図1に示す本発明の外部接続機器制御システム10は、端末12、管理サーバ14および情報記憶装置16を備え、端末12に接続される外部接続機器18に関して制御する。管理サーバ14、情報記憶装置16および端末12は、通信ネットワークNを介して接続される。
通信ネットワークNは、企業や学校等の限られた施設内において情報を物理的に送るケーブルと、LANスイッチやハブ等でなる中継機器を備えたCSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access With Collision Detection)方式のイーサネット(Ethernet)(登録商標)型のLANとして構成されたものであるが、このネットワークNとしてイーサネット型のLAN以外に、インターネットの技術を用いたイントラネットで構築されたものや、WAN(Wide Area Network)の技術によって構築されるものでもよい。
外部接続機器18は、端末12に対して接続および切断可能であって、記憶媒体を有する機器である。たとえば、USBメモリのフラッシュメモリドライブ、SSD(Solid State Device)、FDなどの磁気ディスク、MOなどの光磁気ディスク、CDやDVDなどの光ディスク、外付け用HDDなどのハードディスクドライブ、およびリムーバブルハードディスク等の外部記憶媒体である。ただし、上記に限らず、端末12本体に対して外部から接続する形で使用する機器であればいかなるものであってもよい。
管理サーバ14および端末12は、図2のハードウェア構成の一例に示すように、プログラムの演算処理を実行し、各装置へ適切な指示を与えて制御するCPU等の演算制御装置20と、情報を記憶するRAMやハードディスク等の記憶装置22と、演算制御装置20の処理結果や記憶装置22に記憶する情報などをインターネットやLANなどのネットワークを介して送受信する通信装置24とを備える。さらに、必要に応じて、管理サーバ14および端末12は、キーボードやマウスなどの入力装置26と、ディスプレイや画面などの表示装置28を備えてもよい。なお、これらの装置の機能は、複数の端末又はサーバに分散配置されていてもよい。
情報記憶装置16は、
1264729181015_0
を保存する
1264729181015_1
(図示せず)および読み書きを行う制御装置(図示せず)を有し、たとえば、ハードディスクやストレージである。さらに、NAS(Network Attached Storage)などのファイルサーバも当然に含まれる
管理サーバ14、情報記憶装置16および端末12は、図3の機能ブロック図に示す構成部を有する。各構成部は、その機能により論理的に区別されているのみであって、物理上あるいは事実上同一または別の領域を為していてもよい。各機能は、これらに対応するプログラムやモジュール等が演算制御装置20に読み込まれてその処理が実行されることによって実現される。また、本発明において必要となる最小限度の装置および構成部を記載しており、その他の装置などについてはその記載を省略する。
端末12は、ネットワークNを介して管理サーバ14および情報記憶装置16と様々な情報を送受信するためのネットワークI/Fと、接続された外部接続機器18に関する固有情報を取得し、機器接続情報を生成する情報生成部30と、管理サーバ14から記憶領域の通知を受ける通知受信部32と、通知内容に応じて管理サーバ14などを制御する制御部34とを備える。
情報生成部30は、外部接続機器18が端末12に接続され、制御部34がこれを検知すると、外部接続機器18から固有情報などを得て機器接続情報を生成し、ネットワークI/Fを介して管理サーバ14に送信する。
機器接続情報は、固有情報を含み、外部接続機器18の接続時および切断時、外部接続機器18へのアクセス時や定期的などの所定時、または任意時に生成される。
固有情報は、機器識別情報、機器容量情報などを含む。これらの情報は、外部接続機器18が保有している情報であって、必要に応じて端末12が外部接続機器18から取得する。機器識別情報は、外部接続機器18を一義的に識別することができる情報である。たとえば、シリアル番号、製造番号などがある。また、予め外部接続機器18内に記憶させたユニークなコードもしくは数値を用いるようにしてもよい。機器容量情報は、外部接続機器18の記憶媒体に蓄積できる情報の量を示す情報である。
通知受信部32は、管理サーバ14から記憶領域の情報通知として領域識別情報および機器識別情報をネットワークI/Fを介して受信し、これらを制御部34に送る。
制御部34は、領域識別情報および機器識別情報を通知受信部32から受け、通知内容に応じて、外部接続機器18および端末12自身を制御したり、管理サーバ14および情報記憶装置16へ制御指示を与えたりする。なお、制御としては、外部接続機器18への使用、書き込みおよび読み出しの禁止と許可、記憶領域36への使用、書き込みおよび読み出し禁止と許可、ならびに解放、端末12への警告通知および表示、操作制限ならびに保存先を外部接続機器18から記憶領域36への変更などの処理内容の変更がある。これらの制御は、1つだけを実施してもよいし、複数を組み合わせて同時又は順次に実施してもよい。ここで、外部接続機器18および記憶領域36への使用は、これらへの書き込みおよび読み出しなどを含む。
情報記憶装置16は、ネットワークNを介して管理サーバ14や端末12と様々な情報を送受信するためのネットワークI/Fと、外部接続機器に対する情報を記憶する記憶領域36を備える。
記憶領域36は、各外部接続機器18に対するデータを記憶する領域であって、この外部接続機器18が接続された端末12からアクセス可能である。また、領域管理部からの生成指示により生成される。
