JP2011161229A - ゴルフボール - Google Patents

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厚紀 笠島
Atsushi Komatsu
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Abstract

【解決手段】コアと、コアを被覆する少なくとも1層の中間層と、カバーとからなるゴルフボールであり、中間層を高中和化された特定のアイオノマー樹脂組成物を主材として形成し、カバーを、熱可塑性ポリウレタン及び(g)ポリイソシアネート化合物を主成分とし、かつ上記(g)ポリイソシアネート化合物の少なくとも一部が分子中の全てのイソシアネート基が未反応状態で存在するものである単一な樹脂配合物を、射出成形して形成したゴルフボールを提供する。
【効果】本発明のゴルフボールは、ドライバーショットでは低スピンで良好な飛距離が得られると共に、ウェッジ等のショートアイアンでは十分なスピンが得られ、しかも耐擦過傷性にも優れるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドライバーショットでの良好な飛距離と、ショートアイアンでの良好なスピン特性とを有し、かつ耐擦過傷性にも優れ、良好な耐久性を有するゴルフボールに関する。
現在、使用されているゴルフボールの多くは、一般的にジエン系ゴム等のゴムを主体としたソリッドコアの周りに、ウレタン樹脂やアイオノマー樹脂等を主成分とする材料を射出成形や圧縮成形等を用いて被覆することにより製造される。
ゴルフボールに要求される主な性能としては、飛距離、コントロール性、耐久性、打感(フィーリング)等があり、常に最高のものが求められている。このような中、近年のゴルフボールでは、3ピースに代表される多層構造ボールが次々と生み出されている。ゴルフボールの構造を多層化したことにより、異なる特性の材料を多く組み合わせることができるようになり、各層に機能を分担させることで、多種多様なボール設計が可能になった。
通常、飛距離を重要視する場合は、コアやカバーを硬めに形成し、打撃時の反発力を高めることが行われる。この場合、飛距離を伸ばすことはできるが、ウェッジ等のショートアイアンで十分なスピンが得られずにコントロール性に劣るものとなり、また打感(フィーリング)も低下する。これに対し、ボールを軟らかめに形成すれば、ショートアイアンで十分なスピンが得られコントロール性を向上させることが出来ると共に打感(フィーリング)も向上するが、ボールを軟らかくすれば反発性が低くなり、またドライバーショット時にもスピン量が増大して飛距離が伸びにくい。また、このような軟らかい(低硬度)ボールには、割れにくい軟らかめのアイオノマー樹脂を用いたカバーを使用することが一般的であるが、耐擦過傷性に劣るものとなりやすく、また熱可塑性ポリウレタン樹脂でカバーを形成することも行われているが、従来の熱可塑性ポリウレタン樹脂で形成されたカバーも、耐擦過傷性に劣るものである。
また、塩基性無機金属化合物の添加によりアイオノマー樹脂の中和度を高めた高中和アイオノマー樹脂組成物で中間層を形成することにより反発性の向上及び低スピン化にも効果があるが、耐久性能に劣るものとなることが多い。
このように、ゴルフボールでは、飛距離、コントロール性、耐久性及び打感(フィーリング)の向上という二律背反的な要求を満足することが求められており、特にドライバーショットでのスピン量を低く抑えて飛距離を増大させると共に、ショートアイアンでは適度なスピン量が得られ、良好なコントロール性を示し、しかも優れた耐擦過傷性を有し耐久性にも優れるゴルフボールの開発が望まれる。
なお、本発明に関連する従来技術として、特開2001−79116号公報に各種熱可塑性エラストマーに無機粒状充填剤を添加した最外層を有するスリーピースソリッドゴルフボールが開示されている。また、特開2003−761号公報においては、アイオノマー樹脂を主材とするカバー材に無機充填剤を配合したゴルフボール、特開2003−126298号公報には高硬度樹脂に無機充填剤を配合したゴルフボール、特開2008−49153号公報には耐擦過傷性を向上させたポリウレタン樹脂のカバーを有するゴルフボールが開示されているが、更なる改善が望まれる。
特開2001−79116号公報 特開2003−761号公報 特開2003−126298号公報 特開2008−49153号公報
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、ドライバーショットでのスピン量を適度に減少させて良好な飛距離を得ると共に、ショートアイアンでは適度なスピンが得られ、かつ耐擦過傷性にも優れ、良好な耐久性を有するゴルフボールを提供することを目的とする。
本発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結果、コアと、少なくとも1層の中間層と、カバーとを具備するゴルフボールにおいて、カバーを、(f)熱可塑性ポリウレタン及び(g)ポリイソシアネート化合物を主成分とし、かつ上記(g)ポリイソシアネート化合物の少なくとも一部が分子中の全てのイソシアネート基が未反応状態で存在するものである単一な樹脂配合物を、射出成形して形成し、このカバーに、通常のアイオノマー樹脂に塩基性無機金属化合物等を添加して中和度を高めた高中和アイオノマー樹脂組成物にて形成された中間層を組み合わせることにより、ドライバーショット時のスピン量を低減し得ると共に、ショートアンアンでのショットでは適度なスピンが得られ、飛距離とコントロール性とを両立することができると共に、耐擦過傷性にも優れ良好な耐久性を有するゴルフボールが得られることを見出し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は、下記のゴルフボールを提供するものである。
〔1〕 コアと、少なくとも1層の中間層と、カバーとを具備するゴルフボールであって、
上記中間層が、下記(a)〜(e)成分
(a)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物と、
(b)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物とを質量比で100:0〜0:100になるように配合したベース樹脂と、
(e)非アイオノマー熱可塑性エラストマーとを質量比で100:0〜50:50になるように配合した樹脂成分 100質量部、
(c)分子量が228〜1,500の脂肪酸及び/又はその誘導体
50〜150質量部、
(d)上記ベース樹脂及び(c)成分中の未中和の酸基を中和できる塩基性無機金属化合物 0.1〜17質量部
を含有してなる中和度70モル%以上の樹脂組成物を主材として形成されたショアD硬度40〜60のものであり、
上記カバーが、(f)熱可塑性ポリウレタン及び(g)ポリイソシアネート化合物を主成分とし、かつ上記(g)ポリイソシアネート化合物の少なくとも一部が分子中の全てのイソシアネート基が未反応状態で存在するものである単一な樹脂配合物を、射出成形して形成されたショアD硬度58〜65のものであることを特徴とするゴルフボール。
〔2〕 上記カバーの硬度が上記中間層の硬度以上である上記〔1〕のゴルフボール。
〔3〕 上記カバーを形成する樹脂配合物が、(h)熱可塑性ポリウレタン以外の熱可塑性エラストマーを含有する上記〔1〕又は〔2〕のゴルフボール。
〔4〕 射出成形前の上記樹脂配合物中に含まれる上記(g)ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基の一部は上記(f)成分及び/又は(h)成分中の活性水素と結合を形成し、それ以外のイソシアネート基は未反応状態で該樹脂配合物中に存在する上記〔3〕のゴルフボール。
〔5〕 カバーを形成する上記樹脂配合物の上記各成分の組成比が、質量比で(f):(g):(h)=100:2〜50:0〜50である上記〔3〕又は〔4〕のゴルフボール。
〔6〕 カバーを形成する上記樹脂配合物の上記各成分の組成比が、質量比で(f):(g):(h)=100:2〜30:8〜50である上記〔3〕又は〔4〕のゴルフボール。
