このとき、コンデンサ82に充電された電荷がパルストランス85の1次側に流れ込み、相互インダクタンスにより2次側にパルス状の誘起電圧が発生する。
パルスパワー発生装置8の端子87は、ケーブル11および電極支持板23bを介して水処理用モジュール2の線状電極22に接続されている(図3参照)。また端子88は、ケーブル10および第1フランジ212を介して円筒状電極21に接続されている(図3参照)。パルストランス85の2次側に生じた高電圧パルスは、端子87、88を介して円筒状電極21と線状電極22との間に印加される。
端子87、88間に出力されるパルスの繰り返し数は、トリガ回路86におけるトリガパルスの出力頻度を変えることによって制御される。また出力パルスの電圧は、高圧直流電源81の出力電圧を切り替えることによって制御される。
図1の説明に戻って、水処理装置1には、給水ヘッダー3と排水ヘッダー4との間に5個の水処理用モジュール2が取り付けられているが、水処理用モジュール2の数はこれに限定されない。処理する水の量に応じて水処理用モジュール2の数を増やすことができる。また給水ヘッダー3および排水ヘッダー4を複数個、並列に配置し、被処理水タンク5から配水管7を通して、それぞれの給水ヘッダー3に被処理水を送水すれば、処理量をさらに増やすことができる。
<水処理用モジュールの構成>
次に、図3および図4を参照して、水処理用モジュール2の構成について説明する。図3は、給水ヘッダー3および排水ヘッダー4に取り付けられた水処理用モジュール2を、円筒状電極21の中心軸を含む面で切断した図、図4は、水処理用モジュール2の構成部材のうち、円筒状電極21、電極支持板23bおよびミスト生成部材24を上方から見た図である。
水処理用モジュール2は、円筒状電極21、線状電極22、電極支持板23aおよび23b、ミスト生成部材24、ならびに絶縁スペーサ25a〜25dを含む。水処理用モジュール2の具体的な構成について説明する前に、基本構成について説明する。
前述の特許文献2に記載された水処理装置では、円筒状の容器内にメッシュ状の円筒状電極を配置していた。これに対し、本実施の形態ではメッシュ状の電極を用いず、導電体を円筒状に加工した電極を用いることにより、円筒状電極と容器を兼用している。さらに本実施の形態では、円筒状電極の上下の端部にフランジを形成することにより、線状電極の電極支持板とミスト生成部材をフランジの上部および下部に積層する構造を採用している。
具体的には、水処理用モジュール2は、円筒状電極21の上下の端部に形成されたフランジ212および213の外側に、絶縁スペーサ25a〜25dを介して電極支持板23aおよび23b、ならびにミスト生成部材24が積層されている。このような構成を採用することにより、モジュールの構造が単純化され、組み立てや分解が容易になると共に、メンテナンスがし易くなる。
次に、水処理用モジュール2の各構成部材について説明する。円筒状電極21は、電極本体であるステンレス鋼の円筒部211の上端部にリング状の上部フランジ212を形成し、下端部にリング状の下部フランジ213を形成したものである。円筒部211の外周面、上部フランジ212の下面および下部フランジ213の上面は絶縁被膜214で覆われている。
円筒状電極21をステンレス鋼の円筒で構成することにより、円筒状電極21が容器としての機能を兼ねるため、モジュールの構造が単純化され、また放電の際に発生する電磁波が外部に漏れるのを防止できる。更に円筒状電極21の円筒部211の外面を絶縁被膜214で覆うことによって、高電圧パルスが印加されたときに、作業者を感電から保護できる。
本実施の形態では、内径が40mm、長さ500mmのステンレス鋼の管を用いて円筒状電極21を作製した。円筒状電極21の材料として、チタンやアルミニウム合金などの導電性および耐食性を備えた他の材料を用いてもよい。
絶縁被膜214の材料としては、セラミック、マイカ、石綿、ガラス繊維等の無機材料、天然ゴム、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン等の樹脂が挙げられる。
