JP2011160235A - 移動局、基地局および無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】発呼要求のための接続の劣化を抑制することを課題とする。
【解決手段】移動局は、輻輳状態である場合に、緊急を要する発呼要求である緊急呼、或いは、緊急を要しない発呼要求である通常呼のどちらか一方の呼について、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号の信号系列を利用して発呼要求を行なう。また、移動局は、輻輳状態である場合に、他方の呼について、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号を組み合わせて生成される生成信号系列を利用して発呼要求を行なう。
【選択図】図5

Description

本発明は、移動局、基地局および無線通信方法に関する。
従来、移動局と基地局とを有する無線通信システムにおいて、移動局は、初期アクセス時、再接続時またはハンドオーバー時などに、発呼要求に要する発呼要求信号を基地局に送信することでネゴシエーションを行なう。また、近年では、無線通信システムにおけるデータ通信にかかる仕様の1つであるLTE(Long Term Evolution)の標準化が3GPP(3rd Generation Partnership Project)で進められている。
ネゴシエーションのうち初期アクセスを例に挙げると、移動局は、発呼要求信号の系列番号を任意に選択し、当該発呼要求信号を基地局に対して送信する。但し、移動局によって発呼要求が行なわれる場合には、緊急を要する緊急呼と緊急を要しない通常呼とで発呼要求信号を利用するリソースが分けられていない。このため、発呼要求が行なわれる場合には、回線が混雑することにより輻輳状態になると、同一の系列番号の信号系列で発呼要求が行なわれる確率が高くなり、発呼要求の競合が発生し、優先的に接続することが望ましい緊急呼まで混雑し得る。
そこで、最近では、発呼要求の目的毎に発呼要求信号のリソースをグループ化する技術がある。ここで、図30を用いて、従来技術に係る発呼要求の目的毎にグループ化する処理フローを説明する。図30は、従来技術に係る発呼要求の目的毎にグループ化する処理のフローチャートである。なお、図30では、移動局をUE(User Equipment)、基地局をeNB(evolutional Node B)として示す。
例えば、eNBは、RACH(Random Access Channel)リソースのグループ分けを行ない、システム情報またはページングメッセージとしてUEに送信する。RACHリソースとは、例えば、複数のUEにおいて利用可能な共通のチャネルである初期アクセス、ハンドオーバー、同期維持、アクセス解除または無線リソース要求などの目的毎のリソースを指す。すなわち、RACHリソースのグループ分けとは、例えば、上記目的毎のリソースを通常呼或いは緊急呼で利用する発呼要求信号に分けることを指す。
一方、UEは、例えば、シグネチャ(signature)およびRACHオケージョン(occasion)を選択し、eNBに対して発呼要求を行なう。また、eNBは、例えば、UEからの発呼要求を受け付けると、当該発呼要求に対する応答である発呼要求応答をUEに対して行なう。その後、UEは、例えば、eNBからの発呼要求応答を受け付けると、アップリンク(Uplink)のデータをeNBに対して伝送する。
特表2009−521892号公報 特開2002−16979号公報
しかしながら、上述した従来技術では、発呼要求のための接続が劣化するという課題がある。具体的には、上述した従来技術では、目的毎にリソースを分ける、すなわち通常呼と緊急呼とで利用する発呼要求信号のリソースを分けるため、目的毎におけるリソースの数が減少する。
例えば、初期アクセスで64個の系列番号を用いるUEは、通常呼に34個および緊急呼に30個の系列番号が振り分けられている場合に、輻輳状態になったとしても、通常呼或いは緊急呼の他方の系列番号を利用することができない。そして、輻輳状態により目的毎におけるリソースの数が減少した状態において、緊急呼の発呼要求を行なうUEが増加した場合には、同一の系列番号の信号系列による競合が発生するため、優先的に接続することが望ましい緊急呼の接続に時間を要することとなる。
また、上述した従来技術では、輻輳状態に限らず、目的毎にリソースを予め割り当てることになるため、利用されないリソースが発生することが考えられ、限られたリソースを有効に利用することができない。要するに、限りあるリソースを目的毎に分ける場合には、目的毎でリソース数が限られることになるため、輻輳状態になりやすくなる。これらの結果、上述した従来技術では、発呼要求のための接続が劣化する。
そこで、本願に開示する技術は、上記に鑑みてなされたものであって、発呼要求のための接続の劣化を抑制することが可能である移動局、基地局および無線通信方法を提供することを目的とする。
本願に開示する移動局は、基地局の通信領域での通信が輻輳状態である場合に、緊急呼或いは通常呼のどちらか一方を、基地局の通信領域での通信が通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号の信号系列を利用して発呼要求する。また、移動局は、輻輳状態である場合に、上記の発呼要求とは異なる他方の呼を、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号から生成される生成信号系列を利用して発呼要求する。
本願に開示する移動局、基地局および無線通信方法の一つの様態によれば、発呼要求のための接続の劣化を抑制するという効果を奏する。
図1は、実施例1に係る移動局の構成例を示す図である。 図2は、実施例2に係る通常状態での移動局を有する無線通信システムの構成例を示す図である。 図3は、実施例2に係る通常状態での移動局による系列番号の利用例を説明する図である。 図4は、実施例2に係る輻輳状態での移動局を有する無線通信システムの構成例を示す図である。 図5は、実施例2に係る輻輳状態での移動局による系列番号の利用例を説明する図である。 図6は、実施例2に係る基地局の構成例を示す図である。 図7は、実施例2に係る基地局のRACH信号受信部の詳細を示す図である。 図8は、着信タイミングの例を示す図である。 図9は、タイミングアドバンスの例を示す図である。 図10は、着信タイミングの一例における系列番号「1」の相関値算出結果の例を示す図である。 図11は、着信タイミングの一例における系列番号「2」の相関値算出結果の例を示す図である。 図12は、着信タイミングの一例における系列番号「3」の相関値算出結果の例を示す図である。 図13は、着信タイミングの一例における系列番号「1」、「2」および「3」の相関値算出結果をまとめた例を示す図である。 図14は、実施例2に係る移動局の構成例を示す図である。 図15は、実施例2に係る移動局のRACH信号生成部の詳細を示す図である。 図16は、実施例2に係る無線通信システムによる輻輳状態での処理の流れを説明するフローチャートである。 図17は、無線通信システムによる輻輳状態での処理の一例において利用される系列番号の例を示す図である。 図18は、実施例2に係る無線通信システムによる通常状態での処理の流れを説明するフローチャートである。 図19は、実施例3に係る輻輳状態での移動局を有する無線通信システムの構成例を示す図である。 図20は、実施例3に係る輻輳状態での移動局による系列番号の利用例を説明する図である。 図21は、実施例4に係る基地局のRACH信号受信部の詳細を示す図である。 図22は、実施例4に係る移動局による系列番号の利用例を説明する図である。 図23は、実施例4に係る送信区間を4分割した例における相関値算出結果の例を示す図である。 図24は、実施例4に係る送信区間を4分割した例における区間数による相関値の最大値の関係を説明する図である。 図25は、実施例4に係る送信区間を4分割した例における各ピークでの送信パターンを示す図である。 図26は、実施例4に係る送信区間を4分割した例における系列番号xx=0の相関結果の例を示す図である。 図27は、実施例4に係る送信区間を4分割した例における系列番号xx=1の相関結果の例を示す図である。 図28は、実施例5に係る系列番号を固定する場合の移動局を有する無線通信システムの構成例を示す図である。 図29は、実施例5に係る系列番号を固定する場合の移動局による系列番号の利用例を説明する図である。 図30は、従来技術に係る発呼要求の目的毎にグループ化する処理のフローチャートである。
