JP2011158728A - レーザ融着治具 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、レーザ照射によって生じる異物を除去するためのレーザ融着治具に関する。
【解決手段】本発明に係るレーザ融着治具は、ステージと、光ファイバを配置するためV溝基板と、光ファイバをV溝基板に固定するための押さえ板と、押さえ板を支持する押さえ板支持体と、V溝基板をステージに取り付ける又はステージから取り外すための第1のネジと、押さえ板を押さえ板支持体に取り付ける又は押さえ板支持体取り外すための第2のネジと、押さえ板支持体をステージに対して開閉するためのヒンジ機構とを備え、ステージ及びV溝基板は、光ファイバへのレーザの照射が行われる部分に開口が設けられ、V溝基板及び押さえ板は、第1のネジを挿入するためのネジ穴を有し、押さえ板及び押さえ板支持体は、第2のネジを挿入するためのネジ穴を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、レーザ融着治具に関する。
2本の光ファイバを融着する方法として、2本の光ファイバの各々の端面を突き合わせて、その突き合わせた部分にレーザを照射するレーザ融着方法がある。本方法は、レーザを照射して2本の光ファイバを突き合わせた部分を加熱し、溶融させることによって2本の光ファイバを一体化させて1本の光ファイバにすることができる。
図1は、従来技術によるレーザ融着治具の構成を説明する図である。図1(a)は、従来技術によるレーザ融着治具が閉じられている状態を示す図であり、図1(b)は、図1(a)で示されるレーザ融着治具のa−a’断面を示す図であり、図1(c)は、図1(a)で示されるレーザ融着治具のb−b’断面を示す図である。以下で示される各図において、図中のx軸方向は複数の光ファイバのアレイ方向を示し、y軸方向は光ファイバの長尺方向を示し、z軸方向は高さ方向を示す。
図1(a)〜(c)に示されるように、従来技術によるレーザ融着治具は、ステージ2と、V溝基板3と、第1の光ファイバ押さえ板4−R及び第2の光ファイバ押さえ板4−Lと、第1の押さえ板支持体5−R及び第2の押さえ板支持体5−Lと、吸引力調整ネジ6と、磁石7と、第1のステンレスピン8−a及び第2のステンレスピン8−bと、開口12と、ヒンジ機構18とで構成される。以下、第1の光ファイバ押さえ板4−R及び第2の光ファイバ押さえ板4−Lを光ファイバ押さえ板4と総称し、第1の押さえ板支持体5−R及び第2の押さえ板支持体5−Lを押さえ板支持体5と総称する。
V溝基板3は、ステージ2上に設置され、第1の光ファイバ群1−R及び第2の光ファイバ群1−Lを整列するために用いられる。また、V溝基板3は、ジルコニア製であり、少なくとも1つのV字型の溝を有する。第1の光ファイバ押さえ板4−Rは、ジルコニア製であり、第1の押さえ板支持体5−Rによって支持され、第1の光ファイバ群1−RをV溝基板3に押さえつけて固定するために用いられる。第2の光ファイバ押さえ板4−Lは、ジルコニア製であり、第2の押さえ板支持体5−Lによって支持され、第2の光ファイバ群1−LをV溝基板3に押さえつけて固定するために用いられる。第1の押さえ板支持体5−R及び第2の押さえ板支持体5−Lの各々は、吸引力調整ネジ6を内蔵している。吸引力調整ネジ6のステージ2側の端部には、ネジ面を扁平にした扁平部6−aが具備されている。磁石7は、扁平部6−aとの間で磁力に基づく吸引力を発生するようにステージ2に埋め込まれている。第1のステンレスピン8−a及び第2のステンレスピン8−bは、V溝基板3と光ファイバ押さえ板4との間の間隔を一定に保持するように、V溝基板3にヒンジ機構18と平行に組み込まれている。第1のステンレスピン8−a及び第2のステンレスピン8−bは、第1のステンレスピン8−aと第2のステンレスピン8−bとの間でV溝基板3の少なくとも1つのV字型の溝が構成されるように設けられる。第1のステンレスピン8−a及び第2のステンレスピン8−bは、精密に外径加工が施されている。