なお、円筒部211の外周面、上部フランジ212の下面および下部フランジ213の上面に絶縁被膜214を形成することが、コストアップ等の理由により難しい場合がある。このような場合には、円筒部21の外周面を、絶縁被膜214と同様の材料で作製した絶縁体の円筒で覆うようにしてもよい。
図4(A)に、円筒状電極21の上部フランジ212を上方から見た図を示す。上部フランジ212の周縁部の近傍には、ボルト挿入用の6つの孔215が開けられている。また上部フランジ212の外周部の左右には、径方向に延在する一対の端子216が設けられ、端子216の先端にボルト挿入用の孔217が開けられている。
図3に示すように、孔217に下方からボルト91を挿入し、ケーブル10の先端部に形成された孔を通して、ナット92でケーブル10を端子216に固定する。このようにして、円筒状電極21とケーブル10とが電気的に接続される。
円筒状電極21の下部フランジ213は、一対の端子216を備えていない点を除いて上部フランジ212と形状が同一であるため、説明を省略する。なお、図3では、端子216を上部フランジ212に設けているが、ケーブル10を接続するスペースを確保できれば、端子216を下部フランジ213に設けてもよい。
線状電極22は、円筒状電極21の円筒部211の中心軸に沿うように配設されている。線状電極22の上端部および下端部には、ネジが切られている。本実施の形態では、導電性と耐食性を考慮して、線状電極22をステンレス鋼線で作製したが、チタン線を用いてもよい。
線状電極22の上下両端部は、リング状の電極支持板23aおよび23bによって支持されている。本実施の形態では、電極支持板23aおよび23bは、線状電極22と同様にステンレス鋼の板材で作製した。電極支持板23aの外径と内径は、円筒状電極21の上部フランジ部212のそれと同じである。また電極支持板23bの外径と内径は、円筒状電極21の下部フランジ部213のそれと同じである。
図4(B)に、線状電極22の下端部を支持する電極支持板23bの形状を示す。電極支持板23bはリング状の導電性の板材で構成され、支持板本体231の中心部を横切るようにブリッジ232が形成され、またブリッジ232の中心部に、線状電極22を挿入する孔233が形成されている。また電極支持板23bの周縁部の近傍には、ボルト挿入用の6つの孔234が開けられている。
ブリッジ232の幅は、ミストの落下を妨げないように、できるだけ狭くすることが望ましいが、狭すぎると線状電極22を支持する強度が弱くなるため、それらの条件を勘案して決定する。
線状電極22の上端部を支持する電極支持板23aは、一対の端子235を備えていない点を除いて電極支持板23bと同じ形状をしている。
円筒状電極21の上下に配置された電極支持板23aおよび23bのブリッジ232の孔233に線状電極22の上端部と下端部を挿入し、上端部と下端部に形成されたネジに、それぞれ2つのナット93および94を螺合して、線状電極22を電極支持板23aおよび23bに固定する。導電性の材料で作製されたナット93および94を用いることにより、線状電極22と電極支持板23aおよび23bは電気的に接続される。
図4(B)に示すように、電極支持板23bの外周部の左右には、径方向に延在する一対の端子235が設けられ、また端子235の先端にボルト挿入用の孔236が開けられている。第1フランジ212の端子217と同様に、孔236に下方からボルト91を挿入し、ケーブル11の先端部に形成された孔を通して、ナット92でケーブル11を端子235に固定する。このようにして、電極支持板23bとケーブル11とが電気的に接続される。
なお、図3では、端子235を電極支持板23bに設けたが、ケーブル11を接続するスペースを確保できれば、端子235を電極支持板23aに設けてもよい。また本実施の形態では、電極支持板23aおよび23bをステンレス鋼の板材を用いて作製したが、導電性と耐食性を備えていれば、他の材料を用いて作製してもよい。