以下に添付図面を参照して、本願に開示する移動局、基地局および無線通信方法の実施例を説明する。なお、以下の実施例により本発明が限定されるものではない。
最初に、図1を用いて、実施例1に係る移動局の構成例を説明する。図1は、実施例1に係る移動局の構成例を示す図である。
例えば、図1に示すように、移動局は、アンテナと、第一の発呼要求部と、第二の発呼要求部とを有する。また、この移動局は、例えば、アンテナおよび基地局を介して他の移動局や種々の装置などと無線通信を行なう。図1では、移動局(UE:User Equipment)としてのUE、UEおよびUEが基地局を介して無線通信を行なう場合を例示している。以下では、移動局の一例としてLTE(Long Term Evolution)で64個の系列番号を利用する場合を説明するとともに、移動局が初期アクセスに要する発呼要求を行なう場合を説明する。
上記構成において、第一の発呼要求部は、基地局のカバーエリア(通信領域)での通信が輻輳状態である場合に、緊急呼或いは通常呼のどちらか一方を、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号の信号系列を利用して発呼要求する。
具体的に説明すると、第一の発呼要求部は、基地局のカバーエリアでの通信が輻輳状態であることを判定する。輻輳状態の判定では、所定の基地局のカバーエリアであるセルでの通信が輻輳状態であることを基地局から通知されたり、自移動局からの発呼要求により基地局とのネゴシエーションを行なう時間が通常より長く発生したりすることにより判定される。
そして、第一の発呼要求部は、110番や119番などの緊急を要する発呼要求である緊急呼を、基地局のカバーエリアでの通信が通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号「1」の信号系列を利用し、基地局に対して発呼要求する。例えば、図1の例において、UE(緊急呼を行なう移動局)は、輻輳状態である場合に、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号「1」の信号系列を利用し、基地局に対して発呼要求する。
第二の発呼要求部は、基地局のカバーエリアでの通信が輻輳状態である場合に、第一の発呼要求部で利用された発呼要求とは異なる他方の呼を、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号から生成される生成信号系列を利用して発呼要求する。
上述した例で具体的に説明すると、第二の発呼要求部は、基地局のカバーエリアでの通信が輻輳状態であることを判定する。輻輳状態の判定では、同様に、所定の基地局のカバーエリアであるセルの通信が輻輳状態であることを基地局から通知されたり、自移動局からの発呼要求により基地局とのネゴシエーションを行なう時間が通常より長く発生したりすることにより判定される。
そして、第二の発呼要求部は、第一の発呼要求部で利用された緊急呼とは異なる他方の呼である通常呼を、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号「1(前半)+33(後半)」から生成される生成信号系列を利用して発呼要求する。例えば、図1の例において、UE(通常呼を行なう移動局)は、輻輳状態である場合に、系列番号「1(前半)+33(後半)」から生成される生成信号系列を利用して発呼要求する。また、例えば、図1の例において、UE(通常呼を行なう移動局)は、輻輳状態である場合に、系列番号「2(前半)+34(後半)」から生成される生成信号系列を利用して発呼要求する。なお、系列番号は、例えば、第一の発呼要求部と第二の発呼要求部とで、同一の番号の利用でなければ、当該系列番号の組み合わせ手法はどのようなものでも良い。
なお、上記の例では、緊急呼において、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号の信号系列を利用し、通常呼において、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号から生成される生成信号系列を利用する例を説明した。用いられる信号系列は、緊急呼と通常呼とで逆であっても良い。具体的には、第一の発呼要求部は、通常呼を、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号「1」の信号系列を利用し、基地局に対して発呼要求する。また、第二の発呼要求部は、第一の発呼要求部で利用された通常呼とは異なる他方の呼である緊急呼を、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号「1(前半)+33(後半)」から生成される生成信号系列を利用して発呼要求する。
このように、実施例1では、移動局は、輻輳状態になると、通常状態である場合に用いる系列番号を用いるとともに、緊急呼および通常呼それぞれの信号系列を利用して発呼要求を行なう。この結果、移動局は、目的別にリソースを分けることなく全てのリソースを限定せずに利用可能であるので、輻輳状態になりにくく、発呼要求のための接続の劣化を抑制することができる。
[実施例2に係る通常状態での発呼動作]
次に、図2を用いて、実施例2に係る通常状態での移動局の発呼動作例を説明する。図2は、実施例2に係る通常状態での移動局を有する無線通信システムの構成例を示す図である。なお、通常状態とは、基地局のカバーエリアにおいて輻輳していない状態を指す。また、図2では、移動局をUE(UE、UEおよびUE)として示している。以下では、移動局の一例としてLTEで64個の系列番号を利用する場合を説明するとともに、移動局が初期アクセスに要する発呼要求を行なう場合を説明する。
例えば、図2に示すように、無線通信システムは、基地局と、移動局としてのUE(緊急呼を行なう移動局)と、UE(通常呼を行なう移動局)と、UE(通常呼を行なう移動局)とを有する。上記構成において、基地局は、例えば、自基地局のカバーエリアに存在する移動局それぞれによる発呼要求信号の全体のリクエスト数などを加味した発呼要求信号の統計処理を行なう。
そして、基地局は、発呼要求信号の統計処理結果から輻輳状態ではないと判定すると、報知信号に含まれる輻輳状態ビットを“0(通常状態)”として全ての移動局に対して通知する。なお、各移動局は、基地局から通知された報知信号に含まれる輻輳状態ビットから、通常状態であることを検出する。一方、例えば、通常状態において初期アクセスする場合に、移動局それぞれは、64個の系列番号から発呼要求に用いる系列番号をランダムに選択しつつ、選択された系列番号の信号系列を利用して基地局に対して発呼要求を行なうことで基地局と接続する。
ここで、図3を用いて、実施例2に係る通常状態での移動局による系列番号の利用例を説明する。図3は、実施例2に係る通常状態での移動局による系列番号の利用例を説明する図である。なお、図3において、横軸は、時間を示している。また、各UEは、図3に示される時間を通じて各系列番号の信号系列を出力する。
例えば、図3に示すように、UEは、図2に示した構成において、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号「1」をランダムに選択し、選択された系列番号の信号系列を利用して基地局に対して発呼要求(緊急呼)を行なうことで基地局と接続する。また、例えば、UEは、図2に示した構成において、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号「3」をランダムに選択し、選択された系列番号の信号系列を利用して基地局に対して発呼要求(通常呼)を行なうことで基地局と接続する。また、例えば、UEは、図2に示した構成において、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号「34」をランダムに選択し、選択された系列番号の信号系列を利用して基地局に対して発呼要求(通常呼)を行なうことで基地局と接続する。