開口12は、ステージ2及びV溝基板3における、第1の光ファイバ押さえ板4−Rと第2の光ファイバ押さえ板4−Lとの間であって、第1のステンレスピン8−aと第2のステンレスピン8−bとの間の、第1の光ファイバ群1−R及び第2の光ファイバ群1−Lへのレーザ照射が行われる場所に設けられる。ヒンジ機構18は、ステージ2に対して押さえ板支持体5を開閉するために用いられる。ここで、第1の光ファイバ群1−R及び第2の光ファイバ群1−Lの各々は、複数の光ファイバで構成される。以下、第1の光ファイバ群1−R及び第2の光ファイバ群1−Lを光ファイバ群1と総称する。
図1(b)に示されるように、磁石7及び扁平部6−aにより、扁平部6−aと磁石7との間で、磁力に基づく吸引力が発生する。この吸引力は、扁平部6−aと磁石7との間の距離によって変化する。吸引力調整ネジ6の押し込み量を調整することによって、吸引力を適切に調整することができる。
図1(c)に示されるように、光ファイバ群1は、V溝基板3に収容・整列され、光ファイバ押さえ板4によってV溝基板3に押さえつけられて固定される。特に、V溝基板3と光ファイバ押さえ板4との間の間隔は、ステンレスピン8によって一定に保持され、光ファイバ群1の融着時の衝撃などによって高さ位置変動が生じないように安定化措置が講じられている。
図2は、従来技術によるレーザ融着治具を開閉した状態を示す図である。図2(a)は、ヒンジ機構18により、ステージ2に対して押さえ板支持体5が開かれた状態のレーザ融着治具を示し、図2(b)は、ヒンジ機構18により、ステージ2に対して押さえ板支持体5が閉じられた状態のレーザ融着治具を示す。図2(a)に示されるように、光ファイバ群1は、V溝基板3に整列して配置されている。光ファイバ群1をV溝基板3に整列した後に、図2(b)で示されるようにヒンジ機構18によってステージ2に対して光ファイバ押さえ板4を閉じることによって、x軸方向及びz軸方向の受動調心が完了することになる。
図3は、従来のレーザ融着治具を用いて、炭酸ガスレーザによって光ファイバをレーザ融着する方法を示す。図3には、第1の光ファイバ群1−R及び第2の光ファイバ群1−Lと、ステージ2と、V溝基板3と、第1の光ファイバ押さえ板4−R及び第2の光ファイバ押さえ板4−Lと、第1の押さえ板支持体5−R及び第2の押さえ板支持体5−Lと、開口12と、炭酸ガスレーザ13とが示されている。
ヒンジ機構18によってステージ2に対して押さえ板支持体5を閉じることによって、光ファイバ押さえ板4が光ファイバ群1をV溝基板3に押さえつけて、光ファイバ群1が整列・位置決めされる。光ファイバ群1を整列・位置決めした後に、図3に示すように、第1の光ファイバ群1−R及び第2の光ファイバ群1−Lをそれぞれマイナスy軸方向又はプラスy軸方向に移動させて、第1の光ファイバ群1−Rの端面部と第2の光ファイバ群1−Lの端面部とを突き合わせる。第1の光ファイバ群1−Rの端面部と第2の光ファイバ群1−Lの端面部とを突き合わせた位置を光ファイバの接触原点と考える。以下、第1の光ファイバ群1−Rの端面部と第2の光ファイバ群1−Lの端面部とが突き合わさった部分を端面突合部と称する。
さらに、光ファイバ押さえ板4をステージ2に対して閉じたことによって光ファイバ群1をV溝基板3に固定した状態で、端面突合部から第1の光ファイバ群1−Rをマイナスy方向にさらに進ませることで、図3に示されるように第1の光ファイバ群1−Rをたわませることができる。このたわみによって、第1の光ファイバ群1−Rの端面部と第2の光ファイバ群1−Lの端面部との間で押圧力が生じる。炭酸ガスレーザ13からのレーザ照射による端面突合部の急激な加熱は、光ファイバ材料の急峻な蒸発を伴う。しかしながら、光ファイバ材料の急峻な蒸発に関わらず、この端面部間での押圧力によって、第1の光ファイバ群1−Rと第2の光ファイバ群1−Lとの間の間隙が光ファイバ材料で埋められた状態でレーザ融着接続を完了することができる。レーザ融着接続を完了すると、ヒンジ機構18によって光ファイバ押さえ板4をステージ2に対して開くことで、融着接続された光ファイバをV溝基板3から取出すことが可能となる。