更に、端子235が設けられていない電極支持板23aについては、線状電極22を支持する機能だけが求められるため、必ずしもステンレス鋼を用いる必要はなく、耐食性を備えた他の材料を用いて作製してもよい。
図4(C)に、ミスト生成部材24を上方から見た図を示す。ミスト生成部材24は円板状の板材で構成されている。円筒状電極21の内径より少し小径の円上に、ミスト発生手段である噴射孔241が、等ピッチで多数開けられており、給水ヘッダー3から流入する被処理水Wを、下方に向けてミスト状に噴霧することができる。
噴射孔241から噴射されるミスト状の水滴の粒径は1500μm以下であることが好ましい。粒径が大きくなりすぎると、放電空間のプラズマに接触する体積あたりの表面積が小さくなり、処理効率が悪くなる。
ミスト生成部材として、図3に示すもの以外に、円板状の板材の中心部に、ミスト発生手段である噴射ノズルを取り付けたものを用いてもよい。給水ヘッダー3から供給される被処理水Wの水圧によって噴射ノズルから水滴がミスト上に噴霧され、円筒部211内を落下する。
ミスト生成部材24と電極支持板23aとの間に絶縁スペーサ25aが配され、電極支持板23aと円筒状電極21の上部フランジ212との間に絶縁スペーサ25bが配されている。また円筒状電極21の下部フランジ213と電極支持板23aとの間に絶縁スペーサ25cが配され、電極支持板23aと分岐管42の上端部との間に絶縁スペーサ25dが配されている。
絶縁スペーサ25aおよび25bの外径と内径は、円筒状電極21の上部フランジ部212のそれと同じである。また絶縁スペーサ25aおよび25bのそれぞれの周縁部の近傍には、上部フランジ212の孔215と対向する位置に同じ大きさのボルト挿入用の孔が開けられている。
絶縁スペーサ25cおよび25dの外径と内径は、円筒状電極21の下部フランジ部213のそれと同じである。また絶縁スペーサ25cおよび25dのそれぞれの周縁部の近傍には、下部フランジ213の孔215と対向する位置に同じ大きさのボルト挿入用の孔が開けられている。
絶縁スペーサ25aは、ミスト生成部材24と電極支持板23aとの間を、一定の間隔を隔てた状態で保持するものである。絶縁スペーサ25aは、必ずしも絶縁材料で作製する必要はない。
絶縁スペーサ25bは、電極支持板23aと円筒状電極21との間の短絡を防止するものであり、高電圧が印加された際に破壊されないように十分な厚さと絶縁性を備えている。
絶縁スペーサ25bの内周面には、リング状の短絡防止部材26bが取り付けられている。短絡防止部材26bは、ミスト生成部材24から落下するミスト状の水滴によって、電極支持板23aと円筒状電極21との間が短絡し、絶縁が破壊されるのを防止するものである。
同様に、絶縁スペーサ25cの内周面には、リング状の短絡防止部材26cが取り付けられている。短絡防止部材26cは、ミスト生成部材24から落下するミスト状の水滴によって、円筒状電極21と電極支持板23bとの間が短絡し、絶縁が破壊されるのを防止するものである。短絡防止部材26bおよび26cの機能については、後に図5を用いて詳述する。
なお、短絡防止部材26bおよび26cは、製造のし易さを考慮して、絶縁スペーサ25bおよび25cとは別体に設けたが、絶縁スペーサ25bおよび25cと一体に形成してもよい。また、短絡防止部材26bおよび26cの形状についても、内周側先端部分が外周側付根部分より下方に位置する点を除いて、他の形状を採用してもよい。
絶縁スペーサ25dは電極支持板23bを保護するために設けたもので、必ずしも必要ではなく、水処理用モジュール2の下端部を、排水ヘッダー4の分岐管42に直接取り付ける場合には省略できる。
絶縁スペーサ25a〜25dならびに短絡防止部材26bおよび26cの材料としては、セラミック、マイカ、石綿、ガラス繊維等の無機材料、天然ゴム、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、エポキシ樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂、ポリウレタン等の樹脂が挙げられる。絶縁スペーサ25b、25cおよび短絡防止部材26b、26cについては、高い耐電圧が要求されること、および加工性の観点より、セラミックを用いることが好ましい。