〔7〕 上記(h)成分の熱可塑性エラストマーが、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー、アイオノマー樹脂、スチレンブロックエラストマー、水添スチレンブタジエンゴム、スチレン−エチレン・ブチレン−エチレンブロック共重合体又はその変性物、エチレン−エチレン・ブチレン−エチレンブロック共重合体又はその変性物、スチレン−エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重合体又はその変性物、ABS樹脂、ポリアセタール、ポリエチレン及びナイロン樹脂からなる群から選択された1種又は2種以上の熱可塑性エラストマーである上記〔3〕〜〔6〕のいずれかのゴルフボール。
〔8〕 上記(h)成分の熱可塑性エラストマーが、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー及びポリアセタールからなる群から選択された1種又は2種以上の熱可塑性エラストマーである上記〔7〕のゴルフボール。
〔9〕 カバーを形成する上記樹脂配合物の210℃におけるメルトマスフローレート(MFR)値が5g/10min以上である上記〔1〕〜〔8〕のいずれかのゴルフボール。
〔10〕 上記(g)成分のポリイソシアネート化合物が、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−(又は)2,6−トルエンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフチレン1,5−ジイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネートからなる群から選択された1種又は2種以上のポリイソシアネート化合物である上記〔1〕〜〔9〕のいずれかのゴルフボール。
〔11〕 上記(g)成分のポリイソシアネート化合物が、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート及びイソホロンジイソシアネートからなる群から選択された1種又は2種以上のポリイソシアネート化合物である上記〔1〕〜〔10〕のいずれかのゴルフボール。
〔12〕 ボール表面に多数のディンプルが形成され、そのディンプルの総数が250〜392個、ディンプルの総容積が400〜750mm3である上記〔1〕〜〔11〕のいずれかのゴルフボール。
本発明のゴルフボールは、ドライバーショット時のスピン量が比較的少なく、飛距離の増大が図られていると共に、ウェッジショット時には良好なスピン量が得られコントロール性にも優れる上、耐擦過傷性にも優れ、良好な耐久性が得られるものである。
本発明の実施例及び比較例に用いられたディンプルの配置態様(I)を示したゴルフボールの平面図である。
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のゴルフボールは、ソリッドコアと、少なくとも1層の中間層と、カバーとを有するものである。
本発明において、ソリッドコアは公知のゴム組成物を用いて形成することができ、特に制限されるものではないが、好適なものとして以下に示す配合のゴム組成物を例示することができる。
本発明におけるコアは、通常使用されるゴム基材を主体としたゴム組成物により加硫成形されたゴム製コアを用いることができる。具体的には、基材ゴムに、架橋剤、加硫剤、必要により、有機硫黄化合物、老化防止剤、充填材等の添加剤を配合したゴム組成物の加硫成形物を用いて形成される。
上記コアを形成するゴム組成物の基材ゴムとしては、ポリブタジエンを使用したものが好ましい。このポリブタジエンとしては、シス構造を少なくとも40%以上有する1,4−シスポリブタジエンを好適に用いることができる。また、この基材ゴム中には、所望により該ポリブタジエンに天然ゴム、ポリイソプレンゴム、スチレンブタジエンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム等を適宜配合することができる。
また、上記ゴム組成物には、共架橋剤として、メタクリル酸亜鉛、アクリル酸亜鉛等のα、β−不飽和カルボン酸塩を配合し得るが、特にアクリル酸亜鉛を好適に使用し得る。これら不飽和カルボン酸塩の配合量は、上記基材ゴム100質量部に対し、10質量部以上、特に15質量部以上とすることができ、配合量の上限は40質量部以下、特に35質量部以下とすることが好ましい。
本発明においてはコアの反発性を更に向上させるために有機硫黄化合物を配合することができる。具体的には、チオフェノール類、チオナフトール類、ハロゲン化チオフェノール類又はそれらの金属塩を配合することが推奨され、より具体的には、ペンタクロロチオフェノール、ペンタフルオロチオフェノール、ペンタブロモチオフェノール、パラクロロチオフェノール、ペンタクロロチオフェノール等の亜鉛塩、硫黄数が2〜4のジフェニルポリスルフィド、ジベンジルポリスルフィド、ジベンゾイルポリスルフィド、ジベンゾチアゾイルポリスルフィド、ジチオベンゾイルポリスルフィド等が挙げられるが、特に、ペンタクロロチオフェノールの亜鉛塩、ジフェニルジスルフィドを好適に用いることができる。
更に、老化防止剤を配合することができる。例えば、市販品としてはノクラックNS−6、同NS−30、同SP−N(大内新興化学工業(株)製)、ヨシノックス425(吉富製薬(株)製)等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
充填材としては、特に制限はなく、酸化亜鉛、硫酸バリウム及び炭酸カルシウム等を適宜配合することができる。
上記成分を含有するコア用ゴム組成物は、通常の混練機、例えばバンバリーミキサーやロール等を用いて混練することにより調製される。また、該ゴム組成物を用いてコアを成形する場合、所定のコア用金型を用いて圧縮成形又は射出成形等により成形すればよい。得られた成形体については、ゴム組成物に配合された架橋剤及び共架橋剤が作用するのに十分な温度条件で加熱硬化し、所定の硬度分布を有するコアとする。加硫条件は特に限定されるものではないが、例えば、架橋剤としてジクミルパーオキサイドを用い、共架橋剤としてアクリル酸亜鉛を用いた場合には、通常100〜200℃、特に130〜180℃で10〜40分、特に12〜20分の条件とされる。
上記の製造方法により得られるコアの直径は、特に制限されないが、36.5mm以上とすることが好ましく、より好ましくは36.8mm以上、更に好ましくは37.2mm以上とすることができる。また、直径の上限にも制限はないが、好ましくは40mm以下、より好ましくは39.7mm以下、更に好ましくは39.5mm以下である。
本発明では、特に制限される物ではないが、コアに対して、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)を負荷したときまでの変形量が、3.5mm以上6.0mm以下であることが好ましい。この変形量のより好ましい下限値は4.0mm以上、更に好ましくは4.3mm以上である。また、より好ましい上限値は5.5mm以下、更に好ましくは5.0mm以下である。上記の値よりコアが軟らかい(変形量が大きい)と、コアの反発性が乏しくなる。逆に、上記の値よりコアが硬い(変形量が小さい)と、ボールの打感が悪くなる場合がある。
なお、上記コアの構造については1層に限られず、2層以上の多層構造としてもよい。コアを多層構造とすることにより、ドライバー打撃時のスピン量を低減させることができ、更なる飛距離増大を図ることができる。また、打撃時のスピン特性及びフィーリング特性を更に改良することもできる。この場合、上記コアは、少なくとも内層コア(内芯球)及び外層コアを具備するものとなる。
本発明のゴルフボールは、上記コアを被覆する少なくとも1層の中間層と、該中間層を被覆するカバーとを有するものである。以下、上記中間層及びカバーの材料について詳述する。
本発明では、中間層は下記(a)〜(e)成分
(a)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物と、
(b)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物とを質量比で100:0〜0:100になるように配合したベース樹脂と、
(e)非アイオノマー熱可塑性エラストマーとを質量比で100:0〜50:50になるように配合した樹脂成分100質量部に対して、