小池真司、他、「オンボードレーザ融着光ファイバの微細構造観察」
これまで述べてきたレーザ融着手法によると、レーザ照射時に光ファイバ群1の端面突合部の一部が蒸発して、飛散したシリカ微粒子及び光ファイバ群1に微小量残存する樹脂材料がV溝基板3及び光ファイバ押さえ板4に付着するという汚染の問題があった。さらに、V溝基板3及び光ファイバ押さえ板4が汚染されたことで、ジルコニアの分子間化学結合が弱まり、光ファイバ群1をV溝基板3に整列固定するときの光ファイバ群1の摺動の結果、V溝基板3からジルコニウムが剥離され、光ファイバ群1の端面部に付着するという問題があった。
このような光ファイバ群1の端面部の汚染を除去するために、光ファイバ群1の端面部をクリーニングする必要がある。従来、光ファイバ群1を融着するためのレーザ照射前に、第1の光ファイバ群1−R及び第2の光ファイバ群1−L同士を離れた状態にして、第1の光ファイバ群1−R及び第2の光ファイバ群1−Lのそれぞれの端面部にレーザ光を照射することで、光ファイバ群1の端面部のクリーニングが完了するものと考えられていた。しかしながら、上記のような光ファイバ群1の端面部のクリーニングを経て融着された光ファイバでは、レーザ融着界面からジルコニア構成物質中のジルコニウムが十分に除去できていないことが判明した。また、光ファイバの融着損失の損失分布によれば、目標値0.15dB以下を満たす結果は、46サンプル中で、22サンプルしかなかった。
したがって、炭酸ガスレーザ照射による光ファイバの融着接続時に、レーザ照射によって光ファイバが蒸発して生じるシリカ及び被覆材などからなる異物を除去すること、及びその異物がレーザ融着治具に付着した結果、レーザ融着時に光ファイバのレーザ融着界面に異物が混入することを防ぐことが課題である。
本発明の請求項1に係るレーザ融着治具は、光ファイバを融着するためのレーザ融着治具であって、ステージと、前記ステージ上に設置され、第1の光ファイバ及び第2の光ファイバを配置するための少なくとも1つのV字型の溝を有するV溝基板と、前記第1の光ファイバ及び前記第2の光ファイバを前記V溝基板に押さえつけて固定するための押さえ板と、前記押さえ板を支持する押さえ板支持体と、前記V溝基板を前記ステージに取り付ける又は前記ステージから取り外すための第1のネジと、前記押さえ板を前記押さえ板支持体に取り付ける又は前記押さえ板支持体取り外すための第2のネジと、前記押さえ板支持体を前記ステージに対して開閉するためのヒンジ機構とを備え、前記ステージ及び前記V溝基板は、前記第1の光ファイバ及び前記第2の光ファイバへのレーザの照射が行われる部分に開口が設けられ、前記V溝基板及び前記押さえ板は、前記第1のネジを挿入するためのネジ穴を有し、前記押さえ板及び前記押さえ板支持体は、前記第2のネジを挿入するためのネジ穴を有することを特徴とする。
本発明の請求項2に係るレーザ融着治具は、請求項1に記載のレーザ融着治具であって、前記ステージに設けられたノズル部をさらに備え、前記開口は、穴が設置され、前記穴は、前記ノズル部まで開通していることを特徴とする。
本発明の請求項3に係るレーザ融着治具は、請求項1又は2に記載のレーザ融着治具であって、前記V溝基板及び前記押さえ板の各表面は、二酸化チタンコーティングが施されていることを特徴とする。
本発明の請求項4に係るレーザ融着治具は、請求項1から3のいずれかに記載のレーザ融着治具であって、前記レーザ融着治具は、紫外LEDを備え、前記紫外LEDの照明光を前記V溝基板及び前記押さえ板に露光することを特徴とする。
本発明の請求項5に係るレーザ融着治具は、請求項1から4のいずれかに記載のレーザ融着治具であって、前記V溝基板及び前記押さえ板は、石英、ルビー、サファイア、又はジルコニアのいずれか1つで構成されていることを特徴とする。
レーザ融着治具を構成するV溝基板及び光ファイバ押さえ板へのシリカ微粒子及び有機物質の飛散・付着を抑えることが可能となり、光ファイバがジルコニウムを含有することを排除でき、安定した低損失レーザ融着接続が可能となる。