水処理用モジュール2上端部は、締結部材であるボルト95およびナット96を用いて給水ヘッダー3の分岐管32の下端部に取り付けられる。同様に、水処理用モジュール2下端部は、ボルト95およびナット96を用いて排水ヘッダー4の分岐管42の上端部に取り付けられる。分岐管32の形状は円筒状であるが、被処理水Wが溜まるように膨らみを持たせてもよい。
なお、ボルト95は、円筒状電極21と電極支持板23aおよび23bとの間の絶縁性を確保するため、絶縁性の材料で作製されたもの、もしくは外周面に絶縁被膜が施されたものを用いる。
<被処理水の処理工程>
次に、図1および図5を参照して、水処理用モジュール2における被処理水Wの処理工程について説明する。図5に、図3に示した水処理用モジュール2のうち、ミスト生成部材24、電極支持板23aおよび円筒状電極21の上部を拡大して示す。なお、説明を分かり易くするため、図では、電極支持板23aのブリッジ部分を二点鎖線で示している。
図1に示す被処理水タンク5には、あらかじめ注入口52より、有機物等を含む被処理水Wが注入されている。またパルスパワー発生装置8によって、各水処理用モジュール2の円筒状電極21と線状電極22との間に高電圧パルスが印加され、円筒状電極21の円筒部211内に円柱状のストリーマ放電空間が形成されている。
まずポンプ6を駆動し、被処理水タンク5内の被処理水Wを、配水管7を通して給水ヘッダー3に送水する。
図5に示すように、給水ヘッダー3に供給された被処理水Wは、分岐管32に流入した後、ミスト生成部材24に設けられた噴射孔241を通過することによってミスト状の水滴Dとなり、ストリーマ放電空間内を落下する。
放電によって、ストリーマ放電空間内に、オゾン、OHラジカル、Oラジカル等の活性種が発生し、噴射孔241から噴射された被処理水Wの水滴Dが放電空間を落下していく間にこれらの活性種に接触し、水滴中の有機物が効率よく酸化され、分解処理される。
ここで、絶縁スペーサ25bの内周面に短絡防止部材26bが設けられていない場合、落下した水滴Dが絶縁スペーサ25bの内周面に付着し、電極支持板23aと円筒状電極21との間で短絡が生じる。短絡が生じると、円筒状電極21と線状電極22との間に高電圧パルスを印加できなくなり、パルスパワー発生装置8の故障の原因となり、またストリーマ放電空間の形成が阻害される。
本実施の形態では、絶縁スペーサ25bの内周面に短絡防止部材26bを設けることによって、短絡の発生を防止している。短絡防止部材26bの内周側先端部分は、漏斗のように、外周側付根部分より下方に位置している。このような形状にすれば、先端部分に付着した水滴Dは重力によって上方への移動が阻止されるため、付根部分の下側に水滴Dが付着することはない。結果として、電極支持板23aと円筒状電極21との間の短絡を確実に防止できる。
絶縁スペーサ25cの内周面に設けられた短絡防止部材26cについても、短絡防止部材26bと同様の理由により、円筒状電極21と電極支持板23bとの間の短絡を確実に防止できる。
円筒状電極21の円筒部211内を通過した水滴Dは、分岐管42を通過して排水ヘッダー4のヘッダー本体41の中空部に落下した後(図3参照)、配水管9を通って被処理水タンク5に集められる。被処理水タンク5に集められた被処理水Wをポンプ6で循環させることにより、ストリーマ放電空間での酸化、分解処理が繰り返されて水処理が行われる。
なお、被処理水に含まれる分解物量が少ない場合は被処理水Wを循環させる必要がない。このような場合、配水管9を被処理水タンク5に接続することなく、直接排水するようにしてもよい。
<水処理用モジュールの組み立てと取り付け>
次に、図3を参照して、水処理用モジュール2の組み立てと水処理装置1への取り付けについて説明する。
最初に、円筒状電極21を用意し、接着剤を用いて、上部フランジ212の上に絶縁スペーサ25bと電極支持板23aを仮固定する。同様に、下部フランジ213の下に絶縁スペーサ25cと電極支持板23bを仮固定する。この際、それぞれの部材の周縁部近傍に設けたボルト挿入用の孔の位置を一致させる。