要するに、移動局は、通常状態において、限られたリソースとしての系列番号を、緊急呼と通常呼とで区別することなく、発呼要求に用いる系列番号をランダムに選択し、選択された系列番号の信号系列を利用して基地局に対する発呼要求を行なう。
[実施例2に係る輻輳状態での発呼動作]
次に、図4を用いて、実施例2に係る輻輳状態での移動局の発呼動作例を説明する。図4は、実施例2に係る輻輳状態での移動局を有する無線通信システムの構成例を示す図である。なお、輻輳状態とは、基地局のカバーエリアにおいて輻輳している状態を指す。また、図4では、移動局をUE(UE、UE、UEおよびUE)として示している。以下では、同様に、移動局の一例としてLTEで64個の系列番号を利用する場合を説明するとともに、移動局が初期アクセスに要する発呼要求を行なう場合を説明する。
例えば、図4に示すように、無線通信システムは、基地局と、移動局としてのUE(緊急呼を行なう移動局)と、UE(通常呼を行なう移動局)と、UE(通常呼を行なう移動局)と、UE(通常呼を行なう移動局)とを有する。上記構成において、基地局は、例えば、自基地局のカバーエリアに存在する移動局それぞれによる発呼要求信号の全体のリクエスト数などを加味した発呼要求信号の統計処理を行なう。
そして、基地局は、発呼要求信号の統計処理結果から輻輳状態であると判定すると、報知信号に含まれる輻輳状態ビットを“1(輻輳状態)”として全ての移動局に対して通知する。なお、各移動局は、基地局から通知された報知信号に含まれる輻輳状態ビットから、輻輳状態であることを検出する。
一方、例えば、輻輳状態において初期アクセスする場合に、緊急呼としての移動局は、64個の系列番号から発呼要求に用いる系列番号をランダムに選択しつつ、選択された系列番号の信号系列を利用して基地局に対して発呼要求を行なうことで基地局と接続する。また、例えば、輻輳状態において初期アクセスする場合に、通常呼としての移動局は、通常状態である場合に用いる複数の発呼要求信号の系列番号の組み合わせから信号系列(生成信号系列)を生成し、基地局に対して発呼要求を行なうことで基地局と接続する。
ここで、図5を用いて、実施例2に係る輻輳状態での移動局による系列番号の利用例を説明する。図5は、実施例2に係る輻輳状態での移動局による系列番号の利用例を説明する図である。なお、図5において、横軸は、時間を示している。また、各UEは、図5に示される時間を通じて各系列番号の信号系列を出力する。
例えば、図5に示すように、UEは、図4に示した構成において、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号「1」をランダムに選択し、選択された系列番号の信号系列を利用して基地局に対して発呼要求(緊急呼)を行なうことで基地局と接続する。また、例えば、UEは、図4に示した構成において、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号「1」と、系列番号「33」との組み合わせ「1(前半)+33(後半)」から信号系列(生成信号系列)を生成する。そして、UEは、生成された生成信号系列を利用して基地局に対して発呼要求(通常呼)を行なう。
また、例えば、UEは、図4に示した構成において、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号「2」と、系列番号「34」との組み合わせ「2(前半)+34(後半)」から信号系列(生成信号系列)を生成する。そして、UEは、生成された生成信号系列を利用して基地局に対して発呼要求(通常呼)を行なう。また、例えば、UEは、図4に示した構成において、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号「3」と、系列番号「35」との組み合わせ「3(前半)+35(後半)」から信号系列(生成信号系列)を生成する。そして、UEは、生成された生成信号系列を利用して基地局に対して発呼要求(通常呼)を行なう。
生成信号系列は、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号を組み合わせて生成される。系列番号の組み合わせ手法の一例としては、(x+32)mod64(xは、通常状態である場合に利用される系列番号)から求められる。例えば、通常状態である場合に利用される系列番号が「1」である場合には、系列番号「33」が求められるので、「1(前半)+33(後半)」として系列番号が求められる。
要するに、移動局は、輻輳状態において、限られたリソースとしての系列番号について、系列番号の組み合わせによって生成される生成信号系列を利用して通常呼の発呼要求を行なう。
[実施例2に係る基地局の構成]
次に、図6を用いて、実施例2に係る基地局の構成例を説明する。図6は、実施例2に係る基地局の構成例を示す図である。
例えば、図6に示すように、基地局100は、アンテナ101と、RF(Radio Frequency)部110と、復調部111と、RACH信号受信部112と、輻輳状態判定部113と、報知信号生成部114と、変調部115とを有する。また、例えば、基地局100は、図6に示すように、RACH信号制御部116と、RACHレスポンス信号生成部117とを有する。なお、各処理部は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路、または、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路である。
アンテナ101は、例えば、基地局100に入出力される各種情報を送受信する。RF部110は、例えば、基地局100で送受信されるデータ伝送を制御する。復調部111は、例えば、アンテナ101およびRF部110を介して受信された信号を復調する。
RACH信号受信部112は、例えば、復調部111によって復調された発呼要求信号の系列番号やパワー検出などの処理を行なう。なお、RACH信号受信部112については、詳細を後述する。輻輳状態判定部113は、例えば、RACH信号受信部112による処理結果に基づいて、基地局100のカバーエリアが輻輳状態であるか否かを判定する。
報知信号生成部114は、例えば、輻輳状態判定部113による輻輳状態にかかる判定結果の情報を含んだ報知信号を生成する。変調部115は、例えば、RF部110およびアンテナ101を介して送信する信号を変調する。RACH信号制御部116は、例えば、発呼要求信号に要するリンクを確立する信号情報に基づいて、発呼要求やコネクション要求などに対するレスポンス信号を制御する。RACHレスポンス信号生成部117は、例えば、RACH信号制御部116からの信号に基づいて、発呼要求レスポンスやコネクション要求レスポンスなどの送信信号を生成する。
次に、図7を用いて、実施例2に係る基地局100のRACH信号受信部112の詳細について説明する。図7は、実施例2に係る基地局100のRACH信号受信部112の詳細を示す図である。
例えば、図7に示すように、RACH信号受信部112は、受信信号メモリ部112aと、相関算出制御部112bと、相関算出部112cと、相関結果メモリ部112dと、RACH検出部112eとを有する。また、例えば、図7に示すように、相関算出部112cは、DFT(Discrete Fourier Transform)部112cと、Replica乗算部112cとを有する。加えて、相関算出部112cは、IFFT(Inverse Fast Fourier Transform)部112cと、電力プロファイル加算部112cとを有する。
受信信号メモリ部112aは、例えば、復調部111によって復調された受信信号を所定のメモリに記憶させる。相関算出制御部112bは、例えば、移動局からの発呼要求信号の全体と各区間とにおける相関値を求めるために、相関算出部112cにおける発呼要求信号系列の選択や加算結果のメモリへの格納場所の指定などにかかるタイミングを制御する。相関算出部112cは、例えば、発呼要求信号系列数として0〜63の64個分の数だけ配設される。なお、系列番号0〜63それぞれの相関算出部における処理内容は同様である。