管理サーバ14は、ネットワークNを介して端末12と様々な情報を送受信するためのネットワークI/F、外部接続機器18の機器識別情報と記憶領域36の領域識別情報とを対応付けて記憶する領域記憶部38と、端末12に接続された外部接続機器18の機器接続情報を取得する情報取得部40と、機器接続情報に含まれる機器識別情報を基に領域記憶部38から領域識別情報を判定する条件判定部42と、条件判定部42の判定結果に応じて、外部接続機器18のための記憶領域36を生成する領域管理部44と、記憶領域36を通知する通知部46とを備える。
領域記憶部38は、図4に示すように、外部接続機器18の機器識別情報および記憶領域36の領域識別情報を含み、これらは対応付けられている。ここで、領域識別情報は、記憶領域36を一義的に識別することができる情報であり、情報記憶装置16名やIPアドレスなどの装置を識別する情報、フォルダパス、ドライブ名、ファイル名など記憶領域36の所在を示す。
条件判定部42は、情報取得部40から機器接続情報を受け取り、この機器接続情報に含まれる機器識別情報に基づいて、これに対応する領域識別情報が領域記憶部38にあるか否かを判定する。具体的には、外部接続機器18のための記憶領域36が情報記憶装置16に既に生成されていると、この機器識別情報および領域識別情報が対応付けられて領域記憶部38に記憶されているため、機器識別情報に対する領域識別情報を情報記憶装置16から取得し、機器識別情報に対応する領域識別情報が領域記憶部38にあると判定する。この結果、機器識別情報および領域識別情報を対にして通知部46に送る。
一方、新たな外部接続機器18については記憶領域36が情報記憶装置16にまだ生成されておらず、機器識別情報に対応する領域識別情報が領域記憶部38に記憶されていないため、機器識別情報に対する領域識別情報を取得できず、機器識別情報に対応する領域識別情報が領域記憶部38にないと判定する。この結果、機器接続情報を領域管理部44に送る。
領域管理部44は、機器接続情報を判定結果として条件判定部42から受け、領域生成の指示を情報記憶装置16に発し、この機器接続情報に関する外部接続機器18のための記憶領域36を情報記憶装置16に生成させる。このとき、記憶領域36の容量は、機器接続情報に含まれる機器容量情報に従い、外部接続機器18と同容量としてもよい。
また、領域管理部44は、記憶領域36が生成されたことを示す通知を情報記憶装置16から受け、生成された記憶領域36について領域識別情報を割り当てる。そして、この領域識別情報に機器識別情報を対応付けて、これらを図5に示すように領域記憶部38に記憶する。さらに、領域識別情報および機器識別情報を通知部46に送る。なお、記憶領域36の生成は、たとえば、フォルダの作成、パーテーションの作成、情報記憶装置16上における仮想ディスクの生成である。
通知部46は、記憶領域36が既に生成されている場合には、条件判定部42から、領域識別情報および機器識別情報を受け、一方、記憶領域36を新たに生成した場合には、領域管理部44から領域識別情報および機器識別情報を受け、これらを対として端末12に送る。
第1実施例の外部接続機器制御システム10における処理プロセスの一例を、図3〜図5を用いて説明する。
外部接続機器18が端末12に接続されてから、この接続時や外部接続機器18へのアクセス時などに制御部34がこれを検知すると、この外部接続機器18の機器接続情報が情報生成部30により生成されてネットワークI/Fを介して管理サーバ14に送信される。機器接続情報は、ステップS100で、端末12からネットワークI/F10を介して情報取得部40により取得され、条件判定部42に送られる。
機器接続情報が条件判定部42によって情報取得部40から受信されると、この機器接続情報に含まれる機器接続情報に基づいて、これに対応する領域識別情報が領域記憶部38にあるか否かを条件判定部42で判定される(ステップS102)。
たとえば、機器識別情報「USB−001」の外部接続機器18については、これまでに端末12に接続され、その際に外部接続機器18のための記憶領域36が情報記憶装置16に既に生成されている。このため、図4に示すように、この機器識別情報「USB−001」および領域識別情報「¥¥ServerFile¥MUSB−001」が対応付けられて領域記憶部38に記憶されている。そこで、機器識別情報に対する領域識別情報が条件判定部42により領域記憶部38から取得されて、ステップS102においてYESと判定される。この結果、機器識別情報および領域識別情報が対にされて条件判定部42から通知部46に送られる。
一方、たとえば、機器識別情報「USB−100」の新たな外部接続機器18については記憶領域36が情報記憶装置16にまだ生成されておらず、機器識別情報に対応する領域識別情報が記憶部に記憶されていないため、機器識別情報に対する領域識別情報が条件判定部42により取得されない。この結果、ステップS102において条件判定部42によりNOと判定されて、機器接続情報が条件判定部42から領域管理部44に送られる。
機器接続情報は、判定結果として条件判定部42から領域管理部44により受信されると、機器接続情報の機器容量情報とともに、または別に領域生成の指示が領域管理部44によって情報記憶装置16へ発せられる(ステップS104)。これらの指示に従って、情報記憶装置16において記憶領域36がステップS106で生成される。そして、記憶領域36が生成されたことを示す通知が情報記憶装置16から管理サーバ14へ送られ、領域管理部44に取得される。この通知の記憶領域36について、ステップS108で領域識別情報が一意的に割り当てられる。たとえば、機器識別情報「USB−100」の外部接続機器18のための記憶領域36に対しては、その領域識別情報は、情報記憶装置16の名称を示す「ServerFile」および記憶領域36を示す「M」を機器識別情報「USB−100」の前に付し、領域識別情報を「¥¥ServerFile¥MUSB−100」とする。この領域識別情報「¥¥ServerFile¥MUSB−100」が機器識別情報「USB−100」と対応付けられて、ステップS110で領域管理部44により領域記憶部38に記憶される。また、領域識別情報「¥¥ServerFile¥MUSB−100」が機器識別情報を「USB−100」は領域管理部44から通知部46に送られる。