次に、線状電極22の上端部および下端部に形成されたネジにナット93を取り付けた状態で、線状電極22の先端を電極支持板23aおよび23bの孔233(図4参照)に挿入し、更にナット94をネジに取り付け、ナット93および94により線状電極22を電極支持板23aおよび23bに固定する。
次に、接着剤を用いて、電極支持板23aの上に絶縁スペーサ25aおよびミスト生成部材24を仮固定する。同様に、接着剤を用いて、電極支持板23bの下に絶縁スペーサ25dを仮固定する。この際、前述と同様に、それぞれの部材の周縁部近傍に設けたボルト挿入用の孔の位置を一致させる。
以上の工程を経て水処理用モジュール2が完成する。次に、図3に示すように、ボルト95およびナット96を用いて、完成した水処理用モジュール2の上端部を、給水ヘッダー3の分岐管32の下端部に取り付け、水処理用モジュール2の下端部を、排水ヘッダー4の分岐管42の上端部に取り付ける。
次に、円筒状電極21の上部フランジ212の左右に延在した端子216に、ボルト91とナット92を用いてケーブル10を取り付ける。同様に、電極支持板23bの左右に延在した端子235に、ボルト91とナット92を用いてケーブル11を取り付ける。以上の工程を経て、水処理用モジュール2の水処理装置1への取り付けが完了する。
一方、メンテナンスのため、水処理装置1から水処理用モジュール2を取り外す際には、上述の工程と逆の工程をたどる。すなわち、最初にケーブル10および11を端子216および235から取り外した後、ボルト95とナット96を緩めて水処理用モジュール2を水処理装置1から取り外す。
次に、仮固定されているミスト生成部材24、絶縁スペーサ25aおよび25dを水処理用モジュール2から取り外す。
次に、ナット93および94を緩めて、線状電極22を電極支持板23aおよび23bから取り外した後、仮固定されている電極支持板23aおよび23b、絶縁スペーサ25bおよび25cを円筒状電極21から取り外す。このように、水処理用モジュール2を水処理装置1から簡単に取り外すことができ、また水処理用モジュール2を簡単に分解できる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の実施の形態2にかかる水処理装置の概略構成を示す図である。実施の形態1の水処理装置1では、複数の水処理用モジュール2を、給水ヘッダー3および排水ヘッダーを用いて並列に接続したが、本実施の形態にかかる水処理装置1aでは、図3に示した構造の複数の水処理用モジュール2(図では5個)を、配水管12を用いて直列に接続している。なお、複数の水処理用モジュール2は、図示しない支持部材により、並列に配置された状態で保持されている。
図6を参照して、本実施の形態にかかる水処理装置1aの構成を説明する。並列に配置された複数個の水処理用モジュール2のうち、左端のモジュールの上端部に設けられた給水口は、配水管7を介して被処理水タンク5内のポンプ6に接続されている。また左端のモジュールの下端部に設けられた排水口は、配水管12を介して右隣のモジュールの給水口(上端部)に接続されている。また配水管12の最下部には揚水ポンプ13が連結されている。
同様に、左から2番目の水処理用モジュール2の排水口(下端部)は、配水管12および揚水ポンプ13を介して右隣の水処理用モジュール2の給水口(上端部)に接続されている。配水管12を介したモジュールの接続が右端のモジュールまで繰り返され、右端の水処理用モジュール2の排水口(下端部)には、先端が開放された配水管12が接続されている。
従って、ポンプ6により左端の水処理用モジュール2に送水された被処理水Wは、モジュール内で水処理された後、排水口(下端部)に接続された配水管12に流れ込み、揚水ポンプ13で右隣のモジュールの給水口(上端部)に送水される。同様の処理が繰り返され、右端の水処理用モジュール2を通過した被処理水Wは、配水管12から外部に排出される。