以上説明したように、本発明に係るレーザ融着治具によれば、従来のレーザ融着治具に比べ、安定した融着接続損失が期待できるとともに、紫外線の露光及び二酸化チタンコーティングによって、V溝基板及び光ファイバ押さえ板の取替え頻度を低減することが可能となり、より安定的に高品質な融着光ファイバが実現可能となる。
従来技術によるレーザ融着治具の構成を説明する図である。 従来技術によるレーザ融着治具を開閉した状態を示す図である。 従来技術によるレーザ融着治具を用いて、炭酸ガスレーザによって光ファイバをレーザ融着する方法を示す図である。 本発明の第1の実施例に係るレーザ融着治具の構成を示す図である。 ヒンジ機構18により押さえ板支持体5が開かれた状態のレーザ融着治具を示す図である。 本発明によるレーザ照射による光ファイバの融着手法を説明する図である。 本発明の第2の実施例に係るレーザ融着治具の構成を示す図である。
[第1の実施例]真空吸引と基板交換
図4は、本発明の第1の実施例に係るレーザ融着治具の構成を示す。図4(a)は、本発明の第1の実施例に係るレーザ融着治具の概略的な構成を示す図であり、図4(b)は、図4(a)で示されるレーザ融着治具のa−a’断面を示す図であり、図4(c)は、図4(a)で示されるレーザ融着治具のb−b’断面を示す図である。
図4(a)〜(c)に示されるように、本発明の第1の実施例に係るレーザ融着治具は、ステージ2と、V溝基板3と、第1の光ファイバ押さえ板4−R及び第2の光ファイバ押さえ板4−Lと、第1の押さえ板支持体5−R及び第2の押さえ板支持体5−Lと、吸引力調整ネジ6と、磁石7と、第1のステンレスピン8−a及び第2のステンレスピン8−bと、ステージ固定用ネジ9と、押さえ板支持体固定用ネジ10と、ノズル部11と、開口12と、穴17と、ヒンジ機構18とで構成される。以下、第1の光ファイバ押さえ板4−R及び第2の光ファイバ押さえ板4−Lを光ファイバ押さえ板4と総称し、第1の押さえ板支持体5−R及び第2の押さえ板支持体5−Lを押さえ板支持体5と総称する。
ステージ2には、ステージ固定用ネジ9を挿入するためのネジ穴20が設けられている。V溝基板3は、ステージ2上に設置され、第1の光ファイバ群1−R及び第2の光ファイバ群1−Lを整列するために用いられる。また、V溝基板3は、ジルコニア製であり、少なくとも1つのV字型の溝を有し、ステージ固定用ネジ9を挿入するためのネジ穴20が設けられている。第1の光ファイバ押さえ板4−Rは、ジルコニア製であり、第1の押さえ板支持体5−Rによって支持され、第1の光ファイバ群1−RをV溝基板3に押さえつけて固定するために用いられる。第2の光ファイバ押さえ板4−Lは、ジルコニア製であり、第2の押さえ板支持体5−Lによって支持され、第2の光ファイバ群1−LをV溝基板3に押さえつけて固定するために用いられる。第1の押さえ板支持体5−R及び第2の押さえ板支持体5−Lの各々は、吸引力調整ネジ6を内蔵している。吸引力調整ネジ6のステージ2側の端部には、ネジ面を扁平にした扁平部6−aが具備されている。磁石7は、扁平部6−aとの間で磁力に基づく吸引力を発生するようにステージ2に埋め込まれている。第1のステンレスピン8−a及び第2のステンレスピン8−bは、V溝基板3と光ファイバ押さえ板4との間の間隔を一定に保持するように、V溝基板3にヒンジ機構18と平行に組み込まれている。第1のステンレスピン8−a及び第2のステンレスピン8−bは、第1のステンレスピン8−aと第2のステンレスピン8−bとの間でV溝基板3の少なくとも1つのV字型の溝が構成されるように設けられる。第1のステンレスピン8−a及び第2のステンレスピン8−bは、精密に外径加工が施されている。ステージ固定用ネジ9は、V溝基板3をステージ2に取り付ける又はステージ2から取り外すために用いられる。押さえ板支持体固定用ネジ10は、光ファイバ押さえ板4を押さえ板支持体5に取り付ける又は押さえ板支持体5から取り外すために用いられる。