領域識別情報および機器識別情報は、条件判定部42および領域管理部44のそれぞれから通知部46へ通知されると、ステップS112で対として端末12へ送られる。
端末12では、領域識別情報および機器識別情報が管理サーバ14からの通知として通知受信部32で受信され、さらに制御部34へ送られる。
ステップS114において、たとえば、記憶領域36への使用を許可し、外部接続機器18への使用を禁止する制御指示が制御部34から発せられる。これに従い、外部接続機器18に対するデータは記憶領域36に記憶され、外部接続機器18には記憶されない。このため、外部接続機器18に対するデータが外部接続機器18に保存されていないことにより、外部接続機器18からデータを読み出すことができず、情報漏えいなどを防止できる。
この実施例によれば、新たな外部接続機器18が端末12に接続されるときなど必要に応じて、その外部接続機器18のための記憶領域36を生成するため、外部接続機器18のための記憶領域36を予め設定しておく必要がない。特に、使用する外部接続機器18が増えても、外部接続機器18ごとに設定するなどの手間がかからず、管理者の負担を軽減することもできる。
また、記憶領域36の領域識別情報を外部接続機器18ごとに予め記憶させておくと、ファイルサーバの増設や置き換えなどで記憶領域36の場所を変更した場合、管理サーバ14で領域識別情報を管理しているため、記憶領域36の場所変更に全ての外部接続機器18を用意し、それぞれ毎に変更する必要がなく、かつ管理サーバ14で一括して変更することができる。
さらに、機器識別情報と領域識別情報との関係は外部接続機器18に記憶されていないため、外部接続機器18の紛失などにより外部接続機器18が第三者の手に渡っても、外部接続機器18のためのデータの保存場所がわからず、この保存場所に不正にアクセスしてデータが読み出されることを防げる。
この発明の第2実施例である外部接続機器制御システム10は、外部接続機器18の切断時にファイルが記憶領域36にない場合、記憶領域36を解放する。これは、第1実施例とほぼ同じであるが、機器接続情報、条件判定部42および領域管理部44が異なる。これ以外の部分に関しては第1実施例と同様であるため、共通する部分については同じ番号を付して、その番号の説明は省略している。
機器接続情報は、外部接続機器18に関する固有情報に加え、状態情報を含んで、情報生成部30により生成される。
状態情報は、接続情報、切断情報およびアクセス情報を有し、外部接続機器18の接続、切断およびアクセスを制御部が検知して情報生成部30で取得される。接続情報は、外部接続機器18が端末12に接続されたこと、または接続されていることを示す。切断情報は、外部接続機器18が端末12から切断されたこと、または切断要求を示す。アクセス情報は、端末12が外部接続機器18へアクセスしたこと、またはアクセス要求を示す。
条件判定部42は、情報取得部40から機器接続情報を受け、これに基づき3つの条件を判定する。第1判定は、第1実施例と同様に、機器接続情報の機器識別情報に対応する領域識別情報が領域記憶部38にあるか否かを判定する。たとえば、領域識別情報が領域記憶部38に記憶されていないと判定すると、機器接続情報を領域管理部44に送信する。一方、領域識別情報が領域記憶部38に記憶されていると判定すると、機器接続情報の機器識別情報に対応する領域識別情報を領域記憶部38から取得し、後述する判定を行う。
第2判定は、第1判定で領域識別情報が領域記憶部38にあると判定された場合、次に、機器接続情報の状態情報が切断情報か否かを判定する。状態情報が切断情報であると判定すれば、機器識別情報、機器容量情報および領域識別情報を領域管理部44に送る。これに対して、状態情報が切断情報でないと判定すれば、領域識別情報を情報記憶装置16から取得し、機器識別情報および領域識別情報を通知部46に送信する。
第3判定は、前判定で状態情報が切断情報であると判断した後、領域管理部44から記憶領域36の領域ファイル情報を得て、領域ファイル情報に基づき記憶領域36にファイルがあるか否かを判定する。ここで、領域ファイル情報は、ファイル数およびファイルサイズなど、記憶領域36に保存されているデータ量を示す。たとえば、領域ファイル情報によりファイル数が0以外の数である場合、記憶領域36にファイルがあると判定し、処理を終了する。また、領域ファイル情報によりファイル数が0である場合、記憶領域36にファイルがないと判定し、機器識別情報および領域識別情報を領域管理部44へ送信する。なお、本例では、ファイル数でデータ量を判定したが、記憶領域内に保存されているデータサイズまたはファイルサイズを用いてもよい。この場合、データサイズが0バイトか、0バイト以外で判定する。
領域管理部44は、条件判定部42からの判定結果に応じて、第1実施例と同様に記憶領域36を生成する。さらに、これに加えて、記憶領域36の領域ファイル情報を取得したり、記憶領域36を解放したり、記憶領域36を管理する。
記憶領域36の領域ファイル情報の取得としては、外部接続機器18の切断時に、領域管理部44は、領域識別情報を条件判定部42から受けて、記憶領域36の領域ファイル情報の取得指示を情報記憶装置16に発する。これに対応する領域ファイル情報を情報記憶装置16から取得して、条件判定部42に送信する。