(c)分子量が228〜1,500の脂肪酸及び/又はその誘導体
50〜150質量部と、
(d)上記ベース樹脂及び(c)成分中の未中和の酸基を中和できる塩基性無機金属化合物 0.1〜17質量部
とを含有する樹脂組成物を主材として形成されたものである。
上記(a)〜(e)成分について以下に説明する。
(a)成分及び(b)成分は、中間層を形成する樹脂組成物のベース樹脂となるものであり、(a)成分は、オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物、(b)成分は、オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物である。本発明では、上記(a)成分及び(b)成分のいずれかを単独で、又は両者を併用配合する。
ここで、上記(a)成分及び(b)成分中のオレフィンは、通常炭素数2以上、上限として8以下、特に6以下のものが好ましく、具体的には、エチレン、プロピレン、ブテン、ペンテン、ヘキセン、ヘプテン、オクテン等が挙げられ、特にエチレンであることが好ましい。
また、不飽和カルボン酸としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸等を挙げることができ、特にアクリル酸、メタクリル酸であることが好ましい。
更に、上記(b)成分に含まれる不飽和カルボン酸エステルとしては、上述した不飽和カルボン酸の低級アルキルエステルが好適で、具体的には、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸ブチル等を挙げることができ、特にアクリル酸ブチル(n−アクリル酸ブチル、i−アクリル酸ブチル)であることが好ましい。
(a)成分及び(b)成分のランダム共重合体は、上記成分を公知の方法に従ってランダム共重合させることにより得ることができる。ここで、ランダム共重合体中に含まれる不飽和カルボン酸の含量(酸含量)は、特に制限されるものではないが、好ましくは2質量%以上、より好ましくは6質量%以上、更に好ましくは8質量%以上とすることができる。また、不飽和カルボン酸含量(酸含量)の上限も特に制限されないが、好ましくは25質量%以下、より好ましくは20質量%以下、更に好ましくは15質量%以下であることが推奨される。
(a)成分及び(b)成分のランダム共重合体の中和物は、上記ランダム共重合体中の酸基を部分的に金属イオンで中和することによって得ることができる。ここで、酸基を中和する金属イオンの具体例としては、Na+、K+、Li+、Zn++、Cu++、Mg++、Ca++、Co++、Ni++、Pb++等が挙げられる。本発明においては、この中でも特にNa+、Li+、Zn++、Mg++等を好適に用いることができ、更にはMg++、Zn++であることが推奨される。これら金属イオンによるランダム共重合体の中和度は特に限定されるものではない。このような中和物は公知の方法で得ることができ、例えば、上記ランダム共重合体に対して、上記金属イオンのギ酸塩、酢酸塩、硝酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、酸化物、水酸化物及びアルコキシド等の化合物を使用して導入することができる。
なお、上記(a)成分としては、市販品を用いることができ、具体的には、ニュクレルAN4311、同AN4318、同AN4319、同1560、AN4213C(いずれも三井・デュポンポリケミカル社製)等を例示することができる。
また、上記(b)成分としては、市販品を用いることができ、具体的には、ハイミラン1554、同1557、同1601、同1605、同1706、同1855、同1856、同AM7316(いずれも三井・デュポンポリケミカル社製)、サーリン6320、同7930、同8120(いずれもデュポン社製)等が挙げられ、特に、亜鉛中和型アイオノマー樹脂(ハイミランAM7316等)を好適に使用できる。
なお、上記中間層用の樹脂組成物のベース樹脂として、上記(a)成分及び上記(b)成分を単独で又は両成分を併用して使用することができる。両成分の配合比率は質量比で(a)成分:(b)成分=100:0〜0:100であり、特に制限される物ではないが、好ましくは80:20〜50:50であり、更に好ましくは70:30〜60:40である。
(c)成分は、分子量228以上の脂肪酸及び/又はその脂肪酸誘導体であり、樹脂組成物の流動性向上に寄与する成分で、上記(a)成分や(b)成分の熱可塑性樹脂と比較して分子量が極めて小さく、混合物の溶融粘度の著しい低下に寄与するものである。また、本発明の脂肪酸(誘導体)は、分子量が228以上で高含量の酸基(誘導体)を含むため、添加による反発性の損失が少ないものである。
上記(c)成分の脂肪酸及び/又はその誘導体の分子量は、228以上、好ましくは256以上、より好ましくは280以上、更に好ましくは300以上、上限としては1,500以下、好ましくは1,000以下、より好ましくは600以下、更に好ましくは500以下であるとされる。この場合、分子量が小さすぎると、耐熱性の改善が達成できない上、酸基の含有量が多すぎて、ベース樹脂に含まれる酸基との相互作用により流動性の改善の効果が少なくなってしまう場合がある。一方、分子量が大きすぎる場合には、流動性改質の効果が顕著に表れない場合がある。
(c)成分の脂肪酸として、具体的には、ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ベヘニン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキジン酸、リグノセリン酸等が挙げられ、特に、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘニン酸、リグノセリン酸を好適に用いることができる。
また、脂肪酸誘導体は、脂肪酸の酸基に含まれるプロトンを置換したものが挙げられ、このような脂肪酸誘導体としては、金属イオンにより置換した金属せっけんを例示することができる。該金属せっけんに用いられる金属イオンとしては、例えば、Li+、Ca++、Mg++、Zn++、Mn++、Al+++、Ni++、Fe++、Fe+++、Cu++、Sn++、Pb++、Co++が挙げられ、特にCa++、Mg++、Zn++が好ましい。
(c)成分の脂肪酸誘導体として、具体的には、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、12−ヒドロキシステアリン酸マグネシウム、12−ヒドロキシステアリン酸カルシウム、12−ヒドロキシステアリン酸亜鉛、アラキジン酸マグネシウム、アラキジン酸カルシウム、アラキジン酸亜鉛、ベヘニン酸マグネシウム、ベヘニン酸カルシウム、ベヘニン酸亜鉛、リグノセリン酸マグネシウム、リグノセリン酸カルシウム、リグノセリン酸亜鉛等が挙げられ、特にステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、アラキジン酸マグネシウム、アラキジン酸カルシウム、アラキジン酸亜鉛、ベヘニン酸マグネシウム、ベヘニン酸カルシウム、ベヘニン酸亜鉛、リグノセリン酸マグネシウム、リグノセリン酸カルシウム、リグノセリン酸亜鉛を好適に使用することができる。
(c)成分の配合量は、上記(a)成分及び/又は(b)成分(以下、ベース樹脂という)100質量部に対し、50〜150質量部であり、この場合好ましい下限値は81質量部以上、また好ましい上限値は120質量部以下である。
なお、上述した(a)成分及び/又は(b)成分、及び(c)成分の使用に際し、公知の金属せっけん変性アイオノマー(米国特許第5312857号明細書、米国特許第5306760号明細書、国際公開第98/46671号パンフレット等)を使用することもできる。
(d)成分の塩基性金属化合物は、上記(a)成分及び/又は(b)成分、及び(c)成分中の酸基を中和するために配合するものである。上記(d)成分を含まない場合、特に金属変性アイオノマー樹脂のみ(例えば、上記特許公報に記載された金属せっけん変性アイオノマー樹脂のみ)を加熱混合すると、下記に示すように金属せっけんとアイオノマーに含まれる未中和の酸基との交換反応により脂肪酸が発生する。この発生した脂肪酸は熱的安定性が低く、成形時に容易に気化するため、成形不良の原因となるばかりでなく、発生した脂肪酸が成形物の表面に付着した場合、塗膜密着性が著しく低下する原因になる。