このうち、DFT部112cは、例えば、受信信号を周波数軸上に変換する。また、Replica乗算部112cは、例えば、DFT部112cによって事前に予めDFTされた発呼要求信号系列をメモリに格納しておき、格納された発呼要求信号系列に、新たにDFTされた受信信号を乗算する。また、IFFT部112cは、例えば、Replica乗算部112cによる出力を時間軸に変換する。また、電力プロファイル加算部112cは、例えば、IFFT部112cから出力された信号の電力加算を行なって相関値を求める。
相関結果メモリ部112dは、例えば、電力プロファイル加算部112cによって求められた発呼要求信号系列全体の加算結果と、各区間での加算結果とをメモリに格納する。RACH検出部112eは、例えば、相関結果メモリ部112dによって格納された加算結果の情報に基づいて、パワー検出、パス検出、タイミングのずれ(タイミングアドバンス)の算出および発呼要求信号の組み合わせを検出する。
ここで、図8〜図13を用いて、上述したRACH信号受信部112における相関値算出で出現する移動局の特性について説明する。
まず、図8および図9を用いて、着信タイミングとタイミングアドバンスとについて説明する。図8は、着信タイミングの例を示す図であり、図9は、タイミングアドバンスの例を示す図である。
例えば、図8では、基地局と移動局との無線通信システムにおいて、基地局からの距離が最も近傍である移動局がUEであり、UEの次に基地局からの距離が近い移動局がUE、UEの次に基地局からの距離が近い移動局がUEであることを示している。
上記構成において、例えば、UEは、図9に示すように、系列番号「1(前半)+2(後半)」を利用する。また、例えば、UEは、図9に示すように、系列番号「2(前半)+3(後半)」を利用する。また、例えば、UEは、図9に示すように、系列番号「2」を利用する。すなわち、UEは、輻輳状態における緊急呼であり、UEおよびUEは、輻輳状態における通常呼である。また、基地局からのタイミングのずれ(タイミングアドバンス)は、例えば、UE、UEおよびUEそれぞれで「5サンプル」、「8サンプル」および「15サンプル」とする。
次に、図10〜図12を用いて、着信タイミングの一例における各系列番号の相関値算出結果の例を説明する。図10は、着信タイミングの一例における系列番号「1」の相関値算出結果の例を示す図である。また、図11は、着信タイミングの一例における系列番号「2」の相関値算出結果の例を示す図である。また、図12は、着信タイミングの一例における系列番号「3」の相関値算出結果の例を示す図である。
図10〜12に示すように、基地局により系列番号の「全体」と前半の区間「区間0」と後半の区間「区間1」との相関値が算出された場合には、系列番号を組み合わせた場合の数が839シンボルであるため、「全体」における相関値の最大値は839となる。一方、「区間0」および「区間1」における相関値は、「全体」のシンボル数の半分となるため「420」の付近となる。
このうち、図10に示すように、発呼要求信号の系列番号「1」における相関値算出結果は、基準タイミングから5サンプルずれたところにピークが発生している。この5サンプルでのピークは、「全体」の相関値と「区間0」の相関値とが同値付近であり、「区間1」の相関値が0付近である。このため、基地局では、5サンプルでのピークから、マルチパスなどに起因してレベルが低いのではなく、発呼要求信号の系列番号「1」を半分の区間だけ出力していると判定される。
また、図11に示すように、発呼要求信号の系列番号「2」における相関値算出結果は、基準タイミングから5サンプル、8サンプルおよび15サンプルずれたところにピークが発生している。この5サンプルでのピークは、「全体」の相関値と「区間1」の相関値とが同値付近であり、「区間0」の相関値が0付近である。このため、基地局では、5サンプルでのピークから、マルチパスなどに起因してレベルが低いのではなく、発呼要求信号の系列番号「2」を半分の区間だけ出力していると判定される。
また、8サンプルでのピークは、「全体」の相関値と「区間0」の相関値とが同値付近であり、「区間1」の相関値が0付近である。このため、基地局では、8サンプルでのピークから、マルチパスなどに起因してレベルが低いのではなく、発呼要求信号の系列番号「2」を半分の区間だけ出力していると判定される。
また、15サンプルでのピークは、「全体」の相関値が843付近であり、「区間0」および「区間1」の相関値が最大値839の半分付近である。このため、基地局では、15サンプルでのピークから、「区間0」および「区間1」の全体にわたって発呼要求信号の系列番号「2」を出力していると判定される。
また、図12に示すように、発呼要求信号の系列番号「3」における相関値算出結果は、基準タイミングから8サンプルずれたところにピークが発生している。この8サンプルでのピークは、「全体」の相関値と「区間1」の相関値とが同値付近(最大値839の半分付近)であり、「区間0」の相関値が0付近である。このため、基地局では、8サンプルでのピークから、マルチパスなどに起因してレベルが低いのではなく、発呼要求信号の系列番号「3」を半分の区間だけ出力していると判定される。
ここで、図13を用いて、着信タイミングの一例における系列番号「1」、「2」および「3」の相関値算出結果をまとめた例を説明する。図13は、着信タイミングの一例における系列番号「1」、「2」および「3」の相関値算出結果をまとめた例を示す図である。
例えば、図13に示すように、基準タイミングからのずれが5サンプルでのピークは、系列番号「1(前半)+2(後半)」から生成される生成信号系列を利用して発呼要求を行なうUEであることがわかる。また、例えば、基準タイミングからのずれが8サンプルでのピークは、系列番号「2(前半)+3(後半)」から生成される生成信号系列を利用して発呼要求を行なうUEであることがわかる。また、例えば、基準タイミングからのずれが15サンプルでのピークは、系列番号「2」の信号系列を利用して発呼要求を行なうUEであることがわかる。要するに、基地局は、同一の信号系列を利用して発呼要求を行なうUEが存在していたとしても、上記のように、複数のUEから発呼要求が行なわれていることを判定することができる。
[実施例2に係る移動局の構成]
次に、図14を用いて、実施例2に係る移動局の構成例を説明する。図14は、実施例2に係る移動局の構成例を示す図である。
例えば、図14に示すように、移動局150は、アンテナ151と、RF部160と、復調部161と、輻輳検出部162と、RACH信号生成部163と、変調部164とを有する。なお、各処理部は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)などの集積回路、または、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)などの電子回路である。
アンテナ151は、例えば、移動局150に入出力される各種情報を送受信する。RF部160は、移動局150で送受信されるデータ伝送の制御として、例えば、アンテナ151により受信された信号をベースバンドに変換したり、変調部164により出力されたベースバンドを無線信号に変換したりする。復調部161は、例えば、アンテナ151およびRF部160を介して受信された信号を復調する。
輻輳検出部162は、例えば、基地局100から受信されるとともに復調部161によって復調された報知信号に含まれる輻輳状態ビット「“1(輻輳状態)”若しくは“0(通常状態)”」を検出する。RACH信号生成部163は、例えば、基地局に対して送信される発呼要求信号を生成する。変調部164は、例えば、ユーザデータ、パイロット信号およびRACH信号生成部163によって生成された信号を変調する。
RACH信号生成部163による処理では、例えば、輻輳検出部162による検出結果として、輻輳状態ビット“1(輻輳状態)”である場合に、複数の発呼要求信号を組み合わせた発呼要求信号が生成される。また、例えば、発呼要求信号の組み合わせに選択される数は、基地局100から予め指定されている。