記憶領域36の解放としては、外部接続機器18の切断時に記憶領域36にファイルがない場合、領域管理部44は、機器識別情報および領域識別情報を判定結果として条件判定部42から取得し、領域識別情報とともに、または別に領域解放の指示を情報記憶装置16に発する。これに応じて、この領域識別情報を有する記憶領域36が情報記憶装置16により解放され、解放の通知を受けたら、領域管理部44は、解放された記憶領域36の領域識別情報と、これに対応する機器識別情報とを領域記憶部38から削除する。
第2実施例の外部接続機器制御システム10における処理プロセスの一例を、図3および図6を用いて説明する。
外部接続機器18が端末12に接続されてから、この接続時や切断時または外部接続機器18へのアクセス時などに制御部34がこれを検知すると、固有情報が外部接続機器18から取得され、またこのときの状態情報が制御部34などから取得される。これらに基づき機器接続情報が情報生成部30で生成され、管理サーバ14に送信される。機器接続情報は、情報取得部40によりステップS120で取得され、条件判定部42へ送られる。
機器接続情報が情報取得部40から条件判定部42に渡されると、ステップS122において領域識別情報の有無が条件判定部42により判定される。これ以降のステップS122〜S134は、第1実施例のステップS102〜S114のそれぞれに対応する。このため、同様の部分についてはその説明を省略する。
ステップS122で領域識別情報が領域記憶部38にあると判定されると、次いで、ステップS135で条件機器接続情報に含まれる状態情報が切断情報であるか否かを判定部により判定される。ここで、切断情報でない、つまり接続情報やアクセス情報などであれば、NOと判定され、機器識別情報および領域識別情報が条件判定部42から通知部46へ送られ、ステップS132で端末12へ通知される。
これに対し、ステップS135において状態情報が切断情報であれば、条件判定部42においてYESと判定され、機器接続情報の機器識別情報および領域識別情報が領域管理部44へ送信される。領域管理部44では、これを受けて、この領域識別情報が示す記憶領域36にファイルが記憶されているかを検出するため、この記憶領域36の領域ファイル情報の取得指示が情報記憶装置16に発せられる。これに応じて記憶領域36に保存されているファイル数などが情報記憶装置16により検出され、領域ファイル情報がステップS136で条件判定部42へ送信される。条件判定部42により領域ファイル情報が受け取られ、そこから領域管理部44へ領域ファイル情報、領域識別情報および機器識別情報が送られる。次いで、条件判定部42において、領域ファイル情報に基づき、記憶領域36にファイルがあるか否かがステップS138で判定される。ステップS138において、たとえば、領域ファイル情報においてファイル数が0以外、つまり1以上の自然数であれば、つまり記憶領域36にファイルが存在する場合、YESと判定し、処理は終了する。一方、ステップS138において、たとえば、領域ファイル情報でファイル数が0、つまり記憶領域36にファイルが存在しない場合、NOと判定して、領域識別情報および機器識別情報が領域管理部44へ送られる。
領域識別情報および機器識別情報が判定結果として条件判定部42から領域管理部44により得られると、領域識別情報とともに、または別に領域解放の指示が領域管理部44によって情報記憶装置16へ発せられる(ステップS140)。この指示に従って、情報記憶装置16において記憶領域36がステップS142で解放される。この記憶領域36が解放されたことを示す通知が情報記憶装置16から管理サーバ14へ送られる。この通知が領域管理部44に受信されると、ステップS144において、領域識別情報および機器識別情報が領域管理部44によって領域記憶部38から削除される。
この実施例によれば、外部接続機器18を切断する時点において記憶領域36にファイルがなく未使用な状態では、記憶領域36を維持し続ける必要がなく、記憶領域36を他の用途に利用でき、有効活用が図れる。特に、記憶領域36の使用状況に応じて自動的に記憶領域36が解放され、その領域識別情報および機器識別情報が削除されるため、記憶領域36の管理負担が軽減される。
この発明の第3実施例である外部接続機器制御システム10は、外部接続機器18にファイルが保存されている場合に制御する。これは、第1実施例とほぼ同じであるが、機器接続情報、条件判定部42、通知部46および制御部34が異なる。これ以外の部分に関しては第1実施例と同様であるため、共通する部分については同じ番号を付して、その番号の説明は省略している。
機器接続情報は、外部接続機器18に関する固有情報に加え、外部接続機器18に既に保存されているファイルに関する機器ファイル情報を含み、情報生成部30により生成される。なお、機器ファイル情報は、外部接続機器18に記憶されているファイル数やファイルサイズなどデータの存在を示す情報である。
条件判定部42は、情報取得部40から機器接続情報を受け、これに基づき2つの条件を判定する。第1判定は、第1実施例と同様に、機器接続情報に含まれる機器識別情報について、これに対応する領域識別情報が領域記憶部38にあるか否かを判定する
第4判定は、機器接続情報に含まれる機器ファイル情報に基づき記憶領域36にファイルがあるか否かを判定する。たとえば、機器ファイル情報においてファイル数が0以外の数であれば、外部接続機器18にファイルがあると判定し、機器識別情報を通知部46に送る。一方、機器ファイル情報においてファイル数が0であれば、外部接続機器18にファイルがないと判定し、次に、先述した機器識別情報に対応する領域識別情報が領域記憶部38にあるか否かを判定する。