Figure 2011161229
このような問題を解決すべく、(d)成分として、上記(a)成分及び/又は(b)成分と(c)成分中に含まれる酸基を中和する塩基性無機金属化合物を必須成分として配合する。(d)成分の配合で、上記(a)成分及び/又は(b)成分と(c)成分中の酸基が中和され、これら各成分配合による相乗効果により、樹脂組成物の熱安定性が高まると同時に、良好な成形性が付与され、ゴルフボール用材料としての反発性が向上するという優れた特性が付与されるものである。
(d)成分は、上記(a)成分及び/又は(b)成分、及び(c)成分中の酸基を中和することができる塩基性無機金属化合物であり、好ましくは一酸化物であることが推奨され、アイオノマー樹脂との反応性が高く、反応副生成物に有機物を含まないため、熱安定性を損なうことなく、樹脂組成物の中和度を上げることができる。
ここで、塩基性無機金属化合物に使われる金属イオンとしては、例えば、Li+、Na+、K+、Ca++、Mg++、Zn++、Al+++、Ni+、Fe++、Fe+++、Cu++、Mn++、Sn++、Pb++、Co++等が挙げられ、無機金属化合物としては、これら金属イオンを含む塩基性無機充填材、具体的には、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化亜鉛、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化リチウム、炭酸リチウム等が挙げられる。これらの中でも、上述したように一酸化物が好適であり、特に、本発明ではアイオノマー樹脂との反応性の高い酸化マグネシウムを好適に使用できる。
(d)成分の配合量は、上記ベース樹脂100質量部に対し、0.1〜17質量部であり、この場合好ましい下限値は0.5質量部以上、また好ましい上限値は15質量部以下である。上記(d)成分の配合量が少なすぎると、熱安定性及び反発性の向上がみられず、多すぎた場合は、過剰の塩基性無機金属化合物により組成物の耐熱性がかえって低下することがある。
(e)成分の非アイオノマー熱可塑性エラストマーは、打撃時のフィーリング、反発性をより一層向上させるために配合されるものであり、具体的には、熱可塑性ポリエステルエラストマー、熱可塑性ブロック共重合体、及び熱可塑性ウレタン等の熱可塑性エラストマーを例示することができる。
(e)成分の配合量は、上記ベース樹脂との質量比で100:0〜50:50とすることができる。
上記(a)〜(e)成分を含有する中間層用の樹脂組成物は、加工性の観点からメルトインデックス(JIS−K6760(試験温度190℃、試験荷重21N(2.16kgf)にて測定))を0.5g/10min以上、特に0.8g/10min以上、更には1.0g/10min以上とすることが好ましい。また、このメルトインデックスの好ましい上限は20g/10min以下、より好ましくは15g/10min以下である。樹脂組成物のメルトインデックスが少ないと加工性が著しく低下してしまうおそれがある。
なお、この樹脂組成物自体の比重は、特に制限されるものではないが、好ましくは0.9以上とすることができる。また、この比重の上限も特に制限されるものではないが、1.3以下とすることが好ましく、特に1.2以下とすることがより好ましい。
上記の樹脂組成物は、上述した(a)成分及び/又は(b)成分、(c)成分、(d)成分及び(e)成分が加熱混合され、メルトインデックスが適正化されるものであるが、樹脂組成物中の酸基の70モル%以上、好ましくは80モル%以上、更に好ましくは90モル%以上が中和されていることが推奨され、高中和化により上述したベース樹脂と脂肪酸(誘導体)のみを使用した場合に問題となる交換反応をより確実に抑制し、脂肪酸の発生を防ぐことができ、熱的な安定性が著しく増大し、成形性が良好で、従来のアイオノマー樹脂と比較して反発性の著しく増大した材料になり得る。
上記樹脂組成物には、必要に応じて無機粒状充填材を配合することもでき、耐久性の更なる向上を図ることができる。この無機粒状充填材としては、公知のものを用いることができ、特に制限されるものではないが、本発明では二酸化チタン及び硫酸バリウムを好適に用いることができる。その配合量は、上記ベース樹脂100質量部に対して、好ましくは5質量部以上、より好ましくは9質量部以上とすることができ、また上限としては好ましくは36質量部以下、より好ましくは26質量部以下である。
なお、上記(a)〜(e)成分を含む樹脂組成物には、必要に応じて種々の添加剤を配合することができ、例えば、分散剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤等を適宜配合することができる。
中間層の形成方法としては公知の方法を用いることができ、特に限定されるものではないが、例えば、予め作製したコアを金型内に配備し、上記中間層用の樹脂組成物を加熱溶融もしくは加熱混合溶融し、射出成形する方法等を採用できる。
このとき、中間層のショアD硬度は、好ましくは40以上、より好ましくは43以上であり、また好ましい上限値は65以下、より好ましくは60以下である。ショアD硬度が40より低い場合は、反発性が低下し、65を超えると割れやすくなり、耐久性に劣るものとなるおそれがある。
また、上記中間層の厚さは、特に制限されるものではないが、0.8mm以上、特に1mm以上とすることが推奨され、また中間層の厚さの上限は4.0mm以下、特に3.0mm以下とすることが推奨される。
この場合、中間層の比重は、特に制限されるものではないが、0.9以上、特に0.95以上とすることが好ましく、また比重の上限値も特に制限されないが、1.3以下、特に1.15以下とすることが推奨される。比重が大きすぎると、十分に分散、混合することが難しくなる場合があり、小さすぎると、十分な反発性、耐久性、打感を得ることができない場合がある。
更に、この中間層の硬度は、ショアD硬度で40〜60とすることが好ましく、より好ましくは43〜60である。中間層の硬度がショアD硬度40未満であると、反発性に劣るものとなってしまう場合があり、一方ショアD硬度60を超えると、打感が悪くなると共に割れやすくなる場合がある。
なお、上記中間層の構造については1層に限られず、必要に応じて上記の範囲内において特性の異なる中間層を2層以上形成してもよい。中間層を複数層形成することにより、ドライバー打撃時のスピン量を低減させることができ、更なる飛距離増大を図ることができる。また、打撃時のスピン特性及びフィーリング特性を更に改良することもできる。
本発明のゴルフボールは、上記中間層の外側にカバーを被覆形成してなるものである。そのカバーは熱可塑性ポリウレタンを主体としたものであり、(f)熱可塑性ポリウレタン及び(g)ポリイソシアネート化合物を主成分とする単一な樹脂配合物から形成される。このような熱可塑性ポリウレタンからなるカバーを用いたゴルフボールは、反発性が高く、スピン性能、耐擦過傷性に優れたものであり、かつカバー形成材料の流動性が高く、生産性にも優れるものである。
ここで、「単一な」樹脂配合物とは、樹脂配合物を複数種のペレットとして供給するのではなく、複数の成分を1つのペレットに調製した1種のペレットとして射出成形に供してカバーを成形することを意味する。
このカバーは、上記(f)熱可塑性ポリウレタン及び(g)ポリイソシアネート化合物を主成分とするものであり、具体的には上記の(f)成分と(g)成分とを合わせた合計質量が、カバー層全体の質量の60%以上であることが推奨されるものであり、より好ましくは、70%以上である。
上記(f)熱可塑性ポリウレタンについて述べると、その熱可塑性ポリウレタンの構造は、長鎖ポリオールである高分子ポリオール(ポリメリックグリコール)からなるソフトセグメントと、鎖延長剤及びポリイソシアネート化合物からなるハードセグメントとを含む。ここで、原料となる長鎖ポリオールとしては、従来から熱可塑性ポリウレタンに関する技術において使用されるものはいずれも使用でき、特に制限されるものではないが、例えば、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール、ポリエステルポリカーボネートポリオール、ポリオレフィン系ポリオール、共役ジエン重合体系ポリオール、ひまし油系ポリオール、シリコーン系ポリオール、ビニル重合体系ポリオール等を挙げることができる。これらの長鎖ポリオールは1種のものを使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらのうちでも、反発弾性率が高く低温特性に優れた熱可塑性ポリウレタンを合成できる点で、ポリエーテルポリオールが好ましい。