次に、図15を用いて、実施例2に係る移動局150のRACH信号生成部163の詳細について説明する。図15は、実施例2に係る移動局150のRACH信号生成部163の詳細を示す図である。
例えば、図15に示すように、RACH信号生成部163は、番号選択部163aと、タイミング制御部163bと、初期値テーブル163cと、信号系列生成部163dとを有する。
番号選択部163aは、例えば、基地局に対する発呼要求信号の系列番号を選択する。タイミング制御部163bは、例えば、初期値テーブル163cや信号系列生成部163dによる処理開始のタイミングを制御する。初期値テーブル163cは、例えば、タイミング制御部163bによる制御に基づいて、信号系列生成部163dに初期値を与える。信号系列生成部163dは、例えば、タイミング制御部163bによる制御に基づいて、初期値テーブル163cから初期値を受け付けて、発呼要求を行なう信号系列を生成する。
番号選択部163aによる系列番号の選択では、例えば、通常状態である場合に、任意に1つの発呼要求信号の系列番号が選択される。また、番号選択部163aによる系列番号の選択では、例えば、通常状態である場合に、基地局により予め通知される選択数Nに基づいて、N個の番号が任意若しくは所定のルールに基づき選択される。具体的には、番号選択部163aは、N=2である場合に、発呼要求信号の前半部分と後半部分との系列番号を(x+32)mod64(前半部分:任意の系列番号x、後半部分:(x+32)mod64)から求める。
詳細には、番号選択部163aは、輻輳状態ビット“1(輻輳状態)”において、通常呼の発呼要求を行なう場合に、基地局から予め通知される選択数Nだけ系列番号を選択し、タイミング制御部163bに出力する。このとき、タイミング制御部163bは、発呼要求信号の信号系列長をLとすると、L/N毎に系列番号が変化することから、以下の信号系列による出力になるように初期値テーブル163cと切り替えるタイミングとを制御することとなる。
1番目:z(0),z(1),・・・,z(L/N−1)
2番目:z(L/N),z(L/N+1),・・・,z(L/N2−1)
N番目:z((L/N(N−1)),z((L/N(N−1)+1),・・・,z(L)
但し、z、zおよびzは、異なる系列番号の信号系列を示している。
これらにより、初期値テーブル163cは、例えば、2番目の信号系列をz(L/N)からはじまる値に設定し、タイミング制御部163bからの切り替えタイミングによって信号系列生成部163dに出力する。なお、初期値テーブル163cは、信号系列それぞれに要する値を予め設定し、タイミング制御部163bからの切り替えタイミングで対応する初期値を信号系列生成部163dに出力するようにしても良い。
[実施例2に係る輻輳状態での処理]
次に、図16を用いて、実施例2に係る無線通信システムによる輻輳状態での処理の流れを説明する。図16は、実施例2に係る無線通信システムによる輻輳状態での処理の流れを説明するフローチャートである。また、図17を用いて、無線通信システムによる輻輳状態での処理の一例において利用される系列番号の例を説明する。図17は、無線通信システムによる輻輳状態での処理の一例において利用される系列番号の例を示す図である。なお、図16では、基地局と、移動局(緊急呼を行なう移動局)と、移動局(通常呼を行なう移動局)とを有する無線通信システムである場合を説明する。
例えば、図16に示すように、基地局は、移動局それぞれからの発呼要求信号の全体のリクエスト数が多いことなどから、輻輳状態であることを判定する(ステップS101)。そして、基地局は、輻輳状態ビット“1(輻輳状態)”を含んだ報知信号を移動局(緊急呼を行なう移動局)および移動局(通常呼を行なう移動局)に対して通知する(ステップS102)。
一方、基地局から報知信号を受信した移動局(緊急呼を行なう移動局)は、通常状態で利用される任意の系列番号「1」(図17参照)の信号系列を利用した発呼要求を基地局に対して行なう(ステップS103)。また、基地局から報知信号を受信した移動局(通常呼を行なう移動局)は、通常状態で利用される発呼要求信号の系列番号の組み合わせ「1(前半)+33(後半)」(図17参照)から生成信号系列を生成する(ステップS104)。そして、移動局(通常呼を行なう移動局)は、生成された生成信号系列を利用して基地局に対して発呼要求を行なう(ステップS105)。なお、移動局それぞれによる発呼要求(ステップS103およびステップS105)の処理順序については、基地局からの距離や通信状況により変わりうる。
[実施例2に係る通常状態での処理]
次に、図18を用いて、実施例2に係る無線通信システムによる通常状態での処理の流れを説明する。図18は、実施例2に係る無線通信システムによる通常状態での処理の流れを説明するフローチャートである。なお、図18では、基地局と、移動局(緊急呼を行なう移動局)と、移動局(通常呼を行なう移動局)とを有する無線通信システムである場合を説明する。
例えば、図18に示すように、基地局は、移動局それぞれからの発呼要求の全体のリクエスト数などから、通常状態であることを判定する(ステップS201)。そして、基地局は、輻輳状態ビット“0(通常状態)”を含んだ報知信号を移動局(緊急呼を行なう移動局)および移動局(通常呼を行なう移動局)に対して通知する(ステップS202)。
一方、基地局から報知信号を受信した移動局(緊急呼を行なう移動局)は、通常状態で利用される任意の系列番号「1」の信号系列を利用した発呼要求を基地局に対して行なう(ステップS203)。また、基地局から報知信号を受信した移動局(通常呼を行なう移動局)は、通常状態で利用される任意の系列番号「2」の信号系列を利用した発呼要求を基地局に対して行なう(ステップS204)。なお、移動局それぞれによる発呼要求(ステップS203およびステップS204)の処理順序については、基地局からの距離や通信状況により変わりうる。
[実施例2による効果]
上述したように、移動局は、基地局からの通知によって輻輳状態であることを検出した場合に、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号の信号系列を利用して緊急呼の発呼要求を行なう。また、移動局は、基地局からの通知によって輻輳状態であることを検出した場合に、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号を組み合わせて生成される生成信号系列を利用して通常呼の発呼要求を行なう。これらの結果、移動局は、発呼要求のための接続の劣化を抑制することができる。
ところで、上記実施例2では、輻輳状態の場合、緊急呼において、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号の信号系列を利用し、通常呼において、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号を組み合わせて生成される生成信号系列を利用する場合を説明した。以下では、輻輳状態の場合、緊急呼において、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号を組み合わせて生成される生成信号系列を利用し、通常呼において、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号の信号系列を利用する場合を説明する。
[実施例3に係る輻輳状態のシステム構成]
まず、図19を用いて、実施例3に係る輻輳状態での移動局を有する無線通信システムの構成例を説明する。図19は、実施例3に係る輻輳状態での移動局を有する無線通信システムの構成例を示す図である。また、図19では、移動局をUE(UE、UE、UEおよびUE)として示している。以下では、実施例2と同様に、移動局の一例としてLTEで64個の系列番号を利用する場合を説明するとともに、移動局が初期アクセスに要する発呼要求を行なう場合を説明する。
例えば、図19に示すように、無線通信システムは、基地局と、移動局としてのUE(緊急呼を行なう移動局)と、UE(通常呼を行なう移動局)と、UE(通常呼を行なう移動局)と、UE(通常呼を行なう移動局)とを有する。上記構成において、基地局は、例えば、自基地局のカバーエリアに存在する移動局それぞれによる発呼要求信号の全体のリクエスト数などを加味した発呼要求信号の統計処理を行なう。