通知部46は、第1実施例と同様に、記憶領域36が既に生成されていた場合や記憶領域36を新たに生成した場合に、領域識別情報および機器識別情報を端末12に送る。また、条件判定部42が、外部接続機器18にファイルがあると判定した場合に、機器識別情報のみを条件判定部42から受けて端末12に送る。
制御部34は、領域識別情報および機器識別情報を通知受信部32を介して通知部46から受けた場合、第1実施例と同様に、外部接続機器18や管理サーバ14などを制御する。これに対し、通知部46から機器識別情報のみを受信した場合、たとえば、情報記憶装置16に記憶領域36を生成せずに、端末12において警告通知や表示して、外部接続機器18にファイルがあることを端末12のユーザに知らせる。そして、外部接続機器18の一般的な使用方法と同様に、作成したデータなどを記憶領域36などに保存せずに、外部接続機器18に記憶する。これとは別に、ファイルの削除や他への移動を促す警告を端末に発信や表示し、外部接続機器18にファイルがなくなるまで記憶領域36の生成や使用を禁止して、外部接続機器18にファイルがなくなれば、記憶領域36の生成や使用を許可する。
第3実施例の外部接続機器制御システム10における処理プロセスの一例を、図3および図7を用いて説明する。
外部接続機器18が端末12に接続され、固有情報および機器ファイル情報が外部接続機器18から取得される。これらに基づき機器接続情報が情報生成部30で生成され、管理サーバ14に送信される。機器接続情報は、情報取得部40によりステップS150で取得され、条件判定部42へ送られる。
機器接続情報が情報取得部40から条件判定部42に移れば、外部接続機器18にファイルがあるか否かが条件判定部42により判定される。ここで、ファイルがない、たとえば、機器接続情報に含まれる機器ファイル情報でファイル数が0であれば、ステップS151でNOと判定され、次にステップS152において領域識別情報の有無が条件判定部42により判定される。これ以降のステップS152〜S164は、第1実施例のステップS102〜S114のそれぞれに対応する。このため、同様の部分についてはその説明を省略する。
また、ステップS151でファイル数が0でなければ、条件判定部42においてYESと判定され、機器接続情報の機器識別情報が通知部46へ送信される。
端末12では、機器識別情報が通知部46から記憶領域36の通知(ステップS162)として通知受信部32で受信され、さらに制御部34へ送られる。これに応じて、ステップS164において、制御部34により端末12や外部接続機器18、管理サーバ14などが制御される。
この実施例によれば、外部接続機器18の一般的な使用方法を認めると、作成したデータを外部接続機器18に保存するのか記憶領域36に保存するのか、外部接続機器18の使用方法が選択でき、外部接続機器18の利便性が高まる。
また、外部接続機器18にファイルがなくなってから、記憶領域36の使用できるようにすると、このシステムの外から外部接続機器18によってファイルが持ち込まれることがなく、ファイルによるウィルス侵入などの問題を防げる。
この発明の第4実施例である外部接続機器制御システム10は、ファイルの容量が記憶領域36の容量より大きい場合に制御する。これは、第1実施例とほぼ同じであるが、領域記憶部38、条件判定部42、領域管理部44および制御部が異なる。これ以外の部分に関しては第1実施例と同様であるため、共通する部分については同じ番号を付して、その番号の説明は省略している。
領域記憶部38は、図8に示すように、機器識別情報および領域識別情報に加え、領域容量情報を含む。これらは対応付けられている。ここで、領域容量情報は、記憶領域36に蓄積できる情報の量を示す情報である。
領域管理部44は、条件判定部42の判定結果により機器接続情報を受け、第1実施例と同様に、記憶領域36を情報記憶装置に生成してから、記憶領域36の領域識別情報および機器識別情報を領域記憶部38に記憶する。また、このときに、記憶領域36の領域容量情報を取得し、領域識別情報および機器識別情報とともに、領域容量情報も領域記憶部38に記憶する。そして、領域識別情報、機器識別情報および領域容量情報を通知部46に送る。
制御部34は、領域識別情報、機器識別情報および領域容量情報を通知受信部32を介して通知部46から受ける。そして、たとえば、外部接続機器18にファイルを保存するなど外部接続機器18へのアクセスがあったとき、制御部34がこのファイルの容量を取得し、領域容量情報と比較し、比較結果に応じて制御する。たとえば、ファイル容量が領域容量情報より小さい場合、保存操作を実行する。これに対し、ファイル容量が領域容量情報より大きい場合、容量オーバを示す警告通知などを表示し、保存操作を一時停止または無効にする。
第4実施例の外部接続機器制御システム10における処理プロセスの一例を、図3、図5および図8を用いて説明する。ただし、第1実施例と同様の部分は説明を省略する。
外部接続機器18が端末12に接続されてから情報生成部30により生成された機器接続情報は、ステップS100で、情報取得部40により取得され、情報取得部40から条件判定部42に送られる。この機器接続情報に含まれる機器接続情報に基づいて、領域識別情報が領域記憶部38にあるか否かを条件判定部42によってステップS102で判定される。
条件判定部42により、ステップS102でYESと判定されれば、たとえば、図8に示す機器識別情報「USB−001」の外部接続機器18について、これに対応する領域識別情報「¥¥ServerFile¥MUSB−001」および領域容量情報「2GB」がステップS102で取得され、機器識別情報、領域識別情報および領域容量情報が対応付けられて通知部46に送られる。