開口12は、ステージ2及びV溝基板3における、第1の光ファイバ押さえ板4−Rと第2の光ファイバ押さえ板4−Lとの間であって、第1のステンレスピン8−aと第2のステンレスピン8−bとの間の、第1の光ファイバ群1−R及び第2の光ファイバ群1−Lへのレーザ照射が行われる場所に設けられ、穴17が設置されている。穴17は、レーザ照射によって光ファイバが蒸発して生じるシリカ及び被覆材の残存物を吸引するためのものである。穴17は、ステージ2の内部を介してノズル部11まで開通している。ヒンジ機構18は、ステージ2に対して押さえ板支持体5を開閉するために用いられる。第1の光ファイバ群1−R及び第2の光ファイバ群1−Lは、複数の光ファイバで構成される。以下、第1の光ファイバ群1−R及び第2の光ファイバ群1−Lを光ファイバ群1と総称する。また、図4は、ヒンジ機構18によりステージ2に対して押さえ板支持体5を閉じた状態を示している。
図5は、ヒンジ機構18により押さえ板支持体5が開かれた状態のレーザ融着治具を示す。光ファイバ群1をV溝基板3に設置するとき、又は融着した光ファイバを取出す時に、図5に示されるような押さえ板支持体5が開かれた状態となる。光ファイバ群1をV溝基板3に整列・固定する工程は、従来技術で述べた工程と同様である。
図6は、本発明によるレーザ照射による光ファイバの融着手法を説明する図である。図6には、第1の光ファイバ群1−R及び第2の光ファイバ群1−Lと、ステージ2と、V溝基板3と、第1の光ファイバ押さえ板4−R及び第2の光ファイバ押さえ板4−Lと、第1の押さえ板支持体5−R及び第2の押さえ板支持体5−Lと、ノズル部11と、開口12と、炭酸ガスレーザ13と、チューブ14と、ポンプ15と、穴17とが示されている。図6に示されるように、本願発明の第1の実施例のレーザ融着治具のノズル部11にチューブ14が取り付けられ、チューブ14にはポンプ15が取り付けられている。
光ファイバ群1をV溝基板3のV溝に配置し、押さえ板支持体5を閉じることによって光ファイバ群1のV溝基板3へのx方向及びy方向の位置固定と受動調心を完了する。この受動調心が完了したときから、ポンプ15を駆動してチューブ14を介して真空吸引を開始する。
次に、光ファイバのy方向の位置合わせとして、第1の光ファイバ群1−Rをマイナスy方向に進ませ、第2の光ファイバ群1−Lをプラスy方向に進ませて、第1の光ファイバ群1−Rの端面部と第2の光ファイバ群1−Lの端面部とを突き合わせる。第1の光ファイバ群1−Rの端面部と第2の光ファイバ群1−Lの端面部とを突き合わせた状態で、第1の光ファイバ群1−R側を端面突合部からマイナスy方向にさらに進ませることで、端面突合部に押圧力が発生する。その結果、第1の光ファイバ群1−Rにたわみが発生する。その後、端面突合部に向けて炭酸ガスレーザ13を用いてレーザ照射し、光ファイバ群1の間隙が光ファイバ材料で埋められた状態でレーザ融着接続が行われる。
ポンプ15を駆動して真空吸引をすることにより、レーザ融着時に発生するシリカ微粒子及び光ファイバ表面に残存した被覆材からなる異物が、開口12及び穴17を介して吸引される。これにより、V溝基板3及び光ファイバ押さえ板4から異物を取り除くことができる。これらの異物を除去した結果、該異物によってジルコニアの分子間化学結合が弱まることに起因する、光ファイバ群1のV溝基板3への摺動によるジルコニウムの剥離を低減することが可能となる。
ステージ固定用ネジ9を、ステージ2及びV溝基板3に設けられたネジ穴20から抜くことにより、V溝基板3をステージ2から取り外すことが可能になる。また、ステージ固定用ネジ9を、ステージ2及びV溝基板3に設けられたネジ穴20に挿入して固定することにより、V溝基板3をステージ2に取り付けることができる。
同様に、押さえ板支持体固定用ネジ10を、光ファイバ押さえ板4及び押さえ板支持体5に設けられたネジ穴30から抜くことにより、光ファイバ押さえ板4を押さえ板支持体5から取り外すことが可能になる。また、押さえ板支持体固定用ネジ10を、光ファイバ押さえ板4及び押さえ板支持体5に設けられたネジ穴30に挿入して固定することにより、光ファイバ押さえ板4を押さえ板支持体5に取り付けることができる。