そして、基地局は、輻輳状態であると判定すると、報知信号に含まれる輻輳状態ビットを“1(輻輳状態)”として全ての移動局に対して通知する。なお、各移動局は、基地局から通知された報知信号に含まれる輻輳状態ビットから、輻輳状態であることを検出する。
一方、例えば、輻輳状態で初期アクセスする場合に、緊急呼としての移動局は、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号の組み合わせから生成される生成信号系列を利用し、基地局に対して発呼要求を行なうことで基地局と接続する。また、例えば、輻輳状態で初期アクセスする場合に、通常呼としての移動局は、64個の系列番号からランダムに選択された系列番号の信号系列を利用し、基地局に対して発呼要求を行なうことで基地局と接続する。
ここで、図20を用いて、実施例3に係る輻輳状態での移動局による系列番号の利用例を説明する。図20は、実施例3に係る輻輳状態での移動局による系列番号の利用例を説明する図である。なお、図20において、横軸は、時間を示している。また、各UEは、図20に示される時間を通じて各系列番号の信号系列を出力する。
例えば、図20に示すように、UEは、図19に示した構成において、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号「1」と、系列番号「33」との組み合わせ「1(前半)+33(後半)」から信号系列(生成信号系列)を生成する。そして、UEは、生成された生成信号系列を利用して基地局に対して発呼要求(緊急呼)を行なう。また、例えば、UEは、図19に示した構成において、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号「1」をランダムに選択し、選択された系列番号の信号系列を利用して基地局に対して発呼要求(通常呼)を行なうことで基地局と接続する。
また、例えば、UEは、図19に示した構成において、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号「2」をランダムに選択し、選択された系列番号の信号系列を利用して基地局に対して発呼要求(通常呼)を行なうことで基地局と接続する。また、例えば、UEは、図19に示した構成において、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号「3」をランダムに選択し、選択された系列番号の信号系列を利用して基地局に対して発呼要求(通常呼)を行なうことで基地局と接続する。
生成信号系列は、実施例2と同様に、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号を組み合わせて生成される。系列番号の組み合わせ手法の一例としては、(x+32)mod64(xは、通常状態である場合に利用される系列番号)から求められる。例えば、通常状態である場合に利用される系列番号が「1」である場合には、系列番号「33」が求められるので、「1(前半)+33(後半)」として系列番号が求められる。
なお、実施例3に係る輻輳状態における基地局および移動局の構成については、実施例2と同様であり、移動局の緊急呼において生成信号系列が利用されるところが異なるだけであるためその説明を省略する。また、実施例3に係る通常状態における基地局および移動局の処理フローについては、実施例2と同様であるためその説明を省略する。
[実施例3による効果]
上述したように、移動局は、基地局からの通知によって輻輳状態であることを検出した場合に、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号の信号系列を利用して通常呼の発呼要求を行なう。また、移動局は、基地局からの通知によって輻輳状態であることを検出した場合に、通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号を組み合わせて生成される生成信号系列を利用して緊急呼の発呼要求を行なう。これらの結果、移動局は、発呼要求のための接続の劣化を抑制することができる。
ところで、上記実施例1〜3では、発呼要求信号の系列番号の信号系列が発呼要求に要する時間の全区間で生成される場合を説明したが、全区間のうち、一部の区間が間欠的に生成されていても良い。そこで、以下では、発呼要求に要する時間の全区間のうち、一部の区間が間欠的に生成される生成信号系列を利用して発呼要求を行なう場合を説明する。
[実施例4に係る基地局の構成]
図21を用いて、実施例4に係る基地局のRACH信号受信部の詳細について説明する。図21は、実施例4に係る基地局のRACH信号受信部の詳細を示す図である。なお、実施例4に係る基地局(例えば、基地局200とする)の構成は、実施例2と同様であるためその説明を省略し、実施例2とは異なるRACH信号受信部212の構成を説明する。なお、図21では、RACH信号受信部112と同様の構成要素については同一の符号を付し、実施例2に係るRACH信号受信部112と同様の処理についてはその説明を省略する。
例えば、図21に示すように、RACH信号受信部212は、受信信号メモリ部112aと、相関算出制御部112bと、相関算出部112cと、相関結果メモリ部112dと、RACH検出部212eとを有する。また、例えば、図21に示すように、相関算出部112cは、DFT部112cと、Replica乗算部112cと、IFFT部112cと、電力プロファイル加算部112cとを有する。
このうち、RACH検出部212eは、例えば、相関結果メモリ部112dによって格納された加算結果の情報に基づいて、パワー検出、パス検出、タイミングのずれ(タイミングアドバンス)の算出および発呼要求信号の組み合わせをそれぞれ検出する。RACH検出部212eによる処理は、図21に示すように、系列番号ごとに相関結果を記憶する相関結果メモリ部112dそれぞれに対して実施される。
ここで、図22を用いて、実施例4に係る移動局による系列番号の利用例を説明する。図22は、実施例4に係る移動局による系列番号の利用例を説明する図である。
例えば、図22に示すように、移動局は、発呼要求に要する時間における全区間のうち、一部の区間が間欠的となる系列番号「PP」の信号系列を利用して発呼要求する。全区間とは、例えば、実施例2において、緊急呼が系列番号「1」の信号系列を利用して発呼要求を行なったり、通常呼が系列番号「1(前半)+33(後半)」の生成信号系列を利用して発呼要求を行なったりする区間を指す。図22の例では、基地局に対する発呼要求信号の送信区間を4分割にした例を示す。なお、分割数については、4に限られるものではない。
また、例えば、移動局は、通常呼或いは緊急呼のどちらか一方を、間欠的となる系列番号の信号系列を利用して発呼要求を行なう。換言すると、移動局は、間欠的となる系列番号の信号系列を利用して発呼要求を行なうので、リソースとしての系列番号を有効に利用することができる。
次に、図23を用いて、実施例4に係る送信区間を4分割した例における相関値算出結果の例を説明する。図23は、実施例4に係る送信区間を4分割した例における相関値算出結果の例を示す図である。なお、図23では、4分割した各区間を「区間0」、「区間1」、「区間2」および「区間3」として示す。
例えば、図23に示すように、基地局は、系列番号の「全体」と、「区間0」と、「区間1」と、「区間2」と、「区間3」との相関値を算出した場合に、「全体」における相関値の最大値は839となる。また、分割された区間それぞれにおける相関値の最大値は、送信が行なわれる区間数によって異なる。
そして、図23における相関値算出結果は、基準タイミングから5サンプル、10サンプルおよび15サンプルずれたところにピークが発生している。基地局は、相関値算出結果から、移動局が複数存在するか否かを判定する。この判定の詳細については後述する。
ここで、図24を用いて、実施例4に係る送信区間を4分割した例における区間数による相関値の最大値の関係を説明する。図24は、実施例4に係る送信区間を4分割した例における区間数による相関値の最大値の関係を説明する図である。