実施の形態1の水処理装置1では、分解物が多い被処理水や分解しにくい難分解性物質を含む被処理水を処理する場合、被処理水を循環させる必要がある。これに対し、本実施の形態の水処理装置1aでは、複数の水処理用モジュール2が直列に接続されているため、被処理水Wに対して水処理が連続的に繰り返される。従って、本実施の形態の水処理装置1aは、被処理水を循環させることなく処理するのに適している。
上述した各実施の形態で説明したように、本発明にかかる水処理用モジュール2は、円筒状電極21をモジュールの容器として兼用している。また円筒状電極21の両端部に設けた上部フランジ212および下部フランジ213に絶縁スペーサ25bおよび25cを介して線状電極22の電極支持板23aおよび23bを積層している。このような構成を採用することにより、組み立てや分解、更には水処理装置本体への取り付けが容易な水処理用モジュールを提供できる。
また本発明にかかる水処理用モジュール2は、円筒状電極21の上部フランジ212および下部フランジ213の周縁部の近傍に形成したボルト挿入用の孔215と、電極支持板23aおよび23bの支持板本体231の周縁部の近傍に設けたボルト挿入用の孔234を、線状電極22の位置規制用の孔として兼用している。これらの孔にボルトを挿入すれば、線状電極22は必然的に円筒状電極21の中心軸位置に保持されるため、位置の調整が不要となる。
更に、短絡防止部材26bによって電極支持板23aと円筒状電極21との間の短絡が防止でき、短絡防止部材26cによって円筒状電極21と電極支持板23bとの間の短絡が防止できるため、短絡によるパルスパワー発生装置8の不具合が解消され、またストリーマ放電空間を維持できる。
本発明にかかる水処理装置は、有機物や微生物を含む排水の浄化、汚染水の殺菌などに広く利用できるものである。
1 水処理装置
2 水処理用モジュール
3 給水ヘッダー
4 排水ヘッダー
5 被処理水タンク
6 ポンプ
7、9、12 配水管
8 パワーパルス発生装置
10、11 ケーブル
13 揚水ポンプ
21 円筒状電極
22 線状電極
23a、23b 電極支持板
24 ミスト生成部材
25a〜25d 絶縁スペーサ
32、42 分岐管
81 高圧直流電源
82 コンデンサ
83 抵抗
84 トリガトロンギャップスイッチ
85 パルストランス
86 トリガ回路
211 円筒部
212 上部フランジ
213 下部フランジ
214 絶縁被膜
216、235 端子
232 ブリッジ
241 噴射孔

Claims (12)

  1. 中心軸が鉛直方向を向いた円筒の上端部に第1のフランジが形成され、下端部に第2のフランジが形成された円筒状電極と、
    前記円筒状電極の円筒部の中心軸に沿って配置された線状電極と、
    前記円筒状電極の上方に位置し、リング状の板材で構成され、内周側に形成されたブリッジにより前記線状電極の上端部を支持する、第1の電極支持板と、
    前記円筒状電極の下方に位置し、リング状の板材で構成され、内周側に形成されたブリッジにより前記線状電極の下端部を支持する、第2の電極支持板と、
    前記第1の電極支持板の上方に位置し、少なくとも周縁部が円板状の板材で構成され、中心部にミスト発生手段が設けられたミスト生成部材と、
    前記第1の電極支持板と前記第1のフランジとの間に配されたリング状の第1の絶縁スペーサと、
    前記第2のフランジと前記第2の電極支持板との間に配されたリング状の第2の絶縁スペーサと、
    前記ミスト生成部材と前記第1の電極支持板との間に配されたリング状のスペーサと、を備えたことを特徴とする水処理用モジュール。
  2. 前記円筒状電極は、外周面のうち、少なくとも円筒部の外周面が絶縁被膜で覆われていることを特徴とする、請求項1に記載の水処理用モジュール。
  3. 前記第1および第2のフランジ、前記第1および第2の電極支持板、前記ミスト生成部材、前記第1および第2の絶縁スペーサならびに前記スペーサのそれぞれの周縁部の近傍に複数の孔が形成され、