上記のポリエーテルポリオールとしては、例えば、環状エーテルを開環重合して得られるポリ(エチレングリコール)、ポリ(プロピレングリコール)、ポリ(テトラメチレングリコール)、ポリ(メチルテトラメチレングリコール)等を挙げることができる。ポリエーテルポリオールとしては1種のものを使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらのうちでも、ポリ(テトラメチレングリコール)及び/又はポリ(メチルテトラメチレングリコール)が好ましい。
これらの長鎖ポリオールの数平均分子量としては1,500〜5,000の範囲内であることが好ましい。かかる数平均分子量を有する長鎖ポリオールを使用することにより、上記した反発性や生産性等の種々の特性に優れた熱可塑性ポリウレタン組成物からなるゴルフボールを確実に得ることができる。長鎖ポリオールの数平均分子量は、1,700〜4,000の範囲内であることがより好ましく、1,900〜3,000の範囲内であることが更に好ましい。
なお、上記の長鎖ポリオールの数平均分子量とは、JIS−K1557に準拠して測定した水酸基価に基づいて算出した数平均分子量である。
鎖延長剤としては、従来の熱可塑性ポリウレタンに関する技術において使用されるものを好適に用いることができ、例えば、イソシアネート基と反応し得る活性水素原子を分子中に2個以上有する分子量400以下の低分子化合物であることが好ましい。鎖延長剤としては、1,4−ブチレングリコール、1,2−エチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。鎖延長剤としては、これらのうちでも、炭素数2〜12の脂肪族ジオールが好ましく、1,4−ブチレングリコールがより好ましい。
ポリイソシアネート化合物としては、従来の熱可塑性ポリウレタンに関する技術において使用されるものを好適に用いることができ、特に制限はない。具体的には、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−(又は)2,6−トルエンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフチレン1,5−ジイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネートからなる群から選択された1種又は2種以上を用いることができる。ただし、イソシアネート種によっては射出成形中の架橋反応をコントロールすることが困難なものがある。本発明においては生産時の安定性と発現される物性とのバランスとの観点から、芳香族ジイソシアネートである4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートが最も好ましい。
上記(f)成分の熱可塑性ポリウレタンとして最も好ましいものは、長鎖ポリオールとしてポリエーテルポリオール、鎖延長剤として脂肪族ジオール、ポリイソシアネート化合物として芳香族ジイソシアネートを用いて合成される熱可塑性ポリウレタンであって、上記ポリエーテルポリオールが数平均分子量1,900以上のポリテトラメチレングリコール、上記鎖延長剤が1,4−ブチレングリコール、上記芳香族ジイソシアネートが4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートのものであるが、特にこれらに限られるものではない。
また、上記ポリウレタン形成反応における活性水素原子:イソシアネート基の配合比は、上記した反発性、スピン性能、耐擦過傷性及び生産性等の種々の特性がより優れた熱可塑性ポリウレタン組成物からなるゴルフボールを得ることができるよう、好ましい範囲にて調整することができる。具体的には、上記の長鎖ポリオール、ポリイソシアネート化合物及び鎖延長剤とを反応させて熱可塑性ポリウレタンを製造するに当たり、長鎖ポリオールと鎖延長剤とが有する活性水素原子1モルに対して、ポリイソシアネート化合物に含まれるイソシアネート基が0.95〜1.05モルとなる割合で各成分を使用することが好ましい。
上記(f)成分の熱可塑性ポリウレタンの製造方法は特に限定されず、長鎖ポリオール、鎖延長剤及びポリイソシアネート化合物を使用して、公知のウレタン化反応を利用して、プレポリマー法、ワンショット法のいずれで製造してもよい。そのうちでも、実質的に溶剤の不存在下に溶融重合することが好ましく、特に多軸スクリュー型押出機を用いて連続溶融重合により製造することが好ましい。
具体的な(f)成分の熱可塑性ポリウレタンとし、市販品を用いることもでき、例えば、パンデックスT8295,同T8290,同T8260(いずれもディーアイシーバイエルポリマー社製)等が挙げられる。
次に、上記(g)成分として用いられるポリイソシアネート化合物については、射出成形前において少なくともその一部が分子中の全てのイソシアネート基が未反応状態のものであることが必要である。即ち、射出成形前の単一な樹脂配合物中に一分子中のすべてのイソシアネート基が完全にフリーな状態であるポリイソシアネート化合物が存在している必要があり、このようなポリイソシアネート化合物と、一分子中の一部がフリーな状態のポリイソシアネート化合物とが併存していてもよい。
このポリイソシアネート化合物としては、特に制限はないが、各種のイソシアネートを採用することができ、具体的には、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−(又は)2,6−トルエンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフチレン1,5−ジイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネートからなる群から選択された1種又は2種以上を用いることができる。上記のイソシアネートの群のうち、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート及びイソホロンジイソシアネートを採用することが、(f)成分の熱可塑性ポリウレタンとの反応に伴う粘度上昇等による成形性への影響と、得られるゴルフボールカバー材料の物性とのバランスとの観点から好適である。
本発明ゴルフボールのカバーにおいて、必須成分ではないが、上記(f)及び(g)成分に加えて、更に(h)成分として、上記熱可塑性ポリウレタン以外の熱可塑性エラストマーを配合することができる。この(h)成分を上記樹脂配合物に配合することにより、樹脂配合物の更なる流動性の向上や反発性、耐擦過傷性等、ゴルフボールカバー材として要求される諸物性を高めることができる。
この(h)成分、上記熱可塑性ポリウレタン以外の熱可塑性エラストマーとして具体的には、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー、アイオノマー樹脂、スチレンブロックエラストマー、水添スチレンブタジエンゴム、スチレン−エチレン・ブチレン−エチレンブロック共重合体又はその変性物、エチレン−エチレン・ブチレン−エチレンブロック共重合体又はその変性物、スチレン−エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重合体又はその変性物、ABS樹脂、ポリアセタール、ポリエチレン及びナイロン樹脂から選ばれ、その1種又は2種以上を用いることができる。特に、生産性を良好に維持しつつ、イソシアネート基との反応により、反発性や耐擦過傷性が向上すること等の理由から、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー及びポリアセタールを採用することが好適である。
上記(f)、(g)及び(h)成分の組成比については、特に制限はないが、本発明の効果を十分に有効に発揮させるためには、質量比で(f):(g):(h)=100:2〜50:0〜50であることが好ましく、更に好ましくは、(f):(g):(h)=100:2〜30:8〜50(質量比)である。