一方、新たな外部接続機器18については、ステップS102でNOと判定され、機器接続情報が条件判定部42から領域管理部44に送られる。次いで、機器接続情報の機器容量情報に加えて領域生成の指示(ステップS104)が情報記憶装置16に発せられ、指示に応じて、情報記憶装置16において記憶領域36がステップS106で生成され、また領域容量情報が取得される。この記憶領域36が生成されたことを示す通知および領域容量情報が領域管理部44により取得され、この通知の記憶領域36に対し領域識別情報が一意的にステップS108で割り当てられる。そして、領域識別情報、機器識別情報および領域容量情報がステップS110で領域管理部44により領域記憶部38に記憶されるとともに、通知部46に送られる。
領域識別情報、機器識別情報および領域容量情報は、条件判定部42および領域管理部44のそれぞれから通知部46へ通知され、ステップS112で対として端末12の通知受信部32を介して制御部34へ送られる。ステップS114において、制御部によりファイル容量と領域容量情報とが比較され、その比較結果に応じて制御される。
なお、上記実施例では、領域管理部44が記憶領域36の領域容量情報を取得し、領域記憶部38に記憶したが、領域管理部44により取得された領域容量情報に代えて、機器接続情報に含まれる機器容量情報を領域容量情報として領域記憶部38に記憶することもできる。
この発明の第5実施例である外部接続機器制御システム10は、外部接続機器18が長期間不使用である場合に制御する。これは、第1実施例とほぼ同じであるが、機器接続情報、領域記憶部38、条件判定部42および領域管理部44が異なる。これ以外の部分に関しては第1実施例と同様であるため、共通する部分については同じ番号を付して、その番号の説明は省略している。
機器接続情報は、外部接続機器18に関する固有情報に加え、機器日時情報が情報生成部30により生成される。この機器日時情報は、固有情報などの取得時や機器接続情報の生成時の日時であって、端末12内のクロックなどから情報生成部30により取得される。
領域記憶部38は、機器識別情報および領域識別情報に加え、領域日時情報を含む。
条件判定部42は、情報取得部40から機器接続情報を受け、これに基づき2つの条件を判定する。第1判定は、第1実施例と同様に、機器接続情報の機器識別情報に対応する領域識別情報が領域記憶部38にあるか否かを判定する。
第5判定は、先述の判定で領域識別情報が領域記憶部38にあると判定された場合、次に、外部接続機器18が長期間使用されていないか否かを判定する。たとえば、機器接続情報の機器日時情報で現在日時を特定する。また、機器識別情報に対応する領域日時情報を取得し、これにより前回日時を特定する。そして、現在日時と前回日時との時間差を算出し、これが閾値より大きいと、外部接続機器18は長期間使用されていないと判定し、領域識別情報および機器識別情報を領域管理部44に送る。反対に、時間差が閾値より小さいと、外部接続機器18は使用されていると判定し、機器識別情報、機器日時情報および領域識別情報を領域管理部44に送る。ここで、閾値は、外部接続機器制御システム10において固有のものであってもよく、また外部接続機器18の使用状況などにより任意に設定されてもよい。
領域管理部44は、条件判定部42からの判定結果に応じて、第1実施例と同様に記憶領域36を生成する。さらに、記憶領域36に関する情報を領域記憶部38に削除したり記憶したりする。
記憶領域36に関する情報の削除としては、外部接続機器18が長期間不使用である場合に、機器識別情報、領域識別情報および領域日時情報を領域記憶部38から削除する。
記憶領域36に関する情報の記憶としては、新たな外部接続機器18のために新規の記憶領域36を生成した場合、および外部接続機器18が長期間不使用でない場合に、機器接続情報に対応させて、領域識別情報を記憶すると共に、機器日時情報を領域日時情報として領域記憶部38に記憶する。
第5実施例の外部接続機器制御システム10における処理プロセスの一例を、図3および図9を用いて説明する。
外部接続機器18が端末12に接続されてから、固有情報が外部接続機器18から取得され、このときの日時情報がクロックなどから取得される。これらを基に、機器接続情報が情報生成部30で生成され、情報取得部40により情報生成部30からステップS170で取得され、条件判定部42へ送られる。
ここで、ステップS172において領域識別情報の有無が判定される。これ以降のステップS172〜S184は、第1実施例のステップS102〜S114のそれぞれに対応する。このため、同様の部分についてはその説明を省略する。
条件判定部42において、機器識別情報に対応する領域識別情報が領域記憶部38から取得され、ステップS172で領域識別情報があると判定されると、ステップS186で機器接続情報の機器日時情報から現在日時が求められ、ステップS188で機器識別情報に対応する領域日時情報が領域記憶部38から取得され、領域日時情報に基づき前回日時が求められる。この現在日時と前回日時との時間差が算出され、これと閾値がステップS190において比較される。
ここで、時間差が閾値より大きければ、外部接続機器18は長期間不使用であり、YESを判定される。そして、機器識別情報および領域識別情報が条件判定部42により領域管理部44へ送られ、領域管理部44によりこれらの情報は領域記憶部38からステップS192で削除される。ステップS174で領域生成の指示が情報記憶装置16に発せられ、先の記憶領域36と異なる記憶領域36が改めてステップS176で生成される。この記憶領域36に別の領域識別情報がステップS178で付されて、機器識別情報、領域識別情報および機器日時情報が領域管理部44により領域記憶部38にステップS180で記憶される。なお、この記憶の際に、機器日時情報は領域日時情報とされる。