すなわち、ステージ固定用ネジ9を用いることによって、V溝基板3をステージ2から取り外す又はステージ2に取り付けることが可能となり、V溝基板3が交換可能となる。同様に、押さえ板支持体固定用ネジ10を用いることによって、光ファイバ押さえ板4を押さえ板支持体5から取り外す又は押さえ板支持体5に取り付けることが可能となり、光ファイバ押さえ板4が交換可能となる。
例えば、サンプル評価によって挿入損失分布データを採取した結果、融着品質の劣化が確認できた場合には、V溝基板3及び光ファイバ押さえ板4をレーザ融着治具から取り外すことによって、V溝基板3及び光ファイバ押さえ板4の汚染状態又はレーザ照射による劣化状態を確認することができる。加えて、V溝基板3及び光ファイバ押さえ板4の劣化が著しい場合には、劣化の著しいV溝基板3及び光ファイバ押さえ板4を新規に作製したV溝基板3及び光ファイバ押さえ板4に取り替えることで、融着品質を取り戻すことが可能となる。汚染状態が軽微な場合には洗浄処理を行ってもよい。
本発明において実現される真空吸引及び/又は基板交換により、融着接続損失分布が改善した。より詳細には、サンプル数を50個としたとき、0.15dBの目標値を有する融着光ファイバ本数は、従来技術における24サンプルから、37サンプルに改善され、融着品質の向上が見られた。
これまでの説明では、V溝基板3及び光ファイバ押さえ板4の基板材料としてジルコニアを述べてきたが、石英、ルビー、又はサファイアであっても、その実施の効果は同様のものが得られる。
また、ポンプ15を用いて真空吸引をする例を述べたが、ポンプ15を用いてホットガスもしくはアシストガスを吸入することで、飛散シリカが光ファイバの融着部の再付着することを防止するとともに、ファイバ急冷を防止することを行ってもよい。さらに、ノズルと穴とを複数も受けて、ホットガスもしくはアシストガス供給と吸引とを行ってもいいことは言うまでもない。
[第2の実施例]二酸化チタンコーティングと紫外照明
図7は、本発明の第2の実施例に係るレーザ融着治具の構成を示す図である。図7において、ステージ2と、V溝基板3と、第1の光ファイバ押さえ板4−R及び第2の光ファイバ押さえ板4−Lと、第1の押さえ板支持体5−R及び第2の押さえ板支持体5−Lと、吸引力調整ネジ6と、磁石7と、ステンレスピン8と、ステージ固定用ネジ9と、押さえ板支持体固定用ネジ10と、ノズル部11と、開口12と、紫外LED16と、穴17と、ヒンジ機構18とが示されている。
第2の実施例の構成は、第1の実施例で述べたレーザ融着治具の構成において、ステージ2上に紫外スペクトラムを含む紫外LED16を設置し、V溝基板3及び光ファイバ押さえ板4の各表面に二酸化チタンコーティングを施した構成である。本発明の第2の実施例における光ファイバ群1のレーザ融着治具への整列・固定方法は、第1の実施例と同様であり、融着プロセスの全過程において紫外LED16の発光を行わせる以外に全工程上変化はない。
紫外LED16は、ステージ2上に配置される。紫外LED16がステージ2上で配置される位置は、光ファイバ押さえ板4をステージ2に対して閉じた状態で、紫外LED16からの照明光がV溝基板3とV溝基板3に対向する光ファイバ押さえ板4とに露光される位置である。紫外LED16の照明光を二酸化チタンコーティングが施されたV溝基板3及び光ファイバ押さえ板4に露光することで、光触媒効果によってV溝基板3及び光ファイバ押さえ板4に付着した有機物の分解をより効率的に促進することが可能となる。従って、レーザ照射時に発生する残留した異物によるV溝基板3及び光ファイバ押さえ板4の劣化をさらに低減させることができる。
第2の実施例により、第1の実施例で示された真空吸引による異物の除去が不十分であり、異物がV溝基板3及び光ファイバ押さえ板4に付着したとしても、紫外線励起によって表面に付着する有機物付着物は分解され、V溝基板3及び光ファイバ押さえ板4の劣化が低減され、基板寿命を伸ばすことが可能となる。