本発明では、(f)成分と(g)成分、更に任意成分の(h)成分を混合してカバー形成用の樹脂配合物を調整するが、その際、ポリイソシアネート化合物の少なくとも一部に、分子中の全てのイソシアネート基が未反応状態で残存するポリイソシアネート化合物が存在するような条件を選択する必要がある。例えば、窒素ガス等の不活性ガスや真空状態で混合すること等の処置を講ずる必要がある。この樹脂配合物は、その後に金型に配置されたコア周囲に射出成形されることになるが、その取り扱いを円滑かつ容易に行う理由から、長さ1〜10mm、直径0.5〜5mmのペレット状に形成することが好ましい。この樹脂ペレット中には、未反応状態のイソシアネート基が十分に存在しており、コアに射出成形している間やその後のアニーリング等の後処理により、未反応イソシアネート基は(f)成分や(h)成分と反応して架橋物を形成する。
更に、このカバー形成用の樹脂配合物には、必要に応じて、種々の添加剤を配合することができ、例えば顔料、分散剤、酸化防止剤、耐光安定剤、紫外線吸収剤、離型剤等を適宜配合することができる。
この樹脂配合物の210℃におけるメルトマスフローレート(MFR)値は、特に制限はないが、流動性及び生産性を高める点から、5g/10min以上が好ましく、より好ましくは、6g/10min以上である。樹脂配合物のメルトマスフローレートが小さいと流動性が低下してしまい、射出成形時に偏芯の原因となるだけでなく、成形可能なカバー厚みの自由度が低くなるおそれがある。なお、上記のメルトマスフローレートの測定値は、JIS−K7210(1999年版)に準拠した測定値である。
上記カバー層を成形する方法としては、例えば、射出成形機に上述の樹脂配合物を供給し、コアの周囲に溶融した樹脂配合物を射出することによりカバー層を成形することができる。この場合、成形温度としては熱可塑性ポリウレタン等の種類によって異なるが、通常150〜250℃の範囲である。
なお、射出成形を行う場合、樹脂供給部から金型内に至る樹脂経路の一部又は全ての個所において、窒素等の不活性ガス又は低露点ドライエア等の低湿度ガスによるパージ又は真空処理等により低湿度環境下で成形を行うことが望ましいが、これに限定されるものではない。また、樹脂搬送時の圧送媒体としても、低露点ドライエア又は窒素ガス等の低湿度ガスが好ましいが、これらに限定されるものではない。上記の低湿度環境下で成形を行うことにより、樹脂が金型内部に充填される前のイソシアネート基の反応の進行を抑制し、ある程度イソシアネート基が未反応状態の形態のポリイソシアネートを樹脂配合物に含めることにより、不要な粘度上昇等の変動要因を減少させ、また、実質的な架橋効率を向上させることができる。
なお、コア周囲に射出成形する前の樹脂配合物中における未反応状態のポリイソシアネート化合物の存在を確認する手法としては、該ポリイソシアネート化合物のみを選択的に溶解させる適当な溶媒により抽出し、確認する手法等考えられるが、簡便な方法としては不活性雰囲気下での示差熱熱重量同時測定(TG−DTA測定)により確認する手法が挙げられる。例えば、本発明で用いられる樹脂配合物(カバー材料)を窒素雰囲気下、昇温速度10℃/minにて加熱していくと、150℃程度から緩やかなジフェニルメタンジイソシアネートの重量減少を確認することができる。一方、熱可塑性ポリウレタン材料とイソシアネート混合物との反応を完全に行った樹脂サンプルでは150℃からの重量減少は確認されず、230〜240℃程度からの重量減少を確認することができる。
上記のように樹脂配合物を射出成形してカバーを形成した後、アニーリングを行って架橋反応を更に進行させ、ゴルフボールカバーとしての特性を更に改良することも可能である。アニーリングとは、一定環境下で一定期間熟成させることをいう。
このカバー層の表面硬度は、ショアD硬度で58〜65とすることが好ましく、より好ましくは59〜62である。カバー層の表面硬度が低すぎるとドライバー打撃時のスピン量が多くなり飛距離が低下する場合がある。また、カバー層の表面硬度が高すぎるとフィーリングが悪くなると共にウレタン素材の反発性能、耐久性能に劣る場合がある。
また、このカバーの硬度が上記中間層の硬度以上、即ちカバー硬度≧中間層硬度に設定されていることが好ましく、カバー硬度が中間層硬度よりも低いと、打感が硬くなり、フィーリングが悪くなって本発明の目的を達成することができない場合がある。
また、上記カバー層の反発弾性率としては通常35%以上、好ましくは40%以上、より好ましくは45%以上、更に好ましくは47%以上である。熱可塑性ポリウレタンはもともとそれ程反発性に優れたものではないため、上記反発弾性率は厳密に選択することが好ましい。カバー層の反発弾性率が低すぎるとゴルフボールの飛距離が大幅に低下する場合がある。また、カバー層の反発弾性率が高すぎると100ヤード以内のコントロールを必要とするショットやパッティングで初速度が高くなりすぎ、ゴルファーのフィーリングに合わないことがある。なお、本発明において反発弾性率とは、JIS−K7311に準拠した反発弾性率をいう。
このカバーの厚みは、特に制限されるものではないが、0.4mm以上とすることが好ましく、より好ましくは0.7mm以上である。また、その上限も特に制限されるものではないが、1.5mm以下とすることが好ましく、より好ましくは1.3mm以下である。カバー厚みが大きすぎると、反発性が低下する場合があり、カバー厚みが小さすぎると、耐久性が低下する場合がある。
なお、上記カバーの構造については1層に限られず、必要に応じて特性の異なる材料にて2層以上形成してもよい。この場合には、少なくとも1層を上記(f),(g)を主成分とする上記樹脂配合物で形成したカバーとすればよく、また硬度や厚さはカバー全体が上記範囲となるように調整することが推奨される。
本発明のゴルフボールにおいては、更に空力特性を改善して飛距離を向上させるために、通常のゴルフボールと同様にカバーの表面に多数のディンプルを形成することが好ましい。上記ディンプルの種類の数及び総数等を適正化することにより、上述したボール構造との相乗効果で弾道がより安定し、飛距離性能に優れたゴルフボールを得ることができる。なお、ゴルフボールのデザイン性や耐久性を向上させるために、該カバー上に下地処理、スタンプ、塗装等の種々の処理を行うことも任意である。
ここで、ディンプルの種類の数は、直径及び/又は深さが互いに異なるディンプルの種類の数をいい、好ましくは2種以上、より好ましくは3種以上であることが推奨される。また、上限は8種以下、特に6種以下であることが推奨される。
本発明のゴルフボールは、上述したボールの構造により打撃時のスピン量が低下して低弾道化する傾向にあるので、大きな揚力を得ることができるようにディンプル設計を行うことが好ましい。
まず、ディンプル総数については、250個以上とすることが好ましく、より好ましくは270個以上である。また、その上限は392個以下とすることが好ましく、より好ましくは360個以下である。ディンプル総数が少なすぎても、ディンプル総数が多すぎても、最適な揚力が得られず、飛ばなくなる場合がある。
また、その幾何学的配列としては、特に限定されるものではないが、8面体、20面体等の公知の配列を採用できる。この時、飛びのバラツキを低減する観点から、ディンプルに交差しない大円線が1本もないようなディンプル配設を好適に採用できる。また、ディンプルの形状についても、円形に限られず、多角形、涙形、楕円型等から適宜選択することができる。その直径(多角形においては対角長)は、1mm以上とすることが好ましく、より好ましくは2mm以上である。また、その上限は8mm以下であることが好ましく、より好ましくは7mm以下である。
上記ディンプルの表面占有率は、空気抵抗を低減する観点から75%以上、特に79%以上とすることが推奨される。なお、この表面占有率は、形成するディンプルの個数を増やすほか、直径の異なる複数種のディンプルを混在させたり、隣接ディンプル間距離(土手幅)が実質的に0になるような形状とすることにより高めることができる。
また、ディンプル総容積は、ディンプルの壁面と、ボール表面上の陸部曲面に囲まれた部分の容積の合計を意味するが、その総容積が400〜750mm3、特に、450〜700mm3に設定されることが好適である。