例えば、図24に示すように、全ての送信区間である4区間を利用して送信する移動局は、振幅Aで出力しているため、各区間での相関値の最大値は(839÷4)×(1)=209となる。また、例えば、送信区間のうち3区間を利用して送信する移動局は、振幅(4/3)Aで出力しているため、各区間での相関値の最大値は(839÷4)×(4÷3)=279となる。
また、例えば、送信区間のうち2区間を利用して送信する移動局は、振幅2Aで出力しているため、各区間での相関値の最大値は(839÷4)×(2)=419となる。また、例えば、送信区間のうち1区間を利用して送信する移動局は、振幅4Aで出力しているため、各区間での相関値の最大値は(839÷4)×(4)=839となる。
要するに、移動局は、送信区間の全ての電力が同一になるように振幅を調整しているため、各区間での相関結果を加算すると、全体での相関結果である839付近になる。これらから、基地局は、分割しない全区間での相関結果からピークがどのタイミングに存在するかを判定する。
具体的に説明すると、図23における5サンプルでの相関結果は、「区間0」と「区間1」との相関値が419付近であり、「全体」の相関値が839付近である。また、5サンプルでの相関結果は、「区間2」および「区間3」の相関値が0付近である。このため、基地局では、基準タイミングからのずれが5サンプルでの相関結果から、「区間0」と「区間1」とで送信する移動局であると判定される。
また、図23における10サンプルでの相関結果は、「区間0」と「区間2」との相関値が419付近であり、「全体」の相関値が839付近である。また、10サンプルでの相関結果は、「区間1」および「区間3」の相関値が0付近である。このため、基地局では、基準タイミングからのずれが10サンプルでの相関結果から、「区間0」と「区間2」とで送信する移動局であると判定される。
また、図23における15サンプルでの相関結果は、「区間0」、「区間1」、「区間2」および「区間3」の相関値が409付近であり、「全体」の相関値が839付近である。このため、基地局では、基準タイミングからのずれが15サンプルでの相関結果から、「区間0」、「区間1」、「区間2」および「区間3」との全ての区間で送信する移動局であると判定される。
ここで、図25を用いて、実施例4に係る送信区間を4分割した例における各ピークでの送信パターンを説明する。図25は、実施例4に係る送信区間を4分割した例における各ピークでの送信パターンを示す図である。
例えば、図25に示すように、5サンプルでのピークは、「区間0」および「区間1」の送信区間を利用した移動局であり、10サンプルでのピークは、「区間0」および「区間2」の送信区間を利用した移動局である。また、例えば、15サンプルでのピークは、全ての送信区間を利用した移動局である。よって、基地局は、送信パターンがそれぞれ異なる移動局からの信号であるため、同一の系列番号(例えば、系列番号:xx)の信号系列を利用している移動局の数は「3」であると判定する。換言すると、基地局は、同一の系列番号の信号系列を利用して送信される場合でも、移動局ごとに送信パターンが異なるため、送信区間それぞれにおける移動局の数を判定することができる。
次に、図26および図27を用いて、実施例4に係る送信区間を4分割した例における系列番号xxの相関結果を説明する。図26は、実施例4に係る送信区間を4分割した例における系列番号xx=0の相関結果の例を示す図である。また、図27は、実施例4に係る送信区間を4分割した例における系列番号xx=1の相関結果の例を示す図である。なお、以下では、図21に示したRACH信号受信部212の構成要素による処理とともに説明することとする。
受信信号メモリ部112aは、例えば、受信された発呼要求信号をメモリに格納し、相関算出部112cに出力する。受信信号メモリ部112aによってメモリに格納された受信データは、区間毎の相関値を算出するために利用される。なお、受信信号メモリ部112aによるメモリへの格納タイミングについては、受信信号をメモリに格納してから、全体および区間毎の相関算出の処理を行なうこととしても良い。
相関算出制御部112bは、例えば、受信信号メモリ部112a、相関算出部112cおよび相関結果メモリ部112dに対し、全体の相関値を算出するための情報を通知する。相関算出部112cは、例えば、発呼要求信号の系列番号xxの発呼要求信号全体での信号を生成し、予め格納された発呼要求信号系列に、周波数軸上に変換された信号を乗算し、乗算された信号を時間軸上に変換して電力プロファイルを算出する。なお、相関算出部112cによる電力プロファイルの算出結果は、相関結果メモリ部112dに出力される。
相関結果メモリ部112dは、例えば、全体での相関結果をメモリに格納し、格納された相関結果をRACH検出部212eに出力する。また、相関結果メモリ部112dは、検出されたピークごとに、全体の相関値および区間毎の相関値をメモリに格納する(図26参照)。
図26は系列番号xx=0での相関結果であり、例えば、5サンプルでのピークでは、「区間0:419」、「区間1:419」、「区間2:68」および「区間3:28」となる。また、例えば、10サンプルでのピークでは、「区間0:419」、「区間1:102」、「区間3:419」および「区間3:39」となる。また、例えば、15サンプルでのピークでは、「区間0:209」、「区間1:209」、「区間2:209」および「区間3:209」となる。なお、例えば、系列番号xx=1でピークが存在しない場合には、図27に示すように、相関結果が存在しない。
RACH検出部212eは、例えば、全体の相関結果から、所定閾値以上のピークが存在するか否かを判定し、判定結果を相関算出制御部112bに通知する。但し、RACH検出部212eは、ピークが存在しない場合に、区間毎の相関を検出しなくても良いため、ピークが存在しないことを相関算出制御部112bに通知する。これにより、相関算出制御部112bは、該当する系列番号の区間毎の相関値を算出しないように制御する。また、相関算出制御部112bは、RACH検出部212eからピークの存在を通知されると、区間毎の相関値を算出するように制御する。
相関算出制御部112bは、例えば、「区間0」、「区間1」、「区間2」および「区間3」の順序で相関値を算出するように、受信信号メモリ部112a、相関算出部112cおよび相関結果メモリ部112dを制御する。なお、相関算出制御部112bによる相関値の算出順序の制御は、どのような順序であっても良い。
相関算出部112cは、例えば、相関算出制御部112bによって通知された系列番号xxの区間の発呼要求信号を生成し、受信信号メモリ部112aから入力され、予め格納された発呼要求信号系列に、周波数軸上に変換された信号を乗算する。そして、相関算出部112cは、例えば、乗算された信号を時間軸上に変換して電力プロファイルを算出し、算出結果を相関結果メモリ部112dに対して出力する。なお、上記処理は、区間毎に行なわれる。
また、相関算出制御部112bは、例えば、全ての相関値の算出が完了したことをRACH検出部212eに通知する。RACH検出部212eは、例えば、全体および区間毎の相関算出の結果情報に基づき、発呼要求信号の系列番号xxの信号系列を利用している移動局の数、送信パターン、基準タイミングからのずれおよびピーク検出結果をRACH信号制御部116に出力する。
[実施例4による効果]
上述したように、移動局は、系列番号の全区間のうち、一部の区間が間欠的となる系列番号の信号系列を利用して発呼要求するので、限りのあるリソースとしての系列番号を有効に利用することができる。
さて、これまで本願に開示する移動局、基地局および無線通信方法の実施例について説明したが、上述した実施例以外にも種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、(1)系列番号を固定、(2)各装置の構成、において異なる実施例を説明する。
(1)系列番号を固定
上記実施例では、通常状態である場合に用いる系列番号の信号系列を利用して発呼要求する場合を説明したが、緊急呼および通常呼で利用される系列番号のどちらか一方を固定とすることもできる。そこで、以下では、図28および図29を用いて、緊急呼および通常呼で利用する系列番号のどちらか一方を固定とする場合を説明する。