これに対し、ステップS190おいて時間差が閾値より小さければ、外部接続機器18は長期間不使用でなく、つまり、継続して使用中であり、NOと判定される。そして、機器識別情報、領域識別情報および機器日時情報が条件判定部42から領域管理部44に送信され、機器日時情報は領域日時情報として、これらの情報は領域管理部44により領域記憶部38にステップS180で記憶される。
そして、機器識別情報および領域識別情報が領域管理部44から通知部46に送られ、ステップS182において、通知部46の記憶領域36の通知としてこれらが端末12に発信されれ、これに基づきステップS184で制御部34により制御される。
なお、この実施例では、機器接続情報の取得ごとに外部接続機器18の不使用期間を求めたが、これに代えて、機器接続情報に状態情報を含め、外部接続機器18の接続時のみに不使用期間を求め、長期間使用していないか否かを判定することもできる。
また、この実施例では、外部接続機器18が長期間不使用である場合に、領域識別情報を領域記憶部38から削除したのみであったが、これに加えて、記憶領域36を削除することもできる。これによって、記憶領域の活用効率を高めることができる。また、領域識別情報が削除された記憶領域36に特定の識別情報を付加して、システム管理者など特定の者だけがアクセス可能とすることもできる。
さらに、この実施例では、機器日時情報および領域日時情報に機器接続情報の日時情報を用いたが、これに代えて、情報取得部40で機器接続情報を取得した日時などを管理サーバ14のクロックなどから得てこの情報を機器日時情報や領域日時情報として用いることもできる。これとは別に、ログ情報を収集し記憶するログ情報記憶部を設け、このログ情報から機器日時情報や領域日時情報を取得することもできる。
この発明の第6実施例である外部接続機器制御システム10は、外部接続機器18のユーザがこの前ユーザと異なる場合に制御する。これは、第1実施例とほぼ同じであるが、機器接続情報、条件判定部42および領域記憶部38が異なる。これ以外の部分に関しては第1実施例と同様であるため、共通する部分については同じ番号を付して、その番号の説明は省略している。
機器接続情報は、外部接続機器18に関する固有情報に加え、ユーザ識別情報を含む。ユーザ識別情報は、端末12のユーザを一義的に識別することができる情報であり、ログイン情報などから取得され、たとえば、ユーザID、氏名及び社員番号などユニークな情報が用いられる。
条件判定部42は、情報取得部40から機器接続情報を受け、これに基づき2つの条件を判定する。第1判定は、第1実施例と同様に、機器接続情報の機器識別情報に対応する領域識別情報が領域記憶部38にあるか否かを判定する。第6判定は、機器接続情報に対する外部接続機器18を現在使用しているユーザ(以下、現ユーザと言う。)と前回使用したユーザ(以下、前ユーザと言う。)とが異なるか否かを判定する。すなわち、機器識別情報に対応するユーザ識別情報を領域識別情報から前ユーザのユーザ識別情報を特定し、取得した機器接続情報のユーザ識別情報から現ユーザのユーザ識別情報を特定して、これらのユーザ識別情報を比較する。前ユーザと異なると判定すれば、既存の記憶領域36と別の記憶領域36を新たに生成するために、機器接続情報を領域管理部44に送信する。一方、前ユーザと同じと判定すれば、端末において、機器識別情報と領域識別情報とを対応付け、外部接続機器18のための情報を記憶領域36に記憶するために、機器識別情報および領域識別情報を通知部46に送信し、そこから端末へ通知する。
領域記憶部38は、図11に示すように、機器識別情報および領域識別情報とともに、ユーザ識別情報を有する。記憶領域36が生成されたとき、機器識別情報に対応させて、生成された記憶領域36の領域識別情報と、機器接続情報に含まれるユーザ識別情報とが領域記憶管理部により記憶される。
第6実施例の外部接続機器制御システム10における処理プロセスの一例を、図3、図10および図11を用いて説明する。
外部接続機器18の接続などが制御部34に検知されると、機器接続情報が情報生成部30で生成され、情報取得部40にステップS200で取得され、条件判定部42へ送信される。これに基づきステップS222において領域識別情報の有無が判定される。これ以降のステップS222〜S234は、第1実施例のステップS102〜S114のそれぞれに対応し、このため、同様の部分についてはその説明を省略する。
条件判定部42において、ステップS222で領域識別情報があり、YESと判定されると、次いで、機器識別情報に対応するユーザ識別情報が領域記憶部38から取得され、ステップS236でこれが前ユーザとされる。また、機器接続情報のユーザ識別情報については、現ユーザとされる(ステップS238)。これらのユーザ識別情報が比較され、前ユーザと異なるか否かがステップS240で判定される。ここで、現ユーザが前ユーザと同じで、異ならなく、NOと判定されれば、機器識別情報および領域識別情報が通知部46へ送られ、ステップS232で端末12へ通知される。