本発明のゴルフボールは、競技用としてゴルフ規則に従うものとすることができ、直径42.67mm以上に形成することができる。その重量としては、通常45.0g以上、好ましくは45.2g以上、上限は45.93g以下とすることが好適である。
なお、特に制限されるものではないが、本発明のゴルフボールは、ボール全体のたわみ量が、ボールに対し初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)を負荷したときまでの変形量として、好ましくは2.5mm以上、より好ましくは2.7mm以上であり、また上限は4.0mm以下好ましく、より好ましくは3.7mm以下である。当該たわみ変形量が少なすぎると、打感が悪くなると共に、特にドライバー等のボールに大変形が生じるロングショット時にスピンが増えすぎて飛ばなくなる場合があり、一方、大きすぎると、打感が鈍くなると共に、反発性が十分でなくなり飛ばなくなる上、繰り返し打撃による割れ耐久性が悪くなる場合がある。
また、特に制限されるものではないが、本発明のゴルフボールは、製造後(成形後)1週間時点の初速度に対する1年経過後の初速度の低下が0.5m/s以下であることが好ましく、更に0.4m/s以下であることがより好ましい。このような初速度は、コア及びカバーに応じて上記中間層材料の配合を本発明規定の範囲内で調整することにより、達成することが可能である。なお、ここで言う初速度とは、R&A承認の装置であるUSGAのドラム回転式初速計と同方式の初速測定器を用いて測定した値であり、具体的な測定条件は、後述する実施例の通りである。
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に制限されるものではない。
〔実施例1〜4,比較例1〜4〕
コアの形成
下記表1に示すゴム組成物を調製した後、155℃/15分の条件で加硫成形することによりソリッドコアを作製した。
Figure 2011161229
表1中に記載した材料の詳細は下記の通りである。
ポリブタジエン:商品名「BR730」、JSR社製
ジクミルパーオキサイド:商品名「パークミルD」日本油脂社製
酸化亜鉛:堺化学工業(株)製
2,2’−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェノール):商品名「ノクラックNS−6」大内新興化学工業社製
ジアクリル酸亜鉛:日本蒸留工業(株)製
ペンタクロロチオフェノールの亜鉛塩:東京化成工業(株)製
中間層及びカバーの形成
次に、上記で得たコアの周囲に、以下に示す配合の中間層及びカバーを射出成形法により順次成形して、表3に示したコア、中間層及びカバーの組み合わせで、実施例4種、比較例4種のスリーピースソリッドゴルフボールを作製した。この際、カバー表面には、図1に示したディンプルを形成した。このディンプルの詳細については表2に示した。
ここで、実施例1〜4及び比較例1〜4におけるカバーの形成は、次の通りに行った。
まず下記カバー材料を二軸スクリュー型押出機により窒素ガス雰囲気下で混練りして、ペレット状(長さ3mm、直径1〜2mm)のカバー樹脂配合物を得、この前記カバー材をコアの周囲に射出成形してカバーを形成した。
(中間層−配合A)
ニュクレル AN4319(酸含量:8.0質量%、エステル量:17.0質量%)
100質量部
ステアリン酸マグネシウム 100質量部
酸化マグネシウム 2.8質量部
ポリテール 4.0質量部
中和度:110.4 mol%
ショアD硬度:50
(中間層−配合B)
ニュクレル AN4319(酸含量:8.0質量%、エステル量:17.0質量%)
30質量部
ニュクレル AN4221C(エステル量:0.9質量%) 60質量部
ダイナロン 6100P 10質量部
ステアリン酸マグネシウム 60質量部
酸化マグネシウム 1.3質量部
中和度:80.4 mol%
ショアD硬度:56
(中間層−配合C)
ハイミラン H1605 68.8質量部
ハイミラン AM7331 31.3質量部
ベヘニン酸 18質量部
水酸化カルシウム 2.3質量部
ポリテール 2.0質量部
中和度:56.0 mol%
ショアD硬度:56
(カバー層−配合A)
パンデックスT8260 50質量部
パンデックスT8295 50質量部
ポリイソシアネート化合物 7.5質量部
エラストマー 11質量部
ポリエチレンワックス 1質量部
酸化チタン 3質量部
ショアD硬度:59
(カバー層−配合B)
パンデックスT8260 100質量部
ポリイソシアネート化合物 7.5質量部
エラストマー 11質量部
ポリエチレンワックス 1質量部
酸化チタン 3質量部
ショアD硬度:61
(カバー層−配合C)
ハイミラン H1557 75質量部
ハイミラン H1855 25質量部
ポリエチレンワックス 1質量部
ステアリン酸マグネシウム 1.8質量部
酸化チタン 3.8質量部
ショアD硬度:58
(カバー層−配合D)
パンデックスT8295 100質量部
ポリイソシアネート化合物 7.5質量部
エラストマー 11質量部
ポリエチレンワックス 1質量部
酸化チタン 3質量部
ショアD硬度:57
(カバー層−配合E)
パンデックスT8295 75質量部
パンデックスT8290 25質量部
ポリイソシアネート化合物 7.5質量部
エラストマー 11質量部
ポリエチレンワックス 1質量部
酸化チタン 3質量部
ショアD硬度:54
なお、上記中間層配合A〜C及びカバー層配合A〜Eで用いられている材料の詳細は下記の通りである。
ニュクレルAN4319:三井デュポンポリケミカル社製、オレフィン−不飽和カルボン酸−カルボン酸エステル共重合体 3元共重合体
ニュクレルAN4221C:三井デュポンポリケミカル社製、オレフィン−不飽和カルボン酸 2元共重合体
ハイミラン AM7331:三井デュポンポリケミカル社製 Naイオン中和 エチレン−メタクリル酸−アクリル酸エステル共重合体のアイオノマー樹脂
ハイミラン 1605:三井デュポンポリケミカル社製 Naイオン中和 エチレン−メタクリル酸共重合体のアイオノマー樹脂
ハイミラン 1557:三井デュポンポリケミカル社製 Znイオン中和エチレン−メタクリル酸共重合体のアイオノマー樹脂
ハイミラン 1855:三井デュポンポリケミカル社製 Znイオン中和エチレン−メタクリル酸共重合体のアイオノマー樹脂
ダイナロン 6100P:JSR社のオレフィン系熱可塑性エラストマー CEBCタイプ
パンデックスT8260:ディーアイシーバイエルポリマー株式会社製 MDI−PTMGタイプ熱可塑性ポリウレタン材料、デュロメータD型樹脂硬度56、反発弾性率45%
パンデックスT8295:ディーアイシーバイエルポリマー株式会社製 MDI−PTMGタイプ熱可塑性ポリウレタン材料、樹脂硬度JIS−A97、反発弾性率44%
パンデックスT8290:ディーアイシーバイエルポリマー株式会社製 MDI−PTMGタイプ熱可塑性ポリウレタン材料、樹脂硬度JIS−A93、反発弾性率52%
エラストマー:東レ・デュポン株式会社製 ハイトレル4001
ベヘニン酸:日本油脂社製「NAA−222S(粉末)」
ステアリン酸マグネシウム:日本油脂社製「ニッサンマグネシウムステアレート」
ポリイソシアネート化合物:4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート
ポリエチレンワックス:三洋化成工業株式会社製 サンワックス 161P
ポリテール:三菱化学株式会社製の低分子量ポリオレフィン系ポリオール
酸化マグネシウム:協和化学工業社製 「ミクロマグ3−150」 高活性タイプ酸化マグネシウム
水酸化カルシウム:白石カルシウム社製「CLS−B」
酸化チタン:石原産業株式会社 商品名「タイペークR550」
Figure 2011161229
ディンプルの定義
直径:ディンプルの縁に囲まれた平面の直径
深さ:ディンプルの縁に囲まれた平面からのディンプルの最大深さ
0:ディンプルの縁に囲まれた平面下のディンプルの空間体積を、前記平面を底面とし、かつこの底面からのディンプルの最大深さを高さとする円柱体積で除した値
総容積:ディンプルの壁面と、ボール表面上の陸部曲面(仮想球面:ディンプルがないと仮定したゴルフボールの球面)に囲まれた部分の容積の合計
SR:ディンプルの縁に囲まれた平面の面積で定義されるディンプル面積の合計が、ディンプルが存在しないと仮定したボール球面積に占める比率