    前記ミスト生成部材、前記スペーサ、前記第1の電極支持板、前記第1の絶縁スペーサおよび前記第1のフランジの対向する孔に挿通された第1の締結部材により、これらの部材が相互に固定され、
    前記第2のフランジ、前記第2の絶縁スペーサおよび前記第2の電極支持板の対向する孔に挿通された第2の締結部材により、これらの部材が相互に固定されることを特徴とする、請求項1または2に記載の水処理用モジュール。
  4. 前記第1の絶縁スペーサの内周面に、前記第1の電極支持板と前記円筒状電極との間の短絡を防止するリング状の第1の短絡防止部材が設けられ、
    前記第2の絶縁スペーサの内周面に、前記円筒状電極と前記第2の電極支持板との間の短絡を防止するリング状の第2の短絡防止部材が設けられていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれかに記載の水処理用モジュール。
  5. 前記第1のフランジもしくは第2のフランジの外周部に、径方向に延在する一対の第1の端子が形成されていることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載の水処理用モジュール。
  6. 前記第1の電極支持板もしくは第2の電極支持板の外周部に、径方向に延在する一対の第2の端子が形成され、
    かつ少なくとも前記端子が形成された電極支持板は、導電性の板材により作製されていることを特徴とする、請求項1ないし5のいずれかに記載の水処理用モジュール。
  7. 前記ミスト生成部材は、円板状の板材の中心部に、ミスト発生手段である複数の噴射孔が形成されたものであることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の水処理用モジュール。
  8. 被処理水を収容する被処理水タンクと、
    前記請求項1ないし7のいずれかに記載の複数の水処理用モジュールと、
    前記複数の水処理用モジュールの上端部が接続される複数の第1の分岐管を有し、前記複数の水処理用モジュールに被処理水を供給する給水ヘッダーと、
    前記複数の水処理用モジュールの下端部が接続される複数の第2の分岐管を有し、前記複数の水処理用モジュールで処理された被処理水を集める排水ヘッダーと、
    前記被処理水タンクに蓄えられた被処理水を、第1の配水管を通して前記給水ヘッダーに送水するポンプと、
    前記複数の水処理用モジュールのそれぞれの円筒状電極と線状電極との間に高電圧パルスを印加するパルスパワー発生装置と、を備えたことを特徴とする水処理装置。
  9. 前記排水ヘッダーで集められた被処理水を前記被処理水タンクに送水する第2の給水管を更に備えたことを特徴とする、請求項8に記載の水処理装置。
  10. 前記給水ヘッダーは円筒状の給水管で構成され、中心軸が水平方向を向いた円筒部の下部に前記複数の第1の分岐管が取り付けられていることを特徴とする、請求項8または9に記載の水処理装置。
  11. 前記排水ヘッダーは円筒状の給水管で構成され、中心軸が水平方向を向いた円筒部の上部に前記複数の第2の分岐管が取り付けられていることを特徴とする、請求項8ないし10のいずれかに記載の水処理装置。
  12. 被処理水を収容する被処理水タンクと、
    前記請求項1ないし7のいずれかに記載の複数の水処理用モジュールと、
    前記被処理水タンクに蓄えられた被処理水を、第1の配水管を通して、並列に配置された前記複数の水処理用モジュールのうちいずれかの水処理用モジュールの上端部に設けられた給水口に送水する第1のポンプと、
    前記複数の水処理用モジュールのそれぞれの下端部に設けられた排水口から排出された被処理水を、第2の配水管を通して隣接する水処理用モジュールの給水口に送水する複数の第2のポンプと、
    前記複数の水処理用モジュールのそれぞれの円筒状電極と線状電極との間に高電圧パルスを印加するパルスパワー発生装置と、を備えたことを特徴とする水処理装置。
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