まず、図28を用いて、実施例5に係る系列番号を固定する場合の移動局を有する無線通信システムの構成例を説明する。図28は、実施例5に係る系列番号を固定する場合の移動局を有する無線通信システムの構成例を示す図である。
例えば、図28に示すように、無線通信システムは、基地局と、移動局としてのUE(緊急呼を行なう移動局)と、UE(通常呼を行なう移動局)と、UE(通常呼を行なう移動局)と、UE(通常呼を行なう移動局)とを有する。上記構成において、基地局は、例えば、自基地局のカバーエリアに存在する移動局それぞれによる発呼要求信号の全体のリクエスト数などを加味した発呼要求信号の統計処理を行なう。
そして、基地局は、輻輳状態であると判定すると、報知信号に含まれる輻輳状態ビットを“1(輻輳状態)”として全ての移動局に対して通知する。なお、各移動局は、基地局から通知された報知信号に含まれる輻輳状態ビットから、輻輳状態であることを検出する。
一方、例えば、輻輳状態で初期アクセスする場合に、緊急呼としての移動局は、緊急呼に予め決定された固定の系列番号(例えば、系列番号1〜5まで)から、ランダムに選択する。そして、緊急呼としての移動局は、選択された系列番号の信号系列を利用し、基地局に対して発呼要求を行なうことで基地局と接続する。また、例えば、輻輳状態で初期アクセスする場合に、通常呼としての移動局は、通常呼に予め決定された固定の系列番号(例えば、系列番号6〜64まで)から、ランダムに選択する。そして、通常呼としての移動局は、選択された系列番号の信号系列を利用し、基地局に対して発呼要求を行なうことで基地局と接続する。
次に、図29を用いて、実施例5に係る系列番号を固定する場合の移動局による系列番号の利用例を説明する。図29は、実施例5に係る系列番号を固定する場合の移動局による系列番号の利用例を説明する図である。
例えば、図29に示すように、UEは、図28に示した構成において、緊急呼で用いる発呼要求信号の系列番号「1」をランダムに選択し、選択された系列番号の信号系列を利用して、基地局に対して発呼要求を行なうことで基地局と接続する。また、例えば、UEは、図28に示した構成において、通常呼で用いる発呼要求信号の系列番号「11」をランダムに選択し、選択された系列番号の信号系列を利用して、基地局に対して発呼要求を行なうことで基地局と接続する。
また、例えば、UEは、図28に示した構成において、通常呼で用いる発呼要求信号の系列番号「34」をランダムに選択し、選択された系列番号の信号系列を利用して、基地局に対して発呼要求を行なうことで基地局と接続する。また、例えば、UEは、図28に示した構成において、通常呼で用いる発呼要求信号の系列番号「33」をランダムに選択し、選択された系列番号の信号系列を利用して、基地局に対して発呼要求を行なうことで基地局と接続する。
(2)各装置の構成
また、上記文書中や図面中などで示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメタなどを含む情報(例えば、「系列番号」の具体的名称など)については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、図示した移動局および基地局の各構成要素は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は、図示のものに限られず、その全部または一部を各種の負担や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合することができる。例えば、アンテナ101或いはアンテナ151を送信アンテナと受信アンテナとに分散しても良い。また、相関算出部112cや相関結果メモリ部112dなどは、系列番号の数に応じて可変となるため64に限られるものではなく、また、LTEではない通信の仕様であればそれに伴って可変となる。
100 移動局
101 アンテナ
110 RF部
111 復調部
112 RACH信号受信部
113 輻輳状態判定部
114 報知信号生成部
115 変調部
116 RACH信号制御部
117 RACHレスポンス信号生成部
150 移動局
151 アンテナ
160 RF部
161 復調部
162 輻輳検出部
163 RACH信号生成部
164 変調部

Claims (6)

  1. 基地局を介して無線通信を行なう移動局であって、
    前記基地局の通信領域での通信が輻輳状態である場合に、緊急を要する発呼要求である緊急呼、或いは、緊急を要しない発呼要求である通常呼のどちらか一方を、前記基地局の通信領域での通信が通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号の信号系列を利用して発呼要求する第一の発呼要求部と、
    前記基地局の通信領域での通信が輻輳状態である場合に、前記第一の発呼要求部で利用された発呼要求とは異なる他方の呼を、前記通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号から生成される生成信号系列を利用して発呼要求する第二の発呼要求部と
    を有することを特徴とする移動局。
  2. 前記第二の発呼要求部は、前記通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号を組み合わせて生成される生成信号系列を利用して発呼要求することを特徴とする請求項1に記載の移動局。
  3. 前記第二の発呼要求部は、前記発呼要求に要する時間における全区間のうち、一部の区間が間欠的である系列番号から生成される生成信号系列を利用して発呼要求することを特徴とする請求項1または2に記載の移動局。
  4. 基地局と移動局とを有する無線通信システムとしての無線通信方法であって、
    前記基地局は、
    自基地局の通信領域での通信が輻輳状態であるか否かを判定する輻輳状態判定ステップと、
    前記輻輳状態判定ステップによって輻輳状態であると判定された場合に、輻輳状態であることを示す輻輳状態情報を含んだ信号を前記移動局に通知する輻輳状態情報通知ステップとを含み、
    前記移動局は、
    前記輻輳状態情報通知ステップによって輻輳状態情報を含んだ信号を前記基地局から通知された場合に、緊急を要する発呼要求である緊急呼、或いは、緊急を要しない発呼要求である通常呼のどちらか一方を、前記基地局の通信領域での通信が通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号の信号系列を利用して発呼要求する第一の発呼要求ステップと、
    前記輻輳状態情報通知ステップによって輻輳状態情報を含んだ信号を前記基地局から通知された場合に、前記第一の発呼要求ステップで利用された発呼要求とは異なる他方の呼を、前記通常状態である場合に用いる発呼要求信号の系列番号から生成される生成信号系列を利用して発呼要求する第二の発呼要求ステップと
    を含んだことを特徴とする無線通信方法。
  5. 前記基地局は、
    前記第一の発呼要求ステップおよび前記第二の発呼要求ステップによって送信された発呼要求信号の系列番号から、前記移動局それぞれについて発呼要求に要する時間における全体の相関値と所定区間毎の相関値とを求める相関値算出ステップと、
    前記相関値算出ステップによって求められた相関値に基づいて、前記移動局それぞれの発呼要求が緊急呼であるか、或いは通常呼であるかを識別する呼識別ステップと
    をさらに含んだことを特徴とする請求項4に記載の無線通信方法。
  6. 輻輳状態において、緊急を要する発呼要求である緊急呼および緊急を要しない発呼要求である通常呼で異なる発呼要求を行なう移動局と無線通信を行なう基地局であって、
    自基地局の通信領域での通信が輻輳状態であるか否かを判定する輻輳状態判定部と、
    前記輻輳状態判定部によって輻輳状態であると判定された場合に、輻輳状態であることを示す輻輳状態情報を含んだ信号を前記移動局に通知する輻輳状態情報通知部と
    を有することを特徴とする基地局。
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