第2の実施例の説明によれば、二酸化チタンを表面コーティングしたものであるが、密着性を高めるために、二酸化チタンを表面に含浸させることで、光ファイバ群1の整列時に生じる摩擦によるコーティング劣化を防止できる。さらに、表面コーティングの手法として、真空蒸着のみならず、スパッタリング、及びイオンプレーティング手法等、密着性を高める様々なコーティング手法が用いられるのは言うまでもない。
第2の実施例の構成のように、V溝基板3及び光ファイバ押さえ板4に二酸化チタンコーティングを施して、紫外LED16の照明光をV溝基板3及び光ファイバ押さえ板4に露光することにより、V溝基板3及び光ファイバ押さえ板4の劣化を防ぎ、V溝基板3及び光ファイバ押さえ板4の取替えに関わる作業コストを低減することができる。さらに、より効率的にV溝基板3及び光ファイバ押さえ板4に付着した異物の分解を促進することができ、光ファイバの融着接続損失分布を改善し、融着品質を向上することができる。
1 光ファイバ群
1−R 第1の光ファイバ群
1−L 第2の光ファイバ群
2 ステージ
3 V溝基板
4 光ファイバ押さえ板
4−R 第1の光ファイバ押さえ板
4−L 第2の光ファイバ押さえ板
5 押さえ板支持体
5−R 第1の押さえ板支持体
5−L 第2の押さえ板支持体
6 吸引力調整ネジ
6−a 扁平部
7 磁石
8−a 第1のステンレスピン
8−b 第2のステンレスピン
9 ステージ固定用ネジ
10 押さえ板支持体固定用ネジ
11 ノズル部
12 開口
13 炭酸ガスレーザ
14 チューブ
15 ポンプ
16 紫外LED
17 穴
18 ヒンジ機構
20 ネジ穴
30 ネジ穴

Claims (5)

  1. 光ファイバを融着するためのレーザ融着治具であって、
    ステージと、
    前記ステージ上に設置され、第1の光ファイバ及び第2の光ファイバを配置するための少なくとも1つのV字型の溝を有するV溝基板と、
    前記第1の光ファイバ及び前記第2の光ファイバを前記V溝基板に押さえつけて固定するための押さえ板と、
    前記押さえ板を支持する押さえ板支持体と、
    前記V溝基板を前記ステージに取り付ける又は前記ステージから取り外すための第1のネジと、
    前記押さえ板を前記押さえ板支持体に取り付ける又は前記押さえ板支持体取り外すための第2のネジと、
    前記押さえ板支持体を前記ステージに対して開閉するためのヒンジ機構とを備え、
    前記ステージ及び前記V溝基板は、前記第1の光ファイバ及び前記第2の光ファイバへのレーザの照射が行われる部分に開口が設けられ、
    前記V溝基板及び前記押さえ板は、前記第1のネジを挿入するためのネジ穴を有し、
    前記押さえ板及び前記押さえ板支持体は、前記第2のネジを挿入するためのネジ穴を有することを特徴とするレーザ融着器具。
  2. 前記ステージに設けられたノズル部をさらに備え、
    前記開口は、穴が設置され、
    前記穴は、前記ノズル部まで開通していることを特徴とする請求項1に記載のレーザ融着治具。
  3. 前記V溝基板及び前記押さえ板の各表面は、二酸化チタンコーティングが施されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のレーザ融着治具。
  4. 前記レーザ融着治具は、紫外LEDを備え、前記紫外LEDの照明光を前記V溝基板及び前記押さえ板に露光することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のレーザ融着治具。
  5. 前記V溝基板及び前記押さえ板は、石英、ルビー、サファイア、又はジルコニアのいずれか1つで構成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のレーザ融着治具。
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