これに対し、図11に示すように、たとえば、機器識別情報「USB−001」の外部接続機器18について、前ユーザのユーザ識別情報「S0941」に対し、現ユーザのユーザ識別情報「K1000」が異なれば、ステップS240において現ユーザが前ユーザと異なり、YESと判定され、機器接続情報が領域管理部44へ送信される。領域管理部44では、ステップS224〜S228において記憶領域36の生成およびその領域識別情報の付与がなされる。このとき、領域識別情報は、たとえば、機器接続情報「USB−001」およびユーザ識別情報「K1000」の組み合わせで領域識別情報「¥¥ServerFile¥MUSB−001K1000」と付けられる。この領域識別情報は、機器識別情報「USB−001」の外部接続機器18の前ユーザ「S0941」の領域識別情報「¥¥ServerFile¥MUSB−001S0941」と異なるので、これらの気尾苦慮鬱気は区別できる。そして、ステップS230で機器識別情報、領域識別情報およびユーザ識別情報が記憶領域36に記憶されるとともに、ステップS232で機器識別情報および領域識別情報が通知部46により端末12へ通知され、これに基づき制御部によりステップS234で制御される。
この実施例によれば、外部接続機器18のユーザがこの前ユーザと異なると、前ユーザに対して生成した記憶領域36と異なる記憶領域36を現ユーザに対して生成する。これにより、外部接続機器18を紛失したとしてもこれを不正に利用して記憶領域36の情報が読み出されることを防止できる。
なお、この実施例では、機器接続情報にユーザ識別情報を用いたが、これに代えて、または共に、端末識別情報を用いることもできる。端末識別情報は、外部接続機器18が接続された端末12を一義的に識別することができる情報であり、たとえば、端末名称やシリアル番号、製造番号などである。
また、領域識別情報が領域記憶部38にあるかの判定で、領域記憶部38から領域識別情報を取得してから、領域記憶部38から前ユーザ識別情報を取得したが、領域識別情報の取得と同時に前ユーザ識別情報を領域記憶部38から得ることもできる。
この発明の第7実施例である外部接続機器制御システム10は、第6実施例と同様に外部接続機器18のユーザがこの前ユーザと異なる場合に制御する。これは第6実施例とほぼ同じであるが、第6実施例ではユーザ識別情報を領域記憶部38から取得したのに対し、図12に示すように、ログ生成部48、ログ取得部50およびログ記憶部52を設け、操作ログからユーザ識別情報を取得する。これ以外の部分に関しては第6実施例と同様であるため、共通する部分については同じ番号を付して、その番号の説明を省略する。
ログ生成部48は、端末12に設けられ、端末12における操作に関する情報を操作ログとして生成し、管理サーバ14に送信する。操作ログは、処理内容、処理対象、端末識別情報、ユーザ識別情報および日時情報などを有し、処理内容は機器識別情報を含む。
ログ取得部50は、管理サーバ14に設けられ、操作ログをログ生成部48から取得し、ログ記憶部52に記憶する。ログ記憶部52は、図13に示すように、操作ログの内容を記憶する。
条件判定部42は、ログ記憶部52の操作ログから前ユーザのユーザ識別情報を特定する。たとえば、図13に示すログ記憶部52における操作ログの処理対象を参照し、機器接続情報の機器識別情報「USB−0001」を検索し、検出した操作ログのユーザ識別情報「S0941」を前ユーザとして特定する。これ以降は、第6実施例と同様である。
なお、この実施例では、条件判定部42が前ユーザのユーザ識別情報をログ記憶部52の操作ログから特定したが、これとともに、現ユーザのユーザ識別情報も操作ログのログイン情報や外部接続機器18の接続情報などから特定することもできる。
なお、上記全実施例では、記憶領域36の容量を外部接続機器18の記憶容量と同等としたが、これに限定されず、たとえば、所定値でもよいし、任意に設定してもよい。また、情報記憶装置16の空き容量やユーザの権限に応じて変化させてもよい。図14に示すように、ユーザの権限に応じて記憶領域36の容量を設定する場合、ユーザ識別情報とユーザ権限とを対応付けた権限記憶部54、およびユーザ権限と容量とを対応付けた容量記憶部56を設けておく。たとえば、ユーザ権限と容量との対応付けとしては、役職が高くなるほど保有する情報量が多くなるため容量を大きくしたり、開発など扱うデータ量が多くなる部署ほど容量を大きくしたり設定する。また、操作ログなどの操作内容から普段処理するデータ量が判断し、その判断結果に応じて容量を決定することもできる。そして、条件判定部42が、機器接続情報、ログイン情報または操作ログなどによりユーザ識別情報を得て、これに対応するユーザ権限をユーザ権限記憶部54から取得し、ユーザ権限に基づく容量を容量記憶部56から取得する。この容量に応じて記憶容量を決定する。
また、上記前実施例では、情報記憶装置16を管理サーバ14とは別に設定したが、図15に示すように情報記憶装置16を管理サーバ14の中に設け、記憶領域36を管理サーバ14の中に生成することもできる。
さらに、上記全実施例では、管理サーバ14および情報記憶装置16を端末12とは別に設けたが、図16に示すように、これらの機能を端末12の中に設け一体型としてもよい。この場合、端末12は、外部接続機器18が端末12に接続されると、それを制御部34が検知して、情報生成部30が機器接続情報を生成し、条件判定部42に送る。条件判定部42は、これを受け、機器接続情報の機器識別情報に対応する領域識別情報を情報記憶部から取得できるかにより、領域識別情報が情報記憶部にあるか否かを判定する。ここで、領域識別情報があると判定すると、機器識別情報および領域識別情報を通知部46におくり、通知部46が制御部34に通知して、制御部34が端末12および外部接続機器18を制御する。一方、条件判定部42が領域識別情報がないと判定すると、機器接続情報を領域管理部44に送り、領域管理部44が記憶領域36を生成し、これに対し条件判定部42が領域識別情報を付与し、この領域識別情報および機器識別情報を情報記憶部に記憶すると共に、通知部46を介して制御部34に通知し、制御部34で制御する。
なお、本発明は上述した実施例に限定されるものではなく、各実施例またはその一部を組み合わせるなどすることができる。