VR:ディンプルの縁に囲まれた平面から下方に形成されるディンプル容積の合計が、ディンプルが存在しないと仮定したボール球容積に占める比率
得られた各ゴルフボールにつき、各層の厚さ、硬度、たわみ量等の諸物性と、飛び性能、耐擦過傷性を下記の方法で評価した。結果を表3に示す。
[ボールの諸物性の評価]
コア及び製品のたわみ量(mm)
コア及び製品を硬板の上に置き、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)に負荷したときまでの変形量を計測した。
中間層のたわみ量(mm)
コアに中間層を被覆した球体を硬板の上に置き、初期荷重98N(10kgf)を負荷した状態から終荷重1275N(130kgf)に負荷したときまでの変形量を計測した。
カバー硬度及び中間層硬度
ASTM D−2240に準じて測定したカバー層自体及び中間層自体のショアD硬度。
飛び性能
(W#1飛距離、W#1スピン)ゴルフ打撃ロボットにW#1をつけてヘッドスピード50m/sにて打撃した時の飛距離を測定した。クラブはブリヂストン社製ドライバー「Tour Stage X−Drive 701 (2009年モデル)」(ロフト8.5°)を使用した。また、スピン量は同様に打撃した直後のボールを初期条件計測装置により測定した。
(ウェッジスピン)ゴルフ打撃ロボットにピッチングウェッジをつけてヘッドスピード24m/sにて打撃した直後のボールを初期条件計測装置によりスピン量を測定した。クラブはブリヂストン社製ピッチングウエッジ「J’s Classical Edition」を使用した。
耐擦過傷性
ボールを23℃、13℃、0℃に各々保温するとともに、スウィングロボットマシンを用い、クラブはめっきを施していないピッチングウェッジを使用して、ヘッドスピード33m/sで各ボールを打撃し、打撃傷を目視にて確認し、評価者10名のうち6名以上がまだ使用できると判断したものを「○」、また使用できると判断した者が5名以下のものを「×」とした。
初速度
得られたボールの製造(成形)1週間後の初速度(初速A)及び1年後の初速度(初速B)を下記方法で測定し、製造後1年経過後の初速度の低下を調べた。
(初速度測定法)
R&Aの承認する装置であるUSGAのドラム回転式初速計と同方式の初速測定器を用い、次の条件で測定した。250ポンド(113.4kg)のヘッド(ストライキングマス)を用いて打撃速度143.8ft/s(43.83m/s)にてボールを打撃し、この打撃を10個のボールについて各々4回実施し、6.28ft(1.91m)の間を通過する時間を測定して初速を計算した。この際、ボールは23±1℃の温度で3時間以上温度調節し、室温23±2℃の部屋でテストを実施した。
Figure 2011161229
表3に示されているように、本発明のゴルフボールは、ドライバーショット時のスピン量が比較的少なく、飛距離の増大が図られていると共に、ウェッジショット時には良好なスピン量が得られコントロール性にも優れる上、耐擦過傷性にも優れ、良好な耐久性が得られるものである。

Claims (12)

  1. コアと、少なくとも1層の中間層と、カバーとを具備するゴルフボールであって、
    上記中間層が、下記(a)〜(e)成分
    (a)オレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸2元ランダム共重合体の金属イオン中和物と、
    (b)オレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体及び/又はオレフィン−不飽和カルボン酸−不飽和カルボン酸エステル3元ランダム共重合体の金属イオン中和物とを質量比で100:0〜0:100になるように配合したベース樹脂と、
    (e)非アイオノマー熱可塑性エラストマーとを質量比で100:0〜50:50になるように配合した樹脂成分 100質量部、
    (c)分子量が228〜1,500の脂肪酸及び/又はその誘導体
    50〜150質量部、
    (d)上記ベース樹脂及び(c)成分中の未中和の酸基を中和できる塩基性無機金属化合物 0.1〜17質量部
    を含有してなる中和度70モル%以上の樹脂組成物を主材として形成されたショアD硬度40〜60のものであり、
    上記カバーが、(f)熱可塑性ポリウレタン及び(g)ポリイソシアネート化合物を主成分とし、かつ上記(g)ポリイソシアネート化合物の少なくとも一部が分子中の全てのイソシアネート基が未反応状態で存在するものである単一な樹脂配合物を、射出成形して形成されたショアD硬度58〜65のものであることを特徴とするゴルフボール。
  2. 上記カバーの硬度が上記中間層の硬度以上である請求項1記載のゴルフボール。
  3. 上記カバーを形成する樹脂配合物が、(h)熱可塑性ポリウレタン以外の熱可塑性エラストマーを含有する請求項1又は2記載のゴルフボール。
  4. 射出成形前の上記樹脂配合物中に含まれる上記(g)ポリイソシアネート化合物のイソシアネート基の一部は上記(f)成分及び/又は(h)成分中の活性水素と結合を形成し、それ以外のイソシアネート基は未反応状態で該樹脂配合物中に存在する請求項3記載のゴルフボール。
  5. カバーを形成する上記樹脂配合物の上記各成分の組成比が、質量比で(f):(g):(h)=100:2〜50:0〜50である請求項3又は4記載のゴルフボール。
  6. カバーを形成する上記樹脂配合物の上記各成分の組成比が、質量比で(f):(g):(h)=100:2〜30:8〜50である請求項3又は4記載のゴルフボール。
  7. 上記(h)成分の熱可塑性エラストマーが、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー、アイオノマー樹脂、スチレンブロックエラストマー、水添スチレンブタジエンゴム、スチレン−エチレン・ブチレン−エチレンブロック共重合体又はその変性物、エチレン−エチレン・ブチレン−エチレンブロック共重合体又はその変性物、スチレン−エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重合体又はその変性物、ABS樹脂、ポリアセタール、ポリエチレン及びナイロン樹脂からなる群から選択された1種又は2種以上の熱可塑性エラストマーである請求項3〜6のいずれか1項に記載のゴルフボール。
  8. 上記(h)成分の熱可塑性エラストマーが、ポリエステルエラストマー、ポリアミドエラストマー及びポリアセタールからなる群から選択された1種又は2種以上の熱可塑性エラストマーである請求項7記載のゴルフボール。
  9. カバーを形成する上記樹脂配合物の210℃におけるメルトマスフローレート(MFR)値が5g/10min以上である請求項1〜8のいずれか1項に記載のゴルフボール。
  10. 上記(g)成分のポリイソシアネート化合物が、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4−(又は)2,6−トルエンジイソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフチレン1,5−ジイソシアネート、テトラメチルキシレンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、ノルボルネンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネートからなる群から選択された1種又は2種以上のポリイソシアネート化合物である請求項1〜9のいずれか1項に記載のゴルフボール。
  11. 上記(g)成分のポリイソシアネート化合物が、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート及びイソホロンジイソシアネートからなる群から選択された1種又は2種以上のポリイソシアネート化合物である請求項1〜10のいずれか1項に記載のゴルフボール。
  12. ボール表面に多数のディンプルが形成され、そのディンプルの総数が250〜392個、ディンプルの総容積が400〜750mm3である請求項1〜11のいずれか1項に記載のゴルフボール。
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